11・12あいば野

  人間の鎖で駐屯地包囲


 十一月二日から滋賀県あいば野自衛隊演習場で強行された日米共同統合実動演習に反対するため、十一月十二日、滋賀県今津町・橘公園で「日米合同軍事演習を許すな!とめよう戦争の道!11・12あいば野集会」が開かれた。
 主催は、昨年のあいば野日米合同軍事演習反対行動を取り組んだ滋賀県内の十一の団体(部落解放同盟滋賀県連、滋賀沖縄県人会、滋賀地域ユニオン、菅谷さんを支える会・滋賀など)が、ゆるやかなネットワークを、と発足させた「しない!させない!戦争協力・滋賀のひろば」。
 今回のあいば野演習は、周辺事態法の発動を想定して十一月に全国的に強行された日米統合演習の一環であるが、「国内」に武装ゲリラが侵入したという想定のもとに、米軍機からの地上射・爆撃や物量投下の支援を受けた日米合同地上軍が、敵のゲリラ部隊との戦闘を展開するという訓練を行なう目的で実施強行された。
 集会は、在日二世歌手・趙博さんによる平和コンサートで盛り上がったあと、関西各地の協賛団体からのあいさつ、浜松市のNO!AWACSの会、国労音威子府闘争団からの連帯アピール、韓国の反米軍基地運動、岩国・沖縄の反基地をたたかう団体からのメッセージの紹介とつづき、最後に「平和メッセージ」が読み上げられ、五〇〇人の参加者の大きな拍手で確認された。
 このあと、警察の統制(デモ申請での時間が過ぎているのでデモは認めない、旗やノボリは下ろせなど)を打ち破り、今津駐屯地までのデモ行進に移った。
 そして、第二営舎(周囲一・二q)を取り囲んだ参加者は、手をつなぎ、「日米合同演習をただちに中止せよ!」「アジアの民衆に銃口を向けるな!」などのシュプレヒコールを唱和した。(滋賀A通信員)