10.20国際反戦関西集会

 11・12 あいば野へ


十月二十日、大阪・中之島剣先公園にて、「止めよう!戦争への道─沖縄・アジアから基地をなくそう!」国際反戦関西集会がもたれた。
こんにち、10・21国際反戦デーの取り組みは、総評・地区労の解散以降も関西では、南大阪を中心とした全港湾、全日建などの労組と各市民グループとの共同運動体として「しないさせない戦争協力関西ネットワーク」が組織され、この種の行動として積み重ねられている。
結集は、全港湾、全日建連帯、教育合同、釜ケ崎日雇労組など労組部隊と各市民団体合わせて約七〇〇名。終始、小雨降る中での行動であったが、最後まで熱気をもって集会、デモを貫徹した。
集会では、連帯アピールに立った「しない!させない!戦争協力・滋賀のひろば」共同代表の野坂昭生氏から、「今再び二年連続で滋賀県あいば野演習場で日米合同軍事演習が強行されんとしている。11・12の現地反対集会に関西各地から最大限の動員を画り、この暴挙に反対していこう!」という力強い発言があった。
また、韓国からは、梅香里(メヒャンニ)米軍爆撃場閉鎖のたたかいを金鍾一(キム・ジョンイル)氏が特別報告した。ジュゴン支援ネット神戸の大久保正成氏からは、世界自然保護大会での沖縄のジュゴン保全決議採択の報告もなされた。
現在、関西では大阪港への突如の米艦船強行入港(巡洋艦ヴィセンス、十月六日)などで、神戸市の「非核神戸方式」破りを狙った圧力をかけるなど、米・日両政府は大阪湾全体を軍港化せんとしている。
今後ますます、自治体管轄の港湾のみならず、空港・鉄道・病院等あらゆる現場で働く労働者に、「戦争協力」強要の攻撃が強められんとしている。地道な職場闘争のなかで労働者一人ひとりが強くなり、恫喝にひるむことなく反撃できる陣型を作りあげていく取り組みこそ必要だと、集会のなかで感じた。
追記ではあるが、デモの中では釜日労の部隊が、(集会実行委スローガンにはなかったが)イスラエルのパレスチナ人民虐殺糾弾! パレスチナ人民の反撃の蜂起支持! という時宜にかなったスローガンを叫んで、行進した。(大阪I通信員)