統一への基礎作る民衆勢力


 六月の歴史的な朝鮮南北首脳会談をうけて、今年の「統一マダン」は注目の中で開催された。主催は、祖国統一汎民族連合(汎民連)日本地域本部の呼びかけによる実行委員会。
 七月二十日の第七回統一マダン東京は、例年開催される荒川区の旧真土小学校跡地で夕刻から行なわれた。マスコミ各社が例年と違って多数取材に来ている姿も、南北首脳会談の成功をうかがわせるに十分であろう。
 NHKの夕刻のニュースでも紹介された韓国青年同盟と朝鮮青年同盟の共同による構成劇も、今年が初めてではなく、例年の積み重ねによるものである。
 昼前後から、実行委員会参加の在日韓国・朝鮮青年や日韓連帯運動関係者、労働組合員が準備のため次々に会場に駆けつけ、猛暑のなか力強く盛り上げていた。地域住民がぞくぞくと押し掛ける中で、開会が宣言された。統一マダンのメインは、韓国の民衆・労働歌謡グループ「コッタジ」のミニコンサートであった。
 この統一マダンをみても分かるように、統一への具体的努力は、民衆側から粘り強く続けられてきたのであり、韓国では歴代政権の統一・民主化運動への弾圧にもかかわらず、民衆勢力が今日の統一へ向けたプロセスの礎を築いてきたといえるだろう。 (S)