嘉手納基地包囲行動連帯7・17関西集会に1200名

 七月十七日、「サミットを利用した基地押しつけは許さない!沖縄・嘉手納基地包囲行動連帯!7・17関西集会」が大阪市・扇町公園でもたれた。結集は労組員・市民・学生一二〇〇名であった。
 主催は、関西の地で粘り強く各地現地闘争をはじめ諸集会をつくりあげてきた「しないさせない戦争協力・関西ネットワーク」、協賛は、大阪ユニオンネットワーク、「平和な島を」関西沖縄の会、米兵の暴行糾弾!沖縄とともに基地撤去をめざす関西連絡会である。
 集会は、去る七月三日、米兵が沖縄市内の民家に侵入し女子中学生に暴行する(強姦未遂)という許しがたい事件、続く九日の米空軍の軍曹によるひき逃げ事件を激しい怒りをもって糾弾した。
 集会決議文では、「米軍の引き起こす事件・事故は米兵の『綱紀粛正』の問題ではなく、軍事基地の存在そのものに原因があるのであり、また事実上事件を黙認し、事態の沈静化に奔走している日本政府の姿勢は許されない」と指弾した。
 また連帯挨拶では、沖縄韓国民衆連帯の都裕史(ト・ユサ)さん、フィリピン・アナクバヤン書記次長のラケル・リベラさん等の発言があり、「沖縄の反基地の闘いを沖縄だけの孤立した闘いにさせることなく、自国の反米軍の闘いと固く結びつけ、アジアから米・日帝国主義どもを叩きだしていく、犠牲を強いられる困難な運動でも帝国主義を打倒していく」という先鋭な観点での発言が特徴的であった。
 またとくに本集会では、沖縄サミットによる基地固定化に断固反対を叫ぶ沖縄民衆の意思表示としての嘉手納基地包囲行動をはじめ、現地での反サミットの連続した行動予定が述べられ、関西からもこれら沖縄現地闘争に一五〇名の部隊を送り、たたかっていく決意も披瀝された。
 集会終了後、大阪中郵前までのデモに移り、途中、自民党大阪府連前では、政府による戦争協力・新ガイドライン体制強化反対の声をはりあげ、ナニワの街の中に、米軍は沖縄から日本から出ていけの声をこだまさせた。
 近年関西の地では、「周辺事態法」制定に勢いづく形で、大阪湾の海上自衛隊演習、滋賀あいば野、兵庫伊丹の各地で日米共同軍事演習が強められている。とりもなおさず、沖縄のたたかいに連帯するということは、我々が住む地域で、これら戦争参加あるいは米軍後方支援の策動に反対する陣型を作り上げていくことであり、それは急務と感じられる。
 なお、労働者共産党関西地方委員会は、「カデナ基地と沖縄サミットを包囲しよう!」とのチラシを配布し、集会・デモ参加者を激励した。
    (関西I通信員)