7・20カデナ基地を包囲しよう


 米軍カデナ基地包囲行動の日程が、七月二十日に変更となった。この日を、基地撤去を訴え沖縄サミットに対決する大衆闘争の山場として、全力で準備しよう。
 この包囲行動は一旦、四月十一日の実行委準備会でサミット二日目の七月二十二日と決められていたが、五月八日の実行委でサミット前日の七月二十日・午後二時〜三時と確定された。サミット首脳たちの面前に大衆闘争を突き付ける行動日程は、避けられてしまったわけだ。
 しかし、実行委員会の名称は、当初予定の「平和アピール行動実行委」という抽象的なものではなく、「基地はいらない人間の鎖県民大行動実行委」と決められ、基地撤去闘争の意義が明確となったという面もある。
 日程は当初から議論になっていたが、実行委の主要団体である沖縄平和センターの変更理由説明によると、貸し切りバス確保の都合であるという。サミット日程中は、政府・県・警察がすでに大量にバスを押さえている。
 対抗サミットの様々な大衆運動に対して、日本政府側は様々な抑圧・妨害策あるいは取込・懐柔策を取っている。「本土」からの便をふくめ、交通手段の妨害もその一つである。そして日程変更の背景には、サミット翼賛体制の圧力の下で、包囲行動がサミット反対行動となることを平和センターなどが恐れている、という主体的問題もある。
 抑圧・妨害をはねのけてという面からも、また反基地運動の主体的な強化という面からも、7・20カデナ基地包囲はぜひとも大成功させることが必要だ。 (A)