5・15 防衛庁に抗議行動

  一坪反戦地主排除の陳情採択糾弾!

  名護新基地建設反対!


 沖縄「復帰」二十八周年の五月十五日、東京では「沖縄県議会での一坪反戦地主排除の陳情採択糾弾!沖縄・名護への米軍基地建設反対!5・15集会」が行なわれ、六本木から市ケ谷へ移転してきたばかりの防衛施設庁に対して要請行動・抗議デモが闘われた。
 毎年五月十五日には、一坪反戦地主会関東ブロックの主催で沖縄基地撤去・軍用地強制使用反対の行動が繰り返されている。今年は、沖縄県議会が三月三十日、県外郭団体など県の機関の役員に一坪反戦地主を就任させないようにとの陳情を強行採決したこと、このファッシズム攻撃への抗議を前面に出し、また基地強化を正当化せんとする沖縄サミットを前にそれに対抗する諸行動を成功させようという行動となった。
 集会は、全日の雨などの悪条件下でも約百五十人が市ケ谷駅傍の公園に結集。関東ブロックの上原成信さんの挨拶のあと、沖縄から駆け付けた一坪反戦地主会事務局長・城間勝さんがアピール、県議会の排除決議を糾弾しつつ、当面の大衆闘争としてはカデナ基地包囲行動を成功させることが重要だ等を訴えた。諸団体の連帯挨拶のあと、帰路に着く群衆にアピールしながら、一新された軍事中枢・市ケ谷防衛庁へデモ。
 城間さん、上原さんら四人の要請団はすでに防衛施設庁内へ入って、名護新基地を止めよ、「暫定使用」状態の土地を返せと要請中だ。デモ隊は、正門前でシュプレヒコールをぶつける。熱気で何時の間にか雨も上がってしまった。
 この軍事中枢基地には、巨大な通信指令塔が立っている。それは日米軍事同盟の強大さを誇示して小さなデモ隊を黙殺するかのようであるが、粘り強い民衆の行動がいつの日か遠からず、それを瓦礫の塔と化すことも間違いないことである。
                                                                                   (東京W通信員)