韓国総選挙


四月十三日におこなわれた韓国国会議員選挙で、議席獲得の期待がかかった民主労働党は、二十一人が立候補し(全国二百二十七地域のうち)、ウルサン北区で五百六十三票差での惜敗など四選挙区で二位(韓国は小選挙区制)と健闘したが及ばず、議会進出は果たせなかった。
立候補二十一地域での平均得票率は、一三・一%を得ているが、さらに多くの地域に候補者を立て、議席獲得をはじめとする労働者・民衆の政治勢力化を実現するためには、労働者、農民、学生、在野勢力の真の共闘による統一戦線のもとでの、全人民的な進歩政党に発展することが必要であるだろう。
民主労働党は、全体の得票率では一・二%となり、中央選挙管理委員会からは政党登録が取り消されるが、今後も党を維持し、活動を継続することを明らかにしている。
民主労働党を支える民主労総と、在野の民族民主勢力の最大組織である全国連合(民主主義民族統一全国連合)との間にある、南北統一問題での連邦制統一をめぐる対立を一日でも早く、止揚し解決する必要があるだろう。     (S)