結成大会報告

 労働者共産党の結成大会、すなわち共産主義者同盟と日本共産党(マルクス・レーニン主義)との統合大会が、去る6月の過日、成功裏にかちとられた。  共産主義者同盟<中央機関紙『赫旗』>と日本共産党(マルクス・レーニン主義)<中央機関紙『プロレタリア』>の両党は、すでに80年代から友好的協議関係にあったが、93年6月以降、両党の統合を目的とした二党間協議をおしすすめ、6年間に及ぶ共同の営為を新しい党、労働者共産党の結成として結実させた。 当日、統合大会の会場には、それぞれの臨時大会で統合を最終決定してきた両党の代議員、幹部らが続々と結集してきた。「やあ、あなたはやはり党員だったのか」、「君が同志なら、これからは…」と、すでに今後へ向けての懇談に花が咲く。  統合大会の開会が、大会準備委員会より宣言された。  両党の中央諸同志によって構成された大会準備委員会より本日へ至る経過が報告され、両党の同志による大会議長団が熱い拍手で選出された。大会での議決権などの手続きが確認された。  最初の議案は「共同声明」案および「規約」案であった。大会準備委員会によるその提案後、いくつかの修正動議が提出されながら、両党の同志が旧来の枠にとらわれることなく、活発な討論を展開した。  共同声明案の討論では、綱領上、戦術・組織上の検討が深められ、いくつかの修正が入った共同声明案が、全員賛成で採択された。  規約案の討論では、おもに規約第18条〔少数派の権利〕をめぐって、極めて活発な論議が行われた。  規約案の基調は、共同声明によると、「批判の自由と行動の統一」を組織原則として堅持しつつ、新時代の党組織のあり方を創造していくとするものであった。第18条の部分修正動議は賛成少数で否決され、規約案が圧倒的多数の賛成で採択された。  次に議事は、新しい党の党名、中央機関紙・誌名の決定に移った。  新党名は大会準備委員会などから5つの案が提案され、上位2案の決戦採択によって、新党名「労働者共産党」が賛成多数を得た。紙・誌名も採択が繰り返され、新紙・誌名とも「プロレタリア」と決められた。  統合大会=労働者共産党の結成大会は、論議と挙手採択が白熱する活発な雰囲気に高揚しながら、いよいよ新指導部の決定、すなわち中央委員の選出に入っていった。  中央委員統一推薦リストが大会準備委員会より提案された。統一リストは、共産主義者同盟と日本共産党(マルクス・レーニン主義)双方の幹部達の団結、その全国的配置が考慮されていた。秘密投票の結果、統一リストの全員が圧倒的に信任された。  大会は休止され、労働者共産党第一期第一回中央委員会が行われた。一中総で、中央委員会常任委員および常任委員候補が選出され、労働者共産党の日常的な中央執行機関が確立された。  新しい党中央の紹介と決意表明によって、大会の議事が再開された。  大会の最後の議事は、労働者共産党の「結成宣言」案であった。新しい党の結成を労働者人民に報告し、革命的人々に更なる団結・統合を呼びかける結成宣言案が、全員賛成で熱烈に採択された。  こうして統合大会=結成大会はすべての議事を終え、感動の内に終了した。旧両派の同志達は今や一つの党として、新たな日常任務に就くために散会した。