自分のペース、自分のルートで自由に移動できるバイクや車の旅とは違い、公共の交通機関を使った旅は路線を調べ、時刻を調べ、満員でない事を祈りながら切符を買いに行くという苦労が移動のたびに付きまといます。 移動を開始しても道路事情や故障などの要因で目的地に着くころには大幅に予定が変わってしまう事はざらにあります。時には予定していた目的地に着かない事さえあります。
そんな苦労の多いバスの旅ですが、他の旅にはない良さがあります。
移動中もゆったり景色を眺めたり、飽きたら時には居眠りしたり、もちろん飲食する事だってできます。そして何より、乗り合わせた他の乗客との偶然の出会いは得難い体験となるでしょう。
旅の”お得”情報、旅先の興味深い訪問先の情報、グルメ情報、ショッピング情報など、身の回りには多くの旅の情報が溢れています。そんな情報を眺めながら次はどこへ行こうかと考えて、計画を立てるのも旅の楽しみの一つなのかもしれません。しかし、もっとシンプルに見知らぬ国へ一時身を置いて日常では体験できない事を体験してみる事が旅の原点に一番近いのではないかと思うのです。そんな旅に皆さんをご案内します。
一般的な”添乗員同行ツアー”の概念からは大きく離れて、旅行ではなくあくまで皆で旅する事となります。
事前に手配を行っているのは日本発着の航空券のみです。それ以外は移動も宿泊も全て現地で手配しますので、予定が大きく変更になる事がある点を予めご了承ください。また、場合によってはみなさんにも手分けして宿探しをしていただく場合もあるかもしれませんし、どこで食事をするかなどは皆で情報を集めながらその場で決めて進めます。
手配内容としては日本からの往復航空券にガイド兼添乗員が付いていると考えていただくのが一番現実と近いと思います。
情報や事前手配にがんじがらめの旅行ではなく、毎日不安材料を抱えると同時に限りなく自由度の高い旅となる事でしょう。
どんな旅になるのかつかみたい方は第1回タイ&ラオス路線バスの旅のツアーレポートを旅のウンチクに公開しているのでそちらもご参考に。
現地での移動手段は”路線バスの旅”とは称していますが、路線バスだけでなく長距離バス、夜行列車、河舟、それから短い距離の移動に使用する乗合バスや三輪タクシー”トゥクトゥク”など、一般的に地元の人たちが利用している交通機関を使用します。社内や船内での出会いやコミュニケーションも楽しんでいただけます。
ラオスの長距離バス |
ラオス、メコンを行くスローボート |
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ラオスのトゥクトゥク |
ラオスのトゥクトゥクその2 |
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タイのトゥクトゥク |
タイのサムロ |
タイのミニバス |
タイの夜行寝台列車 |
宿泊先はゲストハウスと呼ばれる安宿が中心となります。部屋数がそれほど多くないところが殆どなので1人部屋のリクエストにはお答えする事はできません。2名1室を基本に考えていますが、場合によってはもっと大人数の部屋になる場合もあります。もちろん男女を別の部屋にする事やご夫婦、カップルでのご参加の場合の部屋割りなどは常識的に配慮させていただきます。
食事は各自現地でお支払いいただく事になりますが、食事がとれるところへはご案内します。屋台が中心となります。お腹をこわすかもしれませんが、それも旅のうち。
日本とタイは似ているなと感じる事が多くあります。最近ではカタカナやひらがながタイの人たちには人気だそうでペットボトル入り飲料のラベルなどにも使われています。”ぬ”や”の”といった文字がタイ語の文字と似通っているからだとか。
仏教国である点や、お米を主食とする点など文化的な共通点も多いのでたいていの日本人には過ごしやすい国です。観光客の受け入れについてはもう日本よりもずっと先を行っている点が多く、屋台を含めてたいていの店が笑顔で迎えてくれますし、困った顔をしていたら”どうしました?”と声をかけてくれる、少しおせっかいな人達もいっぱいいます。どんな安宿でもたいていWi-Fiが使えるような環境まで整っていて少しうらやましいほどです。過ごしやすい環境からか外国からの旅行者や長期滞在者も多く、そういった人達との交流もタイでの一つの楽しみとなります。
初めての旅先としてはとても過ごしやすい国ですが、少しだけチャレンジが必要なのは”言葉”の問題。都市を離れると日本語は勿論、英語も通じない事が多々あります。身振りや手振りを交えながら意思疎通を試みてください。タイの人たちは何とかこちらの言わんとする事をくみ取ろうとしてくれます。
最近、急速に話題にのぼるようになったラオス。30年ほど前には私は”密入国”を企てて国境のタイ側の町に滞在したことがありますが、今は日本国籍の方なら15日以内の滞在は査証も必要ありません。
ラオスの紹介でよく言われるようにラオスの魅力は”何もない事”に尽きるかもしれません。アンコールワットのような有名な名所旧跡があるわけでもありませんし、インフラはまだ開発途上。Wi-Fi環境どころか、電子機器に充電ができなくてハラハラする事もあります。
社会主義国としてしばらくの間外国からの旅行者を制限していた事から、ラオスの人たちは時々旅行者とどう接して良いか当惑している事を感じさせる事もあります。
日本語は勿論、英語もほぼ通じません。旅先での情報収集もタイのようには整っておらず、この旅の苦労の部分となると思います。だからこそ、現地の人たちとの意思疎通を必要とする機会も増えるというわけです。タイの人達より幾分控えめで物静かなラオスの人々の豊かな心に触れる事ができるはずです。
¥169,000
2名
日程は現地での情報や事情により変更しながら旅を進めますので予めご了承ください。訪問予定エリアを大きく変更する事はありません。
2019年07月13日出発/21日帰国
2019年09月14日出発/22日帰国
2019年10月12日出発/19日帰国
日次 | 日程 |
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1 | 東京出発。タイ北部の町チェンマイへ。 |
2 | ローカルバスを乗り継いでラオス国境の町チェンコンへ |
3 | チェンコンからラオスへ入国。ラオス側の町フエサイからは船旅。パクベンへ向かいます。 |
4 | パクベンから再び船旅。町全体が世界遺産に指定されているルアーンパバンへ向かいます。 |
5 | ルアンパバン滞在 | 6 | ルアンパバンから長距離バスでビエンチャンへ向かいます。 |
7 | ビエンチャンから国境を越えてタイ側の町ノンカイへ。夜行寝台でバンコクへ向かいます。 |
8 | バンコク到着。夜の出発時刻までバンコクで過ごします。 |
9 | 東京到着。着後解散 |