E&G TRAVEL CENTER

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旅の書棚

書籍

旅へのイマジネーションを高めてくれる書籍や、旅先への知識を高めてくれる書籍や、行き方そのものに刺激を与えてくれる書籍、それから旅先でポッカリ空いて持て余す”待ち時間”を楽しく過ごさせてくれる娯楽作品などをE&Gの独断でご紹介しています。

世界共通


どうして僕はこんなところに (角川文庫)
旅を愛した類まれなる紀行作家ブルース・チャトウィンの自選作品集。旅先での偶然が引き起こす人や場所や歴史との様々な出会いを見つめた旅の記憶。
あるときは闇の砂漠―バイク6大陸17万キロの旅
昭和51年から3年あまりかけて2ストロークのバイクで世界一周した玉井洋造氏の記録。これから旅に出る人に向けたアドバイスのコーナーもあって、少し古い情報ながらも今でも役立つ心構えについてのアドバイスや情報が満載です。私が海外をバイクで旅するきっかけになった書籍のうちの1つ。

旅に出たくなる地図 世界 (旅に出たくなる地図シリーズ2)
美術巡りや映画の舞台めぐりなどテーマ別に世界の旅先の特集ページが組まれています。定番のロマンチック街道、グランドキャニオンなどの鳥瞰図もイメージを高めてくれます。
旅に出たくなる地図 日本 (旅に出たくなるシリーズ1)
地図を主体にしたガイドブックの元祖といったところ。旅の途中で立ち寄りたい観光スポットをテーマ別に紹介。更に郷土料理などの紹介もあります。

歩くのがもっと楽しくなる 旅ノート・散歩ノートのつくりかた
旅の記録をいかに収集し、いかに記録し、いかにまとめるかについて書かれているのですが、旅に新たな視点を持つきっかけにもなる旅ノート作りには次の旅から皆さんも挑戦してみてはいかがでしょうか。

北中南米


モーターサイクル・ダイアリーズ (角川文庫)
革命家として有名なエルネスト・チェ・ゲバラの若き日の南米縦断ツーリングの記録。ツーリングの記録としても面白いし、南米の抱える問題にゲバラが向き合ってくきっかけとなった旅でもあります。旅する事が人に与えてくれる”気づき”の実例としても興味深い。
荒野へ (集英社文庫)
ショーン・ペンが監督して映画化もされた"Into the Wild"。裕福な家庭で不自由なく育ち、高い教育を修めた青年が全てを捨てて旅に出て、アラスカの荒野で命を落とすまでの足跡を追い、彼が求めた人生の意義を探る。

わたしに会うまでの1600キロ
リース・ウィザースプーン主演で映画化もされましたが、映画を見る前に本書を読んでおくのがオススメ。人生の様々な困難をリセットするためにもっと困難な旅、パシフィッククレストトレールのスルーハイクに挑んだシェリル・ストレイドの記録。
俺様の宝石さ―わがアメリカ横断紀行 (ちくま文庫)
1960年、18歳にして単身アメリカへ渡り、2年半の放浪生活の中、ホンダCB77で大陸を横断した青春の記録。無軌道な力強さが心を打ちます。

ブルー・ハイウェイ―内なるアメリカへの旅〈上〉 (河出文庫)
失業、妻との別れ。人生の挫折をきっかけにアメリカの裏街道2万kmをオンボロヴァンで巡る旅に出た筆者が”観察と好奇心”を駆使して捉えた鋭い考察。
禅とオートバイ修理技術〈上〉 (ハヤカワ文庫NF)
アメリカ中部から西海岸を息子を連れてツーリングをしながら、様々な体験を積み、”クオリティ”の定義を探求する旅。

ブルー・ハイウェイ―内なるアメリカへの旅〈下〉 (河出文庫)

禅とオートバイ修理技術〈下〉 (ハヤカワ文庫NF)

怒りの葡萄(上) (新潮文庫)
合理化の波に翻弄されて農地を奪われた農民達がオンボロ車に乗り込んで夢の大地カリフォルニアを目指す旅の物語。人のズルさや弱さやたくましさを力強く描いた有名な作品。ルート66の歴史上の一側面を感じることもできます。アメリカツーリングやドライブの前には必読。

怒りの葡萄(下) (新潮文庫)

ヨーロッパ


星の巡礼 (角川文庫)
スペインの名高い巡礼の道、サンチャゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路を往く人生の道標を見つけるための偉大な旅を、作者自らの体験を元に小説化。
黄昏のロンドンから (文春文庫 232-1)
少し古い書籍ですが、英国滞在中の日本人家族が捉えた英国。英国人の気質や生活習慣等を鋭い観察で捉えている他、異なった生活習慣の中でいかに生きるかの参考にもなります。

アフリカ・中近東


サハラに死す――上温湯隆の一生 (ヤマケイ文庫)
北アフリカに限らず、世界を旅するバックパッカーや海外ツーリングライダーのバイブル的存在の1冊。サハラ砂漠をラクダで縦断する過酷な旅へのひたむきな情熱は、今の時代でもこれから旅に出ようという人に強い刺激を与えてくれます。
サハラとわたしとオートバイ (講談社文庫)
砂漠への熱い思いから、何年もかけて数多くの困難を乗り越えてサハラ砂漠をバイクで縦断した堀ひろ子さんの記録。手っ取り早く結果だけ求める今の旅行者やツーリングライダーに読んでいただきたい1冊。

アフリカの詩―看護師徳永瑞子の日本へのメッセージ
中央アフリカ共和国で活動されているNGOアフリカ友の会の代表、徳永瑞子さんがアフリカへの思を詩の形で綴られています。 戦場から生きのびて (河出文庫) 少年時代にシェラレオネの内戦に巻き込まれ、政府軍の少年兵となり、その後立ち直るまでの体験をつづった物語。

アジア


地雷を踏んだらサヨウナラ (講談社文庫)
私の世代のバックパッカーにとってはやはりバイブル的存在となっていた1冊です。内戦のカンボジアでアンコール・ワットを写真に収めることを目指す一ノ瀬泰造氏が亡くなるまでの間に綴った手紙や手記。シェムリアップの人々との接し方が旅先での過ごし方にヒントを与えてくれます。

オセアニア


ソングライン (series on the move)
オーストラリア先住民の人達は道で出会った様々な物の名前を歌にしながら、歌の形で地図を作り上げていました。オーストラリアで先住民のソングラインを追いながら、今に至るまでの自らの旅を振り返り、旅することとは何かを漂白の作家、ブルース・チャトウィンが綴った一冊。

娯楽編


鷲は舞い降りた (ハヤカワ文庫NV)
ヨーロッパ編に入れても良かったのですが、内容的に娯楽編に入れました。チャーチル首相を誘拐する目的でイギリスの寒村へ潜入したドイツ空挺部隊を描く小説。有名な作品なので、”鷲は舞い降りた”という暗号は他の映画や小説でもたびたび引用されます。リアルな描写や登場人物のキャラクターの作り込みが素晴らしくて、舞台となる”スタドリーコンスタブル”という村が実在するかのような錯覚に陥るほど。実際、スタドリーコンスタブルを訪れようとする日本人旅行者もチラホラおられるとか。
ぼくとペダルと始まりの旅 (新潮文庫)
以前はアメリカ編に入れていたのですが旅が好きなら行き先に関わらず共感できる部分も多い小説なので気楽に読んでみてください。天涯孤独となったオタクで半分引きこもりの主人公が姉の永眠するロサンゼルスへ自転車で大陸横断の旅に出る物語。

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
2度にわたって映画化された北欧ミステリーの秀作。40年前に起きた失踪事件の真相を追うジャーナリストとそれを助ける天才ハッカー。話は我々日本人が余り知らないスウェーデンとナチズムとの関係や家庭内暴力の問題、ロシアとの関係などにも及び、複雑に織り上げたれたストーリーながら緻密な文章と、それを損なわない秀麗な翻訳で一気に読ませてくれます。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
映画、ブレードランナーの元となった小説。原作とは呼びづらい程度に映画とはストーリーに違いがあります。”○○はXXの夢を見るか”という風にこの小説の題名をもじって何かを表現されることも多い有名な作品です。少し古い作品ですが、AIの話題やロボットの話題などが身近になりつつある今の時代、また違った読み方ができるのではないでしょうか。

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
かもめのジョナサン 完成版 (新潮文庫) 必要に迫られて飛ぶだけでなく、飛ぶことの喜びを知ったカモメのジョナサンは、走ることそれ自体を楽しむ事を知ったライダーにはきっと共感できる物語です。