板ガラスで若冲の作品を・・・
久しぶりに板ガラスのサンドブラストです。
何を彫るか考えているとなかなか決まらないものです。
以前も若冲の鶏・鳳凰・孔雀は彫ったことがありますが
描写が細かくて大変でした。
そこで今回は今までと違う描写の作品を選びました。
しかし、それはそれで難しかったです。



先ず選んだのは「鷲図」です。
板ガラスに彫るときはミラー反転します。
立体的に見えるように 手前に見える部分を切り取り深く彫ります。
その後貼り戻し再度細かい所を彫り始めます。
 

彫り終わって水洗いすると、乾くまで次の作業に進めないし、また肝心な所に水が入ってマスク出来なくなってしまったり・・・そこで卓上クリーナーで砂埃を吸い取ります。
  貼り戻しの時は、しっかり接着するように昔の鉄筆(ガリ版用の鉄筆で今は売っていないでしょうネ)で隅々まで押さえます。



下の左側は透明ガラスにサンドブラストしました。
下の右側はダークミラーにサンドブラストしました。透明ガラスはLED照明台にのせて、ダークミラーは額に入れました。


 

もう一点は「虎図」です。
若冲の時代には日本に虎は生息せず、中国の画家が描いた
絵を手本に描いたそうです。

そのせいか怖い感じはしませんね。

 

「虎図」はダークミラーにサンドブラスト!
これも彫るときはミラー反転して彫ります。これも手前を深く彫って貼り戻してみましたがガラスの厚さが5mmなのであまり深くは彫れません。

しま模様を入れバックは金紙を敷いてのですが、色が入ると絵になってしまい(下の左側) 元の絵にはかないません。はなはだ評判が悪く、とりあえず銀紙で白い部分を補正しリューター?でまつげとひげを入れて何とか取り繕って今、薬局に飾っています。
(下の右側)
 

トップ アイコントップページへもどる

直線上に配置