DIAMOND


ラウンド ブリリアントカット 計0.646ct

DIAMOND(ダイアモンド)/和名 金剛石/結晶系 等軸晶系/モース硬度 10/
万物最高の硬度を誇り、誰もが知っている、誰もが憧れる、宝石の中の宝石。
その正体は、炭素。
元素番号6番の元素鉱物です。
地球上で最もありふれた元素から出来たこの結晶は、歴史も古く、紀元前4世紀ごろにインドで最初に見つけられといわれています。ダイアモンドの名は、その硬さゆえ、ギリシャ語の「征服しがたい」という意味のアダマス(Adamas)に由来しています。ここでギャラクティカの話なんか出したらアホだろうな・・・・・・。また、和名の金剛石の名も仏典由来で、「何物にも侵されない硬さ」と言う意味を持っています。
純粋な結晶は無色ですが、不純物により黄色から褐色、青、紫、ピンク、赤、緑、灰色、黒と様々なカラーバリエーションが存在します。また稀にカメレオンと言われるカラーチェンジする物も存在しています。主要産出国は、インド、アフリカ、オーストラリア、ブラジルなどで、世界で採掘されるダイアモンドの殆どは、宝石と言うより工業用の資源として扱われます。最近はカナダでも採掘が始まりました。ソビエト連邦崩壊により、資源国ロシアからのダイアモンドの輸出も増えているようです。
ラウンド ブリリアントカット 0.3ctup   イエローに蛍光
ラウンド ブリリアントカット 0.3ctup ブルーに蛍光
この二つのダイアモンドは、紫外線下でブルーに蛍光するダイアモンドと(写真右)とイエローに蛍光するダイアモンド(写真左)です。
紫外線ライトの元でダイアモンドが蛍光するのは、割と良くある反応ですから、手持ちのパベセッティングやダイア取り巻きの宝飾品をブラックライトに当てると、その中には青白く蛍光しているものが一つや二つはあるものです。で、私も早速ブラックライトを当てて見ましたが、やっぱり環境が悪いのか、思う様には発光してくれませんでした。印象としては「おお、黄色っぽいなー」とか「青っつーよか緑っぽくね?」と言うカンジでしたが、確かに黄色と青色の蛍光性を確認しました。蛍光性の色の種類には、ピンクとか藤色、オレンジ、緑など様々なバリエーションがあると言いますが、写真で見る事は余りありませんね。最近は、敢えて蛍光ダイアばっかりで作った宝飾品も在るそうですよ。
勿論、こちらは双方0.3ct以上の大きさがあるので、ピアスなどの宝飾品にも十分に存在感のある大きさですが、人工的な処理を施されていないダイアモンドでもある事から、これは鉱物標本として大切に保管しておきます。
蛍光の色味に関しては、特に評価の対象ではないようで(多分大抵無しか青味だからかもしれません)、色味に言及した特別な呼称は無い様です。以下に蛍光性のグレード(用語はGIAと同様の名称を使用した5段階表示)と、鉱山に因んだ代表的な名称、由来を掲載しておきます。
蛍光性のグレード
1. NONE(なし)
NONE、なし
4. STRONG(強)
STRONG BLUE、強い青色、青色(強)
2. FAINT(弱)
FAINT BLUE、 弱い青色、 青色(弱)
5. VERY STRONG(鮮)
VERY STRONG、鮮青色、青色(鮮)
3. MEDIUM
MEDIUM BLUE、青色
鉱山に因んだ代表的な名称
River(リバー)
蛍光性の無い無色のダイアモンド(パイプ鉱床より川辺の漂砂鉱床からの良質の産出が多かったため)
Wesselton(ウエッセルトン)
良質で僅かに色のあるダイアモンド。蛍光性には言及無し(ウエッセルトン鉱山名より)
Cape(ケープ)
特有のラインにブルーまたはイエローの蛍光性があるライトイエローのダイアモンド(喜望峰より)
Jager(ヤガー)
強く鮮やかなブルーの蛍光性があり昼光下でも青味を示す無色透明なダイアモンド(ヤハースフォンテン鉱山名より)
Premier(プレミア)
強いブルーの蛍光性があるライトイエローのダイアモンド(プレミア鉱山名より)
Oily(オイリー)
ホワイトブルー系の強い蛍光性で、表面がオイルを塗られた様なホワイト色調のもの(プレミアの事を指す場合もある)


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