ORTHOCLASE(FELDSPAR)


クッション ミックスカット 4.34ct


ORTHOCLASE(オーソクレース)/和名 正長石 カリ長石/結晶系 単斜晶系/モース硬度 6/別名 サニディン(玻璃長石) アデュラリア(氷長石) ムーンストーン(月長石)
長石族はその成分によって、12種類、4系列に分類されています。長石族で最もポピュラーなムーンストーン(月長石)はオパレッセンス(蛋白光。乳白色や真珠光沢)を示すスリランカ産のオーソクレース(正長石系カリ・ソーダ長石)の一種で、青色や白色のシラー(またはシーン)が月光の様に見える事から名付けられました。
正長石と曹長石とはカリウムとナトリウムのアルカリ成分を共通に含むためにアルカリ長石族と呼ばれ固溶体を形成します。アルカリ長石族の中でのオーソクレースはカリ長石の頂点に位置しています。固溶体なので必ずナトリウム成分を含みますが、限りなく純粋に近いカリ長石です。整理します。アルカリ長石族の中のカリ長石=オーソクレース=正長石です。
オーソクレースには成分比により変種が存在します。それがアデュラリア(氷長石)サニディン(玻璃長石)ヴァリオール(長石質の球顆)です。岩石中に見られる長石と輝石の微結晶状態のヴァリオールは除外するとして、低温晶出したアデュラリア、高温晶出したサニディンと、何れも透明な結晶ですが、サニディンが薄層状の構造によりシラー(アデュラレッセンス)を現すとムーンストーンと呼ばれる様になります。
オーソクレース/アデュラリア
クッション ミックスカット 4.34ct
スリランカ産
無色と云って良い程淡い緑色のオーソクレースです。
オーソクレースは低温から中温で結晶したカリ長石です。その内無色透明で菱形に結晶したものがアデュラリア(氷長石)と呼ばれます。
サニディン
オーバル フラワーカット 2.15ct
スリランカ産
所謂ブルームーンストーン。
サニディンはオーソクレースの変種の一つです。透明のものもありますが、高温状態で共存していたカリウムとナトリウムが冷え、カリ長石分とナトリウム長石分が薄い層状に重なって分離すると、この層を透過する光の分散によりアデュラレッセンスと呼ばれる効果を示します。この効果が表れるとムーンストーンと呼ばれます。


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