OPALITE(COMMON)


オーバル カボションカット 4.22ct

OPALITE(オパライト)/和名 普通蛋白石/結晶系 非晶系/モース硬度 6/
オパールには大きく2種類の分け方があります。一つは「プレシャス・オパール(またはノーブル・オパール)」と「コモン・オパール」と云う宝石学としての分け方。もう一つは「サンドストーン・オパール」と「マウンテン・オパール」と云う産状地層別の分け方です。ここでは「プレシャス・オパール」と「コモン・オパール」と云う分け方でいきます。
遊色効果を持たないオパールを一般にコモン・オパールまたはポッチ・オパールと云い、プレシャス・オパールとは別に取り扱われます。が、地色の美しいものは宝石用や、収集家用にカットされます。更に宝石質で美しいコモン・オパールの内、不透明なコモン・オパールはオパライトと呼ばれ、透明なものとは区別されています。ブルーやピンク、黄色などの色合いがありますが、オパライトは不透明でパステルな色味が多いです。
オーバル カボションカット 4.22ct
マケドニア産
ミルキーなミントカラーが美しいグリーンオパールで、クリームメロンソーダの様な、甘い感じがしますね。
経年劣化でこんな事に……。
まるでだだちゃ豆です。これはこれで美味しそうだけど……。( ・ω・)
オーバル カボションカット 2.074ct
ペルー産
オクタゴン ステップカット 3.63ct
ブラジル産
ペルー産のピンクオパールです。
ピンクオパールとここでご紹介するのはどうだろうととも思ったのですが、一般にオパールの一種と見做されているのでこちらでご紹介を。
以前はコモンオパールの一種として扱われていましたが、現在ではオパールとは別種のパリゴルスカイト(アタパルジャイト)という鉱物として位置付けられています。
堆積岩が珪酸を含む循環溶液の影響で泥状物質から繊維状角閃石の一種であるパリゴルスカイトが形成される作用をパリゴスカイト化作用といい、通常クリストバライトやアゲート、オパールの成分を含んでいます。
ブラジル産として手に入れたものですが、ブラジルでピンクオパールが産出するとは聞いた事がありません。
市場のピンクオパールの殆どが南米ペルー産ですので、ペルー産のオパールが隣国のブラジルで研磨されたものではないかと推察します。勿論地理的にも近いので、ブラジルでピンクオパールが発見されたとしても不思議ではありませんが、まぁ、ペルー産のピンクオパールがブラジルに渡ったと考えるのが妥当かと思います。
でも、メキシコやアリゾナやオーストラリア産のピンクオパールってのもあるんですよねー。むうーん、ブラジルなのかなぁ……。そんでもってパリゴルスカイトではあるらしい。


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