SPHENE(TITANITE)


ラウンド ノーマルカット 0.594ct


SPHENE(スフェーン)/和名 楔石/結晶系 単斜晶系/モース硬度 5/別名 チタナイト/
スフェーンは別名チタナイトとも云います。黄色、帯緑黄色、褐色、赤色など、色数も豊富ですが、最大の特徴は、ダイアモンドよりも強烈なその煌くディスバージョン(光の分散現象の為に現れる七色のスペクトル。ファイアともいいます。)にあり、コレクターを魅了しています。惜しむらくは硬度が低いため脆く、欠け易い所ですが、それでも大変人気のある貴石です。
クロム スフェーン
ラウンド ノーマルトカット 0.390ct
ロシア ウラル産 
ラウンド ノーマルカット 0.594ct
ロシア産
ファンシーカット 0.480ct
ロシア ウラル サラニ産
ロシアンスフェーンと呼ばれるファイアの美しい結晶が有名で、人気があります。ですが、品薄状態で非常に高額です。最近では中央アジアのパキスタンやタジキスタン辺りからロシア質の結晶が採掘され始めました。旧ソヴィエト連邦構成国だった慣例でロシアンスフェーンと呼ばれる事が多いですが、誤解を避けるために最近では区別してバダフシャンスフェーンと呼ぶようになっているそうです。
さて、そんなびっくり貴石のロシアンスフェーンですが、中でもこのクロム・スフェーンはクロム着色による鮮烈な深いグリーンの中に、一際煌くファイアが印象的な稀産石です。ブラックライトを当てると、そりゃもう、下品な程ギラギラと赤く発光します。キャラアップの大きな美しい結晶は多分殆ど無いのではないでしょうか。ああ、ファイアをお見せ出来ないのが残念です。
あのレア・コレクター・ストーンで有名なデマントイドにも匹敵する緑色と、強烈なファイアですが、お値段もそれに匹敵する高額な石です。なまじこちらのクロム・スフェーンの方が一般に知られていない分、探すのは猛烈に難しいかと思われます。それでも最近はちらほらと見掛ける様になりましたが、やっぱり高額で、小さいものが多いです。
ファンシーカット 2.54ct
メキシコ バハカリフォルニア半島産
この結晶は濃い赤色をしていますが、一般には黄色、褐色、緑色などが多く出回っています。


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