BLACK OPAL(PRECIOUS)


カボションカット 3.2ct


BLACK OPAL(ブラック・オパール)/和名 黒蛋白石/結晶系 非晶系/モース硬度 6/別名 ノーブルオパール
オパールには大きく2種類の分け方があります。一つは「プレシャス・オパール(またはノーブル・オパール)」と「コモン・オパール」と云う宝石学としての分け方。もう一つは「サンドストーン・オパール」と「マウンテン・オパール」と云う産状地層別の分け方です。ここでは「プレシャス・オパール」と「コモン・オパール」と云う分け方でいきます。
黒色または、灰色の地色(ポッチ・カラー)に美しい七色の遊色効果(プレイ・オブ・カラー)を示すオーストラリア産プレシャス・オパールをブラック・オパールと云います。プレシャス・オパールの中でも、特にこのブラック・オパールは一線を隔す価値を認められている、至高のオパールです。そのため最近では前述の二つの分け方以外に「ブラックオパール」と「その他(ライトオパール)」として区別する向きもあります。ブラックオパール以外は総てライトオパールと云う事の様です。で?としか思いませんが、初めて聞いた方は、何か新種のオパールでも発見されたのかと、戸惑うかもしれませんね。どうもライトニングリッジ産の、明るい地色をライトカラーとしているのが事の発端の様です。「様です様です」と煮え切らないですが、こんな風に微妙で複雑な定義になるのは、ブラックオパールはその評価が価値に直結する為だと思われます。ですがオパールの美しさは十人十色。見る者の好みも十人十色。結局は個人のお好み(と財力w)が最終判断の決め手と云えるでしょう。
カボションカット 3.2ct
オーストラリア ライトニングリッジ産
カボションカット 1.5ct
オーストラリア ライトニングリッジ産
カボションカット 1.7ct
オーストラリア ライトニングリッジ産
ブラックオパールの赤い遊色効果
ブラック・オパールの美しさが凝縮されていますね。惜しむらくは、灰色の地色が表面に掛かってしまっている事でしょう。研磨すれば無くなるかとも思ったんですが、そのまま残ってしまいました。
宝石カット用の原石を、表面だけ研磨しました。だから表面に黒い地色がそのまま残っています。
この時は、初めて自分で吟味して購入したので、イロイロと見落とした点も多くて、心残りも多いんですが(勿論気に入ったものを買ったんですが)、この経験を生かして、今度はもっと厳しい目で選別したいと思うです。
ブラック・オパールの殆どはオーストラリアのニューサウスウェールズ州北部、内陸部にある約20キロ四方の小さな町ライトニング・リッジ(Lightning Ridge)から産出します。ブラックオパールはその評価が価値に直結するため、他のプレシャスオパールとは別に詳細に評価されます。
ブラックオパールの評価(ざっくり板)
地色の種類と評価
斑のパターン
ブラックオパール/ダークオパール
黒又は濃い灰色の不透明な地色。
フラッシュ(Flash)パターン
パレット(Palette)パターン
クリスタルブラックオパール
黒又は灰色の透明感が感じられる不透明な地色で七色の遊色があるもの。セミブラックに分類される場合もある。
キャッツアイ(Cat's-Eye)パターン
ローリングフラシュ(Rolling Flash)
パターン
ピンファイヤー(Pin Fire)パターン
フラワー(Flour)パターン
セミブラックオパール
黒又は灰色で透明感がある地色に青や緑の遊色があるもの。
チャイニーズライティング
(Chinease Writing)パターン
リボン(Ribbon)パターン
ライトニングリッジ産のライトオパール
クリスタルオパール
ライトニングリッジ産で、遊色のある地色の明るいオパールと、遊色のある地色の透明なオパール。
シャフ(Chaff)パターン
ハーレクイン(Harlequin)パターン
その他産地のブラックオパール
ライトニングリッジ以外で産出されたブラックオパール。
ダブルフェイス(Double Face)
レッドフラッシュ(Red Flash)
上記以外に「遊色の種類」「光沢」「シェイプ」「厚み」「大きさ」「重さ」「欠点」などを加味して、総合的に評価されます。


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