制度研の紹介
なぜ「制度」なの?
「制度研」は正式名称を「全国学校事務職員制度研究会」といいます。
「‘制度’なんて難しいな」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、子どもの成長と発達を保障する場所として学校をつくってゆくためには、
それを支える学校事務職員制度の確立がどうしても必要と考えるからです。
「制度研」は全国規模としては唯一の学校事務職員の自主的研究サークルとして
“教育としての学校事務”を創造してゆく役割を担っていると自負しています。
「制度研」の活動は
毎年、夏と冬に研究集会を行います。
特に夏は「学校に子どもの夢と願いを」をテーマに、
7つの分科会(@子どもの学習権と修学保障、A学校予算と教育費、B学校環境と施設づくり、
C教職員の権利と学校事務、D学校情報の活用と公開、E学校づくりと子ども・地域、
F学校事務職員制度のありかた)で研究・実践の交流をしています。
また、各地域に「地域制度研」があり、それぞれのやり方でサークル活動を展開しています。
こうした活動の成果は、機関誌『子どものための学校事務』(年4回発行)にまとめられています。
ひとりじゃないよ、がんばって!
自分の学校のこと、仕事のことを考えてみてください。そして、身近な人にその話をしてみてください。
きっと、同じような悩みや新しい実践のヒントが、浮かび上がってくると思います。
そうした仲間と交流をしてゆく中で、自分なりの学校事務職員像を見つけていってください。
三人集まれば、もうそれがサークルです。
もし、自分たちだけではわからないことがあったら、
そしてあなたの思い描く学校事務職員像と私たちの考えるそれに共通するものを見いだしていただけたなら、
ぜひ「制度研」事務局にご連絡ください。いつでも皆さんと一緒に考えたり、
全国の仲間の実践など、役に立つ情報を提供する用意をしています。
(子どものための学校事務・増刊号より」抜粋)
全国学校事務職員制度研究会 よびかけ
私たちは、学校事務職員の労働のあり方を根源的に追求します。
それは、学校のはたらきを、子どもの学習権を真に保障する集団のいとなみとして、生き生きと組織させるためです。
また、教育における学校事務職員を取り巻く困難な状況をうちやぶり、
民主教育にふさわしい学校事務職員制度の確立をめざします。
そのために次のことを研究運動のめあてとしてかかげます。
1.子どもの全面的発達保障をめざす教育事業において、学校事務の仕事を学校教育に不可欠な仕事として位置づけ、
その目的・性格・役割を科学的に追求します。
2.学校事務と学校事務職員をとりまく貧困な現状とその要因を明らかにし、民主的変革へのすじみちを究明します。
3.子どもの発達保障を基軸にすえた現代学校の任務やその組織・運営を含む、教育労働の全体構造を究明します。
4.教職員はもとより、父母とも積極的に話し合い、共同して学校事務の創造をはかります。
5.子ども・父母・住民・教職員などの教育への権利運動(教育運動)に学校事務を通じて参加するとともに、
教育運動のゆたかな前進に努力します。
私たちは、このような研究運動をすすめるために、経験を広くわかちあい、
意見を自由にたたかわせるとともに、意見のちがいにこだわることなく、
学校事務職員制度の抜本的確立を願う力を幅広く結集し、あゆみつづけます。
1983年8月8日
全国学校事務職員制度研究会
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