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全国制度研 第32回全国研究大会 島根大会 報告


「子ども発、子ども行き」
        −子どもたちの未来 憲法と学校−
 
 
 2008年7月6日(土)、島根県松江市で開催された「全国制度研 第32回全国研究大会 島根大会」の感想や様子を紹介します。
 詳しい内容は会誌 「子どものための学校事務」102号をご覧下さい。



◇記念講演

◎格差についての講演をとても興味深く聞きました。データで見る実態はとてもわかりやすく、あまりに厳しい現状に何度も溜息をつきましたが、こうした現実が子どもたちの上に重くのしかかってことを忘れないよに心がけていきます。
◎今、学校・社会で起きていることの背景が学べてとても良かったです。福祉国家を作り上げる必要性、それが出来るまで自分でしなければならないこと、課題はたくさんありますが、寄与していきたいです。


◇第1分科会〈子どもの学習権と就・修学保障〉
◎就学援助の事務、私から「やりますよ」と言って引き受けました。こんなやりがいの ある仕事をやらないなんて…。地元に帰ってささやかな実践を紹介し、広げようと思いました。
◎今年転勤しましたが、前任校では保護者に正確な情報を知らせること、学校にある情報をしっかり活用することで、子どもの修学保障につなげる取組を大切にしてきました。現任校でも、また一歩を踏み出すエネルギーをいただきました。



◇第2分科会〈学校予算と教育費〉

◎保護者負担軽減を考えると言いながら、いろんな事を最初からあきらめ、妥協していた事にあらためて気づかせていただきました。まず、公費あっての教育費、公費増額 とまではいかなくても、学校配当を広く公開させていく必要性を感じました。
◎保護者の負担があって教育活動が成り立っている現状を保護者、教職員に伝えていかないと、今の受益者負担の流れを安易におこなってしまうと感じています。一人でも多くの人に、保護者負担軽減の大切さを訴えていきたい。


◇第3分科会〈学校環境と施設づくり〉
◎施設設備など、子どもの環境を考えると奥が深いと思いました。やる事が多く、自分で出来る ことを1つでもやりたい。それが学校事務職員の生きがいに通じるのでは。
◎学校保健安全法、通知は来ても、喜多先生のこの法律制定までの経緯取組を伺い、私達が求めていた内容が不十分とはいえ盛り込まれたことがわかった。国、地方公共団学校設置者の責任が明確になっただけでもほっとする話であった。




◇第4分科会〈教職員の権利と学校事務〉

◎労働安全衛生法、聞いたことはあるけれども、詳しいことは知りませんでした。この分科会で少しは頭に入ったかな?雇用の多様化も全国的な問題になっていること、本当にいろいろな形態があるんだなあと感じました。事務職員だからこそ、個別に整理しておくことが必要だと思います。


◇第5分科会〈学校づくり子ども・地域〉
◎保護者、教職員とつながって、学校・子どもたちのために動いていくことの大切さを感じました。皆さんが子どもたちのために情熱を持って取り組んでおられる実践を聞き、私も明日から頑張ろうと思える分科会でした。
◎和気藹々ながら、目からうろこのお話しが沢山聞け、とても有意義な時間が過ごせました。保護者との繋がりについて、もっともっと考えていきたいと思います。また、学校で働ける喜びをもっともっと感じていきたいと思います。




◇第6分科会〈学校事務職員制度のありかた〉

◎「学校」「学校事務職員」はどこへ行ってしまうのでしょうか? ゆっくりと皆で話し合うことの大切さをあらためて実感しました。「忙しくさせられている」事のねらいも、ちゃんと見極めなければいけません。


◇テーマ別学習会A「地方財政」
◎市教委の担当者と“連携していく”という運動の提起、私には新鮮でした。予算運営を広げていくこと自治体の財政運営につながるという視点、大事にしていきたいです。



◇テーマ別学習会B「生と死を考える」

◎命をテーマに当事者にインタビュー、新聞作り、そして、その発展で避難所体験を自分達で考え、企画するなど、中学生の行動力、視点に感動しました。新聞の見出し、内容を見ると、その分析力、思いの熱さがひしひしと伝わってきました。
◎伝えたいという気持ちの大切さをあらためて感じました。心の中にしっかりとした土台があって、ていねいにコミュニケーションすることで、人々の中にそれが広がっていく。 素晴らしい実践が聞けて良かったです。



◇テーマ別学習会C「よろずやマルチ商会」
◎学校事務職員は「ステキな仕事がすぐにできる」。これを最大限に生かして、やりたい仕事、楽しい仕事で、子どもの学びが保障できること。これが学校事務職員の働きがいであると確かめることができました。
◎今一番疑問に感じている共同実施のことから事務職員の仕事のこと、教職員集団を巻き込むことの大切さ、仕事への目線など、いい資料もいただきありがとうございました。次へのステップに参考になりました。




◇分散交流会「一人芝居」

◎何度も見ている芝居なのに、最後の場面ではやっぱりジーンと目頭があつくなりました。一人芝居だけではなく、朗読もあり、久しぶりに本を読んでもらう側になり、とてもいやされました。
◎小さいときに父親のひざの上で聞いた昔話。
わが子に読んでやった数々の絵本。お話しの世界にどっぷりつかるって本当に気持ちの良いことです。一人芝居「このつぎなあに」、子どもの心になりきって、本当に楽しませていただきました。



◇分散交流会「島根の弁護士」
◎話の中で「夢」「希望」の格差について言われましたが、卒業に当たって「夢に向かって進んでください」と書きますが、それが本当に実るような社会があり、そういう社会を作っていかないといけないと思いました。
◎法律の専門家に私たちの仕事について検証してもらう。う〜ん、なぜ今まで気が付かなかったのだろう。古津さんの確信に満ちた話に引き込まれました。やはり裏付けは何についても必要だと改めて思いました。




 



大会の受付が始まりました
 



   会誌「子どものための学校事務」
   バックナンバーのコーナー






大会参加者が持ち寄った「1枚レポート」。



今年の「うたごえ」は河川敷で、
観光客とともに
 



   速報名は「しみじみ しじみちゃん」



現地作成の“しじみのうちわ”
 



   夕食交流会も盛り上がりました



子ども学校は13名の参加で、
ヨット体験も



   後藤先生を囲む会では、白熱した議論が



大会の最後に大人も子どもも3日間で学んだこと、体験したことの報告