遺構5.九十九里鐵道



九十九里鉄道。昭和36年に廃止と言うからもう38,9年も前に無くなった鉄道です。
ここから突然個人的な話で恐縮ですが、戦時中、私の家族(私の親が生まれた頃です)は九十九里鉄道の荒生駅が最寄りのところに疎開していました。祖父はそこから都内に毎日通っていました。東金線の一番に乗るためにはまだ九十九里鉄道のほうは始発前で軌道を東金駅まで歩いたそうです。(地元の人はキドー道と言います)
国鉄の列車は角材を入り口に渡しただけの有蓋車の編成で、艦載機の攻撃で停車して車内から逃げたこともあったそうです。そのころ、同じ東金線の成東駅は火薬を積んだ貨車が空襲を受けて爆発するという事件も起きていました。
長距離通勤のはしりのような事をしていた祖父は、そういうわけで九十九里鉄道に乗る機会は少なく、当時の同線に係わる事はあまり記憶していませんでしたが、こと九十九里鉄道に関する文献などは興味深く見ていたものです・・・。


東金市家徳付近。軌道(草の生えている細長く奥に向かって延びている土地)と併走道。

真亀川を渡った直後にある田圃の中の橋台跡


家徳駅の駅舎、らしいとの事ですが・・・。
左は東金に向かう軌道道。