列車供食事情4

JR九州 特急ゆふいんの森号


03年03月にリニューアルされたゆふいんの森T世号のビュフェ

 JR九州ではつばめ以外にも観光特急である「ゆふいんの森」でも軽食類を提供しています。
 しかしつばめとは違い観光特急であるので、メニューも観光列車らしくデザートやおつまみ類が中心ですが、地元特産品を使用した販売品目が特徴です。

『地鶏のもも身』と『地ビール』
写真は01年12月に乗った際のものです。
当時はデザートに「地卵はちみつプリン」・「和菓子セット」、おつまみに「地鶏フランク」・「地鶏のもも身」・「チーズインポークウィンナー」、ドリンクメニューには「地ビール」・「ゆふいんの森 スペシャルブレンドコーヒー」などがありました。


2003年3月〜
ゆふいんの森T世号のリニューアル車が運行を開始した03年03月からはメニューが一新されています。

『ゆふいんの森T世号3号車サロン』
T世号リニューアル工事では3号車ミニギャラリーがサロン室に改造されました。サロンには大型テーブルやベンチが設けられ、食事を楽しむことが出来ます。このリニューアル改造よりこれまで「カフェテリア」と呼ばれていた2号車売店は「ビュフェ」と呼ばれるようになりました。
なおT世号では車両毎に階段があるためにワゴン販売が出来ません。この大きな窓がある展望スペースのサロンはビュフェまでの乗客誘致にも一役買っています。

『記念撮影用の子供用制服』
03年3月から子供の記念撮影用に客室乗務員と車掌の子供サイズの制服が用意されました。

『おもいでノートと客室乗務員手作りの由布院ガイド』
ゆふいんの森T世号3号車サロンに置かれていた「おもいでノート」と客室乗務員手作りのガイドブック「私たちが見つけた由布院」。

『あんかけやきそば』
電子レンジで暖められて提供されます。つばめビュフェを思い出させる一品です。

『ゆふいんの森弁当』
ゆふいんの食材が使われた上品な味の弁当。白米がおいしかったです。

『ゆふいんワイナリーのワイン』と『久住の生ハムとうらけん牧場手作りチーズ盛り合わせ』
口の中でとろけるクリームチーズが最高です。

『おすすめの生ビール』と『地鶏もも身くんせい』
ビールは列車によって種類が違います。T世号は生ビール、V世号は地ビールが提供されます。

『ゆふいんの森オリジナルブレンドコーヒー』と『すもものパウンドケーキ』
コーヒーはオリジナルブレンドの豆を車内で挽いて提供しています。他の車販コーヒーとは香りが違いました。

『ゆず湯』と『日田のとうふまんじゅう』
ゆず湯はゆずの皮までおいしくいただけます。
とうふまんじゅうは中におからが入っています。電子レンジで暖めてからいただきましたが、おからの甘さが絶妙のうまさでした。

 現行03年11月メニューの中のその他気になる商品には『ゆふ味弁当』、『季節のおにぎり』、『ゆふいん自家製生ジュース(かぼす・みかん・桃)』、『ゆふいんワイナリーのチーズプリン』がありました。

2004年10月1日〜
04年10月からデザートを中心にメニューが一部変わりました。

『ゆふいん自家製生ジュース』と『地鶏たまごプリン』
自家製生ジュースはゆふいんの森号の定番商品です。かぼす、桃、みかんがありました。写真は桃です。地鶏たまごプリンは04年10月にこれまでのチーズプリンに替わって登場しました。

『ゆふいんの森コーヒーセット』
04年10月に登場した「山荘無量塔のP・ロール」と「ゆふいんの森オリジナルブレンドコーヒー」がセットになっています。P・ロールは見た目にボリューム感がありますが、さっぱりした味わいでした。P・ロール自体は単品売りもありますが、由布院積み込みのため1・3号では販売が無い点が残念(3号の由布院→別府は販売)。

『ゆふいん桐屋 白ごまぷりん』
04年10月に登場したごまの香り豊かなプリンです。由布院積み込みのため1・3号では販売が無い点が残念(3号の由布院→別府は販売)。

『おさんぽ茶』と『車内サービスのキャンディ』
おさんぽ茶はゆふいん茶葉が使用されています。
車内では普通車にも関わらずキャンディのサービスがあり、観光気分を盛り上げてくれます。

『2005年元旦イベント』
JR九州の客室乗務員が乗務する特急列車内では季節にあわせたイベントがしばしば開催されます。ゆふいんの森号では元旦に振袖姿の客室乗務員が振舞い酒のサービスをします。05年の元旦も行われ、正月気分を盛り上げました。


 JR九州では03年2月つばめからビュフェが消えましたが、03年03月に登場したゆふいんの森T世号のリニューアル車では従来売店的位置付けのカフェテリアの隣接車両にサロン室を設けることで実質的にビュフェとなりました。同時にメニューも一新され軽食には「あんかけ焼きそば」が加わりました。湯布院は全国的な温泉観光地なので今後の展開に一層期待が持てそうです。

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