つばめのグリーン車


客室乗務員は列車入線5分前よりお客様をご案内しながら列車を待ちますが、入線時には列車に対して深々とお辞儀をします。訓練されているだけに大変綺麗なお辞儀です。

 「つばめ」のグリーン車は乗車してみると良くわかるのですが、車両のハード面よりもグリーン車専属の客室乗務員による暖かいもてなしを受けられることが大変印象に残ります。
 まずはグリーン車入口でのグリーティングで乗車する人を暖かく迎えてくれます。発車すると車内全体に対して乗車御礼の挨拶、そして車内改札、おしぼりサービス、ウェルカムドリンクサービス、キャンディサービス、ヘッドホーン貸し出しサービスなどを一人一人丁寧に声を掛けながらサービスしていきます。途中駅での降車の際も予め個々に声を掛けてくれます。終着駅近くでは車内全体に対して乗車御礼の挨拶をした後にゴミや貸し出し品の回収があり、降車の際はドア付近でお見送りがあります。まさに線路を走る飛行機といった感じの徹底したサービスが受けられます。
 なお普通車のお客様でも物的サービスを除けば、対等に接してくれる点も評価大です。そのためつばめ全体ではリピーター客が多い点も大きな特徴です。つばめを利用した人で悪く言う人を聞いたことがありません。

クモロ787
登場時はロボット型の外観デザインに度肝を抜かれましたが、トップキャビンや個室を備えたグリーン車の豪華な設備にはもっと驚かせられました。

クモロ787(ニューつばめ化後)
ニューつばめ編成では白いかもめや白いソニック風のステンレス製の新ロゴマークを取り付け、外部塗装も濃灰色を基調に装いも新たになりました。

グリーン車車内(リニューアル前)
車内にはハイパーシートと呼ばれる国内のグリーン車ではトップクラスの座席が並びます。登場以来10年が経っているため、経年による車内の見劣り(特にメタリック系の化粧板)は否めなくなってきました。しかし、客室乗務員の徹底したサービスがそれを十ニ分にカバーしています。02年7月にリニューアル編成(ニューつばめ)が登場しましたが、02年4月現在半数がニューつばめ化されました。

ニューつばめ化後のグリーン車車内
ニューつばめ化に際してはメタリック系の化粧板が全て木目調の化粧板に交換された他、座席モケットと絨毯が違う柄のものに交換されました。TOPキャビンに掲げられていた”ブルーリボン賞”の受賞銘板が付けられていない車両も見られました(クモロ787−3他)。

トップキャビン(リニューアル前)
グリーン客室運転室寄りにはガラスパーテーションで仕切られた”トップキャビン”と呼ばれる定員6名の区分室があります。座席はグリーン車共通のハイパーシートですが、座席モケットの柄が個室座席と同じものが使用されています(後期車ではグリーン車一般座席も個室と同じ柄に変更されています)。

トップキャビン(リニューアル前)


ハイパーシート(リニューアル前)
座席の両肘掛にはそれぞれリクライニングボタンが付いていますが、それぞれのボタンで背ずりの腰部とヘッドレスト部を傾かせることが出来ます。写真では手前座席を腰部とヘッドレスト部をそれぞれ最高位置に傾かせています。

グリーン個室(リニューアル前)
4人用個室はサロンエクスプレス東京号を思い出させる座席配置です。

ニューつばめ化後のグリーン個室
室内全体の壁がオレンジ系の塗料で塗られました。座席モケットは従来と同じですが、絨毯は開放室と同じ柄のものに交換されています。

ウェルカムドリンク
九州の特急列車では車内販売が乗務している列車であればグリーン車においておしぼりやドリンクサービスを受けることが可能です。
ちなみにグリーン料金を日本一高く設定したNEX(JR−E 253系)のグリーン車ではドリンクサービスどころか、おしぼりサービスもありません!

貸し出し用イヤホーン
オーディオサービスは03年12月末で廃止されました。

キャンディサービス

おめざめカード
ウェルカムドリンクなど各種サービスの際にお客様が就寝中であっても”おめざめカード”をテーブル等に置くなどの気配りは鉄道界では他に例がありません!


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