リレーつばめDXグリーン席

 2005年10月1日ダイヤ改正よりリレーつばめ号のグリーン車にDXグリーン席が登場しました。
 このDXグリーン席はこれまで4人+2人の向かい合わせ配置であったTOP CABINに従来のグリーン席に比べてワンランク上のサービスを追及した新シートを3席設置したものです。 この新シートはフルフラットに近い状態(141度)までリクライニングを倒したり、シートピッチを格段に広くするなど航空機国際線ファーストクラス並みの付加価値が付けられたため、料金的にも従来の特急グリーン料金よりワンランク上のDXグリーン料金が設定されました。


『DXグリーン席』
元TOP CABIN席にレッグレスト付きの重厚感溢れる大型座席が1−2アブレストで配置されています。市松模様の座席モケット柄からは国鉄電車特急史上最も豪華であった151系パーラーカー開放室を連想してしまいます。


『DXグリーン席』
フルリクライニング時の角度は141度です。レッグレストを引き上げることでフルフラットに近い状態になり、前後を全く気にしなくてもいいシートピッチと共にグリーン車では日本一のゆとりの空間を実現しました。リクライニングは電動式で肘掛のボタン操作で行いますが、リクライニング角度に応じて肘掛高さが自動的に可変するという航空機上級クラスでよく見られる機能が付きました。また、室内をホーム上から覗かれないように窓ガラスにはスモークフィルムが貼られる配慮もされているので安心して休むことが出来ます。

『DXグリーンのドリンクサービス』
客室乗務員が乗務する列車ではドリンク以外にクッキーのサービスが加わりました。まさに151系パーラーカーを彷彿させるサービスが展開されます。
写真では判り難いのですが、『Relay Tsubame』のロゴ入りトレーで運ばれます。ドリンクカップのデザインは05年10月より順次新デザインに切り替わっています。

『ハンガー』
つばめマークを彷彿させるデザインのハンガーが常備されています。

『スリッパサービス』
スリッパは常備品もありますが、持ち帰り可能なスリッパもサービスされます。

『焼麦弁当』
積み込み弁当の鳥栖駅「焼麦弁当」を買い求めました。酢醤油でいただくシュウマイとかしわめしが絶品でした。

 リレーつばめのDXグリーン席はこれまでのグリーン席に比べてワンランク上を行くサービスを提供するようになりました。
 座席自体は実際に利用してみると、重厚感ある大型座席のクッションも柔らかく、リクライニング角度も十分倒れ、更には広々した空間の提供は航空機の一世代前におけるファーストクラスに近いスペックがあるので至福の時を味わうことが出来ました。ただ、最新の航空機ファーストクラスはプライベート空間を創り出すソロシートが主流になりつつあるので、まだまだ改良の余地があるように思えます。場合によっては座席を進行方向に向けることにこだわらず、100系新幹線の個室のように枕木方向に座席を固定するくらいの発想の転換が必要かもしれません。
 個人的にはエールフランスのファーストクラス『新エスパス・プルミエール』のような昼間は広々した豪華ホテルのスイートルーム、そして就寝時はプライベートが十分に保たれるような機能的にもデザイン的にも優れた極上の車内空間を希望したいと思います。
 更に付け加えるならば、列車に乗っている間だけが列車利用ではないので、駅構内にグリーン車専用切符売場やグリーン車専用ラウンジを設けたり、駅弁ではない予約専用の車内食の提供などグリーン車サービスへの付加価値を更に加えることでサービス向上を図って欲しいと思います。

 これらのサービス実現のためには当然それ相当のグリーン料金への料金上乗せは覚悟していますが。

なお早急に改善してもらいたい点もいくつかありました。
○マガジンラックが無いので車内販売メニューと情報誌「Please」が読めない点
○2人掛席の通路側をフルリクライニングさせると窓側からの出入りの際に壁際のローテーブルが大変邪魔になる点。

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