100系カフェテリア

G1編成からG3編成までのスピードメーター下に掲げられたメニューの枠は『SPS』のマーク入りでした。

 100系「カフェテリア」はJR東海が民営化後の運転の中心を東京ー新大阪間にすることによる”乗車時間の短さ”や、バブル期の”グリーン車定員の増加”を背景に、国鉄時代の食堂車に替わる新しい供食体制として2階建てグリーン車1階部分に持ち帰り専用の売店を設けることで88年に登場しました。
 カフェテリア車148形はJR東海誕生後に新製された100系50編成(G1編成〜G50編成)に連結されました。登場時こそは”走るコンビニ”と称され好評を博したカフェテリアもその後の300系では平屋構造によるグリーン車の定員確保によりサービスコーナーとして小サイズの売店が設けられたに過ぎず、さらには700系では自販機の設置により売店すら廃止されてしまいました。
 最後までカフェテリア営業列車として残った名古屋ー博多間の179A・174Aも東海道新幹線から100系が消える03年9月16日を前にした8月22日(179A=G4編成)で幕を閉じました。
 ここでは在りし日のカフェテリアを偲びたいと思います。

カフェテリア車外観
外観は空調機のルーバー形状において製造ロットによる差が見られる以外はほぼ同じです。
写真は148−50

カフェテリア車内形態分類

100系G編成は7次に亘って製造されましたが、カフェテリア内は製造ロットにより柱、ショーケース、床模様、化粧板など車内全体に亘って違いが見られました。

4次車
G1〜3編成カフェテリア車内
登場時は廊下部を除いて絨毯が敷かれていましたが、後に撤去されました。また登場時はスピードメーター下にメニューはありませんでした。
写真はG1編成

G2編成カフェテリア車内
G2編成は後に床部の張り替えが行われたようで、G1・3編成とは違って床部に三角形の模様がありませんでした。
写真は東京発末期のJD営業列車。弁当などが所狭しに並べられています。

5次車
G4〜15編成カフェテリア車内
5次車では以下の点が変更されました。
○柱本数が5本から4本に
○柱デザイン(上半分ステンレス・下半分が黒ラバー張りに)
○床模様の変更
○メニュー本体形状の変更
○ショーケース棚板の白色塗装化。
写真はG7編成

6・7次車
G16〜31編成カフェテリア車内
6次車であるG16編成からは編成全体でマイナーチェンジが行われ、カフェテリアも大幅に変更されました。
○柱デザイン(上半分木目調・下半分が黒色塗装)
○床模様が四角柱をデザインしたものに
○化粧板模様の変更
○カウンター下部とショーケースの下部と上部を灰色パンチングメタル板仕様に
○ショーケース縁部を木目調に。
7次車も同一仕様で登場しました。
写真はG24編成

8・9次車
G32〜45編成カフェテリア車内
8次車では柱のデザイン(上半分ステンレス・下半分木目調)のみ変更されました。9次車も同一仕様で登場しました。
写真はG34編成

10次車
G46〜50編成カフェテリア車内
最終ロットであるG46編成以降の編成では以下の点が変更された結果、車内デザインも大幅に変わりました。
○床模様
○柱デザイン(上半分木目調・下半分黒色塗装)
○枕木平行方向のみの化粧板が肌色化粧板に
○カウンター下部とショーケース下部のパンチングメタル板が黒色塗装に。
写真はG49編成

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