伊豆急リゾート21

さよなら普通列車のロイヤルボックス車


ロイヤルボックス最大の目玉である「スターダストルーフ」の演出も03年3月末で見納めに。

 「伊豆急リゾート21」にはJR線のグリーン車に相当する「ロイヤルボックス車」が連結されています。しかしながら03年3月31日をもって普通列車におけるロイヤルボックス車の営業が廃止されました。普通列車での営業において特筆すべきことは普通列車にも関わらず「おしぼりサービス」や「ワゴンサービス」があったことです。今後は土日運転の臨時特急リゾート踊り子号のみで乗ることは出来ますが、乗って楽しい列車の燈がまた一つ消えてしまいましたので、ここでは普通列車での活躍を写真で偲びたいと思います。

『ロイヤルボックス車』
天井にスターダストルーフを設けたために他車に比べて屋根も高くなっています。

『ロイヤルボックス車 車内』
特急グリーン車で使用される際は全座席が進行方向を向いていましたが、普通列車で使用の際は座席が向かい合わせにセットしてありました。
座席にはフットレストが無いために、一般的特急グリーン車と比較するとちょっと物足りない感じもしますが、実際に乗車してみるとシートピッチも広く、快適に座ることが出来ました(シートピッチはクロ253−100と同じ1340mmで日本一の広さを誇ります)。
座席モケットの配色は全車異なっていました。

『スターダストルーフ』
ロイヤルボックス車はリゾート21とアルファリゾート21の全編成に連結されていますが、「スターダストルーフ」に映し出されるイルミネーションは全車模様が異なります。「アドベンチャー」「ロマンチック」「ファンタジー」「ドリーム」「アクアプロムナード」とそれぞれ名付けられていました。
写真は「ロマンチック」

『ロイヤルボックス券・サービスのおしぼり・ワゴンサービスのコーヒー』
普通列車では車内のみでロイヤルボックス券を発売しました。また普通列車ではありますが、おしぼりサービスやワゴンサービスもありました。またロイヤルボックス専任の女性係員はJR線内まで通しで乗務していました。

 ロイヤルボックス車は03年4月以降も臨時特急リゾート踊り子号に連結されています。しかし、伊豆急の関連車販会社が車販業務から完全撤退してしまったので臨時特急とはいえ残念ながら03年4月以降は車販の乗務が無くなってしまいました。スターダストルーフの演出自体も車販乗務員が操作していましたのでスターダストルーフの演出も事実上廃止となり、なんとも寂しい特急列車になってしまいました。ちなみに03年4月以降のアルファリゾート21に連結されたロイヤルボックス車は車体内外のロイヤルボックス標記類も一切無くなり、シートピッチが広いだけの単なるグリーン車に過ぎなくなってしまいました。

2006年10月追記 臨時特急リゾート踊り子号の現況

アルファリゾート21編成の『スターダストルーフ』
臨時特急リゾート踊り子号のグリーン車(ロイヤルボックス車)は03年4月以降は自慢の天井演出を中止していましたが、伊豆急線内に限定して復活していました。

『車内販売と天井演出についての案内』
03年4月以降は車内販売と天井演出は行わない旨の案内がされていましたが、06年10現在では写真のように伊豆急線内の下り列車のみで実施する旨に変更されました。
天井演出は03年4月まではロイヤルボックス内のカウンターで操作がされていましたが、現在は後部運転台より操作するようになりました。


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