赤いひかりについて


02年のGWに一瞬だけ見られたの100系『赤いひかり』

 『赤いひかり』とは昭和50年の博多開業に合わせて登場した速達タイプのひかり号用に用意された赤字で表記された方向幕の通称名です。速達列車自体は通称『Wひかり』と呼ばれていたため、この『Wひかり』と同意語として使われる場合が多いようです。
 現在ひかり号の方向幕は
国鉄時代デザインの『赤いひかり』用と『青地の標準タイプ』、更にはJR化後にJR東海車を中心に取り替えられたNEWデザインによる『赤いひかり』用と『標準タイプ』の計4種類があります。当然ながら『赤いひかり』は『東京』と『博多』の2枚しか無いのに対して、『標準タイプ』は各行先が揃っています。100系G編成までが『赤いひかり』幕を装備していますが、100系V編成では方向幕がLEDとなったため特に『赤いひかり』表示は用意されませんでした(LED表示のひかりの文字は赤色表示、行先文字は黄色表示)。また300系では当初から速達列車が『のぞみ』号として考えられていたようで『赤いひかり』の設定はありませんでした。なお装備車の方向幕設定器には『ひかり 東京』『ひかり 博多』の文字が赤文字で表記されていました。
 速達タイプのひかり号とは、名古屋・京都・岡山・広島・小倉のみに停車するタイプの列車でしたが、平成5年ののぞみ号の博多乗り入れまで運転されました。
 0系時代の『Wひかり』では必ずこの『赤いひかり』の方向幕が掲示されていましたが、100系では運転初日での使用は確認されていますが、その後の使用はあまり見た記憶がありません。ちなみにこの『赤いひかり』の方向幕は標準タイプのひかりとこだまの間に入っているので、現在でもひかりから回送に方向幕を回す際に見ることが出来ます。また国鉄タイプの方向幕はJR西日本車の0系の大半に装備されていますので、『ファミリーひかり』(標準の青幕によるひかり)運転の際には今でも博多や新大阪において方向幕を回した際に見ることが可能です。(02年の冬臨より0系使用の「ファミリーひかり号」の運転は見られなくなりました。)  

国鉄時代デザインの『赤いひかり』

国鉄時代デザインの標準タイプ

JR化後NEWデザインの『赤いひかり』

JR化後NEWデザインの標準タイプ



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