| 新幹線ファンの私から見た100系は『100系ひかり号=SPSパーサー』というイメージが今でもあります。そのため東海道新幹線に乗車の際は時間が許す限り『SPS担当100系ひかり号』を選んで乗る傾向にありました(SPSはJDと02年10月に合併しているので現在は正確には旧SPSになります。以後旧SPSと表現)。
この乗車計画をした2月後半に発表された6月末日までの時刻表を見ると100系使用の臨時ひかり号自体はGWや金曜日を中心とした多客期に運転はあるものの、旧SPS担当の100系臨時ひかり号は5月3日の9313Aと9306Aを最後に6月末までは運転が無いことが判明しました。
そこで5月3日に100系で運転される旧SPS担当の9313Aを『プレさよなら100系ひかり号乗車ツアー』と題して幹線仲間と2階グリーン車に乗車することにしました。 |
| 9時50分、東京駅18番線に本日の9313Aに充当されるG32編成が回送列車で入線しました。
我々は9号車付近で入線シーンを撮影後お目当ての2階グリーン車に乗り込みました。乗車後は発車前ではありますが車掌氏の検札がありました(旧SPS担当列車ですが、臨時ひかり号のためパーサーによる改札業務はありません)。
そして10時10分にひかり313号は期待に胸を膨らませながら静かに東京駅を出発しました。 |
| 発車後の車内放送ではカフェテリアは営業しない旨の案内がありましたが、カフェテリアへ行ってみると写真のようにショーケースの半分におみやげものや弁当などを並べて営業していました。
カフェテリアは原則的に時刻表に営業記載があるひかり号のみの営業なので、今回のような営業記載が無い臨時列車では本来営業しないのですが、旧SPS担当の場合はチーフパーサーの判断により臨時営業が行われるケースが多いので嬉しい限りです。
カフェテリアを観察していると子供連れのお客様を中心に来客があり、ショーケースに商品が置いてあるだけで結構売れていました。 |
| 2階グリーン車は東京発車時には団体さんの乗車はあったものの、空席も多少ありました。しかしさすがにGW後半初日だけあって新横浜からの乗車でほぼ満席になりました。
新横浜出発後はエプロン姿の旧SPSクルーにより、おしぼりサービスや飲み物の注文等のお伺いがありました。今回のプレさよなら乗車では車中で宴会をしながら100系の想い出話に華を咲かせようということで、コーヒー・弁当・ビール・ワインなどを大量に注文しました。 |
| 今回の車内購入弁当は『歌舞伎』です。この「歌舞伎」は旧JD発売の弁当ですが、旧SPS担当列車内で購入出来るとは数年前には予想も出来ませんでした。
裏蓋を見ると幕の内弁当の由来が書かれていました。それによると歌舞伎などの芝居の幕間に食べた弁当なので「幕の内」とのことです。 |
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| 静岡では1055A(のぞみ55号)退避のため3分停車しました。2階グリーン車の大半を占めていた団体さんもこの静岡で下車しました。下車後は直ちにエプロン姿の旧SPSクルーによって座席付近の清掃が行われていました。旧SPS担当列車では臨時列車でも改札業務以外の点ではパーサー業務に近いサービスが受けられます。 |
| カフェテリアでは積み込み弁当類の売れ行きが好調なために静岡ではサンドイッチ類の追加積み込みがありました。写真のカツサンドはその追加積み込みされた品物ですが、これが一番おいしかったかもしれません。 |
| 乗車した5月3日は端午の節句が近いこともあり、沿線随所で鯉のぼりを揚げる姿が見られました。 |
| 米原を過ぎたあたりでデザートとしてアイスクリームを注文しました。SPS時代は明治乳業の「AYA」でしたが、今はロッテ「ダジュール」になっていました。 |
| 鳥飼の車両基地を過ぎて進行方向左側にダイキンの時計が見えると終着の案内放送が始まりました。
そして9313A=G32編成は飲んで食べて100系ひかり号の想い出話に華を咲かせながら13時10分定刻に新大阪21番線に到着しました。
到着後は車内でお世話になった旧SPSクルーの人達と記念撮影をしてプレさよなら100系ひかり号乗車を終了しました。
写真は00年9月撮影の119A |