06’新春こだま&ワイドビューフリーきっぷの旅

2005年12月31日、2006年1月1日


重厚感溢れる300系グリーン車内

 東海道新幹線のグリーン車に一日中乗ってみたいという願望が前からありましたが、2006年の元旦は「新春こだま&ワイドビューフリーきっぷ(グリーン車用)」を利用して長年の夢を叶えてみました。

【12月31日】
『成田エクススプレス27号』
新宿14:12→空港第2ビル15:25

今回の旅は新宿から成田エクスプレス27号でスタートです。旅の初めにふさわしくグリーン車を奮発してみました。やって来た車両はクロ253−4で、元々151系パーラーカーを彷彿させる1−1アブレストで座席が並んでいましたが、今は新幹線こまちグリーン車とほぼ同じ座席が1−2アブレストで並びます。しかし、1−1アブレスト時代の座席位置にそのまま新座席を置いただけなのでシートピッチが普通車並みに狭い点がいただけません。特にフットレストはシートピッチが狭い割に高い位置に取り付けられているので非常に使いにくかったです。

「赤ワインで乾杯!」
当初新宿駅でグリーン車にふさわしい駅弁をと考えていましたが、意に沿う駅弁が皆無でしたのでワインを売店で購入して乾杯しました。途中ワインのお替りが欲しくなりましたが、車内販売は待てどもやって来ません。6号車のグリーン車にやって来たのはなんと終着駅まで僅かな佐倉駅を通過したあたりでした。残り10数分なので購入は断念しました。

『ANA NH2179便』
成田17:55→伊丹19:15

なぜ成田エクスプレスに乗ったかというと、成田発伊丹行きのNH2179便に乗るためでした。この飛行機は国際線機材を使用しているのでファーストクラスの座席をスーパーシートプレミアム運賃で利用することが可能です。国内で最も豪華で乗り得な乗り物と言えるでしょう。この日は10席中4席の利用しかありませんでした。
NH2179便は混雑期のため定刻よりも15分近く遅れてドアクローズとなり、18:30頃に離陸しました。

「神戸アンテノールの茶菓」
NH2179便に搭乗した最大の目的はコレクションで所有するANAファーストクラスで使用していたコーヒーカップとシャンパングラスを持参してファーストクラス気分を味わってみようということでした。同じコーヒーでもカップが変るとおいしく感じることが出来ました。

【1月1日】

『はまかぜ1号』
大阪9:33→寺前11:15

元旦の初列車は特急はまかぜ1号です。新年の初列車ということでグリーン車を奮発してみました。

「グリーン車車内」
はまかぜ号のグリーン車はノスタルジックムード満点の旧国鉄時代の特急グリーン車を満喫することが出来ます。普段グリーン車はガラガラだそうですが、この日は元旦のグリーン車用フリーきっぷを利用した人達でほぼ満席に近い状態でした。

「神戸デリカ 淡路屋」
車内販売は姫路からの乗車となるので、大阪では乗車前に駅弁を買い求めました。北陸特急用11番ホームのKIOSKには神戸淡路屋の駅弁が数種売られていたので「神戸デリカ」をゲットしました。

「待望の車販コーヒー」
そして姫路からは待望の車内販売が乗車してきました。早速車販コーヒーを購入してグリーン車座席の折りたたみ式小テーブルに載せてみました。

『播但線5634M』
寺前11:34→姫路12:11

はまかぜ号では無事にお目当ての車販コーヒーを飲んだこともあり、寺前で下車し大阪に引き返すことにしました。

「姫路駅まねき食品 えきそば」
姫路では同行の友人が中華麺を使用した名物「えきそば」を食しましたのでついでに写真を撮りました。

『こだま640号』
姫路12:25→新大阪13:04

「ジェイライン大阪の車販コーヒーとサンドイッチ」
姫路からはこだま640号に乗りました。車両は100系V編成から改造したK編成です。座席は100系G編成のグリーン車座席(肘掛の色が黄土色なので116形から)が転用されていたので座り心地は満点です。この列車では当初新神戸で駅弁購入のため一旦下車予定でしたが、元旦の特別体制のためお目当ての駅弁が製造されないことがわかっていたのと、あまりに座り心地がいいので、新神戸で下車することを止めてそのまま新大阪まで乗りました。
乗車すると直ぐにジェイライン大阪によるワゴン販売が来ましたのでサンドイッチとコーヒーで一息入れました。

『こだま540号』
新大阪13:23→新横浜17:03

「JRCP 松花堂弁当 雅」
新大阪からは念願の新春こだまグリーン大会です。
まずは12月に発売開始となった見た目も鮮やかなJRCPの「松花堂弁当 雅」で元旦を祝いました。

「FSN グルメ・デリ 洋」
次は新大阪駅の改札外の売店で見つけたFSNの「グルメ・デリ 洋」です。新幹線の駅弁は改札内で売られているものと勝手に解釈していますが、FSNは西日本管内で車内販売を行っているので例外扱いにしました。洋食好みの私としてはこの日神戸や相生で洋食系の弁当が手に入らなかっただけに思わぬ収穫でした。

「井筒屋 湖北のおはなし」
今回のこだまグリーン車の旅ではこだま号らしく各停車駅で好みの弁当を買い求めて車中新年会を行うことが目的です。まずは最初の長時間停車駅「米原」で井筒屋の「湖北のおはなし(正月バージョン)」を購入しました。当初近江牛ステーキ弁当が目当てでしたが、「通常の豆ごはんを正月だけ特別に赤飯にしました」という売店の人の話と、唐草模様の包み紙に貼られた「賀正」のシールを見て急遽予定を変更です。鴨のローストが絶妙な味わいでした。

「壺屋弁当部 助六寿司」
岐阜羽島、名古屋は停車が短いので駅弁はパスしました。三河安城は長時間停車しましたが、名古屋と同じ駅弁のため売店見学のみにしました。そして東の名鉄玄関口「豊橋」です。豊橋は飯田線詣や名鉄詣で散々利用しましたが、駅弁購入は今日が初めてです。そして購入したのが壺屋弁当部「助六寿司」です。おいなりさんを頬張れば豊川稲荷を連想しますが、ちょっと前までは正月運行時にパノラマカーの臨時特急が大増発されて何度も写真を撮りにいったことを思い出しました。

「自笑亭 赤ワイン仕込み うなぎ弁当」
浜松では自笑亭の「赤ワイン仕込み うなぎ弁当」を購入。浜松といえば「うなぎ」ですが、最近は浜名湖周辺の養殖場も閉鎖が相次ぎ、うなぎの産地は鹿児島や三河の方が上になってしまいました。さてこの赤ワイン仕込みですが、見た目には昔の「うなぎめし」と変らないので個人的には掛け紙を昔ながらの風情ある「うなぎめし」に戻して欲しいものです。

「スジャータ アイスクリーム モカ」
うなぎ弁当を完食したところで満腹状態です。そこでワゴン販売からアイスを買い求め小休止することにしました。東海道新幹線のアイスは現在「スジャータ」と「レディーボーデン」が数ヶ月ごとに入れ替えて販売されています。この「スジャータ」のモカ味はさっぱりしていて満腹な体を癒すのに最適でした。

『こだま551号』
新横浜17:15→名古屋19:46

「JRCP あったか弁当 カレーライス」
こだま540号を新横浜で下車し、551号で下ることにしました。新横浜で下車したのはJRCPの「あったか弁当 カレーライス」を購入するためです。駅弁とは呼べない代物ですが、元々JDの売店だっただけに新幹線ビュフェの味を今に伝えているかのようで食堂車ファンである私のお気に入りの弁当です。

「ワインとマデミアナッツ&さくさくチーズ」
一旦小康状態に回復した腹具合もカレーライスで再度満腹状態になりました。そこで弁当主体からワインに切り替えて新年会を続行です。おつまみはSPS時代からの新幹線定番商品「マカデミアナッツ&さくさくチーズ」を買い求めました。乾燥チーズの食感はこの商品でしか味わったことがない珍品です。似た商品を探していますが、新幹線以外では未だに出会えません。

『こだま590号』
名古屋20:01→東京22:56

「ワインとパック入り惣菜」
こだま551号を名古屋で下車し、590号に乗り換えました。名古屋では弁当購入はせずにYUN YUNでかつてのカフェテリアを彷彿させるパック入りの惣菜を買い求めました。ワインは名古屋で購入するとなぜかJRCPのマークが無いカップが渡されるので車内で購入しました。

こだま590号は定刻通り22時56分に東京に到着しました。新春こだまグリーン大会は乗車時間にして9時間6分、営業距離で1226キロとなりました。9時間もの間同型車に揺られるとさすがに飽きますが、各停車駅での売店探索をしながら飲んで食べまくれば結構楽しく乗車出来ました。


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