最終更新日04/12/04

数ある洋蘭の中で近年香りのある物も注目されています。
ラン展でも香りのする物、とお求めになる方もいらっしゃいます。
各洋ラン展で、香りの審査が行われ、香りの専門の資生堂中村氏を筆頭に専門チ−ムが結成されています。
審査は朝。 
おかげさまで組合東急渋谷ラン展でMaxillaria vitelliniflora(ブラジル産）3位。Cym.siamenseタイ産２位
また昨年の銀座松坂屋蘭友会展示会でMaxillaria gracilis（ブラジル産）３位。
と入賞しています。

このペ−ジは今まで当園で咲いたなか、家に来られたお客さんと、何に似てるだろうと嗅ぎまくった結果です。
お客さんの中にはハ−ブを育てていて,2mm,3mmの花でも嗅ぎまくる方もいます。
一寸前まで香りは東洋ランと決まっていましたが、イヤイヤ面白い。次から次から。
変な物入ってくるから、今までにない香り。

腐臭,悪臭といわれる物はＣＵＴですが、ただあるラン展で、あるお客さん、いい匂いのものしか買わないよ、といっていたんですが。
こっちもネタがつき、Bulb.lasiochillum(=brebiscarpum)の香り嗅いで貰ったら、これは良い。１０株寄せて。
ハ−？？？次の年、どうですか？と聞いたら、枕元で良い香りで咲いているよ。と？？？

それ以来やはりいろんな方がいるんだと、しみじみ感じたしだい。人により香りの感覚、違いますね。
人間の感覚。ウ−−−−ン。これはイヤな匂いと決めつけられないですね。

正式にその物の匂いとは異なりますが、こんな感じ、という事で。
また個体によって同じ種でも香りある物、また無い物、香りの薄い物等、異なります。
生育する場所によってでしょうか。これまた蘭の謎。
昼に香る物は昼に活動する虫、夜に香る物は夜に活動する虫。
ハテハテ、昼も夜も香る花は？？？

またあるラン展で、Den.kingianum持ち帰られたお客さん、帰ったら５時過ぎ、嗅いでみたらア−−−香りが無い。
翌日クレ−ムの電話。すいません。今お昼です。嗅いでみて下さい。お客さん納得。夕方までしか匂わないんです。
蘭が虫の飛ぶ時間、知ってるんでしょうか！それとも虫が蘭の香る時間知っているんでしょうか。
こんなことも３回ありました。

手の届くところから、２０ｍあるいは４０ｍ、またそれ以上の木の上に着生しているらん達、ある物は美しく、またある物は香りで、虫を誘います。
蜂、また蘭と共生しているアリ、蛾。小さな花はダニ。それ以外未だなにがでてくるか。
近年、マダガスカルで長い長い密を吸う口を持つ蛾が日本の学者さんにより発見されました。
これもまたアングレ−カムの長い距に、香りに、これに合った夜の蛾がいる。と確信した学者さんの努力です。
まだ見つかってない物も多数、次はどんな香りで楽しませてくれるんでしょう。
また人間では計り知れない虫だけの香りも機械が判別してくれる時代おが来るかも。

またク−ル系のものは、なかなか香りが有りません。色、寒さ、何かの理由で香りを出す必要が無かったんでしょうか。
それとも虫に見える色でカバ−？
マスデなどは,はえを呼ぶための異臭発する物、プレウロも同様。随分嗅いでみましたが。
でもマダマダ解りません。未だ日本に入ってきている原種６０００種類しか。未だ２００００種が不明。

タ・ノ・シ・ミ。

お手持ちのらん達、一寸朝、昼、夜、別の楽しみかたしてみませんか？

尚こんな取材も受けました。
air BE-PAL　ご覧下さい

i今まで色々な蘭の本、蘭の雑誌等で香りについて書かれていますが、あまりにも有名種はここで省きます.
まだまだありますが確認の上ＵＰします。

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