カーテンに使われている繊維とその特徴

カーテンの種類によって使われている繊維も様々。それぞれの繊維のメリットやデメリットを紹介しています。

繊維の種類 用途 特徴・メリット デメリット
天 然 繊 維 綿 プリントカーテン・ドレープカーテン 丈夫で吸水性があり、ソフトで肌に優しい。ドレープ性に優れている。洗濯できる。虫への抵抗性、耐熱性に優れる。 シワになりやすく洗濯すると収縮する性質がある。寸法の安定性を図るためにサンフォライズ加工(防縮加工)が施される。カビに侵されやすく、日光に対し若干の黄変の傾向がある。
主にカーペットに用いられ、ドレープやケースメントなどには一部使用される。 熱の伝導率が少なく、保湿性に富む。バルキー性、嵩高性に優れ吸湿性が大きい。独特のシックで温雅な光沢、やわらかで温かみのある感触と風合いをもつ。 洗濯すると縮む。虫がつき易い。
ホテルなどの特別施設に使われることが多い。 優雅な光沢、張力と弾力に優れ、手触りが柔らか。シワになりにくい。 他の繊維に比べ割高
ケースメント・シアーカーテン・プリントカーテン 耐水性、耐熱性に優れ、吸水性、透湿性、通気性があり、サラッとした感触がある。 シワになりやすい。独特の匂いがある。ドレープ性には欠ける。
化 学 繊 維 ポリエステル シアーカーテン・ドレープ・プリントカーテン ボイル・レースカーテンの99%を占め、現在カーテンの主力繊維となっている。適度な強さ、伸び、しなやかさがありシワになりにくい。紫外線に曝されても繊維が弱くならない。熱に強いため、プリーツ性がよい。防炎加工ができる。
ペットボトルからの再生糸もある。
繊維のなかでは比較的低コスト。
吸湿性が小さいので、帯電しやすい。(帯電防止加工の研究が進められている)
アクリル ドレープカーテン アクリロニトリルの重合物を主成分とする合成繊維。羊毛に似た柔らかい感触、耐薬品性、防虫性に優れ、比較的シワになりにくい。 後処理で防炎加工ができない。
アクリル系 レース・ケースメント・ドレープカーテン ポリアクリロニトリルとポリ塩化ビニルの共重合で、難燃繊維。ウールライクの風合いを持ちホテル、病院などの防炎規制された場所に用いられる。
ナイロン シャワーカーテン カーテンの素材としては適さず、ほとんど使用されていない。
レーヨン 過去にはドレープ・プリントに使われていた。 染色性・加工性が良い。 シワになりやすく、寸法の安定性に欠ける。現在ではレーヨンの生産を中止するメーカーも多い。




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