簡易 ABS with フロントブレーキ

since 2000/03/26

巷でよく見かけるマシンには、よくフロントローラの軸に昆虫の触覚の如く「スタビ」が取付けられていますが、当方を含めた一次レーサーは本来これに疑問を感じるものです。ブリッジ LC やスロープが無いのなら必要ありませんからね。

LC での挙動に特化した場合、特に「フリースタイル」と呼ばれるものには「 ABS 」というものが存在する様です。通常のフェンス高が 50[mm] なのに対し、LC の部分だけ 10[mm] 高いことに着目し、マシンの地上高 55[mm] 付近に、フェンス幅より広いダウンスラスト角のついたゴムローラ等を設け、LC 通過時のみこれを接触させ、ブレーキを利かせるというワザの様です。

さて、この技術をタミヤ・レギュで GUP 「ショートスタビローラーセット」を使って再現してみました。「 ABS 」の原型自体を把握していませんが、GUP 無加工であまりにもアッケナイので「簡易 ABS 」("Easy ABS") と勝手に呼ぶことにします。

2000/05/28 追記

GUP の組合せにより、ショートスタビによる「フロントブレーキ」を形成できることが判明しました。

eabss1.jpg (175590 バイト)

Super-1 での組立例、専用 GUP 「フロント強化ガード」を使用しています。説明書ではローラの取付に(?)アルミカラーが用意されていますが、その通りの構成ではウェーブセクションでコースアウトしてしまいます。その対策として「 19mm ローラ」を裏返しで使用し、ごく常識的にできるだけ下げて取付ています。あとは前方の取付穴にスタッド状にビスを立て、アルミカラーなどで浮かせて GUP 「 FRP 強化マウントプレート(セット)」を渡し、右側のみ GUP 「ローラーワイドマウント」を取付け、それにショートスタビをおっ立てます。左側には「結果として」取付けていません。ショートスタビがフェンスに接触するとき、右側の場合はネジが締まる方向にまわる力がかかりますが、左側では逆に緩んでしまうことが予想されるからです(現状の LC と逆方向のセクションが登場した場合にはこの限りではありません)。

さて、これを踏まえて、VS シャーシでは・・・

eabsvs.jpg (190490 バイト)

ABS のショートスタビをギリギリ前方に配置したいために思考錯誤の結果、画像のような状態に落ち着いていますが、他にも良い方法があるのかもしれません。

ショートスタビの接触にはある程度の「アタリしろ」が要るようです。強化ガード or FRP + 19mm ローラ = 103[mm] というのもうなずけますね。