6R-A8 Single Ended Stereo Power Amplifier

既に希少であり高価となっていた品種が、比較的安価で入手できていました。動作検証のために環境を構築します。

6ra8.jpg (113859 バイト)

シャーシは空きとなっていた在庫を採用、出力トランスはコチラから外したもの、チョークコイルはコチラから移植し、結局元のサヤに収まりました。

また高圧整流ダイオードには、在庫にあった過去の名石 1S2711 を採用のほか、手持ちの在庫部品を投入、大きな新規購入は電源トランスのみとし、コストダウンに努めてみました。

比較的高温となることで知られるこの出力管の配置には、シャーシ底板にあらかじめ孔加工されていたほかに、よく見られる常套手段として元々 US8P ソケットの大穴のところに「落し込み」を施し通風を促すことにより、その冷却効果を期待してみました。

この出力管の動作にはその規格を参照し、一方で負荷インピーダンスについては出力トランス仕様の都合もあり、2.5[kΩ] のところを 3.5[kΩ] に変更、出力管の負担軽減に期待してみました。

測定の結果エミッションは比較的良好、多極管に比較し低い出力インピーダンスの三極管には、低音域に適切な制動が感じられました。