ロゴ.gif (20659 バイト)



『加奈』が初めて『そこ』で戦った日

 

 

日曜の朝、加奈は友達の所へ行くと言って家を出た。
その途中、昨日の事を思い出していた。
同級生の夏樹」に呼び出され、そして簡単に負かされたこと、
たとえそれが真っ当な方法でなくても、それでも屈辱だった。
そして、この日は、その夏樹に呼び出されて出かけたのだった。
教えられた住所に行くと、そこには夏樹と一台のタクシーがいた。

「遅い」

夏樹は、加奈を見るなりそう言い放った。

「えっ、でも予定の時間はまだ」

「うるさい、遅いって言ったら遅いの」

無茶苦茶な理屈で一言の元に加奈の反論を無視すると、無言でタクシーに入れと指示した。

「あれ」

加奈が中に入ると、なんとなくタクシーと違っていた。
メーターや地図、無線機などが無く、代わりに助手席部分にテレビのような物が乗っかっていた。

「あら、夏樹ちゃんその娘が?」

そう言う声がして、運転席を見たら、スーツを着た二十代後半ぐらいの女性が座っていた。

「ええ、そうですよ。」

そういいながら夏樹が答えて、

「それじゃあお願いします。」

と言うと、その女性は、車を発車させた。


〜Kana〜

車の中、
夏樹は私にこれから行く所での説明をしだした。

「これから行く所は、主にキャットファイトっていう種類のAVとかを作ってるらしくて、
もちろん私達はアダルトビデオに出ない、って言うか、うーん、まあ、誰にも知られない
と思ってもいいよ。それで、簡単に説明すると、水着とか、別に裸でもいいけど、とにかく
露出度の高い格好で、取っ組み合いをするの、もちろんえっちい技もありで。」

つまり、あの日の部室での事と同じような事をするわけか、

「あと、変わってるのが、お金の事、私達だってただでするわけじゃないから
お金、もらってるんだけど、それがその日のバトルの内容によって変わるの、
例えば、私はした事ないけど、何にもエッチな事せずに、させずに勝ったら、
殴ったりとかしてね。
基本の5万円、当然敗者にも5万円ね、だからそんな勝ち方殆どする人いないの。
ルールでは、特定の技、行為、勝ち方なんかで変わるの。
そして、簡単なのでは、相手の胸を揉む、10秒以上で1000円、された人は
マイナス500円ね、何回もしなきゃまとまったお金にはならないけど、簡単だから。
あと、急所への攻撃、これは段階に分かれていて、触るので1000円、
殴る蹴るがこれまた1000円、中に入れると2000円、電気アンマが一秒50円計算、
それで、された時は、それぞれの半額ずつ引かれていく計算で、
この攻撃は、殴る蹴る以外は、喘ぎ声って言うか、声に出したら適用。
大体の人が成功するのが水着の賞金ね、相手の水着を剥ぎ取ったら、
その水着に合わせた賞金があるの、脱がされたら同じく罰金ね。
上は紐ビキニが5000円、ビキニが7000円、セパレートが10000円、
罰金は半額で、下が順番に7000円、10000円、15000円、
これも罰金は半額、あと、ワンピースは完全に脱がすと30000円、
おっぱいが両方出ていたら10000円、直されたらナシね、アソコが出てたら
20000円、その二箇所が破れても、それ以外が破れてない状態は25000円、
罰金は四分の三になってるよ、それ以外には特殊コスチュームとか、
これは相手の了承があればだけど、ナース服とか制服、体操服だけど、
全部脱がすと50000円、それ以外なし、罰金は同じ額だから、しない方がいいよ。
あと、全裸で出たら無条件で20000円だから、金が無い時ならしてもいいかもね。
最後は特殊な技、フェイスシッティングとかブレストスムーザーなんかね、
フェイスシッティングは、決めたら分2000円、失神させたら二倍、
ブレストスムーザーは、失神はなしだけど、同じ、どちらも罰金は四分の一、
すごいのは、胸で顔を押しつぶしたまま失神させたら、相手のその時の金額の二倍、
相手は没収される、決めた人はいないけどね。
それ以外には、舐めるとか、相手を感じさせたりとかは、ボーナスがつく事もあるし、
相手に余裕を見せたりする行為なんかもポイント高いぐらいかな、
他にもいろいろとあるけど、
他は、まあ向こうで聞いて。」

一方的にしゃべっていたが、私が何も言わないのを不思議に思ってか、そこでふと、こっちを覗き込んだ。

「あのさ、聞いてる?」

「聞いてるけど、私がそんな事するの?それに、フェイスシッティングとかって何?」

「ああ、それは実際に見てもらったほうが分かると思うから。」

そう言うなり、車の中にあるテレビをつけて、ビデオをセットし始めた。

「これで良し」

そこに映ったのは、きわどい水着に身を包んだ二人の女性、
いや、よく見てみると、どうやら私と同じぐらいの歳らしい。

「いやぁ」

「このっ」

「あぁっ、だめっ、くっ」

とてもじゃないけど、見ていられない光景が、テレビの画面内で繰り広げられていて、
目をそらそうとしても、なぜかそれが出来ない、
ビデオがそれなりに進んだ時、

「ああ、これこれ、これがフェイスシッティングってゆうの。」

夏樹に言われて、画面を見てみると、

「うぅっ、・・・・・ふぁ・・・・・あぁ・・・・」

と言うくぐもった悲鳴が聞こえ、その人の顔の上に跨って座り込み、
恍惚の表情で腰を前後に激しく動かし、自分の性器を擦り付ける人が映っている。

「これがそうよ、分かった?」

何も言えない私を無視して、夏樹は続ける、

「ブレストスムーザーっていうのは、胸を擦り付ける技、あんまり使う人いないけどね。
まあ、私なら胸じゃなくて骨とかが当たるけど、あんたならできるでしょうよ。」

なぜかいじけるように言う。
ビデオはクライマックスになっていた。

「あぁっ、あっ、あぁぁぁぁぁっ。」

最後に一際大きな声を上げて片方が崩れ落ちた。
水着は、どちらもつけておらず、すごい量の汗が流れ落ちる。
いや、少しは汗以外もあるみたいだ、
涎や涙、そして、・・・・・・・
ちょうどその時、車が止まり、

「さあ、着いたわよ。」

と言う声が運転席からして、降りてみると、
見た事の無い所だった。


〜Natuki〜
週に一度は来ている所、何度目かは覚えてないけど。
新人を連れてくるのは二度目だ、最初のは、もう逃げ出している。
今度のは大丈夫だろうけど。
入り口を潜り、建物の中に入る。
いつ来ても綺麗で、掃除している所は見た事が無いのを疑問に思う。
それよりも、受け付けのような所を無視して、奥に入ると、
一人の女性が立っている。
彼女は、ここの支配人というか、ボスというか、
とりあえず挨拶をする。

「どうも、こんにちは」

「久しぶりね、最近顔出してないでしょう。」

「まあ、テストとかもあったし」

「それで、新人を連れてきたって言ってたけど。」

「ああ、それなら、加奈、こっちこっち」

手招きしてやると、恐る恐るといった感じでこっちに来る。

「この娘がそうよ」

「えーと、加奈です、芳野加奈」

「へぇ、スタイルいいのね、顔もいいし、たしか、夏樹さんと同じ学年よね、」

「あ、はい、そうです」

「そう、今日は一度ファイトしてもらおうと思っているの」

「えっ、いきなりですか?」

「ええ、相手はこちらで選ぶから」

なぜか、迷っている、まあ、あんなの見せられたら普通はするなんて言えるわけないか、加奈は別だけど、

「どうしてもダメだったら別にいいけど。」

そう言っているが、加奈はしなければならないのだ、弱みを私に握られているから。

「やります」

元気が無く、葛藤があったのだろう、消沈した面持ちで、あきらめたように言う、

「そう、それじゃあ、夏樹さん、更衣室への案内よろしくね。」

「ええ、分かりました、今日は何番を使えばいいんです?」

「ああ、三番を使って、二人同じでいいでしょ。」

「分かりました、」

言われた通り、三番更衣室に行く、ここの更衣室は、六番まであって、
それぞれ二人まで入れるようになっている。
途中、今日のコスチュームを選ぶ。
様々なサイズがあり、色もたくさんある。

「よし、今日はこれにしよう、加奈、あんたは?」

「えっ、じゃあ」

「どうせ脱がされるんだから、小さいのにしたら」

からかうように言うと、
おどおどと、学校での印象と違い、おとなしそうに水着を選ぶ。

「これで」

訂正、おとなしそうなのは態度だけだった。
なにせ、選んだのは真っ赤なビキニ、しかも紐みたいに小さいの、
こんなの着たら、それこそ脱がされるまでも無く殆ど出るし、
少し激しく動いたらずれるぞ、たぶん。

「何でこんなんえらぶねん」

あっ、思わずあやしい関西弁が、

「えっ、だってどうせ脱がされるんだったら」

何か、変な所でふっきれたみたい、

「ごめん、私が悪かった、頼むからこっちにして」

とりあえず、黄色いセパレートの水着を渡す、

「でも、」

「何、まさか、あんなのの方がいいとか言うんじゃないでしょうね」

「ええと、これ、胸の部分がが小さくて入んない」

・・・・・・・・何か、ムカつく言葉を聞いたような、

「兎に角、行くよ。」

やけくそだ

十分後、

胸がキツイだの、可愛くないだの言う加奈を殴って黙らせ、着替え終わると、
何となく思った、『負けた、完璧に』
何で同じ学年なのに、同じ歳なのに、こんなに胸の大きさが違うの。
誰か教えて、私のよりも二つ以上サイズが大きいのを選んだのに、それで『キツイ』よ。
何か、いきなりブルーになった気持ちを抑えて、リングのある部屋へ向かう。
まずは私のファイトからだ、加奈は、着替えた後、支配人から技やルールの指導があるらしく、
ここにはいない。
リングの部屋に行くと、いつものように暗く、リングにのみ光が当たっている。
その光に向かって歩いていくと、相手が見えてきた、
相手は、白いビキニを着て、って、こいつも胸けっこうあるな、
加奈よりはないけど。
何か、最近同姓の胸が気になって仕方が無い、
加奈のせいだ、
ムカつくからこの娘も潰す。
まあ、気を取り直して、黒髪ロング、ここでは意外と多いから気にしない、
こっちの方が好きな人が多いみたいだし、これがまたすごい倒錯的な、
ってだめだだめだ、また脱線しかけた。
まあ、かなりの美少女じゃないかな。
可憐な感じが、
そして、リングに上がり、放送で説明が入る。
いつものように聞き流して。

「それでは、レディ・ファイッ」

カーン
いきなり鐘が鳴る、まずは小手調べだ。
円を描くように周り、
機会を伺う。
先に仕掛けてきたのは向こうだ。
廻し蹴り、別に痛くは無いけどムカついたので蹴り返す、

「あぅっ」

打たれ弱いようで、すぐにうめき声をもらす。
もう一度、今度は膝を入れる。
しかし、入りが浅く、ダメージは無い。
片足立ちの所を、そのまま押されて尻餅をついた。
ヤバイけど、それほど焦る必要は無い。
さっきので分かったけど、
殴ったりでは非力すぎてダメージを与えられないみたいだ。
案の定、打撃は止めて覆い被さってきた。

「ひゃんっ」

そんな声が、思わず口をついて出る。
あれ?
と思うと、彼女の手が私のアソコに触れていた。
私が気づかないほど早く、確実に。
忘れていた、この娘も『ここ』にいて、しかもそれなりに経験を積んでいるんだ。
それならば、なめてはいられない。
そう考えている間も、彼女の手は、私のアソコをいやらしく触り続ける。

「ああっ、あんっ、あっ、あっ、・・・くっ」

自分の意識とは関係なく漏れる声を一瞬我慢して、私も彼女のアソコを触る、
しかも、向こうはビキニ、
それを上に吊るし上げたり、指使いも素早く、
後から始めても、引けを取らない自信がある。

「あぁ、あっ」

感じてきたようだ。
しかし、この娘、意外と巧い。
たぶんこのまま行けば、私が先にイってしまう。
短期決戦は意外と苦手だ。
なので、相手の唇に唇を合わせ、ひるませる。

「はにほっ、あはぁっ」

うるさいので、そのまま押し倒す。

「うぅっ」

よしっ、
彼女の手が私のアソコから外れた。

「よくも、やってくれたねぇ」

余裕を見せて笑いながら、その胸を揉む。

「あぁんっ」

おお、意外と感じやすい。
何となく、水着が邪魔に思えたので、下にずらす。

「あっ、やめ」

水着が胸を持ち上げて、変形させる。
真っ白な双丘が露になり、その先端には、いささか大きすぎる突起がついており、
既に硬く、大きく尖っていた。

「や、やめて、見ないで」

そうは言っても、
見られるのが嫌ならこんな水着着てこなきゃいいのに。

「やぁ、やめっ、うぅ、はんっ」

そのまま胸を揉みつづける。
しかし、

「っく、このぉ」

涙声で、私の水着に手をかけてきた。

「あっ」

普通より破れやすく出来ている水着は、彼女の体重をかけた引っ張りに耐えられず、
びりぃい、という音と共に破れさった。
一瞬唖然としてしまった私を体をひねって落とし、少し間を空けて立てる。

「なぁに、それ、ちっちゃいの」

仕返しのつもりか、人が今、一番気にしていて、深刻に悩んでいる事をサラリと言う。
もう、泣かす、完璧に、遊びはもう無しだ。

「えっ、なに」

つかつかと何も言わず、無表情で歩いていき、
顔を伸ばせばキス出来そうなぐらいまで近寄る。

「くっ」

思いだしたように蹴りを出すが、この近くでは十分な効果が無い。

「誰の胸がちっちゃいって?」

たしか、胸とは言ってなかったが、胸のことを言っていたんだ。
相手のアソコに手を伸ばし、握りつぶそうと力を入れる。

「あっ、いたぁ、あっ、くぅ、放し」

「だから、だれのむねがちっちゃいって?」

「や、やめ、やめて、あっ、ゆるして」

ついに完璧に泣き出したけど、許しはしない。

「そういえば、これ、じゃまよねぇ、こんなにおおきくちゃあ」

もう片手で彼女の胸を触る。

「ひっ」

さすがに何をされるか分かったのか、怯えたように肩を竦める。

「じゃまよねぇ」

「ひゃ、」

「ひゃ?」

「ひゃ、ひゃまれす、ひゃま」

既にろれつが回っていない。

「そう、じゃまなら、無くてもいいよねぇ?」

「そ、ほれは、ひっ、ひぐぅ、ぐっ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

彼女の胸を、これでもかとばかりに握り潰す、アソコを握りつぶそうとしていた方も使って。
形を大きく変え、だんだん紫になっていく。

「はぁっはぁっ」

そろそろ疲れたので、彼女をリングに転がす。

「ぐっ」

そして、その体を被う唯一の物も脱がし、覆い被さる。
胸を揉み、アソコを責め、時には言葉でも責める。
大分時間が経ったようななで、そろそろ終わらそう。
一方の手はアソコに入るだけの指を入れ、掻き回し、
もう一方の手は、胸を掴み、特にその先端を重点的に責め立てる。

「あっ、ああっ、あああぁぁぁぁぁぁぁぁ」

今まで何度も聞いた声と共に、終わりを告げる鐘が鳴り響いた。
もっとも、これで終わりじゃ無いけど。
さぁて、この胸、どうしてくれようか。
その長い髪を引っ張り、無理やり引っ張り起こしてから、そう考える。
それから、しばらくの間、私のショウは行われた。



〜Kana〜

車の中で夏樹に聞いた事と同じような事を聞かされ、
いくつか技、といっても、プロレスとかじゃなくて、相手を性的絶頂に追い込む為のもの、
平たく言えば、相手を『イカせる』技のことだ。
それを、宮間さんという、ここで一番えらいらしい人に教わった。
宮間さんは、まだ若く、少し前まで、(今も?)AV女優をしていたそうで、なんか、同姓の私でも『どきっ』としそうな雰囲気のある人だ。
何度か、説明で、胸やアソコを触られたりして、たったそれだけで気持ちよくなってしまいそうだった。
その後、しばらく休み、そして、私の始めてのファイトの時がやってきた。

宮間さんに案内されて、リングに上がると、私よりも二、三歳上ぐらいの人がいて、
こちらを睨み付けている。
どこかで見た事があるような気がして、
思いだそうとしたら思ったよりもすぐにその名前が出てきた。
最近人気が上がっているグラビアアイドルの弥生さんだ。
何でこんな所に、と思ったが、それは愚問だった。
ここにいて、そして、上下が青のセパレート、さらに、私を睨み付けている。
それならば、ただ、ファイトしに決まっている。
ここの考え方にも、少しは慣れて来たといった所か。

緊張が漂い、ゴングを待つ、

カーン

ゴングの音と共に、弥生さんがこちらに向かって走って来る。
反応が遅れた。
思いっきりお腹を殴られ、前のめりになる。
こちらも負けじと反撃するが、すべてに力が入っておらず、あまり効果は無いようだ。
少しよろけただけで殴り返してくる。
サンドバッグ状態だ。

「ぐえっ」

涎がむせて口からこぼれる。

「ちょっと、汚いわよ」

そう言って、私の顔を平手で叩く、
パーンという音と共に、焼けるような痛みが襲って来る。

「いたいっ」

私は、頭を抱えて蹲ってしまう、そうしたら、次はキックの標的だ、散々蹴られ、
向こうも疲れたのか、攻撃を止め、より効果的な攻撃に変えてきた。
私の足を持って、股間に足を入れてきたのだ。

「あが、がっ、がっ、がっ、がっ、」

素早く細かい振動に、なすすべもなく、早くもされるがままになっている。
それを外し、私の水着を外そうとする。
殆ど動かない体を気力で動かし、彼女の股間にパンチを入れる。

「うぐぅ」

そしてしゃがみ込んだので、
一気に水着を脱がしてしまう。
上はすぐに脱がせることが出来、下は破く事が出来た。

「このぉ」

私が脱がし終わった、次の瞬間、しゃがみ込んでいた弥生さんが、
叫びながら飛び掛かって、私に覆い被さり、
無茶苦茶に私の水着も引きちぎった。

「やめっ」

もう何を言っても無駄だろう、私の胸は彼女の手で握りつぶされ、
アソコからは、何度も痺れるような痛みと快感が脳に伝わる。
もう息も絶え絶えの私に、彼女はフェイスシッティングという技をかけてきた。

「ふがっ、ふぁ、」

もう返す力も無い。
ビデオで見たのと違って、前後に腰を動かす事は無いが、
その分、アソコや胸へ攻撃を加えられている。
そして、だんだん、意識が、遠のいて・・・・・・・・・





「やっぱり負けたか」

「そうね、でも、頑張った方じゃないの」

「でも、弥生はあんま大した事無いけど?」

「でも、素人にはちょっと荷が重いんじゃあ?」

「まあ、そうじゃないの。」

夏樹と宮間は、ある一室で、加奈のファイトを見ていた。
今はもう加奈の意識は無くて、弥生にされるがままになっている。
ビデオカメラに向かって胸を後ろから揉まれ、
足を開かされてその露になった股間を弄くったり、
フェイスシッティングもしたし、胸を押しつぶそうともした。
もっとも、これは大きさやハリが加奈の方が圧倒的に大きかったので失敗したが。
それにむきになって、胸を更に責めだしてもいる。

「あのさ、支配人」

「ん、一体何?」

「ちょっと疑問に思ったんだけど、何でここにはこんなに胸が大きいのばっかそろってんの?」

「ああ、その方が喜ぶ人が多いからよ、あと、これを見たら分かるけど、動きも増えるし」

「へー、そうなの」

「ああ、心配しないでね、あなたぐらいの娘の方が遥かに多いから。」

「あっそう」

「なにいじけてるの?」

「別に」

「そうそう、望ちゃんねぇ、あなたのお姉さんの」

「あっ、姉の事は言わないで下さい。」

「そう、あっ、終わったみたいよ」

「えっ」

画面を見ると、ぐったりとした加奈だけが映っていた。

本日の収入
加奈: 43300円  ファイトマネー
   −10000円  入会金
   − 5000円  諸費
計   28700円


夏樹: 82500円  ファイトマネー
   − 5000円  諸費
計   77500円


DATA
芳野加奈:黄色いセパレート水着を着用、負け

岡野弥生:青いセパレート水着を着用、勝ち

高野夏樹:赤いセパレート水着を着用、勝ち

佐伯沙羅:白いビキニを着用、負け



〜Kana〜

目を覚ますと、そこは医務室だった。
夏樹が横に立って、封筒を渡してくる。

「えっ、何、これ」

「ファイトマネーよ」

未だにどうなっているのか把握できない。
たしか、

「そうだ、私はあの弥生さんに」

「そうそう、あっけなく惨めに完璧に負けました」

「そんなに言わなくても」

「でも、負けは負け、あんたは知らないだろうけど、あのサド女、あんたが負けた後すごい事してたよ」

「す、すごい事って?」

「それは、このビデオで見ときな、いい、決して他の人に知られたらだめよ。」

と言ってビデオを手渡してくる。

「でも、これって私が負けた姿でしょ?見たくないな。」

「はぁ、見といた方がいいと思うけど。」

なぜかあきれた風の夏樹、

「それと、明日学校終わったら私の家に来て」

「何で?」

「特訓」



この小説はフィクションです。
実在の人物、団体などとは全く関係ありません。

 

戻る