優子:「優香ちゃん。あなたには負けないんだから」
優香:「優子ちゃん。私だって負けないわ」
二人の女の子が、中学校の体育館で向かい合い、お互いを睨みつけた。
二人の名は優香と優子。似ているのは名前だけではなく、顔も非常によく似ていた。小学校の頃は一緒のクラスになることが多かったのだが、先生によく間違えて呼ばれていたのだ。クラスの友人ですらよく間違えるほどよく似た二人であった。
性格は二人もと引っ込み思案でおとなしいタイプだったため、いつも二人仲良く教室の隅のほうでお話をしていた。
では、なぜそんな二人がこんな喧嘩をすることになったのかというと、晋作という男のことでこうなったのだ。
二人は同時に晋作に恋をした。そして、一人では告白するのが恥ずかしいということで、どちらが選ばれても恨みっこなしということで、同時に告白をしたのだ。だが、晋作は迷ってしまった。確かに優香、優子共に一見暗そうではあるが、顔はなかなかかわいい方で、難点をいうならば、中学生にしてはまだ体の発育が遅く、体つきが小学生のような所があった。
だが、それ以上に晋作にはさらに悩ませることがあった。さっきも言ったことだが、彼女たちは大変顔がよく似ており、また性格も似ていた。そのため、晋作にはどちらも同じにしか見えなかったのだ。つまり、二人の違いが見つからなかったのだ。
ただ、二人ともけがれも何も知らないような純情な瞳で訴えてくるため、晋作は迷った末に、出した結論が、「喧嘩をして勝った方と、付き合う」と言ったのだ。そう、晋作は女闘美マニアなのである。
純情な二人はそれを受け入れ、こうして友情をすて、戦いをはじめることになった。
二人は体育館のカギを全て閉め、さらにカーテンを閉じて外からはまったく見えないようにした。
優子:「ルールは、どうしよう」
弱弱しく言う。
優香:「わかんない。とにかく相手が動けなくなるまででいいんじゃない」
こちらも弱弱しくいう。
二人とも虫も殺さないような顔をしている。
優子:「さあ、はじめましょ」
優香:「ちょっと待って、服が破れると、お母さんに怒られるから……」
優子:「そうね。お互い脱ごっか」
優子の提案で二人とも制服を脱いで、ブラとパンティーだけになった。まだ発育していない二人にはブラは必要なさそうであった。
優香:「じゃあ、あの時計の針が上に来たらはじめましょ」
優子は頷いて答えた。
58……59……60……
二人は一斉に手を合わせ、力比べに入った。だが、女の子の弱い力である。すぐに腕がまがり、胸と胸が正面からぶつかった。
優子:「うううう……ん」
優香:「ぬぬぬぬ……」
力比べは互角、しかし優香が徐々に体重を掛けたため、優子が背中から倒れこんでしまった。
床にはお互いが怪我をしないようにとマットが大量に引かれているが、二人ぶんの体重がかかっていたため、それなりの衝撃があった。
優子を押し倒した優香は優子の上に乗り(マウント・ポジション)、
(優子ちゃん。ゴメン)
心の中で謝ると、
パシン
いきなりほほにビンタを放った。
優子:「痛〜い!」
殴られた優子は涙目になったが、それよりも仲のいい優香に殴られたと言う衝撃の方が大きかった。
(ひどいよ!優香ちゃん)
しかし、優子も負けたくはない。
優子:「やったわね」
パシン
すぐにお返しのビンタを放った。
続けざまに、腹の上に乗っている優香の髪を引っ張って降ろし、横になっている優子と同じ体勢にした。
優香も負けじと優子の髪をひっぱった。
優香:「やめてよ優子ちゃん」
優子:「そっちだって、痛いよ優香ちゃん」
優香:「だったら放してよ」
優子:「そっちが先に放してよ」
二人と倒れながら足を出して、それが絡み合いもくんずほぐれつになった。
二人の目にはすでに涙が浮かび始めていた。
先に立ちあがった優子は、優香の足を取って、思いっきり持ち上げた。
優子:「それ〜」
優香:「きゃっ!」
今度は優香が仰向けに倒れた。
さらに優子は優香の足を持ったまま優香をうつぶせにひっくり返すと、自らを優香のお尻に腰を降ろし、優香の足を持ち上げた。ボストンクラブ、逆エビだ。
優香:「痛い! いたたたたたた!」
体育館に優香の悲鳴が響いた。
優子:「どう、優香ちゃん。ギブアップ?」
優香:「いや、いや! 痛い!」
それを聞いた優子はさらに優香の両足を持ち上げ、足を抱きかかえるようにした。
優香:「いたああああああい! 痛い痛い痛い痛い!」
それでも、優香はギブアップをしない。
さすがに持ち上げている方も手がしびれ、優子は手を放し、今度はキャメルクラッチに移行をしようと、手を放し優香の上半身に乗りかかろうとしたとき、
優香:「やらせない!」
優香はクルリと仰向けに返ると、上半身を起こそうとした。
これがクリティカルヒットした。
なんと、腰を下ろそうとした優子の股間に優香の額がもろに激突したのだ。
優子:「きゃあああああああああ!」
優子は股間を押さえ、転げまわった。
普段ならば、事故で優香は真っ先に謝るのだが、この時ばかりはこれがチャンスとみた。
いつのまにかついていた額の汗を拭うと、優子にのしかかっていった。
優子:「優子ちゃん。ひどいよ。反則だよ」
涙声で訴える優子を無視し、優香が優子の背中に乗ると、キャメルクラッチをかけた。
今度は優子が苦しんだ。
優子:「きゃぁぁぁぁぁぁ!あっあっあぁぁぁぁぁぁぁぁ」
二人ともしっかりとプロレスの技をかけている。
そもそも二人とも、さほどプロレスを見ていたということはないが、たまたまやっていたテレビやゲームなどで技を知っていた。それを今使っているのだ。
優香:「優子ちゃん。マイッタ? どう?」
優子:「ノー! いや、絶対に負けたくない」
絶対負けたくない。
その言葉を聞いて、優香はさらにそりを大きくした。
優香:「どう、マイッタ?」
優子:「いや! いや!」
必死で絶えつづける優子。
さらにそりを大きくする優香であるが、さすがにこれ以上は優子の体を壊しかねないと感じ、
優香:「優子ちゃん。まいったって言って! これ以上は危険よ」
優子:「いや、いやよ!」
優子はあくまでもギブアップをしない。優子はすでに、晋作を奪い合うとよりも、ここで優香には負けたくないという意地だけで絶えているのだ。
それは優香も同じで、二人は女の熱い意地をかけて戦っているのだ。
優香:「こうなったら……ゴメンネ。優子ちゃん」
優香は非常に徹し、さらにそりを大きくしようとすると、
ツルン
汗ですべり、優子の顎にかけていた優香の手が離れてしまった。
優香はその勢いで後ろに転がった。
優子:「イタタタタタタ……」
ようやく地獄から解放された優子は、ホッとする時間を得た。
優香の方も、逆エビで腰を痛めつけられた上での、キャメルクラッチをかけていたため、自分の腰を痛めてしまい、手を押さえ、しばらく動くことができなかった。
二人とも、長いインターバルを取った。
そして、どちらともからなく、立ち上がり、ファイティングポーズを取った。
お互いに相手の目を睨みつけたまま動かない。相手の出方を探っているのだ。
相手の目に自分の目が張り付くほど見詰め合っている。
これに焦れ、先に動いたのは優香だった。
まず、先制攻撃と優香が優子に平手打ちを出す。
だが、優子はそれをヒラリとよけると、優香の背中に回り腰に手を通した。
そのまま、ジャーマンで投げ飛ばそうとしたのだ。
だが、優香も黙ってそれを許すはずもなく、必死に絶え優子の手のロックを外そうとする。
しかし、ここは優子の力が強いのか、何度か、優香の体が浮く。
(だめ、このままじゃ、投げられちゃう)
そう感じた優香は、自分の右足を思いっきり後に向かって蹴り上げた。
優香のかかとがまた、優子の股間にあたった。
優子:「痛い! 反則よ!」
また股間を押さえ、うずくまる優子であった。
だが、今度優香は次の攻撃に入らなかった。
自分の足が湿っていたのだ。汗ではない。違う汗である。
(そういえばさっき、私の頭についてた汗……あれも汗じゃない。となると……)
答えが出た優香はうずくまる優子の後から抱くと、ブラの上から胸を揉み始めた。
優子:「きゃっ、何するの! やめて、やめてよ優香ちゃん……」
思わず感じてしまう優子。そう、優子は戦いながら感じていたのだ。
だが、優香はその行為をやめようとするどころか、さらに揉むスピードを早めていった。
優子:「イヤッ! エッチ、やめて!」
思わず頬を赤らめ、頭の中がボーっとしてしまう優子である。
しかし、優子のそんな快感に酔いしれることはなかった。
負けたくない。その気持ちで一杯の優子は裏返えり、下から向き合う形になると、両手で優香の胸をもみ返していった。優香もまた自分では気づいてはいなかったのだが、感じていたのだ。
優香:「いや、やめて。優子ちゃん……あっ!」
思わず、自分も感じてしまい、優香は手を放してしまうが、すぐに再びも見返していく。
優香:「そっちだって、ずるいよ 反則よ いやっ!」
お互いにこんなことしたことがなければ、されたこともない。こんな知識は自然と知っていくものである。彼女たちもそうして、ゆっくりと知っていくのだが、現在ではここをこうすれば感じると言った程度で、具体的にどうすればいいのかは、知っていない。オ○ニーすら、やったことがないのだ。それでも二人とも必死になって、相手を感じさせようと、攻撃している。
やがて、お互いにブラが外れたことに気にすることもなく、生乳をもみ合い、戦いは続いている。
二人とも体が幼いため、胸を揉むことが難しくなり、今度は小さなBB弾のような乳首をクリクリとつまみ始めた。
優香:「ひゃうっ……んっ……んはぁ……」
優子:「ああん! ああ……あああああああ……」
二人とも今までに出したこともないような甘い吐息をもらし、それがお互いに頬に吹きかかる。
共に、生まれて初めて感じる快感を必死にこらえようとするが、それも徒労に終わってしまう。
やがて、一瞬の隙を突いた優子は、優香の上に乗ると、すばやく優香の股間に顔をうずめると、そこに舌を這わせ始めた。すでに羞恥心は捨てている。
優香:「駄目、そこだけはやめて!」
パンティの上からであるが、感じるには十分である。
優香は股を閉じて、優子の首をしめようとするが、力が入らない。
優香:「ん……んんんんんん……」
優香は股の間に感じる快感に、唇をかんで声を漏らさないようにこらえようとする。
(いや、絶対に負けたくない)
気持ちのいい攻撃に背中がピクンとのけぞってしまう優香であったが、こちらも負けてはいない。
何とか上半身を起き上がらせると優子の背中に乗せ、腕を伸ばして背中から優子のパンティーの中へ指を入れて、激しく指を動かした。
優子:「いや、優香ちゃん反則よ!……ああ! んはっ!」
同じように感じ始めた優子。
そして、優香さ更なる反則攻撃に出た。
優子のパンティを下に下ろし始めたのだ。
優子:「ちょ、ちょっと! 優香ちゃん」
さすがにこれには優子は口での攻撃をやめ、両手で自分のパンティーを元に戻そうと、逃げ回った。
だが、優子も自分のパンティーを守りながらも、優香のパンティーを下ろそうとしていく。
このままでは埒があがらない。そう感じた優子はいきなり優香のパンティーの中に手を突っ込むと、まだ草むらも生えていない優香の股間を攻めた。
それは優香もちょうど同じ時に同じことを考えていた。
優香も同様に優子のパンティーの中に手を突っ込むと、同じように草むらも生えていない優子の股間を攻めた。
そして、あいている左手で、お互いの胸を揉む。
優子:「あ……ああ……ああああああああああああああああああ……」
優香:「いい……ああっ! んんんんんん…………」
先程も述べたが、お互いに性に関する知識はまだ少ない。そのため、お互いに手を突っ込んだものの、おおよその検討しかわかっていない。つまり何のテクニックもないのだ。そのため、とにかく相手の股間で訳もわからず指を動かすだけであった。
それでも彼女たちは感じていた。
あまりに激しく指を動かしていたため、パンティーのゴムが緩んでしまい、二人ともストンと落ちてしまった。生まれたまま姿となっている。それに構うことなく二人はお互いへの愛撫を止めない。
二人とも今まで出したこともない、甘いあえぎ声を発している。
優香:「優子ちゃん、感じているの? ああっ……」
優子:「優香ちゃんだって感じているじゃない。イヤン」
ここままではイッてしまう。そう感じた優子は奇策に出た。
いきなり、優香に口にキスをしたのだ。
目が丸くなり、唖然となった優香は指の動きも止まってしまった。
その隙にバックに回り、背後から左手で乳首をつまみ、右手であそこをいじり始めたのだ。
優香:「あっ、ああああ……ダメダメダメダメ!」
最高に感じている優香。優香も右手を背後に回し、優子の股間をまさぐるが、いかんせん体制が悪い。しかも優子は優香の耳に息を吹きかけていく。
優子:「ねえ、優香ちゃん。気持ちいい? どう、イッちゃって」
優香:「い、いい……………………………」
ついに優香はその場に立っていられずに、へなへなと座り込んでしまった。
それでも優子の指からは逃れることができなかった。
そして、ついに、
優香:「アッ!アッ!アッ!ア、アアアアア〜!!」
優香の悲鳴が体育館に響いたのだった。
ぐったりと倒れている優香に、優子は優香を攻めていたときに指についた指に汁をなめながら、
優子:「私の勝ちね、優香ちゃん。でもゴメンね」
そういって、優子は火のついた体を慰めるため、優香の顔に自分の未発達のアソコをもろに置いた。
そして、優子は腰を動かして、
優子「あっ、あああ……ああああああああああ!」
気が最高点に達した優子もぐったりと倒れ、体育館には余韻を感じる少女が横たわっている。
こうして、二人の闘いは、お互いに初体験をすませ、決着をみた。
その日の夜。
戦いを終えた優香と優子は同じ道を歩いていた。
そして、二人は同じ家に入った。
「ただいま」
二人同時に言う。
「二人とも、お帰り〜。遅かったのね」
奥の方から母親の声がする。
そう、二人は双子だったのだ。 |