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雌猫の宴

 

 

 

 明倫館学園、そこは文武両道を旨とした、エリート高校である。

主に体育会系クラブでは何度も全国大会に出場し、数々の栄光がある。

そんなエリート校に公にはできない秘密のクラブがある

それは「キャット・ファイトクラブ」通称「闘猫」。

この物語はその「闘猫」たちの熱い闘いの話である。

 ある土曜の午後5時、体育館には体操着姿の少女たちが20人ほど集まっていた。

彼女たちは全員キャット・ファイターで「闘猫」のメンバーである。

するとそこに一人の女性が姿を現した。

「ハイみんな今日は新たなリーダーを決めます。」

彼女の名は奈村 紅美子。去年この学校に保険医として赴任してきたばかりだ。

しかしこの女性実はもともとこの明倫館のOGで「キャット・ファイトクラブ」の

設立当初のメンバーであった。そんな経緯があって彼女がキャット・ファイトクラブの

顧問を務めることになった。

今日は新たにリーダーを決めることになっていたのだ。

「じゃあ先生私がリーダーに立候補します。」

一人の少女がすっと手を上げた。

「榊さん?そうね榊さんなら実力もあるし、面倒見もいいし、適任かもね。」

立候補した少女の名は榊 真琴。明倫館学園の2年で学業、

スポーツなど学園トップクラスでいわゆるエリート。家柄も格調高く

清楚で礼儀正しく、それでいて気さくな少女で人気が高い。

ルックスもよく、特にすらっと伸びた綺麗な足と、美しい光沢を放つ

黒髪、また89cmと言う胸は圧巻でまさに大和撫子と形容するのが

ぴったりの女性であり、彼女は明倫館では有名な存在だった。

すると、もう一方から、

「なに?偉そうに。私だってリーダーに立候補するわ。

リーダーになりたければ私を倒してからにしなさい。」

そんな声が聞こえた。すると榊が、

「うるさいわね。そういえばあなたとの決着がついてなかったわね。

どっちが上かはっきりさせようじゃない。」

榊がそういうと榊を挑発した少女がすっと立ち上がった。

この立ち上がった少女は榊とは対照的にボーイッシュでいかにも

体育会系少女と言った感じだ。凛として整った顔、美少女という形容より

美少年という形容のほうが似合うような気がする。

しかしスレンダーだがその身体に不釣合いな84cmのバスト。

まさに少女を強調していた。

「水谷さん。勝手なことは許しませんよ。」

「でも先生。みんな知りたがってます。今日の機会を逃したら、いつ決着をつけるんです?」

「そうですわ、私も水谷さんと決着をつけたいと思います。」

一度紅美子がそれをとがめるものの両者の意志は固く、

また周りからやらせるべきだという声が大きくなっていた。

「わかったわ、やらせてあげる。」

二人の想いと周りの空気に押されついに紅美子も勝負を許した。

すると倶楽部員たちは全員体操着に着替え、試合用のウレタンマットを体育館に敷いた。

「榊さんが勝つのよ。」

「いいや水谷さんの勝ちよ。」

早くも榊派、水谷派でケンカが始まろうとしていた。

そして準備が終わると紅美子が、

「ルールは完全決着のギブアップか失神KOのドミネート・ルール。

さらに負けたほうは、勝った者に対して最上級の敬意を払うこと。いいわね。」

「わかりました。」

「異存は無いです。」

この両者の了解を得た紅美子は二人に目を配りそして・・・・

「はじめっ!!!」

ついに始まった。

先に仕掛けたのは真琴だった。

「やあぁぁぁ!!!」

勢いよく飛び出し振りかぶってパンチを繰り出した。

「くっ。」

適切にガードをする彩香だが、真琴は勢いに任せてそのまま彩香を押し倒し

マウントを取る状態となった。

「きゃあぁぁぁ、水谷さぁぁぁん!!!」

早くも水谷派から悲鳴が上がる。それとは対照的に榊派からは威勢のいい声援が上がった。

「さぁどうしてほしいのかしら?」

若干サディスティックなセリフを吐いて真琴は彩香の細い首に腕を掛けていく。

「調子に乗るんじゃないわよ。」

チョーク・スリーパーの体勢に入ったことで真琴は前傾姿勢となり、

彩香の下半身は自由になった。その自由な下半身を使い真琴を突き飛ばした。

突き飛ばされた真琴は数瞬判断が遅れた。その間に彩香は真琴の鍛えられた腹部に

ボディブローをつきたてた。

「ぐふっ、」

さらに腕を持って、真琴を投げ飛ばし倒れこんだところに

強烈なストンピングをお見舞いする。

「ぐふぅ、ううっ、ああぁ・・・・」

その残酷な攻撃に見ているものは息を呑んだ。

だが、真琴は攻められ続けながらも、冷静に彩香の攻撃を見ていた。

「うっ、このぉ!」

「うわっ。」

彩香の軸足を取り、真琴は彩香を転ばすことでストンピングの地獄から

抜け出すことができた。一方の彩香は足を取られバランスを崩すものの

水泳で鍛えた平衡感覚で倒れずにいた。

真琴はゆっくり立ち上がり、状況を把握する。

そして手を前に出して構えた。

彩香は真琴が創り出す、ジリジリとした間を嫌って今度は彩香が仕掛けていった。

「やぁぁぁ。」

勢いよろしく飛び出した彩香は真琴の顔めがけて平手を叩き込もうとしていた。

しかし真琴はその手を払いのけて手首をつかむと、足を払い彩香を一回転させ

マットに叩きつけた。そして彩香のマウントを取って一言こういった。

「ふふっ、私は合気道部なのよ。そんな突進なんてこのようにいなせるのよ。」

屈辱的なセリフを彩香に言ってから顔に平手打ちを浴びせていく。

乾いた音が館内に響き渡る。彩香の両頬が紅く染まると今度は

彩香の左手を取り腕ひしぎ逆十字の体勢に入る。

しかし彩香もこれを極めさせると終わりだとわかっているため、ギリギリのところで

腕を曲げ極めさせなかった。

「往生際が悪いわね。これならどうっ!」

いったん上半身を起こし勢いをつけ完全に極めようとした真琴

だが彩香はそれを待っていたのだ。右手で自らの左手首を取り強引に

立ち上がって真琴を持ち上げた。

信じられないといった真琴の表情を見て彩香は勢いよくマットに真琴を叩きつける。

「きゃあっ。」

「さっきはよくもやってくれたわね。」

形成を逆転し馬乗りになった彩香は、さっきの平手打ちのお返しとばかりに

怒りをこめて自分の右手を真琴の腹部に突き立てる。そして

五本の指に力を入れた。

「うぁぁぁぁぁ、うぇぇぇぇ。」

「どう私の必殺ストマック・クローの味は?」

そう彩香の必殺技はこのストマック・クローだ。

それまでに幾多ものキャット・ファイターをその右手で失神KOさせてきた。

「あんたの内臓を引きずり出してあげるわ!」

勝利を確信した彩香は右手に力を込める。

真琴の目は虚ろになり、口からは涎を出して、もはや失神寸前というとこまできた。

両手を使い懸命に彩香の右手をはずそうとするも

力が入らずただ単に彩香の右手に両手を添えているだけにしかならなかった。

「いまギブアップしたら、すぐ楽にしてあげるよ。」

その言葉に真琴は最大の屈辱を覚えた。だが次の瞬間真琴の脳裏にある作戦を閃いた。

「・・・ギ・・・ップ」

真琴はかすかな声を出して何かを訴えた。

それは彩香の耳にはギブアップと聞こえたように感じたが、

肝心のレフェリーには聞こえなかったようだ。

「先生、榊さんが、」

それを聞くと紅美子は真琴の口もとに耳を澄ませる。

そしてストマック・クローをしたまま彩香も顔を近づける。

「さぁもう一度言うのよ。さっきのは誰も聞いてないんだからね!」

その時真琴の右手が彩香の喉元を捕らえ力を振り絞り喉を絞めた。

「ひ、卑怯者っ。」

力は入らなくとも呼吸器ならつぶせる握力は残っていた。

両者とも絞め続けまさにガマン大会のような展開になってきた。

そんな戦いを制したのは真琴だった。あまりの苦しさに彩香は

技を外してしまった。その隙を見逃さず真琴はマウント状態から脱出した。

その瞬間彩香はハッと気がついた。

真琴はこれを狙っていたのだと、そしてさっきのウソのギブアップ宣言は

自分の顔を近づかせるためにわざと言ったのだと。

自分に言いようのない怒りを感じながらも彩香は

「それならもう一度ストマック・クローを味わせて上げるわ。」

しゃがんで低い体勢からタックルを仕掛ける彩香、

真琴はこれを冷静に裁いてタックルをつぶす。

そして今度はバックマウントを奪った。

「しまった。」

彩香は軽はずみな攻撃をしたことに大きな後悔をした。

「さぁどのように料理されたいかしら水谷さん?」

先程受けた屈辱は何倍にもして返す。そんな想いがはっきりと聞こえるセリフだった。

「絞めて落としてほしいのかしら?」

そういうと後ろから胴締めチョーク・スリーパーの体勢に入る。

そうはさせないと彩香は両手を使い真琴の腕を防ぐ。そしてこの体勢では

防戦一方だと悟った彩香は身体を入れ替えガードポジションの体勢に入る。

彩香の両足はさすが水泳で鍛えているだけあり不完全なボディ・シザースでも

威力があった。グイグイと身体に食い込む彩香の両脚に苦悶の表情を見せながらも

そんなことはおかまいなしと真琴は彩香の腹部にボディブローを叩き込む

しかし彩香も負けてはいないボディ・シザースを決して緩めず不利な体制から

真琴の脇腹にパンチを入れていく。

その白熱した殴り合いは周りのギャラリーを興奮させた。

「榊さん。そこです!!!」

「水谷さん。負けないで!!!」

そして興奮しているのは何もギャラリーだけではない。

闘っている当の本人たちも滝のような大量の汗をかき

すでに2人の体操着はびしょ濡れでブラジャーが透けて見える状態となっていた。

 さて試合展開としては彩香が下から真琴の腹部に蹴りを放ちマウント状態が解かれた。

彩香はいったん距離を置き、一息ついてから、なんと体操着とブラをはずし

自らトップレスの状態となった。これは汗を吸った体操着によって動きが制限されるの

を嫌って自らトップレスとなった。彩香のその行動を理解した真琴は

「そうね。こうなったら恥も外聞もないわ。」

そういって真琴も自らトップレス状態となった。

美しい2人の体の腹部には痛々しいアザが幾つもあった。

ジリジリとした空気、緊張感が張り詰める。

 先に仕掛けたのは彩香、真琴の大きな胸にめがけてパンチを打った。

「きゃあぁぁ」

胸が急所なのか、真琴は大きな悲鳴を上げてたじろいでしまった。

彩香はこれがチャンスと思い真琴の胸めがけてパンチのラッシュを叩き込む

右に左にと大きく揺れるその胸はまさに彩香専用のパンチングボールと化していた。

「あがぁ、あぐっ、ひぎぃ・・・・。」

真琴の悲鳴が館内をこだます。彩香はさらにラッシュのスピードを高めようとしていた

その時・・・・

「調子に乗るんじゃないわよ!」

真琴は彩香の右フックをガードして、しゃがみこみ彩香の股間めがけて

強烈な右アッパーを放った。

「ひぎゃぁぁぁぁ!」

彩香は思わず両手で股間を押さえて悲鳴を上げながらころげまわった。

さらに真琴は追い討ちとばかりに彩香の左足を取りアキレス腱固めに入る。

そう実は真琴はこれを狙っていたのだ。

「あぁぁーーっ!!!」

綾香が大声で叫ぶ、想像を絶する痛みが彼女を襲っているのだ。

「ほら、ギブアップしたらどうなの?」

真琴はすかさずギブアップかどうかを問いただす。

痛みゆえに声を出すことはできない彩香だが、苦悶の表情を浮かべながらも

首を横に振った。

「しょうがないわね、これならどう?」

それを聞いて真琴は自分の足を彩香の股間にかけて電気按摩を始めた。

「うあぁぁぁぁぁぁ・・・・。」

彩香の股間から痛みと悦楽が交互に襲い、次第にその二つの感覚は

一つになっていく。

「ほらギブアップ?」

「のぉ・・・・のぉ。」

力なくギブアップを拒否する彩香、すると真琴は電気按摩の振動を強めた。

「ひぎぃぃぃっ、ヤダァッ、イクっ、イグっ、イッちゃうぅぅぅっ・・・・。」

涎を撒き散らし、悶絶している彩香。電気按摩をされている股間から

愛液がブルマから染み出して、太もものほうまでつたっていた。

目も虚ろとなり、もうもはや力も入らない。

「ほらイクの?いいわ遠慮なくイッちゃいなさい!」

トドメとばかりに真琴の右足が思いきりよく彩香の股間を捕らえた。

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ・・・・。」

彩香の断末魔が館内に響いた。それと同時に彩香はマットの上にぐったりと失神した。

「そこまで勝負あり。」

紅美子のその声で勝負が決まった。

沸きあがる館内。紅美子は失神している彩香の意識を戻して敗北を告げた。

「あっ、先生、私・・・・敗けたんですね・・・・。」

「そうね。でもいい試合だったわ。」

すると彩香は泣き出した。

「くやしい・・・・やっぱり真琴には勝てないのかな・・・・」

崩れている彩香に紅美子は

「でもあなたは敗けたの。どうするかわかるわね?」

その言葉に彩香は深くうなずいて、真琴のもとに向かった。

「真琴様、私はあなたに敗けました。」

すると彩香は仰向けになり

「儀式を・・・・お願いします。」

それを聞くと真琴は仰向けになっている彩香の顔にゆっくりと腰掛けた。

 儀式とはドミネート・ルールで敗れたとき敵わないという証として敗者が

勝者にフェイスシットをさせるというものだ。これにより上下関係がはっきりと

なりクラブの運営も円滑なものになるのだ。

 真琴は勝ったとはいえ、互角に闘い紙一重の差で手に入れた勝利に

複雑な思いを巡らせていた。

「彩香・・・・立って。」

そう告げると突然彩香に口づけをした。

それは深く甘く永いディープ・キスだった。

その場にいたものは言葉を失った。

一方の彩香は初めこそは身体を硬直させていたが、次第にそれを受け入れ

互いに抱き合っていた。

口唇が離れたとき二人の唾液が糸を引く。

「ごめんね。痛かったでしょう?」

「ううん。私こそごめんね。」

「私、彩香のこと好きよ。」

突然の真琴の告白に彩香は

「私も真琴のことが好きだったの。」

そう実は2人は両思いだったのだ。しかし互いへのコンプレックスが原因で2人は

いがみ合っていたのだ。しかし今回のことにてお互いを認めたのだった。

すでに周りが入る余地がなくただ2人を見ているしかなかった。

そして学校から二人が向かったのはラブホテル。

2人はお互いを確かめそして一晩中愛し合った。

 さて肝心のリーダーだが、真琴がリーダーとなり、彩香がサブリーダーとして

活動する方針が決まったとか。

 

 

<おわり?>





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