そこは、薄暗い倉庫の様な所、中央に青いリングが置かれ、秘密の宴が開かれている。自分の意思で来た少女がいれば、連れてこられた少女もいる、それを運営するのは誰も知らず、それでいていつも客席は完全に埋まっている。今夜はどんな闘いが見れるのかと思いながら。
(やっぱり、引き受けなかったら良かったかも)
黒いリングコスチュームに身を包んだ少女が金網に囲まれたリングの中央に立てっている。少女は、モデルの様な長身に、腰まで届く長髪も美しい高校生で、名前を高円寺ゆかりという。
それなりに名前を知られ、ここでの人気は高く、ファイト数も多い常連だ。
だが、いつもと違い、服装が黒のワンピースになっている。肩紐の無いタイプで布地も薄いが、いつもより露出が少ないせいかブーイングが起こったりもしている。
居心地の悪さに早く始まってとゆかりが思っていると、、黄色のビキニに細い身体を包んだ少女がリングに向かって歩いてくる。愛らしい少女だ、身長は150に届かない位、目が大きく、顔が小さい、肩までの髪に、まだ小さいながらも一人前に自己主張している胸等、ここでもなかなか見ることが出来ない美少女だ。
「あの、よろしくお願いします」
少し震えている。無理も無い、何しろ自分よりも身長が20センチ位高い相手を前にしているのだから。
「こちらこそ」
丁寧な口調につい返事をしてしまうゆかり。
『それでは、第一試合、高円寺ゆかり対水谷ちなつを開始します。』
場内に声援が響き渡る。殆どがゆかりへの声援「イカせろ」とかだが、新人のはずのちなつへの声援も多く、気分を害した様だ。その表情が険しくなり、今にも飛び掛らんばかりである。
『ファイッ』 カーーーン
ゴングが鳴っても二人ともすぐには動かず、腰を落として睨み合う。ちなつは身長で圧倒的に負けている為であり、ゆかりは無駄な体力を使うわけにはいかないからだ。先にその緊張感に耐えられなくなったのは、当然といえば当然だが、ちなつだった。
「やぁあっ」
本気なのか分からない叫び声と共にドロップキック、身長差のせいで上手く決まらなかったが、予想外の位置にゆかりも受身を取り損ない、意外なほどの効果があった。
「えいっ」
そのまま足を持って関節技をかけようとしていたちなつだが、ゆかりが足を動かして抵抗した為失敗に終わる。
(危ない、油断はしない方がいいみたいね)
一歩下がって冷や汗を拭う、素人だと甘く見ていたのを反省し、本気で掛かろうと身構える。
「その程度?」
余裕を見せ、相手の出方を伺うゆかり。効果は無いと思っていたが、怒りがすぐにちなつの小さな顔に出る。
「このぉ、これならどうだぁ」
突進からゆかりの膝にタックルをかける。しかし、ゆかりは冷静にその動きを捉え、上から押さえつける様に動きを止める。
「えっ」
ちなつは一瞬何をされたのか分からず動きが止まったが、すぐにじたばた暴れだした。
「放して」
「いいよ」
さっと肩を掴んでいた手を外し、勢いの余ったちなつはその場で崩れる。ゆかりは這いつくばったちなつを抱え上げた。
「いっくよー」
そのままパワーボム、ちなつは受身は取っていたらしいが、意識が朦朧としているのか、ピクリとも動かない。そのままゆかりは目の前の物をじっと見つめていた。それは、汗で湿り、布の食い込んだちなつのヒップ。ちょっとした悪戯心でそれをゆっくりと舐める。
「あっ」
意識はあったのか、敏感にビクンと反応する。
「ふふっ、感じちゃったの?」
反応があった事に気を良くして、そのまま舌を這わせ続ける。
「・・・・・・はい」
顔は見えないが、恥ずかしそうな様子で答えるちなつ。
「何でされるままになっているの、抜け出すぐらい出来るんじゃない?」
ちなつに無理な体勢を取らせたまま、それなりの時間が経っている、頭に血が上って辛いはずだが、ゆかりにはちなつが喜んでいる様に思えた。ちなつを固定している手が痺れてきたので、ゆっくりと放し、その身体を横たえる。
「だって・・・・・・」
次にちなつが口を開いた時、さすがに苦しそうな声音だったが、喜んでいるような声でもあった。
「ゆかりさんとっても上手だから、イカせて欲しいと思って」
恥ずかしそうな声だが、それ以前にまともな神経の人なら口に出すのすらためらう様な言葉だ。
「そう、それなら、すぐにでもイカせてあげる、これでね」
そう言うやいなや、ちなつの両足を持ち、その股間に足を当てる。心なしか、ちなつの顔が嬉しそうになった様にも見えた。
「いくよ」
次の瞬間、その足が小刻みに震え、ちなつの急所を刺激する。
「あ、あが、ぐ、ぐう、が、」
その痛みに苦しみ、呻くが、次第にその悲鳴の種類が変わっていく。
「ひ、いい、いいの、もっと、もっと強くして、」
今まで「やめて」と言われた事はあっても、「もっとして」と言われた事は無いゆかり、いつまで経っても降参しないちなつにプライドが少し傷つき、言われたとおり強くする。しかし、いくら得意技でも長時間続ければさすがに疲れるし、ちなつの足を掴む手の握力が少しずつ減っていく。突然、ちなつの身体がブルッと震えたと思うと、汗で滑ったのか、その足のホールドを外してしまった。
「くっ」
そのままもう一度電気あんまをかけようとするが、思っていた以上の疲労で手がなかなか動かない。そこを意外なほど早く抜け出すちなつ。まさか動けるとは思っていなかったため、一瞬反応が遅れたゆかり、その一瞬があればちなつがしようとすることには十分だった。
「ひ、ひゃん」
ゆかりは、後ろから胸を掴まれて、変な悲鳴を上げてしまう。
「さっきの、とっても凄かった、まだちょっと痛いんですよ、でも、気持ちよかった」
そのまま意外なほど上手く胸を揉みながら、独り言のように囁く。
「だから、ゆかりさんにはお礼をしないと、私だけが気持ちよくなるなんて不公平だから」
キュッとゆかりの形のいい胸を強く握り、その首筋に舌を這わす。片手はそのまま下に下がり、ゆかりのアソコを布越しに撫で始めた。
「私、上手でしょう、これでもいろんな人に教わったんですよ」
「う、ん、う、そうね、まあまあじゃないの」
「良かった」
本当に安堵した様子のちなつ、効いてるのかどうか不安があった様だ。その安堵が、「認められた」からの安堵なのか、「やせ我慢」していると分かったからなのかは分からないが、屈託の無い笑顔を浮かべている。そのちなつの手が、上からゆかりの水着の中に滑り込ませ、直にその胸を揉み始め、下は食い込みを掻き分けるように滑り込ませた。
「ゆかりさんのおっぱい、あったかくて気持ちいい、私、あんまり無いから羨ましいなぁ」
そのままゆっくり持ち上げるようにして、水着から白いボールを引っ張り出す。形の良い胸が片方露出し、その先端をちなつの指が摘んでいた。
「いたっ」
ゆかりは、その電撃が走るような痛みで、ぼうっとしていた意識が戻り、暴れだす。
「あ、っく」
ちなつはそのまま弾き飛ばされ、リングの端に横たわる。
「まったく、やってくれたわね」
素人同然のちなつに油断していた自分を責める意味も含めて、吐き捨てるように言ったゆかりは、ちなつの髪を掴んで引き起こした。
「いたっ」
「ねえ、さっきよりもっと気持ちよくしてあげようか?」
「えっ」
そのままベアハッグで小柄なちなつの身体を捕らえる。
「うぐぐぐぐうぅぅう」
肺から空気が搾り出される感覚に苦しむちなつ、その足は爪先立ちになり、身長差のせいか、普通よりも苦しそうだ。
「ふふっ、これは苦しいでしょ」
さっきの電気あんまの時の事を未だに引きずっているようだ。苦しんでいるちなつの顔を見て、失っていた自信を取り戻していくのが分かる。
「これで、止めよ」
一旦ちなつの身体をリングに下ろして、2、3度上下に身体を揺すり、反動をつけて抱えあげる。そのまま一気に急降下させ、その落下点には膝が待ち構えている。
「あぐぅ」
その瞬間、ちなつの身体が仰け反り、半開きになった口から唾液を撒き散らしながら、リングに崩れる。
「はあ、はあ、さすがに、これで、終わったでしょう」
ピクピクと小刻みに震えるちなつを見下ろして、そのまま背を向けようとしたその時、その足にちなつが抱きついてきた。
「うそ?」
もう動けるはずが無いとばかり思っていたゆかりは、そのまま動きを止めてしまう。だが、恐れていた反撃は無かった。
「駄目、まだ、もっと、もっとして」
懇願するように足を抱え込んだちなつに一瞬怯んだゆかりだったが、すぐさま何かを振り払うように攻撃に出た。
「そんなに言うなら、これで本当に最後よ」
今日二度目の電気あんま、ゆかりが出来る中でもっとも強い攻撃に、ちなつはただ悲鳴を上げるだけだった。そして、数分後、ちなつは水飛沫を上げて気を失った。だが、その顔は満足気で、ゆかりには勝利の満足感よりも、得意技が殆ど効かず、苦しむことすらなかった事により、自信を喪失してしまっていた。
『只今の試合は高円寺ゆかり選手の勝利です、次の試合は10分後です、しばしお待ち下さい』
そんなアナウンスを聞きながら、少しでも身体を休める為、コーナーポストにもたれて座り込むゆかり。なぜなら、彼女にはもう一試合あるから、それもこの10分後に。一人目にてこずり過ぎたせいで、体力はあまり無い。次の相手が弱い事を祈りながら、運ばれていくちなつとリングを清掃する様子を眺めているだけだった。
10分後、次の挑戦者が来る時間だ、相手に弱みを見せない為に、まだふらつく身体を気合で立たせる。そうしている間に、少女がリングに向かって歩いて来ていた。まだ距離があり、薄暗くて良く分からないが、どこかで見たシルエットに思える。目を凝らしてよく見てみると、それは意外な人物だった。
「め、めぐみ?」
そう、それはゆかりの妹、高円寺めぐみだったのだ。もっとも、意外なのはめぐみも同じだった。
(何で、お姉ちゃんが相手なの?)
ただ、相手が高校生で、一戦終えたばかりのハンデキャップマッチだとしか聞いてなかっためぐみは、おそらくゆかり以上に戸惑っていたのだろう。リングの手前で固まったように動きが止まる。
『これより、第二戦目、高円寺ゆかり対高円寺めぐみ、皆さんもお気付きのように姉妹での対決となります』
その、『姉妹での対決』という言葉を二人は何度も反芻する。普段なら当然のようにゆかりが勝つはずだが、今のゆかりは万全の体調ではないし、妹の実力はゆかりが一番よく知っているはずだ。そして、まだ荒いが、センスはゆかり以上かもしれないと思っていた。一方、めぐみも、ゆかりに明確に疲労が見えるとはいえ、普段まったく敵わない姉に勝てる自信は殆ど無かった。
『ファイッ』 カーン
ゴングが鳴り、一戦目と同じように睨み合う。唯一違う点は、二人の間にある戸惑いぐらいだろうか。
「ふっ」
先手必勝とばかりにゆかりのキックがめぐみの腹に決まる。
「ぐっ、っのおお」
少し前に屈み込むが、倒れる事も無く、そのまま押し返す。ゆかりは一足早く逃れていた為、反撃を食らわなかったが、さっきの攻撃が殆ど効いてない事に舌打ちする。
(やっぱり、疲れてるんだ)
そんな姉の様子に余裕が出てくるめぐみ。
「ぜんぜん効かないよ、どうしたの?」
普段なら絶対に言えないような挑発の言葉だが、彼女の姉は慎重に間合いを取っている。
(うん、間違いない。でも、このまま長引けば勝てないかも、すぐに決めなくちゃ)
「やっ」
短く息を吐き、高い位置へのドロップキック、横にかわそうとしたゆかりだが、もつれ合ってそのまま転倒する。
「いた、どきなさいよ」
妹相手に大人気ないゆかり、めぐみの髪の毛を引っ張って無理矢理引き剥がそうとする。
「あ、いたっ、ちょ、放し、て」
「あがっ」
その髪に絡みつく姉の手を離す為に、手をその脇腹に叩き付けた。そのおかげで手は離れたが、すぐに身をよじって振り落とされる。
「あ、しまった」
めぐみが起き上がろうとすると、その前には姉がいて、その手を伸ばせばすぐにでも必殺の「電気あんま」が出来る位置だった。身をもってその威力を知っているめぐみは、無駄だと思いながらも、一目散に逃げ出した。
(あれ?)
そのすぐ後にめぐみは姉を不振に思った。なぜなら、逃げ出せたから、絶対に逃げられない間合いというか、いつも逝かされていた展開にならなかったからである。
「何で電気あんましないの?」
それは思わずめぐみの口をついて出た言葉だった。その言葉に目に見えてうろたえるゆかり。
「別に電気あんまを使わなくてもあなたぐらい余裕だからよ」
もっともだが、どこか引っかかる言葉に、姉が何を企んでいるのかと深読みしすぎて、めぐみは自分の動きを縛ってしまう。一方、ゆかりは、ちなつに電気あんまに持っていた絶対の自信を打ち砕かれて、そのせいで躊躇ってしまった事をめぐみに気付かれてないかと心配していた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、」
静かな中に、ゆかりの荒い息だけが聞こえる。
(もし罠だったとしても、今のお姉ちゃんなら勝てる)
そう確信、いや、自分に言い聞かせながら、トン、トンとリングを蹴り、いつでも飛びかかれるようにする。それを見たゆかりの顔にも緊張の色が浮かぶ。そして、めぐみは意外にもその両手を前に突き出した。
(力比べ!? 何でそんな事を?)
今まで以上に戸惑うゆかりだが、年下の、それも妹に力比べを挑まれて逃げるわけにもいかず、ゆっくりとその手を合わせる。
「私に勝てると思ってるの?」
身長差、体重、力、それらで勝るゆかりが少しずつめぐみを押し倒し、めぐみのその片膝がマットに付く。
「うぐ、やっぱり、力じゃ敵わない、ねっ」
勢いを付けためぐみの足がゆかりの股間を的確に捉える。
「あぐうう」
反射的にめぐみの手を放し、それを股間に持っていくゆかり。だが、次の瞬間、めぐみが抱きついてきた。
「ごめんなさい、でも、今回は勝たせてもらうから」
その細い手に力が入る、ベアハッグで締め付けられ、胸と胸が密着した。
「私にも、これぐらい出来るんだよ」
その締め付けが、ただでさえ弱っていたゆかりの体力を根こそぎ奪っていく。それを跳ね返す程の力も出ず、されるがままのゆかりは、妹にいいようにいたぶられている悔しさに歯を食いしばって耐えた。
「どう、ギブアップ?」
体勢の問題で、いつも見下ろしていためぐみに見下ろされ、その上ギブアップを迫られる。ゆかりは、苦しみながらもその状況を何とかする為の方法を考えていた。だが、その意識は次第にはっきりせず、力は抜けていく。
「ふう、やっぱり、ギブアップはしないんだね」
攻め疲れためぐみが、もう動かないだろうと姉をその手から解放する。ドサリと倒れた姉の股間が丁度その目の前に来て、汗で湿ったそこを見ている内に、身体の中から一つの衝動が沸き起こっていた。
(電気あんま、してもいいよね、これは試合なんだから)
めぐみには、それはとても魅力的なプランに思えた。いつもされている事を自分が、それもたくさんの人が見ている中でする。そんな事を考えながら、その手を姉の足に伸ばし、足をその股間にあてがう。何度も教えられた様に、その足に力を入れて、一気に振動させる。
「うう、あ、あぐ、が、あががが、」
(効いてる!! このまま一気にいけば勝てる)
その効果を確認して、少し残っていた不安が消え、めぐみに余裕が出てくる。だから、動きにリズムを付けたり、踵を擦り付ける角度を調節し始めた。
(うう、妹に電気アンマで逝かされるなんて、絶対にいや)
最後の賭けとばかりに暴る。その動きで股間への痛みが増えたようだが、無理矢理それを押さえ込んで
動きを止めようとはしなかった。
「しまった」
ギリギリで抜け出したゆかり、めぐみはその動きを警戒して、一歩下がって身構える。
「はぁ、はぁ、はぁ、は、ふっ」
手をマットに突いたまま、呼吸を整えて不意打ちの足払い、それが上手く決まり、膝からガクンと崩れるめぐみ。
「さっき、あのまま追撃してれば勝ってたと思うよ、もっと強気でないと、こんな風に逆転されるから。」
ゆかりのその手がめぐみの股間に伸び、抓る様にそれを触る。
「いつもみたいに可愛がってあげる」
「え、ふぁ、あ、あ、それ、ん、ああ、」
ゆかりはその弱い所や感じやすい所は完全に知っている。迷いもせず、そこを指で少し強く撫で回す。
少し躊躇ったが、手加減する余裕も無いので、舌をも使ってそれを愛撫し、段々と上に這い上がっていき、その間に邪魔なめぐみの水着を取り払う。
「悪いけど、これも勝負なの、逝って貰うわ」
ゆっくりと時間をかけて、その胸を掌で包み込むようにして揉む。ゆかりが普段あまりやらない様な直接的な性的攻撃に会場はヒートアップする。
「みんな、あなたが逝くのを見たいって」
子供をあやす様な優しい声で耳元に囁きながら、全身を擦り付ける。長身の少女が二人、絡みついて全身を擦り付けあう様子は、傍から見ていてもかなりそそる。凹凸で勝るゆかりの胸が、恵美の胸を押し潰し、形を変え、凶器の様にダメージを与えていく。
「ああ、あ、あふ、あん、ああ、あはぁ、」
そろそろ良い頃合だと思ったゆかりは、身体を起こし、めぐみの足を取る。
「さっきのは上手だった、でも、本当の電気アンマってのはこうやってやるんだよ」
そのまま足を当てて振動させる。
「あ、ああ、ゆるし、あが、あぐぅ、や、やめ、やめへぇ、」
見た目はめぐみのと同じ様だが、その実、威力は圧倒的に上の電気アンマがその股間を捕らえ、有無を言わさず責め続ける。その股が裂けるような激痛と、きっちり決まってしまっていて逃げ出せない事が、めぐみの恐怖を煽り、取り乱させる。
「無駄よ、これからは逃げられない」
手の力を強め、万が一にも逃げられないようにしながら、足に力を込めていく。得意技とはいえ、足を小刻みに振動させ続ければ攣りそうにもなる。それを堪え、額に浮かぶ汗を振り払うようにして、それを続けるゆかり。そんなゆかりは、足に少し生暖かい何かを感じ、疲れているのにもかかわらず、意地の悪い笑みを浮かべる。
「もう漏らしちゃったの?」
足の動きを弱めず、めぐみに問いかける。
「あう、あ、あぐ、が、ち、ぐ、ちがぅ、い、」
「そう、じゃあこれは何なの?」
妹だろうと関係なく、手加減せずに続ける。相手の羞恥心を利用した状等手段だ。
「ふぅ、もう、終わらせてあげる」
さすがに少しは良心が痛んだのか、息も絶え絶えのめぐみに最後のスパートをかける。
その結果、めぐみは終には失禁させられ、ゆかりの辛勝で幕を閉じた。
<控え室>
「ごめん、めぐみ、ちょっとやりすぎたかも」
「ううん、私もいろいろやっちゃったから」
試合後、二人は同じ部屋にいた。座る事も出来ないめぐみはベッドに横になり、ゆかりも座るのは躊躇っていた。二人の少女が試合の後のまま、つまり、全裸で同じ部屋にいるのはちょっとあれだが、二人とも特に疑問は感じてないようだ。
「痛む? ちょっと見せて」
いつも以上にやりすぎたせいか、妹の事を気にかけるゆかり。そんな姉に、恥ずかしがりながらも足を広げ、痛むそれを見せる。
「うわ、痣になってる、しばらくは無理だね、これは」
その状態を確認して、痛々しい様子に顔をしかめるゆかり。何が無理かはさておいて、その痣は黒く変色し、それだけでも痛みの程が伺える。
「でも、何であのちなつって娘には効かなかったんだろ?」
「効か無かったって、嘘でしょ?」
「本当よ、自信あったんだけどな、あんまり効いて無かったみたい」
その様子にめぐみは一つの事が思い当たった。
「あ、だから電気アンマ使わなかったんだ」
てっきり罠か手加減しているだけだと思っていためぐみだが、それで納得がいったようだ。
トントン
ドアをノックする音が聞こえ、何事かと振り向くゆかり、身体にシーツを巻きつけて、廊下に出てみると、そこには一枚の紙切れが落ちていた。
『さっきのは見させてもらったけど、あれは何? また特訓してあげるから逃げないように』
その筆跡には見覚えがあった、ゆかりには、そのまま血の気が引いていくサアッという音を聞が聞こえた気がした。それから、ゆかりがいつの間にか妹が逃げ出した事に気が付いたのは実に10分後の事であった。
FIN
あとがき
どうも、坂本(仮)です。
今回は初めて・・・・・ではないのですが、人のキャラを使っての作品にチャレンジしました。いくつか設定とは性格が違う部分もありますが、それは大目に見てやって下さい。まあ、結構みんな違うイメージを持つ事があり得るんで、と考えて欲しいんですよ。
これは、妄想リングで多い地下プロレスを題材にしました。でも、試し書きの要素が強いので、これ以降の作品とは繋がりは無いと思います。つまり、短編です。
新キャラのちなつは元々、加奈とか夏樹(覚えてます?)の方の四話で出てくるはずだったキャラですが、使いにくくて封印してました。ちょっと『瑞穂』に近くなってしまったけど、こっちは防御力重視だと解釈して下さい。
データはこちら
水谷ちなつ:中学二年生 14歳 身長148cm B72 W51 H74 (位?)
今まであまり「イった」事が無く、痛みを快感と認識している節がある(マゾ)。得意技はあまり無いが、ガチンコ勝負になれば大体は勝つ為、意外と強い。天然な所があり、自分がイカないのは、自分が弱いから手加減してくれていると本気で思っていて、そんな手加減してくれる「善い人」にも自分と同じ快楽を与える為、日々努力している。ある意味、天性の素質と努力が重なった凄い人間。ゆかりに電気アンマをされて以来、それが癖になり、それを得意とする人と何度も戦い、気付けば得意技になっていたという裏設定もある。
いや、電気アンマ、いいですね。結構好きで、キャットファイトとしてはあまり書いてないけど、昔はたくさん書いてた事があります。次回作にも入れたいっすね。
次回の主役は鈴城雪香/月島愛美/上條瑞穂の誰かになります。順当に行けば上條瑞穂ですかね、何か書き易そうですし。多分月島愛美は無理です。過去ログにありませんから、誰か、プリーズ。
ではでは、またのお越しを心からお待ちしております
坂本(仮)
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