鶴岡〜。鶴岡〜。
今日も車内は満員。その中でドアと人に挟まれた涼子は、つぶされない様に必死に腕を突っ張って絶えていた。
(ああ。もうヤダな。これからマネージャーに来るまで送ってもうおうかな……)
アイドルとして活躍している涼子は、マネージャーに普通の女子高校生生活を満喫したいと言って、車での送り迎えを断ったのだが、すでに三ヶ月がたってこの通勤ラッシュの辛さには閉口した。
周りを見ると、たくさんのサラリーマンのほかに、涼子と同じような学生が、人の波に揉まれないように、必死になって抵抗していた。
思わず、がんばれと声を掛けたくなる涼子であったが、しかし、その次に涼子が見たのは、女子学生が顔をゆがめてる姿であった。
すぐに、涼子にはそのわけがわかった。
女子学生は痴漢されていたのだ。
痴漢は女の敵である。
元々正義感の強い涼子は痴漢行為を黙認せずに、声をかけようとしたとき、とんでもないものを見た。
はじめ、涼子は女子学生の右前のサラリーマンが痴漢をしていたとおもったのだが、よく見ると、右手にカバンを持って、左手で新聞を読んでいた。これでは痴漢などできるはずがない。
しかも、女子高生のスカートが前の方に盛り上がっていた。これは、女子高生の後の人間がわざと太ももで女子高生の股の間に侵入させていたのだ。
涼子は後ろその痴漢に目をやると、
「あっ、……あみさん」
涼子が見たのは、最近歌手として売り出しているあみであった。
あみはいたずらっぽい笑みをこぼしながら、太ももだけではなく、服の中に手を入れ、胸を揉んでいる。女子高生の方も、やっているのが女と言うことで、声を出せないようだ。
助けを求めるような表情をしても、周りの乗客もまったく気がついていない。
涼子は唖然としてその光景を見ていた。いつしか、まるで自分が痴漢に合っているかのように思い、チラリチラリとしか見ていられず、痴漢をやめさせるのをすっかりと忘れてしまった。
やがて、あみの手は胸から下へと降りていった。
そして、下着の上からそっとなぞると、
「あっ、ああああ…………」
イッてしまった女子高生は断末魔のような喘ぎ声を出して、その場に倒れこんでしまった。
突然のことに車内は騒ぎ出すのだが、あみはいたって落ち着いた様子で指についてしまった愛液を美味しそうになめるのだった。
涼子はそんなあみを見ていると、思わず目が合ってしまったが、すぐに目をそらせたのだった。
それから数日後
涼子は音楽番組の仕事でテレビ局に来ていた。
その楽屋で雑誌を読んでいると、
トントン
誰かがドアをノックした。
「はい、どうぞ」
涼子の答えを待って、入ってきたのはあみであった。
あみもまた、同じ番組に出演予定なのだ。
「こんにちは。今日はお願いします」
「こちらこそお願いします」
二人はほとんど形式的になっている挨拶を交わすと、あみは部屋に入ってきた。
「あのう……楽屋の電気が壊れちゃったからここを楽屋代わりに使えって言われたんだけど……」
あみは心底申し訳なさそうに言う。まるで、自分が悪いことをしたかのようだ。
そんなあみに、涼子は断る理由もないかった。
「いいよ。ここにいよ」
と、涼子は笑顔で答えた。
あみの方も、
「ありがと」
かわいらしい笑顔で答えたのだった。
あみは楽屋に置いてある本を読み始めたのだが、この間の電車での事件があったためであろう、涼子の方からは口を開けなかった。また、あみの方も声をかけなかった。
楽屋に重苦しい雰囲気が流れ始めてきた。
しかし、涼子はあの日以来、どうしてもあみのことを聞きたかった。
そのため、勇気を振り絞って声をかけた。
「あのさあ、あみちゃん。この前の電車のこと……」
涼子がそこまで言いかけたとき、
「あっ!」
あみが食べていたみかんが落ち、涼子が入っているコタツの中に落ちてしまった。
「ちょっとゴメン。入るね」
そう言って、あみはコタツの中に入った。
そんなとき、
トントン
再びドアがノックされた。
「どうぞ」
涼子が答えると、入ってきたのは涼子のマネージャーだった。
「涼子。今日の仕事なんだけど……」
「うん。何?」
涼子がそう答えると、
「あっ、ああっ!」
突如、甘い喘ぎ声を出したのだ。
「ど、どうした涼子?」
「ううん。何でも……なっ!」
必死に誤魔化そうとする涼子の声が再び声が跳ね上った。
実は、コタツの中であみが涼子のアソコを指でなぞったのだ。
涼子は少しだけ、コタツのフトンを上げると、笑顔のあみに、
「ちょっと、やめて」
とささやいたのだが、あみは笑顔のままで、もう一度アソコをさすったのだった。
「……あ」
今度は涼子の方も声を出さずに絶えた。
するとあみは人差し指をたてて、それを涼子のアソコへとゆっくりと挿入していく。
そしてマネージャーには聞こえない声で、
「ねえ涼子ちゃん。こないだの電車、見てたんでしょ。だから同じことしてあげるね」
みるみる涼子の顔が、真っ赤になっていく。
「どうしたんだ涼子。風邪か?」
涼子を心配したマネージャーがゆっくりと部屋に入ってきた。
「だ、だいじょう……ブッ! だから……」
涼子は必死で絶えているのだが、あみは涼子のパンティーを降ろすと、右手で直にアソコを、左手でお尻の方から涼子を持ち上げるように指を入れていった。
マネージャーはコタツの中にいるあみにまったく気づく様子がなく、涼子の額に手を置いた。
「少し熱っぽいな……今日の仕事はこれだけだから、薬飲んで早く寝るんだぞ」
コタツの中のあみは続いて、涼子のあそこを舌でなぞりだした。
さすがにこれには、涼子は耐えきれずに、
「あっ、あああああああ!」
あえぎ声を出してしまうのだが、さいわいにマネージャーは部屋を出ていってしまったため、涼子の声が聞かれることはなかった。
「何だ、いなくなっちゃったんだ」
あみがこたつから出てきた。
「ちょっと、あみちゃん……」
そこまで言いかけたときだ。
今時の着信音が流れてきた。
涼子のではなく、あみのだ。
「はい。あっ、恭子。うん、何?」
どうやらあみの友達からの電話のようだ。
あみは涼子を無視するかのように友達との会話を楽しんでいる。
涼子はあみに降ろされてしまったパンティを上げて立ち上がると、怒りのままあみの携帯を投げ捨ててやろうと思うのだが、別の考えが浮かんだ。
「それでさあ、そんとき……ネッ!」
椅子に座っているあみの声が突如跳ね上った。
涼子が後からあみの胸を揉んだのだ。
あみは涼子を睨みつけるが、今度はお返しとばかりに涼子が笑顔であみの乳首を摘み上げた。
そして、電話をしているあみの耳とは反対側に、
「私だって、この位はできるんだから……」
そうささやいたのだった。
「え? いや、何でもない……ヨッ!」
再びあみの声が跳ね上る。
涼子があみの服の中に手を入れて、生乳を揉み始めたのだ。
「お、お願い……やめて…… ううん。こっちのことじゃないの」
あみは涼子に懇願するが、涼子にはやめるつもりはまったくなかった。
さらに右手を下ろしていき、へそを通ってスカートの中に手を入れると、あみのパンティーの中に侵入させ、ゆっくりと愛撫をはじめた。
「あみ。感じる? イッちゃっていいのよ」
涼子がそっとあみの耳元でささやく。
「イクわけないでしょ! 涼子の指なんかで」
しかし、言葉とは裏腹に、あみのアソコがびしょびしょにぬれてきている。
涼子が指を動かすたびに、
「あっ、ああああああああああ…………」
あみは喘ぎ声を上げ、友達との会話をすることもできなくなってしまう。
さらに、涼子はあみのスカートとパンティーをずり降ろすと、あらわになったあみのアソコを、両手を使って前後から攻めた。
うつ伏せに倒れこんでしまうあみに、涼子は攻めてを緩めることなく、お尻に舌をはわせた。
そして、
「だ、駄目! イッちゃう。イや! あっ、アアアアアアアアア!」
あみは激しく体を震わせて、イッてしまった。
涼子は脱がせてしまったあみの服を着せると、気絶しているあみを残して、楽屋から出ていった。
涼子は一仕事を終えた爽快感で満たされたような気分だった。
それから1週間
涼子は再び登校するため、電車に乗っていた。
あみをイカせてからは、普通の極平凡な学生生活を楽しんでいた。
電車は今日も満員。涼子は扉から外の景色を眺めていたのだが、それでも、まわりから押し付けられるような圧力を受けていた。
そんなとき、
「あっ!」
涼子は思わず、小さなうめき声を上げた。
後から誰かの手が涼子のお尻に触れたのだ。
痴漢と思った涼子はムッとしながらも、一度目だったため、その行為を無視したのだが、二度三度と触られると、今度は自分の手で、相手の手を二度三度と叩いて、追い払おうとした。
しかし、その手は何度も涼子の尻を触りつづけ、挙句の果てには、涼子のお尻を、上から下へといやらしく触ったのだ。
さすがにここまでされると、涼子もこの痴漢に対し、怒りがこみ上げ、その痴漢の顔を見ようと、後を振りかえって時、
「あっ!」
思わず、声をあげてしまった。
後から、涼子に痴漢行為をしていたのは、あのあみであった。
あみは涼子と目が合うと、うれしそうに笑い、そして、再び、涼子のお尻を触ったのだった。
しかし、今度は痴漢としての触り方ではなく、完全に愛撫をするさわり方であった。しかも、あみは自分の体を涼子に押し付け、ドアから動けないようにしている。
涼子の顔、胸、足は後ろから押すあみによって、ドアに押しつぶされてしまっている。
その間に、あみは涼子のスカートの中に手を入れて、後ろから、ゆっくりと涼子のお尻の穴をなぞっていく。
「どう、涼子。気持ちいい?」
あみは、涼子の肩に顔を置いて、そっとささやく。
「ああっ! やめて、あみ……」
徐々に涼子の顔が赤くなっていく。
しかし、あみはまったくやめるつもりがない。
あみの愛撫は徐々に激しくなっていき、パンティーの上から涼子のアソコに、指を入れてきた。
瞬く間に、あみの指が湿り出す。
涼子も、この態勢を何とかしようとするのだが、あみは体重のほとんどを涼子に預けているため、まったく動くことができない。
このままでは、イカされてしまう。涼子がそう感じたとき、
突然、電車がブレーキをかけた。
駅が近づいているためである。
しかし、あみは横にいたガタイのいいサラリーマンに突き飛ばされるような格好で、涼子から離れてしまった。
鶴岡〜。鶴岡〜。
涼子がいるところとは逆のドアが開き、乗客が入れ替わっていく。
その間、涼子はじっとあみの目を睨みつけていた。
あみもじっと涼子の目を睨みつける。
この恨み、はらさずでおくべきか。
ドアが閉まると、あみが再び涼子に近づいていった。
涼子も体の向きを変えており、迎撃十分だ。
二人はセーラー服の上からお互いの胸を両手で握った。
あみはそのまま、涼子を押し、涼子は再び、ドアに押し付けられてしまった。
しかし、今度はあみに対し前を向いているので、不利に働くことはなかった。
二人はさらに接近し、顔をお互いの肩の上において、体と体が密着するほど接近している。
学生服の上からでも、お互いの乳首が自分の乳首に触れると、ビビビッと、電気が走る。
密着しては胸を揉むことができなくなり、余った手で相手のアソコをなぞっている。
「ウッ。ウゥゥゥゥゥ……」
「アッ! イヤァァァァァァァ……」
二人とも、他の乗客に聞こえないように、そっと喘ぎ声を上げる。
二人のアイドルは、今プライドをかけて闘っているのだ。
お互いの手はパンティーを太ももまで降ろすと、直接アソコを撫で始めた。
「イ、イヤ!」
「あっ。アアアァ」
声が一層甲高くなる。それでも、他の乗客には聞こえないように、のどの奥で必死にあえいでいる。
涼子は人差し指をあみのアソコで出し入れをし、
あみは中指を涼子のアソコでかき回している。
涼子はあまっていた左手で、自分のアソコに触れているあみの右の手首をつかんで自分のアソコから出そうと力を入れる。あみもそうはさせないとするのだが、お互いにアソコからの快感で、力が抜けてしまう。
「ぬぬぬぬぬ……」
「うっ、させない……」
それでも、何とか涼子はあみの指を抜くことに成功する。
あみの指からは涼子の愛液がポタポタと滴り落ちていく。
あみの左手はというと、自分のバランスを崩さないために、つり革を握ったままだ。
「ほら、気持ちいいでしょ……さあ、早くイッちゃいなさいよ」
とてもアイドルとは思えないような台詞を吐き、涼子はあみの耳元でささやいた。
「あっ……いや、駄目……」
あみは涼子の攻撃を受けるままである。
「フフフ……あみ、気持ちいい?」
さらにささやく涼子であったが、あみが反撃に出た。
あみは涼子の耳の穴にそっと、息を吹きかけてた。
「キャッ!」
思わず悲鳴を上げる涼子。
腕の力が抜け、あみの手を離してしまう。
すぐにあみは右手を涼子のアソコに入れ、左手を離すかわりに、さらに涼子に体重をかけることでバランスを保ち、お尻から涼子のアソコを愛撫する。
涼子も負けじと、あみと同じように攻撃をする。
「あっ、あああああ……駄目、イッちゃう」
「あっ。イヤ……ヤ、やめちゃイヤ」
御器所〜。御器所〜。
電車が駅が駅に停まろうとしている頃、
「駄目、一緒に」
「うん。そうしよ……アッ! アアアア……」
二人は、必死に声を出さないように絶えながら、イッてしまった。
御器所〜。御器所〜。お降りの方は…………
すぐに気がついた二人は、そのまま電車を下りていった。
「引き分けだったね」
「そうね。またやりましょ」
そんな二人は、仲のいい友人のように手をつないで学校に向かったのだった。
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