(あ〜あ。これから毎日こんな列車に乗っていくのか)
麗奈は満員電車の中で憂鬱そうにそっと唸った。
麗奈は高校一年生。今日は入学式ではじめての高校に行くのである。
初めて着る高校の制服に身を通して楽しい高校生活の始まりであったが、このラッシュでいささか落胆した。
麗奈は大きくあくびをした。
昨日の仕事で夜中までかかったのだ。
彼女は今、アイドルとして売りだし中なのだ。
幸い、まさかアイドルがこんな電車に乗っているとは誰も夢にも思っておらず、誰も麗奈の存在に気づく様子はなかった。
鶴岡〜。鶴岡〜
電車が止まり、扉の外には、たくさんの人が乗り込んでくる。
(うわっ。また人が入ってきたよ。つぶされるー)
麗奈がそう感じた通り、車内はぎゅうぎゅうずめで、身動きが取れない状態になった。腕を伸ばすことすらままならない。
ふと麗奈は前を見ると、後ろを向いてて顔が見えないが、麗奈と同じ制服を着た女子高生がいた。
どうやら、同じ学校の様だ。それも今日は入学式のため、二年と三年生は学校が休みのため同じ学年であろう。
話しかけてみようかなと思った麗奈であったが、恥ずかしさもあって、なんとなくためらっていると、何度か車内が揺れ、後ろを向いていた子の体勢が変わって、麗奈からは横顔が見えるようになった。
(あれっ、この子……)
その子は麗奈の見たことのある女の子であった。
最近メキメキ頭角をあらわし、アイドルランキングで、良く麗奈と1位を争う恭子であった。
あまりに麗奈が顔を覗かせていたため、恭子の方も麗奈に気づいた。
本人たちはそう思っていないのだが、雑誌や会社では二人をライバルとして扱っていたため、二人は横目で相手の顔を覗きこむだけの、気まずい雰囲気が流れていた。
それでも、二人は共に、
(やっぱりかわいいな。恭子ちゃん)
(あっ、麗奈さん。素敵だな……)
と、好感触な印象であった。
そん時。
「きゃっ!」
車内にたくさんの悲鳴が上がった。
列車が揺れ、何人かがバランスを崩したのだ。
そして、麗奈もバランスを崩してしまい、指がとんでもない所に入ってしまったのだ。
恭子のスカートの中である。
しかも、恭子はまわりの足が邪魔して、自分の足を広げることができず内股のような態勢のため、麗奈の手を股で挟むような格好になってしまい、麗奈の指が恭子のアソコに振れたまま動かせない状態になってしまった。
電車が揺れるたびに麗奈の指が心地よく恭子のアソコをさすっていく。
「ちょ、ちょっと……やめて」
見る見る顔が赤くなっていく恭子が、そっと麗奈にささやく。
(や、やめてって、言われても……)
麗奈も何度か指を抜こうとするのだが、恭子の股で閉めつけられ、指を出せないでいた。
いつまでたっても、引っ込めない麗奈に、恭子はキッと睨みつけると、指を麗奈のスカートの中に手を入れた
「な、何するの?」
麗奈も、恭子にささやく。
恭子は黙ったままで指を動かし始め、 麗奈の顔も赤くなっていった。
「いい加減にしてよ」
まわりに聞こえないように、恭子の耳元で言うが、その言葉には怒気が含まれている。
「そっちがやめないからでしょ」
そう言って、恭子は指を動かすのをやめない
これに、麗奈がキレた。
麗奈も自らの指を動かし始めたのだ。
二人ともお互いの息がかかるような距離で、親の敵のように目を合わしたまま睨みつけて、相手のパンティーの上からアソコを撫でている。
お互いに表情を崩さない。
もし、相手の愛撫でイクような表情を浮かべれば、女優としてまた、アイドルとしてのプライドが許さない。そのため表情を崩せず、また、相手の表情を崩そうとしているのだ。
そんな風で一駅過ぎても二人は表情を崩すことはなかった。
そうなれば、いく所までいく事になる。
ついに二人はお互いのパンツの中に手を入れ始めた。
さすがにここまでくると表情を崩し、お互いに甘い吐息をもらしてしまう。
電車の揺れが心地よく感じ始め、
「ア……アアアア……」
「イ………ヤ………ァァァァ……」
二人とも、声を漏らさないように、必死に絶えながら、イッてしまったのだった。
今池〜。今池〜。
麗奈は、まだ学校の駅ではないのに恭子を捨てて、走って降りていってしまった。
そして、トイレに入るなり、びしょびしょにぬれてしまったパンティーを脱いでカバンにしまったのだった。
学校についた麗奈は、入学式やクラス分けの間、ずっとノーパンで下がスウスウと風通りが良くて、落ち着かない時をすごしていた。
歩くたびに間違ってもスカートが舞わないように、ずっと手で押さえたままであった。しかも今日は入学式、人生で一度だけの経験の日である。そんな記念すべき日に、はじめて、他の女の子のあそこに手を振れてしまったということと、ノーパンで式にでなくてはならなかったという二つの屈辱感があった。
それもこれも、恭子のせい。麗奈は式の最中、恭子を探したのだが見つけることはできなかった。
一通り式も終わり、麗奈はもう一回りして恭子を探したのだが、やはり見つけることはできなかった。
(しょうがない。あきらめるか……)
麗奈は帰ろうと校門を通ろうとしたとき、
(あっ、いた)
恭子が校門にもたれかかるように、待っていたのだ。
「待ってたわ」
恭子は麗奈に近づくと、麗奈の手を取って校舎裏まで引っ張っていった。
「あんたのせいで、今日ノーパンだったのよ」
と言って麗奈はスカートをまくって見せた。
「私だって、学校に来てから脱いだのよ。麗奈。あんたが悪いんだよ」
恭子も同じようにスカートをめくって見せた。
いきなり呼び捨てにされたことで、麗奈は少しムッとし、
「そんなことよりも、恭子。電車の中でどういうつもりだったのよ」
「それはこっちの台詞よ。あんたにそんな趣味があったのね。この淫乱アイドル」
「何よそれ、先に動かしたのはそっちでしょ。変体女優」
「そっちが先に触ったんでしょ」
「あれは事故よ!」
その後、二人は言葉がなくなるまで、罵り合った。
「もういい、決着つけましょ」
そういったのは恭子であった。
「そうね、そうしよ」
全てわかったような言葉を返す麗奈。
「明日、同じ時間、同じ車両で勝負よ」
「先にイッたほうが負けね」
その言葉で、二人は同時に頷いた。
そして、二人ともサディスティックで、尚且つ、いとおしいそうな表情に変化した。
それは、自分の好きなものをもしくは愛している人を無茶苦茶にしたいと思うときと同じような顔つきである。
そして、二人はそのまま近づくと、
左手でお互いの右腕をつかみ、自らのアソコへと導いていった。
「麗奈……明日こんな風にいじってやるから」
「恭子……腰が立たなくしてやる」
お互いに耳元でささやくと、それぞれの指があそこでピチャピチャと遊びはじめた。
「あ……アアア……」
「気持ちいい……」
だが、二人はすぐに指を抜いてしまった。
そして、自分の指を相手の口へと入れた。
ほのかに自分の愛液の味がする。
「この続きは明日」
「天国と地獄を味会わせてやる」
そう言って、恭子がその場からさっていった。
麗奈も帰ろうとするのだが、今まで恭子に触られていたあそこがズキズキを熱くなってきた。
「きょ、恭子……明日……あなたをこんな風にしてやるわ……」
そして、恭子のうまさを感じながら思わず自分の指を入れるのだった。
一方恭子も、誰もいない廊下で、膝をつき、麗奈のことを考えながら、指で自分のあそこを感じさせるのだった。
「れ、麗奈……これなら感じるでしょ」
二人とも、己の体を使い、明日の戦いへの技を試すのだった。
翌日。
麗奈は、昨日と同じ時間の列車に乗り、同じ車両で恭子を待ちつづけた。
車内は相変わらずのすし詰め状態で、スカートがあがりそうなのを必死に押さえていた。麗奈は、今日は初めからノーパンなのだ。今日の決着戦で、パンツを汚したくなかったという理由もあるが、それ以上に恭子に対し、自分に有利に働くものを身につけずに、正面からやり合おうとしたのである。つまり、鎧を脱ぎ捨てたのだ。
鶴岡〜。 鶴岡〜。
昨日、恭子が乗ってきた駅である。
恭子は麗奈の姿を見つけると、少々無理をして人ごみを分けて、麗奈の正面に立った。
満員で押されて、体の所々がお互いに接触する。
二人はドアが閉まり、電車が走り出すまで、何もせず、じっとお互いを睨みつけていた。
その辺、さすがは女優である。そこらへんの女の子と違い、睨むこと一つを取っても、相手をビビらせることができそうだ。
そして、二人は同時に指をアソコへと持っていった。
スカートの下から手を入れたお互いは直でアソコに指が行ってしまった。
どうやら、恭子も同じ考えのようだった。
電車のスピードが上がってくると、車内が揺れ、二人の胸と胸がふれうたびに、電気が流れるような感じがして、制服の上からでも乳首の感触がお互いに伝わってくる。
ピチャピチャと卑猥な音は車内の雑音でかき消され、体全体が見えない視界の悪さから、女の子二人が、しかも名をとどろかせるアイドルが、こんな戦いをしているとは誰も気づいてはいない。
(う、うまい……)
(いっ、いい……)
二人は足が砕けそうになるのを、左手でつかんでいる手すりで絶え、股間と、たまに触れ合う乳首からの快感に絶えていく。
しかし、どうしても声が出てしまうのだけは、絶えられそうになかった。
だが、もしここで喘ぎ声の一つでも吐いて車内の人間に聞かれてしまえば、アイドル生命が一発で終わってしまう。それを考えると、絶対に声を出すわけには行かなく、相手の声を出させたいのであった。
ここで、二人は考えられないことに出た。
左手で、股間が顔を覗かせれる所までスカートを捲り上げると、お互いにそこを擦り合わせた。
草むらの毛と草むらの毛がふれあい、絡み合っていく。
右手はスカートの上から手を入れ、相手のお尻を手前に持ってくるように力を入れ、簡単には外せないようにした。
ついに我慢喘ぎ声が我慢できなくなった、二人はお互い、口付けをすることで、解消した。お互い、相手の口の中で、甘い息を吐いていく。
そして、
(アッ……)
(イッ、……イイイイイ…………)
二人は同時にイッてしまったのだった。
大根〜。大根〜。
まだ学校の駅ではないのに二人は電車から降りた。
引き分けであるにもかかわらず、二人は爽快な顔をして、二人は女子便所へ入っていった。
ここは田舎の駅のため、人通りがほとんどおらず、駅員もいない無人駅であった。
その割に、トイレだけは綺麗であった。
二人は同じ個室に入って、カギを閉めた。
そして、二人はお互いを見詰め合ったのだが、その瞳には憎しみはなく、相手をいとおしむ愛情がこもっていた。
二人は相手のの腰に手をやり、抱き合いながら、
「恭子ちゃん……引き分けだね」
「そうだね……でも、麗奈ちゃん上手だね。もしかして、いつもこんなことやってたの?」
「やってないわよ。他人のを触ったのもはじめてよ」
「私もはじめてなんだ。でも良かった。恭子ちゃんみたいな人で」
「私もそう思うわ」
そう言って二人は、舌と舌を絡め合わせたディープキスをして、再び、唇を離すと見詰め合った。
「今度、楽屋でやらない」
「いいわね。楽屋で、エッチしよっか」
「うん。そうしよ。それと、もう1ラウンドしよっか……今ここで」
「そうね。次は勝つから」
恭子の手が麗奈のアソコに触れると同時に、
「何よ。勝つのは私なんだから」
麗奈の手が恭子のアソコに触れたのだった。
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