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熱女ヶ原神社の雨乞いに関する記録

 

 

 

 以下の記録が、播魔国風土記に残されている。

 嘉永8年は、全国的に飢饉の年だった。ここ熱女ヶ原の郷も、干ばつに苦しめられていた。近隣13村落の長老衆たちが集まり、10年ぶりに雨乞いの儀式を神前奉納することになった。雨乞いの儀式とは100年以上前から伝わるもので、熱女ヶ原神社の上社と下社とからそれぞれ送り出された巫女が、両社の中間にある神前能舞台で女闘を奉納し、敗者の鮮血を供物としてメトテラスオオミノ神に雨を求める儀式なのだ。

 

 知らせを聞いて、綾乃の顔はくもった。上社の巫女である綾乃は数えで16歳、身長が160センチほどで色の白い、ほっそりとした美少女だ。唇がピンクに濡れて、長く垂らした黒髪が腰まで届いている。その美しさから、来年には巫女を辞して殿様の侍女に入ることが決まっていた。だが、奉納の女闘に負けて人身御供となったら、ご奉公には行けないだろう、、、。

 春日は、知らせを聞いて泣いた。下社の巫女である春日は数えで15歳、身長は157センチほどで小柄ながらスタイルはなかなかだ。背中までのばした長い黒髪はサラサラで、つぶらな瞳が見る者をハッとさせる美人だ。春日は今年限りで巫女を後輩に譲り、城下町の呉服問屋の跡取り息子の所に嫁入りが決まっていた。

敗北は破談につながるのではないか、、、。

 しかし、決められた以上、儀式は行われる。

 ギラギラと日射しが照りつける昼下がり、上社のある丘からは白い上衣に赤い袴の綾乃の乗る朱塗りのみこしが、下社のある湖畔の方からは白い上衣に水色の袴を着た春日の乗る黒塗りのみこしが、神前能舞台に横付けされた。

「あなた様に恨みはあらねど、村人のため、人柱になっていただかんとぞ思う」

「人身御供となりけるのはあなた様にございまする、ご覚悟下され」

 膝立ちで向かい合い、にらみ合う二人。お祓いとまじないの後、何百人もの村人たちが静まりかえって見守る中、奉納ドラのジャーンと鳴る音を合図に、闘いは始まった。

 

「うんっ」

「くっ」

 二人は必死で互いの衣を剥がしあう。この奉納女闘は、相手を気持ちよくさせてあえぎ声をあげさせ、イキ果てさせることが全てなのだ。男性経験もなく自慰経験も豊富ではない二人だったが、勝つために、それぞれの社殿に秘伝の絵巻物で女体を研究してきている。相手の衣を早く剥ぎ取り、性感帯を探し当てるのに必死

なのだ。

「い、いやっ」

 先に相手をふんどし一枚に剥き出したのは、綾乃だった。ふくらみきらない乳房こそ互いに剥き出しだが、綾乃はまだ袴をはいたままなのに、下半身がふんどし一枚にされてしまいあわてる春日。有利になった綾乃は一気に春日を責める。春日の背後を取ると、右手の中指でふんどしの上から秘部をすり上げ、左手で乳房を揉みしだく。

「あ、あっ、あっ、、、」

 まだ硬さの残るつぼみのような乳房を揉まれて、春日は苦痛と快感に思わずあえぎ声を漏らした。初めて感じる快感に、カラダが敏感に反応する。ふんどしに、小さなシミが広がり始める。

「ここ、ここは気持ち良くはあらぬか?」

「ひ、ひっ、、、んはぁ、、」

 じゅうぶん秘芯を責め、綾乃はさらに、カラダを熱くしている春日を四つんばいに倒し、ふんどしを剥がして、濡れそぼったピンクの秘芯に加えて小さくすぼまった菊門まで責めはじめた。

「こちらはもっと狂わすとぞ思われ、いかがか?」

「あ、あぁっ、あひぃっっ」

 春日の美しい瞳に涙が浮かび、半開きになった口元からよだれが垂れる。綾乃のほっそりとした白い指先で菊門と秘芯と秘裂の三点を同時に責められ、長い髪を振り乱しながら春日はケモノのようなあえぎ声を漏らす。カラダを震わせる春日の内腿には、とろとろとした蜜が滴りはじめている。

「ひ、ひゃんっ、、、ひっ、き、効きませぬ。笑止な、こ、これしきで責めてるおつもりか?」

「なんと、やせ我慢を、、、よろしゅうございます、それならもっと激しく責めましょう」

「そうはいきませぬっ」

「なに、をっ、、、んんっ」

「ん、んんっ」

 丸裸にされ、一方的に責められ狂わされながらも、春日は何とか逆襲を狙っていた。負ければ悲惨ないけにえとなり、縁談も破談になってしまう。絶対、負けられない。春日は、捨て身で反撃に出た。綾乃の髪をつかんで引くと、とにかく手を止めるため、ディープキスを仕掛けたのだ。

 ぬちゃ、ぬちゃ。

「んん、、、ん、、」

「んぐ、んぐっ、、、」

 いやらしい音を立てて絡んでくる春日の舌に、綾乃も負けずに舌を絡める。カラカラに乾いた炎天下、ぴったりと動きを止めた少女と少女の舌が絡み合い、能舞台に甘いにおいが立ちこめる。

「ん、んっ」

 二人の頬が赤く上気し、口元からよだれがあふれ出す。互いの精気を吸い出すように、ねっとりと舌を絡め合う。二人の視点は宙をさまよい、全身が熱くなるのを止められない。それでも意地で吸いあう二人。

「んぐっ、、、んんんんふぅうぅっっ」

 突然、綾乃の腰が引けた。ディープキスに集中していた綾乃の袴の中に、春日の右手が滑り込んだのだ。思いがけず熱くなっていた股間に触れられ、腰を引いた綾乃の隙を逃さず、春日は綾乃の赤い袴の帯をほどき、剥ぎ取る。綾乃もついに、白いふんどし姿に剥き出されてしまった。

「まだまだ、これからが本番なれば、覚悟なされよ」

「い、いや、いやぁ、、」

 ディープキスで思った以上にカラダが熱くなっていたせいで、秘部への一触れに腰砕けにされてしまった綾乃の首に抱きつくようにして押し倒すと、春日はそのままのしかかるようにして綾乃の首筋から脇へと舐める。敏感な脇をチロチロと責める春日の舌使いに、今度は綾乃があえぎ声を漏らす。

「ふぅん、ん、んん、、」

「首や脇でもこれほどならば、こちらを責めたらば狂われるか?」

 春日が綾乃の固くなった乳首を吸い上げる。小振りな、発展途上の少女の胸のピンクのつぼみを春日が舌で転がすと、綾乃のカラダがびくんと反応した。

「んはぁっ、、」

 快感が脳天の奥に突き刺さる。蜜壺の奥から蜜があふれ、白いふんどしにシミを作る。思わず能舞台の板に爪を立てる綾乃。

「あ、あぁ、、、んぁあぁ、、、」

 だが、綾乃も責められてばかりというわけにはいかなかった。悲惨な人身御供になりたくないのは綾乃も同じだ。殿様に召し抱えられるのは、一族安泰のチャンスでもある。負けられない。

 しかし、綾乃のカラダはもう限界に近づいていた。炎天下での闘い、そして春日の絶妙な舌使いに感じてしまい、カラダはほてり、体力はもう残り少ない。このまま下半身を責められたらきっとイってしまう。負けてしまう。

「はぁ、あ、あぁ、、いや、、、」

 綾乃は最後の気力を振り絞って首を起こし、春日の髪をつかんでかき上げると、春日の耳に舌を差し入れた。イチかバチかの賭け。耳が春日の性感帯なら崩れるだろう。そうでなければ、綾乃にはもう反撃する余力はないだろう。

 ぬちゃっ。

 綾乃の舌が春日の耳に滑り入れられた。

「あ、あひっ、、」

 思いがけない攻撃を受けて、春日の口が、綾乃のピンク色の乳首から離れた。あわててカラダを引く春日。感じたことのない快感が背筋に走る。

「ん、んはぁ、、、」

 綾乃はすかさず、春日のカラダを押してひっくり返し、両足をMの字に押し開くと、剥き出しになった薄い茂みの下の、ピンク色の秘裂に再び指を刺し入れた。

「んくっ、あ、ああぁっ、あ」

 頭を振ってこらえようとする春日だが、耐えきれずあえぎ声が激しくなる。責めていた春日もまた、ディープキスでカラダは完全にできあがってしまっていたのだ。股間に絡みつく綾乃の手を必死で払いのけようとするが、全身は炎のように燃え上がり、快感が頭の芯にずんずんと刺さってカラダが思うように動かない。

「いや、、、いっ、いやぁ、、、イっちゃう、、」

 春日は必死でこらえようとするが、カラダはどんどん熱くなるばかりだ。腰が勝手に浮き上がり、脳天が快感で真っ白になる。

「もう、イかれよ、イかれよ、お願い、イってくださいましっ」

「あぁ、あ、あ、あ、、、ああぁあぁぁぁぁっ」

 ビクッとカラダが跳ねて、下半身ががくがくと痙攣し、そのまま春日は崩れ落ちた。

 

 半失神状態で横たわる春日を見下ろす綾乃。すでに巫女の衣装を身につけ直し、長い黒髪も櫛でとかして和紙で丁寧に結い直している。転がったままの春日は全裸だ。神主が綾乃に、うやうや

しくご神体をわたす。

 100年前から伝わる、長さ50センチ直径15センチの、クスノキのご神木で出来た巨大マラだ。綾乃は、春日がかわいそうにも思った。だが、これをしなければ村の衆はすくわれないのだ。

「許し給え」

 ぬぷっ、めりめりっ。

「きゃああぁぁあぁっ」

 処女の鮮血がご神体に突き込まれて股間にあふれ、白い少女の太腿をつたって流れ落ちた。一瞬目を剥いて意識を取り戻した春日は、次の瞬間にはあまりの痛みに悶絶し、完全に失神した。

 急に、カラカラだった空に雲が現れた。雲はみるみる積乱雲となって竜のごとく天に巻き登り、稲妻が光って、雷鳴は虎の吠え声のごとくとどろき、それからどしゃ降りの雨になった。農民たちは歓喜した。雨は三日三晩降り続け、田畑はうるおい、その年は飢饉にならずに済んだと、風土記は記録している。

 

 

 

 

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