往来物その他の和本をお譲りします:2016年12月10日更新──3577点新規出品
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税込価格 商品名 および 説明
1800円 庭訓往来(改正庭訓往来)
【判型】大本1冊。
【作者】不明。
【年代等】江戸末期刊。[江戸]森屋治兵衛板(備考欄参照)。
【備考】分類「往来物」。頭書絵抄本。本書は江戸の森屋治兵衛蔵板だが、諸国売弘書肆が多いのが特徴で、刊記には山形、米沢、三春、宇都宮、成田、古河、佐原、土浦、真鍋、高崎、深谷、熊谷、甲府、木更津の18書肆が名を連ね、江戸末期の往来物等の販売ルートの一史料である。江戸板が遠く出羽、奥州、野州、上州、常州、武州、甲州など東日本の各地で販売されていたことを示す点で興味深い。
★原装題簽欠、状態良好
3000円 〈開明〉新語往来
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】深沢菱潭作・書。
【年代等】明治7年6月刊。[東京]書学教館蔵板。[東京]吉田屋文三郎(文江書房)売出。
【備考】分類「往来物」。原装本を全冊収録したほか、刊記の異なる別本を抄録した。本書は、「偉哉(おおいなるかな)方今、開明・盛大の御聖世、徳化・徳沢・仁恤の恵は四海八隅と万国世界に浹洽(きょうごう)し…」で始まる七五調の文章で、新語を中心に同義語や類語を列挙した往来。文明開化の著しい日本の姿(国体・国政)と、天皇・皇族・官僚・国民が一体となって「脱旧除弊」「去古迎新」に努めること、また文明社会における学問・文化周辺の語彙や心得、さらに、人倫、学校教育、学習すべき書物(和漢洋の具体的書名を列挙)、日本の国土・地理・政治、諸外国名、神国日本の沿革、東京の歴史や現況、日本の治安、風俗、物産、経済、行政、諸官庁、通信・運輸等の語彙を羅列し、最後にめざましく発展してゆく日本の現状を述べて締め括る。
★原装題簽欠、状態良好
1500円 青陽帖
【判型】特大本1冊。
【作者】大谷永庵書。
【年代等】天保3年春刊。[京都]山城屋佐兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。★参考=青陽帖 【作者】大谷永庵(業広)書。大谷栄庵(業延)跋。【年代】天保二年(一八三一)跋。天保三年刊。[京都]山城屋佐兵衛ほか板。【分類】消息科。【概要】特大本一冊。天保頃に続々と出版された大谷永庵の手本の一つ。前半に「新春御吉兆以参上可申候之処…」で始まる新年祝儀状以下二五通の消息文(仮名文数通を含む)を掲げ、後半に王建「宮詞」、雍陶「城西訪友人別野土」の漢詩や藤原家隆らの和歌を載せる。いずれも大字・三行・無訓で記す。後掲の『〈長雄〉青陽帖』とは全くの別内容。
★原装、題簽付き虫損目立つ(文字が大きいため判読は可能)。
2500円 農家用文章大全
【判型】半紙本2編合1冊。縦226粍。
【作者】高井蘭山作。
【年代等】文化4年初刊。江戸後期再刊。[江戸]和泉屋金右衛門板(後印)板。
【備考】分類「往来物」。半紙本2編2冊、のち2編合1冊。農家日用の消息例文を集めた用文章。単なる消息例文集ではなく、四季折々の農事など農家に必要な諸知識・心得を織り交ぜるのが特徴。初編は「年始状、附り農具修復之事」〜「御褒美頂戴御請書之事」の33通(うち7通は農業用文)および「五穀成就の辨(ことば)」。一方、2編は「年礼の書状」〜「長寿にて御扶持頂戴村内振舞の文通」の15通と「五人組帳前書・奥書」から成る。初編が農事一辺倒であるのに対して、2編には五節句祝儀状や諸用件の例文を含み、また、五節句や書簡作法等の注記を施すのが大きな違いである。消息例文は大字・五行・付訓、「五人組帳前書」は七行・付訓で記す。
★原装題簽欠、状態良好
2500円 実語教童子教具註抄(実語教余師・童子教余師)
【判型】半紙本1冊。縦221粍。
【作者】山崎美成(久作・北峯)注。
【年代等】天保13年12月作。天保14年7月刊。[江戸]藤屋宗兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。★参考=実語教童子教具註抄 【作者】山崎美成(北峰・久作・好問堂)注。【年代】天保一三年(一八四二)作。天保一四年刊。[江戸]藤屋宗兵衛ほか板。【分類】教訓科。【概要】異称『実語教具註抄』『実語教(童子教)余師』。半紙本一冊。『実語教・童子教』の注釈書。文化一三年(一八一六)刊『実語教童子教証註』(振鷺亭貞居注)からの影響を色濃く受け、さらに天明五年(一七八五)刊『実語教童子訓』、文化九年刊『実語教絵抄』(岡田玉山編)を参照して施注したもの。仏典の引用を極力控えるなど排仏的で簡潔な施注が特徴。編集形式は『証註』と同様で、二教本文を二〜四句毎に大字・七行・無訓で掲げ、続いて割注を置き、頭書に書き下し文を載せる。本書を模倣した注釈書として、弘化四年(一八四七)刊『実語教童子教増注鈔』(近沢幸山注とする)や嘉永三年(一八五〇)刊『実語教童子教精注鈔』(蔀関牛注とする)があり、さらに頭書に若干の挿絵を加えた慶応元年(一八六五)刊『実語教童子教具註鈔』(蔀関牛注とする)も本書の亜流である。
★原装、題簽付き状態良好
2500円 頼朝武功往来
【判型】半紙本1冊。
【作者】十返舎一九作。晋米斎玉粒書。歌川豊国三世(歌川国貞初世)画。
【年代等】文政6年刊記、文政7年刊。[江戸]山口屋藤兵衛板。
【備考】分類「往来物」。★参考=〈甲申新版〉頼朝武功往来 【概要】異称『頼朝武巧往来』。半紙本一冊。十返舎一九の一連の伝記型往来の一つ。源頼朝の生涯を劇的に綴ったもので、父・義朝が暗殺された頼朝幼少の頃から「敵中に漂泊」しながら成長する有様、やがて武州で着実に勢力を伸ばし、ついに平氏を滅ぼすに及んだ顛末を描く。そして、若き辛酸の日々から翻って天下を手中に納めた武功を「蓋世の功臣、忠孝の良将」と評価する反面、梶原景時の纔訴によって義経を失脚させたことは頼朝の「生前不良の唯一」と批判する。そして最後は、刃を血に染めずに征夷大将軍に任ぜられた栄華は武人のなかの武人であると讃えて締め括る。本文末尾を「誠惶謹言」で終える書簡形式の本文を大字・五行・付訓で記す。なお頭書に、本文とは全く無縁で、けがの応急処置など家庭医療に関する「即急諸薬方」を掲げる
★原装題簽欠、状態不美。冒頭数丁上部破損。
6500円 〈江発田佐久治著〉越後往来
【判型】半紙本2巻2冊。縦223粍。
【作者】江発田佐久治作。寒翠序。
【年代等】明治8年4月序・刊。[越後]関口卯之介蔵板。[東京]島屋儀三郎ほか売出。
【備考】分類「往来物」。明治初年の越後国内の地理を綴った往来。同名だが、五十嵐八百蔵写本『越後往来』とは別内容。まず上巻「発端」で「抑も越後の国たるや、往古は方今に異名(ことよび)て、越の国とぞ称(とな)ひける、さて此国の地の勢(なり)は、縦には長く横狭く、国の境に山おほく、国の中央(なかば)は平地にて、五穀の実る沃野あり…」で始まる七五調・美文体の文章で、越後国の領域・地形・気候・行政区域・名所・寺社・諸施設・物産などの概要を示す。続いて、第1大区新潟、第2大区平島、第3大区弥彦以下、第25大区岩船までの各区毎に主要都市を中心に地理・物産等を紹介する。本文を大字・5行・付訓で記す。
★原装題簽欠、状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、15750円】。
4500円 〈絵入文章〉日本往来
【判型】半紙本1冊。縦222粍。
【作者】西川竜章堂書。蔀関牛画。
【年代等】文政10年初刊。江戸後期再刊。[大阪]河内屋勘助板。
【備考】分類「往来物」。★参考=〈絵入文章〉日本往来 【概要】半紙本一冊。貞享五年(一六八八)刊『日本往来』の増補版。貞享板本文が八通の書簡文から成るのに対し、本書は「新年之御慶賀不可有窮期御座、目出度申納候…」で始まる一月状から一二月状までの一二通で綴る。随所に増補が見られるが、基本的に貞享板と同傾向の記述で、見返に「日本六十余州の名所旧跡・神社仏閣、名物・名産、国郡・風土・石数等を四季十二月の文章につゞり、商人日用の便利とす。尤も幼童児女、是を熟習すれば、諸国の地名を諭し、おのづから手習稽古の便ともなる百家通用の絵入本なり」と紹介する。
★原装、題簽付き美本。
1500円 百性往来(異本・本細工所板)
【判型】半紙本1冊。縦220粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[大阪]本細工所板。
【備考】分類「往来物」。★参考=百性往来(異本) 【作者】不明。【年代】文化一〇年(一八一三)刊。[大阪]藤屋善七(春星堂・北尾善七)板。また別に[大阪]本細工所板(後印)、[大阪]秋田屋市兵衛板(後印)等あり。【分類】産業科。【概要】異称『新撰百姓往来』『〈農民専用〉百姓往来』『〈新板〉百姓往来』。半紙本一冊。明和三年(一七七六)刊『百性往来』をベースに相当の増補・改訂を施した往来。冒頭は「凡、於農業之家生、常々持扱文字、員数、取遣譲証文、或は質入、本物返、註文、売買、金銀銭、請取、勘定、算用帳…」で始まる本文を大字・五行・付訓で記す。本文の大半を農業関連語彙にあて、特に「農作物」と「樹木・草花」の二部門でかなりの増補(割注形式で記す)を行った一方、明和板の中心を占めた「農具・機織具」の語彙を削減し、とりわけ「農民の常食」「牛馬の種類」「農家の造作」に関する語句を全て省いた。表紙見返に「此書何人の作といふ事知れがたし…」で始まる序文を置き、裏表紙見返には天候関連語や十干十二支を掲げる。なお、本書の初板本は文化一〇年・藤屋善七板『新撰百姓往来』(筑波大学蔵)だが、一般にはその改刻本(天保一四年(一八四三)以前刊)の大阪・本細工所板が流布した。
★原装、題簽付き状態良好(見返し一部破損)。
3500円 〈絵入〉御式目童子訓
【判型】半紙本1冊。縦227粍。
【作者】沢華陽斎注。合川和画。
【年代等】文化8年1月刊。[京都]蓍屋儀兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物・法制」。★参考=〈絵入〉御式目童子訓 【作者】沢華陽斎注。合川和(秀成・士陳・雪山)画。【年代】文化八年(一八一一)刊。[大阪]加賀屋善蔵ほか板。また別に[京都]蓍屋儀兵衛ほか板あり。【分類】歴史科。【概要】半紙本一冊。『御成敗式目』の童蒙向け注釈書。『式目』本文を大字・七行・付訓で記し、頭書に平易な本文要語解を置き、さらに本文・頭書に数葉の挿絵を掲げる。巻頭に「士農工商図」「読書・手習い図」等、巻末に「九々のこゑ」を載せる。
★原装題簽欠、状態良好
2000円 寺子用文章
【判型】半紙本1冊。縦233粍。
【作者】不明。
【年代等】明治2年12月書。
【備考】分類「往来物」。手習師匠の手控えと思われるもので、多くの往来物を収録した写本(合本科往来)。「いろは、文章、十干十二支、京町尽、国尽、名頭、家名尽、仕官用撰、都名所、商売往来、諸職往来、百官名尽、東百官、文章」を収録。師匠らしく、奇麗な筆跡。
★状態良好
1500円 〈御家〉女今川
【判型】大本1冊。
【作者】不明。
【年代等】寛政8年5月初刊。文化9年6月求板。[京都]菱屋治兵衛板。
【備考】分類「往来物」。頭書「教訓日々草」ほか。絵入。
★原装、題簽付き状態良好
3000円 女大学宝箱
【判型】大本1冊。
【作者】不明。
【年代等】享保元年初刊。寛政2年9月再刊。[大阪]柏原屋清右衛門ほか板。
【備考】分類「往来物」。★原装、題簽付き状態良好。★参考=女大学宝箱 【作者】柏原屋清右衛門作か。【年代】享保元年(一七一六)刊。[大阪]柏原屋清右衛門板。【分類】女子用。【概要】異称『女大学』。大本一冊。『女大学』本文のみ、またはそれに多少の記事を付録させたり、『百人一首』その他の女子用往来と合綴するなど種々の形態で、また、その書名も初板本『女大学宝箱』を始め『女大学宝文庫』『女大学教文庫』のように『女大学○○』の書名で極めて多数の刊本が伝わるほか、『女訓大学』なる改題本も存する。普及の面では『女今川』と並んで最も板種の多い女子用往来だが、その背景には一般に「貝原益軒作」と信じられてきた事情があったと考えられる。しかし本書の成立に柏原屋清右衛門が関わっていたことは疑いない。まず『和俗童子訓』巻之五「教女子法」全一八カ条のうちの一三カ条を抽出して改編した『新女訓抄』(全一一カ条。正徳二年刊『女用智恵鑑』中に所収)が益軒生存中に成り、さらにこの『新女訓抄』中の七カ条を母体に、各条を短文に分けて全一九カ条および後文としたものが『女大学』であった。内容は、第一条「親の教え」、第二条「女徳」、第三条「男女の別」、第四条「七去」、第五条「舅姑への孝」、第六条「夫への服従」、第七条「夫の兄弟との和睦」、第八条「嫉妬と諌言」、第九条「言葉の慎み」、第一〇条「家事への専念」ほか、第一一条「信仰について」、第一二条「分限に基づく家政」、第一「三条男女の隔て」、第一四条「衣服の心得」、第一五条「親戚付き合い」、第一六条「舅姑への孝と婚姻後の心得」、第一七条「家事は自らなせ」、第一八条「下女を使う心得」、第一九条「婦人の心の五病」で、後文には以上の条々を幼時よりよく学ぶことが女子生涯の宝となることを強調して締め括る。初板本系『女大学宝箱』は、「女大学」本文を大字・五行・付訓で記し、頭書に「女職人之図」「同商人之図」など庶民女性の職業を紹介し(往来物では最も早い)、さらに前付に「女農業之図」「南都八景之図」「十二月色紙和歌」「源氏物語絵抄」「同引歌」、後付に「(婦人)世継草」「同産前之次第」「同産後之養生」「小児やしなひ草」「同急病妙薬」「二十四孝和解」「百人一首絵抄」などを収録する。また、本書に『百人一首』を加えた増補版も寛政期以降に数回出版されるなど、初板本系統だけで明治初年までに約二〇種の板種を数える。そのほか、『百人一首』や『女今川』、あるいは女用文章等と合冊されたものなども含め、『女大学』は江戸中期〜明治期にかけて一八〇種以上の刊本が発見されている。
2500円 女論語宝箱
【判型】半紙本1冊。縦226粍。
【作者】作者不明(貝原益軒作と仮託)。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]山口屋藤兵衛板。
【備考】分類「往来物」。
★原装、題簽付き美本。
3500円 〈長雄〉源氏かな文章
【判型】大本1冊。縦270粍。
【作者】長雄(数楽)耕文書。
【年代等】明和9年刊。江戸中期再刊。[江戸]山崎金兵衛板。
【備考】分類「往来物」。裏表紙に、天明二年の購入メモあり。★原装、題簽付き状態良好 ★参考=〈長雄〉源氏かな文章 【作者】長雄耕文書。【年代】明和九年(一七七二)刊。[江戸]山崎金兵衛板。【分類】女子用。【概要】大本一冊。『源氏物語』五四帖の名を七五調の美文で綴った大字・三行・無訓の手本。「源氏のすくれてやさしきはその名も高き桐壺よ、余所にて見えし箒木は、われから音になく空蝉や…」で始まり、「…契りあたなる蜻蛉を、おのかしそめの手ならひは、はてもゆかしき夢の浮橋にたゝすみまいらせ候。かしく」で終わる。七五調の文言の末尾が次の文言の冒頭と同音になる、いわゆる「文字鎖」で記されている。このほか、本書後半部に四季の女文八通を収録する。なお、本書前半部を改訂した往来が寛政七年(一七九五)刊『源氏名寄文章』である。また、江戸後期刊『美屋古路・源氏名寄』に所収の「源氏物語名寄文」も本書とほぼ同文である。
3500円 〈新板〉女用仮字書筆
【判型】大本1冊。縦266粍。
【作者】村井範啓作・跋。北尾辰宣(雪坑斎)画。中谷楮同書。
【年代等】寛延2年初刊。刊年不明(刊記欠)。
【備考】分類「往来物」。★参考=〈新板〉女用仮字書筆 【概要】大本一冊。全文を散らし書きで綴った頭書入りの女用文章。「春のめてたさ何方も思しめすまゝといわゐ入まいらせ候…」で始まる新年状以下二一通を収録する。内容は季節折々の挨拶や京・江戸等の四季風物、慶事その他に関する手紙で、いずれも長谷川妙躰風に綴る。前付・頭書には挿絵も多く、「摂津国五景詠物」「三曙和歌図」「初春祝」「七夕の由来」「女歌仙姿絵抄」「花月占伝授」「懐胎十月教歌」「人間一生の祝儀」「染物のひでん」「しみ物おとしやう」「まじなひの秘術」「万病妙薬」「男女相性并歌」等を載せる。
★原装、題簽付き状態良好(表紙一部破損、奥付欠)
2500円 女百人一首
【判型】横本1冊。縦144粍。
【作者】不明。
【年代等】嘉永4年板の写し。江戸後期書。
【備考】分類「百人一首」。女性歌人の和歌を集めた異種百人一首、嘉永4年刊『女百人一首』([江戸]仲屋徳兵衛ほか板)の精写本。
3000円 慶寿百人一首
【判型】半紙本1冊。縦226粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。
【備考】分類「百人一首」。頭書「女手習教訓状」「御所大和言葉」ほか。
★原装、題簽付き状態良好
2000円 百人一首
【判型】半紙本1冊。縦223粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]山口屋藤兵衛板。
【備考】分類「百人一首」。書名は仮称。
★原装題簽欠、状態良好。頭書絵入。
3000円 商人平生記(アキンドヘイゼイキ)
【判型】半紙本1冊。縦220粍。
【作者】難波吾平作。伴祐佐(バンユウスケ)序。
【年代等】元文3年7月序。同年8月刊。[京都]菊屋七郎兵衛板。
【備考】分類「商業」。
★原装、題簽付き状態並み(染みあり、表紙一部破損)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、15000円】。
3000円 飛鳥川(飛鳥川物語)
【判型】大本3巻1冊。縦252粍。
【作者】識丁子三柳(中山忠義)作・序。
【年代等】慶安元年5月序。文久2年2月書(慶安5年刊本の写本)。
【備考】分類「随筆」。
★状態良好
11000円 阿弥陀経和訓図会
【判型】大本3巻3冊。縦251粍。
【作者】山田野亭作。松川半山画。
【年代等】天保15年1月刊。[大阪]秋田屋太右衛門ほか板。
【備考】分類「仏教」。
★原装、題簽付き状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、15000〜85000円】。
3500円 〈生花正意〉四季の友(生華正意四季友・生花正意四季之友)
【判型】半紙本2冊(全3巻のうち中巻欠)。縦225粍。
【作者】落帽堂暁山作。寂照(天然)序。
【年代等】寛延2年春序。寛延4年1月刊。[京都]中川茂兵衛ほか板。
【備考】分類「花道」。
★原装、題簽付き美本。中巻欠だが稀少本。
5000円 五十鈴川
【判型】大本1冊。縦258粍。
【作者】本居内遠(ウチトオ)編・序。本居豊頴跋。
【年代等】嘉永3年冬作・序。嘉永5年3月刊。[若山?]藤垣内蔵板。[若山]坂本屋大二郎ほか売出。
【備考】分類「歌集」。
★原装、題簽付き状態良好(末尾のど小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、35000円】。
20000円 闕疑抄(伊勢物語闕疑抄)
【判型】大本5巻2冊揃。縦266粍。
【作者】細川幽斎(藤孝)作・跋。也足叟素然(中院通勝)跋
【年代等】文禄5年2月作・自跋。慶長2年10月、也足叟素然跋。万治2年8月刊。[京都]吉野屋権兵衛板。
【備考】分類「注釈」。
★原装、題簽付き状態良好(一部小虫*判読に支障なし)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、万治板が14万5000円】。
300円 田舎荘子(外編1巻)・拾玉智恵海(下)、端本2冊
【判型】半紙本2冊。
【作者】江戸中期刊。
【年代等】田舎荘子は刊行者不明、拾玉知恵海は[京都]蓍屋勘兵衛板。
【備考】痛み本・端本2冊。
9500円 一休諸国物語図会拾遺[諸国物語図会拾遺]
【判型】大本2巻2冊。縦249粍。
【作者】辻本基定作。桃嶺雅喬ほか画。
【年代等】天保15年作。弘化3年初刊。江戸後期再刊。刊行者不明。
【備考】分類「合巻」。
★原装、題簽付き状態良好
4500円 伊呂波釈文(国字攷補遺(カナコウホイ))
【判型】大本1冊。縦257粍。
【作者】山田静(松斎)編。篠田惟賢子(宝甫)補。
【年代等】文政6年12月刊記。文政9年3月、川内一鶚跋。文政9年4月、亀田綾瀬(長梓)序。文政11年8月増補・刊。[江戸]和泉屋庄次郎ほか売出。*補遺は[信濃]粋経堂蔵板。
【備考】分類「文字」。「国字攷補遺」および「大和仮名考」の柱に「宝善堂蔵」、「附録補遺外伝」の柱に「酔経堂蔵」とあり。
4000円 うすひき歌信抄
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】諦住作・序。
【年代等】安永7年自序。安永8年1月刊。[京都]菊屋喜兵衛板。
【備考】分類「真宗」。
★原装、題簽付き状態良好。稀少本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、16800円】。
2500円 〈崑崙堂〉絵入観音経
【判型】半紙本1冊。縦222粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸中期初刊。江戸後期再刊。[山形]北条忠兵衛(崑崙堂)板。
【備考】分類「仏教」。
★原装、題簽付き状態良好(一部小虫、染み)
6500円 大祓詞後釈
【判型】大本2巻附録1巻2冊。縦275粍。
【作者】本居宣長注。
【年代等】寛政7年11月、 神祇伯資延王序。寛政8年春刊。[伊勢松坂]鈴乃屋蔵板。[京都]銭屋利兵衛ほか売出。
【備考】分類「神道」。
★原装、題簽付き極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8000〜26250円】。
3500円 嘉永大雑書三世相(嘉永雑書三世相)
【判型】大本1冊。縦255粍。
【作者】池田東籬亭編・序・跋。松川半山画。
【年代等】嘉永4年3月刊。[大阪]秋田屋太右衛門ほか板。
【備考】分類「雑記・暦」。
★原装題簽欠、状態良好。多数絵入。
3500円 学規諺解[学規](白鹿堂書院掲示注解)
【判型】大本1冊。縦258粍。
【作者】石川嘉貞(魯庵)作・序。
【年代等】天保4年2月自序・刊。板。
【備考】分類「教育」。「白鹿堂書院掲示」の注解。白鹿洞書院掲示とは、朱子が白鹿洞書院を再建する際に定めた学生心得。後に朱子学の普及とともに、中国をはじめとする近隣諸国の学校において、教育の大綱として利用され続けた。白鹿洞は、もと唐の貞元年間(785〜805年)に江西省星子県の西北の廬山(ろざん)にある五老峰(ごろうほう)に設けられた書斎の名で、そこに隠居した李渉(りしょう)と李渤(りぼつ)の兄弟が、常に白い鹿を従えていたことにちなんでつけられたものである。白鹿洞は、五代の末に一度滅んだが、北宋に入って復興され、四大書院の一つに数えられ、隆盛を誇った。しかし宋の南渡の際、再び衰亡し、朱子が南康軍の知事としてこの地を訪れるに及んで、その荒廃を嘆き、淳煕6年(1179)にこれを修復し、学生を集め、自らも講義を行うなどして復興に努めた。掲示の内容は、教学の原則を古典の中から引用して構成したものである。学問の基本となる「五つの教え」については、『孟子』から「父子親(しん)有り、君臣義有り、夫婦別有り、長幼序有り、朋友信有り」(滕文公上篇)と。この「五教を学ぶ順序」については、『中庸』から「博(ひろ)く之を学び、審(つまび)らかに之を問い、慎しみて之を思い、明らかに之を弁じ、篤(あつ)く之を行なう」(第20章)と。その要点として、「身を修める要」については、『論語』から「言(げん)忠信、行(こう)篤敬」(衛霊公篇)、『易』から「忿(いかり)を懲(こ)らし慾(よく)を窒(ふさ)ぐ」(損卦象伝)、および「善に遷(うつ)り過(あやま)ちを改む」(益卦象伝)と。また「事柄に対処する要」については、『漢書』から「其の義を正して其の利を謀らず、其の道を明らかにして其の功を計らず」(董仲舒伝)と。「人に対応する要」については、『論語』から「己の欲せざる所を、人に施すこと勿(な)かれ」(衛霊公篇)、『孟子』から「行いて得ざる者有れば、諸(これ)を己に反求す」(離婁上篇)と、引いている。後世、「白鹿洞書院学規」とも呼ばれているが、朱子の跋文によれば、拘束力の強い「学規」という呼称を嫌っており、「掲示」とするのが朱子の本意である(WEB懐徳堂HP参照)。
★原装、題簽付き状態良好。稀少本(『国書総目録』になし)
10000円 〈早読絵抄〉観音経略図解[観音経早読絵抄]
【判型】半紙本1冊。縦229粍。
【作者】中村経年(松亭)編・序。葛飾為斎画。
【年代等】元文4年1月原板。嘉永4年6月、松亭迂叟定保序。文久2年9月改正・再刻。[江戸]須原屋平助ほか板。
【備考】分類「仏教」。彫工=宮田六左衛門。
★原装、題簽付き極美本。稀少本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、15000〜25000円】。
12000円 熊沢先生心学五倫書(五倫書)
【判型】大本1冊。縦264粍。
【作者】熊沢蕃山(了介)作(仮託)。
【年代等】江戸中期刊。[大阪]吉田善蔵板。
【備考】分類「教育」。
★原装、題簽付き状態良好
2000円 見聞独歩行(初編)(〈見聞〉独歩行)
【判型】大本1冊。縦254粍。
【作者】洛西乞士作。長安乞士円序。
【年代等】安永7年2月初刊。寛政元年8月再刊。[大阪]加賀屋善蔵板。
【備考】分類「仏教・教訓」。
★原装、題簽付き状態良好(欄外小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2500〜5250円】。
2000円 見聞独歩行(二編)(見聞独歩行後編)
【判型】大本1冊。縦257粍。
【作者】洛外逸民(大円)作・序。
【年代等】安永9年4月刊。[京都]吉田平兵衛ほか板。
【備考】分類「仏教・教訓」。
★原装、題簽付き状態良好(欄外小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2500〜5250円】。
8500円 孝感冥祥録
【判型】大本2巻2冊。縦275粍。
【作者】直往(ジキオウ)(松野善之丞)述。伝阿編。宝洲和南注・序。欣誉厭求(ゴンヨエング)筆記
【年代等】享保18年11月編・跋。享保19年1月序。同年同月刊。[京都]沢田吉左衛門板。
【備考】分類「仏教」。父(松野善四郎)の病気平癒祈願のために地元の観音堂や薬師堂を参詣した奥州伊達郡南半田村(福島県桑折町(コオリマチ)の孝子善之丞(後に出家し直往と称す。墓は福島県伊達郡桑折町南半田字八反田)が地蔵菩薩(実は守一山無能寺の開山である無能上人)の導きによって地獄および極楽めぐりをした体験を記した実録書・勧化本。
★原装上巻のみ題簽付き、表紙疲れ、本文ほぼ良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、上巻8500円、下巻6500円、2冊合計15000円相当】
4500円 古言梯〈再考増補標註〉
【判型】大本1冊。縦261粍。
【作者】楫取魚彦(カトリナヒコ)作。賀茂真淵跋。清水浜臣増訂・跋。
【年代等】明和元年8月作。明和2年4月、藤原(加藤)宇万伎序。刊。明和2年5月初刊。寛政7年4月、村田春海増訂。享和2年4月、清水浜臣増訂。文政3年1月再刻。文政4年3月、清水浜臣跋・刊。[大阪]河内屋源七郎ほか板。
【備考】分類「語学」。契沖の仮名遣い書「和字正濫鈔」の不備を補い、その根拠を古典から抜き出して整理し、補足説明したもの。初板本は明和2年5月刊でその後「古言梯再考全」が刊行、次いで、寛政7年村田春海増訂、享和2年清水浜臣増訂を経て「再考増補訂正」が文政3年12月再刻(清水浜臣跋)、さらに山田常助増訂「増補古言梯標註」などが刊行された。
★原装、題簽付き極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6800〜15000円】。
1000円 〈長尾精一先生口演〉産科学
【判型】大本2巻2冊。
【作者】長尾精一述。
【年代等】明治頃書。
【備考】分類「医学」。和装本に細筆で詳細に筆記。長尾精一は千葉病院・千葉大学の前身の医学部で活躍した産科医師。千葉大学大学院医学研究院・生殖医学講座HPの沿革に「1880(明治13)年9月、長尾精一医学士が千葉病院長兼医学教頭、修行年限4年8期(婦人病論は7期)/1887(明治20)年9月、第一高等中学校医学部を設置、長尾精一医学部長兼婦人科、産科小児病教諭」とある。
5000円 三道合法図解
【判型】半紙本1冊。縦234粍。
【作者】日宣(智寛・日置(ヘキ)氏)作(口述)。日典注。
【年代等】文化12年作。文政5年3月跋・刊。[伏見(伏水)]福昌山蔵板。英教日典(本教寺沙門)施印。
【備考】分類「日蓮」。
★原装、題簽付き美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、7000〜10500円】。
2500円 七ヶ条註解
【判型】半紙本1冊。縦231粍。
【作者】河上忠晶(紀春川・忠精・市之丞)作。森雅言序。
【年代等】文久3年6月序・刊。[岡山]松嶋屋林助(貞松堂)板。
【備考】分類「神道・教訓」。作者は寛政7年生まれ、文久2年8月12日没、岡山藩士・漢学者で、黒住教教祖・黒住宗忠に心酔し、その布教に貢献した。
★原装、題簽付き状態並み
10000円 七十一番歌合(七十一番職人歌合)
【判型】大本3巻3冊。縦263粍。
【作者】伝東坊城和長書。土佐光信画。
【年代等】江戸後期刊。大正4年再刊。[東京]温故学会板。
【備考】分類「歌合」。『群書類従』巻第503上・中・下(光栄記念板*江戸時代の板木で再板)。明治後期に発見された『群書類従』の板木を用いて2回刷り立てが行われたが(第1回明治44年(50名)、第2回大正4年(156名))、その2回目に配布されたものが光栄記念板で表紙に「光栄記念」の方印を押す。
★原装、題簽付き状態良好(やや染み)。
38000円 聖徳太子伝図会
【判型】大本6巻6冊。縦260粍。
【作者】若林葛満作・跋。西村中和画・跋。
【年代等】享和3年12月自跋。享和4年1月、隣沢道人(寛淳)序。文化元年春刊。[京都]蓍屋宗八郎ほか板。
【備考】分類「読本」。
★原装、題簽付き状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板が8万〜8万4000円】。
1500円 浄瑠璃本合本
【判型】半紙本1冊。
【作者】豊竹若太夫・鶴沢蟻鳳作。
【年代等】江戸後期刊か。[江戸]西宮新六・大坂屋秀八ほか板。
【備考】分類「浄瑠璃」。「新物八百屋献立(ハツモノヤオヤノコンダテ)」「東鑒御狩巻(アズマカガミミカリノマキ)」「日高川入相花王(ヒダカガワイリアイザクラ)」「花襷会掲布染(ハナダスキカイケイノカチンゾメ)」など7編収録。
★状態並み。諸本を合本して綴じたもの。
2000円 人道へ入るの辨
【判型】半紙本1冊。縦240粍。
【作者】不明。
【年代等】安政3年頃書。
【備考】分類「教訓」。安政3年の書き入れ。大関村佐藤氏旧蔵。「人道の辨、天物の辨、天職の辨、天命の辨、道は父母存命の孝、道は父母を失て後の孝、忠義の道、五倫の道、争ひなきの道、婦人の示」の10項について述べる。
★状態良好(一部小虫、判読支障なし)
2000円 大樹帰敬録(大樹寺皈敬録キキョウロク)
【判型】大本3巻1冊。縦270粍。
【作者】不明。
【年代等】元文5年8月書。
【備考】分類「雑史」。松平崇宗開運録異本。識語に「大生寺御住寺ヨリ写之」とある。現存写本は筆写年代が不明のものが多いが、本書は筆写年代が明らかな点で貴重。
★稀少本。状態並み(一部小虫)。
11000円 東江先生書話(東江書話)
【判型】2巻付録1巻3冊。縦265粍。
【作者】沢田東江作(述)。橋圭橘編・自序。井純卿(金峩)・蚊田御風序。田世l・関脩齢(松窓)跋。
【年代等】明和6年5月自序。同年6月金峩序。同年夏跋。同年9月刊。[江戸]万屋太次右衛門板。
【備考】分類「書道」。上下2巻、附録1巻の3冊本。彫工、吉田魚川。
★原装、題簽付き美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、虫損本が12600円】。
12000円 它山石(初編)
【判型】大本4巻4冊。縦259粍。
【作者】松井輝星(七郎・羅州)編。多真彦校。
【年代等】天保15年(弘化元年)11月、多州源庵跋。弘化2年春刊。[京都]銭屋惣四郎ほか板。
【備考】分類「随筆」。本書は初編のみ刊行(2編以降未刊)。日本の学問の始まり、製紙の始まり、女子の名前に「子」を付ける理由、日本での「先生」の称号の始まりなど多彩な記事。
★原装、題簽付き極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、17000〜48000円】。
4500円 抜参夢物語
【判型】半紙本1冊。縦229粍。
【作者】是道子(雲山)作・序。
【年代等】明和8年6月自序。同年同月、無銭郎抜作・一睡軒跋。同年8月刊。[京都]菊屋安兵衛板。
【備考】分類「神道」。
★原装題簽欠、状態良好(表紙・見返し痛み)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、21000円】。
8000円 農家調宝記(初編・2編・3編/正編・嗣編・続編)
【判型】半紙本3編3冊。縦224粍(初編)。
【作者】高井蘭山(伴寛)編・序。
【年代等】初編:文化6年1月刊、2編:文化14年1月刊、3編:文政5年2月刊。[江戸]和泉屋金右衛門板。
【備考】分類「農業」。
★原装、題簽付き美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6800〜36750円】。
18000円 農家必読(初編)(農暇必読)
【判型】半紙本3巻3冊。縦225粍。
【作者】大蔵永常作。山崎美成編。町田正房増補。
【年代等】安政6年12月、金水漁翁(松亭金水)序。明治初年刊。[東京]椀屋喜兵衛板。
【備考】分類「農業」。
★原装題簽擦れ(上巻は後簽)、美本。農具図、農産物図など多数。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6万900円、某古書店で4万7250円】。
2500円 〈手本〉農業往来
【判型】大本1冊。
【作者】江藤弥七作。戸田正栄(玄泉堂)書。
【年代等】宝暦12年初刊。江戸中期再刊か。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。★参考=〈手本〉農業往来 【作者】江藤弥七作。戸田儀左衛門(正栄・玄泉堂)書。【年代】宝暦一二年(一七六二)作・刊。[大阪]千草屋新右衛門(千種屋・赤松閣・平瀬新右衛門)板(初板本の板元は『大阪出版書籍目録』による)。また別に[大阪]北尾善七ほか板(天明五年(一七八五)求板)あり。【分類】産業科。【概要】大本一冊。写本では元禄一〇年(一六九七)作『農民鑑』や宝永七年(一七一〇)作『農文蔵』が農業型往来の最古だが、刊本では宝暦八年刊『田舎往来』と並ぶ先駆で、特に近代までの影響の点で本書は最も重要な位置を占める。「抑、農家耕作之事、先土地之考高低乾湿、用水之手宛、大河者勿論、谷川山走之溢量、或築波当、石垣、土手、臥蛇籠、掛懸磴、柴橋等…」で始まる文章で、農業施設(潅漑)・用地(土地利用)、農作物(畑物・薬種・果実類)と収穫の目安、四季の天候、稲作の手順と収穫後の用途、農具、日本各地の気候、日本諸国名(五畿七道毎)、諸職業、農家子弟の心得(天恩・国恩、公儀遵守、年貢・夫役、礼儀、質素・倹約、書数の学問、勤勉等)までを説く。本文を大字・四行・付訓で記す。また、巻頭に口絵を掲げるほか、「田法の事」「風雨年中耕作吉凶」の二つを収録する。今日流布する諸本はほとんどが天明五年または寛政八年求板本で、宝暦一二年の初板本は未見。なお、明治期にも明治三年(一八七〇)の改訂版や本書の改編本が数多く出版された。
★原装、題簽付き状態やや汚損。見返しおよび刊記欠。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、12000〜21000円】。
4500円 農業蒙訓
【判型】半紙本1冊。縦229粍。
【作者】伊藤正作マサナリ(信前)作。貫名苞(海屋)序。
【年代等】天保10年2月序。同年7月作。天保11年刊。[若狭]寧止堂蔵板。
【備考】分類「農業」。作者(1779−1864)は、江戸時代後期の農業指導者。安永8年4月7日生まれ。代々若狭河原市村(福井県美浜の庄屋で医師。各地を巡察、農法の研究と改良につとめ、「耕作早指南種稽歌」「農業蒙訓」などを著す。詩文・書画にもすぐれた。元治元年4月12日死去。86歳。別名は信前。号は耕楽舎。
★原装、題簽付き美本。
3000円 農業余話
【判型】半紙本2巻2冊。縦225粍。
【作者】小西篤好(藤右衛門)作。鴻谷茂潤序。
【年代等】文政10年4月序。文政12年5月刊。江戸後期後印。[大阪]河内屋和助板。
【備考】分類「農業」。
★原装、題簽付き、状態やや不良(小虫・染み)、最終丁落丁。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、12600〜29400円】。
4000円 〈和漢事実〉万物年代記(万物のはじまり)
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸中期刊。[江戸]鱗形屋孫兵衛ほか板。
【備考】分類「年代記・辞典」。
★原装、題簽付き状態良好
5000円 〈幼学須知〉文家必用(重鐫文家必用・訓蒙文家必用)
【判型】半紙本2巻2冊。縦228粍。
【作者】人見直養(友竹・楽義堂)編・序。松村敬勝(蘭渓)校。
【年代等】正徳5年8月、玉井方教序。正徳5年9月自序。正徳6年刊。[江戸]升屋五郎右衛門ほか板。
【備考】分類「語学」。
★原装、題簽付き状態良好(表紙やや痛み)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板が5000円(虫損)〜15000円】。
4000円 野馬台詩国字抄
【判型】半紙本1冊。縦229粍。
【作者】高井蘭山作。星運堂序。
【年代等】寛政9年1月序・初刊。文政8年9月再刊。[江戸]山城屋佐兵衛板。
【備考】分類「漢詩」。
★原装、題簽付き美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5250円(虫損)〜10500円】。
2500円 商売尽(英語横文字)(〈英語二体〉商売づくし)*2編
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】明治5年頃刊。[東京]吉田屋文三郎板。
【備考】分類「往来物」。半丁に6種ずつの商売名を、漢字・ローマ字(大文字・小文字)の三体で「銘酒屋/MEISHIUYA/meishiuya」のように記した往来。初編・二編ともそれぞれ120種ずつの職業名を収録する(ただし重複語あり)。
★原装題簽欠・状態並み。
2000円 〈新撰紋形〉増字五体名頭(〈増字〉五体名頭字)(甲府板)
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】万延2年1月刊。[甲府]清泉堂板。
【備考】分類「往来物」。いわゆる『名頭(名頭字尽)』の本文を1字1行として行書・楷書・隷書・篆書・角字の五体で記した往来。諸本により収録字数が異なる。
★原装、題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、落丁本が2625円】。
2500円 〈両点〉童子千字文(付、名字往来)
【判型】中本1冊(2冊合本)。
【作者】細川並輔校。
【年代等】天保14年刊。[江戸]和泉屋市兵衛板。
【備考】分類「往来物」。後半に天保11年刊「名字往来」を合綴する。
★原装、題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、「童子千字文」1冊が3000円】。
2000円 〈御家増字〉消息往来(甲州板)
【判型】中本1冊。
【作者】。
【年代等】文久2年1月刊。[甲府]清泉堂板。
【備考】分類「往来物」。
★原装、題簽付き・美本。
1500円 〈開化〉消息往来(紺表紙)
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】明治初年刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。
★原装、題簽付き・美本。
1500円 〈開化〉消息往来(刷表紙)
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】明治初年刊。[?]錦栄堂板。
【備考】分類「往来物」。
★原装・刷表紙・状態良好。
2000円 〈新撰増字〉消息往来講釈
【判型】中本1冊。
【作者】梅亭漁夫注・序。
【年代等】嘉永4年1月序。安政2年刊。[江戸]三河屋善兵衛(大栄堂)板。
【備考】分類「往来物」。享和2年刊『改撰消息往来』を改訂した天保5年刊『〈増字〉消息往来(増字消息往来)』の注釈書。流布本『累語文章往来(消息往来)』の注釈書は多いが、『〈増字〉消息往来』の注釈書は比較的少ない。天保5年板の本文をいくつかの文節から成る段落に分けて大字・6行・付訓で記し、段毎に平易な割注を施す。巻末に、草木之部・薬種香具之部・禽獣之部・魚貝之部・虫之部・器財之部・支躰病之部・衣服之部・飲食之部の九部から成るイロハ引き日常語集を合綴する。
★原装題簽欠・状態並み(のど・表紙等痛み・小虫)。稀書。
2000円 〈文章法則〉消息往来
【判型】中本1冊。
【作者】高井蘭山作。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]鶴屋喜右衛門板。
【備考】分類「往来物」。安永7年刊『累語文章往来』の改編版。基本的な構成は安永板と同じで、「凡、消息者、通音信近所・遠国、不限何事、人間万用達之元也。先、書状・手紙取扱文字、一筆啓上、仕、致啓達、令啓、以手紙、申入、尊書・尊翰・貴書・貴札・御状・芳墨・芳翰・御紙面…」と筆を起こして、端作や手紙の尊称、四季時候の言葉、安否問答、武家公務、祝意・拝命、日月、出御・訪問、異存・同意、三都・その他都市、安寧秩序、約諾、会合・饗応・逗留、家作・普請、通過儀礼・慶事、家職・売買・租税・通貨、運送・交通、人倫等にまつわる語句、さらに、返状の冒頭語や養生、交友、年中行事・佳節、祭礼、縁組、褒美拝領、書止・脇付等の語彙を列挙する。
★原装、題簽付き・状態良好(1箇所汚損)。
2500円 〈弘化新版〉松林用文章
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】弘化4年1月刊。[江戸]藤岡屋慶次郎板。
【備考】分類「往来物」。「正月之文」「三月の文」「五月の文」「暑中見舞の文」「中元の文」「九月の文」「恵美寿講の文」「寒中見舞の文」「歳暮の文」「元服祝の文」「婚礼悦の文」の11通を収録した簡易な用文章。書名の「松林」は板元の堂号による。
★原装、題簽付き・美本。
2000円 〈改正〉手紙用文
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]蔦屋吉蔵板。
【備考】分類「往来物」。四季折々の手紙を中心とした16通の消息文例を収めた簡易な用文章。大半が五節句・四季の手紙で、袴着や元服の際の祝儀状や「懸物目利頼文」等の雑文章も含む。表紙見返に「様之字の事」を始めとする書簡作法について簡単に触れる。なお、表紙は題簽(刷外題)とも2色刷り。
★原装、題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、〜円】。
2000円 〈弘化再刻〉風月往来
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】弘化頃刊。[江戸]藤岡屋慶次郎板。
【備考】分類「往来物」。
★原装、題簽付き・状態良好。
2000円 〈増字〉両点消息往来
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。「増字(ましじ)消息往来」「続消息往来」「消息往来講釈」を合綴した往来。『大全消息往来』と似るが、冒頭が「増消息往来」であること、また、「増字」と「続」の二編が両点形式(語句の左右に音訓の読み仮名を付す)になっているのが特徴。最後の「講釈」は基本的に「増字消息往来」の注釈だが、一部「増字」の本文に含まれない語句を掲げて割注を施す。
★原装、題簽付き・状態良好(やや疲れ)。
3000円 類語文章往来(消息往来)
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】安永7年1月刊。[江戸]鶴屋喜右衛門板。
【備考】分類「往来物」。寛政4年再板本の題簽に「四民日用の書状・書札・手紙などの文法上下のことばを集め、不断すゞりのかたはらにありて甚調法になるべき小冊なり」と記すように、消息に多用される語句を書き連ねた往来。その後流布した「消息往来」の原型となった一番最初のもの。
★原装題簽欠・状態並み(冒頭部汚損)。安永板は稀書。
2500円 〈弘化再刻・一休蜷川〉狂歌問答
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]藤岡屋慶次郎板。
【備考】分類「往来物」。
★原装、題簽付き・状態並み・後印。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5250〜1万8900円】。
1500円 教訓往来(通俗教訓往来)
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】天保2年2月刊。[江戸]森屋治兵衛板。
【備考】分類「往来物」。正徳4年刊『〈堀氏〉寺子往来』所収「寺子教訓書」の本文(準漢文体)を漢字・仮名交じり文に改めたもの。ただし、内容の一部に削除または増補が見られる。特に寺子屋内での礼儀や学習態度については記述がより詳しくなっている。
★原装題簽欠・角一部破損・状態並み。
4500円 〈童子教訓〉孝行種
【判型】中本1冊。
【作者】鼻山人(東里山人)作・画。
【年代等】文政7年1月刊。[江戸]森屋治兵衛板。
【備考】分類「往来物」。父母から恩恵とそれに報いる孝行のあらましを諭した往来。「凡、人の子たるもの一人として父母の慈悲を請ざるはなく、其大恩の難有を知ば、先第一、孝行に可致事肝要也…」と起筆して、全ての人間は父母の慈悲を受けており、孝行が当然なこと、また、「御袋」という言葉の由来や父母の養育の大恩、親の言葉に従うべき必然性、色欲と酒毒の戒め、正直・勤勉に生きるべきことなどを説く。
★原装、題簽付き・状態並み(表紙一部破損)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、7000〜8000円】。
2500円 最明寺教訓百首
【判型】中本1冊。
【作者】伝北条時頼作。葛飾北雅画。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]西村屋与八(永寿堂)板。
【備考】分類「往来物」。享保19年刊『絵本清水の池』に収録した教訓歌を半丁に2首または4首ずつ配置した往来。冒頭4丁表までは上段に挿絵を掲げ半丁に2首ずつ掲げ、以下は全面を用いて半丁4首ずつとする。和歌の配列は『絵本清水の池』とは異同があるが、第1首「濁りなき清水の池は影澄て、見るに涼しき鏡なりけり」から第100首「よき人に睦びても又心也、麻の中なる麻を見るにも」までを載せる。
★改装・状態良好。稀書。
2000円 〈読法略解〉三字経
【判型】中本1冊。
【作者】上野尚志(健蔵・士郷・集義堂)注。
【年代等】明治5年1月作・刊。[上田]上野尚志蔵板。
【備考】分類「往来物」。『三字経』本文(無訓)を3字1句、1行4句ずつ置き、引点によって音・訓等を示したもの。巻末「読法略解」に記号の意味を示す凡例や、五十韻図、四声、音訓の仮名遣い、音便、偏冠などについて略解する。
★原装、題簽付き・状態良好。
3000円 〈画本〉実語童子教余師(題簽付)
【判型】中本1冊。
【作者】山田常助注。月岡芳年画。
【年代等】嘉永年間刊。[江戸]本屋又助板。
【備考】分類「往来物」。山田常助注、天保15年刊『実語教童子教余師』に挿絵を加えたもの。類本が多いが、口絵に「吉岡芳年画図」の記載があるものは、樵、石公、正成、孔明、管子、匹夫の勇、佐野常世、文王、酉夢、猛虎等にまつわる11図を載せる。また本書には画工不明の同題もしくは『〈絵本余師〉実語童子教』の外題を付す別本があり、こちらには一部を除いて全く構図の異なる挿絵一一葉(樵から婚礼風景図まで)を載せる。
★原装、題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3200〜1万3650円】。
2500円 〈画本〉実語童子教余師(題簽欠)
【判型】中本1冊。
【作者】山田常助注。月岡芳年画。
【年代等】嘉永年間刊。[江戸]本屋又助板。
【備考】分類「往来物」。山田常助注、天保15年刊『実語教童子教余師』に挿絵を加えたもの。類本が多いが、口絵に「吉岡芳年画図」の記載があるものは、樵、石公、正成、孔明、管子、匹夫の勇、佐野常世、文王、酉夢、猛虎等にまつわる11図を載せる。また本書には画工不明の同題もしくは『〈絵本余師〉実語童子教』の外題を付す別本があり、こちらには一部を除いて全く構図の異なる挿絵一一葉(樵から婚礼風景図まで)を載せる。
★原装題簽欠・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3200〜1万3650円】。
1000円 消息往来(天保頃)
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】天保頃刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。裏表紙見返しに「天保十五年」の書き入れ。
★原装題簽摩滅・状態並み。
1500円 世話字往来(晋松堂書)(世話字往来教車)
【判型】中本1冊。
【作者】野口晋松堂書。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]鶴屋喜右衛門ほか板。
【備考】分類「往来物」。「夫、人の教は兎角幼少の時より習馴ぬれば左而己(さのみ)格別六ケ敷事にも非(あらず)」で始まる七五調美文体で童蒙の心得全般を記した往来。まず幼少時の教育の重要性を述べ、続いて、朝起きてからの家庭生活上の注意、手跡稽古を主とする学業や芸能についての心得、礼儀作法や孝行などを説く。さらに後半では我が侭育ちの子どもの悪態・悪行とその成れの果てを示して戒め、末尾で再び幼時から心を磨き、主人や親に従うべきことを諭して締め括る。
★原装、題簽付き・状態並み。
2000円 〈頭書絵入〉世話字往来(天保改正・刊行者不明)
【判型】中本1冊。178粍。
【作者】不明。
【年代等】天保頃刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。同板別本を全冊収録または一部収録した(全3種収録)。「夫、人の教は兎角幼少の時より習馴ぬれば左而己(さのみ)格別六ケ敷事にも非(あらず)」で始まる七五調美文体で童蒙の心得全般を記した往来。まず幼少時の教育の重要性を述べ、続いて、朝起きてからの家庭生活上の注意、手跡稽古を主とする学業や芸能についての心得、礼儀作法や孝行などを説く。さらに後半では我が侭育ちの子どもの悪態・悪行とその成れの果てを示して戒め、末尾で再び幼時から心を磨き、主人や親に従うべきことを諭して締め括る。
★原装、題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で異板が、4800〜1万8000円】。
2500円 〈頭書絵入〉世話字往来(天保改正)
【判型】中本1冊。
【作者】禿箒子作。
【年代等】天保頃刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。信州上田・松尾弥平治旧蔵。「夫、人の教は兎角幼少の時より習馴ぬれば左而己(さのみ)格別六ケ敷事にも非(あらず)」で始まる七五調美文体で童蒙の心得全般を記した往来。まず幼少時の教育の重要性を述べ、続いて、朝起きてからの家庭生活上の注意、手跡稽古を主とする学業や芸能についての心得、礼儀作法や孝行などを説く。さらに後半では我が侭育ちの子どもの悪態・悪行とその成れの果てを示して戒め、末尾で再び幼時から心を磨き、主人や親に従うべきことを諭して締め括る。
★原装、題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で異板が、4800〜1万8000円】。
2500円 〈善悪種蒔〉金のなる木(善悪種蒔金生木)
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]藤岡屋慶次郎板。
【備考】分類「往来物」。江戸後期に普及した「金のなる木」の教えを説いた往来物。本書の撰作年代は不明だが文政13年写本があるので、それ以前と考えられる。作者もよく分かっていないが、天保9年刊『富貴自在集』には「金のなる木」の記述が見られ、同書によっても普及したものと考えられる。「金のなる木」は、「しやうぢ木」を最も重要な徳であるとし、この「正直」を根幹に、「じひふか木(慈悲深き)」「よろづ程のよ木」「ゆだんのな木(油断の無き)」「かないむつまじ木(家内睦まじき)」「しんぼうづよ木(辛抱強き)」「ようぜうよ木(養生良き)」「いさぎよ木(潔き)」「ついへのな木(費えの無き)」「あさお木(朝起き)」「かせ木(稼ぎ)」の十徳の枝を合わせたもので、富裕になるための秘訣の象徴とする。
★原装、題簽付き・状態良好。題簽に「金のなる木」を描く。
2500円 〈改正〉古状揃余師(古状揃講釈)
【判型】中本1冊。
【作者】】金水道人注。
【年代等】江戸後期刊(裏表紙に「文久元年」の書き入れあり)。[江戸]藤岡屋慶次郎板。
【備考】分類「往来物」。蔀徳風注、天保14年刊『古状揃精注鈔』を中本(または半紙本)に編集し直したもの。本文内容・体裁ともに『精注鈔』と全く同じで、各古状の本文を数段に分けて大字・6行(模刻本は「腰越状」以下を7行で記す)・無訓で記して段毎に割注を施し、頭書に本文の書き下し文(付訓)を掲げる。いかにも独自の施注を装うが、『精注鈔』も本書も、高井蘭山の天保四年刊『児読古状揃証註』の模倣である。本書は簡易な廉価版であったためか、文久元年頃刊『〈改正〉古状揃余師(古状揃講釈)』(藤岡屋慶次郎板)、江戸後期刊『〈頭書訓読〉古状揃余師(古状揃講釈)』(青木屋嘉助板)などの異板が多い。
★原装、題簽付き・状態良好(一部小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2800〜6800円】。
1500円 本朝三字経余師
【判型】中本1冊。
【作者】橋爪貫一注。
【年代等】明治4年4月刊。[東京]播磨屋喜右衛門(播磨屋勝五郎・文苑閣)板。
【備考】分類「往来物」。大橋若水作・嘉永6年刊『本朝三字経』の注釈書。『本朝三字経』の本文を1句ないし数句ずつ大字で掲げて平易な割注を施し、頭書に本文の書き下し文を掲げた「経典余師」風の体裁。原本には施注者の記載がないが、明治7年刊『教の玉づさ』(文苑閣板)の巻末広告に「橋爪貫一訳解」と記す。
★原装、題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、〜円】。
3000円 続江戸往来
【判型】中本1冊。
【作者】勝間竜水作。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]森屋治兵衛板。
【備考】分類「往来物」。寛文9年刊『江戸往来』の続編として作られた往来。江戸府内における町々の様相、各町で働く諸職・諸商・諸芸のもの、生産ないし商取引物資の名称、名所旧跡・神社仏閣といった庶民生活に関する記事が詳しく、反面、武家の活動や生活にほとんど触れない点で、『江戸往来』と対照的である。
★原装題簽欠付き・本文並み。稀書。
2000円 泰平江戸往来(嘉永新彫)
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】嘉永4年8月刊。[江戸]山本平吉(栄久堂)板。
【備考】分類「往来物」。頭書「江戸年中行事」。
★原装題簽欠・状態良好。
2500円 〈年中行事・文政再板〉泰平江戸往来(自遣往来)
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】文政13年5月刊。[江戸]森屋治郎兵衛板。
【備考】分類「往来物」。
★原装、題簽付き・状態良好(本文数カ所墨汚れ)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で異板が、2800〜1万500円】。
2000円 〈弘化新板〉東海道往来
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】弘化頃刊。[江戸]藤岡屋慶次郎(題簽商標)板。
【備考】分類「往来物」。
★原装、題簽付き・状態並み。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で異板が、2100〜3000円】。
1500円 名物往来
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】江戸中期刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。近世中期における全国の名産品を列挙した往来。「先、洛陽西陣之綾織、上京誂染、室町呉服、鼠屋柄糸、岩井具足、埋忠鉄仁、正阿弥鍔、御影堂扇、御所文庫、内裏雛…」と京都の名産・名物から書き始め、以下、各地の農産物、海産物、工芸品、加工食物、醸造品などを随意に列挙する。
★原装題簽欠・裏表紙欠。
2000円 寿福商売往来
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】嘉永3年3月刊。[江戸]和泉屋市兵衛板。
【備考】分類「往来物」。
★原装、題簽付き・状態良好。
3000円 柱建往来(神社仏閣柱建往来)
【判型】中本1冊。
【作者】鼻山人(東里山人)作。
【年代等】文化13年秋作・刊。[江戸]森屋治兵衛板(後印)。
【備考】分類「往来物」。享和頃刊『番匠作事文章』等にならい、もっぱら宮大工子弟用に神社仏閣建築に関する語彙や知識を綴った往来。「凡、神社仏閣・堂塔伽藍・坊舎・寺院、新規造営仕形荒増取扱文字、正字・当字・万葉書、義理・訓等之無差別、世上一同通用者…」で始まる文章で、寺社建築に関する手順や工程、必要な材料・素材、建物各部の名称や装飾・工法などを紹介する。さらに末尾で、宮大工としてあらゆる作業に細心の注意を払い、また先代の流儀・定法をよく守るべきことや、上棟式のあらましなどに言及する。
★原装題簽欠・裏表紙欠(奥付あり)・状態並み。
2500円 大全商売往来〈講釈附〉
【判型】中本1冊。
【作者】近沢幸山(桃堂)作。
【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。商売往来」「拾遺商売往来」「商売往来講釈」の3編を合冊した往来。まず最初に天保13年に「商売往来」「拾遺商売往来」を合綴した『古今商売往来』(江戸・山城屋佐兵衛ほか板)が刊行され、その後、「商売往来講釈」が増補されたものと思われる。
★原装、題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、〜円】。
1000円 〈官許〉農業往来(明治3年)
【判型】中本1冊。
【作者】江藤弥七原作。校訂者不明。
【年代等】明治3年4月刊。[東京]相模屋七兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。宝暦12年刊『〈手本〉農業往来』とほぼ同文。宝暦板を小型化した中本の往来物で、日本諸国名に北海道11カ国を加え五畿八道にしたほかは宝暦板と同内容。
★原装、題簽付き・状態並み(疲れ・汚損)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3000〜1万5000円】。
2000円 〈官許〉農業往来(明治3年)
【判型】中本1冊。
【作者】江藤弥七原作。校訂者不明。
【年代等】明治3年4月刊。[東京]椀屋喜兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。宝暦12年刊『〈手本〉農業往来』とほぼ同文。宝暦板を小型化した中本の往来物で、日本諸国名に北海道11カ国を加え五畿八道にしたほかは宝暦板と同内容。
★原装、題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3000〜1万5000円】。
3500円 満作往来(万作往来)
【判型】中本1冊。
【作者】山岡霞川(其月斎)作。
【年代等】天保7年9月刊。[江戸]山口屋藤兵衛板。
【備考】分類「往来物」。夫、満作者、世之人之恒に願所也…」と筆を起こして、時として干魃・天候不順・水損などによる凶作への備えを中心に農民の心得を綴った往来。備荒貯蓄すべき作物の品々と心得を詳述し、日常の美食・大食を戒めて麦飯を「極最上」の食とすべきこと、珍しい食物や魚鳥を多く摂取することが不健康であること、さらに、薬種の植え付けなど効果的な耕作方法について言及する。頭書「喰事心得種」は、天保四年の大飢饉の惨状や幕府の対応(救い米)から日常の勤倹や救荒の重要性を諭したもの。
★原装題簽欠・状態並み。比較的稀書。
2500円 〈嘉永新版〉四季詩歌集
【判型】中本1冊。
【作者】刊行者不明。
【年代等】天保15年刊。[江戸]和泉屋市兵衛板。
【備考】分類「往来物」。
★原装、題簽付き・状態良好(上端角一部破損)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8925〜3万8000円】。
3000円 年中時候往来
【判型】中本1冊。
【作者】泉花堂三蝶作。滕耕徳書。
【年代等】享和3年9月刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。江戸を主とした花鳥風月や風流韻事を歳時記風に記した往来。本書文末には本書が天の巻、『年中行事文章』が地の巻であると述べるように、『年中行事文章』と対をなす。「一夜明れば青陽の陰いと高く、初旭光々として新かねの土も草木も恵に育、麗なる空には凧(いかのぼり)も遠山鳥の長々しき尾をたれ…」で始まる文章で、四季の草花や動物などを主とする風景を描く。特に江戸の季節の名所を意識して綴っており、花見には上野・飛鳥山・御殿山、ホトトギスの初音には高田・関口・上野・谷中・駿河台、蛍狩りには目黒・雑司ヶ谷・落合・王子・石神井川、秋の名月には上野不忍・赤坂というように名所や故事を織り込む。
★原装題簽欠・状態良好。比較的稀書。
2500円 〈文政再版〉万物名数往来
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】文政頃再刊。[江戸]森屋治兵衛板。
【備考】分類「往来物」。名数関係の語句を集めた往来で、所載語彙を数の順序に配列した点に特徴がある。「夫、幼稚の時より覚知べきは、物の名数なり。万端に其益有事巨(おおい)なり。先、一は大極有て両儀を生ず。是を陰陽と云。これより四象を成す。一年は三百六十日、一月は三十日…」で始まる文章で、一から十までの名数や度量衡の単位などの語彙を列挙する。
★原装、題簽付き・状態良好(表紙やや痛み)。
1500円 女用文章袖硯
【判型】中本1冊。
【作者】笠亭仙果編。凌雲主人書。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]山本平吉板。
【備考】分類「往来物」。「年始披露の文」から「年賀悦の文」までの40通を収録した女用文章。五節句や四季行事に関する手紙、髪置・婚礼・出産その他慶事や病気・死去・大風等の凶事に伴う手紙などの一般的な例文とともに、「衣類借に遣す文」「金子借りに遣す文」「金子断の文」「金子催促の文」「約束変改の文」のように庶民の実際生活に即した文面が目立つ。頭書に「手紙認方心得の事」「進物目録上書の事」「色紙・短冊其外歌書書様」「仮名格の大旨」「万の物包様・折形口伝」「結び物の口伝」「大和詞」「いろは早引みやび詞の注」「歌道早稽古」「箏・三絃の名所」「女中諸病妙薬」「万しみ物おとし様」「古今染色名目」「教訓誰身上」等の多彩な記事を盛り込む。
★原装題簽欠・状態並み(冒頭部一部破損)。
2000円 〈脩身〉女道のしるべ
【判型】中本1冊。
【作者】竹内無覚作。
【年代等】明治15年8月刊。[東京]著者蔵板。
【備考】分類「往来物」。皇国婦人が守るべき女道を示した女訓書。まず女道の前提として「天地の神の理」を心によくとめて「廉直(すなお)」の徳を身に付けるように努めることや、万人生得の天地の心、即ち「仁」に基づく実践(孝養・夫婦和合など)を説く。また、「女は男に及ばぬゆゑに国に報ゆる力なし」と考えるのは誤まりであり、女工(家事)や女性の嗜みをよく行なうことが大切であって、こうすることで男性は女性への愛憐の誠がいやまして家業に励むようになり、その結果として富国の基にもなると述べ、さらに柔和・従順な心ばえ、妊娠中や子育ての心得、男女同権の意味、皇国への献身的奉仕などを諭す。
★原装、題簽付き・状態良好(数カ所小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2400円】。
5000円 〈男女近道〉修身学絵解(初・2編)
【判型】中本2巻2冊。縦179粍。
【作者】墨田清水編(仮託)・序。
【年代等】明治初年刊。[東京]若林喜兵衛(玉養堂)板。
【備考】分類「心学」。『心学図絵(初・2編)』の改題本(一部改刻)。序文に「戌の一月新刻」と記すが明治7年戌年か。
★原装、題簽付き・美本。
1500円 心学人孝記
【判型】中本1冊。縦174粍。
【作者】豊年舎泰平作・序。橘蝶亭貞房画。
【年代等】弘化2年春序・刊。[江戸]森屋治兵衛板。
【備考】分類「心学」。頭書に九九の読み声に似せた地口、例えば「二二ケ四」は「二人が仕合」、「二三ケ六」は「ぢいさんがらく」、「二四ケ八」は「武士がかち」のような地口を挿絵を添えて掲げる。また本文欄には、石門心学に見られる正直、堪忍、分限、孝行等の教訓文を掲げ、道歌を絵解きする。
★原装刷外題・表紙等汚損・疲れ。稀書。
2500円 世渡乃杖(世渡廼杖)
【判型】中本1冊。縦179粍。
【作者】為永春水作。
【年代等】明治21年11月刊。[東京]盛田伝七板。
【備考】分類「心学」。『心学図絵(2編)』の改題本(一部改編)。
★原装、題簽付き・状態良好。
12000円 あゆひ抄[脚結抄]
【判型】半紙本5巻6冊。縦224粍。
【作者】富士谷成章(北辺)口授。吉川彦富・井上義胤筆記。
【年代等】安永2年成立。安永7年初刊。明治初年後印。[京都]永田長左衛門板。
【備考】分類「語学」。成章は一切の単語を名(体言)、装(よそい)(用言)、挿頭(かざし)(副詞・接頭語の類)、脚結(あゆい)(助詞・助動詞・接尾語の類)の4種に分類し、本書では脚結を5種50類に分け、各語について接続・意味用法・時代的変化・証歌を注した。
★原装、題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、安永板6冊本が2万5000円〜5万円】。
10000円 〈教諭〉意散迷艸[いさめ草・諫草・愚蒙いさめ草]
【判型】大本2巻2冊。縦254粍。
【作者】勝田祐義作カ。
【年代等】宝永3年4月序・初刊。江戸後期再刊。[大阪]秋田屋太右衛門ほか板。
【備考】分類「教訓」。自らの亀鑑として、また子孫の教訓のために「聖賢ノ金言佳句」を集めて編んだ童蒙用教訓書。上巻に131項、下巻に96項の合計227項を収録する。主に、学問・教育の大切さや儒教倫理、金銭の価値、その他日常生活の心構えなど諸般の内容に及ぶ。本書には、挿絵数葉を含む絵入り本もあるが、天明2年再板本では挿絵が削除された。また、本書から約半分の109項を任意に抽出した改編本『子孫宝草』(伊藤芳脩編)が文化13年に刊行されている。なお、本書初板本には作者・板元名とも無記載だが、『正徳五年書目』には板元に「梅村」とあり、『享保14年書目』は作者を勝田祐義とする。
★原装、題簽付き(下巻のみ存)・状態良好。
20000円 〈和漢人物〉陰隲伝(和漢陰隲伝)
【判型】大本3巻3冊。縦271粍。
【作者】藤井懶斎(よもぎが杣人)編。葛飾北斎画?。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]丹後屋伊兵衛板。
【備考】分類「教訓・伝記」。『大和為善録』の改題・改竄本。
★原装、題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、天保板1冊本が1万8900円】。
10000円 貝原養生訓
【判型】半紙本8巻4冊。縦221粍。
【作者】貝原益軒(篤信)作。杉本義篤補。
【年代等】正徳3年1月初刊。天保5年9月再刊。[大阪]岩井寿楽堂蔵板。
【備考】分類「医学・教訓」。和漢の事跡と体験に基づき、心身の健康と長寿を保つ養生法を通俗的に記した教訓書で益軒十訓の一つ。実体験に基づいて書かれた書物である。長寿を全うするための身体の養生だけでなく、こころの養生も説いている点が特徴。天保板では第4冊巻末に杉本義篤作「養生訓附録」を増補。
★原装、題簽付き・美本。
10000円 かざし抄(挿頭抄)
【判型】半紙本3巻3冊。縦229粍。
【作者】富士谷成章(不尽谷氏)口授。吉川彦富・山口高端筆記・序。
【年代等】明和4年2月序・初刊。江戸中期刊カ。刊行者不明。
【備考】分類「語学」。文首・語頭にあって付属的に下へ係っていく、連用・連体修飾語、代名詞・感動詞・接続詞、接頭語などを挿頭(かざし)と呼び、それぞれについて解説・研究した書。
★原装、題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、「あゆひ抄・かざし抄」9冊揃いで、3万6750円】。
12000円 閑度雑談
【判型】大本3巻3冊。縦261粍。
【作者】中村弘毅(梅華・新斎)編。
【年代等】嘉永元年、嶋田周忠序・初刊。明治初年後印。[京都]山田茂助板。
【備考】分類「随筆」。
★原装、題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5000円〜3万6000円】。
1500円 勧農業話(稼の一字を以て万事に通ひ叶ふことをいふ)
【判型】大本1冊。縦265粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期書カ。
【備考】分類「農業・教訓」。信州小県郡和田村・里見家旧蔵書。
★原装、題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、〜円】。
15000円 牛馬問
【判型】大本4巻4冊。縦254粍。
【作者】新井白蛾(祐登)作・序。
【年代等】宝暦5年6月自序。宝暦6年1月作・初刊。江戸後期再刊。[大阪]加賀屋善蔵板。
【備考】分類「随筆」。4巻116条の随筆。著者が人に尋ねられることの多種多様な事柄について平生聞き得たことを認めた随筆。
★原装、題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4冊本が、2万8000円】。
1500円 孝子奇特を書出
【判型】大本1冊。縦249粍。
【作者】不明。
【年代等】文政10年2月書。
【備考】分類「伝記」。享和2年〜文化4年の鹿植郡鹿植村百姓与兵衛の嫡子・与左衛門に関する公文書類の記録。全7丁。
★状態良好。
1500円 孝子源助伝(複刻)
【判型】半紙本1冊。縦228粍。
【作者】伊藤祐直(養宣)作。中邨元茂序。中邨元恒跋。笹古金作編(複刻)。
【年代等】文化4年9月序。文化8年6月跋・刊本の複刻。昭和11年9月刊。[長野県]笹古金作蔵版。
【備考】分類「伝記」。表紙に「旧高遠藩校進徳館教科書」と記す。
★原装、題簽付き・状態良好。
2500円 孝子正助伝
【判型】大本1冊。縦267粍。
【作者】井土鋸谷編。古屋某書。
【年代等】慶応2年12月書。
【備考】分類「伝記」。筑前国宗像郡武丸村孝子・正助の伝記。筑前を代表する孝子・正助の伝記で、竹田春庵作『孝子正助伝』から山崎普山『正助略伝』まで江戸中・後期の正助関連の著作を参酌してまとめた伝記。
★表紙等痛み。本文並み。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、写本が5000円】。
2500円 古文孝経講釈
【判型】半紙本2巻2冊。縦227粍。
【作者】小林文由(小林新兵衛)編・注。
【年代等】文化12年4月刊。[江戸]小林新兵衛板。
【備考】分類「漢学」。
★原装題簽欠・状態並み(小虫・表紙補修)。
10000円 〈内閣秘伝〉字府純粋鈔(内閣秘伝字府純粋鈔)
【判型】大本5巻4冊(全体の冊数不明*最終巻欠か)。縦264粍。
【作者】亮正編。島雋序。
【年代等】延宝7年9月、島田千(湖南散人)序・刊。刊行者不明。
【備考】分類「書道」。1巻=六書図、歴代各書要論〜、2巻=欧陽詢論書〜、3〜5巻=変化七十二法。
★原装、題簽付き・美本。稀書(国内数点・完本不明)。
5000円 書法千字文略解
【判型】大本1冊。縦262粍。
【作者】大彭山人(華翁・蘭渓)注。
【年代等】文政7年2月刊。[江戸]不如学斎蔵板。[江戸]山本屋勘二郎ほか売出。
【備考】分類「書道・往来物」。中国の著名な書家や、六書、象形、会意、諧声、指事、仮借、端的、転注、大勢の法、永字八法、七十二法、書法、信仰、筆勢、変化、運筆法、点画法、書道の心得などを記した『書法千字文』の注釈書。「羲皇画卦、河図爰規、蒼頡摸写、鳥跡維基…」で始まる『書法千字文』の本文を四言二句毎に楷書・大字・四〜五行大・無訓で記し、詳しい注解を施す。
★原装題簽欠・美本。稀書。
5000円 詞林三知集(三智抄)(寛永期古写本)
【判型】大本2巻1冊。縦282粍。
【作者】一条兼良作カ。
【年代等】寛永14年4月書。
【備考】分類「連歌」。連歌辞書。
★表紙痛み・疲れ。本文は並み。
4000円 政体邇言(邇言)
【判型】大本1冊。縦301粍。
【作者】莅戸政以(ノゾキモチマサ・九郎兵衛)作。竹田五兵衛書。
【年代等】文化7年9月作(上呈)。元治2年1月書。
【備考】分類「政治」。米沢藩の藩政改革・政治論。莅戸政以は米沢藩士で文化元年に奉行職に就き、父(莅戸太華)の遺志を継いで藩政改革に尽力した。「邇言」とは誰にでも分かる卑近な言葉の意味。
★状態良好。稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5750円】。
12000円 〈新編〉漢事始(中華事始)
【判型】半紙本6巻6冊。縦224粍。
【作者】貝原好古ヨシフル(恥軒)編・序・跋。
【年代等】天和2年9月序。元禄9年9月跋。元禄10年5月刊。[京都]大井七郎兵衛ほか板(初板本)。
【備考】分類「辞書」。貝原好古は益軒の養子。本文では「中華事始」を「チュウカジシ」と読ませる。
★原装、題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、本書と同等の元禄板6冊本が、4万5000円】。
2000円 通俗陰隲文
【判型】半紙本1冊。縦223粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[大阪]静安舎ほか蔵板(施板)。
【備考】分類「道教」。心学者らによる施板。「陰隲文」「文昌帝君之伝」「通俗陰隲文」を収録。
★原装、題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4200円】。
20000円 農家備要(前編)(農家備要初編)
【判型】半紙本5巻5冊。縦223粍。
【作者】河野禎造(剛)作。
【年代等】慶応4年春凡例。同年3月、南豊生?チン序。明治3年3月、石阪秋朗(空洞)序。同年9月刊。[倉敷]小塩舎・黒金舎蔵板。[徳島]天満屋武兵衛ほか売出。
【備考】分類「農業」。本書は初編のみ刊行(後編は広告のみで未刊)。近代農家の参考とすべき諸般の事項を詳述。巻毎に気候・季節・穀・稲・肥料・土性・接木・救荒などの章を立て、禎造が長崎でシーボルトに学んだことと関係するのであろうか、土の性質、肥料、農具、農業機械などについては、西洋の知識の紹介が見られ、国学と洋学をつうじて得られた科学知識とが混在し、挿絵を多様した伝統農法とむすびついて、折衷された内容となり、まさに明治の過渡期に於ける特異な農書。厚生済民思想に燃え、50歳のとき農作の改良をめざし各地を巡察。農作法に洋式も入れた『農家備要』前編5巻を明治3(1870)年に出版。
★原装、題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5万5000円〜9万8000円】。
12000円 百姓袋(百姓嚢)
【判型】半紙本5巻1冊+享保板端本3冊。縦224粍。
【作者】西川如見(忠英・求林斎)作(後印本では貝原益軒に仮託)。
【年代等】享保6年10月序。享保16年10月初刊。江戸後期再刊。[大阪]秋田屋太右衛門(宋栄堂)板。
【備考】分類「農業・教訓」。幕藩体制下の農民の処世訓。
★原装、題簽付き・状態良好。5巻合1冊後印本のほか享保16年板5巻本の端本3巻(2・4・5巻)の4冊。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5冊本が4万950円〜6万900円】。
12000円 〈農家徳用〉穂立手引草(穂立てびき草)
【判型】大本1冊。縦263粍。
【作者】酔吟子(酔吟居)編・序。篠原遷外画。
【年代等】文政11年3月刊記。同年6月自序・刊。[江戸]西成堂蔵板。[江戸]岡田屋嘉七ほか売出。
【備考】分類「農業」。五穀や農事に関する故事、穀類の栽培、特に選種について述べた農書。
★原装題簽欠・状態良好(数カ所小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4万2000円(現在売切)】
5000円 〈文久新板〉実語教童子教絵抄(〈新刻訓点〉実語教画抄)
【判型】中本1冊。縦178粍。
【作者】槐亭賀全作。
【年代等】文久(一八六〜六四)頃刊。[江戸]吉田屋文三郎板。
【備考】分類「往来物」。『実語教・童子教』の絵入り注釈書。幕末に吉田屋から刊行された一連の絵抄本の一つ。五言一句毎に関連の挿絵を本文中に挟み、各句右側に総振り仮名、左側に大意を敷衍した短文を添えたもの。
★原装題簽欠・状態良好。
3000円 〈新板頭書〉童子早学問
【判型】中本1冊。縦177粍。
【作者】細川並輔校訂。池田善次郎画。
【年代等】天保14年5月刊。[江戸]和泉屋市兵衛板。
【備考】分類「往来物」。一般には『童子早学問』の書名でかなり普及した往来だが、その初刊本と思われる文化13年板には大本と中本の2種ある。内容は、通俗・卑近な生活教訓を箇条書きにしたもので、「一、忠義は末代の出世の手本」から「一、善人は五常のかゞ見」までの全44カ条。
★原装、題簽付き・美本。
4000円 百姓今川准状(文久3年)
【判型】中本1冊。縦177粍。
【作者】不明。
【年代等】文久3年2月再刻。[江戸]森屋治兵衛板。
【備考】分類「往来物」。『今川状』風に農民生活全般の心得を綴った往来物。「一、時候を弁ずして農家豊作を不得事」以下18カ条と後文から成る。農民が守るべき事柄(弓・鉄砲や殺生の禁止、年貢皆済、役人尊重・法令遵守、寺社の保全と祭礼)や村役人の心得、遊興・博奕、衣類、奉公人への慈悲など農民生活に関する事項を列挙し、後半の後文で四季耕作の手順、作物、農具・農業施設、検地・地方、畑作、気候、年貢、農閑期の労働、家普請、山林収穫物、農民心得(法令遵守・忠孝その他人倫・読み書き算)までを述べる。
★原装、題簽付き・極美本。
5000円 商人黄金袋
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】大江匡弼(文坡)作・序。
【年代等】安永4年1月序・刊。[京都]菊屋七郎兵衛板。
【備考】分類「商業・教訓」。まず農人同様にこの世に不可欠な商人の存在意義に触れ、正直・倹約・始末や正統な利潤追求など商売の大要を中国の故事を交えながら述べる。また、孝悌忠信の理を弁えるための商人の学問のあり方や、「富める商人」「中分の町人」「下の商人」など分限の違いによる商人心得にも言及する。さらに、商人は「世上の人の心を知る」ことが第一であること、富貴・栄耀の者ほど施行など慈悲の実践、すなわち陰徳を積むべきことなどを説く。
★原装、題簽付き・状態良好。
7000円 商人平生記
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】難波吾平作、伴祐佐バンユウスケ序。
【年代等】元文3年7月序、同年8月刊。[京都]菊屋七郎兵衛板。
【備考】分類「商業・教訓」。隠居老人である作者が家内や一族のために「いかにも読みやすく、合点の行き安き様にして、しかも紙数少なく、読む人の退屈せぬようを第一とし」て書き綴った町人心得書。簡潔明瞭を旨として、「商人心待ちの事」以下、忠孝、養父母、主従、主人への仕え方、子育て、家人を使う心得、大気・小気(一銭も無益に使わない心掛け)、士農工商の分別、生を保つこと(養生)、喧嘩口論、馴れ染むことへの用心、高利を貪らぬこと、婚礼および夫の心得、娘の育て方、交際の善悪、客を招く心得、他所訪問時の心得、養生、諸事油断禁物、諸芸嗜み、仏神崇拝、風雅の心持ちの23項に分けて述べ、以上の心得を毎月2回ずつ家内の者へ読み聞かせよと勧める。主人・奉公人など商家の家内一統のそれぞれの立場の心得を網羅的に記す。うち「士農工商の分別」では、「正直にして家業に精を出し、金銀を溜めては貧しき人を助力し、其の家に従う因縁有る者を取り立て、又は高貴の人も金銀に乏しき方は其の筋に依って用達し参らす」ことが商人の本懐であると説く。
★原装、題簽付き・美本。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5000円】。
3000円 〈米穀〉売買出世車
【判型】半紙本2巻2冊。縦225粍。
【作者】赤松閣鬼望(東白)編・序。
【年代等】延享5年3月序。同年5月作。刊年不明。
【備考】分類「経済」。『〈米穀〉売買出世車』は米売買の投機で成功した著者が体験談に照らして綴った米穀投機の秘訣集。『図式』1巻を欠く。
★原装・下巻のみ題簽付き。状態並み(虫損の為特価スタート)。稀少本。
20000円 〈米穀〉売買出世車・〈絵入〉八木宝の市
【判型】半紙本3巻3冊。縦225粍。
【作者】赤松閣鬼望(東白)編・序。
【年代等】延享5年3月序。同年5月作。宝暦8年10月刊。[江戸]山崎金兵衛、[大阪]赤松九兵衛、柏原屋嘉兵衛板。
【備考】分類「経済」。「〈絵入〉八木宝の市」は「売買出世車」の附録「図式」の改題本。『〈米穀〉売買出世車』は米売買の投機で成功した著者が体験談に照らして綴った米穀投機の秘訣集で、『図式』は米穀売買のあらましを図解したもの。
★原装・附録1冊のみ題簽付き・状態良好。稀少本。
3000円 〈改正〉大雑書万暦鏡
【判型】半紙本1冊。縦213粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸中期刊。刊行者不明。
【備考】分類「雑記・暦」。
★原装、題簽付き・表紙痛み・本文は良好。
4000円 学用木賊文(〈平生〉受用記)
【判型】半紙本1冊。縦243粍。
【作者】与野木氏作・書。
【年代等】江戸後期書。
【備考】分類「教訓」。商家子弟に読み聞かせるために綴った家訓風の教訓書。「教訓書は数多いがこのようなものを普段から家内の者を言い聞かせる人は稀である。その結果、子どもが孝行を知らず、奉公人が主人を大切にして仕えないのは、全て主人の誤りであり、場合によっては、人の使い方も知らない主人もあるため、このような人倫を諭したいと思って認めた」というのが本書執筆の動機で、月に数回は子息や手代たちに読ませよと勧める。前半部に「和歌の道」に関する所説や、正徳5年頃の「近衛関白信基公諫言」17カ条と「源義範教訓」を付す。
★原装、題簽付き・状態良好。
3000円 かてもの(糧物・加手物)
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】莅戸善政(ノゾキヨシマサ、大華)作。
【年代等】寛政12年作。享和2年3月初刊(米沢藩板)の複製(冒頭に活版の説明付き)。大正3年7月刊。[米沢]佐藤活版所版。
【備考】分類「本草・食物」。「糧物」とは飢饉等による食糧不足の際に、主食を節約するための代用食(救荒作物)のこと。寛政12年(1800年)に当時の米沢藩重臣・莅戸善政(大華)が、執筆した飢饉救済の手引書。2年後に前藩主・上杉治憲(鷹山)の命によって刊行。
★原装、題簽付き状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、複製本が4500〜5800円】。
15000円 家道訓
【判型】半紙本6巻6冊。縦221粍。
【作者】貝原篤信(益軒)作、茨木多左衛門(茨城信清、柳枝軒)跋。
【年代等】正徳2年(1712)1月跋・刊。[京都]茨木多左衛門板。
【備考】分類「教訓」。士農工商の全てにおける修身斉家や家政全般のあり方を述べた仮名書きの教訓書。第4巻以降は特に「用財(財を用いる法)」について焦点を当て、私欲を抑えて倹約に徹し家業を勤める勤倹二道や分相応の生活、家屋・家財の修繕、家計収支の管理、陰徳・積善、父母の奉養、器物や書物の借用、倹約と吝嗇、粗食三養など多方面にわたる心得を説く。あえて区分すれば、理念を主とした1〜3巻と、やや具体例の多い4〜6巻に分けられるが、重複的な記事が各巻に散見されるなど巻構成上の明快な区分はない。
★原装、題簽付き・状態並み。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、初期の6冊本が8万8000円】。
2000円 〈信後相続〉歓喜嘆
【判型】半紙本1冊。縦220粍。
【作者】荒井玉泉堂(洗心書房)作・序。長秀画。
【年代等】天保2年春序・刊。[京都]北村屋太助板。
【備考】分類「仏教」。「〈信後相続〉歓喜嘆」(茶呑咄しの意味、御寺参り小言の辨、親の異見聞違の息子、十九・二十の願の意味、口にいはれぬ心に知った梅の香ひ)の後半に「御当流順仰一すじ道絵図目録」「御当流以呂波歌」
★原装、題簽付き・状態並み(冒頭部小口側下角一部破損)。
5000円 〈増補〉元三大師御籤絵鈔(増補御鬮鈔)
【判型】中本1冊。縦180粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]西宮弥兵衛板。
【備考】分類「天台・占卜」。
★原装、題簽付き・状態良好。
5000円 元三大師御鬮詮(元三大師御鬮諸鈔)
【判型】半紙本2巻2冊。縦223粍。
【作者】託静序。
【年代等】文化6年1月序・刊。[京都]菱屋治兵衛板。
【備考】分類「天台・占卜」。
★原装題簽欠・状態並み・取り合わせ本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、文化板が1万5750円】。
12000円 〈福徳〉教訓けん約論(福徳教訓倹約論)
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】瓦長軒菊生序。
【年代等】寛政3年1月刊。[大阪]藤屋善七(春星堂)板。
【備考】分類「教訓」。序文によれば本書は、ある福人が秘蔵する書を大阪書肆の春星堂が請い求めて上梓したものという。「身上を保つ事」「一文惜しみ百知らずという事」「木遣りの事」「長者二代なしという事」「細か過ぎたる者は立身し難きという事」「倹約に見えて其の所に至らぬ事」「叶わぬ時の神叩き」「養生論の事」「鶴の一声の事」の9章に分けて、倹約・始末、賞罰、人を使う心得、正直・無私、分限など修身斉家のありようを説く。町人の気晴らしの必要性を述べたものだが、茶屋遊びも「世上の銀廻し」であると肯定的に説く点は独特である。
★原装、題簽付き(一部摩滅)・状態良好・稀書。
10000円 君子訓
【判型】半紙本3巻2冊。縦230粍。
【作者】貝原益軒(篤信・久兵衛)作。
【年代等】天保14年10月刊。[江戸]山城屋佐兵衛板。
【備考】分類「教訓」。
★原装、題簽付き・状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万7850円】。
7500円 子孫繁昌記(我守・教訓我まもり・心学我まもり)
【判型】横本1冊。縦116粍。
【作者】斉之編(高田重充(しげみつ)作か)。聴松軒序。
【年代等】天明元年夏、聴松軒序。天明4年春刊。江戸後期後印。[京都]恭敬舎蔵板、[江戸]須原屋茂兵衛ほか売出。
【備考】分類「心学」。『かなめぐさ』『絵本弄(教訓弄)』『絵本倭詩経』『五用心慎草』『絵本雨やどり』『新実語教』『朝倉新話』などの心学書や心学講舎による施印などからの抄録集。『石門心学史の研究』および『国書』は作者を高田重充とするが、本文末に「斉之謹集述」とあって高田重光に関する記述がない。
★原装、題簽付き・状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5000円〜1万8000円】。
15000円 四民善訓
【判型】半紙本5巻2冊。縦228粍。
【作者】牧野利道作。
【年代等】寛政6年刊(『国書総目録』)。刊行者不明。
【備考】分類「教訓」。
★原装、題簽付き・極美本。稀書本。
55000円 〈四民絵抄〉商家必読国字解
【判型】半紙本4巻附録1巻5冊。縦224粍。
【作者】堤一雲斎(正敏)作・序。松川修(有山)補。
【年代等】文化13年1月自序。文久元年9月成刻。文久2年1月刊。[大阪]河内屋喜兵衛ほか板。
【備考】分類「商業・教訓」。『史記』貨殖伝を始めとする経書から修身斉家の教えを抜粋し、あるいは和漢の故事を引きながら、第1巻「商術」「知務」、第2巻「習労」「使令」、第3巻「教養」「接待」、第4巻「継業」「主権」「応変」の9章に分けて説いた商人心得書。凡例によると、本書は「『史記』の貨殖伝に本づきて商道の奥旨を述べ、六経、四書、諸子百家の言を雑え引いて、其の儀を広め、庶人の身を修め家を斉う道を説」いたもので、本文中「其の伝に曰く」とあるのは全て貨殖伝からの引用とする。本来は自らの備忘録として記したものであったが、ある人の勧めで出版の運びとなった。
★原装、題簽付き・極美本(3巻第2丁欠)・稀書。
7000円 商家秘録(明治初年・原装本)
【判型】中本1冊。縦153粍。
【作者】大玄子作・序。
【年代等】明和7年(1770)11月初刊。明治初年後印。[大阪]赤志忠七板。
【備考】分類「商業」。米商いや米相場の秘訣を全38章(第1「諸商売之論」〜第38「米市場年中行事」)に綴った教訓書。序文では、米穀は人間の生活に必須でありこの掛け引きにおいて仁義を無視した商法で利を得るべきでないこと、貪欲や小利に迷って利潤を得た者がいないことなどを戒め、凡例でも本書を常に熟読して相場の動きを冷静に判断すべきことや、米市場における「足取(相場の高下)」「不時(想定外の相場の高下)」などの業界用語にも精通すべきことを説く。
★原装、題簽付き・美本。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8925円〜2万8000円】。
6000円 商家秘録
【判型】中本1冊。縦153粍。
【作者】大玄子作・序。
【年代等】明和7年(1770)11月刊。[大阪]高木遷喬堂、敦賀屋九兵衛板。
【備考】分類「商業」。本書は米商いや米相場の秘訣を全38章(第1「諸商売之論」〜第38「米市場年中行事」)に綴った教訓書。序文では、米穀は人間の生活に必須でありこの掛け引きにおいて仁義を無視した商法で利を得るべきでないこと、貪欲や小利に迷って利潤を得た者がいないことなどを戒め、凡例でも本書を常に熟読して相場の動きを冷静に判断すべきことや、米市場における「足取(相場の高下)」「不時(想定外の相場の高下)」などの業界用語にも精通すべきことを説く。
★原装題簽欠・状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8925円〜2万8000円】。
6000円 〈金持伝授〉生財辨
【判型】半紙本1冊。縦228粍。
【作者】釈雲解作・跋。
【年代等】文政12年秋以降刊。刊行者不明(私家版カ)。
【備考】分類「経済」。文政12年の秋、他国での遊学から帰国した著者が心に期するものがあって近隣の者に書き与えたもので、「人間五常の道」と「因果業報の理」を弁えるだけで、貧乏人が必ず金持ちになれることを説いた書。儒・仏・神道に関係なく士農工商の誰もが実践できる教えであり、各家庭に本書を1冊ずつ置いて月に数回家内の者に読み聞かせることを勧める。
★原装、題簽付き、美本。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、9800円】。
5000円 〈町人身体〉商売出世鑑
【判型】半紙本2巻合1冊。縦225粍。
【作者】木南子作。
【年代等】安永2年刊。[京都]近江屋市兵衛板。
【備考】分類「教訓」。序文にあるように、分限相応の身上を知って、身上を生涯保つ秘訣を説いた通俗教訓書。上巻に「親孝行にあらざれば出世ならざる事」以下3章、下巻に「思うてせざる事を勤むる事」以下11章の合計14章を載せる。まず上巻で、親孝行が立身出世の基本であり、孝行者に共通する実儀は天に通じる徳であることや、望ましい宿這入り(暖簾分け)のあり方、幼少時からの徳育(名を汚さぬ心得)を説く。続く下巻で、小善でも実行し小悪でも避けるように心掛けること、欲心が禍を招くこと、欲心・名利のための慈善・善行はかえって出世の妨げとなること、夫婦仲が良くないと立身できないこと、物事の成就には堪忍が不可欠なこと、神仏を誹るべきでないこと、さらに、交際上の贈答のあり方や従業員教育や人間性の見分け方、接客・訪問時のマナーなどにも言及する。
★原装、題簽付き・状態良好・稀書。
12000円 初学訓
【判型】半紙本5巻5冊。縦225粍。
【作者】貝原益軒(篤信)作。竹田定直序。
【年代等】享保3年5月、竹田定直序。同年10月刊。[京都]茨木多左衛門(柳枝軒)板。
【備考】分類「教訓」。
★原装、題簽付き・美本。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5冊揃いが1万8000円】。
55000円 人鏡論(金持重宝記)
【判型】半紙本3巻3冊。縦227粍。
【作者】大儒性子ショウシ作、足利義政跋、西園寺公藤キンフジ序(仮託)。
【年代等】元禄4年8月刊。[大阪]毛利田庄太郎板。本書の記載によれば、長享元年11月足利義政跋、文亀3年1月西園寺公藤序。
【備考】分類「教訓」。書名は外題による。本書は貞享4年刊『金銀万能丸』の改題本で、『人鏡論』と改題された後、さらに元禄7年に『金持重宝記』と改題された。義政晩年の長享元年に、本書の作者で儒者の性子、歌人で神道の達人である萩原中将、また、八宗兼学の僧侶である一如上人の3人の人心論議から始まるが、最終的に「仏の道も孔子の教えも悪しきにはあらねど…、我が神国に生をへて神明の誠を弁えぬは皆、畜類なるべし」との萩原中将の主張に納得し伊勢参宮の旅に出る。3人に同行した道無斎は、道中の物語で「金銀万能主義」を繰り返すが、参宮を果たした夜、4人は同じ夢を見、「今日からは神明の誠に徹せよ」とのお告げに感涙を流す。上京後、この経緯を物語に著すとともに、一如上人・性子・道無斎の3人が東国・西国・北国へと布教に出て、神明の誠に基づく正しい世の中に変わっていったという筋書きである。中国明末の三教(儒・仏・道)一致説は、近世日本では一般に神・儒・仏の三教一致として説かれた。儒・仏・道の一致を説いた仮名草子『百八町記』が寛文4年(1664)に刊行され、神・儒・仏の混合主義に立つ『和論語』が寛文9年に刊行されたように、17世紀後半には三教一致説はかなり流布しており、また、道無斎の金銀至上主義も当時の風刺と見られることから、東山殿の時代の話というのは全くの架空で、貞享に近い年代の創作と思われる。
★原装題簽2冊存(1冊摩滅)・美本。稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、29万4000円】。
6000円 すぎはひ草(治生草・治生艸)(初篇)
【判型】半紙本2巻2冊。縦231粍。
【作者】橘東海(正大・曰洪文エツコウブン)作・序。鈴木信成・佐久間思孝校。加藤環亀軒補。川佐広好書。山崎武陵画。・高久秋輔序。
【年代等】天保8年7月、鈴木信成序。天保8年8月、佐久間思考序。天保8年秋、星谷成徳(板橋)跋・刊。[刊行地不明]?々居(カンカンキョ)蔵板。
【備考】分類「教訓」。彫工=朝倉伊八。初篇のみ刊行。
★原装、題簽付き・状態良好。
7000円 〈商家日用〉生要鄙話
【判型】半紙本1冊。縦221粍。
【作者】佐々木玉川作。八隅延賢序。
【年代等】文化13年5月序・跋・刊。刊行者不明(私家版か)。
【備考】分類「教訓」。幼時からの努力で商人として成功した著者が、「幼年の比より心に思い、又は身に行いし事ども」を家内一統のために記した教訓書。まず人間は万物の霊であり、全ての者は自らの職分を油断なく勤めて世渡りすべきであるのに、家を破り人を損なう者は、本人はもとより、正しく導かなかった親も罪深いと戒める。また、幼少時には「偽り」「気侭」「許さざる友」の3つを堅く禁じるべきで、子どもの善なる性を父母の心得違いによって損なうべきではないと諭す。以下、子育てのありようを細々と述べ、家業で立身出世するには幼少からの心掛けが大切であるとして、理想的な商人の一生や各年代の指針などを具体的に説く。
★原装、題簽付き・状態良好・稀書(『国書総目録』未記載)。
10000円 たしなみ草
【判型】半紙本1冊。縦229粍。
【作者】川公美作。
【年代等】明治10年(1877)刊。刊行者不明(著者蔵板カ)。
【備考】分類「教訓」。「主たる者の心得」「従者たる者の心得」「親たる者の心得」「子たる者の心得」「夫の心得」「妻の心得」「兄たる者の心得」「弟の心得」「朋友に交わるの心得」の9項に分けて人倫を説いた教訓書。表紙共刷りの簡易製本であり、著者の私家版と思われる。
★刷り表紙・状態良好、稀書。
10000円 長者之弗箱
【判型】中本3巻3冊。縦172粍。
【作者】石田梅岩作(仮託)。高田重吉編。山田野亭序。
【年代等】明治25年9月刊。[大阪]高田治兵衛(文賞堂)板。
【備考】分類「教訓・心学」。上・中巻に天保13〜14年刊『〈御免〉倹約末乃栄』の初編および2編を、また、下巻に天保13年刊『〈御免・質素倹約〉現銀大安売』を収録した改題本。上巻見返に「石田勘平(梅岩)」作と記し、奥付に高田重吉の著作と記すが、全て山田野亭(大和屋圭蔵)の原作。
★原装、題簽付き・美本。
1500円 町人考見録(活版和装)
【判型】半紙本1冊。縦232粍。
【作者】俣野義郎編。
【年代等】大正2年11月序・刊。刊行者不明(私家版カ)。
【備考】分類「商業」。本書では、三井高房作、享保年間成立『町人考見録』(4巻4冊)を作者不明、年代不詳と紹介する。
★原装、題簽付き・状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2100円】。
45000円 町人嚢(町人袋)*やや後印
【判型】半紙本7巻7冊(本編5巻+底払2巻)。縦226粍。
【作者】西川如見(忠英・崎陽・求林斎)作・序。
【年代等】享保4年4月作(本編)。同年6月、柳枝軒跋・刊。[京都]茨木多左衛門(柳枝軒)板。
【備考】分類「教訓」。『百姓袋』(享保6年序)と並ぶ西川如見の代表的な通俗教訓書。第1巻では町人の品位について縷々述べ、町人に生まれた身の幸いを強調するとともに、真の商人、商売の基本から商人の学問のあり方までを説く。第2巻では分相応の礼儀、倹約と吝嗇、天下の金銀、自慢、借金・借用の是非などを古今の故事を引きながら述べる。第3巻では町人詞・京詞・田舎詞を始め、「富貴」「有徳」等の字義、正直・質素等を説きつつ、「町人こそ楽しけれ」と町人の自負をのぞかせる。第4巻では40歳以後の養生や飲酒、驕奢、年中行事や子供の遊び等について述べた後、根本において万人は平等であり、本心には貴賤の差別がないと明言する。第5巻では公儀・法度遵守、葬祭、吉凶、陰徳、分限者と金持ち、質素倹約、服忌、智恵、簡略等について述べる。また、「底払」上下2巻では、「直」の字義、神道と大和詞のほか、諸書からの語彙や金言名句、和漢風俗の相違等に関する諸説を列挙する。柳枝軒の跋文では本書を『町人嚢』と題するのは著者の謙遜であり、本書が「士農工商の宝袋」にふさわしいと宣伝する。
★原装、題簽付き・状態良好(小虫)。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装7冊本が、4万8000円】。
45000円 町人嚢(町人袋)*初印
【判型】半紙本7巻7冊(本編5巻+底払2巻)。縦226粍。
【作者】西川如見(忠英・崎陽・求林斎)作・序。
【年代等】享保4年4月作(本編)。同年6月、柳枝軒跋・刊。[京都]茨木多左衛門(柳枝軒)板。
【備考】分類「教訓」。『百姓袋』(享保6年序)と並ぶ西川如見の代表的な通俗教訓書。第1巻では町人の品位について縷々述べ、町人に生まれた身の幸いを強調するとともに、真の商人、商売の基本から商人の学問のあり方までを説く。第2巻では分相応の礼儀、倹約と吝嗇、天下の金銀、自慢、借金・借用の是非などを古今の故事を引きながら述べる。第3巻では町人詞・京詞・田舎詞を始め、「富貴」「有徳」等の字義、正直・質素等を説きつつ、「町人こそ楽しけれ」と町人の自負をのぞかせる。第4巻では40歳以後の養生や飲酒、驕奢、年中行事や子供の遊び等について述べた後、根本において万人は平等であり、本心には貴賤の差別がないと明言する。第5巻では公儀・法度遵守、葬祭、吉凶、陰徳、分限者と金持ち、質素倹約、服忌、智恵、簡略等について述べる。また、「底払」上下2巻では、「直」の字義、神道と大和詞のほか、諸書からの語彙や金言名句、和漢風俗の相違等に関する諸説を列挙する。柳枝軒の跋文では本書を『町人嚢』と題するのは著者の謙遜であり、本書が「士農工商の宝袋」にふさわしいと宣伝する。
★原装、題簽付き・状態並み(小虫)。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装7冊本が、4万8000円】。
3000円 通俗陰隲文(〈通俗〉陰隲文)(享保板)
【判型】小本1冊。縦159粍。
【作者】不明。
【年代等】宝永5年初刊。享保6年7月再刊。[京都]芳野屋徳兵衛板。
【備考】分類「道教」。
★原装、題簽付き・状態良好(数丁小虫)。
3000円 道歌百人一首麓枝折
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】恠亭紀賤丸作。
【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。
【備考】分類「教訓・和歌」。『道歌百人一首』改題本。
★原装、題簽付き・状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板が3000〜5000円】。
2000円 〈新編四民用字〉童訓名数往来(〈新刪〉童訓名数往来・名数往来)
【判型】中本1冊。縦179粍。
【年代等】享和3年3月刊。[江戸]西村与八板。
【備考】分類「往来物」。「夫、清(すめ)るは天と昇、濁るは地と降(くだり)、是を両儀といふ。その中に人を生ず。これを天地人の三才といふ…」で始まる文章で、三才・三光・四季・四徳・六時・四方・四維・五行・五色・十幹・十二支・四霊・四神・六畜等々の名数とその関連語を列挙した往来。見返に「此書先板は宝暦庚辰春焼已す。夫より当年まて四十四年、卯本を絶す…」と記す。
★原装題簽欠・状態並み(インク染み)・稀少本。
10000円 日用食性
【判型】小本1冊。縦145粍。
【作者】曲直瀬玄朔(マナセゲンサク)作。
【年代等】寛永10年9月刊。[京都]風月宗知板。
【備考】分類「医学」。「日用食性」「食性能毒」「諸疾宜禁集」「日用灸法」から成る。寛永10年板は刊本の最古本。
★原装題簽欠・小虫(一部、判読困難な箇所あり)。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、寛永19年板が4万5000円】。
5000円 〈陰隲〉人間立身出世方
【判型】半紙本1冊。縦227粍。
【作者】不明。
【年代等】天明2年作・刊。寛政元年再刊。[京都]佐々木惣四郎板カ。
【備考】分類「教訓」。道教の代表的な教典である『文昌帝君陰隲文』の俗解を主とする教訓書。書名の「〈陰隲〉人間立身出世方」も、「陰隲」が「立身出世」の基本であるという考え方を示す。巻頭に『陰隲文』(漢文)を掲げ、続いて「文昌帝君之伝」と「陰隲文由来」で『陰隲文』の概要を述べ、さらに、その霊験として中国の故事数例を紹介したうえで、『陰隲文』の邦訳である「通俗陰隲文」を収録する。寛政2年刊『当世心筋立』の書籍広告(佐々木惣四郎)中に本書の書名が見える。
★原装、題簽付き・状態良好・稀書。
10000円 〈人道五常〉貧福教近道図会
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】渓斎英泉(一筆庵)作(遺稿)。修善堂補訂。貞秀画。
【年代等】嘉永4年秋刊。[京都カ]西田氏蔵板。[京都]菱屋友七ほか売出。
【備考】分類「教訓・心学」。嘉永4年刊『貧福悟道捷径(善悪道中記4編)』の改題本。絵入り心学系教訓書。貧福の区別が生じる原因としての日頃の心の有りようを、様々な故事や譬え話や絵解きで諭した童蒙向けの心学系教訓書。序文で、神儒仏の三教の根本が「信」の一字にあり、幼時より信義を弁え、正直に生きることが三教に叶い、身を守り天のご加護を得る方法であることを述べ、「鍾馗の説」を展開する。続く本文で、神儒仏三教一致の論から始まり、日本・印度・中国の三国古今の教えが根本で一つであること、人倫の基本である親孝行、また、座礼・食礼・書札礼等の礼法の基本、堪忍、家業出精、質素倹約などを説き示し、最後に人は「天地の神と同体」であることを忘れずに、親や先祖に感謝し、「信の心」を尽くすことが大切だと結ぶ。
★原装、題簽付き・美本。
6000円 〈脩身捷径〉富貴の礎
【判型】半紙本2巻2冊。縦221粍。
【作者】壮健翁作・序。
【年代等】安政6年3月序(安永を安政と改竄)。明治初年刊。[大阪]中島徳兵衛板。
【備考】分類「教訓」。『〈町家式目〉分限玉乃礎』の改題本。「主人の礎」以下、女房、奉公人、息子、娘、女奉公人、丁児(丁稚)の7章に分けて、家内構成員別の「心得全般」とそれにまつわる長文の「逸話」を紹介した後に、一つ書きの心得と後文からなる家訓風の「式目」で締め括る。
★原装、題簽付き・美本。
18000円 武士訓
【判型】半紙本5巻5冊。縦228粍。
【作者】井沢長秀作。
【年代等】正徳5年1月作・刊。[京都]茨木多左衛門板。
【備考】分類「教訓」。
★原装、題簽付き・極美本。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4万2000円】。
18000円 武道初心集
【判型】半紙本3巻3冊。縦231粍。
【作者】大道寺友山作。鎌原貫忠序。小林徳方跋。
【年代等】天保5年10月序。同年11月跋・初刊。明治初年再刊。[松代]恩田氏蔵板。[江戸]和泉屋吉兵衛売出。
【備考】分類「教訓」。
★原装、題簽付き・極美本(書袋に包まれていたため新品同様に近い極上本)。書袋付き。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万5000円〜9万8000円】。
10000円 〈町家式目〉分限玉乃礎(たまのいしずへ・分限玉の礎〈并ニ町家式目〉・町人式目玉の礎)
【判型】半紙本2巻1冊。縦227粍。
【作者】壮健翁作・序。
【年代等】明和8年3月序。安永2年1月刊(後印)。[大阪]西田理兵衛、保武田伊右衛門、平瀬新右衛門、渋川彦太郎板。
【備考】分類「教訓」。「主人の礎」以下、女房、奉公人、息子、娘、女奉公人、丁児(丁稚)の7章に分けて、家内構成員別の「心得全般」とそれにまつわる長文の「逸話」を紹介した後に、一つ書きの心得と後文からなる家訓風の「式目」で締め括るという構成が本書の特徴である。本書の「式目」を模倣した類書は多く、天保15年刊『〈教訓式目〉分限心之的』、弘化2年刊『主従日用条目』、安政6年刊『家内和合弁』などがある。
★原装題簽摩滅・状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、安永板が7万5000円、天明板原装本が2万円】。
15000円 〈町家式目〉分限玉乃礎(たまのいしずへ・分限玉の礎〈并ニ町家式目〉・町人式目玉の礎)
【判型】半紙本2巻2冊。縦222粍。
【作者】壮健翁作・序。
【年代等】安永2年3月序。天明6年1月再刊。[大阪]河内屋喜兵衛板。
【備考】分類「教訓」。「主人の礎」以下、女房、奉公人、息子、娘、女奉公人、丁児(丁稚)の7章に分けて、家内構成員別の「心得全般」とそれにまつわる長文の「逸話」を紹介した後に、一つ書きの心得と後文からなる家訓風の「式目」で締め括るという構成が本書の特徴である。本書の「式目」を模倣した類書は多く、天保15年刊『〈教訓式目〉分限心之的』、弘化2年刊『主従日用条目』、安政6年刊『家内和合弁』などがある。
★原装題簽摩滅・状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、安永板が7万5000円、天明板原装本が2万円】。
10000円 〈町家式目〉分限玉乃礎(たまのいしずへ・分限玉の礎〈并ニ町家式目〉・町人式目玉の礎)
【判型】半紙本2巻1冊。縦231粍。
【作者】壮健翁作・序。
【年代等】明和8年3月序。安永2年1月刊(刊記には「明和癸巳年」とあるが、序文が明和8年であることから「癸巳」年は安永2年になる。後印本では「安永癸巳」と訂正)。[大阪]西田理兵衛、保武田伊右衛門、平瀬新右衛門、渋川彦太郎板。
【備考】分類「教訓」。「主人の礎」以下、女房、奉公人、息子、娘、女奉公人、丁児(丁稚)の7章に分けて、家内構成員別の「心得全般」とそれにまつわる長文の「逸話」を紹介した後に、一つ書きの心得と後文からなる家訓風の「式目」で締め括るという構成が本書の特徴である。本書の「式目」を模倣した類書は多く、天保15年刊『〈教訓式目〉分限心之的』、弘化2年刊『主従日用条目』、安政6年刊『家内和合弁』などがある。
★原装題簽摩滅・状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、安永板が7万5000円、天明板原装本が2万円】。
3000円 用心袋
【判型】半紙本3巻合1冊。縦225粍。
【作者】白水編・序。
【年代等】寛延2年1月序。[京都]堺屋仁兵衛板。
【備考】分類「教訓」。貝原益軒作に仮託され、『貝原用心袋』の書名でも刊行された
★改装題簽欠・状態良好。絵入。稀少。
10000円 楽訓
【判型】半紙本3巻3冊。縦225粍。
【作者】貝原篤信(益軒)作。茨城信清(柳枝軒)跋。
【年代等】宝永7年12月作・宝永8年1月跋・刊。[京都]茨木多左衛門(柳枝軒)原板の後印本(板元不明)。
【備考】分類「教訓」。
★改装題簽付き・美本。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3冊揃いが1万8000円〜2万8000円】。
10000円 〈西洋〉五体いろは(英和五体名頭字尽)
【判型】中本1冊。縦171粍。
【作者】不明。
【年代等】明治初年刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物・外国語」。
★原装、題簽付き・美本。
8000円 英学七ッいろは(〈英学捷径〉七ッ以呂波)
【判型】中本1冊。縦183粍。
【作者】阿部為任(友之進・碧海)作・序。
【年代等】慶応3年9月刊。[?]巴薺園蔵板。
【備考】分類「往来物・外国語」。「英字イロハ」の前にアルファベット・数字などをおき、巻末に「子母五十韻字(母音字・子音字の五十音図)」を収めた七ッいろは。
★原装、題簽付き・状態良好(書き入れあり)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万1500円〜7万8000円】。
5000円 〈和英〉五体いろは
【判型】中本1冊。縦179粍。
【作者】福川先生訳。
【年代等】明治初年刊。[東京]松陰社板。
【備考】分類「往来物・外国語」。板元は刊記を持つ別本による。
★原装題簽欠・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万500円】。
5000円 〈和英〉五体以呂波
【判型】中本1冊。縦179粍。
【作者】渡為常作・序。
【年代等】明治初年刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物・外国語」。
★原装、題簽付き・状態良好(見返し破損)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万2600円】。
8000円 〈英字三体〉名頭字尽(英学名頭字)
【判型】中本1冊。縦184粍。
【作者】橋爪貫一(松園)作。
【年代等】明治4年6月刊。[東京]椀屋喜兵衛板。
【備考】分類「往来物・外国語」。
★原装題簽欠付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万2600円】。
5000円 英語独稽古(〈英学捷径〉七ッ以呂波)
【判型】中本1冊。縦190粍。
【作者】仁科某編(井口松之助編カ)。
【年代等】明治33年10月刊。[東京]井口松之助板。
【備考】分類「往来物・外国語」。木版刷り・袋綴じ・くるみ表紙。表紙タイトル「THE TRANSLATED OF ENGLISH/英語独稽古」の下に「〈英学捷径〉七ッ以呂波」と記載する。奥付には「編輯兼印刷発行者・井口松之助」と記す。
★原装・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5750円】。
6500円 〈松川半山編画〉小学入門教授解(〈小学入門〉教授解)
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】松川半山作・画。
【年代等】明治9年2月刊。[大阪]三木佐助(玉淵堂)板。
【備考】分類「近代教育」。
★原装、題簽付き・美本。
10000円 〈英学捷径〉九体以呂波(九体伊呂波)
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】英国・ブラウン(撫良翁)作。橋爪貫一(松園)校。江立光・桃山人ほか書。
【年代等】明治4年8月刊。[東京]雁金屋清吉(青山堂)板。
【備考】分類「往来物・外国語」。
★原装、題簽付き・美本。
4000円 The first primer、 for the use of the School(英学入門)
【判型】中本1冊。縦178粍。
【作者】不明。
【年代等】明治2年刊。[横浜]シュウブンカン(Shoobunkwan)板。
【備考】分類「往来物・外国語」。見返に「THE FIRST PRIMER.FOR THE USE OF THE SCHOOL Shoobunkwan、AT yokohama. YOKOHAMA.1869」と記し、表紙に「英学入門」の題簽を付すという。家蔵本は題簽欠で、明治4年の書き入れあり。
★原装題簽欠付き・状態良好(表紙痛み)。
2000円 〈高塚鈴次郎輯〉小学書取本(〈小学必携〉書取本)
【判型】中本1冊。縦180粍。
【作者】高塚鈴次郎編。
【年代等】明治12年4月刊。[堺]岸宣美(翠雲堂)板。
【備考】分類「近代教育」。
★原装、題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書端本が2620円】。
13000円 訓蒙英学指南(初編)
【判型】中本1冊。縦185粍。
【作者】吉田庸徳作。
【年代等】明治5年9月刊。[東京]回春楼蔵板。[東京]若林喜兵衛ほか売出。
【備考】分類「往来物・外国語」。
★原装題簽摩滅・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万8000円】。
5000円 英字訓蒙
【判型】中本1冊。縦171粍。
【作者】不明。
【年代等】明治初年刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物・外国語」。表紙に「明治18年」の書き入れ。
★原装刷り表紙題簽付き・状態良好(表紙一部欠損)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6300円〜8400円】。
5000円 和英名頭字尽(〈和英雑書〉名頭字尽・英和五体名頭字尽)
【判型】中本1冊。縦184粍。
【作者】内川勇(一貫斎)訳。
【年代等】明治初年刊。[東京]宮田伊助(保永堂)板。
【備考】分類「往来物・外国語」。定価金70銭。後に明治17年『五体以呂波名頭字尽』(柏原徳造板)と改題(ただし編者を「金子平吉」と改竄)。
★原装、題簽付き・状態並み(左下角に手擦れあり)。
16000円 〈七ッいろは〉異人言葉
【判型】中本1冊。縦179粍。
【作者】不明。
【年代等】明治初年刊。[東京]吉田屋文蔵、吉田屋文三郎板。
【備考】分類「往来物・外国語」。ローマ字入り七ッいろはと、部類分け英単語集。
★原装、題簽付き・美本。
5000円 英字独学(〈三体〉英字独学)
【判型】中本2冊(同板2冊)。縦181粍。
【作者】茶好道人書。
【年代等】明治5年春刊。[?]栗田氏蔵板。
【備考】分類「往来物・外国語」。
★原装、題簽付き・状態並み(一部破損・書き込み)。
4000円 〈通商洋字便覧〉YOKOMOJIIROHA(横文字以呂波)
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】斉藤真英(健之)校・序。
【年代等】明治3年11月序・刊。[東京]松坂屋金之助板。
【備考】分類「往来物・外国語」。柱に「江東精舎」と記す。校訂者は江東住民のため校訂者蔵板か。
★原装刷外題・状態並み。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5700円】。
4000円 横文字早学
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】不明。
【年代等】慶応2年年刊。[横浜]師岡屋伊兵衛(錦港堂)板。
【備考】分類「往来物・外国語」。商用語学書の早い例として、ヴァンリードが、横浜の版元師岡屋伊兵衛から、1861年(文久元年)末に出した『商用会話』(第二版は『和英商話』)がある。このほか佐野屋冨五郎や増田万吉も平易な単語帳を出版している。
★原装題簽欠・一部破損・小虫。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万2000円〜3万8000円】。
5000円 横文字独学〈英学部〉(初編)(横文字独学初編)
【判型】中本1冊。縦179粍。
【作者】青木輔清(東江)編・序。
【年代等】明治4年3月序・刊。[埼玉県行田]忍藩洋学校板。
【備考】分類「往来物・外国語」。編者は忍藩士で、忍藩洋学校教師(序文から明らか)で、埼玉県洋学校でも教鞭をとっていたという。
★原装、題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万2000円〜5万2500円】。
6000円 横文字独学(英学部・二編上巻)
【判型】中本1冊。縦177粍。
【作者】青木清輔(東江)作・序。
【年代等】明治4年12月序・刊。[東京]柳河梅次郎(中外堂)板。
【備考】分類「往来物・外国語」。
★原装、題簽付き・美本(数丁わずかに小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万2000円】。
5500円 〈増補〉東海道順覧記
【判型】横本1冊。縦112粍。
【作者】盧橘庵適志編。修養亭序。
【年代等】延享2年11月序・初刊。寛延4年1月再刊。宝暦5年1月校訂・再刊。[江戸]野田太兵衛ほか板。
【備考】分類「地誌」。
★原装題簽欠・状態並み(小虫)。
2000円 〈増補〉大日本二千年袖鑑
【判型】中本3巻1冊。縦179粍。
【作者】不明。
【年代等】弘化4年初刊。江戸後期再刊。[江戸]新庄堂板。
【備考】分類「便覧」。国内の著名な神社仏閣の由来を始め、各種故事来歴を記した書。
★原装、題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3150円〜5000円】。
19000円 〈善悪〉迷所図会(善悪迷所図会・善悪道中記2編)
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】一筆庵(渓斎英泉・可候)作・画・序。
【年代等】弘化2年春作。弘化3年春序・刊。[江戸]本屋又助(頂恩堂)板。
【備考】分類「滑稽本」。「善悪道中記」は著者を変えながら全7編(天保15年〜文久2年)まで刊行。
★原装、題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万円〜3万6750円】。
1500円 教導手引草(初編)
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】神谷大周(甘黙・東海主人)作。養?微定序。
【年代等】明治6年9月序・刊。[東京]華王窟蔵板。[東京]大村屋惣兵衛売出。
【備考】分類「教訓」。
★原装、題簽付き・美本。
2500円 闡提老翁辻談義(白隠和尚辻談義)〈附粉引歌(主心お婆々粉引歌)〉
【判型】縦長本1冊。縦210粍。
【作者】白隠慧鶴作。
【年代等】明和7年夏、東嶺序・刊。[京都]小川源兵衛板。
【備考】分類「臨済」。『国書総目録』によれば延享3年成立。
★原装、題簽付き・状態並み(疲れ・小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4500円〜1万8900円】。
1500円 古歌集
【判型】半紙本1冊。縦210粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期書(裏表紙の裏紙に「文政7年」の記載あり)。
【備考】分類「教訓・和歌」。俚諺・道歌集。
★原装、題簽付き・美本。
5000円 士道要論
【判型】半紙本1冊。縦227粍。
【作者】斉藤徳蔵(正謙・拙堂)作・序。
【年代等】天保8年8月自序。嘉永3年7月刊。[安中]安中藩甘雨亭蔵板。[江戸]山城屋佐兵衛ほか売出。
【備考】分類「思想」。武士道書。「甘雨亭叢書」は、安中藩主板倉勝明(甘雨亭)(1809-0857)が蒐集した書籍のうい、特に近世名家の写本類の散逸を恐れて逐次出版したもので、当時の貴重な資料を多数含む。その期間は、弘化2年から幕末(1867年)にかけて行われ、正篇5集と別篇2集から成る。正篇は近世儒者の漢文随筆、別篇1集は和歌や和文、別篇2集はその他10種8冊で構成され、全部で56冊だが、完本は極めて稀で、多くが別篇2集を欠く48冊本。
★原装、題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5000円〜1万2600円】。
8000円 〈真宗〉故実選要鈔図絵(真宗故実選要抄)
【判型】大本3巻3冊。縦224粍。
【作者】清水葵斎編・序。
【年代等】安政6年冬序。万延元年4月刊。[京都]丁子屋九郎右衛門ほか板。
【備考】分類「真宗」。
★原装、題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5000円〜1万5750円】。
5000円 〈鴛海百郎編輯〉書算童蒙楷梯
【判型】半紙本3巻1冊。縦231粍。
【作者】鴛海百郎編。
【年代等】明治8年6月凡例。同年10月刊。[大分県]日新舎(著者)蔵板。
【備考】分類「数学」。
★原装、題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4冊本が3万5000円】。
2000円 〈新撰〉商売往来
【判型】半紙本1冊。縦232粍。
【作者】土屋伊兵衛編。伊藤桂洲(信平)書。
【年代等】明治12年1月書・刊。[東京]土屋伊兵衛(寒玉堂)板。
【備考】分類「往来物」。近世流布本『商売往来』の改編版の一つ。「凡、商売・通商持扱文字、員数、数量、多寡、取遣之日記、日誌、証文、証券…」で始まる本文は、近世流布本をベースに部分的に新語を加えた程度のものである。およそ商売に必要な用語を若干の心得とともに、通貨、雑穀、運輸、日用品、織物・衣類(染色・模様)、武器・軍用品、家財(舶来品)、薬種・香具、野菜・山菜・果実類、魚鳥類の順に列挙し、最後に商家子弟の学芸・商売上の心得を記して締め括る。本文を行書・大字3行・無訓で記し、巻末に楷書・小字13行(あるいは21行)・付訓の本文を再録する。
★原装、題簽付き・状態良好。
10000円 野山名霊集
【判型】大本5冊。縦268粍。
【作者】泰円(明有ミョウユウ)作・跋。茂範書。
【年代等】宝暦2年3月、妙有泰円跋。宝暦2年12月、源賞雅序。宝暦2年8月初刊、明治期後印。[紀州]高野山青巌寺経庫蔵板。 【備考】分類「寺院」。弘法大師誕生から開山に至る経緯など高野山の濫觴と、高野山の法会・寺院・建造物等を紹介した一種の案内記。装丁、経師・久五郎。第3巻33丁が重複。
★原装・題簽(後簽)付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万8900円〜8万4000円】。
180000円 女諸礼集(天和3年)
【判型】大本7巻合3冊揃。縦253粍。
【作者】不明。
【年代等】天和3年5月刊。[大阪]池田屋三郎右衛門板。
【備考】分類「往来物・礼法」。小笠原流の女性礼法書の最初の刊本。万治3年(大本)初刊本の系統とは一部異なるもの。
★原表紙による改装・題簽全て完・美本(1丁補コピー)。購入時の価格21万円。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、欠本5冊本が17万円〜18万9000円、端本1冊が1万5750円〜2万1000円】。
120000円 女諸礼集(元文3年)
【判型】大本7巻6冊揃。縦270粍。
【作者】不明。
【年代等】元文3年10月再刊。[大阪]田原屋平兵衛板。
【備考】分類「往来物・礼法」。小笠原流の女性礼法書の最初の刊本。万治3年板系統。万治板の再刊本(ただし、再刊にあたり、7巻末尾「女官」以下8丁を割愛。天和3年板とは異板で内容も一部異なる。
★原装、題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、欠本5冊本が17万円〜18万9000円、端本1冊が1万5750円〜2万1000円】。
35000円 〈勧善示蒙〉家職要道
【判型】大本1冊。縦253粍。
【作者】正司南鴃(正治)作・序、松川半山(真水)画・略注、荒木八十五翁跋。
【年代等】嘉永4年春序。慶応2年初刊(初編)。明治8年再刊。[京都]井上治兵衛、[大阪]三木佐助板。
【備考】分類「経済」。肥前有田の富商である著者が自らの体験をもとに綴った浩瀚な商人心得書。荒木氏の跋文では、本書は「皆、実地を踏んで著されし故、一つとして虚誕なく、世の人、是を身に行わば、愚といえども賢に、貧といえども福に至りなん。世に家道の書多しといえども、斯くの如き切なるを見ず」と絶賛する。慶応2年に初編(上下巻=第1・2巻)2冊が刊行され、明治8年に全10巻5冊本として出版された。明治期商人のバイブルとして読まれるほどの実践的な教訓書であった。
★原装、題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万8000円】。
6500円 〈辺土民間〉子孫繁昌手引草
【判型】半紙本1冊。縦232粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。
【備考】分類「教訓」。『子孫繁昌手引草』は作者未詳の間引き防止教諭書で、江戸後期から明治初年にかけて各地でたびたび板行されている。収録書は文久四年板で、跋文に「御上より結構之御書を以御諭し被下置候…然処、一ト通り御書物御渡しに相成候へ共、尚又、銘々共より奉願上、御判拝借いたし摺渡し候間、何卒人別一同申合必邪心強欲ニ不陥候様、御主意可奉専事ニ候」とあるように、もともと領民啓蒙のために上梓された板本の板木を借用して金山万市以下の有志によって再版された施本らしい。ちなみに平凡社・東洋文庫『子育ての書』に収録された天保五年(一八三四)板も信州小諸の篤志家によって再板されたもので、『子孫繁昌手引草』は公私双方の善意による藩板や施板で諸国に広まった。間引きの罪の重さと子育てのあり方を諭し、間引き防止の功徳を強調しつつ、地域・近隣での間引き防止に努めるように呼びかける。さらに巻末には、赤子の口を手で塞ぎ、赤子の腹に膝を載せて圧死させんとする「子返し」の図と、それを行う女性の心の姿を印象的に描いて、これが間引きをする者の「真の姿」であると戒める。
★原装・刷り表紙・状態並み(小虫)。稀書。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万500円〜3万6750円】。
3500円 婦行俚解[鷹山公女訓・米沢公御女訓](半紙本)
【判型】半紙本1冊。縦242粍。
【作者】上杉鷹山(治憲)作。
【年代等】寛政〜文政年間作。江戸後期書。
【備考】分類「往来物」。寛政頃作『婦行俚解』を始めとする八編の女子教訓書。基本的に『女誡』に基づき他家へ嫁ぐ女性の心得を平易に説いたもので、その大半は上杉鷹山が孫娘6名に書き与えたもの。通常は「婦行俚解」「老のこゝろ(老かこゝろ)」「桃の若葉(桃の嫩葉(どんぱ))」「千とせのもとゐ(千年の基・千歳の基)」「野辺の若菜」「千代の春草(千代の春艸)」「朝な朝な(朝奈々々)」「駒の贐(駒のはなむけ)」の8編から成るが、本書は「朝な朝な」までの7編を収録。これらは諸大名家等の女子教育に広く使用されたため、各教訓書単独または複数合本の形で数多くの伝本が残っている。
★原装(仮綴じ)・状態並み。
2000円 〈専修念仏〉四要篇
【判型】半紙本1冊。縦228粍。
【作者】向誉・光誉作。承誉(長門国大津郡大日比村・西円寺住職)序。知蔵(西円教寺)跋。
【年代等】文化13年2月序・初刊。安政7年1月再刊。大和屋某施印。
【備考】分類「浄土」。向誉関通著「専修念仏同行講衆え掟書」「臨終用心」「同追加」の3編に、光誉法岸著「臨終要語」(天明7年秋作)を加えた4編を合綴した仏書(臨終行儀書)。
★原装、題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2800円〜5250円】。
1500円 辨惑篇(弁惑篇)
【判型】大本1冊。縦254粍。
【作者】仁上如蘭(淳)ニカミジョラン作。
【年代等】弘化2年11月刊。[江戸カ下町]松柏堂板。
【備考】分類「漢学」。丙午迷信に関する教訓。
★原装題簽欠・状態並み(小虫)。
18000円 丙丁炯戒録(ヘイテイケイカイロク)
【判型】大本2巻2冊。縦267粍。
【作者】塩谷宕陰(シオノヤトウイン、世弘)作・序。林?・佐藤坦序。淡海関研書。松崎復(益城)跋。
【年代等】天保9年5月自序。天保11年春佐藤坦序。同年10月林?序。同年12月松崎復跋・刊。[江戸]三畏斎蔵板。
【備考】分類「災異」。用明天皇元年(586)〜天文16年(1547)までの災異史。丙午と同様に丙丁の年にも災難が多いとされ、丙丁の年に起こった事件を1000年の日本史から採録したもの。老中・水野忠邦が儒者の塩谷宕陰に命じ、『丙丁亀鑑』にならって編纂させた。
★原装、題簽付き・極美本・稀書。
5500円 洛陽名筆集
【判型】大本2巻合1冊。縦276粍。
【作者】不明。
【年代等】寛文8年11月初刊(刊記転写)。江戸前期刊。川崎治郎右衛門板カ。
【備考】分類「書道」。本書は寛文8年初刊で、延宝2年に再刊された。本書は刊記の丁が欠落するが、江戸前期刊行である。
★原装題簽欠・状態並み(小虫・最終丁1丁補写)。
15000円 悦目抄(引括抄・佚名抄)
【判型】大本2巻2冊。縦282粍。
【作者】伝藤原基俊作(仮託)。
【年代等】正保2年5月刊。刊行者不明。
【備考】分類「歌学」。最古刊本(本書のほか寛文6年板あり)。
★原装、題簽付き・状態並み(小虫)・刷り良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5万5000円〜12万円】。
1700円 五体名頭字尽[〈増字〉五体名頭字](山形屋ほか板)
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[伊勢]山形屋伝右衛門ほか板。
【備考】分類「往来物」。いわゆる『名頭(名頭字尽)』の本文を1字1行として行書・楷書・隷書・篆書・角字の五体で記した往来。類書が多く諸本により収録字数が異なるが、文政10年板は「源・平・藤・橘・茂・文・八・弥…」以下111字を収録。また、頭書を伴うものが大半で、文政10年板の場合、「三体偏冠」「以呂波仮名始」「仮名本字」「紋形」を収録する。本書はその類書。
★原装、題簽付き、状態並み(表紙汚損)。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書が2700〜1万5000円】。
1500円 〈吉岡孝始著・真行両点〉単語五千字(〈吉岡氏〉単語五千字)
【判型】半紙本1冊。縦222粍。
【作者】吉岡孝始編。村田海石書。
【年代等】明治7年2月刊。[大阪]柳原喜兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。日常生活に必要な語句を網羅的に集めた往来。方形・色・天文・地理・居処・時令・度量衡并貨・人倫・身体・布帛・衣服・器戝・金石・殻菜・草木・菓実・飲食・魚蟲介・鳥獣の20門に分けて合計約2350語(約4500字)を収録。本文を行書・大字・3行・付訓(両点)で記し、各漢字の左側に楷書を小字で添える。なお、『大阪出版書籍目録』では小川弘蔵(含章・民徳)編とする。
★原装、題簽付き、状態良好(数丁小虫・汚損)。
4500円 〈諸家〉名字往来(新撰名字往来)
【判型】中本1冊。縦177粍。
【作者】不明。
【年代等】天保11年1月刊。[江戸]和泉屋市兵衛板。
【備考】分類「往来物」。前田氏以下114大名家の名字と、菅沼氏など130旗本家の名字を七五調の韻文体で綴った往来。「掛向(かけまく)は最(いと)も畏き事ながら、抑天下の治るは、文武二道に因といふ。其古言になぞらへて、武家の名字を文に綴り、目出度御代を祝ひ侍る…」と書き始め、武家諸大名・旗本家の名字を列挙し、最後に武家政治による今日の泰平の恩を強調して結ぶ。頭書に「諸家花号尽(もんづくし)」、巻頭に「諌鼓鳥」「殷の湯王」の故事と挿絵を掲げる。
★原装、題簽付き、美本。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万800円】。
2000円 消息往来大全(消息書法往来ほか)
【判型】中本1冊。縦175粍。
【作者】鼻山人(細河並輔)作(消息書法往来)。
【年代等】弘化2年1月刊。[江戸]森屋治郎兵衛板。
【備考】分類「往来物」。
★原装、題簽欠、状態並み、表紙疲れ。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円】。
2000円 〈弘化新版〉松林用文章(表紙書込)
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】弘化4年1月刊。[江戸]藤岡屋慶次郎板。
【備考】分類「往来物」。「正月之文」「三月の文」「五月の文」「暑中見舞の文」「中元の文」「九月の文」「恵美寿講の文」「寒中見舞の文」「歳暮の文」「元服祝の文」「婚礼悦の文」の11通を収録した簡易な用文章。書名の「松林」は板元の堂号による。
★原装、題簽付き・状態並み(表紙書込)。
2000円 〈弘化新版〉松林用文章(万延2年書入)
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】弘化4年1月刊。[江戸]藤岡屋慶次郎板。
【備考】分類「往来物」。「正月之文」「三月の文」「五月の文」「暑中見舞の文」「中元の文」「九月の文」「恵美寿講の文」「寒中見舞の文」「歳暮の文」「元服祝の文」「婚礼悦の文」の11通を収録した簡易な用文章。書名の「松林」は板元の堂号による。
★原装、題簽付き・状態並み(表紙に「万延2年」の書入)。
2200円 〈改正〉諸証文定則便覧
【判型】中本1冊。縦187粍。
【作者】新井隆存作。
【年代等】明治9年4月刊。[大阪]松田幸助蔵板。中川勘助売出。
【備考】分類「往来物」。「請取証文」(2通)から「乳母請状」までの28通の証文類文例を掲げた用文章。明治8年9月・第48号布告の「建物書入質書式之事(第1号〜第4号書式)」も図解(二色刷り)する。
★原装、題簽付き、表紙疲れ、本文良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4100円】。
14000円 〈道歌教訓・童蒙早合点〉一休狂歌雀
【判型】半紙本1冊。縦221粍。
【作者】辻本基定(源基定)編。
【年代等】天保9年5月刊。[京都]堺屋仁兵衛板。
【備考】分類「往来物」。一休が詠んだという道歌を集めた絵入り教訓書。冒頭に「かねて道歌をもつて世の人を常に御教訓ありしとなり。この道歌も宝蔵に納りありしを、縁をもとめ乞うけて、道のみちしるべにもと桜木(はんこう)にちりばめしものなり」とその由来を載せ、各丁の半丁毎に挿絵を伴う道歌一首を下段に置き、その上段に道歌六首を列挙する体裁で、「理非をわけ国を守護して身をたゞし、民をすくふを儒道とはいふ」以下124首を掲げ、さらに巻末「付録」に、作者が撰んだ空海・夢窓国師・仏国禅師・読人しらずの道歌四首を付す。なお本書の続編である『〈道歌教訓・童蒙早合点〉狂歌雀後篇』が天保10年に刊行。
★原装、題簽付き、状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、天明期の写本が10万2600円】。
2000円 親孝行いろは教訓
【判型】中本1冊。縦169粍。
【作者】不明。
【年代等】明治24年4月刊。[前橋]大平金三郎板。
【備考】分類「往来物」。孝行を説いたイロハ教訓歌を集めた小冊子の教訓。見返に「学文わ真事たゞせむ孝乃道、親を見すてゝなんの学文」の一首を据え、続く本文で「いにしへのたゞしき世には人々の、うへしたともにこゝろすぐなる」以下の48首を、半丁に2段・3列、合計6首ずつ掲げる。板元の大平氏は新潟県士族で前橋に住す。
★原装、刷り表紙、状態並み、稀書。
8000円 〈麁食三益〉家宝往来
【判型】中本1冊。縦178粍。
【作者】不明。
【年代等】天保5年4月刊。[江戸]山口屋藤兵衛板。
【備考】分類「往来物」。天保5年刊『道外実語教』後半部「寿福心得種」に若干の増補を加えたものを本文とし、頭書に粗食・微食を主とする倹約を説いた教訓文を載せた往来。金・銀・米・銭・布の「五宝」、とりわけ米が「人命の根本」であり、その有り難さを十分かみしめると同時に、三度の食事にありつける「泰平二百余年」の国恩に感謝すべきことを冒頭に説き、延寿のための養生法として具体的に「麁食三益の法(三度の食事のうち一回を粥にする倹約法)」を示し、この種の倹約が「庶民困窮の助」になることを諭す。本書は町人向けの天保13年刊『〈御免・質素倹約〉現銀大安売』にも影響を与え、同書頭書「倹約心得草」に本書とほぼ同文を載せる。
★原装、題簽付き、美本。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万6200〜2万8000円】。
1500円 教訓往来(刊年不明)
【判型】中本1冊。縦179粍。
【作者】不明。
【年代等】寛政元年初刊。江戸後期再刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。正徳4年刊『〈堀氏〉寺子往来』所収「寺子教訓書」の本文(準漢文体)を漢字・仮名交じり文に改めたもの。ただし、内容の一部に削除または増補が見られる。特に寺子屋内での礼儀や学習態度については記述がより詳しくなっている。頭書に「天満宮信心鈔」「五節句之略由来」等を収録。
★原装、題簽付き、状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円】。
3000円 〈童子教訓〉孝行種(童子教訓孝行種)
【判型】中本1冊。縦178粍。
【作者】鼻山人(東里山人)作。
【年代等】文政7年1月初刊。江戸後期再刊。[江戸]森屋治兵衛板。
【備考】分類「往来物」。父母から恩恵とそれに報いる孝行のあらましを諭した往来。「凡、人の子たるもの一人として父母の慈悲を請ざるはなく、其大恩の難有を知ば、先第一、孝行に可致事肝要也…」と起筆して、全ての人間は父母の慈悲を受けており、孝行が当然なこと、また、「御袋」という言葉の由来や父母の養育の大恩、親の言葉に従うべき必然性、色欲と酒毒の戒め、正直・勤勉に生きるべきことなどを説く。頭書に「硯のはじまり」「墨のはじまり」「筆のはじまり」「紙のはじまり」などの記事を載せる。
★原装題簽欠、状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、7000〜8000円】。
3000円 〈小学必読〉御恩の巻(〈伊藤参行著述・柴田花守補訂〉御恩乃巻)
【判型】半紙本1冊。縦226粍。
【作者】伊藤参行(花形浪江)作。柴田花守(咲園)補。五島三喜序。
【年代等】文化頃作。明治5年刊記。明治6年序・刊。[吉田]神戸三藤(実行社)蔵板。[大阪]秋田屋太右衛門(田中太右衛門)ほか売出。
【備考】分類「往来物」。「父母の、御恩の深きお恵み、ねてもさめてもわするなよ、まづあさおきてみをきよめ、もとのちゝはゝをがみつゝ…」で始まる七五調の文章で、「日夜身に蒙る所の種々の恩頼を酬奉る事を懇に諭し示し」た教訓書。大父母(もとのちちはは)の御恩・日輪の御恩・泰平の御恩・主人の御恩・師匠の御恩・親の御恩の6章に分けて、それぞれの高恩と報恩のための具体的目標を示す。本文を大字・5行・付訓で記す。巻末に上記の教訓を敷衍した「子傅謡(こもりうた)」を掲げる。『四民教諭』と同様に、文化年間に参行が著した遺稿を明治期に上梓したもの。
★原装、題簽付き、美本。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万300円】。
2000円 三字訓
【判型】半紙本1冊。縦210粍。
【作者】越智宣哲(明卿)作。藤沢南岳(恒・元妄・元章・士亨・黄鵠・黄坡)序。東吉貞(桂林)跋。
【年代等】明治39年11月序。明治40年2月跋。同年4月初刊。昭和16年4月再刊。[奈良]正気書院(欽聖会)板。
【備考】分類「往来物」。『三字経』にならって編んだ教訓書。「天地性、人為貴、維厥初、四端備、曰仁義、曰礼智、我固有、豈外至…」で始まる3字1句、合計218句からなる文章で、忠孝の道は根本において全く同一であること、孝の大切さや孝の徳を強調し、和漢の孝子の例などを紹介する。本文を楷書・大字・5行・無訓で記す。なお巻末付録に、五十音で始まる五言四句の教訓文を集めた「啓蒙小訓」を載せる。
★原装、題簽付き、状態良好。 
5000円 近道子宝(初板本)
【判型】大本1冊。縦270粍。
【作者】平井自休作。観p堂(観樹堂)松隠書。
【年代等】正徳3年6月書・刊。[江戸]柳屋庄兵衛板。
【備考】分類「往来物」。本書は大本の初刊本。手習い初学者に必要な衣食住・職業などの基本語彙と心得を綴った往来物。「童部(わらんべ)の時早く習しるへき事あり。先(まず)上をは天という、下をは地と云。月日の出る方を東といふ…」で始まり、天地・四方・四季・年号・十干十二支・日本国名・地形・生物・幼少時の通過儀礼・学習上の心得(学習すべき往来物として『手習状(初登山手習教訓書)』『実語教』『江戸往来』『今川状』『庭訓往来』を挙げる)・布帛・衣類・食物・住居・武士用字・百姓用字・職人用字・商人用字・町人の利・神儒仏・芸能・禁制(童蒙にふさわしくない遊び)・富裕者になるまじないと倹約の誓い、の順に語彙や心得を列記する。初板本は大字・3行・付訓の手本用に記す。
★改装題簽欠、状態並み。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万7000円】。
3000円 〈水戸黄門光圀卿御遺訓〉天筆和合楽
【判型】中本1冊。縦177粍。
【作者】鼻山人(東里山人)作・跋。
【年代等】弘化4年1月刊。[江戸]森屋治郎兵衛板。
【備考】分類「往来物」。表紙見返に『水戸黄門光圀卿御遺訓抜書』と記して、あたかも光圀の遺訓のように装うが、その実は室鳩巣作『明君家訓』第1条を本文の中心にすえて若干の増補を行った教訓文に過ぎない。内容は5項目からなり、冒頭が「今般愚意之趣…」で始まる『明君家訓』第1条の全文を写したもので、明君・忠臣の本務や心得について記す。以下「倹約」「孝順」「節義」「家業出精」の四項について短文で綴るが、うち「孝順」「節義」はそれぞれ『明君家訓』第3・4条からの抜粋であり、他の条々も同趣旨の教訓である。頭書に、正直・神明・人倫等について述べた教訓文と教訓歌を掲げる。
★原装、題簽欠、表紙汚損、本文良好、稀書。
3000円 〈草場廉著〉皇朝歴代歌(草場廉著皇朝歴代歌)
【判型】半紙本2編合1冊。縦235粍。
【作者】草場廉(船山)作。頼復校・序。
【年代等】明治7年序。同年1月刊。[京都カ]耕読楼蔵板。[京都]藤井卯兵衛ほか売出。
【備考】分類「往来物」。神代から徳川幕府成立までの歴史を綴った史詩型往来で、『前皇朝歴代歌』と『後皇朝歴代歌』の2編から成る。「神武降生是天孫、一挙東征定中原、乃為帝都大和国、秋津洲号到今存…」のように7言1句を基本とする文章で、前者は神武天皇から後小松天皇までの2050年の歴史を計380句、また後者は称光天皇から後水尾天皇までの220年の歴史を計136句でそれぞれ記す(楷書・やや小字・八行・無訓)。なお、本書の続編『〈草場廉著・後後〉皇朝歴代歌』が翌年に出版された。
★原装、題簽付き、美本。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5400円】。
2500円 扶桑三字史
【判型】半紙本1冊。縦228粍。
【作者】内田晋斎(嘉一)作・書。菘坪処士(厳)序。
【年代等】慶応2年9月作・序。明治6年7月刊。[東京]万薀堂蔵板。二三屋三二ほか売出。
【備考】分類「往来物」。神代から安土桃山までの皇国中心の歴史を3字1句を基本とする合計360句で記した往来。「不学陋、不問愚、百年命、六尺躯、不読書、何為夫、吾与人、同神枝…」で起筆して、まず読書・学問に重要性と、その初めに国事(国史)を習うべきことを述べ、伊弉諾尊・伊弉冉尊以来の古代史を歴代天皇治世下の歴史的・文化的事象を列記する形で示し、中世武家政治の変遷や治乱興亡を略述した後で、天皇が統治する皇国の風俗や徳教がもたらす天下泰平を讃えて締め括る。
★原装題簽欠、美本、稀書。
2000円 江戸往来(自遣往来)(寛政8年板)
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】不明。
【年代等】宝暦8年8月初刊。天明元年8月再刊。寛政8年5月再刊。[江戸]西村屋与八板(元祖・丸屋小兵衛板)
【備考】分類「往来物」。全編1通の手紙形式を採り、第一に年始の挨拶、第二に千代田城内での将軍家を中心とする年始の儀式ならびに行事の有様、第三に諸国より流入する土産・菓肴・衣服・器財・舶来の品々、第四に江戸の広さおよび町々の方角と武家民家の密集する様子、第五に明暦年中に玉川の水を東南の地に引いたことや、万治年中に隅田川に両国橋をかけたこと、第六に不忍池遊興の状況を叙して御代の泰平を謳歌する。このように江戸の案内書も兼ねることから、内題を『自遣往来』としたとも考えられ、この書名によっても普及した往来である。その構成においては、『駿河状(駿府往来)』よりの影響を受けているが、同時に第三〜六項は江戸の武家・庶民が営む生活に即した独自の内容であり、地理科往来・地誌型の代表的な往来となった。すなわち、本往来自身が多くの板を重ねて普及したのみでなく、江戸中期・後期そして明治初年の各地で作られた地誌型往来の編集方式や記事内容に深甚の影響を及ぼした。
★原装、題簽欠、状態良好。
12000円 〈新撰〉大阪往来[新撰大阪往来]
【判型】半紙本1冊。縦228粍。
【作者】牧野静夫(昌=j作。村田海石書。
【年代等】明治6年夏作。同年7月官許。明治7年1月刊。[東京]若林喜兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。明治初年の大阪の地理や社会の様子を七五調・美文体で記した往来。「明治紀元の辰の年、四海に仰ぐ王政の、昔に復る聖代は、無辺無彊の各国に、肩をならぶる知識の道、学べば進む文明の、基開けし天の戸の…」と筆を起こし、大阪の経緯度・気候・面積・戸数・人口や学校・通商などの現況に触れ、以下、各地の名所・寺社・諸施設や産業・文化・風俗等の様相を紹介する。「夜は瓦斯燈の輝きて…」など新文明の最中に発展していく大阪を前面に出すのが特色。巻頭に、折込地図「大坂市中略図」および「市中風景画」(色刷り)を掲げる。
★原装、題簽付き、口絵色刷、状態良好(一部小虫、折込地図欠)。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万円】。
12000円 〈小学習字〉東京往来(〈小学習字〉東京地名問答)
【判型】半紙本1冊。縦229粍。
【作者】高崎脩助作。竹陰処士序。美邨請敬書。
【年代等】明治10年序・初刊。明治11年6月再刊。[東京]中邨熊次郎板。
【備考】分類「往来物」。明治初年の東京の「朱引内」6大区70小区と「朱引外」5大区33小区の各区毎に町名・諸官庁・主要建造物その他の地名、また、沿革や諸産業などを概説した往来。「夫、東京は朱引内、六大区中七十の、小区賑ふ大都、竈の数は十四万六千七百余戸にして、人口凡六十万…」で始まる七五調の文章で、東京府の現況を述べ、以下、大小の各区を紹介した後、「日本一の大都会ゆたけき御代そ実に有かたき」と結ぶ。頭書に、東京府下の全町村名や風景画を掲げる。なお、本書刊行の翌年(明治11年)に、本書の改題本である『〈小学習字〉東京往来』が同じ板元から出版された。
★原装題簽一部存、本文は状態良好、稀書。
20000円 戸隠善光寺往来(戸隠山善光寺詣)
【判型】中本1冊。縦179粍。
【作者】十返舎一九作。三武青洲書。
【年代等】文化頃初刊カ。文政5年3月刊。[江戸]森屋治兵衛板。
【備考】分類「往来物」。母の善光寺参詣に同道する息子に対して参詣経験者が書き与える手紙文に模して、信州善光寺や戸隠山への道中のあらましや、名所・名物・景趣・縁起などを紹介した往来。まず江戸・本郷通追分から中山道を下り、板橋〜熊谷〜高崎〜安中〜軽井沢を経て、善光寺に至るまでの行程を述べ、続いて門前町の様子、善光寺の縁起、さらに、戸隠山への参詣路と戸隠明神、九頭竜権現の由来や霊験などについて記す。口絵に、川の両岸より綱で渡し船を引くので有名な犀川(さいがわ)を描いた「信州川中嶋船渡之図」を掲げるほか、頭書に上州・信州の寺社や名所・名物・名産品を列挙した「上州神社仏閣」「当国名所」「上州土産」「信州名所」等の記事を載せる。
★原装題簽欠、美本、稀書。 【参考価格(初出品時の相場です):購入価2万6000円以上】
2500円 名物往来(名物往来文宝蔵)(江戸後期再刊)
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸中期初刊・江戸後期再刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。近世中期における全国の名産品を列挙した往来。「先、洛陽西陣之綾織、上京誂染、室町呉服、鼠屋柄糸、岩井具足、埋忠鉄仁、正阿弥鍔、御影堂扇、御所文庫、内裏雛…」と京都の名産・名物から書き始め、以下、各地の農産物、海産物、工芸品、加工食物、醸造品などを随意に列挙する。ただし末尾は若干の分類意識によっており、「衣服之品」「異国之渡物(衣類・薬種・金石・工芸品等)」の数々を列記する(末尾は諸本によって若干の異同がある)。
★原装題簽欠、美本。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装本が6万8000円】。
14000円 世界商売往来(正・続・続々・補遺・追加)
【判型】中本5編5冊。縦180粍。
【作者】橋爪貫一(松園)作。加藤雷洲・暁雲斎・滕月摸山画。
【年代等】 明治4〜6年刊。[東京]雁金屋清吉(青山堂)板。
【備考】分類「往来物」。『世界商売往来』は、明治初年における貿易商子弟用の教科書として作られたもので、明治4年板を初編として以後5編まで刊行された。初編『世界商売往来』は、主要貿易国名、海運上の測量、日本へ入港する船舶、商船の構造や機械類、軍艦の兵器・器具類、外国商人を迎える旅館・商店、主要貿易品などについて記す。本文中の要語に注解または図解を施し、頭書に要語の英単語とその読みを示す(2・3編も同様)。また、この初編は明治6年に『日新表(第2輯)』の書名で刊行されたほか、頭書・付録記事を削除し、作者名を故意に隠蔽した『改正商売往来(〈改正〉世界商売往来)』など数種の類書が出回った。2編『続世界商売往来』は、貿易商に必要な知識・教養・心得等について記したもので、主要貿易品名については初編とほとんど異なる語彙を集録する。明治6年には『日新表(第2輯)』の書名で刊行された。3編『続々世界商売往来』は、外国商事に必要な語彙、貨幣換算、主要貿易品、工人の種類、欧米国名と主要生産物などについて記す。4編『世界商売往来補遺』は、印紙の貼用、貨幣・紙幣、秤の種類と効用、枡の種類と効用、貿易商人の教養と心得等について記すが、貿易品に関する語彙を全く収めず、もっぱら貿易取引上の技術や心得に終始するのが特徴。また、同頭書には内国郵船による運送費や内国郵便等について記載する。5編『世界商売往来追加』は、日本の豊かな物産や主要産物等について記し、世界貿易よりも、国内の商取引物資・生産物資に関する語彙を広く採録する。頭書に秤・尺度・平積・立積・貨幣についての解説を収める。
★原装、題簽2冊(続・続々)付き、状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、各冊とも概ね4000〜1万円のため、1万6000〜4万円相当】
2500円 大全商売往来
【判型】中本1冊。縦177粍。
【作者】近沢幸山(桃堂)作。
【年代等】天保13年初刊。江戸後期再刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。裏見返に「安政五年」の書き入れあり。「商売往来」「拾遺商売往来」「商売往来講釈」の3編を合冊した往来。まず最初に天保13年に「商売往来」「拾遺商売往来」を合綴した『古今商売往来』(江戸・山城屋佐兵衛ほか板)が刊行され、その後、「商売往来講釈」が増補されたものと思われる。
★原装、題簽付き、美本。
2700円 〈百姓日用重宝〉農人往来
【判型】半紙本1冊。縦約180粍。
【作者】山野、山画。
【年代等】文化8年初刊。文政元年夏求板。[大阪]藤屋吉兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。農民の地位、四季耕作、検地・年貢、農具・農業施設、農家家屋・建築資材、家財・諸道具、諸職業、農作物、衣食住、生活心得などを述べた往来。特に「一、抑農人百性之輩平生可心懸条々…」と条目風に書き始める後半部は農耕生活全般の心得で、当時の御触書・条目類からの影響も色濃い。本文を大字・五行・付訓で記し、稀に割注を施す。巻頭に農耕図二葉、巻末に「田家四時占候(のうかよつのときのうらない)」「片仮名伊呂波」等を掲げる。
★原装、題簽付き(一部摩滅)、状態良好(小虫)。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3000〜6000円】。
3000円 百性往来豊年蔵(寛政板)
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】禿箒子作。
【年代等】明和3年初刊。寛政9年1月再刊。[江戸]西村屋与八板。
【備考】分類「往来物」。農業型往来中最も流布し、『〈手本〉農業往来』とともに後世の類書に最も大きな影響を与えた農業型往来『百性往来』の初板本系統本。再板本には明和三年、鱗形屋孫兵衛原板の旨を記すが、初板本と推定される鱗形屋板の刊記には刊年を記さず、「此一冊は、農家童子の為に新に綴て令板行、猶亦、文字を改め、仮名を正して読に易く、学んで益あらば、誠に農家不朽の基ならん而已」と付記する。「凡、百性取扱文字、農業・耕作之道具、鋤、鍬、鎌、犁(からすき)…」で始まる本文は明らかに、堀流水軒作『商売往来』を模倣して編んだものであり、同往来のスタイルを踏襲して、以下、農具、農業施設、田畑度量衡・地方、潅漑施設、肥料、稲作手順と諸注意、巡見・検地・助郷等の夫役、運送・交通、領地、家屋造作、機織、農民の日常食、農閑期の労働・雑務・牛馬飼育、在所の地理的知識、穏田をせず正直な農民の子孫繁昌までを説いて結ぶ。
★原装、題簽付き(一部破損)、状態良好。
2000円 〈維新〉御布告往来
【判型】中本1冊。縦184粍。
【作者】冲志楼作。
【年代等】明治5年9月刊。[東京]思明楼板。
【備考】分類「往来物」。国政・公務・法令・社会等に関する漢語を中心に、明治新政府や国体のあらまし、国民の自覚や義務などを記した往来。明治初年に同様の往来が数多く作られたが、本書はその嚆矢となったもので、同様の文言で綴った類本のほかに本書自体の偽版もかなり出回った。初編は、「抑皇政復古、綱紀御維新、御大政、万機御更張、公明正大、言路洞開、方今、奎運隆盛、文明開化之盛時、盛世、盛典、盛挙之秋に際し…」と筆を起こし、維新の広がりや新政府の諸政策の趣意を明らかにしたうえで諸官吏の公務周辺の語彙を列挙し、後半で新しい国民の自覚と勤倹、学術への精励、産業発展による国家の忠節を強調する。
★原装、題簽欠、美本。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2000〜8000円】。
3000円 線度面体図問答
【判型】半紙本1冊。縦203粍。
【作者】田中織遠編。
【年代等】明治9年3月刊。[京都]田中治兵衛(文求堂)板。
【備考】分類「往来物」。
★原装、題簽付き、状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6000〜8100円】。
12000円 近江八景并序(女筆)
【判型】大本1冊。縦260粍。
【作者】長谷川妙躰(筆海子)書。
【年代等】享保18年初刊。江戸中期再刊。[大阪]渋川与左衛門ほか板。
【備考】分類「往来物」。妙躰の女筆手本、地理科往来。近江八景(琵琶湖南西岸の八勝景。本書の順に従えば、粟津晴嵐・勢(瀬)田夕照・矢橋(やばせ)帰帆・辛(唐)崎夜雨・石山秋月・三井晩鐘・比良暮雪・堅田落雁)の景趣を述べた短文と「近江八景和歌」を綴った女筆手本。まず「近江八景序」として、近江八景を描写した七五調・美文体の文章を大字3行・無訓の並べ書きで記し、続いて八景和歌(「雲はらふあらしにつれて百舟も、ちふねもなみのあはつにそよる」以下8首)を大字・無訓の散らし書きで記す。
★原装、題簽付き、状態良好、稀書。
6500円 女学要歌文庫(女諸礼綾錦)
【判型】大本7巻1冊。縦255粍。
【作者】北尾辰宣作・画。田千里序。
【年代等】明和9年4月刊。[京都]吉野屋為八板。
【備考】分類「往来物」。江戸中期を代表する庶民女性用の礼法書・女子用往来『女諸礼綾錦』の改題本。万治3年刊『女諸礼集』に基づき、その他の記事や全体の構成を元禄5年刊『女重宝記』にならって編んだもの。口絵・前付に相当する「序の巻」を除いた本文は七巻から成る。一の巻は、「女教真見鑑(ますみのかがみ)」「婦人七去の事」など女性教養一般について。二の巻「婚礼の巻」は、「結納(ゆいいれ)の事」以下婚礼儀式全般と婚式後の付随的慣習について。三の巻「懐妊の巻」は、「懐妊か懐妊にあらざるを知る事」以下、産前から産後までの養生や、子どもの養育、通過儀礼について。四の巻「通方(かよいかた)の巻」は、「酌取りやうの事」以下、酒食の際の給仕法で、もてなす側(主人方)の礼法。五の巻「飲食給様の巻」は、小項目を立てずに食礼の教えを列挙したもので、前巻に対する客方礼法である。六の巻・七の巻はいずれも「諸芸嗜之巻」で、六巻が手習い、手紙・短冊・色紙の書き方、和歌の心得、七巻が歌がるた・貝覆い、茶道・香道について述べ、末尾に妙薬・染物・裁縫・包み方・大和言葉等の記事を補う。
★原装題簽欠(表紙疲れ)、本文は概ね良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明和板「女諸礼綾錦」が1万2960円】。
20000円 女四書(明暦板後印)
【判型】大本7巻7冊。縦256粍。
【作者】辻原元甫作。
【年代等】明暦2年3月初刊。江戸中期後印。刊行者不明。
【備考】分類「往来物・仮名草子」。中国の経典の原文を邦訳した仮名書き女訓書を代表するもの。唐の陳ユ(ちんばく)の妻・鄭氏作『女孝経(じょこうきょう)』、唐・宋若昭作『女論語(じょろんご)』、明・仁孝文皇后作『内訓(ないきん)』、漢・曹大家(そうたいこ)作『女誡』の四書を意訳抄録した女訓書で、中国の『女四書』(王晋斤編)のうち清・王節婦作『女範』に代えて『女孝経』を収録する点で異なる。原典に即した要約・翻訳ばかりでなく、適宜、『古列女伝(劉向列女伝)』『続列女伝』『新続列女伝』中の説話や『尚書』『毛語』『易経』等からの引用を交えるなど、元甫が独自に改編した箇所も多い。
★原装、題簽付き、状態良好(表紙疲れ)。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5万2500円】。
1500円 〈教訓〉女小学(林泉堂書)
【判型】大本1冊。縦264粍。
【作者】林泉堂暘嶂書。
【年代等】嘉永6年12月書・刊。[江戸]山崎屋清七板。
【備考】分類「往来物」。金言・俚諺・教訓歌や和漢貞女・節婦の故事を引きながら、「孝行の道をしへの事」から「心のかゝ見といへる事」まで29項(孝行、婚姻、舅姑への孝、夫への服従、他人との和順、堪忍、報恩、その他心の修養、婦女四徳、教養等)にわたって述べる。また、本文の主題に沿った「忍の字訓の歌」「心つよからぬおしへの歌」「独をつゝしむ訓歌」等の教訓歌と挿絵を随所に掲げる。
★原装題簽欠、状態良好。
2500円 〈弘化新版〉女消息往来
【判型】中本1冊。縦173粍。
【作者】不明。
【年代等】弘化頃刊。[江戸]藤岡屋慶次郎板。
【備考】分類「往来物」。類書が多く、諸本で異同があるが、「凡、婦人・女子の文・玉章は、一筆文して申上、示しまいらせ候、御書拝見、御消息拝しあけ、御細々との御文被下、御文の様繰返し眺入まいらせ候。年始七種までは、初春、新玉。七日過は、尽せぬ春、此春の御寿御めでたさ…」のように、女文に多用する語彙や表現、また四季時候の言葉を盛り込むのが特徴。
★原装、題簽付き、状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書が4000〜2万2000円】。
8000円 女書札百花香(安永板)
【判型】大本1冊。縦260粍。
【作者】春名須磨書。
【年代等】宝暦12年初刊。安永2年1月再刊。[江戸]吉文字屋治郎兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。享保20年刊『女用文章唐錦』の増補・改題本。ただし前付の一部は宝暦9年刊『女千載和訓文』の流用であり、本書は両者の板木を組み合わせて再編集したものといえる。すなわち『女用文章唐錦』の前付に代えて、『女千載和訓文』の前付などを収録したもので、巻頭に柿本人麻呂図(色刷)や宝船の図を掲げ、続いて「年中故実并五節句由来」「立春書初詩歌」「文章指南抄」「小笠原流折形・結形」「女歌人伝」「ちらし文認やう」「三十六歌仙」「恋歌二十歌仙」「十名和歌」「難題和歌五首」「和歌をよみならふ事」「色紙短冊認やう」「衣裳の式正」などを載せる。
★原装題簽欠、状態良好、色刷り口絵、稀書。
6500円 女用文綾錦
【判型】大本1冊。縦265粍。
【作者】不明。
【年代等】安永9年6月刊。[仙台]伊勢屋半右衛門板。
【備考】分類「往来物」。初春に遣す文」以下五節句・四季の手紙、また「いなかへ遣す文」や「平産の祝に遣す文」「誂えの染物を届ける文」など20通を収録した女用文章。ほとんどが散らし書きで、概ね大字・3〜4行大・無訓の手本用に作る。巻頭に読書する婦人の図を掲げ、頭書に女子の教養・家政・化粧・礼法等や「年中行事」、また「庚申せぬ時の歌」「死人に逢ふ時の歌」などの呪いについて記す。
★原装題簽欠、状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万200円】。
2000円 女用文姫鑑(異本)
【判型】中本1冊。縦179粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]藤岡屋慶次郎板。
【備考】分類「往来物」。年始のふみ」から「野がけ催しの文」までの四一通を収録した女用文章。本文を概ね大字・五行・付訓の並べ書きで記す。四季・五節句の手紙を主とし、そのほか婚礼・出産祝儀状なども含まれるが、例文の主題は変化に富んだものではない。しかし、年始状や暑気見舞いについては「遠国宛」の例文も載せたり、また散らし書きや追伸文を例示するなど女文の基本が一通り分かるようになっている。なお、第六状の「源氏名寄文ちらし書」は消息文ではなく『源氏物語』を題材にした往来である。また、本書の異本(中本)には「年始のふみ」から「道具借に遣す文」までの四三通を収録し、先の「源氏名寄文ちらし書」は載せない。
★原装、題簽付き、状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円】。
2000円 延寿百人一首
【判型】中本1冊。縦180粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]総州屋与兵衛板。
【備考】分類「和歌・往来物」。
★原装、題簽付き、状態良好。
6500円 女金要庭訓
【判型】大本1冊。縦259粍。
【作者】下河辺拾水画。
【年代等】天明2年開板。寛政12年7月求板。[大阪]勝尾屋六兵衛板。
【備考】分類「百人一首」。
★改装題簽欠、状態良好(見返し欠)、口絵・刊記等色刷り、厚冊本(厚さ3糎)、稀書。
3500円 紅葉百人一首
【判型】中本1冊。縦179粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]甘泉堂(和泉屋市兵衛)板。
【備考】分類「和歌・往来物」。
★原装、題簽付き、状態良好。
8000円 女要博覧小倉錦
【判型】大本1冊。縦257粍。
【作者】不明。
【年代等】天保4年春刊。[江戸]須原屋伊八ほか板。
【備考】分類「百人一首」。百人一首+女今川+女用文章。
★原装、題簽付き、美本、色刷り口絵入り、厚冊本(厚さ5糎)。
6500円 列女百人一首(展開)
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】緑亭川柳編・序。葛飾卍老人画(細画)。一陽斎豊国画(肖像)。
【年代等】弘化4年1月序・刊。[江戸]山口屋藤兵衛板。
【備考】分類「和歌」。異種百人一首。袋綴じを展開して収録した。
★原装、題簽付き、状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装本が1万2000〜2万7000円】。
5000円 〈教訓躾方・女大学〉若鶴百人一首姫鏡(若鶴百人一首操鑑)
【判型】大本1冊。縦250粍。
【作者】不明。
【年代等】嘉永7年1月刊。[大阪]綿屋喜兵衛板。
【備考】分類「百人一首・往来物」。「百人一首」+「女大学」
★原装、題簽付き、状態良好、色刷り口絵入り、厚冊本(厚さ4糎)。 
15000円 三教童喩
【判型】半紙本3巻附録1巻4冊。縦224粍。
【作者】思恩堂非得作・序。芳田月長画。津羅文序。
【年代等】文政3年7月序。同年8月刊。[大阪]大和屋四郎兵衛板。
【備考】分類「心学」。自序にあるように、神儒仏に教えの違いはあっても究極は勧善懲悪にほかならないことから、主に人口に膾炙した俚諺の解説と絵解きによって人道を説いた教訓書。
★原装、題簽付き、状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万〜5万6160円】。
3000円 三教童喩(附録1冊)
【判型】半紙本3巻附録1巻4冊のうちの附録1冊。縦224粍。
【作者】思恩堂非得作・序。芳田月長画。津羅文序。
【年代等】文政3年7月序。同年8月刊。[大阪]大和屋四郎兵衛板。
【備考】分類「心学」。自序にあるように、神儒仏に教えの違いはあっても究極は勧善懲悪にほかならないことから、主に人口に膾炙した俚諺の解説と絵解きによって人道を説いた教訓書。
★原装、題簽付き、美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、端本1冊が、1万2960円】。
8500円 彝倫抄(イリンショウ)
【判型】大本1冊。縦263粍。
【作者】松永尺五(昌三)作。
【年代等】寛永17年9月跋・刊。[京都カ]直広開板。
【備考】分類「儒学・教訓」。
★改装題簽欠、本文疲れ、状態並み。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万6750〜5万1840円】。
2500円 烏石山人和文章(和文章〈附録手紙数通〉)
【判型】大本1冊。縦264粍。
【作者】松下烏石書。
【年代等】安永7年1月刊。[江戸]須原屋新兵衛(嵩山房)板。
【備考】分類「書道」。新年状を始め、四季時候の手紙、贈り物礼状、筆跡鑑定快諾状など八通の準漢文体書簡を大字・二行・無訓で綴った陰刻手本。巻末「和文章訳文」に楷書・小字・一〇行・付訓の本文を採録する(この部分は陽刻)。そのほか、陰刻部分の末尾六丁に、烏石筆の書状七通(行草体・四〜五行・無訓)を載せる。
★原装、題簽付き、状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円】。
15000円 華実年浪草(華実年浪草三余抄・俳諧三余抄)
【判型】半紙本12巻15冊。縦225粍。
【作者】麁文(三余斎・油幕庵・木雁子・鵜川鹿文)編・序。蓼太序。
【年代等】安永10年3月、金峨井純卿序。天明元年12月自序。天明3年9月刊。[大阪]日野屋彦左衛門ほか板。
【備考】分類「俳諧」。季語2760余を掲げ、季題を四季・月順に配列し、諸書を引用して考証・解説したもので、俳諧歳時記で最も詳細なもの。作者は、生没年未詳、天明頃の俳人で、下野の人。京都に住んで御所方に勤め、蓼太(リヨウタ)と交遊があり、季語の考証解説を試みた。
★原装、題簽付き、状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、15冊揃いの同等品が、2万円〜3万9900円】。
4500円 歌辞要解
【判型】中本2巻2冊。縦183粍。
【作者】伴資規(直樹)校・補・序。
【年代等】文化3年2月自序。文化3年8月刊。[江戸]須原屋平助ほか板。
【備考】分類「和歌・辞書」。
★原装、題簽付き、刷りなどは良いが小虫が目立つ。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、後印本が、1万2000円】。
10000円 家内用心集
【判型】半紙本3巻3冊。縦228粍。
【作者】頓宮笑月(咲月・寂照軒・忠(仲)左衛門・正則)作・序。柳枝軒(茨城多左衛門)跋。
【年代等】享保14年11月跋。享保15年1月刊。[京都]茨城多左衛門板。
【備考】分類「教訓」。家内の和合・不和も、家業の出精・懈怠も、世間交際の善し悪しも、貧富によらない満足も、全て心の用い方次第であることから、家族や店員のために平易ですぐに読める箇条別の心得として綴った教訓書。単に精神面だけでなく、実務的なノウハウに関わる内容も含み、上巻表紙見返しには、農工商の三家が常に座右の書として家業の暇に熟読することを薦める。店主を始め家内一統・老若男女の基本心得を簡潔に説いたもので、子弟教育に関する記事は「子弟に教へ用心」のみだが、他の条々にも子育てに通じる理念や背景が窺える。
★原装題簽欠、状態並み(小虫)、表紙痛み。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万2000〜1万5000円】。
10000円 閑窓瑣談(〈晩進魯筆〉閑窓瑣談)
【判型】大本4巻4冊。縦264粍。
【作者】為永春水(佐々木貞高・鷦鷯貞高・教訓亭)作・序。柳煙舎ほか画。檪斎主人(阿部喜任)序。
【年代等】天保12年序・刊。明治初年再刊。[東京]青山清吉(雁金屋清吉)板。
【備考】分類「随筆」。
★原装、題簽付き、状態良好。1丁(第3巻13丁)欠のため特価開始。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4万8000〜7万円】。
20000円 錦嚢智術全書
【判型】半紙本7巻7冊。縦222粍。
【作者】編者不明。
【年代等】嘉永4年初刊。江戸後期後印。[大阪]河内屋新治郎板。
【備考】分類「叢書」。第1冊「目録」、第2冊「智恵海(百工秘術前編)」)、第3・4冊「拾玉続智恵海」、第5冊「拾玉新智恵海」、第6・7冊「増補拾玉智恵海」を収録。享保9年刊本を叢書化した改題本。
★原装、題簽付き、状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万240〜6万8000円】。
15000円 皇国賢臣諌諍録(国朝諌諍録)
【判型】大本2巻2冊。縦251粍。
【作者】藤井懶斎(滕臧・伊蒿子・季廉)作・序。
【年代等】貞享4年8月自序。貞享4年9月、藤井理定跋・初刊。江戸中期再刊。[京都]勝村治右衛門板。
【備考】分類「伝記」。
★原装、題簽付き、状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8万4000円】。
10000円 滑稽道外案文
【判型】中本1冊。縦178粍。
【作者】鼻山人(東里山人)作。松亭金水序。渓斎英泉(楓川市隠)画。
【年代等】文化頃刊。[江戸]布袋屋市兵衛(玉泉堂)板。
【備考】分類「戯文」。色刷り表紙。享和4年刊『附会案文』を模倣した用文章風の戯作。序文に「この戯文は嚮(さき)の年、十返舎が艸する処と趣旨(おもむき)は粗(ほぼ)似たりといへども…」と述べ、実際に『附会案文』を丸々引用した箇所もあるように、奇抜な題材で綴る。前半の「書札妙智力難文」と後者の「諸用附会奇妙案文」の2部からなる。
★原装刷り表紙、状態良好、稀書。
15000円 護法新論2
【判型】半紙本3巻3冊。縦227粍。
【作者】勝圀道人(禿安慧カムロアンネ)作・序。水月老人序。
【年代等】慶応3年5月水月老人序。慶応3年9月刊。[熊本カ]清明館板。
【備考】分類「仏教」。熊本・小国の善正寺に住した禿安慧が慶応3年に出版した仏教天文学の主著。自説を隠さず明らかにする巻之上「無隠篇」、西洋天文説を批判する巻之中「平邪篇」、西説からの批判に応える巻之下「護城篇」の3巻3冊から成る。なお、明治2年に同書二編を刊行。
★原装、題簽付き状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):某古書店で、4万5000円】。
2500円 歳華一枝
【判型】中本1冊。縦185粍。
【作者】端庵編。星野善行校。
【年代等】文政11年7月、勝田半斎(献)序。同年夏跋・刊。[刊行地不明]流芳亭藏板。
【備考】分類「暦・辞彙」。
★原装、題簽付き、状態良好(数丁小虫)。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、9180円】。
5000円 さき草(佐喜艸・言葉がきさき草)
【判型】大本1冊。縦259粍。
【作者】藤井高尚作・跋。橘千蔭・本居大平序。
【年代等】享和3年2月、自跋。同年11月、千蔭序。文化3年3月刊。[京都]蛭子屋市右衛門ほか板。
【備考】分類「歌学」。
★原装、題簽付き、美本。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、虫損本が8640円】。
5000円 四十八願得聞鈔
【判型】半紙本4巻4冊。縦223粍。
【作者】信暁(正定閣権少僧都)作・序。
【年代等】弘化2年10月自序。同年11月作・刊。[京都]菱屋友五郎板。
【備考】分類「真宗」。
★原装、題簽付き(4巻のみ題簽欠)、状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、弘化板4冊揃いが、6000〜2万7000円】。
40000円 子孫鑑(寛文13年)
【判型】大本3巻3冊。縦255粍。
【作者】寒河正親(サムカワ(サンゴウ)マサチカ)作・跋。
【年代等】寛文13年2月刊。[京都]福森兵左衛門板。
【備考】分類「教訓」。寛文板には上方板と江戸板の2種あるが、本書は上方板で、年次の分かる最古本(江戸板の最古本は寛文12年板)。日本思想大系・通俗経済文庫の底本。延宝3年、貞享2年、元禄元年、元禄5年、元禄9年、宝永6年、正徳5年の各書籍目録に記載され、いずれも福森板。
★原装題簽欠。状態良好。
10000円 〈皆化節用〉儒者の肝つぶし[ウソ字尽]
【判型】中本1冊。縦183粍。
【作者】式亭三馬(游戯堂)作。楽亭馬笑校。歌川豊国画。式亭三馬序。
【年代等】明治16年10月改題・刊。英屋小堀房(英文蔵・青雲堂)板。
【備考】分類「滑稽本・戯文」。文化3年刊『小野バカムラウソ字尽』改題本。 【参考】 〈新奇妙案〉小野\]字尽 【作者】式亭三馬作。楽亭馬笑(楽山人・楽斎)校。歌川豊国(三世か)画。【年代】文化3年刊。[江戸]紙屋利助(文成堂・文盛堂)板。また別に[江戸]英文蔵(青雲堂・英屋小堀房)板(後印)あり。【分類】語彙科(滑稽本)。【概要】中本1冊。『小野篁歌字尽』に似せて作った本文を始め、語彙を中心とする種々のパロディーを集めた往来物風の滑稽本。本文は「^(うわき)・■(げんき)・■(ふさぎ)・■(いんき)・■(まごつき)」のように字形の似た俗字を集め、さらに「春うはき夏はげんきで秋ふさぎ、冬はいんきで暮はまごつき」といった狂歌を添える。また、後半の「編冠構字尽」「五性名頭字尽」「異類異名尽」「妄書(むだがき)かなづかひ」「手の筋早見」「どういふもんだ痕紋図説」「人相小鑑」「人相図論」「諸流小謡」のほか、前付・頭書等に種々の戯文を載せるが、「胸算用早割乃法」「じれ子さん」「年中通用文章」「紋づくし」「〈大篆・小篆〉似字尽」「無礼不躾方」など、いずれも往来物のもじりである。明治16年に『〈皆化節用〉小野バカムラウソ字づくし』、あるいは『〈皆化節用〉儒者の肝つぶし』と改題・再板されたほか、明治初年に本書の一部を採って改編した鴻田真太郎作『開化小野バカムラウソ字尽』も出版された。
★原装、題簽付き、表紙痛み、本文は良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万3000円】。
4000円 春亀斎丸三道歌集(初・2編)
【判型】中本2編2冊。縦182粍。
【作者】横山丸三(マルミツ・春亀斎・木黄山人)作。北条宇助編・刊。
【年代等】初編:明治13年8月刊。2編:明治17年1月刊。[東京]編者蔵板。
【備考】分類「教訓」。作者(1780-1854)は江戸後期の武士で、淘宮(とうきゅう)術(開運修行の方法)の祖。文政5年小普請組組頭となる。奥野清次郎に天源術(運勢判断)を学び、改良を加えて天保5年淘宮術を創始。名は興孝。通称は三之助。別号に淘山人、百田楼など。
★原装、題簽付き、状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円】。
4000円 正像末和讃絵鈔
【判型】半紙本2巻2冊。縦219粍。
【作者】釈俊諦作。
【年代等】文化8年2月刊。江戸後期後印。[京都]丁子屋九郎右衛門板。
【備考】分類「真宗」。
★原装、題簽付き、状態良好、稀書。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6000円】。
7500円 天満宮御伝記略(文政板)
【判型】半紙本2巻2冊。縦227粍。
【作者】平田篤胤作。根岸延貞等編。ケイ斎紹真画。
【年代等】文政3年5月作・序。文政3年6月、高橋治右衛門正雄跋・刊。[江戸]岡田屋嘉七ほか板。
【備考】分類「伝記」。本書は天保7年の火災で焼失したために堺氏・西村氏・高橋氏・川上氏・村井氏らによって嘉永4年に再刻・上梓された。
★原装、題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、同等品が1万3650〜3万円】。
3000円 道歌新百人一首(〈道歌〉新百人一首)
【判型】中本1冊。縦179粍。
【作者】水雲道人作。
【年代等】江戸後期刊。[?]楽善堂板。
【備考】分類「和歌・教訓」。異種百人一首。
★原装、題簽付き、状態並み(やや汚損あり)。
4000円 道外案文(仮称)
【判型】中本1冊。縦183粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。
【備考】分類「戯文」。『滑稽道外案文』等から抄録して編んだ滑稽本。題簽欠で、書名不明。
★原装、題簽欠、状態良好、稀書。
3500円 道外百人一首
【判型】中本1冊。縦173粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。
【備考】分類「和歌・戯文」。安政6年の書き入れあり。
★原装題簽欠、状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円】。
4500円 女人往生勧誘録
【判型】中本2卷合1冊。縦183粍。
【作者】五楽隠大玄師作。沢田友五郎編。
【年代等】明治22年初刊。明治24年6月再刊。[京都]沢田友五郎(文栄堂)板。
【備考】分類「真宗」。
★原装(上下合本ですが原装です)、題簽付き、状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、下巻1冊が5000円】。
5000円 〈和漢〉年代早引一寸目覚
【判型】中本(折本)1冊。縦179粍。
【作者】富士谷東遊子編・校。長谷川貞信・柳斎重春画。和田耕治郎書。
【年代等】嘉永4年頃刊。刊行者不明。
【備考】分類「年代記・便覧・戯文」。刊年は本文の記載「当嘉永四亥歳迄…」による。「年代早引一寸目覚」は12篇まで。その後に「小野●(竹+葉)酔字尽(おのがさかもりくだじづくし)」初〜4篇を付す。作者が全て大阪人のため大阪板であろう。
★原装題簽欠、美本、稀書(『国書総目録』未載)。 
10000円 農家必携(〈総生寛著〉農家必携)
【判型】中本2巻2冊。縦185粍。
【作者】総生(フサウ)寛編。
【年代等】明治8年9月、晃賤序。明治9年9月刊。[東京]江島喜兵衛板。
【備考】分類「農業」。
★原装、題簽下巻のみ存、美本。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5000〜1万8360円】。
20000円 〈俳諧〉七部集大鏡
【判型】中本9巻9冊(1冊取り合わせ)。縦176粍(1冊は182粍)。
【作者】小沢何丸(月院社)編。亀田鵬斎ほか序。
【年代等】文化6年9月序。文政6年12月刊。[江戸]月院社蔵板。[江戸]野田七兵衛ほか売出。
【備考】分類「俳諧」。序巻「七部大鏡」、1巻「冬の日」、2巻「初懐紙」、3巻「春の日」、4巻「曠野并員外」、5巻「ひさご(瓠瓜)」、6巻「猿蓑」、7巻「炭俵」、8巻「続猿蓑注解」の合計9冊。編者は、宝暦11年3月生れの信濃人。高桑闌更(ランコウ)門人。文政2年江戸に出て、守村抱儀の援助を得、俳諧宗匠としてたつ。芭蕉研究で知られ、注釈書に「七部集大鏡」「芭蕉翁句解参考」などがある。天保8年10月27日死去(77歳)。本姓は茂呂。名は一元。通称は治郎右衛門。別号に古連・漁村・月院社。
★原装、題簽付き、状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8冊本が2万8800円】。
4500円 はうた用ぶん章(哇節用集)
【判型】中本1冊。縦178粍。
【作者】金竜山人編・序。国政画。佐久丸画。
【年代等】安政4年1月序・刊。刊行者不明。
【備考】分類「歌謡」。歌謡関係のパロディ本。『どゝいつ葉唄節用集(哇節用集)初編』と同内容。
★原装、題簽付き、状態並み(小虫)、稀書。
6000円 発蒙書柬式
【判型】大本2巻3冊。縦257粍。
【作者】小宮山昌世(君延)編。小宮山昌国(子郡)・小宮山元善(長翁)校。
【年代等】宝暦5年、越克敏序。同年9月刊。[江戸]前川六左衛門ほか板。
【備考】分類「書簡」。作者は江戸中期の代官。生没年不詳。はじめ源三郎、のち木工進(杢進、杢之進)と称する。字は君延、号は謙亭。辻弥五左衛門守誠(もりのぶ)の四男として生まれ、小宮山友右衛門昌言(まさとき)の養子となった。太宰春台に古学を学ぶ。1721年(享保6)閏7月に幕府代官となる。下総佐倉、小金牧の開墾などにあたり、褒賞されたこともあるが、晩年は不遇であった。
★原装題簽欠、美本、本文一部色刷り。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8920円】。
15000円 米恩録(豊年米の恩)
【判型】半紙本5巻合1冊揃+端本2冊(1・4巻。縦218粍。
【作者】中川有恒作・序。
【年代等】享和3年1月自序。文化元年1月作・刊。刊行者不明。
【備考】分類「教訓」。
★原装題簽欠(端本は題簽付き。端本に貸本屋の注意書き印刷貼付あり)、状態良好、絵入、稀書。
3500円 敝帚帖
【判型】大本1冊。縦275粍。
【作者】市川米庵(三亥)書。「渡三千」跋。
【年代等】文政2年5月跋・刊。[大阪]河内屋喜兵衛、[江戸]須原屋伊八板。
【備考】分類「書道」。
★原装、題簽付き、状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8400〜1万5000円】。
12000円 〈稲生〉美田間の種(みたまのたね)
【判型】大本1冊。縦257粍。
【作者】玉田永教ナガノリ(秀穂舎)作・刊。一簀斎至峰貞亮序。
【年代等】寛政9年10月、一簀斎序。[京都?]秀穂舎蔵板。
【備考】分類「神道」。作者は江戸後期の神道講釈師。徳島藩士として生まれ、上京して神典を学び吉田家の神道教授となり、全国を遊歴して神道の普及につとめた。《年中故事》《菅家世系録》など、神国日本を賞賛した通俗神道書を著し、賀茂真淵を〈姦悪国賊〉ときめつけた。その影響は吉田松陰にも及ぶといわれる。
★原装、題簽付き、美本、絵入、稀書。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万570〜3万2400円】。
10000円 〈増広字便〉倭節用集悉改嚢
【判型】大本1冊。縦265粍。
【作者】風之子編。西川祐信画。
【年代等】元文6年春彫刻。安永5年1月初刊。[京都]田中庄兵衛ほか板。
【備考】分類「辞書」。
★原装、題簽付き、見返し半丁欠、美本、厚冊本(厚さ4糎)。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円】。
3500円 予州安西往生記(総誉安西法師往生記)
【判型】半紙本1冊。縦230粍。
【作者】覧光作。
【年代等】正徳2年3月作。正徳2年初刊。天保11年6月再刊。嘉永元年4月再刻。[刊行地不明]竹叢軒(三縁山西渓)蔵板
【備考】分類「浄土」。
★原装、題簽付き、状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4000〜1万6200円】。
5000円 世乃中百首・道歌百首(道歌百人一首・〈一休禅師〉世の中百首)
【判型】中本1冊。縦179粍。
【作者】紀賤丸作・序(「道歌百首」)。玄魚(おたまじゃくし)作・序(「世の中百首」)。
【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。
【備考】分類「教訓・和歌」。
★原装、題簽付き、状態良好。
3000円 倭漢節用無双嚢(倭漢節用集)
【判型】大本1冊。縦267粍。
【作者】沢井随山書。下河辺拾水画。
【年代等】宝暦2年3月免許。天明4年1月刊。[江戸]須原屋茂兵衛ほか板。
【備考】分類「辞書」。もと鈍永桂蔵宗雲らが著した節用集を改訂したものという。膨大な付録記事を含む厚冊本節用集。
★原装題簽欠、表紙・見返し・奥付痛み、本文は良好、厚冊本(厚さ5糎)。
60000円 竹園抄(竹苑抄・をさなぐさ・歌引袖宝集・読方深秘抄)
【判型】大本1冊。縦267粍。
【作者】伝藤原為顕作。
【年代等】寛永21年9月刊。[京都]武村市兵衛板。
【備考】分類「歌学」。鎌倉後期成立の歌学書。藤原為顕の著とされる歌論書。歌を詠む際の心得を、11項に分け例歌を挙げて説く。父為家の教えを記したものとしてかなり重視され、伝本が多いが、本文の異同も大きい。
★原装題簽欠、状態良好(数丁小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、9万7200円】。
3000円 〈習字〉学問乃枝折
【判型】半紙本1冊。縦228粍。
【作者】土居光華作。佐瀬得所書。
【年代等】明治9年書・刊。[熊谷]森市三郎(博文堂)板。
【備考】分類「往来物」。学問を志す者に学問の内容や学習順序を説いた手本兼教訓書。大字・三行・無訓で記す。まず緒言では、天から人間だけに与えられた「完全の肢体」と「微妙の精神」を十分に活用するには学芸に努めねばならないことを強調し、以下、第一「読本(片仮名・五十音・名称)・文法書(仮名遣い)」、第二「地理書(日本地理・外国地理)」、第三「数学」、第四「窮理学」、第五「歴史(日本史・世界史)」、第六「経済学」、第七「修身学」の七節に分けて学問の要旨を述べる。巻末に「楽の論」と題して、人間の楽しみ(口腹耳目、精神、交際、修身の四つの楽しみ)や、芙蘭克林(フランクリン)の例を引きながら学問成就の努力について諭す。
★改装題簽欠・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万1600円〜3万7800円】。
2500円 〈小川為治著〉訓蒙人之道
【判型】半紙本1冊。縦228粍。
【作者】小川為治(為治郎)作。深沢菱潭書。福羽美静序。
【年代等】明治6年7月序。明治7年刊。[東京]須原屋伊八ほか板
【備考】分類「往来物」。五常五倫を中心とする人倫を近代人の視点から説いたもの。まず人道が「天下の理を究め、造化の力の及ばぬを助け補ひ、人生の便利幸福をますこと」であり、これは人間の本性(善性)を確立して、喜怒哀楽を調節することによって可能となることを述べ、さらに善を行う規則としての仁・義・礼・智や五倫の教えを詳述し、これを勧め諭す。頭書には、西欧の文明や学問・文化・社会、また偉人などを紹介した一文を掲げる。
★原装題簽付き・状態並み(小虫・汚損・疲れ)。
5000円 〈吉田〉児訓実語教
【判型】半紙本1冊。縦231粍。
【作者】吉田元良(元輔)注・跋。
【年代等】寛政12年8月刊。[大阪]吉田元輔蔵板。藤屋吉兵衛売出。
【備考】分類「往来物」。「礼」を説く教訓と『実語教』の平易な注釈から成る往来。前半の教訓は、礼儀を心掛けて身を慎むべきことを綿々と説く。後半の『実語教』注釈でも「礼儀」と「孝行」を繰り返し述べるように、本書の趣旨は一貫している。同注釈では、五常・五行など儒教的な用語を多く用いるものの、全体としては非常に平易な記述である。特に「家業大切」「家業専一」「立身出世」など実生活の肯定を基調とする点は注目すべきで、学問の大切さを示す「雖積千両金、不如一日学」の注解には「金と云物は世界第一宝の主たる者也」とも説いており、従来相反する価値として説かれた「金銀財宝」と「学問」とを、ここでは金銭の価値を一義的に肯定するように、庶民の生活に立脚した注解が際立った特徴。
★原装題簽欠・本文は概ね良好。
4000円 四字経
【判型】大本1冊。縦約180粍。
【作者】蕭良有(ショウリョウユウ)作。善庵校。
【年代等】文化4年初刊。江戸後期再刊。[江戸]岡田屋嘉七ほか板。
【備考】分類「往来物」。漢字四字一句の形で中国文化の発展に貢献した前賢の名・姓・字・号などを列記した教科書で、日本でも往来物として広く用いられた。本書は『四字経』本文を楷書・大字・三行・無訓で記し、巻末に小字・九行・付訓の本文読方を付したもの。
★原装題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4500円〜1万800円】。
2500円 実語教ほか手習本11冊一括
【判型】大本11冊。縦約250粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期〜明治初年書。
【備考】分類「往来物」。「実語教」「俳句・百人一首」「単語集」「商売往来(2冊)」「国郡府県名尽」「和漢要文章」「稽古手紙本」「庭訓往来(抄録2冊)」「唐詩選・五言絶句」の合計11冊。
★状態並み(破損本数冊含む)。
7000円 世界乃富(産物往来)
【判型】半紙本1冊。縦223粍。
【作者】荻田長三(筱夫)作・書。長谷川実信画。
【年代等】明治6年頃刊。[大阪]秋田屋市兵衛(大野木市兵衛・宝文堂)板。
【備考】分類「往来物」。世界五大洲別に主要国の物産名を列挙した往来。亜細亜洲17カ国および東洋群島、欧羅巴洲20カ国、亜非利加洲16カ国、澳太利洲(オーストリア)、北亜米利加洲4カ国、南亜米利加洲10カ国の合計68カ国について紹介する。冒頭「璞(あらたま)も琢磨(みが)けは光る人も亦、学問博(ひろ)く智慧あらば、人に勝(すぐ)れてとみ栄ふ…」のように、全文を七五調の文章で綴り、まず、学問の重要性と致富の要諦、富国の義務を説き、続いて亜細亜洲・日本から南亜美利駕(アメリカ)洲・巴西(ブラジル)までの諸国名産を縷々紹介する。
★原装題簽付き・美本・色刷り口絵。
2000円 世話千字文ほか手習本5冊一括
【判型】大本5冊。縦約265粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期〜明治初年書。
【備考】分類「往来物」。「弁慶状・腰越状・含状」、「世話千字文ほか」、「世話千字文」、「消息文」2種の5冊。
★状態並み。
1500円 石田もと使用手習本4冊一括
【判型】大本4冊。縦約250粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸末期〜明治初年書。
【備考】分類「往来物」。石田もと(茂登)使用の手習本4冊。内容は女子消息文が主。
★状態良好(1冊小虫)。
3000円 万葉百人一首和歌海
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】不明。
【年代等】明和8年6月刊。[京都]菊屋七郎兵衛ほか板。
【備考】分類「和歌・往来物」。
★原装題簽付き・状態並み(表紙疲れ・一部汚損)。
3000円 闇路提挑灯(〈闇路〉提挑灯)
【判型】大本1冊。縦260粍。
【作者】洛外逸民岳作・序。
【年代等】安永7年2月刊。[京都]小川多左衛門ほか板。
【備考】分類「心学」。人間一生の安心の大法を問う問答から始まり、人間が安泰に暮らす秘訣としての堪忍を諭した教訓書。
★原装題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6000円〜8000円】。
5000円 名頭ほか三木家手習本15冊
【判型】大本15冊。縦約250〜300粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期〜明治初年書。
【備考】分類「往来物」。全て三木家で使用された手習本で、「名頭」「文章」「弁慶状(2冊)」「今川状」「日本千字文」「義経状」「四姓(名頭)」「実語教」「文章」「海漫」「熊谷状」「教訓書(2冊)」「世話千字文」の15冊。能書の手習本で状態も良好。
★状態良好。
2000円 赤穂浪士実録書(仮称)
【判型】大本1冊。縦280粍。
【作者】本闔ョ部大夫書。
【年代等】天明8年1月書。
【備考】分類「実録」。元禄赤穂事件の発端から結末(切腹・辞世の句、泉岳寺埋葬等)までの顛末を記す。
★表紙痛み、状態並み。
4000円 紙鳶(珍書保存会)
【判型】中本3巻合1冊。縦166粍。
【作者】原作者不明。珍書保存会版は石川厳編。
【年代等】原本は貞享4年頃作・刊([京都]山本五兵衛板カ)。底本は元禄12年刊([京都]永田調兵衛板)。複製本は大正8年刊。[東京]珍書保存会版。
【備考】分類「音楽」。謄写版の複製本。元禄期以前の民間における音楽の実態や伝承・変遷の様相を知る近世日本邦楽の重要資料。
★原装題簽付き・状態良好。複製本も稀書。
1500円 一枚起請文遺語訣(吉水大師遺語訣)
【判型】大本1冊。縦245粍。
【作者】僧鎔作。昌淳書。
【年代等】安政5年作。明治12年2月書。
【備考】分類「真宗」。「蟹舎堂蔵書」の記載あり。
★状態良好。
6000円 一休一代記図絵(一休禅師一代記図絵)(二篇)
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】楼花亭江島作。吉重・芳晴画。
【年代等】江戸後期(嘉永〜安政頃)刊。[江戸]山口屋藤兵衛板。
【備考】分類「合巻」。『一休諸国物語図絵』の模刻本。全5篇(嘉永六年〜安政三年刊)中の第二篇。
★原装題簽付き・極美本・口絵色刷り。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万円】。
3500円 〈千草結び〉色葉八卦(千草結色葉八卦)*稀書複製会板
【判型】中本1冊。縦171粍。
【作者】勝川春章画カ。複製本は山田清作編。
【年代等】原本は天明4年1月序・刊。複製本は昭和7年5月刊。[東京]米山堂板。
【備考】分類「演劇」。芝居絵本。天明4年刊本の複製(稀書複製会7期)。
★原装題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4200円〜6500円】。
6000円 〈下等小学〉書取教授法
【判型】半紙本2巻2冊。縦221粍。
【作者】三川六郎作。
【年代等】明治9年5月刊。[三重県]成化堂蔵板。[京都]杉本甚介ほか売出。
【備考】分類「近代教育」。石盤による書取の指導法を図解入りで示したもの。
★原装題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、下巻1冊が4630円】。
7000円 観経隠彰義(観無量寿経隠彰義)
【判型】半紙本3巻3冊。縦226粍。
【作者】曇蔵信暁作。織江勝敬画。
【年代等】嘉永2年1月刊。[京都]中島利左衛門蔵板。[京都]菱屋又兵衛売出。
【備考】分類「真宗」。
★原装題簽欠・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万2400円】。
1000円 寛政実記
【判型】大本1冊。縦255粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期書カ。
【備考】分類「実録」。末尾に「寛政実記 終」とあるが零本カ。
★表紙やや汚損・本文状態並み。
3500円 肝要工夫録
【判型】半紙本1冊。縦228粍。
【作者】鵜殿長快(甚左衛門・左京)作。
【年代等】文化9年9月序。文化13年1月作・刊。刊行者不明。
【備考】分類「教訓」。主として武家子弟用の諸教訓を集めた往来。「学問之事」以下20章に分けて、人道・天命・五倫・孝行・進行・養生・忠勤・重役(おもやく)心得・小判大損・慎独・知足・堪忍・倹約・善業・時所位・武道・勇気・仁などについて種々諭す。特に最後の「仁の事」の章では、貝原益軒の『五常訓』を始めとする「八訓」を座右の書とすべき旨を強調する。後半に『〈児童〉孝行短歌』(文化9年9月、鵜殿長快作)を付すが、これは、「夫、人と生るゝものは孝行の、道をはじめにまなぶべし、おやに不孝のともがらは、鳥獣にもおとれりと、古人はいしめ置れたり、その孝行のおもむきは…」と起筆する、『孝行和讃』とほぼ同内容の教訓である。
★原装題簽付き・状態並み。
9000円 貴賤心体直し(貴賤心躰直し・暁草)
【判型】半紙本2巻2冊。縦229粍。
【作者】松柏軒(洛下隠士)作・序。
【年代等】安永8年8月序・刊。[大阪]吉文字屋市兵衛板。
【備考】分類「経済・教訓」。宝暦7年刊『苦楽さとし草』改題本。上巻に「一、一貫文の銭を苦しんで百文の銭を楽しむ事」以下7章、下巻に「一、富貴なる人は子の愛過ぎて貧を招かす事」以下10章の合計17章に分けて、金銭や蓄財、富者の戒めなどを書き記した教訓書で、序文によれば、近所の翁がある人に「人の苦楽」について語った内容を聞き書きしたものという。まず「金銀を貯えることが楽しみを求むる簡要ではないか」という問いに対し、翁は、ある薪売りの例から分に応じた生活こそが心の苦しみのない理想の生活であると説き始め、和漢の故事や諸書を縷々引用しながら、「人を使うは苦を使う」「富は怨みの府」の道理、金銀の招く災い、相応の富貴、他人の難儀を救う情、適切な蓄財、家督相続の心得、艱難の意義、知足の心持ち、交易の必要性、家督の意味などについて述べる。
★原装題簽付き・状態良好。
7000円 崎陽茶話・邪教始末
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】不明。
【年代等】慶応4年頃作・刊。刊行者不明。
【備考】分類「キリスト教」。「崎陽茶話」は天主教・耶蘇教・邪教大意の3部から成る。「邪教始末」は一名「長崎邪教始末」。
★原装刷外題・状態並み(やや染み)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5700円〜2万5710円】。
2000円 〈官刻〉孝義録抜萃
【判型】半紙本1冊。縦235粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期書か。
【備考】分類「伝記」。刊本『〈官刻〉孝義録』より、大坂橋通四丁目町人・勝浦家の孝子5人から、常陸国那珂郡戸崎村百姓・多吉の妻りつまでの孝子・孝女等の伝記を抜き書きしたもの。
★状態良好。
4000円 〈民間〉さとし草(民間さとしぐさ・民間喩草)
【判型】半紙本1冊。縦229粍。
【作者】加藤景範(竹里翁)作、中井竹山(積善)序。
【年代等】享和元年5月刊。[大阪]柏原屋清右衛門、小川屋清右衛門板。寛政12年(1800)秋序。
【備考】分類「教訓」。修身斉家のための庶民心得を綴った著者の遺稿を上梓したもの。人間は40歳前後が責任が重くなり心遣いも増え、重病にかかりやすく、時には死に及ぶ年頃であると冒頭から注意を喚起し、厄年の直前から気をつけるのではなく、その20年前からも心掛けるべきで、自らの身体を我が物と思わずに「親の形見」と考えることが養生の基本と教える。農商ともに収入は限られる一方、支出には予想外の「変」がつきまとうことから、年々確実な余剰蓄積のために家業出精に努め、常に様々な工夫をして顧客を大切にし、正道を守って勤めれば、天の冥加もあって生活も成り立つとする。また、孝行や五倫の道、不正な商い、学問の趣旨、諸芸、父母の喪、質素倹約などを説く。
★原装題簽付き・美本。
3000円 三徳抄
【判型】大本2巻合1冊。縦250粍。
【作者】林羅山(道春)作。
【年代等】寛永年間作。江戸後期書カ。
【備考】分類「漢学」。万物が理と気から成るとする「理気二元論」を説いた著作で、上巻では智仁勇や理気について、下巻では『大学』三綱領について述べる。
★状態良好。比較的稀書。
4000円 算法地方指南(〈算法〉地方指南)
【判型】半紙本1冊。縦230粍。
【作者】村田恒光(佐十郎)作。長谷川寛(善左衛門)校。
【年代等】天保7年2月、秋田義一(十七郎)序。天保6年11月官許。天保7年2月刊。[江戸]西宮弥兵衛ほか板。
【備考】分類「和算・経済」。
★原装題簽付き・状態良好(本文は美、裏見返しに書き入れ)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装本が1万2000円】。
1000円 正信偈大意記
【判型】半紙本1冊。縦235粍。
【作者】西野轍元師述。徳永恵海書。
【年代等】明治9年書。
【備考】分類「真宗」。蓮如作『正信偈大意』についての講義録。
★状態良好。
4000円 初学入門
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】衣笠弘・小林常男編。稲垣千穎校・序。
【年代等】明治15年1月、稲垣千穎序。同年同月版権免許。明治17年5月刊。[長野]竹内禎十郎板(出版人)。[東京]東生亀治郎売出。
【備考】分類「近代教育」。
★原装題簽付き・状態良好(見返し一部破れ)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、汚損本が1万4040円】。
2000円 書札当用集
【判型】大本1冊。縦249粍。
【作者】不明。
【年代等】文化4年10月書。
【備考】分類「礼法」。書札礼。
★状態良好。
3000円 聖学自在
【判型】大本1冊。縦270粍。
【作者】新井白蛾作。
【年代等】安永6年刊。文化6年秋書。
【備考】分類「漢学」。学問本意、学問正法、十三字を以て天下を治る、主人を思ふ信情、天下の風俗、運の説、善心を失ふ病根、天命の説、愚者の辨、柳氏家訓、無学の智恵立、異産、胎久、双生多児など多数の項目について記す。
★状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、板本が90000円〜19万3370円】
1500円 絶句国字解
【判型】半紙本1冊。縦240粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期書。
【備考】分類「漢詩」。絶句の注釈書だが、漢詩の注釈は冒頭部のみ。
★状態良好。
3000円 賊禁秘誠談(1-5巻)
【判型】大本5巻合1冊(全10巻中)。縦246粍。
【作者】東武残光作。石黒紋治書。
【年代等】寛文7年作。弘化3年書。
【備考】分類「実録」。100人余りの手下を抱え、白昼堂々と盗みを働いたという大泥棒・石川五右衛門の一生を描いた実録書。基本的にフィクションだが、あまりにリアルな描写があるため幕府から発禁本とされ、写本として流布した。全10巻のうち5巻までを所収。
★状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、完本の写本が1万5000円〜1万9440円】。
5000円 大食物語(大食辨)*草稿
【判型】半紙本1冊。縦245粍。
【作者】香山竜翁作・書。
【年代等】元治元年12月作・書。
【備考】分類「教訓」。大食に関する教訓。草稿本。
★状態良好。
6000円 長寿養生論(日本仏法穴捜)
【判型】大本4巻4冊。縦244粍。
【作者】松本鹿々(多田宣綿)編。大橋政辰跋。橘一奥書。長才房の主・深河元儁(ゲンシュン)序。
【年代等】寛政7年7月作。安政3年3月跋・書。
【備考】分類「仏教」。もと東福寺の僧侶であったが仏教を究めるにつれて疑問が生じて還俗した作者が、釈尊そのものから仏教教義、日本の寺院や僧侶を悉く批判した書。書名は、仏教を信仰すればするほど人間は寿命を縮めるという極論にも近い皮肉から、仏教有害論を唱えることにより人々を長寿へ導こうという意味を込めたもの。
★状態並み(一部小虫)・稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万1000円】。
700円 東照宮御文之写(東照宮御消息)
【判型】大本1冊。縦267粍。
【作者】伝徳川家康作。久田谷村・国屋本家某書。
【年代等】享和3年1月書。
【備考】分類「教訓」。徳川家康の子育て指南書と伝えられる教訓書。家康から秀忠の妻(崇源院)に宛てた一通の消息文の形式で、武士たる者の心得や武士子弟の教育について説いた教訓書。秀忠の次男(国松)をいかに教育すべきかを述べた一種の教育論で、手習い手本としても使用された。育児については、長男信康の教育の失敗から、幼時の教育(特に厳格な教育)の重要性を繰り返し述べ、我が侭を戒め堪忍を徹底的に教えよと説き、家臣に対する慈悲や異見の仕方など為政者の心得にも触れる。
★状態並み(表紙セロテープにて補修あり。本文小虫、小口破損等あり。ただし本文は読めます)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、巻子本1帖が1万円】
2500円 渡世伝授車〈付、教訓道しるべ〉
【判型】大本1冊。縦248粍。
【作者】平林畝亀(竜渓居士)書。
【年代等】天保9年9月書。
【備考】分類「浮世草子」。都塵舎作、元文2年刊『渡世伝授車』の5巻「極秘伝之巻」を抜粋したもので、後半に往来物の『教訓道しるべ』を付す。
★原装題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):購入価3800円】。
12000円 俳諧古今抄(俳諧古今鈔)
【判型】半紙本5巻5冊。縦229粍。
【作者】蓮二坊(各務支考)編。
【年代等】宝永7年10月、東花房序。享保14年3月序。享保15年3月、渡部狂跋・刊。明治初年後印。[京都]野田治兵衛板。
【備考】分類「俳諧」。1-3巻=日の巻「再撰貞享式」、4巻=月の巻「拾遺十箇条」、5巻=星の巻「新製東花式」の3部から成る蕉風俳諧論書・作法書。
★原装題簽付き・状態良好(欄外等小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5冊揃いが1万8000円〜2万5000円】。
13000円 俳人百家撰
【判型】中本1冊。縦188粍。
【作者】緑亭川柳編・序。雄斎国輝画。
【年代等】嘉永8年(安政2年)1月序・刊。刊行者不明。
【備考】分類「俳諧・伝記」。
★原装題簽付き・美本(見返し欠)・口絵色刷り数丁。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6480〜3万9900円】。
12000円 〈良薬図彙〉馬療辨解(良薬馬療辨解)
【判型】横本5巻合1冊。縦115粍。
【作者】似山子編・序。
【年代等】宝暦9年4月初刊。寛政8年11月求板。[京都]菱屋孫兵衛板。
【備考】分類「獣医」。
★原装題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万7000円】。
2000円 〈古風今様〉舞曲扇林〈評判絵入〉(下巻)
【判型】半紙本1冊(下巻のみ)。縦238粍。
【作者】原本は河原崎権之助(初世)作。複製本は山田清作編。
【年代等】原本は江戸前期刊。稀書複製会版は大正7年1月刊。[東京]米山堂板。
【備考】分類「演劇」。上下2巻の下巻のみ。
★原装題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、下巻1冊が3000円〜4000円、2冊揃いが1万円】。
2000円 武家殺法転輪記
【判型】大本5巻合1冊。縦241粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期書カ。
【備考】分類「実録」。いわゆる「伊賀越えの仇討ち」の実録書。寛永年間の渡辺数馬仇討ち事件を題材にしたもので、作者、成立時期とも未詳。
★表紙疲れ・痛み・状態並み・稀書。
4000円 〈家内安全〉富貴繁栄丸〈のみやうでんじゆ〉
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】荒井方久(玉泉堂・玉宝)作。長秀画。
【年代等】文政8年9月刊。[名古屋]菱屋半兵衛板。
【備考】分類「心学・教訓」。薬の能書き風に家内和合・子孫長久・修身斉家の秘訣を説いたもので、「一、第一上をすみやかにして下のいたみをやはらげ…」のように効能(心得)を一つ書きにし、続く「薬味調合」では、「富貴繁栄丸」の成分である「堪忍・思案・了見・分別・善事・陰行・実儀」の七味を掲げ、さらに禁忌(毒だち)として「大酒・博奕・諸勝負・遊芸」など10の毒やこの薬の使用法などを教えたもの。
★原装題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6000円】。
2500円 文のはやし(文しなん)
【判型】中本1冊。縦170粍。
【作者】一隠亭為山序。
【年代等】江戸後期刊。
【備考】分類「艶本」。
★原装題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5000円〜1万6200円】。
5500円 北斎模様画譜
【判型】中本1冊。縦179粍。
【作者】葛飾北斎画。
【年代等】明治17年秋、朧月序。明治24年11月刊。[東京]大川錠吉板。
【備考】分類「絵画」。銅版和装本。
★原装題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8000円】。
12000円 〈狂歌詞寄〉まさな草
【判型】半紙本2巻2冊。縦225粍。
【作者】桃李園栗間戸編。栗故園関窓・栗芳亭五百窓校。
【年代等】文化3年9月、桃李園序。文化10年12月刊。[大阪]扇屋利助ほか板。
【備考】分類「狂歌」。
★原装題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万8000円〜4万3200円】。
1500円 水戸祭礼記(上巻?)
【判型】大本1冊(上下2巻の上巻カ)。縦270粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期書カ。
【備考】分類「実録」。東磐井郡釘子村・吉田氏旧蔵書。水戸御城下上町の富裕町人・平野屋茂兵衛が元文2年の東照権現御祭礼に際して云々という書き出しで始まる実録書。
★状態良好。
5000円 養生新語
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】山下玄門(宥範)述。本田道庵・滝川専順・福永舜民筆録。山下玄壽・山下専齢校。
【年代等】嘉永3年2月、新井世文(菱華)序。同年、三松道人(佐藤楽斎)序・刊。
【備考】分類「医学」。作者は山下村(南房総市)の医師。出自の福沢家は山下村大福院の修験の家で、7世宥範が江戸の中川蒲亭に内科を学んで山下玄門(1855年没、84歳)と名乗り、薬方を研究、また田安家侍医の渡部吉郎に外科を、京の賀川満崇に産科を学んだ。隠居後は江戸で館山藩の侍医となり、予防医学を主眼とする『医事叢談』『養生新語』を著した。玄門の父祐覚(1827年没、85歳)も医術を学んでいた。玄門の墓は医学の門人たちによって建てられている。長男専齢が山下村で修験とともに医家を継いだが後継者はなかった。次男玄寿(1857年没、40歳)は江戸で医師となった。
★原装題簽付き・極美本・稀書。
3000円 容真御流花術書(仮称)(三拾ヶ条目録)
【判型】半紙本1冊。縦239粍。
【作者】桜居成竜斎一如(成竜斎法眼)書。
【年代等】弘化3年3月書。
【備考】分類「花道」。桜居成竜斎一如は、容真御流の開祖、江戸後期の曹洞宗僧侶、御室御所(仁和寺)花務職。一雲斎取次。
★作者署名・朱印付き。状態良好。
1500円 米守(ヨネノマモリ)
【判型】大本1冊。縦240粍。
【作者】平元幾秋笑(平元仲弼)作。
【年代等】寛保2年7月作。安永3年書。
【備考】分類「教訓」。「神・儒・仏・老荘などとて、さまざまの道あると承候。いづれが能(ヨク)候哉」で始まるように、人道や学問の在り方を問答形式で説いた教訓。
★状態並み・稀書(『国書総目録』に記載なし)。
28000円 蘭学独案内
【判型】中本(縦長本)1冊。縦185粍。
【作者】可野亮a(松濤)編訳・序。
【年代等】安政3年秋初刊。江戸後期刊。下学堂蔵板。
【備考】分類「外国語」。本書と別に安政3年秋刊、[江戸]和泉屋半兵衛ほか板あり。オランダ語文法書。作者は奥州白石の蘭学者。
★原装題簽付き・美本・稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8万4000円】。
2000円 立憲政体略
【判型】半紙本1冊。縦218粍。
【作者】加藤弘蔵(弘之・誠之)作・序。
【年代等】慶応4年7月自序・刊。明治初年後印。[東京]谷山楼上梓。[東京]紀伊国屋源兵衛売出。
【備考】分類「政治」。
★原装題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2800円〜3万円】。
7000円 絵本工夫之錦(複製)
【判型】半紙本前後2編3冊。縦222粍。
【作者】船山輔之(喜一)作・序。
【年代等】寛政7年序。寛政10年1月刊本([江戸]須原屋市兵衛ほか板)の複製(謄写版)。昭和3年刊。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、複製本が1万1000円〜3万円】。
2500円 〈発蒙一端〉理学問答(上編1巻)
【判型】中本1冊(上編2冊中の1巻のみ)。縦182粍。
【作者】伊藤卓三(忍藩)訳。
【年代等】明治5年5月刊。[武州忍]博文堂板。
【備考】分類「往来物」。米国・スウィフト『童蒙窮理書』、レダノット・クウェッケンホス『窮理書』等の邦訳。全3篇予定だったが、上編2冊のみ刊行か。
★原装・題簽付き・美本。稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、本書と同じ端本(題簽欠)が、1万5120円】。
3500円 産須那社古伝抄(ウブスナシャコデンショウ)
【判型】大本1冊。縦267粍。
【作者】六人部是香ムトベヨシカ作。
【年代等】安政4年8月作。明治6年7月官許・刊。[京都]倚松堂蔵板([京都]菅廼舎池村製本)。
【備考】分類「神祇」。
★原装・題簽付き・状態並み(小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5000円〜1万2600円】。
20000円 絵本日蓮大士御一代記(〈法華宗祖・日蓮大菩薩〉高祖御一代記)
【判型】半紙本2巻2冊。縦227粍。
【作者】北尾紅翠斎画。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]英文蔵板。
【備考】分類「日蓮」。日蓮を一生を綴った絵本(全頁絵入)。
★原装・題簽付き・極美本。『国書総目録』に成田のみ所蔵。
3000円 艶書(男女一代心得の歌)
【判型】中本1冊。縦176粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。
【備考】分類「艶書」。書名不明。頭書「男女一代心得の歌」ほか恋の手引きなど種々の記事を収録。
★原装・題簽欠・状態並み。
3000円 艶書(筆の□□)
【判型】中本1冊。縦175粍。
【作者】陽起山人序。
【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。
【備考】分類「艶書」。この手のものでは厚冊本(1.5cm以上)。
★原装・題簽欠・状態並み。
5500円 古道大意
【判型】半紙本2巻2冊。縦237粍。
【作者】平田篤胤作(口述)。門人筆記。小沢三折(俊秀)序。
【年代等】文政7年1月、平田鉄胤付言(「古道大意由縁」)。江戸末期刊。[江戸]気吹舎塾(伊吹廼舎塾)板。
【備考】分類「神道」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8000円〜1万2000円】。
5500円 言葉のやちまた[詞のやちまた・詞八衢]
【判型】大本2巻2冊。縦255粍。
【作者】本居春庭作。植松有信序。本居大平跋。
【年代等】文化3年3月作。同年5月序。文化5年春刊。[京都]菱屋孫兵衛板。
【備考】分類「語学」。本居宣長の『御国詞活用抄(ミクニコトバ-)』を基にし、これを整理統合し理論づけて、動詞の活用の種類と活用形の体系とを定めた活用研究上の画期的な著書。まず、活用の型に四段・一段(上一段)・中二段(上二段)・下二段の4種とカ変・サ変・ナ変の変格をたて、次に活用形に切れる形と続く形とがあり、続く場合にはそれを受ける辞に決まりのあることを明らかにし、5種の活用形を定め、アイウエオの段順に配列し、活用の型と活用形とから活用図を作り、五十音図の各行毎に掲げ、その後にそれに所属する語を可能な限り列挙し、その証例を示し、必要な場合には論拠を加えた。このような方法で、春庭は活用の体系を整理し、確定した。活用形の名目こそないが、古語の動詞の活用体系は本書でほとんど完成されたと言える。動詞の活用を簡明な形に総括した点で空前の研究である(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6000円〜1万5000円】。
7000円 言葉のやちまた[詞のやちまた・詞八衢]
【判型】大本2巻2冊。縦251粍。
【作者】本居春庭作。植松有信序。本居大平跋。
【年代等】文化3年3月作。同年5月序。文化5年春刊。安政3年刊。[大阪]河内屋和助板。
【備考】分類「語学」。本居宣長の『御国詞活用抄(ミクニコトバ-)』を基にし、これを整理統合し理論づけて、動詞の活用の種類と活用形の体系とを定めた活用研究上の画期的な著書。まず、活用の型に四段・一段(上一段)・中二段(上二段)・下二段の4種とカ変・サ変・ナ変の変格をたて、次に活用形に切れる形と続く形とがあり、続く場合にはそれを受ける辞に決まりのあることを明らかにし、5種の活用形を定め、アイウエオの段順に配列し、活用の型と活用形とから活用図を作り、五十音図の各行毎に掲げ、その後にそれに所属する語を可能な限り列挙し、その証例を示し、必要な場合には論拠を加えた。このような方法で、春庭は活用の体系を整理し、確定した。活用形の名目こそないが、古語の動詞の活用体系は本書でほとんど完成されたと言える。動詞の活用を簡明な形に総括した点で空前の研究である(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、文化板2冊揃いが、4100円〜1万5000円】。
8500円 三社託宣略鈔[三社託宣鈔]
【判型】大本1冊。縦260粍。
【作者】松本清房作。
【年代等】慶安3年1月刊。刊行者不明。
【備考】分類「神道」。
★原装・題簽欠・状態並み(表紙痛み・本文数丁虫損目立つ)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万6200円】。
2000円 三代集類題(1・5巻)+オマケ1冊
【判型】中本1冊。縦179粍。
【作者】佐伯正臣編。鈴木重胤校。野々口隆正序。
【年代等】文政4年刊。[刊行地不明]迦斯能耶蔵板。
【備考】分類「和歌」。
★原装・題簽付き・状態良好。オマケ1冊(柳かけ月の朝つま*三編上)は破損・落丁本。
12000円 事物異名類編
【判型】半紙本7巻合2冊。縦224粍。
【作者】荒井公履(緑橋・叔礼・甲四郎)編・序。長崎則(礼卿)跋。
【年代等】安政5年春自序。同年2月跋。文久元年10月初刊。江戸末期後印。[大阪]河内屋喜兵衛ほか板。
【備考】分類「語彙」。上巻に1〜4巻を、下巻に5〜7巻を収録。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万6250円〜7万200円】。
10000円 浄土和讃四十八首絵抄(〈浄土和讃〉四十八首絵抄)
【判型】半紙本3巻3冊。縦231粍。
【作者】僧斟作。
【年代等】天明3年3月刊。[京都]丁子屋九郎右衛門ほか板。
【備考】分類「真宗」。浄土和讃四十八首の絵入注釈書。
★原装・題簽付き(上巻のみ一部破損)・状態良好(刷り美)。比較的稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板3冊揃いが、1万6200円】。
13000円 初学和歌式
【判型】半紙本7巻7冊。縦224粍。
【作者】有賀長伯編。
【年代等】元禄9年初刊。元禄14年5月再刊。[大阪]久宝寺屋作兵衛・河内屋太郎兵衛板。
【備考】分類「歌学」。著者は、江戸前期から中期の歌人、歌学者。号以敬斎ほか。京の人。望月長孝、平間長雅の学統を継承して、江戸時代前期の二条家歌学の普及に貢献した。それは多くの歌学伝書の存在で裏付けられるが、長伯の功績は、むしろ『歌枕秋の寝覚』『初学和歌式』『浜のまさご』などの実用的歌学書を次々と公刊して初心者の詠歌活動に多大の便宜を与えた点に求められる。これらは江戸時代を通じて何度も版を重ね、大いに活用された。(コトバンク)
★原装・題簽欠・状態良好。
10000円 諸家知譜拙記(諸家系図・諸家伝略)
【判型】大本3巻合1冊。縦256粍。
【作者】土橋定代編・跋。
【年代等】貞享2年12月自跋。貞享3年9月刊(初板本)。[京都]平野屋佐兵衛板。
【備考】分類「系譜」。
★原装・題簽付き(やや痛み)・状態並み(水濡れによる皺あり)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明和板が1万2000円〜1万9440円】。
6000円 真宗用意(真宗用意集)
【判型】大本1冊。縦263粍。
【作者】覚如作カ。
【年代等】寛文4年2月刊。[京都]洛東七条寺内板。
【備考】分類「真宗」。
★原装・題簽付き・状態良好(欄外小虫)。
4500円 神代紀葦牙(神代巻葦牙)
【判型】大本3巻3冊+上巻端本1冊。縦248粍。
【作者】栗田土満作・序。本居大平校。
【年代等】文化7年5月、栗田土満序。文化10年9月、石川依平跋。文政2年8月、大江真船跋。文化8年初刊。江戸後期再刊。[大阪]河内屋勘助ほか板。
【備考】分類「注釈」。
★原装・題簽付き(上巻のみ欠)・3冊本は状態並み(小虫)、端本1冊は美本で書袋付き。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3冊本が、5800円〜1万5000円】。
2000円 神徳略述頌(神悳略述頌)
【判型】大本1冊。縦258粍。
【作者】久保季茲スエシゲ(玄貞)作。
【年代等】明治初年刊。[東京]気吹舎塾(伊吹廼舎塾)板。
【備考】分類「神道」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2000円〜4500円】。
3000円 大道或問
【判型】半紙本1冊。縦233粍。
【作者】平田篤胤作(遺稿)。碧川好尚校・序。
【年代等】安政4年9月、碧川好尚序・刊。[江戸]気吹舎塾(伊吹廼舎塾)板。
【備考】分類「国学」。序文に「百部ヲ限テ、板ヲバ削リ廃ル」と100部限定出版の旨を記す。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3780円】。
3000円 玉あられ(玉霰)
【判型】大本1冊。縦252粍。
【作者】本居宣長作・序。三井高蔭序。
【年代等】寛政4年春初刊([京都]銭屋利兵衛ほか板)。寛政10年秋再刊。[京都]河南儀兵衛板。
【備考】分類「語学」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3000円〜8000円】。
2500円 童蒙入学門
【判型】大本1冊。縦267粍。
【作者】平田篤胤作。
【年代等】明治初年刊。気吹舎塾(伊吹廼舎塾)板。
【備考】分類「神道」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2700円〜9050円】。
3500円 二千年袖鑑(〈増補〉大日本二千年袖鑑)
【判型】中本3巻合1冊。縦178粍。
【作者】不明。
【年代等】弘化4年初刊。江戸後期再刊。[江戸]新庄堂板。
【備考】分類「便覧」。国内の著名な神社仏閣の由来を始め、各種故事来歴を記した書。「安政五年」の書き入れあり。
★原装、題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3240円〜5000円】。
45000円 日光山志
【判型】大本5巻5冊。縦265粍。
【作者】植田孟縉編。渡辺崋山ほか画。石橋真国ほか校。松平冠山(池田定常)・屋代弘賢序。
【年代等】文政8年11月、松平定常序。天保5年11月、屋代弘賢序。天保7年9月官許。天保8年1月刻成・刊。[江戸]須原屋伊八ほか板。
【備考】分類「地誌」。彫工=邨嘉平。
★原装・題簽付き・状態良好(ごくわずか小虫あるが概ね美本)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5万円〜18万円】。
2500円 入学問答
【判型】大本1冊。縦267粍。
【作者】平田篤胤作。
【年代等】文化10年1月作。江戸末期刊。[江戸]気吹舎塾(伊吹廼舎塾)板。
【備考】分類「国学」。巻末に「伊吹能舎先生著撰書目(著述書目)」など22丁を付す。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2160円〜3800円】。
2万円 はうた手おどり稽古本[端歌躍の智海満]
【判型】中本1冊。縦178粍。
【作者】十返舎一九作・序。
【年代等】江戸後期刊。[江戸カ]まつ金板。
【備考】分類「歌謡」。
★原装・美本(裏打ち修理、刷り良好)。表紙・本文色刷り。稀書。『国書総目録』に国会のみ所蔵。
20000円 〈改正増補〉蛮語箋(改正増補蛮語箋)
【判型】中本2巻付録1巻合1冊。縦185粍。
【作者】桂川中良作。箕作阮甫(一足庵)補・序。小山陶(三径)跋。
【年代等】弘化4年12月序。嘉永元年3月初刊。安政4年7月再刊。[江戸]須原屋伊八ほか板。
【備考】分類「外国語」。末尾に付録「改正増補万国地名箋」を付す。
★原装・題簽付き・表紙など角一部破損。本文は美。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5万2500円〜16万2000円】。
10000円 堀川院艶書合・艶文例(艶書文例・詞花懸露集)
【判型】半紙本2巻2冊。縦221粍。
【作者】藤原公実・周防内侍ほか作。
【年代等】康和4年作。江戸前期(元禄11年刊カ)刊。江戸後期後印。[大阪]吉田松根堂(加賀屋善蔵)板。
【備考】分類「歌合」。艶書合わせ(歌合わせの一つで、左右の組に分かれ、恋文や恋歌を作り合って優劣を競う遊び)の代表的なもの。下巻後半に「阿仏尼消息(庭のおしへ)」を収録。
★原装・題簽付き・状態並み(小虫)。
2500円 本朝人相考(男部乾巻)
【判型】中本1冊(全3冊中)。縦180粍。
【作者】郭西翁口授。仙掌斎編。
【年代等】安永2年11月、窪田氏序・刊。江戸末期後印。[大阪]天保書院蔵板。
【備考】分類「相法」。男部乾坤2巻、女部1巻の3巻で揃い。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、端本1冊が3240円】。
12000円 八十翁疇昔話(ヤソオウムカシバナシ・ハチジュウオウ-)(八十翁昔がたり・八十翁物語・新見老人むかし物語)
【判型】大本2巻2冊。縦258粍。
【作者】新見正朝(政友入道)作。
【年代等】享保17年作。天保8年刊。刊行者不明。
【備考】分類「随筆」。師宣・一蝶の挿絵模写を含む。「近世風俗見聞集」「日本随筆大成」等に翻刻あり。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万6800円〜8万1900円】。
60000円 陸氏草木鳥獣蟲魚疏図解[〈毛詩〉陸氏艸木疏図解・陸氏詩疏図解]
【判型】大本5巻5冊。縦261粍。
【作者】淵在寛作・序。
【年代等】安永7年7月自序。安永8年1月刊。[京都]北村四郎兵衛板。
【備考】分類「博物」。「金亀城京橋側西村氏印」の朱印を押す。江戸後期の彦根藩御蔵手代の西村宇兵衛の旧蔵書か。西村宇兵衛は彦根沢町の商人で湖東焼創始者の一人という。
★原装・題簽付き・美本・帙入り。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、7万円〜18万9000円】。
12000円 蓮如上人御伝起(蓮如上人伝)
【判型】大本10巻5冊。縦256粍。
【作者】先哲編・跋。
【年代等】宝暦9年春自跋・初刊。明和癸辰(明和9年壬辰カ)9月、釈知基(渾沌散人)序。明治初年再刊。[京都]菱屋友五郎板。
【備考】分類「伝記」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円〜円】。
10000円 和歌読方指南抄(〈和歌〉読方指南抄・和歌よみかた指南抄)
【判型】小本1冊。縦160粍。
【作者】游絲軒序。
【年代等】元禄13年初刊。宝永元年4月再刊。江戸後期後印。[江戸]須原屋伊八板。
【備考】分類「歌学」。
★原装・題簽付き・美本。稀書。
2000円 和漢印尽(群印宝鑑)(中巻)
【判型】中本1冊(3冊本のうち中巻1冊)。縦180粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸前期(万治〜寛文)刊。刊行者不明。
【備考】分類「印章」。
★原装・題簽欠・状態並み(表紙痛み)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、寛文板揃いが5万円】
2000円 和漢墨蹟(〈和漢〉墨蹟印尽)
【判型】横本1冊。縦110粍。
【作者】不明。
【年代等】元禄7年1月刊。刊行者不明。
【備考】分類「書道」。『万宝全書』中カ。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6264円〜1万円】。
3000円 〈文章法則〉消息往来
【判型】中本1冊。縦約180粍。
【作者】高井蘭山作。
【年代等】寛政5年初刊。江戸後期再刊。[江戸]花屋久次郎板。
【備考】分類「往来物」。安永七年(一七七八)刊『累語文章往来』の改編版の一つ。基本的な構成は安永板と同じで、「凡、消息者、通音信近所・遠国、不限何事、人間万用達之元也。先、書状・手紙取扱文字、一筆啓上、仕、致啓達、令啓、以手紙、申入、尊書・尊翰・貴書・貴札・御状・芳墨・芳翰・御紙面…」と筆を起こして、端作や手紙の尊称、四季時候の言葉、安否問答、武家公務、祝意・拝命、日月、出御・訪問、異存・同意、三都・その他都市、安寧秩序、約諾、会合・饗応・逗留、家作・普請、通過儀礼・慶事、家職・売買・租税・通貨、運送・交通、人倫等にまつわる語句、さらに、返状の冒頭語や養生、交友、年中行事・佳節、祭礼、縁組、褒美拝領、書止・脇付等の語彙を列挙する。安永板と同傾向だが、語彙の収録順序が異なり、掲出語句にも異同が少なくない。
★原装・題簽付き・状態良好。
3000円 〈真艸両点註釈附〉懐宝消息往来(〈真艸両点〉懐宝消息往来)
【判型】中本1冊。縦約180粍。
【作者】不明。
【年代等】明治初年刊。[大阪]大野木市兵衛板。
【備考】分類「往来物」。『大全消息往来』とほぼ同内容。「消息往来」「消息往来講釈」「続消息往来」を合綴した往来。金沢板の合本科往来(例えば安政頃刊『合書往来』)と体裁が酷似するため金沢板と思われる。「消息往来」と「続消息往来」は行書・楷書の二体で綴り、さらに音訓を添える。また、巻頭に士農工商図や鶴亀・松竹梅の図を掲げるのも『合書往来』と同様である
★原装・題簽付き・状態良好。
3500円 消息往来余師(消息余師)
【判型】中本1冊。縦約180粍。
【作者】松亭金水(中村金水)注・序。
【年代等】天保13年初刊。江戸後期再刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。いわゆる「経典余師」の体裁で編んだ『累語文章往来(消息往来)』の注釈書。『累語文章往来』の本文を二八段に分け、段毎に割注を施す。本文を行書・大字・六行・無訓で記し、頭書に楷書・小字・一二行・付訓の全文を再録する。注釈内容は童蒙向けの平易なもので、所々、『漢書』『平家物語』『徒然草』『後漢書』『尚書』などに典拠を求めたり、和漢の故事を引きながら解説する。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3240円】。
8000円 〈享和新撰〉上州榛名詣
【判型】中本1冊。縦約180粍。
【作者】清水玄叔(烏涯散人)作。高井蘭山校。滕耕徳書。葛飾北馬(蹄斎北馬)画。
【年代等】享和3年4月書・刊。江戸後期再刊。[江戸]西村屋与八板。
【備考】分類「往来物」。「此秋上野国に名立る榛名山江参詣いたし候…」で始まるように、上野国榛名山周辺を旅行した者が綴る紀行文風に同地の名所旧跡・神社仏閣その他の地理や縁起・由来等を書き記した往来。その冒頭部で「中仙道高崎駅迄は『妙義詣』の文に譲りて…」あることから、本書は寛政6年刊『上州妙義詣』の続編として編まれたことが明らかである(この両書と天保11年作『赤城詣』の3部は上州の3大往来とされる)。従って、本書は高崎城下に一宿する場面から始まり、並榎村天竜寺・本郷村榛名本戸明神・室田村長年禅寺を経て榛名山に至る順路に添って、秋の風景描写を織り込みながら参詣路のあらましを紹介する。巻頭に「榛名山略図」、頭書に「榛名山名所案内記」を収める。
★原装・題簽欠・状態良好。稀書。
6000円 〈増補・頭書・絵入〉新編松島往来
【判型】中本1冊。縦約180粍。
【作者】滕耕徳作・書。
【年代等】天明8年初刊。江戸後期再刊。[江戸]花屋久次郎板。
【備考】分類「往来物」。 「去頃、奥州暦覧いたし、此程令帰府候…」で始まり「…猶、紀行校合出来候は、可入御覧候。恐惶謹言」と結ぶ一通の手紙文で、江戸から日光、白河、白石、仙台、塩釜、松島、平泉、出羽三山を経て象潟に至る道中の名所旧跡・神社仏閣の景観や縁起・故事などを記した往来。巻頭に「松島遠景図」「書案諸道具尽」「色紙短冊之書法・詩歌書様之事」、頭書に「男女書学論」「洛陽文章」「吉書始詩歌」「七夕の詩歌」、巻末に「片仮名伊呂波本字」「男蝶・女蝶・錫子の図」を掲げる。『松島往来』と題した往来は数種あるが、本書はその先駆となったもの。
★原装・題簽欠・状態良好(刷り良好)。
6500円 国尽扁尽大全〈并隅田川往来〉
【判型】中本1冊。縦約180粍。
【作者】栄松斎(栄松斎長喜か)書。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]森屋治兵衛板。
【備考】分類「往来物」。 (1)「大日本国」、(2)「隅田川往来」、(3)「増補偏傍履字尽」、(4)「日用重宝世話文字尽」、(5)「真書行書国字いろは」、(6)「東百官名尽」、(7)「名頭字づくし」等の語彙集を中心に収録した往来。(1)は、いわゆる『大日本国尽(国尽)』と同様に各国名や郡数を五畿七道毎に掲げたもの。(2)は、同名の単行本と同じ。(3)は、漢字の部首をほぼ画数の少ない順に並べ、それぞれ行・楷・篆書の三体で記したもの。(4)は、「諸有物(あらゆるもの)」「目論(もくろみ)」「目近(もくろみ)」「迫付(せりふ)」などの世話字・畳字類を列挙して訓や語注を施したもの。(5)は、漢字二体・片仮名・平仮名の四体で示したイロハ。(6)は、「物集女・民部・治部・数馬・囚獄・左門・右門・左内・右内…」以下の官名を列記したもの。(7)は、同名の単行往来物と同様だが簡略版である。
★原装・題簽付き・状態良好。【購入価:8925円】。
3000円 〈弘化新板〉竜田詣
【判型】中本1冊。縦約180粍。
【作者】不明。
【年代等】弘化4年春刊。[江戸]藤岡屋慶次郎板。
【備考】分類「往来物」。江戸中期から江戸後期にかけて広く流布した往来で、既に正徳5年刊『女童子往来』(「大和廻竜田詣さそひにやる文」)や享保19年刊『〈寺沢〉年中往来』後半部にも収録されている。『往来物分類目録』は近松門左衛門による元禄頃の作と記すが、現存の単行刊本では宝暦6年刊『竜田詣〈并散艸〉』(大本)が最古である。諸本によって内容に異同があるが、正徳5年の「大和廻竜田詣さそひにやる文」は、「日来(ひごろ)申合まいらせ候竜田詣の御事、紅葉も漸々時分にて候まゝ、何比(いつごろ)覚し召、御立候はんや…」で始まり「…御目にかゝり御物かたり申まいらせ候。めでたくかしく」と結ぶ女文形式で奈良より大和路をたどって竜田に遊び、次いで大坂を経て京都に至るまでの名所旧跡・神社仏閣等を紹介する。ただし、後世に流布したのは、「内々竜田詣之事、紅葉も漸可得時候…」で始まり「…猶又東山之参会、近日之条、心緒期其節候。穴賢々々」で終わる享保19年本所収の「竜田詣」である。
★原装・題簽付き・状態良好。
3500円 〈改正〉府県往来
【判型】中本1冊。縦約180粍。
【作者】稲葉永孝作。
【年代等】明治13年8月刊。[東京]尾崎直三郎板。
【備考】分類「往来物」。 明治初年の日本の府県名(3府37県)を七五調の美文体で綴った往来。「夫、日本の諸府県は、三府を以て始とし、東京・京都・大坂府、県は其数三十七、神奈川県や兵庫県、長崎・新潟・埼玉県…」で始まる文章を大字・3行・付訓で記す。頭書「府県表」に、各府県の東京府よりの里程や旧国名、石高について記す。
★原装・刷外題・美本。
5000円 〈英字三体〉大日本国尽(英字国尽・英学国尽・英字大日本国尽)
【判型】中本1冊。縦約182粍。
【作者】橋爪貫一(松園)作。
【年代等】明治4年6月序・刊。[東京]椀屋喜兵衛(万笈閣)板。
【備考】分類「往来物」。 同板別本も抄録。「日本国尽」「十干十二支」「四方」をそれぞれ英字3体(ローマン体大文字・小文字、イタリック体小文字)で表記した往来。左開きの造りで、各頁を左右2列に分けて、最上段に漢字表記、その下に続けて3体の英語表記を3段で掲げる。なお「日本国尽」は、五畿八道・二島・八丈島・小笠原島・琉球までの国名・地名等を列記する。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5000円】。
10000円 暗射地図〈西半球之部〉(諳射地図)
【判型】1舗。原寸約620×490粍。
【作者】不明。
【年代等】明治8年4月刊。[京都]遠藤平左衛門ほか板。
【備考】分類「往来物」。銅版色刷り地図。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、東半球・西半球2舗揃が3万8000円、東半球1舗が1万2960円】。
3500円 〈頭書訓読〉古状揃講釈
【判型】中本1冊。縦約180粍。
【作者】歌川芳藤(一鵬斎・藤太郎)画。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]丁子屋平兵衛板。
【備考】分類「往来物」。天保14年刊『〈頭書訓読〉古状揃余師』に若干の補訂を加えたもの。施注内容・体裁とも『余師』とほとんど同じ。「今川状」「手習状」「腰越状」「義経含状」「弁慶状」「熊谷状」「経盛返状」「曽我状」「同返状」の九状を「経典余師」の形式で施注する。すなわち、各古状本文を数段に分けて大字・六行・無訓で記し、各段毎に割注を施し、さらに、頭書に本文読方(付訓の書き下し文)を載せる。施注はオリジナルではなく、高井蘭山の天保4年刊『児読古状揃証註』の模倣で、『古状揃』注釈書の多くがそうであったように、本書もまた『証註』の影響下に編まれたものである。なお、本文を付訓にして口絵を削除し、頭書に「日本百将伝」を掲げた異本も存する。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、9050円】。
3500円 諸品寸法往来[寸法往来]
【判型】中本1冊。縦約180粍。
【作者】鼻山人作。
【年代等】文政6年1月刊。[江戸]森屋治兵衛板(後印)。
【備考】分類「往来物」。「凡、諸品々寸法并目方之事。先、材木屋に而取扱候杉、大貫は四寸に二寸…」で始まる文章で、各種寸法について述べた往来。材木(杉・松・敷居・鴨居)、石材(岩岐・新山・長物・土台石・隅石・検地石・板石等)、紙類(唐紙・間似合・青土佐・上程村・仙過・鳥子・地唐紙・西内・美濃紙等)、枡類(京枡)の寸法の違いを示す。巻頭に「文房四友譜」、頭書に「諸品目方之事」を掲げる。本文を大字・5行・付訓で記し、適宜、割注形式で寸法を付記する。
★原装・題簽付き・状態並み(表紙虫損、本文は良好)。比較的稀少本。
2500円 〈無点〉世界商売往来
【判型】中本1冊。縦約180粍。
【作者】橋爪貫一(松園)作。
【年代等】明治初年刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。「世界商売往来」は、明治初年における貿易商子弟用の教科書として作られたもので、明治4年板を初編として以後5編まで刊行されたもので、本書は初編の本文のみを記したもの。
★原装・題簽付き・状態並み(小虫)。
3000円 〈深沢菱潭著書読本〉農業往来(初編)(〈校正〉農業往来)
【判型】中本1冊。縦約180粍。
【作者】深沢菱潭書。
【年代等】明治7年6月刊。[東京]書学教館蔵板。椀屋喜兵衛(万笈閣)売出。
【備考】分類「往来物」。宝暦12年刊『〈手本〉農業往来』の内容をベースにし、随所に新語を盛り込んで七五調の仮名交じり文に改編した往来。初編は、「農業耕作の第一は、土地の高低乾潤と、上中下町反と、畝歩迫地熟田木陰日向、広狭長短甲乙と、変地盛衰を考へて、水旱損の手当には、池溜沼に井堀溝…」と始まり、語調を整えて宝暦板と同趣旨の内容(農業関連施設・農作物・四季耕作・稲作・収穫等・農具・諸国名・諸職業・農民心得)を綴る。ただし「衆議決意の其上にて、開墾などもなかふべく…」「第一租税を吟味して、府県の庁へ納むべし…」「朝廷(おかみ)の御主意を守りつゝ、管轄府県の説諭をは尊み、租税米金等わたくしなく…」のように適宜改める。すなわち、宝暦板の内容を二分し、随時明治初年の実情にふさわしく改めたものが本書である。
★原装・題簽付き・美本。
4000円 〈弘化新刻〉日本神国往来(神道往来)
【判型】中本1冊。縦約180粍。
【作者】系田川翁作・跋。
【年代等】弘化4年1月刊。[江戸]森屋次郎兵衛(錦森堂)板。
【備考】分類「往来物」。文化元年刊『神道倭文章』、文政7年刊『宗門往来』と同様に、宗教・宗派について扱った往来の一つ。神国たる日本の歴史を概説して神道の重要性を強調した往来。まず、日月星の「三光」が全て日本より出現したことや、「千界万国」の恵みは全て神の恩によること、源氏・平氏・藤原氏などあらゆる姓氏が神孫たることを説いて神国の証左とし、また、仏教が伝来して神道が衰微したために種々の災いが生じたことを述べ、さらに徳川幕府によって再び神事が復興し世の中が泰平になったとする。巻頭に「天地開闢の時」、頭書に「諸国一の宮記」の記事と若干の挿絵を載せる。
★原装・題簽付き・状態良好。
20000円 〈新版〉重宝衣服往来(衣服往来)
【判型】中本1冊。縦約180粍。
【作者】雀亭作・跋。
【年代等】弘化5年刊。[江戸]平野屋平助(而楽斎)板。
【備考】分類「往来物」。 衣装・身だしなみの基本や衣類全般・裁縫関連の語彙を列記した往来。「衣服は華美・葉様(はで)を好ず、よろしく寒暖に節するを要とす…」で始まる文章で、衣装の目的や心得に触れ、続いて「束帯・衣冠・直垂・狩衣・水干…」以下、上下衣類・布製品・装身具のあらましと、絹布・織物類、木綿類、その他各地名産、染模様・染色、柄・糸の種類や紡績、裁縫など被服全般を記す。巻頭に裁ち縫いの図、頭書に「裁縫雛形」「以呂波寄名頭角字并角字割方」を載せる。
★原装・題簽付き・状態良好。稀書。【参考価格(初出品時の相場です):同程度の同板別本を2万5700円で購入】。
3000円 〈制定〉違式?違条例
【判型】中本1冊。縦約180粍。
【作者】群馬県令・楫取素彦通達。
【年代等】明治10年2月刊。[前橋]梶尾栄吉蔵板。[高崎]誠之堂売出。
【備考】分類「法制」。活版和装本。群馬県の全77条本。定価2銭8厘。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、度会県の全90条8丁本が9000円】。
10000円 〈文政新刻〉宗門往来[宗門往来起原抄](森屋板)
【判型】中本1冊。縦約180粍。
【作者】鼻山人(東里山人)作。
【年代等】文政7年1月刊。[江戸]森屋治兵衛板。
【備考】分類「往来物」。 【作者】。【年代】文政七年(一八二四)刊。[江戸]岩戸屋喜三郎(栄林堂)板。また別に[江戸]森屋治兵衛板(後印)あり。【分類】社会科。【概要】異称『』。中本一冊。日本の古代から中世(鎌倉時代)までの仏教各宗派の起源や開祖・本山等について述べた往来。「凡、民間宗門被立置事、切支丹従御制禁始而、最大切之事也…」で始まる文章で、推古天皇の時代(六二五年)に高麗僧・慧潅が来朝して三論宗を広めたのが宗旨の始まりで、その後、法相宗・倶舎宗・成実宗・華厳宗・律宗の南都六宗、最澄の天台宗、空海の真言宗(以上「八宗」)、さらに浄土宗・浄土真宗・臨済宗・曹洞宗・法華宗・時宗の鎌倉仏教の成立までの日本仏教史を略述する。本文を大字・五行・付訓で記す。巻頭口絵に「棒華之図」を掲げ、頭書に江戸の天台・浄土・禅・真言・一向・法華各宗の名刹を紹介した「江戸諸仏閣」を載せる。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万8800円】。
6000円 〈初学手本〉貞女志満津文(志満津婦美)
【判型】中本1冊。縦約180粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]山口屋藤兵衛(錦耕堂)板。
【備考】分類「往来物」。 豊臣秀吉の命により朝鮮出征に赴いた陪臣・瀬川采女の妻・菊子が夫へ送った手紙を装って編まれた往来。冒頭部など一部を除き、明和5年刊『采女玉章』とほぼ同内容。「便りの船を待得てそゞろに筆のたてども、覚えおはしまし候はね共、立別れ参らせしより後、人知れず独こがるゝ胸の煙、晴るまもなき涙の雨、一方ならぬ思ひの闇に…」で始まる全編一通の女子教訓。跋文には、この手紙が出陣にあたり夫への恋慕の思い綴ったものであること、そして、大海に漂流した後、拾い上げられたこの手紙に感動した主君が采女を故郷に帰したという因縁話を紹介したうえで、本書をもって「只に恋情のことゝおもへるは口惜しきことになむ」と戒め、菊子の貞操を強調する。いずれにしても恋文で綴った異色の教訓である。
★原装・題簽付き・美本(見返し欠)。稀書。
8000円 孝行往来
【判型】半紙本1冊。縦約180粍。
【作者】小川保麿(玉水亭)作。西川竜章堂書・序。
【年代等】天保6年5月書。同年12月序・初刊。江戸後期再刊。[京都]須磨勘兵衛板。
【備考】分類「往来物」。主に『孝経』によりながら孝行のあらましを諭した往来。まず、「人間第一之勤而徳之本」である孝行の重要性と必然性を説き、胎内十月から出生後の養育の高恩、そして身体を大切にすることや父母の仰せに従うことなど、幼時からなすべき孝について縷々述べる。さらに、約束厳守、分限、一家和合、家業精励、公儀遵守などの善行が全て孝に含まれることや、女子三従・七去など生涯にわたる孝・不孝について説く。巻頭に楠木正成・楊香・美濃の孝子の挿絵・記事を掲げるほか、本文中にも孝や不孝を題材にした挿絵数葉を載せる。
★原装・題簽付き・状態良好。
7500円 〈農家必用〉鄙乃栞(〈農家必要〉鄙の栞)
【判型】半紙本1冊。縦約180粍。
【作者】河村貞山作。春翠画。
【年代等】明治6年7月官許。明治7年2月刊。[京都]杉本甚助ほか板。
【備考】分類「往来物」。 日本の農業の淵源や四季時候に伴う農作業の心得、地方・租税方、その他農家諸般にわたる語彙や諸知識について述べた往来。「日大神(ひのもとおおんかみ)始めて耕作・蚕養(こがい)の道を教へ給ひしより…」と始まり、太古は四民の区別なく万民が農業に従事していたことや農業の苦労の大きいことなどを述べ、四季寒暖を弁え、種々の農具を備え、各種肥料を用意して耕作すべきこと、また余業や、水旱・虫害への備え、扶助組織などを説く。さらに救荒対策として食料の備蓄や非常食用の草木などに触れながら、田畑の種類や等級の目安、地方全般、農家諸帳簿、新田開発、田畑売買その他や農家家屋関連語などについて列記する。最後に、農家子弟は読・書・算をよく学び、成人後は家業出精・節倹・先祖崇拝・近隣との和睦を旨とすべきことを諭す。
★原装・題簽欠・状態良好。
6000円 番匠往来(天保2年)
【判型】半紙本1冊。縦約180粍。
【作者】池田東籬(源正韶)作・書。小沢華岳・艮山画。
【年代等】天保2年9月刊。[京都]俵屋治兵衛(耕書堂)ほか板。
【備考】分類「往来物」。 『大工註文往来』(整軒玄魚校)に類似した番匠子弟用の往来物。「夫、巧匠之濫觴者、辱天津児屋根命神業而、聖徳太子始而定巧匠之職…」と起筆して、巧匠の由来、建出・普請の最初の儀式である釿始(ておのはじめ)、礎水積(みずもり)、上棟などについて述べ、続いて神社・仏閣建築、建具、また官家・武門の家屋建築(能舞台・屋根・納戸などにも言及)、町家家屋や家屋各部の名称を列挙し、さらに普請の大法として建築資材、用語、大工道具、諸心得などを説く。天保2年板には口絵の異なる板種二種があり、一つは「士農工商」、もう一つは「釿始之図」「上棟之図」を掲げる。また、本文中に「町家表構之図」「座敷廻椽側之図」二葉を掲げるほか、巻末に「諸願成就吉日・不成就日」「土公神在所」を始め、主に家造・造作に関する吉凶方、吉凶日について記す。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4000円〜1万円】。
2500円 〈習字〉改正商売往来
【判型】半紙本1冊。縦約180粍。
【作者】黒田行元作・序。山口松雪書。
【年代等】明治6年7月自序。同年9月官許。同年12月初刊。[京都]石田忠兵衛(文明書楼)板。
【備考】分類「往来物」。文体・文章・語彙ともに近世流布本『商売往来』とは全く異なる明治期新編『商売往来』。本文は「開港以後の商法は、旧弊事件悉く、払ひ尽して一新し、会社を結び相助け、大事業おも最(いと)易く、成就すべきの時勢なり。先交易の品々は、山動植の諸品あり…」で始まる七五調の美文で綴る。内容も凡例の通り、商法会社・金石類・米穀野菜・家畜山海鳥獣・衣食器械・兵器類・薬種・海外旅商・山物類・植物類・動物類・工産物類・家什諸具・医術器械・暦法大意など、新語・新知識を満載したものとなっている。巻頭に、色刷り口絵「東之半世界・西之半世界」図を掲げる。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2500円】。
5500円 各国産物往来
【判型】半紙本2巻合1冊。縦約180粍。
【作者】鈴木吉兵衛(秋江)作。日比野綱雄(戴星)補。天野忠順(曠如)序。
【年代等】明治6年2月序・刊。[名古屋]永楽屋東四郎(片野東四郎・東壁堂)板。
【備考】分類「往来物」。当時の貿易品を各国別に列記・紹介した往来。各国の物産品は概ね10点以内に限られるが、掲出された国名・地域名は多い。また、単に語彙の列挙に終始するのではなく、製法・用途・狩猟法など詳しく説明を添えた箇所もある。著者「凡例」では、本書に書かれた物産品目は「開知ノ大端」であるので、貿易商家以外の子弟にも教授すべき旨を述べる。上巻には亜細亜洲(日本・中国・朝鮮・満州・蒙古等)・阿弗利加洲(エジプト・ヌビア・アビシニア・モロッコ等)、下巻には欧羅巴洲(イギリス・フランス・プロシア・オランダ・ベルギー・スウェーデン等)・亜米利加洲(北亜米利加・中亜米利加・南亜米利加の3つに区分。アメリカ・メキシコ・コロンビア・ペルー・チリ・ブラジル等)・太洋洲(アジア南海の群島・東北海諸島・西南洋諸島について述べる。うち下巻「太洋洲」では、カンガルー(更挌盧)を「奇獣」として詳しく紹介する。
★原装・題簽付き(題簽一部破損)・状態良好。【購入価:7035円】。
3500円 文会庭訓往来〈絵抄〉
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】臨泉堂書。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]山静堂板。
【備考】分類「往来物」。『庭訓往来』の頭書に要語解および図解を施したもの。
★原装・題簽付き・状態並み・奥付欠。【購入価:5125円】。
3000円 〈頭書訓読〉庭訓往来精注鈔
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】黒田庸行(成章館・具徳)注。文精堂(堺屋新兵衛)序。
【年代等】天保14年4月序(題言)。同年同月凡例。同年7月刊。[大阪]播磨屋理助板。
【備考】分類「往来物」。 『庭訓往来』各状を5-6段に分けて大字・8行・付訓で記し、各段毎に漢字・平仮名交じりの詳細な割注を施した注釈書。黒田庸行の師・蔀関牛が編んだ天保五年刊『〈首書読法〉庭訓往来具注鈔』をほぼ継承するが、「凡例」によれば『具注鈔』の著述後に関牛が再考し、変更すべき点をそのまま補足したもので、さらに『具注鈔』で各段毎に掲げた「文意」を各状毎に改めた点が主な改編箇所である。本文中の語句について、近世後期の童蒙の理解を意図した平易な注記を旨とし、頭書に付訓本文を掲げる「経典余師」形式など基本的に『具注鈔』と同様である。巻首に、板元題言と、黒田庸行の凡例(『庭訓往来具注鈔』との関係に触れる)を掲げる。
★原装・題簽付き・状態良好(表紙やや痛み)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3000円〜1万5750円】。
5000円 〈訓点読法〉庭訓往来証注大成
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】永井如瓶作。山崎美成(北峰)補・序。凌雲堂書。
【年代等】嘉永4年5月序・刊。[江戸]山本平吉板。
【備考】分類「往来物」。『庭訓往来』の各状を4-5段に分けて行書・大字・8行・無訓で記し、段毎に詳細な割注を設けた注釈書。注記は、如瓶の『庭訓往来諺解大成』と貞丈の『庭訓往来諸抄大成扶翼』を重んじながら、なお自説を加味する。巻首に漢文体・和文体二様の序文を掲げ、往来の語義や発達・普及、注釈本の展開等について解説する。頭書欄には、楷書・小字・14行・付訓の本文読方(漢字・平仮名交じり文)とともに挿絵60葉を収める。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、7000円〜1万800円】。
3500円 童子往来(仮称)
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】不明。
【年代等】宝永4年。[大阪]大黒喜左衛門ほか板。
【備考】分類「往来物」。原題は不明。元禄11年刊『童子往来綱目』系の合本科往来で、仮に『童子往来』とした。『童子往来綱目』所収の「庭訓往来」の字詰めを2月往状の途中から7行詰めに改めて頭書に増補または削除を加え、巻頭に「大坂進状・同返状」などを追加した往来。本文欄に「大坂進状・同返状」「庭訓往来」「実語教・童子教」を大字・6-9行・付訓で掲げ、頭書に「曽我状」「男女人名がしら字」「今川状」「腰越状」「義経含状」「熊谷送状」「経盛返状」「弁慶状」「御成敗式目」「篇并冠尽」「手習状」「風月往来」の順に収録する。
★原装・題簽欠・状態並み(巻首・巻末一部破損、本文小虫)。初期の合本科往来で宝永4年板は稀。
5000円 〈嘉永新鐫〉庭訓往来注抄(庭訓往来註抄)
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】鎌田酔翁書。
【年代等】嘉永4年11月刊記。嘉永5年春刊。[大阪]秋田屋太右衛門板。
【備考】分類「往来物」。天保6年刊『庭訓往来註抄』、あるいはその模刻版・天保9年刊『庭訓往来抄』に頭書読方を施した注釈書。『庭訓往来』の各状を数段に分けて行書・大字・8行・無訓で記し、段毎に漢字・平仮名交じりの2行割注を施す。施注は天保6年板に同じ。頭書に楷書・小字・15行・付訓の書き下し本文を掲げた点がほぼ唯一の変更点である。なお、刊記に「嘉永四年辛亥仲冬新板」と記すが、見返には「嘉永五壬子春新鐫」と記載する。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、天保板が、8400円〜3万円】。
5500円 庭訓往来
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】不明。
【年代等】宝永2年2月刊。[京都]吉田善兵衛板。
【備考】分類「往来物」。『庭訓往来』の絵抄本(頭書図解)としては初期のもの。
★原装・題簽欠・状態並み(疲れ)。比較的稀書。
3500円 〈鶴金新梓〉庭訓往来倭文鑑
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】不明。
【年代等】文化10年初刊([江戸]鶴屋金助原板)。天保6年4月再刊。[江戸]山口屋藤兵衛(錦耕堂)板。
【備考】分類「往来物」。初刊年代は見返しによる(題簽には「文化十一甲戌年発兌」とある。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、痛み本が4320円】。
2500円 庭訓往来万歳蔵
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】内山松陰堂書。歌川直政(一容斎)画(口絵)。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]森屋治兵衛板。
【備考】分類「往来物」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5000円〜5400円】。
4000円 〈新板頭書〉年中用文章宝鑑(初学文林宝鑑)
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】不明。
【年代等】明和頃刊。[江戸]鱗形屋孫兵衛板。
【備考】分類「往来物」。「青陽之御嘉祥…」に始まる正月状を始めとする各月往復書状例24通と、元服祝い、同返状、移徙祝い、同返状、男子出産祝い、上京餞別、同返状、病気見舞い、親死去に伴う悔み状、見舞状の9通、総計33通の私用文例から成る手本兼用文章。各例文を大字・5行・付訓で記し、例文の後に「当用字」として該当月の関連語を小字で列記する。頭書には「当流躾方五十一ケ状」「八算掛割之術」「見一九段割掛算」「廻状之書様」「年中行事」を収めるほか、巻首にも「漢字之員」「七能図画(書・弓・鞠・馬・算・兵・盤)」「手形書様之口伝」「筆・墨の紀原」「文字の濫觴」「十干十二支の図」「色紙短冊之書法」「暦之中段をしる事」「不成就日之事」「こよみの下段の事」等を盛り込む。本書には類書も多く、初板と思われる鱗形屋板のほかに、江戸・西村屋与八再板本、また巻首記事などを改編した仙台・伊勢屋半右衛門板(『〈新刻改正〉年中用文章』)など少なくとも5種以上が存在する。
★原装・題簽付き・状態良好(表紙等やや汚損)。【参考価格(初出品時の相場です):伊勢屋板『初学文林宝鑑』が、日本の古本屋で、3万9080円】。
4000円 〈新刻改正〉年中用文章(初学文林宝鑑)
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】不明。
【年代等】文化頃刊。[仙台]伊勢屋半右衛門板。
【備考】分類「往来物」。江戸中期刊『〈新板頭書〉年中用文章宝鑑』の巻首記事などを改編した模刻版(海賊版)。本文を大字・5行・付訓で記す。『宝鑑』の本文を丸取りするが、字間を縮めるなどして『宝鑑』28丁分を22丁半に収める。前付は『宝鑑』とほとんど異なり(見返「漢字之員」のみ共通)、「聖徳太子略伝」「店請証文書様の事」「六芸図」を掲げる。また、頭書に「当流躾方五十一ヶ条」「万積物之図」「八算掛割之術」「見一九段割掛算」「廻状之書様」「年中行事」を載せる。
★原装・題簽欠・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):伊勢屋板『初学文林宝鑑』が、日本の古本屋で、3万9080円】。
4000円 〈教訓諸礼・字林大成〉通宝用文如意書箱(新刊通宝用文如意書箱・〈通宝用文〉如意書箱)
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】保井平右衛門作・跋。鳴琴子(菅渓散人)編・序。
【年代等】享保10年初刊。延享2年1月再刊。[京都]銭屋庄兵衛板。
【備考】分類「往来物」。「新年状」から「歳暮祝儀状」までの58通の消息文例を収めた用文章。全体として比較的短文で通俗的な文章が多く、ほぼ四季順に五節句祝儀状や季節の贈答文、その他吉凶事に伴う書状や諸事に関する手紙(松囃興行の案内、香炉・屏風の借用願い、京都へ旅行する人への手紙、和歌の添削を願う文など)を列挙する。例文中、第4状「移徙祝儀状」、第19状「元服祝儀状」、第21状「食事に招く文」、第36状「八朔祝儀状」、第52-53状「寒中見舞状・同返状」の6通は準漢文体の文章にもかかわらず、「かしく(こ)」または「穴賢」を使用するのが独特。前付に「小野道風進学図」「古聖立教之略意」「七福神書芸図」「四計之図并注」等、頭書に「書札法式指南」「当流躾方手引」「万宝字尽」「小野篁哥字尽」「文字遣分」「当流茶湯指南」「手跡教訓色波狂哥」「八算見一割掛之術」「万積方乃図」等、巻末に「月異名」「試筆詩歌・七夕詩歌」「五性名頭相生字」を載せる。延享2年板は異板だが見返以外は享保板と全く同様。なお、享保板の見返に「享保祥歳新発刊」と記すが、同跋文には「旧版頗魔滅せり…」とあるため、本書の初刊年代はさらに遡る可能性もある
★原装・題簽付き・状態良好(表紙等やや痛み)。
2500円 消息詞(刊本)
【判型】縦長本1冊。縦約260粍。
【作者】梅沢敬典書。青雲堂主人跋。
【年代等】安政頃刊。[江戸]英文蔵(青雲堂)板。
【備考】分類「往来物」。消息に多用する語句や表現を類語で集めた往来。『累語文章往来(消息往来)』の改編版に位置づけられ、古往来の『消息詞』とは別内容。「一筆・一翰・啓上・啓達…」で始まり、相手の手紙の尊称や時候の言葉、相手の尊称から書止・脇付まで、手紙に用いる種々の語句を大字・3行・無訓で記す。後半に「月々和名并異名」と「時候書有増之事」を掲げる。
★原装・題簽付き・状態良好。
3500円 〈日用文通〉筆家用文世界蔵
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】不明。
【年代等】天明元年5月刊。[京都]菱屋治兵衛板。
【備考】分類「往来物」。 宝暦7年刊『倭文通錦字箋』のうち、末尾3分の1(例文では「八朔祝儀状」以下18通)を削除した改題本。収録部分の大半が『倭文通錦字箋』と同じだが、最終丁の頭書を「手形証文次第」から「篇冠沓構字尽」に変更し、「八朔祝儀状」の冒頭2行を刊記に改めた。
★原装・題簽欠・状態並み(やや汚損)。比較的稀書。
3000円 〈長雄〉花月帖〈並用文散書〉
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】長雄耕文(数楽耕文・富利)書・跋。
【年代等】明和7年3月刊。[江戸]山崎金兵衛板。
【備考】分類「往来物」。詩歌・準漢文体書簡・和文体書簡を収録した長雄流陰刻手本。冒頭に「花月一窓…」で始まる漢詩文と和歌各1首、続いて「新年祝儀状」「婚礼祝儀状」など17通の準漢文体書簡と、山里に冬籠もりして春を待ちわびる手紙など7通(多くが散らし書き)の仮名文を掲げる。
★原装・題簽摩滅・状態良好。
2000円 〈御家増字〉消息往来
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】佐藤掬泉堂(慎一郎・史鼎)書。
【年代等】明治初年刊。[東京]菊屋幸三郎板。
【備考】分類「往来物」。
★原装・題簽欠・状態並み(一部汚損)。
4000円 〈御家流〉大成用文章[〈万家重宝〉大成用文章]
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】西川竜章堂書。
【年代等】天保2年初刊。江戸後期再刊。[京都]須磨勘兵衛板。
【備考】分類「往来物」。文意を即座に把握したり、検索しやすいように、消息文例毎に見出し用の挿絵(目次にも同様の挿絵)を掲げた用文章。消息文を「諸祝儀書状之部」「万悦状之部」「諸見舞状之部」「商人取引懸合書状之部」「証文手形請状之部並書状尊卑文格」の5部に分類する。収録書状はそれぞれ「年頭祝儀状」以下28通、「平産悦状」以下6通、「参宮留守見廻状」以下21通、「遠方掛合状」以下33通、「預申金子証文」以下9通で、合計97通の文例を収録。巻末に書簡作法の基本や月の異名、時候の詞などを簡潔にまとめる。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5000円〜2万9820円】。
3500円 〈御家〉諸用文通(文化板)
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】橘正敬(山子篤)書。申椒堂(須原屋市兵衛)序。
【年代等】寛政6年5月初刊。文化6年2月再刻。[江戸]和泉屋庄次郎板。
【備考】分類「往来物」。 四季の手紙、吉凶時に伴う手紙、諸用件の手紙など種々の例文を集めた手本兼用文章。大半を占める準漢文体書簡は「年始状」以下63通で、四季順に配列された四季文の間に、季節とは無縁の例文を挟み、それぞれ大字・4行・付訓で記す。いずれも五節句ならび四季折々の手紙、また、通過儀礼や災害・病気などに伴う祝儀状・見舞状、その他諸事に関わる一般的な例文だが、例外的に「娘婚礼相整候方手紙」と「婚礼整候方之遣手紙」のように重複的な例文も見られる。末尾6通(「初春の文」「花見に誘引候文」「やくそくにて人を招文」の往復文)は多くが散らし書きの女子消息文で、やや大字・ほぼ6行・無訓で記す。巻末に「四季之時候荒増」「十二ケ月の異名」「文章上中下の差別」等の記事を掲げる。
★原装・題簽付き・状態良好(巻首上部角やや破損)。
4000円 〈賜版〉六諭衍義大意(寛政板)
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】室鳩巣(直清)作・序・跋。石川柏山(圀昭・勘助)書書。
【年代等】享保7年4月初刊。寛政11年2月賜版(再刊)。[江戸]須原屋茂兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。享保6年刊『〈官刻〉六諭衍義』とともに将軍・吉宗の命によって庶民教化用に編まれた官刻の往来物。享保6年板は荻生徂徠が程順則本『六諭衍義』に訓点を施しただけのものであったが、さらに平易な仮名書きの教訓書として編まれたのが『六諭衍義大意』である。『六諭衍義』のうち当代の実情に合わない「律例(法度の箇条)」と「古人の事跡」を省いて、その「大略をとりて、和語をもて、是をやはらけ」たと編集の経緯を示す鳩巣の自序(享保7年2月)および自跋と「大意」本文のみで、『〈官刻〉六諭衍義』に収録された竺天植序、范メ序、范メ跋、程順則跋などは全て省かれた。本書全体が手本用に書かれており、まず、鳩巣の序文を行書・大字・6行・付訓(難字には左訓も施す)で記し、同様に「大意」本文は七行、各編末尾の詩文はやや大字5行で記す。その版下書きは江戸の能書・石川勘助に命じられたが、本書が最初から往来物として編集されたことは、『兼山麗澤秘策』の「民衆などにて小児の手習仕候物に、幸ひ手本にも仕候様にとの思召にて御座候…」の記載からも明らかである。また、本書刊行直後に江戸町奉行・大岡忠相を通じて江戸の手習師匠へ褒賞品として下賜されるなど、幕府の強力な推進力により本書は庶民教育の基本図書として急速に全国に広がった。本書は最初に江戸と京都で「官刻」として出版されたが、寛政11年板以後は「賜版」となり、さらに天保15年にも再板された。
★原装・題簽付き・美本。
2500円 〈御家〉今川帖(上田素鏡)
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】上田素鏡(随古堂)書。
【年代等】寛政11年4月求板。文化2年8月求板。[江戸]三河屋八兵衛板。
【備考】分類「往来物」。上田流書道手本。
★原装・題簽やや痛み・状態良好。
2500円 古状揃(安永8年・鶴屋板)
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】不明。
【年代等】安永8年1月刊。[江戸]鶴屋喜右衛門板。
【備考】分類「往来物」。
★原装・題簽欠・状態並み(疲れ・汚損)。
3500円 〈山静堂刻〉泰平古状揃〈絵抄〉
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]山崎屋清七板。
【備考】分類「往来物」。
★原装・題簽付き(一部破損)・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3800円】。
5500円 無覚悟状
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期。[仙台]伊勢屋半右衛門板。
【備考】分類「往来物」。武蔵国のある男が数々の悪業を重ねる有様を述べて戒めとした教訓。享保7年書『童子無覚悟状』とは別内容。「是(ここに)武蔵国傍(かたわらに)男(おのこ)一人(いちにん)候歟、親父・祖父(おうじにも)生下(うまれさがり)馬鹿、無覚悟者無限(かぎりなし)…」と書き始め、この男の親不孝や悪事、非人ぶり、また哀れななれの果てを記して、これらは「畢竟、無覚悟揃之故也」と諭す。『無覚悟状』の多くが仙台板だが、悪業を描いた挿絵を口絵や頭書に載せたものもある。刊年を明記したものでは文化14年板(仙台板)が早いが、無刊記本にはさらに古いものがあり、実際の初刊本は江戸中期以前と見られる。「寛延二年己巳八月拾六日」の書き入れがある『〈尊朝末流〉無覚悟状』(小泉本)は仙台板風の体裁で、本文を大字・6行・付訓で記す。また、江戸後期の仙台板には大字・6行の付訓本と無訓本の2種に大別される。
★原装・題簽欠・状態並み。比較的稀少。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、9700円】。
3000円 万世古状揃
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[京都]升屋勘兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。
★原装・題簽摩滅(脇題簽は良好)付き・状態並み(一部汚損)。多数絵入。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、同名の古状揃が、8640円〜1万2960円】。
4000円 聖代御江戸往来(自遣往来)
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】不明。
【年代等】安永8年7月刊。[江戸]鶴屋喜右衛門板。
【備考】分類「往来物」。全編1通の手紙形式を採り、第一に年始の挨拶、第二に千代田城内での将軍家を中心とする年始の儀式ならびに行事の有様、第三に諸国より流入する土産・菓肴・衣服・器財・舶来の品々、第四に江戸の広さおよび町々の方角と武家民家の密集する様子、第五に明暦年中に玉川の水を東南の地に引いたことや、万治年中に隅田川に両国橋をかけたこと、第六に不忍池遊興の状況を叙して御代の泰平を謳歌する。このように江戸の案内書も兼ねることから、内題を『自遣往来』としたとも考えられ、この書名によっても普及した往来である。その構成においては、『駿河状(駿府往来)』よりの影響を受けているが、同時に第三〜六項は江戸の武家・庶民が営む生活に即した独自の内容であり、地理科往来・地誌型の代表的な往来となった。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6300円〜1万9400円】。
4000円 万暦商売往来
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】堀流水軒作。
【年代等】宝暦6年4月刊。[江戸]村田次郎兵衛板。
【備考】分類「往来物」。「凡、商売持扱文字、員数、取遣之日記、証文、注文、請取、質入、算用帳、目録、仕切之覚也…」で始まり「…恐天道之働者、終富貴繁昌、子孫栄花之瑞相也。倍々利潤無疑。仍如件」と結ぶ文章で、商業活動に関する(1)商取引の記録文字等、(2)貨幣名、(3)商品、(4)商人生活の心得の4分野について記した往来。
★原装・題簽付き・状態並み(やや汚損・疲れ)。『商売往来』として比較的古板。
2000円 〈文久再板〉錦耕商売往来
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】堀流水軒作。
【年代等】文久2年6月再刊。[江戸]山口屋藤兵衛板。
【備考】分類「往来物」。「凡、商売持扱文字、員数、取遣之日記、証文、注文、請取、質入、算用帳、目録、仕切之覚也…」で始まり「…恐天道之働者、終富貴繁昌、子孫栄花之瑞相也。倍々利潤無疑。仍如件」と結ぶ文章で、商業活動に関する(1)商取引の記録文字等、(2)貨幣名、(3)商品、(4)商人生活の心得の四分野について記した往来。
★原装・題簽付き・状態良好(後印)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2400円〜3085円】。
3000円 豊泰商売往来蔵[万徳商売往来福徳蔵]
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】堀流水軒作。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]森屋治兵衛板。
【備考】分類「往来物」。「凡、商売持扱文字、員数、取遣之日記、証文、注文、請取、質入、算用帳、目録、仕切之覚也…」で始まり「…恐天道之働者、終富貴繁昌、子孫栄花之瑞相也。倍々利潤無疑。仍如件」と結ぶ文章で、商業活動に関する(1)商取引の記録文字等、(2)貨幣名、(3)商品、(4)商人生活の心得の四分野について記した往来。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、「万徳商売往来福徳蔵」が8424円】。
3000円 〈坂川〉商売往来并官名
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】堀流水軒作。坂川暘谷(芝泉堂)書。枝川暘洲跋
【年代等】文政8年5月跋・刊。[江戸]和泉屋吉兵衛板。
【備考】分類「往来物」。「凡、商売持扱文字、員数、取遣之日記、証文、注文、請取、質入、算用帳、目録、仕切之覚也…」で始まり「…恐天道之働者、終富貴繁昌、子孫栄花之瑞相也。倍々利潤無疑。仍如件」と結ぶ文章で、商業活動に関する(1)商取引の記録文字等、(2)貨幣名、(3)商品、(4)商人生活の心得の四分野について記した往来。
★原装・題簽付き・状態良好(やや汚損・染み)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6000円〜8640円】。
3000円 〈謬字改正〉御成敗式目
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】不明。
【年代等】安永7年3月初板。天保13年11月求板。[江戸]菊屋幸三郎板。
【備考】分類「往来物」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円〜円】。
3000円 〈諸家学要〉世話万字文
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】和田耕斎作。蔀関牛(藤原徳風)校・序。香川琴橋(徽)跋。
【年代等】天保6年秋序。天保7年2月初刊。嘉永4年5月再刊。[大阪]河内屋徳兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。『世話千字文』にならって日用の語彙を集めた往来物。ただし『千字文』の漢字4言1句の体裁とは異なり、「夫、日用取遣消息、文躰要用之文字、熟惟(つらつらおもんみるに)、譬先(たとえばまず)、年始之書翰発端者、新春・鳳暦…」で始まる文章で、文言・乾坤・武事・武具・農事・農具・造作具・居家・諸職・縫紙・絹布・染色・薬種・酒磁・仏具・雑船・宝財・家財・衣食・菜蔬・菜肴・草木・禽鳥・魚介・獣蟲・祭祀・神事・人事の28門にわたり約1万字(9996字)の語句を収録。語彙の多くに左訓を施す。序文には、日常手紙を書く際に自分の思う言葉を手早く引けるように、「書牘・贈答」に必要な語句を始めとするあらゆる語句を集めたため『世話千字文』よりも実用的であると強調する。
★原装・題簽欠・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円〜円】。
5000円 曹大家女誡図会
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】太田晋斎作。村田嘉言校・画。浦辺良斎書。松庇閣主人(加賀屋弥兵衛)序。
【年代等】文政11年1月刊。[大阪]加賀屋弥兵衛(奥田弥兵衛)ほか板。
【備考】分類「往来物」。曹大家作『女誡』を邦訳した和文の『女誡』で、明暦2年刊『女四書』所収の『女誡』と同内容の本文に、近世後期の庶民など和漢風俗図を随所に配置した往来。巻頭・巻末を多色刷りにする。また巻末に「小野小町一代由来并七小町ものがたり」「三十六歌仙」を載せる。本書(文政11年11月刊)を始め、『鄭氏女孝経図会』(同12年1月刊)、『曹大家女論語図会』(同12年12月刊)、『明孝慈列女伝図会』(同13年12月刊)の4冊をまとめた『女四書芸文図会』が天保6年に刊行。
★原装・題簽摩滅・状態良好。巻首・巻末数丁色刷り。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4冊本の端本が4500円*出品の本は単行本で付録記事などが異なる。また、ほぼ同等の別本を8000円で購入】。
3500円 女中庸瑪瑙箱(明和5年)
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】植村玉枝子(内藤玉枝・晩香散人・清福斎)作。中村三近子書。漱石子・方国画。
【年代等】享保15年初刊。明和5年再刊。[大阪]和泉屋某板。
【備考】分類「往来物」。跋文によれば、植村の叔父である渡辺氏が「賢き人の教訓、みぬ唐(もろこし)の書を探、漢文字(おとこもじ)に書」き綴ったものを植村が「和文字(おんなもじ)に和解(やわらげ)」たものが本書という。また巻末では、『女大学宝箱』と『女中庸瑪瑙箱』の両書が「女子の心操(こころいれ)を直くするの明鏡」であると宣伝する。「一、夫、人の妻を親迎(むかふ)る事は、第一、我父母に我身と与(とも)に能(よく)つかへさせむか為也」で始まる第1条「舅姑への服従」以下、第2条「三従・貞節」、第3条「婦人の四徳(婦徳・婦言・婦容・婦功)」、第4条「継母・継子」、第5条「貞心一筋」、第6条「不邪淫・貞節」、第7条「婦人の務め」、第8条「堪忍」、第9条「忍耐・和順・慈愛」、第10条「下人を使う心得」までの条々を大字・5行・付訓で記す。巻頭に「百行教忍図」「女教誡諌歌」「修学寺八景図」「三十六人新歌仙図」「五節句和歌図」「五倫和歌図」、頭書に「唐土賢女鑑」「女教誡故事談」「産前重宝記」「産前養ひ草」「産前後禁好物」「女消息近道仮名遣」「香道秘事」「狂歌奇妙集」「七夕新名歌集」「女通用文字宝」「女中伝授嚢」等の多彩な記事を掲げる。
★原装・題簽摩滅・状態並み(表紙等痛み・やや汚損・手擦れ、刊記一部破損)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万円〜1万2000円】。
3500円 女実語教操鑑(天保板)
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】居初津奈作。
【年代等】天保13年1月再刻。[大阪]秋田屋太右衛門ほか板。
【備考】分類「往来物」。もともとは2部構成で、前半部「女実語教」は「一、品勝たるが故に貴からず。心正しきを以てよしとす」で始まる四七カ条、後半部「女童子教」は「一、夫、上つかたの御前には恭有て、立事をせざれ」から始まる一二八カ条の条々(合計一七五カ条)で、容姿よりも女性の心持ちの大切さを諭し、そのほか忠孝・礼節など諸般の教訓を説く。江戸後期には上記2部が一体となり、「女実語教」の書名で刊行されるのが習いとなった。
★原装・題簽摩滅・状態良好(表紙痛み)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5000円〜7560円】。
4000円 女大学宝箱(弘化5年)
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】柏原屋清右衛門作カ。
【年代等】享保元年初刊。弘化5年月再刊。[大阪]柏原屋清右衛門板。
【備考】分類「往来物」。『女大学』本文のみ、またはそれに多少の記事を付録させたり、『百人一首』その他の女子用往来と合綴するなど種々の形態で、また、その書名も初板本『女大学宝箱』を始め『女大学宝文庫』『女大学教文庫』のように『女大学○○』の書名で極めて多数の刊本が伝わるほか、『女訓大学』なる改題本も存する。普及の面では『女今川』と並んで最も板種の多い女子用往来だが、その背景には一般に「貝原益軒作」と信じられてきた事情があったと考えられる。しかし本書の成立に柏原屋清右衛門が関わっていたことは疑いない。まず『和俗童子訓』巻之五「教女子法」全18カ条のうちの13カ条を抽出して改編した『新女訓抄』(全11カ条。正徳2年刊『女用智恵鑑』中に所収)が益軒生存中に成り、さらにこの『新女訓抄』中の7カ条を母体に、各条を短文に分けて全19カ条および後文としたものが『女大学』であった。内容は、第1条「親の教え」、第2条「女徳」、第3条「男女の別」、第4条「七去」、第5条「舅姑への孝」、第6条「夫への服従」、第7条「夫の兄弟との和睦」、第8条「嫉妬と諌言」、第9条「言葉の慎み」、第10条「家事への専念」ほか、第11条「信仰について」、第12条「分限に基づく家政」、第13条「男女の隔て」、第14条「衣服の心得」、第15条「親戚付き合い」、第16条「舅姑への孝と婚姻後の心得」、第17条「家事は自らなせ」、第18条「下女を使う心得」、第19条「婦人の心の五病」で、後文には以上の条々を幼時よりよく学ぶことが女子生涯の宝となることを強調して締め括る。初板本系『女大学宝箱』は、「女大学」本文を大字・5行・付訓で記し、頭書に「女職人之図」「同商人之図」など庶民女性の職業を紹介し(往来物では最も早い)、さらに前付に「女農業之図」「南都八景之図」「十二月色紙和歌」「源氏物語絵抄」「同引歌」、後付に「(婦人)世継草」「同産前之次第」「同産後之養生」「小児やしなひ草」「同急病妙薬」「二十四孝和解」「百人一首絵抄」などを収録する。また、本書に『百人一首』を加えた増補版も寛政期以降に数回出版されるなど、初板本系統だけで明治初年までに約20種の板種を数える。そのほか、『百人一首』や『女今川』、あるいは女用文章等と合冊されたものなども含め、『女大学』は江戸中期〜明治期にかけて180種以上の刊本が発見されている。
★原装・題簽付き(やや破損)・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4725円(破損本)〜1万円】。
2500円 桜尽し他
【判型】大本1冊。縦約260粍。
【作者】不明。
【年代等】嘉永5年9月書。
【備考】分類「往来物・艶書」。戯文風の往来物と艶書を合わせたような内容で、「桜尽し」「はくねん」「山づくし」「おそめ」「わげづくし」「日高川」「枕づくし」「和歌名所」を収録。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円〜円】。
12000円 〈四季文章〉女万葉八重桜(百人一首)
【判型】大本1冊。縦257粍。
【作者】不明。
【年代等】天保4年春刊。[京都]須磨勘兵衛板。
【備考】分類「百人一首」。
★原装・題簽付き・美本。口絵色刷り。
10000円 金峯百人一首要筥
【判型】大本1冊。縦256粍。
【作者】田中友水子編。北尾辰宣画。中谷楮同書。
【年代等】文化12年11月刊。[大阪]天満屋安兵衛板。
【備考】分類「百人一首」。彫工:藤村善右衛門。
★原装・題簽付き・状態良好(末尾一部小虫)。見返し色刷り。
7000円 〈卅六歌仙・百人一首・諸礼躾方〉女教浪華海(百人一首)
【判型】大本1冊。縦246粍。
【作者】加藤随鴎編。森春渓(有煌)・渓斎英泉画。
【年代等】文政12年11月刊。[大阪]河内屋太助ほか板。
【備考】分類「百人一首」。
★原装・題簽付き・状態良好(表紙やや痛み・口絵半丁欠)・口絵色刷り。
8000円 〈孝貞教訓〉婚礼百人一首操種
【判型】大本1冊。縦250粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[大阪]藤屋九兵衛板。
【備考】分類「百人一首」。
★原装・題簽付き・状態良好。
10000円 〈奥旨秘本〉金声百人一首玉文庫
【判型】大本1冊。縦270粍。
【作者】不明。
【年代等】安永5年頃初刊。天明5年1月再刊。[江戸]山崎屋金兵衛板。
【備考】分類「百人一首」。頭書に歌人系図や和歌注解・挿絵を施す。
★原装・題簽一部破損(表紙やや破損)・本文状態良好・口絵色刷り。
5000円 〈校異首書〉土佐日記(校註土佐日記・土佐のにつき)
【判型】大本1冊。縦261粍。
【作者】加藤(藤原)磯足注・序。秦鼎・市岡猛彦序。
【年代等】文政元年10月序。文政元年11月刊。[名古屋]加藤氏蔵板。
【備考】分類「紀行・注釈」。「尾張国天台宗観音寺」の朱印を押す。『土佐日記』注釈書。
★原装・題簽欠・表紙痛み・本文は概ね状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5430円】。
6000円 〈校異首書〉土佐日記(校註土佐日記・土佐のにつき)(江戸末期後印)
【判型】大本1冊。縦260粍。
【作者】加藤(藤原)磯足注・序。秦鼎・市岡猛彦序。
【年代等】文政元年10月序。文政元年11月初刊・江戸末期後印。[江戸]浅倉屋久兵衛板。
【備考】分類「紀行・注釈」。『土佐日記』注釈書。
★原装・題簽付き・表紙痛み・本文は概ね状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5430円】。
6000円 校本古今和歌集(〈校本〉古今和歌集)
【判型】大本2巻2冊。縦256粍。
【作者】蓮阿校注・跋。
【年代等】文化9年9月、蓮阿跋。文化10年8月官許。文政9年2月刊。[大阪]秋田屋太右衛門ほか板。
【備考】分類「歌集」。
★原装・題簽付き・状態良好(数丁小虫)。
16000円 〈近代正説砕玉話〉武将感状記(砕玉話・近代正説砕玉話)
【判型】大本10巻10冊。縦251粍。
【作者】和田正尹作。熊沢淡庵(正興)編。
【年代等】正徳6年4月、浪華散人序。同年5月、和田正尹序・初刊。江戸後期後印。[大阪]河内屋茂兵衛板。
【備考】分類「雑史」。『武将感状記』は、熊沢猪太郎(熊沢淡庵)によって正徳6年(1716年)に刊行された、戦国時代から徳川時代初期までの武人について著された行状記である。『砕玉話』ともいう。(Wikipedia)
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万9000円】。
20000円 〈新板絵入〉伊勢物語〈よみくせすみにごり付〉(寛政板)
【判型】大本2巻2冊。縦262粍。
【作者】細川玄旨(幽斎)補(よみくせ)。
【年代等】寛政4年1月刊。[京都]鶴屋喜右衛門求板。
【備考】分類「物語」。
★原装・題簽付き・美本・多数絵入。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、宝暦頃の類書が、2万8000円〜19万9500円】。
4500円 宮比神御伝記
【判型】大本1冊。縦235粍。
【作者】平田篤胤作(講説)。石川篤記編(打聴)。
【年代等】文政12年5月、平田鉄胤序。文政12年7月、源の阿キ能里跋・刊。[江戸]気吹舎塾(伊吹廼舎塾)蔵板。
【備考】分類「神道」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2500円〜8840円】。
5000円 上等葬祭図式
【判型】大本1冊。縦265粍。
【作者】常世長胤(トコヨナガタネ・栄木廼舎)作・蔵板。秋山三郎跋。
【年代等】明治7年春、三条西季知序・刊。[東京]栄木廼舎蔵板。[東京]中村佐助ほか売出。
【備考】分類「祭祀」。彫工:木邨房義。
★原装・題簽付き(題簽一部破損)・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万8510円】。
2500円 神代系図(神代御系図)(古史徴一之巻附録)
【判型】大本1冊。縦266粍。
【作者】平田篤胤作。
【年代等】文政元年6月作。文政2年7月、柴崎直吉跋・刊。[江戸]気吹舎塾(伊吹廼舎塾)板。
【備考】分類「神祇」。
★原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2000円〜8000円】。
20000円 迷悟問答集
【判型】大本1冊。縦240粍。
【作者】不明。
【年代等】寛永20年1月刊。江戸前期後印。刊行者不明。
【備考】分類「禅宗」。寛永20年板のほか、慶安元年板、刊年不明板がある。「一、天地之沙汰、人間之数、仏教之事」「二、地獄之沙汰之事」「三、しで三づのさた(死出・三途の沙汰)」以下29項を載せる。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、初印本が、8万6400円】。
4000円 〈法華〉信力堅固鈔(信力堅固抄)
【判型】大本1冊。縦258粍。
【作者】了義院日達上人作。去心院日空校・序。
【年代等】弘化4年4月序。同年5月刊。[常陽加倉井]妙徳寺蔵板。[京都]平楽寺(村上勘兵衛)売出。
【備考】分類「日蓮宗」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万2960円〜1万6200円】。
8000円 一休法語(一休和尚法語・一休仮名法語)
【判型】大本1冊。縦260粍。
【作者】一休宗純作。
【年代等】江戸前期刊。江戸中期後印。[大阪]安井弥兵衛板。
【備考】分類「臨済」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書が、1万6200円〜2万1000円】。
30000円 〈出世早合点〉商人軍配記
【判型】大本5巻5冊。縦256粍。
【作者】江島其碩作。川嶋信清画。
【年代等】文化15年(文政元年)2月、江陵山人序。文政7年2月補刻・刊。[大阪]秋田屋太右衛門ほか板。
【備考】分類「浮世草子」。正徳2年刊『商人軍配団』改題本。
★原装・題簽付き・概ね美本だが、表紙など数カ所小虫(本文に影響なし)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6万5000円〜20万5200円】。
5000円 〈首書読法〉実語教童子教具註鈔(実語教具注抄・童子教具注抄・絵本実語教)(慶応板)
【判型】大本1冊。縦254粍。
【作者】蔀関牛注。歌川国員画。狭川半水序。
【年代等】慶応元年(同板別本の書袋による)刊。[大阪]河内屋亀七ほか板。
【備考】分類「往来物」。口絵「席書図」ほか多数絵入の注釈書。天保14年刊『実語教童子教具註抄』(山崎美成注)の海賊版ともいうべき嘉永3年刊『実語教童子教精注鈔』の頭書に若干の挿絵を加えただけの改編版(ただし異板)。『精注鈔』の嘉永3年序文に代えて狭川半水の序文を掲げ、口絵に寺子屋の席書風景を描く。また、頭書挿絵に異国の貿易商人を描くのは時代を反映していて興味深い。本文の数句毎に『具註抄』『精注鈔』と全く同じ割注を付す。なお、刊記に刊年を明記しないが、書袋に「慶応乙丑夏新刻」と記す。
★原装・題簽付き・美本。稀書。
16000円 〈棟上釿始・諸式礼格〉匠家故実録
【判型】大本3巻3冊。縦261粍。
【作者】松浦久信(橘久信・松浦長門掾)作・序。
【年代等】享和3年1月自序。文化5年1月、栗林安正跋。文化5年9月刊。[江戸]須原屋茂兵衛板。
【備考】分類「建築」。彫工:佐脇伊三郎。見返しに「此書は、番匠の故実・地祭・釿(テオノ)始め・柱立・棟上等の諸式を図画(エズ)に顕し、匠家の常に心得べき的要を悉く記せし書也」と紹介する。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万6000円〜3万9900円】。
2000円 徂徠先生学則并附録標註(学則并附録標註)
【判型】大本2巻2冊の上巻1冊+2巻合1冊本。縦270粍。
【作者】伊東亀年(藍田)注・序。三浦竹渓(平義質・子彬) ・伊藤南昌(滕元啓・維迪)校。滕元啓跋。
【年代等】天明元年6月自序・刊。天明元年12月刊。慧海蔵板。
【備考】分類「漢学」。
★上巻のみ原装・題簽付き・小虫。2冊合本は虫損多し、状態不良。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、虫損2冊本が、8400円】。
3500円 徂徠先生学則
【判型】大本1冊。縦260粍。
【作者】荻生徂徠(物茂卿)作。三浦竹渓(平義質・子彬) ・伊藤南昌(滕元啓・維迪)校。
【年代等】享保12年1月、滕元啓跋・刊。[江戸]須原屋新兵衛板。
【備考】分類「漢学」。明代の古文辞を信奉し、「今言を以て古言を解すべからず」の立場に立つ「古文辞学」を創始した徂徠の理念の根本を集約した書。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8000円〜1万800円】。
10000円 くず花(葛花)
【判型】大本2巻2冊。縦264粍。
【作者】本居宣長作。市岡孟彦跋。
【年代等】安永9年作。享和3年1月刊。[名古屋]市岡孟彦蔵板。[名古屋]東壁堂売出。
【備考】分類「国学」。「文政十亥年晩秋求之」の記載あり。市川匡麿(多門)の『直毘霊』批判(『まがのひれ』)を詳細に反駁した書。「葛花」の書名は、漢籍の毒酒の酔いを除去する薬草の意味。宣長の古道論を知るうえで不可欠の書。本書を契機にさらに論争が激化した。『まがのひれ』における宣長の儒教並びに聖人の排除、天照大御神を祖とする皇統の賛美、皇国優越の主張、『古事記』『日本書紀』所伝への盲従、老荘の自然説の影響などの指摘批判に返答したもの。宣長は、本書で再度皇統の尊厳と皇国の優越を説き、「記紀」の伝えの信ずべきこと、儒教および聖人の有害無益なる所以等を述べ、儒教に対抗しての老荘の自然と儒教渡来以前の神の道の自然とは自ずから異なるとの反論を為した(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付き・極美本(初刷り)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5000円】。
20000円 四戦紀聞[拙修斎叢書]
【判型】大本4巻4冊。縦258粍。
【作者】根岸直利(暫軒)編・序。木村高敦校。
【年代等】宝永2年9月序。弘化3年7月刊。[江戸]山城屋佐兵衛板。
【備考】分類「戦記」。第1巻「江州姉川戦記」、第2巻「遠州味方原(三方原)戦記」、第3巻「参州長篠戦記」、第4冊「尾州長久手戦記」から成る。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4万5000円〜6万9940円】。
10000円 鎌倉殿中問答記
【判型】大本2巻2冊。縦258粍。
【作者】日静編。日達注。
【年代等】寛保元年9月施注。文政11年刊。明治初年後印。
【備考】分類「日蓮」。道日と日印の問答。日印の弟子、日静が記録したとされる鎌倉殿中問答記録には、鎌倉幕府執権高時により日蓮の弟子の日朗に諸宗との問答対決の命を下され、高齢の日朗に代わった門下の日印が、文保2年(1318年)12月30日から翌元応元年(1319年)9月15日にかけて諸宗派をことごとく論破し、これにより題目宗の布教を鎌倉幕府が許可したとある。但し吾妻鏡や鎌倉年代記などの史料にはこれについての記載はない。(Wikipedia)
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板が、54000円】。
4000円 本末謌解(本末歌解)
【判型】大本1冊。縦261粍。
【作者】岩政信比古(要吉)作。
【年代等】文化14年夏作。嘉永3年3月、后梅舎序・刊。桜戸蔵板。[大阪]柏原屋清右衛門ほか売出。
【備考】分類「和歌」。
★原装・題簽欠・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6000円】。
6000円 鬼神新論
【判型】大本1冊。縦265粍。
【作者】平田篤胤作。亀山嘉吉跋。
【年代等】文化2年6月作・文化3年刊『新鬼神論』の改題・改訂本。文化3年7月、鈴木朖序。同年10月、藤井高尚序。文政3年春改訂・再刊。[江戸]気吹舎塾(伊吹廼舎塾)板。
【備考】分類「神祇」。『新鬼神論』(のち『鬼神新論』として刊行) 1805年(文化2年)完成。1820年(文政3年)に刊行。この書名は新井白石の『鬼神論』を意識したもので、新井白石・荻生徂徠・伊藤仁斎など儒者の「鬼神論」を論じたもの。神霊の実在を、内外の古典に照らして主張した。(Wikipedia)
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、7350円〜8400円】。
8000円 初学知要
【判型】大本3巻3冊。縦254粍。
【作者】貝原益軒(篤信)編・序。
【年代等】元禄10年4月、伊藤素安序。元禄10年9月自序。元禄11年8月初刊([京都]葛西市郎兵衛板)。江戸後期後印。[大阪]河内屋藤兵衛ほか板。
【備考】分類「漢学・教育」。歴代の諸君子の精髄を経伝子史から要約して編んだ儒学入門書。上巻「為学」、中巻「修身」、下巻「接物・処事・警戒」から成る。下巻裏表紙に朱筆で「慶応二丙寅年春三月、浪華書誌得之。価金三朱」と明記する。
★原装・題簽付き・美本。市場に出てくるものは殆どが明治期後印本だが、本書は江戸期刊本で貴重。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装本が3500円(明治板)〜2万1600円(明治板)】。
15000円 家礼[朱子家礼・文公家礼]
【判型】大本5巻・附図1巻合3冊。縦251粍。
【作者】浅見絅斎(安正)作・跋。田辺楽斎校注。
【年代等】元禄10年12月自跋・初刊。江戸後期後印。[大阪]河内屋喜兵衛板。
【備考】分類「漢学」。延宝3年初刊本の板木が焼失したために元禄期に複刻したもの。『家礼』は、中国・南宋時代に成立した礼儀作法書で、『朱子家礼』『文公家礼』とも言う。第1冊(1巻「通礼」、2巻「冠礼」、3巻「昏礼」)、第2冊(4巻「喪礼」、5巻「祭礼」)、第3冊(家礼図)から成る。
★原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万5000円】。
10000円 事斯語
【判型】大本3巻3冊。縦251粍。
【作者】毛利斉広(ナリトオ・崇広・泰斎)作。林衡(述斎・祭酒)序。山県禎跋。
【年代等】天保11年12月序。天保12年11月跋。天保13年刊。[長門]惜陰楼蔵板。
【備考】分類「漢学・教育」。「長州叢書19」所収。幼小より学を好み、若干22歳で他界した毛利斉広公の遺著。読書講義の余暇に会得した先哲の名言・教訓等を抄録したもの。作者(1814−1837)は、文化11年5月16日生まれで、天保7年長門萩藩主毛利家12代となるも、在任20日間で死去。23歳。
★原装・題簽付き・美本。
4000円 女用文綾錦
【判型】大本1冊。縦275粍。
【作者】不明。
【年代等】安永9年6月刊。[仙台]伊勢屋半右衛門板。
【備考】分類「往来物」。「初春に遣す文」以下五節句・四季の手紙、また「いなかへ遣す文」や「平産の祝に遣す文」「誂えの染物を届ける文」など二〇通を収録した女用文章。ほとんどが散らし書きで、概ね大字・三〜四行大・無訓の手本用に作る。巻頭に読書する婦人の図を掲げ、頭書に女子の教養・家政・化粧・礼法等や「年中行事」、また「庚申せぬ時の歌」「死人に逢ふ時の歌」などの呪いについて記す。
★改装・題簽欠・状態良好(本文は美)。比較的稀少。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万200円】。
1500円 女今川錦の小宝
【判型】大本1冊。縦253粍。
【作者】不明。
【年代等】文政9年再刊。天保8年再刻。[江戸]和泉屋市兵衛板。
【備考】分類「往来物」。頭書「年中祝事の始」ほか。
★原装・題簽欠・並本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6480円】。
4000円 視志緒言
【判型】大本2巻2冊。縦255粍。
【作者】塩谷宕陰(シオノヤトウイン・世弘・毅侯)作・序。
【年代等】天保7年10月自序。慶応元年3月、大島信跋。慶応2年4月、嶋田重礼(敬甫・篁村)序・刊。白石清泉山房蔵板。[江戸]山城屋政吉ほか売出。
【備考】分類「漢学」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4300円〜1万800円】。
4500円 女訓綾廼雛形(婦女の心得)
【判型】大本5巻合1冊。縦255粍。
【作者】野津雲洲書。素人序。
【年代等】明治初年作。明治27年6月書・序。
【備考】分類「往来物」。1巻「婦女の心得」、2巻「家に在りての心得」、3巻「女子起居振舞の事」、4巻「女子躾方二段」、5巻「倍膳の事」から成る。
★原装・題簽付き・状態良好。稀書。
5000円 万々雑書三世相大全
【判型】大本1冊。縦248粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[京都]升屋勘兵衛板。
【備考】分類「雑記・暦」。
★原装・題簽付き・状態良好。
10000円 〈官板〉呂氏童蒙訓(童蒙訓)
【判型】大本1冊。縦253粍。
【作者】宋・呂本中(居仁)作。
【年代等】嘉定8年(1215)8月跋。文化13年刊。[江戸]昌平坂学問所板。
【備考】分類「漢学・教育」。南宋・紹定2年(1229)眉山李埴板の複刻。
★原装・題簽付き・状態比較的良好(やや小虫)。
20000円 絵本写宝袋(再刻写宝袋)
【判型】半紙本9巻10冊。縦226粍。
【作者】橘守国(有税)画・序。
【年代等】享保5年3月自序。享保5年9月初刊。明和7年1月、法眼橘保国(後素軒)跋・再刊。[大阪]渋川清右衛門板。
【備考】分類「絵本」。彫工:藤村善右衛門・藤江文助。
★原装・題簽ほぼ存・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6巻1冊端本が4630円(端本の相場は1冊3000程度)】。
1700円 まじない百ヶ条
【判型】半紙本1冊。縦230粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。刊行者不明
【備考】分類「占卜」。全3丁の小冊子。
★原装・刷外題・状態並み。
18000円 神国加魔祓(釜払)
【判型】半紙本3巻3冊。縦226粍。
【作者】増穂残口作。
【年代等】享保3年1月刊。江戸中期後印。[江戸]須原屋茂兵衛板。
【備考】分類「神道」。
★原装・題簽付き・美本。稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2冊本(1冊欠)が、1万5000円】。
2000円 〈敵討〉襤褸錦(ツヅレノニシキ)
【判型】半紙本3巻合1冊。縦230粍。
【作者】文耕堂・三好松洛作。
【年代等】元文元年初演。江戸後期(文政5年以前)後印。[江戸]多田屋利兵衛板。
【備考】分類「浄瑠璃(義太夫)」。巻末に数丁の写本(文政5年書)を合本。
★原装・刷外題き・状態良好。
7000円 〈像抄〉人相小鑑大全
【判型】半紙本4巻1冊。縦229粍。
【作者】喜多村江南軒作。難波散人序。
【年代等】天和4年1月序。貞享元年8月刊。[大阪]敦賀屋九兵衛ほか板。
【備考】分類「相法」。
★原装・題簽一部破損・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6000円〜1万2000円】。
50000円 万国旗章図譜
【判型】半紙本1冊。縦240粍。
【作者】鱸重時(奉卿)作・序。藤森弘庵(大雅)序。森庸軒跋。
【年代等】嘉永4年9月作・凡例。嘉永5年3月、森庸軒跋。同年4月、藤森弘庵序。嘉永5年刊。[江戸]門倉臨江堂蔵板。[江戸]山城屋佐兵衛ほか売出。
【備考】分類「紋章」。
★原装・題簽付き(一部破損)・状態良好。全頁色刷。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、10万5000円】。
8000円 洋算訓蒙図会(初編)(洋算訓蒙図絵・洋算訓蒙図解)
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】橋爪貫一(松園)作。
【年代等】明治2年11月初刊(早大本による)。明治4年10月序・再刊。[東京]誠之堂蔵板。[東京]椀屋喜兵衛ほか売出。
【備考】分類「往来物」。
★原装・題簽付き・状態良好。
16000円 詩経名物辨解[詩経名物解]
【判型】半紙本7巻4冊。縦226粍。
【作者】江村如圭編・序。松岡玄達書。
【年代等】享保15年9月、伊藤長胤序。享保16年1月序・4月刊。[京都]唐本屋宇兵衛板。
【備考】分類「本草」。『詩経』に登場する数多くの動植物や事物を和名で解説した本草書で、江戸時代の詩経博物学を代表する文献。
★原装・題簽殆ど摩滅・状態良好(1巻小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万8000円〜19万4400円】。
4000円 暦日諺解(〈立表測景〉暦日諺解・立表測景暦日諺解)
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】柳精子作。
【年代等】寛政元年3月刊。[江戸]英平吉板。
【備考】分類「暦」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装本が、4725円〜1万260円】。
3000円 〈改正絵入〉三世相小鑑
【判型】半紙本1冊。縦213粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸中期刊。刊行者不明。
【備考】分類「占卜」。
★原装・題簽付き・美本。
8000円 報徳学斉家談
【判型】半紙本2巻2冊。縦222粍。
【作者】岡田良一郎作。
【年代等】明治18年7月刊。[掛川]大塚好五郎板(出版人。森点閣蔵板)。[東京]江島喜兵衛ほか売出。
【備考】分類「教訓」。明治18年1月免許。定価55銭。著者・岡田良一郎(1839‐1915)は、岡田佐平治の長男として遠州佐野郡倉真村に生まれる。安政元〜6年まで日光の二宮尊徳のもとで教えを受けて帰郷。明治8年(1875)、佐平治を継いで遠江国報徳社社長となり、大正元年(1912)に大日本報徳社社長を辞任するまで報徳運動のリーダーとして活躍。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、9000円】。
3500円 〈家内和合〉慎教鏡[家内和合慎教鏡]
【判型】半紙本1冊。縦230粍。
【作者】三輪半兵衛(観勝*慎話会主)作・序。野口勝一(珂北)序・画。
【年代等】明治27年12月野口序・自序。明治28年7月初刊。同29年2月増補再刊。同31年4月増補三版。[東京]三輪半兵衛版。
【備考】分類「教訓」。活版和装本。金言や道歌に教訓画を交えた教訓書。家内和合の秘訣を「慎」の一字に集約し、「慎」の徳やその実践を諭す。
★原装・題簽付き・状態並み。
3000円 〈家内和合〉慎の友
【判型】半紙本1冊。縦233粍。
【作者】三輪観勝(三輪半兵衛)作・序。
【年代等】明治25年11月刊。[東京]神生術(三輪観勝)蔵板。勝島活版所(久保田音次郎)印刷。
【備考】分類「教訓」。明治25年秋序。定価金15銭。活版和装本。金言や道歌に教訓画を交えた教訓書。家内和合の秘訣を「慎」の一字に集約し、「慎」の徳やその実践を諭す。
★原装・題簽付き・状態良好。
8000円 人相千百年眼
【判型】半紙本5巻5冊。縦222粍。
【作者】平沢白翁(平沢勝・楽只館)作(口授)。平崎満之ほか編・書。藤田幸保(海野)ほか校・序。藤木作ほか閲。
【年代等】嘉永3年3月、西宮先(奎斎)跋。同年5月、藤田幸保序。同年8月、平沢勝跋。同年11月、清原宣明(凌陰)序・刊。[大阪]楽只館(著者)蔵板。
【備考】分類「相法」。
★原装・題簽付き・美本(表紙のみやや汚損)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万800円】。
5000円 易学発蒙
【判型】半紙本5巻5冊。縦225粍。
【作者】井上鶴洲(教親・和卿・主殿)作。井上観国(孟光・主税)校・跋。
【年代等】文化6年冬、井上教親序。文化7年2月、小林諒(井幹)序。文化8年冬、井上鴻斎(亮重)附言。文化9年、津田鳳卿(邦儀)序。文政元年9月、藤原貞直序。文政3年3月刊。[大阪]浅野弥兵衛ほか板。
【備考】分類「漢学」。易学の基本から高度な内容まで網羅的に解説した書。1巻「仁」、2巻「義」、3巻「礼」、4巻「智」、5巻「信」から成る。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3800円〜7500円】。
11000円 俗神道大意[巫学談弊]
【判型】半紙本4巻4冊。縦233粍。
【作者】平田篤胤作。門人筆記。
【年代等】万延元年7月、古川躬行(ミツラ・ミユキ。汲古堂)序・刊。伯家学士等合刻。
【備考】分類「神道」。『巫学談弊』の改題本。『巫学談弊』は、文化8年、篤胤36歳頃の講述。後に『俗神道大意』と改題、万延元年刊。神道と一般に呼ばれている事象を、真の神道、神事の神道、天の神道、両部神道、唯一神道の五つに分けて説く。真の神道とは、師の本居宣長や篤胤自身が主張する正しい神道で、その内容は、天照大神が受け伝え保持する道であり、具体的には天照大神の子孫である天皇が日本を統治する道のこと、神事の神道とは、『日本書紀』に初見の神道、天の神道とは、『易経』に見える天のあやしき道である、という。本書で篤胤が「巫覡(フゲキ)の道」と呼んで論難しているのが、両部神道と唯一神道であり、近世国学以前に流行した垂下神道も、その系統に属するとして厳しく非難している。要するに、古学神道以外の神道論はいずれも仏教や儒教と習合した不純な神道であると、実例によって論難したものである(「日本古典文学大辞典」参照)。/『俗神道大意』は平田篤胤の講義を門人が筆録したもの。4巻。万延1 (1860) 年刊。初め「巫学談弊」といった。古神道の立場から、両部神道をはじめとする他の神道諸派を俗神道または巫学とし、その教説を詳細に批判している(コトバンク)。/平田篤胤『俗神道大意』は4巻からなります。両部神道、唯一神道などに対して考察を加え、日本古来の真の神道の本道を明らかにしようと説いています。また、平田篤胤『俗神道大意』を著者門人らが追記したものを「巫学談弊」といい、これも大変な深い内容となっています。万延元年に古川窮行の序を附して刊行し、後になって平田篤胤全集に収められています。平田篤胤『俗神道大意』 は、これまで神道に付随してきた外来文化をそぎ落とし、太古以来の日本思想や文化を明らかにする上で重要な位置を占めています(Yahoo知恵袋)。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、7000円〜1万8510円】。
2000円 唐詩選掌故
【判型】半紙本7巻4冊+重複巻1冊。縦231粍。
【作者】明・李樊竜編選。千葉玄之(茂右衛門・芸閣)作。世次爵里注。
【年代等】明和元年6月、入江南溟(忠囿)序。同年秋、蓬莱木貞貫序。明和元年12月、藤森知跋。明和5年11月初刊。寛政5年11月再刊。[江戸]小林新兵衛板。
【備考】分類「漢詩」。
★原装・題簽欠・並本(表紙痛み・本文小虫、書き入れ)。重複巻1冊は虫損本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1冊本が、4630円】。
5000円 詩筌
【判型】半紙本5巻2冊。縦226粍。
【作者】爽鳩正長(鷹見正長)編・序。
【年代等】享保7年3月自序。同年同月、荻生徂徠(物茂卿)跋・刊。[江戸]松本善兵衛ほか板。
【備考】分類「漢詩」。
★改装・題簽摩滅・状態良好(数丁小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、破損本が1万円】。
5500円 現世利益和讃絵鈔
【判型】半紙本2巻合1冊。縦223粍。
【作者】皆遵作。
【年代等】天明元年作。天明2年初刊。江戸後期後印。[京都]丁子屋九郎右衛門板。
【備考】分類「真宗」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、下巻1冊が8000円】。
4500円 正像末和讃絵鈔(文化8年)
【判型】半紙本2巻2冊。縦221粍。
【作者】釈俊諦作。
【年代等】文化8年2月刊。[京都]北村四郎兵衛ほか板。
【備考】分類「真宗」。巻頭に書袋を掲げた。
★原装、下巻のみ題簽付き、書袋付き、本文は良好だが下巻左肩に一部破損。稀少本。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6000円〜1万8000円】。
12000円 〈真宗安心〉三帖和讃絵鈔[浄土和讃絵鈔・高僧和讃絵鈔・正像末和讃絵鈔]
【判型】半紙本6巻合5冊。縦220-223粍。
【作者】俊諦作(浄土和讃絵鈔・正像末和讃絵鈔)。皆遵作(高僧和讃絵鈔)。
【年代等】浄土和讃絵鈔:安永5年6月刊。[京都]小林庄兵衛ほか板。高僧和讃絵鈔:寛政7年3月刊。[京都]丁子屋九郎右衛門板。正像末和讃絵鈔:文化8年2月刊。[京都]丁子屋九郎右衛門板。
【備考】分類「真宗」。
★原装・題簽付き・状態良好・取り合わせ本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、揃本が3万円】。
10000円 顔氏家訓(校定顔氏家訓)
【判型】半紙本2巻2冊。縦239粍。
【作者】顔氏(顔之推)作。朝倉璞序。
【年代等】寛文2年3月初刊。文化7年7月再刊。文化7年7月刊。巌桂園蔵板。[京都]葛西市郎兵衛売出。
【備考】分類「漢学・教訓」。がんしかくん【顔氏家訓 Y?n sh? ji? x?n】 中国、6世紀の顔之推の著。20編から成る。著者のゆたかな人生経験に裏うちされたこの書物は、たんに一家内の子弟たちを訓戒することばに終始するだけでなく、六朝時代における江南と華北両社会の家庭生活、風俗、儀礼、学術、宗教など、多方面にわたる知識を提供する。後世、家訓の祖と仰がれた。日本への伝来も早く、吉備真備の《私教類聚》はその影響のもとに成ったという。(コトバンク)
★原装・題簽付き・状態良好(一部小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万5000円】。
8000円 正信偈訓読図会(明治期後印・3冊本)
【判型】半紙本3巻3冊。縦230粍。
【作者】暁晴翁(暁鐘成・鶏鳴舎)作。松川半山画。晴竜斎(小野原啓三)書。
【年代等】安政3年初刊。明治初年後印。[東京]朝倉屋久兵衛板。
【備考】分類「真宗」。
★原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8000円〜4万円】。
15000円 訓訳示蒙(訓訳筌蹄)
【判型】半紙本5巻5冊。縦225粍。
【作者】荻生徂徠作。
【年代等】元文3年5月刊。[野州]尚友斎蔵板。[京都]菱屋次右衛門売出。
【備考】分類「語学」。漢文の基本である助字(名詞・動詞・形容詞などのいわゆる実字・虚字を助ける語。断定・詠嘆・疑問などを表す「也」「矣」「乎」や、前置詞の「於」「与」、疑問詞の「何」「誰」など)を解説した漢文入門書。
★原装・題簽付き・初板本・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明和再刊本が、1万500円〜2万8000円】。
4500円 〈増補改正〉珍貨孔方図鑑(改正珍貨孔方図鑑)
【判型】半紙本1冊。縦226粍。
【作者】小沢辰元(東市)編・序。
【年代等】天明5年9月刊。[江戸]駿河屋重五郎ほか板。
【備考】分類「貨幣」。
★原装・題簽欠・並本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書が、4940円〜7560円】。
6000円 親族正名
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】太宰春台(弥右衛門・純・紫芝園)作・序。
【年代等】享保10年7月自序。同年8月、山縣孝孺(少助)序・刊。[江戸]須原屋吉郎兵衛板。
【備考】分類「漢学」。
★原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、7020円〜2万円】。
8000円 古今八卦拾穂鈔
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】洛東隠士玄貞作。
【年代等】享保16年7月刊。[京都]藤屋治兵衛ほか板。
【備考】分類「占卜」。
★原装・題簽摩滅・状態良好(表紙疲れ)。稀書(『国書総目録』で所蔵1カ所のみ)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万8000円】。
4000円 西山遺事(桃源遺事・西山公遺事)(抄)
【判型】半紙本1冊。縦238粍。
【作者】安積覚ほか作。三木之幹・宮田清貞・牧野和高編。
【年代等】元禄14年12月作。文政11年12月書(加藤忠恕書)。
【備考】分類「伝記」。
★原装・厚冊本・状態良好(末尾等数丁小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3-4冊本が、5万2500円〜6万900円】。
4000円 〈広益頭書〉新撰八卦諺解秘密箱(〈改正広益〉新撰八卦大全秘密箱)
【判型】半紙本2巻・附録1巻合1冊。縦224粍。
【作者】周卜作・序。
【年代等】寛延元年11月自序。同年同月刊。[京都]風月庄右衛門ほか板。
【備考】分類「占卜」。延享元年板の改刻本。
★改装・題簽欠・状態良好(刷り美)。稀書(『国書総目録』で京大のみ)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書(享保板)が、2万5000円】。
2000円 宏廬詩集
【判型】中本1冊。縦194粍。
【作者】多田誠明(良助・宏廬)作・刊。
【年代等】明治3年、度賁(致道館学士)序。明治10年9月、[山形]多田誠明蔵版。山形鳴時社印刷。
【備考】分類「漢詩」。活版和装本。
★原装・題簽摩滅・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、写本が、8700円】。
10000円 食療正要
【判型】半紙本4巻4冊。縦228粍。
【作者】松岡玄達(恕庵・成章)作。松岡典(子勅)校。
【年代等】明和5年3月、滕惟寅(図南居士)序。明和6年1月、中山玄亨跋。明和6年9月刊。[大阪]柳原喜兵衛ほか板。
【備考】分類「飲食・医学」。食事療法を説いた医学書。
★原装・題簽付き(一部摩滅)・状態良好(3巻末尾1丁半破損*一部判読不可)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1・2巻のみで、8220円】。
20000円 〈三国伝来〉善光寺如来縁起[善光寺縁起]
【判型】半紙本5巻5冊。縦222粍。
【作者】葉山之隠士作・序。
【年代等】元禄5年9月自序。元禄5年10月初刊。安政6年9月再刊。[京都]藤井孫兵衛板。
【備考】分類「寺院」。
★原装・題簽付き・美本(挿絵に一部手彩色あり)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万7000円〜20万5710円】。
3000円 〈図説教授〉家相大全(家相図説大全)
【判型】半紙本3巻3冊。縦222粍。
【作者】松浦久信(東鶏)作・序。松浦国祐校。
【年代等】寛政12年11月自序。享和元年春、南部正宣序。同年春、八木為貞跋・刊。明治初年後印。[大阪]岡島真七ほか板。
【備考】分類「相法」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明治板2900円〜江戸板1万5000円】。
2000円 奥州安達原
【判型】半紙本1冊。縦221粍。
【作者】竹田和泉・近松半二ほか作。
【年代等】宝暦12年9月初演。同年初刊。[大阪]竹本錦太夫ほか板。
【備考】分類「浄瑠璃(義太夫)」。7行本。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5000円】。
15000円 〈壬戌〉羇旅漫録[馬琴道中記]
【判型】半紙本3巻3冊。縦230粍。
【作者】曲亭馬琴(蓑笠翁・著作堂)作(遺稿)・序・跋。渥美正幹(垣庵幹)校。川辺花陵・渡辺小華画。
【年代等】享和2年11月自跋。文化9年春自序。明治16年3月、版権免許。明治18年5月刻成。明治19年5月刊。[東京]須原鉄二(畏三堂)板。
【備考】分類「随筆」。定価金95銭。きりょまんろく【羇旅漫録】随筆。曲亭馬琴著。1803年(享和3)刊。馬琴36歳のとき、彼の生涯ただ一度の京坂旅行の記録。往復の道中および京坂摂地方で見聞した奇事、奇談、風俗、流行、古跡、人物などを、ときには図を挿入して、全157条にわたって克明に記している。それらは資料として貴重だが、馬琴にとっても、自国の文化・歴史・民俗についての識見を大きく拡大する機となり、後の著作活動に少なからぬ影響を及ぼした。(コトバンク)
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万6200円〜4万8000円】。
3500円 神易選
【判型】小本1冊。縦155粍。
【作者】卜部尚国作。新井白翁序。
【年代等】明和3年9月免許。明和7年8月刊。[大阪]綿屋喜兵衛ほか板。
【備考】分類「占卜」。12本の算木を一度に投げ、その表裏の組み合わせで124(と太極)卦を得る。日本古来の占法とするが、各卦の名称や本文は『霊棋経』を流用したものと見られる。即時占として、縁辺・公事訴訟・病人・失物・待人・勝負・旅立・奉公・賣買・田地耕作・官位願・相談を設けるが、項目は不揃い。新井白翁なる者が各卦に「新井考…」の評語を付す。神道を標榜する易占書は管見の限りでは本書のみである。(HP「江戸の易占」)
★原装・題簽欠・状態良好(やや小虫)。稀書。
4000円 〈再版〉元三大師御鬮鈔大全
【判型】小本1冊。縦161粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]山城屋政吉ほか板。
【備考】分類「天台・占卜」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書が5000円〜3万円】
3500円 円蓍筮法指南
【判型】中本1冊。縦152粍。
【作者】谷川順(順祐ヨリスケ・竜山)作・序。
【年代等】文化14年9月自序。文政元年6月官許。文政2年4月刊。[大阪]貫道軒蔵板。浅野弥兵衛ほか売出。[大阪]前川善兵衛後印。
【備考】分類「占卜」。見返しに「浪華・真勢先生(中州真勢)の易術、寔に神授の妙有て美名世に高し。こゝに先生新製易具の用ひ方をあらはし、附録に先生占例を記して好士の亀鑑に備ふ」とある。
★原装・題簽付き・状態良好。稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万円】。
7500円 絵本為朝弓張月(為朝弓張月・絵本為朝一代記)
【判型】中本6編6冊(初編〜6編)。縦176粍。
【作者】柳下亭種員作・序。・隅田了古作。柳●(火+周)亭種久・柳昇亭種蔭序。国芳・隅田了古・広重画。
【年代等】嘉永4年1月序(初編)。嘉永5年序(2-6編)・刊。明治初年後印。[江戸]山甚・山泉堂板。
【備考】分類「合巻」。稀書のため、7編以後の刊行は不明。
★原装・刷り表紙・状態良好(一部、手彩色あり)。稀書。
3500円 〈関流〉秘術算初心伝
【判型】中本1冊(全3巻のうち中巻のみ)。縦188粍。
【作者】金嶋秀水・金嶋歌五郎作。
【年代等】天保2年12月刊記。天保4年1月、松井増春序・刊。板。
【備考】分類「和算」。信州水内郡小沼村住人の金嶋秀水63歳とその子息・金嶋歌五郎19歳による編集(編纂当時、江戸小石川下富坂町住)。全3巻だが、各巻毎に刊行された模様。
★原装・題簽付き・美本。稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円】。
6000円 環斎記聞
【判型】横本1冊。縦125粍。
【作者】鎌田環斎作。
【年代等】江戸後期刊カ。刊行者不明。
【備考】分類「雑史」。江戸時代や江戸時代以前の雑多な事件・風俗・世相の記録。「町人脇差を帯する訳の事(享保期)」から「奈良屋市右衛門由緒の事」まで(以上、目録によるが本文の記事はさらに多い)の約70項を記す。
★原装・題簽摩滅・状態良好(数丁小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万1600円】。
6000円 武教全書(乾巻)
【判型】横本1冊(2巻の乾巻のみ)。縦124粍。
【作者】山鹿素行(高祐)作・序。門弟編(藤忠之校、藤可慶句読)。山鹿高補(素水)・藤原隆都序。山鹿素水(高補)校。
【年代等】明暦2年作。同年8月、門弟序。同年秋自序。弘化4年5月、山鹿高補・藤原隆都序。嘉永2年4月校訂・刊。[江戸]丁子屋平兵衛板。
【備考】分類「兵法」。巻頭に「武教小学」を掲げる。板本はほかに天保15年板、弘化4年板、万延元年板がある。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、端本(坤巻)1冊が、2万1000円〜3万円】。
1000円 実語教・童子教
【判型】中本1冊。縦179粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸中期刊。[江戸]鱗形屋孫兵衛板。
【備考】分類「往来物」。
★原装・題簽欠・状態並み(巻首・巻末虫損)。
1000円 羽衣
【判型】中本1冊。縦183粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]岩戸屋喜三郎板。
【備考】分類「謡曲」。観世流。
★原装・題簽欠・状態良好。
3500円 〈絵入講釈〉実語教稚絵解
【判型】中本1冊。縦179粍。
【作者】橋本貞秀(玉蘭斎・五雲亭・歌川貞秀)注・画。
【年代等】嘉永5年初刊。江戸後期再刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。後印再刻本。題簽傍書「心学近道/幼童手引」。見返しの板元は栄久堂(山本屋平吉)。〈絵入講釈〉実語教稚絵解・〈絵入講釈〉童子教稚絵解 【作者】橋本貞秀(蘭斎・玉蘭斎・五雲亭・歌川貞秀・松亭寿山)注(「実語教稚絵解」)。笠亭仙果初世(轍斎・浅草庵四世・柳亭種彦二世)注(「童子教稚絵解」)。橋本貞秀画。【年代】嘉永五年(一八五二)刊。[江戸]山本平吉板。【分類】教訓科。【概要】異称『〈安政再刻〉実語教稚絵解(童子教稚絵解)』。中本三巻三冊(「実語教」一巻・「童子教」二巻)。絵双紙の体裁で編んだ『実語教・童子教』†の注釈書。各丁とも中央(のど方向)に見開きの挿絵を大きく載せて、その両端に本文ならびに注釈文を置くのが基本的な形式。二教本文を一〜四句毎に楷書・大字・付訓で掲げ、細字の注を施す。『実語教画本』†を始めとする先行注釈書の影響が確認できるが、単なる模倣を超えてさらに平易な施注を試みたり、独自の注解を展開した箇所も少なくない。和漢の故事や譬え話によった説明が多く、漢字の少ない仮名文で童蒙本位の平易な注釈に徹する。また、「余力学問」の範囲での学問奨励が目立つのも特徴である。『実語教稚絵解』の冒頭に「至聖先師孔子」の図と孔子の高弟など八賢人の肖像画を載せる。
★原装・題簽欠・奥付欠・状態並み(小虫・疲れ)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円】。
8000円 〈善悪〉迷所図会(善悪道中記二編)
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】一筆庵(渓斎英泉・可候)作・画・序。
【年代等】弘化2年春作。弘化3年春序・刊。江戸後期後印。[江戸]本屋又助(頂恩堂)板。
【備考】分類「滑稽本」。「善悪道中記」は著者を変えながら全7編(天保15年〜文久2年)まで刊行。
★原装・題簽付き・状態良好(後印)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万〜3万6750円】。
2000円 東方朔秘伝置文(年中運気日和考ネンジュウウンキヒヨリノカンガエ)
【判型】中本1冊。縦167粍。
【作者】花山道人序。
【年代等】江戸後期刊。明治初年後印。刊行者不明。
【備考】分類「占卜」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書が2000円〜1万円】。
18000円 〈男女狂訓〉華のあり香(男女狂訓はなのあり香・花のあり香)(明治初年)
【判型】中本3巻3冊。縦184粍。
【作者】飯尾東川作。恋々山人(房庵)校・序。婦多川好員画。
【年代等】江戸後期初刊。明治初年後印。刊行者不明。
【備考】分類「艶本」。性愛指南書。丁付けは上巻が「年ノ一〜廿一」、中巻が「年ノ又一〜又十」、下巻が「開ノ一〜十」。
★原装・題簽付き・美本。口絵色刷。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万1600円(1冊)〜8万7480円(2編6冊揃)】。
3500円 父兄訓(甘雨亭叢書・別集)
【判型】半紙本1冊。縦237粍。
【作者】林子平作・序。板倉勝明編。
【年代等】天明6年9月自序。江戸後期刊。江戸後期(後述)刊。[安中藩]造士館板。
【備考】分類「教訓・教育」。主として、「人の土台」とも言うべき「孝・悌・忠・信・勇・義・廉・恥」の八徳に基づいて、父兄たる者に子弟教育の基本を諭した書。子平によれば、多くの父兄は「八徳」を知らず、単に「姑息の愛」のみで子どもに接し教訓も加えないために、子々孫々まで「勝手次第」に育つという。「人の善悪・実不実は生まれつきではなく、専ら父兄の教訓や育て柄による。子弟の善悪・邪正も、一分は生まれつきでも、九分までは父兄の責任である」と強調し、父兄の教育は胎教から始まるとする。そして、八徳に基づく子育てとして「父兄や長者の言うことをよく聞いて違背せず、義理と恥を専らにして、物事に骨惜しみしない」などの具体的事項を順々に説く。また、子どもをみだりに叱り罵るべきでないことや、親自らが襟を正すべきこと、さらに、心の持ちようや年代別の教育法、学問や武芸の習わせ方、衣食その他の生活心得までを詳述。「甘雨亭叢書・別集」に収録された「未定稿の欠本」(大槻修二)とされるものである。「甘雨亭叢書」は安中藩主・板倉勝明編纂の叢書(全七集・別集二集、五六冊)で、江戸期の碩学三〇余人の著作六〇余点を集録、弘化二年(一八四五)から安政三年(一八五六)にかけて刊行された。江戸期に刊行された『父兄訓』は本書のみ。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3000円】。
5000円 幼心学図絵(〈教訓善悪〉近道子宝)
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】勧善堂作。八文舎四世序。歌川国芳(朝桜楼・一勇斎)画。
【年代等】天保14年12月序・刊。[江戸]丁子屋平兵衛(文渓堂)板(序文に「文渓堂」刊行の旨記す)。
【備考】分類「往来物」。各頁または見開き2頁毎に挿絵とイロハ短歌(教訓歌)をあしらった教訓絵本。童蒙向けの教訓で、特に挿絵は寺子屋での学習や悪ふざけ、屋外での遊戯や喧嘩など、子どもの百態を生き生きと描く。冒頭には「いろいろとむやくな事をさし置て、まづ手習を専らにせよ」の一首と手跡稽古に励む寺子の姿を示し、以下同様の教訓歌を並べ、最後は「京わらべおしへのためのいろは歌、人の見る目もはづかしぞおもふ」と作者の謙辞に代わる狂歌となっている。なお、本書を改編したものに江戸後期刊『教訓子宝山』がある。
★原装・題簽付き・状態良好(小虫・末尾1丁一部破損)。稀書。
15000円 〈新鐫〉平泉往来
【判型】中本1冊。縦約173粍。
【作者】燕石斎薄墨(酔竹)作。
【年代等】文政13年8月刊。[仙台]伊勢屋半右衛門(裳華房)板。
【備考】分類「往来物」。 陸奥国磐井郡平泉(岩手県平泉町)の由来や、周囲の神社仏閣・名所旧跡とその縁起・霊験・景趣・祭礼・物産等を記した往来。「夫、陸奥国磐井郡平泉は、往古、英雄豪傑の居館にして旧戦の地名…」と筆を起こし、しばしば古歌や芭蕉の句・故事を引いたり情景描写を盛り込んで、竜門山洞雲寺・鳴子温泉・石割の梅・古城・無夷山箟峰寺・医王山双林寺・磐井川・毛越(もうつ)寺・円隆寺・中尊寺等の古跡名所のあらましと奥州藤原氏の歴史などを紹介する。巻頭に「平泉関山中尊寺并名所旧跡之図」、頭書に「名所旧蹟絵抄(本文に漏れた古跡を含む)」「古歌并寺社略伝記」を掲げる。
★改装・題簽一部破損・状態良好。稀書。
20000円 会席料理細工庖丁(〈会席料理〉細工庖丁・細工包丁)
【判型】横本1冊。縦107粍。
【作者】浅野高蔵(直隆)編・書・凡例。石田玉山(法橋玉山)画。
【年代等】文化2年1月、専愚子序。文化2年1月凡例。文化2年6月、粕長者鉄格子(波麿)序。文化3年1月刊。[大阪]赤松九兵衛ほか板。
【備考】分類「料理」。初版本。
★原装(色刷模様表紙)・題簽欠・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板が、2万8000円〜5万4000円】。
50000円 〈江戸流行〉料理通大全(料理通・八百善料理本)(初-4編)
【判型】中本4編合2冊。縦187粍。
【作者】初編=八百善4代目主人(栗山善四郎)作・序。亀田鵬斎序。蜀山人跋。2編=八百善4代目主人序。葛飾北斎画。蜀山人ほか題字。3編=東条琴台(子蔵)・大窪詩仏(行光天民)・八百善4代目主人・清水楼主人序。4編=大窪詩仏(行光天民)序。五山仙史ほか題字。八百善4代目主人自序。東条琴台・芍薬亭長根跋。
【年代等】初編=文政5年春自序。同年春、蜀山人跋。同年2月、川村富穀(楓所)跋。文政5年2月初刊。3編=文政9年冬、東条琴台序。文政11年11月、大窪詩仏序。文政12年春自序。同年1月、清水楼主人序。4編=天保5年秋、大窪詩仏序。天保5年10月、五山仙史題字。天保5年9月、東条琴台跋。天保6年2月刊。[江戸]和泉屋市兵衛ほか板。
【備考】分類「料理」。全4編揃。江戸の料亭料理を詳細に記した最初の本。江戸料理の貴重資料。
★原装・題簽欠・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4編4冊揃いで 8万円、3編合1冊(第4編欠)で4万円】。
10000円 料理独稽古(〈魚類精進〉当世料理)
【判型】中本1冊。縦179粍。
【作者】一円斎編(『国書総目録』)。
【年代等】天保15年初刊。江戸後期再刊カ。刊行者不明。
【備考】分類「料理」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万4840円】。
12000円 〈魚類精進〉早見献立集(〈魚類精進〉早見献立帳)
【判型】横本1冊。縦125粍。
【作者】池田東籬亭編・序。
【年代等】天保5年初刊。明治初年後印。[大阪]青木恒三郎板。
【備考】分類「料理」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5000円(明治板)〜9万1800円(江戸板)】。
3500円 大全一筆啓上(早引用文)
【判型】半紙本1冊。縦231粍。
【作者】式亭三馬作。青木臨泉堂(至誠)書。
【年代等】文化7年4月作。文化14年10月刊。[江戸]英平吉板。
【備考】分類「往来物」。初板本。前半に消息文例、後半に証文手形(「証文文例」)を収録した用文章。消息文例は、「十二ケ月之部」「吉事の部」「凶事の部」「病事の部」「神仏の部」「廻状の部」「旅行の部」「教誡の部」「雑の部」の全9部からなり、それぞれ、「農工商上輩(めうえ)の年始状」以下29通、「安産悦の文」以下14通、「大水見舞の文」以下8通、「病気見舞の文」以下9通、「祈祷頼み遣す文」以下11通、「祝儀振舞の廻状」以下5通、「旅の餞別の文」以下8通、「遊女狂する人を戒る文」以下4通、「入学の人を賀す文」以下28通の合計116通を収録。例文中には江戸の名所や著名人などを頻出させ、例えば「歌川豊国」には「中橋上槙町ニ住居、一陽斎ト号ス」などと細字で注記するように、関連情報を随所に鏤める。また、手形証文は「借用申金子之事」など11状の文例を掲げる。本書を含め『一筆啓上』の板種は頗る多く、大本・半紙本・中本・小本など各種判型が上梓され、海賊版や類書も多数出回った。
★原装・題簽付き・状態並み(巻首・巻末に小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万8000円】。
38000円 算法便覧(算法大成)
【判型】半紙本10巻7冊揃。縦222粍。
【作者】武田真元(篤之進・真空堂)作・序。高貞覚(半之助)訂・序。秋田伊任(雄二郎)校。蔀関牛画。
【年代等】文政7年1月、高貞覚序。同年同月自序。文政7年2月、林三郎兵衛(信好)序。文政9年8月、林政貞序。文政8年8月、福田義貞跋。天保9年閏4月、奥野純(小山学人)序・刊。[大阪]真空堂(著者)蔵板。
【備考】分類「和算」。武田流算法書。書袋を巻頭に掲げた。1・2巻「日用篇」。3・4巻「年中篇」。5巻「真元篇」。6巻「?積篇」。7-10巻「約術・招差・弧背篇」。
★原装・題簽付き・書袋付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、第4巻1冊のみで、2万1600円】。
25000円 〈頭書〉算法闕疑抄[増補算法闕疑抄](貞享元年)
【判型】半紙本5巻5冊。縦225粍。
【作者】磯村吉徳(喜兵衛)作。山崎立徳序。
【年代等】貞享元年3月序。貞享元年10月刊。[京都]中村五兵衛板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽付き・状態良好(第1巻のみ表紙やや痛み)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、貞享板が、3万4560円〜7万3440円】。
12000円 算学提要
【判型】半紙本3巻合1冊。縦221粍。
【作者】竺真応作。生島義張・藤原義真校。
【年代等】天保4年3月、篠崎小竹(弼)序。天保4年6月、武田真元序。天保5年刊。[大阪]河内屋太助板。
【備考】分類「和算」。武田流算法書。
★原装・題簽付き・極美本。稀書。
5000円 新撰洋和算(新選洋和算)
【判型】半紙本1冊。縦222粍。
【作者】卜部精一作・序。
【年代等】明治6年5月自序。明治6年4月免許。同年5月刊。[大阪]吉田善蔵(加賀屋善蔵・松根堂)板。
【備考】分類「和算・算法」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5000〜8000円】。
18000円 〈女訓〉地学用文章(〈女訓絵入〉地学用文章)
【判型】半紙本2巻2冊。縦224粍。
【作者】坂昇平(坂棧平・松濤軒・佐香松濤)作。
【年代等】明治6年7月題字・刊。[東京]中島静助(清白堂か)ほか板。
【備考】分類「往来物」。全20通の往復書簡(女文)による問答形式で、地学の基礎知識を綴った往来。まず「一筆申上まいらせ候。先頃は緩々御目もじにて数々御物語承り有りがたく存まいらせ候…」と起筆した手紙で、地球の形状や自転について問い、その返状で詳しく平易に説く。以下、地理書の概要と基本事項(地球と太陽の距離、地球の運動、地表・大陸・五大洲・海陸地形等)、潮汐・引力・大気、言語・宗教・法政・政体、五大洲主要国(オランダ・ドイツ・ロシア・アメリカ・オーストリア・フランス等)の沿革・地理国土・政治・文化のあらましを紹介する。本文を大字・5行・付訓で記す。頭書に図解や関連知識(日蝕・月蝕、経度・緯度・赤道・両極、大洋・五大洲、人種、大気、教法、政体、世界史、主要国概略)を掲げる。
★原装・題簽付き・極美本。稀書。
3000円 松影恩鏡
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】清水春斎作。
【年代等】天保12年春、不章施印。嘉永元年夏、牛翁板(施印)。
【備考】分類「心学」。徳川幕府の「御高札御写」を掲げて、国恩の広大なことを諭したもので、底本は、天保12年、不章による施印本を嘉永元年に牛翁が再び施印したもの。巻末に「立身請合陰徳証文」を付す。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板が、3800円〜1万8510円】。
6500円 天地恵(キミノオンメグミ)
【判型】半紙本1冊。縦233粍。
【作者】九嶋義保(天恵斎カ)作・画。神明講同志衆中序。
【年代等】文化元年序。同年1月刊。[京都]京都神明講・江戸神明講・大坂神明講・諸国神明講蔵板。
【備考】分類「心学」。寛政5年刊『天の恵』を大幅に改編した書。「六根清浄大祓」「よねのおほんめぐみ(米の御恵み)」「父のねざめ」「母のおしえ」「天満宮御遺訓(菅公道真誡書)」「一休和尚法語」「いろはうた」「神の恵(神のおほんめぐみ)」「魂鎮祓(たましずめのはらい)」等を収録。 『大阪書目』195頁に「天の恵 一冊/作者 天恵斎(大阪)/蔵板主 右同人/売弘 藤屋弥兵衛(高麗橋一丁目)/出願 文化六年三月/許可 文化六年五月二十七日」とある。
★原装・題簽付き・状態良好(やや疲れ)。稀書。
3000円 絵本教之種
【判型】半紙本1冊(全6冊中の1冊)。縦224粍。
【作者】鎌田一窓(虚白斎)作。
【年代等】寛政元年2月刊([京都]八文字屋専次郎板)。
【備考】分類「心学」。現存する完本は未発見。底本は巻数不明。内容は『画本弄(えほんもてあそび)』の一冊で「絵本教之(以下破損)」の原題簽を付す。『江戸出版書目』によると安永・天明期に刊行された鎌田一窓の絵入り心学書を叢書化したもので、安永6〜7年刊『売卜先生糠俵(前・後編)』3巻、安永9年刊『眠覚絵姿』1巻、安永9年刊『絵本雨やどり』3巻、天明2年刊『有べかゝり』2巻、天明5年刊『目(ま)の前(あたり)』、天明6年刊『雨のはれ間』2巻などから『画本弄』を含む6冊を収録したものと思われる。同時期に刊行された『あつめ草』にも鎌田一窓の著作が多く収録されているが、『あつめ草』に連動する石門心学書の叢書化の試みとして興味深い。 『江戸出版書目』284頁に「絵本教の種 全六冊 墨付八十一丁/同(寛政)元年酉二月/虚白斎/板元 京 八文字や専次郎/売出 前川六左衛門」とある。
★原装・題簽付き・状態並み(手彩色あり、やや疲れ)。稀書。
3000円 〈原版絵入〉廿四孝講釈
【判型】半紙本1冊。縦226粍。
【作者】不明。
【年代等】文政元年5月刊。[江戸]山田佐助ほか板。
【備考】分類「往来物・教訓」。
★原装・題簽付き・状態良好。
6500円 〈江州日野〉孝子善治行状(孝子善治行状聞書)
【判型】半紙本1冊。縦226粍。
【作者】門坂善太郎作・序。脇坂義堂跋。
【年代等】文化元年3月、門坂善太郎序。文化元年夏、脇坂義堂跋。文化元年6月刊。[京都]脇坂仙治郎板。
【備考】分類「伝記・心学」。
★原装・題簽付き・美本。稀書。
5000円 武家用文章
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】高井蘭山作。
【年代等】文化14年初刊。江戸後期再刊。[江戸]須原屋佐助板(後印)。
【備考】分類「往来物」。武家公私にわたる各種書状の書式と書簡作法を示した独特な用文章。「公用向之切紙類」4通、「窺書・願書之類」8通、「届書類」10通、「口上書之類」3通、「結状之類」4通、「裏白ものゝ類」2通、「切手・手形証文類」6通の合計37通、および「結納目録・帯代目録等認方・折方」を掲げる。随時、図解を交え、頭書に各諸状に関連する書簡作法を詳述する。
★原装・題簽欠・美本。稀書。
6500円 〈心相口受〉和合長久の伝授(伝受)
【判型】半紙本1冊。縦223粍。
【作者】脇坂義堂作。
【年代等】享和2年2月作・刊。[京都]脇坂仙治郎・吉田新兵衛板。
【備考】分類「心学」。脇坂義堂の「伝授もの」シリーズの一つで、観相家と相談者との問答形式で夫婦和合を説いた心学書。まず、夫との離縁を覚悟した女性が「夫婦和合の人相」の秘訣を尋ねる相談に対し、観相の翁は、ある国に住む歌人諫度言(いさめたくげん)の話を引く。朝夕喧嘩・口舌が絶えない夫婦に対し諫度言が、互いの悪口(あっこう)・雑言を三十一字(みそひともじ)の和歌に詠むように奨め、それを夫婦に誓わせる。その翌朝から、夫が「あづき餅のやうなつらをばふくらかし 猶やきもちをやくたいもなき」と詠めば、妻が「またしても又あく性をすり鉢の 嬶が顔までみそを付きやるか」と答える和歌の応酬が始まるが、悪口も二、三首で自然と止んでしまう。諫度言は二人を誉め、「明日からは四季の心を込めれば一入(ひとしお)良かろう。和歌の大意は素直な心で、仇をも恩で返す優しい心が大切だ」と諭して夫婦をもてなす。さらに翌日は亭主には下の句に「かんにんするが家の福徳」、女房には「まけてさへいりや其身安心」を付けて詠むように助言する。こうして二人の心が徐々に変化していき、ついには、亭主が「女房は愛する物と知りながら 昼は麁末にせしぞおろかや」と詠めば、女房は「夫にはしたがふ物と知りながら 夜のみとこそ思ひしぞうき」と応えた寓話から夫婦和合の秘訣を諭す。
★原装・題簽付き(一部破損)・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8000円〜1万2340円】。
20000円 雨のはれ間(雨やどり後篇)
【判型】半紙本2巻2冊。縦229粍。
【作者】鎌田一窓(虚白斎)作・序。
【年代等】天明6年1月自序・刊。[京都]八文字屋庄兵衞ほか板。
【備考】分類「心学」。江州日野を代表する近江商人・中井源左衛門の旧蔵書(蔵書印のほか直筆記名あり)。序文に「書肆のもとめにまかせ、また、例の篭耳の反ご(反故)のみつ五つを探し出し、『雨のはれ間』と題して、『画本雨やどり』の後へにつくのみ」とあるように、安永9年刊『絵本雨やどり』の後篇として編まれた道話。上巻は、鮑の境遇を羨む蛤に対し、他を羨まず己の「天命を楽しむべし」と諭す寓話から始まり、苦楽が表裏をなすこと、無益の殺生や「心の無きを心とする」ことなどを諭す。続いて、鑓持ちと金持ちとの問答を通じて吝嗇と倹約の違いを示し、知足安分を弁えない愚昧は金銀財宝に使われるばかりで、使うべき時に使わぬは金銀の殺生であると説く。さらに、丁稚・小者に対する乳母の談話に仮託して、初心を忘れた気随・気侭、身勝手・悪行を戒め、「身の程を知れ」の七文字の教訓を弁え、主・親の恩を忘れず、若い時に出精せよと諭す。下巻は、足と手の問答で私智に迷わず己の役割を果たすこと、桶屋の弟子と医者の弟子との問答で「持ち前の正直」のまま生きること、白鷺と烏の問答で自ら招く禍福や知足安分を教え、丸屋の親父と角屋の親父の問答で性を知り性に従って生きるべきことを諭す。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、7万6680円】。
12000円 教の小づち(〈福神〉おしへの小槌・〈福神〉教の小槌・おし遍能小槌)
【判型】半紙本2巻2冊。縦227粍。
【作者】脇阪義堂作。下河辺拾水画。宝楽亭序。
【年代等】寛政2年春序。寛政2年1月刊。[大阪]塩屋喜助ほか板。
【備考】分類「心学」。『江戸出版書目』278頁に「おしへの小槌 全二冊 墨付三十八丁/寛政二戌正月/宝楽亭(正しくは脇坂義堂)/京板元 八文字屋庄兵衛/売出 西宮新六」とある。
★原装・題簽欠・状態並み(小虫補修)。帙入。稀書。
6500円 やしなひ草(〈教訓絵入〉養ひ艸・やしなひぐさ・養草)(前編)
【判型】半紙本2巻2冊。縦224粍。
【作者】脇阪義堂(矩道・弘道)作。下河辺拾水書・画。
【年代等】天明4年3月刊。[京都]脇坂善治郎ほか板。[京都]伏見屋半三郎後印。
【備考】分類「心学」。序文によれば、ある人が「日用人のためならんことを、書画・詩歌、又は浮世のこと草までを書つけ、身を修め、家を斉(ととの)ふるのことはりをなん、さとし安き教訓に神儒仏の三ッの教(おしえ)の隔(へだて)なく集め」、これを上梓したもので、心学書や心学講舎による施印等から抜粋した短編の訓話や道歌・金言・絵解きの類を多く収録する。上巻には「あるべきやう(手島堵庵)」「節孝徐先生教訓」「五計」「徳は堪忍、御万歳、君は栄在(さかえまします)」「十二月晦日」「春の七草・若菜の粥」「四条河原の涼み」「藤野田紫笛老翁夜舟記」「旅行の用心(手島堵庵)」「他行・身用心・火用心」「非常意得(こころえ)方角の図」「諸願成就」「居参宮(いさんぐう)のはなし」「山城国孝子儀兵衛」「親の恩」「ある国の太守の人徳」「毎月一度の灸(やいと)は孝行」「本心即天理(手島堵庵)」「かげぼうし心のすがた見」「閑通和尚座右之銘」「堪忍問答」「堪忍大明神」「覚(商人心得)」等を収録する。また、下巻には「孝弟」「百姓衆へしめしの歌・或農家の家訓」「桃燈に釣鐘の図」「欲と無欲との弁(手島堵庵)」「男伊達のはなし」「気の毒の弁」「沢庵和尚法語之写」「食事五観」「前訓口教四」「心・身・家の養生」「そこなふまい」「たばこによる無常」「鬼の相」「楽」「先入の言(ことば)は一生の主となる(手島堵庵)」「親子十体(じってい)・孝の十体附録」「鶏鏡にうつし見やうのはなし」「薬師如来咄」「法然上人故事」「高砂」等を収録する。以上のほか随所に『和論語』等から抜粋した金言や道歌を掲げる。
★原装・題簽付き・状態並み(表紙やや汚損、本文1カ所欄外切り取りあり)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、後篇2冊が、2万円〜2万1000円】。
4000円 〈定例式〉算法日新録(定例算法日新)
【判型】半紙本1冊。縦218粍。
【作者】河西清義(路公・旭湖・天三堂)作・序。河西藍山(本左衛門)ほか校。金井凌風書。朶甫山画。金花堂主人跋。
【年代等】安政4年1月、佐藤一翁序。安政4年閏5月自序・刊。[江戸]須原屋佐助(金花堂)板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽付き・状態良好(表紙やや痛み)。稀書。
12000円 江戸名所いろは狂歌・江戸橋往来
【判型】半紙本2巻合1冊。縦223粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]吉屋板。
【備考】分類「戯文」。「文久元年」の書き入れあり。表紙とも全4丁。
★原装・題簽付き・状態良好。稀書(『国書総目録』に1カ所)。
4000円 庭訓往来(承応2年)
【判型】大本1冊。縦263粍。
【作者】不明。
【年代等】承応2年11月刊。[京都]西脇七郎右衛門板。
【備考】分類「往来物」。
★原装・題簽欠・状態並み(表紙痛み、本文は良好)。栗皮色表紙。古板。
3500円 聖泰百人一首(御伽万宝蔵)
【判型】大本1冊。縦257粍。
【作者】不明。
【年代等】享保年間刊。[大阪]柏原屋清右衛門板。
【備考】分類「百人一首」。頭書が2段の三階板百人一首。柱「聖泰万宝蔵」。
★原装・題簽摩滅・状態並み(表紙傷み・裏表紙欠)。
5000円 生下未分語
【判型】大本1冊。縦273粍。
【作者】不明。
【年代等】明暦2年5月初刊。江戸中期後印。[大阪]柏原屋(渋川)清右衛門板カ。
【備考】分類「仏教」。仏教説に基づく胎内十月の守り本尊と胎児の状況を図解する。表紙改装本で本来の刊記とは異なる。
★改装・題簽欠・状態並み(小虫・やや汚損)。稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、正保4年板が、16万2000円】。
12000円 門人教訓条(末期大小之門人教訓条々)
【判型】大本1冊。縦263粍。
【作者】守伝作・跋。
【年代等】文化2年閏8月跋・刊。[佐久]門人蔵板。
【備考】分類「教訓」。信州御馬城(御馬寄城(佐久市))下で教えを説いてきた金峯山信永院(金峰山信永院(シンニョウイン)。曹洞宗、上州多胡郡神保村仁叟寺末寺。天文元年(1532)、望月左衛門尉信永開基、荘厳和尚開山)の守伝が齢75歳に至ったのを機に、約300余人の門人のために、「五常」「五戒」「五輪」「七情」「聖人・賢人・侫人・讒人」「君子・小人」「四徳」など人道の要点や生活心得などを列挙した教訓書。
★原装・刷外題・状態並み良好。稀書(他に所蔵なし。『国書総目録』未記載)。
22000円 商売往来(元禄7年初刊本)+オマケ1冊(江戸中期板)
【判型】大本2冊。縦263粍(元禄板)。
【作者】堀流水軒(観中・直陳)作・書。
【年代等】元禄7年5月書・刊。[大阪]高屋平右衛門板。
【備考】分類「往来物」。「凡、商売持扱文字、員数、取遣之日記、証文、注文、請取、質入、算用帳、目録、仕切之覚也…」で始まり「…恐天道之働者、終富貴繁昌、子孫栄花之瑞相也。倍々利潤無疑。仍如件」と結ぶ文章で、商業活動に関する(1)商取引の記録文字等、(2)貨幣名、(3)商品、(4)商人生活の心得の4分野について記した往来。特に(3)商品が占める紙幅が大きく、しかもその殆どを類別の商品名(語彙)の形で掲げるのが特徴。その内訳は、被服73語、食品・食物23語、家財・家具・雑具70語、薬種・香料45語、武具38語、動物(主として魚介)43語、その他4語となり、合計296語を収録。日常に必要な商品名を列挙するため、結果としてこの分野は生活関係語彙集としての役割も果たしたと思われる。最後の商人心得は、勤勉・正直・節倹の諸徳に重点を置いて諭しており、商人のみならず四民に通ずる教訓となっている。こうした内容上の特徴から、本往来は都市ばかりでなく農山漁村の子弟にも使われ、江戸後期より明治前期にかけて、数百の版を重ねたほか、幾多の類書や亜流書を生むなど、著しい流布を遂げた。ちなみに、元禄年間の刊記を持つものとして、元禄7年・高屋板(三次市立図書館蔵)、元禄8年・大野木市兵衛板(小泉ほか蔵)、元禄8年・勝村治右衛門後印(酒田市立光丘図書館ほか蔵)があり、いずれも首題下部に「堀流水軒筆」と記す。
★原装・題簽欠・状態並み(表紙痛み・本文やや汚)。元禄7年初刊本(高屋板)は現在日本全国に3冊しか見つかっていない。そのうち2冊を往来物倶楽部が所蔵するため、そのうちの1冊を今回処分。痛みはあるが極めて貴重なもの。そのほか堀流水軒の記名のある江戸中期刊本(痛み本)をオマケに付けた。
8000円 斥邪漫筆
【判型】大本1冊。縦259粍。
【作者】深慨隠士(超然)作。憂国野叟校。
【年代等】元治元年秋作。慶応元年5月序・刊。[?]衛道書屋蔵板。
【備考】分類「キリスト教」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万円〜2万5000円】。
12000円 排釈録
【判型】大本1冊。縦289粍。
【作者】佐藤直方編・跋。
【年代等】貞享2年5月自跋。貞享3年12月刊。[京都]寿文堂(武村市兵衛カ)板。
【備考】分類「漢学」。蔵書印「崎門后学田中蛇湖・幸二郎父子図書記」。田中蛇湖については、「成東中学校(現在の成東高校)へ進んだ梅沢は、そこで田中幸二郎氏(一九〇八〜一九八五)と交友し、その父の田中蛇湖翁(名は謙蔵:一八七三〜一九五五)を知り、崎門学への道を歩み始めたのである。田中幸二郎氏は、崎門学者佐藤直方派の道統を継いだ碩学田中蛇湖翁の二男として、東金市小野の雄蛇湖畔の農家に生まれ、幼い頃から父親の薫陶を受けて漢籍や国文関係に秀でた才能を発揮し、当時、成東中学校に於ては、彼の右に出る者がない実力者であったとのことである」(HP「黙斎を語る」)。著者、佐藤直方(1650-1719)は、「江戸時代前期-中期の儒者。慶安3年閏(うるう)10月21日生まれ。山崎闇斎(あんさい)にまなび、浅見絅斎(けいさい)らとともに崎門(きもん)三傑といわれたが、師の神道説に反対し破門される。のち備後(びんご)(広島県)福山藩、上野(こうずけ)前橋藩などにまねかれた。講義録や語録をまとめた「?蔵録(うんぞうろく)」(稲葉黙斎編集)がある。享保(きょうほう)4年8月15日死去。70歳。備後出身。通称は五郎左衛門」。(コトバンク)
★原装・題簽付き・極美本。旧蔵者による書き入れがある。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万7000円】。
15000円 〈勧化資補〉中将姫行状記
【判型】大本7巻7冊。縦255粍。
【作者】致敬編。
【年代等】享保15年3月初刊([大阪]毛利田庄太郎原板)。文政10年1月補刻。[京都]吉野屋仁兵衛板。
【備考】分類「説話」。
★原装・題簽付き・状態並み(表紙痛み)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万5000円〜7万200円】。
15000円 洗心洞箚記・洗心洞箚記附録抄
【判型】大本3巻3冊。縦257粍。
【作者】大塩後素(平八郎・中斎)作・序。松本乾知訓点。松浦誠之・但馬守約校。
【年代等】天保4年4月自序。天保6年4月自序。同年同月、松浦誠之・湯川幹・松本乾知跋・初刊。明治初年後印。[大阪]洗心洞文庫蔵板。
【備考】分類「漢学」。大塩平八郎の読書日記。*せんしんどうさっき【洗心洞箚記】 〔洗心洞は中斎の塾名〕 儒書。大塩中斎(平八郎)著。二巻。1833年成立。1835年刊。読書録の形を借りて陽明学の思想を語る。(コトバンク)
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板が6万5000円】。
12000円 〈改正〉翁問答(天保板後印)
【判型】大本5巻4冊。縦255粍。
【作者】中江藤樹作。
【年代等】慶安3年6月補・初刊([江戸]山本九左衛門開板)。天保2年8月補刻([江戸]小林新兵衛板)。明治初年後印。[東京]福田屋勝蔵ほか板。
【備考】分類「教育」。おきなもんどう【翁問答】 中江藤樹の著書。1641年(寛永18)に成立。藤樹死後の49年に丁子屋仁兵衛より刊行された5巻5冊本が正規の最古版。翌年に訂正、再構成を行い、改正編を付載した5巻5冊本を風月宗知より出版。以後の出版はこの2系統のどれかに準拠。かな文の問答体の儒教入門書として、江戸時代の末まで広く流布した。藤樹が朱子学から陽明学に転じた時期の思想形態がうかがえる。(コトバンク)
★原装・題簽付き(1巻欠)・状態良好。
20000円 百人一首一夕話
【判型】大本9巻9冊。縦256粍。
【作者】尾崎雅嘉作。大石真虎画。花園三位公燕卿序。長門介景樹跋。
【年代等】天保4年秋刊。[大阪]敦賀屋九兵衛板。
【備考】分類「百人一首」。彫工=井上治兵衛・樋口与兵衛。*尾崎雅嘉(おざき まさよし)によって書かれた百人一首の解説書。百人一首を順番に並べ、歌の簡単な解釈と、作者をめぐる話題とで構成されている。話題は、江戸時代に通行した説話集などから編成したもので、当時の町人階級が身につけるべきとされていた教養のありどころをコンパクトにまとめたもの。(Wikipedia) *江戸時代後期の学者尾崎雅嘉(一七五五―一八二七)が著した異色の『百人一首』注釈書.一首ごとに行きとどいた評釈がほどこされているのは言うまでもないが、歌人一人一人にまつわる興味ぶかいエピソードがふんだんに添えられていて、雅趣あふれる読物となっている.放浪の画家大石真虎えがく百余の挿絵もまた楽しい.(岩波文庫)
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万6000円〜6万9940円】。
4000円 菅家文章
【判型】半紙本1冊。
【作者】山隣堂東浩書。高井蘭山訓点。東条琴台序。
【年代等】享和3年初刊。天保7年再刊。[江戸]和泉屋市兵衛板。
【備考】分類「往来物」。『十二月往来(菅丞相往来・菅家往来)』と同内容の古往来。ただし、本書では各状の前に置く月異名を省き、その代わりに、異名の一つを書状末尾に付す。板種には享和三年板と天保七年再板本の二種あり、両者は同内容ながら版式・筆跡が全く異なる。すなわち、享和三年本は無界、天保七年本は有界で、いずれも大字・五行・付訓(所々左訓)で記す。また、享和板ではしばしば左訓や傍注を伴う点も大きな違いである。
★原装・題簽付き・美本・稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書が1万5000円以上】。
4500円 〈絵図註入〉教庭訓(教庭訓往来)
【判型】半紙本1冊。
【作者】下河辺拾水書。下河辺拾水・森川保之画。
【年代等】寛政7年免許・寛政12年1月初刊。[京都]銭屋長兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。『庭訓往来』の本文を大字・7行・無訓で記し、頭書に小字・一四行・付訓の書き下し文(本文読方)を掲げ、さらに随所に豊富な挿絵(合計五一八葉)を盛り込んだもの。挿絵には所々略注も施す。中世に作られた『庭訓往来』を、近世後期の庶民風俗に即した絵図と注解で直観的に理解できるように編集する。
★原装・題簽欠・状態並み。多数絵入。
1500円 〈真行草〉三体千字文
【判型】半紙本1冊。
【作者】邨田海石書。南谷新七訓点。
【年代等】明治8年3月書。明治21年1月刊。[大阪]長尾佐太郎板(出版人)。
【備考】分類「往来物」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1500円〜8740円】。
3000円 皇国姓名誌
【判型】半紙本1冊。
【作者】深沢菱潭書。
【年代等】明治年間刊。[東京]書学教館蔵板。島屋儀三郎売出。
【備考】分類「往来物」。「三條・岩倉・近衛・九條・二條・一條…」以下、貴族・旧大名・維新後の顕官など三一三氏の苗字を列記した往来。二字名・三字名・四字名の順に配列する。後半に「名」と題して、「文武盛大、国豊民安、朝憲綱紀、恵厚徳沢…」で始まる四言三七句の『千字文』風の文章を載せるが、これは名頭字によって綴った佳句である。
★原装・題簽欠・状態良好。
8000円 〈新板〉大和日用早学
【判型】半紙本1冊。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[肥前か]刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。語彙と消息に関する記事を集めた往来で、刊記を欠くが、版式等からいって田舎版と思われる。本文中の「苗字・村名」中に「中原(なかばる)」「田代」「三津」「蓮池」「諌早」「嶋原」「神崎」「松浦」「伊万里」といった肥前各地の地名が見られるので、あるいは同地方の手習い師匠の私家版であろうか。内容は、「いろは」「新いろは(漢字または字母の異なる仮名など、冒頭の「いろは」と別の表記で綴る)」「片仮名イロハ」「名頭」「苗字・村名」「諸色買物附おぼへ(「鯛一枚、鯉二本、鮒三枚、鮎四ツ」などの数量呼称)」「金銀米銭貫匁分厘石斗升合附(単位語)」「作事用材木其外附(木材の名称と関連語)」「呉服小間物類其外(衣類・家財・日用品の名称と数量呼称)」「銀米其外手前帳面へ付控(記帳の仕方)」「覚・手形覚・手紙(例文は新年状往復と仮名文の寒中見舞状の合計三通)」等を含む。
★原装・題簽欠・状態良好。田舎板(九州地方)の稀書(『国書総目録』未記載)。
4000円 〈校正〉今川便蒙抄
【判型】半紙本1冊。
【作者】鈴木忠侯(青羊)注・跋。碓井一丸序。
【年代等】寛政3年9月跋・初刊。寛政9年12月求板。[江戸]前川六左衛門板。
【備考】分類「往来物」。異称『〈絵入註解〉今川童子訓』『今川抄』。半紙本一冊。『今川状』の注釈書の一つ。『今川状』(永享元年系統)を約40段に分けて大字・5行・付訓で記し、頭書および各段の段間に細字の注釈を施したもの。語注に加えて、各条の教訓を和漢の豊富な故実とからめて平易に説くのが特徴。巻頭に「今川家系譜」「六芸諺解」の挿絵と説明文を掲げる。
★原装(表紙痛み)・題簽欠・本文状態良好。奥野彦六旧蔵書。稀書。
4000円 六諭衍義大意鈔(六諭衍義大意抄)
【判型】半紙本1冊。
【作者】水野正恭(権平)編。神埜順蔵(世猷)序。
【年代等】天保5年1月序・刊。[名古屋]永楽屋東四郎板。
【備考】分類「往来物」。享保7年刊『六諭衍義大意』本文のうち、『詩経』からの漢詩文を除き、漢字・仮名交じり本文だけを綴った改編版。もと大坂町奉行・平賀信濃守が、『六諭衍義大意』が廃れてゆくのを惜しんで文化年間に上梓して市中へ施したものという。その板木を譲り受けた永楽屋が「御願済の上、製本元上り値段にて」本書を販売したが、本文末に本書を10部以上必要な顧客には用紙持参のうえ板賃無料で印刷する旨を記したものもあるから、無料または特別価格の奉仕品扱いであった。
★原装・題簽付き・状態良好。
3000円 幼学国字解〈平仮名・読点付〉
【判型】半紙本1冊。
【作者】文秀堂編。
【年代等】享和2年初刊。江戸後期再刊。[京都]本屋重右衛門板。
【備考】分類「往来物」。清・王雲軒覆楷(椿林老人・王世階)作『幼学(指南)』(乾隆元年=享保20年作)に訓点を施し、大意を示した童蒙用注釈書。文化5年頃刊『女幼学』、文政元年刊『幼学指南諺注』、天保2年刊『〈天保翻刊〉幼学指南』等の類書が数点あるが、その中で比較的平易なもの。『幼学』(漢字4字1句、計400句)は、「天地重孝、垂訓化導、万善之基、統領三教…」で始まり、出産から成人するまでの養育の有様を詳述して父母の恩の広大なことを説き、また、孝行を始めとする人倫・処世訓全般を述べた教訓で、本書は『幼学』の本文を大字・6行・付訓で記し、頭書に各句の大意を付す。
★原装・題簽付き(摩滅)・状態並み(小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4500円】。
2000円 〈新板〉今川〈并〉腰越状
【判型】半紙本1冊。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[京都]菱屋治兵衛板。
【備考】分類「往来物」。「今川状」と「腰越状」を収録した往来物。
★原装・題簽付き・状態良好。
1500円 書簡啓発(中・下巻)
【判型】半紙本3冊のうち中・下巻の2冊(上巻欠)。
【作者】高島清作。
【年代等】安永9年1月刊。[京都]梅村宗五郎ほか板。
【備考】分類「往来物」。尺牘(漢文体書簡)の書簡用語集ならびに書簡作法書。まず胆仰門・贈答門・詢侯門・交際門・請待門・訪尋門・懇諾門・餞別門・請帖門の九門、さらに各門中を五〜一三項に分けて尺牘用の類語を列挙し、随時略注を施す。例えば冒頭「未会胆仰」項では「未御目見仕候」「未奉拝貴顔」などの俗用書簡文(準漢文体書簡)の用語を見出し語(大字・行書・陰刻)として掲げ、小字・楷書の割注形式で同義の尺牘類語を掲げる。末尾の「請帖門」には振舞状や進物用目録の例文を準漢文体・漢文体の二様(各一通)で掲げて類語を掲出するほか、「称呼」(人称)、「珍宝」(数量)の呼称について付記する。なお、上巻冒頭には尺牘の心得などを記す。
★原装・題簽付き・状態良好(数丁小虫)。稀書。
2500円 〈頭書絵入〉消息往来
【判型】半紙本1冊。
【作者】松柏亭森大人書。浦川公左画。
【年代等】弘化2年2月刊。[大阪]河内屋政七ほか板。
【備考】分類「往来物」。
★原装・題簽欠・状態並み。
2000円 消息往来
【判型】半紙本1冊。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期(嘉永以降)刊。[大阪]河内屋平七板。
【備考】分類「往来物」。
★原装・題簽付き・状態並み。
2500円 消息往来
【判型】半紙本1冊。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。「筑前・油善」の朱印を押す。
★原装・題簽付き・美本。
2500円 民家用文章(御家民家用文章)
【判型】半紙本1冊。
【作者】青木臨泉堂書。
【年代等】文化11年9月初刊。天保7年求板。[江戸]和泉屋市兵衛(甘泉堂)板。
【備考】分類「往来物」。「年始之文」から「草花送文・同返事」まで53通の消息文例を集めた用文章。四季や五節句に伴う手紙、通過儀礼や吉事、その他日常の諸事に関する手紙を収録する。例文を大字・5行・所々付訓で記す。巻頭に「十二月一字異名」「把筆之法両式」、頭書に「売上証文」以下22通の証文手形文例のほか「国尽文章」「書初詩歌」「書状認方高下」を掲げる。
★原装・題簽付き・状態良好。
4000円 文章往来
【判型】半紙本1冊。
【作者】西川竜章堂書。
【年代等】文政3年刊。[京都]伏見屋半三郎ほか板。
【備考】分類「往来物」。享和2年刊『改撰消息往来』の改題・改訂本。『改撰消息往来』本文の語句を若干改めた本文を大字・4行・付訓で記す。本書見返には二様あり、初印には「此書は字尽の類を多くあつめ、絹ぶるひにて要用の文字をふるひ抜、誠に士農工商共に日々入用の字のみ多く集め、手紙御書なされ候節、早速字引替にも相成、用文章両用、新趣向之本にて、実に万民重宝の本なり」と記す。従って、『累語文章往来(消息往来)』型の往来は用文章と消息用語集を兼ねた教材として用いられたのであろう。
★原装・題簽付き・状態良好。
3000円 〈嘉永新版〉大宝用文章大成(〈御家流〉大宝用文章大成)
【判型】半紙本1冊。
【作者】不明。
【年代等】嘉永3年刊。[大阪]敦賀屋九兵衛板。
【備考】分類「往来物」。「年始状」〜「久々不逢人え遣状・同返事」の消息文例三三通を収録した用文章。庶民生活中心の吉凶事に伴う書状とともに、「店開を賀す文」「荷送り状」などの商人用文や「豊作賀状」「田植助合頼状」など農民用文など基本的な例文を一通り収録するのが特徴。本文を大字・五行・所々付訓で記す。頭書に「書翰上中下次第」「諸国御関所」「日本大川」「大日本国名」「万物数量字尽」、および「店請状」〜「借用証文」の手形証文文例七通のほか、巻末に「十干・十二支」「月之異名」を掲げる。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円】。
1500円 文政用文章(御家流文政用文大全)
【判型】半紙本1冊。
【作者】青木臨泉堂書。
【年代等】文政元年5月刊。[江戸]山田佐助ほか板。
【備考】分類「往来物」。「年頭状」から「三月節句のふみ」までの消息文例40通を収録した用文章。大半が季節とは無縁の諸用件に伴う書状で、うち末尾三通は女子消息文(並べ書き・散らし書き)である。本文を大字・5行(女子消息文は7行程度)・所々付訓で記す。頭書に「吉書始詩歌」「御関所附」「日本大川尽」「日本国名付郡附」「無海十三州」「万物数量字」「二十八宿名」「諸名数尽」「証文手形文例(「店請状」以下七通)」「七夕詩二首・同歌二十首」を掲げる。
★原装・題簽欠・状態並み(表紙一部痛み)。
3500円 〈御家〉手紙之取遣
【判型】半紙本1冊。
【作者】。
【年代等】寛政6年7月初刊。文化7年補刻。[江戸]須原屋文五郎求板。
【備考】分類「往来物」。寛政6年刊『〈四民平生〉翰用文林万載亀鑑』の改題本。刊記に記す寛政6年原板は改題前の『〈四民平生〉翰用文林万載亀鑑』のことであろう。「年始に遣す状」から「養子之悦状・同返事」までの往復66通を収録した用文章で、五節句・四季行事・時候見舞い、吉凶事、諸用件に関する例文を一通り載せ、各例文とも大字・5行・付訓で記す。巻頭に「関羽之肖像并賛」「衣服并魚鳥詞」「帝并親王方金言」「万積方之絵図」「五性名頭字」「絵馬・看板書付之図」「聯額・屏風・掛物・扇面・短冊図」「大日本国尽」「雅俗印面之図」「異国之名寄」「把筆之法両式」「書状認方高下」、また、頭書や巻末に「書状法式指南」「五節之詞替字」「書状尊卑詞」「同訓文字遣分」「立春書初詩歌」を掲げる。
★原装・題簽付き・状態良好。
4000円 商人日用書状筥
【判型】半紙本1冊。
【作者】西川竜章堂(正造)書。
【年代等】文政12年初刊。江戸後期再刊。[大阪]河内屋和助板。
【備考】分類「往来物」。五節句・四季、また種々慶弔事に関する書状に各種商用文を盛り込んだ用文章。「年頭状」から「歳暮祝儀状、付剃髪歓・同返事」までの28題往復五六通を収録する。季節・月次順に配列された四季用文の間に、「店開注文状」「縁談歓状」「婚礼祝儀状」「船積案内状」「嫁入道具誂物状」「新渡物入札案内状」などの商用文や日用文を適宜盛り込む。本文を大字・五行・付訓で記す。なお、同名の文化13年板(浅野鷹三書)とは全くの異本。
★原装・題簽欠・美本。
4000円 嘉永用文章(〈嘉永新刻〉嘉永用文章)
【判型】半紙本1冊。
【作者】三松館書。松川半山画。
【年代等】嘉永2年1月刊。[大阪]秋田屋太右衛門板。
【備考】分類「往来物」。天保12年刊『書状手習鑑』の改編・改題本。各例文や頭書等に種々の校訂を加えて一見別本のように見せかけるが、文面の若干の変化を除けばほぼ同様である。「年頭祝詞状」から「湯治見舞状」までの消息文例43通を収録し、本文を大字・6行・付訓で記す。頭書に「いろは字原」「書初詩歌」「大日本国尽」「百官名尽」「男女五性相性名頭字」「七夕詩歌」「扁冠字尽」「書札端作法」「竪文・横文・封文之次第」「書状認様」「歳月五節」「親族異名」「寺子教訓書」「義経腰越状」を載せる。
★原装・題簽付き・状態良好。
3000円 〈画入註釈〉万家用文章
【判型】半紙本1冊。
【作者】山田賞月堂(源泰平)書・画・序。
【年代等】弘化2年11月序・刊。[京都]吉野屋仁兵衛板。
【備考】分類「往来物」。「年始祝儀状」など五節句や四季の手紙20通、「未逢人え遣す状」など商人用文14通、「下る先え頼状」など吉凶時の書状やその他諸事に関する手紙34通の合計68通を収録した用文章。本文を大字・5行・付訓で記す。本文の所々に、多くの類語や書簡作法、また季節の贈答品について記した「文章辞并認之心得進物等之事」(図解入り)を掲げるのが特色。巻末の「高下九段書割分之事」には、手紙文の冒頭・文末に置く書簡用語や書簡作法について説明する。
★原装・題簽付き・状態良好(見返し半丁欠)。
3500円 〈文政新鐫〉書翰大成
【判型】半紙本1冊。
【作者】木村明啓編。筒井一堂(怕徳)書・序。暁鐘成画。
【年代等】文政6年秋序。文政7年3月刊。[大阪]河内屋平七ほか板。
【備考】分類「往来物」。「年頭披露状」から「天下富饒を悦ぶ状」までの106通を収録した用文章。五節句・四季の書状、通過儀礼祝儀状等、旅行・参詣・交際にまつわる書状、商取引に伴う書状、諸用件に関する依頼状・礼状等から成る。本文を大字・五行・付訓で記し、所々、漢語に左訓を施す。頭書に「硯・墨・筆・紙之図説」「参議佐理卿之図説」「晋王羲之之図説」「小野道風之図説」や、「掛物見様之事并図」以下の諸礼法、「短冊の書様の事」以下の書法や書札礼、「篇冠尽并図」「万字尽并図」「大日本国尽并図」「華夷国尽并図」「相似字づくし」「相生人名字尽」等の字尽類や「証文手形案紙」等を掲げる。なお、本書の増補版『増補書翰大成』が天保2年頃に刊行されたが、西川竜章堂による改編も少なくなく、この増補版では本文よりも頭書の方が比較的忠実に踏襲された。
★原装・題簽付き(一部破損)・状態良好。
3500円 〈御家〉当時用文章
【判型】半紙本1冊。
【作者】林博教(玄教堂)書。
【年代等】文化13年9月刊。[名古屋]永楽屋東四郎板カ。
【備考】分類「往来物」。「貴人え上る年頭状」から「直段申遣す手紙・同返事」までの準漢文体書簡39通と、「初春のかな文」「品を送る文」等の女子消息文5通、さらに「詩歌」等を収録した用文章。例文は五節句・四季や通過儀礼を主とし、年頭状・暑気見舞い・寒気見舞いについては貴人向け例文も掲げる。巻末に「四季時候月々認方」を付す。準漢文書体は大字・4行・付訓で、女子消息文と詩歌は散らし書き(大字・付訓)で綴る。
★原装・題簽付き・状態並み(表紙疲れ)。
3500円 〈商家通用・即席自由〉自在文章(商家通用自在文章)
【判型】半紙本1冊。
【作者】西川竜章堂書。
【年代等】文政4年冬刊。[京都]小川源兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。通常の用文章とは異なり、日用の手紙文を5段に分けて、それぞれ手紙文に多用する文言を分類・列挙したもの。「五段」とは、例えば「発語・時候・安否・用文・結文」の5段で、一例として順に「一筆啓上仕候」「甚暑之節御座候処」「御家内様御安全奉賀候」「然者来ル七日神事ニ付…」「右申入度、如此御座候。恐惶謹言」を掲げる。具体的には、端書発語・時候寒暖・安否尋問・祝詞文言・此方安否・一章発言・返事端書・返事結文・書留返事之習・脇付・月之異名までの一般用語(語句)に続けて、年始状・五節祝詞・物を贈る・遊楽催之文・諸祝儀之文・雑用文面・商用文言・凶事文言の八分類で適当な文言を羅列する。これらの語句を組み合わせて5段の文面を自由に作るという、他の用文章に見られない独特のものであった。
★原装・題簽付き・状態並み(小虫)。稀書。
3000円 〈御家〉年中文章大全(年中文章)
【判型】半紙本1冊。
【作者】吉川重宣(源重宣)書。
【年代等】文化4年3月書。文化5年4月刊。[江戸]鴨伊兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。「主家え年頭之祝書」〜「歳末之祝書・同返書」の消息例文四五通と「奉公人請状」〜「御関所手形」の証文類文例五通を収録した用文章。消息例文を大字・五行・ほぼ付訓で記す。五節句祝儀、四季行事、通過儀礼、諸用件、不幸事など一通りの例文を載せるが、明確な分類意識で配列されたものではない。
★原装・題簽欠・状態良好。
2500円 文言自在用文章(永楽用文章)
【判型】半紙本1冊。
【作者】津川寛茂書。
【年代等】文化9年1月書・刊。[名古屋]永楽屋東四郎板。
【備考】分類「往来物」。「年始祝儀状之文言」から「九十之賀怡状」までの消息文例33通と、「店請証文之事」から「荷物送状之事」までの7通の手形証文類文例を収録した用文章。春・夏・秋・冬・雑の五部に分けて配列するように、季節や年中行事に関する手紙が大半で、ほかに通過儀礼や種々用件に関する手紙若干を載せる。例文を大字・5行(証文類は8行)・付訓で記す。なお、目録題に『永楽用文章』と記すのは、本書の先行書を指すか。
★原装・題簽欠・状態良好。
2000円 〈童蒙簡略〉日用文章(2集)
【判型】半紙本1冊。
【作者】深沢菱潭作・書。
【年代等】明治7年5月刊。[東京]書学教館蔵板、[甲府]内藤伝右衛門売出。
【備考】分類「往来物」。『〈童蒙簡略〉日用文章』(初集・2集)は、【作者】深沢菱潭作・書。【年代】初集は明治元年刊、[甲府]内藤伝右衛門(温故堂)板。2集は明治7年刊、[東京]書学教館蔵板、[甲府]内藤伝右衛門売出。【分類】消息科。【概要】異称『〈深沢菱潭著〉日用文章』『〈深沢菱潭著并書〉日用文章』。半紙本2編2冊。初集・2集とも漢語消息24通ずつ収録した手本兼用文章。例文を大字・4行・所々付訓(稀に左訓)で記す。初集は、新年祝儀状を始め季節の推移に伴う例文とともに、新時代を反映した諸般の事柄(公用出張、神武天皇祭日の『日本紀』講義の案内、蒸気機関雛形の通知、中学校助教就任のしらせ)を主題とする。2集も新年祝儀状以下の四季用文を主とし、試験の通知や借用図書の返却、香港での博覧会への参加、官吏出仕に対する祝義など諸事に関する例文を含む。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2500円】。
5000円 〈河村祐吉著述〉近江風土誌(〈頭書〉近江風土誌)
【判型】半紙本1冊。
【作者】河村祐吉作。川瀬白巌書。
【年代等】明治8年1月刊。[大津]秋香書屋蔵板。琵琶湖新聞会社売出。
【備考】分類「往来物」。「近江全国は滋賀県の管轄にして、県庁を大津に置り。此国たるや、北緯三十五度、西経三度五十分(東京を以て零度とす)、東西凡十六里、南北三十二里余…」で始まる文章で、近江国の地理を述べた小学校用教科書。近江国の範囲、周囲の地形、郡・町・村数、石高、人口、学区、軍管轄、寺社(名刹)、名所(名山その他名勝)・旧跡、地名、施設(橋梁等)、物産などのあらましを綴る。本文を大字・四行・無訓で記した手本兼読本用。頭書には「延喜式神名」「日吉七社」「諸大社」など関連の寺社・瀑布・河川・原野・都市・学区・街道・宿駅・港湾郵便役所・渡船場所等々の地名等を分類・列挙する。
★原装・題簽欠・状態良好(小口一部小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万3000円】。
6000円 世界郡都往来(欧洲仏国之部)
【判型】半紙本1冊。
【作者】小林謙吉訳。横尾謙七序。長谷川実信画。
【年代等】明治6年2月序・刊。[大阪]小島伊兵衛(大野木伊兵衛・宝積堂)板。
【備考】分類「往来物」。仏人・ユルタンヘル作の地理書(1870年刊)を典拠に編んだ往来物。19世紀後半のフランスだけに焦点を当てて記述する。本文は「欧羅巴洲は五大洲の一にして、東半球の西北に位し、北緯三十六度一分より起り…」と書き始め、まずヨーロッパの範囲(経緯度)と主要国名(15カ国)を示し、そのうち英・仏・独の3カ国は強大で雌雄を争う勢いであることを略述する。続いて、フランスの位置・国土(巻頭の地図の色分けの説明を含む)・行政区分(郡名・都市名、河川名など)を列記し、末尾にわずかながら政体・気候・宗教・沿革などを点描する。本文を大字・5行・付訓で記し、漢語の多くに左訓を施すほか、鉤括弧により外国地名の漢字表記を目立たせる。世界地理を扱った当時の教科書が多く諸外国の概要紹介に終始する中で一国に焦点を絞った点は特徴と言えるが、本文の大半が地名の羅列に過ぎない。巻頭に「仏蘭私名数之記」および色刷りの「仏蘭私全国都府図」を掲げる。また、本書題簽および本文冒頭に「欧州仏国之部」と記すが、他地域を扱った続編は未刊の模様である。
★原装・題簽欠・美本。稀書。
3000円 大日本郡名尽(大日本国郡名尽)
【判型】半紙本1冊。
【作者】不明。
【年代等】明治6年刊。[大阪]森本太助ほか板。
【備考】分類「往来物」。
★原装・題簽付き・美本。稀書。
10000円 〈頭書画入〉万国地名往来
【判型】半紙本1冊。
【作者】黒田行元作。松雪書。
【年代等】明治6年刊。[京都]石田忠兵衛(文明書林)蔵板。
【備考】分類「往来物」。オランダ人・カラームルおよび北米・ミッチェルの地理書をもとに綴った世界地理用の往来物。「凡、世界の国数は、都(すべ)て六十六ヶ国、五区に分ちて彼此に、並ぶ態(すがた)の碁布形(ごいしがた)…」と書き始め、地球の海陸(面積比)や大きさ、世界地図や五大洲の位置を略述し、さらに、日本・中国・朝鮮・チベット・モンゴル以下の主要国地名と関連知識(人口・国土・沿革・物産等)を列記する。本文を大字・5行・付訓で記し、外国地名(漢字表記)に傍線を付す。頭書に、本文の補足記事(「世界各国坪数人員及び首府人員表」等)、巻末に「各国帝王紀略」、巻頭に「東之半世界・西之半世界」図(色刷り)を掲げる。
★原装・題簽付き(一部破損)・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5万9650円〜6万2640円】。
3000円 〈銅版画入〉万国往来
【判型】半紙本1冊。縦220粍。
【作者】四方茂苹(春翠・翠松園)作・画。
【年代等】明治4年冬刊。[京都]吉野屋甚助ほか板。
【備考】分類「往来物」。肥前長崎から出航して中国・東南アジア・インド・アラビア・アフリカ・ヨーロッパ・南北アメリカの主要国を歴覧して横浜に帰港する世界一周旅行の想定で、それぞれ主要国名・都市名を紹介した往来物。巻頭の例言では外国地名の漢字表記や読み方が諸本により異同がある点を指摘する。本文を大字・5行・付訓で記し、外国地名を漢字表記にして片仮名の読みを付し、国名・都市名を線種により区別する。本文には地名以外の情報が乏しいが、頭書に銅版別刷りの挿絵を貼付するとともに、「印度海郵船碇泊する地名并里数」「地中海碇泊所」「太平洋郵船碇泊所」「万国物産大概」「世界開化の称呼」の記事を掲げる。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4000円〜1万5700円】。
8000円 挿画地学往来(欧羅巴之部)
【判型】半紙本「欧羅巴之部」2冊揃。
【作者】伊藤桂洲(信平)作・書。三浦省(三ゥ)序。橋本貞秀(玉蘭斎)画。
【年代等】明治6年刊。[東京]伊藤桂洲蔵板。高木和助ほか売出。
【備考】分類「往来物」。初編三巻「亜細亜洲ノ部」、二編二巻「欧羅巴之部」、三編二巻「亜非利加洲」「北亜美利加洲」(全3編7巻)。日本を含む世界主要国のうち四大洲について記述した往来。まず初編「亜細亜洲ノ部」は、「地球形勢ノ説」「陸地ノ説」「水面ノ説」「水土分界之説」「赤道及地図ノ説」といった総説を述べた後、亜細亜大洲の地名・地理・国勢・風土・文化等について、適宜図解をしながら説く。二編以降も同様の記述で、まず最初に各洲の概説を述べ、続いて洲内の主要国や周辺諸地域を紹介する。各巻の口絵に、色刷り国旗図や洲別世界地図を掲げる。本文を大字・5-6行・付訓で記し、国名等の主要地名を漢字で、また他の地名を片仮名で表記する。当時の類書と同様に、西洋の地理書を参酌しながら編んだものであろう。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、「欧羅巴之部」上巻1冊が8230円】。
6000円 遠江風土歌
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】田中正幅作。内田不賢書。桐陰・小崋・清友画。
【年代等】明治6年刊。[岡崎]立志社同盟(近藤巴太郎ほか)板。
【備考】分類「往来物」。冒遠江国(静岡県西半郡)の地理を七五調・美文体で記した往来。「此国を遠つ淡海と名つけしは、むかし浜名の湖(うみ)ありて、都を遠く離るれは、よりて号(なず)けしものとなん、北の境は信濃なる…」と書き始め、まず、遠江国の国号の由来、地理的位置、地勢、行政区画、気候・風土、山・川や地勢、郵便・電信の普及状況などの概要に触れ、以下、浜松県下各地の地理・行政・法令・諸施設・産業・寺社・名所・名物・人民・風俗などのあらましを紹介する。本文を大字・五行・付訓で記す。巻頭に「遠江略図」(色刷り地図)、本文中に「浜名湖図」「井伊谷宮図」「浜松小学校図」の色刷り挿絵を掲げる。なお、本書は旧浜松県岡崎・立志社同盟(三者)によって出版されたものである。
★原装・題簽付き・状態並み(表紙疲れ)。比較的稀書。
4000円 国郡訓義(当今国郡名尽)
【判型】半紙本1冊。
【作者】山崎直高(英庵・雄・清卿)作。中田長祥書。
【年代等】明治4年11月刊。[東京]須原屋佐助(中村佐助・金花堂・養浩楼か)板。
【備考】分類「往来物」。全文準漢文体の文章で、日本の国郡制の歴史(神武天皇から明治2年の北海道制定までの沿革)と各国の郡数・郡名(畿内8道84国716郡)を列記した往来。本文を楷書・大字・4行・付訓(所々左訓)で記し、稀に割注を施す。頭書に「往古国郡之制」「諸国(の歴史)」「往古京都之地制・地制之略図」「郡県并封建之事」等の詳細な記事を載せる。「題辞」に象徴されるように国名の由来・変遷等に詳しく、国郡名の表記(新旧の違い)や訓詁に厳密な点が特徴。
★原装・題簽欠・美本。
10000円 〈国尽〉富士の麓(〈国尽〉不二の麓)
【判型】半紙本1冊。
【作者】吉良義風(儀風・源義風)作・序。八田知紀校。
【年代等】明治5年序・刊。[東京]岡田屋嘉七(尚古堂)ほか板。
【備考】分類「往来物」。日本諸国の地理・沿革・文化等を略述した往来。「古への、人の言葉も労せねば、功なしといひ琢磨ねは、玉も光らず光らねば、石よ瓦と形のみ…」で始まる七五調の文章で、まず皇国民の勉励の義務を説き、続いて、日本の古名や日本が皇統連綿の神国たる旨、また、世界における日本の地理的位置に触れたうえで、五畿八道八四州を列挙し、富士山を始めとする諸国名山、主要河川、気候、東京遷都と文明開化、言語・服飾・通商・風俗物産など日本の文化・産業の優位性を強調して結ぶ。
★原装・題簽付き・状態良好。稀書。
6000円 〈大日本枝折〉国つくし(〈大日本枝折〉圀つくし)
【判型】半紙本3巻3冊。
【作者】西野古海作。深沢菱潭書。
【年代等】明治5年頃刊。[東京]山城屋佐兵衛(稲田佐兵衛)ほか板。
【備考】分類「往来物」。日本全土の概要や日本各地の地理のあらましを七五調で綴った往来。上巻冒頭に総論として日本の国号、世界から見た日本の地理的位置、日本の国土の大きさ、国郡(統治)の起源と歴史、明治初年の国勢全般などを説いた後で、武蔵・畿内・大和・河内・和泉・摂津以下、五畿七道の諸国毎に郡名・寺社名・その他地名、沿革・故事、物産等を列記する。経緯度を用いた地理的位置の表記や新文明に関する記述、また、新都・東京を冒頭に載せる点で、近世の『国尽』等と一線を画す。本文を大字・5行・付訓で記す。巻頭に日本国郡支配の歴史を記した「附言」や、色刷り銅版画の「大日本全図」を掲げる。なお、本書改訂版の『〈大日本枝折〉改正国尽』が間もなく刊行された。
★原装・題簽付き・美本(1丁欠補コピー)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、7000円〜1万円】。
3500円 〈絵図注入〉教古状揃大成
【判型】半紙本1冊。
【作者】池田東籬亭書。森川保之画。
【年代等】弘化4年9月刊。[京都]升屋勘兵衛板。
【備考】分類「往来物」。『古状揃』に多くの図解と略注を施したもの。
★原装・題簽欠・状態並み(数丁虫損)。
4000円 〈文化新刻〉古状揃童子訓
【判型】半紙本1冊。
【作者】増田春好注。西村中和(西邨中和・士達・梅渓・楳渓)画。
【年代等】文化6年夏刊。[京都]堺屋仁兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。高井蘭山注、文化3年刊『児読古状揃講釈』に続いて京都で出版された『古状揃』の注釈書。「今川状」「手習状」「腰越状」「義経含状」「弁慶状」「熊谷状」「経盛返状」「曽我状」「同返状」の9状を収録。各古状の本文を数段に分けて大字・7行・無訓で記し、段毎に平易な割注を施す。施注内容は、まず作者や各状のあらましを述べ、各段の語注と大意を述べるが、その際、「是は武家方のいましめなれども、下々にいたるまで…」「これを町人・百姓になづらへていはゞ…」のように卑近な庶民の生活心得として説くのが特色。また、頭書に本文の書き下し文を掲げたり、古状と古状の間に見開きの教訓的な挿絵を置いて視覚に訴えるなど、『童子訓』にふさわしい童蒙用注釈書である。巻頭に「読書指南図」、巻末に「うけむけの事」「十干・十二支」を載せる。
★原装・題簽付き(一部摩滅)・状態良好。
4000円 開化商売往来
【判型】半紙本1冊。
【作者】萩原乙彦(対海・寒鰥翁・鈴亭・六斎)作・序。小室樵山(正春・正治)書。歌川芳盛(一光斎・一好斎・光斎・好斎・佐久良坊光斎・さくら坊)画。
【年代等】明治6年3月官許、明治6年7月序・刊。[東京]別所平七(島屋平七・万青堂)板。
【備考】分類「往来物」。近世流布本『商売往来』における「旧弊の語」を排除し、もっぱら「新発の品物」の名称を中心に綴った明治期新編の『商売往来』。「大凡商法、売買把扱文字、員数、取遣、受送之日記…」と旧『商売往来』風の文章で始まるが、所載語彙を一新し、両替・貨幣、雑穀、運輸、醸造品、燃料、雑貨、絹布・織物、衣類、染色・模様、武器、金石、文具、器財・日用品、工具、薬種、香具、絵具、菜果、魚・鳥・獣類、食品、学芸等の関連語を、種々教訓を織り交ぜながら列挙する。本文を大字・五行・付訓で記し、稀に略注を施す。
★原装・題簽付き・状態良好(わずかに小虫)。
5000円 万国新商売往来
【判型】半紙本1冊。
【作者】松川半山(翠栄堂・安信)作・画・序。
【年代等】明治6年春序・刊。[大阪]河内屋忠七(赤志忠雅堂)板。
【備考】分類「往来物」。近世流布本『商売往来』が明治初年の実情にそぐわないため、文言を一新し、特に「西洋の諸品」などの新語を多く盛り込んだ往来。まず「世界之状(かたち)を喩て云者、丸毬之如く、亦、橙実の如し…」と、旧『商売往来』とは全く別の文面で、地球の形状、地軸・赤道・経緯線、二四時、自転・公転、海陸の分布や、興隆する貿易、世界の地形・政体・海洋、船舶、鉄道、郵便、また、日本の府県制・諸官庁・諸施設、軍備(輸入兵器)、発明品、開港地、金融、織物・衣類、日用器財、文具、遊具、工具、農具、金石、食料、薬種、禽獣、魚貝、草木、商業、天候、その他社会生活上の語彙を列挙する。本文を大字・四行・付訓で記し、語彙の多くに左訓または略注を施す。巻頭に「地球東(西)半面図」(色刷り)と「五大洲広狭人口総数大略」を掲げる。また、巻末近刊予告に本書の図解版『万国新商売往来図解』の書名が見えるが、未刊と思われる
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6000円〜8000円】。
3000円 〈習字〉改正商売往来
【判型】半紙本1冊。
【作者】黒田行元作・序。山口松雪書。
【年代等】明治6年12月刊。[京都]石田忠兵衛(文明書楼)原板。丁子屋栄助再刊。
【備考】分類「往来物」。文体・文章・語彙ともに近世流布本『商売往来』とは全く異なる明治期新編『商売往来』。本文は「開港以後の商法は、旧弊事件悉く、払ひ尽して一新し、会社を結び相助け、大事業おも最(いと)易く、成就すべきの時勢なり。先交易の品々は、山動植の諸品あり…」で始まる七五調の美文を大字・5行・付訓で綴る。内容も凡例の通り、商法会社・金石類・米穀野菜・家畜山海鳥獣・衣食器械・兵器類・薬種・海外旅商・山物類・植物類・動物類・工産物類・家什諸具・医術器械・暦法大意など、新語・新知識を満載したものとなっている。巻頭に、色刷り口絵「東之半世界・西之半世界」図を掲げる。
★原装・題簽付き・状態良好。
3000円 〈山本温編輯〉改正商売往来
【判型】半紙本1冊。
【作者】山本温作。小笠原寛(香雨)書。
【年代等】明治12年10月刊。[大阪]鹿田静七(松雲堂)板。
【備考】分類「往来物」。近世流布本『商売往来』の明治期改編版の一つ。「凡、商売を盛に営まんとする者は、幼稚の時、先小学に入り、教師に随ひ…」と筆を起こし、商家子弟は小学校で「事物の理」「内外国名」「産物の出処・良書」「物品の名称」などをよく学ぶべきことを説き、三府五港、都市部商業の様相、取引・接客の心得、船舶その他の運送手段、証券・その他商用文書、金融・通貨のあらましを述べた後、金石・武器・農耕具・機織り具・工匠具・布帛織物類・染め物模様・衣類・手回り品・化粧品・文具・器財・家具・穀物・野菜・果実・飲食品・薬種・香具・楽器・禽獣・魚鳥等の名称を列挙する。末尾では商家子弟の心得として、習字・数学・商業の勤学、日常生活における節倹や健康管理、一族の順和・愛憐、朋友との信義、法律遵守、公益重視、報国などを諭す。本文を大字・4行・付訓で記す。巻頭に「商法会議所ノ起源・広益」、巻末に「尺度比較」その他の記事を載せる。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円】。
20000円 新撰養蠶往来(〈新撰〉養蠶往来)
【判型】半紙本1冊。
【作者】加藤祐一作。松川半山(直水・翠栄堂・安信)画。
【年代等】明治6年7月刊。[大阪]河内屋喜兵衛(柳原喜兵衛・積玉圃)板。
【備考】分類「往来物」。2月の日付を付けた往復一対の手紙文(問答文)で近代養蚕業の知識と養蚕業者の心得を説いた往来。往状は養蚕業を志す者が経験者の知人に対し、「皇国を富ますべき最第一の業」たる養蚕業のあらましについて尋ねる手紙で、その文面からも養蚕の重要性や貴賤に限らずこれを学ぶべきことなどを間接的に諭す。そして、本文の大半を占める返状で、日本の養蚕業の濫觴、養蚕技術の知識や心得、製糸会社の実務や法規などを明治初年の実情に即して詳述する。広告文によれば、「近来追々の御布告書に基き、其要を摘、文を和げ」たものという。本文を大字・6行・付訓で記す。また頭書には、蚕種・養蚕具・摘桑・蚕食・毛蚕(けご)・養蚕過程・収繭(しゅうけん)・繭の品質・製糸・出荷事務(印紙・封印・鑑札)・蚕種紙・養蚕関連布告等々の実務的知識や図解を多く載せる。なお、見返・巻頭題言・口絵「養蚕祖神・保食神尊像」は色刷り。
★原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万7000円〜3万2400円】。
6000円 〈幼学必用〉聴用往来(新幼学往来)
【判型】半紙本1冊。
【作者】文華堂作。西川竜章堂書。
【年代等】天保5年初刊。江戸後期再刊。[京都]吉野屋甚助板。
【備考】分類「往来物」。天保5年刊『新幼学往来』の改題本。訴状など公辺・武家方の社会生活上の用語を列記した往来。「凡、訴訟之事、非仮初容易之沙汰…」と筆を起こし、まず争論の発端、最初の入訳、伝来の仕癖、互いの鬱憤を双方が聞き正し、十分に話し合うべきだが、それで解決しない場合には訴訟を起こすべきことを述べ、続いて寺社内の階層や訴訟にまつわる種々の心得、犯罪・非社会的行為のあらましなどを交えながら、訴状に多用する文言や訴訟、その他社会・家庭生活周辺の語句までを列記する。五人組帳を基本にしながら関連の語句を増補した内容になっている。本文を大字・4行・付訓で記す。
★原装・題簽付き・美本。比較的稀書。
4500円 〈童蒙必読〉新聴用往来
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】河村貞山(与一・白巌・欽)作・書。
【年代等】明治5年11月題言。明治6年5月刊。[京都]杉本甚助ほか板。
【備考】分類「往来物」。天保5年刊『新幼学往来(聴用往来)』と同様の趣向で近代社会生活周辺の用語・心得を記した往来。『官途必携』『布告全書』等から、維新後の公私通用の語彙を抽出する。「夫、人民、稟生於天地間、種族分派すといへども、孰も銘々分限之作業ありて、積功、食力ものなれば、一日も空手・座食して徒に費光陰を…」で始まる文章で、まず幼時から青年期の学問や生き方、家業・企業、選挙、時事経済、経営、金融、祭礼、救民、神官・僧侶について触れた後、訴訟を中心とする社会生活関連語を列挙する。本文を大字・五行・付訓で記し、難解語句に左訓や語意を付す。巻末の広告には、本書を暗誦すれば「対話(ハナシ)談論(ワウタイ)のときにあたりて、流行語(ハヤリコトバ)に富み、口誼爽利(コウジヤウサハヤカ)にして、文盲不弁の毀嘲(ワルクチ)を免るべき」書であるといい、実際そのような便宜があったのではないかと推察される。巻頭に、色刷り口絵「聴訟折獄之図」を掲げ、頭書に「内国郡名并名産大概」「府県名」「大日本国周囲里程」「戸券状御定書」「司法省并府県庁御官員大概」「裁判所訴訟書写」「証拠物」「八算之除声」「見一九段」「数目大概」等を載せる。
★原装・題簽欠・美本。口絵色刷り。
5000円 世界風俗往来(初編)
【判型】半紙本1冊。
【作者】中金正衡作。荻田長三(筱夫)書。薇陽陳人序。
【年代等】明治5年3月序。明治5年夏刊。[大阪]大野木(秋田屋)市兵衛板。
【備考】分類「往来物」。文明開化の動向に従って、「世界国々風俗の異同、政事の得失」を綴った往来。本書を初編として三編まで続いた。まず地球の大きさ・形状、五大洲の名称・面積および各洲の人口・人種・言語・宗教・国民性・衣食住・産業・政治制度・文化等の特色を略述し、さらに中国の中華思想を批判する一方、日本は維新以後、中国よりも西洋の先進諸国に学んで政治を行うようになったことに触れ、国民は世界の風俗・歴史などからあるべき「経世の道」を考え、国家および自己のために役立てよと諭す。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、7350円〜10800円】。
5500円 〈童蒙必読〉官職道しるべ
【判型】半紙本1冊。
【作者】吉田庸徳作。芳川俊雄校・序。小室樵山書。
【年代等】明治6年1月書。明治6年3月序・刊。[東京]三余堂蔵板。若林喜兵衛ほか売出。
【備考】分類「往来物」。日本の官職制度の沿革と明治政府における諸官庁毎の官職名および等級など示した往来。「往古(むかし)我皇国に創めて冠位十二の階級を置れしは、人皇三十四代の帝、推古天皇の御宇とかや」と書き始め、以下、ほぼ七五調の文章で綴り、沿革に続いて、官位職制の意義、また免官・免職・除官・勅任・奉任・判任官等の関連語を紹介し、さらに諸官庁・諸官職の組織・役割について詳しく述べ、最後に諸官省・諸寮司・諸府県が賢良知識の人材を得て栄えるべく、学問に出精すべきことを諭す。
★原装・題簽付き・美本。
2500円 女孝経教草(女訓孝経)
【判型】半紙本1冊。
【作者】不明。
【年代等】明治初年刊。[東京]江島喜兵衛板。
【備考】分類「往来物」。唐の鄭氏作『女孝経』を邦訳した往来物で、本書は『女四書』所収本と並んで、類本(板種は近世〜近代初頭に約30種)中最も普及したもの。『女孝経』は唐・鄭氏の原作で、『孝経』にならって、曹大家が姪に種々諭した教訓。「開宗明義章第一」から「挙悪章第一八章」までの18章で「孝」の大切さ、婦徳、勤倹、舅姑への孝、礼儀、五刑、父母への孝養、夫への諌言、胎教等について述べる。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3100円】。
2500円 〈明治再刻〉女大学宝箱
【判型】半紙本1冊。
【作者】林盛堂書。
【年代等】明治2年8月再刊。[東京]森屋治兵衛板。
【備考】分類「往来物」。「女大学」は、第1条「親の教え」、第2条「女徳」、第3条「男女の別」、第4条「七去」、第5条「舅姑への孝」、第6条「夫への服従」、第7条「夫の兄弟との和睦」、第8条「嫉妬と諌言」、第9条「言葉の慎み」、第10条「家事への専念」ほか、第11条「信仰について」、第12条「分限に基づく家政」、第13条「男女の隔て」、第14条「衣服の心得」、第15条「親戚付き合い」、第16条「舅姑への孝と婚姻後の心得」、第17条「家事は自らなせ」、第18条「下女を使う心得」、第19条「婦人の心の五病」で、後文には以上の条々を幼時よりよく学ぶことが女子生涯の宝となることを強調して締め括る。
★原装・題簽付き(一部摩滅)・状態良好(刊記等一部汚損)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5400円】。
2000円 滝本女大学
【判型】半紙本1冊。
【作者】香味景道書・跋。
【年代等】文政2年6月書・刊。刊行者不明(仙台板カ)。
【備考】分類「往来物」。「女大学」は、第1条「親の教え」、第2条「女徳」、第3条「男女の別」、第4条「七去」、第5条「舅姑への孝」、第6条「夫への服従」、第7条「夫の兄弟との和睦」、第8条「嫉妬と諌言」、第9条「言葉の慎み」、第10条「家事への専念」ほか、第11条「信仰について」、第12条「分限に基づく家政」、第13条「男女の隔て」、第14条「衣服の心得」、第15条「親戚付き合い」、第16条「舅姑への孝と婚姻後の心得」、第17条「家事は自らなせ」、第18条「下女を使う心得」、第19条「婦人の心の五病」で、後文には以上の条々を幼時よりよく学ぶことが女子生涯の宝となることを強調して締め括る。
★原装・題簽付き・状態並み(冒頭数丁補写)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書の『滝本流女大学』が、8640円〜3万980円】。
2000円 〈頭書女四季文附必要〉女大学
【判型】半紙本1冊。
【作者】臨海堂和山書。
【年代等】安永5年春初刊。明治2年春再刊。[東京]伊勢屋庄之助板。
【備考】分類「往来物」。「女大学」は、第1条「親の教え」、第2条「女徳」、第3条「男女の別」、第4条「七去」、第5条「舅姑への孝」、第6条「夫への服従」、第7条「夫の兄弟との和睦」、第8条「嫉妬と諌言」、第9条「言葉の慎み」、第10条「家事への専念」ほか、第11条「信仰について」、第12条「分限に基づく家政」、第13条「男女の隔て」、第14条「衣服の心得」、第15条「親戚付き合い」、第16条「舅姑への孝と婚姻後の心得」、第17条「家事は自らなせ」、第18条「下女を使う心得」、第19条「婦人の心の五病」で、後文には以上の条々を幼時よりよく学ぶことが女子生涯の宝となることを強調して締め括る。
★原装・題簽欠・状態良好。
4500円 土居光華編近世女大学(近世女大学)
【判型】半紙本1冊。
【作者】土居光華(淡山楼)作。加藤千浪序。河鍋暁斎・藤沢某画。古田重名跋。
【年代等】明治7年刊。[東京]土居光華(淡山楼)蔵板。和泉屋市兵衛売出。
【備考】分類「往来物」。書名に『女大学』の文字を含むが、近世流布本『女大学(宝箱)』とは形式が全く異なる。「人は男女の差別なく、皆不覊・不制、自主・自立の権有り。他人の抑制を受けさる者なり…」で始まる第1章以下22章に分けて近代婦人の心得を述べた女訓書。「欧州婦人の権勢を把持し、男子と並立し、男子に恭敬せしむるは、誠に女子の面目にして…」のように全く新しい視点からの記述が多く、男女同権、婚姻、夫婦、子弟・使用人に対する態度、礼儀、女子の家庭教育(読書・算法・裁縫等)、自律・模範、家業への献身、家計・経済、身だしなみ・家事、夫への扶助などを説く。本文を大字・4行・付訓で記し、漢語には多く左訓を施す。巻頭に西洋女学校の授業風景や当時の風俗画(色刷り)を掲げる
★原装・題簽付き・状態並み。巻頭口絵色刷り。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、15万1200円】。
4000円 〈新編〉女大学
【判型】半紙本2巻2冊。
【作者】指原安三作・序。福羽美静序。西村茂樹・細川潤次郎校。
【年代等】明治29年12月刊。[東京]原亮三郎(金港堂)板。
【備考】分類「往来物」。水戸景山・松平楽翁(定信)・上杉鷹山・曹大家・蔡中郎・呂近渓など和漢先哲の女訓書や『西洋節用論』『西洋女大学』等の西洋教養書などから、日本の風俗に合う教訓や伝記を集録した絵入り女訓書。「世界平等の道徳」「国土によりての道徳」「時世によりての道徳」の3つの観点から編んだ全8編64章からなる。上巻には「勧学」「女子前訓」「孝行」「孝貞」「貞淑」の5編合計36章、下巻には「家政」「母訓」「節義」の3編合計30章を収録する。古語・故事・伝記などをしばしば引用して詳しく説く。また、「七去」のような近世以来の教訓を否定する一方で、万民の国家への滅私奉公を説く国家主義的な教訓になっている。
★原装・題簽付き・状態良好。
5000円 〈貴女至宝〉大全女用文姫鏡(〈貴女至宝〉女用文姫鏡)
【判型】半紙本2巻2冊。
【作者】田島象二(任天)作。平田登圃書。松斎吟光画。
【年代等】明治18年序・刊。[東京]須原鉄二(畏三堂)板。
【備考】分類「往来物」。上巻に女性の各種教養、下巻に女子消息文例等を収録した百科的な女用文章。上巻は、頭書欄のほかに本文を一段あるいは二段に分けた形式(上巻前半部は頭書を含め三段、後半部は二段)で、「小倉百人一首」「女学のいとくち」「烈女三十六家撰」「女子品さため」「女子の心ばえ」「女子礼式」「化粧のまき」「楽器名どころ」「歌がるたの事」「香をきく事」「習字の事」「文章の事」「九々の声」「和歌の事」「源氏物語作者の事并ニ香の図」「女子節用字づくし」「裁縫手引草」「婚礼の次第」「よろづ乞もの折形」「年中祝事女子こゝろ得艸」「新年中行事」の二一項を収録する。下巻には「年始の文」〜「約束がへの文」までの文例五三通を収録するが、内容は前半部が四季折々の手紙で、後半部が吉凶事に伴う手紙やその他諸用件の手紙である。この消息部分は、概ね大字・七行・付訓の並べ書きで記し、文例毎に「熟語」と称する言い替え表現を掲げるのが特徴。また下巻凡例で、従来から使われてきた「まゐらせ候」や「めでたくかしく」の誤用について指摘する。一方、下巻頭書には「十二ケ月の異名」「女文章正字解」「玉章したゝめ心得」「児育くさ」「所帯のこゝろえ」「新大和ことば」「新大和ことば」「用文かなつかひ」「百人一首読みかた」「諸芸道しるべ」「女文章適語の解」などの記事を掲げる。なお、上巻巻頭に色刷り口絵数丁を載せる。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、上巻のみで、6000円〜7500円】。
2500円 〈日用調法〉女諸通文鑑
【判型】半紙本2巻合1冊。
【作者】戸田栄治(栄次・韶光・玄泉堂・玄泉堂・玄仙堂・正陰)書・序・跋。宝文堂序。
【年代等】享和2年初刊。嘉永4年3月補刻。明治11年12月再刊。[大阪]真部武助板。
【備考】分類「往来物」。四季折々の用文を中心に慶弔文やその他日常生活に必要な女文を収めた女用文章。上巻に「はつ春の文」から「土用見舞の文・返し」までの51通、下巻に「中元祝儀文」から「歳暮祝儀文・返し」までの53通、合計104通を収録する。例文の配列は四季順で、概ね上巻には春・夏、下巻には秋・冬の例文を載せるが、季節に無縁の例文(日用文、商用文、見舞状、婚礼祝儀状その他)も多く鏤める。本文の大半が、大字・5行・付訓の並べ書きで、一部、新年・桃の節句祝儀状などの散らし書きや、返書(追伸文)を伴う例文も見える。本文に対応する替え文章や替え言葉を頭書に載せるほか、下巻末に「書状上中下次第」「月の異名」「封じやう折かた」および「戸田玄泉堂書目録」を付す。
★原装・題簽付き・状態良好(一部染み)。
5000円 女用文操庫
【判型】半紙本1冊。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]藤屋棟助(藤助)板。
【備考】分類「往来物」。「年始のふみ」から「道具借に遣はす文」までの四三通を収録した女用文章(冒頭の年始の文は遠国に送る場合や散らし文の場合など三種六通)。多くが大字・六行・付訓の並べ書きだが、年始状・弥生祝儀状は散らし書きで掲げ、さらに、並べ書きの例文にも返書(追伸文)や行末の文言を散らし書き風に記した所もある。例文内容は前半が四季・五節句、後半が婚礼・出産・髪置・移徙等の祝儀状や諸用件の文である。見返に「孔雀等花鳥図」、頭書に「女手習教訓書」「女教筆のすさみ」「不成就日」「毎月悪日の事」「物を裁ざる日」「色紙短冊の寸法」等、巻末に「女中こと葉つかひ」を載せる。
★原装・題簽付き・美本。稀書。
4000円 女文章大全
【判型】横本1冊。
【作者】川本重房(永昭堂)作・書。
【年代等】文化6年1月刊。[江戸]須原屋伊八ほか板。
【備考】分類「往来物」。「祝儀文」「見廻文」「遊楽誘ひ文」「人をまねく文」「雑」の5部に分けて多くの例文を集録した女用文章。それぞれ、「初春の文」以下四季祝儀状、婚礼・出産等祝儀状22通、「部屋見廻の文」以下各種見舞状24通、「花見を催す文」以下四季行事誘引状18通、「節会案内の文」以下諸行事案内状12通、「無沙汰の方へ遣す文」以下日用諸事の女文30通の合計106通を収録。その大半を大字・6行・付訓の並べ書きで記す。巻末に「文章上中下の事」「脇付之事」「月の異名」等の記事を掲げる。
★原装・題簽摩滅・状態並み(数丁小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4000円〜8000円】。
12000円 勧農新暦
【判型】半紙本2巻2冊。天地縦226粍。
【作者】島邨泰(橘泰)作。
【年代等】明治6年2月官許。明治6年4月、根岸松雄序。明治6年5月、高畠千畝序。明治6年10月刊。[東京]鈴木勘二ほか板。
【備考】分類「農業・暦」。
★原装・題簽付き・美本。
6000円 啓蒙二十三帖
【判型】半紙本2巻2冊。
【作者】清原道彦作。深沢菱潭書。
【年代等】明治年間刊。[東京]椀屋喜兵衛(江島喜兵衛・万笈閣)板。
【備考】分類「往来物」。主として社会・理科的分野の基本語や基礎知識を羅列した手本で、上巻は行書・大字・四行・付訓の漢字・平仮名交じり文、下巻は楷書・大字・四行・付訓の漢字・片仮名交じり文で綴る。上巻は「天は上、地は下、四方は東西南北」と筆を起こし、天地・自然、地形、年月、身体、親族、衣服・絹布・染色、飲食、家屋、機械、家財・諸道具・楽器、乗物、金石までの語句を列挙する。また、下巻は「通宝ハ貨幣、紙幣、銭ノ三種アリ…」と書き始め、通貨、度量衡、鳥獣・虫・魚類、草花、穀類、野菜、樹木、果実、日本地名(五畿七道・国名)、世界地名(六大洲・諸国)等の語彙を列挙した後で、手習い・学問や遊技についての心得を述べる。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8000円】。
8000円 登高自卑
【判型】半紙本2編4巻4冊。
【作者】邨松良粛編・序。
【年代等】明治5年6月、中村正直序。明治5年8月自序・刊。[静岡]浪花屋市蔵(文林堂)板。
【備考】分類「往来物」。窮理学書(化学・物理・生物などの自然科学入門書)。
★原装・題簽付き・状態良好。
3000円 〈訓蒙〉窮理問答(訓蒙窮理問答)(1-2巻)
【判型】半紙本2巻2冊(全6冊の冒頭2巻)。
【作者】後藤達三編・序。
【年代等】明治5年4月序・刊。[東京]袋屋亀次郎ほか板。
【備考】分類「往来物」。米国・ベーカー著『初等窮理書』を中心に他の文献も参照して編集した窮理学書。適宜図解を掲げ、平易な口語で綴る。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2冊本が6300円】。
6000円 家道訓
【判型】半紙本3巻3冊。縦221粍。
【作者】貝原篤信(益軒)作、茨木多左衛門(茨城信清、柳枝軒)跋。
【年代等】正徳2年(1712)1月跋・刊([京都]茨木多左衛門原板)。江戸後期後印。[名古屋]永楽屋東四郎板。
【備考】分類「教訓」。士農工商の全てにおける修身斉家や家政全般のあり方を述べた仮名書きの教訓書。第4巻以降は特に「用財(財を用いる法)」について焦点を当て、私欲を抑えて倹約に徹し家業を勤める勤倹二道や分相応の生活、家屋・家財の修繕、家計収支の管理、陰徳・積善、父母の奉養、器物や書物の借用、倹約と吝嗇、粗食三養など多方面にわたる心得を説く。あえて区分すれば、理念を主とした1〜3巻と、やや具体例の多い4〜6巻に分けられるが、重複的な記事が各巻に散見されるなど巻構成上の明快な区分はない。
★原装、題簽一部存・状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板3冊本が7500円〜3万円】。
8000円 天満宮御伝記略(文政板)
【判型】半紙本2巻2冊。縦227粍。
【作者】平田篤胤作。根岸延貞等編。ケイ斎紹真画。
【年代等】文政3年5月作・序。文政3年6月、高橋治右衛門正雄跋・刊。[江戸]岡田屋嘉七ほか板。
【備考】分類「伝記」。本書は天保7年の火災で焼失したために堺氏・西村氏・高橋氏・川上氏・村井氏らによって嘉永4年に再刻・上梓された。
★原装、題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、7000円(虫損)〜3万円】。
3500円 〈亀谷行編〉育英文範
【判型】半紙本2巻2冊。
【作者】亀谷行編・序。
【年代等】明治10年9月版権免許。同年同月、島田重礼(篁邨)序。明治15年12月再刊。[東京]亀谷行蔵板。[東京]石川治兵衛ほか売出。
【備考】分類「近代教育」。『小学文範』改題本。和漢洋の諸書に取材し、文法の初歩を学ぶための仮名文や漢文など種々の文章を集録したもの。巻末に、「亀谷行出版証」の透かし入り証紙を付す。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、7000円〜1万5120円】。
2000円 〈泰西〉勧善訓蒙(前編)
【判型】半紙本3巻3冊(前編揃)。
【作者】箕作麟祥訳。
【年代等】明治8年12月版権免許。明治14年9月三刻届出・再刊。[東京]柳川梅二郎・[名古屋]亀頭平兵衛蔵板(出版人)。
【備考】分類「近代教育」。柱に「名古屋学校」と記す。名古屋版であろう。
★原装・題簽付き・美本。
6500円 〈童子重宝〉以呂波歌教訓鑑
【判型】中本1冊。
【作者】清林堂隠士作・跋。
【年代等】江戸後期刊。[京都]天王寺屋林蔵・美濃屋平兵衛板。
【備考】分類「往来物」。半丁に2首ずつの教訓歌と挿絵を掲げた往来。「(い) いつまでも たしなみおけよ いろはうた よむたびごとに みのとくとなる」以下48首を掲げる。跋文には「此書は、いろはうたを以て児童のをしへ、専ら忠孝の道に先引入のもと主となる。おのづから善にすゝむるじゆつなりとしかいふ」と記す。
★原装・題簽付き(やや汚損)・状態並み。稀書。
2000円 〈弘化新板〉世話字往来
【判型】中本1冊。
【作者】禿箒子作。
【年代等】弘化年間刊。[江戸]藤岡屋慶次郎板。
【備考】分類「往来物」。夫、人の教は兎角幼少の時より習馴ぬれば左而己(さのみ)格別六ケ敷事にも非(あらず)」で始まる七五調美文体で童蒙の心得全般を記した往来。まず幼少時の教育の重要性を述べ、続いて、朝起きてからの家庭生活上の注意、手跡稽古を主とする学業や芸能についての心得、礼儀作法や孝行などを説く。さらに後半では我が侭育ちの子どもの悪態・悪行とその成れの果てを示して戒め、末尾で再び幼時から心を磨き、主人や親に従うべきことを諭して締め括る。
★原装・題簽付き・状態並み。
4000円 〈頭書画入〉懐宝古状揃
【判型】中本1冊。
【作者】案山子編・書。
【年代等】明治初年刊。[大阪]刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。本文は、今川状、初登山手習教訓書、腰越状、熊谷状、経盛返状、義経含状、弁慶状、曽我状、同返状、木曽義仲願書、土佐坊正尊起請文、安宅関勧進帳の12状を収録。頭書にも記事や挿絵を多数盛り込む。
★原装・題簽付き・状態良好。
13000円 東京地学往来(東京「往来)
【判型】中本1冊。
【作者】橋爪貫一(松園)作。
【年代等】明治6年頃刊。[東京]雁金屋清吉(青山堂)板。
【備考】分類「往来物」。、我日本の西東、其中央の地を占て、北緯三十五度余に在、四方平垣(たいら)にうち開け…」で始まる七五調の文章で、東京の地理的位置や地勢・人口などの現況を述べ、また、今こそ地学などの実学を学ぶべきことを諭す。続いて、皇居や周辺の諸官庁および官僚・行政組織、教育制度、医療機関などを概説し、以下、第一〜六大区毎の地名・名所・物産等を紹介する。本文を大字・五行・付訓で記す。頭書に「東西半球」「五大洲」「畿内八道」「東京府沿革」「行政諸官庁・諸官職」「御高札の写」「違式・モ違(かいい)」「改暦」「時刻割」等の記事を掲げる(このうち「改暦」の記事により明治六年頃の作と判明)。
★原装・題簽欠・状態良好。稀書。
3500円 〈両点講釈〉大全商売往来
【判型】中本1冊。
【作者】近沢幸山(桃堂)作・序。竹堂書(文久元年(一八六一)板)。
【年代等】天保13年8月自序・初刊。安政4年求板。文久元年9月再刻。[江戸]若林喜兵衛(玉養堂)板。
【備考】分類「往来物」。「商売往来」「拾遺商売往来」「商売往来講釈」の三編を合冊した往来。まず最初に天保一三年に「商売往来」「拾遺商売往来」を合綴した『古今商売往来』(江戸・山城屋佐兵衛ほか板)が刊行され、その後、「商売往来講釈」が増補されたものと思われる。巻頭の「商売往来」は堀流水軒作・元禄七年(一六九四)刊『商売往来』†本文に両点(音訓)を施したもの。続く「拾遺商売往来」(近沢幸山作)は、『商売往来』に漏れた語句で綴ったもので、「抑商賈人、上者公卿・侯家之弁御用、下者至樵夫・杣人・賤女迄、而商於其日用…」と書き始め、冒頭に商人の心得に触れ、衣冠束帯、女服、僧徒官服、絹布類、畳縁、果物、青物・乾物・野菜類、蒸菓子、干菓子、魚鳥、獣、虫、草木、器財、測量用具、家具、雑具、道具、薬品の順に語彙を列挙し、後半で経史・六国史・三部書・和歌三代集・同五代集・同八代集・同十三代集・同二十一代集・四書・五経・十三経等々の和漢書・仏典(名数)を列記する。最後の「商売往来講釈」は、元禄板『商売往来』本文を語句毎に区切って大字で掲げ割注を施したもの。
★原装・題簽付き・美本。
4500円 〈増補〉訓蒙地方往来
【判型】中本1冊。
【作者】橘慎一郎作。
【年代等】明治6年12月刊。[東京]柴田清照蔵板。吉田屋文三郎売出。
【備考】分類「往来物」。明治初年に各種類本が生まれた『地方往来』の一つ。「不毛を拓き広原に、水路をもとめ農業に、こゝろをとゞめ耕せは、国富栄人民は…」で始まる七五調の文章で、まず、一国の繁栄の基本たる農業の根本が地方にあること、続いて、田地測量関連、租税、管轄区分、検地の手順と心得、年貢・貯蔵・輸送・取引等、商品作物・醸造、造作・建築、農具、相互扶助、交通・旅宿、訴訟・契約等、戸籍その他関連帳簿・除籍、賞罰、農民心得(質素倹約等)などを説く。
★原装・題簽欠・状態並み(小虫)。比較的稀書。
6500円 百性往来(百性往来豊年蔵)*鱗形屋板(初板本)
【判型】中本1冊。
【作者】。
【年代等】明和3年刊カ。[江戸]鱗形屋孫兵衛板。
【備考】分類「往来物」。農業型往来中最も流布し、『〈手本〉農業往来』†とともに後世の類書に最も大きな影響を与えた農業型往来。再板本には明和三年、鱗形屋孫兵衛原板の旨を記すが、初板本と推定される鱗形屋板の刊記には刊年を記さず、「此一冊は、農家童子の為に新に綴て令板行、猶亦、文字を改め、仮名を正して読に易く、学んで益あらば、誠に農家不朽の基ならん而已」と付記する。「凡、百性取扱文字、農業・耕作之道具、鋤、鍬、鎌、犁(からすき)…」で始まる本文は明らかに、堀流水軒作『商売往来』†を模倣して編んだものであり、同往来のスタイルを踏襲して、以下、農具、農業施設、田畑度量衡・地方、潅漑施設、肥料、稲作手順と諸注意、巡見・検地・助郷等の夫役、運送・交通、領地、家屋造作、機織、農民の日常食、農閑期の労働・雑務・牛馬飼育、在所の地理的知識、穏田をせず正直な農民の子孫繁昌までを説いて結ぶ。初板本系統は本文を大字・五行・付訓で記し、巻頭に「孝・弟・忠・信」の図、頭書に「世帯道具字尽」「一代之守本尊」「世中七猿教歌」等の記事を載せる。また、本書の前付や頭書を改めたものとして、明和八年刊『〈頭書絵入〉百姓往来童子宝』(大本)や安永九年(一七八〇)刊『〈新撰〉耕作往来千秋楽』(中本)などがあり、そのほか、明和板を始祖とする類書が多数誕生した。
★原装・題簽欠・状態並み(疲れ・表紙痛み)。
4500円 〈農蠶必要〉日読往来 (〈農家必要〉耕作日読往来・〈農蠶必要〉日よみ往来)
【判型】中本1冊。
【作者】橘鴎居(橘慎一郎か)作・序。
【年代等】明治6年11月序・刊。[東京]柴田清照蔵板。吉田屋文三郎(木村文三郎・文江堂)売出。
【備考】分類「往来物」。まだ太陽暦が定着していない新暦施行直後に、新暦よりも馴染みやすい「二十四節」を中心に農事を説いた往来。「吾日本は万国にすぐれて土産の数多し…」と七五調の文章で、まず日本を代表する五穀・雑穀・野菜の名称をいくつか列挙し、日本の暦法と新暦制定の事情を述べた後、「立春」以下二十四節の順に気候の特色とその時節に適した主な農作業を記す。巻頭に農家女性の図と「二十四節表」(色刷り)を掲げ、巻末に農家暦法用語(彼岸・八十八夜・啓蟄・社日・入梅・田植・土用・二百十日・寒の入り)の説明を載せる。
★原装・題簽(やや摩滅)付き・状態良好。比較的稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4500円】。
4500円 百姓今川准状
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】文久3年2月再刻。[江戸]森屋治兵衛板。
【備考】分類「往来物」。『今川状』風に農民生活全般の心得を綴った往来物。『今川状』は23カ条と後文から成るのに対して、本書は「一、時候を弁ずして農家豊作を不得事」以下18カ条と後文から成る。農民が守るべき事柄(弓・鉄砲や殺生の禁止、年貢皆済、役人尊重・法令遵守、寺社の保全と祭礼)や村役人の心得、遊興・博奕、衣類、奉公人への慈悲など農民生活に関する事項を列挙し、後半の後文で四季耕作の手順、作物、農具・農業施設、検地・地方、畑作、気候、年貢、農閑期の労働、家普請、山林収穫物、農民心得(法令遵守・忠孝その他人倫・読み書き算)までを述べる。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書が4000円】。
4500円 〈新撰〉百姓今川准状(百性今川准状)
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[名古屋]松屋善兵衛板。
【備考】分類「往来物」。『今川状』風に農民生活全般の心得を綴った往来物。『今川状』は23カ条と後文から成るのに対して、本書は「一、時候を弁ずして農家豊作を不得事」以下18カ条と後文から成る。農民が守るべき事柄(弓・鉄砲や殺生の禁止、年貢皆済、役人尊重・法令遵守、寺社の保全と祭礼)や村役人の心得、遊興・博奕、衣類、奉公人への慈悲など農民生活に関する事項を列挙し、後半の後文で四季耕作の手順、作物、農具・農業施設、検地・地方、畑作、気候、年貢、農閑期の労働、家普請、山林収穫物、農民心得(法令遵守・忠孝その他人倫・読み書き算)までを述べる。
★原装・題簽付き・状態並み(小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書が4000円】。
4000円 年中時候往来
【判型】中本1冊。
【作者】泉花堂三蝶作。滕耕徳書。
【年代等】享和3年9月刊。[江戸]西村屋与八板。
【備考】分類「往来物」。江戸を主とした花鳥風月や風流韻事を歳時記風に記した往来。本書文末には本書が天の巻、『年中行事文章』が地の巻であると述べるように、『年中行事文章』と対をなす。「一夜明れば青陽の陰いと高く、初旭光々として新かねの土も草木も恵に育、麗なる空には凧(いかのぼり)も遠山鳥の長々しき尾をたれ…」で始まる文章で、四季の草花や動物などを主とする風景を描く。特に江戸の季節の名所を意識して綴っており、花見には上野・飛鳥山・御殿山、ホトトギスの初音には高田・関口・上野・谷中・駿河台、蛍狩りには目黒・雑司ヶ谷・落合・王子・石神井川、秋の名月には上野不忍・赤坂というように名所や故事を織り込む。
★原装題簽欠・状態良好。比較的稀書。
6000円 〈文政再版〉万物名数往来(新撰万物名数往来)
【判型】中本1冊。縦約180粍。
【作者】不明。
【年代等】寛政7年初刊。文政年間再刊。[江戸]森屋治兵衛板。
【備考】分類「往来物」。享和3年刊『童訓名数往来』のように名数関係の語句を集めた往来で、所載語彙を数の順序に配列した点に特徴がある。「夫、幼稚の時より覚知べきは、物の名数なり。万端に其益有事巨(おおい)なり。先、一は大極有て両儀を生ず。是を陰陽と云。これより四象を成す。一年は三百六十日、一月は三十日…」で始まる文章で、1から10までの名数や度量衡の単位などの語彙を列挙する。頭書に、干支による天候占いである「風雨豊荒占」や「世間安危之説」「悪夢を払う秘符」を掲げ、巻頭に良峯安世(良岑安世)・藤原成範の小伝を載せる。なお、本書は文政年間に江戸・森屋治兵衛によって再刊された。
★原装・題簽付き・状態良好。
20000円 〈童蒙必読〉御布告往来(初編〜4編+2編・3編の合計6冊)
【判型】中本4編6冊(2・3編)。
【作者】橘慎一郎作。
【年代等】明治7-8年刊。[東京]橘慎一郎蔵板。吉田屋文三郎(木村文三郎・文江堂)売出。
【備考】分類「往来物」。全5編だが、4編以上揃いは極めて稀。2編・3編は重複するも、題簽が異板など比較検討の材料になる。御布告往来4冊購入の領収書(古文書)付き。布告・法令を始めとする近代漢語を列挙した一連の『御布告往来』の一種。例えば、初編が「公政治化之本たるや、能否・曲直・枉直を、明審・清・精明・澄清に…」で始まるように、各編とも七五調の文章で類語を列挙する形式で、楷書(仮名は行書)・大字・四行・付訓(しばしば左訓)で記す。初編は維新政府の性格・各国政体・国際社会と国内情勢・教旨三条・殖産興業・文明開化周辺の語彙、二編は学問諸分野・五大人種・外国語・軍事・農政・国力増進等、三編は国民の義務・風俗・人倫・国土・財政・交通・通信・富国強兵・農工商の責務・報国等、四編は国家の繁栄・国風・政道・国体・治安・税制・救恤等、五編は法令遵守・皇国民の心得・文化・教育・実学・府県・災害・葬礼等の語彙を集録する。
★原装・題簽付き(1冊題簽欠)・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、初編〜3編が、1万800円】。
5000円 〈三輪剔著述・頭書教訓挿画〉明治新女用文大成(〈頭書教訓挿画〉明治新女用文大成・明治新女用文)
【判型】中本2巻2冊。
【作者】三輪剔作。岡本彦信書・序。長英画。
【年代等】明治14年序。明治15年2月刊。[大阪]吉岡平助(宝文軒)板。
【備考】分類「往来物」。上巻に四季折々の手紙、下巻に種々雑多の手紙文を収録した女用文章。各例文とも比較的長文で、本文の所々に挿絵(全10葉)を掲げる。上巻には「年始の文」以下44通(いずれも往復文)を載せ、四季時候の文や蛍狩・納涼・蓮見・観月・虫の音鑑賞・茸狩り・紅葉狩といった四季行事の誘引状のほかに紀元節・天長節・博覧会等を扱った例文も見える。下巻は雑の部で、「縁談問合を頼む文」から「悔みの文・同返事」までの56通を収録する(上下巻合計100通)。近代的な題材は手芸学校入門くらいで近世の女用文章とさほど変わりばえしない。本文を大字・5行・付訓(任意の漢字に左訓を施す)で記す。上巻頭書に賢女略伝を集めた「中外賢女鑑」、下巻頭書に9章に分けて説いた「女子教訓」を載せる。
★原装・題簽付き(下巻に誤って上巻題簽を付す)・状態良好(口絵一部破損)。
3000円 女日用文集
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。女用文章。散らし書き入り。「江戸小石川白山…」の書き入れあり。「年始之文・同返事」「遠国へ遣す年始の文・同返事」「新年祝儀状(散らし書き)」「弥生節供祝儀状(散らし書き)」「花見催しの文・同返事」「三月節句のふみ・同返事」「五月節句の文・同返事」「暑気見廻の文・同返事」「遠国へ遣す暑気見廻・同返事」「七夕の文・同返事」「八朔の文」「月見の文」「九月節句のふみ」「歳暮のふみ」の合計22通を収録した女用文章。大半が4行・付訓の並べ書きで綴る。柱には「用文」と記すが、丁付けが45〜75丁となっているため、先行刊本からの抄録であろう。
★原装・題簽付き・状態良好。稀書。
8000円 〈文政改正〉女子手習状(女手習教訓書・女手ならひ状)
【判型】中本1冊。
【作者】栄松斎書。
【年代等】文政12年刊。[江戸]森屋治兵衛板。
【備考】分類「往来物」。享保元年刊『女手ならひ教訓の書』の末尾に若干増補したもの。本文を大字・5行・付訓で記す。頭書に「猿と蟹ばなし」「正月二日宝舟のはなし」を収める。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):購入価1万円以上】。
3000円 女庭訓往来千種集(女庭訓千種集)
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】弘化5年1月刊。[江戸]山口屋藤兵衛板。
【備考】分類「往来物」。「女庭訓往来」は、1年12カ月で合計24通の女文を収録し、年中行事の故実を主とする教養や女性の言葉遣い・心得等に重点を置いて綴るが、実用本位の一般的な女用文章とは異なる。1月は、宮中の正月風景や行事について述べた後で楊弓の会を案内する往状とその返状。2月は、東山の花見の誘引状とその返状。3月往状は任国に赴く道中について問う文で、その返状で粟田山から関の藤川までの名所旧跡をかなりの長文で紹介する。4月往状は女性の道について教示を求める手紙で、その返状で「四徳(婦徳・婦容・婦言・婦功)」などを詳しく説く。5月状は端午の節句祝儀状で、特に御厨子・黒棚の飾り方について述べる。以下、6月状は祇園会、7月状は乞巧奠、8月状は八朔祝儀と秋の極楽寺参詣、9月状は重陽の節句と庚申待ち、10月状は猪子の祝儀と女性の心延え、11月状は新嘗祭、12月状は着物の染色についての問答文を収録する。いずれも往状で問い、返状で答える形式のため、多くの場合返状が長文で綴られる。
★原装・題簽付き・状態良好。
4000円 〈頭書絵入〉懐宝童子往来(〈頭書絵入〉大全新童子往来)
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】天保13年10月刊。[大阪]秋田屋太右衛門ほか板。
【備考】分類「往来物」。天保8年刊『大全童子往来百家通』(大本)中から抄録(一部増補もある)した携帯用の往来。本文に「商売往来」「実語教・童子教」「今川状」「手習状」「腰越状」「義経含状」「弁慶状」「熊谷状」「経盛返状」「庭訓往来」を収め、それぞれ大字・六行・付訓で記す。前付に「士農工商之図」「和漢名筆略伝之図」、頭書に「寺子教訓書」「大日本国尽」「小野篁歌字尽」「諸職往来」「曽我状・同返状」「木曽願書」「雲上地下百宮」「御成敗式目」「天神教訓状」を掲げる。
★原装・題簽摩滅・状態良好(刷り良好。巻首・巻末一部破損)。
4500円 〈増補〉手紙用文章(「消息往来」「消息往来註釈」あり)
【判型】中本1冊。
【作者】野口晋松堂書。
【年代等】明治初年刊。[大阪]河内屋茂兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。江戸後期刊『〈御家〉手紙用文章』から「証文手形案詞録」を削除し、新たに口絵を加えるなど種々の増補・改編を施した用文章。本文を大字・5行・所々付訓で記す。冒頭の消息文例は旧版末尾の「初秋の状・同返事」に続けて、洋学入門や翻訳書などについての「執行諮問の状・同返事」二通を増補したほか、付録記事として「手紙脇付」「魚緘封じ様の事」「時候の言葉」などの書簡用語・作法、さらに「片仮名伊呂波」「十干十二支」「和音五十韻字」「名頭字尽」「大日本国名尽(北海道を追加)」を合綴し、その後に「消息往来」「消息往来註釈」を加えた最も浩瀚なもの。
★原装・題簽付き・状態良好。
4000円 〈増補〉手紙用文章(「消息往来」「消息往来註釈」なし)
【判型】中本1冊。
【作者】野口晋松堂書。
【年代等】明治初年刊。[大阪]河内屋茂兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。江戸後期刊『〈御家〉手紙用文章』から「証文手形案詞録」を削除し、新たに口絵を加えるなど種々の増補・改編を施した用文章。本文を大字・5行・所々付訓で記す。冒頭の消息文例は旧版末尾の「初秋の状・同返事」に続けて、洋学入門や翻訳書などについての「執行諮問の状・同返事」二通を増補したほか、付録記事として「手紙脇付」「魚緘封じ様の事」「時候の言葉」などの書簡用語・作法、さらに「片仮名伊呂波」「十干十二支」「和音五十韻字」「名頭字尽」「大日本国名尽(北海道を追加)」を合綴する。
★原装・題簽付き・状態良好。
2000円 〈諸民通用〉手紙之文言(御家流手紙之文言)
【判型】中本1冊。
【作者】十返舎一九作・序。内山松陰堂書(天保以降の諸本)。
【年代等】享和2年2月初刊。天保3年7月再刊。[江戸]和泉屋市兵衛板。
【備考】分類「往来物」。「年頭披露状」以下115通の消息文例(1通を除き全て往復文)から成る。俗用の短文が中心で、前半は四季・五節句祝儀状や通過儀礼に伴う手紙、後半は町人同志でやりとりする雑多な例文を満載する。貸借・病気・災害・商取引に関する例文や、中には「大酒に沈る人之遣す文」「倡家に沈る人之遣す文」など教訓色の濃い例文も含む。冒頭の23通が五節句や四季に伴う書状で、それに続く12通は出産・疱瘡・元服・養子・婚礼といった通過儀礼的な書状、その他は主として町家における吉凶事や諸事にまつわるもの。本文を大字・5行・所々付訓で記す。
★原装・題簽付き・状態並み(巻首・巻末小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書が1万800円】。
3500円 懐宝用文無尽蔵
【判型】中本1冊。
【作者】梅枝作(『明和九年書目』)。
【年代等】宝暦13年初刊。文政10年春求板。[京都]菱屋弥兵衛板。
【備考】分類「往来物」。本書は小本の用文章では比較的初期のものである。本文「四季文章」に「年始書状」から「賀大平文」までの120通と、「証文手形案文」として「年切奉公人請状」以下10通の証文類文例を収録した携帯用の用文章。本文を大字・五行・所々付訓で記す。前付に「書札法式大概」「封じ様上書高下」「廻状書様并口上書」「進物書付并目録」を掲げ、頭書に「言語部」以下17部の日用語集と、「百官名」「東百官」「家名部」「日本国尽」「人名頭」「世話字尽」「天象字」「地儀字」「時節字」「方角字」「色字」「薬種字」「篇冠構」「瀟湘八景」「近江八景」「書初詩歌」「七夕詩歌」「服忌令」「唐之以呂波」、さらに巻末に「月の異名字尽」「十干・十二支」を載せる。
★原装・題簽付き(一部破損)・状態並み(やや汚損)。稀書(『国書総目録』に所蔵なし)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、嘉永板が4000円】。
3000円 当用諸文章(玄考堂)
【判型】横本1冊。縦133粍。
【作者】玄考堂書。
【年代等】文化3年3月書・刊。[江戸]花屋久次郎板。
【備考】分類「往来物」。「年始の状」から「日待のいわゐ」までの108通を収録した用文章。特定の例文のみに返状の例を掲げ、その他は往状のみで、その分収録例文が多彩になっている。最初に五節供や四季折々の行事や交際の手紙、続いて、祝儀や通過儀礼に伴う手紙、さらに各種招待状・依頼状・見舞状やその他諸用件の手紙などをある程度整理・分類して列挙する。本文を大字・6行・付訓で記す。
★改装・題簽欠・状態良好。稀書(『国書総目録』に所蔵なし)。
3500円 〈頭書画入〉筆林用文章指南車[〈頭書画入〉用文章〈追加雑頌〉]
【判型】中本1冊。
【作者】十返舎一九作。牧田皐水(洞斎)書。
【年代等】文政元年6月刊。[江戸]鶴屋喜右衛門板。
【備考】分類「往来物」。本書の改題本に『〈頭書画入〉筆海用文章貨船』あり。本書序文で一九は、自らの用文章の著作が従来からいくつもあることや、本書に収録した例文が余りに少ないため、余す所なく例文を集めた『通用案書』を参照すべきと薦めるように、本書は一九の用文章の中では最も簡易なものの一つである。収録書状は「年頭状」から「旅立怡之文」までの二七通で、前半が四季・五節句・通過儀礼に伴う書状、後半が「新宅歓之文」など吉凶事に関する手紙や「金子無心申遣文」など用件中心の手紙などから成る。本文を大字・六行・所々付訓で記す。頭書に「様之字の事」を始め書簡作法・用語についての記事や、「万対名之事」「五性名頭の字」「大日本国尽」「書画心得の事」等、また巻頭・巻末に「指南車の故事」「四季之異名」「十二支之画図」「四季十二月之異名」等を載せる。
★原装・題簽欠・状態良好。
5000円 〈万民平生〉一筆案文
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】文化8年初刊(改題前)。天保6年改題・再刊。江戸後期再刊。[仙台]伊勢屋半右衛門板。
【備考】分類「往来物」。文化8年刊『〈万民平生〉手紙之案文』(全115通)の前半部分を独立させた用文章。「年頭披露状」〜「病中見廻之文・同返事」の51通(同書の目次には最後の6通を記載せず)を収める。巻末に「時候之差別」「書簡上中下之差別」「様之字之事」など関連記事を追加する。
★原装・題簽欠・状態良好。
2500円 〈真草両点〉大全消息往来
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]平野屋平助ほか板。
【備考】分類「往来物」。「消息往来」と「消息往来講釈」を合本したもの。「消息往来」は文化頃刊と思われる鶴屋喜右衛門板『消息往来』とほぼ同様で、「消息往来講釈」は、『消息往来』の本文から要語をとり上げて割注を施したもの。
★原装・題簽付き・状態良好。
3000円 〈諸家取引〉随一用文章
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】天保14年秋刊。[大阪]綿屋喜兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。「随一用文章」と題した用文章の前に、「大日本国づくし」「人名づくし」「家名づくし」「改正偏冠尽」「九九のこゑ」「八算わり声」「〈生れ年により〉伊勢参善悪」「しほのみちひ」「いろは」「片かな三体いろは」「十干・十二支」「破軍のほしくりやう」「生れ年により一生灸をいむ日」「願成就日・不成就日」「御大名武林言語」等の記事を載せたもの(再刊時の増補か)。以上は『二徳いろは往来』と同じであり、本書から後述の用文章部分を除いたものが『二徳いろは往来』である。「随一用文章」には、「貴人え上る年始状」から「仕切銀遣す状」までの41通を収録するが、四季や諸事に関わる手紙は17通で、残りの24通は商人用文章である。本文を大字・5行・所々付訓で記す。同目録・頭書には「五音相通之事」「男女四悪十悪知事」「常に覚置、益ある歌」「五性により商売吉凶」「不成就日」「懐胎の子、男女を知る事」を掲げる。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円】。
2500円 用文章(仮称)
【判型】横本1冊。
【作者】西川竜章堂書。
【年代等】天保3年2月刊。[京都]刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。原題不明。
★原装・題簽欠・状態良好。稀書。
2500円 〈新撰〉開化用文
【判型】中本1冊。
【作者】本田利喜作。
【年代等】明治11年5月刊。[東京]奎運堂蔵板。[東京]荒川藤兵衛売出。
【備考】分類「往来物」。「年始の文」から「開店賀びの文」まで26通の見舞い・招待・通知・祝賀・謝礼等の手紙文を収録した用文章。頭書に「漢語伊呂波節用」や、「送里状」から「委任状」までの諸証文11例、「送籍届」から「死亡届」までの「諸願届文例」28例を掲載する。
★原装・題簽付き・状態良好。
3000円 〈雅俗必読〉日用作文大成
【判型】中本3巻3冊。
【作者】平木保景編。
【年代等】明治11年9月凡例。明治11年10月刊。[京都]細川清助蔵板。[京都]吉田甚兵衛ほか売出。
【備考】分類「往来物」。上段に「四季慶弔等ノ例文」を数段に分割して、それぞれの類語・類句を略注とともに列挙し、下段に「民間平生用ル所ノ往復文百有余章ノ作例」を集録した用文章。2等分された上下欄のうち上段には、上巻に「新年ヲ賀スル文」以下11通、中巻に「出仕ヲ賀スル文」以下12通の例文と類語・類句(割注)、さらに中巻末尾より下巻にかけて「啓頭」以下の分類毎に書簡用語を集録する。また、下段には上巻に「新年ヲ賀スル文」以下61通、中巻に「新茶ヲ贈ル文」以下63通、下巻に「博覧会誘引ノ文」以下64通の合計188通を収録する。また下巻末尾数丁は上下の区別なく、一人称・二人称・時日等の異称を集めた「異名分類」を掲げる。全編銅版刷りで、上段を小字・14行・所々付訓、下段をやや小字・8行・所々付訓(漢語に左訓)で綴る。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5000円】。
12000円 群書一覧
【判型】中本6巻6冊。天地188粍。
【作者】尾崎雅嘉作。
【年代等】享和元年11月著者例言。享和元年12月、奥田元継序。享和2年6月刊。[大阪]海部屋勘兵衛板。
【備考】分類「書誌」。*群書一覧=江戸時代後期の国書の解題書。尾崎雅嘉著。6巻。享和2 (1802) 年刊。古代から江戸時代までの刊本 1077部、写本 652部を分類解題したもので数種の補刻版がある。西村兼文『続群書一覧』 (92) 、入田整三『参照群書一覧』 (1931) はそれぞれの補訂版である。(コトバンク)
★原装・題簽付き・極美本。
5000円 庭訓往来精注鈔
【判型】中本2冊。
【作者】不明。
【年代等】弘化頃刊。[江戸]森屋治兵衛板。
【備考】分類「往来物」。天保14年刊『〈頭書訓読〉庭訓往来精注鈔』(黒田庸行注)をほぼ踏襲して頭書に挿絵を加えた改竄本。『庭訓往来』の各状を5・6段に分けて大字・6行・無訓で記し、各段毎に2行割注を施す。主として庶民の日常生活に即して、『庭訓』の本文要語を平易に解説するのが特徴。頭書には、楷書・小字・12行・付訓の本文読方を掲げ、その余白に本文要語の挿絵(370葉)を収録する。
★原装・題簽付き・状態良好。
3500円 〈頭書訓読〉庭訓往来精注鈔
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】弘化頃刊。[江戸]森屋治郎兵衛板。
【備考】分類「往来物」。天保14年刊『〈頭書訓読〉庭訓往来精注鈔』(黒田庸行注)をほぼ踏襲して頭書に挿絵を加えた改竄本。『庭訓往来』の各状を5・6段に分けて大字・6行・無訓で記し、各段毎に2行割注を施す。主として庶民の日常生活に即して、『庭訓』の本文要語を平易に解説するのが特徴。頭書には、楷書・小字・12行・付訓の本文読方を掲げ、その余白に本文要語の挿絵(370葉)を収録する。
★原装・題簽付き・状態良好。
3500円 庭訓往来絵抄
【判型】中本1冊。
【作者】内山松陰堂書。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]丁子屋平兵衛板。
【備考】分類「往来物」。『庭訓往来』の本文と本文要語の絵解きを施したもの。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5400円】。
5000円 〈頭書絵抄・菅家〉十二月往来(〈菅丞相御製〉十二月往来)
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】文政6年秋刊。[江戸]和泉屋市兵衛板。
【備考】分類「往来物」。1年12カ月で計24通の手紙模型文で構成された古往来。1月「元日の節会」、2月「春日の祭使(料馬の借用)」、3月「石清水臨時の祭使(任命と受諾)」、4月「賀茂祭の祭使」、5月「最勝講の列座」、6月「御霊会(馬長のための造花を乞う)」、7月「七夕の宴」、8月「放生会(勤仕の支度)」、9月「平座参仕心得」、10月「維摩会(参列の服装)」、11月「五節会の舞姫」、12月「内侍所の神楽」のように、貴族生活に即した四季風物や年中行事・儀式を題材とする。本往来を始祖として、同様の構成をとる古往来が種々生まれた。
★原装・題簽付き・状態良好。
5000円 早引文字通(〈諸用早引〉文字通)
【判型】中本1冊。
【作者】松亭金水編・書。森屋治兵衛(錦森堂)序。
【年代等】弘化4年5月刊。[江戸]森屋治郎兵衛板。
【備考】分類「往来物」。正徳6年刊『童子字尽安見』の改題・改訂本。半紙本の正徳板を小型化した携帯版。改編にあたって原作者・松井兎睡の序文や菊需准堂の跋文などを削除し、本文の字配りを改め、さらに部門毎の注を削除した。この改編に伴い、例外的に語彙の収録順が転倒するなどの微細な異同も生じたが、本文は基本的に同じである。本文を大字・七行・付訓で記す。なお、前付では口絵を改め、新たに凡例を付した
★原装・題簽(やや摩滅)付き・状態良好。
5000円 懐宝節用集綱目大全(享保2年)
【判型】中本1冊。
【作者】不明。
【年代等】享保2年1月刊。[京都]出雲寺和泉掾板。
【備考】分類「辞書」。
★改装・題簽欠・状態良好。
2500円 都名所尽・花尽(折手本)
【判型】折本3帖。縦288粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期書か。
【備考】分類「往来物」。
★原装・状態良好(「花尽」1カ所墨汚れ)。
10000円 要用往来(折手本)
【判型】折本1帖。
【作者】猪瀬尚賢(直方・丈之助・晴雪)作・書。
【年代等】万延元年5月書・刊。[江戸]丸屋徳造(宝善堂)板。
【備考】分類「往来物」。『五人組帳前書』の条項に沿って順次語彙を列挙した手本。まず折本が刊行され、続いて大本が出版されたと考えられる。公民たるに必要な法令関連語彙が中心を占め、「夫、人々蒙聖代恩沢、累世安穏令家跡相続、弁冥加、日夜職業専一相営、若年砌、有余力者、読書・算筆之稽古心懸…」と筆を起こして、家業出精、余力学問、孝行、博奕禁止、分限、遊芸、金銭、訴訟、契約、証文、取引、喧嘩、その他反社会的行動、裁定、地方・租税、相続、人倫、社会生活、忠孝、賞罰等の語彙を羅列する。
★原装・題簽(書袋)付き・状態良好(袋および表紙小虫)。稀書。
11000円 〈当領町中〉二十一ヶ条(当領町中可相守条々)
【判型】折本1帖。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期書か。
【備考】分類「法制」。町人が守るべき掟書21カ条を認めたもの。雲母引きの上等な料紙に綴る。第1条「公儀・御高札遵守」、第2条「男女衣服」、第3条「手負人・欠落人・遊女等の宿泊禁止」、第4条「博奕禁止」、第5条「召し使い同伴者への礼儀等」、第6条「火の用心」、第7条「放火厳禁」、第8条「番所等における火の用心」、第9条「仇討・喧嘩・盗賊・殺人等」、第10条「旅籠屋関係」など21カ条を記す。
★原装・状態良好。
9000円 伊勢暦(天保期14冊一括)
【判型】折本14冊。
【年代等】天保3年〜16年刊。伊勢度会郡山田(中北外記)板。
【備考】分類「暦」。
★全冊とも原装・題簽付き・状態良好。
3000円 和漢合歴年代記
【判型】三切本1冊。
【作者】不明。
【年代等】弘化3年1月序・刊。[京都]蓍屋幸介ほか板。
【備考】分類「年代記」。日本と中国を対比させた年代記。その年の主要事件を略記する。巻末に歴代天皇や武将伝その他の付録記事を付す。
★原装・題簽付き・状態良好。稀書(『国書総目録』になし)。
4000円 女用文姫鑑(小本)
【判型】小本1冊。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]藤岡屋慶次郎板。
【備考】分類「往来物」。「年始のふみ」から「野がけ催しの文」までの41通を収録した女用文章。本文を概ね大字・5行・付訓の並べ書きで記す。四季・五節句の手紙を主とし、そのほか婚礼・出産祝儀状なども含まれるが、例文の主題は変化に富んだものではない。しかし、年始状や暑気見舞いについては「遠国宛」の例文も載せたり、また散らし書きや追伸文を例示するなど女文の基本が一通り分かるようになっている。なお、第六状の「源氏名寄文ちらし書」は消息文ではなく『源氏物語』を題材にした往来である。
★原装・題簽欠・状態良好。見返し・口絵色刷り。
3500円 〈和漢故事〉一寸案文〈続篇〉(世話字用文章)
【判型】小本1冊。
【作者】山田屋佐助(文会堂)作・序。青木臨泉堂書・跋。
【年代等】文化15年初刊。江戸後期再刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。『〈諸人日要〉一寸案文』の続編として編まれた用文章。前編ともに板元による編集。基本的に、往状のみの前編に対する返状を収録するが、「年頭状」「上巳の文」など数通の往状を含む(全58通)。前編同様に日用・俗用の例文を中心とし、戯作めいたものが目立つ。また、前半の四季用文中に年中行事の故事についての解説文を載せるのが特徴で、これが外題角書「和漢故事」の意味するところである。これに関しては、凡例に「巻中和漢の故事を入れしは僕が作意にあらず。引書十五部におよぶといへども、多く貝原先生の著述の諸書翻案して、その実事を知らしむ…」と記す。なお、前編と続編を合綴した『大全一寸案文』や、本書に続く三編『懐中案文』も刊行されている。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円】。
10000円 江戸大絵図(仮称)
【判型】一鋪(縦約61センチ×横約88センチ)。
【作者】不明。
【年代等】天保13年刊。[江戸]須原屋茂兵衛板。
【備考】分類「地図」。
★改装・題簽欠・状態並み。
10000円 積翠閑話
【判型】大本4巻4冊。縦254粍。
【作者】中村経年(関翠)作。梅の本鶯斎画。
【年代等】嘉永2年4月、黒沢?渓序。安政5年1月刊。[江戸]著者蔵板。丁子屋平兵衛ほか売出。
【備考】分類「随筆」。
★原装・題簽付き・状態不美(虫損多し)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万8000円〜2万6250円】。
25000円 源氏物語忍艸(源語忍草・源氏忍草・源氏物語抄)
【判型】大本5巻5冊。縦257粍。
【作者】北村湖春注。成島司直序(篠木信定書)。箕田休山跋。
【年代等】元禄初年作。天保5年6月序。天保8年10月官許・初刊。[江戸]北島順四郎ほか板。
【備考】分類「注釈」。外題は「源氏物語忍草」、内題は「源語忍草」。1688年の成立。源氏物語の梗概書であるが連歌師のための書としての側面の強い源氏大鏡や源氏小鏡とも、初学者向けの側面の強い十帖源氏等とも異なった優れた注釈書としての側面も持っており[1]、「源氏物語の平明な入門書として類書を抜く」とまで評され写本として一部の文人たちの間に伝わってはいたものの伝本も少なく知名度も低かったが、約150年後の天保年間に至って版本として刊行されて普及した。(Wikipedia)*源氏物語研究史上、北村季吟の湖月抄は余りにも有名であるが、季吟の嫡男、湖春の源氏物語忍草を知る人は少ない。芭蕉とも親交のあった彼は、父の仕事を助けながら一方で源氏物語の梗概書を作り、この一作を遺して父に先だって死んだ。「源氏物語の平明な入門書として類書を抜く」とまで評される忍草は、以後、写本として文人間に伝わっていたが、約百五十年間の後の天保年間に至って版本として普及した。(Amazon)
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万8000円〜5万5000円】。
50000円 利根川図志(刀根川図志)
【判型】大本6巻6冊揃。縦261粍。
【作者】赤松宗旦(義知)作・序。葛飾北斎二世ほか画。香取正文序。
【年代等】安政2年3月自序。安政4年10月脱稿。安政5年4月刊。[江戸]山田屋佐助ほか板。
【備考】分類「地誌」。『利根川図志』(とねがわずし)は、江戸時代末期に赤松宗旦(あかまつそうたん)が著した利根川中・下流域の地誌である。執筆時期については、序文に江戸時代末期の安政2年(1855年)と記されている。また、『利根川図志調帳』には、「安政4年(1857年)10月に『利根川図志』が完成し、取材協力者に送った」とあるので、この頃には製本が完了したことが分かる。安政5年(1858年)4月、幕府から正式に出版が許可され、頒布されるようになった。執筆者の赤松宗旦(赤松義知)は、下総国相馬郡布川村(現在の茨城県北相馬郡利根町布川)の医師。文化3年(1806年)生まれ。父の恵も宗旦と称しており、義知は2代目であった。紹介されている地域は利根川中・下流域。現在の渡良瀬川合流地点から太平洋河口まで、すなわち、茨城県古河市から千葉県銚子市までの広い流域を対象とし、各地の名所・旧跡・名産品・風土・風習などを、多数の挿絵を交えて紹介している。挿絵を描いた絵師も多彩で、宗旦自身が残した『雑話』には、葛飾北斎(2代目)、葛飾為斎、山形素真、湖城喜一、玉蘭斎貞秀、一立斎広重の名が見える。(Wikipedia)
★原装・題簽4冊存・状態並み(表紙やや汚損・疲れ、本文一部手彩色)。色刷り挿絵数丁。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板が10万円〜60万9000円】。
30000円 近世畸人伝・続近世畸人伝(畸人伝・続畸人伝)
【判型】大本10巻10冊。縦255(正)・261(続)粍。
【作者】正編=伴蒿蹊(閑田子)編・序。三熊海堂(花顛・思孝)画。続編=三熊海堂(花顛・思孝)編。伴蒿蹊(閑田子)校。
【年代等】正編=天明8年4月、三熊花顛(思孝)跋。天明8年6月自序。寛政2年3月、慈周(六如)序。寛政2年8月刊。[京都]鷦鷯惣四郎ほか板。続編=寛政5年冬、三熊花顛(思孝)序。寛政9年4月、浦世纉序。寛政10年1月刊。[京都]梅村宗五郎ほか板。
【備考】分類「伝記」。*【近世畸人伝】近世後期の伝記。伴蒿蹊(ばんこうけい)著、三熊花?(みくまかてん)画。続編は三熊花?原著、蒿蹊加筆完成。挿画は花?の妹露香。1790年(寛政2)刊、続編は98年刊。5巻、続編も5巻。近世初頭から執筆時に至る間に故人となった畸人約200人の伝記集。武士、商人、職人、農民、僧侶、神職、文学者、学者、さらに、下僕、婢女、遊女から乞食者などに及ぶ多彩な人物を載せる。中江藤樹、貝原益軒など有名な人のみならず、この書で世に知られた人も多い。(コトバンク)
★原装・題簽付き(一部破損)・状態並み(欄外等小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5万〜10万円】
16000円 〈江戸新版〉鉄槌[徒然草鉄槌]
【判型】大本4巻4冊。縦252粍。
【作者】青木宗胡注。
【年代等】慶安元年成立。江戸中期刊。刊行者不明。
【備考】分類「随筆・注釈」。「寿命院抄」や「野槌」を踏襲し、注が頭注形式に整理した「徒然草」注釈書。分量も程良く、初学者向けに編集されていたため広く普及。
★原装題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万7800円〜5万4000円】。
4000円 皇典文彙
【判型】大本3巻3冊。縦267粍。
【作者】平田篤胤作。平田銕胤書(上巻)・序。平田延胤書(中・下巻)。
【年代等】天保8年初刊。明治2年9月、平田銕胤序・再刊。[江戸]気吹舎塾(伊吹廼舎塾)板。
【備考】分類「神道」。彫工=木邨嘉平(房義)。
★原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3800〜1万80円】。
20000円 厳島絵馬鑒(厳島絵馬鑑・伊キ岐島絵馬鑑・厳島扁額縮本)
【判型】大本5巻5冊。縦265粍。
【作者】千歳園藤彦編・画。渡辺対岳・丸茂文陽・白井南章画(縮図)。
【年代等】文政13年9月、野坂元貞序。天保元年2月、頼杏坪序。天保2年3月自序。天保3年閏11月、藤原資愛序・初刊。明治28年2月再刊。[広島]蓬産堂蔵板。森光治郎売出。
【備考】分類「絵画」。厳島神社の回廊に掛けられていた絵馬を集成したもので、天保3年から明治28年まで数回刊行。厳島神社本殿各所には奉納された数多くの絵馬が掲額されていた。これらは潮風に吹き曝されて退色、破損が進行するために江戸後期から明治期にかけてこれらを模写縮図し、刊行本にして後世に伝えていくためと案内書を兼ねた厳島絵馬鑑や厳島絵馬帖などが刊行された。厳島絵馬鑑に使用するための絵馬縮図を地御前出身の画家渡辺対岳が描いており現在33枚が現存している。これらのうち厳島絵馬鑑に採用されたものは24点で、他の画家が関わったものも9点あるので、当初は絵馬鑑に収録する絵馬のすべてを模写縮図していたものと思われる。(HP「はつかいち」)
★原装・題簽付き・状態良好。一部色刷り。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万3000円〜6万円】。
36000円 甲斐叢記(甲斐名所図会)(明治初年)
【判型】大本5巻5冊。縦256粍。
【作者】大森快庵(欽)編。松井渙(濤)刪修。秋山復校訂。椿山・椿年ほか画。大森頼周凡例。
【年代等】嘉永元年10月、朝川鼎(善庵)序。嘉永3年4月、黒川(藤原)春村序。嘉永4年12月刻成。明治初年再刊。[甲府]内藤伝右衛門(温故堂)蔵板。[江戸]山城屋佐兵衛ほか売出。
【備考】分類「地誌」。彫工=木邨嘉平。後輯は明治26年刊。甲斐国の沿革にはじまり、山川、村落、寺社、道路、名所古跡などさし絵を入れながら詳述する。
★原装・題簽付き・書袋付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5万8000円〜6万2000円】。
2000円 〈常州川和田・平次郎女房〉身代り御名号略縁起
【判型】大本1冊。縦255粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[水戸]法善山泉渓院・報仏寺蔵板。
【備考】分類「真宗」。真宗における本願他力の肝要を簡明にまとめている『歎異抄』の著者・唯円は、大部(オオブ・現在の水戸市飯富町)の平太郎の弟で俗姓・北条平次郎則義とされるが、その平次郎が親鸞聖人の門弟となり唯円と名乗るに至った経緯を伝えたもの(HP「暮らしにじぃーん」参照)。
★原装・刷外題・表紙とも4丁・状態並み(紙縒綴じ切れ)。稀書。
2000円 〈三国事蹟〉除睡抄(説法因縁除睡抄)(1巻「五倫部」)
【判型】大本1冊(全8巻中の第1巻のみ)。縦253粍。
【作者】盤察(洛西前浄円教寺沙門)編・序。
【年代等】享保6年5月序・刊。刊行者不明。
【備考】分類「教訓」。第1巻「五倫部」は、様々な譬喩や寓話で五倫を諭したもの。
★原装・題簽欠・状態良好。稀書。
2500円 野馬台之起
【判型】大本1冊。縦265粍。
【作者】不明。
【年代等】貞享元年3月刊。[京都]小佐治半右衛門・同半左衛門板。
【備考】分類「漢詩・注釈」。本文丁付61〜87丁(零本か)。野馬臺詩:〔やまたい し;ye3ma3tai2 shi1〕やまとの詩、邪馬臺(やまたい・やまと)の詩。『魏書』『後漢書』の「邪馬臺」に拠った命名(後述)。中世の日本に流行った、日本の国についての預言詩という。(HP「詩詞世界」)
★表紙欠・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円】。
5000円 〈改正〉翁問答(慶安3年初板本)
【判型】大本5巻5冊。縦273粍。
【作者】中江藤樹作。
【年代等】慶安3年6月跋。慶安3年10月刊。[京都]風月宗知板。
【備考】分類「教育」。おきなもんどう【翁問答】 中江藤樹の著書。1641年(寛永18)に成立。藤樹死後の49年に丁子屋仁兵衛より刊行された5巻5冊本が正規の最古版。翌年に訂正、再構成を行い、改正編を付載した5巻5冊本を風月宗知より出版。以後の出版はこの2系統のどれかに準拠。かな文の問答体の儒教入門書として、江戸時代の末まで広く流布した。藤樹が朱子学から陽明学に転じた時期の思想形態がうかがえる。(コトバンク)
★改装・題簽欠・虫損本(一部判読困難箇所あり)。初刊本は極めて珍しい。
4500円 本朝画印
【判型】大本1冊。縦273粍。
【作者】狩野永納(一陽斎・梅岳)作・序・跋。
【年代等】元禄6年3月自序。元禄6年春跋。元禄6年12月刊。[京都]丸屋源兵衛ほか板。
【備考】分類「絵画」。
★原装・題簽欠・状態並み(余白部等虫損)。稀書。
7000円 漢画指南
【判型】大本2巻2冊。縦257粍。
【作者】建部綾足(建凌岱孟喬・寒葉斎長江)作。建視思明(鴻台)序・校・画。
【年代等】安永5年3月、建視思明序。安永8年1月刊。[京都]菱屋孫兵衛板。
【備考】分類「絵画」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8000円〜3万5000円】。
6500円 漢画独稽古
【判型】大本2巻2冊。縦250粍。
【作者】宮本君山(瓊)作。
【年代等】文化4年8月、淵上禎(白亀)跋。文化4年9月、峩洋堂主人序・初刊([和歌山]赭鞭館蔵板。帯屋伊兵衛ほか原板)。明治初年再刊。[和歌山]平井文助後印。
【備考】分類「絵画」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万1040円】。
6000円 恩地左近太郎聞書(恩地之巻)
【判型】大本1冊。縦271粍。
【作者】恩地左近作。
【年代等】寛文10年7月刊。刊行者不明。
【備考】分類「兵法」。恩地左近は楠木正成の腹心の老臣としてしばしば小説等で登場する人物。ほとんど実在のように扱うものまであるが、実は古典「太平記」には登場せず、近世初期に成立とされる「太平記評判秘伝理尽鈔」に登場する人物。この「理尽鈔」は「太平記」が「太平記読み」たちによって人々に親しまれるなかで、原典「太平記」に飽き足らない聞き手の要求に応じてもっと話を面白くするために膨大なサブストーリーを付け加えて編集されたもの(「太平記読み」たちのタネ本とも言われる)で、特に大人気だった楠木正成周辺の「面白すぎる逸話」が満載になっている。ここで登場する「恩地左近太郎満一」は各所で正成と共に奮戦、湊川の戦いに赴く前の「桜井の別れ」の際に正成に命じられて正行を連れて河内に帰ったことにされている。その後「恩地左近太郎聞書」なるものを書いて後世に正成の事跡・軍学を伝えたということになっていて、その「聞書」が「理尽鈔」にも掲載されている。どう考えても怪しい話で、「理尽鈔」に箔をつけるために作者らによって創作された人物とみていいだろう。(HP「南北朝列伝」)
★原装・題簽欠・状態良好。
17000円 麓草分
【判型】大本2巻合1冊。縦266粍。
【作者】鈴木正三作。
【年代等】明暦2年初刊。江戸前期再刊。[江戸]須原屋平助板。
【備考】分類「禅宗」。鈴木正三が記した、出家の心得に関する解説書で全17カ条。万安英種の求めによって書かれたとされ、古い版本は上下2巻本、後に1巻になったともされる。剃髪したての出家者から、一寺の住持に到るまでの出家者の心得を、17カ条の教訓として示されており、簡潔な内容で分かりやすい。題名の『麓草分』については、同著の冒頭に、「仏道修行に趨く人は、浅きより深きに入る。麓の草を分けて、頂上に登る可し」とあることからも段階をおって修行する仏門を登山に準え、まず山に入るにはその麓の草を分けるところから始まるものだという意味があると理解出来る。(HP「つらつら日暮らしWiki」)
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万2000円〜8万1000円】。
3000円 排釈録
【判型】大本1冊。縦289粍。
【作者】佐藤直方編・跋。
【年代等】貞享2年5月自跋。貞享3年12月刊([京都]寿文堂原板)。江戸後期再刊。[京都]出雲寺松栢堂板。
【備考】分類「漢学」。著者、佐藤直方(1650-1719)は、「江戸時代前期-中期の儒者。慶安3年閏(うるう)10月21日生まれ。山崎闇斎(あんさい)にまなび、浅見絅斎(けいさい)らとともに崎門(きもん)三傑といわれたが、師の神道説に反対し破門される。のち備後(びんご)(広島県)福山藩、上野(こうずけ)前橋藩などにまねかれた。講義録や語録をまとめた「?蔵録(うんぞうろく)」(稲葉黙斎編集)がある。享保(きょうほう)4年8月15日死去。70歳。備後出身。通称は五郎左衛門」。(コトバンク)
★原装(裏表紙欠)・題簽欠・状態並み(疲れ)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万7000円】。
4000円 量地指南[〈図解〉量地指南](前編1巻)
【判型】大本1冊(前編全3巻の第1巻のみ)。縦260粍。
【作者】村井昌弘作。
【年代等】享保17年11月、貝南穂重英序・刻成。享保18年刊(『国書総目録』)。刊行者不明。
【備考】分類「測量」。伊勢の村井昌弘の『量地指南』は、西洋流規矩術の集大成ともいわれる著作で、量盤や渾発といった器具を使った測量術が図解で分かりやすく示されている。(東北大学附属図書館HP参照)
★原装・題簽欠・表紙やや痛み、本文は概ね良好。図解多し。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、前編3巻揃いが5万4000円〜6万8000円】。
4000円 仮名類纂[仮字類纂]
【判型】大本1冊。縦260粍。
【作者】関根江山(為宝・菅原太加羅)作。過日庵祖郷編。慈広序。
【年代等】文化10年秋、林衡跋。天保12年9月、槐舎初刊。嘉永7年12月作。安政2年6月初刊([江戸]英文蔵板)。明治30年6月再刊。[東京]早矢仕民治板。
【備考】分類「書道」。彫工=二世朝倉伊八。関根江山は、江戸時代後期の書家。天保(1830-44)頃の人。江戸下谷に住み、書道を教授し、かたわら古今の名筆をあつめて刊行。行書・草書を得意とし、和歌にもすぐれた。名は為宝(ためとみ)。字は親卿。別号に趙斎・揮月堂。著作に「仮名類纂(るいさん)」「音韻仮字格(おんいんかなづかい)」。(コトバンク)
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4500円】。
20000円 〈校正〉北窓瑣談(前後編)
【判型】大本2編8巻8冊。縦259粍。
【作者】橘南谿(宮川春暉ハルアキラ・梅華仙史)作。橘芳谿校。一柳嘉言画。山田野亭書。橘春庵跋。
【年代等】文政8年8月、橘春徳序。同年秋、菅原長韶(大隅目)序。文政12年1月刊。[大阪]河内屋平七ほか板。
【備考】分類「随筆」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万2910円〜5万5000円】。
18000円 花譜
【判型】半紙本3巻3冊。縦225粍。
【作者】貝原益軒(損軒・篤信)編・序。
【年代等】元禄7年7月自序。元禄11年9月刊。[京都]永原屋孫兵衛ほか板。
【備考】分類「植物」。
★改装・題簽欠・本文は概ね良好。稀書。
1200円 三世相大雑書(刊行者不明)
【判型】半紙本1冊。縦215粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[京都]刊行者不明板(奥付破損)。
【備考】分類「雑記・暦」。
★原装・題簽やや摩滅・状態並み(奥付一部破損)。
6000円 梅花心易掌中指南(聚類参考梅花心易掌中指南・掌中指南)
【判型】半紙本5巻5冊。縦222粍。
【作者】馬場信武(時習斎)作。
【年代等】元禄9年6月、泉田梅翁序。元禄9年6月自跋。元禄10年1月刊。[京都]上坂勘兵衛ほか板。
【備考】分類「占卜」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、元禄板が1万6200円〜2万8000円】。
16000円 年代記大絵抄(新補倭年代皇紀絵章)
【判型】半紙本7巻7冊。縦220粍。
【作者】不明。
【年代等】明和7年5月刊。[京都]菊屋喜兵衛板。
【備考】分類「年代記」。
★原装・題簽一部存・表紙痛み・状態並み(一部汚損あり)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1冊欠本6冊本が、4万2000円】。
6000円 日親上人徳行記
【判型】半紙本2巻合1冊。縦243粍。
【作者】日匠作。日達編。
【年代等】元禄16年初刊。宝永8年2月再刊。刊行者不明。
【備考】分類「日蓮」。
★原装・題簽付き・状態良好。挿絵数葉。稀書。宝永8年板は『国書総目録』になし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板が3万円〜7万200円】。
6000円 〈鮮斎永濯撰画〉万物雛形画譜(初・5編)
【判型】半紙本2冊(全5編中の初編と5編)。縦231粍。
【作者】音川安親編。鮮斎永濯画。
【年代等】初編=明治13年1月刊([東京]江藤喜兵衛原板)。[東京]別所平七ほか求板。5編=明治15年4月刊([東京]江藤喜兵衛原板)。[東京]別所平七ほか求板。
【備考】分類「絵画」。彫工=大塚銕五朗。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5編揃いが、2万7000円〜4万7250円】。
3500円 〈新板〉恋の文づくし(恋の文)
【判型】半紙本1冊。縦208粍。
【作者】長秀画。
【年代等】江戸後期刊。[京都]墨屋小兵衛板。
【備考】分類「艶書」。
★原装・題簽付き・美本。
3500円 尚古亨斎画譜(亨斎画譜)(下巻)
【判型】半紙本1冊(上下2冊のうちの下巻)。縦229粍。
【作者】中島元久(亨斎)画。
【年代等】明治14年9月作。明治25年3月求板。[東京]山田藤助(昇月斎)蔵板。伊藤岩次郎ほか売出。
【備考】分類「絵画」。
★原装・題簽欠・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、上下2冊揃いで、1万5000円〜3万7800円】。
6000円 〈滑稽窮理〉臍の西国(初編)
【判型】半紙本1冊。縦218粍。
【作者】増山守正作・序。
【年代等】明治7年6月自序。明治7年10月出版願。明治9年11月刊。[京都]福井孝太郎(正宝堂)ほか板。
【備考】分類「往来物」。落語調の仏教説話や滑稽な寓話で窮理学(物理学・化学などの自然科学全般)を諭した教科書。
★原装・題簽付き・状態並み(最終丁落丁箇所補コピー)。稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万240円】。
16000円 除蝗録(農家調宝記附録)
【判型】半紙本1冊。縦229粍。
【作者】大蔵永常(黄葉園)作・跋。
【年代等】文政9年1月、奥山翠序。文政9年2月、黄葉園跋。文政9年3月、佐藤担序・刊。[江戸]黄葉園(著者)蔵板。
【備考】分類「農業」。大蔵永常が1826年(文政9)に刊行した農書。日本の凶作の原因が害虫とくにウンカの発生にあるとして、その駆除法を考察し、鯨油をまくことによる効用と使用法を説いた。さらに44年(弘化1)に《除蝗録後編》を刊行し、鯨油を入手できない地方のためにカラシ油・桐油・魚油などの製法と使用法を記述した。両書は害虫防除や農薬に関する記述としては日本最初のものである。(コトバンク)
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装題簽付きが2万3000円〜9万9750円】。
7000円 〈俳諧種卸〉増補三国人名牒(〈誹材〉三国人名牒・俳諧人名帳)
【判型】やや大きい中本1冊。縦189粍。
【作者】古来庵存義遺稿。竜鱗庵素月補。高井蘭山編・校・書。
【年代等】文化9年1月、星運堂序・刊。[江戸]花屋久治郎板。
【備考】分類「俳諧」。
★原装・題簽付き・状態良好(巻頭など数丁小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装題簽付きが、1万3000円〜6万680円】。
3000円 音訓国字格(オンクンカナヅカイ)
【判型】半紙本2巻合1冊。縦227粍。
【作者】高井伴寛(蘭山)作・序。
【年代等】寛政11年2月自序・初刊。文政8年再刊。明治初年後印。[東京]稲田佐兵衛ほか板。
【備考】分類「文法」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板原装本が1万800円】。
13000円 心の種(心廼種・こゝろの種・心のたね)
【判型】半紙本3巻3冊。縦230粍。
【作者】橘守部(北畠守部・池庵イケノアン)作・序。
【年代等】天保7年8月自序。天保9年6月、吉田秋主序・刊。[桐生]足潁舎蔵板。[江戸]須原屋伊八ほか売出(製本所)。
【備考】分類「歌学」。巻末広告で本書を「此書は、世に心ざしは有ながら、歌はむつかしきものと聞おぢて、手を出しかねざる人より始めて初心の輩に、いと手近く教へられたる書也」と紹介する。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万6000円〜2万9310円】。
15000円 英学楷梯(洋学楷梯)
【判型】半紙本1冊。縦215粍。
【作者】松岡啓(好問堂)作・序。
【年代等】明治4年8月自序・刊。[京都]著者蔵板。小川金助売出。
【備考】分類「往来物・外国語」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、「英学楷梯(階梯)」の原装題簽付きが1万8000円〜2万5710円】。
4000円 〈童蒙必携〉新十二月帖
【判型】半紙本2巻2冊。縦225粍。
【作者】河村祐吉作。小島巌書。蘭畦序。
【年代等】明治7年序。明治7年9月官許。明治7年12月刻成・刊。[大津]秋香書屋蔵板。琵琶湖新聞会社ほか売出。
【備考】分類「往来物」。「太陽回暦、四海各国新禧一般至祝無彊」という本文の左側にさらに「トシノハジメ、イヅクモメデタク、イチドウイハヒ、カギリナシ」という、旧来の例文に相当するよみを示す。二四通の例文中、国旗掲揚、紀元節などの新しい習慣に触れた箇所があるが、全体としては、神道に由来する様々な行事を、人々の耳目を引く太陽暦採用という出来事を背景に若干の新味を出しつつ、手紙文例の形をとりながら説明しようとしたもの。
★原装・題簽一部摩滅・状態良好。
3500円 童子手引草
【判型】半紙本1冊。縦227粍。
【作者】稲垣丘山作。
【年代等】文化13年11月刊。[京都]稲垣丘山施板。
【備考】分類「往来物」。かねて古人の金言や教訓、また古歌や中国の故事などを書き集めた童蒙教訓書。著者(城南相楽郡和束杣田邑中の人)が施主となって上梓したもの。「親孝行之事」「子の生育(そだてよう)之事」「女の慎むべき事」「子孫相続の事」の四章に分けて説き、その根本が「仁義忠孝慈悲善根之道」にほかならないとする。
★原装・題簽付き・状態良好。比較的稀書。
3000円 農家用文章(初編)
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】高井蘭山作。
【年代等】文化4年初刊。江戸後期後印。[江戸]花屋久治郎板。
【備考】分類「往来物」。農家日用の消息例文を集めた用文章。単なる消息例文集ではなく、四季折々の農事など農家に必要な諸知識・心得を織り交ぜるのが特徴。初編は「年始状、附り農具修復之事」〜「御褒美頂戴御請書之事」の三三通(うち七通は農業用文)および「五穀成就の辨(ことば)」を収録する。
★原装・題簽付き・状態並み。
2000円 〈小学必用〉人体問答(小学人体問答)
【判型】半紙本1冊。縦216粍。
【作者】上田鹿太郎編。
【年代等】明治8年5月刊。[堺]鈴木久三郎(双鶴堂)板。
【備考】分類「近代教育」。第1章「総論(身体の概要・各部の名称、五感など)」以下、第2章「頭部」、第3章「胴」、第4章「四肢」、第5章「要所(眼・動脈等)」の5章にわけて、人体に関する名称・機能等を一問一答形式で示した教科書。本文を楷書・やや小字・8行・無訓で記す。「○人ハ天地間ニ於テ如何ナル物ナルヤ」以下全114の問答を収録し、巻頭に「全体面背之図」を掲げる。
★原装・題簽欠・状態良好。
2000円 〈阿保友一郎著〉小学人体問答定度
【判型】半紙本1冊。縦216粍。
【作者】阿保友一郎編。
【年代等】明治10年4月序。明治10年6月刊。[?]桂雲堂板。
【備考】分類「近代教育」。
★原装・題簽付き・状態良好。
5000円 太陽暦講釈
【判型】半紙本1冊。縦221粍。
【作者】遠藤茂平作。
【年代等】明治6年刊。[京都]乙葉宗兵衛板。
【備考】分類「往来物」。新暦採用に伴い太陽暦の概略を記した教科書。「太陽暦の訳」「太陰暦の訳」「地球の日輪を廻る訳」「月輪地球を廻る訳」「昼夜十二時を改め廿四時に分る訳」「太陰暦を廃(やめに)せられて衆庶(おおくのひと)自由を得たる訳」「太陽暦は永々の重宝なる訳」の七項に分けて説き、新暦制定を「愚痴蒙昧の心目を一掃し、知識開化の大基礎と成るは、今度の改暦なりと有難く忝く思ふべき事ならずや」と大いに讃えて結ぶ。本文をやや小字・九行・付訓で記す。なお首題に続けて「遠藤茂平抄録」と記すため、先行類書からの抄録か。
★原装・刷外題・状態良好。
4500円 〈山崎慎一郎輯〉養生訓蒙
【判型】半紙本1冊。縦222粍。
【作者】山崎慎一郎編。加藤平四郎校。
【年代等】明治12年12月版権免許・刊。[岡山]阿部勝忠(弘文南舎)板。
【備考】分類「医学」。
★原装・題簽付き・美本。
8500円 〈訓蒙〉窮理問答(訓蒙窮理問答)
【判型】半紙本4巻4冊(全6冊中)。縦223粍。
【作者】後藤達三編・序。
【年代等】明治5年4月序・刊。[東京]袋屋亀次郎ほか板。
【備考】分類「往来物」。米国・ベエカーの「初等窮理書」を基本に他書も参酌して編纂した窮理学書。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5冊本(1冊欠)が1万8000円】。
6000円 大増補改算記綱目大全(改算記大成)
【判型】半紙本3巻合1冊。縦229粍。
【作者】小野政和序。
【年代等】明和元年6月新刻。寛政4年秋求板。寛政6年12月再刊。寛政7年3月序・再刊。[名古屋]風月堂孫助ほか板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽欠・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4000円〜5万400円】。
3000円 世法塵劫記智玉筌
【判型】半紙本1冊。縦220粍。
【作者】山田野亭(好華堂)編・序。
【年代等】江戸後期刊。[京都]山城屋佐兵衛ほか板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽付き・状態良好。
4000円 万代塵劫記大成
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】不明。
【年代等】天明5年9月刊。[京都]菱屋治兵衛板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、7500円〜7710円】。
3000円 玉潤算法書
【判型】半紙本1冊。縦217粍。
【作者】不明。
【年代等】明治5年11月刊。[伊勢山田]山崎与三兵衛(玉潤堂)板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽付き・状態良好。田舎板(伊勢板)。稀書。
2000円 〈新撰早割・江戸相場〉二一天作
【判型】半紙本1冊。縦226粍。
【作者】格斎作。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]山口屋藤兵衛板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2060円〜5000円】。
3000円 〈新板〉改正塵劫記
【判型】半紙本1冊。縦222粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸中期刊。[大阪]河内屋太助板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4420円〜1万5420円】。
4000円 〈万家通用〉近道塵劫記
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】不明。
【年代等】文化12年1月刊。[江戸]須原屋茂兵衛ほか板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8400円】。
4000円 算法稽古車(文化13年)
【判型】半紙本1冊。縦223粍。
【作者】不明。
【年代等】天明4年1月初刊。文化13年1月補刻・再刊。[大阪]秋田屋市兵衛ほか板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万円】。
4000円 〈定例式〉算法日新録(定例算法日新)
【判型】半紙本1冊。縦230粍。
【作者】河西清義(路公・旭湖・天三堂)作・序。河西藍山(本左衛門)ほか校。金井凌風書。朶甫山画。金花堂主人跋。
【年代等】安政4年1月、佐藤一翁序。安政4年閏5月自序・刊。[江戸]須原屋佐助(金花堂)板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽付き・状態良好。稀書。
4000円 〈吉田先生工夫必授〉永宝塵劫記大全(金徳塵劫記・永宝塵劫記大成)
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】不明。
【年代等】天保2年7月再刊。[江戸]森屋治郎兵衛板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽付き・状態良好。
3500円 〈塵劫記・いろは引〉十露盤独稽古
【判型】半紙本1冊。縦226粍。
【作者】不明。
【年代等】享和元年原板。江戸後期刊。[江戸]小林新兵衛板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4000円〜2万7000円】。
7000円 〈算法独学〉万代塵劫記
【判型】半紙本1冊。縦221粍。
【作者】賞月堂作。井筒文泉堂序・跋。
【年代等】安政2年秋、井筒文泉堂序。安政2年再刻。[大阪]河内屋茂兵衛ほか板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽付き・状態良好(表紙やや痛み・疲れ)。多数絵入・厚冊本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万1000円】。
4500円 〈開蒙重宝・新撰〉早道改算記大成
【判型】半紙本1冊。縦220粍。
【作者】不明。
【年代等】嘉永4年1月刊。[大阪]嘉嶋屋清助(双鶴堂)板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽付き・状態良好。
5000円 〈新増補正〉算学調法塵劫記(〈新増補正〉広用算法記)
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】蔀徳風(藤原徳風)編・序。
【年代等】文政8年2月序。文政10年3月刊。[京都]北村四郎兵衛板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽欠・状態良好。
1200円 増補名乗字引(〈明治増補〉名乗字引)
【判型】小本1冊。縦125粍。
【作者】高井蘭山(伴寛)編・序。工藤寒斎増補。
【年代等】文化6年7月自序・再刊([江戸]英文蔵原板)。明治3年冬求板。明治4年増補再板。[東京]小林喜右衛門板。
【備考】分類「字彙」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1030円〜3100円】。
3000円 西国三十三番札所巡礼縁起(〈大字新板〉さいごく)
【判型】小本1冊。縦131粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]西村屋与八蔵板。[伊勢]松屋伊兵衛売出。
【備考】分類「仏教」。
★原装・題簽付き・状態良好。
5000円 勧学まりうた(〈勧学〉鞠謡)
【判型】小本1冊。縦149粍。
【作者】蒼髯叟作。
【年代等】明治年間刊。[東京]和泉屋市兵衛板。
【備考】分類「往来物」。皇国民としての学問の意義や勧学を説いた手まり歌。「一ッとや、人と生まれて学ばねば、ひとの人たる甲斐ぞなき、おこたるな」で始まる10番と「一ッとや人たる務をせぬ人は、人の皮着しけものなり、おこたるな」で始まる10番の合計20番から成り、全ての歌の最後を「おこたるな」で統一する。後半にも童歌風に綴った童蒙向け教訓(家庭や学校での努力目標)や、皇国の学問の起源と文明開化の意義を略述した「開化哉文廼朝風(ひらくるやふみのあさかぜ)」を載せる。
★原装・題簽付き・状態良好。稀書。
6000円 文藻行潦
【判型】中本7巻3冊。縦161粍。
【作者】山本北山(信有・喜六)編。三浦義見・山本時亮校。
【年代等】安永8年3月、井純卿(金峩)序。安永7年11月、碕允明(淡園)跋。天明2年2月刊。[江戸]須原屋伊八板。
【備考】分類「辞書」。巻末広告に「文藻行潦、北山先生著、小刻全三冊、文章尺牘ニ用ユベキ古今ノ雅語ヲ平常ノ俗言ヲ以テ集メ、其語ノ出所ヲ記シ、部門ヲ分チ、伊呂波寄ニス。初学作文ニ臨テ急速ニ其語ヲモトムルニ甚便利ノ書ナリ」と紹介する。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装3冊本が、8740円〜1万2000円】。
3000円 〈和語聖教〉女人往生聞書
【判型】中本1冊。縦180粍。
【作者】存覚作。蓮如書。
【年代等】元亨4年作。文安6年7月書。江戸後期刊。[京都]永田調兵衛板。
【備考】分類「真宗」。真宗における女人往生論の契機となった重要資料。その後、蓮如によって親鸞の思想に適合するように修正され、真宗教団の女人往生論として確立するにいたった。(藤田香瑞「真宗における女人往生論の展開」)
★原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸期写本が、5000円〜1万5000円】。
2500円 東湖詩鈔
【判型】中本2巻2冊。縦178粍。
【作者】藤田彪(東湖)作。
【年代等】慶応3年秋、小野長愿序。慶応4年夏刊。葎屋蔵板。
【備考】分類「漢詩」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2500円〜1万800円】。
13000円 洋学指針〈英学部〉(洋学指針英学部)
【判型】中本1冊。縦185粍。
【作者】柳河春三作。筱碕礼卿シノザキライケイ(筱碕隆由)・印東玄得インドウゲントク校。
【年代等】慶応3年2月、筱碕隆由序・刊。[江戸]柳川氏??楼蔵板。大和屋喜兵衛売出。
【備考】分類「往来物・外国語」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装本が1万5750円〜10万5840円】。
6500円 〈四季〉造もの趣向種
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】松川半山画。
【年代等】天保8年8月初刊。明治17年6月出版届。明治17年7月翻刻刊。[東京]井上吉次郎板。
【備考】分類「諸芸」。鬼拉亭力丸編、松川半山画、天保8年刊『〈四季〉造物趣向種』2編4冊の明治期改編本。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2編上巻1冊が2万5000円】。
2000円 春山画譜
【判型】中本1冊。縦粍。
【作者】直江徳太郎編カ。
【年代等】明治初年刊。刊行者不明。
【備考】分類「絵画」。編数不明。
★原装・題簽付き・状態並み(やや汚損)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3240円〜1万5000円】。
6500円 蠶がひの学(蚕がひの学)
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】藤本善右衛門作。
【年代等】天保12年刊。刊行者不明。
【備考】分類「蚕業」。
★原装・題簽付き・状態良好。稀書。
6000円 智環啓蒙和解
【判型】中本2冊(全3巻中の上下巻2冊)。縦179粍。
【作者】広瀬渡・長田知儀訳。加藤良孝画。
【年代等】明治6年3月刻成。明治6年6月、藤田維正序。明治6年6月、長田知儀跋・刊。[金沢]石川県学校蔵板。近田太平ほか売出。
【備考】分類「往来物」。
★原装・題簽付き・状態良好(数丁小虫修正)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3冊揃いが1万円〜1万5000円】。
8000円 窮理早合点(初編)(智海解纜)
【判型】中本2巻2冊。縦185粍。
【作者】鳥山啓作。長谷川実信画。柴田花守序。
【年代等】明治5年8月序・刊。[大阪]秋田屋太右衛門(宋栄堂)板。
【備考】分類「往来物」。物体と物性について述べた窮理学書。例えば「物体、ボジイ(body)」「物性、プロポルチー オフ メットル(property of matter)」のように基本用語に英単語の読みを付記するため、欧米の窮理学書を種本としたものであろう。上巻にはまず「物体」章で物体の分類や基本概念を述べ、続いて「物性」章で「為大の性」「成形の性」「相容ざる性」「不滅の性」「怠惰の性」「分別の性」の六性について図解を交えて略述する。同様に下巻では「長粗の性」から「延長すべき性」までの一三性について解説する。
★原装・題簽摩滅・美本。見返し・口絵色刷り。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2編2冊揃いが1万2000円】。
7500円 〈訓蒙〉窮理余談
【判型】中本2巻2冊。縦178粍。
【作者】土屋政朝(琴湾外史)編訳・序。
【年代等】明治5年序・刊。[東京]松本屋亀吉(昇竜閣)板。
【備考】分類「往来物」。本書緒言によれば、ラルース氏の著書『増訂仏国字類』第二五版巻尾の「事物発明の本源」等の記事から理科に関する部分を抄録し、本邦の単位改める(例えばメートルを3尺3寸に)などの改訂を加えた絵入りの窮理学入門書。上巻には、引力・遠心力・重力・速力など14項、下巻には、月・游星・彗星・蝕・電・虹など20項を収録する。例えば、冒頭「引力」では読み仮名に「アトラクシヲン」、左訓に「インリヨク」と付し、遊星引力の原理を概説したうえで、この原理を発見した牛董(ニュートン)の事跡や生没年に触れ、さらに彼が、引力によって海水の満ち干が生じることなどを解明したことを紹介する。
★原装・題簽上巻のみ存・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4万7250円】。
4500円 窮理発蒙(〈訓蒙〉窮理発蒙)(初編)
【判型】中本2冊(全3巻中上下巻のみ)。縦182粍。
【作者】魚住宗太郎・宇喜田小十郎作。
【年代等】明治5年春序・刊。[京都]吉野屋仁兵衛板。
【備考】分類「往来物」。全2編6巻6冊。東書文庫本は初編のみで2編は未見。1860年代の英米の窮理書・博物書・地理書などから適宜抄録して編んだ窮理学入門書。巻之一が「光の事」「気の事」の2章、巻之二が「蒸気の事」「物質の事」「万種の事」「人性の事」の4章、巻之三が「電気の事」「雷K(テレグラフ)の事」「地質の事」「潮汎(しおひ)の事」の4章で、合計10章から成る。諸説・諸原理を卑近な言葉や図解で説き明かす。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装3冊本が7000円〜1万800円】。
3500円 〈久保季茲・伊藤信興合著〉太陽暦略註解
【判型】中本1冊。縦171粍。
【作者】久保季茲・伊藤信興編。林立守序。
【年代等】明治11年1月刊。[東京]頒暦商社(林立守)板。
【備考】分類「往来物」。太陽暦における祝祭日や暦目などの暦関連事項を解説した教科書。前半の「御祭祀略註解之部」は「御祝祭日ノ由縁、御歴代ノ御名、在位年数、山稜所在等」で、久保が「開知新聞欄内典拠ノ条、史略類、並ニ帝王略譜、歴朝大綱ナド」を参酌してまとめたもの。また、後半の「暦要略註解之部」は、「紀元」「平年・閏年」「大月・小月」、「冬至」「小寒」「大寒」「春分」等の主要な暦占用語を伊藤氏が集めて解説したもの。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、題簽欠が3500円】。
7000円 度量考摘要(改正度量考摘要・〈改正〉度量考摘要)
【判型】小本1冊。縦155粍。
【作者】橋爪貫一作・序。
【年代等】明治4年6月序・刊。[東京]椀屋喜兵衛(万笈閣)板。
【備考】分類「往来物」。各国の度量衡の不統一は明治初年の貿易商の悩みの一つであったが、それを解決するために主要国の度量衡の単位を日本の単位と比較させながら解説した実用便覧ならびに教科書。日本・中国・イギリス・アメリカ・フランス・ロシア・オーストリア・ローマ・プロシア・オランダ(全国・南北の両方を併記)・ポルトガル・スペイン・スウェーデン・スイス・トルコなど一八カ国について紹介する。例えば、イギリス「長短尺」項には「一インチ/十二ライン、即チ大麦三粒ノ長サ、我八分三厘六毛三ト九分ノ八」、また同「時刻」項には「一秒時/我昼夜平等ノ半時ヲ三千六百分ニシタルノ一」などのように説明する。世界各国との通商が頻繁になった明治期ならではの教科書である。
★原装・題簽付き・状態良好(数丁小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万7280円】。
8000円 西洋度量早見(〈西洋〉度量早見)
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】吉田庸徳編・序。
【年代等】明治4年12月序・刊。回春楼蔵板。[名古屋]万屋東平ほか売出。
【備考】分類「往来物」。亜米利加・英吉利・法朗私(仏蘭西)・和蘭・日本の五カ国の度量衡の概要を一覧にした教科書。各国とも概ね「尺度(布帛尺・距離尺)」「町間」「衡量(金石類・薬品類・その他)」「液量」「乾量」「貨幣(貨幣図も掲載)」「方積(田畑・平面積・立方積)」「物数(数量呼称)」の順に掲げ、諸外国の単位については、例えば、一インチが日本曲尺の八分三厘三毛に相当するという具合に、日本の単位との比較表(比例表)を添える。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書の『校正中外 度量早見』が3万5000円】。
1500円 人体問答図解
【判型】横本1冊。縦109粍。
【作者】内田尚長編。
【年代等】明治10年9月版権免許。明治10年11月刊。[堺]後藤輯板。
【備考】分類「往来物」。人体の上部・中部・下部に分けて、それぞれ身体各部の名称を問答形式で教え、図解を示した初歩教科書。例えば「上部」冒頭は「問:人体ノ外部ニ就テ大別シタル名称ヲアゲヨ」「答:三部ニ分ツテ頸ヨリ上ヲ上部トシ、胸ヨリ腹背ヲ中部ト云ヒ、腰ヨリ下ヲ下部ト云フ」のような問答とともに三部の図解を施す。続いて、首・頂・脳髄・頭蓋・頭皮・後頭・額・眉・目・鼻・口・腮・眼球・白膜・虹彩・瞳・眼瞼・睫・眉・耳等々の名称を順々に紹介する。
★原装・題簽付き・状態良好。
2500円 薬性歌
【判型】中本1冊。縦171粍。
【作者】作者不明。円修良書。
【年代等】文政13年書。
【備考】分類「薬物」。「人参味甘、大補元気、止渇生津、調栄養衛。黄蓍性温、収汗固表、托瘡生肌、気虚莫少…」で始まる4言240句の文章で、240種の薬種の特徴や効能を列記した薬種入門書・準往来物。文政13年写本は楷書・小字・9行・無訓で綴り、送り仮名等を朱筆で示す。
★状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸期写本が1万500円】。
5500円 啓蒙養生訓
【判型】中本5巻合3冊。縦180粍。
【作者】土岐頼徳編・序。
【年代等】明治5年10月序・刊。[東京]著者蔵板。
【備考】分類「医学」。米国・ヒッチコック・カットセル著『解剖生理養生論』、および米国・スミス著の生理書、英国・グレイ著の解剖書、カアペントル著の生理書などからかき集めたもの。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1-4巻本(5巻欠)が4200円】。
4000円 算盤見安
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】長谷川仙果作・跋。小野広胖(友五郎)序。
【年代等】嘉永元年序。嘉永6年1月刊。[江戸]竹屋次郎吉板。
【備考】分類「和算」。乗除から応用問題まで算盤の各種計算法を説いた算書。まず基数・大数・小数、度量衡単位、九九、九帰法、撞除法等の基本事項を述べ、続いて算盤図を掲げて加減乗除の法を一問一答形式で詳述し、さらに通貨換算法や「金銀銭相場割」「乗除定位」「異乗同除」「割増・割減」「杉形」「利息」「反別」「差分」「求積」「開平方」「開立方」などについて説明する。
★原装・題簽付き・状態良好。
2500円 算法指南書(算法指南)
【判型】中本1冊。縦180粍。
【作者】究数道人作。
【年代等】明治初年刊。[東京]吉田屋文三郎板。
【備考】分類「和算」。「八さんの割こゑの事」「八さんのわりの事」「見一の割こゑの事」「見一の割并かけさんの事」「古今かめいざんの事」「九九」「かめいざん」など初歩的知識を簡潔にまとめた算書。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2000円〜4860円】。
2500円 ぢんかうき(明治4年)
【判型】中本1冊。縦175粍。
【作者】不明。
【年代等】明治4年8月再刊。[東京]丸屋鉄次郎求板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽やや摩滅・状態良好。
6000円 算法捷廻[〈摂陽武田流〉算法捷廻り・算法ちか廻り](初・2編)
【判型】横本2巻2冊。縦108粍。
【作者】小西駒蔵(真行)作。大升堂藤樹明石序。
【年代等】弘化2年3月序・刊。[大阪]表紙屋五朗兵衛板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽付き・状態良好(数丁小虫)。
2000円 〈新撰早割・江戸相場〉二一天作
【判型】中本1冊。縦180粍。
【作者】格斎作。
【年代等】江戸後期初刊。明治初年後印。[東京]森屋治兵衛板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板が3200円〜8640円】。
3000円 〈絵入〉万宝塵劫記
【判型】中本1冊。縦169粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[大阪]芸香堂板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽付き・状態良好。絵入り。
2000円 〈改正〉ぢんこうき(早割塵劫記)
【判型】中本1冊。縦180粍。
【作者】不明。
【年代等】明治頃刊。[東京]小森宗次郎(木屋宗次郎)板。
【備考】分類「和算」。見返に「十露盤之図」や割声を掲げ、以下、本文に「九九の数の事」、簡単な例題とともに図解した八算見一、「銭相場割の事」などを収録した簡易な算書。
★原装・刷外題・状態良好。
2000円 早割塵劫記大成
【判型】中本1冊。縦179粍。
【作者】不明。
【年代等】明治初年刊。[東京]吉田屋文三郎板。
【備考】分類「和算」。
★原装・刷外題・美本。
1500円 〈訓蒙必要・新選〉開化塵劫記
【判型】中本1冊。縦175粍。
【作者】鶴田真容作。
【年代等】明治11年8月刊。[東京]辻岡屋文助(金松堂)板。
【備考】分類「和算」。簡易な算法書。見返しに「田畑間数名の事」「杉形(すぎなり)の俵数を知る事」を図解とともに掲げ、以下、本文に「九九合数」「九帰法」「八算」「見一」「升法」「諸軽重の事」を収録する。
★原装・刷外題・状態並み。
5000円 割算書(複製)
【判型】中本1冊。縦123粍。
【作者】毛利重能(勘兵衛・出羽守)作。
【年代等】寛永8年10月刊本(著者蔵板)の複製(印行300部の第245号と記す)。
【備考】分類「和算」。『割算書』は仮称で、別に『算書』『重能著割算書』『算用記』などの異称がある。横本一冊。明国に算法を学び、帰国して珠算法を発明した毛利重能の和算書で、現存最古の数学書・珠算書。「割算」とは単なる「除法」ではなく、「算勘」のような実用数学全般を指すと思われる。それぞれ異板であるが、元和8年板・寛永4年板・寛永8年板の3種が知られる。「八算同発(八算之次第)」「見一同発(見一之次第)」「帰一倍一同発(帰一倍一之次第)」「四十四割(金子四十四割次第)」「四十三割(銀子四十三割次第)」「小一斤声(小一斤之次第)」「糸割(唐目を日本目に直次第)」「掛て吉分(割算に懸てはやき分)」「絹布割(絹布の次第)」「升積算(物に升かす入次第)」「金割算(金かねかへの分)」「借銀借米(借銀利足の次第)」「米売買(米の売買の次第)」「検地算(検地の次第)」「普請割」「町見様(町の見やうの次第)」の一六章五五項にわたって、実用本位の基礎数学や計算例を示す。跋文に、作者知音の「市兵衛」なる男の所望によって「悉改作直、右はんきの分大形書付畢…」と記すようにより古い和算書の存在が示唆される。
★改装・状態良好(表紙は後補)。複製本も稀書。
12000円 童蒙教練詞
【判型】横本2巻2冊。縦115粍。
【作者】童蒙教練詞。
【年代等】慶応3年1月刊。[江戸]晩翠軒板。
【備考】分類「軍事・兵法」。軍事教練に必要な各種号令の図解入り入門書(準往来物)。まず小隊の人数・役員構成(教師・小隊司令士・半隊司令士・押伍(おうご)各1名と嚮導4名の計8名)など編成の基本を示し、以下「気を着、小隊」「右三組三足前へ進め」「右へ準(なら)へ」「直れ」等の号令を123項にわたって解説する。本文を小字・11行・付訓で記し、号令の意味する隊形・整列・行進・後退・攻撃等の動作を図解を交えて詳しく説く。
★原装・題簽付き・状態良好(取り合わせ本)。稀書(『国書総目録』に1カ所)。
10000円 諸国道中独歩行(文政10年)
【判型】小本1冊。縦157粍。
【作者】不明。
【年代等】天明6年刻成。文政10年再刊。[江戸]前川弥兵衛板。
【備考】分類「地誌」。
★改装・状態並み(一部小虫)。稀書(『国書総目録』で1カ所)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8万1900円】。
12000円 東海木曽両道中懐宝図鑑(天保13年・展開収録)
【判型】小本1冊。縦157粍。
【作者】不明。
【年代等】文化4年駄賃付き改正。天保13年1月刊。[江戸]須原屋茂兵衛板。
【備考】分類「地誌」。袋綴じを展開して収録。
★原装・題簽欠・状態並み(数丁小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5000円〜7万1400円】。
4000円 堀内詣(堀之内詣・堀の内詣)(文政4年再板)
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】高井蘭山校。大喬堂書。
【年代等】文化10年秋初刊([江戸]花屋久次郎原板)。文政4年8月再刊。[江戸]山口屋藤兵衛板。
【備考】分類「往来物」。江戸の四谷・新宿より堀ノ内に至り、同所散策後、井の頭をまわって江戸に戻るまでの沿道の神社仏閣等の名所と、堀の内・日円山妙法寺の縁起・由来を記した往来。「四方の海浪静にて、治る御代の時つ風、枝を鳴さず神儒仏、三の道明らけく、いづれ劣ぬ其中に、別て尊き鷲の嶺…」で始まる七五調の文章で綴り、ほとんど寺社縁起に終始する記述の末尾を「…日も漸(ようよう)黄昏に(およ)びしまゝ、家路に戻まいらせ候。かしく」と結ぶ。本文を大字・五行・付訓で記す。巻頭に「堀の内の図」、巻末に「直愈散」の効能書き(再板本では削除)を載せる。
★原装・題簽欠・状態並み。稀書。
3000円 〈教訓式目〉分限心之的(前・後編)
【判型】中本1冊。縦177粍。
【作者】山田野亭(好華堂)作・序。川辺生和(亜北斎)画。
【年代等】前編=天保14年10月自序。後編=天保15年3月自序。江戸後期後印。[江戸]山口屋藤兵衛板。
【備考】分類「往来物」。壮健翁作・明和8年序・刊『〈町家式目〉分限玉乃礎』を要約した教訓書。前編には「主人の式目」「女房の式目」「息男之式目」「娘の式目」を、後編には「手代」「小僕」「乳母」「下女」の各式目をそれぞれ収める。主として商家構成員の各人の心得を8〜13カ条の壁書形式に綴り、頭書に和漢の人物伝を引きながら同主旨の教訓を説く。本文をやや小字・7行・付訓で記す。なお、本書直後の弘化2年に渓斎英泉による改題本『主従日用条目』が出版されたほか、安政6年にも他の往来と合綴した改題本『家内和合弁』が刊行されるなど数種の類書が登場した。
★原装・題簽付き・状態並み。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6264円〜2万5000円】。
13000円 淡雅雑著
【判型】大本3巻3冊。縦260粍。
【作者】大橋淡雅(知良・温卿・孝兵衛)作・序。菊地(菊池)教中(蘊真堂)補。大橋正順(訥庵)校。葭田蔡泉画。
【年代等】嘉永元年10月自序(中巻)。安政6年4月、菊地教中序・跋。安政6年、大橋正順跋・刊。[宇都宮]蘊真堂(菊地教中)蔵板。
【備考】分類「随筆」。彫工:邨嘉平。上巻「保福秘訣」、中巻「富貴自在」、下巻「淡雅行実」から成る。*菊池淡雅(1789−1853)=江戸時代後期の商人。寛政元年7月28日生まれ。菊池教中の父。下野の人。宇都宮の菊池家をつぐ。26歳で江戸浜町に木綿問屋をひらき、一代で豪商となった。天保の飢饉では難民救済につくす。書をよくし、読書家としても知られた。嘉永6年5月17日死去。65歳。本姓は大橋。名は知良。通称は佐野屋孝兵衛。著作に「淡雅雑著」。
★原装・題簽付き・状態概ね良好(一部ふやけ)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万8000円】。
6500円 万葉用字格[万葉仮字梯]
【判型】大本1冊。縦255粍。
【作者】春登上人編・序。
【年代等】文化14年1月自序。同年同月刻成。文化15年2月、狩谷望之(?斎)序・初刊。江戸後期後印。[江戸]英文蔵求板。
【備考】分類「語学」。『万葉集』の用字を初めて分類した語学書。春登(1769〜1836)=時宗の僧。甲斐西念寺の住職。音韻の学にくわしく、「万葉用字格」「万葉集名物考」「仮名音便提要」などの著がある(コトバンク)。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8640円〜1万6200円】。
18000円 紫式部日記傍註
【判型】大本2巻2冊。縦268粍。
【作者】壺井鶴翁(義知)注・跋。
【年代等】享保14年、藤原隆英序。享保14年11月自跋。享保14年12月、谷村光義跋・刊。[京都]植村藤右衛門ほか板。
【備考】分類「注釈」。
★原装・題簽欠・状態良好(一部小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、享保板2冊揃いが、3万1500円〜7万8000円】。
8000円 本教神理学入門(〈本教〉神理学入門・神理入門)
【判型】大本1冊。縦254粍。
【作者】佐野経彦作。大久保芳治序。
【年代等】明治12年6月書。明治16年跋。明治16年8月刊。[豊前]本教神理教会(佐野伊豆彦)蔵板。
【備考】分類「神道」。定価25銭。『実語教・童子教』形式の五言一句で本教神理学の基本を説いたもの。*神理教=教祖である佐野経彦(巫部経彦)が、家伝の巫部神道(かんなぎべしんとう)を元に結成した神道十三派のうちの一派。教祖の佐野経彦の出身地である九州、福岡県の小倉を中心に古神道神理教の教えを展開した。*Wikipedia
★原装・題簽付き・美本・稀書。【参考価格(初出品時の相場です):某古書店で、1万5000円】。
3000円 中学開業祝詞
【判型】大本1冊。縦255粍。
【作者】槙村正直作・書。
【年代等】明治6年7月刊。[京都]大黒屋太郎右衛門(書籍会社)板。
【備考】分類「近代教育」。京都府下の中学校開設にあたって、参事である著者が生徒や父兄に贈った激励の祝辞をそのまま手本としたもの。冒頭に、国の盛衰は国民の人材いかんであり、その人材は幼時からの教育によることを述べ、続いて、府下の教育の優れていることや、その結果京都の文化が日々発展する様子などを説いた後、京都の恵まれた環境下で学問に出精して、世に益して国家に報いよと諭す。
★原装・刷外題・状態良好。
2000円 養生時中歌
【判型】大本1冊。縦246粍。
【作者】法橋春節作・書。
【年代等】文化元年8月書。
【備考】分類「医学」。養生の基本心得を七言一句の文で綴ったもの。後半に「今川状」を付す。
★表紙痛み・並本。
5000円 最明寺殿教訓のふみ(最明寺殿子息時宗へ教訓のふみ)
【判型】大本1冊。縦261粍。
【作者】伝北条時頼作。悟海編・序。新井白石跋。
【年代等】弘化4年冬序・刊。[江戸]和泉屋庄次郎板。
【備考】分類「往来物」。最明寺時頼が子息・相模太郎時宗に対して綴ったとされる48カ条の教訓。もと新井白石旧蔵の写本(白石六七歳の跋文を付す)を、編者が白石五世の孫より乞い求めて上梓したものという。「そもそも親となり子となる事、前世の契りあさからず。扨も世の間のはかなき事夢のうちのごとし…」で始まる第一条以下、神仏崇拝、出家誹謗、仏説聴聞の心得、女人往生、奉公人の心構え、親への服従、他人の教訓への従順、他人の陰口など、武家の主従関係を主とする処世訓で、白石が特に感銘した箇所に傍点を付す。
◎禁無断転載・複製
30000円 阿弥陀如来絵詞伝(善光寺如来絵詞伝・善光寺絵詞伝)
【判型】大本6巻付録1巻7冊。縦257粍。
【作者】卍空作・序。森田将監易信画。
【年代等】弘化4年8月山海序。弘化4年10月自序。安政5年2月作・刊。[江戸]和泉屋庄次郎板。
【備考】分類「寺院」。彫工:井上治兵衛・甲賀喜一郎。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4万8600円〜8万1000円】。
20000円 正信偈訓読図会(大本5冊本・安政板)
【判型】大本5巻5冊。縦252粍。
【作者】暁晴翁(暁鐘成・鶏鳴舎)作。松川半山画。晴竜斎(小野原啓三)書。
【年代等】安政3年12月刊。[堺]具足屋重兵衛板。
【備考】分類「真宗」。
★原装・題簽付き・状態良好(刷り良好)・口絵色刷り。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸期5冊本が、2万9000円〜4万円】。
13000円 〈浄清法師〉亦歟念仏感応記(浄清法師感応往生記)
【判型】大本1冊。縦262粍。
【作者】諦忍作。浄清(ジョウショウ-セイ、伊勢屋喜太郎・本蓮社願誉)編。
【年代等】安永8年、元敝和南序。文政12年9月、静翁順阿(託静・驩~)序・跋。文政12年冬、戒幢教心識語・刊。[京都]託静ほか板。
【備考】分類「浄土」。
★原装・題簽付き・極美本・稀少本。【参考価格(初出品時の相場です):某古書店で、2万7000円】。
6000円 父子相迎(慶安2年)
【判型】大本2巻1冊。縦274粍。
【作者】証賢(向阿)作。
【年代等】慶安2年9月刊。[京都]村上平楽寺板。
【備考】分類「浄土」。慶安2年板は刊本の最古本。*弥陀と衆生の関係を父子になぞらえ、厭離穢土(おんりえど)・欣求浄土(ごんぐじようど)の思想に徹すべきことを説いたもの。元亨年間成立の『三部仮名鈔』の一つ(コトバンク)。
★改装・題簽欠・状態並み(一部小虫)。
8000円 百人一首抄(百人一首新抄)
【判型】大本1冊。縦267粍。
【作者】石原正明(喜左衛門)作・跋。
【年代等】享和4年1月跋・刊。著者蔵板カ。
【備考】分類「百人一首・和歌・注釈」。
★原装・題簽付き・美本・色刷り模様表紙。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装美本が、2万770円〜5万円】。
35000円 百人一首改観抄
【判型】大本5巻6冊。縦251粍。
【作者】契沖作・序。樋口宗武(花月堂)追考
【年代等】元禄5年6月、契沖序。延享4年9月、花月堂(樋口宗武)序。延享5年1月刊。[京都]勝村治右衛門(勝村文徳堂)板。
【備考】分類「百人一首・和歌・注釈」。下河辺長流の『三奥抄』の実証的注釈を引継ぎ、まとめた「百人一首」注釈書で、万葉学の立場からの新見解が随所に見られる。
★原装・題簽付き・極美本・書袋付き・帙入。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、14万400円〜14万1940円】。
26000円 日新館童子訓(後印)
【判型】大本2巻2冊。縦261粍。
【作者】松平容頌(会津藩五代藩主)作。松平定信序。東肥古鬲(古屋昔陽)跋。
【年代等】享和3年3月序。同年4月跋。文化元年4月刊。[江戸]鶴屋喜右衛門板(『江戸出版書目』による)。
【備考】分類「教訓」。会津藩士子弟の必読書で幼少から家庭でも教えられ、藩校日新館入門者(第4等)必修の教科書。藩独自の修身書としても注目すべきもので、「ならぬものはならぬ」に象徴される会津精神の醸成や藩士教育に重大な影響を及ぼした。忠・孝にまつわる日本古今の人物伝75話と儒教経典からの引用とともに、藩主自らの解説が適宜加えられ、会津藩では最も重要な書物として扱われた。
★原装・題簽付き(下巻欠)・取り合わせ本・状態良好・稀書。
40000円 民間備荒録
【判型】大本2巻2冊。縦253粍。
【作者】建部由正(清庵・元策)作。建部由巳・建部由水・伊藤維則・衣関(キヌドメ)敬貫(甫軒)校。北尾重政画。伊藤維則ほか跋。
【年代等】宝暦5年自序。宝暦6年3月、玄寿甫(志茂逸群)序。宝暦7年5月、源成朝(誠庵)序。宝暦10年2月、三橋(橘)寿国序。宝暦10年3月、井戸玄医跋。明和8年春、曽根希方(意三)跋・初刊。寛政8年3月再刊。天保2年1月再刊。[大阪]大野木市五郎ほか板。
【備考】分類「経済」。『民間備荒録』=江戸時代の東北地方にはしばしば、冷害によって飢饉が起こり、多数の餓死者が出た。清庵はその惨状を眼にする。ある日、友人の郷内勝清の家で、明の兪汝為の『荒政要覧』を見て、これをヒントに救荒書の編纂を思い立つ。宝暦5年(1755年)、『民間備荒録』上下2冊を発行した。上巻では、飢饉に備えて食用となる樹木を植え、食料を備蓄する方法を述べている。下巻では、具体的に草や木の葉を食べる方法、解毒法、応急手当法などを述べている。一関藩の奉行・代官を通じて、藩内の村々に配られたという。印刷された救荒書としては早くに出たもの。何度か版を重ね、16年後の明和8年(1771年)には江戸で出版された。*Wikipedia
★原装・題簽付き・小虫(一部目立つが判読可能)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、題簽欠が9万4400円】。
10000円 道学標的
【判型】大本1冊。縦257粍。
【作者】佐藤直方作・序。
【年代等】正徳2年6月自序。正徳3年4月刊。[京都]武村市兵衛板。
【備考】分類「漢学」。寛政2年作『黙斎先生道學標的講義』には、「道學標的の書はどこ?も志の書と見ることぞ。そこで、あとから出たれとも、さきに讀むことなり。迂斎が一と口によく云たことあり。今日の學者的を見ずに弓を射るやうなもの。いくら稽古しても、的を知らず弓を射ては無調法なり。旅をするにも、京を見物せうと思ふものは京を目當にゆき、松嶋を見やうと思ふものは松嶋を目當にゆく。標的なり…」とあり、学問の最初に学ぶべき書とされた。
★原装・題簽付き・状態良好。詳細な校訂の書き込みがあり、研究資料として重要。
12000円 十論為辯抄(為辨抄)
【判型】大本3巻3冊。縦258粍。
【作者】各務支考(蓮二房・渡部狂)編。
【年代等】享保10年3月刊。[京都]野田治兵衛板。
【備考】分類「俳諧」。*俳諧十論=俳諧論書。支考著。1719年(享保4)刊。自序などに1691年(元禄4)に成立していたように書かれているのは虚構であろう。内容は、俳諧の伝、俳諧の道、俳諧の徳、虚実の論、姿情の論、俳諧地、修行地、言行論、変化の論、法式の論の10項目について説いたものであり、芭蕉の言説などをもとに自己の解釈を加えて独自の俳論を組み立てている。支考の俳論書の中でも最も体系化されている。支考はさらに、《十論為弁抄》を刊行、越人の論駁書《不猫蛇(ふみようじや)》が書かれたりしたが、後世への影響は大きく、《俳諧非十論》などの難書や《俳諧十論衆議》《俳諧十論発蒙》などの注釈書が書かれた。*コトバンク
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万520円〜6万9940円】。
25000円 御江戸図説集覧(初輯)
【判型】大本1冊。縦262粍。
【作者】山崎久作(美成)編。橋本貞秀(玉蘭斎・兼次郎)画。宮城喜三郎書。
【年代等】嘉永5年玉蘭斎序。嘉永6年1月刊。[江戸]青山清吉板。
【備考】分類「地誌」。彫工=江川仙太郎。
★原装・題簽欠・表紙やや痛み・本文良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6万9940円〜23万1000円】。
3000円 子供教訓〈いろは和讃〉
【判型】大本1冊。縦244粍。
【作者】作者不明。
【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。
【備考】分類「仏教・教訓」。
★原装・刷り表紙・状態並み・稀書。
5000円 校訂神代巻(〈校訂〉神代巻)
【判型】大本2巻2冊。縦253粍。
【作者】不明。
【年代等】明治6年刊。[大阪]河内屋太助板。
【備考】分類「国学」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8000円】
50000円 阿波名所図会
【判型】大本2巻2冊。縦258粍。
【作者】探古堂墨海編・画・序。
【年代等】文化8年11月自序。同年冬、武者小路実純序。文化8年12月、一寿亭亀雄跋。文化11年4月刊。[大阪]河内屋太助板。
【備考】分類「地誌」。墨海が四国行脚をした時に風景を写し、のちに簡単な説明を付したもの。もとは私家版で『四国名所図会 阿波之部』または『四国名勝図会 阿波之部』として刊行された(京都府立総合資料館HP)。
★原装・題簽付き・状態良好・稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装2冊本が12万円】。
3000円 教訓百人一首戯絵解(教訓百首戯絵解・田家童蒙教訓百首)
【判型】中本1冊。縦170粍。
【作者】山田佐助(文会堂・久米千寿)作・序。歌川国直(後素園)画。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]山田佐助板。
【備考】分類「百人一首・教訓」。巻末広告に「古今名高き公家・武家・僧俗連俳の達人等のよみおかれし名歌の、をしへとなるべきをあつめし百人一首なり」と紹介するように、「世中の親に孝ある人はたゞ、何につけても頼もしきかな」(荒木田守武)など、先人の著名な道歌100首を挿絵とともに掲げた往来。なお、本書と同じシリーズの『教訓御代の恩』が天保14年に山田佐助より刊行されているため、本書もその頃の出版であろう。
★原装・題簽欠・状態並み(小虫・疲れ)・稀書。
3000円 〈絵入訓読〉阿弥陀経講釈[阿弥陀経絵入註解]
【判型】中本1冊。縦177粍。
【作者】藤村秀賀(鶴亭・光朝)注・序。橋本貞秀(玉蘭斎)画。野口晋松堂書。
【年代等】元治元年8月作。慶応2年5月刊。[江戸]山崎屋清七(山静堂)板。
【備考】分類「仏教」。
★原装・題簽付き・状態良好・稀書(『国書総目録』になし)。
4000円 〈松川半山編画〉小学入門教授解(〈小学入門〉教授解〈附、色図のわけ〉)
【判型】中本1冊。縦176粍。
【作者】松川半山編・画。
【年代等】明治9年2月刊。[大阪]三木佐助(三木玉淵堂)板。
【備考】分類「近代教育」。小学校の各科目の掛図の解説等。「色図」は色刷り。
★原装・題簽摩滅・状態並み(疲れ)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書(小学入門教授用法)が1万8000円】。
15000円 〈料理調菜〉四季献立集
【判型】中本1冊。縦179粍。
【作者】秋山子編・序。
【年代等】天保7年4月序・刊。[名古屋]永楽屋東四郎ほか板。
【備考】分類「料理」。
★原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装本が、3万2000円〜3万7800円】。
5000円 〈開知〉日用便覧(初編)
【判型】中本1冊。縦180粍。
【作者】松寿主人編。
【年代等】明治6年4月官許・刊。[東京]森田元吉(雁信閣)板。
【備考】分類「近代教育」。新文明が流入した明治初年の近代的な生活に関わる事柄をまとめた教科書で、時候・時辰・暦説・住家・飲食・浴場・衣服・房事・運動・旅行・舟行・蒸気車行・歩行の13項について綴る。
★原装・題簽付き・美本・稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円】。
16000円 〈日本・外国〉商人独通詞
【判型】中本1冊。縦157粍。
【作者】不明。
【年代等】元治〜慶応頃刊。[大阪]柏原屋平兵衛ほか板。
【備考】分類「外国語」。『和英言葉ノ通ジ』の改題本。表紙に6カ国の国旗図(色刷り)を掲げた1860年代の英学資料。交易に必要な基礎単語(横浜雑居言葉)をオランダ語、英語、中国語(南京語)の3カ国語の読みを片仮名で表記する。
★原装・刷外題(色刷り表紙)・状態良好。全国数カ所のみ所蔵の稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万1500円、某古書店で3万9900円】。
10000円 〈皆化節用〉儒者の肝つぶし(■(言+虚)字尽)
【判型】中本1冊。縦183粍。
【作者】式亭三馬(游戯堂)作。楽亭馬笑校。
【年代等】明治16年10月刊。[東京]英屋小堀房(英文蔵)板。
【備考】分類「滑稽本」。文化3年初刊『小野バカムラ歌字尽』の改題本。
★原装・題簽付き・状態良好(表紙痛み)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万3000円】。
2500円 〈改正〉暦日講釈
【判型】中本1冊。縦177粍。
【作者】不明。
【年代等】天保頃刊。[江戸]吉田屋源八板。
【備考】分類「暦」。本文中に「天保一三年」云々の記事が見えるため、その頃の刊行か。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2000円(虫損)〜3200円】。
3000円 暦日註解
【判型】中本1冊。縦184粍。
【作者】松亭金水作・序。
【年代等】天保以降刊。[江戸]丁子屋平兵衛板。
【備考】分類「暦」。『大雑書』等に見られる暦占関係の主要記事を集めた童蒙用絵入り解説書。「暦上中下三段の解、或は鬼門・金神の図説、その余暦に記さゞる日取の吉凶・善悪」等を平易に諭す。このうち「年中養生食物禁忌」は、「正月七日に男は小豆七粒、女は一四粒飲めば晩年まで無病息災である」といった四季食物の善悪である。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6000円】。
3000円 大雑書三世相(江戸後期・吉田屋板)
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]吉田屋文三郎板。
【備考】分類「暦」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸期板本が、2000円〜6690円】。
4500円 年中暦講釈
【判型】横本1冊。縦128粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[名古屋]永楽屋東四郎板。
【備考】分類「暦」。
★原装・題簽付き・極美本・稀少本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5000円】。
4500円 神国幼童おしへ草〈附孝行和讃・因果和讃〉(神国幼童教艸・神国幼童おしえ艸)
【判型】小本1冊。縦155粍。
【作者】存統和尚作。宇田総兵衛(大村屋総兵衛)編。e宏(勲誉)序。
【年代等】明治26年1月序。同年2月刊。[東京]宇田総兵衛(大村屋総兵衛)板。
【備考】分類「教育」。「諸法実相の眼」をもって見れば、あらゆる言葉に真理が含まれるとの考えから、「ちやうちちやうち」「あわあわ」「あたまてんてんよ」など13の幼児語を掲げて、仏教的または儒教的な解釈を加えたもの。各頁に家庭での幼児の姿態を描き、上欄に幼児語とその説明を置く。説明の内容は、例えば「にぎにぎれろれろ」の「にぎ」は「仁義」で、「れろ」は「礼に居れ」を意味するといった牽強付会に近いものである。子育てに関する記述はないが、各丁の挿絵には当時の幼児が家族と戯れ遊ぶ様子がいきいきと描かれている。なお、巻末に「孝行和讃」と「因果和讃」を収録する。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4860円】。
12000円 日用食性和解大全(食物和解大成・〈増補〉日用食性大全)
【判型】中本3巻合1冊。縦160粍。
【作者】馬場幽閑作・序。
【年代等】元禄16年1月自序・刊。刊行者不明。
【備考】分類「本草」。『国書総目録』によれば、元禄11年初刊という。
★原装・題簽付き(摩滅)・状態良好(後印)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万3000円〜1万8000円】。
3500円 〈雅言俗語〉翌檜(雅言俗語翌檜・俳諧あすならふ・明日檜)
【判型】小本2巻2冊。縦155粍。
【作者】越谷吾山(会田秀真・師竹庵)編・序。不二亭来義・春雷堂建朱映校。東原子田未央刪補。吾中序。
【年代等】安永8年6月初刊。寛政12年9月再刊。[大阪]柏原屋嘉兵衛板。
【備考】分類「俳諧」。会田吾山(あいだ-ござん、1717−1788)は、江戸時代中期の俳人。享保2年生まれ。佐久間柳居、のち白井鳥酔に学ぶ。俳諧宗匠となり、明和6年江戸座判者。門人に滝沢馬琴がいた。編著に俳諧用語集「翌檜」、全国的規模の方言辞典「物類称呼」など。天明7年12月17日死去。71歳。武蔵越谷(埼玉県)出身。姓はのち越谷。名は秀真(ほつま)。通称は文之助。別号に師竹庵など(コトバンク)。
★改装・題簽欠・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5000円〜1万6200円】。
30000円 生花早満奈飛(生花早満奈比・生花早学・生花早まなび)
【判型】中本10編10冊。縦176粍。
【作者】暁鐘成(鶏鳴舎)編。
【年代等】初編=一本亭魚鱗序。弘化2年9月刊。2編=天保13年夏、真萩庵老人(鹿廼屋)序。弘化2年9月刊。3編=天保14年夏、紅葉亭老樵序。弘化2年9月刊。4編=天保14年8月、純浄房荒陵序。弘化2年9月刊。5編=天保14年9月、藤廼家主人序。弘化2年9月刊。6編=嘉永元年秋、山田耕序。嘉永4年6月刊。7編=嘉永元年7月、伊勢髪長序。嘉永4年6月刊。8編=嘉永2年秋、松栢庵序。嘉永4年6月刊。9編=嘉永2年11月、萩之舎主人序。嘉永4年6月刊。10編=嘉永4年頃、十三軒糸麻呂序。嘉永4年6月刊。【初編〜10編】[大阪]伊丹屋善兵衛板。
【備考】分類「花道」。
★原装・題簽欠(5編のみ題簽付き)・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、10編揃いが、8万5000円】。
10000円 詩語淵源
【判型】中本2巻1冊。縦157粍。
【作者】多田鳴鳳(?国華)作。驩校。石亭藤秀序。柏信言跋。
【年代等】文化10年春、那波績序。文化11年11月刊。[京都]植村藤右衛門ほか板。[淡州須本]桑島屋文蔵ほか売出。
【備考】分類「漢詩」。巻末広告に、「此書ハ『詩語碎錦』ノ中ニアル故事ヲ解ス。但シ、『碎錦』ノ書ハ、熟字ノ下ニ故事ト記シ、或ハ又、故字ト記サヾル熟字ノ中ニ故事アレドモ、委其意ヲ解スルニ暇アラズ。コノ故ニ、童蒙ヤヽモスレバ其故事ヲツカヒ誤ル。依テ此書ニ委ク其意ヲ国字ニテ和解シ、且、ソレゾレノ題ニヨリテ故事ヲ多ク増補シ、平仄ノ印ヲ加ヘテ専ラ初学ニ便リス。『碎錦』ヲ用ユル人モ、用ヒザル人モ見レバ、大ニ益ヲウル書也」と紹介する。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5万8800円】。
2500円 天恩奉戴録
【判型】中本1冊。縦169粍。
【作者】威力院義導作。
【年代等】明治元年11月作・刊。[京都]丁子屋九郎右衛門(西村空華堂)板。
【備考】分類「教訓」。作者は、本願寺学寮嗣講で、撰作時64歳。
★原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4500円〜5000円】。
16000円 〈闢邪必読〉五月雨抄
【判型】中本1冊。縦179粍。
【作者】三浦梅園(安貞)作。柴田花守増訂・跋。三浦寸武序。
【年代等】天明4年5月序。明治5年1月刊。[大阪]秋田屋太右衛門ほか板。
【備考】分類「キリスト教」。三浦梅園(1723-89)=江戸中期の思想家。豊後の人。名は晋。天文・医学・哲学・歴史・宗教・政治・経済など多分野に通じ、独自の認識論と存在論によって宇宙・自然・人間を説明する条理の学を唱えた。著「玄語」「贅語(ぜいご)」「敢語」。*デジタル大辞泉
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6万5000円(「五月雨書抄」と誤入力)】。
25000円 〈改正増補〉英語箋(増補改正英語箋)
【判型】中本2巻2冊。縦184粍。
【作者】石橋政方(崎)編。便静居主人校。
【年代等】明治5年6月、豚屋主人序・刊。[東京]市川氏蔵板、椀屋伊三郎(万笈閣)売出。
【備考】分類「往来物・外国語」。
★原装・題簽付き(上巻は一部存)・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2冊揃い本が、5万4000円〜6万3000円】。
15000円 〈英字三体〉苗字尽
【判型】中本1冊。縦184粍。
【作者】橋爪貫一作。風(?)李子書。
【年代等】明治4年6月刊。[東京]椀屋喜兵衛板。
【備考】分類「往来物・外国語」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万1000円〜5万2500円】。
10000円 京城勝覧[〈天明再板〉京都めぐり]
【判型】中本2巻2冊。縦188粍。
【作者】貝原益軒(篤信)作・序。下河辺拾水画。
【年代等】宝永3年1月自序。享保3年春初刊。天明4年夏再刻。[京都]平野屋茂兵衛ほか板。
【備考】分類「地誌」。金,廷恩「近世案内記における観光モデルコースの登場:貝原益軒著『京城勝覧』から見えるもの」は次のように指摘する。 → 近世は、街道の整備と庶民生活の経済的向上にともない、楽しむ旅が大衆化した時代であった。京都の寺社では、近世初期から遠忌・開帳を盛んに催して客の誘致につとめており、旅人の来訪による経済効果も無視できない水準にまで達していた。このような時代背景の中で、モデルコースを収録した案内記が登場した。それは、アクセスに重点を置いた内容で、旅人が携帯して参照できるよう、小型に作られた実用書であった。そこに収載されたモデルコースとは、定められた基点から出発して、道なりの名所を順覧し、基点に戻るというものであり、現在のワンデープランや周遊モデルコースにつながるわかりやすい観光案内の原型と言える。しかし、これまでの研究では、注目されることが少なく、地誌の形態における多様化の一環として捉えられるにとどまってきた。本稿は、以上のような問題意識に基づき、モデルコースを収める案内記がどのように成立し、発展・継承されていったのかについて、このジャンルの嚆矢となる貝原益軒著『京城勝覧』を中心に検証した試論である。十八世紀初めに登場した『京城勝覧』は、益軒が藩儒としての公務の合間に培った京都に関する経験と知識をもとに、一巻が一日のコースになっている『鎌倉志』から手がかりを得るなどして、編集されたものであった。後続の案内記には、モデルコース仕立ての構成を意識し、それに続こうとした背景を裏付けるかのように、『京城勝覧』ほか先行案内記の文章が利用されている。一方、このタイプの案内記は、現地で参照される以外にも使用例があった。浅加久敬は、京都への旅を終えて帰郷した後、自身の紀行文をまとめるにあたって、『京城勝覧』を参照して書いていたのである。このような事例を踏まえて、モデルコース案内記が初歩的地理知識を担うものになっていたことを念頭に置く必要があり、小型案内記の役割について、今後のさらなる考察が俟たれるところである。
★原装・題簽付き(やや摩滅)・状態良好。ほとんどの頁に絵地図を挿入。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、天明板2冊揃いが、1万3800円〜2万6250円】。
10000円 〈俳諧〉季引席用集(〈伊呂波分〉俳言季引)
【判型】横本2巻2冊。縦129粍。
【作者】古来庵存義作(遺稿)。竜鱗庵素月補訂。高井蘭山(伴寛)校・序。
【年代等】文政元年、高井伴寛序・刊。[江戸]須原屋伊八板。
【備考】分類「俳諧」。
★原装・題簽付き・美本・稀書。
5000円 〈細訂増続〉俳諧山乃井(増続山井四季之詞)
【判型】中本2巻2冊。縦182粍。
【作者】高井蘭山(伴寛・思明)編・序。
【年代等】文化13年9月、高井蘭山序・刊。[江戸]須原屋伊八板。
【備考】分類「俳諧」。寛文3年11月原作『増山井四季之詞』の増訂版。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5000円〜5500円】。
10000円 言葉のもとすゑ
【判型】中本1冊。縦187粍。
【作者】元木網編・序。
【年代等】寛政8年3月自序。寛政10年11月刊。[江戸]蔦屋重三郎板。
【備考】分類「俳諧」。本書の改題本が「詞のやちくさ」。
★原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、本書の改題本「詞のやちくさ」が、1万2000円〜2万7000円】。
10000円 俳諧雪月花(〈諸家高点〉俳諧雪月花)
【判型】横本1冊。縦109粍。
【作者】楓窓子編。
【年代等】弘化4年7月、東籬園(山麓)序。同年同月、武谷仙麗序。弘化4年12月刊。[大阪]藤屋善七板。
【備考】分類「俳諧」。
★原装・題簽欠・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万2000円〜3万5000円】。
2000円 〈俳諧〉発句千五百題[俳諧発句千五百題集]
【判型】中本2巻2冊。縦182粍。
【作者】一事庵史栞編。
【年代等】明治25年11月刊。[東京]弘文館板(発行者:秋元政)。
【備考】分類「俳諧」。
★原装・題簽付き・美本。
12000円 俳諧暁山集
【判型】小本2巻2冊。縦154粍。
【作者】応々翁芳山作・序。
【年代等】元禄12年7月自序。元禄13年1月刊。[京都]新井弥兵衛板。
【備考】分類「俳諧」。
★原装・題簽付き・状態良好(表紙やや疲れ)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万7000円(端本1冊が1万円)】。
3000円 幼学国字解〈平仮名・読点付〉
【判型】半紙本1冊。縦220粍。
【作者】王雲軒(椿林老人)原作の邦訳。文秀堂編。
【年代等】享和2年7月初刊([京都]近江屋伊兵衛ほか原板)。江戸後期後印。[京都]本屋重右衛門板。
【備考】分類「往来物」。清・王雲軒覆楷(椿林老人・王世階)作『幼学(指南)』(乾隆元年=享保20年作)に訓点を施し、大意を示した童蒙用注釈書。文化5年頃刊『女幼学』、文政元年刊『幼学指南諺注』、天保2年『〈天保翻刊〉幼学指南』等の類書が数点あるが、その中で比較的平易なもの。『幼学』(漢字4字1句、計400句)は、「天地重孝、垂訓化導、万善之基、統領三教…」で始まり、出産から成人するまでの養育の有様を詳述して父母の恩の広大なことを説き、また、孝行を始めとする人倫・処世訓全般を述べた教訓。
★原装・題簽付き・状態並み(本文やや染み)・稀書。
3000円 幼学国字解〈平仮名・読点付〉
【判型】半紙本1冊。縦229粍。
【作者】王雲軒(椿林老人)原作の邦訳。文秀堂編。
【年代等】享和2年7月刊。[京都]近江屋伊兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。清・王雲軒覆楷(椿林老人・王世階)作『幼学(指南)』(乾隆元年=享保20年作)に訓点を施し、大意を示した童蒙用注釈書。文化5年頃刊『女幼学』、文政元年刊『幼学指南諺注』、天保2年『〈天保翻刊〉幼学指南』等の類書が数点あるが、その中で比較的平易なもの。『幼学』(漢字4字1句、計400句)は、「天地重孝、垂訓化導、万善之基、統領三教…」で始まり、出産から成人するまでの養育の有様を詳述して父母の恩の広大なことを説き、また、孝行を始めとする人倫・処世訓全般を述べた教訓。
★原装・題簽付き・状態並み(小虫補修)・稀書。
5000円 画本廿四孝(二十四孝絵解)
【判型】半紙本1冊。縦227粍。
【作者】岡田玉山作・画。
【年代等】天明8年初刊。寛政5年5月再刊。[大阪]塩屋忠兵衛板。
【備考】分類「往来物」。『二十四孝』の絵抄本。本書見返によれば「初に四言の標題を大書し、素読して勧孝の助とし、次に其図を画き、孝子の徳行をあらはし、百行の始たる教訓を示す」とある。四言標題を楷書・大字・5行・無訓、孝子小伝を行書・小字・12行・付訓で記す。本書は天明8年初刊と考えられるが、寛政元年に再刊された後、寛政4年に『画本廿四孝』と改題された。また、元禄11年刊『俗語教・道戯興』の板木を一部改刻した『新実語教・新童子教』を後半に合綴した『〈増補〉絵本二十四孝』など種々の類本がある。
★原装・題簽欠・並本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、刊年不明本が、2万5000円】。
16000円 画本廿四孝(二十四孝絵解)
【判型】半紙本1冊。縦226粍。
【作者】岡田玉山作・画。
【年代等】天明8年初刊。江戸後期再刊。[大阪]塩屋忠兵衛板。
【備考】分類「往来物」。『二十四孝』の絵抄本。本書見返によれば「初に四言の標題を大書し、素読して勧孝の助とし、次に其図を画き、孝子の徳行をあらはし、百行の始たる教訓を示す」とある。四言標題を楷書・大字・5行・無訓、孝子小伝を行書・小字・12行・付訓で記す。本書は天明8年初刊と考えられるが、寛政元年に再刊された後、寛政4年に『画本廿四孝』と改題された。また、元禄11年刊『俗語教・道戯興』の板木を一部改刻した『新実語教・新童子教』を後半に合綴した『〈増補〉絵本二十四孝』など種々の類本がある。
★原装・題簽付き・状態良好(欄外余白やや小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万5000円】。
4000円 為学邇言
【判型】半紙本1冊。縦228粍。
【作者】宮崎畏斎(成美・子慎・襄谷)作。宮崎成身(栗軒)校・跋。
【年代等】文政5年2月跋・刊。[江戸]学習館板。
【備考】分類「教育」。著者経営の私塾・学習館の門弟のために編んだ童蒙教訓書で、子の成身が出版したもの。「教の基」「教は早きを尊ぶ」「学問にあらざれば本然の性に復する事あたはず」「学問せずして事足といふは非なり」「為学の法」「格物致知」「修身」「道」「教」「儒」「博学」「審問」など、学問の主旨・心得を25項にわたって説き示す。
★原装・題簽付き・状態良好(数丁小虫)・稀書。
4000円 武具短歌図考
【判型】半紙本2巻合1冊。縦232粍。
【作者】稲葉通安(越智)編・序。
【年代等】寛延3年自序。明和8年序・初刊。刊年不明(刊記欠)。
【備考】分類「武具」。
★改装・題簽欠・状態並み(序文・刊記等数丁欠(本文完備)のため購入価以下でスタート価格)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、完本が4万7250円】。
3500円 〈豊嶋先生男女教訓〉百人一首・〈男女教訓〉出世いろはうた
【判型】半紙本1冊。縦216粍。
【作者】不明。
【年代等】文化3年10月刊。[不明]柳枝軒板。
【備考】分類「教訓」。もじり百人一首といろは教訓歌を合綴した教訓書。文化11年7月修繕の旨の書き込みあり。
★原装・刷外題・状態並み(やや汚損)。
2500円 因循一掃
【判型】半紙本1冊。縦219粍。
【作者】増山守正作・序。
【年代等】明治8年1月自序。明治10年2月刊。[京都]福井孝太郎ほか板。
【備考】分類「往来物」。文明開化期にあって、近世以来の因循・旧習のいくつかに検討を加えて、それらが根拠なき虚説たることを示した啓蒙書。所々、窮理学等の新知識に基づく説明を加えるが、多くは古来の説の矛盾を突いたり、疑問を投げかけたものである。序によれば、著者が既に著していた『旧習一新』に続く著作として刊行されたもの。「竜」「麒麟」「鳳凰」「亀」「灸」「鶴」「鎮帯」「肉食」「結髪」の9編からなり、付録として「勧学以呂波歌」を付す。例えば「竜」の俗説については、万物が「六十余元素」に帰すことなどに触れて、竜がこの世に存在しないことを述べ、また、「肉食」では肉食を忌む俗習に対して、牛を「滋養物第一」として食用に供してきた事実をあげ、「獣肉喰ふ参詣を忌まば、糞汁肥大する野菜の類も忌ならん」と反駁する。また巻末の「勧学以呂波歌」は、「勇め唯類ひ稀なる大君の 殊に新たな御代の学びに」から「進み行く我が日本の文の道 皆人毎にひかるこゝろぞ」までの勧学・学問奨励のイロハ歌である。
★原装・題簽付き・状態良好(表紙やや痛み)。
2500円 道歌集(二宮尊徳)
【判型】半紙本1冊。縦227粍。
【作者】二宮尊徳作。二宮尊親編・序。佐々木高行序。
【年代等】明治30年初刊。明治41年7月再刊。[磐城]興復社(二宮尊親)蔵板。
【備考】分類「教訓」。二宮尊徳の遺詠集。
★原装・題簽付き・美本。
3500円 要語歌
【判型】半紙本1冊。縦194粍。
【作者】野田成勝作・序。成島司直・藤原忠与序。増島固跋。
【年代等】文化14年12月跋・刊。[江戸]古愚堂板。
【備考】分類「教訓・和歌」。
★改装(余白部天地やや裁断*序文1丁文字切れあり)・題簽欠・状態並み・希少本。
2500円 便蒙鑑略
【判型】半紙本1冊。縦222粍。
【作者】(清)鑑湖竹叟作。
【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。
【備考】分類「漢学」。
★原装・題簽付き・美本。
3000円 〈一休和尚〉いろは歌(一休和尚いろは歌・一休和尚道歌いろは歌)
【判型】半紙本1冊。縦222粍。
【作者】辻本基久編。
【年代等】江戸後期初刊か。明治初年再刊。[京都]買葉書院板。
【備考】分類「教訓・和歌」。明治期の近代刷り。
★原装・題簽欠・状態良好。
4000円 理斎翁子弟戒
【判型】半紙本1冊。縦227粍。
【作者】志賀理斎(忍)作。原徳斎(義胤・正道)編・序。
【年代等】天保11年4月刊。天保12年刊。[江戸]原徳斎蔵板。
【備考】分類「教訓」。原徳斎は、志賀理斎の4男。後、原念斎の養子となり、幕府に仕えた。文化14年頃から天保10年頃までの理斎の遺墨類や訓話、肖像画などを1冊にまとめたもの。「堪忍」「童子教訓五拾言」「君が恩」「御恵みのかしこさを読る教訓歌十五首」などを収録する。
★原装・題簽付き(かすれ)・状態良好。
3500円 蒙養編(堺県女紅場)
【判型】半紙本1冊。縦211粍。
【作者】中井竹山(積善・子慶)作。中井修二(竹山子孫)編。
【年代等】明治12年3月刊。[堺]堺県女紅場(平野半治郎)板。
【備考】分類「漢学」。活版和装本。
★原装・題簽付き・状態良好。
9000円 道階立(道の階立)
【判型】半紙本1冊。縦232粍。
【作者】河上忠晶(紀春川・忠精・市之丞)作。
【年代等】文久3年6月刊。[岡山]松嶋屋林助(貞松堂)板。
【備考】分類「教訓」。河上忠晶=江戸後期・幕末の漢学者・岡山藩士。父は忠光。本姓は紀、川上とも。初名忠精、通称は称市之丞、号は春川。岡山池田藩に仕え、初め和田正定に師事、のち佐藤一斎に漢学、大塩中斎に経史、片山金弥に数理学、滝川睡?に軍学を学ぶ。また黒住教祖宗忠の信徒となり、その布教に貢献した。著に『作聖篇』『伝道新篇』等。文久2年(1862)歿、68才。*美術人名辞典
★原装・題簽付き・美本・田舎板・稀書(『国書総目録』で2カ所)。
4000円 御改革道しるべ(本宅道案内)
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】光眼院(慈般・大夢)作。宗流(ムネハル)跋。
【年代等】天保13年10月跋・刊。[江戸]孝松堂板(施印)。
【備考】分類「教訓」。天保の改革に関する教訓書。
★原装・刷外題・状態良好・稀書。
3000円 嘉民談
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】不明。
【年代等】文化6年7月刊。刊行者不明。
【備考】分類「教訓」。
★原装・題簽付き・美本・稀書(『国書総目録』になし)。
4000円 道俗二十四孝
【判型】半紙本1冊。縦220粍。
【作者】日峰(元政)作。日種寛周編。
【年代等】明治12年7月序・刊。[滋賀県]吉岡益二郎(有隣堂)版。
【備考】分類「日蓮」。
★原装・題簽欠・状態良好・稀少本。
4000円 二十四孝(元禄4年)
【判型】半紙本1冊。縦214粍。
【作者】不明。
【年代等】元禄4年6月刊。[江戸]山口屋権兵衛板。
【備考】分類「往来物」。
★改装・題簽欠・状態並み。
10000円 蓮如上人御一生記絵鈔(蓮如上人御一生記絵抄)
【判型】半紙本3巻3冊。縦219粍。
【作者】了辨作。
【年代等】寛政5年2月、義圭序・初刊。天保10年春求板。[京都]蓍屋宗八ほか板([京都]丁子屋九郎右衛門後印)。
【備考】分類「真宗」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万円(痛み本)〜1万6200円】。
16000円 松島図誌(松嶋図誌)(文政4年)
【判型】半紙本1冊。縦236粍。
【作者】鼓缶子(桜田質・周輔)作。東沢画。
【年代等】文政3年4月作。文政4年7月刊。[大阪]浅野弥兵衛板。
【備考】分類「地誌」。
★原装・題簽付き・色刷り模様表紙・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万円〜6万4800円】。
4000円 松島図誌(松嶋図誌)(明治22年)
【判型】半紙本1冊。縦222粍。
【作者】鼓缶子(桜田質・周輔)作。東沢画。
【年代等】文政3年4月作。文政4年7月初刊。明治21年8月再刊。[仙台]伊勢屋半右衛門(裳華房)板。
【備考】分類「地誌」。文政板の巻頭に、山岡鉄舟題辞1丁を増補。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3500円〜9720円】。
4000円 一枚起請文絵鈔(一枚起請文絵抄)
【判型】半紙本1冊。縦229粍。
【作者】俊諦作。
【年代等】天明2年2月刊。[京都]永田勘兵衛ほか板。
【備考】分類「浄土」。
★原装・題簽欠・状態並み(やや疲れ)・稀少本(『国書総目録』に1カ所)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5000円】。
10000円 海外奇談(日本忠臣庫)
【判型】半紙本3巻3冊。縦226粍。
【作者】(清)鴻濛陳人重訳。亀田鵬斎(興)序。
【年代等】乾59年(1794)1月、鴻濛陳人序。文化12年初刊。江戸後期再刊。[江戸]山城屋佐兵衛板。
【備考】分類「実録」。「仮名手本忠臣蔵」を清の稗史小説風に漢訳したものを、さらに本邦で上梓したもの。文化12年、文政3年、文政8年等の刊本がある。
★原装・題簽付き(1巻のみ欠)・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万2400円】。
50000円 蘭学階梯2
【判型】半紙本2巻2冊。縦234・225粍。
【作者】大槻玄沢作・序。
【年代等】安永10年起草。天明3年9月自序。同年冬、源昌綱(竜橋)・平信敏序。同年12月、桂川甫周・宇晋跋。天明8年3月刊。[江戸]松本平助ほか板。
【備考】分類「外国語」。『蘭学階梯』は大槻玄沢の代表作で、書名は「蘭学へ登るための階段梯子」の意味で、蘭学の研究意義・発達の歴史、オランダ語の文字・発音・文法・訳例などを述べた蘭学入門書。上巻に日蘭通商と蘭学勃興の歴史、下巻にオランダ文法の初歩を記す。大槻玄沢は、一関藩出身の江戸時代後期の蘭学者。名は茂質(しげかた)、字は子煥(しかん)。出身地の磐井から磐水(ばんすい)と号す。『解体新書』の翻訳で有名な杉田玄白・前野良沢の弟子。「玄沢」とは、師である2人から一文字ずつもらってつけた通り名。
★上下取り合わせ本。原装・題簽付き、上巻美本、下巻状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸期板本2冊揃いが、7万3500〜29万4170円】。
2500円 〈開化〉教諭百首
【判型】半紙本1冊。縦222粍。
【作者】高平真藤(岡廼屋)作。前田夏繁序。
【年代等】明治11年8月、内藤耻叟跋。明治11年12月、岡の屋のあるじ跋。明治12年5月、荘司秀鷹序。明治12年6月、楠本正隆序。明治11年12月刊記、明治12年6月刊。[東京]著者(岡廼屋)蔵板。[江戸]浅倉屋久兵衛ほか売出。
【備考】分類「教訓」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5140円】。
3000円 〈浄土安心〉道しるべ〈善導大師法語・円光大師法語・念仏往生伝・念仏勧導記〉
【判型】半紙本1冊。縦226粍。
【作者】甘露庵密成序。
【年代等】寛政6年、仏定跋。明治37年5月刊。[大阪]一心寺施印。沢田吉左衛門売出。
【備考】分類「浄土」。
★原装・題簽付き・美本。
50000円 老人必用養草(老人養草)
【判型】半紙本5巻5冊。縦227粍。
【作者】香月啓益(則真・牛山・貞庵)編。
【年代等】正徳6年春作。正徳6年春、北村可昌(ヨシマサ、伊平・篤所)序。正徳6年2月、春水堂序。同年同月刊。[京都]粕淵権兵衛板(初板本)。
【備考】分類「医学」。『老人必用養草』は元禄の頃、三百年前の養生の心得、飲食、生活環境、心身の養生について述べたものであるが、細部はともかく本質的な記述に気づかされること、同感できることが多くある。 人の生き方の本質は江戸時代と現代でそう大きく変わっていない。それだけに、高齢化社会が世界に先駆けて進んでいる日本で、『老人必用養草』は意義ある書物となるだろう。本書から日常と違った視点で老人の生き方を知ることが出来るからである。その意味でも若い人も、いや若い人にこそ読んでほしい本である。(酒井シヅ〔順天堂大学名誉教授・日本医史学会理事長〕「序――老いを生き、老いを楽しむ江戸の知恵」より)
★原装・題簽2冊存・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、正徳板5冊揃いが、6万4800円〜8万5000円】。
4500円 〈孝行繁栄・目ざまし艸〉人道二十四箇条
【判型】半紙本1冊。縦222粍。
【作者】荒井方久(玉泉堂・玉宝)作。長秀画。
【年代等】天保7年初刊。慶応元年5月補刻。[京都]永田調兵衛板。
【備考】分類「往来物」。『人道二十四ヶ条掟書』の増補・改題本。同書の後に『孝の道しるべ』『〈家内安全〉富貴繁栄丸』『絵本目ざまし艸』の3編を合綴したもの。実際に文政8年刊『〈家内安全〉富貴繁栄丸』(菱屋半兵衛板)や天保3年刊『孝の道しるべ』(刊行者不明)等の単行本が存し、同書広告で各単行本を紹介するように、それぞれの単行本がまず出版され、後にそれらを合冊した本書が板行されたと考えられる。『孝の道しるべ』は、『孝行和讃』風に「希々(たまたま)に人と生れし果報には、万物(もの)の霊(つかさ)と聞からに、たゞ両親(ふたおや)の大恩を、しらでは人といはれまじ…」と七五調で親の高恩と孝のあり方を説いたもの。『富貴繁栄丸』は、薬の能書き風に家内和合・子孫長久・修身斉家の秘訣を説いたもので、「一、第一上をすみやかにして下のいたみをやはらげ…」のように効能(心得)を一つ書きにし、続く「薬味調合」では、「富貴繁栄丸」の成分である「堪忍・思案・了見・分別・善事・陰行・実儀」の七味を掲げ、さらに禁忌(毒だち)として「大酒・博奕・諸勝負・遊芸」など一〇毒やこの薬の使用法などを教える。最後の『絵本目ざまし艸』は、短冊型に縦長に仕切って半丁に2葉ずつの挿絵とイロハ短歌を掲げた往来で、例えば冒頭「いとけなきよりならはぬ文字は」「ろうごくやめどせひがない」のように七・七・七・五で完結する教訓歌になっている。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8230円〜4万6440円】。
3000円 実語教小解
【判型】半紙本1冊。縦227粍。
【作者】文徳堂注・序。
【年代等】寛政6年冬序。寛政8年春刊。[京都]勝村治右衛門板。
【備考】分類「往来物」。『実語教』のみの童蒙用注釈書。注釈文中に「『諺解』に…」と示すように、仏教関連語などについては寛文10年刊『実語教諺解』を参酌するが、そのほかは基本的に独自の施注。『実語教』本文を1〜4句毎に大字・行書・付訓で掲げ、続いて小字の比較的詳しい注釈を施す。字義よりも教訓の趣旨を敷衍することに重点を置き、近世後期の世俗一般に通じる処世訓として説くのが特徴(この点、寛政12年刊『児訓実語教』にも通じるものがある)。庶民における学問の必要性を「本然の智」「人の道」の点から強調し、たとえ手習い嫌いな子であっても、親たる者は「せめつ、すかしつして」何とか学問させよと説いたり、仏書に近い『実語教』が儒道を学ぶ者にも有益なことを諭す。
★原装・題簽付き・状態良好(一部汚損)・稀書。
1500円 伊呂波要言
【判型】半紙本1冊。縦212粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期書カ。
【備考】分類「辞書」。イロハ分けの用語集。
★表紙虫損・状態並み(本文小虫)。
2500円 説教教導要義抄
【判型】半紙本1冊。縦221粍。
【作者】不明。
【年代等】明治6年刊。刊行者不明。
【備考】分類「神道」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4000円】。
6500円 〈八宗起原〉釈迦実録(八宗起原釈迦実録)
【判型】半紙本5合1冊。縦226粍。
【作者】鈴亭谷峨編。橋本玉蘭画。
【年代等】明治16年6月刊。[名古屋]梶田勘助板。
【備考】分類「読本」。
★改装・題簽付き(1巻のみ)・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、7000円〜5万9650円】。
35000円 〈外科収功〉図式(繃縛図式)
【判型】半紙本1冊。縦230粍。
【作者】大槻茂禎(大槻磐里・玄幹)作(附言)。鏑木雲潭画。
【年代等】文化10年6月附言。文化10年9月、桂国寧序。文化10年秋、岡惟徳跋・刊。刊行者不明。
【備考】分類「医学」。『泰西外科収功』3巻本のうち「図式」のみの単行刊本。
★原装・題簽付き・美本・本文色刷り。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、12万6000円〜12万9600円】。
8500円 〈大経〉四十八願和訓図会
【判型】半紙本5巻5冊。縦221粍。
【作者】諦浄・休成・無戒子作。
【年代等】文久元年春初刊。明治初年再刊。[京都]丁子屋七兵衛ほか板([京都]西村七兵衛後印)。
【備考】分類「仏教」。
★原装・題簽付き・状態並み(表紙一部汚損)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万円〜2万7000円】。
5000円 日本列女伝
【判型】半紙本3巻3冊。縦224粍。
【作者】小島玄寿(橡木模範女学校校長)編。
【年代等】明治11年3月、木城花野跋。同年9月、中邨正直(敬宇)序。明治11年9月初刊。[栃木]山中八郎蔵板。[東京]山中市兵衛売出。
【備考】分類「伝記」。1巻「孝弟伝」、2巻「貞順伝」、3巻「母儀伝」からなる日本人列女伝。
★原装・題簽付き(下巻欠)・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万1500円】。
15000円 西洋時計便覧
【判型】折本1帖。縦182粍。
【作者】柳河春三(柳の園の主)作・序。
【年代等】明治2年刊。[東京]大和屋喜兵衛板。
【備考】分類「理学」。西洋時計の解説書。西洋時計の必要性を説き、西洋時計の文字の読み方や時刻法を、日本式の時刻法と対比させ、図解も多数盛り込んで解説し、巻末に日出・日没・六時の時刻表や寒暖計の摂氏・列氏・華氏比較表も掲げる。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万7000円(小虫損)〜15万1200円】。
13000円 豆腐百珍(正編)
【判型】縦長本1冊。縦213粍。
【作者】醒狂道人(曹谷学川ソウタニガクセン・向必醇カヒツジュン)編。
【年代等】天明元年12月、曹晁子九氏序。天明2年5月刊。[大阪]藤屋善七ほか板。
【備考】分類「料理」。『豆腐百珍』は、天明2年(1782年)に刊行された100種類の豆腐料理の調理方法を解説した料理本である。醒狂道人何必醇(すいきょうどうじんかひつじゅん)の戯号で著されているが、大坂で活躍した篆刻家の曽谷学川の著述とされる。版元は大阪の春星堂藤屋善七。この本は好評を博し、『豆腐百珍続編』、『豆腐百珍余録』などの続編が刊行され、さらには蒟蒻や鯛、甘藷の百珍本が刊行されるなどのブームとなった(Wikipedia)。
★原装・題簽付き・並本(小虫*数丁虫損の目立つカ所あり)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、正編が、2万5000円(傷み本)〜11万8800円】。
10000円 〈上野尚志編輯〉勧懲一歩・二歩・三歩・四歩・五歩
【判型】半紙本5巻5冊。縦221粍。
【作者】上野尚志編・序。神尾成教ほか校。
【年代等】明治12年10月自序。明治13年2月〜明治14年5月刊。[長野]上野尚志蔵板。[東京]石川治兵衛売出。
【備考】分類「教訓」。
★原装・題簽付き・状態良好・5編揃いは稀。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1冊端本が2000円〜3100円】。
36000円 〈佐藤信淵著述〉草木六部耕種法[〈草木〉六部耕種法]
【判型】半紙本9編20巻16冊。縦223粍。
【作者】佐藤信淵(椿園・元海甫)作。市川清流校。
【年代等】天保3年6月、佐藤信昭(外庵)序。明治7年7月刊。[東京]和泉屋吉兵衛ほか板。
【備考】分類「農業」。草木六部耕種法=幕末の佐藤信淵の主著。全20巻。本書により信淵は、宮崎安貞、大蔵永常とならび〈江戸時代の三大農学者〉と称される。1829年(文政12)脱稿したが、公刊は明治以後である。有用植物の利用対象を、根・幹・皮・葉・花・実の六部にわけ、それぞれに属する植物の栽培法を解説している。この分類はほかに例がなく、信淵の独創とみなされる。登場する植物は約300種。もっとも重要なのは需実種で、イネをはじめ穀物、マメ類、ウリ類、ナス、ナタネ、ワタ、果樹など広範囲な種類がふくまれる(世界大百科事典)。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4万5000円〜12万6000円】。
3500円 〈吉凶占〉東方朔秘伝置文(貞享3年)
【判型】半紙本3巻合1冊。縦225粍。
【作者】不明。
【年代等】貞享元年夏、入窓軒序。貞享3年2月刊。[大阪]敦賀屋九兵衛板(後印)
【備考】分類「占卜」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、貞享板が、2880〜8400円】。
9000円 大原問答絵鈔(和字大原問答)
【判型】半紙本2巻2冊。縦224粍。
【作者】不明。
【年代等】寛政2年冬、杜多定玄序。寛政3年1月刊。[京都]菊屋長兵衛ほか板。
【備考】分類「浄土」。
★原装・題簽付き・美本(刷り良好)・稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万2960円】。
25000円 江戸名所花暦(江戸遊覧花暦)
【判型】半紙本4巻4冊。縦228粍。
【作者】岡山鳥オカサンチョウ編。長谷川雪旦画。
【年代等】文政9年10月、竿斎道人序。文政10年初刊。天保8年1月再刊。明治26年12月再刊。[東京]博文館(発行者:大橋新太郎)板。
【備考】分類「地誌」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明治板が、9万1800円〜9万6690円、江戸板が77万1420円】。
4000円 三考釈義(初編)
【判型】半紙本1冊。縦227粍。
【作者】中茎暘谷(中茎謙・暘谷老人・?斎)作。関根惟清注。関根惟明校。
【年代等】弘化3年2月、藤波氏朝序・刊。[下野結城]?斎(著者)蔵板。
【備考】分類「国学」。本書は初編のみ。国学に基づき、「三国(日本・唐・天竺)の書の大意」を述べた書。日本・唐・天竺の3国の書を国学的立場から解釈し、人の行うべき行動・知るべき知識について説く。*名古屋大学HP
★原装・題簽欠・状態良好・稀書。
12000円 饒舌録(〈俳諧〉饒舌録)
【判型】半紙本2巻2冊。縦225粍。
【作者】元木網(元木阿弥)作。
【年代等】文化元年5月、冬?居士トウコウコジ序。文化元年8月刊。[江戸]前川弥兵衛板。
【備考】分類「俳諧」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸期原装本が、1万8000円〜8万4000円】。
20000円 俳諧天爾波抄(俳諧天尓波鈔)
【判型】半紙本6巻6冊。縦229粍。
【作者】富士谷御杖ミツエ(北辺大人)作(口授)。浦井有国編(筆受)
【年代等】文化3年夏、浦井有国序。文化3年10月、皆川愿序。文化4年11月刊。[江戸]南台蔵板。野田七兵衛ほか売出。
【備考】分類「俳諧」。
★原装・題簽付き・色刷り模様表紙・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万240円〜5万円】。
3500円 民間経済録(初編・二編)
【判型】半紙本2巻2冊。縦223粍。
【作者】福沢諭吉作・序。
【年代等】初編=明治10年11月自序。同年12月免許・新刻。明治12年12月以降(証紙の漉入紙)再刊。[東京]福沢氏蔵板。慶應義塾出版社ほか売出。二編=明治13年6月自序。同年8月刊。[東京]福沢氏蔵板。慶應義塾出版社ほか売出。
【備考】分類「経済」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2冊揃いが、4200円〜3万240円】。
6000円 物数称謂
【判型】半紙本1冊。縦238粍。
【作者】岡田挺之(新川)編・序。重松驥校・書。
【年代等】寛政8年1月自序・初刊([名古屋]永楽屋東四郎原板)。明治36年12月求板。[名古屋]豊田棄三郎板。
【備考】分類「辞書」。天時・地理・人品・宮室・食膳・佩服・器財・動物・植物・通用の10分類に分けて主な単語の数量表現等を集めたもの。数量表現や数詞の重要資料。
★原装・題簽付き・極美本・稀書。
10000円 増山の井(増山井四季之詞)
【判型】半紙本2巻1冊。縦228粍。
【作者】北村季吟作。
【年代等】寛文3年11月作・初刊。安永3年1月再刊。[江戸]戸倉屋喜兵衛板。
【備考】分類「俳諧」。寛文3年刊。季吟作、慶安元年刊『山之井』に漏れた四季の詞を類集したというが、実際は野々口立圃の『嚔草(はなひくさ)大全』を改訂したものという。
★原装、題簽付き・状態良好。 【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5000円〜3万円】。
12000円 〈和歌連俳〉異名分類抄(異名分類鈔)
【判型】半紙本4巻1冊。縦223粍。
【作者】入江昌喜(蘆父)編・序。
【年代等】天明3年2月自序。寛政5年初刊。寛政6年1月再刊。[大阪]森本太助ほか板。
【備考】分類「辞書」。見返しに「此書は、もろもろの異名を集、証歌・証文をのせ、誤を正し、註を加へ、天地・神祇・人倫・居所・器財・衣食・鳥獣・虫魚・草木等悉く部類を分、見安からしめ、和歌・連俳の便りに備ふ」と紹介する。
★原装・題簽付き(かすれ)・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万7280円〜6万3000円】。
7500円 誹諧大成しんしき(誹諧新式目)
【判型】半紙本1冊。縦228粍。
【作者】白梅園鷺水(青木鷺水)編・序。柏屋種充増補(新式或問)。
【年代等】元禄11年2月跋・刊。[京都]中西卯兵衛板(後印)。
【備考】分類「俳諧」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、元禄板原装本が、8400円〜2万5000円】。
4000円 伊吹於呂志(気吹?)
【判型】半紙本2巻2冊。縦237粍。
【作者】平田篤胤作(講説)。門人等筆記。小島元吉ほか序。
【年代等】文化10年頃講説。江戸後期刊。[江戸]気吹舎塾(伊吹廼舎塾)蔵板。
【備考】分類「国学」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円】。
8000円 〈百福基本〉勧善録
【判型】半紙本1冊。縦227粍。
【作者】中江藤樹作。
【年代等】寛政4年6月刊。[大阪]小川屋六蔵ほか板。
【備考】分類「教訓」。『勧戒全書』から「勧善録」「辨惑立志」「陰隲解」「種子方」4章を抜粋し、巻末に「親親仁民愛物(親を親しみ、民を仁(あわれ)み、物を愛す)」を増補したもの。以上の内冒頭の「勧善録」以外は、岩波文庫『鑑草』附録「陰隲」に所収。
★原装・題簽付き(表紙やや痛み)・状態良好・極稀書(『国書総目録』になし)。
30000円 〈六分円器〉量地手引草
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】村田如訥(朽木軒・村田佐十郎・恒光)編。
【年代等】嘉永6年秋、土井有恪(?牙ゴウガ)序・刊。[江戸]学而堂板。
【備考】分類「測量」。購入当時の関連書の価格メモ入り(本書は7匁)。村田恒光(?−1870)=幕末の和算家、測量家。村田光窿(こうりゅう)の孫。伊勢津藩士。祖父に測量術をまなび、江戸で長谷川寛(ひろし)の高弟となる。楕円についての「算法側円詳解」、六分円儀による陸地測量法「量地手引草」などを刊行。藩校有造館の講師をつとめ、門人に柳楢悦(ならよし)ら。明治3年9月14日死去。字は如訥。通称は佐十郎。号は栢堂(コトバンク)。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5万円〜9万1800円】。
13000円 西山遺事[西山公御遺事・桃源遺事](3冊本)
【判型】半紙本10巻3冊。縦242粍。
【作者】安積覚ほか作。三木之幹(幾右衛門)・宮田清貞(半左衛門)・牧野和高(杢之助)編。
【年代等】元禄14年12月作。宝永7年12月、重遠跋。江戸後期書カ。
【備考】分類「伝記」。水戸藩2代藩主徳川光圀の言行録。光圀に仕えた三木之幹、宮田清貞、牧野和高の3人が、光圀の没した翌1701年(元禄14)に編集。5巻。一名《桃源遺事》。逸話を豊富に盛り込んでいるだけでなく、本書だけが伝える事跡も多く、光圀の伝記史料としてすこぶる価値が高い。和文で書かれているため光圀の伝記中では最も広く流布し、後世の光圀像の形成に大きな影響を及ぼした点でも重要である(コトバンク)。
★原装・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5万2500円〜6万900円】。
35000円 諺草(諺艸)
【判型】半紙本7巻7冊。縦223粍。
【作者】貝原好古編。
【年代等】元禄12年作。元禄13年7月、上野恵迪(遜斎)跋。元禄14年1月初刊([京都]田中庄兵衛原板)。江戸後期再刊。[京都]丸屋善兵衛板。
【備考】分類「俚諺」。刊本は、享保6年再刊。文化12年再刊。イロハ順に諺と俗語を掲げて典拠と意味を説明したもの。
★原装・題簽付き・美本。
40000円 一休禅師一代記[一休禅師一代記図会・一休一代記図会](1-5編)
【判型】半紙本5編5冊。縦217粍。
【作者】桜花亭江島作・序。吉重・芳晴画。
【年代等】嘉永6年1月作・序・刊。[江戸]山口屋藤兵衛板。
【備考】分類「合巻」。4巻第1丁乱丁のため別本の参考画像を掲げた。
★原装・題簽付き・美本。5編揃いは稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、初編〜3編3冊が2万5000円、初編1冊が1万2600円、2編1万円】。
4200円 予州安西往生記(安西法師往生記・総誉安西法師往生記)
【判型】半紙本1冊。縦227粍。
【作者】竜珂作。
【年代等】正徳2年3月、覧光跋。天保11年6月刊。[江戸]三縁山(増上寺)西渓竹叢軒蔵板。
【備考】分類「浄土」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4000円〜1万6200円】。
9000円 中臣祓指掌
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】三木広隆作。
【年代等】文政8年5月、吉川家序・刊。刊行者不明。
【備考】分類「神道」。
★原装・題簽付き・美本。稀書(『国書総目録』に2カ所)。
9000円 官職知要
【判型】半紙本3巻3冊。縦225粍。
【作者】里見安直作。
【年代等】元禄15年9月、宇都宮由的序。享保3年8月刊。[京都]出雲寺和泉掾板。
【備考】分類「法制」。御書物、官職の起元より位階姓氏等44条を記す。
★原装・題簽付き・概ね良好(一部小虫)。
25000円 養蚕秘録[〈勧農叢書〉養蠶秘録]
【判型】半紙本3巻3冊。縦225粍。
【作者】上垣守国作。
【年代等】享和2年1月、桜井篤忠序。享和2年1月、加藤為貞跋。享和2年8月自序。享和2年冬、関口源?跋。明治20年4月、織田完之序。明治20年12月再刻。[東京]穴山篤太郎(有隣堂)板。
【備考】分類「蚕業」。上垣守国は、宝暦3(1753)年に蔵垣で生まれました。18歳の時に奥州(今の福島県)へ行き蚕種を購入し研究をはじめ、20歳の時から養蚕を但馬、丹波、丹後地方に広めました。その後、享和2(1802)年『養蚕秘録』(上・中・下巻)を著しています。『養蚕秘録』は、蚕の起源から種類、伝説、飼育法等を絵入りで解説したもので、フランス、イタリア等で翻訳されています(参考:伊藤芳樹『青い目の養蚕秘録』大日本蚕糸会、1992 *上垣守国養蚕記念館HP)。
★原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明治板が、4万8000円〜10万8000円】。
4500円 円光大師御忌勧誘記[〈円光大師〉御忌勧誘記]
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】不明。
【年代等】文化3年11月、華頂山知恩教院都監跋・刊。
【備考】分類「浄土」。
★原装・題簽付き・美本。比較的稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6000円〜1万2960円】。
2500円 〈三則説教〉心学道しるべ(初編)
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】柴田游翁(艾軒)作。上田貞幹編(聞書)。
【年代等】明治6年8月、木村吉保序。明治6年10月刊。[京都]修正舎板。
【備考】分類「心学」。
★原装・題簽欠・美本。
10000円 神敵二宗論辨妄
【判型】半紙本2巻2冊。縦231粍。
【作者】誓鎧作。
【年代等】明治4年秋序・刊。刊行者不明。
【備考】分類「真宗」。平田篤胤作『神敵二宗論(出定笑語付録)』(文化10年頃作。一向宗と日蓮宗とを神敵二宗として排撃した論)に対する仏教側の反駁論。
★原装・題簽付き・状態良好(数丁小虫)。稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万円〜2万3000円】。
3000円 小学試験法
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】金子尚政作・序。
【年代等】明治7年8月序。明治7年10月刊。[?]文徳堂板。
【備考】分類「近代教育」。下等小学8級から1級までの各教科の試験法についての教師指導書。
★原装・題簽欠・状態良好。
10000円 〈増補〉永代重宝記(〈増補〉永代重宝記宝蔵)
【判型】半紙本6巻1冊。縦226粍。
【作者】不明。
【年代等】元禄8年1月初刊。宝暦10年5月増補・刊。[京都]銭屋三郎兵衛板。
【備考】分類「事典」。第1巻「御高札式目」「当用書礼之品」「当用諸礼之大方」、第2巻「養生総論」ほか養生諸説、第3巻「灸法の指南」ほか医学・妙薬等、第4巻「春夏秋冬の説」「京・江戸年中行事」「食物本草要歌」、第5巻「万年暦」「夫婦相性吉凶の事」「唐尺の事」ほか、第6巻「当世料理の部」など生活全般の記事を集録した重宝記。
★原装・題簽付き・状態良好(数丁小虫)。厚冊本。
4000円 〈雅俗〉故事新編
【判型】半紙本2巻2冊。縦221粍。
【作者】板井慶次カ編。
【年代等】明治17年7月例言。明治18年1月版権免許。明治18年11月刊。[東京]目黒十郎板。
【備考】分類「辞書」。
★原装・題簽付き・美本。
16000円 近世奇跡考[奇跡考・続骨董集]
【判型】半紙本5巻2冊。縦225粍。
【作者】山東京伝(醒々斎・山東軒主人)作・凡例。喜多武清画。
【年代等】文化元年3月凡例。文化元年5月、亀田鵬斎(興オコル)序・刊。明治初年再刊。[東京]松山堂書店板。
【備考】分類「随筆」。京伝の考証随筆である。凡例によれば、古い時代の考証は良くされるが、さほど昔の時代ではないため疎かに扱われがちな近世初期の事物について、考証したという。また考証にあたっては、些細なことでも典拠が得られなければ載せない、“奇を好むにすぎて、あらぬ虚譚(きょだん)を述べ、考え疎かにして口碑の誤りを伝うる説と同じく見ることなかれ”とあり、考証内容に自信のほどが窺える(東京大学附属図書館HP)。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万7000円〜3万2400円】。
20000円 分限夢物語[数学守雌録]
【判型】半紙本3巻3冊。縦226粍。
【作者】三橋正富作。丹羽桃渓図。中馬潤序。
【年代等】安永7年〜寛政12年作。享和2年12月初刊。明治初年後印。刊行者不明。
【備考】分類「和算」。下巻第9丁欠。彫工:松井忠蔵。上巻で大数を量ること、中巻で開方(開平法・開立法など累乗根を求める計算法)、下巻で天元術(中国で生まれた代数問題の解法)などを和算の知識をテーマに綴った物語。
★原装・題簽欠・状態良好。稀書(『国書総目録』で東北大のみ)。
7000円 〈首書〉土佐日記
【判型】半紙本2巻2冊。縦225粍。
【作者】京極黄門奥書。
【年代等】宝永4年5月初刊。[京都]出雲寺和泉掾原板。明治初年再刊。[東京]青木嵩山堂板。
【備考】分類「紀行・注釈」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8000円〜4万3200円】。
15000円 雑字類編
【判型】半紙本7巻2冊。縦225粍。
【作者】柴野栗山作。柴野貞穀サダヨシ(小輔)編・序。辻言恭(子礼)校。
【年代等】明和元年3月、柴野貞穀序。同年同月凡例。天明6年6月刊。[江戸]汎愛堂蔵板。[京都]俵屋清兵衛ほか売出。
【備考】分類「辞書・漢詩文索引」。見出し語をイロハ順にまとめ、その中を天文・地理から動物・植物に至る18門に分類、約3万語を収める(漢語は白話小説の用語が主流)。凡例に言う如く「質実的切」な日常語の「事ヲ記シ実ヲ録スル為」に漢字表記を求めさせる一種の表現辞典である。少なからぬ外来語を登載する点に特徴があり、この種の辞書として後世に最も影響を与えた(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付き・美本・帙入り。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明治板(虫損本)が1万8510円】。
27000円 主従心得草(初〜5編)
【判型】半紙本5編10巻10冊。縦227-229粍。
【作者】寿福軒真鏡(安楽主人・西誉)作・序。春亭・柳川重信画。
【年代等】初編:文政6年1月自序・刊。[江戸]刊行者不明。2編:天保13年4月自序。天保14年7月作・刊。[江戸]和泉屋仁三郎ほか板。3編:弘化4年1月刊。[大阪]秋田屋太右衛門ほか板。4編:弘化4年5月刊。[江戸]和泉屋庄治郎板。5編:弘化4年6月刊。[江戸]和泉屋庄治郎板。
【備考】分類「心学」。著者は江戸下谷金杉・安楽寺住職。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万円〜7万200円】。
13000円 商人生業鑑(弘化板)
【判型】半紙本5巻5冊。縦225粍。
【作者】岩垣光定作・序・跋。守岡光信画。
【年代等】宝暦7年1月、桃渓逸人序。宝暦7年1月自序・初刊。弘化3年4月再刊。[京都]菱屋孫兵衛板。
【備考】分類「商業」。宝暦7年初刊。明和9年再刊。文政元年再刊。弘化3年再刊。
★原装・題簽付き・状態良好(やや小虫)。
9000円 松陰先生武教講録[武教全書講録](慶応4年)
【判型】半紙本2巻合1冊。縦226粍。
【作者】吉田松陰作。
【年代等】安政3年12月作。慶応4年3月刊。[長門]松下村塾板。
【備考】分類「兵法」。袋綴じを展開して抄録。本書は、山鹿素行を信奉する吉田松陰が安政3年に親戚子弟に素行作『武教小学』を講じた際の講義録を上梓したもの。ただし、本書には『武教小学』以外の記述がないため、事実上『武教小学講録』と言うべきもの。本書で松陰は、「士道」と「国体」の大略を述べた『武教小学』序文を何よりも重視し、「此序ノ大主意ヲ能々呑込給ヘ」と開口一番に述べた。「士道」と「国体」の精神を後世に伝えるには、中国生まれの『小学』では片手落ちであり、「国体ヲ失フ様ニ成行クコト免カレザルヲ、先師(山鹿素行)深ク慮リ給フ。是、『武教小学』ヲ作ル所以也」と述べ、『武教小学』の本質を次のように突いた。「扨、其士道・国体ハ甚切要ノ事ナレバ、幼年ノ時ヨリ心掛サセ、工夫サスベキコト、是、『小学』ノ本意ニテ、詰リ、志人仁人ト成ル様ニトノ教誡ナリ。是、此序ノ大意、即チ、此書ノ大意也」。松陰はこの序文こそが本書の神髄と見なした。
★原装・題簽付き(下巻欠)・状態並み(表紙・本文小虫)。
10000円 蓮如上人御一生記絵鈔[〈浄土真宗〉蓮如上人御一生記絵鈔・蓮如上人御一生記絵抄](文化板)
【判型】半紙本3巻3冊。縦225粍。
【作者】了辨作。
【年代等】寛政5年2月、粟津義圭序。寛政6年春初刊([京都]丁子屋九郎右衛門原板)。文化8年春再刊。[京都]銭屋利兵衛求板。
【備考】分類「真宗・伝記」。
★原装・題簽付き・美本。文化板は希少。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万円(痛み本)〜3万7800円】。
6000円 蓮如上人御物語(安永板)
【判型】半紙本2巻2冊。縦223粍。
【作者】実悟作。
【年代等】安永9年春、知慶序。安永9年1月刊。[京都]河南儀兵衛ほか板。
【備考】分類「真宗」。実悟作『蓮如上人一期記』抄出本。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、安永板が7000円〜2万8000円】。
36000円 〈新彫〉和漢武家名数(倭漢武家名数)
【判型】半紙本5巻5冊。縦225粍。
【作者】神田白竜子(勝久・講武堂)編・序。
【年代等】正徳6年4月自序。正徳6年7月初刊([江戸]升屋五郎右衛門ほか原板)。江戸中期再刊。[京都]菊屋七郎兵衛後印。
【備考】分類「語彙」。
★原装・題簽付き・状態良好。稀書。
5000円 臨時客応接
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】和田信定(未学堂)作(授)。和田信篤・増田敬哉編(受)。
【年代等】文政2年12月、亀田鵬斎(興)序。文政3年2月、蜀山人序・刊。[江戸]須原屋佐助板。
【備考】分類「礼法」。表紙見返しの説明に「此書は、礼法を和げて体とし、倹約を用とし、取次のもの、綿襷、前垂、脇差の事より茶・煙草盆、及び手元有合の品を以て四季献立料理仕方、其外、饗応の次第、給仕立廻に至迄、百ヶ条に諭し、山出しの召使にも出来易く、しかも客人の心に応ぜしめ、高貴の饗応にも比すべきの作意にして、平がなを附し、婦人・小子と雖ども解し易く、客あしらひの便利なる事、実に近世未曾有の珍書なり」とある。
★原装・題簽欠・状態並み(小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5400円〜3万1500円】。
5000円 算法智恵海大全
【判型】半紙本1冊。縦231粍。
【作者】不明。
【年代等】寛政5年初刊。寛政頃再刊。[大阪]吉文字屋市左衛門板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽付き・状態良好(表紙やや痛み、本文良好)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5660円〜4万9370円】。
5000円 雅俗幼学新書
【判型】半紙本2巻2冊。縦225粍。
【作者】森源愿(ゲンゲン楓斎)編・校。
【年代等】文政10年10月作。安政元年12月、田祐順仲序。安政2年7月、森誠(子慎)跋。明治初年刊。[東京]紙屋徳八ほか板。
【備考】分類「辞書」。言語の道や万物の称謂は世に従って変わるとして、邇言すなわち卑近なことばと、雅言とを網羅し、細大遺すところなく集めたもの。童蒙のために編したので「幼学」と言っている。イロハ順に、その中を、天地・時候・神仏・官位・名字・人物・身体・衣服・飲食・器財・動物・植物・数量・言語の14部門に分ける。漢字漢語に一々読みを施すが、その読みには古い雅語と新しい俗語とがあり、俗語には、当代のことばを取り入れた特色のあるものが相当数ある。辞書史上、節用集類とは異なった編纂で、注意すべきものである(「日本古典文学大辞典」参照)。辞書。二巻。森源愿編。1827年成立。節用集と漢和辞典を合わせたような体裁で、俗語・擬声語・擬態語を多く採録している(コトバンク)。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円】。
4000円 経学要字箋
【判型】半紙本2冊(3巻本のうち中巻欠)。縦220粍。
【作者】穂積以貫(能改斎)作。
【年代等】享保16年1月、北谷周徳(琳竹)序。享保16年9月刊。[大阪]松村九兵衛板。
【備考】分類「漢学」。
★原装・題簽付き(上巻摩滅)・状態良好。稀書。
9000円 〈頭書図入〉窮理童子教
【判型】半紙本2巻2冊。縦225粍。
【作者】青木東江(清輔)作・序。芳川俊雄(春濤)校・序。
【年代等】明治6年2月自序・刊。[東京]紀伊国屋徳蔵ほか板。
【備考】分類「往来物」。窮理学(本書頭書に「天地の間にある万物の道理を究め其物の源質を知り、しかる後に之を人の用に供給するの学問」と説明)上の基礎知識をほぼ七五調の文言で綴った手本。『童子教』と称すが、いわゆる『実語教・童子教』とは何の関連もない。上巻では第1章「究理の要義」で窮理学のあらましを述べ、第2章「空気の事」で空気の特性や大気に関する諸説を展開する。また下巻では第3章「風の事」で風の原因やその作用、気候や季節との関わりなどについて、第4章「熱気の事」で熱の作用や熱の五源(太陽熱・火熱・電熱・固有熱・相撃熱)、熱の性質、寒暖計などについて述べる。本文を大字・5行・付訓で記す。頭書には、本文の関連記事や挿絵を掲げ、エヤ(エア)ポンプ・晴雨鍼・風雨鍼・風速計・反射鏡を始めとする実験器具や測定器なども紹介する。
★原装・題簽付き(下巻欠)・状態良好。
10000円 日蓮上人一代図会
【判型】大本6巻合1冊。縦256粍。
【作者】中村経年(松亭金水)作。葛飾北斎画。梅亭金鵞書。
【年代等】安政5年8月、日琢(小湊・誕生寺住職)序。同年9月初刊。[江戸]松栄山大法寺蔵板。
【備考】分類「読本」。彫工=江川仙太郎。
★改装・題簽欠・並本(刷り良好、一部汚損)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸期板本が2万5000円】。
3500円 十二月往来〈同和歌花鳥帖〉
【判型】特大本1冊。縦289粍。
【作者】大谷永庵(業広)書。
【年代等】享和元年12月初刊。[京都]近江屋重兵衛板。
【備考】分類「往来物」。前半に四季の手紙、後半「花鳥帖」に四季の和歌を収録した手本。前半の手紙文は新年挨拶状以下12通で、いずれも大字・3行・無訓で記す。内容は四季や年中行事(元朝参り、賀茂原見物、賀茂競馬見物、天夕、日吉参詣など)にまつわるものがほとんどである。後半「花鳥帖」は、例えば1月は柳と鴬、2月は桜と雉のように、月毎の花鳥を主題にした和歌を2首ずつ(合計24首)収めたもので、並べ書きと散らし書きを交互に織り混ぜながら綴る。また、巻末に漢詩文ならびに和歌6編を載せる
★原装・題簽付き・状態良好(表紙やや痛み)。
19000円 風俗文選
【判型】大本10巻9冊。縦259粍。
【作者】五老井許六編・序・跋。月沢律師李由(賢年)ほか序。
【年代等】宝永元年秋、落柿舎去来序。宝永元年12月、東華坊支考序。宝永2年自序。宝永3年3月、松?村跋。宝永3年9月自跋・刊。[京都]野田弥兵衛板。
【備考】分類「俳諧」。江戸中期の俳人許六が、芭蕉の遺志をついで編んだ最初の俳文選集。許六、芭蕉、支考、李由、去来ら28人の俳文約120篇を収録。最初、去来の三回忌、芭蕉の十三回忌の記念出版として、蕭院の「文選」にならって「本朝文選」の書名で刊行されたが、翌年「風俗文選」と改題して広く流布し、後世に影響を与えた(岩波書店HP)。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万7000円〜19万4400円】。
10000円 〈万家日用〉永代調法記宝庫[〈増補〉永代重宝記・〈万家日用〉永代調法記](文政6年)
【判型】大本6巻1冊。縦255粍。
【作者】不明。
【年代等】元禄8年1月初刊。宝暦10年5月増補・刊。文政6年1月再刊。[大阪]加賀屋善蔵板。
【備考】分類「事典」。第1巻「御高札式目」「当用書礼之品」「当用諸礼之大方」、第2巻「養生総論」ほか養生諸説、第3巻「灸法の指南」ほか医学・妙薬等、第4巻「春夏秋冬の説」「京・江戸年中行事」「食物本草要歌」、第5巻「万年暦」「夫婦相性吉凶の事」「唐尺の事」ほか、第6巻「当世料理の部」など生活全般の記事を集録した重宝記。
★原装・題簽付き・状態良好。厚冊本。
3500円 〈狂歌〉浪花丸(狂歌浪花丸)(稀書複製会版)
【判型】半紙本1冊。縦235粍。
【作者】白縁斎梅好(陰山梅好)編・序(原本)。山田清作編(複製本)。
【年代等】明和8年1月序・刊([大阪]白縁斎蔵板。江島屋庄八ほか売出)。大正14年9月刊(複製)。[東京]米山堂板。
【備考】分類「狂歌」。稀書複製会第4期11回。彫工:大塚裕次。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4000円〜8640円】。
13000円 日蓮大士真実伝
【判型】大本5巻5冊。縦260粍。
【作者】小川孝栄(泰堂)編。長谷川雪堤(巌松斎宗一)画。田中吉右衛門(甘志)校。宮城玄魚・小原竹堂書。
【年代等】安政7年春、小山陰士序。万延元年5月、小山泰堂題辞。文久元年12月、八溝山人序。元治元年3月、権中納言実順(今出川実順イマデガワサネアヤ)序。慶応3年4月刊記。慶応4年3月序・初刊。明治初年再刊。[東京]日蓮宗大教院蔵板。須原屋茂兵衛ほか売出。
【備考】分類「伝記」。発起人:近江屋与左衛門(義徳)・明石屋源兵衛(尚親)。彫工:朝倉伊八・清水柳三。
★原装・題簽付き(2・5巻のみ存)・状態概ね良好(見返し痛み)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5冊揃本が、1万5000円〜3万5000円】。
8500円 立正安国論新註
【判型】大本3巻3冊。縦256粍。
【作者】日英上人(英園院)注・序。
【年代等】天保4年7月自序。天保6年3月初刊。明治初年再刊。[京都]村上勘兵衛板。
【備考】分類「日蓮」。初刊年代は上巻末の年号記載による。
★原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万円〜3万7800円】。
4000円 閑聖漫録
【判型】大本1冊。縦251粍。
【作者】会沢安(正志・恒)作。
【年代等】文久3年冬、石河幹脩跋。文久3年11月刊記。元治元年春、青山延光序・刊。[水戸]須原屋安治郎ほか板。
【備考】分類「随筆」。
★原装・題簽付き・状態良好(表紙やや汚損)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5000円〜1万6200円】。
28000円 〈六樹先生判・紅翠斎主画〉狂歌百人一首〈文化新撰〉
【判型】大本1冊。縦266粍。
【作者】石川六樹園編。玉光舎占正校。北尾重政(紅翠斎繁昌)画。
【年代等】文化6年9月初刊([江戸]角丸屋甚助原板)。江戸後期再刊。[江戸]岡田屋嘉七ほか板。
【備考】分類「狂歌」。
★原装・題簽付き・状態良好(数丁小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、10万〜16万円】。
30000円 伊勢物語古意・よしやあしや[予之也安志夜]
【判型】大本7巻7冊。縦261粍。
【作者】賀茂真淵注。上田秋成校(「よしやあしや」)。
【年代等】享保年間作。寛政5年9月刊。[大阪]渋川与左衛門ほか板。
【備考】分類「物語・注釈」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8万4000円〜14万1940円】。
15000円 近世叢語
【判型】大本8巻4冊。縦261粍。
【作者】角田九華(簡・大可)作・序。
【年代等】文化13年10月自序。文政5年11月凡例。文政11年春刻成。文政11年5月、頼山陽(襄)序。文政11年10月、佐藤坦(一斎)序・刊。[大阪]加賀屋善蔵ほか板。
【備考】分類「随筆」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、7万200円】。
2000円 〈京師複刻〉日課念仏士女訓(日課士女訓・士女訓)(異板)
【判型】大本1冊。縦264粍。
【作者】念海(倫譽念海大僧正)作・序。定伝序。隆円跋。
【年代等】文化8年7月念海序。文政10年3月定伝序。同年同月跋・刊。刊行者不明。
【備考】分類「浄土」。首題に「につくわねんぶつじによくん」とルビを振る。
★原装・題簽欠・【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4630円〜7020円】
9000円 万民徳用(江戸後期)
【判型】大本1冊。縦258粍。
【作者】鈴木正三作。
【年代等】寛文元年初刊。江戸後期再刊。刊行者不明。
【備考】分類「仏教・教訓」。鈴木正三が著した、日常生活に即した仏教徒のあるべき姿を説いた著作。具体的には「修行之念願」「三宝徳用」「四民日用」の三部からなる。成立年代は「修行之念願」が慶安5年(1652)であり、「三宝徳用」が慶安3年(1650)であり、「四民日用」は武士日用のみ、寛永8年(1631)に和歌山で正三縁者の家で書いたという。ところが、開版が慶安2年のため、前者二論の著述年時には議論がある。内容は、一般に江戸時代の諸階級に於ける修行のありようを示したのは、最後の「四民日用」である。修行即仏行の考えを、それぞれの階級(士農工商)に当て嵌め、職業即仏行に昇華させたものである。正三独自の仏法世法観を知るために、重要である。また、中村元博士は、正三の発想がマックス・ウェーバーのプロテスタンティズム分析と重なると評価される。一方で、当時の階級差別をそのまま無批判に受け容れていることについて、仏道者の平等観念に抵触するとの指摘もある(つらつら日暮らしWiki〈曹洞宗関連用語集〉参照)。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円】。
12000円 神国決疑編
【判型】大本3巻3冊。縦260粍。
【作者】竜野煕近作。英中玄賢序。
【年代等】寛文初年作。延宝元年2月、辨之跋。延宝5年10月、泊如運敞序。元禄4年9月刊。[京都]古藤七郎兵衛板。
【備考】分類「神道」。
★原装・題簽付き(下巻題簽欠)・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3冊本が1万5000円〜2万5000円】。
15000円 茶経詳説
【判型】大本3巻外集1巻2冊。縦260粍。
【作者】大典顕常作。
【年代等】安永3年1月、香海序。安永3年2月刊。[京都]林喜兵衛ほか板。
【備考】分類「茶道」。陸羽作『茶経』の注釈書。日本の飲茶の歴史にも触れる。
★原装・題簽付き・美本・帙入。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万8000円〜6万4800円】。
3000円 葬事略記
【判型】大本1冊。縦266粍。
【作者】角田忠行作。師岡正胤跋。
【年代等】江戸末期初刊。明治初年再刊。刊行者不明。
【備考】分類「祭祀」。彫工:樋口与兵衛。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1000円〜1万8510円】。
13000円 家職要道(初編・初板本)
【判型】大本2巻2冊。縦255粍。
【作者】正司南鴃(正治)作・序、松川半山(真水)画・略注、荒木八十五翁跋。
【年代等】嘉永4年春序。慶応2年初刊(初編)。[大阪]河内屋佐助(三木玉渕堂)ほか板。
【備考】分類「経済」。肥前有田の富商である著者が自らの体験をもとに綴った浩瀚な商人心得書。荒木氏の跋文では、本書は「皆、実地を踏んで著されし故、一つとして虚誕なく、世の人、是を身に行わば、愚といえども賢に、貧といえども福に至りなん。世に家道の書多しといえども、斯くの如き切なるを見ず」と絶賛する。慶応2年に初編(上下巻=第1・2巻)2冊が刊行され、明治8年に全10巻5冊本として出版された。明治期商人のバイブルとして読まれるほどの実践的な教訓書であった。
★原装、題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、10巻本が3万9080円】。
8000円 桂園一枝(正編)
【判型】大本3巻1冊。縦257粍。
【作者】香川景樹(梅月堂)作。
【年代等】文政11年10月、玄如序。嘉永3年春刊。[京都]出雲寺文治郎(松栢堂)ほか板。
【備考】分類「歌集」。桂園一枝(けいえんいっし)は、江戸時代後期に刊行された香川景樹(1768年-1843年)の家集。1828年(文政11年)に完成し、1830年(天保元年)に刊行された。巻数は正編3冊、拾遺2冊。983首を収める。小沢蘆庵(1723年-1801年)が提唱した「ただごと歌」(=人の心が発する自然の声をそのまま言葉にした歌)の主張を発展させ、優雅・清新な歌風をもって京都を中心とした歌壇に君臨した景樹の代表作である。景樹の家風は明治時代初期までもてはやされ、この歌集の名から桂園派と称された。景樹は「古今和歌集」の歌風を理想とし、紀貫之を歌聖と仰ぎ、それを実践するためにこの歌集を自ら撰集した。歌集の構成は四季・恋・雑・雑体(長歌・旋頭歌・俳諧歌)からなっている(Wikipedia)。江戸時代後期の歌集。香川景樹著。3巻。文政 11 (1828) 年自選、同 13年刊。春、夏、秋、冬、「事につき時にふれたる」、恋、雑、雑体の各部に分類され、歌数は 983首。題詠が多いが、若い頃上京した際の歌、本居宣長にすすめられて詠んだ歌など、伝記的に注目される作もある(コトバンク)。
★3巻を1冊に改装・題簽付き(雪巻のみ)・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3冊本が、1万2000円〜2万5000円】。
15000円 闢邪管見録
【判型】大本2巻2冊。縦261粍。
【作者】杞憂道人(鵜飼徹定・養?徹定)作。
【年代等】万延元年8月自序・自跋。文久元年春刊。[江戸]縁山(古径堂・古経堂)蔵板。
【備考】分類「キリスト教」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万7000円〜2万1600円】。
11000円 斥邪漫筆・斥邪二筆
【判型】大本2巻2冊。縦250・260粍。
【作者】深慨隠士作・序・校。憂国野叟校(二筆)
【年代等】初編(漫筆):元治元年秋自序。慶応元年5月、憂国野叟序・刊。[?]衛道書屋蔵板。2編(二筆):慶応2年冬自跋・刊。[?]衛道書屋蔵板。
【備考】分類「キリスト教」。
★原装・題簽付き・極美本・書袋付き。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8400円〜2万6250円】。
15000円 〈飜刻〉闢邪集(翻刻闢邪集)
【判型】大本2巻2冊。縦262粍。
【作者】鍾始声・如純・費隠作。程智用評。
【年代等】万延元年8月、杞憂道人(鵜飼徹定・養?徹定)序。文久元年2月、杞憂道人跋・刊。刊行者不明。
【備考】分類「キリスト教」。鍾始声作「天学初徴」「天学再徴」、如純作「天学初闢」、費隠作「原道闢邪説」から成る。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万円〜6万円】。
8000円 法曹至要抄
【判型】大本3巻1冊。縦251粍。
【作者】坂上明基作。
【年代等】寛文2年10月、石斎鵜信之訓点。漢文2年初刊。明治初年後印。[京都]村上勘兵衛板。
【備考】分類「法制」。平安時代末期〜鎌倉時代初期の法制書。坂上明基が源実朝の求めにより著わしたとされている。3巻。律令の用語を注解し、独自の見解を述べている。すでに散逸した法制書や検非違使庁の庁例などを多数引用している点でも貴重(Wikipedia)。日本の平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて、法曹官僚の坂上氏により記された法律書である。原型を坂上明兼(中原明兼)が造り、その孫である明基が完成させたといわれる(Wikipedia)。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万2600円〜2万8000円】。
5000円 〈無住〉妻鏡(無住妻鏡)
【判型】大本1冊。縦248粍。
【作者】無住道鏡(一円)作。
【年代等】寛永18年初刊。慶安4年12月再刊([江戸]西村又左衛門板)。江戸後期再刊。[京都]丁子屋九郎右衛門板。
【備考】分類「禅宗」。鎌倉時代後期の仏教説話集。臨済僧道鏡一円 (1226〜1312) の編。1巻。一円は無住と号し、大円国師と諡 (おくりな) された人 (→無住一円 ) 。その晩年の編と考えられる。無常観、修行、業因、持戒などの説話を集め、婦人を対象としたために『妻鏡』という(コトバンク)。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万7000円(寛永板)〜5万9400円(寛永板)】。
3500円 字音かなづかひ(字音仮字用格・字音迦那豆河比)
【判型】大本1冊。縦258粍。
【作者】本居宣長作・序。
【年代等】安永4年1月自序。安永4年3月、須賀直見序。安永5年春刊。[京都]銭屋利兵衛ほか板。
【備考】分類「語学」。語学書。本居宣長著。1776年刊。字音の仮名遣いを主に「韻鏡」に基づいて定めたもの。本書によって五十音図のオはア行、ヲはワ行に収められ、中世以来の誤りが正された(大辞林)。語学書。1巻。本居宣長(もとおりのりなが)著。安永5年(1776)刊。従来誤っていたオとヲの所属を改めるなど、誤りやすい字音の仮名遣いを述べたもの(デジタル大辞泉)。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3000円〜6480円】。
4500円 聖学問答
【判型】大本2巻2冊。縦267粍。
【作者】太宰純(春台)作・序。
【年代等】享保17年1月自序。享保21年3月、水野元朗跋・刊。[江戸]須原屋新兵衛板。
【備考】分類「漢学」。太宰春台の代表作は、「経済録」(10巻)と、この「聖学問答」(2巻)だといわれている(武部善人/著「太宰春台」吉川弘文館発行参照)。その上巻で、春台は「孟子と孔子の説の違いを知らないで、孔子と並べて尊信し、孟子の書を論語の義疏(ぎしょ)だというが、悲しい見解である。荻生徂徠に至って、初めて先王の道を六経に求めて、孔子の道は先王の道なることを悟り、孟子の言が孔子に違うことが多い」として、徂徠の説を重視し、孔子に傾倒する。この観点をふまえて、孟子の「性善説」、「仁義禮智は性なり」などを批判する。また、「告子と孟子と性を論じたるところ、宋儒は孟子を是とし、戦国時代の告子を非とするが、徂徠は1人告子を是とする」、というように、師徂徠の説を尊重した(信州デジくらHP)。太宰春台は、延宝8年(1680)9月14日生れ、延享4年(1747)5月30日没。江戸時代中期の儒学者。名は純、字は徳夫、幼名は千之助、小字は弥右衛門、号は春台、紫芝園。 15歳で出石侯松平忠徳に仕官。母の病を理由に強いて致仕、藩侯の怒りに触れ 10年の禁錮に処せられた(コトバンク)。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、7000円〜1万2000円】。
4000円 興御書諺解
【判型】大本1冊。縦269粍。
【作者】藤井重貞注。
【年代等】万治3年11月作。天明6年春、鼎足道人序。天明6年春、藤井重貞凡例。天明7年9月刊。[京都]田中庄兵衛板。
【備考】分類「真宗」。
★原装・題簽付き・状態良好。稀書(『国書総目録』で数カ所)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4500円〜2万7000円】。
7000円 目なし草〈一休水鏡註〉(水鏡註目無草)
【判型】大本2巻合1冊。縦255粍。
【作者】不明。
【年代等】延宝3年9月初刊。文化2年5月再刻。[京都]丸屋市兵衛ほか板。
【備考】分類「臨済」。『一休和尚法語水鏡』を解説した教訓書。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万円〜2万1000円】。
3000円 〈頭書〉実語教註解
【判型】大本1冊。縦250粍。
【作者】不明。
【年代等】天保10年1月刊。[京都]勝村治右衛門板。
【備考】分類「往来物」。江戸後期の『実語教・童子教』注釈書の一つ。外題は『実語教註解』だが、後半に『童子教註解』を収録する。二教本文(五言一句)を2〜6句毎に「大字・行書・八行大・無訓」と「小字・楷書・一六行大・付訓」の二様で掲げた後で比較的詳しい注釈文を配置する。施注内容は寛文10年刊『実語教諺解・童子教諺解』(恵空注)や文化13年刊『実語教童子教証註』(振鷺亭貞居注)を参照・引用しながらも(この点、『註解』は『諺解』と『証註』から合成した書名と思われる)、独自の箇所も少なくなく、全体的に引用を少なくして簡略にし、特に仏典からの引用をほとんど排除して儒教中心に解釈したり、生業や実生活を意識した合理的・具体的な注釈を施すのが特徴。巻頭に「諌鼓鳥」「菅原道真」「小野道風」「空海」の故事にちなんだ挿絵を掲げ、頭書に「廿四孝諺解」「諸礼之図式」「短冊色紙寸法定」「書状上書之高下」「手形請状の案文」「日本国尽」等の記事を収録する。
★原装・題簽摩滅・状態良好(表紙痛み)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3000円〜8220円】。
20000円 百人一首基箭抄(基箭抄)
【判型】大本3巻2冊。縦253粍。
【作者】井上秋扇編。北村季吟序。
【年代等】寛文13年初刊。延宝8年6月再刊。享保6年春再刊。寛延3年再刊。文化2年冬求板。[大阪]増田屋源兵衛ほか板。
【備考】分類「和歌・注釈」。細川幽斎の『百人一首抄』を参考に編集したもの。作者の伝記と歌の解釈。後に出版された絵入版本は広く読まれ『百人一首』の啓蒙に大きな力となった(大阪府立中之島図書館HP)。
★原装・題簽付き・状態良好(数丁小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4万8000円(享保板)〜15万1200円(延宝板)】。
6000円 百人一首解
【判型】大本1冊。縦269粍。
【作者】不明。
【年代等】宝暦6年夏、栗本英暉序。明和8年秋、山岡浚明(マツアケ・子亮・梅橋散人)序。明和8年7月刊。[江戸]須原屋市兵衛(申椒堂)板。
【備考】分類「和歌・注釈」。
★原装・題簽欠・状態良好(数丁小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万円〜4万1040円】。
3000円 翁問答(5巻)
【判型】大本5巻のうちの第5巻のみ。縦280粍。
【作者】中江藤樹作。
【年代等】慶安3年6月補・初刊([江戸]山本九左衛門開板)。江戸前期刊。刊行者不明。
【備考】分類「教育」。おきなもんどう【翁問答】 中江藤樹の著書。1641年(寛永18)に成立。藤樹死後の49年に丁子屋仁兵衛より刊行された5巻5冊本が正規の最古版。翌年に訂正、再構成を行い、改正編を付載した5巻5冊本を風月宗知より出版。以後の出版はこの2系統のどれかに準拠。かな文の問答体の儒教入門書として、江戸時代の末まで広く流布した。藤樹が朱子学から陽明学に転じた時期の思想形態がうかがえる。(コトバンク)
★原装・題簽欠・状態並み(小虫)。
48000円 戯場楽屋図会(正編)
【判型】大本2巻2冊。縦254粍。
【作者】松好斎半兵衛作・画。
【年代等】寛政12年12月、玄黙山人序。寛政12年刊記。寛政13年1月、東西子跋・刊。[大阪]河内屋太助板。
【備考】分類「演劇」。貸本屋の口上書を貼付する。歌舞伎解説書。松好斎半兵衛著。正編2冊、拾遺2冊。刊行は内容から推して正編が1801年(享和1)、拾遺が04年(文化1)か。大坂塩屋、河内屋、八文字屋刊。このうち塩屋板が初板か。塩屋板には拾遺下之巻の役者似顔絵が色摺りのものがある。著者は当代第一の大坂の歌舞伎絵師で、内容は絵を中心に大坂の芝居について、劇場、役者、生活、行事、風俗などを解説している。拾遺は人形操りを中心に解説している。江戸出板の類書《羽勘三台図絵》や《戯場訓蒙図彙》のような滑稽本的な要素はない(コトバンク)。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、正編2冊+続編2冊の4冊で、32万4000円】。
3000円 三体千字文(市河米庵)
【判型】縦長本1冊。縦273粍。
【作者】市河米庵(三亥)書・跋。
【年代等】文化14年9月自跋。文化14年11月刊。[江戸]須原屋伊八板。
【備考】分類「往来物」。楷書・行書・草書の『千字文』。
★原装・題簽付き・美本。
4500円 おたふく女郎粉引歌(おたふ女郎粉引うた)
【判型】大本1冊。縦260粍。
【作者】白隠慧鶴・闡提老翁・誠拙和尚作。東居画。
【年代等】安政6年春、迂足斎(痴隠)跋・刊。[京都]小川多左衛門(柳枝軒)板。
【備考】分類「臨済」。後半に「於洒落むすめ」「ちよぼくれ」「不顧斎待合ばなし」を収録する。
★原装・題簽欠・状態良好。稀書。
11000円 劔甲新論(剣甲新論)
【判型】大本2巻2冊。縦250粍。
【作者】鈴木鐸(黄軒・四郎右衛門・振道)作・序。
【年代等】嘉永6年10月自序。嘉永7年3月、森蔚序。慶応元年12月刊。[水戸]須原屋安治郎ほか板。
【備考】分類「武具」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万6200円〜3万2400円】。
15000円 神道名目類聚抄(神道名目類聚鈔)
【判型】大本6巻6冊揃(明治板)+大本3冊(江戸板端本)の合計9冊。縦261粍。
【作者】不明。
【年代等】元禄12年6月、城西野殿某序。元禄15年初刊。正徳4年1月再刊。[大阪]伏見屋藤次郎ほか板(江戸板)。明治初年再刊。[大阪]桜園書院(藤原久吉郎)板。
【備考】分類「神道」。江戸時代の事典的体裁をとった神道書。6巻。元禄 15 (1702) 年刊。元禄 12年、城西野殿某の序がある。神道関係の用語を類聚し、解説したもの(コトバンク)。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6巻揃が、1万6000円〜6万4800円】。
20000円 閑田耕筆
【判型】大本4巻4冊。縦253粍。
【作者】伴蒿蹊(資芳・閑田)作。田中訥言画。伴直樹(資規)校・跋。
【年代等】寛政11年11月、伴直樹跋・刊。江戸後期後印。[京都]山城屋佐兵衛板。
【備考】分類「随筆」。江戸後期の随筆。4巻。伴蒿蹊(ばんこうけい)著。享和元年(1801)刊。見聞記や感想を天地・人・物・事の4部に分けて収載(デジタル大辞泉)。
★原装・題簽付き・状態良好・書袋付き。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4万8000円】。
25000円 〈本教捷径〉和魂邇教
【判型】大本1冊。縦252粍。
【作者】中条信礼(チュウジョウノブヒロ・神随舎主人)作・画・序。
【年代等】嘉永元年6月自序・刊。刊行者不明(豊蘆舘学黌蔵板)。
【備考】分類「神道」。名古屋大学HPに「見返に「豊蘆舘学黌蔵板」。侍従信礼題歌(陰刻)。「天朝嘉永と云年の実成月」(嘉永元年か)、頑愚狂夫と人の笑へる神随舎主人(模刻花押)自序。奥書「嘉永七年夏、中条侍従(模刻花押)識之」。補説奥書「神随舎主人述」。皇国論書。漢字かな交じり。頭注入り。「大将軍公」は天皇の「御手しろ」として世の中を統治するのであるから、「天下の大御宝」は皆大将軍公に仕えるべきとする。巻頭に「皇国地勢略図」(比較的正確な日本周辺略地図、海は水色刷、「信礼縮図」とあり)及び「自東方見天地図」(天動説による地球図)あり。著者は幕臣で高家に列す」とある。
★原装・題簽付き(一部摩滅)・色刷り地図入り・状態良好(地図やや汚損)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6万3000円〜6万9940円】。
8000円 女万用文袋(女筆手本)
【判型】大本1冊。縦259粍。
【作者】万屋かめ書・序。
【年代等】江戸中期刊。[大阪]河内屋茂兵衛板。
【備考】分類「往来物」。『〈頭書拾遺〉女用文章綱目』の改題本。別本も抄録。*〈頭書拾遺〉女用文章綱目= 【作者】万屋かめ作・書・序。【年代】宝永6年(1709)刊。[京都]荒川源兵衛ほか板。【分類】女子用。【概要】異称『女筆用文章絵抄』『女筆手本』。大本3巻3冊。全編散らし書きの女用文章。上巻には新年状から歳暮祝儀状まで四季・五節句の手紙8項目14通を、中巻には「るすに来る文かへりて遣すへんじ文」から「髪置のいわゐよひに遣す文」まで季節の諸行事に関する手紙など14通を、さらに下巻には「ほとゝきすの歌所望しにやる文」から「学文をうらやみつかはすふみ」までの諸用件の手紙14通を収録する。頭書には五節句や年中行事、京都の寺院・名所・名物に関する記事や、「女詞字尽」「草花字づくし」「木の名字づくし」「鳥の名字尽」「虫の名字尽」「青物の名字尽」「諸道具字尽」「衣服字尽」「絹布字づくし」「染物色字尽」「魚の名字尽」等の語彙集を載せる。なお、本書に享保頃刊『女手ならひ教訓の書』を合綴した改題本『女文章艶姿』が元文5年(1740)に刊行された。本書はその後の改題本か。
★原装・題簽付き・状態良好。稀書(『国書総目録』未載)だが本文中2丁欠。
6000円 〈京都〉北野天満宮九百五十年御忌奉加帳
【判型】特大折本1帖。縦303粍。
【作者】京都北野天満宮御祈願所・玉林坊編・序
【年代等】嘉永2年9月序・刊。[京都]北野天満宮御祈願所・玉林坊蔵板。
【備考】分類「祭祀」。
★原装・題簽付き・美本・色刷り表紙・稀書(『国書総目録』に刊本所蔵なし)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4万9000円】。
2000円 滝本常盤帖(下巻)
【判型】大本1冊(2巻本の下巻のみ)。縦262粍。
【作者】松花堂昭乗(滝本坊昭乗)書。
【年代等】明和8年夏、河戴寿跋。明和8年4月刊。[江戸]須原屋市兵衛板。
【備考】分類「書道」。
★原装・題簽付き・状態良好。稀書。
4500円 〈百人一首〉小倉の山ぶみ[百人一首小倉の山踏]
【判型】大本1冊。縦268粍。
【作者】中津元義作・跋。本居春庭序。
【年代等】享和2年9月作・跋。享和3年初刊。江戸後期再刊。刊行者不明。
【備考】分類「和歌・注釈」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8400円】。
6000円 百人一首抄(細川幽斎・寛文3年)
【判型】大本3巻1冊。縦261粍。
【作者】細川幽斎注。
【年代等】寛文3年4月刊。[京都]安田十兵衛板。
【備考】分類「和歌・注釈」。
★原装・題簽欠・状態並み(小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3巻揃い本が、3万円〜14万円】。
6000円 幼稚学範
【判型】大本1冊。縦272粍。
【作者】不明。
【年代等】寛永2年1月書カ。
【備考】分類「教訓」。「日課」「常行」「謹戒」に分けて認めた童蒙教訓。
★原装・題簽付き・状態並み(表紙等一部破損)。
18000円 名家略伝[古今名家略伝]
【判型】大本4巻4冊。縦258粍。
【作者】山崎美成作・序。千賀春城(淵蔵)校。菊地容斎画。
【年代等】天保12年春自序。天保12年4月、原徳斎(得斎・義胤)跋・刊。[江戸]津田藤太郎(弘道)ほか蔵板。英文蔵売出。
【備考】分類「伝記」。江戸の考証家・山崎美成による人物伝。中世〜近世の、松花堂昭乗・風外禅師・木村蒹葭堂・志道軒・狩野山楽・岩佐又兵衛・伊藤若冲・心越禅師など文雅に関わる69名の伝記を集めたもの。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万円〜7万8750円】。
10000円 骨董集
【判型】大本4巻4冊。縦263粍。
【作者】山東京伝作。
【年代等】文化12年初刊。明治初年後印。[東京]藤井利八(松山堂)板。
【備考】分類「随筆」。
★原装・題簽付き・状態良好(やや染み)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万1600円〜12万円】。
6000円 佐喜艸(佐喜草・さき草・言葉がきさき草)
【判型】大本1冊。縦257粍。
【作者】藤井高尚作。本居大平・橘千蔭序。
【年代等】享和3年2月作。同年11月序。文化3年3月刊。[京都]蛭子屋市右衛門ほか板。
【備考】分類「歌学」。
★原装・題簽付き・美本・書袋付き。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8640円〜3万5000円】。
5500円 諸礼大学(食礼大学・諸礼大学)
【判型】大本1冊。縦261粍。
【作者】田島養元(泥尾・池竜)作・跋。高井蘭山序。滄浪子序(異本)。自寛斎画。
【年代等】文政頃初刊。江戸後期刊。[名古屋]永楽屋東四郎板。
【備考】分類「往来物」。口絵の鳳凰図に『礼道階梯』の書名を載せるのが初刊と思われ、改刻本ではこの書名が削除されている。また序文には滄浪子序と高井蘭山序の2種があり、さらに本文前半部を「食礼大学」(やや小字・8行・付訓)、後半部を「諸礼大学」(大字・5行・付訓)とする1本のほかに、その双方を「諸礼大学」とする別本や、前半部を「食礼楷梯」とする別本など異板が数種ある。前半「食礼大学」は、冒頭に「大概食礼のはしがゝりを物語申候ゆへ御聞候へ」とあるように、読者に話しかけるような口調で食礼(客方礼法)のあらましを平易に説く。一方、後半「諸礼大学」は、礼の大意や給仕方礼法、起居進退、請け取り渡し、進物積み方などの作法全般を説き、特に孝養について言及するのが特徴。頭書には「諸礼之図式」「中国善行伝」を掲げ、さらに前付に「五節句由来」等の記事を載せる。
★原装・題簽付き・状態良好(わずかに小虫)。
5500円 〈百人一首・女躾方〉錦花百人一首千代寿
【判型】大本1冊。縦257粍。
【作者】池田東籬亭書。松川半山画。井沢駒吉編。
【年代等】明治24年2月刊。[大阪]此村庄助板。
【備考】分類「百人一首」。「百人一首」「女大学」「女今川」「隅田川名所」を収録。
★原装・題簽付き・状態良好(表紙やや汚損)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万2000円〜1万2960円】。
12000円 不繋舟(都那可怒布祢・桜園歌集)
【判型】大本3巻3冊。縦266粍。
【作者】滋野貞融(岩下多門・桜園大人)作。桐堂主人映範・藤原春村序
【年代等】天保14年8月作。嘉永4年10月、早川真学序。安政2年5月、藤原延春跋。安政5年4月刊。[江戸]英文蔵板。
【備考】分類「歌文」。
★原装・題簽付き(下巻題簽欠)・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万6200円〜1万8000円】。
8000円 百座因縁(百坐因縁)
【判型】大本3巻3冊。縦259粍。
【作者】厳浄僧英作。雲門序。
【年代等】天明3年5月初刊([京都]升屋清次郎板)。江戸後期再刊。[京都]菱屋友七ほか板。
【備考】分類「仏教」。
★原装・題簽欠・状態良好。稀書(『国書総目録』に所蔵先2カ所)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万1000円〜4万3200円】。
9500円 故事成語考集註(〈故事〉成語考集註・明丘瓊山故事必読成語考集註)
【判型】大本2巻2冊。縦254粍。
【作者】丘瓊山作。三宅元信注。
【年代等】寛政元年序・刊。天保12年春再刊。[京都]林芳兵衛ほか板。
【備考】分類「注釈・辞書」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万円〜2万9400円】。
4000円 吉原大ざつしよ(吉原大雑書)
【判型】半紙本1冊。縦206粍。
【作者】原本:作者不明。稀書複製会板:山田清作編。
【年代等】原本:延宝3年4月刊(刊行者不明)。複製:大正8年4月刊。[東京]米山堂板。
【備考】分類「評判記」。稀書複製会第1期、印行300部のうち第149号。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4200〜8000円】。
6500円 文鳳麁画
【判型】半紙本1冊。縦228粍。
【作者】河村文鳳(駿声)画。
【年代等】寛政12年2月、墨湖堂序・刊。[名古屋]永楽屋東四郎板。
【備考】分類「絵画」。
★原装・題簽付き(褪色)・状態良好・稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋(「文鳳鹿画」と誤入力)で、1万2000〜1万3000円】。
2500円 〈仮名絵入〉諸職往来
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】寺田正晴(寺田与右衛門・大津屋与右衛門・絮柳・文煕堂)作。
【年代等】江戸後期刊。[京都]菊屋七郎兵衛板。
【備考】分類「往来物」。享保5年初板本の序文によれば、元禄7年刊『商売往来』に触発されて、それに漏れた語句を中心に綴った往来。冒頭に四民が「国家之至宝」であり、「日用万物調達之本源」であることを述べ、以下、四民の順にそれぞれの本務と心得を列記する。武士は庶民の指導者としての人格と教養、農夫は四季耕作・年貢収納と農事関連知識、工匠は諸職業名と必要な道具名、商人は算用と売買の心得などについて記す。中でも、職人(大工・屋根葺・壁塗・鍛冶・烏帽子折・経師・仏師・宮大工・組糸師・傘張・檜物師・鋳物師・油絞等)に重点を置くのが特徴。
★原装・題簽付き・極美本。
5000円 荘内二郡五人組掟帳(庄内二郡五人組掟之条々)
【判型】半紙本1冊。縦238粍。
【作者】不昧軒編。建部山比子(敬義・重太郎・山彦・本之)書。
【年代等】文政2年6月作・刊。[庄内]庄内藩板。
【備考】分類「往来物」。庄内藩が文政元年9月に板行して領内に頒布した『五人組帳前書』と、文政2年6月に町役人・村役人を通じて領民へ周知徹底を図った触書『在野へ申渡書』『郷村へ申諭書』を大字・6行・無訓で認めた手習い手本。『五人組帳前書』は59カ条からなり、毎年正月と7月の2回に大小農および水呑百姓に至るまで寄合でよく言い聞かすべき旨を末尾に綴る。また『在野へ申渡書』は戸籍人別帳の完成に伴い、戸籍人別を厳密にさせた趣旨を十分に理解させるようにと言い渡したもので、『郷村へ申諭書』も村々への布達だが、前者が準漢文体の一文で綴られているのに対し、後者はより平易な仮名交じり文の前文と7カ条の条々で、家業出精その他細かい日常生活上の心得にまで言及するのが特徴。
★原装・題簽欠・状態並み。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万4000円】。
5000円 半山画譜
【判型】半紙本1冊。縦227粍。
【作者】松川半山画。
【年代等】明治初年刊。[京都]松柏堂蔵板。文陽堂書店ほか売出。
【備考】分類「絵画」。巻末広告によれば3巻3冊揃。
★原装・題簽付き・状態良好(見返し一部破損)・本文色刷。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明治板1冊が5000〜2万8000円】。
3000円 八部祓講釈
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】山崎美成作。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]英文蔵(青雲堂)板。
【備考】分類「神道」。
★原装・題簽欠・状態並み・稀少本(『国書総目録』で5カ所)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万円】。
3500円 厳島御神社之図(伊都岐島神社略記)
【判型】半紙本1冊。縦232粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[宮嶋]船津屋源吉(翠揚軒)板。
【備考】分類「神社」。巻末に「厳島八景図」を掲げる。
★原装・刷り表紙・状態良好・稀書。
4000円 南北相法極意抜萃
【判型】半紙本1冊。縦222粍。
【作者】水野南北作・序。
【年代等】文化9年3月作・自序。嘉永2年刊。[大阪]敦賀屋為七郎板。
【備考】分類「相法」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、文化10年(虫損)が1万5000円】。
4000円 時行病問答一夕話(養生小言)
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】向井養造作。
【年代等】明治19年8月、浅田宗伯(惟常)序。同年同月、山崎隆叔序。同年同月、福井貞憲跋。明治19年7月版権免許。明治19年9月刊。[大阪]西邨藤造(掛壺堂)蔵板。[大阪]梅原亀七ほか売出。
【備考】分類「医学」。
★原装・題簽付き・美本。
2500円 〈変災前知〉身体保全法
【判型】半紙本1冊。縦234粍。
【作者】守田宝円(長禄翁)作・跋。
【年代等】明治27年10月自跋。明治28年5月初刊。明治28年7月、野口勝一(珂北)跋。明治29年6月、富岡鉄斎(百錬)跋。明治32年9月増補再刊。[東京]守田治兵衛板。
【備考】分類「医学」。定価20銭。
★原装・題簽付き・状態良好・活版和装本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2000〜7344円】。
2000円 〈十二月〉手まり唄(十二月手まりうた)
【判型】半紙本1冊。縦227粍。
【作者】大谷勘兵衛編。山田露石書。
【年代等】大正15年12月再刊。[京都]吉野屋甚兵衛板。
【備考】分類「歌謡」。『国書総目録』によれば、元禄頃成立という。
★原装・刷外題・美本。
8000円 〈四宮流〉墨色伝(安永板)
【判型】半紙本1冊。縦229粍。
【作者】佐藤止矜作・序。
【年代等】安永4年9月序。安永4年11月刊。[大阪]柏原屋佐兵衛(永昌堂)板。
【備考】分類「占卜」。初板本。
★原装・題簽欠・状態良好・稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、寛政再板本が1万〜2万5000円】。
5000円 子大権現略縁起
【判型】半紙本1冊。縦238粍。
【作者】不明。
【年代等】[武州秩父郡]天竜寺蔵板。
【備考】分類「縁起」。表紙とも5丁。子ノ権現天竜寺(現・埼玉県飯能市、天台宗)の縁起。
★原装・刷外題・美本・稀書。
500円 万国地誌略(2巻)
【判型】半紙本1冊(第2巻のみ)。縦220粍。
【作者】師範学校編。
【年代等】明治13年9月改正。明治16年5月刊。[東京]水野幸板。
【備考】分類「近代教育」。第3編「欧羅巴総論」。
★原装・題簽欠・巻頭色刷地図・状態良好。
5500円 仏説善悪因果経和訓
【判型】半紙本1冊。縦227粍。
【作者】不明。
【年代等】初刊年代不明。寛政7年4月求板。[京都]銭屋利兵衛板。
【備考】分類「仏教」。
★原装・題簽付き・状態並み(余白部小虫)・稀書(『国書総目録』未記載)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万1600円】。
10000円 〈享保〉金銀通用御書出シ写(新金銀ヲ以当戌十一月より通用可仕覚)
【判型】半紙本1冊。縦220粍。
【作者】不明。
【年代等】享保3年閏10月頃刊。刊行者不明。
【備考】分類「経済」。享保3年閏10月の「新金銀通用令」の触書を上梓したもの。
★原装・刷外題(表紙とも8丁)・美本・稀書。
2500円 漢画図式
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】大川新吉編・画。
【年代等】明治19年5月刊。[東京]小嶋平三郎板。
【備考】分類「絵画」。
★原装・題簽付き・状態良好(冒頭1丁補コピーのため特価即決)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3000〜6200円】。
3000円 仮名物語
【判型】半紙本1冊。縦228粍。
【作者】中茎暘谷述。中茎真喜書。多賀谷又玄・大月良輔校訂。
【年代等】江戸後期(文政〜天保頃)刊。[下総結城か]中茎暘谷蔵板。
【備考】分類「語学」。
★原装・題簽欠・本文並み(数丁小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3240〜1万800円】。
3500円 〈新刊〉人国記(4巻)
【判型】半紙本2巻4冊のうち第4巻1冊。縦227粍。
【作者】作者不明。平祖奥(木斎)跋。【年代等】元禄13年5月跋。元禄14年2月刊。[江戸]須原茂兵衛板。
【備考】分類「地誌」。下巻第45丁落丁。北条時頼作と言い伝えるが作者不明。文亀2年(1502)〜天正元年(1573)の成立と考えられる。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で4冊揃が、3万5000円〜29万4000円】。
2500円 民間経済録(2編)
【判型】半紙本1冊(2編1冊)。縦224粍。
【作者】福沢諭吉作・序。
【年代等】明治13年6月自序。同年8月刊。[東京]福沢氏蔵板。慶應義塾出版社ほか売出。
【備考】分類「経済」。
★原装・題簽欠・並本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2編1冊が4500円】。
5000円 女学緊要
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】大村邦英作。
【年代等】明治11年8月刊。[東京]相良尚長蔵板。[東京]山中市兵衛ほか売出。
【備考】分類「近代教育」。海後宗臣(トキオキ)旧蔵書。
★原装・題簽付き・美本。
5000円 〈新撰〉詩歌合(新撰詩歌合)
【判型】半紙本1冊。縦228粍。
【作者】阿部伝(完堂)編・序。梅沢敬典書。
【年代等】嘉永5年7月自序・刊。[江戸]英文蔵(青雲堂)板。
【備考】分類「歌合」。
★原装・題簽付き・極美本。
9000円 観経隠彰義(観無量寿経隠彰義)
【判型】半紙本3巻3冊。縦226粍。
【作者】曇蔵信暁作。織江勝敬画。
【年代等】嘉永2年1月刊。[京都]中島利左衛門原板。明治初年再刊。[京都]沢田友五郎板。
【備考】分類「真宗」。
★原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板が3万2400円】。
14000円 装束図式
【判型】半紙本2巻2冊。縦225粍。
【作者】不明。
【年代等】元亀2年2月、竜作藤識語。元禄5年10月初刊。江戸中期後印。[京都]出雲寺和泉掾板。
【備考】分類「有職故実」。装束や装身具を図解した有職故実書。上巻は礼服・束帯等、下巻は袴、石帯・剣・弓矢等の装身具や直衣・狩衣・指貫等を収録(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板・2冊揃いが、1万9440円〜4万8000円】。
6000円 阿弥陀経即生篇
【判型】半紙本3巻3冊。縦225粍。
【作者】信暁(曇蔵)作。
【年代等】弘化3年7月作・刊。[大阪]渋谷山蔵板。[大阪]伊丹屋善兵衛売出。[京都]永田調兵衛後印。
【備考】分類「真宗」。
★原装・題簽付き・美本・稀書(『国書総目録』に2カ所)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板が6000円〜1万6200円】。
7500円 〈講説〉託事弁図絵[托事弁図絵・〈説法因縁〉託事弁](初編)
【判型】半紙本2巻2冊。縦224粍。
【作者】大日比法洲作。
【年代等】文久元年11月刊。[芝山]安民窟蔵板。[江戸]大村屋惣兵衛売出。
【備考】分類「浄土」。
★原装・題簽付き(上巻欠)・状態良好・稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8000円】。
8000円 挿花千歳松[〈遠州流〉挿花千歳松]
【判型】半紙本3巻3冊。縦228粍。
【作者】千松庵一樹(忠広)・千種庵一英編。渓斎英泉画。
【年代等】天保11年、千松庵一樹序。天保11年11月、正木竜眠(青羊)跋。天保12年2月、亀田綾瀬(長梓)序。天保12年春刊。[江戸]和泉屋市兵衛ほか板。
【備考】分類「花道」。
★原装・題簽付き・状態並み(本文小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3冊本が、3万円〜5万9650円】。
30000円 神事行灯(初〜5編)
【判型】半紙本5編5冊揃。縦244粍。
【作者】初編:大石真虎画。2編:花笠文京(花笠外史)序。歌川国芳画。3編:小笠山樵(疎放)序。渓斎英泉画。4編:歌川国直画。5編:一筆庵英泉(渓斎英泉)画。
【年代等】初編:文政12年4月、乗清序。4編:天保13年4月、松亭序。5編:弘化4年夏、小笠老樵序。文政12年〜弘化4年初刊。明治初年再刊。[名古屋]紅梅園蔵板。[名古屋]永楽屋(片野)東四郎(東壁堂)売出。
【備考】分類「川柳・絵画」。
★原装・題簽付き・美本・本文色刷。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明治期刊・5冊揃いが、2万5000円(汚損本)〜5万8000円】。
10000円 諺草(諺艸)
【判型】半紙本7巻7冊のうち6冊(第7巻欠)。縦222粍。
【作者】貝原好古編。
【年代等】元禄12年作。元禄13年7月、上野恵迪(遜斎)跋。元禄14年1月初刊([京都]田中庄兵衛原板)。江戸後期再刊。[京都]丸屋善兵衛板。
【備考】分類「俚諺」。刊本は、享保6年再刊。文化12年再刊。イロハ順に諺と俗語を掲げて典拠と意味を説明したもの。
★原装・題簽付き・状態並み(小虫)。1冊欠のため特価即決。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、傷み本7冊が2万5000円】。
60000円 〈官刻〉普救類方
【判型】半紙本7巻12冊。縦226粍。
【作者】林良適・丹羽正泊編。
【年代等】享保14年5月、橘親顕序。享保14年11月刊。[江戸]和泉屋儀兵衛ほか板。
【備考】分類「医学」。医学と薬学に造詣が深かった吉宗は、和漢の医書を収集し研究するだけでなく、医薬に恵まれない庶民のために医書を出版し、医療知識の普及をはかりました。吉宗の命で官刻されたのは、『訂正東医宝鑑』(ていせいとういほうかん)『増広太平恵民和剤局方』(展示資料14)そして『普救類方』の3点です。『普救類方』は、官医(幕府の医師)の林良適(はやしりょうてき)と丹羽正伯(にわしょうはく)に命じ、紅葉山文庫所蔵の医書の中から、辺地に住む庶民にも入手可能な薬や簡単な治療法を選び、それらを平易な和文で紹介した書。わかりやすいように薬草の図も添えられています。享保14年(1729)刊。全12冊。編者のうち、丹羽正伯は本草家(薬学の専門家)として名高く、林良適は、享保7年(1722)に貧民のたに設けられた療養所(小石川養生所)で治療に当たった医師の一人です(国会図書館HP)。8代将軍徳川吉宗が辺地の住民が医薬の欠乏に悩んでいるのを救うため、官医林良適、丹羽正伯に命じて庶民が入手、使用しやすい民間療法を選び簡単で判り易い文に狩野種信がさし絵の薬草図を描き、広く全国に販売させた(千葉大学附属図書館HP)。
★原装・題簽付き・美本(数丁小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、虫損11冊本が5万2500円】。
6000円 皇朝仮名史略(仮名史略)
【判型】半紙本2編4巻4冊(上編・中編*下編は未刊)。縦227粍。
【作者】邨松良粛作・序。百木太撫画。
【年代等】上編:明治6年6月、多杵女序。明治6年7月自序・刊。中編:明治6年11月刊。[静岡]浪花屋市蔵(文林堂)板。
【備考】分類「往来物」。広告によれば半紙本五巻六冊(巻之三以降は未刊か)。巻之三以降は未見だが、目録によれば、巻之一は神代から後三条帝まで、巻之二は白河帝から後鳥羽帝まで、巻之三は土御門帝から後醍醐帝まで、巻之四は光明帝から御柏原帝まで、巻之五ノ上は御奈良帝から後陽成帝まで、巻之五ノ下は後陽成帝から今上帝(明治天皇)までの皇統の歴史を綴る。「天地(あめつち)の、開闢(ひらけ)しはじめなりいづる、国常立(くにとこたち)の尊(みこと)より、いや継々(つぎつぎ)に天神(あまつかみ)、七代(ななよ)とかぞへ地神(くにつかみ)…」で始まる七五調の文章を大字・五行・付訓で記す。頭書に、歴代天皇の諱や当代の主要事件や関連の挿絵を掲げる。また、巻之一巻頭に色刷り口絵「日本武尊之像」「藤原鎌足公之像」、また「歴代天皇尊系図」「歴代遷都地名」「歴代年号改元索引」「五畿八道(郡名)」「皇国称号(日本地図)」「開闢略記」を載せる。
★原装・題簽付き・極美本・口絵色刷・稀書。
8000円 南北相法(前・後編)
【判型】半紙本前編5巻後編5巻10冊。縦225粍。
【作者】水野南北作・序。
【年代等】前編:天明8年2月自序・初刊。後編:享和2年11月自序・初刊。明治初年再刊。[京都]山城屋佐兵衛板。
【備考】分類「相法」。南北は19歳の時に暴力事件を起こし、半年間の入牢生活を体験するが、そこで囚人の容貌と世間の人の容貌に違いのあることを発見し、人相に興味をもち、出所後は髪結いを3年、風呂の三助を3年、火葬業者を3三年続け、あらゆる階級の人間に接し、研鑽を重ね、人相骨相を極め、さらに相学の淵源は仙術にあるを悟り、奥州金華山で師仙と出会い、その蘊奥を究めた。南北は食養や呼吸法の方面でも大家であり、禊教の井上正鉄などに大きな影響を与えた。本書は、水野南北の相学を大成したもの。*八幡書店HP
★原装・題簽付き・並本(第10冊裏表紙痛み)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、10冊揃い本が、1万〜2万6200円】。
1500円 福沢文集(2巻)
【判型】中本1冊(全2巻の2巻1冊)。縦182粍。
【作者】福沢諭吉作。
【年代等】明治11年1月版権免許。明治11年4月再刊。[東京]松口栄造蔵板。
【備考】分類「随筆」。第2巻(「教育説」以下の諸説を収録)。
★原装・題簽付き(一部摩滅)・状態並み。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4104円〜1万円】。
12000円 〈蜀山人〉狂歌百人一首
【判型】中本1冊。縦172粍。
【作者】大田蜀山人作。葦間蟹彦編。
【年代等】天保14年8月初刊。弘化4年11月再刊。[大阪]柏原屋義兵衛ほか板。
【備考】分類「狂歌」。パロディの百人一首。
★原装・題簽付き(摩滅)・状態概ね良好。
2000円 泰平江戸往来(嘉永4年・山本板)
【判型】中本1冊。縦177粍。
【作者】不明。
【年代等】嘉永4年8月刊。[江戸]山本平吉板。
【備考】分類「往来物」。頭書「江戸年中行事」。
★原装・題簽欠・状態良好。
11000円 実語教稚講釈[実語教幼稚講釈]
【判型】中本1冊。縦178粍。
【作者】滝沢馬琴作。山東京伝(岩瀬醒・京屋伝蔵・醒斎・菊亭)序。葛飾北斎(為一・戴斗初世・勝川春朗初世・画狂老人・卍)画。
【年代等】寛政4年春序・初刊([江戸]蔦屋重三郎板)。明治37年再刊。[大阪]鹿田静七(松雲堂)板。
【備考】分類「往来物・黄表紙」。「黄表紙四十種」の一つ。本書序文では山東京伝作のように装うが、『作者部類』には「『実語教幼稚講釈』三冊物。同画(重政画とするが誤り)。趣向、かき入れともに馬琴代作也」とあり、滝沢馬琴の代作が真相という。正直で子供好きな心学者流の布袋先生が童蒙を集めて教訓を聞かせるという趣向で、『実語教』の本文を平易に説いた教訓絵本。『実語教』全96句から任意の44句を撰び、絵双紙風に和漢の風俗画を見開きで描き、中国の故事や経書中の金言などを交えた俗解や教訓を含む台詞を細字で記す。各巻表紙の絵題簽には、本文の主旨を示す「雪の中の梅枝(うめがえ)は春へ手附(てつけ)の三百両」「蝶の眠る時致(ときむね)は花を枕の大矢根(おおやのね)」などの文言を付す。
★原装・題簽付き・状態良好。
10000円 〈魚類精進〉早見献立集(〈魚類精進〉早見献立帳)
【判型】横本1冊。縦119粍。
【作者】池田東籬亭編・序。
【年代等】天保5年初刊。明治初年後印。[大阪]青木恒三郎板。
【備考】分類「料理」。
★原装・題簽付き・状態良好。口絵1丁欠。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万2000円(明治板)〜9万1800円(江戸板)】。
30000円 〈軍陣備要〉救急摘方(正編・続編)
【判型】中本2編2冊。縦183粍。
【作者】平野元良(無適道人)作。
【年代等】正編:嘉永6年11月、守拙(?蘭舎の主)序。嘉永6年冬刊。刊行者不明。続編:安政3年4月、守拙(かがみやの主)序。安政3年刊。刊行者不明。
【備考】分類「医学」。早大本の書袋によれば正編は定価銀3匁。続編に安政4年6月刊([江戸]和泉屋金右衛門板)あり。
★原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、正編1冊が1万5700円〜3万7800円、続編1冊が2万2680円】。
1500円 道具字引図解(初編)
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】柳河春三(又玄斎南可・楊江・暾・春蔭・喫霞楼仙客)作・画・序。
【年代等】元治元年初刊。江戸後期再刊。[江戸]大和屋喜兵衛板。
【備考】分類「往来物」。『商売往来絵字引』と同様の手法で「神儒仏、朝武、農工商民家の用具、日用の器財」に関する極めて多くの語句を挿絵・略注とともに列挙した往来。初編は、公卿官位・女官が用いる衣冠束帯、十二単その他の衣装関連の語彙から始まり、文房具、舞楽・芸能、武家要用の武具・甲冑・陣中具・城郭・馬具、さらに番匠・左官・木挽・家根匠・瓦師・石屋・鍛治・鋳物師、その他諸職人に必要な諸道具名までを掲げる。
★原装・題簽付き・状態良好。末尾5丁落丁のため特価即決。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万6800円〜2万5000円】。
8500円 〈図解正誤〉鍼灸重宝記綱目[鍼灸重宝記]
【判型】横本1冊。縦115粍。
【作者】本郷正豊(芳菊堂)編・跋。
【年代等】享保3年春自跋・作。享保3年冬、平住専庵序。寛延2年11月刊。[京都]勝村治右衛門ほか板。
【備考】分類「鍼灸」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板・原装本が、1万500円〜1万800円】。
15000円 〈流行〉料理いろは庖丁(料理献立早仕組)
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】風羅山人編。
【年代等】天保4年初刊。江戸後期再刊。[江戸]和泉屋市兵衛ほか板。
【備考】分類「料理」。『料理伊呂波庖丁』の改題本。
★原装・題簽付き・美本(数丁小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万9400円】。
27000円 校刻兵要録(横本)
【判型】横本22巻4冊。縦127粍。
【作者】長沼広敬(澹斎・外記)作。貝原益軒序。
【年代等】嘉永7年11月、森蔚豹卿序。嘉永7年刊記([三春藩]吉井兀化蔵板)。安政2年1月、品川堯英(東皐)跋・刊。[江戸]内野屋弥平治ほか売出。
【備考】分類「兵法」。
★原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3冊本(1冊欠本)が1万9440円】。
3500円 〈増字百倍〉大全早引節用集(天明板)
【判型】中本1冊。縦120粍。
【作者】不明。
【年代等】天明8年春刊。[大阪]柏原屋与左衛門ほか板。
【備考】分類「辞書」。厚冊本(厚さ6p)。
★原装・題簽欠・状態概ね良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5000円〜1万6200円】。
4500円 本朝古今新増書画便覧(〈本朝古今〉新増書画便覧)
【判型】三切本2巻2冊。縦83粍。
【作者】河津山白編。二木肇美補訂。桜井匡直増補。
【年代等】文化9年10月、古筆了伴序。文化14年7月、肇美跋。文化15年春初刊。万延元年11月、凌陰山翁(伏原宣明)序。文久2年春再刻。[京都]辻本仁兵衛ほか板。
【備考】分類「書画」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6000円〜1万500円】。
5500円 中条流産科全書[中条流産書]
【判型】小本1冊。縦155粍。
【作者】村山林益作・跋。戸田旭山(斉)補・序。
【年代等】寛文8年3月、村山林益作・跋。宝暦元年、戸田旭山序。安永7年11月刊。[大阪]吉文字屋市兵衛板。
【備考】分類「医学」。「産前方」「産後方」「中条流小児方」「板坂流小児方」「中条流別録口伝薬方」「濃州乗付流産方」「板坂流女科」「瀬之尾流産科」を収録する。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5250円〜8000円】。
10000円 和漢軍書要覧(軍書要覧)
【判型】小本2巻1冊。縦155粍。
【作者】吉田一保編・序。
【年代等】明和7年初刊。安永7年1月再刊。天保11年3月再刊。[大阪]藤屋善七ほか板。
【備考】分類「書目」。上巻「和軍書」、下巻「唐軍書」の2部構成。和漢の軍記物語・野史・稗史・軍談の類の書名・巻数・編著者を挙げ、梗概および説明を片仮名交じりで記したもの。天保板は、明和板、安永板との異同がある。*日本古典文学大辞典
★原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万4000円〜2万5000円】。
3000円 碧ー集頌古(雪竇和尚百則頌古)
【判型】小本1冊。縦155粍。
【作者】雪竇重顕(セッチョウジュウケン、980-1052、北宋の禅僧)作。
【年代等】享保12年初刊([京都]八尾平兵衛板)。寛政4年10月再刊。[京都]小川多左衛門(柳枝軒)板。
【備考】分類「禅宗」。
★改装・題簽欠・状態並み(全体の1/3小虫*判読は概ね可能)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装本が、1万円】。
4000円 南北相法早引[相法早引]
【判型】小本1冊。縦155粍。
【作者】水野南北作。半田周造校。
【年代等】享和3年秋、大藪国義(士方)序・刊。[大阪]扇屋利助板。
【備考】分類「相法」。
★原装・題簽欠・状態並み(小虫)・稀書。
5000円 〈改正増補〉医道日用綱目(医道日用重宝記)
【判型】横本1冊。縦110粍。
【作者】本郷正豊(芳菊堂)作・序。
【年代等】宝永6年9月自序。安永9年3月再刊。[大阪]柏原屋清右衛門板。
【備考】分類「医学」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装・題簽付きが5000円〜2万円】。
4500円 〈改正増補〉医道日用綱目(医道日用重宝記)
【判型】横本1冊。縦108粍。
【作者】本郷正豊(芳菊堂)作・序。
【年代等】宝永6年9月自序。延享4年11月再刊。[大阪]柏原屋清右衛門板。
【備考】分類「医学」。
★原装・題簽欠・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装・題簽欠が2000円〜8000円】。
4000円 〈在家内仏〉御きうじ式(御給仕式)*見返あり
【判型】小本1冊。縦154粍。
【作者】休成編。
【年代等】弘化3年9月刊。[京都]丁子屋七兵衛板。
【備考】分類「真宗」。見返に「〈念仏行者〉参詣心得草」の広告を付す。
★原装・題簽付き・状態良好。
4500円 〈在家内仏〉御きうじ式(〈在家内仏〉御給仕式)*見返なし
【判型】小本1冊。縦159粍。
【作者】休成編。
【年代等】弘化3年9月刊。[京都]丁子屋七兵衛板。
【備考】分類「真宗」。
★原装・題簽付き・状態良好。
2000円 文しなん(十返舎一九)
【判型】中本1冊。縦178粍。
【作者】十返舎一九作・序。丸麿画。
【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。
【備考】分類「艶書」。頭書「恋のみちびき」。
★原装・題簽欠・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書が、4000円】
9000円 北樹画譜(〈花鳥山水〉北樹画譜)
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】葛飾北樹画。漆園董義序。
【年代等】嘉永5年頃刊。刊行者不明([江戸]丁子屋平兵衛板カ)。
【備考】分類「絵画」。
★原装・題簽付き・状態良好・本文全頁色刷。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万6200円、某古書店で2万8000円】。
2000円 〈深秘口伝〉神明夢うらなひ(夢相金鏡録)
【判型】中本1冊。縦186粍。
【作者】伝安倍晴明作。
【年代等】寛政2年1月刊。[江戸]花屋久治郎ほか板。
【備考】分類「占卜」。本文冒頭に「安倍晴明朝臣遺書」と記す。
★原装・題簽付き・状態良好。冒頭1丁欠のため特価即決。稀書。
5000円 御国分武鑑
【判型】横本1冊。縦117粍。
【作者】不明。
【年代等】慶応4年刊。[京都]須原屋平左衛門ほか板。
【備考】分類「名鑑」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5000円〜2万6250円】。
6500円 道外百人一首(道戯百人一首)
【判型】小本1冊。縦122粍。
【作者】不明。
【年代等】弘化4年1月、愚山人序。嘉永7年1月刊。刊行者不明。
【備考】分類「狂歌」。
★原装・題簽付き・状態並み(数丁墨汚れ)。稀書。
3000円 古今英雄くらべ(〈和漢西洋〉古今英雄くらべ)
【判型】小本1冊。縦152粍。
【作者】岡田伴治編・序。
【年代等】明治11年12月序・刊。[東京]博真堂板(出版人:岡田伴治)。
【備考】分類「伝記」。
★原装・題簽付き・美本。
1500円 摂州大坂名所記
【判型】三切本1冊。縦65粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。
【備考】分類「地誌」。
★原装・題簽欠・状態並み。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書が3800円】。
3000円 〈増補〉元三大師御鬮判断鈔
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]丁子屋平兵衛板。
【備考】分類「天台・占卜」。
★原装・題簽付き・状態良好。
5000円 人家必用(人家必用小成)
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】高井蘭山編。
【年代等】天保8年9月、奎文堂主人序・刊。[江戸]英文蔵(青雲堂)板。
【備考】分類「家事」。
★原装・題簽付き・美本。
16000円 貞享式海印録(蕉門俳諧式目)
【判型】横本6巻6冊。縦125粍。
【作者】原田曲斎編・序。
【年代等】安政6年3月自序・刊。[姫路]灰屋輔二ほか板。
【備考】分類「俳諧」。6巻末著述目録に「焦門俳式の書、世に多しといへども、頻古式を混じたれば、祖翁の正式を正し、証句を挙て諸書を論じたる書也」とある。蕉風俳諧伝書として流布していた『貞享式』をもとに、蕉風俳諧の作法を広い視点で解説した組織的な俳諧研究書。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万8000円】。
13000円 〈増補改正〉俳諧歳時記栞草(増補歳時記栞草)
【判型】横本5巻5冊。縦123粍。
【作者】曲亭馬琴編。藍亭青藍補・序。
【年代等】嘉永3年9月、藍亭青藍序。嘉永4年11月刊。[江戸]英屋大助ほか板。
【備考】分類「俳諧」。春・夏・秋・冬・雑の5部構成。俳諧の季語2600余を四季別・月順に配列して解説を施した享和3年刊『俳諧歳時記』2冊本の増補版。季語を四季別・いろは順に改編して月順に配列し、解説・例句等もかなり増訂を加え、季語も3420余に増補した。本書は明治以前における俳諧季寄の最高峰で、馬琴の書よりも至便であったため、明治以降も大いに行われた(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板・美本が1万5750円〜2万円】。
9000円 絵本宝能縷(かゐこやしない草)
【判型】特大本1冊。縦302粍。
【作者】勝川春章・北尾重政画。
【年代等】天明6年1月初刊([江戸]前川六左衛門板)。大正5年頃複製。[東京]風俗絵巻図画刊行会板。
【備考】分類「絵本」。天明板の複製本(木版色刷り和装本)。
★原装・題簽付き・美本。本文・表紙とも色刷り。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6800円〜1万5000円】。
35000円 〈評註図解〉武経七書俚諺鈔[武経七書合解大成俚諺鈔]
【判型】大本30巻30冊。縦262粍。
【作者】神田勝久(白竜・講武堂)編・序。
【年代等】正徳4年8月自序・初刊。享保13年12月、竹村嘉会跋・刊。[江戸]山口屋七兵衛板。
【備考】分類「兵法」。1-6巻「孫子」、7-8巻「呉子」、9-10巻「司馬法」、11-15巻「尉繚子」、16-18巻「三略」、19-25巻「六韜」、26-30巻「太宗問対」から成る。江戸時代になると、徳川家康が学問復興を奨励し、慶長年間には内外諸書が刊行されました。慶長11年(1606)には『武経七書』の木活版も出版されました(現在東洋文庫・内閣文庫などが所蔵)。記録に残る最初の『武経七書』研究者は林羅山(1583〜1657)で、明代の劉寅『武経七書直解』を門人に写させ、それに注を加えました。また金の施子美『施氏七書講義』を松平忠次に講じました。羅山の著書としては『七書諺解』がありますが、簡単な字句の注釈にとどまっています。その他有名な注釈には、儒学者で兵学者の山鹿素行(やまがそこう、1622〜1685)の『武経七書諺義』、新井白石(1657〜1725)の『孫武兵法択』、荻生徂徠(1666〜1728)の『孫子国字解』・『孫子九地問対』・『素書国字解』、兵学者で刀剣鑑定家の神田勝久(1680〜1760)の『武經七書合解大成俚諺鈔』、吉田松陰(1830〜1859)の『孫子評註』などがあります。特に『孫子』は兵学者のみならず儒学者・思想家の研究対象として広く愛読され、多くの和刻本・注釈書が残っています。*立命館大学中国文学専攻HP(中国古代兵書入門)
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、30巻10冊揃い本が、3万8800円〜5万8000円】。
16000円 百首異見
【判型】大本5巻5冊。縦260粍。
【作者】香川景樹作・跋。中臣連胤・菅名節序。
【年代等】文化9年秋、平直好(熊谷直好)序。文化12年12月、平景樹(香川景樹)跋。文政3年2月、平景晃序・刊。文政6年初刊。江戸後期再刊。[名古屋]永楽屋東四郎板。
【備考】分類「和歌・注釈」。熊谷直好序文によれば、文化4年に50日余りをかけて解説した景樹の「小倉百人一首」の注釈を直好が筆受した草稿を校訂して文化9年に完成させた。「小倉百人一首」の各首について、契沖の『百人一首改観抄』と、賀茂真淵の『百人一首初学(宇比麻奈備)』の説に批評を加えつつ解説した書。「小倉百人一首」の注釈史上看過できない書とされる。*日本古典文学大辞典
★原装・題簽付き(一部摩滅)・状態良好(一部小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5冊本が、1万1000円(虫損)〜5万1840円】。
20000円 禁秘御鈔階梯(禁秘抄階梯)
【判型】大本3巻3冊。縦260粍。
【作者】藤原(滋野井)公麗注・跋。
【年代等】安永5年2月自跋・初刊。明治初年再刊。[京都]銭屋惣四郎板。
【備考】分類「有職故実」。順徳天皇が建暦3年に著した『禁秘抄』の注釈書。上巻は賢所から女孺までの46項目、下巻は詔書から鳥虫まで45項目。宮中における有職作法の心得を漢文体で記したもので、建久以降の宮中の有様を平安期の風儀と対比して随所で批判した。宮廷説話に関する記述も多く、王朝文学の貴重な資料。
★原装・題簽付き・美本(下巻左下角がやや破損。余白部のみで文字に影響なし)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万4500円〜7万円】。
2500円 神籤五十占
【判型】大本1冊。縦256粍。
【作者】白幡義篤(玉舎・玉廼舎主人)作・序。
【年代等】明治3年11月刊記。明治3年12月自序・刊。[東京]須原屋茂兵衛ほか板。
【備考】分類「占卜」。
★原装・題簽付き・状態並み(主に余白部に小虫)。
6000円 さき竹の弁(伊勢二宮考)
【判型】大本1冊。縦266粍。
【作者】本居宣長作。
【年代等】寛政10年作。享和元年初刊。江戸後期再刊。[松坂]須受能耶(鈴屋スズノヤ)蔵板。[松坂]柏屋兵助(文海堂)売出。
【備考】分類「神道」。 『伊勢二宮さき竹の弁』=宣長は、伊勢神宮の内宮・外宮の望ましい両宮関係の回復を考えていた。そのためには外宮祭神「豊受大神」の神格を明確にしなければならない。宣長の外宮論の目的はここにある。その概要は、1.豊受大神は天照大御神の重く祀らせ給う「御食津大神」である。2.豊受大神は「供奉臣列の膳部神」(吉見好和説)であるという説に対して、天孫降臨の時に天照大御神が鏡に副えて授けた御霊実であり、現御身の供奉神ではない。だから尊いというのだ。
外宮問題への最初の論究は、守屋昌綱に与えた『神都考僻説弁総論』に見える。真淵説がここでも影響を及ぼしていると言われる。その後、『古事記伝』巻15(安永7年・1778)のいわゆる「外宮論」でこの問題を再び取り上げる。
さらに約20年後、この問題を詳しく論じたのが『伊勢二宮さき竹の弁』である。 『自撰歌』に「さき竹の弁のしりに書ける歌」と言う詞書で2首載せる。「外つ宮を 国のとこだち とこだちと よそりなきごと いふはたが言」 とつ宮の 神は天照 日の神の いつきまつらす 御食の大神」
 宣長の論に対しての批判は激しかった。まず『古事記伝外宮論弁語』外宮権祢宜・亀田末雅は、「内宮」という語が古書に見えないと言うのに対して『神宮雑例集』や「神宮三印」を引き反論した。 また門人益谷末寿は『伊勢二宮割竹弁難』で師説を批判した。末寿の言うのは、高天原でお祭りしたということは証拠がない。現世における天皇のお祭りであっても、天照大御神と関与するわけではない。しかし、宣長の主張には、信仰に根ざすものがあり、かえって文献的な証拠をさがす門人たちの困惑は大きかった(*本居宣長記念館HP)。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6800円〜1万2000円】。
6500円 みのゝ家づと折そへ(美濃乃家都登折添・新古今集美濃の家づと折添)
【判型】大本3巻合1冊。縦257粍。
【作者】本居宣長作。
【年代等】寛政3年4月作・刊。[名古屋]永楽屋東四郎(東壁堂)板。
【備考】分類「和歌・注釈」。『美濃の家づと』5巻5冊の付録。美濃の門人・大矢重門が学業を終え大垣に帰郷する時に乞われて与えたもので、寛政3年4月に付録『折添』も共に完成。正編は『新古今集』696首の選釈書で、『折添』3冊は「十三代集」及び『千載集』に採られた新古今歌人の作品358首の選釈書。
★改装(下巻表紙に合本)・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5000円】。
5000円 字音かなづかひ(字音仮字用格・字音迦那豆河比)
【判型】大本1冊。縦262粍。
【作者】本居宣長作・序。
【年代等】安永4年1月自序。安永4年3月、須賀直見序。安永5年1月刊。[京都]銭屋利兵衛ほか板。
【備考】分類「語学」。語学書。本居宣長著。1776年刊。字音の仮名遣いを主に「韻鏡」に基づいて定めたもの。本書によって五十音図のオはア行、ヲはワ行に収められ、中世以来の誤りが正された(大辞林)。語学書。1巻。本居宣長(もとおりのりなが)著。安永5年(1776)刊。従来誤っていたオとヲの所属を改めるなど、誤りやすい字音の仮名遣いを述べたもの(デジタル大辞泉)。
★原装・題簽付き・状態良好(刷り良好)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3000円〜6480円】。
10000円 天のめぐみ(天の恵)
【判型】大本1冊。縦245粍。
【作者】九嶋(九島)保義(不学自性居士)作・画。八広翁実立(立志軒)序。
【年代等】寛政5年秋作刊。寛政8年1月序・再刊。[京都・江戸・大阪・諸国]同志衆中蔵板。
【備考】分類「心学」。『国書』は九嶋義保作とするが、原本には「九嶋(くしま)保義(やすよし)」とある。また、本書を大幅に改編したのが、文化元年刊『天地恵(きみのおおんめぐみ)』である。『大阪書目』195頁に「天の恵 一冊/作者 天恵斎(大阪)/蔵板主 右同人/売弘 藤屋弥兵衛(高麗橋一丁目)/出願 文化六年三月/許可 文化六年五月二十七日」の記載する。
★原装・題簽付き・美本。稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万8000円〜5万6160円】。
30000円 〈官板〉干禄字書(温故堂校本・塙忠宝旧蔵書)
【判型】大本1冊。縦265粍。
【作者】唐・顔元孫編。唐・顔真卿(平原・魯公)書。
【年代等】大暦9年(774)1月、顔真卿跋。宝祐5年(1257)12月、陳蘭孫跋。文化14年刊。[江戸]昌平坂学問所蔵板。[江戸]和泉屋金右衛門売出。
【備考】分類「辞書」。塙忠宝(タダトミ。塙保己一の四男で、和学講談所2代)旧蔵書で、「文政10年2月22日校正」を示す忠宝自筆の書き入れがある。干禄字書は、中国唐代・7世紀から8世紀にかけての学者・顔元孫が著した、漢字の楷書の字体を整理し、標準字形を提示した字書(漢字辞典)である。字様書の一つ。約800字の漢字を韻目順に並べ、異体字を整理して、正・通・俗の3種類に分類した字書。字によっては正・通あるいは正・俗2種類しか挙げていないものも多い。字体(字形)をまず数種示し、それが正通俗いずれに該当するかの判断を字の後に記している。筆者・顔元孫の定義によれば、正字として分類されている字体こそが、確実な根拠を持つ由緒正しい字形であり、朝廷の公布文書のような公的な文書や科挙の採点基準にはこれを用いるべきであるとする。いっぽうで、通字は正字に準ずるものとして扱われ、長年習慣的に通用してきた字形であり、通常の業務あるいは私信などで使用する分には差し支えないとした。俗字は、民間で使用されてきた字形で、帳簿や薬の処方箋、メモ程度の日常的・私的な使用は良いが、公的な文書で用いるべきではないとした(Wikipedia)。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万1500円〜3万7800円】。
5000円 金玉画府
【判型】折本1帖。縦256粍。
【作者】文鳳南岳(南谷)画。
【年代等】明治初年刊。[愛知]松尾書店(矢野平兵衛)板。
【備考】分類「絵画」。挿絵21葉。月岡雪鼎作『金玉画府』とは別本。
★原装・題簽付き・極美本。
15000円 五倫書
【判型】大本1冊。縦267粍。
【作者】熊沢蕃山(伯継)作(『国書総目録』)。
【年代等】寛文6年1月刊。[京都カ]伊吹吉右衛門板。
【備考】分類「教育」。慶安3年刊『心学五倫書』とは別内容。
★原装・題簽付き・美本。
3000円 書学大概執筆(書学大概)
【判型】大本1冊。縦258粍。
【作者】外岡(殿岡)北海作・序。
【年代等】文政2年初刊。江戸後期再刊。[江戸]和泉屋金右衛門板。
【備考】分類「書道」。
★原装・題簽付き・美本。
9000円 評註一言芳談抄(評註増補一言芳談鈔・評註乙言芳譚)
【判型】大本3巻合1冊。縦256粍。
【作者】湛澄編・校・序。
【年代等】寛正4年(1463)4月、田畔野叟跋。元禄元年11月自序。元禄2年4月刊。[京都]西村市郎右衛門板。
【備考】分類「浄土」。頓阿作ともされる鎌倉時代の法語集で、法然を始め浄土宗僧侶の格言などを集めた『一言芳談』の注釈書。
★原装・題簽欠・表紙痛み・状態並み。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万8900円〜2万1600円】。
40000円 〈天文捷径〉平天儀図解
【判型】大本1冊。縦259粍。
【作者】巌橋嘉孝(岩橋善兵衛・耕?堂コウリュウドウ)作・序。橘春暉(宮川春暉ハルアキラ・橘南谿)跋。
【年代等】享和元年6月、皆川愿序。享和2年6月刊。[大阪]著者蔵板。池内八兵衛ほか売出。
【備考】分類「天文」。彫工:井上重左衛門・井上重兵衛。著者自作の天体望遠鏡によって観測し、太陽・月・五惑星(水星・金星・火星・木星・土星)の概観や天体の様子を詳しく解説した日本初の天文学入門書。
★原装・題簽付き・状態良好(考証その他書き込みあり)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6万4800円】。
5000円 伝書四方之薫(〈挿花伝書〉四方之薫)
【判型】大本1冊。縦259粍。
【作者】未生斎広甫(正行)作・序。
【年代等】文化15年初刊。天保15年11月、甘泉堂主人序。天保15年11月再刊(著者蔵板)。明治初年後印。[大阪]前川善兵衛(文栄堂)板。
【備考】分類「花道」。彫工:井上治兵衛。未生流花道書。巻末広告に「〈挿花伝書〉四方薫、此書は、五節句・婚礼を始め、其外、四季祝ひ日の挿花の図、諸道具に挿方の図、八十瓶余、又、饗応に用ゆ草木数百瓶品、且、草木水上の伝をしるす」とある。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板が1万〜6万9940円、明治板が8500円】。
10000円 一掃百態(明治17年)
【判型】大本1冊。縦254粍。【作者】渡辺崋山(登)画・序。
【年代等】文政元年11月序。明治11年11月初刊。明治17年6月再刊。[愛知県田原村]全楽堂蔵板(出版人:渡辺諧)。[東京]大倉孫兵衛ほか売出。
【備考】分類「絵画」。彫工:豊原堂。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明治17年板・美本が、1万1800円〜3万7800円】。
4000円 抜隊仮名法語[〈改正〉抜隊法語・塩山仮名法語]
【判型】大本1冊。縦268粍。
【作者】抜隊得勝(バッスイトクショウ)作。
【年代等】享保12年10月初刊([甲州塩山]向嶽禅寺板)。明治初年後印。伊藤氏板。
【備考】分類「臨済」。塩山仮名法語は、山梨県甲州市にある塩山向嶽寺の開山、抜隊得勝(1327-87)禅師の法語である。禅師は神奈川県足柄上郡中井町の生まれで、29歳で出家したが、修行を始めたとき大願を抱いていた。それは、大善知識から悟りの証明を受けなければ決して法を説かない、仏祖の精神を自分のものにした後は人々を済度することに全生命をかける、というもので、この大願の成就だけを目的に修行に励んだ。そのため修行時代には法衣を着ず、出家の体裁を習わず、経を読まず、ひたすら坐禅に打ちこんで飢寒を忘れ風雨を覚えずという日々を送った。出家は僧衣のためにするものではなく、生死事大のためにするものであるという固い信念を持っていたのである。そして寝ずに坐禅を続けて夜明けに至ったときのこと、渓流の音が浩々と肺肝に入るのを覚えた刹那、豁然として悟りを開いた。抜隊禅師が法衣を着るようになったのはこれ以後のことだったが、嗣法のあとも大寺に住することを拒み、庵居しても1ヶ所に3年以上住むことなく遍歴を続けた。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明治板が、1万〜1万800円】。
16000円 女官装束織文図絵(女官装束織文図会・織文図会)
【判型】特大本1冊。縦273粍。
【作者】松岡辰方(トキタカ)作・跋。
【年代等】寛政12年3月藤原正臣序。享和元年4月自跋。享和2年春刊。文化14年再刊。江戸後期再刊。刊行者不明。
【備考】分類「有職故実」。享和2年に500部限定で刊行された後、文化14年に再刊された。本書は、江戸後期の民間故実家の著者が、宮廷女官の装束文様を集めた色刷りの見本帳である。松岡辰方(1764-1840)は、江戸時代後期の武士、有職家。宝暦14年2月12日生まれ。筑後(福岡県)久留米藩士。江戸にすみ、塙保己一に国学を、伊勢貞春、高倉永雅に有職故実をまなび、和学講談所で会頭をつとめた。天保11年5月1日死去。77歳。本姓は酒井。字は子弁。通称は平治郎、清助、清左衛門。号は双松軒、梅軒。著作に「位階便図」「装束織文図会」など(コトバンク)。
★原装・刷外題・外表紙増補・状態並み(やや小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4万7250円】。
16000円 〈授時暦註〉循環暦
【判型】大本5巻5冊。縦258粍。
【作者】小泉松卓(光保・景林)編・序。
【年代等】正徳2年11月自序。享保2年3月初刊。[大阪]河内屋八兵衛(嵩高堂)ほか板。
【備考】分類「暦」。第2巻33丁落丁。授時暦注解説。授時暦は、1280年、中国元代の郭守敬が作製した太陰太陽暦。天文観測を基礎に1年を365.2425日とした。中国の暦法中最もすぐれたもので、日本の貞享暦のもとにもなった。/中国の暦法の一つ。元(げん)朝の郭守敬(かくしゅけい)がつくった暦法で、1281年から施行された。明(みん)朝では、授時暦から消長法の部分を取り去って「大統暦」と名をかえて、明の滅亡まで長期間施行された。暦計算法に著しい改良が加えられた中国の優れた暦法の一つとされる。太陽年を365.2425日、朔望月(さくぼうげつ)を29.530593日とし、これに歳実消長法を加味したものである。授時暦の歳実消長法は、太陽年が時とともに変化し、100年につき1万分の1日ずつ短くなっていくというものである。日本にも伝来し、その研究者も多く、江戸時代の暦学に大きな影響を与えた。授時暦に関する研究書も多く刊行されたが、直接施行されることはなかった。渋川春海(しぶかわはるみ)(保井(やすい)春海)のつくった「貞享(じょうきょう)暦」は授時暦に範をとったものである(コトバンク)。
★原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、享保板5冊揃いが、1万8900円】。
22000円 練兵実備
【判型】大本3巻3冊。縦262粍。
【作者】山鹿素水(高補・子修)作。
【年代等】嘉永3年4月、宇津木泰文跋。嘉永3年5月、藤原隆都(視如斎)序。同年同月、筒井政憲序。嘉永3年5月官許・刊。[江戸]積徳堂(山鹿氏)蔵板。
【備考】分類「兵法」。
★原装・題簽欠・状態良好(数丁小虫)。稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万8000円】。
22000円 嘉多比沙志(傍廂・蘆仮庵抜書傍廂)
【判型】大本前集3巻・後集3巻6冊。縦257粍。
【作者】斉藤彦麿(藤原彦麿)作・序。
【年代等】嘉永6年秋自序。万延2年1月刊。[江戸]著者蔵板。[江戸]大嶋屋伝右衛門(文永堂)ほか売出。
【備考】分類「随筆」。
★原装・題簽付き・状態並み(小虫)・表紙色刷り・帙入り。稀少本。
30000円 拳会角力図会
【判型】大本2巻2冊。縦246粍。
【作者】義浪・吾雀編。義浪跋。松好斎画。桃渓校。高蔵書。鉄格子補(画讃・狂歌)。
【年代等】文化5年冬、粕長者童蒙叟序。文化6年春、浅野高蔵凡例。文化6年3月初刊。明治16年6月求板。[大阪]華本安次朗(華本文昌堂)板。
【備考】分類「遊戯」。定価50銭。
★原装・題簽付き・美本。稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板が9万8000円】。
5500円 浄土誘蒙編
【判型】大本2巻2冊。縦265粍。
【作者】宣契(暢誉)作・序。薫誉在禅(薫誉香阿)序。
【年代等】文化5年8月自序。同年同月、金毛窟知事跋。文化7年7月、現誉伝長跋・刊。刊行者不明。
【備考】分類「浄土」。
★原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5000円〜6480円】。
18000円 出定笑語(正編・付録)
【判型】大本正編4巻4冊・付録2巻3冊。正編:縦252粍、付録:縦236粍。
【作者】平田篤胤作。門人書。小島元吉・千本松吉周跋(付録)。
【年代等】正編:文化8年作。嘉永2年8月、渡辺資政序・刊。[坐摩宮祝部]薑園蔵板。付録:文化14年1月、野口音春・平山光長序・刊。[江戸]気吹舎塾(伊吹廼舎塾)板。
【備考】分類「思想」。正編「活字板出定笑語」「百部碎板」と記す。
★正編は原装・題簽付き・状態良好(表紙やや痛み・角やや痛み)、付録は原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、正編・付録7冊揃いが、3万7800円】。
6000円 東江先生書唐詩選
【判型】大本3巻3冊。縦262粍。
【作者】沢田東江(源鱗・文竜・景瑞)書。
【年代等】天明4年11月刊記。天明4年12月書・刊。[江戸]小林新兵衛(嵩山房)板。
【備考】分類「書道・漢詩」。明・李攀竜編『唐詩選』(唐代の漢詩選集)を認めた陰刻手本。
★原装・題簽付き・美本。稀書(『国書総目録』に記載なし)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、中巻1冊が2500円】。
5500円 大学或問
【判型】大本2巻2冊。縦267粍。
【作者】熊沢蕃山(了介)作。
【年代等】貞享4年8月以前作。天明8年4月、随心王府芝竜序。天明8年11月、播磨屋新兵衛出願。天明8年11月刊。[京都]小野御殿(凌霄閣リョウショウカク)蔵板。[大阪]泉本八兵衛ほか売出。
【備考】分類「政治」。本書は蕃山が古河城中への幽閉を招くことになった問題の書で、蕃山死去後の天明8年に刊行された際も発禁処分となった(後に再刊)。参勤交代や鎖国など幕府政策の根幹に触れる内容を多く含む経世済民論で、上巻が「人君天職之事」以下10章、下巻が「上の御冥加損益之事」以下12章の合計22章からなる。このうち下巻第19章「学校の政之事」以下に彼の教育論が見られる。まず、学校は「人道を教える所」であり、学校の長には「徳ありて理にくらからざる人」を登用し、その下に「博文達才の者」を置いて経伝を教授すべきと説き、続いて、8歳から30歳までの武家の子弟教育(習字・素読・礼法・音楽・弓馬・数学・芸能)のあり方を述べる。熊沢蕃山は、江戸時代前期の漢学者で、元和5年(1619)生、元禄4年(1691)8月17日没。73歳。初め野尻氏。名、伯継。字、了介・了海・良介。通称、左七郎・次郎八・助右衛門。号、蕃山・息遊(游)軒・不敢散人・不盈散人・有終庵主。蕃山了介と称す。野尻一利の長男。外祖父水戸藩士熊沢守久の養子。京都生れ。岡山藩主池田光政に仕え、寛永15年(1638)致仕。中江藤樹の門にあり、のち岡山藩に復仕して番頭を勤め藩政に貢献。39歳で光政の三男政倫を養嗣子にして隠退、京都に上って公卿・文人と交わった。これが幕府の疑いを招いたため京都を去り、明石藩主松平信之に迎えられたが、その転封に伴い大和郡山・下総古河と移り住んだ。時務策の建言が幕府の禁忌に触れ、禁固を命ぜられ、古河で没した。陽明学を基本として時処位の至善を実践することを主張した蕃山学を唱えた(国書人名辞典)。
★原装・題簽付き・状態並み(小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5000円】。
26000円 伊勢物語拾穂抄
【判型】大本5巻5冊。縦271粍。
【作者】北村季吟注。北村湖春書。
【年代等】寛文初年作。延宝8年初刊。江戸前期再刊。刊行者不明。
【備考】分類「物語・注釈」。『伊勢物語』の旧注である『伊勢物語愚見抄』『伊勢物語肖聞抄』『伊勢物語惟清抄』『伊勢物語闕疑抄』などを取捨選択して、師・松本貞徳の説を加えながら、『闕疑抄』を中心に巧みに諸注を整理集成したもの(日本古典文学大辞典)。
★原装・題簽2冊付き・状態良好(刷り良好・一部小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、延宝8年板が3万8000円〜6万4800円】。
24000円 武学拾粋
【判型】大本8巻付録1巻8冊。縦257粍。
【作者】星野常富編。
【年代等】文政5年5月、佐藤一斎(坦)序。嘉永3年6月、林壮軒(健)序。嘉永6年刊。[江戸]和泉屋吉兵衛(名山閣)板。
【備考】分類「兵法」。編者は信州高遠藩士・兵学者。1・2巻「士操篇」、3巻「要器篇」、4巻「帯甲篇」、5巻「陣営篇」、6巻「成功篇」、7巻「探候篇」、8巻「用馬篇」と付録から成る。
★原装・題簽付き・状態良好(一部小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8冊揃いが、3万2400円〜5万円】。
6500円 長命になるの伝授(長命になる伝授)
【判型】半紙本2巻2冊。縦225粍。
【作者】脇坂義堂作。
【年代等】文化14年4月作・初刊。江戸後期再刊。刊行者不明。
【備考】分類「心学」。安楽伝授・孝行伝授・夫婦和合伝授・福相伝授・開運出世伝授など数々の伝授本を著してきた翁へ、今度は「長命」の秘訣について尋ねるという設定で、長命を得るための家業出精や孝行などを問答形式で述べた道話。上巻では、裕福で長寿を望む男の相談に対して「朝起や身を働きて灸をすゑ ねふたがらずに家業精出せ」の道歌を引いて早起き・家業出精や「朝起大菩薩」の信心が長命をもたらすことを諭す。続いて、大病に患う老父の長寿を尋ねる孝行息子には、養子栄次郎の実例を引いて、孝心が老父の寿命を伸ばす所以を説く。下巻では、顔立ちは良いが化粧が濃い異相の女の「愛らしい色女のままに長命を得たい」との相談に対し、1粒で10歳若返るという秘薬を誤って服用したため赤ん坊になってしまった寓話などを通じて、彼女が「己を身贔屓する心の迷い」を悟り、天地と等しき長命を得るまでの顛末を述べる。
★原装・題簽欠・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装題簽付き美本が、8万4000円】。
10000円 〈教訓〉鄙都言種(鄙都言草・人言草)(前篇)
【判型】半紙本2巻2冊。縦222粍。
【作者】森島中良(森羅子)作。樗樸(撲)道人序。ケイ斎画。
【年代等】寛政8年初刊。享和2年9月序・再刊。[大阪]伊丹屋善兵衛ほか板。
【備考】分類「心学」。和漢の名言・名句・名歌等を題材に綴った童蒙教訓書『教訓譬生草(いつまでぐさ)』5冊の第2-5巻に相当するもので、「いにしへ諸聖賢の名言を喩し、面白きおしへとなるべき咄をあつめ、幼童の耳に入よく」(下巻末広告)した絵入り教訓書。和漢諸書からの金言・道歌・家訓類・故事・伝記を始め、初学者向けの多彩な知識・心得をしばしば絵解きを交えて綴る。前篇上巻は「書籍(しよじやく)の濫觴(はじまり)」「読(よま)でかなはぬ書」「似我蜂(じがばち)」「子路学に志す」「父教へざれば子愚也(おろかなり)」など28項、同下巻は「暦の日取」「庚申の出産」「うらやさん」「山上憶良が歌」「出る杭の歌」など32項、また、後篇上巻は「天は卑(ひくき)に聞(きく)」「鴬は梅にすむもの」「君臣」「親子」「朋友」など27項、同下巻は「孝行」「恭敬」「猿の尻わらひ」「誕生日(たんじようにち)」「子に教ゆる法」など27項を収録する。また、以上114項の随所に小さな訓話や教訓画を鏤める。後篇下巻見返に「此書は古今の諸名公・諸達人の教訓・名言等教戒(おしえ)となるべき説を抄集(かきあつ)め、尤絵をくわへ、児童の諭し安きやうにす。至て面白き教訓の書也」とあり、後篇下巻末広告に「教訓譬(壁)生草 絵入、全五冊。此書は『人言艸』前後、『和漢詞徳抄』を附し、三部をあわせて『いつまで草』と標題す」とある。
★原装・題簽付き・美本。
9000円 〈教訓〉鄙都言種(鄙都言草・人言草)(後篇)
【判型】半紙本2巻2冊。縦224粍。
【作者】森島中良(森羅子)作。樗樸(撲)道人序。ケイ斎画。
【年代等】享和2年9月序・再刊。[大阪]今津屋辰三郎板。
【備考】分類「心学」。和漢の名言・名句・名歌等を題材に綴った童蒙教訓書『教訓譬生草(いつまでぐさ)』5冊の第2-5巻に相当するもので、「いにしへ諸聖賢の名言を喩し、面白きおしへとなるべき咄をあつめ、幼童の耳に入よく」(下巻末広告)した絵入り教訓書。和漢諸書からの金言・道歌・家訓類・故事・伝記を始め、初学者向けの多彩な知識・心得をしばしば絵解きを交えて綴る。前篇上巻は「書籍(しよじやく)の濫觴(はじまり)」「読(よま)でかなはぬ書」「似我蜂(じがばち)」「子路学に志す」「父教へざれば子愚也(おろかなり)」など28項、同下巻は「暦の日取」「庚申の出産」「うらやさん」「山上憶良が歌」「出る杭の歌」など32項、また、後篇上巻は「天は卑(ひくき)に聞(きく)」「鴬は梅にすむもの」「君臣」「親子」「朋友」など27項、同下巻は「孝行」「恭敬」「猿の尻わらひ」「誕生日(たんじようにち)」「子に教ゆる法」など27項を収録する。また、以上114項の随所に小さな訓話や教訓画を鏤める。後篇下巻見返に「此書は古今の諸名公・諸達人の教訓・名言等教戒(おしえ)となるべき説を抄集(かきあつ)め、尤絵をくわへ、児童の諭し安きやうにす。至て面白き教訓の書也」とあり、後篇下巻末広告に「教訓譬(壁)生草 絵入、全五冊。此書は『人言艸』前後、『和漢詞徳抄』を附し、三部をあわせて『いつまで草』と標題す」とある。
★原装・題簽付き・良好(表紙やや疲れ)。
15000円 和漢詞徳抄[〈教訓〉譬生種]
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】一陽井素外編・序。北尾重政画。
【年代等】安永8年冬序。安永9年刊。[大阪]今津屋辰三郎(青黎館)板。
【備考】分類「俳諧・心学」。見返しに「此書は諸君子の名言・詞徳をあげ、故事を譬て、是を児童初学の翫に備ふ」とあるように、和漢の名言・名句・名歌等を題材に綴った童蒙教訓書『教訓譬生草(いつまでぐさ)』5冊の第1巻に相当するもので、「詞徳のかたじけなきを童蒙にしらしめ、言の葉のみちびきにせん」とした絵入り教訓書。後掲『鄙都言種(ひとごとぐさ)』巻末広告に「和漢詞徳抄 絵入、全二冊。此書は和漢名賢の詩歌、秀詠の威徳あるためしをあげ、かたはらに其意味ある名家の発句を集め、絵入とし、文学風雅に遊ぶ人々必見たまふべき書也」と紹介する。大納言経信(つねのぶ)・後醍醐天皇・津守国基(つもりのくにもと)・中納言成範(なりのり)・前兵衛佐(さきのひようえのすけ)頼朝・三熊野詣女(みくまのもうでのおんな)・江都督(ごうととく)・(宇佐)相規(すけのり)・西行法師・鎌倉右大臣(かまくらのうだいじん)(源実朝)・吉野帝(よしののみかど)・烏丸大納言など合計76項に分け、和漢の名歌・名詩の故事を紹介する。適宜、関連の誹諧・連歌や絵解きを交える。「教訓人言草(鄙都言種(ひとことぐさ))」前後2編4冊と本書を合わせた『教訓譬生草』全5巻が享和頃刊行されたが、底本の見返しはその際のもの。なお、『〈享保以後〉江戸出版書目』237頁に「和漢詞徳抄 全一冊 墨付四十二丁/同(安永)九子ノ初春/作者 素外/板元売出 須原屋市兵衛」とある。
★原装・題簽摩滅・本文美・稀書。
10000円 有べかかり〈売卜先生糠俵続篇〉有べかゝり・ありべかゝり)
【判型】半紙本2巻2冊。縦222粍。
【作者】鎌田一窓作。手島堵庵序。
【年代等】天明2年初刊。江戸後期(嘉永頃)後印。[大阪]河内屋喜兵衛板。
【備考】分類「心学」。見返に「此草紙は占(うらない)によそへ、心得になるべき事をとり交(まぜ)て書(かき)し本なり」と紹介し、書名を「〈売卜先生糠俵続篇〉有べかゝり」と記すように、安永6-7年刊『売卜先生糠俵(前後篇)』の続編とし、売卜翁と聴衆との問答体で綴られた心学書。序文に、『中庸章句』第7章の「中庸を択(えら)んで期月も守ること能(あた)わず」の教えを世に広めたいとの趣旨を述べる。上巻は、不老不死の仙人が住む姑射山(こやさん)の片陰に庵を結び、毎夜講談を行う翁の元に白髪の老人の姿になって現れた野狐(やこ)が「蹄(わな)と知りつゝ蹄にかゝる」畜生の浅ましさを述べた逸話から始まる。この話に聴衆は皆「流石(さすが)畜生の浅ましさ」と語ったのに対し、売卜翁は「人もあまり自慢はならぬ」と、「蹄と知りつつ蹄にかかる」町人の例を数々挙げ、何よりも恐るべきは「色の蹄」だと戒める。以下、同様の問答を繰り広げ、敬(つつし)みが怠りに勝てば吉だが怠りが勝てば凶であること、私心・私欲を払い天性固有の明徳を磨くべきこと、吉田村孝子・茂八のこと、物事の善悪を本心に問い、有りべかかりに知れたる事を知りつつ罠に掛かるなと諭す。下巻は奉公人を酷使し吝嗇・無情な山椒大夫の元で辛抱強く勤める奉公人が「人間の苦楽は糾(あざな)える索(なわ)の如し」と述べた逸話を紹介し、利欲の蹄(わな)に掛かる人間の小利大損を説く。以下、夢と現(うつつ)を自得すれば遁世に及ばないこと、金銀に眼がくらんで善悪・道理を弁えない愚かさ、鳥獣の殺生に囚われる一方で看過される無益の殺生の数々、また、享保六年刊『除睡鈔』第一巻(「女、父母の前に於いて左右の肩を脱ぐ事」)に基づく色と金に迷う娘の話、義・不義を論ぜず利益ばかりを優先する商家を他山の石にすべきことなどを述べ、最後に「学問の道他無し。その放心を求むる而已(のみ)」(『孟子』)と結ぶ。『江戸書目』二四六頁に「有べかゝり 全二冊 墨付五十四丁/(天明二年)五月廿七日添状/売卜先生(鎌田一窓)著/板元 八文字屋庄兵衛/売出 須原屋茂兵衛」とある。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4万6440円】。
5000円 和庵遺稿
【判型】半紙本2巻2冊。縦227粍。
【作者】手島建(和庵)作(遺稿)。上河淇水(正揚・子鷹・東海)編・序。中沢道二(義道)・久世友輔(麗沢主人)跋。
【年代等】寛政9年3月、上河淇水序。同年春、中沢道二・久世友輔跋。同年7月刊。[大阪]本屋吉兵衛ほか板。
【備考】分類「心学」。五楽舎に遺された和庵の遺稿(全5巻)を上梓したもの。刊記に「和庵遺稿五巻、自一至二刻成、自三至五未刻」と記すように、当初から五巻の予定であったが、実際には2巻までが刊行された。いずれも和庵と門人等との間の問答記録で、第1巻ではまず、管仲が罪無くして功有りとされる理由や「君子は思うこと其の位を出でず」(『易経』)の平易な解釈についての問答から始まり、生鯉(いきごい)を食すを殺生として拒否する病人の説得、学問の至要、朋友の交わりと亡友の追善、学舎の永久相続と諸人を実学に進ませる手立て、病人を抱える困窮者の生計、家存続に関わる家宝と引き換えに貞操を奪わんとする盗人に対する婦人の正道などについての問答を収録する。第2巻では、「君子之道、端を夫婦に造(な)す。其(その)至れるに及んでは、天地に察(あき)らかなり」(『中庸』)の解釈から始まり、善を責められ疎む友人への対応、外の敬と内の敬、藤原惺窩の和歌「誰(た)が心おやなき国に生(うま)れしを 子や知りにけん子やしりにける」や『和論語』『古今集』の一節、また、『論語』の「季路、鬼神に事えんことを問う」、『孟子』の「伯夷は聖の清なる者なり」を始めとする種々の言説の解釈についての問答を載せる。
★原装・題簽上巻のみ存(下巻欠)・表紙痛み・本文良好。
11000円 ねむりざまし[〈児女〉ねむりざまし・〈児女教訓〉ねふりざまし・いろはうた](2種)
【判型】半紙本2冊(天明板+明治版)。縦222粍(明治版225粍)。
【作者】手島堵庵作・序。中島保教(やすのり)編・跋。上河正揚跋。
【年代等】明和8年1月・安永2年7月作。同年8月、中島保教跋・刊。天明8年10月再刻。明治44年4月再刊。天明8年板([京都]近江屋治郎吉ほか板)。明治44年板(柴田謙堂編・序、[京都]明倫舎・修正舎蔵版*活版和装本)。
【備考】分類「心学」。天明板と明治版の2種。序文にあるように、「児女のともがら平常(へいぜい)織(おり)ぬふわざの口ずさみにもせよかしと修身(みをおさむる)の要語をやはらげ覚へやすからんがため、いろはの序(しだい)をもていやしき詞につゞり、聊(いささか)善心を興(おこ)す便と」したイロハ教訓歌2種を始め、いくつかの道歌集を合綴した書。冒頭は安永2年7月作の「いろはうた」で、「いぢがわるふは生(うま)れはつかぬ 直(すぐ)が元来(もとより)うまれつき」から「京の太平楽々の身に ほかの願ひはみな栄耀(えよう)」までの48首。続いて、明和8年1月(於五楽舎)作の「いろはうた」を掲げるが、これは「意必固我(いひつこが)もとなきものをこしらへて 凡夫(ぼんぷ)頭巾をかぶるかなしさ」から「京童(きょうわらべ)いなか童もうたうたとしやべるは無心天の口なり」までの48首で、各首に教訓歌の典拠となった語句と出典を「不能居仁由義、謂之自棄(仁に居り義に由ること能わず、之を自棄と謂う)。『孟子』離婁(りろう)上」「天視自我民視、天聴自我民聴(天の視るは我民の視るに自(したが)う。天の聴くは我民の聴くに自う)。『書経』太誓」のように付記する(出典は「四書」『和論語』など)。さらに、「或わかき人に身のいましめをのぞまれて」と題して「何がそだてゝ誰が養ふて活(いき)てゐるぞと本(もと)さがしや」以下20首、「或人思ひと思案との弁を問ひしに」と題して「すぐは思ひじや思案とちがふ こゝろさへ知れば(シリャ)それは(ソリャ)わかる」以下7首(安永2年7月作)、「夢中感得の小うた十二首」を収録する。
★原装・題簽付き・美本。
3000円 おしへのつゑ[おしえのつえ]
【判型】半紙本1冊。縦221粍。
【作者】守本恵観(無住庵)作。
【年代等】明治初年刊。大正10年10月序・再刊。[京都]信行社板。
【備考】分類「心学」。『手嶋先生いろは歌』と同体裁の道歌集。半丁に2首ずつ短冊型に仕切った界線の中に道歌と挿絵を掲げる。「(い)幼けなきより道をばきけやれ 道が我身の元じやもの」「(ろ)論語よまずに論語を知るは 道をもとめる外はなひ(森羅万像(ママ)皆道之働)」から、「(す)すきを好(このめ)ばゑて身の敵(かたき) すかぬ事こそ身の身方」「(京)京も田舎も開化の御代で 心開くが第一じや」までの48首。大正10年板には後半に明治12年作、同16年刊(施印)「悪魔ばらひ」を合綴するが、この大正10年板は守本先生七回忌法要の記念出版。
★原装・題簽付き・美本。
4000円 子弟訓[〈教訓絵入〉手島先生子弟訓]
【判型】半紙本1冊。縦232粍。
【作者】手島宗義(蓋岳)作。手島堵庵(信)序。
【年代等】安永9年6月序。同年8月刊。[京都]循古堂蔵板。[京都]炭屋文蔵ほか売出。
【備考】分類「心学」。序文に「我が老父、子弟を導(みちびく)に『小学』の切近なるものを少しく仮名にしるして、其弟(てい)某にあたへ、旦夕(たんせき)によましめて、我に及べり。又、我が子弟も伝へ誦(よみ)て、其遺愛を蒙るもの多し」と述べるように、南宋・朱熹らが編んだ『小学』を参考に初学者の身近な教訓を記した書。手島家の子弟用教訓書として代々伝わってきたが、要望が強く、作者である宗義の没後に、その子・堵庵が序を寄せて出版した。「夫、人は生得(しょうとく)善なる者にして、一毫(いちごう)の悪もなき物ぞ。されども教(おしえ)なく、糺事(ただすこと)なければ、己が欲にふけり、色におぼれ、或(あるい)は悪(あし)き友に導びかれて、終(つい)に悪人となる端(はし)多し…」と起筆した前文に続き、長短含む三六カ条を掲げる。人の道の基本である忠孝・五倫、孝行の具体的な方法、妻の離縁と妻への愛敬、両親の看病・服喪・法要、主人への仕え方、家来の使い方、夫婦和合と夫婦の慎み、妻の選び方と七去・三不去の考え方、兄弟関係、年長者への仕え方、来客時の家来への対応、貴人等への気遣い、貴人の相伴の仕方、択友と朋友との接し方、敬(つつしみ)の心、言葉の慎みと立居振舞・余力学問、他人への慈悲(仁恕)、約束の厳守、分を弁えること、慎独、善人になる方法、先祖の苦労を思うべきこと、我が子に身持ち・心持ち・我が行いの三つを譲るべきことなどを諭す。
★原装・題簽付き・美本(数丁小虫)。
3500円 明徳和讃[明徳和賛](時習舎板)
【判型】半紙本1冊。縦222粍。
【作者】手島堵庵作・序。植村康済序。高田重充(拡仲)跋。
【年代等】安永9年春、手島堵庵序・刊。[京都]時習舎蔵板。[京都]炭屋文蔵ほか売出。
【備考】分類「心学」。本文前半の「明徳和賛」は「抑(そもそも)人は、天地(あめつち)の、間にいづる、万物の、中にすぐれて、霊といふ、いわれを知れよ、此身こそ、則(すなわち)土にて、こゝろには、則天を、そなへたり…」で始まる七五調の和讃形式で、人間が霊長であること、天地日月と人倫の関係、本心・虚・霊、家職や万物の役割、本心が天の指図であること、天心の明徳を備えた人間の尊さを述べる。また後半の「孝弟和賛」は「夫(それ)孝弟は、本心の、あらはれ出(いず)る、はじめゆへ、仁を行ふ、其もとゝ、あるにて知れよ、人ごとに…」で始まる和讃形式で、人間生得の本心や仁、孝弟の道と孝弟の功徳などを説く。なお、巻頭に本文に匹敵する長文の序文(植村康済)を掲げ、「夫(それ)、人は天地の霊にして万物(ばんもつ)の長たりといへり」と起筆し、人間として生まれながら「人らしき業」もせずに暮らし、20余歳の頃に師(堵庵)で出会い、「本然の道」を聞いても怠りがちだったが、心学琢磨の時が至ったためか「無期の至理」を感じるようになった推移を述べた後で、結局、明徳とは「己を責めて人を愛する」ことであり、「吾(わが)師、此心を得て本心の無我をしらしめんと『明徳和賛』を著して徒弟に授」けた趣旨を述べ、「唯、自己の心徳を磨(みがき)て気習のさりがたきを知り、敬を主として聖意を外に求むることなからんことをねがふのみ」と結ぶ。また、堵庵自序には仏教で用いられる歎徳(たんどく)(死者の生前の徳を讃えること)や和賛(和讃)は仏教に限らず卑俗を導く便りとなるものであり、心学教諭にも活用すべきことを述べる。
★原装・題簽欠・状態良好。
3500円 前訓ほか施印集
【判型】半紙本数点合冊(1冊)。縦225粍。
【作者】手島堵庵ほか作。
【年代等】江戸中期刊。[京都]海老屋弥兵衛ほか板。
【備考】分類「心学」。冒頭より「前訓(男子・女子)*女子一部欠。安永初板本」「或田舎の友時習舎に来りて」「『やまと小学』巻六善行篇」の3種の施印を合本したもの。心学門人が道話に通って少しずつ集めた施印を合綴したものであろう。
★改装・題簽欠・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):購入価格4500円】
2000円 手嶋先生いろは歌(明誠舎施印)
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】手嶋堵庵作。
【年代等】江戸中期刊。[大阪]明誠舎板(施印)。
【備考】分類「心学」。
★改装・題簽欠・状態並み・着色。
3000円 〈再刻〉知心辨疑[再刻知心辨疑]
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】手島堵庵(信)述。中井典信編・跋。上河淇水(正揚・子鷹・東海)序(天明板)。
【年代等】安永2年5月刊。天明8年11月再刻。刊行者不明。
【備考】分類「心学」。手島堵庵が門人の問いに答えた様子を中井典信が聞き書きし自身の手控えとしていたが、同志の要望が強いためこれを上梓したもの。「本心を知る」ことが学問の始めと唱えるがこれは聖人の本意にあらずと思うが如何との問いから書き始め、本心を知るは性を知ることと同じだが、性は諭し難いため本心と呼ぶことや、道を信じ厚く守ることは実際には非常に困難であり、『大学』に言う「止まる所」を自ら自覚するために本心を知るべき道理を述べる。また、本心の理屈を理解してもそれは本心を知ったことにはならず、さらに、一度本心を悟っても、不善が本心を覆い隠す場合があることや、逆に、いかなる悪人も本心を知れば多少は善に移ることなどにも言及し、本心を知ることは容易ではないが、それは入徳(にっとく)の始めに過ぎず、むしろ本心を養うことが困難なことなどを順々に説いていき、最後に、本心と思案の違いや本心を養う工夫を諭して締め括る。
★原装・題簽付き・状態良好(表紙やや汚損・本文美)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2500円(汚損本)】。
3000円 安楽問辨
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】手島堵庵(信)作・序。
【年代等】安永8年2月自序・刊。[京都]炭屋文蔵ほか板。
【備考】分類「心学」。序文に、安楽とは「人の本然にして生れつきの徳」だが、人は私利私欲で「心の転覆」が生じ暗闇に陥りやすい、そのため聖人の教えによって本心を知り本来の安楽に立ち帰れと「本心即安楽」を説いた問答体の心学書。まず、人の道とは要するに本心を知ることであり、身勝手な人欲が苦しみを招くこと、そして、一切万物の道理である本心に即して生きる「誠」を説く。一度本心を悟れば天心ばかりで我が身(人我(にんが))がなく、様々な欲求もないため安楽に至ること、そのための学問の仕方についても縷々述べ、学問が「本心にまかせて五倫のまじはりをよくする」ことに他ならないことを諭す。死後の安楽も生前の安楽と同じ、まずは、目前日用の所作である親孝行や家内和睦に努め、柔和で行儀良くし、家業を大切にし、人に慈愛・信実があり、無理のある言動を慎み、良き師友と交わって己を錬磨せよと勧める。
★原装・題簽付き・状態概ね良好(小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、改装・落丁本が5000円】。
5500円 〈神儒仏〉三教和談[神儒仏三教争論和談]
【判型】半紙本1冊。縦214粍。
【作者】大森三楽(不明堂)作・序。丹崖画。佐々木楫(子譲)跋。
【年代等】天保2年11月自序。天保4年2月刊記。天保4年春跋。天保4年3月、竹坪学人・松湛序・刊。[京都]巽善右衛門(蔵璞堂)板。
【備考】分類「神道」。
★原装・題簽付き・極美本・稀書(『国書総目録』未記載)。
4000円 町人身体柱立返答[〈町人〉身体柱立返答]
【判型】半紙本1冊。縦228粍。
【作者】不明。
【年代等】安永2年4月刊。[京都]万屋重兵衛・銭屋善兵衛板。
【備考】分類「心学・教訓」。明和7年刊『身体柱立』の批判書。冒頭から書名を名指しで批判(ただし「何人の著作にや…」と著者名には触れない)するように、自らは名乗らず反駁を加える。まず、「身体」の言葉の吟味から始まり、外題に「町人」の角書(つのがき)を付すことから、町人の身体(家督・財産)の意味に限定して述べると予め断り、『身体柱立』が想定する町人はごく一部の層に過ぎず、「鍵穴から天を覗く」論法と批判する。また、弱小商人の妻子無用論や酒・煙草の節約等など過度の倹約では人間らしい生活や商売を広げるための人付き合いもできず、かかる節倹主義では「馬の目を抜く世智賢き時代」に金儲けをすることはできないと非難する。「今の世にては金儲けというものは金銀の軍である」と認識する著者は、日々の倹約といった守り一辺倒の商いでは決して身代を延ばすことはできないとし、『町人身体柱立』はむしろ『町人貧窮宿ばいり身体はしら立』と呼ぶべき書とこきおろし、「貧福現在鑑」に展開する種々の節倹の将来予測(試算)についても非現実的と反論する。末尾では『史記』貨殖伝や『太平記』を引きながら致富の秘訣を説く一方、類書の『立身始末鑑』にも批評を加え、生涯の倹約計算は「いらざる蛇足の諸勘定」であり、「道理は聞こえて有りながら今日に出来ぬ事ばかり」を列挙したもので、結局は「世界を見る事の小さく、古今の歴史などの学文に疎く、聖人の糟粕のみをなめて、まこと修身斉家治国平天下の実学なき道学者流の癖」と酷評する。
★原装・題簽付き・状態並み(やや小虫・やや汚損)・稀書(『国書総目録』に2カ所)。
8500円 民家敬神録
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】城戸(大江)千楯作。忌部寛風序。平野正祝(富嗣)跋。
【年代等】文政6年1月作。天保11年11月刊。[京都]鐸舎蔵板。
【備考】分類「祭祀」。「国恩を思ひ神を敬ふべき事」「民家にて神霊を斎(いわ)ふべき様の有増」「神を拝む心得の事」「神を祭る心得の事」「不浄を忌べき事」「先祖の霊を祭る事」の6項を説いた神道系教訓書。
★原装・題簽付き・極美本・稀書(『国書総目録』で2カ所)。
3500円 〈今川教訓〉絵本玉の池
【判型】半紙本3巻1冊。縦218粍。
【作者】北尾辰宣(雪坑斎)作・画。銭舘序。
【年代等】宝暦8年初刊([大阪]糸屋市兵衛原板)。明治初年後印。[京都]寺田熊治郎板。
【備考】分類「往来物」。彫工=阪本甚兵衛。角書「今川教訓」が示すように、『今川状』本文(23カ条と後文)とそれに関連した故事等を付載した絵本。上・中巻には『今川状』の各条毎に1葉ずつの挿絵と記事、下巻には同後文を9段に分けて挿絵と記事を掲げる(挿絵は上巻11葉、中巻12葉、下巻9葉の合計32葉)。挿絵等は、和漢人物(源義経・源斎頼・細川満元・千代童子・殷の紂王・武田晴信・小林修理亮・源頼朝・大内義隆・晋の陳達・晋の阮孚・後醍醐天皇・原憲・徳大寺実時・馬内侍・漢の高祖・北条時頼・行基・豊臣秀吉・武田信玄・宣胤の娘中子・司馬温公・老子・和気清麻呂・仁徳天皇・平重盛・伊吉古麿・結城秀康・今川了俊等)の故事や金言を題材にしたものや、近世中期の町人生活を反映したもので、これらによって、『今川状』の説く教訓を具体的に敷衍する。
★原装・題簽付き・美本。
1500円 駅路往来・諸職往来
【判型】半紙本1冊。縦237粍。
【作者】不明(井上氏書カ)。
【年代等】明治2年11月書。
【備考】分類「往来物」。
★原装・状態並み(表紙・小口等やや汚損。「諸職往来」の冒頭部と「駅路往来」の末尾がやや欠落。「駅路往来」の写本は珍)。
2500円 大工番匠往来[大工註文往来・番匠作事往来]
【判型】半紙本1冊。縦212粍。
【作者】梅素亭玄魚(整軒玄魚・宮城玄魚・呂成)校。落合範国(大賀範国・一渓)画。
【年代等】嘉永以降刊。[江戸]岐阜屋清七(正文堂清七・正文堂)板。
【備考】分類「往来物」。享和頃刊『番匠作事文章』とほぼ同文の往来。「凡、番匠作事取扱文字者、今般御拝領之屋敷・御館向就建者、撰吉日良辰為致地祭…」で始まり、地鎮祭、建築関連職人、建築用材、神社仏閣の建築、武家屋敷の建築、城郭建築、左官、瓦葺、棟上の儀式などについて記す。本文を大字・五行・付訓で記す。巻頭に「上棟四方堅規式之図」、頭書に「造宮堂木品積心得之事」「追掛大栓継(以下数々の継ぎ方を図解)」等を載せる。
★原装・題簽付き・状態良好(口絵1丁欠のため特価開始)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5000円】。
18000円 江戸方角地名記
【判型】半紙本1冊。縦230粍。
【作者】加藤船盛(渚梅園)作。静軒老人(寺門静軒か)序。孔年画。
【年代等】江戸後期刊。[江戸か]加藤船盛蔵板。
【備考】分類「往来物」。明和2年刊『御江戸名所方角書(江戸方角)』にならい、主として女児の手習い用に七五調・韻文体で江戸の地名を綴った往来。「掛麻久母(かけまくも)阿耶(あや)に畏伎(かしこき)其功、鎮護神祖の御膝元、聖の御代の大島も、槍も絶せぬ大江戸や、うへ八衢(やちまた)の八百八町…」で始まる文章に、地名(町名)104、社寺名83、橋名17、川名4、その他5の合計213の名称を織り込む。明和2年板と比較すると、59語が増加し、32語が減少している。また、「小名木川」を「小名木沢」に、「九段長屋」を「九段坂」に、「不忍池」を「篠輸津弁天」に、「真間の継橋」を「接木の継橋」に改めるなど、『江戸方角』の文面に優雅さを加えて、より女性向けの体裁に整える。巻頭に「日本橋・富士眺望図」を掲げる。
★原装・題簽欠・状態並み(小虫補修・総裏打ち)・稀書。【参考価格(初出品時の相場です):別本原装本を3万円以上で購入】
6500円 〈文明〉開化往来(初編)
【判型】半紙本2巻2冊。縦225粍。
【作者】深沢菱潭作・書。八田知紀序。
【年代等】明治6年冬作・書・刊。[東京]椀屋喜兵衛(江島喜兵衛・万笈閣)板。
【備考】分類「往来物」。日本の天皇や元号、また府県、祭礼、諸官名、物産、また世界の主要国などを紹介した往来。前編は、「御手簡致薫誦候。如来命、此程者御疏遠に罷過候…」で始まる1通の手紙文形式で、歴代天皇・元号、日本の称号、周辺諸国、地理的位置、国土(領域、五畿八道の国・郡、石高)(以上上巻)、高山・河川、三都・港湾、鉱山(鉱物資源)、岬・島嶼、鉄道・通信、里程、造船所、軍事、神宮、山陵、学校、六大洲・諸外国・主要都市、日本通商史(鎖国〜開国)までを綴る。また、後編にも全文1通の手紙文形式で、今上(明治)天皇や皇族、皇居の変遷、天皇家の祭礼、諸官庁諸官職、華族、寺院、お雇い外国人、東京築地港から海外諸港までの距離、通貨、日本全国の物産(日用品・輸出品)などを紹介する。初編巻頭に「神武帝肇都大和図」以下3葉の色刷り日本地図を掲げて、神代から近代までの日本統治の変化を図解する。
★原装・題簽付き・状態良好・稀少本。
2500円 農家用文章大全
【判型】半紙本2編1冊。縦225粍。
【作者】】高井蘭山作。
【年代等】文化4年初刊。江戸後期再刊。[江戸]和泉屋金右衛門板。
【備考】分類「往来物」。農家日用の消息例文を集めた用文章。単なる消息例文集ではなく、四季折々の農事など農家に必要な諸知識・心得を織り交ぜるのが特徴。初編は「年始状、附り農具修復之事」〜「御褒美頂戴御請書之事」の33通(うち7通は農業用文)および「五穀成就の辨(ことば)」。2編は「年礼の書状」〜「長寿にて御扶持頂戴村内振舞の文通」の15通と「五人組状の前書并奥書」、則ち「五人組帳」前書・後書の教訓部分から成る。初編が農事一辺倒であるのに対して、2編には五節句祝儀状や諸用件の例文を含み、また、五節句や書簡作法等の注記を施すのが大きな違いである。
★原装・題簽欠・状態良好。
13000円 絵本清水の池[最明寺殿教訓百首]
【判型】半紙本3巻1冊。縦223粍。
【作者】西川祐信画。中村三近子(絅錦斎)校・序。
【年代等】享保16年冬序。享保19年1月刊。[京都]菊屋喜兵衛板。
【備考】分類「往来物」。彫工=石原半兵衛。全99首の教訓歌を収めた絵本で、最明寺殿(北条時頼)の作と伝えるが、近世の後人によって編まれたものであろう。同類の往来が数種存し、諸本により異同があるが、本書では「能人にむつびてあしきことあらじ、麻の中なる蓬みるにも」の1首を冒頭に掲げ、「善人にむつびてもまた心なり、麻の中なるあさを見るにも」で終わる99首を掲げ、それぞれ教訓歌毎に挿絵と注釈を付す。教訓歌は五倫にまつわる種々の心得や処世訓を詠み込んだもので、さらに『論語』等の漢籍や『実語教・童子教』から引用して教訓歌の趣旨を平易に説く。なお、本書の和歌を抄録した往来に、江戸後期刊『最明寺教訓百首』がある。
★原装・題簽欠・状態並み(やや疲れ・汚損のため特価即決)。
2000円 いろはうた(正定閣師・天保5年・大行寺板)
【判型】半紙本1冊。縦222粍。【作者】正定閣師作。大行寺序。
【年代等】文化13年4月作(いろはうた)。天保5年3月刊。[京都]大行寺蔵板。
【備考】分類「往来物・教訓」。文化13年に作られ、大坂講中より広まった「いろは四十八首」を再刊したもの。裏見返しに「于時嘉永七寅歳二月、京都大行寺置土産ニ候」の書き入れがある。
★原装・刷外題・美本。
5000円 〈改算大正〉算法智恵袋大全
【判型】半紙本1冊。縦223粍。
【作者】吉田光由序。田宮禎画。
【年代等】江戸後期刊。[京都]須磨勘兵衛(弘簡堂)板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6000円〜3万6750円】。
6500円 増訂華英通語(題簽欠)
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】(清)子卿(シケイ)作。福沢諭吉(範子圍)訳。
【年代等】万延元年8月序・刊。咸豊5年(1855)何紫庭序。[東京]快堂蔵板。
【備考】分類「辞書」。福沢諭吉の最初の出版物。「サンフランシスコで出版されていた清国人子卿著の「華英通語」という英華対訳の単語集を、福沢が万延元年に咸臨丸に搭じて初めてアメリカに渡ったとき、同地で買い求めて帰国の後、これに英語の発音と華語の訳語の日本読みとを片仮名でつけ、「増訂」の二字を冠して出版したものである。英語の発音に関する福沢の苦心を見るべきで、特にVの字の発音を原音に近からしめるために、ウワの二字に濁点をつけてヴブという新しい文字を創案したのは、福沢の功績として記憶されてよいことである。そのほかにも、たとえばPlanetプラヌネト、Windウヰヌド、などのように、文字の大小の組合せにより、原音に近接しようとした苦心のあとが見られる」(以上、慶応大学HP)。
★原装・題簽欠・並本(序文1丁+本文3丁欠のため特価即決*落丁箇所は希望者にメールでデジタル画像を提供可能)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万5000〜14万400円】。
6000円 〈高祖聖人〉皇都霊跡志
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】僧純(正聚房)作。東居画。
【年代等】安政5年2月、勧学玄雄序・刊。刊行者不明。
【備考】分類「真宗・地誌」。
★原装・題簽付き(摩滅)・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板が5250円〜2万1600円】。
3000円 養生女の子算
【判型】半紙本1冊。縦227粍。
【作者】辻慶儀(忠郎兵衛)作・序。
【年代等】天保4年6月作・刊。[京都]著者蔵板。
【備考】分類「教訓」。天寿(天然の寿・天然の福禄寿)を全うし、天寿を少しでも伸ばすための工夫や心得を諭した教訓書。著者によれば30歳の天寿を80歳に伸ばすことはできなくても、4、50歳に伸ばす秘訣はあるとし、それを心・身・食事の養生に分けて説く。「心の養生」とは誠の志と正しい心を持つように努め、身勝手をせず天理に従うこと、具体的には先祖と親の心を己の心とすることとし、「身の養生」は「根気八歩(生まれ付きの根気・力量の八分を用いること。根気・力量を十分に使うことは血気を損ない寿命を縮めるとする)」を守ることや、労働も程よき位にし、耳目口鼻と女色を慎むべきこととする。さらに「食養生」では腹八分を守り、美食・大食・大酒を慎むべきことなどを教える。特に「天禄」として一生に食べる食事量は定まっており、大食すれば短命となり、少食であれば食い延ばして長命となると述べ、さらに「長寿の女の子算」として50年の天禄高を72石と仮定して、毎日3合半ずつ食すれば57歳余、3合ずつ食すれば66歳余、2合半ずつなら80歳、2合ずつなら100歳を保つことを説いている。また後半の「附録」では、年に10貫目の収入に対し8貫目で暮らすように努めれば、50年間で580貫660匁2分の貯蓄ができるなどの計算例を示す。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5750円】。
2000円 饑年要録(複製)
【判型】半紙本1冊。縦230粍。
【作者】福沢憲治作・序。笹古金作編。
【年代等】天保5年2月序。天保7年10月刊([信州福岡]福沢氏施印)。明治7年7月、北原稲雄跋。昭和11年10月刊。[長野県赤穂村]笹古金作版(複製)。
【備考】分類「救荒」。『饑年要録』は、天保5年(1834)春、福沢憲治により著されたもので、奥書によれば、明治7年(1877)筑摩県庁に勤務する伊那の国学者北原稲雄がこれを世に現わしたものと考えられる。 飢饉は異国の説に五穀実らざるを飢といい、十穀実らざるを饉というが、日本に於いてもこの説にもとづくべし、として過去をさかのぼって、天文14年(1545)・寛永19年(1642)・延宝3年(1675)・天和元年(1681)・享保17(1732)・天明3年(1783)・同6年・天保4年(1833)の飢饉をあげる。 そのなかで、顕著な飢饉の様相を示した天文14年・天明3年・6年・天保4年の各飢饉を取り上げ、その状況を説明する。 さらに、「飢饉は時ありて来るゆえにまぬかるべきに有らねば」として、その凶荒食などの対策を縷々述べる(信州デジくらHP)。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、昭和版が840円〜5000円】。
2000円 祝詞式正文[延喜式祝詞正文](和装活版)
【判型】半紙本1冊。縦222粍。
【作者】角田信道編・校。
【年代等】明治17年1月刊。[東京]新葉社版(出版人=山中荘一郎)。
【備考】分類「祝詞」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2000円〜4100円】。
4000円 日廼御蔭[日能御蔭]
【判型】半紙本1冊。縦239粍。
【作者】井上義胤(美知廼舎)作・跋。小神波江(コガミナミエ*黒住教信者)編。小神連公(篤廼舎・辰定)序。
【年代等】弘化3年作。明治2年6月刊。[岡山]井上義胤蔵板。[岡山]小山屋朔右衛門売出。
【備考】分類「神道」。太陽の気を得て下腹に納める重要性を説く。
★原装・題簽付き・美本・稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明治期板が、2500円〜1万300円】。
12000円 東海紀行[通女紀行・通子紀行]
【判型】半紙本1冊。縦228粍。
【作者】井上通女作。
【年代等】天和元年作。正徳6年6月、山名正胤(仙竜)序。正徳6年6月、洪音序・初刊。享保2年8月再刊([江戸]小川彦九郎ほか板)。明治初年再刊。[京都]娑々岐惣四郎板。
【備考】分類「紀行」。天和元(1681)年、作者が22歳の時、讃岐丸亀藩主京極高豊の母養性院に召され、父と共に江戸へ向かった折の道中記が『東海紀行』である。天龍川を越えた所で「しはぶきやみ」にかかり、父の諌めもあって執筆を断念している(奈良女子大学学術情報センターHP)。
★原装・題簽付き・美本・稀書。
4500円 西国順拝(安政4年納経帳)
【判型】半紙本1冊。縦245粍。
【作者】北村貞吉(江州滋賀郡堅田)所持本。
【年代等】安政4年8月作成。
【備考】分類「仏教」。表紙とも22丁に38カ所の朱印を収録。
★原装・題簽付き・状態良好。
3000円 小学生徒心得(橋爪貫一)
【判型】半紙本2巻2冊。縦224粍。
【作者】橋爪貫一(松園)編。
【年代等】明治初年刊。[東京]松園(編者)蔵板。[東京]雁金屋清吉売出。
【備考】分類「近代教育」。
★原装・題簽付き・並本(上部やや痛み)。
6500円 三社託宣一毛鈔[三社一毛抄]
【判型】半紙本1巻付録1巻2冊。縦230粍。
【作者】竜山(亮盛)作・序。
【年代等】安永4年3月、亮盛序。寛政11年7月、智堂序・刊。[江戸]三縁山(増上寺)蔵板。[江戸]和泉屋新八ほか売出。
【備考】分類「神道」。
★原装・題簽下巻のみ存(上巻欠)・状態良好。
50000円 絵本池の蛙
【判型】半紙本3巻3冊。縦224粍。
【作者】東鶴(赤松堂)作・序。西川祐信(自得叟・文華堂)画。
【年代等】延享2年初刊。明和5年1月再刊。[京都]菊屋喜兵衛求板。
【備考】分類「絵本・狂歌」。上巻「にくい物尽」、中巻「おかしい物尽」、下巻「うれしい物尽」から成る絵本。
★原装・題簽付き・美本・稀書(『国書総目録』に3カ所)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書『絵本池の心』(上・中巻2冊*不揃い)が10万800円】。
8500円 〈異国奇談〉和荘兵衛(前編)
【判型】半紙本4巻4冊。縦220粍。
【作者】遊谷子作・序。秦川散人序。
【年代等】安永3年1月自序。安政8年春、島観水序・初刊。江戸後期再刊。[大阪]藤屋善七板。
【備考】分類「滑稽本」。
★原装・題簽摩滅・並本(疲れ・痛み)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、前後編8巻8冊・原装本が18万円】。
10000円 〈榊原伊祐編〉よりあひばなし[寄合ばなし・小集夜話(ヨリアイバナシ)](初編)
【判型】半紙本2巻2冊。縦221粍。
【作者】加藤祐一(スケカズ)述。榊原伊祐編・序。
【年代等】明治7年3月自序。明治7年8月官許。明治7年9月刊。[大阪]柳原喜兵衛板。
【備考】分類「教訓」。巻末広告に「此書は天地間の心理により方今御政体のありがたき事は申に及ばず、文学・技芸・商法・農事に至るまで研究せざるべからずの講釈を寄合ばなしの問答に綴りなして、俗人の退屈せざるやう、滑稽狂文をも交へたれば、絵本、又、物語本を見るが如く、面白くして自然開化に進歩し、自主自由の正権を暗に会得するに至る至妙の珍書なり」と紹介されている。
★原装・題簽付き・状態良好(上巻見返し破損)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万240円】。
20000円 筑前名寄
【判型】半紙本2巻2冊。縦220粍。
【作者】貝原篤信(益軒)編・跋。
【年代等】元禄4年9月自跋。元禄6年2月初刊([京都]茨城方道(柳枝軒)原板)。天保8年6月求板。[大阪]塩屋弥七(中村三史堂)板。
【備考】分類「地誌・和歌」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8万8000円】。
4500円 〈飯島半十郎著〉初学山林書
【判型】半紙本2巻2冊。縦224粍。
【作者】飯島半十郎作。
【年代等】明治14年2月版権免許。明治14年3月刻成・刊。[東京]福田仙蔵板。
【備考】分類「林業」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万2000円】。
30000円 正術算学図会
【判型】半紙本8巻8冊。縦225粍。
【作者】三宅賢隆編。
【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。
【備考】分類「和算」。1-3巻に「算法智恵海大全」、4-8巻に「具応算法」を収録。
★原装・題簽付き・状態概ね良好(一部小虫)・稀書(『国書総目録』に全巻所蔵機関なし)。
2500円 〈辻忠郎兵衛著述・宇喜田小十郎校正〉立身虎之巻
【判型】半紙本4巻4冊。縦222粍。
【作者】辻慶儀(忠郎兵衛)作。宇喜田小十郎校・序。
【年代等】天保4-15年原作。明治7年9月序。明治8年3月初刊。明治期後印。[京都]村上勘兵衛板。
【備考】分類「教訓」。幕末京都の富商下村家の一流で、井上家に仕え、「節倹恭慎」の正直な商法で財をなした辻忠郎兵衛が著し、天保年間に順次施印した「幼童庭訓の著述」4本をまとめて明治期に複刻したもの。天保15年刊『教訓いろはうた』、天保4年刊『養生女の子算』、天保4年刊『仁術歓心抄』、天保9年刊『四徳配当抄』の4本をこの順で収録し4巻とする。第1巻『教訓いろはうた』は、著者83歳の著述で、「いつとてもこころただしき人はみな身のをさまりに目をとめてみよ」以下48首の教訓歌に平易な注釈を添える。第2巻『養生女の子算』は著者72歳の著述で、寿命を長く保つ秘訣として「心の養生」「身の養生」「食養生」の大切さを説いたもの。「付録」として「年に10貫目の徳分あるところを、8貫目に節約し、これを5朱の利息で増やす」という設定で、50年後までの年々の高を列挙するのは功利的・具体的な教訓で興味深い。第三巻『仁術歓心抄』も著者72歳の著述で、太郎兵衛・清兵衛・徳兵衛3人の会話の形で、『孝経』にいう「歓心」の大切を卑俗・平易に説いたもの。第4巻『四徳配当抄』は著者77歳の著述で、天の働きの世におこなわれる有様を、元享利貞の四徳と名付け、それを商人の1日、1年に喩えながら心の持ちようを説く。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2000円〜1万8900円】。
15000円 うたぶくろ[歌袋]
【判型】半紙本6巻6冊。縦227粍。
【作者】富士谷御杖(北辺二世成寿(ナリノブ))編・序。
【年代等】寛政5年初刊([京都]北村四郎兵衛ほか板)。江戸後期再刊。[京都]永田調兵衛ほか板。
【備考】分類「歌学」。歌論書。御杖の歌学修業期の、伝統的歌学と父富士谷成章(ナリアキラ)の語学・歌学との集大成的祖述書(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付き・美本(1巻に数丁小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装本が、2万円〜4万2000円】。
22000円 近葉菅根集[菅根集]
【判型】半紙本10巻5冊。縦228粍。
【作者】清水浜臣編。木村定良(藤原定良)校。巨勢利和序。
【年代等】文化11年7月、編者凡例。文化12年1月、藤原忠与序・刊。文化12年2月刊。[江戸]須原屋伊八ほか板。
【備考】分類「歌学」。初学者の長歌詠出の参考に供するために、近世の古学者下河辺長流・契沖より賀茂真淵およびその門人までの48人の詠歌から長歌ばかり304首を輯録したもの(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万240円〜4万円】。
12000円 歌格類選・続歌格類選
【判型】半紙本正続4巻4冊。縦227粍。
【作者】半井忠見(梧庵)編。
【年代等】正編=嘉永4年5月、大橋長広・長沢伴雄序。嘉永4年5月、半井梧庵凡例。嘉永4年6月、陸奥介景恒跋・初刊。明治初年再刊。[京都]林芳兵衛ほか板。続編=嘉永6年秋、山田泰平序・初刊。
【備考】分類「歌学」。 歌語研究書。歌格とは、歌のことばの定まっているさまを言い、歌格をきめるのは、今日の副詞・助詞・用言などであり、これらのことばをいろは順に排列してある。語数は約250語で、もっぱら八代集から選んであり、1格に4首ずつ歌の例をあげ、そのことばには一々俗語訳を施している。歌語を俗語で解した研究書として江湖によく迎えられ、翌6年その続編も刊行された(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4冊揃いが、1万6200円】。
28000円 〈再校〉江戸砂子[再校江府名跡志・新編江戸砂子温故誌・再校江戸砂子名跡誌](明和9年)
【判型】半紙本6巻8冊。縦227粍。
【作者】菊岡沾凉(崔下庵・南仙斎)作。恒足軒(丹治庶智)補。冬渉校。
【年代等】享保17年自序。享保17年5月自跋。明和7年8月、丹治政逸序。明和9年冬、田維章(植田仲慶)跋・刊。[江戸]須原屋伊八板。
【備考】分類「地誌」。『江戸砂子』は江戸時代中期に著された江戸の地誌。著者は俳人菊岡沾涼。後に著者自身により『続江戸砂子』が出て、後世には増補版『再校江戸砂子』が刊行された。江戸地誌の前作である貞享4年(1687年)の『江戸鹿子』出版から年月が経過し、比定地の不明となった地名が出現するなど、実用に堪えない点が多く出てきたため、菊岡沾涼と有力版元万屋清兵衛が時代の要請に応えるかたちで出版された。編集には8年が費やされた。江戸地誌としては最も流布したものとなり、後世まで出版が継続された。『再校江戸砂子』は、内題は「再校江戸砂子温故名跡誌」。宝暦年間丹治恒足軒庶智が校正し、明和年間俳人牧冬映が誤字を訂正したもの。明和9年(1772年)刊。『武江年表』安永元年(1772年)条は丹治庶足軒を「沾涼が男」とするが、沾涼の二子いずれも丹治家養子となったという記録はなく、真偽は不明。沾涼による発句を刪り、本文の誤字、古くなった情報を改め、「補」として補足事項を加える。「再校」は題簽では角書のため、単に『江戸砂子』としても流布したが、菊岡沾涼の『江戸砂子』とは別物であるため注意を要する(Wikipedia)。
★原装・題簽付き・状態概ね良好(一部小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万円(虫損本)〜12万9600円】。
1500円 〈首書読法〉庭訓往来具注鈔(弘化3年)
【判型】大本1冊。縦258粍。
【作者】蔀関牛注。黒田庸行(成章館・具徳)付言。
【年代等】天保5年初刊。弘化3年春再刊。刊行者不明(刊記欠のため)。
【備考】分類「往来物」。渓百年の「経典余師」にならって編んだ『庭訓往来』の童蒙向け注釈書。『庭訓』の各状を5、6段に分けて大字・8行・無訓で記し、段毎に詳細な割注を施し、2段に分けた頭書の下段に小字・14行・付訓で書き下した本文(読方)を、またその上段に割注に関連する諸説を掲げる。内容的には寛永8年刊『庭訓往来註』と元禄15年刊『庭訓往来諺解大成』とを折衷した施注で、童蒙に理解しやすい平易な文章で綴る。また段毎の割注の末尾に「文意」の項を立てて大意も示す。
★原装・題簽摩滅・表紙疲れ・本文良好・刊記欠。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2700円〜2万円】。
3000円 〈滝本〉庭訓往来
【判型】大本1冊。縦256粍。
【作者】武藤氏書。
【年代等】延宝4年4月刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。刊本はほとんどが大本だが、江戸中期以降は半紙本・中本・小本など各種判型のものが登場した。古写本のみで約70種、近世より近代初頭にかけての板本は約300種に上り、中世から明治初年に至るまで最も普及した往来物の一つ。月往返2通ずつ1年24通、これに単簡1通(7月状または8月状)を加えた計25通の手紙文より構成される。内容は、武家および上層・庶民の社会生活を中核として新年の会、詩歌の会、地方大名の館造り、領国の繁栄、大名・高家の饗応、司法制度・訴訟手続、将軍家の威容、寺院における大法会、大斎の行事、病気の治療法、地方行政の制度等を主題とする手紙で、各手紙とも類別単語集団を収める(衣食住370語、職分職業217語、仏教179語、武具75語、教養46語、文学16語、雑61語、計964語)。
★原装・題簽付き・並本(小虫)。
3000円 消息詞(縦長刊本)
【判型】縦長本1冊。縦276粍。
【作者】梅沢敬典書。
【年代等】江戸後期(安政頃)刊。[江戸]英文蔵(青雲堂)板。
【備考】分類「往来物」。消息に多用する語句や表現を類語で集めた往来。『累語文章往来(消息往来)』の改編版に位置づけられ、古往来の『消息詞』とは別内容。「一筆・一翰・啓上・啓達…」で始まり、相手の手紙の尊称や時候の言葉、相手の尊称から書止・脇付まで、手紙に用いる種々の語句を大字・3行・無訓で記す。後半に「月々和名并異名」と「時候書有増之事」を掲げる。
★原装・題簽付き・状態良好。
3500円 社家制法
【判型】大本1冊。縦263粍。
【作者】不明。
【年代等】明治2年6月刊(官板)。
【備考】分類「往来物」。明治二年三月に郡中・市中・町役・村役・僧侶・神官等に対して出された一連の布達の一つを、大字・五行・無訓の手本としたもの。刊記に「明治二年己巳三月/京都府」と記した初板本と「明治二年己巳六月/官版/不許飜刻」と記した再刊本があるが、京都以外の各地でも出版されたと思われる。「一、御高札之旨謹而可守事」以下一一カ条から成る神職者用の心得で、敬神・清浄・正直、勤学・祭礼に怠らないこと、邪宗・怪異の教法の厳禁、不当な供物等の禁止、新規建立の事前許可、社領など社中財産の不正な売却等の禁止、民事訴訟への関与禁止、不審者の逗留の禁止、本社・末社の秩序や相互監視などを説く。
★原装・刷外題・美本・比較的珍。
3000円 郡中制法
【判型】大本1冊。縦263粍。
【作者】不明。
【年代等】明治2年6月刊(官板)。
【備考】分類「往来物」。明治初年に郡中・市中・町役・村役・神官等に対して出された布達を題材にした一連の手本の一つ。「一、御高札之旨謹而可相守事」以下、布告の遵守、五人組の役割(特に付則が多い)、地域の相互扶助・秩序維持、本来の家業への出精、賭事の禁止、死者・怪我人・病人・旅人等の処置、捨て子・堕胎の禁止、寺社の新規建立の禁止、祭礼に伴う山鉾・寄付等の禁止、相撲その他興行・遊郭等の事前許可、田畑・道路その他施設・交通等の規定、賄賂の禁止など25カ条を大字・5行・無訓で記す。明治2年京都板を始め、大阪府・大津(滋賀)県・東京府など各地各様の体裁で出版された。
★原装・刷外題・美本。
3000円 市中制法
【判型】大本1冊。縦263粍。
【作者】不明。
【年代等】明治2年6月刊(官板)。
【備考】分類「往来物」。明治初年に郡中・市中・町役・村役・神官等に対して出された布達を綴った一連の手本の一つ。箇条配列や箇条の立て方に微細な相違はあるが、『郡中制法』とほぼ同様。『郡中制法』のうち末尾の「一、田畠不荒様にすへし」以下農耕地・農業施設など農村関連の六カ条を削除し、「一、帯刀人・僧尼之輩、町人名前之地に住居する者は軒役、其外町人費町人同様差出させ可申。理不尽申立るものあらば可訴出事…」の1条を追加した。『郡中制法』中の2カ条を本書で1カ条にまとめた箇所があるため本書は合計19カ条。これらの本文を大字・5行・無訓で記す。明治2年・京都府板を始め、大阪府・大津(滋賀)県・東京府など各地各様の体裁で出版された。
★原装・刷外題・美本。
5000円 〈和漢絵入〉女訓孝経教寿(文政5年・大本)
【判型】大本1冊。縦268粍。
【作者】田尻梅翁(八隅山人)作。高井蘭山校・序。須原屋新兵衛跋。
【年代等】文政5年春、高井蘭山序・刊。[江戸]小林新兵衛板。
【備考】分類「往来物」。唐の鄭氏作『女孝経』を邦訳した往来物で、本書は『女四書』所収本と並んで、類本(板種は近世〜近代初頭に約30種)中最も普及したもの。『女孝経』は唐・鄭氏の原作で、『孝経』にならって、曹大家が姪に種々諭した教訓。「開宗明義章第一」から「挙悪章第一八章」までの18章で「孝」の大切さ、婦徳、勤倹、舅姑への孝、礼儀、五刑、父母への孝養、夫への諌言、胎教等について述べる(ただし序文に相当する「進女孝経表」を欠く)。本文を大字・5行・付訓(任意の漢語に左訓)で記す。付録記事は諸本によって異同があるが、初板本と思われるものによると、蘭山序文(色刷りのものと単色刷りの二様ある)に続く前付に「婦女四徳」「孝女伝(無塩君以下一八名)」「孝徳図」「時頼の母禅尼の図」「太公望の図」「孔子御一代の記」、頭書に「越後国蒲原郡孝女の伝」「宋の大儒勤学の図」「農業の図」「農家の図」「女子手業の図」「本朝廿四孝」、後付に「和歌三神像」「慈鎮和尚五常の歌」「三夕之図」「六歌仙」「十二月和名」「六玉川」等の記事を掲げる。
★原装・題簽(やや破損)付き・状態概ね良好(数丁小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万円〜1万2000円】。
4000円 女今川并十二月和歌(芝泉堂)
【判型】大本1冊。縦270粍。
【作者】坂川暘谷(芝泉堂)書。大津暘群(芝泉堂門人・女性)跋。
【年代等】天保8年12月跋・刊。[江戸]和泉屋吉兵衛板。
【備考】分類「往来物」。
★原装・題簽付き・極美本。
6000円 女中庸瑪瑙箱(明治4年)
【判型】大本1冊。縦252粍。
【作者】植村玉枝子(内藤玉枝・晩香散人・清福斎)作。中村三近子書。漱石子・方国画。
【年代等】享保15年初刊。明治4年12月再刊。[大阪]伊丹屋善兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。跋文によれば、植村の叔父である渡辺氏が「賢き人の教訓、みぬ唐(もろこし)の書を探、漢文字(おとこもじ)に書」き綴ったものを植村が「和文字(おんなもじ)に和解(やわらげ)」たものが本書という。また巻末では、『女大学宝箱』と『女中庸瑪瑙箱』の両書が「女子の心操(こころいれ)を直くするの明鏡」であると宣伝する。「一、夫、人の妻を親迎(むかふ)る事は、第一、我父母に我身と与(とも)に能(よく)つかへさせむか為也」で始まる第1条「舅姑への服従」以下、第2条「三従・貞節」、第3条「婦人の四徳(婦徳・婦言・婦容・婦功)」、第4条「継母・継子」、第5条「貞心一筋」、第6条「不邪淫・貞節」、第7条「婦人の務め」、第8条「堪忍」、第9条「忍耐・和順・慈愛」、第10条「下人を使う心得」までの条々を大字・5行・付訓で記す。巻頭に「百行教忍図」「女教誡諌歌」「修学寺八景図」「三十六人新歌仙図」「五節句和歌図」「五倫和歌図」、頭書に「唐土賢女鑑」「女教誡故事談」「産前重宝記」「産前養ひ草」「産前後禁好物」「女消息近道仮名遣」「香道秘事」「狂歌奇妙集」「七夕新名歌集」「女通用文字宝」「女中伝授嚢」等の多彩な記事を掲げる。後、明治4年に藤村秀賀校訂の改刻本(色刷り口絵を付し、前付等に異同あり)が出版されるまで数回に渡って再板されたほか、本文のみを抽出した『御家流女中庸』『女中庸宝文庫』『女中庸教訓鏡』など比較的多くの板種を生んだ。
★原装・脇題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板が、1万円〜1万2000円】。
3000円 教訓女中庸(文久4年)
【判型】大本1冊。縦256粍。
【作者】不明。
【年代等】文久4年1月刊。[江戸]山口屋藤兵衛板。
【備考】分類「往来物」。「一、夫、人の妻を親迎(むかふ)る事は、第一、我父母に我身と与(とも)に能(よく)つかへさせむか為也」で始まる第1条「舅姑への服従」以下、第2条「三従・貞節」、第3条「婦人の四徳(婦徳・婦言・婦容・婦功)」、第4条「継母・継子」、第5条「貞心一筋」、第6条「不邪淫・貞節」、第7条「婦人の務め」、第8条「堪忍」、第9条「忍耐・和順・慈愛」、第10条「下人を使う心得」までの条々を大字・5行・付訓で記す。巻頭に「百行教忍図」「女教誡諌歌」「修学寺八景図」「三十六人新歌仙図」「五節句和歌図」「五倫和歌図」、頭書に「唐土賢女鑑」「女教誡故事談」「産前重宝記」「産前養ひ草」「産前後禁好物」「女消息近道仮名遣」「香道秘事」「狂歌奇妙集」「七夕新名歌集」「女通用文字宝」「女中伝授嚢」等の多彩な記事を掲げる。後、明治4年に藤村秀賀校訂の改刻本(色刷り口絵を付し、前付等に異同あり)が出版されるまで数回に渡って再板されたほか、本文のみを抽出した『御家流女中庸』『女中庸宝文庫』『女中庸教訓鏡』など比較的多くの板種を生んだ。
★原装・題簽付き・状態良好。
1000円 女中庸宝文庫(山栖堂)
【判型】大本1冊。縦245粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]松林堂板。
【備考】分類「往来物」。「一、夫、人の妻を親迎(むかふ)る事は、第一、我父母に我身と与(とも)に能(よく)つかへさせむか為也」で始まる第1条「舅姑への服従」以下、第2条「三従・貞節」、第3条「婦人の四徳(婦徳・婦言・婦容・婦功)」、第4条「継母・継子」、第5条「貞心一筋」、第6条「不邪淫・貞節」、第7条「婦人の務め」、第8条「堪忍」、第9条「忍耐・和順・慈愛」、第10条「下人を使う心得」までの条々を大字・5行・付訓で記す。巻頭に「百行教忍図」「女教誡諌歌」「修学寺八景図」「三十六人新歌仙図」「五節句和歌図」「五倫和歌図」、頭書に「唐土賢女鑑」「女教誡故事談」「産前重宝記」「産前養ひ草」「産前後禁好物」「女消息近道仮名遣」「香道秘事」「狂歌奇妙集」「七夕新名歌集」「女通用文字宝」「女中伝授嚢」等の多彩な記事を掲げる。後、明治4年に藤村秀賀校訂の改刻本(色刷り口絵を付し、前付等に異同あり)が出版されるまで数回に渡って再板されたほか、本文のみを抽出した『御家流女中庸』『女中庸宝文庫』『女中庸教訓鏡』など比較的多くの板種を生んだ。
★原装・題簽欠・状態並み。
2000円 女庭訓宝文庫
【判型】大本1冊。縦256粍。
【作者】歌川芳虎画。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]和泉屋市兵衛板。
【備考】分類「往来物」。『女庭訓往来』は、1年12カ月合計24通の女子消息文の形式で、年中行事の故実を主とする教養や女性の言葉遣い・心得等を説く。付録記事多数。
★原装・題簽欠・状態並み。
3000円 〈日用重宝〉女今川宝嚢
【判型】大本1冊。縦256粍。
【作者】不明。
【年代等】天明7年8月刊。[京都]菱屋孫兵衛板。
【備考】分類「往来物」。女今川』は、貞享4年板系統と元禄13年板系統の2種に大別されるが、江戸中期から明治期に至るまで両系統で250種以上の板種と20種近くの異本を生み、最も普及した女子用往来である。両系統とも同趣旨の教訓を全23カ条と後文から成る壁書形式だが、これは『今川状』のスタイルを踏襲したものである。女性にあってはならない禁止項目を列挙し、家庭における女性の心得全般を諭す。各箇条は、日常諸般の心得を、親や舅、姑、夫、その他家内の構成員(下僕等)、親類、友人、他人、特に僧侶や夫以外の男性との関係の中で説く。
★原装・題簽欠・状態良好。
12000円 〈女教文章〉女要文通筆海子[〈女要文通〉筆海子・女文通筆海子]
【判型】大本1冊。縦265粍。
【作者】長谷川品(筆海子)書。梅月堂編・序。西川某画。
【年代等】宝暦3年1月刊。[京都]秋田屋伊兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。跋文によれば、長谷川妙躰の書号である「筆海子」を受け継いだ長谷川品(妙躰と同じ洛陽四条の人)が書した女筆手本で、その号を書名としたものである。各頁に匡郭を設け、全文を妙躰流の散らし書きで綴る。天下太平を謳歌した手紙文を冒頭に掲げ、続いて新年状以下の年中行事や花鳥風月の風情を綴った手紙文、さらに櫛置(髪置)・婚礼・成人等の祝儀状(礼状)など合計23通を収める。巻頭に「琴・双六由来」「小笠原流折形」「女の四徳」「女用大和詞」「女中文の封じ様」などの記事(挿絵)を掲げる。なお、本書の改題本に『女要筆玉藻』や『女筆御世の春』などがある
★原装・題簽付き・美本(数丁小虫)。
2000円 〈女童教訓〉女大学出世文庫
【判型】大本1冊。縦246粍。
【作者】不明。
【年代等】慶応年間初刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。『女今川』と並んで最も板種の多い女子用往来で、その背景には一般に「貝原益軒作」と信じられてきた事情があったと考えられる。しかし本書の成立に柏原屋清右衛門が関わっていたことは疑いない。まず『和俗童子訓』巻之五「教女子法」全18カ条のうちの13カ条を抽出して改編した『新女訓抄』(全11カ条。正徳2年刊『女用智恵鑑』中に所収)が益軒生存中に成り、さらにこの『新女訓抄』中の7カ条を母体に、各条を短文に分けて全19カ条および後文としたものが『女大学』であった。内容は、第1条「親の教え」、第2条「女徳」、第3条「男女の別」、第4条「七去」、第5条「舅姑への孝」、第6条「夫への服従」、第7条「夫の兄弟との和睦」、第8条「嫉妬と諌言」、第9条「言葉の慎み」、第10条「家事への専念」ほか、第11条「信仰について」、第12条「分限に基づく家政」、第13条「男女の隔て」、第14条「衣服の心得」、第15条「親戚付き合い」、第16条「舅姑への孝と婚姻後の心得」、第17条「家事は自らなせ」、第18条「下女を使う心得」、第19条「婦人の心の五病」で、後文には以上の条々を幼時よりよく学ぶことが女子生涯の宝となることを強調して締め括る。
★原装・題簽摩滅・状態良好。
12000円 女小学教艸(宝暦13年)
【判型】大本1冊。縦260粍。
【作者】】北尾雪坑斎画。
【年代等】宝暦13年5月刊。[大阪]敦賀屋九兵衛板。
【備考】分類「往来物」。彫工:藤村善右衛門。享保10年刊『〈佩戒絵入〉女小学』の本文を大幅にリライトして、種々の付録記事を増補した往来。本文の骨子は享保10年板同様だが、部分的に削除(特に作者や娘に関する個別的記述など)または増補を加え、大字・5行・付訓を基本とする読み書き兼用の往来に再編集し、併せて、享保板にあった挿絵・序・跋の全てを削除した。後世への影響は享保板よりも本書の方が明らかに大きく、「婦女と生れては、身の行ひ男子とかはれり。先父母のかたはらに居て、あさなゆふないつくしみうやまひよく仕へ侍ること大やう婦女たるものゝ道…」で始まる改編板が後続の諸本に引き継がれた。前付に「蛤合之記」「歌かるたの記」「近江八景」「古今集撰者四人」「牡丹・蓮・菊」「女中品定」「婚礼之図式」「女中躾方之事」等、頭書に「和漢女鏡(至徳皇后〜斉の孝女)」「手習文字の事」「伊呂波の事」「和歌の事」「和歌読心得之事并人倫和歌絵抄」「しみものおとし」「そめもの秘伝」「諸病めうやく」「七夕祭の事」「琴・三絃の事」「三十六歌仙」「女中詞の事」「四季文章」等、巻末に「当世艶おしろい」「男女相性絵抄」等を掲げる。なお、本書の再板本(天保四年・嘉永五年板)では、「画図のおもむきも時代のたがひたれば、これらをもことごとく今様の風俗に書あらため」たほか、付録記事にも部分的な改訂を施した。
★原装・題簽付き・美本(数丁小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、宝暦板が、3万8000円〜4万円】。
4000円 国号考
【判型】大本1冊。縦257粍。
【作者】本居宣長作。
【年代等】天明7年秋刊。[京都]銭屋理兵衛ほか蔵板。[伊勢]柏屋兵助ほか売出。
【備考】分類「国学」。「大八嶋国(オオヤシマクニ)」「葦原中国(アシハラノナカツクニ)」「夜麻登(ヤマト)」「倭の字」「和の字」「日本」「豊また大てふ称辞(タタエコト)」の7項目にわたり、わが国古来の呼称について、語義や由来を詳細に考証した書。和漢にわたり博引旁証、文献学的学風を発揮し、その考証の過程に見るべきものがある(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付き・状態概ね良好(一部小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8400円】。
4000円 あめのやちまた[天八衢・天之八衢・桜園内外集]
【判型】大本1冊。縦260粍。
【作者】岩下多門(滋野貞融サダトウ・桜園大人)作。
【年代等】嘉永元年6月、寺門静軒序。嘉永2年8月刊。[江戸]山城屋佐兵衛ほか板。
【備考】分類「神道」。日本の道と教えについての啓蒙書。世に行われる書は計り知れず、あたかも天の八衢の如くだが、その本旨はここに説く二道(皇孫尊の顕露事・大己貴神の幽事)・四教(惟神・鎮魂・思兼・言霊)にあるとするもの。(「日本思想史文献解題」参照)。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3800円】。
3000円 古道或問
【判型】大本1冊。縦256粍。
【作者】柴田花守作。柴田磐守・平瀬春枝跋。
【年代等】明治2年10月作。明治3年5月、岩崎長世序。明治3年9月刊記。明治3年12月、重埜繹(成斎)序・刊。[大阪]秋田屋太右衛門ほか板。
【備考】分類「神道」。巻末「咲園大人著述書目」に、本書を「新たに掲示させ給へる御制札の第一条、第二条漢語なるを以、或人漢学を専務とすべく御勧弉被遊候やと疑問し、且、本居・平田二大人の学風数件を問難せしを、悉に弁められ、古来儒流の得失、当今学問の本末順逆を正しく論(アゲツラ)ひ答へられたる書なるを以、大博士平田大人も甚(イタ)く褒賞せられし也」と紹介する。柴田花守(1809-90)は、江戸後期-明治時代の神道家。文化6年1月8日生まれ。不二道(ふじどう)の小谷三志(こたに-さんし)に師事し、不二道10世教主となり、咲行(しょうぎょう)と称する。富士信仰を神道化して、明治11年実行社を組織。15年神道実行派の名で教派神道として独立、17年実行教初代管長。和歌、書画にもすぐれた。明治23年7月11日死去。82歳。肥前小城郡(佐賀県)出身。号は琴岡、笑園。著作に「国之真柱」など(コトバンク)。
★原装・題簽欠・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2800円〜5900円】。
2500円 五倫談(天保15年書)
【判型】大本1冊。縦255粍。
【作者】成相中謙(神門郡稗原村(現・島根県出雲市)の医師)作・書。
【年代等】天保15年秋書。
【備考】分類「教訓」。五倫を君臣・父子・夫婦・兄弟・朋友の各段に別けて諭した書。
★原装・題簽付き・並本・稀書(『国書総目録』未記載)。
7000円 〈倹約〉斉家論(明和5年・大本)
【判型】大本2巻1冊。縦278粍。
【作者】石田梅岩(勘平)作・序。
【年代等】延享元年5月序。同年9月刊。明和5年春再刻。[京都]小川源兵衛ほか板。
【備考】分類「心学」。万人が生まれながらにして持っている、私心のない正直に立ち帰るための実践行としての倹約を説いた、梅岩の晩年の著作。上下2巻からなり、まず上巻は、梅岩が享保14年に開講してからの15年間を振り返り、日頃から門人に倹約を説いてきたが、その教えを長年受けてきた門人の有志が「家を治るは倹約が本」と得心し倹約の実践を誓い合ったことを紹介し、倹約に思いが至ったのは殊勝なことと讃える。しかし、衣食住は人間の楽しみだから世間並みにすべきだとある学者が批判したのに対し、梅岩は今日の衣食住は奢りそのもので、町人が破滅するのも全て愚痴と奢りのためだと戒め、富裕な町人の伊勢参りや大坂での大火事の罹災者の話を引き、平和な社会で暮らせる御高恩を強調する。下巻は、儒書の講釈の際に、梅岩が袴着用を義務づけないのは非礼であり聖人の道を説くことを批判する者との問答から始まる。梅岩は、実意のない形式的な礼こそ非礼であり、誰もが気兼ねなく聴講するための配慮だと反駁し、「文学は末、身の行ひは本」という本末を見極めることが学問の要であると述べる。続いて、門弟達が申し合わせた「倹約の序」を披露するが、これを批判する者との問答で、修身斉家のための倹約に身分の違いがないこと、名聞・利欲・色欲などの放心が不仁を招くこと、私欲に基づく吝嗇と正直に基づく倹約の違いなどを諭し、「倹約をいふは他の儀にあらず、生れながらの正直にかへし度為なり」と明言する。さらに、洪水の被害により売掛金が回収できず借金の返済もままならない商人の相談に対し、梅岩が「家財残らず売り払ひ、赤裸になり、借金を済さるべし」と助言した逸話から、「ありべかゝりの正直」を貫く意義を説き、梅岩が勧める「倹約」が単に衣服や財器のことではなく、「私曲なく心を正しふする」ことにほかならないと諭す。
★原装・題簽やや摩滅・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板が、8000円〜1万9440円】。
4000円 〈倹約〉斉家論(大正7年・大本)
【判型】大本2巻1冊。縦261粍。
【作者】石田梅岩(勘平)作・序。
【年代等】延享元年5月序。同年9月刊。明和5年春再刻。明治25年覆刻。大正7年9月再刊。[京都]上河源右衛門ほか板*梅岩贈位記念。
【備考】分類「心学」。万人が生まれながらにして持っている、私心のない正直に立ち帰るための実践行としての倹約を説いた、梅岩の晩年の著作。上下2巻からなり、まず上巻は、梅岩が享保14年に開講してからの15年間を振り返り、日頃から門人に倹約を説いてきたが、その教えを長年受けてきた門人の有志が「家を治るは倹約が本」と得心し倹約の実践を誓い合ったことを紹介し、倹約に思いが至ったのは殊勝なことと讃える。しかし、衣食住は人間の楽しみだから世間並みにすべきだとある学者が批判したのに対し、梅岩は今日の衣食住は奢りそのもので、町人が破滅するのも全て愚痴と奢りのためだと戒め、富裕な町人の伊勢参りや大坂での大火事の罹災者の話を引き、平和な社会で暮らせる御高恩を強調する。下巻は、儒書の講釈の際に、梅岩が袴着用を義務づけないのは非礼であり聖人の道を説くことを批判する者との問答から始まる。梅岩は、実意のない形式的な礼こそ非礼であり、誰もが気兼ねなく聴講するための配慮だと反駁し、「文学は末、身の行ひは本」という本末を見極めることが学問の要であると述べる。続いて、門弟達が申し合わせた「倹約の序」を披露するが、これを批判する者との問答で、修身斉家のための倹約に身分の違いがないこと、名聞・利欲・色欲などの放心が不仁を招くこと、私欲に基づく吝嗇と正直に基づく倹約の違いなどを諭し、「倹約をいふは他の儀にあらず、生れながらの正直にかへし度為なり」と明言する。さらに、洪水の被害により売掛金が回収できず借金の返済もままならない商人の相談に対し、梅岩が「家財残らず売り払ひ、赤裸になり、借金を済さるべし」と助言した逸話から、「ありべかゝりの正直」を貫く意義を説き、梅岩が勧める「倹約」が単に衣服や財器のことではなく、「私曲なく心を正しふする」ことにほかならないと諭す。
★原装・題簽やや摩滅・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板が、8000円〜1万9440円】。
12000円 都鄙問答(明和5年・2冊本)
【判型】大本4巻2冊。縦277粍。
【作者】石田梅岩(勘平)作。
【年代等】元文4年7月刊。明和5年春改刻。[京都]小川源兵衛ほか板。
【備考】分類「心学」。梅岩最初の著作で、かつ、石門心学の根本原理を説いた心学者の聖典。梅岩が京都で教化活動を開始して以来10年間の講義記録を整理した草稿本を、元文3年5月初旬に5人の高弟(斉藤全門・小森由正・木村重光等)とともに但馬城崎温泉に籠もって推敲を重ね、翌4年7月に刊行(この間の校訂で初期草稿本にあった「田舎問答」の書名が改められ、巻構成にも変更が加えられた)。完成した刊本は全4巻16段構成で、書名の通りいずれも問答形式で綴られている。巻之一は「都鄙問答ノ段」「孝ノ道ヲ問ノ段」「武士ノ道ヲ問ノ段」「商人ノ道ヲ問ノ段」「播州ノ人、学問ノ事ヲ問ノ段」の五段で、冒頭の「都鄙問答ノ段」では天道と人道の関係を端的に示し「性ヲ知ルハ学問ノ綱領ナリ」と説き、『遺書講義』『道二翁道話』等の心学書にしばしば取り上げられ尊重された。そのほか、愛と敬に基づく孝道、下臣として忠義を尽くす武士の道、天下の財を惜しみ通用させる商人の道、聖人の心を学ぶ学問の道などを説く。巻之二は「鬼神ヲ遠ト云事ヲ問ノ段」「禅僧俗家ノ殺生ヲ譏ノ段」「或人、親ヘ仕ノ事ヲ問ノ段」「或学者、商人ノ学問ヲ譏ノ段」の四段で、神を拝む人の誠、天理を踏まえた殺生の考え方、志を養う孝行や職分・短気、天理を知る学問、商人の売利が武士の禄と等しいことなどを説く。巻之三は「性理問答ノ段」の一段で、心を尽くして性を知り天を知ることや「人ハ全体一箇ノ小天地ナリ」という世界観を哲学的に詳述した梅岩思想の中核。巻之四は「学者行状心得難キヲ問ノ段」「浄土宗ノ僧念仏勧ノ段」「或人、神詣ヲ問ノ段」「医ノ志ヲ問ノ段」「或人、主人行状ノ是非ヲ問ノ段」「或人、天地開闢ノ説ヲ譏ノ段」の六段で、徳行の伴わない文字(もんじ)芸者の学と聖人の学との違い、宗論の無意味さ、親の心にかなうべきこと、医者として己の命を惜しむ心で病人を愛すべきこと、理想的な主人の在り方、万人の一身に具(そな)わる天地開闢の理について述べる。
★原装・題簽付き・状態良好(表紙やや痛み、本文美)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、同板(元文板)が1万2000円〜3万円】。
11000円 都鄙問答(天明8年・2冊本)
【判型】大本4巻2冊。縦255粍。
【作者】石田梅岩(勘平)作。
【年代等】元文4年7月刊。明和5年春改刻。天明8年12月再刊。[京都]吉岡祐七ほか板。
【備考】分類「心学」。書袋付き。梅岩最初の著作で、かつ、石門心学の根本原理を説いた心学者の聖典。梅岩が京都で教化活動を開始して以来10年間の講義記録を整理した草稿本を、元文3年5月初旬に5人の高弟(斉藤全門・小森由正・木村重光等)とともに但馬城崎温泉に籠もって推敲を重ね、翌4年7月に刊行(この間の校訂で初期草稿本にあった「田舎問答」の書名が改められ、巻構成にも変更が加えられた)。完成した刊本は全4巻16段構成で、書名の通りいずれも問答形式で綴られている。巻之一は「都鄙問答ノ段」「孝ノ道ヲ問ノ段」「武士ノ道ヲ問ノ段」「商人ノ道ヲ問ノ段」「播州ノ人、学問ノ事ヲ問ノ段」の五段で、冒頭の「都鄙問答ノ段」では天道と人道の関係を端的に示し「性ヲ知ルハ学問ノ綱領ナリ」と説き、『遺書講義』『道二翁道話』等の心学書にしばしば取り上げられ尊重された。そのほか、愛と敬に基づく孝道、下臣として忠義を尽くす武士の道、天下の財を惜しみ通用させる商人の道、聖人の心を学ぶ学問の道などを説く。巻之二は「鬼神ヲ遠ト云事ヲ問ノ段」「禅僧俗家ノ殺生ヲ譏ノ段」「或人、親ヘ仕ノ事ヲ問ノ段」「或学者、商人ノ学問ヲ譏ノ段」の四段で、神を拝む人の誠、天理を踏まえた殺生の考え方、志を養う孝行や職分・短気、天理を知る学問、商人の売利が武士の禄と等しいことなどを説く。巻之三は「性理問答ノ段」の一段で、心を尽くして性を知り天を知ることや「人ハ全体一箇ノ小天地ナリ」という世界観を哲学的に詳述した梅岩思想の中核。巻之四は「学者行状心得難キヲ問ノ段」「浄土宗ノ僧念仏勧ノ段」「或人、神詣ヲ問ノ段」「医ノ志ヲ問ノ段」「或人、主人行状ノ是非ヲ問ノ段」「或人、天地開闢ノ説ヲ譏ノ段」の六段で、徳行の伴わない文字(もんじ)芸者の学と聖人の学との違い、宗論の無意味さ、親の心にかなうべきこと、医者として己の命を惜しむ心で病人を愛すべきこと、理想的な主人の在り方、万人の一身に具(そな)わる天地開闢の理について述べる。
★原装・題簽付き・極美本・書袋付き。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、同板(天明板)が1万2000円〜1万8900円】。
3500円 祝詞考[延喜式巻八祝詞考]
【判型】大本3巻3冊。縦251粍。
【作者】賀茂真淵作・序。荒木田久老(ヒサオユ)書・跋。
【年代等】明和5年夏作・自序。寛政12年3月、荒木田久老跋。寛政12年11月刻成。荒木田久老(五十槻園(イツキノソノ))蔵板。[大阪]河内屋吉兵衛ほか売出。
【備考】分類「祝詞・注釈」。祝詞の注釈書。3巻。賀茂真淵(かものまぶち)著。明和5年(1768)成立。寛政12年(1800)刊。「延喜式」所収の祝詞の学問的研究として最初のもの(コトバンク)。
★原装・題簽付き・表紙やや汚損・本文良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板が2500円〜2万円】。
8000円 山口栞[やまぐちの志をり]
【判型】大本3巻3冊。縦255粍。
【作者】東条義門作・跋。。
【年代等】文政元年初稿。天保4年増補修訂。文政3年夏、藤井高尚(松斎)序。天保7年5月初刊。白雲城下白雪楼蔵板。[京都]千切屋庄三郎ほか製本。
【備考】分類「文法・語学」。江戸後期の文法書。3巻。東条義門著。天保7年(1836)刊。主として用言の活用について考察したもの(goo辞書)。書名は初学の徒のための指導書の意味であるが、従来の研究に比べて、活用の本質へのより深い洞察が見られる。総論で、活用による語形変化、体言の連接による転音、五十音の相通、の三者を無差別に「五音相通」と称することの誤りを指摘した後、五十音図の各行の順に注意すべき活用語を挙げて論じ(上・中巻)、次に、「形状言」(形容詞)とこれに類した活用をする語とについて研究し、漢字の訓読の仕方についても考察を深めている(下巻)。特に、形容詞・助動詞の研究には画期的なものがある。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万800円】。
15000円 都名所図会(天明6年)
【判型】大本6巻6冊。縦271粍。
【作者】秋里籬島(湘夕・舜福)作・跋。竹原信繁(春朝斎)画。
【年代等】安永9年8月、菅原為俊序。安永9年自跋。安永9年8月初刊。天明6年1月再刻。[大阪]河内屋太助板。
【備考】分類「地誌」。彫工:永島六右衛門ほか7名。江戸時代後期に刊行された京都に関する地誌。「都名所」と称しているものの、その記述内容は洛中・洛外に限らず広く山城国全域に及んでいる。文章は秋里籬島・挿絵は竹原春朝斎。全6巻11冊。1780年(安永9年)に刊行され、好評を博したために1787年(天明7年)になって続編である『拾遺都名所図会』が出された。実地踏査に基づいて、代表的な名所だけではなく、隠れた名所や伝説・名物などについても詳細な解説を施し、更に豊富な鳥瞰図や風俗図などの挿絵が広い支持を受け、各種名所図会刊行のきっかけとなった。収録地域は、巻1から3では主として京都市中を、巻4と5では京都郊外の山城各地域(宇治・八幡など)を取り上げている。これはこの著に先行する「京童」「京雀」などに倣ったものであった(Wikipedia)。
★原装・題簽3冊付き(3冊欠)・状態並み(表紙痛み・本文小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万3000円〜8万220円】。
20000円 〈拾遺〉都名所図会[都名所図会拾遺](天明7年)
【判型】大本4巻5冊。縦272粍。
【作者】秋里籬島(湘夕・舜福)作・跋。竹原信繁(春朝斎)画・跋。
【年代等】天明6年7月自跋。天明7年6月、竹原信繁跋。天明7年9月、藤原隆建(桜寧)序。天明7年秋刊。[京都]吉野屋為八板。
【備考】分類「地誌」。彫工:永島六右衛門ほか7名。江戸時代後期に刊行された京都に関する地誌。「都名所」と称しているものの、その記述内容は洛中・洛外に限らず広く山城国全域に及んでいる。文章は秋里籬島・挿絵は竹原春朝斎。全6巻11冊。1780年(安永9年)に刊行され、好評を博したために1787年(天明7年)になって続編である『拾遺都名所図会』が出された。実地踏査に基づいて、代表的な名所だけではなく、隠れた名所や伝説・名物などについても詳細な解説を施し、更に豊富な鳥瞰図や風俗図などの挿絵が広い支持を受け、各種名所図会刊行のきっかけとなった。収録地域は、巻1から3では主として京都市中を、巻4と5では京都郊外の山城各地域(宇治・八幡など)を取り上げている。これはこの著に先行する「京童」「京雀」などに倣ったものであった(Wikipedia)。
★原装・題簽欠・表紙痛み・本文良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装・落丁本が3万1500円】。
20000円 淡路国名所図絵[淡路国名所図会](昭和板)
【判型】大本5巻5冊。縦261粍。
【作者】暁鐘成(暁晴翁)作・序。松川半山・浦川公左画。蜂須賀茂韶題字。
【年代等】嘉永4年冬、慈光寺実仲序・初刊。明治27年1月、玉井訥(竹堂居士)跋。昭和9年4月複刻。昭和10年11月複刻再刊。[兵庫県育波村]近藤雄太郎蔵板。
【備考】分類「地誌」。嘉永4年(1851)序、明治27年(1894)刊行された『淡路国名所図会』の再刊本。淡路島の歴史的・風土的・文化的背景に留意しながら名所の数々を丹念に渉猟して、南海道の淡路国の名所旧蹟・社寺仏閣、民俗・伝説・産物・名産を多数の挿画とともに詳述し、淡路を舞台とする古典の逸話や人物伝記載せる。
★原装・題簽付き・美本・帙入。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明治板が4万5000円〜5万4000円、昭和板が1万9000円(虫損本)〜4万5000円】。
28000円 大和名所図会
【判型】大本6巻7冊。縦258粍。
【作者】秋里籬島(湘夕・舜福)作・跋。竹原信繁(春朝斎)画。
【年代等】寛政3年春、清原宣條(ノブエダ)序。寛政3年4月自跋。寛政3年5月刊。[大阪]高橋平助ほか板。
【備考】分類「地誌」。大和国15郡の名所・社寺・山陵などの鳥瞰図の他、金石文・古歌・風俗・人物・生業・生活・年中行事を詳述したもので、細密な挿絵が豊富。
★改装・題簽欠・状態概ね良好(一部小虫、刷り美)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万円〜14万7000円】。
40000円 東海道名所図会
【判型】大本6巻6冊。縦255粍。
【作者】秋里籬島(湘夕・舜福)作・跋。北尾政美・竹原信繁(春朝斎)画。
【年代等】寛政9年冬、中山愛親(ナルチカ)跋。寛政9年9月自跋。寛政9年11月刊。江戸後期後印。[大阪]河内屋喜兵衛板。
【備考】分類「地誌」。江戸後期の絵入り名所案内。6巻。秋里籬島(あきざとりとう)著。竹原春泉斎・北尾政美ほか画。寛政9年(1797)刊。京都から江戸に至る東海道の名所の沿革・風景などを図解した説明書(コトバンク)。
★原装・題簽3冊付き(3冊欠)・表紙やや痛み・本文良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万5000円(虫損本)〜22万円】。
10000円 東江先生書話(東江書話)
【判型】2巻付録1巻3冊。縦266粍。
【作者】沢田東江作(述)。橋圭橘編・自序。井純卿(金峩)・蚊田御風序。田世l・関脩齢(松窓)跋。
【年代等】明和6年5月自序。同年6月金峩序。同年夏跋。同年9月刊。[江戸]万屋太次右衛門板。
【備考】分類「書道」。上下2巻、附録1巻の3冊本。彫工:吉田魚川。『東江先生書話』において流行する明風の書を捨て、魏晋の書体に遡ることを主張した。そのためには古法帖を臨模して書法を会得し、古人の書論を読み気韻を知るべきとした。この主張は友人の韓天寿も感化し、後に二王(王羲之・王献之)を聖典視することに繋がっていく。「書法を知らぬ者の作った字は読めないが、書法を知った者の字はそれが狂体であろうと張旭・懐素のように読むことがかなう」と述べている。この古法書学はたちまち江戸を席巻し、東江流として一派をなした(Wikipedia)。
★原装、題簽付き美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、虫損本が12600円】。
53000円 蔵笥百首(元文元年)
【判型】大本6巻3冊。縦267粍。
【作者】藤井懶斎(臧・玄逸・懶斎・蘭斎・伊蒿子・よもぎが杣人・真部(真鍋)仲庵(忠庵))作。
【年代等】万治頃初刊。元文元年9月再刊。[大阪]大野木市兵衛ほか板。
【備考】分類「和歌・教訓」。『百人一首』から12首、『八代集』から88首の合計100首を選び、「その歌の本説にかゝはらす、ひたすら婦道のうへにとりこなし、ことばをいやしくして注」を加えた女訓書ならびに異種百人一首。主に児女の教訓となる和歌を集めて、訓話的解説と挿絵を交えたのが特徴で、その解説も教訓に重点が置かれ、例えば第39首解説は6丁半に及ぶ長文で婦女子の学問の大意・心得を綴る。また、同解説文中に、「此ごろ『女四書』『大和小学』『列女伝(仮名列女伝)』『鏡(鑑)草』などいふ物、ひらがなにかきて世にもてあそべり…」の記述があることから撰作年代は万治年間と推定される。育児については、嫁ぐまでの短い年月でしっかりと教育すべきことや『小学』に基づく年代別教育論、婦人の四徳や夫婦関係の心得、また、女性が外事に関与しないことや誠の涵養、14、5歳までの習わしの重要性などを説く。なお元文板の刊記は『女源氏教訓鑑』の刊記の流用であり、この跋文は『蔵笥百首』と無関係である。
★原装・題簽付き・状態概ね良好(一部小虫)・稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6冊本の端本1冊が、1万5000円】。
55000円 新刻古列女伝・新続列女伝[劉向列女伝]
【判型】大本正編8巻続編3巻6冊。縦255粍。
【作者】前漢・劉向(子政・更生)作(『古列女伝』)。胡文煥(徳甫)校。王回・曽鞏・孔良・黄懐英序。
【年代等】前漢成帝朝(前32-37年)成立(『古列女伝』)。宋・嘉祐8年(1063)王回序。宋・嘉定7年(1214)孔良序。明・万暦34年(1606=慶長11年)黄懐英序。『新刻古列女伝(古列女伝・続列女伝)』は承応2年刊、『新続列女伝』は承応3年刊。江戸中期頃後印。刊行者不明。
【備考】分類「往来物・漢学」。漢籍和刻本。『新刻古列女伝』は大本8巻、『新続列女伝』は大本3巻で、後に両者を合わせて12冊本(『寛文10年書目』)や6冊本とする。明の胡文煥が校訂した万暦34年板を忠実に模した和刻本で、このうち『新刻古列女伝』は、既に北宋・嘉祐8年時点で8巻本の編成になっていた第1-7巻の『古列女伝』と第8巻『続列女伝』からなり、以上8巻を承応2年に京都書肆・小嶋弥左衛門が板行、続いて翌年に『新続列女伝』3巻を上梓。原題簽に『劉向列女伝』と記すが、劉向が実際に編んだのは『古列女伝』7巻で、この補遺として編まれた『続列女伝』には後述の「頌」がなく、劉向以後かつ班昭(曹大家)以前の女性を含むことから、『続列女伝』を班昭の作とする説もある。『古列女伝』は、古代より戦国時代に及ぶ賢女・貞女と悪女の伝記を諸書に取材し、その事跡を分類して母儀伝・賢明伝・仁智伝・貞順伝・節義伝・弁通伝・ヤ嬖(げつへい)伝の7巻とする。各巻に15人(母儀伝のみ14人)の合計104人の説話を集録し、各説話には『詩経』の文言を踏まえた四言八句の「頌」を添える。承応板は本文・挿絵とも中国版本の模刻。また『続列女伝』には20人の説話を収録するものの、分類毎の配列になっておらず、「頌」も一切付さない。さらに『新続列女伝』は、周代から元代までの中国と百済・高麗を含む朝鮮諸国の列女190人の小伝を、明・解縉編『古今列女伝』や李氏朝鮮・y循編『三綱行実』、また『閨範図集』『増補列女伝』『音釈列女伝』から採録して年代順・地域別に配列したものである。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、9万4500円〜12万9600円】。
15000円 親鸞聖人絵詞伝(開山大師650年御遠忌記念)
【判型】大本3巻3冊。縦262粍。
【作者】舜恕・慧観ほか編。源隆為画。
【年代等】寛政12年5月、真淳序。刊。享和元年初刊。明治43年再刊。[奈良(大和高田)]高田御坊(専立寺)蔵板。
【備考】分類「真宗・伝記」。
★原装・題簽付き・極美本・書袋付き。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装本が、3万5000円〜5万円】。
16000円 円戒国師画詞伝
【判型】大本6巻3冊。縦263粍。
【作者】?有編・跋。盛俊画。
【年代等】弘化2年春、?有跋。[京都]戒光山勧学寮蔵板。[京都]小川太左衛門ほか売出。
【備考】分類「伝記」。
★原装・題簽付き・美本・帙入り。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万8000円〜7万2000円】。
14000円 付合小鏡
【判型】小本1冊。縦152粍。
【作者】重徳編カ。
【年代等】延宝7年4月刊。[京都]寺田与平治板(初板本)。
【備考】分類「俳諧」。俳諧の付合語を正月から12月までと、恋・述懐・釈教・神祇・旅・山類・水辺・居所・植物・生類・雑に分類し、それに古歌の例をそえる。『類船集』を簡略にしたもので、『名所小鏡』と一対をなすもの(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽欠・表紙痛み・本文良好。
14000円 初心仮名遣[〈正俗二躰〉初心かなづかひ]
【判型】小本1冊。縦158粍。
【作者】不明。
【年代等】元禄4年春序。元禄4年8月刊。[京都]山岡市兵衛板。
【備考】分類「語学」。初心向き、定家仮名遣流の仮名遺書。構成は、序、仮名遣概説、五音相通の事、目録、本文、諸注意書となっており、本文は、日常書き誤られる語句を、天地・時節・家屋・国名・所名・神祇・釈教・諸色・人倫・人支など32門に分類し、上段は誤用例、中段は正用、下段は漢字表記という形式で記す。言語門のみ頭字のイロハ順で配列してある(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽欠・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、12万3420円】。
3000円 道外三十六歌仙・新撰なぞづくし
【判型】中本1冊。縦180粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期(天保頃)刊。[江戸]山口屋藤兵衛板。
【備考】分類「遊戯」。百人一首等に採録された三十六歌仙の和歌をもじったもの。頭書に「新撰なぞづくし」と題したなぞかけを掲げる。
★改装・題簽欠・本文は比較的良好。
24000円 草茅危言(中本)
【判型】中本5巻5冊。縦186粍。
【作者】中井積善(竹山)作。富岡鉄斎(百錬)校。
【年代等】寛政元年冬自序。明治元年10月刊。[京都]近江屋佐太郎ほか板。
【備考】分類「政治」。天明8年、老中松平定信の近畿巡検の際、諮問を受けた著者は、年来抱懐する近世封建制下の政治・経済・社会問題に関する意見を、翌寛政元年65項目にわたり答申し知遇に応えた。王室・諡号・院号・年号以下、参勤交代・国替・武門養子・衣服制度・学校・儒者・朝鮮・琉球・蝦夷・地理・水利・金銀幣・銭幣・物価・仏法・養老・窮民・米相場・博奕・盗賊・戯場・捨子・町方婚礼・葬送などにつき、独特な着想と合理的な思考で現実的な批判を展開、冗費の節倹、社会秩序の維持、風教の振興をはかり、参勤交代は「遠近ニ従ヒ労逸ヲ均シクスル」ため度数や在府日数を調整すべきこと、東海道の大井川に「一大石橋ヲ設クベキ」こと、奈良・鎌倉の大仏をことごとく銭に改鋳すべきことなど、意表に出た改革的提言も見られる。江戸期刊本(大本)が木活字版であるのに対し、明治元年板は製版本(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付き・美本。
3500円 結婚略儀
【判型】横本1冊。縦133粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期書。
【備考】分類「礼法」。本文18丁。婚礼のあらましを図解を交えて解説した礼法書。券(拳)固め・結納式・帯・内満喜・昆布・鯛・鯣・樽・熨斗包・結納目録・道具持参・嫁装束・祝の間床飾・饗の膳・親迎・三方熨斗鮑・土産物・雑煮之献据様・式書略式・色直しの盃・皆な餅取かはしの事・同目録認様などを記す。
★原装・状態良好。
2000円 中庸平仮名附(鶴屋板)
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】林羅山訓点(道春点)。
【年代等】文化15年5月再刊。[江戸]鶴屋喜右衛門板。
【備考】分類「漢学」。
★原装・題簽付き・状態良好。
2000円 大学平仮名附(菱屋板)
【判型】中本1冊。縦180粍。
【作者】林羅山訓点(道春点)。
【年代等】江戸後期刊。[名古屋]菱屋金兵衛(文林堂)板。
【備考】分類「漢学」。
★原装・題簽欠・状態並み(表紙痛み・本文概ね良好)。
3500円 小笠原諸礼大全(明治40年・活版)
【判型】中本3巻3冊。縦182粍。
【作者】岡田玉山編。
【年代等】文化6年7月、細香主人序。明治40年4月再刊。[東京]青木恒三郎版。
【備考】分類「礼法」。文化6年刊本の翻刻(活版和装本)。
★原装・題簽付き・状態良好。
4500円 神国幼童おしへ草〈附孝行和讃・因果和讃〉(神国幼童教艸・神国幼童おしえ艸)
【判型】小本1冊。縦155粍。
【作者】存統和尚作。宇田総兵衛(大村屋総兵衛)編。e宏(勲誉)序。
【年代等】明治26年1月序。同年2月刊。[東京]宇田総兵衛(大村屋総兵衛)板。
【備考】分類「教育」。「諸法実相の眼」をもって見れば、あらゆる言葉に真理が含まれるとの考えから、「ちやうちちやうち」「あわあわ」「あたまてんてんよ」など13の幼児語を掲げて、仏教的または儒教的な解釈を加えたもの。各頁に家庭での幼児の姿態を描き、上欄に幼児語とその説明を置く。説明の内容は、例えば「にぎにぎれろれろ」の「にぎ」は「仁義」で、「れろ」は「礼に居れ」を意味するといった牽強付会に近いものである。子育てに関する記述はないが、各丁の挿絵には当時の幼児が家族と戯れ遊ぶ様子がいきいきと描かれている。なお、巻末に「孝行和讃」と「因果和讃」を収録する。
★原装・題簽付き・状態並み(本文一部小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4860円〜1万2000円(「たとへ草」と誤記)】。
2500円 〈小笠原流〉男女諸礼独案内[〈正式図解〉男女諸礼独案内]
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】不明。
【年代等】明治26年2月、南軒主人序。明治35年4月再刊。[大阪]矢島誠進堂(矢島嘉平次)版。
【備考】分類「礼法」。
★原装・題簽付き・状態良好。
34000円 婚礼仕用罌粟袋(寛延3年)
【判型】横本2巻2冊。縦130粍。
【作者】白水作・序。
【年代等】寛延3年7月序。寛延3年8月刊。[京都]和泉屋伝兵衛ほか板。
【備考】分類「礼法」。婚礼儀式や作法、諸準備等について懇切丁寧に解説した庶民向け婚礼書。作者自序および凡例によれば、都鄙おしなべて分限相応の婚礼儀式が行われるが、いざ当日を迎えると色々な迷いが生じやすいため、農工商の庶民のために婚礼全般を記したとする。その記述の細かさは目録をみれば一目瞭然だが、細分化された項目は必要な情報を即座に得るための工夫であり、内容も実用本位なら、形態も実用重視で、原本は薄くコンパクトな横本仕立てになっている。上巻に一二七項、下巻に六六項の計一九三項に分けて記述された内容は、結納、婚礼準備から、婚礼道具搬入、嫁入り行列、輿渡し、式三献、結び盃、色直し、祝言膳部、聟入り、後賑わし、床盃、部屋見舞い、里帰り、婚礼後の返礼、膝直し等々に至るまでの婚礼全体の要所を網羅する。作者・白水には、ほかに寛延二年刊『拾玉小事海』と同年刊『民家用心袋』があるが、いずれも庶民生活に役立つ実用書である。『江戸本屋出版記録』には『拾玉小事海』の項に「洛西、泉作」、『婚礼仕用罌粟袋』の項に「泉撰集」と記す(いずれも板元は京都・和泉屋伝兵衛)。「白水」を合字すれば「泉」となることから、白水は板元の和泉屋自身と思われる。
★原装・題簽欠・状態良好。寛延3年初版本は特に珍しい。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万5000円〜4万2000円】。
10000円 小笠原流百箇条(異本4種一括)
【判型】中本4冊。縦180〜190粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸中期〜後期刊。
【備考】分類「礼法」。
★原装・題簽付き・並本(類書4点一括。1冊数丁落丁あり。1冊小虫。1冊後印)。
6500円 百姓往来注釈[百姓往来精注鈔]
【判型】中本1冊。縦180粍。
【作者】藤村秀賀(鶴亭)注・序。柳蝶楼国孝画。菅谷臨池堂書。
【年代等】文久3年序・刊。[江戸]和泉屋市兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。明和3年刊『百性往来』の絵入り注釈書。近世後期注釈書の最も一般的なスタイルである「経典余師」形式。全26段に分けた『百性往来』本文を大字・6行・無訓で記して詳細な割注を施し、頭書に付訓本文(読方)および図解を載せる。施注は『和漢三才図会』『漢事始』『孟子』など古今の和漢書を典拠として語注・大意・由来等に及び、『百性往来』の注釈書としては最も充実した内容になっている。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万円】。
6000円 百性往来豊年蔵(初板本・鱗形屋板)
【判型】中本1冊。縦185粍。
【作者】禿箒子作。
【年代等】明和3年刊(刊年は再板本による)。[江戸]鱗形屋孫兵衛板。
【備考】分類「往来物」。初板本系統は中本1冊。農業型往来中最も流布し、『〈手本〉農業往来』とともに後世の類書に最も大きな影響を与えた農業型往来。再板本には明和3年、鱗形屋孫兵衛原板の旨を記すが、初板本と推定される鱗形屋板の刊記には刊年を記さず、「此一冊は、農家童子の為に新に綴て令板行、猶亦、文字を改め、仮名を正して読に易く、学んで益あらば、誠に農家不朽の基ならん而已」と付記する。「凡、百性取扱文字、農業・耕作之道具、鋤、鍬、鎌、犁(からすき)…」で始まる本文は明らかに、堀流水軒作『商売往来』を模倣して編んだものであり、同往来のスタイルを踏襲して、以下、農具、農業施設、田畑度量衡・地方、潅漑施設、肥料、稲作手順と諸注意、巡見・検地・助郷等の夫役、運送・交通、領地、家屋造作、機織、農民の日常食、農閑期の労働・雑務・牛馬飼育、在所の地理的知識、穏田をせず正直な農民の子孫繁昌までを説いて結ぶ。初板本系統は本文を大字・5行・付訓で記し、巻頭に「孝・弟・忠・信」の図、頭書に「世帯道具字尽」「一代之守本尊」「世中七猿教歌」等の記事を載せる。
★原装・題簽付き・美本。
3000円 百性往来豊年蔵(初板本系・寛政9年)
【判型】中本1冊。縦185粍。
【作者】禿箒子作。
【年代等】明和3年刊初刊。寛政9年1月再刊。[江戸]西村屋与八板。
【備考】分類「往来物」。初板本系統は中本1冊。農業型往来中最も流布し、『〈手本〉農業往来』とともに後世の類書に最も大きな影響を与えた農業型往来。再板本には明和3年、鱗形屋孫兵衛原板の旨を記すが、初板本と推定される鱗形屋板の刊記には刊年を記さず、「此一冊は、農家童子の為に新に綴て令板行、猶亦、文字を改め、仮名を正して読に易く、学んで益あらば、誠に農家不朽の基ならん而已」と付記する。「凡、百性取扱文字、農業・耕作之道具、鋤、鍬、鎌、犁(からすき)…」で始まる本文は明らかに、堀流水軒作『商売往来』を模倣して編んだものであり、同往来のスタイルを踏襲して、以下、農具、農業施設、田畑度量衡・地方、潅漑施設、肥料、稲作手順と諸注意、巡見・検地・助郷等の夫役、運送・交通、領地、家屋造作、機織、農民の日常食、農閑期の労働・雑務・牛馬飼育、在所の地理的知識、穏田をせず正直な農民の子孫繁昌までを説いて結ぶ。初板本系統は本文を大字・5行・付訓で記し、巻頭に「孝・弟・忠・信」の図、頭書に「世帯道具字尽」「一代之守本尊」「世中七猿教歌」等の記事を載せる。
★原装・題簽付き・並本(表紙痛み・やや汚損)。
3000円 百性往来豊年蔵(初板本系・模刻本)
【判型】中本1冊。縦185粍。
【作者】禿箒子作。
【年代等】明和3年刊初刊。江戸後期刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。初板本系統は中本1冊。農業型往来中最も流布し、『〈手本〉農業往来』とともに後世の類書に最も大きな影響を与えた農業型往来。再板本には明和3年、鱗形屋孫兵衛原板の旨を記すが、初板本と推定される鱗形屋板の刊記には刊年を記さず、「此一冊は、農家童子の為に新に綴て令板行、猶亦、文字を改め、仮名を正して読に易く、学んで益あらば、誠に農家不朽の基ならん而已」と付記する。「凡、百性取扱文字、農業・耕作之道具、鋤、鍬、鎌、犁(からすき)…」で始まる本文は明らかに、堀流水軒作『商売往来』を模倣して編んだものであり、同往来のスタイルを踏襲して、以下、農具、農業施設、田畑度量衡・地方、潅漑施設、肥料、稲作手順と諸注意、巡見・検地・助郷等の夫役、運送・交通、領地、家屋造作、機織、農民の日常食、農閑期の労働・雑務・牛馬飼育、在所の地理的知識、穏田をせず正直な農民の子孫繁昌までを説いて結ぶ。初板本系統は本文を大字・5行・付訓で記し、巻頭に「孝・弟・忠・信」の図、頭書に「世帯道具字尽」「一代之守本尊」「世中七猿教歌」等の記事を載せる。
★原装・題簽付き・良好(一部小虫)。
3000円 〈錦橋堂・改正〉女中用文玉手箱
【判型】中本1冊。縦180粍。
【作者】山東京山(岩瀬百樹・鑾山・涼仙)作・序。松岡鶴斎書。
【年代等】嘉永4年2月作・序。嘉永6年春刊。[江戸]山田屋庄兵衛(錦橋堂)板。
【備考】分類「往来物」。後半に原装の別本を抄録した。五節句・四季の手紙や女子一生の祝事に関する祝儀状などを収録した女用文章。付録記事に故実や書簡作法を詳述するのが特徴。冒頭に「往古(むかし)の女の消息(ふみ)」と題して女子消息の由来を『源氏物語』『読詞花集』などから検討し、以下、「初春のちらし文」〜「家督成の喜び」「同娵よりへんじ」の32通の例文を掲げる。本文は大字・5行・所々付訓の並べ書きを基本とし、稀に語注や書簡作法についての注記を施す。また、冒頭7通では散らし書きや追伸文の書法も示す。巻末に脇付・封じ目についての知識や、女文に月日を書かない理由などを『女房秘抄』から引きながら説明する。頭書「秀閨一夕話」では、「めて度かしくとかく事」「まゐらせ候の本字」などの書簡用語、女性の称号、化粧(道具)の故事来歴等について紹介する。なお、本書の一部を改編した改題本『〈頭書女子教草〉開化女用文章』(島田豊三郎編とする)が明治初年に刊行された。
★原装・題簽摩滅・状態概ね良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で破損本が、4000円】。
17000円 〈流行〉料理いろは庖丁(料理献立早仕組)
【判型】中本1冊。縦176粍。
【作者】風羅山人編。
【年代等】天保4年初刊。江戸後期再刊。[江戸]和泉屋市兵衛ほか板。
【備考】分類「料理」。『料理伊呂波庖丁』の改題本。
★原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2万9400円〜3万200円】。
4500円 増補大和言葉
【判型】小本1冊。縦154粍。
【作者】不明。
【年代等】延宝9年1月刊。[京都]永原屋(中村)孫兵衛板。
【備考】分類「語彙」。第62丁欠。
★原装・題簽欠・状態良好(巻首・巻末やや汚損)。1丁欠のため特価即決。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類本が8000円〜1万2000円】。
10000円 俳家百人一首[誹諧百人一首・俳諧百人一首]
【判型】中本1冊。縦176粍。
【作者】閑月庵山暁編・序。其一画賛。
【年代等】弘化4年初刊。江戸後期再刊。刊行者不明。
【備考】分類「俳諧」。
★原装・題簽付き・美本(序文2丁・本文48丁*2丁落丁か。稀書のため未確認)。
8500円 小笠原流百箇条(明和7年)
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】下河辺拾水画。
【年代等】明和7年8月刊。[大阪]勝尾屋六兵衛板。
【備考】分類「礼法」。本書前半部を寛永9年6月刊『小笠原百箇条(躾方竹馬抄)』から、また、後半部を寛永6年4月刊『初学文章抄』を一部改編した寛永11年刊『初学文章并万躾方』前半部(第54条まで)から採録し、さらに、適宜挿絵を組み込んで童蒙用に編んだ小笠原流礼法書。本書とほぼ同内容の類書が江戸後期に何種類も刊行された。前半部は『小笠原百箇条』とほぼ同内容で、最初に「先、奉公人の心持、主人の気にあわんあわんとする事はあしく候」云々の心構えを説いたうえで、「先第一披露書百ヶ条可嗜次第」(いわゆる「百箇条」)を列記する。これは他人(上輩・同輩・女性)の前で慎むべき不躾な行為を列挙したもので、「一、人前にて楊枝をつかふ事」以下89カ条の禁止項目から成る(備考欄参照)。続けて、「鷹に会う時の礼の事」「輿にあひての礼の事」「石を立たる庭を見物仕(る)事」以下85項を所々図解を交えながら説く。後半の「増補 文法初学用文章(文法用文章)」に、第1条「ひさしくあはぬ人につかはす状」から第51条「証文のしたゝめやう」までを収録する。これは寛永11年刊『初学文章并万躾方』前半部をほぼ踏襲したものである。したがって表題の「増補」とは、『小笠原百箇条』に『初学文章并万躾方』の書状例文を追加したことを示すのであろう。これは書札礼を含まない『小笠原百箇条』の欠を補うものとも言えるが、増補部分の記事は書札礼というよりも書簡用語集と言うべきものである。要するに本書は、江戸前期の『諸礼集』『大諸礼集』の如き武家故実を省き、起居進退の主要作法だけを記述したものである。ちなみに、『小笠原百箇条』はもとより100カ条に満たず、江戸前期刊本では90カ条だったが、末尾の方の「一、折紙を封ぜずしてつかはす事」の次の「一、東」が意味不明と見なされたためか、江戸中・後期の諸本ではこれを省く89カ条を掲げるのが通例である。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明和板が1万2000円〜1万8000円】。
5500円 小笠原流百箇条(明和板後印)
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】下河辺拾水画。
【年代等】明和7年8月刊。江戸後期後印。[大阪]河内屋和助板。
【備考】分類「礼法」。本書前半部を寛永9年6月刊『小笠原百箇条(躾方竹馬抄)』から、また、後半部を寛永6年4月刊『初学文章抄』を一部改編した寛永11年刊『初学文章并万躾方』前半部(第54条まで)から採録し、さらに、適宜挿絵を組み込んで童蒙用に編んだ小笠原流礼法書。本書とほぼ同内容の類書が江戸後期に何種類も刊行された。前半部は『小笠原百箇条』とほぼ同内容で、最初に「先、奉公人の心持、主人の気にあわんあわんとする事はあしく候」云々の心構えを説いたうえで、「先第一披露書百ヶ条可嗜次第」(いわゆる「百箇条」)を列記する。これは他人(上輩・同輩・女性)の前で慎むべき不躾な行為を列挙したもので、「一、人前にて楊枝をつかふ事」以下89カ条の禁止項目から成る(備考欄参照)。続けて、「鷹に会う時の礼の事」「輿にあひての礼の事」「石を立たる庭を見物仕(る)事」以下85項を所々図解を交えながら説く。後半の「増補 文法初学用文章(文法用文章)」に、第1条「ひさしくあはぬ人につかはす状」から第51条「証文のしたゝめやう」までを収録する。これは寛永11年刊『初学文章并万躾方』前半部をほぼ踏襲したものである。したがって表題の「増補」とは、『小笠原百箇条』に『初学文章并万躾方』の書状例文を追加したことを示すのであろう。これは書札礼を含まない『小笠原百箇条』の欠を補うものとも言えるが、増補部分の記事は書札礼というよりも書簡用語集と言うべきものである。要するに本書は、江戸前期の『諸礼集』『大諸礼集』の如き武家故実を省き、起居進退の主要作法だけを記述したものである。ちなみに、『小笠原百箇条』はもとより100カ条に満たず、江戸前期刊本では90カ条だったが、末尾の方の「一、折紙を封ぜずしてつかはす事」の次の「一、東」が意味不明と見なされたためか、江戸中・後期の諸本ではこれを省く89カ条を掲げるのが通例である。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明和板が1万2000円〜1万8000円、安政板が1万2000円】。
1500円 婚礼盃儀式
【判型】半紙本1冊。縦248粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期書カ。
【備考】分類「礼法」。墨付き6丁。
★原装・状態良好。
1500円 〈瀬戸清編輯〉習礼入門
【判型】半紙本1冊。縦213粍。
【作者】瀬戸清編・序。
【年代等】明治15年5月序。明治15年6月刊。[京都]島林専二郎蔵板。[大津]小川儀平売出。
【備考】分類「礼法」。定価金3銭。
★原装・題簽付き・状態並み(表紙書き入れ)。
3000円 御婚礼一式之控
【判型】半紙本1冊。縦234粍。
【作者】尾嶋源四郎書。
【年代等】宝暦13年11月書。
【備考】分類「礼法」。
★原装・状態良好。
2500円 久秘小笠原流[女しつけ心得の次第]
【判型】横本1冊。縦140粍。
【作者】加藤浮山作。
【年代等】嘉永元年書。
【備考】分類「礼法」。女性礼法書。小笠原流躾方次第(目録書き)。
★原装・状態良好。
3000円 〈挿画〉小学女礼式(明治15年)
【判型】半紙本1冊。縦221粍。
【作者】不明。
【年代等】明治15年11月出版届。同年12月刊。[東京]島村利助(英蘭堂)板。
【備考】分類「礼法」。
★原装・題簽付き・状態良好(表紙書き入れ)。
3000円 〈児童男女・画図手引〉小笠原諸礼大全[〈刪定〉小笠原諸礼大全](明治14年)
【判型】半紙本1冊。縦231粍。
【作者】石田玉山作・画。篠田正作校。
【年代等】文化6年7月、細香主人序・初刊。明治14年11月改訂・再刊。[東京]高橋平三郎板。
【備考】分類「礼法」。文化6年板の改変版。定価金25銭。
★原装・題簽付き・美本。
2500円 小学普通諸礼式[普通小学諸礼式]
【判型】半紙本1冊。縦217粍。
【作者】太田政徳編。都築祐吉補。
【年代等】明治15年11月刊。[山形]荒井大治郎(明治閣)板。
【備考】分類「礼法」。
★原装・題簽付き・状態良好。
2000円 小学女礼式(明治18年)
【判型】半紙本1冊。縦218粍。
【作者】長尾陽三編。
【年代等】明治18年6月刊。[東京]高橋松之助板。
【備考】分類「礼法」。備中の人・鳥羽了怡(りょうい)著『嫁入談合柱』にならって華鳳山人が著した婚礼書で、同書の後篇として刊行したいとの書肆の求めに応じて、著者が付けた原題を改めて標記書名のようにその後篇としたものである。鳥羽了怡の主張は一言で言えば「分相応の婚礼」であり、贅沢を極め、名聞や見栄えに終始しがちな当時の婚礼儀式を改め、「心底には随分敬ひ、音物はかろくいたさるべく候」(『婚礼祝儀箱』)、すなわち、真心を込めても儀式は簡素にするというものだった。この考えに共鳴した華鳳が「上中下の分限を考へ、それぞれの式法を著し」たのが本書である。後述のように、上々・上・上の下・中・中の下・下という6段階に分けて婚礼費用を含め、分限相応の婚礼の目安を示した点が最大の特色。本文の前半ではまず一般的な婚礼の心得として、@婚礼大意之事、A日限談合作法の事、B嫁・聟一生不忘事、C母親嫁入前教訓之事、D結納に故実ある事、E媒介人心得の事、の6項を掲げる。このうち、Bでは婚礼には莫大な費用がかかるため何年もかけてその準備をするが、その常々の親の心尽くしを一生忘れてはならない、この一事を忘れなければ、夫婦不和合の危機を乗り越え、心安く一生を送ることが出来ると諭す。また、Dの結納については、大事な娘を貰う厚い心を示すために結納を重くするのが本来だが、今日、婚礼の出費をできるだけ抑えるためには、双方が納得のうえ、あり合わせの物で済ますことも差し支えないとする。さらにEでは、仲人が双方に対し「良い縁談」であるかのように取り繕うことは大間違いで、双方は仲人の言葉だけが頼りであるから、相手の癖や持病、その他の難点も隠さずに話すべきであると説く。このような心得に続いて、@結納品、A婚礼道具、B婚式当日の役割分担、C祝言献立、D嫁土産、E聟土産を、先の六段階に分けて詳しく述べている。例えば結納品は、前掲の『婚礼罌粟袋』では11種・9種・7種・3種の4段階であるのに対して、本書は品目と費用を、9種(未記載)・7種(745匁)・5種(368匁)・5種(144匁)・5種(73匁)・3種(25匁)と、より細かく具体的に示す。これは婚礼道具でも同様で、このように具体的な金額を逐一明記するのは、婚礼に要する費用を若い人々に知らしめるためであり、それゆえ、あり合わせのものを婚礼に用いても不満に思うべきでないという戒めであった。
★原装・題簽欠・並本(見返し破損)。
3500円 日本婚礼式
【判型】半紙本1冊。縦222粍。
【作者】華鳳山人作。
【年代等】明治初年刊。[大阪]青木恒三郎蔵板。[伊勢]嵩山堂支店ほか売出。
【備考】分類「礼法」。文政10年刊『〈新板後篇〉嫁入談合柱』の改題本。
★原装・題簽欠・並本。
5500円 小笠原式則(婚礼之部)
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】橘貴義(児島幾之允・閑仲斎)書。
【年代等】明治4年2月書。
【備考】分類「礼法」。筆者は信陽(信州)水内郡念仏寺下組住人。折形図など図解多数掲載した精写本。
★原装・題簽付き・状態良好(末尾数丁小口破損)。
4500円 諸礼〈婚礼図書〉[婚礼式秘書](稿本)
【判型】半紙本1冊。縦248粍。
【作者】臼井雅胤作・序。
【年代等】江戸中期書。
【備考】分類「礼法」。図解をふんだんに取り入れ、諸文献との比較考証のうえ独自の婚礼作法を綴った未完の臼井流婚礼書。臼井流以外の諸説や俗説などにも触れるのが特徴。巻頭目録は本文と必ずしも一致しないが、結納、迎小袖、門炬火、打合餅、紙燭差、輿請取渡、夫婦幣物、夫婦調度錺、風記寝取、色改、嫁からの諸役への引出物、婿入までのあらましを記す。図解の多さは巻頭の挿絵目録でも一目瞭然で、ほとんどの頁に詳しい図解を施し、文字通りの「図書」である。本書は校訂あるいあ清書途中の草稿と見え、挿絵・記事とも随所で空白やデッサン風の挿絵が目立つが、執筆過程の検討にはかえって好資料と言えるだろう。作者は序文で、婚礼は「倭国式法」に則り、陰神を先とし陽神を後にするの筋だが、今日の婚礼作法で「夫から盃を始め、その後に嫁が頂く」のは甚だしい誤りで、近年このような誤りが数多く見受けられると述べる。また今日、小笠原大膳大夫長時と小笠原右近大夫貞慶の奥書のある礼法書が世間に流布するがこれは全くの偽書で、長時相承の伝書は小笠原信濃守忠脩(ただなが)(1594-1615)の時、元和年中に紛失してしまったため、小池甚之丞(貞成)および禅僧某(欠字のため不明)が相談のうえ捏造したもので誤りが無数にあると酷評を与えている。
★原装・状態並み(やや痛み)。
10000円 享保期納経帳
【判型】半紙本1冊。縦235粍。
【作者】中村伊兵衛所持本。
【年代等】享保10〜12年。
【備考】分類「仏教」。全97丁に西日本各地(中部・近畿・中国・四国・九州38カ国190カ所以上)の朱印を収録。朱印帳として年代が古く貴重資料。
★改装・状態概ね良好(巻首数丁破損修理)。
5500円 小笠原流躾方百ヶ条[万礼式躾方]
【判型】半紙本1冊。縦226粍。
【作者】不明。
【年代等】元禄2年初刊。文化2年3月再刊。天保14年1月再刊。[江戸]椀屋喜兵衛板。
【備考】分類「礼法」。
★原装・題簽付き・状態並本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6000円】。
6000円 〈天道正道〉福徳自由自在
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】不明。
【年代等】安永2年1月刊。[京都]近江屋市兵衛板。
【備考】分類「心学」。
★原装・題簽付き・状態良好(表紙補修・本文良好)・稀書。
5000円 鉄砲小筒五拾三ヶ条聞書[五十ヶ条聞書]
【判型】半紙本1冊。縦223粍。
【作者】小林宗勝書。
【年代等】寛政6年9月書。
【備考】分類「砲術」。末尾に「右、五拾三箇条目録、大坂玉造組与力、坂本俊現(孫之進)師より授之」とある。荻野流砲術書。
★原装・状態良好。稀書。
4000円 宮比神御伝記
【判型】大本1冊。縦236粍。
【作者】平田篤胤作(講説)。石川篤記編(打聴)。
【年代等】文政12年5月、平田鉄胤序。文政12年7月、源の阿キ能里跋・刊。[江戸]気吹舎塾(伊吹廼舎塾)蔵板。
【備考】分類「神道」。
★原装・題簽付き・状態概ね良好(表紙やや汚損。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2000円(汚損本)〜8840円】。
2500円 官職通解
【判型】半紙本1冊。縦227粍。
【作者】千葉玄之(芸閣ウンカク・茂右衛門・子玄)作・序。
【年代等】安永3年冬、井上金峨(純卿・順卿)序。安永4年2月自序。安永4年春、関松窓(修齢・君長)序。安永4年3月、飯室昌符(マサアキ)跋・刊。刊行者不明。
【備考】分類「法制」。
★原装・題簽付き・状態並み(小虫)。
3500円 家内法義示談[亭主示談・女人示談・隠居示談・若同行示談・子供示談・家内示談](天保8年書)
【判型】半紙本1冊。縦240粍。
【作者】不明。
【年代等】天保8年書。刊本の万延元年刊『法義家内示談』よりも古い写本。
【備考】分類「真宗」。【参考】万延元年板の解説。湖東野洲(やす)の浄満寺の僧侶某が「家内和合を専らにをしへ、生ては家富(とみ)栄(さかえ)、死ては浄土に生(うまる)るの金言、二世安楽の要道」を説いた法話「家内示談」に挿絵を施し上梓した真宗系教訓書。巻末広告にも「此書は江州野洲浄満寺嗣講師の談話にして、在家の老若男女一分一分の御法義の示談にして、此書の通りを守らば、信心決定の上、家内和合して二世安楽を得る事疑なし」とある。上巻「亭主示談」「若衆(わかいしゆ)示談」、中巻「老人示談」「女人示談」、下巻「子供示談」から成り、例えば、冒頭の「亭主示談」では「上にたつ者の心得が甚だ大事じや。家にありては亭主分の心得ひとつにて家内を残らず地獄へおとそふと、眷属(けんぞく)手をひき合(おう)て極楽往生遂(とご)ふと主人の心のむけやうにある…」と語り始め、亭主たる者は仏法を崇め三宝を敬い、善知識の教導に順(したが)って他力信心を決定し、仏恩の称名を喜び、王法・国法を重んじ、親孝行を尽くし、妻子に無理を言わず憐れみ、召し使いに至るまで慈愛を心懸けよと説くように、大人から子供まで家庭内の様々な立場の心得を平易な口語体で教え諭す。なお「子供示談」では後半部を箇条書きにし、不殺生・不偸盗(ちゆうとう)・男女の別(不邪淫)・不妄語・不悪口や、賭け事禁止、外出心得、家内への暴力禁止、念仏信仰への精進などを説く。本文の所々に金言・道歌や逸話を添えた挿絵を掲げて読者に印象づけ、一層の信心を促す。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円】。
4500円 〈犬上県内〉小学建営説諭書
【判型】半紙本1冊。縦236粍。
【作者】犬上県庁編。
【年代等】明治5年7月刊。[犬上県]犬上県庁蔵板。
【備考】分類「近代教育」。明治5年の学制を受け、管内の学校設立を推進するためにいち早く作成・配布された小冊子。犬上県は慶応4年に近江国北部を管轄するために設置された県。現在、犬上県時代の教育行政資料は本書以外にはほとんど発見されていない(木全清博「滋賀県における明治初期の教育史資料(2)」による)。
★原装・刷外題・美本。
2500円 〈和漢〉孝子蒙求[和漢孝子蒙求]
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】加藤榊陰(老翁・熈)編・序。
【年代等】元治元年4月序。明治4年8月刊。[東京]詠帰塾蔵板。
【備考】分類「伝記」。
★原装・題簽付き・美本。
9500円 絵本孝経
【判型】半紙本1冊。縦227粍。
【作者】北尾政美(鍬形斎・紹真ツグザネ)画。
【年代等】文化10年春刊。[名古屋]片野東四郎ほか板。
【備考】分類「教訓」。
★原装・題簽付き(朱刷りの原題簽付きだが、褪色のため書名判読困難)・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、文化板が1万1000円(後印)〜5万8000円】。
2500円 〈寺子〉大学
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】不明。
【年代等】寛政元年3月刊。[大阪]糸屋市兵衛ほか板。
【備考】分類「漢学」。頭書「実語教童子教」を掲げる。
★原装・題簽付き・並本(小虫)。
3000円 人道要論
【判型】半紙本1冊。縦228粍。
【作者】鳥尾小弥太作。小牧昌業(桜泉)序。
【年代等】明治32年10月序。明治33年2月刊。[東京]金港堂書籍会社版。
【備考】分類「漢学」。活版和装本。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3240円〜4000円】。
10000円 近世名家書画談
【判型】半紙本3編8巻8冊(初編2巻、2編4巻、3編2巻)。縦224粍。
【作者】安西於菟(雲煙・和泉屋虎吉)作・跋。来后遵校(3編)。
【年代等】初編:天保元年12月、局外老人序。同年同月自跋・刊。[江戸]和泉屋金右衛門原板。2編:天保14年12月、種松老朽序。天保15年、大橋訥庵(順)序。天保15年夏作。同年冬自序。天保15年6月刊。[江戸]和泉屋虎吉ほか板。3編:嘉永4年10月、朝川同斎序。嘉永5年3月、菊地教中序。嘉永5年4月、塘松樹序。
【備考】分類「書道・絵画」。
★原装・題簽付き(8冊中2冊題簽欠)・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8冊揃いが、1万2000円〜2万8800円】。
6500円 諸礼当用集
【判型】半紙本3巻3冊。縦225粍。
【作者】藤允中(マサナカ・ミツナカ)作。荒木正之跋。
【年代等】明和2年1月作・刊。[京都]銭屋七郎兵衛ほか板。
【備考】分類「礼法」。下巻末尾の作者識語に「右、当務書札集、寔日夜之用、書礼家口伝等令摘写之。尤以容易不可有之者也」とあり、また荒木正之の跋文に「或人此書を我師に乞、梓にちりばめて『書礼当用集』と名づけ、世の人々にも知らさましとて、数百ヶ条の大意を始にしるさしめ、又、奥書をも加へ侍る」とあるように、種々の礼法書から摘出した230余カ条からなる大部な礼法書。上巻「題意」には「凡諸礼躾方は、上下万民、日々夜々起居につけても身にそなはりたることことどもなり」として礼法が士庶の別なく必要なものであることを説き、とりわけ下々は「常々我身の程をしらざるゆへ、今日のことにくるしひ人と口論し、或は顔色を変じて人の非をあげ、我非をかくさんとするから、無礼・不躾なり。仮初の事にも礼有事をしらば、おのづから人がらもよく、家もながく伝へて、神仏の加護もそひて、子々孫々までもはんじやうすべきこと、たのもしかりけり」と述べて、庶民における礼法の普及と実践を呼びかける。また、書名に「当用」の2字を加えているのも、「右書札の次第は、末の書に当用の事のみしるし侍るなり」の記述が示すように、本書が実用重視の編集であることの象徴である。ここに旧来の礼法書に固執せずに、伝統的な礼法を再構成して新たな礼法書を創造し、庶民に受容される礼法を模索する意識が感じられる。このように本書は、庶民を視野に入れた点で前掲の『諸礼手引種』と同類の礼法書と見なせるが、『諸礼手引種』が携帯の利便性を重視しているのに対し、本書はその広範かつ喫緊の事柄を網羅する点で座右の書としての機能を意図したものである。上巻には、まず「礼法三流之次第」「書札家の次第」など中世以来の礼法諸流を紹介しつつも、「古実万端其元一つなる事を心得、みだりに流義(ママ)を論ずべからず」と説き、また、志ある者は諸流に入門して詳細を学がよいとする。続いて「人倫礼式の次第」で礼の基本理念を簡潔に述べ、あらゆる人間関係に礼が不可欠なことを示し、「月並礼式の次第」で正月鏡餅祝い、日待ち・月待ち、衣服(四季時服)、進物取り遣りの概要を示し、さらに「人間定式(じょうしき)大礼之作法十二ヶ条」で誕生から死去までの一生の通過儀礼等を紹介する。そのほか、座敷飾りや諸芸能(和歌・香・茶・鞠・能・花)、服忌・仏事などにも言及する。中巻は、「日用立居・請取渡之次第」(二四七頁)に関する多彩な作法や膳部関連の礼法・故実を「躾方之目録」「膳部名目」「膳部躾方之次第」「元三膳部」の4章に分け、合計150余カ条で記す。下巻は、「書法」すなわち書札礼全般を「料紙端作、并かね合の次第」以下51カ条に分けて詳述する。他の礼法書に比べて図解が豊富で説明も詳しく、当代の書札礼の概要を知るには格好の資料であろう。以上のように本書は礼法全般にわたるが、男性を主たる対象とした一般礼法書であって、女性のための礼法書ではない。例えば、本書中巻の座礼で「手のつきやうの事」には、指先を八の字にし、指と指が離れないようにして突くことを教え、特に男女に違いには触れないが、江戸初期成立と思われる『女中躾方之次第』には「手のつき様、ゆび先を我前へ成様につくべし。男は指先を向へつく也。女は我前へ成様につくべき也」とあり、男女の違いを明確にしている。礼法の根本には性差がないとしても、個別作法では男女の区別も生じていた。例えば『当用諸礼集』で一般書札礼は学べても、女性書札礼の細部を知ることはできない。女性には女性に特化した礼法書が必要であった。このような社会的要求に応える形で内容や形態を変えながら多彩な礼法書が出版されていった。『当用諸礼集』と時を同じくして同じ作者による『女中書式集』2巻(未発見)が刊行されたのも、そのような背景があってのことであろう。
★原装・題簽付き・状態良好。
10000円 日本品行論
【判型】半紙本前後2編5巻5冊。縦225粍。
【作者】荒野文雄作。
【年代等】明治12年11月、中村正直(敬宇)・西村茂樹序。明治13年11月刊。[東京]荒野文雄蔵板。山中市兵衛売出。
【備考】分類「教訓」。
★原装・題簽付き・美本・後編書袋付き。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5冊揃い1万2800円〜3万9080円】。
20000円 〈児童躾方・画図手引〉小笠原諸礼大全(安政頃・3冊本)
【判型】半紙本3巻3冊。縦221粍。
【作者】岡田玉山作。石田王峰(石峰・玉山)画。青木玄古堂書。細香主人序。
【年代等】文化6年7月、細香主人序。文化7年12月初刊。安政頃再刊。[大阪]河内屋茂兵衛ほか板。
【備考】分類「礼法」。礼法全般、食礼・婚礼、通過儀礼、小謡等までを図解入りで説いた童蒙向け小笠原流礼法書。半紙本2巻2冊と3巻3冊の2種ある。3巻本の第1冊(上巻)は日本礼法の起源や礼の根本、五節句および時服、貴人や客人への応対、物の請取渡し、種々座礼、食礼等、第2冊(下巻)は縁談・結納から始まる婚礼全般と出産以後の生涯の通過儀礼に関する記事と「式礼座席小謡(祝言・佳祝・追福の3門から成る121番)」「茶の湯の事」「茶道百首教歌」「生花仕やう」「香の事」など芸能関連の記事で、いずれも礼法の心得を詠んだ教訓歌(礼法教歌)を多数載せるのが特色。また第3冊(下巻付録)は「式礼用文章」と題した用文章で、「年頭披露状」以下49通の消息例文と頭書「書札要例集」から成る。この「式礼用文章」序文には、近年の用文章が「商家諸職の便用、俗事のみを専らとする」結果、「分限相応の文言を失し、只端的に書」く傾向があるが、相手に失礼に当たる場合も少なくないため、本書を手習ううちに手紙の尊卑貴賤を弁え、文面の書き方を身に付けることができるだろうと述べる。『大阪出版書籍目録』によれば、本書は勝尾屋六兵衛(玉栄堂)原板という。その名残を示すのが「右一帖者、書肆応玉栄堂主人需書」云々の跋文であろう。また、当初2巻で刊行されたが、後に増補されて3巻3冊となったらしい。なお、本書を大幅に簡略化したものが、明治14年刊『〈児童男女・画図手引・刪定〉小笠原諸礼大全』である。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3冊本が、2万7000円】。
8000円 〈虚字〉訳文須知[訳文須知前集・虚字部]
【判型】半紙本5巻5冊。縦226粍。
【作者】松本愚山(慎)作(解詁)。
【年代等】文化4年春、三河外山(成周)序。文化5年閏6月刊。[京都]西村吉兵衛ほか板。
【備考】分類「語学」。
★原装・題簽付き・状態良好(数丁小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万800円〜2万6250円】。
5000円 相法脩身録[南北相法脩身録・南北相法極意抜粋]
【判型】半紙本4巻4冊。縦224粍。
【作者】水野南北作・序。
【年代等】文化9年自序。文化9年9月、小谷宗清(青霄)跋・刊。文化10年1月刊。[大阪]水野南北蔵板。[大阪]扇子屋利助ほか売出。
【備考】分類「相法」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4冊本が、5400円〜1万8900円】。
24000円 心学教諭録(初〜3編)
【判型】半紙本3編9巻9冊。縦224粍。
【作者】脇坂義堂作。鎌田柳泓(鵬・図南甫・曲肱庵)序。原在明(平在明・子徳・写照)画。
【年代等】初編:文化8年春序・刊。2編:文化頃刊。天保12年再刊。3編:文化頃刊。弘化3年1月再刊。
【備考】分類「心学」。初編序文によれば、無宿者や軽犯罪者の更正施設であった人足寄場の教諭方に任ぜられた脇坂義堂の講話録を上梓したもの。全3編で各編とも巻頭に経書中の要語を掲げ、その解釈から教諭を展開する。初編は、『論語』里仁編の「子の曰(のたま)わく、徳、孤ならず、必ず隣有り」を掲げて、「子曰(しののたまわく)とは、唐土(もろこし)の大聖人・孔子の御仰せ給ふことにて、徳不孤(とくこならず)とは人々性は善にして、我に誠といふ。心徳明らかなれば、此徳不孤して、必ず又、誠ある人追々来りて、我(わが)心徳をたすけ、我(われ)又、人の誠をたすける…」のように丁寧に解説し、善悪の分かれ道は最初の一念、「人は只一念の覚悟心得」であり、「鬼となるも仏となるも、聖賢・凡夫・小人も、只一念の違ひ、一と足からのことにござる」と諭して、「吉野川その源を尋(たずぬ)れば 葎(むぐら)の雫、萩の下露」の道歌を引く。このように平易かつ印象的な譬喩や道歌を交えながら、上巻は「五●猴(ごみこう)の譬喩」以下7話、中巻は「有がたしの翁の譬喩」以下9話、下巻は「我身を三人づれとするの譬喩」以下4話を収録し、最後に「御高札の御うつし大略」を諭す。2編は、巻頭に『中庸』第14章の「子の曰(のたま)ふ、射(ゆみいること)君子に似たる有り。諸(その)正鵠(せいこく)を失しては、反(かえ)って諸(これ)を其の身に求む」を掲げ、その語句の注釈から始まり、慎独などの心得を諭す。以下、上巻には「一育衆育(いちもうしゅうもう)を導(みちびく)の譬喩(たとえ)」など4話、中巻には「世の中万事物わすれの譬喩」以下5話を掲げ、最後は三度の食事の御恩と「御高札の大略」を述べる。3編は、巻頭に『論語』里仁篇の「子の曰く、里は仁なるを美(よ)しとす。択(えら)んで仁に処(お)らずんば、焉(いずく)んか知を得ん」を掲げ、その語句の解説から始まり、「世の人、皆、性は善なりといへども、我と我が知をくらまし、我と我身を邪路(よこしま)におとしいるゝ也。其よこしま・人欲におちいる元は、其あしき所により、そのあしき友に身をよせ、仁者人(よきひと)をきらひ、よき邑里(ところ)に処(おら)ず、よき仁(ひと)にしたしまざるより起りますることでござりまする」と諭し、一休和尚の道歌を引く。以下同様に、道歌や平易な譬喩を引きながら、上巻に「老翁、児童(わらんべ)の遊戯(たわむるる)を見て落涙いたし侍る譬喩」以下6話、中巻に「光陰を無益に過すを戒(いましむ)る譬喩」以下4話、下巻に「能覚坊(のうがくぼう)、過(あやまち)をあらたむるの譬喩」以下5話を載せ、最後は3度の食事の恩と「御高札の大略」を掲げて結ぶ。
★原装・題簽付き・状態良好。稀書、特に9冊揃いは極めて稀。
4500円 〈訓点読法〉庭訓往来証注大成
【判型】大本1冊。縦257粍。
【作者】永井如瓶作。山崎美成(北峰)補。凌雲堂書。
【年代等】嘉永4年5月序・刊。[江戸]山本平吉板。
【備考】分類「往来物」。『庭訓往来』の各状を4-5段に分けて行書・大字・8行・無訓で記し、段毎に詳細な割注を設けた注釈書。注記は、如瓶の『庭訓往来諺解大成』と貞丈の『庭訓往来諸抄大成扶翼』を重んじながら、なお自説を加味する。巻首に漢文体・和文体2様の序文を掲げ、往来の語義や発達・普及、注釈本の展開等について解説する。頭書欄には、楷書・小字・14行・付訓の本文読方(漢字・平仮名交じり文)とともに挿絵60葉を収める。
★原装・題簽付き・状態良好(一部汚損・刷り美)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、7000円〜1万800円】。
2500円 菊寿庭訓往来絵抄解
【判型】大本1冊。縦254粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2000円(汚損本)〜8228円(美本)】。
7000円 世話用文千歳袋[世話用文章・世話字節用集]
【判型】大本3巻合1冊。縦265粍。
【作者】不明。
【年代等】寛延元年7月求板。[大阪]柏原屋与左衛門板。
【備考】分類「往来物」。『世話用文章』(上・中巻)と、『世話字節用集』(下巻)から成る往来物・節用集。跋文によれば、格式の高い披露状や朋友・親族への略札にも世話字が含まれることがあり、この場合、通常は平仮名で書かれるが、本書では「埒を明る事をおもひて世話の正字を文章に綴」ったとする。上・中巻は庶民世俗の諸事を題材に、「震動雷電(しだらでん)」「不落離(ぶらり)」「鼠栗々々(そろそろ)」といった俗語(世話字)を多く用いた消息文例集で、上巻26通、中巻23通の合計49通を収録し、頭書に要語略注と絵抄を加える。うち中巻1通は「かしく」で終わる特異な準漢文体書簡である。本文を大字・4行・付訓で記す。下巻『世話字節用集』は、基本的に通常の『節用集』に未掲載の世話字を集録したもので、乾坤・人倫・支体・気形・生植・衣食・器財・言語と碁双六将棊詞字の9門に分類して世話字を掲げ(やや小字・7行・付訓)、頭書に任意の語句の注釈と絵抄を施す。なお、本書の改題本に寛延元年刊『世話字用文千歳袋』があり、本書の女性版とも言うべき前田さわ作『女世話用文章』が元禄13年に刊行されている。
★原装・題簽欠・状態良好。稀書。
5000円 子孫宝草[愚蒙いさめ草]
【判型】大本1冊。縦265粍。
【作者】伊藤芳脩作・序。八尾貞(南江)画。
【年代等】宝永3年4月序。文化13年秋序・刊。明治初年後印。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。宝永3年刊『いさめ草』の改編・改題本。『いさめ草』全227項から任意の109項(内容と配列を部分的に変更)を抄録し、さらに末尾に「親の意見の十中八、九が子どもに有益なこと」を説いた1項を追加し、新たな挿絵(和漢風俗画)を随所に配置し、合計110項から成る教訓書に改編したもの。本文をやや小字・12行・所々付訓で記す。『いさめ草』原本の宝永3年序文に続けて新たに編者・伊藤芳脩の序文を追加した。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8000円(虫損本)〜2万8000円】。
6000円 〈新板〉手習仕用集(1冊本)
【判型】大本2巻合1冊。縦260粍。
【作者】笹山梅庵(大海堂)作・書。
【年代等】元禄6年6月書(手習仕用集)。元禄8年5月作(寺子制誨式目)・書・初刊。江戸中期再刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。「大坂高麗橋筋西十一丁目」で寺子屋を営んでいた笹山梅庵が門下の児童のために筆道の要諦を記した筆道入門書ならびに書道手本。梅庵門下で本書を望む者が多かったために上梓に及んだという。筆道全般の知識・心得や技術的な要点を述べた条々や消息・詩歌を載せる。上巻には執筆法を始めとする筆道の基本に関する条々と字画等の筆法を示した「格法七十五字」、下巻には「忍返筆法伝授」以下の条々と新年状・種々拝領の礼状(披露状)など7通の消息文と詩歌数編を載せる。筆道教訓の部分は大字・9行・所々付訓、手本部分は大字・3-5行・無訓で記す。本書は元禄8年に笹山梅庵の寺子屋規則たる『手習新式目』1巻を合わせた3巻3冊本として販売された。さらに、享保6年刊『初学用文筆道往来』、延享元年以前刊『寺子入木鈔』(『手習仕用集』の改訂版)、明和4年頃刊『四体千字文国字引』、『本朝法帖』を合わせた4巻4冊本の『筆道稽古早学問』が寛政2年頃に刊行された。
★原装・題簽付き・状態良好。稀書。
1700円 児童古状揃証註
【判型】大本1冊。縦257粍。
【作者】高井蘭山(伴寛・思明)注・序。
【年代等】天保4年5月自序・初刊。江戸後期後印。[江戸]和泉屋金右衛門板。
【備考】分類「往来物」。文化3年刊『児読古状揃講釈』とほぼ同内容の『古状揃』注釈書。序文によれば、『講釈』は星運堂(花屋久次郎)によって上梓され、後に春寿堂がこれを求板したが、摩滅がひどいため、当時流行の「経典余師」の形式にならって改訂したものが本書である。本文欄に「今川状」「手習状」「腰越状」「義経含状」「弁慶状」「熊谷状」「経盛返状」「曽我状」「同返状」の9状をそれぞれ数段に分けて大字・8行・無訓で掲げ、段毎に割注を施し、さらに新たに設けた頭書(『講釈』には頭書なし)に総振り仮名の書き下し文(読方)を配置したものである。施注内容は、『講釈』を若干補正した程度のものだが、類書中最も普及し、後続の『古状揃』注釈書に決定的な影響を与えた。
★原装・題簽付き・並本(後印)。
1500円 翰玉古状揃大全
【判型】大本1冊。縦255粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。
★原装・題簽摩滅・状態並み(表紙痛み疲れ・本文やや汚損)・刊記欠。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6000円】。
2700円 泰平御江戸往来
【判型】大本1冊。縦252粍。
【作者】不明。
【年代等】文化5年3月再刊。[江戸]和泉屋市兵衛板。
【備考】分類「往来物」。「江戸往来」は、全編1通の手紙形式を採り、第一に年始の挨拶、第二に千代田城内での将軍家を中心とする年始の儀式ならびに行事の有様、第三に諸国より流入する土産・菓肴・衣服・器財・舶来の品々、第四に江戸の広さおよび町々の方角と武家民家の密集する様子、第五に明暦年中に玉川の水を東南の地に引いたことや、万治年中に隅田川に両国橋をかけたこと、第六に不忍池遊興の状況を叙して御代の泰平を謳歌する。このように江戸の案内書も兼ねることから、内題を『自遣往来』としたとも考えられ、この書名によっても普及した往来である。その構成においては、『駿河状(駿府往来)』よりの影響を受けているが、同時に第3〜6項は江戸の武家・庶民が営む生活に即した独自の内容であり、地理科往来・地誌型の代表的な往来となった。
★原装・題簽付き・状態良好。
13000円 〈静世政務〉武家諸法度
【判型】大本1冊。縦259粍。
【作者】藤原守信画。
【年代等】天明4年初刊。江戸後期再刊。[江戸]小林新兵衛(嵩山堂)板。
【備考】分類「往来物」。『御成敗式目』の広範な普及とは対照的に、『武家諸法度』には往来物として編まれたものが少ないが、本書はその中では比較的普及したもので、宝永7年4月発布の『武家諸法度』を大字・6行・付訓で綴った手本。頭書に「三社御託宣之正語」「大学潔矩国字弁解」「楠正成金剛山壁書」、巻頭に「探幽斎麒麟・鳳凰図」「礼記蜘蛛・鸚鵡之語」を掲げる。また、本書見返や末尾に「此書は何比(いつごろ)の御制誡なるや、其来由をしらず」と記すのは、武家の現行法規を手習い本にしたことへの批判をかわすための配慮であろう。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、天明板が、2万7000円】。
20000円 〈武家〉天和御式目
【判型】大本2巻2冊(取り合わせ)。縦272・258粍。
【作者】不明。
【年代等】天和3年6月刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。上巻に寛文3年8月の『武家御式目』を、下巻に天和2年5月の『御高札式目』を収録した手本。本文を大字・6行・付訓で記す。前者は武士が守るべき条々(23カ条)であり、後者は万民が守るべき六高札(それぞれ7カ条・7カ条・1カ条・7カ条・1カ条・3カ条)で、忠孝・倹約・家業出精・盗賊等の訴え・喧嘩等の禁止など社会生活上の心得や、御朱印伝馬人足・駄賃、キリシタン制禁、毒薬販売の禁止、偽金銀、諸職人作料・手間賃、火事場での禁止行為等々について記す。
★上巻原装・題簽欠、下巻改装・題簽欠(上下取り合わせ本)。上巻状態良好、下巻小虫補修。稀書。
10000円 慶安御触書(明治3年)
【判型】大本1冊。縦266粍。
【作者】芝山藩知事跋。
【年代等】慶安2年2月制定。文政13年3月初刊。明治3年8月跋・再刊。[上総国武射郡]芝山藩板。
【備考】分類「往来物」。江戸幕府が『諸国郷村江被仰出』として慶安2年2月26日付で公布した触書、いわゆる『慶安御触書』を大字・8行・付訓で記した往来。「一、公儀・御法度を恐れ、地頭・代官の事をおろそかに存ぜず、扨又、名主・組頭をば真の親とおもふべき事」以下31カ条と、「年貢さへすまし候へば、百姓ほど心安きものはこれなく、能々此趣をこゝろがけ、子々孫々まで申伝へ、よくよく身持をかせぎ申べきもの也」と締め括る後文から成る農民生活の心得で、江戸時代の農民支配の基本とされた。公儀・法度の遵守や役人への服従、また農家の消費生活における極度の倹約、年貢確保のための生産増強、農村維持のための心得等を記す。為政者の財源確保のために、小農民の生活を安定させるのが公布の目的と考えられ、「百姓は分別もなく末の考もなき者に候ゆへ」といった愚民観や、衣食住、その他生活態度全般にわたる細かな規制のある点で、その非人間的な扱いが問題視されることが多いが、この触書が『御触書集成』や『御当家令条』等に収録されず、むしろ、『五人組帳前書』や本書のような形で流布したことを考えると、一種の教訓書・啓蒙書として捉えられていたと考えられる。また跋文からも、以上の条文が目標や理想として捉えていたことが窺われる。なお、文政13年刊本は、すなわち天保元年、美濃国岩村藩が林述斎の協力によって復刻し、村々に頒布したもので、その事情は『甲子夜話続編』巻47の5に詳しい。また、文政13年・岩村地方役所(岐阜県岩村町)板以降の刊本として、同書覆刻版の天保4年掛川郡役所(静岡県掛川市)板、天保5年板(刊行地不明)、天保8年板(「国書総目録」)、嘉永元年吉田地方役所(愛知県豊橋市)板、天保4年板の再板である明治3年芝山藩(千葉県芝山町)板等が知られる。
★原装・刷外題・状態並み(数丁小虫)。稀書。
4500円 村庄屋心得条目(明治2年・京都府板)
【判型】大本1冊。縦258粍。
【作者】京都府編。
【年代等】明治2年3月刊。[京都]京都府蔵板。[京都]村上勘兵衛ほか売出。
【備考】分類「往来物」。明治初年に郡中・市中・町役・村役・神官等に対して出された布達を綴った一連の手本の一つ。「一、庄屋役儀は一村之長として百姓共へ伝達之事件を始め、平生諸世話駈引等其役務たり…」以下、国政の趣旨の沿った村内運営、下意上達、布告の周知徹底、相互扶助・質素倹約・勧農、農業施設、交通、米蔵・収納米、農民への不当な負担の禁止、開墾・殖産の努力、勧善懲悪の風紀、戸籍、飢饉対策など14カ条を、大本・半紙本ともに大字・5行・無訓で記す。明治2年京都府板を始め、大阪府・大津(滋賀)県・東京府・山梨県など各地で出版された。
★原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5000円】。
3000円 町役屋心得条目(明治2年・京都府板)
【判型】大本1冊。縦255粍。
【作者】京都府編。
【年代等】明治2年3月刊。[京都]京都府蔵板。[京都]村上勘兵衛ほか売出。
【備考】分類「往来物」。明治初年に郡中・市中・町役・村役・神官等に対して出された一連の布達を手本としたもの。「惣年寄役可心得条々」5カ条、「中年寄役可心得条々」8カ条、「町年寄・議事者共可心得条々」7カ条から成る。各村役が守るべき基本的心得で、任務の重要性や不正の禁止、通達の人民への周知徹底、勧善懲悪の模範たるべきことなどを説く。後に職制の変更により、例えば「議事者」に関する部分を埋め木するなどの変更が加えられた。本文を大字・5行・無訓で記す。明治2年京都府板を始め、大阪府・大津(滋賀)県・東京府など各地各様の体裁で出版された。
★原装・題簽付き・良好(やや後印)。「京都市翔鸞尋常小学校」旧蔵書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、7000円〜1万円】。
5500円 郡中制法(明治5年・大阪府板)
【判型】大本1冊。縦262粍。
【作者】不明。
【年代等】明治2年6月刊(官板)。[大阪]大阪府板。大阪書籍会社売出。
【備考】分類「往来物」。明治初年に郡中・市中・町役・村役・神官等に対して出された布達を題材にした一連の手本の一つ。「一、御高札之旨謹而可相守事」以下、布告の遵守、五人組の役割(特に付則が多い)、地域の相互扶助・秩序維持、本来の家業への出精、賭事の禁止、死者・怪我人・病人・旅人等の処置、捨て子・堕胎の禁止、寺社の新規建立の禁止、祭礼に伴う山鉾・寄付等の禁止、相撲その他興行・遊郭等の事前許可、田畑・道路その他施設・交通等の規定、賄賂の禁止など25カ条を大字・5行・無訓で記す。明治2年京都板を始め、大阪府・大津(滋賀)県・東京府など各地各様の体裁で出版された。
★原装・刷外題・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3780円〜1万800円】。
3500円 〈頭書絵抄・和漢女礼式〉女庭訓御所文庫(寛政2年)
【判型】大本1冊。縦259粍。
【作者】下河辺拾水・月岡丹下(昌信・雪鼎)画(明和四年(一七六七)板以降)。
【年代等】享保2年初刊。明和4年再刊。寛政2年9月再刊。[京都]菊屋七郎兵衛板。
【備考】分類「往来物」。彫工:石原半兵衛。万治頃刊『女庭訓』に豊富な挿絵や付録記事を加えた読本用の往来物。『女庭訓往来』は、1年12カ月合計24通の女子消息文の形式で、年中行事の故実を主とする教養や女性の言葉遣い・心得等を説いた往来で、本書は初板本以後の類書中で最も流布した。『女庭訓』の本文を大字・7行・所々付訓で記し、各月に1葉ずつ合計12葉の四季風物の挿絵を掲げる。また、前付に「文車ちりつかの図」「紫式部石山記」「源氏香の図」「源氏貝和歌」「蝶花形酒の始、并四季嶋台図」、頭書に「女教訓躾方」「手習并女文字の始り」「玉章のはじまり」「女信の道を守事」「夫人と傅妾道を正す事」「はうその妻女宗が事」以下種々の和漢故実、また「女に七ッの嗜の事」「歌賃の始の事」「口は禍の門と云事」「正月儀式の事」「三月三日祝(ことぶき)の事」「五月五日祝の事」「七月七日祝の事」「九月九日祝の事」、巻末に「女中かなづかひの事」「四季紙和歌并月の異名」等を収録する。本書は、享保2年板に続く明和4年板で挿絵等が一新された後は明和板が踏襲され、寛政2年板・文化14年板・天保6年板・天保7年板・慶応2年板など何度も版を重ねた。
★原装・題簽破損・状態並み(表紙痛み・本文は良好)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3600円(傷み本)〜3万5000円】。
3000円 女前訓躾種[女訓姿見・女子口教]
【判型】大本1冊。縦254粍。
【作者】手島堵庵(信・喬房・近江屋源右衛門・東郭・五楽舎・朝倉隠居)作。下河辺拾水書・画。
【年代等】安永8年1月刊。[京都]炭屋勘兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物・心学」。石門心学書である安永2年刊『〈男子・女子〉前訓』のうち、女子の部に相当する「女子口教」の大意を綴った往来物。「手嶋堵庵先生著述」などと記すが、実際は板元などが勝手に編集したものであろう。本書頭書「前訓」にも「御男子七才より十五才まで、御女子七才より十二才まで、右之年に相応之御おしえを手嶋先生御講釈にて…」とあるように、もともと7-12歳位の女子を対象に編んだものと推測される。いずれもかなりの長文で、第1条「男女の別・女性の身持ち」、第2条「三従・身だしなみ・四徳等」、第3条「舅姑への孝・嫁入り・夫への服従・女訓書の学習・孝行」の3カ条に分けて説く。「一、第一、女は別といふ事をよく御辨へなさるべく候…」で始まる本文を大字・5行・付訓で記す。前付に「七種の若菜」「あるべきやうはといふ事」「婚礼の式」「結納の事」「愛宕参詣の心得の事」「御神楽大意」「孝の字解」「堪忍の字辨」「いろは板」等、頭書に「司馬温公家範婦人六徳和解」「賢女が梅訓」「屏風の慈愛」「身の養生の事」「家内和合する事」「前訓」「童部を育る事」「新敷衣服着初る心得」「衣服之事」「女用文章」「女たしなみ草」「万しみ物おとしやう」などを収録するが、多くが心学流の教訓である。なお、天保14年再板本では、前付の一部が「神功皇后三韓退治御帰国之図」(色刷り口絵)や「本朝賢女鑑」などの記事に変更された。
★改装・題簽欠・状態並み(一部汚損)。安永板は稀書。
7500円 女中庸瑪瑙箱(明和5年)
【判型】大本1冊。縦260粍。
【作者】植村玉枝子(内藤玉枝・晩香散人・清福斎)作。中村三近子書。漱石子・方国画。
【年代等】享保15年初刊。明和5年再刊。[大阪]和泉屋卯兵衛板。
【備考】分類「往来物」。跋文によれば、植村の叔父である渡辺氏が「賢き人の教訓、みぬ唐(もろこし)の書を探、漢文字(おとこもじ)に書」き綴ったものを植村が「和文字(おんなもじ)に和解(やわらげ)」たものが本書という。また巻末では、『女大学宝箱』と『女中庸瑪瑙箱』の両書が「女子の心操(こころいれ)を直くするの明鏡」であると宣伝する。「一、夫、人の妻を親迎(むかふ)る事は、第一、我父母に我身と与(とも)に能(よく)つかへさせむか為也」で始まる第1条「舅姑への服従」以下、第2条「三従・貞節」、第3条「婦人の四徳(婦徳・婦言・婦容・婦功)」、第4条「継母・継子」、第5条「貞心一筋」、第6条「不邪淫・貞節」、第7条「婦人の務め」、第8条「堪忍」、第9条「忍耐・和順・慈愛」、第10条「下人を使う心得」までの条々を大字・5行・付訓で記す。巻頭に「百行教忍図」「女教誡諌歌」「修学寺八景図」「三十六人新歌仙図」「五節句和歌図」「五倫和歌図」、頭書に「唐土賢女鑑」「女教誡故事談」「産前重宝記」「産前養ひ草」「産前後禁好物」「女消息近道仮名遣」「香道秘事」「狂歌奇妙集」「七夕新名歌集」「女通用文字宝」「女中伝授嚢」等の多彩な記事を掲げる。後、明治4年に藤村秀賀校訂の改刻本(色刷り口絵を付し、前付等に異同あり)が出版されるまで数回に渡って再板されたほか、本文のみを抽出した『御家流女中庸』『女中庸宝文庫』『女中庸教訓鏡』など比較的多くの板種を生んだ。
★原装・題簽付き・状態概ね良好(一部小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸後期板が、1万円〜1万2000円】。
13000円 新童子往来万宝大全(寛政4年)
【判型】大本1冊。縦268粍。
【作者】吉文字屋市兵衛作か。
【年代等】寛政4年1月刊。[大阪]敦賀屋九兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。享保17年刊『新童子往来』に大幅な増補・改編を加えた宝暦10年刊『〈大増補〉新童子往来万世宝蔵』の改訂版。本文に「新今川童子教訓条々(新今川)」「平家追討之院宣」「商売往来」「庭訓往来」「実語教・童子教」「江戸往来」「年中往来」「瀟湘八景」「近江八景」「書初詩歌」「七夕詩歌」を置く。また、前付に「聖徳太子故事」「七福神吉書図」「天神経」「諸芸絵抄」、頭書に「本朝三筆・三跡」「篇冠づくし」「九九之次第」「人名頭相性」「十二月五節句異名」「七以呂波」「証文認様之事」「破軍星くりやう」「永字八法」「今川状」「腰越状」「義経含状」「手習状」「熊谷状・経盛返状」「御成敗式目」「風月往来」「曽我状・同返状」「木曽埴生八幡宮願書」「頼朝東国源氏施行状」「流人赦免状」「義経注進状」「猶重被下院宣(園城寺院宣)」「寺子教訓書」「諸職往来」「親戚字尽」「大日本国尽」「異国名尽」「小野篁歌字尽」を掲げる。なお『大阪出版書籍目録』によれば、天明元年初刊というが未見。
★原装・題簽付き・状態並み(やや疲れ・汚損)。厚冊本。【参考価格(初出品時の相場です):購入価格1万8900円】。
1000円 単語編・大学
【判型】半紙本1冊+大本1冊の2冊。縦223・248粍。
【作者】不明。
【年代等】幕末〜明治初年書。信濃国南原村・島岡氏所持本。
【備考】分類「近代教育・漢学」。
★原装・題簽欠・並本(汚損あり)。
1500円 日本朝敵之事
【判型】特大本1冊。縦280粍。
【作者】不明。
【年代等】元治2年1月書。
【備考】分類「記録・歴史」。「夫、日本開闢之始を尋れば、二儀已に分れ、三才漸顕れて…」で始まり、末尾を「…此末、御座候得共、紙切ニ而分り不申候」と結ぶ。末尾は原本に欠けていたことが分かる。
★原装・状態良好。
13000円 〈新板〉沢庵法語[沢庵和尚法語・理気差別・実理学捷径]
【判型】大本1冊。縦271粍。
【作者】沢庵宗彭作。
【年代等】江戸前期刊。刊行者不明。
【備考】分類「臨済」。元和7年、沢庵49歳の時に但馬の宗鏡寺で弟子に書き与えたもの。初め漢文で書かれ、「理名弁体論」「気名并体用論」の2部より成る。一般流布の仮名法語はその改訂である。正保3年初刊。理・気は宋学の概念だが、沢庵はそこに宋学と別の意味を与える。理を本心、気を出来心の差別とするのがそれで、これは仏教の特色である。とりわけ漢文を仮名に改めた新加部分に、神儒仏の三教を一貫する理が強調されており、後にも多く心学に影響を与えた(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、同板と思われるものが1万6200円。類書が7万200円〜15万円】。
8000円 離屋学訓
【判型】大本1冊。縦263粍。
【作者】鈴木朖(アキラ)作。門人・丹羽勗(ツトム)補注(「附録答客問」)。沢田居業序。
【年代等】文政11年作・刊。[?]静観堂板。
【備考】分類「教訓・儒学・国学」。著者壮年の時(天明8年)の「答客問」を補訂・細論した、和漢を包括する学問論。学問の目的は、「文行忠信ノ四ノ教ニ依テ、徳行・言語・政事・文学ノ四科ノ材ヲ成就」するためとし、「学問ノ主意」「四教四科ノ名義」など10章に分けて、体系的・理論的に説かれているスケールの大きい著。鈴木朖の学問を知る上で必須の書(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付き・極美本・書袋付き。
6500円 〈三道教訓〉倭大学
【判型】大本1冊。縦257粍。
【作者】三止坊作・序。
【年代等】天保14年秋作・自序。弘化3年夏刊。[江戸]丁子屋平兵衛板。
【備考】分類「教訓」。儒教の「大学」の教えを日本古来の国道に含まれることを主張するなど三教一致を諭した教訓書。
★原装・題簽欠・美本。
5000円 書札礼[曽我書札]
【判型】横本1冊。縦194粍。
【作者】曽我尚祐編。久保金左衛門(正貞)跋。
【年代等】延宝4年5月跋・書。
【備考】分類「礼法・有職故実」。曽我流書札礼。
★原装・題簽付き・美本。
4000円 書礼抄[書札方式]
【判型】大本1冊。縦273粍。
【作者】曽我古祐(ヒサスケ・丹波守)作。
【年代等】寛永16年6月作。寛政9年5月書。
【備考】分類「礼法・有職故実」。曽我流書札礼。曽我古祐(1586−1658)は、江戸時代前期の武士。天正14年生まれ。曽我尚祐(なおすけ)の子。幕臣。大坂夏の陣で軍令違反の抜け駆けをして一時閉門となる。のち目付、長崎仮奉行をへて、寛永11年大坂町奉行となり、25年間在職した。明暦4年4月21日死去。73歳。通称は忠三郎、喜太郎、又左衛門(コトバンク)。
★原装・状態良好(下角部分やや欠損*文字に影響なし)。
2000円 孝経児訓[孝経旁訓]
【判型】大本1冊。縦253粍。
【作者】山崎長卿作・序。
【年代等】明和7年6月自序。明和7年11月刊。[大阪]柏原屋与左衛門板([京都]升屋勘兵衛後印)。
【備考】分類「漢学」。
★原装・題簽付き・状態良好。
3000円 〈児訓〉孝経絵抄[孝経児訓]
【判型】大本1冊。縦260粍。
【作者】不明。
【年代等】正徳4年5月刊。[京都]銭屋治兵衛ほか板。
【備考】分類「漢学」。『孝経』本文を楷書・大字・5行・付訓の手本様に記し、頭書にその注釈を置いた往来。本文の随所に「勧学図」「曽子待座図」「天子御孝図」「諸侯孝図」「卿大夫孝図」など25葉を載せる。また、巻頭に「酒醸千家味、船行万里程」図、「孔子像」等を掲げる。
★原装・題簽欠・状態並み(表紙痛み・本文は概ね良好)。
5000円 孝経纂註
【判型】大本1冊。縦272粍。
【作者】貝原元端(モトマサ・存斎)注。
【年代等】寛文4年9月刊。[京都]長尾平兵衛板。
【備考】分類「漢学」。
★原装(破損補修)・題簽欠・本文並み(冒頭数丁上欄余白部破損)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、虫損本が5000円】。
3500円 大学誠意
【判型】大本1冊。縦275粍。
【作者】道与(転妙覚一統道与居士)作・序。
【年代等】享保14年5月自序・刊。道与(転妙覚一統道与居士)蔵板。
【備考】分類「漢学」。
★改装・題簽欠・本文は美。稀書。
2500円 示俗孝経[示俗孝経かながき]
【判型】大本1冊。縦266粍。
【作者】斉藤弘作・序。
【年代等】天保4年10月序・刊。刊行者不明。
【備考】分類「漢学」。
★原装・題簽付き・並本(小虫)。
20000円 〈垂加正伝〉中臣祓旧証
【判型】大本3巻3冊。縦266粍。
【作者】堀了篤(橘薫庵)作(口授)・跋。小笹有精・橘正義・前田了碩編(筆受)。堀?亭校。
【年代等】明和9年夏、井手正知序。明和9年5月、橘有篤序。明和9年夏、畑為康凡例。安永2年1月刊。[京都]鹿野安兵衛(菊屋安兵衛)板。
【備考】分類「神道」。
★原装・題簽付き(上巻題簽摩滅)・極美本。稀書。
13000円 〈日本・唐土〉二千年袖鑒〈拾遺・絵入〉(初編・続編・残編・遺編・附編*帙入)
【判型】折本3帖。縦252粍。
【作者】初編:浜松歌園、続編:暁鐘成、残編:蔀関牛、遺編:浦辺良斎、附編:松下箒樹編。松川半山画。森晋三書。
【年代等】嘉永5年刊(拾遺増補新版)。[大阪]奈良屋松兵衛板。
【備考】分類「便覧」。当時の定価で、1冊3匁9分、3冊揃いで11匁5分、1枚刷りの定価は1分6厘。
★原装・題簽付き・美本・帙入り。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3冊本が、1万5000円〜2万8000円】。
20000円 病家須知
【判型】大本6冊(前後2編8巻8冊のうち後編2冊(7-8巻)欠)。縦257粍。
【作者】平野重誠(元良・桜寧・革谿)作。
【年代等】前編:天保3年9月自序・刊。[大阪]大坂屋藤助ほか板。天保4年12月、浅見譲跋。後編:天保6年刊。
【備考】分類「医学」。1832年(天保3年)に発行されたわが国初の家庭医学百科・家庭看護指導書。書名は「病家(病人のいる家)」+「須知(すべからく知るべし)」=家庭看護必携、家庭医学百科の意。その内容は日々の養生の心得、病人看護の心得、食生活の指針、妊産婦のケア、助産法、小児養育の心得、当時の伝染病の考え方・処置対策、急病と怪我の救急法、終末ケアの心得から医師の選び方まで多岐にわたり、一般庶民向けに医学・衛生・保健知識を具体的にまとめた看護書としてわが国初のもの。『病家須知』の存在は、これまで医学史・看護史の分野では知られてはいたが、その内容に触れることができるのは一部の研究者だけであった。今回、この日本独自のヘルスケア・看護介護百科というべき内容を、初めて現代語訳を付して、誰もが活用できるように発行する(農文協HP)。
★原装・題簽3冊付き(3冊欠)・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、前編4冊本が2万1000円〜4万5000円】。
20000円 慎思録
【判型】大本6巻6冊。縦273粍。
【作者】貝原益軒(篤信)編・序。
【年代等】正徳4年1月自序。正徳4年4月初刊。享保6年再刊。[京都]茨城多左衛門板。
【備考】分類「漢学」。益軒最晩年(85歳)の著作で、書名は『中庸』の「博学審問慎思明弁篤行」による。本書に論ずるところは、学問・倫理・修養・処世・心性・経世・歴史・気運・天文・読書・文学等、多方面にわたり、しかもその広範な問題意識と練り上げられた見識は、いささかの年齢の衰えを感じさせない(「日本古典文学大辞典」参照)。なぜ人は学ばねばならないのか。人はどう生きるべきか。益軒の豊富な人生経験を踏まえて書き綴られた本書『慎思録』は、説得力に富み、味わい深い。人生の岐路に立たされたとき、そして、よりよく生きるために人は何をなすべきかを懇切丁寧に説く。今日の日本人がわすれがちな正義・信義・真実・正直・誠実など、現代にも通じる二百四十二の生き方を説く(「BOOK」データベース参照)。
★原装・題簽付き・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万2000円〜4万3200円】。
20000円 老子経諺解大成[老子?斎口義]
【判型】大本10巻5冊。縦257粍。
【作者】山本洞雲(梅室)注・序。
【年代等】延宝3年5月自序。延宝9年1月刊。[京都]大和屋善兵衛ほか板。
【備考】分類「漢学」。第1巻表紙・巻頭・巻末数丁一部破損。
★原装・題簽付き・概ね良好(第1巻表紙・巻頭・巻末数丁一部破損)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6万4800円(合本2冊)〜9万7200円】。
2500円 本註小学
【判型】大本2巻2冊。縦260粍。
【作者】須賀亮斎校訂(裁定)。
【年代等】寛政10年3月刊。[名古屋]永楽屋東四郎板。
【備考】分類「漢学」。
★原装・題簽付き(下巻題簽摩滅)・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2800円】。
4000円 古文真宝
【判型】特大本2巻2冊。縦280粍。
【作者】黄堅編。
【年代等】延宝3年2月刊。[京都]吉田屋四郎右衛門板。
【備考】分類「漢学」。『古文真宝』(こぶんしんぽう)は、漢代から宋代までの古詩や文辞を収めた書物。宋末か元初の時期に成立したとされる。黄堅の編と言われるが、編者の人となりや具体的な成立の経緯は伝わっていない。前集に詩、後集に文章を収録する。各時代の様々な文体の古詩や名文を収め、簡便に学習することができたため、初学者必読の書とされて来た。
日本には室町時代のはじめごろに伝来した。五山文学で著名な学僧たちの間より広まり、江戸時代には注釈書が多く出された(コトバンク)。
★原装・題簽欠・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、延宝3年板原装本が4万円】。
15000円 易経本義
【判型】大本7巻7冊。縦259粍。
【作者】阿部連稲(ツライネ)作。
【年代等】寛文4年10月、林子序。延宝2年4月刊。江戸中期再刊。[京都]勝村治右衛門ほか板。
【備考】分類「漢学」。
★原装・題簽付き・美本。
5000円 教訓抄[町人教訓抄・我等身の為]
【判型】大本5巻5冊(目録によれば7巻)。縦247粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期書。
【備考】分類「教訓」。心学書『我身之為』を参酌しながら綴った教訓書。6・7巻欠か。
★原装・状態良好。
80000円 大諸礼集(17冊本)
【判型】大本17巻17冊。縦266粍。
【作者】伝小笠原貞慶(沙弥宗得)作。
【年代等】天正4年5月書(17巻)。天正20年8月、小笠原貞慶跋(1・3・4・7・8巻)。慶長申年(元年または13年)8月、小笠原秀政(信濃守)跋(1・3〜8・17巻)。元和9年3月、小池甚之丞(貞成)跋(2・9〜12巻)。江戸前期刊。刊行者不明。
【備考】分類「礼法」。寛永9年刊『諸礼集』と同じく小笠原流礼法書の初期刊本であると同時に、類書刊本中最も浩瀚なもの。複数の伝本による叢書という性格を持つため、前後で重複する記事も多い。『諸礼集』と共通する記事が全体の約半分を占めるが、各巻の配列や記述に異同が著しく、特に、書状以外の全ての図解が省かれた。本書の巻構成と識語は次の通り。1巻「書札之次第(書札・上)」、2巻「書札之次第(書札・中)」、3巻「書札之次第(書札註・下)」、4巻「万請取渡之次第(請取渡)」、5巻「酌之次第(酌之書)」、6巻「通之次第、同喰様(通之書)」、7巻「元服之次第(元服書)」、8巻「万躾方の次第(万躾書)」、9巻「公武之沙汰(公武沙汰)」、10巻「嫁入之次第(嫁入次第)」、11巻「膳部之次第、幕之次第、馬の事付騎馬之事、弓の事付うつぼの事、奏者之次第、歌合之部(聞書秘伝)」、12巻「万秘伝(万秘伝書)」、13巻「当家弓法躾之抄[三議一統当家弓法集](三議一統・上)」、14巻「当家弓法躾之抄[三議一統当家弓法集](三議一統・下)」、15巻「諸礼集(大双紙・上)」、16巻「諸礼集(大双紙・中)」、17巻「諸礼集(大双紙・下)」。本書は複数の伝本を集成した格好になっており、大きく次の四つから構成される。(イ)1・3-8巻………総領家7冊書に該当し、寛永9年板『諸礼集』と概ね同様だが、箇条の異同(移動・統合・増補等)が著しい。(ロ)2・9-12巻……小池貞成に伝授された総領家の伝書に該当。(ハ)13・14巻………『三議一統』(足利義満の命により小笠原長秀が編纂したとされる)に該当。(ニ)15-17巻………伊勢貞頼作、大永8年成立『宗吾大草紙』に該当。本書の江戸期板本として、@江戸前期刊(無刊年・大本)、A江戸前期刊か(無刊年・半紙本)、B寛延二年板がある。また、本書のうち概ね「七冊書」に該当する部分を抽出し簡略したものが、文政9年刊『小笠原大諸礼集大全』である。
★原装・題簽付き(15冊存、2冊欠)・美本(1冊余白部一部破損補修*文字に影響なし)。稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、17巻5冊(改装本)が19万4400円】。
5000円 〈倹約〉斉家論(明治25年・大本)
【判型】大本2巻1冊。縦256粍。
【作者】石田梅岩(勘平)作・序。
【年代等】延享元年5月序。同年9月刊。明和5年春再刻。明治25年覆刻。[京都]修正舎板(施印)*梅岩先生150年祭記念。
【備考】分類「心学」。万人が生まれながらにして持っている、私心のない正直に立ち帰るための実践行としての倹約を説いた、梅岩の晩年の著作。上下2巻からなり、まず上巻は、梅岩が享保14年に開講してからの15年間を振り返り、日頃から門人に倹約を説いてきたが、その教えを長年受けてきた門人の有志が「家を治るは倹約が本」と得心し倹約の実践を誓い合ったことを紹介し、倹約に思いが至ったのは殊勝なことと讃える。しかし、衣食住は人間の楽しみだから世間並みにすべきだとある学者が批判したのに対し、梅岩は今日の衣食住は奢りそのもので、町人が破滅するのも全て愚痴と奢りのためだと戒め、富裕な町人の伊勢参りや大坂での大火事の罹災者の話を引き、平和な社会で暮らせる御高恩を強調する。下巻は、儒書の講釈の際に、梅岩が袴着用を義務づけないのは非礼であり聖人の道を説くことを批判する者との問答から始まる。梅岩は、実意のない形式的な礼こそ非礼であり、誰もが気兼ねなく聴講するための配慮だと反駁し、「文学は末、身の行ひは本」という本末を見極めることが学問の要であると述べる。続いて、門弟達が申し合わせた「倹約の序」を披露するが、これを批判する者との問答で、修身斉家のための倹約に身分の違いがないこと、名聞・利欲・色欲などの放心が不仁を招くこと、私欲に基づく吝嗇と正直に基づく倹約の違いなどを諭し、「倹約をいふは他の儀にあらず、生れながらの正直にかへし度為なり」と明言する。さらに、洪水の被害により売掛金が回収できず借金の返済もままならない商人の相談に対し、梅岩が「家財残らず売り払ひ、赤裸になり、借金を済さるべし」と助言した逸話から、「ありべかゝりの正直」を貫く意義を説き、梅岩が勧める「倹約」が単に衣服や財器のことではなく、「私曲なく心を正しふする」ことにほかならないと諭す。
★原装・題簽付き・極美本・書袋付き。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板が、8000円〜1万9440円】。
3500円 〈石門心学〉徳軒道話
【判型】大本2巻1冊。縦250粍。
【作者】薩?敬徳(徳軒)作(遺稿)。文明校(敬徳の男)。
【年代等】天保7年、文明跋、天保9年序・刊本の写し。明治2年3月書。
【備考】分類「心学」。第一巻「堪忍之部(堪忍の話)」と第二巻「不可争之部(恕の話)」から成る。
★原装・状態良好・稀書。
7000円 朱学辯[朱学辨・朱学弁]
【判型】大本1冊。縦265粍。
【作者】鎌田柳泓(鵬・曲肱庵・図南)作。恩田延頌・金子義門序。脇坂義堂跋。
【年代等】寛政8年10月・享和2年9月作。寛政12年3月、金子義門序。享和2年10月、恩田延頌序。同年同月、脇坂義堂跋・刊。[京都]脇坂仙次郎(群玉堂)蔵板。[江戸]須原屋茂兵衛ほか売出。
【備考】分類「心学・漢学」。「三教同異の弁」「道統の詩并に序」「周子の学を弁ず」の3編と付編「敬説」とから成る。儒教・仏教・老荘の三教はそれぞれに独自の特徴をもつが、一心を修めて万物を済(スク)う根本の点において同一に帰趨する、とりわけ程朱の学で解明される聖人の心こそその根元であり、日本では藤原惺窩のみ正しく伝えて現今に及んでいる、そして、この心を人生の本体に即していえば「敬」となり、敬はまた修行工夫の方途ともなる、と説く。石田梅岩の教説を、形而上学的な側面で深化しているところに特徴がみられる(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽欠・美本・稀書。
2000円 石田先生遺稿[石田遺稿](和装活版)
【判型】大本1冊。縦261粍。
【作者】石田梅岩作。上河淇水(正揚)編。
【年代等】文化3年1月刊。大正7年再刊。[堺]前田文林堂版(活版和装)。
【備考】分類「心学」。『石田先生語録』から「或問曰(あるひととうていわく)、親ニ事(つこう)ルニ、朝起ルヨリ夕ベニ至ルマデ今ノ心ハ如何様(いかよう)ノ心ヲ持、其心ヲ失ナハズシテ日々ヲ過サレ候ヤ…」(9巻)、「或儒者問テ曰、アル処ニ隠居ノ親父モ世持ノ息子モ死ナレ、姑ト嫁ト二人トモニ後家トナリ、孫一人有ケルガ、姑モマタ病気ニテ…」(3巻)、「或問、家内ノ者ヲ如何致シ、義ニムカハシメ可申候哉。書付ヲ以御見世可被成候」(3巻)など6編の問答を抜粋したもの。以上の問答を通して、敬の一字に止まること、誠を失わず約を守ることなどを説き、特に、三番目の問いに対しては、門人の要望通り「親ヲ義ニ向ハシムル事」「妻ヲ義ニ向ハシムル事」「子供ヲ義ニムカハシムル事」「手代ヲ義ニ向ハシムル事」「小者ヲ義ニ向ハシムル事」の5つの書付で回答している。本書は草稿段階では『石田先生会御答書之中抜書』といい、上河淇水はかねてより『石田先生事蹟』とともにその出版を考えていたが、文化元年5月に同門一同にはかったところ、前者はすぐに賛同が得られ上梓の運びとなった(実際は『事蹟』も同時期に刊行)。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、大正版が、5250円】。
4500円 〈心学承伝〉聖賢証語国字解[聖賢証語解]
【判型】大本1冊。縦252粍。
【作者】上河淇水(愿蔵・正揚・子鷹)作・序。有山玄統跋。
【年代等】寛政4年11月序。寛政5年1月跋。同年5月刊。[京都]淇水楼塾蔵板。鷦鷯惣四郎(銭屋宗四郎)売出。
【備考】分類「心学」。石門心学の本質が朱子学であるという説を心学者として初めて主張した著作。帝尭・帝舜から始まり、禹王・湯王・文王・武王・周公・孔子・顔子・曽子・子思子・孟子・周子・程子・楊亀山・羅予章・李延平・朱子、そして梅岩に至る19人の要語1、2句を掲げて詳説し、心学が朱子学を継承した正統な学説であることを主張する。梅岩については「性を知るときは、則ち五常五倫其の中に具(そなわ)る。『中庸』に所謂天の命ぜる之を性と謂ふ、性に率(したが)ふ、之を道と謂ふ、夫れ性を知らざるときは、則ち性に率ふこと能はず。性を知るは即ち学問の綱領也…」の語を掲げ、この説が尭舜から梅岩まで一貫していることを強調し、人の道が性に率うこと以外にはあり得ず、それ故、人はまず己に具わった本心を知ることが学問の始めである、しかしながら、この心性の説を除いて「聖人の道に至極適当したる説」は見あたらない、それは心が「一身の主宰(あるじ)」だからであると梅岩の言葉を解説したうえで、孟子・程子・朱子・藤原惺窩の説を掲げて、「此れ皆其の要、夫人(ひとびと)固有の性を知て戒謹恐懼より以て中和(ちゆうか)の徳を養ひ得て下学上達する時は、彼大聖帝尭より大聖帝舜へ戒命の御一言(いちげん)、允(まこと)に其の中を執るの外なし」と、尭舜から梅岩まで一貫した理念であることを述べて結ぶ。初期板本には本文末(第50丁裏)に「心学承伝之図、別有一幅蔵于家塾」の記載があったが、後印本ではこの部分が削除された。『江戸書目』296頁に「聖賢証語国字解 全一冊 墨付五十七丁/同(寛政)五丑年五月/上河愿蔵著/板元 京 銭屋宗四郎/売出 小林新兵衛」とある。
★原装・題簽付き・状態良好(2丁落丁のため特価開始)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万8000円〜1万8900円】。
12000円 莫妄想
【判型】大本1冊。縦247粍。
【作者】伝石田梅岩作(巻末に「石田勘平」の記載ありと記載なしの2種ある)。
【年代等】江戸後期刊カ。刊行者不明。
【備考】分類「心学」。梅岩が晩年に至った境地であり、梅岩の基本理念でもある「性ヲ見ル」についての考えを綴った問答体と、「御書附ノ返答ハ暫ク差置候」(第14丁オ)で始まる約2丁(全37行)の一文(梅岩直筆の遺稿あり)からなる書。刊本には刊行年代および蔵板者が明記されていないうえ、巻末に「石田勘平」の記載のあるものとないものの2様ある。本書の大半を占める全書の問答体も思想内容や心学舎中に伝わる言い伝えから梅岩の遺稿とされてきたが、前後の収録の違和感や出版状況、また、梅岩の根幹的思想でありながら高弟(手島堵庵・中沢道二等)が本書に全く触れていない事実などから偽書とする説や、梅岩の問いに師の小栗了雲が答えたものとする説もある。本文は全文が楷書、半丁10行・付訓で書かれ、まず「見性成仏(けんしょうじょうぶつ)(セイヲミレバホトケニナル)ト云(いえ)ルガ、本来無一物(ほんらいむいちもつ)(モトキタリイチモツナキニ)ニ何ノ性(せい)ヲ見事(みること)ゾヤ」の問いから始まり、性は「無形・無体」であり、この性を見る時は仏・衆生の隔てなく無心・無念の真仏にかなうため、「見性(けんしょう)(ホンシンヲミル)」との答えが掲げられる。以下、同様の問答で、「妄リナル分別」「私案」「私心」の有無が賢・愚の違いであること、「天ノ流行」も「道ノ体」も「聖人ノ心」も息(や)むことがないことが「仁」であること、人が善を好み悪を憎むのは「分別」ではなく「性善」のためであることなどを述べる。続いて、天が善を善と知って善と思わず、悪を悪と知って憎まない天の「不可得」についての問答を展開し、「得(うる)モ得ザルモ不可得」「不可得ニハ始モナク終モナシ」とする所以を説き、「念々事(ねんねんごと)ニ不可得ニシテ怠ルコトナシ」を会得することを「悟道」とし、さらにそれをいかに実践するかという「不可得ノ用」についての議論を深める。釈尊の「天上天下唯我独尊」が示すように人間が「万徳円満」の身であること、しかしながら、欲心のために己の尊さに気付かないこと、我が身以外の宝を望むのは全て欲心であること、道は目前にありながら知り難く、この「無念・無心ノ処」は形のない「妙」であり説明し難いことや、天地間で唯一不滅の「自性(ミヅカラノホンシン)」について述べる。さらに、大石内蔵助の私心なき忠臣に譬えて、道を求める者は我が身を全て道に委ねなくてはならないことや、念に迷うのは放心の為であり、「身を棄ててこそ浮かぶ瀬もあれ」の俗諺のように身を惜しまず道に陥(はま)るべきことを諭して締め括る。また、巻末の一文は、梅岩が道について会得した事柄を綴ったもので、聖人の道を手習い師匠の志に譬えて説く。
★原装・題簽付き・極美本・稀書。
4000円 眠覚し余音[〈児女教訓〉以呂波歌]
【判型】大本1冊。縦262粍。
【作者】上河淇水(正揚・子鷹・東海)作。国栖(伯脩)序。
【年代等】享和3年2月序・刊。[京都]淇水楼塾蔵板。[京都]鷦鷯総四郎ほか売出。
【備考】分類「心学・教訓」。上河淇水が童蒙教化のために心学や人道の要点を詠んだ道歌集で、前半の「〈児女教訓〉以呂波歌」と後半の「古歌(以呂波の序(ついで)を以て古歌48首(実際は47首)を附ししるす)」の2部構成。前者の「〈児女教訓〉以呂波歌」は手島堵庵作、安永2年刊『〈児女教訓〉ねむりざまし』に収録された2種のイロハ教訓歌のうち明和8年作の「いろはうた」を模したもので、例えば、堵庵(ねむりざまし)の「本心をしればびつくり現在に ものいひながらわがみきへけり」に対して、淇水(余音)は「本心をしらにやびっくりいつにても 物に向ふとわが身出来るぞ」と詠むように、淇水の歌は堵庵の歌を本歌取りし、文字通り余韻の効果をねらったものである。「意必固我(いひつこが)ぐるぐる環(めぐ)る丸頭巾 目鼻耳口無択(むちや)くちやになる」から「京童いなかわらべもうたうたと 謡へ学べやこのいろはうた」までの48首に、それぞれの道歌が説く主題と同趣旨の言葉を和漢書から引用する点も『〈児女教訓〉ねむりざまし』と同様である(ただし『余音』の方が比較的長文)。また、後半の「古歌四十八首」は、「いなづまの影に先だつ身を知れば 今見る我にあふこともなし」から「直(すなお)なる神の教の翼(たすけ)とも なるは鳳池の蓮のみのりぞ」までの47首を掲げて、前者同様に和漢書の言葉を引用し歌意を諭す。
★原装・題簽欠・状態良好・稀書。
3000円 〈石門〉三師事蹟略[石門三師事蹟畧]
【判型】大本1冊。縦268粍。
【作者】川尻宝岑(ホウギン)(義祐)作。
【年代等】明治28年10月作。同年11月刊。[東京]参前舎蔵板。田辺正助発行。
【備考】分類「心学」。
★原装・題簽付き・美本。
8000円 一心棚卸[一心乃棚卸・一心の棚卸し身苦去の神宝]
【判型】大本3巻1冊。縦244粍。
【作者】奥津湖山(信州松代隠士)作・序。
【年代等】明和4年作・序。寛政12年3月書・刊。[松代]奥津湖山蔵板カ。
【備考】分類「心学」。末尾に「寛政一二年に作者八三歳書」の旨を記載。
★原装・題簽付き・美本・稀書(『国書総目録』に2カ所)。
6000円 父子問答
【判型】大本1冊。縦245粍。
【作者】小柴長雄作。中沢道二序。
【年代等】天明7年8月序・刊。文政7年(一八二四)再刊。[江戸カ]長嶋多津美宗益施板。
【備考】分類「心学・教訓」。『江戸書目』269頁に「父子問答 全一冊 墨付十丁/天明六丙午十二月/小柴長雄識/板元 山崎金兵衛」とある。
★原装・刷外題・状態良好・稀書(『国書総目録』に1カ所)。
2500円 社中心得之書
【判型】半紙本1冊。縦235粍。
【作者】手島堵庵(信)作。花山書。
【年代等】文政元年書。
【備考】分類「心学」。手島堵庵が安永9年8月に制定した@「社中心得之書」を始め、天明2年4月のA「社中順講心得定書」3カ条、天明元年4月のB「諸方道話ニ御出之朋友中御心得之大体」9カ条、天明4年7月のC「都鄙社中取結ビ申合之条目」11カ条及び附録4カ条のほか、D「会輔中可守之大事」5カ条、E「御高札之大略」を収録した写本。@は、「各々本心は発明之通にて、唯上を敬ひ、下を憐み、主君え忠を尽し、父母えは孝養を致し、夫婦は睦敷、兄弟中よく、召仕人は子に思ひくらべ、信実・慈愛・恵み有て天命之家職を怠らず勤る外なし…」で始まる短文で、本心発明を済ませた者の基本心得で、全国の心学社中一統に対して出された掟である。Aは、社中以外の一般民衆に対する心学講釈・坐談や商売・親類見舞など私用を兼ねた遊説の禁止などを定めたもの。Bは心学の教化活動を具体的に統制した最初の規約で、『孟子』『論語』の語を引いて心学者の戒めとした4カ条に続いて、会輔で扱う使用テキスト(『会友大旨』で定めた『四書』『小学』『近思録』等)と指定以外のテキスト使用や地方への出張道話などの許可制、また、一般と心学修行者のための道話の区別などを定めたもの。Cはそれまでの規約を踏まえた心学社中統制の完成形とも言うべきもので、本条目に至る経緯を述べた前書に続け、「申合之事」として、慎みと本心長養などの自己修養、年2回の断書講読、会輔心得、諸方道話出張心得、心学修行者のための善導手引き心得などを定める。特に、本条目において始めて心学講師養成や心学講舎設立、著作・施印、中央(明倫舎)と地方との関係についての規約が整った。Dは御高札・法度遵守、神仏崇敬、忠孝、家業大事などの心得で、Eは道話等で頻繁に扱われた御高札の冒頭部分である。従って、本写本は心学統制上の重要な規約をほぼ網羅したものである。なお、巻頭に「尊霊忌日」として石田梅岩・手島堵庵・手島和庵・上河淇水の命日を記す。
★原装・並本(1カ所数丁虫損)。稀書だが、虫損のため特価開始。
20000円 心学五倫書(慶安3年)
【判型】大本1冊。縦270粍。
【作者】不明。
【年代等】慶安3年2月刊。[京都]小嶋(弥左衛門)板。
【備考】分類「教育」。『心学五倫書』の初板本。刊記部分が切り取られているが「小嶋」と読める。板元名は他機関所蔵本による。書名に「心学」を冠した最初の本。改題本に、寛政3年刊『〈心学〉明日も見よ』、元禄4年刊『仮名性理』、享保7年刊『仮名性理竹馬抄』、天明8年刊『千代もと草』等がある。石田梅岩以前:「心学」という語は唐の韓愈が、「心を修める学」の意味で用いており、宋代で「心即理」を唱えた陸象山と、「到良知」「知行合一」「一心の本体究明」を目指した王陽明の、いわゆる陸王学を心学とも呼称されていた。後に朱子学もまた心学であると主張される。わが国では、藤原惺窩や林羅山がこれを受け入れ、慶安3年には『書経』を引用して、誠を中心に天理を重んじ私欲を去るべきこと、を説いた『心学五倫書』が編まれる。同書は儒教のほかに仏教や伊勢神道の影響も見て取れる。寛文7年頃に『心学十戒之図』という、仏教的世界観に儒教の用語を散りばめた書も編まれた。また貝原益軒や中江藤樹は、心の上の学問こそが真の学と心学を説明し、仮名混じり文で人々への啓蒙を図った。大坂の陣で軍功をあげた経歴を持つ鈴木正三は己を思う一念を滅却することを修行の第一と考え、『万民徳用』で武士・農民・職人・商人皆日常つとめる世法が仏法であると説き、人々の職業倫理を強調する」*近世越中国の学問・教育と文化HP。
★原装・題簽欠・状態良好(刊記一部破損)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明暦板(異板とも2冊、破損本)が、2万5000円】。
21000円 家訓心得草[〈心学道話〉家訓心得草・心得草]
【判型】大本3巻3冊。縦255粍。
【作者】中村一鴎(蝙蝠斎・免助)作・序。中村寄崟跋。
【年代等】明和4年秋作・序。安永7年冬跋・刊([京都]谷口七左衛門板)。天保11年4月再刊。[京都]堺屋仁兵衛板。
【備考】分類「心学」。上巻冒頭で、四民の修身斉家の道は「驕奢の戒め」と「倹約」にあるとして、まず「驕奢」についての譬喩や和漢の故事、身近な実例を引いて分不相応の奢りや無益の費えを戒め、さらに、倹約、道理と理屈の違いなどを説く。中巻では孝行の概要や始末・倹約、諫言、庶民の兵法や遊芸、堪忍と短気・気随等、また、下巻では、武士の交際における質素倹約や粗服の心掛け、律儀、君父の仰せ、果報などについて述べ、天は万民を恵み、人間は天の冥加を受けて勤めることから、士農工商の別なく油断なく家業に出精すれば、己の生理(家業)を安んずることができると述べる。『江戸書目』235頁に「家訓心得艸 全三冊 墨付七十一丁/同(安永)七戊ノ冬/蝙蝠翁/板元 京 谷口七左衛門/売出 松本善兵衛」とある。また、天保15年刊『〈略註〉実語教・童子教』([京都]堺屋仁兵衛板)巻末広告に「家訓心得草、心学道話、全三冊。士農工商それぞれ家の教えあるべきこと教諭せざるは父母の誤り、受け用いざるは子の科(とが)なり。此の書は、先儒三近子、同じく男・蝙蝠翁二先生の世に教えとなるの美談を聞くがまにまに筆を執り書き集め、童蒙にても見やすき平仮名を以て教え給う本なれば、真に人間一生の心得艸とすべき本なり」とある。蝙蝠斎は中村三近子の子。
★原装・題簽付き(下巻題簽欠)・状態良好・稀書。
12000円 〈心学悟道〉盲安杖(安永7年)
【判型】大本1冊。縦257粍。
【作者】鈴木正三作。手島堵庵序。
【年代等】安永7年7月序・刊。[京都]炭屋勘兵衛ほか板。
【備考】分類「曹洞・心学」。慶安4年・承応2年・承応4年・寛文4年・享保12年・安永7年・文政7年板、刊年不明板などの諸本がある。江戸前期の曹洞宗僧侶・鈴木正三の代表作の一つ。「一、生死(しようじ)を知てたのしみ有事」「二、己を顧て己をしるべき事」「三、物ごとに他の心にいたるべき事」「四、信有て忠孝を勤むべき事」「五、分限を見分て其性々を知べき事」「六、とゞまる所をはなれて徳有事」「七、己を忘れて己を守るべき事」「八、立あがりて独つゝしむべき事」「九、心をほろぼして心をそだつべき事」「十、利を捨て大利にいたるべき事」の10項に分け、適宜、和漢の故事や金言・道歌等を引きながらて禅に基づく理想的な生き方を諭す。生死を悟り我が身を主君の物と思うべきこと、まず己を知り己の非を改めること、天地・師・国王・父母の四恩を知るべきこと、仁義・忠孝・分限等の心得、己を忘れて己を忘れざること、独りを慎み己の内心の誤りを知るべきこと、人の一生をは全て夢と悟って妄心を捨て念仏を唱えるべきこと、名聞利養の小利大損を離れて大利(仏門に入り迷いを取り去ること)に至るべきことなどを説く。「我好きに人の悪しきがあらばこそ 人のわろきは我がわろきなり」や「柳は緑、花は紅」など後の石門心学書にしばしば引用される道歌・金言も多く見られる。特に、安永板(承応4年板後印)の「九、心をほろぼして心をそだつべき事」では特に「明々たる心」「蒙々たる心」など4カ所について頭注を施すほか、巻頭に手島堵庵の序文を付し、その中で、本書の書名について「心の目やみを助けて安きに導んとて『盲安杖』とはいふにやあらむ」と言及する。
★原装・題簽欠・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、安永板が、4万1040円】。
15000円 盲安杖(江戸前期・堤板)
【判型】大本1冊。縦272粍。
【作者】鈴木正三作。
【年代等】江戸前期刊。[京都]堤六左衛門板。
【備考】分類「曹洞・心学」。慶安4年・承応2年・承応4年・寛文4年・享保12年・安永7年・文政7年板、刊年不明板などの諸本がある。江戸前期の曹洞宗僧侶・鈴木正三の代表作の一つ。「一、生死(しようじ)を知てたのしみ有事」「二、己を顧て己をしるべき事」「三、物ごとに他の心にいたるべき事」「四、信有て忠孝を勤むべき事」「五、分限を見分て其性々を知べき事」「六、とゞまる所をはなれて徳有事」「七、己を忘れて己を守るべき事」「八、立あがりて独つゝしむべき事」「九、心をほろぼして心をそだつべき事」「十、利を捨て大利にいたるべき事」の10項に分け、適宜、和漢の故事や金言・道歌等を引きながらて禅に基づく理想的な生き方を諭す。生死を悟り我が身を主君の物と思うべきこと、まず己を知り己の非を改めること、天地・師・国王・父母の四恩を知るべきこと、仁義・忠孝・分限等の心得、己を忘れて己を忘れざること、独りを慎み己の内心の誤りを知るべきこと、人の一生をは全て夢と悟って妄心を捨て念仏を唱えるべきこと、名聞利養の小利大損を離れて大利(仏門に入り迷いを取り去ること)に至るべきことなどを説く。「我好きに人の悪しきがあらばこそ 人のわろきは我がわろきなり」や「柳は緑、花は紅」など後の石門心学書にしばしば引用される道歌・金言も多く見られる。
★原装・題簽付き・やや疲れあるが概ね良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸前期板が、3万5000円(寛文板)〜9万7000円(寛文板)】。
22000円 盲安杖(承応4年)
【判型】大本1冊。縦275粍。
【作者】鈴木正三作。
【年代等】承応4年3月刊。刊行者不明。
【備考】分類「曹洞・心学」。慶安4年・承応2年・承応4年・寛文4年・享保12年・安永7年・文政7年板、刊年不明板などの諸本がある。江戸前期の曹洞宗僧侶・鈴木正三の代表作の一つ。「一、生死(しようじ)を知てたのしみ有事」「二、己を顧て己をしるべき事」「三、物ごとに他の心にいたるべき事」「四、信有て忠孝を勤むべき事」「五、分限を見分て其性々を知べき事」「六、とゞまる所をはなれて徳有事」「七、己を忘れて己を守るべき事」「八、立あがりて独つゝしむべき事」「九、心をほろぼして心をそだつべき事」「十、利を捨て大利にいたるべき事」の10項に分け、適宜、和漢の故事や金言・道歌等を引きながらて禅に基づく理想的な生き方を諭す。生死を悟り我が身を主君の物と思うべきこと、まず己を知り己の非を改めること、天地・師・国王・父母の四恩を知るべきこと、仁義・忠孝・分限等の心得、己を忘れて己を忘れざること、独りを慎み己の内心の誤りを知るべきこと、人の一生をは全て夢と悟って妄心を捨て念仏を唱えるべきこと、名聞利養の小利大損を離れて大利(仏門に入り迷いを取り去ること)に至るべきことなどを説く。「我好きに人の悪しきがあらばこそ 人のわろきは我がわろきなり」や「柳は緑、花は紅」など後の石門心学書にしばしば引用される道歌・金言も多く見られる。
★原装・題簽付き・やや疲れあるが概ね良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸前期板が、3万5000円(寛文板)〜9万7000円(寛文板)】。
4000円 〈野州足利郡上川崎村〉百姓逸八後家はつ孝義状
【判型】大本1冊。縦265粍。
【作者】野田松三郎編・跋。
【年代等】文化4年5月刊。[野州カ]野田松三郎板。
【備考】分類「伝記」。山口鉄五郎支配所野州足利郡上川崎村百姓逸八後家はつ(卯32歳)の孝婦伝。はつは、野州梁田郡百頭村名主権右衛門の娘(ちよ)。寛政8年辰年、20歳で逸八の女房となり、姑の名前を譲り受けはつと称す。
★原装・刷外題・良好・稀書。
5000円 孝義状[野州足利郡上川崎村百姓逸八後家はつ孝義状]
【判型】大本1冊。縦241粍。
【作者】青津晴蔭跋。
【年代等】文化4年5月刊。[野州カ]岡田清助公布。
【備考】分類「伝記」。山口鉄五郎支配所野州足利郡上川崎村百姓逸八後家はつ(卯32歳)の孝婦伝。はつは、野州梁田郡百頭村名主権右衛門の娘(ちよ)。寛政8年辰年、20歳で逸八の女房となり、姑の名前を譲り受けはつと称す。
★原装・刷外題・良好・稀書。
8000円 越後孝婦伝[尼瀬孝婦伝・越後国娵孝心の次第]
【判型】大本1冊。縦270粍。
【作者】林鳳谷(信言ノブコト・林愿)作。源為直(篠本為直・子諒)書。相田政雋跋。
【年代等】〕寛保2年6月作。嘉永7年跋。安政5年1月書・跋・刊。板。
【備考】分類「伝記」。寛保2年板、嘉永7年板、安政5年板(「越後国娵(よめ)孝心の次第」を付す)のほか書写年不明本(木村重光自筆)あり。江戸時代中頃の寛保2年(1742)、林鳳谷により『越後孝婦伝』という本が出版されました。その内容は、尼瀬(現出雲崎町)に住む大工作太夫の妻ゆりについての話です。ゆりは、夫の留守中に2人の子どもを育てながら、中風を患っていた姑を介抱していました。野山へ出て薪をとり、食事の支度をし、良いものは姑に勧めて自身は粗飯を食べていました。また、冬の寒いときには柴を焚いて寒気を防ぎ、夏の暑いときは木陰や浜辺へ連れて行って涼ませるなど、とにかく身を尽くして孝行していたそうです。そんなゆりの行為に感じ入った村人が、当時尼瀬を管理していた長岡藩へ報告したところ米5俵を賜り、さらに幕府からも白銀20枚を賜ったということです。ゆりは宝暦9年(1759)に49歳で没し、尼瀬の善勝寺に葬られました。その後善勝寺の境内には孝婦碑が建てられ、良寛もゆりの姿に感動して「孝婦の碑を読む」という詩を残しています。
 なお、著者の林鳳谷は8代将軍徳川吉宗に仕え、林羅山以降代々幕府の大学頭をつとめてきた林家の5代目にあたる儒学者です。父母への孝行は儒教の中でも特に重視されたことであったので、幕府が表彰したり、鳳谷がゆりの伝記を著したということは、儒教に基づく文治政治の推進には欠かせないことであったと考えられます。*新潟県立文書館HP。
★原装・刷外題・状態良好・稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8万6400円】。
5000円 和論語抄
【判型】大本1冊。縦240粍。
【作者】勝田充編・序。
【年代等】嘉永3年5月刊。刊行者不明(私家版カ)。
【備考】分類「教訓」。神・仏の託宣および著名人の金言を集めた 『和論語』の抄出本。
★原装・題簽付き・極美本・稀書。
4000円 家訓[家族可相守条々](河原林家)
【判型】大本1冊。縦245粍。
【作者】河原林家某作。
【年代等】江戸後期書。
【備考】分類「教訓」。公儀・法度遵守以下の23カ条を定めた家訓。後文では、以上の条々が全て一人ひとりの為であること、正直・忠孝・慈悲・仁愛の心があれば仏神の加護を得て災難から免れること、修身の基本が心を正し、誠の心を持つことであることなどを説き、さらにこの家訓を毎月一度ずつ家族や奉公人に読み聞かせ、家族の心を要とするように勧める。
★原装・状態良好。
2000円 女今川操文鑑(文化10年)
【判型】大本1冊。縦257粍。
【作者】不明。
【年代等】文化10年刊。[大阪]河内屋吉兵衛ほか板。
【備考】分類「往来」。
★原装・題簽付き(摩滅)・状態並み(見返し一部破損、1カ所落丁あり)。
8000円 対相四言
【判型】大本1冊。縦261粍。
【作者】山田汝明注。柴野栗山(邦彦・彦輔・古愚軒・三近堂)書。大原東野(民声・如水)画。
【年代等】享和3年3月、山田愛一郎序。文化4年10月跋・刊。[京都カ]梅花書屋(銭屋儀兵衛カ)蔵板。
【備考】分類「往来・辞書」。明の太祖の洪武4年(1371)刊の手本で、主に天地・草木・鳥獣・魚虫・家屋・家財・諸道具・楽器・衣類・武具・馬具・農具・身体に関わる語彙を集めており、単漢字に続けて2字熟語を配列する。わが国に移入された年代は明らかでないが、明暦頃に『魁本対相四言雑字』(全77句38語)として覆刻された。同書は「天・雲・雷・雨、日・月・斗・星、江・山・水・石、路・井・墻・城…」で始まる本文を楷書・大字・2行(1行8字)・無訓で記し、各漢字の左側に絵図を掲げる。さらに、文化4年にそれを和訳した『対相四言』(山田汝明注、柴野栗山書)が刊行されたが、この文化板でも、漢字1字ないし2字の日常語280語を絵図とともに列挙する(楷書・大字・付訓)。文政4年に『新刊四言対相』が刊行されたほか、『大阪出版書籍目録』によれば、既に天明3年頃に藤田徳右衛門編『対相四言』(大阪・和泉屋文助板)も上梓された。
★原装・題簽付き・並本(小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5420円〜9万510円(小虫本)】。
7000円 三賢一致書[三界一心記](文政6年)
【判型】大本1冊。縦255粍。
【作者】大竜編。
【年代等】文保元年作。慶安2年初刊。文政6年再刊。[大阪]河内屋長兵衛板。
【備考】分類「思想」。三賢(儒・仏・神)から人間の生死を説いた書。女身不浄説を退け、夫婦和合による受胎から胎内十月の変容について記す。
★原装・題簽欠・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万2960円〜6万4800円】。
6500円 三賢一致書[三界一心記](寛文4年)
【判型】大本1冊。縦263粍。
【作者】大竜編。
【年代等】文保元年作。慶安2年初刊。寛文4年3月再刊。[京都]山本久右衛門板。
【備考】分類「思想」。三賢(儒・仏・神)から人間の生死を説いた書。女身不浄説を退け、夫婦和合による受胎から胎内十月の変容について記す。鎌倉末期の三道一致説を述べた啓蒙書。題注に「儒釈道の三道一致に帰するゆへに三賢一致と号す」とある。神道の諾冊二神を中心として儒釈二教との同質性を論弁したもので、陰陽二神は、易道では乾坤二儀といい、真言にては金剛胎蔵大日と称し、禅那においては第二儀門に相当すると説き、天は父、地は母、これを易では屯卦といい、仏説には父母の愛念によって六道初めて生ずると述べ、三教の本旨は一理に帰すると論じている(「日本思想史文献解題」参照)。
★改装・題簽欠・状態並み(欄外余白部小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸前期刊本が、4万8600円(承応板)〜6万4800円(慶安板)】。
8500円 三賢一致書[三界一心記](江戸後期・原装本)
【判型】大本1冊。縦257粍。
【作者】大竜編。
【年代等】文保元年作。慶安2年初刊。江戸後期後印。[江戸]英文蔵板。
【備考】分類「思想」。三賢(儒・仏・神)から人間の生死を説いた書。女身不浄説を退け、夫婦和合による受胎から胎内十月の変容について記す。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万2960円〜6万4800円】。
6500円 三賢一致書[三界一心記]
【判型】大本1冊。縦255粍。
【作者】大竜編。
【年代等】文保元年作。慶安2年初刊。寛文4年3月再刊([京都]山本久右衛門板)。文政6年再刊([大阪]河内屋長兵衛板)。江戸後期後印([江戸]英文蔵板)。
【備考】分類「思想」。三賢(儒・仏・神)から人間の生死を説いた書。女身不浄説を退け、夫婦和合による受胎から胎内十月の変容について記す。鎌倉末期の三道一致説を述べた啓蒙書。題注に「儒釈道の三道一致に帰するゆへに三賢一致と号す」とある。神道の諾冊二神を中心として儒釈二教との同質性を論弁したもので、陰陽二神は、易道では乾坤二儀といい、真言にては金剛胎蔵大日と称し、禅那においては第二儀門に相当すると説き、天は父、地は母、これを易では屯卦といい、仏説には父母の愛念によって六道初めて生ずると述べ、三教の本旨は一理に帰すると論じている(「日本思想史文献解題」参照)。
★改装・題簽欠・状態並み(欄外余白部小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸前期刊本が、4万8600円(承応板)〜6万4800円(慶安板)】。
4500円 社倉私議
【判型】大本1冊。縦243粍。
【作者】中井竹山(積善・善太)作。山下勘兵衛書。
【年代等】安永3年5月作。文政4年2月書。
【備考】分類「政治・経済」。中井竹山が「社倉」について論じた経済政策の上申書。安永3年(1774)上申。「社倉」とは、飢饉に備えて米を貯蓄しておいたり、その米を農民に貸し付けたりする制度。竹山は、播州龍野藩の藩主脇坂侯に、この制度を実施することを提起した。これはその上申書の手稿本である。寛政6年(1794)跋の拙修斎叢書本には、巻末に附録として「社倉之事」という文がつけられている。これは、拙修斎叢書本『社倉私議』を刊行する際、彼の著書である『草茅危言』の中に社倉の概要を説明した文章があったため、それを附録としてつけたものである。しかし、この手稿本にはそれがない。そのかわりに朱子の文集から、社倉に関する記録などを書き抜いた「社倉事目 勅命並并跋語附」がつけられている。この本は全56葉からなり、1葉から24葉までは「社倉私議」、25葉から56葉までは「社倉事目 勅命並并跋語附」となっている。竹山が提起した「社倉」の実施法は、次のようである。毎年、藩と民間から掛米を1000石ずつ拠出し、それを社倉に積み立てる。藩主はその掛米を借り上げ、藩の借金の返済にあてる。藩主は借り上げた掛米の利足米を、毎年社倉に出し、それを利米とする。5年後には、利米が2000石になるので、それを社倉の元米とする。この社倉の元米を民間に貸し付けたり、窮乏の際に使う。後にこの政策は、竹山の弟子の小西惟沖により、龍野藩で実施された。*懐徳堂HP。
★原装・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸期写本が、6300円〜9500円】。
4000円 〈絵詞要略〉誓願寺縁起
【判型】大本2巻合1冊。縦260粍。
【作者】慧明作・跋。法橋東洲画。
【年代等】寛政4年8月跋。寛政5年刊。[京都]誓願寺蔵板。明治初年再刊。[京都]文栄堂書店板。
【備考】分類「寺院・縁起」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6000円(明治板)〜3万2400円(江戸板)】。
8000円 〈草木鳥獣〉諸職絵手本
【判型】大本3巻合1冊。縦258粍。
【作者】紀朝臣敏編・序。
【年代等】文政元年11月序・刊。[大阪]伊丹屋善兵衛板。
【備考】分類「染織・図案」。巻末広告に「〈草木鳥獣〉諸職絵手本、草木鳥獣のかたちをくはしく出し、ほりもの紺屋がたの下画をあらはす。尤此るいおほけれども、此本を最上とす」とある。
★原装・題簽欠・状態良好・稀書(『国書総目録』で2カ所)。
5000円 地獄実有説[地獄実有記]
【判型】大本1冊。縦256粍。
【作者】驩~(順阿・託静)作・序。如春斎・雪堂静・楠亭・月亭・忍性画。
【年代等】享和3年6月自序。享和3年8月、小子理門跋。享和3年9月御免。享和3年12月刊。[京都]専念寺蔵板。[京都]沢田吉左衛門ほか売出。
【備考】分類「仏教」。巻頭「閻魔大王像」は土佐光信原画を如春斎が写したもの。
★原装・題簽付き・状態並み(表紙・巻頭・巻末虫損、表紙補修、本文は判読可能)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万2000円〜6万9940円】。
3000円 草書淵海
【判型】大本2巻2冊。縦260粍。
【作者】井手臥渓(正水)編・序。
【年代等】延宝3年2月、沢田宗堅(訥斎・菖庵・貞)序・初刊。江戸中期再刊。刊行者不明。
【備考】分類「書道・辞書」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2200円(落丁本)〜1万500円(明治板)】。
18000円 円光大師御伝記[法然上人行状略伝]
【判型】大本10巻5冊。縦259粍。
【作者】武藤西察(セイサツ)編・書。
【年代等】寛文6年2月作。寛文6年8月刊。江戸後期後印。[大阪]河内屋喜兵衛ほか板。
【備考】分類「伝記」。編者の武藤氏は往来物作者と同一人と思われる(同時代で筆跡酷似)。本書は法然上人の生涯における化導、御利益について、諸伝説に漏れたところを補い、上人の徳行を讃仰して報恩謝徳のため、愚痴の道俗をすすめんがために作られたもので、上下二巻にわけ詞と絵をもって記している。本書の題簽は殆んど判読不明であるが僅か「…光大…」とみえ、「円光大師御伝記」ではなかったかと思われる。内題は「法然上人行状略伝」である。本書の書誌学的な価値は明らかではないが、寛文六年(一六六六)年の絵詞「黒谷法然上人一代記」十巻十冊、宝暦八(一七五八)年に前者と同じ内容の「円光大師御伝記」五冊の絵入法然上人伝の系譜の上に位置づけられるものといえる(仏教大学図書館HP)。
★原装・3冊題簽付き(2冊題簽欠)・状態良好(第3冊数丁小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万9960円〜10万2600円】。
18000円 〈三国三十三所〉観音霊場記図会
【判型】大本5巻5冊。縦255粍。
【作者】厚誉(春鴬・廓元)作。辻本基定編。桃嶺画。
【年代等】天保15年8月御免。弘化2年10月刊。[京都]堺屋仁兵衛板。
【備考】分類「寺院・地誌」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5000円(汚損本)〜9万510円(小虫)】。
20000円 猿著聞集
【判型】大本5巻5冊。縦259粍。
【作者】八島五岳(岳亭丘山・定岡)編・序。
【年代等】文政10年2月自序。文政11年初刊。明治35年4月求板。[名古屋]梶田勘助板。
【備考】分類「雑記・読本」。『古今著聞集』に擬し、当代の狂歌師の逸話などを主とした説話集で、大本仕立てで上方版の雑書である。合計89話を収める。第2巻の過半が赤岩庚申山の奇景を述べたり、火の玉・鬼火・幽霊などの怪奇談を述べている外は、大部分各地の狂歌師の逸話を記したもので、おおよそ60名登場する(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付き・極美本。
5000円 編年合運[倭漢皇統編年合運図]
【判型】特大本2巻2冊。縦294粍。
【作者】円智(日性)編。
【年代等】寛永7年12月刊。[京都]庄右衛門板。
【備考】分類「年代記」。
★原装・題簽付き・虫損補修(判読困難箇所あり)。状態が悪いため、特価開始。稀書。
18000円 諸国名義考
【判型】大本2巻2冊。縦260粍。
【作者】斉藤彦麿(宮川舎・藤原彦麿)作。本居の意富比良序。
【年代等】文化6年5月著者凡例。文化7年6月、喜田の常道序・刊。刊行者不明。
【備考】分類「地誌」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3万1500円〜4万8000円】。
12000円 〈円光大師〉和語灯録・拾遺和語灯録
【判型】大本5巻・拾遺2巻7冊。縦267粍。
【作者】源空説。了慧(道光)編。
【年代等】文永11-12年作。文永12年1月自序。正徳5年1月刊。[京都]芳野屋作十郎板。
【備考】分類「浄土」。第1-5冊は「黒谷上人語灯録」、第6-7冊は「拾遺黒谷語灯録」。「黒谷上人語灯録」は、鎌倉時代の仏教書。18巻。了慧編。文永11〜12年(1274〜1275)成立。法然の遺文・法語の集録。漢語灯録10巻、和語灯録5巻、拾遺3巻からなる。/道光(望西楼了慧)編。1274年(文永11)11月から翌年1月の間に成立。浄土宗の宗祖法然房源空の遺文、消息、法語などを集成したもの。全18巻からなる。漢文体と和文体のものに分かれ、1巻から10巻までは漢語、11巻から15巻までは和語、別に拾遺3巻があり、上巻に漢語、中下巻に和語が収録されている。法然滅後60余年の時期において、法然の遺文などの定本をつくり、教義、信仰上の準拠たらしめんとしたものである(コトバンク)。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、7冊揃いが、2万8000円〜4万8600円】。
8000円 歌枕秋の寝覚[和歌名所秋の寝覚]
【判型】半紙本8巻8冊。縦228粍。
【作者】有賀長伯(アルガチョウハク、以敬斎)編・序。
【年代等】元禄5年初刊。正徳4年8月再刊。[京都]金屋利兵衛ほか板。
【備考】分類「歌学」。『八雲御抄(ヤクモミショウ)』の分類方式に従って歌枕を山・嶺・谷・杣・坂など50に分け、各項ごとに概説と詞寄を挙げたあとに、各名所(歌枕)をいろは順に挙げて解説を加えた名所辞典。項目によっては増減はあり、単に詞寄を付したものも多いが、簡略な中に歌枕の概念を要領よく示しており、当代の常識を知るには便利な書物。増補版である正徳4年板は巻頭に171種の引用書目略字表があり大幅に増補されたが、大部なためにかえって流布するところ少なく、伝本ははるかに少ない(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽欠・小虫。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、正徳板が、1万2000円〜3万2400円】。
48000円 東都歳事記[江戸歳事記]
【判型】半紙本4巻・付録1巻5冊。縦229粍。
【作者】斉藤月岑(幸成)編・序。長谷川雪旦画。長谷川雪堤(松斎)補画。
【年代等】天保3年10月自序。天保3年閏11月、冠山老人(源常)序。天保7年1月、日尾荊山序。天保9年1月初刊。明治26年12月再刊。[東京]博文館(大橋新太郎)板。
【備考】分類「風俗」。江戸および近郊の民間の年中行事に、武家の年中行事を交えて記載したもの。編成は、春(上・下)2冊、夏1冊、秋1冊、冬1冊で、記載順は俳諧の歳時記などとは異なって、月日順で、日の明確でないものについては該当する月の初めの所に集め、景物については月の終りに集めて記載している。なお冬の巻末には、三十三所観音・六地蔵などを列記している。記事は実地調査に基づいたもので、相当に網羅的であるが、要領を得た記述である。年中行事を扱った文献としては集大成ともいえる内容となっていて、近世の風俗・民俗をうかがうに重要なものの一であり、文学研究にも参考とする面が多い(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付き・概ね美本(第1巻は江戸板の入本、他巻は明治26年板)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明治板が6万8040円〜8万4000円、江戸板が11万8000円〜19万4400円】。
11000円 人倫訓蒙図彙(複製)
【判型】半紙本7巻7冊。縦227粍。
【作者】作者不明。蒔絵師源三郎画。
【年代等】元禄3年7月初刊([京都]平楽寺板)の複製本。昭和初期頃刊。刊行者不明。
【備考】分類「事典・風俗」。元禄年間初期の「上貴き公卿より庶人の賤きにいたるまで、其の所作をくわしく家々に尋ねて、来由をただし、或いは唐大和の書にあるを考えあつめて」(序文)解説し、挿絵を添えたもので、巻1は、公家・武家・僧・山伏およびその家族・奉公人・服装・用具など109項目、巻2は能芸部と題して、学問・芸能関係の56項目、巻3は作業部として題して、農業・漁業・林業・交通業・手工業関係など49項目、巻4は商人部と題して、各種商人57業種、巻5は細工人部と題して、主に三都居住の手仕事職人49業種、巻6は職之部と題して、大工・左官・畳師などの職人116業種、巻7は島原遊郭・歌舞伎・浄瑠璃関係16項目のほか、勧進餬(カンジンモライノ)部と題して44種の乞食類、総計496項目、さらに項目中に言及されている職業も含めると500以上の各種の職業の職能・由来のほか、当時知名の商人・職人やその所在地を記し、商工案内の役割をも果している。本書は元禄年間初期の人間・世相百科図解事典として唯一のものであるという価値を有している。
★原装・題簽付き・美本。複製本も稀書。
13000円 〈鮮斎永濯撰画〉万物雛形画譜(1-5編)
【判型】半紙本5編5冊。縦約225粍。
【作者】音川安親編。鮮斎永濯画。
【年代等】初編=明治13年1月刊([東京]江藤喜兵衛原板)。[東京]別所平七ほか求板。2編=明治13年11月刊([東京]江藤喜兵衛原板)。[東京]武田伝右衛門求板。3編=明治14年7月刊([東京]江藤喜兵衛原板)。[東京]別所平七ほか求板。4編=明治14年12月刊([東京]江藤喜兵衛原板)。[東京]武田伝右衛門求板。5編=明治15年4月刊([東京]江藤喜兵衛原板)。[東京]武田伝右衛門求板。
【備考】分類「絵画」。彫工=大塚銕五朗。
★原装・題簽付き・状態並み(表紙やや汚損、本文は概ね良好、3巻入れ本)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5冊揃いが、2万5000円〜4万7250円】。
4500円 用字格[訓蒙用字格・新刊用字格]
【判型】半紙本3巻4冊。縦218粍。
【作者】伊藤長胤(東涯・紹述先生・源蔵・元蔵)編・序。
【年代等】元禄16年10月自序。享保19年5月、奥田士亨(嘉甫・南山)跋・初刊。寛政4年8月再刊。明治初年後印。[大阪]岡田茂兵衛板。
【備考】分類「語学」。【用字格】伊藤東涯の著。3巻。元禄16年(1703)自序。漢文(中国古典語)作成のための文法書。誤用しやすい漢語の構文を〈不必 必不〉〈之謂 謂之〉のように対比させ、語順の規則とその語序(文中の位置)による文義の相違を、豊富な用例をあげて説明した。〈不・可・未……非・所・便〉などの〈字格(語順の規則)〉323条を収める。正徳1年(1711)版、2巻本は盗刻。享保19年(1734)〈新刊校正〉3巻が奥田士亨校定の初版、寛政4年(1792)〈校正再刻〉は子の伊藤善韶(よしつぐ)の再版本(コトバンク)。
★原装・題簽付き・美本(後印)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4800円〜1万5420円(寛政板)】。
10000円 通俗伊蘇普物語
【判型】半紙本2巻2冊(全2編6巻中の第1-2巻)。縦225粍。
【作者】渡部温(一郎・知新・無尽蔵書斎主人)訳。藤沢梅南・榊篁邨・河鍋暁斎画。
【年代等】明治5年官許。明治5年5月、訳者例言。明治6年2月、梅南(楳南)滕謙序。著者蔵板。
【備考】分類「近代教育」。明治時代に渡部温が出版した『イソップ寓話』の和訳。全6巻(Wikipedia)。巻1から5までが Thomas James が英訳したイソップ物語からの翻訳、巻6はさらに Flyer Townsendの英訳および近世の『伊曽保物語〈いそほものがたり〉』から話柄を補う。すべて237話。口絵および挿絵は藤沢梅南〈ふじさわばいなん〉・榊篁邨〈さかきこうそん〉・河鍋暁斎〈かわなべきょうさい〉。巻1および巻4の見返しに、それぞれ「明治五壬申官許」「明治六癸酉官許」と記されるが、新聞広告によれば出版は明治6年の春と冬に前後三冊ずつの2回。文体と挿絵の当世風が受けて明治初年の大ベストセラーとなり、教場でも広く用いられた。当館にも版本がいくつか蔵されるが、掲出本は中でも初刷にごく近いと思われ、挿絵に薄墨および色刷り(肌色・薄青)を用いる点で稀少としてよい(国文学研究資料館HP)。
★原装・題簽付き・美本(挿絵に薄墨・色刷りを含む早印本)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6冊揃いが、4万6000円〜24万4800円】。
5000円 改算記大成(鈴木半兵衛板)
【判型】半紙本3巻合1冊。縦229粍。
【作者】不明。
【年代等】元禄頃初刊。江戸中期再刊。[京都]鈴木半兵衛板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽欠・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、7350円(元禄板)〜5万4000円(元禄板)】。
4500円 新板塵劫記(元禄頃)
【判型】半紙本3巻合1冊。縦221粍。
【作者】吉田光由作。
【年代等】元禄頃刊。刊行者不明。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽欠・状態良好(総裏打、刊記欠)。
4500円 〈日本士農工商〉智恵車大全[算法智恵車](宝暦5年)
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】村上氏序。
【年代等】正徳元年11月初刊。宝暦5年7月再刊。[京都]菊屋七郎兵衛板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽欠・状態概ね良好(一部汚損)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、宝暦板が1万6200円、寛政板が5000円(虫損)〜8100円】。
5000円 説教道話[〈宇喜多氏〉説教道話](初編〜3編)
【判型】半紙本3編3冊+3編異板1冊。縦224粍。
【作者】宇喜多小十郎(練要)作。さくら戸玉緒跋。
【年代等】初編=明治6年9月序。明治6年10月初刊。明治7年4月再刻。[京都]福井源次郎ほか板。2編=明治6年12月刊。[京都]福井源次郎ほか板。3編=明治7年3月刊。[京都]福井源次郎ほか板。
【備考】分類「思想・教訓」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、各編1冊が、1620円〜4000円】。
16000円 教訓生業宝
【判型】半紙本4巻4冊。縦221粍。
【作者】田中友水子作。
【年代等】江戸後期刊。[大阪]土佐屋喜兵衛板。
【備考】分類「教訓」。江戸中期刊、文政頃後印。[大阪]土佐屋喜兵衛板。序文によれば、友水子の遺稿という。田中友水子は生没年未詳の大阪町人で、その著作は寛保〜寛延(1741〜1750)に集中するため本書の刊行は宝暦以前であろう。 文政10年(1827)刊『教訓童草』の巻末広告に「教訓生業宝、田中友水先生著、全四冊。此の書は、銭の神、貧人(ひんにん)教訓のために世間を廻りし事の話を人の教えになるように書き綴り、絵を交えて読むに倦まざらしむ。至って面白き読本(よみほん)なり」とある。各巻に所々挿絵を交えながら譬え話によって処世訓を説くのが特徴。例えば、第1巻の第1話「銭神月に現ず」では古今無類の貧者である貧楽子と、忽然と現れた老人(銭の化身という)と対話の中で、「貧富は天命であり、日頃倹約を守り、奢りの念を起こさず、静かに時の至るのを待つが良い」という心得が説かれるという具合である。同様に、第2話「天道私無し」では家内無事で災難や災いがなく、子孫に才智な者がいて憂いのないことが真の福であると説かれ、第3話「寛永通宝」では「人を欺くことは天を欺くことであり、小欲知足で誠実に行う所に冥慮がある」と説かれる。以上を含む合計20話を通じて、天命、富貴貧賤、倹約と吝嗇、家業出精、中庸(中道)、人を使う道、負けて勝つ利、生産の道、堪忍、人の器量、始末者と吝嗇者、不仁者と仁者等を諭す。
★原装・題簽付き・状態良好(数カ所小虫)・稀書(刊本は『国書総目録』になし)。
30000円 諸士男子訓[〈諸士〉男子訓・和俗男子訓]
【判型】半紙本5巻5冊。縦230粍。
【作者】井沢長秀(蟠竜子)作。
【年代等】享保4年1月刊。[京都]茨木多左衛門(柳枝軒)板。
【備考】分類「教訓」。黒川真道旧蔵書。
★原装・題簽付き(1巻題簽欠)・状態良好・稀書。
2500円 おなつ蘇生物語[〈於夏〉蘓甦物語・阿夏蘇生物語]
【判型】半紙本1冊。縦229粍。
【作者】義貫作(聞書)。
【年代等】安永2年10月刊。[京都]三文字屋和助ほか板。
【備考】分類「仏教」。
★原装・題簽付き・状態概ね良好(数カ所小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、虫損本が3000円】。
3000円 〈官刻〉孝義録(11・29・42巻)
【判型】半紙本3冊(全50巻中)。縦223粍。
【作者】幕府編。
【年代等】寛政年間刊。[江戸]幕府蔵板。
【備考】分類「伝記・教訓」。全50巻50冊のうち、11巻「上野・下野」、29巻「越後下・佐渡」、42巻「伊予下・土佐」の3冊。江戸時代の孝子、節婦、忠僕および奇特者の記録。50巻。1789年(寛政1)、寛政改革の民衆教化策の一環として、幕府は江戸初期以来の全国の農民・町人の善行表彰者の報告を命じ、さらに98年追加報告させて、それらを昌平坂学問所に集めて編集し、1801年(享和1)官版として出版した。所載の表彰者総数8614名、表彰の時期は1602年(慶長7)から1798年までの約2世紀に及ぶが、全体の81%、6985名は宝暦から寛政までの18世紀後半に表彰されたもの(コトバンク)。寛政元年(1789)に老中松平定信が善行者として表彰された事例の書上提出を全国に求め、儒官らが編集して享和元年(1801)に刊行された善行集(鈴木理恵「江戸時代における孝行の具体相 : 『官刻孝義録』の分析」)。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円】。
30000円 手島道話[手嶋道話]
【判型】半紙本15巻15冊。縦224粍。
【作者】手島堵庵・手島宗義(蓋岳)作。
【年代等】江戸後期刊。[京都]俵屋清兵衛板。
【備考】分類「心学」。第1〜6冊:手島堵庵作「我津衛」、第7〜9冊:手島宗義(蓋岳)作「商人夜話艸」、第10冊同作「子弟訓」、第11〜15冊:同作「塵斗」を収録した叢書。
★原装・題簽付き・極美本・稀書(『国書総目録』に2カ所、15冊揃いの極美本は極めて稀)。
9000円 袖珍心学箴
【判型】半紙本1冊(2巻合1冊カ)。縦238粍。
【作者】谷川物外作。竜鼻山人(月歩居士)序。依藤佑八跋。
【年代等】寛政6年9月作。寛政7年8月序。寛政10年11月跋・刊。[丹波国氷上郡]依藤佑八板。
【備考】分類「心学」。依藤佑八が寛政9年8月に但馬城之崎温泉逗留中に本書を知り、作者の許しを得て己の「懐中鏡」として筆記した写本を自ら上梓し、舎中(広胖舎か)関係者に配布した心学書。冒頭に、「●●(きょえん)は五十にして四十九年の非を知る」(『淮南子』原道訓)から「独立影に慚(は)じず」(『晏子春秋』外編第八)までの5つの金言を略注とともに掲げ、作者が心学を志した動機や寛政6年8月までに地域の男女約2600人が「本心発明」したことなどに触れ、会輔の心得として五倫を学ぶ基本である「学・問・思・弁(学んで能(よ)くせざれば措(お)かず、問うて知らざれば措かず、思うて得ざれば措かず、弁えて明らかにせずんば措かず)」や、都講・輔仁司(ほじんし)・会友司(かいゆうし)の心得を説く。ただし本文の大半は、中国の孝子・聖賢等の逸話によって忠孝・五倫を諭す内容で、最後に「故石・手(石田梅岩・手島堵庵)両先生」に対する報恩としての実践を呼びかける。また最終丁に、会輔中の浮説・雑談や仲間の粗相・不調法の嘲笑を禁じ、座付きや座席の譲り合いの心得を述べた「覚」3カ条を掲げる。唯一の現存本には原題簽に「袖珍心学箴 乾」と印刷するが、「坤」巻の存在は不明。なお、出版経緯に出てくる「舎中」とは、寛政9年頃設立し天保5年に廃絶した広胖舎であろう。
★原装・題簽付き・状態良好・田舎板の稀書(現存惟一。『国書総目録』になし)。題簽には「乾」とあるが、序文2丁、本文27丁に続けて刊記も揃っており完本と思われる。もと2巻本を1冊に合本して上巻(乾)の題簽を付したものであろう。
3500円 心学丸呑早学問
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]本屋(神田鍛冶町二丁目)板。
【備考】分類「心学」。種々の問いに心学者が答える問答形式で綴った通俗教訓書。ある人の「心学といふは、如何様なる事を学ぶ事じや。道行をいわず引からめて丸呑に会得いたしたい。我々がよふな愚昧なものも出来そふな事で御座りますか」という問いに対し、「先(まず)、心学といふは、むつかしい事ではない。心の事じや。心は如何よふなものぞと尋ねまなぶ事じや…」と語り始め、悟りとは本心を鏡のように明らかにすること、本心、性の善悪、堪忍、人道(忠孝)、親の言葉に背かぬこと、兄弟の和睦、夫婦の和合などを説く。ただし、親子・兄弟・夫婦などの心得については、「こんな事を聞くのが心学といふものではござらぬ。教訓と申物さ。世間の人がこれを心学と思わるゝは大きな違ひでござる」と付け加える。続いて、家を潰しわが身を亡ぼす女色に触れ、女郎買いよりは勧善懲悪の一助になる芝居の方が良いとし、さらに、天の御心に叶うべきこと、学問の始めである慎独、学問によって儒仏神の奥義を究めるべきことなどを諭す。
★原装・題簽欠・状態並み(小虫)・稀書(『国書総目録』になし)。
2500円 〈勢州鈴鹿〉孝子万吉伝[勢州鈴鹿孝子万吉伝]
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】植村康済編・跋。上河淇水(正揚・子鷹・東海)序。
【年代等】寛政元年5月作。同年同月、上河淇水(正揚)序・刊。[京都]淡海屋治郎吉ほか板。
【備考】分類「心学」。伊勢国鈴鹿郡(すずかごおり)坂下駅(さかのしたえき)古町(ふるまち)の孝子・万吉の伝記。万吉の家は、父・市右衛門、母・久米、弟・吉次郎の4人家族で、旅人の荷物持ちを渡世とする貧家であったが、万吉が4歳の安永8年3月に父が急死し、さらに天明元年7月に弟が3歳で夭折し、母も病気がちとなる中、万吉は6歳から鈴鹿峠で簡単な荷物持ちで賃銭を稼いだ。その直後の天明3年の大飢饉では、わずかの米穀を母に与え、その残りを自ら食して飢餓を免れた。ある日、万吉と出会った武士の石川某がその至孝に感じ、万吉の案内で自宅を訪ねて、彼の母に「汝は果報者なり。…小僧(万吉)が孝心、誰か面(おもて)を恥(はじ)ざらんや。かゝる子を持(もつ)事羨敷(うらやましき)事なり。一人の孝子は天下の宝なり。貧しきを歎くべからず。行末(ゆくすえ)頼母敷(たのもしき)事よ」と励ますと、母は涙ながらに万吉の孝行ぶりを語り、その武士は「天の賜物」「孝心の徳」として白銀などの褒美を使わし、随行の一行もそれぞれに合力した。以後、石川氏はたびたび万吉を訪ねて援助し、周囲にも吹聴したためますます評判が高まり、天明7年3月に褒美を拝領するまでの経緯を綴る。最後に、本書が京都御在番・三橋氏の紀行文や物語をもとに、植村康済が編集し、上河淇水が上梓したことに言及する。『江戸書目』278頁に「孝子万吉伝 全一冊 墨付十六丁/寛政元酉五月/植村康済/京板元 近江屋次郎吉/売出 西宮新六」とある。
★改装・題簽欠・状態並み。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6800円(虫損)】。
2500円 御代の腹鼓(敬忠舎施印)
【判型】半紙本1冊。縦222粍。
【作者】大田垣猶川翁作。
【年代等】寛政9年秋作・刊。天保11年7月刊。[但馬・関宮]敬忠舎施印。[京都]吉岡祐七(玉章堂)製本。
【備考】分類「心学・教訓」。「天地(あめつち)の誠の道は明らけく、月日のめぐり違(たがい)なく、春は花さき秋みのり、めでたく治(おさま)る天(あめ)が下、弓は袋に箭(や)は箱に、鎧兜といふものも、五月人形に見たばかり…」で始まる七五調の美文体で、まず、御代の太平のお陰を述べ、それに対して飲み食いの不足言ったり、好み事をするのは世の浮沈を知らず、知足安分を弁えないからで、戦乱の最中にある庶民生活の困窮・恐怖・難儀について説く。このような道理を弁えないために、些細な不幸せに浮世を怨み、神仏を恨むが、「吉凶禍福は糾(あざな)える縄の如し」で、これらは皆、天の誠の道であること、人にも誠の道があり、その誠に違いなく生きれば、斉家・治国も実現すること、飢えず濡れずに暮らす果報を頂きながら、世の為にはならず世界の邪魔にばかりなりがちなことなどを述べ、「腹がへらずば喰(くわ)ぬがよし、飲(のん)でわるいは飲ぬがよし、いふて悪いはいはぬがよし、買(こう)て悪いはかはぬがよし、それでお腹があんばいよし、親子にこにこあんばいよし、夫婦兄弟あんばいよし、寝ても起きてもあんばいよし、実(げ)に目出度(めでたく)天下太平」と結ぶ。
★原装・刷外題・並本。
60000円 心学施印集(151点)
【判型】半紙本1冊。縦243粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸中期〜後期刊。
【備考】分類「心学」。主として大阪の心学講舎で配布された心学関連の一枚刷151点(一部重複あり)を集めたもの。このうち年代を明記するものは次の通り(月の大小を示した暦兼用の一枚刷が多い)。天明2年=「願書納箱の写」「河内国国分村(こくぶむら)芝亀助金言」、天明3年=「美濃国仏三吉(ほとけさんきち)詠歌」「河内国国分村(こくぶむら)芝亀助金言と願書納箱」「大小月(ばいばいをずいぶんだいじ)」、天明4年=「大小月(ただおごらずして…)」「大小月(只親孝行有…)」「大小月(ほどほどをばふんべつだいじ…)」「大小月(おじひでむぎこめがさがるぞ)」「大小月(孝行之徳者(は)…)」、天明5年=「大小月(かずかずできるごこくどし)」、天明6年=「大小月(ばんじわがぶんげんにすぎな)」、天明8年=「大小月(はぢをばはぢば…)」、天明9年=「大小月(実(げに)真(まこと)徳(とく)者(は)堪忍(かんにん)…)」「大小月(おやごをだいじがただねがひ)」、寛政2年=「大小月(わがおやがまづだいじなぞ)」、寛政5年=「大小月(だいじにだいじおやごをば)」、文化7年=「大小月(どこでも父母にはだいじに)」。中には直筆の教訓歌短冊もあり、心学講舎で学んだ信奉者の息吹が感じられる貴重資料。これだけまとまって集められたものは極めて珍しい。
★原装・題簽付き・状態良好。
3000円 孝女登勢伝[孝女伝]
【判型】半紙本1冊。縦232粍。
【作者】杉本正水作。
【年代等】文化5年12月作。文化5年12月、久世友輔序。文化6年5月刊。[伊勢(洞津)]山形屋伝右衛門板。
【備考】分類「心学・伝記」。伊勢国安濃郡(あののこおり)連部村(つらべむら)の孝女・登勢の行状を記した伝記。序文によれば、同村は伊勢国でも極貧の地域であったが、村民が農耕に励み、孝弟を行うことは他地域よりも優れており、「里に仁ある風俗(ならわせ)」であったが、同村の登勢はそれにも増して養父母に孝順を尽くし、学ばずして「義は生より重し」を知る女性であった。北伊勢の阿下喜村(あげきむら)で生まれると同時に山田井村の吉兵衛に引き取られ、さらに六歳で連部村の伝蔵・この夫妻の養女となった登勢の出自や養父母の家の状況、その後、養父母ともに癩病のため体も弱まり渡世も困難な極貧生活を必死で支えた登勢の様子、さらに、病状が悪化した養父母の湯治と祈願を兼ねた熊野詣でと西国巡礼の旅への同行など、見る人の涙を誘うほどの献身的な孝養の有様を紹介する。ついに文化四年、登勢は養父母の看護に専念するため奉公を辞し、翌文化五年六月に役所から奇特な孝行者として褒賞(米二〇俵の褒美、養父四五歳、養母四二歳、登勢二〇歳)されるまでの経緯を記し、最後に「誠に登勢は、実父母(じつおや)の方へ帰る時は相応のくらしもなるべきに、志をたてゝ艱難(かんなん)し、養父母へ仕へし事、類稀なる孝女といひつべし」と述べて擱筆する。
★原装・題簽付き・美本・落丁あり(第12丁落丁、第14丁重複)・書袋付き・稀書。
3000円 石門心学性名記[社中姓名]
【判型】半紙本1冊。縦235粍。
【作者】熊谷東洲作・序。
【年代等】明治7年1月作・書。
【備考】分類「心学」。明治7年10月から明治8年3月までの門人名簿。熊谷東洲は明治期心学の復興に尽力した人で参前舎舎主。文化11年に美濃国各務郡妻木村生まれ、年若くして江戸に出て陶器商を営み家運を興した。
★原装・題簽付き・状態良好(小虫)・稀書。
2000円 湖山心得書[心得書]
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】大口知常(トモツネ、湖山)作・序。鎌田俊迪(トシミチ)序。東時記(トキノリ)跋。
【年代等】文化14年冬作・跋。文政元年11月序。同年冬自序・刊。[湖東幡山]汎愛舎蔵板。[京都]吉田新兵衛売出。
【備考】分類「心学」。鎌田氏序文に、本書が大口湖山が子弟に授けた「家則数十条」であることを示すが、それに続く「湖山心得書趣意」によれば、湖山自身が「道は性に率ふの外なきこと」を長年探求し続けてきたが十分に悟ることができないと述べ、ましてや門人には困難なことから、「身を保ち家を安んずる」ための実践行として以下の条目を授けたことに言及する。本文は全13カ条と後文からなり、まず第1条の「一、御公儀様より被仰出候(おおせいだされそうろう)御法度之義は少分の事たりとも、急度(きっと)相守(あいまもり)、聊(いささか)も背かざるやうに、常に相心得申べき事」で公儀・法令遵守から始まり、第2条で神明を尊び儒仏の教え基づき直道(じきどう)(素直なる道)を守ること、第3条で親孝行、第4条で子供を善人に育てる親の義務、第5条で主人に陰日向なく仕える奉公人の義務、第6条で奉公人を憐れみ、教育指導すべき主人の義務、第7条で夫を大切にし舅姑への孝養を尽くす妻の義務、第8条で妻を憐れみ妻と和合し、不義によって妻の嫉妬を招かぬ夫の義務、第9条で兄を親の如く敬い、相和らぎ親しむ弟の義務、第10条で弟を憐れみ、わが子よりも一入大切に育てるべき兄の義務、第11条で善悪の友を選ぶなど朋友の交わりの心得、第12条で親類との和睦や出入りの者への憐愍(れんびん)や家業出精等、第13条で町内の役人・老人・善人等への礼儀についての条々を掲げる。続く後文で、以上の事柄を良く守る者こそ人の名に値する「御国重宝の人」であるとし、御法度を軽んずる人や親不孝の子供、子供を溺愛して正しく教育しない親など以上の条々に反する悪人の例を列挙する。さらに「附言」として、他人に対する礼譲や人々の偏性(性癖)について述べ、本書を毎朝一度ずつ読んで礼譲を守れば幸福に恵まれ修身斉家や子孫長久の基になるだろうと諭す。
★原装・題簽付き・虫損(判読可能)のため特価開始。稀書。
2000円 明徳聞書
【判型】半紙本1冊。縦242粍。
【作者】塚田大峰述(講釈)。月岡嘉孝書。
【年代等】享和2年1月書。
【備考】分類「漢学」。塚田大峰講釈の聞書(伊藤道賢書)の転写本。本文7丁。
★原装・状態良好。
3500円 心学施印集(11枚)
【判型】半紙本大11枚。縦226粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸中期刊。刊行者不明。
【備考】分類「心学」。「初願成就・三つの養生・善人になりやう・やいと・気の毒の弁・浮世面づくし・覚・あるべきやう」など11枚を合綴。
★状態良好(やや小虫)。
2000円 御書出之写〈土売孝行記〉(心学施印)
【判型】半紙本1冊。縦220粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸中期刊。
【備考】分類「心学・伝記」。大坂北新町の孝子「土売り」七兵衛の行状を綴った孝子伝。
★原装・状態並み(1丁補写・1丁欠)・稀書。
2000円 枢要〈忠孝二字解〉 (心学施印)
【判型】半紙本1冊。縦226粍。
【作者】手島堵庵作。
【年代等】江戸中期(明和7年以前)刊。刊行者不明。
【備考】分類「心学」。忠孝を説いた宋丞相文天祥語(そうのじょうしょうぶんてんしょうのことば)を掲げて平易に解説した小冊子の施印本。まず「忠」と大書し「上(かみ)君に事(つこ)ふまつり、下(しも)友に交はる。内外一誠(ないがいいっせい)、終(つい)に能(よ)く長久」の四言四句を掲げ、「上(かみ)君といひ、下(しも)友といへるは、其中間(あいま)、父子・夫婦・兄弟を略(やつ)してつゞめたるものなり。されば、五倫の交り多事(おおくのこと)なし。唯、真実心の誠ひとつにて貫てあるなり」と起筆して孝の大意を説く。続いて「孝」と大書し「父を敬ふこと天の如くし、母を敬ふこと地の如くす。汝之子孫、亦復(またまた)、是(かく)の如し」の四言四句を掲げて同様に解説する。最終丁に「君のみになりて我が身を忘れつゝ善つかふるをまことゝはいふ」等の道歌・金言など六行を記載するものと記載しないものの2種あるが、前者は寛政4年刊『かなめぐさ』中に所収するものと酷似し、後者には明和7年6月の書付があることから、後者が先と思われる。この書付によると、門人のうち心学講話を20席、30席と受講した者へ配布したものらしい。
★原装・状態良好。
2000円 潔矩(心学施印)
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸中期刊。刊行者不明。
【備考】分類「心学」。『大学』伝十章の「君子は潔矩の道有り」を解説し、無理をせず本心のままに従うことを教えた小冊子(表紙とも全4丁の施印本)。見返に「潔矩」の字義を詳述し、続いて出典の『大学』の該当箇所を掲げて平易な解説を施す。人間として最も重要な「世界と和合して暮らす」ための秘訣として「無理をしない」ことを諭し、最後に明和7年刊『〈町人〉身体はしら立』附録や安永2年刊『〈児女教訓〉ねむりざまし』からの道歌2首を掲げて締め括る。まず単行本で刊行され、後に丁付を加えるなどの補訂の上、寛政4年刊『かなめぐさ』にも収録された。
★原装・状態良好。
1500円 夢中感得の小うた十二首(心学施印)
【判型】半紙本1冊。縦228粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸中期刊。[京都]海老屋弥兵衛板。
【備考】分類「心学」。安永2年刊『〈児女教訓〉ねむりざまし』から第18・19丁の「夢中感得の小うた十二首」を抜粋した小冊子。ある者が貧窮を悲しみ、鞍馬寺の毘沙門天に百日詣でをしたが何の験もないため、さらに七日詣でをした後の夢に多聞天が現れ、「この歌の言葉を深く信じ、常に怠らず努めれば、必ず安富繁栄するだろう」とのお告げがあった。その夢中の道歌の由来に続けて、「福をねがはゞ無欲になりやれ 欲がなければ銀(かね)は殖(ふえる)」から「夢も寤(さめ)たもふたつはなひぞ 実に覚たら何がある」までの12首を掲げる。『〈児女教訓〉ねむりざまし』と同じ丁付を付すが、最終丁裏に「弘所書林、海老屋弥兵衛」の板元名と住所が刷り込まれている。
★原装・状態良好。
1000円 〈児女〉ねむりざまし(心学施印)
【判型】半紙本1冊。縦226粍。
【作者】手島堵庵作。
【年代等】安永2年7月刊。刊行者不明。
【備考】分類「心学」。全3丁の施印。
★原装・状態良好(欄外余白部小虫)。
4000円 目のあたり[目の前・目乃前・目前・心学目の前]
【判型】半紙本2巻合1冊。縦225粍。
【作者】鎌田一窓(虚白斎)作。
【年代等】〕天明5年10月、手島和庵(建タケシ)序。天明7年冬刊。[京都]八文字屋庄兵衛ほか板。
【備考】分類「心学」。『孟子』の「道は近きに在り、而るを遠きに求む。事は易きにあり、而るを難きに求む」の語のように、世人の病を憂える作者が、道が「目の前」にあることを種々の寓話で諭した道話。上巻は、「福の神の御夢想」「不孝の罰(ばち)」「天命の巌(いわお)」「堪忍の窟(いわや)」の4話で、私欲を捨て誠の道に入ること、孝が人の道の要であること、父母の恩の高大なこと、親を殺す不孝や天命を知ること、堪忍と知足安分などを諭す。下巻は、「迷ひの辻」「飛鳥川」の2話を収める。まず、誠の道を歩まず迷いの道を歩む限り真の幸いを得ることがないことや道を知る重要性を説き、続いて、心の迷い、人の性の善なること、心を師とせず心の師となること、心の持ちようが身を苦しめること、知足安分に徹すること、独りを慎むことなどを述べ、目の前の身近な事柄から道の遠く高きに至るべきことを勧める。本文中に挿絵5葉を掲げる。
★原装・題簽欠・状態良好。
6000円 遺書講義[都鄙問答]
【判型】半紙本1冊。縦粍。
【作者】手島堵庵(信)述。手島建跋。
【年代等】安永5年5月述・刊。寛政3年4月跋・再刊。
【備考】分類「心学」。安永5年5月、石田梅岩33回忌の際に手島堵庵が行った講義録を諸国同志等のために上梓し配布した小冊子(首題「都鄙問答」、本文3丁)を、梅岩50回忌を目前に再刊し同志に配布したもの。まず『都鄙問答』発端の「大ヒナル哉(かな)、乾元(けんげん)、万物資(と)リテ始ム。乃(すなわ)チ天ヲ統(す)ブ。…天ノ与フル楽シミハ、実(げ)ニ面白キアリサマ哉。何ヲ以テカコレニ加ヘン」を巻頭に掲げ、「偖(さて)、先生も早此度御卅三回忌に御成なされましたが、御存生のうち御存(ごぞんじ)の通、いかひ御苦労をなされました事で御座有(ござり)まする…」と語り始めて梅岩先生の高恩に感謝し、先の『都鄙問答』発端の言葉を解説する。人は「元来、安楽が生まれつき」であることを諭すためにこの言葉を示したこと、「人は孝弟、柳はみどり、花は紅」の通りに生きれば、何不足のない大安楽の本心を一切万物が天から与えられていること、この大安楽の道は梅岩先生の御苦労の賜物であり、この教えを頂きながら楽にならないのは我々門人の不調法と戒める。そして、先生の御恩に報いるためにも主人への忠、両親への孝、夫婦・兄弟の礼、朋友の信に努め、誰もが仲良く暮らすことが恩返しであると諭す。そして、この道を子々孫々に伝え、孝弟の世界がますます広がり、五十年忌、百年忌と受け継がれることを祈念して結ぶ。この遺志を受け50回忌に向けて本書を再刊したのである。本書出版の経緯は、手島健の跋文に明らかで、「『遺書講義』一篇は、先大人安永丙申(五年)の仲夏を以て石田先生三十三回の忌祭を奉ずる日、同志のために講説する所なり。他邦に在るの同志、或はことごとくに聴ことを得ざるを以て、遂に梓に彫て周く付与することになりぬ。今や五十回の諱辰に値ふて恭く祭祀を奉ず故事によりて、これを同志の諸君に頒つとしかいふ」とある。
★原装・題簽付き・美本(表紙やや痛み)・稀書(『国書総目録』に所蔵なし)。
3500円 倹約問辨
【判型】半紙本1冊。縦227粍。
【作者】石田梅岩作(述)。
【年代等】寛保2年3月述。江戸中期刊。刊行者不明。
【備考】分類「心学」。『石田先生語録』巻七(末尾)からの抜粋を施印したもの。寛保2年3月23日の梅岩の講釈聞書で、表紙とも全5丁の小冊子。まず「神儒仏ともに性理は至極の所也。是を除き事の上にて用るには何れを至極として然るべく候や」との問いに対して、梅岩が「我、一事を肝要として勤るは倹約にすぐる事あるまじく存候」と答える問答から始まり、倹約の深い意味を諭す。倹約を守ることは義を積むに等しく、義を積めば仁は自ずと備わる旨を述べ、最後に定家卿の「家にあらんその器(うつわもの)もとよりも 馬(うま)車(くるま)まできよらつくすな」の1首を掲げる。
★原装・題簽付き・状態並み・稀書。
9000円 〈心学〉あすも見よ[心学明日も見よ・心学あすも見よ]
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】紀応信編・序。北尾政美画。
【年代等】寛政3年3月刊記。同年5月序・刊。[大阪]秋田屋市兵衛ほか板。
【備考】分類「心学」。寛文5年板系統の『心学五倫書』に挿絵を加えた改編本。序文で「古(いに)しへ明の学生・恷輅(もんろ)、あざなは功載といふ人の作れる『五倫書』三十巻、本朝、これを翻刻し、世に流布す。また、其ころ此書の大旨を摘書したる小冊子あり…」と荒唐無稽の俗説を掲げる。本文は「天道とは天地の間の主人なり」と起筆して、まず、この世の全ては天が生み出したもので、本来、人心と天心が一体であることを諭し、途中で挿絵とともに一休和尚の道歌や明徳・人欲の論、また、誠と敬、仁義礼智信の五常と五倫(君臣・父子・夫婦・兄弟・朋友)に言及した後、天が定める一国の主や天がもたらす米穀、天照太神にまつわる伝説や逸話、尭舜の道、日本における神儒仏の歴史、釈尊とその教え、中庸と誠の道などを説き、最後に、私欲を去るべきことを諭す。『江戸書目』285頁に「あすも見よ 全一冊 墨付二十六丁/同(寛政)亥三月/作者 紀応信/板元売出 須原や市兵衛」とある。
★原装・題簽付き・状態良好・稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8000円(破損本)〜3万円】。
12000円 〈広益〉書籍目録[広益書籍目録大全]
【判型】横本3冊(全5巻中の3-5巻)。縦105粍。
【作者】不明。
【年代等】元禄5年刊。[京都]八尾市兵衛ほか板。
【備考】分類「書目」。3巻=儒書経書・文集並書翰・歴代並伝記・故事・雑書・詩集並聯句・字書・暦占書・軍書。4巻=神書並有職・医書並外科・歌書並狂歌・連歌書・誹諧書・仮名和書。5巻=女書・謡書・糸竹書・算書・盤上書・茶湯書・立花書・躾方書・料理書・名所記・紀行・雛形並絵本・咄之本・舞並草紙・物語書・好色並楽事・往来並手本・石摺並筆道書・掛図並図。冊数・書名のほか作者や概要などを適宜記した書目。出版業が飛躍的に発展した江戸期には、本屋(書肆)みずからによって数多くの書籍目録が編まれ出版された。現存するものだけでも、寛文年間(寛文6年頃)から享和元年に至る約150年間に23種の書籍目録が確認されている(このほか書肆ごとの個別の書目もある)。これらの目録には、当時刊行されていた本の概要、種類、著作者名、あるいは板元や価格等についての記載があり、当時の出版物を探るうえで重要な資料となっている。これら江戸期の書籍目録には大きく2つのタイプがある。1つは分類項目を立てて書名を配列した「部類分け目録」であり、最古の『寛文年間書目』を嚆矢として13種発見されている。もう1つは、まず書名をイロハ順に分け、イロハ各部の中をさらに「儒書」「医書」「仮名(書)」「仏書」の四門に区分・配列した「伊呂波分け目録」で、『延宝3年書目』を最初として10種発見されている。前者の「部類分け目録」が江戸前期〜中期に比較的長期にわたり京都で刊行されているのに対し、後者の「伊呂波分け目録」は江戸から始まり(のち京都からも刊行)、延宝〜元禄期の約20年間に集中的に刊行され、以後消滅した。本書(元禄5年書目)は、「部類分け目録」のうち『貞享2年書目』を改編したもので、分類項目が38から46へ増加し、出版業の著しい発展と多様化を如実に反映した内容になっている。
★原装・題簽付き(2冊題簽付き)・状態良好・稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5冊揃が、9万4500円、5巻1冊(端本)が1万2000円】。
2500円 〈市中必用〉商人万年暦
【判型】横小本1冊。縦73粍。
【作者】芝田保久編・序。
【年代等】宝暦9年6月刊。[大阪]小刀屋六兵衛ほか板。
【備考】分類「商業」。
★原装・題簽欠・表紙痛み・本文良好。
3500円 〈糴糶〉八木虎之巻[〈糴糶必用〉八木虎之巻](天明7年)
【判型】横本1冊。縦108粍。
【作者】猛虎軒作・跋。
【年代等】宝暦6年11月、竹林子序。天明7年1月刊。[大阪]高木遷喬堂板、塩屋長兵衛売出。
【備考】分類「経済・占卜」。『〈糴糶〉八木豹之巻』の猛虎軒自序にあるように、「米商いの大法」を記した書。米穀売買の秘訣や米相場の鉄則などを携帯に便利な横本仕立てにした点が特徴。まず冒頭で「正直を元とし、天道自然の理に任せ、仮にも強欲無道の志有るべからず。…米商いと言えば、博奕同然の様に町々在々他所迄も評判いたすこと、是全く此の道不案内の故成るべし」と米商いの正当性を明言する。また、米相場も陰陽五行の理に基づくものだが、米商いを仕掛けるチャンスは1年に4、5度しかないもので、利欲に迷ってかえって利を失うことが多いと米商いの要点を述べる。続いて、陰陽に基づく相場の動きと各段階での判断、また、各地の米値段の動きに応じた様々な商いの仕掛け方などを月別、季節・天候別に説明する。この中で「もうはまだなり、まだはもうなり」といった反対思考的な心得も説く。巻末には「諸家秘伝日取の占い」などの暦占関連の記事を載せる。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万2960円〜2万5000円】。
3000円 〈糴糶〉八木竜之巻[売買極秘巻]
【判型】横本1冊。縦114粍。
【作者】見幾館主人編・序。
【年代等】寛政10年1月自序。寛政12年1月刊記。享和元年10月、棚橋泥尾子序・再刊。[名古屋]永楽屋東四郎ほか板。
【備考】分類「経済・占卜」。
★原装・題簽欠・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5000円〜2万5000円】。
3500円 〈糴糶〉八木豹之巻[〈糴糶必用〉八木豹之巻](安永2年)
【判型】横本1冊。縦107粍。
【作者】 猛虎軒作・序、黄白山人序。
【年代等】安永2年(1773)4月自序、同年7月序・刊。[大阪]柏原屋佐兵衛ほか板。
【備考】分類「経済・占卜」。『〈糴糶〉八木虎之巻』の姉妹編。猛虎軒の自序によれば、「米商いの大法」を記した『虎之巻』に対して本書は「此の道に惑わず心を治むる事のみを記」したもので、「『虎之巻』を父とし、『豹之巻』を母として朝暮熟読して英雄の心をとらば、立身せん事疑いなし」と太鼓判を押す。まず、相場の高下は人力ではないが、大衆の「人気」の影響を受けるものであり、一心に人気をはかり、五行の生剋を見極めることが大切であると教え、続いて「豊凶米作之割大法」「毎日高下考の事」「慎むべき品、并びに心得違いある事」「易数を以て毎日の高下を占う事」「算術秘伝(数理的な相場予測)」「天文風雨の伝」の順に相場の判断や予測を説く。
★原装・題簽欠・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4000円〜4800円】。
2000円 〈糴糶〉八木虎之巻・八木豹之巻(和装活版)
【判型】横本1冊。縦114粍。
【作者】猛虎軒作。
【年代等】宝暦6年11月・安永2年序・初刊。明治初年刊。刊行者不明。
【備考】分類「経済・占卜」。『〈糴糶〉八木虎之巻』は、「米商いの大法」を記した書。米穀売買の秘訣や米相場の鉄則などを携帯に便利な横本仕立てにした点が特徴。『〈糴糶〉八木豹之巻』は、「此の道に惑わず心を治むる事のみを記」したもので、「『虎之巻』を父とし、『豹之巻』を母として朝暮熟読して英雄の心をとらば、立身せん事疑いなし」と太鼓判を押す。まず、相場の高下は人力ではないが、大衆の「人気」の影響を受けるものであり、一心に人気をはかり、五行の生剋を見極めることが大切であると教え、続いて「豊凶米作之割大法」「毎日高下考の事」「慎むべき品、并びに心得違いある事」「易数を以て毎日の高下を占う事」「算術秘伝(数理的な相場予測)」「天文風雨の伝」の順に相場の判断や予測を説く。
★原装・題簽付き・状態良好。
8000円 裁縫早指南(安政3年)
【判型】三切本1冊。縦85粍。
【作者】不明。
【年代等】嘉永3年11月序・初刊。安政3年3月求板。[江戸]英文蔵板。
【備考】分類「裁縫」。
★原装・題簽摩滅・美本・稀書。
10000円 裁縫早手引(享和3年)
【判型】三切本1冊。縦94粍。
【作者】上原素白作。
【年代等】享和3年10月刊。[江戸]須原屋佐助(金花堂)板。
【備考】分類「裁縫」。
★原装・題簽付き・美本・稀書。
10000円 〈増補〉裁縫早手引(文久2年)
【判型】三切本1冊。縦95粍。
【作者】上原素白作。
【年代等】享和3年10月初刊。文久2年春増補。同年秋序・刊。[江戸]須原屋佐助(金花堂)板。
【備考】分類「裁縫」。
★原装・題簽付き・極美本・稀書。
70000円 身振いろは芸[いろは身振・美婦裏伊呂波計井・身振伊呂波計位・美婦里意路頗計伊]
【判型】中本2編6巻合2冊。縦181粍。
【作者】東西庵南北編・序。黒川亭雪麿校。2代北尾重政(花蘭斎)・歌川国貞画。
【年代等】文化8年初刊(山田屋三四郎原板)。文政12年1月再刻。[江戸]川口正蔵(正栄堂)板。
【備考】分類「合巻」。文字通り人の身振りで「いろは」47字と「京」の字を表現した絵文字の草双紙。褌姿の男性を始め庶民男女の風俗を表情豊かにユーモラスに描く。初編巻頭「口上」によると、文化8年初刊本(本野素人(ほんのしろうと)原作)を下敷きに、2代北尾重政に挿絵を描かせて再板したものという(原作者・本野素人の序文を引く)。目録には初編のみ絵文字の見出しを掲げ、初編に「い(腹立ち男)」から「な(狐の姉様)」まで、2編以下に「ら」〜「京」までを掲げる(2編は見出しなし)。各丁ともに絵文字を中央に大きく描き、余白に「此いの字をするに、へんのやくになる人はきつとおけつのおもひぶしやうものなり。あぐらをかいてゐる所へかたがたよりさかだちをしてぶちかへると、すぐにいのじなり」(い)といった詞書を添える。
★原装・刷表紙・極美本・稀書(『国書総目録』で1カ所)・帙入り。
5000円 〈諸用〉附会案文[諸用附会案文](享和4年・駿河屋板)
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】十返舎一九作・画。浅葉庵音芳(古河半右衛門・伊勢屋半右衛門・野咲梅輔・十二月庵)序。豊事也(駿河屋半兵衛か)跋。
【年代等】享和4年1月序・刊。[江戸]駿河屋半兵衛(茶林堂)板。
【備考】分類「滑稽本」。当時通行の用文章をもじった滑稽本。「天道様え年頭状」「日蝕御見舞之文」「雨乞之文」「地震の鯰え遣す文」「極楽へ遣す添状」「仏になりたるを賀す文」「幽霊指留に遣す文」「竜宮へ頼状」「乙姫病気見廻之文」「鼠之嫁入を賀す文」など、「日用入らざる文言」の奇抜な例文30通を載せる。巻頭・頭書の記事も往来物のパロディーで、「文字之由来」「筆之由来」「墨之由来」「紙之由来」「士農工商画抄」「伊呂波之発端之事」「書用無重宝記」「手形証文尽」「月之異名」「苗字づくし」「無筆の文言」「筆法伝授」「扁づくし」「生花指南」「算盤早割」「妙薬秘伝」「知恵海書抜法」などを収録する。また、初板本に付された『増補附会案文』広告や豊事也跋文等は後印本では削除された。
★原装・題簽欠・表紙疲れ・並本・見返しその他やや痛み(見返し・口絵色刷り)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5000円〜8万9000円】。
8000円 〈諸用〉附会案文[諸用附会案文](享和4年・駿河屋板)
【判型】中本1冊。縦180粍。
【作者】十返舎一九作・画。浅葉庵音芳(古河半右衛門・伊勢屋半右衛門・野咲梅輔・十二月庵)序。豊事也(駿河屋半兵衛か)跋。
【年代等】享和4年1月序・刊。[江戸]大嶋屋伝右衛門(文永堂)板(後印)。
【備考】分類「滑稽本」。当時通行の用文章をもじった滑稽本。「天道様え年頭状」「日蝕御見舞之文」「雨乞之文」「地震の鯰え遣す文」「極楽へ遣す添状」「仏になりたるを賀す文」「幽霊指留に遣す文」「竜宮へ頼状」「乙姫病気見廻之文」「鼠之嫁入を賀す文」など、「日用入らざる文言」の奇抜な例文30通を載せる。巻頭・頭書の記事も往来物のパロディーで、「文字之由来」「筆之由来」「墨之由来」「紙之由来」「士農工商画抄」「伊呂波之発端之事」「書用無重宝記」「手形証文尽」「月之異名」「苗字づくし」「無筆の文言」「筆法伝授」「扁づくし」「生花指南」「算盤早割」「妙薬秘伝」「知恵海書抜法」などを収録する。また、初板本に付された『増補附会案文』広告や豊事也跋文等は後印本では削除された。
★原装・題簽欠・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1万5000円〜8万9000円】。
3500円 心学人身録[〈心学〉人身録]
【判型】中本1冊。縦178粍。
【作者】冷木海童作。
【年代等】天保13年刊。[江戸]玉金堂蔵板。[江戸]若林久兵衛ほか売出。
【備考】分類「心学」。「天地之御恩之事」から「因果と申事」までの20項に分け、主に衣食住や養生から人の道を説いた心学書。まず四恩のうちでも天地の恩の広大なことを述べ、続いて、国恩・父母の恩・衆生の恩、また、米・木綿・絹布・諸材木・角材の生産過程など衣食住が調うまでの苦労や恩沢を説き、さらに、この世での出生が希有なこと、病気の原因となる「六淫(風・寒・暑・湿・燥・火)」「七情(喜・怒・哀・楽・悲・恐・懼(く))」、五臓、相生(そうしょう)、養生、飲食心得、飲酒、医療などの心得を展開する。また、『孟子』離婁(りろう)篇に説く「大人」とは「赤子の心を失はざる者」であり、体格の立派な外見を意味するものではないことや、大人と小人の違い、心の暗い者と明らかな者の違い、赤子の心の意味、因果の道理などを縷々諭す。最後に、以上の条々を毎年正月2日から11日までの休息の折々に家内中で読み憶えて、以上の四恩の「御高恩の程を一人一人の身の上に引請」ければ昔の忠臣にも恥じない忠義者になろうと述べて結ぶ。
★原装・題簽欠・並本(小虫)。
2000円 〈心学絵入〉道歌百首和解(銅版和装)
【判型】中本1冊。縦160粍。
【作者】守本恵観編・序・跋。桜戸玉緒序。茂世画。
【年代等】明治19年9月初刊(半紙本・木版)。明治34年3月再刊(中本・銅版)。[京都]為法館蔵版。[京都]西村十次郎売出。
【備考】分類「心学」。守本は信行社社長。銅版和装。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書が、4800円〜8400円】。
3500円 道外三十六歌仙・新撰なぞづくし
【判型】中本1冊。縦178粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期(天保頃)刊。[江戸]山口屋藤兵衛板。
【備考】分類「遊戯」。百人一首等に採録された三十六歌仙の和歌をもじったもの。頭書に「新撰なぞづくし」と題したなぞかけを掲げる。
★改装・題簽付き・並本。
2000円 金銭相場割
【判型】中本1冊。縦147粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[大阪]河内屋長兵衛板。
【備考】分類「経済」。金1両に対する秤量貨幣(丁銀・豆板銀)の換算額は一般に50〜60匁(実際は50〜80匁の間で相場変動)だったが、本書では58匁5部〜64匁の換算(歩(分)・2朱・1朱)早見表を載せる。*1両=4分=16朱
★原装・刷表紙・状態並み(小虫)・稀書。
15000円 人間万事虚誕計(ニンゲンバンジウソバッカリ)(明治初年)
【判型】中本2編合1冊。縦181粍。
【作者】式亭三馬作・序(前編)。歌川国直画。藍庭晋米書。滝亭鯉丈序(後編)。
【年代等】前編=文化9年5月自序。文化10年初刊。後編=天保4年1月序・初刊。明治初年後印。刊行者不明。
【備考】分類「滑稽本」。初編は、「愛相の好き虚(ウソ)」「空辞儀の虚」「風雅を好む虚」「昔自慢の虚」「老婆(バアサマ)の虚」「女を嫌ふ壮夫(ワカモノ)の虚」の6項について、それぞれの登場人物の「嘘」のせりふを書き、また「まこと」を付して対照できるよう工夫されている。6項の人物の物真似を文芸化したといってもよい。後編は、稽古所、奉公人請人、喧嘩、孀女(ヤモメ)、取扱人(チュウニン)、水茶屋、浮気妾、利風流(キイタフウリュウ)、町芸者、それぞれの「うそ」と「まこと」を対照的に示している。前編を手際よく継承しているが、筋書き風で、人物の躍動が感じられない(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・刷外題・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板(初編のみ・汚損本)が3万240円】。
4000円 秘事百撰(前編)
【判型】中本1冊。縦173粍。
【作者】福井智徳斎作。
【年代等】文政10年4月序・刊。[伯州米子]鍋屋彦右衛門板。
【備考】分類「遊戯」。後編巻末広告(塩屋弥七板)に「秘事百撰前編、全一冊/此書(このほん)はあるとあらゆる妙術・奇法、諸びやうをそくざに治する呪(まじない)、奇妙・ふしぎのおもしろきこと、広大の徳益ある秘事・秘伝、凡(およそ)百ヶ条をゑらみ出(いだ)すゆへに『秘事百撰』と名づく。後編にてことたらぬとおもふ者は前編を求めて見るべし」とあるように、妙術・奇術等を集録したもので、前編は文字通り100項(上巻40項、下巻60項)を掲げる。例えば、前編第2項「板のうへに鶏卵(たまご)を立(たつ)る法」、同第10項「白紙(しらかみ)に烟りを吹かけ文字あらはるる法」のように非実用的な奇術が大半を占め、総じて、一種の宴会芸・余興集である。中には前編第53項「湯火傷(やけど)を治するまじなひ」のような呪術も目立つ。当時、同種の書籍が多数刊行されたが、庶民が生活の中にこれらの娯楽を求め、この種の出版物が流通したことは庶民文化の豊かさを示すものであろう。
★原装・題簽付き・状態良好(数丁小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4000円〜5万400円】。
2500円 〈酒宴道具〉一ト口俄(9・10・17・18編)
【判型】中本1冊。縦175粍。
【作者】花低亭穂鷹作・序。歌川芳豊画。
【年代等】江戸後期刊。[大阪]石川屋和助ほか板。
【備考】分類「遊戯」。丁付けは「九の一〜四、十の三・四、十七の一〜四、十八の一〜四」。
★原装・刷表紙・並本(表紙痛み補修・疲れ・落丁あり*不規則な丁付けの為、落丁状況の詳細は不明)・稀書。
500円 世中百首絵抄(中本)
【判型】中本1冊。縦180粍。
【作者】不明。
【年代等】天保14年11月、大栄堂主人序。天保15年8月刊。[江戸]菊地虎松ほか板。
【備考】分類「教訓」。
★原装・題簽欠・状態不良(痛み・3丁半落丁、参考品のため特価開始)。
12000円 〈首書〉算法闕疑抄[増補算法闕疑抄](文化元年)
【判型】半紙本5巻5冊。縦220粍。
【作者】磯村吉徳作。山崎立徳序。
【年代等】貞享元年3月序。同年10月初刊。文化元年10月再刻。[京都]長村半兵衛板。
【備考】分類「和算」。彼の著《算法闕疑抄(さんぽうけつぎしよう)》(1659)は、《塵劫記》以来発達してきた数学の集大成で、そろばんを使って解答できる問題はすべて含まれているといってよい。《塵劫記》の遺題に解答を与えるとともに、自分も遺題100問を提出している。《塵劫記》以来、数学の問題が急速にむずかしくなったのは、この遺題継承による。《塵劫記》以来発展してきた数学の各分野を集大成したのが礒村吉徳(?‐1710)の《算法闕疑抄(さんぽうけつぎしよう)》(1659)である。礒村は二本松藩の作事奉行で、本書はそろばんを使って解ける最高の問題がていねいに解説されている(コトバンク)。
★原装・題簽付き(5巻は入れ本で題簽欠)・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5冊揃いが、1万8000円〜9万5650円】。
35000円 〈拾玉〉算法童子問
【判型】半紙本6巻6冊。縦226粍。
【作者】村井中漸(平柯・痴道人)作・序。
【年代等】安永10年自序(丘壑外臣漸序)。天明3年冬、平千里跋。天明4年1月刊。[京都]天王寺屋市郎兵衛(水玉堂)板。
【備考】分類「和算」。中根彦循作『勘者御伽双紙』の続編。本書は中根彦循の勘者御伽双紙の続編として書かれたものである。タイトルから子供向けのように思えるが、童子向けにしては高尚な算題が多く、中国文献からの引用が多い。これは、著者中漸が儒者であるためであろう。巻之三では「円規(コンパス)角を生ずる約法」と題して、三角形より二十角形までの作図法を述べている(和算の館HP参照)。
★原装(色刷り模様表紙)・題簽付き・美本・稀書。
3500円 〈首書絵入・新撰訂正〉算法早合点[〈早割伝〉算法早合点]
【判型】半紙本1冊。縦217粍。
【作者】不明。
【年代等】弘化3年4月刊。[大阪]広嶋屋伊助ほか板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装・状態良好本が3000円〜4500円】。
12000円 算法童子教[〈関流〉算法童子教]
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】大原山紫微院(オオハラヤマシビイン、恵巌エホン・梅月)編・序。
【年代等】弘化3年4月自序。弘化3年、宍戸吉斎序。弘化3年4月、中沢ー(鴻洲)跋。万延元年11月再刊。[江戸カ]立岡庄兵衛盛之ほか板。
【備考】分類「和算」。米穀売買・米相場、利息等の一問一答から、「田地坪割算」「開平方」「相応開平方」「和帯縦開平方」「差帯開平方」「開立法」「開立相応術」「鈎股規矩要領」「弧矢弦法」等の基本や解法の要点を示した算書。末尾に溝口流番匠矩術・中村伴次郎家秘「和蘭矩術」(図解)を掲げる。甲賀郡志には記載がないが、大原小学校に残されている「郷土誌」には、つぎの記述がある。 「鳥居野寺子屋(郷土誌)。場所、大鳥神社境内にありし河合寺内。内容、特に算術教授を主力とせり。2、3の寺子屋で修業せしもの私塾を開き数学の教授せり。時間、授業は午前8、9時より夕刻まで。先生、住職。名不詳」。また、当時の教科書と思われる「算法童子教」と題する和算の図書が中村俊一氏宅から発見され、その板木(版木)が相模の松岡富一氏宅にあることが分かった。編集発行は河合寺の紫微院である。昭和48年のことで、その時は両方とも完全な形で残っており、「大原校百年史」に書きとどめた。かなり高度な和算の教科書であり、寺子屋といっても、いまの中学生ぐらいを対象としていたと考えられる。しかし、20数年経った現在、残念ながらいずれも散逸(さんいつ)している(忍者の里 甲賀HP)。
★原装・題簽付き・極美本・稀書。
4500円 〈新板〉文政塵劫記大成[改算記大成]
【判型】半紙本1冊。縦228粍。
【作者】不明。
【年代等】明和元年6月初刊。寛政6年12月再板。文政7年1月改題・再刊。[名古屋]松屋善兵衛ほか板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽付き・美本ながら末尾数丁1カ所小虫。
4500円 改算記大成(元禄13年)
【判型】半紙本3巻1冊。縦225粍。
【作者】不明。
【年代等】元禄13年8月刊。[江戸]須藤権兵衛(山口屋権兵衛)板。
【備考】分類「和算」。[参考]改算記 【作者】山田正重(彦右衛門尉)作・序。【年代】万治2年作。天和3年刊。[京都]武村新兵衛(博古堂)板。【分類】理数科。【概要】半紙本4巻合1冊。『塵劫記』と並んで流布した通俗的な絵入り和算書。『塵劫記』の影響を強く受けるが、随所に改編や教育的配慮が見られ、読者の興味や理解に重点を置いて編むのが特徴。天和3年板は中巻に続けて、「三巻(中の三)」を挿んだ4巻本で、この「三巻」は作者の父が三都での「御普請に交て数度多かりし事共なるを刻渡し」たものの概要を記したものという。上巻に「九九」〜「桶大小積」の23項、中巻に「正矩術」〜「万高下」15項、「三巻」に「屋根坪積并ふき板積」〜「石垣組橋之事」4項、下巻に「勾倍延割符」〜「自作(楊枝形裁等)」29項を載せる。
★原装・題簽欠・状態良好(表紙やや痛み)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、7350円〜6万900円】。
4500円 算法大全指南車[新編塵劫記再板]
【判型】半紙本1冊。縦218粍。
【作者】吉田光由序。
【年代等】寛政13年1月刊。[大阪]小林六兵衛板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽欠・美本。
5000円 算学稽古大全[〈増補改正〉再板改算記大全](文久元年)
【判型】半紙本1冊。縦221粍。
【作者】松岡能一(長延・良助・貞八・子料・梅林)作。松岡清信(常八・定八郎)補。四宮順実(上水)序。
【年代等】文化3年1月、四宮氏序。文化5年初刊。文久元年再刊。[大阪]河内屋太助板。
【備考】分類「和算」。自序によれば先行の『算学指南』が「法のまゝ書ならべたるのみにしてその解をそなへず、又、術意の起源をさとさず大に指南の題号にそむ」くものであることから、その不備を補ったもの。冒頭に「用字凡例」「定算盤位」「大数・小数・度数・量数・衡数・寸重・尺重・九九・八算・見一」「八算見一起源」を掲げ、続いて算盤図を掲げながら「加減」「八算之図」「見一之図」などの加減乗除計算の基本を示し、さらに「まゝ子だての事」「雑穀之部」「たばこの部」「銭之部」「小判之部」「綿之部」「尺寸之部」「増減之部」「利足之部」「物成杉形之部」など実用数学の例題を列挙し、さらに「開平法」「開立法」以下のより高度な各種計算方法を示す。文化5年、文政4年、天保4年、嘉永2年、文久5年と五刻を数えた和算書のベストセラー。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装本が、3800円〜2万6250円】。
5000円 〈多門直入〉算法重宝記
【判型】半紙本1冊。縦220粍。
【作者】友鳴松旭編・序。
【年代等】嘉永4年1月刊。[大阪]加嶋屋清助(双鶴堂)板。
【備考】分類「和算」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装本が、3万7800円】。
2000円 人体部分問答
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】加藤勤編・序。
【年代等】明治7年12月自序。明治8年3月刊。如不及斎蔵板。[東京]山中市兵衛売出。
【備考】分類「往来物」。
★原装・題簽付き・美本。
4000円 学制序文解訳[学制解訳](明治6年)
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】山梨編。三谷恒(山梨県学務課)跋。
【年代等】明治6年6月、藤村紫朗(山梨県権令)序・刊。[甲府]内藤伝右衛門板。
【備考】分類「近代教育」。
★原装・題簽付き・並本。
2000円 古道訓蒙頌
【判型】半紙本1冊。縦223粍。
【作者】久保季茲(スエシゲ、杉庵サンアン)作。
【年代等】安政5年初刊。明治初年再刊。[堺県]笛廼舎塾蔵板。
【備考】分類「神道」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1000円〜2800円】。
2500円 〈四支一韻〉北海沿革歌
【判型】半紙本1冊。縦226粍。
【作者】高崎竜太郎作・序。渡辺謙(亨斎)書。
【年代等】明治32年6月、内藤耻叟序。明治32年夏、野口勝一(珂北)序。同年6月、香川敬三序。同年同月自序。明治32年7月刊。[東京]高崎竜太郎蔵板。
【備考】分類「往来物」。多くの諸文献・伝承等に取材して北海道にまつわる故事や歴史を7言()294句の漢詩文で綴ったもの。北海道の位置・面積・気候など地理的特色、また、道民の風俗・生活上の特色などから書き始め、古代蝦夷から明治期までの歴史を記す。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1500円(痛み本)〜2万1000円】。
6000円 〈現今自筆〉百人一首(続編)
【判型】半紙本1冊(全2編のうち続編のみ)。縦230粍。
【作者】網野延平編・跋。
【年代等】明治22年3月自跋。同年同月、穂積重嶺序。明治22年4月、黒川真頼序・刊。[東京]著者蔵板。[東京]猶葉周平(平野屋)売出。
【備考】分類「百人一首」。有栖川宮熾仁(アリスガワノミヤタルヒト)親王から元徳までの100人100首を集録する。
★原装・題簽付き・極美本・書袋付き。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、正続編2冊揃いが、7万円。各1冊が、1万800円〜4万1040円】。
120000円 菩多尼訶経(明治期後印和装本+文政板の複刻本・解説の2点)
【判型】折本1帖+複製折本1帖+解説書1冊。原本は縦255粍、複製本は縦261粍。
【作者】宇田川榕庵(養庵・榕・賀寿麻呂)訳。
【年代等】文政5年1月初刊([江戸]宇田川塾蔵板)。明治12年2月再刊。[東京]佐伯志津磨ほか板。
【備考】分類「植物」。西洋植物学(Botanica)を日本に輸入した最初の文献で、俗耳に入りやすいように『仏説阿弥陀経』を模倣した経文形式(折本)で綴った植物学入門書。「如是我聞。西方世界。有孔刺需斯。健斯涅律私。木里索肉私。刺愈斯…」で始まる約一一八〇字の経文風の文章で要点を簡潔に説く。楷書・大字・四行(一行漢字一七字)で記し、当時の日本人に馴染みのない人名・地名・植物の名称などに読み仮名を付す。例えば、ミモザ(オジギソウ)については「亜墨利加(アメリカ)洲有草。号密莫沙(ミモサ)。若有物触。葉縮而萎」などと紹介する。『ショメル大辞典』の蘭訳本をもとに、数種の蘭訳書に依って綴ったものという。榕庵は二〇歳の頃、養父・宇田川玄真(榛斎)の宇田川塾を助け、医を業とする傍ら、門人子弟の教育にあたっていたが、榛斎から『ショメル大辞典』を示され、初めて「植物学」の存在を知り、山野の草木の採集と地道な研究の結果、この日本最初の植物学の指針書を二五歳の時に著したという。
★原装・題簽付き・極美本(複刻本解説書に書き込みあり)・帙入。和装原本は極めて稀。複製本も稀少。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、復刻本が、1万2000円、原本は市価10数万円】。
7500円 〈津田仙著〉農業三事[〈荷衣伯連氏説〉農業三事・DANIEL HOOIBRENK'S METHOD OF CULTIVATION]
【判型】半紙本2巻2冊。縦227粍。
【作者】津田仙(津田僊)作。
【年代等】明治7年4月、中村正直(敬宇)序。同年同月、著者例言。明治7年5月刊。[東京]青山清吉ほか板。
【備考】分類「農業」。維新後築地ホテルの理事となり、外人用の各種洋菜の導入栽培を始めた。73年オーストリア万国博覧会に派遣され、この際園芸学者D.ホーイブレンクから気筒法、偃曲(えんきよく)法(取木法)、媒助法を学び、帰国後これを《農業三事》として出版し数万部を売りさばいた。75年学農舎を、76年学農舎農学校を設立、同時に《農業雑誌》を創刊、官製の路線とは別の、西欧化をめざす独自の農業像を掲げて精力的な活躍を続けた(コトバンク)。津田仙は明治時代の農学者。彼は明治7年(1874)、オランダ人の農学者 Daniel Hooibrenk 原著“Method of Cultivation、 Explained by Three Different Processes”を訳し、国内の農業関係者に紹介して農業の発展に供しようと試みた。本書はその初版と考えられ、上巻には気筒を地中に埋めて作物の成育を助ける方法、次には樹枝を曲げて本幹の勢力を増大し、成熟を促進助長する方法などを述べ、下巻には人工的に草木の実を結ばせる方法について、いずれも図解入りで記述している。なお、巻末には麦苗転圧車之図などを掲載し、理解を容易にしている。(京都外国語大学HP)。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2冊揃い・原装本が、8800円〜6万9940円】。
5000円 啓蒙地理問答[阿部弘国編啓蒙地理問答]
【判型】半紙本2巻2冊。縦225粍。
【作者】阿部弘国(尚志堂)編。
【年代等】明治6年11月、編者例言。明治7年3月、虚舟野人(宗義)序。明治7年5月刊。[東京]尚志堂蔵板。和泉屋市兵衛ほか売出。
【備考】分類「往来物」。「総論」として地球の形状・自転・海陸・五大州・経緯度・方角・五帯・東西両半球について、次に世界各国の地理的位置・面積・人口・地勢・風土・物産・主要都市等を解説した教科書。全編を「問、何ヲカ地理トナスヤ」「答曰、地理トハ乃チ地面ノ形状ヲ講明スル所ノ者ヲ謂フ」のような問答形式で記述する。本文をやや小字・一〇行・無訓で記す。上巻は総論・アジア州、下巻はヨーロッパ州・アフリカ州・北アメリカ州・南アメリカ州・オーストラリア州。上巻巻首に「虚舟野人の識語」「編者の例言」「目次」「アジア州図」、下巻にヨーロッパ州・アフリカ州・北アメリカ州・南アメリカ州・オーストラリア州の各図を掲げる。
★原装・題簽付き・美本。
10000円 〈天然人造〉道理図解(初編)
【判型】半紙本3巻3冊(全3編9冊)。縦225粍。
【作者】田中大介(義廉ヨシカド)作・序(初編)。橋爪貫一作(2・3編)。山梨卓爾校(2編)。
【年代等】明治2年春、田中大介序。明治2年11月刻成。明治3年3月刊。[東京]橋爪貫一蔵板。伊藤岩次郎(近江屋岩次郎・誠之堂)ほか売出。
【備考】分類「化学」。1860年代に西洋諸国で出版された物理・生物・地理等の諸書10数部(初編巻頭「印書目録」に主要参照文献9点を掲げる)を参照・引用して編んだ窮理学入門書。「究理のみならず広く諸道具・製薬の事まで載せ」、「其道理を説示した」ので、『道理図解』と称する。初編は明治2年序・刊、2編は明治6年作・明治7年刊、3編は明治7年作・刊で、初編は田中大介、2・3編は橋爪貫一が執筆。初編は巻の一・3章(空気、火、温気)、巻の二・4章(引力、響、香、水)、巻の三・5章(風船・炭水気風船、水素、炭水気、風船、硫酸)の12章。2編は巻の一・1章(光)、巻の二・3章(目、鏡、幻燈)、巻の三・1章(写真鏡・鼻官・触官・味官・声音)の5章。3編は巻の一・2章(電気・引力・羅針盤、木梃(てこ)・滑車并車輪・車軸)、巻の二・2章(斜面・螺旋(ねじ)・摩擦、石鹸・時計等)、巻の三・2章(絵の具・火奴(つけぎ)・火綱・火口、金・銀・銅・鉛・錫等鉱物)の6章。いずれも図解を適宜施して、諸原理、諸説、学者等を紹介する。本文を楷書・小字・10行・付訓で記す。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、初編3冊揃いが、1万3000円〜3万9900円】。
7000円 助辞訳通[助字訳通]
【判型】半紙本3巻3冊。縦222粍。
【作者】岡白駒(太仲・竜洲・千里)作。
【年代等】宝暦12年9月、岡子竜序・初刊。江戸中期再刊。[江戸]吉文字屋次郎兵衛ほか板。
【備考】分類「語学」。漢語の助辞230あまりについて、同訓の字ごとにまとめ、意味や用法を解説した書。冒頭の総論に、漢詩の助辞は日本語の「てにをは」に相当し、文に急迫や緩優の味わいを添えると説くほか、書中、折々、時代や文献の性格の違いによって助辞の意味・用法にも違いが出てくるなどと、助辞論を述べる。解説は穏当かつ平明、用例のあげ方も適切であり、白駒の他の著述が概して雑駁疎漏と評される中にあって、本書は有益の書と言い得る(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6900円(虫損)〜1万4000円】。
25000円 半山画譜(全3巻・別本1冊)
【判型】半紙本3巻3冊+2巻別本。縦226粍。
【作者】松川半山画。
【年代等】明治初年刊。[京都]松柏堂蔵板。文陽堂書店ほか売出。
【備考】分類「絵画」。大阪市立図書館HPによれば、赤表紙が1巻、紫表紙が2巻、橙表紙が3巻。うち2巻別本(題簽や刷り色はやや異なる)も全冊収録した。大阪市立図書館HP「松川半山の世界」の解説によれば、松川半山は江戸後期から明治時代の画家で明治初年の浮世絵界の第一人者。大阪西横堀石屋橋畔に狂歌師鬼粒亭力丸の子として1818年(文政元年)に生れ、12歳で菅松峰(すが しょほう)に学ぶ。後に、戯作者・暁鐘成と提携をして、以後名所図会類を中心に数多くの傑出した挿画、風景画を描いた(長友千代治『近世上方作家・書肆研究』)。『半山画譜』は、雲和亭湖龍編、1851年(嘉永4年)刊『画口合瓢之瓢(えぐちあわせひさごのつる)』の挿絵(松川半山画)のみを抽出して画譜とした改編本。
★原装・題簽付き・美本・本文色刷。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3冊揃いが、3万8000円】。
15000円 〈訓蒙〉窮理問答(訓蒙窮理問答)
【判型】半紙本6巻6冊。縦228粍。
【作者】後藤達三編・序。榊原芳野画。
【年代等】明治5年4月自序・刊。[東京]袋屋亀次郎ほか板。
【備考】分類「物理・理学」。米国・ベーカー著『初等窮理書』を中心に他の文献も参照して編集した窮理学書。適宜図解を掲げ、平易な口語で綴る。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5冊本(1冊欠)が1万8000円、6冊揃い(1丁欠)が3万6700円】。
28000円 〈佐藤信淵著述〉草木六部耕種法[〈草木〉六部耕種法]
【判型】半紙本正続2編20巻16冊。縦223粍。
【作者】佐藤信淵(椿園・元海甫)作。市川清流校。
【年代等】天保3年6月、佐藤信昭(外庵)序。明治7年7月初刊。明治9年3月版権免許・再刊。[東京]和泉屋吉兵衛ほか板。
【備考】分類「農業」。草木六部耕種法=幕末の佐藤信淵の主著。全20巻。本書により信淵は、宮崎安貞、大蔵永常とならび〈江戸時代の三大農学者〉と称される。1829年(文政12)脱稿したが、公刊は明治以後である。有用植物の利用対象を、根・幹・皮・葉・花・実の六部にわけ、それぞれに属する植物の栽培法を解説している。この分類はほかに例がなく、信淵の独創とみなされる。登場する植物は約300種。もっとも重要なのは需実種で、イネをはじめ穀物、マメ類、ウリ類、ナス、ナタネ、ワタ、果樹など広範囲な種類がふくまれる(世界大百科事典)。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4万5000円〜12万6000円】。
15000円 〈官版〉講筵筆記
【判型】半紙本12冊(全40冊のうち1-12巻)。縦228粍。
【作者】(英)ホイラー作(口述)。奥山虎炳編。
【年代等】明治4年刊。[東京]島村屋利助板。
【備考】分類「医学」。英国人医師ホイラーが海軍病院にて口述したものを、骨格論、関節論、筋肉論に分けて論じたもので、当時これを「解体学科」と言われたと緒言に記されている。本書は当病院の奥山虎炳がまとめたもの(千葉大学HP)。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1〜40巻40冊揃いが、18万9000円、1-33巻33冊が、3万2400円】。
36000円 集義和書・集義外書
【判型】和書:大本16巻5冊。縦251粍。外書:大本16巻5冊。縦257粍。
【作者】熊沢蕃山(伯継マサツグ・了介)作。岡嶋可祐編。
【年代等】和書:寛文12年7月初刊(初版11巻本)。延宝4年頃改訂・再刊(2版16巻本)。宝永7年頃再刊(3版16巻本)。江戸後期後印。[京都]森島吉兵衛板。外書:宝永6年5月編。宝永7年4月、小山知常序・初刊。江戸後期後印。[京都]勝村治右衛門ほか板。
【備考】分類「漢学」。『集義和書』(2版本)は、「書簡」(巻1-5)、「心法図解」(巻6)、「始物解」(巻7)、「義論」(巻8-16)より成り、学者日用の習練工夫を述べたものである。『集義外書』は、「削簡」(巻1-3)、「脱論」(巻4-10)、「中庸九経解」(巻11)、「窮理」(巻12-14)、「雅楽解」(巻15)、「水土解」(巻16)より成る。「削簡」「脱論」は、『和書』の「書簡」の削除部分と「義論」の収録もれの意で、これと「窮理」3巻とを併せて当初『外書』としていたらしく、『和書』よりも説述が具体的である。以下の3編は『外書』刊行の際に付加されたものであろう。『和書』『外書』は、『大学或問』と共に江戸時代実学の展開に大きな役割を果たした(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付き(外書は1冊のみ題簽欠)・状態良好(外書は並本・やや小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、和書は2万〜2万9160円、外書は2万5000円〜3万8000円。和書・外書全部で、4万5000円〜5万8000円相当】。
20000円 二十四輩順拝図会(前編)
【判型】大本5巻5冊。縦266粍。
【作者】了貞作・序。竹原春泉斎(清秀)画。
【年代等】享和3年春自序。享和3年3月、法橋玉山跋。享和3年春刊。[大阪]河内屋太助ほか板。
【備考】分類「寺院・地誌」。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、前編5冊揃いが3万8000円】。
10000円 伊曽保物語(稀書複製会)
【判型】大本3巻3冊。縦270粍。
【作者】不明。
【年代等】万治2年1月刊本([京都カ]伊藤三右衛門板)の複製(印行500部中の第102号)。
【備考】分類「仮名草子」。仮名草子。欧米で広く親しまれている『イソップ物語』の翻訳であるが、訳者不詳。『イソップ』がいつわが国に持ち込まれたかは不明であるが、16世紀の下半期にキリスト教の東洋伝播(でんぱ)とともに、その説教用の補助的教訓本として輸入されたものとみられる。『イソップ』の口語訳ローマ字本は1593年(文禄2)に天草のキリシタン学寮から出版され、訳者は日本人イルマンのハビアンであったという。本書はこれとは別系統で直接の関係は認めがたい。天草版には70話、本書には64話があるが、共通の話は25話で、それも内容文章に差がある。本書は広く読まれ、慶長(けいちょう)〜寛永(かんえい)年間(1596〜1644)に刊行の古活字版9種と1659年(万治2)刊の挿絵入りの整版2種および写本がある。当時の厳しいキリシタン禁制下にあって本書が盛んに読まれたのは、内容が教義とは無関係な寓話(ぐうわ)的教訓性によるものと思われる。後の教訓物仮名草子に大きな影響を与えた(コトバンク)。西洋古典翻訳という独得な内容をもった仮名草子。喩言の最終話に「出家と盗人の事」を配して仏教説話の結びのごとく「此経(物語)を見ん人は云々」としているのは、全体構成上の用意をうかがわせる(「日本古典文学大辞典」参照)。伊曽保物語は、日本で刊行されたイソップ物語の翻訳本です。前半に原作者であるイソップの生涯を描いた略伝、後半にイソップの寓話がおさめられています。世界的に有名なイソップ物語が、当時の平易な日本語で語られています。原作そのままの内容が記されている話もあれば、舞台を京都におくなどのアレンジ、場合によっては教訓がちょっとだけ日本風に変わってしまっているものもあります。が、教訓を主にした内容と例え話の親しみやすさは、原作そのままといっていいでしょう。伊曽保物語にはふたつの種類があります。ひとつは"キリシタン版"として1593(文禄2)年に天草で刊行されたものです。活版印刷による作成、かつ、ポルトガル式のローマ字で当時の日本語の話し言葉が記されており、国語学研究上の貴重な資料とされています。もうひとつは江戸時代初期に"仮名草子"として出版されたもので、古活字版と絵入り整版とがあります(京都大学HP)。
★原装・題簽付き・美本。
6000円 神代正語[神代のまさこと](紺表紙)
【判型】大本3巻3冊。縦262粍。
【作者】本居宣長作。栗田土満ヒジマロ序。横井千秋序。
【年代等】寛政元年序。寛政2年初刊。明治初年後印。[名古屋]永楽屋東四郎板。
【備考】分類「国学」。神代の古伝を、『古事記』を中心として仮名交り文で記した書。神代の物語を、口々に語り伝えられた最も古く正しい形のままに復原し、普及させよう、それには漢字化された本文よりもかえって仮名文の方がよく、初学者にもわかりやすい、との意図によって著されたもの。『日本書紀』の説も所々に「又は…ともあり」として付すが、すべての異同を示すのではなく、著者の正伝(正語)の構想の中で肝要と思われる程度で加えている。本書は門人横井千秋の要請によって書かれたものであるが、宣長自身もこうした著作には並々ならぬ力を入れていたものと思われる。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6000円〜1万円】
20000円 禁秘御鈔階梯[禁秘抄階梯]2
【判型】大本3巻3冊。縦267粍。
【作者】藤原(滋野井)公麗注・跋。
【年代等】安永5年2月自跋・初刊。明治初年再刊。[京都]銭屋惣四郎板。
【備考】分類「有職故実」。順徳天皇が建暦3年に著した『禁秘抄』の注釈書。上巻は賢所から女孺までの46項目、下巻は詔書から鳥虫まで45項目。宮中における有職作法の心得を漢文体で記したもので、建久以降の宮中の有様を平安期の風儀と対比して随所で批判した。宮廷説話に関する記述も多く、王朝文学の貴重な資料。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3冊揃いが、6万円〜7万円】。
3500円 玉鉾百首解[玉矛百首解]
【判型】大本2巻2冊。縦254粍。
【作者】本居大平(オオヒラ、稻掛・茂穂モスイ・藤垣内フジノカキツ)作。出雲宿祢俊信(千家俊信)・橘房雄序。
【年代等】寛政8年作。江戸後期刊。[大阪]伊丹屋善右衛門ほか板。
【備考】分類「和歌・注釈」。本居宣長詠。古道精神を詠んだ100首と、「あまり歌」として歴史上の事件を詠んだ歌32首を載せる。万葉仮名で書かれていて、歌のために文字の数など制約もあり、読むのは困難。そこで門人たちが注釈を試みたが、完成したのは大平の『玉鉾百首解』2巻である。天明6年(1786)頃成立。翌天明7年(1787)刊行(本居宣長記念館HP)。『玉鉾百首』は、我が日本の國が如何にして成り出で、またこの國の神代より伝え来たった惟神の道が、如何なるものなるかを解き明かした百首歌。終りに阿麻理歌(余り歌)32首を添へてゐる(神道大辞典)。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2800円〜2万1000円】。
14000円 漫画随筆[撈海一得]
【判型】大本2巻2冊。縦250粍。
【作者】鈴木?洲(煥卿・嘉蔵)作・序。
【年代等】明和8年自序。江戸後期再刊。[大阪]河内屋藤兵衛ほか板。
【備考】分類「随筆」。書袋で、本書が「古人の所謂漫画、鳥の海上をあまねく渉猟し、魚を得て飽かざるが如く、先生書を好むことあつく、群籍を翻閲して終日倦ことなし。得るところあればこれを筆記す。もとより博識にまかせ、雅俗を兼ね、和漢の書を引用し、考証精しく未発の説最多し。学者必一本を架上に備うべし」と紹介されている。
★原装・題簽付き・美本・書袋付き。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、12000円〜14000円】。
18000円 人道俗説辯義・同附録
【判型】大本2巻2冊。縦246粍。
【作者】小尾保教(オビヤスノリ、鳳山)作。松坂三郎左衛門(則方・久斎)序。友野霞舟(?・子玉)跋。
【年代等】天保13年2月、亀田綾瀬(リョウライ、長梓・木主・三蔵)序・刊。[甲府]陸沈堂蔵板。[江戸]万笈堂売出。天保13年6月、坂本可庵(保)跋(附録)。
【備考】分類「教訓」。
★原装・題簽付き・極美本。稀書(2冊揃いはさらに稀)。
5000円 倭楷正訛
【判型】大本1冊。縦257粍。
【作者】太宰春台(純・紫芝園・弥右衛門)作・序。
【年代等】延享5年3月、加賀大幸序。宝暦3年3月初刊(原本)。明和3年9月再刊。[大阪]柏原屋清右衛門ほか板。
【備考】分類「文字」。宝暦三年初刊の複製で明和三年に再版されたもので、日本語の異体字・略字の研究資料集である。例えば、「松・枩」「寿・壽」「読・讀」などである。現代では見なくなった漢字が多数記載されている。著者は太宰春台(だざいしゅんだい)(延宝8年(1680)9月14日生、延享4年(1747)5月30日没) 江戸時代中期の儒学者・経世家。「春台」は号で、名は純、字は徳夫、通称は弥右衛門。また、紫芝園とも号した。信濃国飯田城下生まれ。父は飯田藩士であったが藩主により改易され、一家で浪人として江戸へ出て、学問を修める。元禄7年(1694年)に、但馬出石藩の松平氏に仕え、儒学者、中野ヒ謙に師事し、朱子学を学ぶ。元禄13年官を辞し、以後10年の間畿内を遊学。正徳2年(1712年)に下総生実藩の森川俊胤に再仕官。しかしこれも辞し、以後生涯仕官することはない。正徳3年、荻生徂徠の門に入る。が後に徂徠の説を批判。日本に『経済』という言葉を広めた人物でもある(信州デジくらHP)。
★原装・題簽付き・並本(小虫補修)。
4000円 隔?論
【判型】大本1冊。縦259粍。
【作者】塩谷宕陰(シオノヤトウイン、世弘・江門)作・序。大島信(尭田)書。
【年代等】安政4年8月自序。安政6年刊。[?]快風堂蔵板。
【備考】分類「儒学」。アヘン戦争が欧米列強の侵略であると喝破し、日本の海防の重要性を訴えた書。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、9640円〜3万9080円】。
8000円 父子善誘法
【判型】大本2巻1冊。縦252粍。
【作者】(清)唐彪(トウヒョウ、翼脩)編。(清)唐正心(トウセイシン)ほか校。
【年代等】江戸後期刊。[大阪]秋田屋市兵衛ほか板。
【備考】分類「漢学・教育」上巻は「父兄教子弟之法」〜「附、村落教童蒙法」の14章、下巻は「童子初入学」〜「教学雑条」の16章を収録した中国の育児書。
★原装・題簽付き・美本(数丁小虫)・稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、9180円】。
10000円 やをかの日記[八日記]
【判型】大本1冊。縦260粍。
【作者】岩雲花香(岩雲大人)作・序。精々翁培山画。片野善長跋。
【年代等】天保2年6月、阿波の国人序・刊。刊行者不明。
【備考】分類「紀行・歌集」。木活字板。巻末「岩雲の大人の書目」に「此やをかの日記をよくうちみる人々は、富士の山のよものむら山にすぐれて高くかしこきをもしり、岩雲大人と多多主とのよみいたしたる謌のしらべの高きをもしりて、居ながらにもふじのたかねにのぼれりしここちもこそせめ」とある。
★原装・題簽付き・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4万円】。
5500円 〈千里外不免他見〉掌中簿
【判型】大本1冊。縦242粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期書。
【備考】分類「雑記」。天保の改革で老中・水野忠邦に粛正された「天保の三侫人(林忠英タダフサ=肥後守、美濃部茂音モチナル=筑前守、水野忠篤=美濃守)」らを風刺した戯文などを集めたもの。「〈日本第一〉天保仁政丹」「式三番」「御祝御能之節御献立」「狂歌」「口演(義太夫になぞらえた三侫人の皮肉)」「呉服橋夏物類大安売」「苗売苗尽し」「〈日本国中〉豊歳丸」「当世千代保久礼(チョボクレ)」を収録する。
★原装・状態良好・稀書。
3000円 朝日廼免久美[朝日のめぐみ]
【判型】大本1冊。縦268粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期(文化13年以降)刊。刊行者不明。
【備考】分類「浄土」。徳川家康頌徳の文。寛永頃成立で、文化13年以降に増補されたものという。増補も収録。
★原装・題簽付き・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3000円〜8640円】。
4500円 御法度書(安永9年)
【判型】大本1冊。縦269粍。
【作者】不明。
【年代等】宝永元年制定。安永9年3月書。
【備考】分類「法制」。宝永元年の御法度書(五人組帳前書)の写し。信州佐久郡大沢村。
★原装・状態良好。
4000円 御条目之写(寛政3年)
【判型】大本1冊。縦270粍。
【作者】不明。
【年代等】寛政3年5月制定。文化3年5月。
【備考】分類「法制」。寛政3年制定の3条目(惣百姓え申達条々、婦女え申達条々、村役人え申達条々)の写し。
★原装・状態良好。
4000円 御法度書(享保16年)
【判型】大本1冊。縦269粍。
【作者】不明。
【年代等】享保16年9月制定。安政4年6月書。
【備考】分類「法制」。享保16年の御法度書(五人組帳前書)の写し。駿河国志太郡石津村。
★原装・状態良好。
4000円 御仕置五人組本(安政3年)
【判型】大本1冊。縦267粍。
【作者】不明。
【年代等】安政3年8月書。
【備考】分類「法制」。宝永元年の御法度書(五人組帳前書)の写し。駿河国志太郡石津村。
★原装・状態良好。
48000円 〈新板〉四季仮名往来[〈御家〉仮名往来](延宝7年)
【判型】大本3巻3冊。縦264粍。
【作者】置散子作・書。松葉軒跋。
【年代等】延宝6年初刊。延宝7年再刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来」。延宝期に活躍した書道家・置散子の代表的な手本。幼少の「おさな」と「綾小路の局」との間で交わす各月往復2通、1年12カ月24通の女文で、年中行事(元三・門松・若菜・子の日の遊び・左義長など1月の行事から、御髪上げ・節分など12月の行事まで)の内容・由来・意義を綴ったもの。本文を大字・5行・所々付訓の並べ書きで記す。女子消息文の書き方と年中行事故実等の並行学習をねらった往来で、おさなが往状で問い、綾小路の局が返状で答えるという問答形式は、『女庭訓』にならったものと思われる。なお、本書は筆跡・内容などの点から『女学仮名往来』との関連が深いと考えられる。また、本往来と同内容の写本に天保11年書『故事往来』(上条景弘書。内閣文庫蔵『墨海山筆』23巻所収)がある。