往来物その他の和本をお譲りします:2018年3月30日更新
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価格 商品説明
\4500- 〈堀氏流水軒真蹟〉庭訓往来(江戸後期・敦賀屋板)
【判型】大本1冊。縦268粍。
【作者】堀流水軒書。
【年代等】貞享4年初刊。江戸後期再刊。[大阪]敦賀屋九兵衛板。
【備考】分類「往来物」。堀流水軒書、貞享4年板系統の後印本。『庭訓往来』は、古写本のみで約70種、近世より近代初頭にかけての板本は約300種に上り、中世から明治初年に至るまで最も普及した往来物の一つ。1カ月往返2通ずつ1年24通、これに単簡1通(7月状または8月状)を加えた計25通の手紙文より構成される。内容は、武家および上層・庶民の社会生活を中核として新年の会、詩歌の会、地方大名の館造り、領国の繁栄、大名・高家の饗応、司法制度・訴訟手続、将軍家の威容、寺院における大法会、大斎の行事、病気の治療法、地方行政の制度等を主題とする手紙で、各手紙とも類別単語集団を収める(衣食住370語、職分職業217語、仏教179語、武具75語、教養46語、文学16語、雑61語、計964語)。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印あり。
\2500- 庭訓往来〈真字かな付〉[〈真書仮名附〉庭訓往来](2種)
【判型】大本1冊。収録順に縦253・255粍。
【作者】橘正敬書。
【年代等】江戸後期刊([江戸]英文蔵原板)。明治初年後印。[東京]椀屋喜兵衛(万笈閣)板。
【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。後半に江戸期刊本を抄録した。本書は全文を小字の楷書体で記した『庭訓往来』。『庭訓往来』は、古写本のみで約70種、近世より近代初頭にかけての板本は約300種に上り、中世から明治初年に至るまで最も普及した往来物の一つ。1カ月往返2通ずつ1年24通、これに単簡1通(7月状または8月状)を加えた計25通の手紙文より構成される。内容は、武家および上層・庶民の社会生活を中核として新年の会、詩歌の会、地方大名の館造り、領国の繁栄、大名・高家の饗応、司法制度・訴訟手続、将軍家の威容、寺院における大法会、大斎の行事、病気の治療法、地方行政の制度等を主題とする手紙で、各手紙とも類別単語集団を収める(衣食住370語、職分職業217語、仏教179語、武具75語、教養46語、文学16語、雑61語、計964語)。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印あり。
\3000- 〈長雄点附〉庭訓往来(寛政6年)
【判型】大本2巻合1冊。縦265粍。
【作者】長雄耕陶(石田耕陶・助隠・柳園堂)書。
【年代等】安永4年6月初刊、寛政6年8月求板。[江戸]大和田安兵衛板。
【備考】分類「往来物」。もと2巻2冊の長雄流書道手本の『庭訓往来』。『庭訓往来』は、古写本のみで約70種、近世より近代初頭にかけての板本は約300種に上り、中世から明治初年に至るまで最も普及した往来物の一つ。1カ月往返2通ずつ1年24通、これに単簡1通(7月状または8月状)を加えた計25通の手紙文より構成される。内容は、武家および上層・庶民の社会生活を中核として新年の会、詩歌の会、地方大名の館造り、領国の繁栄、大名・高家の饗応、司法制度・訴訟手続、将軍家の威容、寺院における大法会、大斎の行事、病気の治療法、地方行政の制度等を主題とする手紙で、各手紙とも類別単語集団を収める(衣食住370語、職分職業217語、仏教179語、武具75語、教養46語、文学16語、雑61語、計964語)。
★原表紙による改装(合本)・題簽欠・状態良好。記名なし・蔵書印あり。
\3000- 〈明和新刻〉庭訓往来万歳通(明和2年)
【判型】大本1冊。縦269粍。
【作者】溝口千谷(衆妙館)書。碧水堂跋。
【年代等】明和2年5月刊。[江戸]須原屋三郎兵衛原板。江戸中期後印。[江戸]須原屋茂兵衛板。
【備考】分類「往来物」。溝口千谷が揮毫した『庭訓往来』。書名は同板別本の原題簽による。『庭訓往来』は、古写本のみで約70種、近世より近代初頭にかけての板本は約300種に上り、中世から明治初年に至るまで最も普及した往来物の一つ。1カ月往返2通ずつ1年24通、これに単簡1通(7月状または8月状)を加えた計25通の手紙文より構成される。内容は、武家および上層・庶民の社会生活を中核として新年の会、詩歌の会、地方大名の館造り、領国の繁栄、大名・高家の饗応、司法制度・訴訟手続、将軍家の威容、寺院における大法会、大斎の行事、病気の治療法、地方行政の制度等を主題とする手紙で、各手紙とも類別単語集団を収める(衣食住370語、職分職業217語、仏教179語、武具75語、教養46語、文学16語、雑61語、計964語)。
★原装・題簽欠・状態良好。記名なし・蔵書印なし。
\4000- 〈絵抄〉庭訓往来〈両点附〉[庭訓往来抄](宝永8年・流宣画)
【判型】大本1冊。縦268粍。
【作者】流宣画。
【年代等】宝永8年1月刊。[京都]菊屋喜兵衛板。
【備考】分類「往来物」。書名は同板別本の原題簽による。『庭訓往来』本文に両点(音訓)を付け、頭書に本文要語の絵解きである絵抄を施したもの。『庭訓往来』は、古写本のみで約70種、近世より近代初頭にかけての板本は約300種に上り、中世から明治初年に至るまで最も普及した往来物の一つ。1カ月往返2通ずつ1年24通、これに単簡1通(7月状または8月状)を加えた計25通の手紙文より構成される。内容は、武家および上層・庶民の社会生活を中核として新年の会、詩歌の会、地方大名の館造り、領国の繁栄、大名・高家の饗応、司法制度・訴訟手続、将軍家の威容、寺院における大法会、大斎の行事、病気の治療法、地方行政の制度等を主題とする手紙で、各手紙とも類別単語集団を収める(衣食住370語、職分職業217語、仏教179語、武具75語、教養46語、文学16語、雑61語、計964語)。
★原装・題簽欠・状態良好(一部小虫)。記名なし・蔵書印なし。稀書。
\2500- 〈寺沢〉庭訓往来(正徳6年)
【判型】大本2巻合1冊。縦283粍。
【作者】寺沢政辰書。
【年代等】正徳6年3月書・刊。[京都]野田太兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。書名は同板別本の原題簽による。もと2巻2冊を合本。『庭訓往来』は、古写本のみで約70種、近世より近代初頭にかけての板本は約300種に上り、中世から明治初年に至るまで最も普及した往来物の一つ。1カ月往返2通ずつ1年24通、これに単簡1通(7月状または8月状)を加えた計25通の手紙文より構成される。内容は、武家および上層・庶民の社会生活を中核として新年の会、詩歌の会、地方大名の館造り、領国の繁栄、大名・高家の饗応、司法制度・訴訟手続、将軍家の威容、寺院における大法会、大斎の行事、病気の治療法、地方行政の制度等を主題とする手紙で、各手紙とも類別単語集団を収める(衣食住370語、職分職業217語、仏教179語、武具75語、教養46語、文学16語、雑61語、計964語)。
★改装・題簽欠・状態並み(やや汚損・小虫)。江戸期の記名あり・蔵書印なし。
\5000- 万宝庭訓往来[〈頭書・調法・絵入〉万宝庭訓往来](文化3年)
【判型】大本1冊。縦253粍。
【作者】下河辺拾水書・画。
【年代等】正徳5年1月初刊。文化3年1月再刊。[京都]菊屋七郎兵衛板。
【備考】分類「往来物」。『庭訓往来』本文(大字・6行・無訓)に、「天満宮略伝記」以下の前付と「小謡百番」以下の頭書を施したもの。『庭訓往来』は、古写本のみで約70種、近世より近代初頭にかけての板本は約300種に上り、中世から明治初年に至るまで最も普及した往来物の一つ。1カ月往返2通ずつ1年24通、これに単簡1通(7月状または8月状)を加えた計25通の手紙文より構成される。内容は、武家および上層・庶民の社会生活を中核として新年の会、詩歌の会、地方大名の館造り、領国の繁栄、大名・高家の饗応、司法制度・訴訟手続、将軍家の威容、寺院における大法会、大斎の行事、病気の治療法、地方行政の制度等を主題とする手紙で、各手紙とも類別単語集団を収める(衣食住370語、職分職業217語、仏教179語、武具75語、教養46語、文学16語、雑61語、計964語)。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5,000円】。
\4500- 〈御家正統〉校正庭訓往来(天保6年・万屋板)
【判型】大本1冊。縦259粍。
【作者】不明。
【年代等】天保6年1月刊。[名古屋]万屋東平ほか板。
【備考】分類「往来物」。『庭訓往来』本文(大字・7行・付訓)に「今川状」以下の頭書を施したもの。底本は末尾に「実語教・童子教」(頭書「隅田川往来」ほか)を合綴するが、この増補がない本もある。『庭訓往来』は、古写本のみで約70種、近世より近代初頭にかけての板本は約300種に上り、中世から明治初年に至るまで最も普及した往来物の一つ。1カ月往返2通ずつ1年24通、これに単簡1通(7月状または8月状)を加えた計25通の手紙文より構成される。内容は、武家および上層・庶民の社会生活を中核として新年の会、詩歌の会、地方大名の館造り、領国の繁栄、大名・高家の饗応、司法制度・訴訟手続、将軍家の威容、寺院における大法会、大斎の行事、病気の治療法、地方行政の制度等を主題とする手紙で、各手紙とも類別単語集団を収める(衣食住370語、職分職業217語、仏教179語、武具75語、教養46語、文学16語、雑61語、計964語)。
★原装・題簽欠・状態良好。江戸期の記名あり・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5,000円〜7,000円(美本)】。
\2500- 庭訓往来(文政6年・清水周達書*乾巻)
【判型】大本1冊。縦265粍。
【作者】清水周達(多武嶺文殊院門弟)書。
【年代等】文政6年9月書。
【備考】分類「往来物」。備前屋康七郎旧蔵書。裏表紙見返には「千字文・諸書帖・今川・商売往来・庭訓往来六冊之内」の奇才がある。1〜6月状のみ。『庭訓往来』は、古写本のみで約70種、近世より近代初頭にかけての板本は約300種に上り、中世から明治初年に至るまで最も普及した往来物の一つ。1カ月往返2通ずつ1年24通、これに単簡1通(7月状または8月状)を加えた計25通の手紙文より構成される。内容は、武家および上層・庶民の社会生活を中核として新年の会、詩歌の会、地方大名の館造り、領国の繁栄、大名・高家の饗応、司法制度・訴訟手続、将軍家の威容、寺院における大法会、大斎の行事、病気の治療法、地方行政の制度等を主題とする手紙で、各手紙とも類別単語集団を収める(衣食住370語、職分職業217語、仏教179語、武具75語、教養46語、文学16語、雑61語、計964語)。
★原装・題簽付・美本。記名なし・蔵書印なし。
\3000- 〈頭書訓読〉庭訓往来精注鈔(嘉永6年)
【判型】大本1冊。縦252粍。
【作者】黒田庸行(成章館・具徳)注。文精堂(堺屋新兵衛)序。
【年代等】天保14年4月題言・凡例。天保14年7月初刊。嘉永6年春再刊。[大阪]播磨屋理助板。
【備考】分類「往来物」。 『庭訓往来』各状を5-6段に分けて大字・8行・付訓で記し、各段毎に漢字・平仮名交じりの詳細な割注を施した注釈書。黒田庸行の師・蔀関牛が編んだ天保5年刊『〈首書読法〉庭訓往来具注鈔』をほぼ継承するが、「凡例」によれば『具注鈔』の著述後に関牛が再考し、変更すべき点をそのまま補足したもので、さらに『具注鈔』で各段毎に掲げた「文意」を各状毎に改めた点が主な改編箇所である。本文中の語句について、近世後期の童蒙の理解を意図した平易な注記を旨とし、頭書に付訓本文を掲げる「経典余師」形式など基本的に『具注鈔』と同様である。巻首に、板元題言と、黒田庸行の凡例(『庭訓往来具注鈔』との関係に触れる)を掲げる。
★原装・題簽付・美本。江戸期の記名あり・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3,000円〜15,750円】。
\3500- 〈首書読法〉庭訓往来具注鈔(天保5年・蔀関牛注)
【判型】大本1冊。縦256粍。
【作者】蔀関牛注・序。黒田庸行(成章館・具徳)付言。
【年代等】天保3年2月自序。天保5年12月初刊。[大阪]河内屋太助ほか板。
【備考】分類「往来物」。渓百年の「経典余師」にならって編んだ『庭訓往来』の童蒙向け注釈書。『庭訓』の各状を5、6段に分けて大字・8行・無訓で記し、段毎に詳細な割注を施し、2段に分けた頭書の下段に小字・14行・付訓で書き下した本文(読方)を、またその上段に割注に関連する諸説を掲げる。内容的には寛永8年刊『庭訓往来註』と元禄15年刊『庭訓往来諺解大成』とを折衷した施注で、童蒙に理解しやすい平易な文章で綴る。また段毎の割注の末尾に「文意」の項を立てて大意も示す。
★原装・題簽付・状態良好。江戸期の記名あり・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装・題簽付きが、4,420円(天保板)〜20,000円(弘化板)】。
\5000- 〈新刻改正〉庭訓往来諺解(山崎美成注)
【判型】大本1冊。縦259粍。
【作者】山崎美成(久作)注・序。
【年代等】嘉永5年6月自序。嘉永5年7月刊。[江戸]和泉屋市兵衛板。
【備考】分類「往来物」。『庭訓往来』の注釈書。施註の体裁・特徴は天保5年刊『庭訓往来具注鈔』とほぼ同様で、『庭訓』各状を数段に分けて大字・8行・無訓で記し、段毎に割注(末尾に「文意」を置く)を掲げ、さらに頭書に本文読方(小字・付訓の書き下し本文)を掲げる。ただし、頭書を1段に改め、さらに188葉の挿絵を載せる。また、巻頭に「玄慧法印之像」および略伝等、巻末に「士農工商図」を掲げる。
★原装・題簽付・美本(小口一部柿渋)。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装題簽付・美本が、7,000円〜8,640円】。
\4500- 〈訂誤〉庭訓往来捷註
【判型】大本1冊。縦261粍。
【作者】平丘(駒籠隠士)注。片岡長住書。烏有斎序。
【年代等】寛政12年7月刊。[江戸]角丸屋甚助板。
【備考】分類「往来物」。『庭訓往来』の各状を20段前後に分けて詳細な割注を施した注釈書。本文を大字・8行・無訓で記し、細字の漢字・平仮名交じり文(付訓)の注釈を付す。本文中の用字・用句を近世後期庶民生活の日常生活に即して平易に解説するだけで、出典や故実には言及しない。また、頭書に本文読方(行書・小字・付訓の漢字・平仮名交じり文)を掲げるほか、巻首に烏有斎の「題捷註」と平丘の「凡例」を置く。凡例には、「唯童蒙に便するを主とす。故に文辞の鄙俗なるを厭ず…」「読易き者は注解、務(つとめ)て簡易に従ふ。童蒙をして熟思せしめて其才を育長せんが為なり…」と、本書の編集方針に触れる。なお、『角丸屋助蔵板目書目』は、本書の作者を「駒籠先生」と記す。
★原装・題簽付・状態良好。江戸期の記名あり・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装・題簽付が、5,400円〜15,750円】。
\3000- 明治期歌舞伎 大判引き札 ポスター 2点 市川米蔵ほか
【判型】大判木版刷2枚。明治29年板:縦48×横69p、明治30年板:縦49×横71p。
【年代等】明治29・30年刊。明治29年4月2日(大阪道頓堀・浪花座)・明治30年7月14日(東京本郷・春木座)公演の引き札。
【備考】分類「歌舞伎」。明治29年板の演目は、「碁盤忠信源氏礎(ごばんただのぶげんじいしずえ)」「箱根霊験躄仇討(はこねれいげんいざりのあだうち)」「遠山桜天保日記」で主演、市川米蔵。明治30年板の演目は「夏祭礼三筋達引(なつまつりみすじのたてひき)」「木村長門守廼伝(きむらながとのかみのでん)」「伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば」。それぞれ役者一覧や各種料金(木戸銭)等の一覧も付す。
★状態並み(シミ・汚損等あり)。
\2700- 万葉山常百首[万葉集山常百首](明治3年)
【判型】大本1冊。縦258粍。
【作者】本居大平(オオヒラ)編・跋。安田長穂校・序。
【年代等】文化12年秋作。文政3年春自跋。同年8月序。文政6年3月刊。明治3年再刊。[東京]内野弥平治(柏悦堂)板。
【備考】分類「和歌」。文化12年初稿成り(跋文)、改訂を施し、文政3年の安田長穂序と同年の編者跋文を付して刊行。『万葉集』中より、心詞の整い、意趣平明で古道を学ぶ助けとすべき長歌・短歌計百首を、巻の順に選出した書(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付・状態良好(余白部小虫)。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2,000円〜15,000円】。
\6500- ふり分がみ[振分髪・ふりわけがみ]
【判型】大本1冊。縦260粍。
【作者】小沢蘆庵(小沢玄中)作。
【年代等】寛政8年春作。寛政8年3月刊。[京都]吉田四郎右衛門板。
【備考】分類「歌学」。書名は、ある子供のために書いたとするところに基づくが、そういう設定で平易に教えを説いたものであろう。内容は『布留の中道』その他の書に説く、「天人同一の情」を言うものとしての歌や、「同情」「新情」の関係、「ただ言歌」論には触れず、歌は「すべて旨と言ふべき事を一筋に立てて言ふなんよき」とし、「ならふべき詞もなし」と説く。しかし、詞は生きている心のままに働くものだとして、特に「詞に添ひたる仮名」である「てにをは」(必ずしも助詞に該当しない)と、「詞の言ひざま」の5種(意味変化を主とする一種の活用形)とについて実例を挙げて詳しく解説している。語法論ではあるが、あくまで和歌としての表現効果に即した分析である(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付・状態概ね良好(表紙やや傷み)。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、18,000円〜35,000円】。
\15000- 松浦の家づと[まつらのいへづと・松浦の家津登(家苞)]
【判型】大本1冊。縦258粍。
【作者】岡吉胤作・跋。古川松根(楢園・寧楽園・霞庵)序。
【年代等】安政6年7月、大蔵経種(枝吉神陽エドヨシシンヨウ、世徳)序。安政6年8月、草場佩川(\サカエ・棣芳テイホウ・瑳助・索綯・濯纓堂主人)序。安政6年11月、大藪■足跋。明治31年3月刊。[三重県]著者蔵板。[津]越山三秀堂(印刷者・越山捨次郎)売出。
【備考】分類「紀行」。明治7年頃に田島神社宮司を勤めた岡吉胤(1833-1907)が若い頃(安政6年2-3月)に東松浦一帯を旅した際の旅日記。作者は、佐賀県士族で、田島神社の後に伊勢神宮に奉職した。明治31年に伊勢で刊行された本書には、太閤秀吉の逸話など現在ではほとんど知られていない伝承などにも言及がある(洋々閣HP参照)。本文中に2色刷の「上松浦略図」「伊岐佐の瀑布」「黒川の奇岩」「広沢寺の蘇鉄」「望夫石の故事」「二かみ岩」「唐津鶴城」「松浦の起原」など挿絵数葉を掲げる。なお、序文を書いた大蔵経種、すなわち枝吉神陽(1822-1862)は、江戸時代後期の幕末に活躍した佐賀藩の思想家、教育者、国学者。藩校弘道館の教諭。外務卿、内務大臣を務めた副島種臣は実弟。本名は経種。贈従四位。佐賀の尊皇派の中心的存在(Wikipedia参照)。
★原装・題簽付・状態良好(ごく一部の欄外等に小虫)。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明治板が、48,000円〜108,000円】。
\4000- 般若心経略疏助寥鈔[心経略疏助寥鈔]
【判型】大本1冊。縦267粍。
【作者】不明。
【年代等】寛文3年3月刊。[京都]堤六左衛門板。
【備考】分類「仏教」。『般若心経』の注釈書。
★原装・題簽欠・状態並み(小虫補修)。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、15,000円〜21,600円】。
\15000- 〈ひらがな〉観音経和談抄(万治4年)
【判型】大本3巻1冊。縦263粍。
【作者】不明。
【年代等】万治4年3月刊。[京都]丁子屋三郎兵衛板。
【備考】分類「仏教」。「妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五」の絵入り注釈書。単なる語注や大意に止まらず、関連事項にも多く言及し、詳しく解説する。万治4年板は刊本の最古本(『国書総目録』によれば万治4年板、寛文10年板、天和3年板等がある)。上巻は「だいがうの事」〜「七なんの苦をすくひ給ふ事をほむる下(シタ)」の49項、中巻は「三どくの下」〜「くはんおんはさうもくともげんじ給ふ事」の48項、下巻は「くやうをすゝむ下」〜「あのくたらの事」の43項に分けて述べる。
★原装・題簽付・状態概ね良好(一部小虫)。最古本の万治板は稀書。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、万治板が、20,000円〜37,800円。江戸前期の類書が、8,640円(天和板後印)〜302,400円(天和板)】。
\25000- 三社託宣鈔[三社託宣略鈔]
【判型】大本1冊。縦267粍。
【作者】松本川斎(三有軒・豊卜・松本清房)作。
【年代等】明暦4年8月刊。[江戸]松会市郎兵衛板。
【備考】分類「神道」。三社託宣とは、天照皇太神宮(伊勢神宮)・八幡大菩薩(石清水八幡宮)・春日大明神(春日神社)の託宣を一幅に書き記したものを言う。その起こりからの歴史的考察、託宣の字句などについて記した書(日本古典籍データセット参照)。巻頭に三社託宣、すなわち、天照皇太神宮(伊勢神宮)・八幡大菩薩(石清水八幡宮)・春日大明神(春日神社)の託宣を掲げ、以下、「御託宣起之事」「末世御託宣人不託事」「上代御託宣神変之事」「天照太神国土請来事」「内宮御鎮座之事」「外宮御鎮座之事」「三社託宣題号之事」「諸神中三神託宣事」「天照皇太神宮之事」「天照太神御託宣事」「八幡大菩薩事」「山城国鳩峯勧請事」「八幡御託宣事」「春日大明神事」「大和国三笠山勧請事」「春日御託宣事」の16項を記す。
★原装・題簽欠・状態良好。江戸期の記名・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明暦板が、147,000円】。
\6500- 言葉のつがね緒[後撰集詞のつがね緒・詞のつがねを]
【判型】大本1冊。縦274粍。
【作者】本居宣長(鈴屋大人スズノヤウシ)作。
【年代等】享和2年5月、本居春庭跋・刊。[松坂]鈴屋(須受能耶)蔵板。[松坂]柏屋兵助ほか売出。
【備考】分類「和歌」。本書は享和2年刊。前年秋に死去した宣長の絶筆であったことが、本居春庭の後書きから知られる。『後撰集』は完成する前の形で伝わったとみる、いわゆる未定稿説の立場に立ち、『後撰集』の詞書中、記し様の「いといと乱りがはしくて心得がたき」もの約200について、部分の削除・補筆を試み、その理由を述べたもの。『古今集』の詞書の書き方を規範とし、それに基づいた訂正と言える。『後撰集』の編纂対象となった歌は、『古今集』の目指した晴の歌ではなく、褻の歌、日常贈答であるとされ、その詞書の記し様についても、『古今集』とは別の表現とならざるを得なかったという見方が支配的である現在においては、宣長の矯正は、『後撰集』の表現の特質を無視した嫌いがあるとされる(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。
\6500- 順礼歌要解[西国巡礼歌要解・西国巡礼詠歌奥義鈔]
【判型】大本3巻1冊。縦256粍。
【作者】不明。
【年代等】宝暦5年1月・宝暦11年1月、愍誉知寛序。安永8年3月刊。明治初年後印。[名古屋]三浦兼助(其中堂)板。
【備考】分類「歌謡」。第1番紀伊国那智山青岸渡寺(セイガントジ)から第33番谷汲山(タニグミサン)華厳寺までの西国三十三所札所の巡礼歌(詠歌)の解説とともに、各寺院の故事来歴や霊験・奇瑞等を紹介した書。西国三十三所は、近畿2府4県と岐阜県に点在する33か所の観音信仰の霊場の総称で、これらの霊場を札所とした巡礼は日本で最も歴史がある巡礼行であり、現在も多くの参拝者が訪れている。「三十三」とは、『妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五』(観音経)に説かれる、観世音菩薩が衆生を救うとき33の姿に変化するという信仰に由来し、その功徳に与るために三十三の霊場を巡拝することを意味し]、西国三十三所の観音菩薩を巡礼参拝すると、現世で犯したあらゆる罪業が消滅し、極楽往生できるとされる(Wikipedia参照)。なお本書見返に「此書、国字(カナ)を以て観音霊場の詠歌の意(ココロ)を解き、来由(ユライ)・因縁・奇瑞・霊験を詳(ツマビラカ)に記し、読人(ヨムヒト)信心の結縁(ケチエン)たらしむ。実(マコト)に三十三霊場を順礼し、及び日夜詠歌を唱へ、観世音を信ずる輩は必ず未来成仏を得、且、今世(コノヨ)にては家運長久、子孫多福、息災除難、無病延寿にして念彼(ネビ・ネンピ)観音の誓ひうたがひあるべからず。尊ぶべし、信ずべし」とある。
★原装・題簽付・美本。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、10,000円】。
\13000- 相撲起顕(初集)
【判型】大本1冊。縦258粍。
【作者】三河屋治右衛門(三河舎翁)作。石川梧道序。文方画。
【年代等】天保9年初刊、天保13年1月再刊。[江戸]山本屋平吉・蔦屋吉蔵再板。
【備考】分類「相撲」。『相撲起顕』は相撲番付板元である三河舎主人の編集した過去の相撲番付集で、全10輯10冊(初輯:天保9年刊(天保13年再刊)。2・3輯:天保14年刊。4・5輯:天保15年刊。6輯:弘化2年刊。7輯:弘化3年刊。8輯:弘化4年刊。9輯:弘化5年刊。10輯:安政元年刊)刊行されたが、本書はその第1輯。前半に相撲の由来や変遷等を記し、後半に安永3年から寛政12年までの番付を列挙する。「相撲起顕を星取表にしていくホームページ(仮)」によれば、相撲起顕は天保から嘉永年間にかけて江戸相撲版元の三河屋治右衛門が発行した江戸勧進相撲の番付と勝負付をまとめた書籍で全10楫が出版されたが、同HPでは相撲起顕に収録された享和元年(1801年)から嘉永六年(1853年)までの53年間108場所分(天保3年(1832)春は中止、準場所3場所を含む)の番付と勝負付を元に星取表を作成中である(平成30年1月時点で享和3年春場所から文化12年冬場所までを掲載)。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸期刊本1冊が、21,000円〜31,500円】。
\14000- 相撲起顕(3輯)
【判型】大本1冊。縦256粍。
【作者】三河屋治右衛門(三河舎翁)編。浅草市五郎書。
【年代等】天保14年6月、板元序・刊。[江戸]山本屋平吉・蔦屋吉蔵蔵板。[江戸]和泉屋市兵衛ほか売出。
【備考】分類「相撲」。『相撲起顕』は相撲番付板元である三河舎主人の編集した過去の相撲番付集で、全10輯10冊(初輯:天保9年刊(天保13年再刊)。2・3輯:天保14年刊。4・5輯:天保15年刊。6輯:弘化2年刊。7輯:弘化3年刊。8輯:弘化4年刊。9輯:弘化5年刊。10輯:安政元年刊)刊行されたが、本書はその第3輯。文化4〜9年の番付を収録する。「相撲起顕を星取表にしていくホームページ(仮)」によれば、相撲起顕は天保から嘉永年間にかけて江戸相撲版元の三河屋治右衛門が発行した江戸勧進相撲の番付と勝負付をまとめた書籍で全10楫が出版されたが、同HPでは相撲起顕に収録された享和元年(1801年)から嘉永六年(1853年)までの53年間108場所分(天保3年(1832)春は中止、準場所3場所を含む)の番付と勝負付を元に星取表を作成中である(平成30年1月時点で享和3年春場所から文化12年冬場所までを掲載)。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸期刊本1冊が、21,000円〜31,500円】。
\14000- 相撲起顕(4輯)
【判型】大本1冊。縦259粍。
【作者】三河屋治右衛門(三河舎翁)編。浅草市五郎書。
【年代等】天保15年、板元序・刊。[江戸]山本屋平吉・蔦屋吉蔵蔵板。[江戸]和泉屋市兵衛ほか売出。
【備考】分類「相撲」。『相撲起顕』は相撲番付板元である三河舎主人の編集した過去の相撲番付集で、全10輯10冊(初輯:天保9年刊(天保13年再刊)。2・3輯:天保14年刊。4・5輯:天保15年刊。6輯:弘化2年刊。7輯:弘化3年刊。8輯:弘化4年刊。9輯:弘化5年刊。10輯:安政元年刊)刊行されたが、本書はその第4輯。文化10年から文政元年の番付を収録する。「相撲起顕を星取表にしていくホームページ(仮)」によれば、相撲起顕は天保から嘉永年間にかけて江戸相撲版元の三河屋治右衛門が発行した江戸勧進相撲の番付と勝負付をまとめた書籍で全10楫が出版されたが、同HPでは相撲起顕に収録された享和元年(1801年)から嘉永六年(1853年)までの53年間108場所分(天保3年(1832)春は中止、準場所3場所を含む)の番付と勝負付を元に星取表を作成中である(平成30年1月時点で享和3年春場所から文化12年冬場所までを掲載)。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸期刊本1冊が、21,000円〜31,500円】。
\2500- 仏道手引草(上巻)
【判型】大本3巻3冊のうちの上巻1冊。縦258粍。
【作者】大賢鳳樹(石竜道人・芻狗子スウクシ)作。
【年代等】文政2年8月作。文政3年3月、木\子敬序・刊。[仙台]輪王蔵板。[江戸]和泉屋庄次郎製本。
【備考】分類「曹洞」。文政3年板(輪王板)3冊本のほか、異板の天保11年板([山形]吉祥山板)2冊本があるが、本書は和漢の諸書を参酌しつつ仏教の歴史や仏教史上の人物故事、また、仏教の根本的教義を平易に説いたもの。
★原装・題簽付・状態良好。稀書。記名なし・蔵書印あり。【参考価格:日本の古本屋で、3冊揃いが、54,000円】
\15000- 山分[山分鈔・二河白道絵抄]
【判型】大本1冊。縦264粍。
【作者】月感(円海)作。
【年代等】寛文6年10月刊。[京都]河野道清板。
【備考】分類「真宗」。
★原装・題簽欠・状態並み(表紙疲れ、本文やや小虫・シミ)。記名あり・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、15,000円(破損本)〜126,000円】。
\7000- 後撰和歌集新抄[後撰集新抄](惣論・1巻)
【判型】大本1冊。縦267粍。
【作者】中山美石(ウマシ)作。
【年代等】文化9年春、本居大平序。文化9年4月凡例。文化11年9月刊。[名古屋]片野東四郎(永楽屋東四郎)ほか板。
【備考】分類「和歌・注釈」。江戸期刊行は全20巻のうち1〜14巻・別記1巻(計15冊)まで。15〜20巻は明治・大正期刊行(活版)。三河国吉田藩の藩主松平信明の命により、『後撰和歌集』の全歌に注釈を施したもの。巻頭に、その師本居大平の序があり、続く著者の惣論では、『後撰集』撰述の事情を述べ、証本・歌数等をあげる。初めから順に詞書と歌を示しながら注解を加えるが、語釈や作者伝記の考証は諸書を引き、用例として挙げた歌も豊富である。諸説を綿密に検討し、また、合理的判断を下している。歌の意味をとらえることに重点を置いている。底本は流布本だが、意味を考える上で必要な場合、家集、『古今和歌六帖』などの本文の異同を傍書する。また、本居宣長の『後撰集詞のつがね緒』を頭注に記す。考証や説明に紙幅が必要な場合「詳しくは別記にいふべし」と記す。しかし、刊行された別記には、秋中巻に法皇と伊勢御との贈答に一首欠くという論、夢をかべとよむ事等8条を記すのみで載せられていない場合もある。詞書を含めて歌の意味を全体的にりかいすることに重点を置き、その点では『後撰集』注釈の白眉といえよう。『後撰集』の本文研究や私家集研究の成果の得られた現在、若干の修正は必要なものの、今なお、是を越える注釈はない(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付・美本(江戸期の早印本)。記名なし・蔵書印あり。
\2000- 〈校正〉古語拾遺(文化4年求板・2種)
【判型】大本1冊。収録順に縦252・257粍。
【作者】斎部広成(インベノヒロナリ)作。
【年代等】大同2年(807)作。元禄11年3月、松下見林序。元禄9年11月、大伴重堅跋。文化4年求板。[大阪]河内屋喜兵衛板。
【備考】分類「家伝」。別本(こちらの方がやや早い刷り)も全冊収録した。『古語拾遺』は、平安時代前期の歴史書。斎部広成著。1巻。大同2年(807) 成立。神代以降、奈良時代の天平年間 (729〜749) にいたるまでの歴史を略述し、斎部氏が神事に奉仕してきた由来を述べ、さらに当時の朝廷の祭祀の不備な事項11条をあげ、斎部氏に対する不当な処遇を訴えている。/古代の氏族である斎部(いんべ)氏の由緒を記した歴史書。斎部広成の撰述で、807年(大同2年)成立。祭祀を担当した斎部氏が、同様の職掌に携わっていて勢いを強めた中臣氏に対抗して、正史に漏れている同氏の伝承を書き記したもの。本書は、正確にいうと、斎部氏によって提出された愁訴状であって、『古語拾遺』は後人による命名。伊弉諾・伊弉冉の二神の国生みと、神々の誕生神話から筆をおこし、757年(天平宝字元年)までのことが記述されており、斎部氏の氏族伝承をはじめ、記紀に並ぶ古代史の貴重な文献である(コトバンク)。
★原装・題簽付・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、文化板が3,000円〜5,000円】。
\3000- 文治不法申ニ付御届ケ在京日記
【判型】大本1冊。縦244粍。
【作者】出雲村役人書。
【年代等】文化10年8月書。
【備考】分類「記録・古文書」。文化10年8月29日、「村方惣普請役人五人共奉行罷出候所、暮方には余程間も有の内、普請仕舞遅く相成候抔と彼是悪口申に付、其侭には不差置、普請仕舞、其由文治ニ相尋候所、色々不法之儀申ニ付、役人共帰り候上、会所明ケ組頭へ右躰申聞、一同相続いたし候所、いづれも其侭にはさし不置、御地頭様え御届け可然と申ニ付…」で始まる古文書で、京都の役所で吟味を受けた後、9月16日に許され帰村するまでの顛末を記す。表紙とも墨付き16丁。
★原装・題簽付・状態並み(一部小虫)。記名なし・蔵書印なし。
\20000- 百寮訓要抄
【判型】大本1冊。縦274粍。
【作者】二条良基作。
【年代等】慶安2年初刊。江戸前期再刊。刊行者不明。
【備考】分類「法制・有職故実・考証」。二条良基作。成立は応安元年(1386)-嘉慶2年(1388)の間。将軍足利義満の所望に応じて述作されたもの。簡単な序文に続いて、神祇官・太政官以下の律令制官職および令外の官について、漢字平仮名まじり文で平易に解説したもの。ただし、本書成立の頃には、律令官職制度の実体はほとんど有名無実になっているので、著者の知識をもってしても自ずから限界のあることを認識して利用すべきである。武家でもある義満が公家の官職に興味を示したのは、義満自身が応安6年参議左中将に任ぜられてより、次第に公家社会と交わるようになったためであるが、その指導に当たったのが良基で、「大樹(将軍義満)を扶持する人なり」と当時の人も記している(後愚昧記)。版本には慶安2年板その他がある(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付・状態良好(表紙やや傷み)。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、本書と同板が87,480円。類書が45,000円(寛文板)〜127,440円(江戸前期・虫損補修本)】。
\38000- 弄花集[狂歌百人一首]
【判型】大本1冊。縦253粍。
【作者】篠野玉涌(シノノタマワク、右馬耳風・不断庵・佩詩堂・方十園)・橘庵蘆辺田鶴丸編。月花庵・同導堂福洲校。松寿園有文・月光庵墨僊・不断庵大江玉涌画。
【年代等】寛政9年5月、唐衣橘洲序(積素亭序文中に引用)。文化14年7月、跋・刊。[京都]升屋勘兵衛板。
【備考】分類「狂歌」。石川六樹園(雅望)編『狂歌百人一首』や大田南畝編『狂歌百人一首』とは別本の稀書。 橘五園源香美から放生庵巨実までの狂歌100首と肖像画を掲げ、それに続けて、校者(月花庵)、画人(松寿園有文)、校者(同導堂福洲)、画人(月光庵墨僊)、画人(不断庵大江玉涌)・撰者(橘庵蘆辺田鶴丸)、輯者(後佩詩堂右馬耳風)の7人の狂歌と肖像画を付す。
★原装・題簽付・美本。記名なし・蔵書印あり(珍本コレクションで知られる「玖侶社記」文庫=黒崎貞枝旧蔵書)。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
\12000- 立花初心抄(江戸前期・2冊本)
【判型】大本2巻2冊。縦268粍。
【作者】玉泉作・序。
【年代等】延宝4年初刊([京都]梅村三郎兵衛ほか板)。江戸前期再刊。[江戸]松会板。
【備考】分類「花道」。延宝4年板(1冊本)とは異板の2巻2冊本の花道書の江戸初期刊本。目録に従えば、上巻に「十二月の真の事」「五節句の花の事」「立花絵図おなじく名所(ナドコロ)の事」「花瓶しなじな絵図の事」「花の立やう口伝の事」「立まじき草木の事」「祝言にいむ花の事」「たてあはせぬ花の事」「花にきらふべき事」「掛物かけやうの事」「書院のかざりの事」「祈祷神前の花の事」までの12項、下巻に「三具足の花の事」「軍陣の花立やうの事」「水ぎはの事」「すなものゝ事」「なげ入ばなの事」「れんげたてやうの事」「真行草の花瓶の次第の事」「床の花立やうの事」「つり花いけの事」「はしら花瓶の事」「こけ(苔)真の事」「三かざり真の事」「花を見やうの事」までの13項(上下巻合計25項)を収録。なお、延宝4年板(本書とは異板)には巻頭に延宝3年1月の自序、また、本文末尾に「文安2年4月15日」の識語と、延宝4年1月の刊記を付す。
★原装・題簽付・状態概ね良好。記名あり・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、本書とは異板が、12,960円(延宝4年板、小虫・破損本)】。
\26000- 勝地吐懐編[勝地吐懐篇補註](寛政4年)
【判型】大本2巻2冊。縦258粍。
【作者】契沖(円珠庵)作。伴蒿蹊(資芳スケヨシ・閑田子・閑田廬)補注・序。
【年代等】寛政4年11月刊。[京都]銭屋惣四郎ほか板。
【備考】分類「歌学」。『勝地吐懐編』は元禄5年作。2巻2冊の寛政4年板の他に元禄9年作の3巻3冊本もある。名所和歌集。昌琢の『類字名所和歌集』の名所和歌の国々に相違があること、名所に脱漏があること、古来誤り伝えられてきた地名などを論証し、その疑問の所を訂正し、かつ遺漏を拾輯したもの。寛政4年刊本には伴蒿蹊の増補校正があるので、契沖の自筆稿本とは相違する点があるが、刊本によれば、上巻に105(石蔵〜草香江まで)、下巻に81(山辺から須佐入江まで)の歌枕をイロハ順に掲げ、その地名および和歌の考証を行っている。また、「勝地吐懐編異本」と称される3巻本は、「類字名所和歌集」に遺漏した勅撰二十一代集中の名所和歌を補いつつ考証している。その奥書によれば、異本ではなく、両書併せて4巻の完本と見做せるであろう。すなわち、1巻本は『類字和歌名所集』の正誤、3巻本はその増補である。実地踏査ではなく、文献による検討ではあるが、新しく優れた見解がある。本書は『類字名所補翼抄』『類字名所外集』等とともに、名所研究史上に重要な位置を占めている(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付・美本・書袋付。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、20,000円〜48,000円】。
\26000- 新撰字鏡・新撰字鏡考異
【判型】大本2巻2冊。縦251粍。
【作者】昌住編・序(新撰字鏡)。丘岬俊平校(新撰字鏡考異)。
【年代等】享和3年春、陸可彦序。享和3年1月刊。[大阪]葛城長兵衛ほか板。
【備考】分類「辞書」。『新撰字鏡』は、12巻、辞書、昌住著。寛平4年(892)夏、一応3巻の草稿をまとめたが、昌泰年中(898-901)に、『玉篇』『切韻』を得て漏れた文字を補い、更に小学篇の字や本草の文字をも加えて12巻とした。昌泰の末か、遅くとも延喜(901-923)の初め頃には成立したと考えられる。内容は、漢字約2万1000字を、主として偏旁によって160部門に分けて配列し、各字の音と意義とを注するほか、時には万葉仮名による和訓を加えなどして、字形引辞書の体裁をとる部分が本体をなすが、また、天部・親族部・木部・草部・鳥部・臨時雑要字などには、分類体辞書の体裁をも含み、糸部・水部その他のように、四声に分って音引辞書の体裁を持つ部分もあって、全体の構成は必ずしも統一的ではない。しかし、その部首(偏旁)には、天・日・月・肉・雨…の如くに天文関係に始まって、以下、人倫・形体・布帛装束・飲食等々を経て、虫豸・亀貝・竜魚等の関係のものに至る、意味による分類と配列がなされていると認められる。こうした意味による部首の配列は、既に『玉篇』にも一部その試みがあり、また語の意味による分類配列ということは、大陸から伝来した分類体辞書や『芸文類聚』『初学記』などの類書にならったものと考えられるが、本書における部首配列の順序は、それら先行書の何れとも一致せず、むしろ『和名類聚抄』の意味分類と多くの類似点を持つ。すなわち、これは、当時わが国の分類意識に即した配列法を考案したもので、そこに、序文に言う如く、この書が単に「読むための辞書」としてのみならず、また「書くための辞書」としての有用性をも意図して編せられたものであることが看取される。享和3年刊本は、序文によれば校訂本のように見えるが、実際は、諸本を見て最もよしとする一本を版にしたものと思われる(「日本古典文学大辞典」参照)。昌泰年間(898‐901)に昌住が著した漢和辞書。全12巻。漢字2万余を、偏・旁などにより160部首に分類して収め、発音や意味を記し、約3000の和訓も付す。和訓を有する辞書としては現存最古。完本に天治本があり、またこれと別種の抄録本があるが、天治本もこれに抄録本との校異を加えたものも、ともに複製刊行された。古代文献の解読や古代国語の研究に不可欠の書。(コトバンク参照)
★原装・題簽付・美本。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2巻揃の江戸期刊本が、65,000円】。
\6000- 〈本願念仏〉燧\[火禹知布久呂]
【判型】大本2巻2冊。縦267粍。
【作者】関通(向誉コウヨ)作。
【年代等】元文2年1月作。元文4年12月、玄達(洞誉)序。元文5年9月、泉江岸序。寛保3年春校訂。寛保3年4月自跋。寛保3年8月、俊鳳跋。寛延4年6月刊。[京都]秋田屋伊兵衛ほか板。
【備考】分類「浄土」。上巻に「自得章第一」「自得章第二」、下巻に「自得章第三」「讃歎章」を収録。
★原装・題簽付・美本(江戸期の早印本)。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸期刊本が25,000円、明治初年の新刷が、4,320円】。
\8000- 〈改正〉袖鑑撰日枢要記
【判型】大本2巻2冊。縦256粍。
【作者】小泉松卓(光保)作。
【年代等】享保3年作。享保4年刊。文化5年9月再刊。[大阪]浅野弥兵衛(藤屋弥兵衛)板。
【備考】分類「暦」。書名の撰日とは撰日法(センジツホウ)、すなわち、暦注の日取りの方法のことである。撰日法には、@月切り(暦注の日取りを暦月によるもの、すなわち、旧暦の月の朔日からの干支や日数で決めるもの)、A節切り(暦注の日取りを節月によるもの、すなわち、二十四節気の節気からの干支や日数で決めるもの)、B不断(暦月・節月によらず暦注の日取りが常に一定のもの)の3種類がある(Wikipedia参照)。本書は、この撰日を行う場合に、『\\(ホキ)』『長暦』『雑書(大雑書)』等を参照することが多いが、それぞれの書によって必ずしも一致しない部分があるため、その一致・不一致の状況を白丸と黒丸で示したもの。三書が一致した内容(「諸事通悪日六十箇」「諸事通善六十箇」の計120項目)は吉凶いすれでも最も重視すべきで、不一致の部分はよく吟味せよと凡例で勧める。本文は乾坤2巻に別れるが、乾巻には「諸事通悪日六十箇」「諸事通善六十箇」を始め、神事祭礼・造宮遷宮・祈福立願・祈念等、仏事供養・造堂・入仏・護摩・潅頂・祈祷、犯土・地曵・礎居など10項目の吉凶について、坤巻には「耕作・栽植・種子蒔等の吉凶」「療病・服薬・合薬等の吉凶」「鍼刺・灸治吉凶」「病人不視問日」「元服・袴着・授領・官途吉凶」「旅宿・帰宅吉凶」以下33項目を載せる(乾坤巻合計43項)。
★原装・題簽付(上巻のみ)・状態並み。記名なし・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):某古書店で、18000円】。
\15000- 農業自得(嘉永板)
【判型】大本2巻2冊。縦261粍。【作者】田村吉茂(仁左衛門)作。
【年代等】天保12年3月、平田篤胤序・刊。嘉永5年再刻。[下野国蒲生村]著者蔵板。[江戸]紙屋徳八ほか売出。
【備考】分類「農業」。田村吉茂(1790〜1878)52歳の著作。薄蒔き・薄植えによる多収穫や冷害に強い農法を説く。篤胤は東日本の農聖を吉茂とし、西日本の農聖を小西篤好と絶賛した。江戸時代後期の地方書 (じかたしょ) 。下野国河内郡の篤農、田村仁左衛門 (仁平) 吉茂の著。2巻。天保 12 (1841) 年刊。自家の体験に基づいて農事全般を述べ、特に耕耘法、稲作論に特色がある(コトバンク)。農業自得は江戸時代に田村仁左衛門吉茂が農業技術や経営についての書。吉茂は寛政2年(1790年)の生まれで、自分で体得したことを後世に伝えるためにこの本を書き、その農業技術は今日に影響を残している。天保12年(1841)に作られたこの原本には、平田篤胤(江戸時代の農学者)の朱書の加筆があり、篤胤序文に始まる上下2冊の原本と、160頁分の版木80枚が完全な形で保存されている(上三川町HP参照)。上巻は「発意」「豊凶」「晴雨大略」「水利」「虫」「田畑陰陽」「種子変化」「種子減方(タネゲンジカタ)」「肥培(コエ)」「苗代薄蒔」「種撰方」「耕方」「耕作帳」「種子籾割合」「苗代并図」「籾種子浸方」「田植方」の17項、下巻は「大麦」「大麦種子割合」「麦種子撰方」「小麦」「小麦種子割合」「種子貯方」「大小豆」「粟」ほか30項で、合計47項について記す。
★原装・題簽付・状態良好(表紙やや汚損、本文美)。記名なし・蔵書印あり。
\6000- 漢画独稽古(文化4年)
【判型】大本2巻2冊。縦246粍。
【作者】宮本君山(瓊)作。
【年代等】文化4年8月、淵上禎(白亀)跋。文化4年9月、峩洋堂主人序。文化4年9月刊。[紀伊]赭鞭館蔵板。帯屋伊兵衛ほか板。
【備考】分類「絵画」。乾坤2巻からなり、乾巻には「総論」「写生法」「写意比鶴之図」「写生位置(ズドリ)」「山之皴法同図」「樹之点法同図」「写意之人物図」「倭画漢画之論」「絹幅上幀子法(エギヌヲワクニハリヨウ)」など15項、坤巻には「山水之写生之論」「山水之名目」「平園山水之図」「山水六遠之論」「画南北之訣」「四季雑山水之画題并山水之図」「花鳥之画題」「写生小鳥之図」など11項について記す。
★原装・題簽付・状態概ね良好(表紙やや汚損、本文ややシミ)。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、6,480円(シミ汚損本、書き込み等)〜86,400円(美本・早印)】。
\10000- 中臣祓考索[大祓考索]
【判型】大本2巻2冊。縦273粍。
【作者】和田静観窩(宗允ムネマサ・子成・静観子・峩山)作・序・跋。
【年代等】承応元年12月自跋。承応2年1月自序。万治4年3月刊。[京都]飯田忠兵衛板。
【備考】分類「神道」。『中臣祓』の注釈書。
★原装・題簽付・状態良好。記名あり・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
\2000- 庭訓往来
【判型】大本1冊。縦257粍。
【作者】不明。
【年代等】正徳2年9月刊。[京都]菊屋喜兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。『庭訓往来』は、古写本のみで約70種、近世より近代初頭にかけての板本は約300種に上り、中世から明治初年に至るまで最も普及した往来物の一つ。1カ月往返2通ずつ1年24通、これに単簡1通(7月状または8月状)を加えた計25通の手紙文より構成される。内容は、武家および上層・庶民の社会生活を中核として新年の会、詩歌の会、地方大名の館造り、領国の繁栄、大名・高家の饗応、司法制度・訴訟手続、将軍家の威容、寺院における大法会、大斎の行事、病気の治療法、地方行政の制度等を主題とする手紙で、各手紙とも類別単語集団を収める(衣食住370語、職分職業217語、仏教179語、武具75語、教養46語、文学16語、雑61語、計964語)。
★改装・題簽欠・状態並み。記名なし・蔵書印なし。
\2500- 庭訓往来(玉置栄長・享保17年)
【判型】大本2巻合1冊。縦268粍。
【作者】玉置栄長(筆華堂)書。
【年代等】享保17年1月刊。[江戸]西村源六板。
【備考】分類「往来物」。『庭訓往来』は、古写本のみで約70種、近世より近代初頭にかけての板本は約300種に上り、中世から明治初年に至るまで最も普及した往来物の一つ。1カ月往返2通ずつ1年24通、これに単簡1通(7月状または8月状)を加えた計25通の手紙文より構成される。内容は、武家および上層・庶民の社会生活を中核として新年の会、詩歌の会、地方大名の館造り、領国の繁栄、大名・高家の饗応、司法制度・訴訟手続、将軍家の威容、寺院における大法会、大斎の行事、病気の治療法、地方行政の制度等を主題とする手紙で、各手紙とも類別単語集団を収める(衣食住370語、職分職業217語、仏教179語、武具75語、教養46語、文学16語、雑61語、計964語)。
★原表紙による改装(もと2巻を合本)・題簽欠・状態並み(やや汚損・小虫)。記名なし・蔵書印あり。
\3000- 〈御家〉庭訓往来(弘化4年・梅沢敬典)
【判型】大本1冊。収録順に縦260粍。
【作者】梅沢敬典書。
【年代等】弘化4年6月刊。[江戸]英文蔵(青雲堂)板。
【備考】分類「往来物」。『庭訓往来』は、古写本のみで約70種、近世より近代初頭にかけての板本は約300種に上り、中世から明治初年に至るまで最も普及した往来物の一つ。月往返2通ずつ1年24通、これに単簡1通(7月状または8月状)を加えた計25通の手紙文より構成される。内容は、武家および上層・庶民の社会生活を中核として新年の会、詩歌の会、地方大名の館造り、領国の繁栄、大名・高家の饗応、司法制度・訴訟手続、将軍家の威容、寺院における大法会、大斎の行事、病気の治療法、地方行政の制度等を主題とする手紙で、各手紙とも類別単語集団を収める(衣食住370語、職分職業217語、仏教179語、武具75語、教養46語、文学16語、雑61語、計964語)。
★原装・題簽付・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3200〜3700円】。
\6000- 庭訓往来註抄[校正庭訓往来註抄]
【判型】大本3巻1冊。縦258粍。
【作者】西川竜章堂書。
【年代等】天保5年12月書。天保6年7月刊。[大阪]秋田屋太右衛門ほか板。
【備考】分類「往来物」。『庭訓往来』の注釈書。『庭訓往来』の各状を12-13段に分けて行書・大字・6行・付訓で記し、段毎に漢字・平仮名交じり文の詳細な注解を施した注釈書。施注内容は、寛永8年刊『庭訓往来註(庭訓往来抄)』を源泉として万治2年刊『庭訓往来抄』に継承されたものに準拠する。なお、本書の内容を8行書きに改編した『庭訓往来抄〈平かな附講釈〉』が天保9年に出版されたほか、『庭訓』本文を無訓に改めて新たに本文読方を頭書に増補した改訂版『〈嘉永新鐫〉庭訓往来注抄』が嘉永5年に刊行された。
★原装・題簽付・状態概ね良好(表紙やや傷み、本文一部やや汚損)。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8,400円(ムレ・シミ)〜21,000円】。
\40000- 八雲御抄[八雲抄](寛文元年)★ゆうパック着払い
【判型】大本6巻7冊。縦264粍。
【作者】順徳天皇(順徳院)編。
【年代等】寛文元年9月刊。[京都]中野道也板。
【備考】分類「歌学」。八雲御抄(やくもみしょう)は、順徳天皇が著した歌論書である。著者による序文に「夫和歌者起自八雲出雲之古風(中略)名曰八雲抄」とあり、書名「八雲抄」の由来がわかる。親撰であることから、これに「御」が付けられて流布した。承久の乱以前から書き始められ一度まとめられた(草稿本)が、乱後に配流先の佐渡で書き続けられ、都の藤原定家に送付された(精撰本または再撰本)。本書は、先行する歌論書・歌学書をとりまとめ、独自の体系に編成した大著で、次の6部からなる。第一正義(序文と六義、歌体、歌病等)、第二作法(歌合、歌會、書様等)、第三枝葉(天象、時節、地儀等17部の解説)、第四言語(世俗語、由緒語、料簡語)、第五名所(山、嶺、嵩等の名所と出典)、第六用意(詠作の心得や歌人論等)。散逸した歌書で、本書に挙げられているために存在や概要が知れるものもある。 歌論的には、古風を尊ぶと共に、自然体での詠歌を好ましいとする姿勢が随所に見られる。また、歌合のような晴れの場以外では歌の禁忌にあまり囚われないことや、不吉とされる煙の描写も恋愛歌においては許容される等、柔軟な姿勢も示されている。一方で、猿楽のような新しい芸能に対しては、「凡賎を遠ざくべき事」として拒絶的な姿勢が見られる(Wikipedia参照)。/鎌倉初期の歌学書。順徳天皇の著作。1221年(承久3)より前から執筆、承久の乱(1221)後、佐渡の配所で手を加えてまとめられた。6巻。草稿本と再撰本とがあり、内容も若干の相違がある。巻1は正義部(六義や歌体、歌病(カヘイ)などの解説)、巻2は作法部(歌合、歌会や撰集などの作法に関する知識、記録を集めたもの)、巻3は枝葉部(天象、地儀以下17部についてことばをあげ、解説を加えたりしたもの)、巻4は言語部(世俗言=普通のことば、由緒言=由緒あることば、料簡言=難解なことばの3つをたてて多くのことばを解説)、巻5は名所部(名所の場所や出典を示したもの)、巻6は用意部(著者の歌論の披瀝)。古代歌学の集大成であるとともに中世歌論の基盤となった名著で、いまでは散逸した書からの引用も多く、資料的価値も絶大である(コトバンク)。
★原装・題簽付(5冊存、2冊欠)・状態概ね良好(第5巻シミ、第6巻上部余白部破損補修あり*文字には殆ど影響なし)。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、寛永板7冊本が、6万8000円〜23万7600円。江戸中期3冊本が、5万1840円】。
\3000- 尋常小学・高等小学・国語・書キ方手本(13帖一括)
【判型】洋装本折帖13帖。縦222粍前後。
【作者】文部省編。
【年代等】明治末期〜大正期。文部省版。
【備考】分類「近代教育」。尋常小学校2〜6年、高等小学校1年の手本帖。
★原装・題簽ほぼ存・状態概ね良好(一部破損)。記名・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書10冊(不揃い)が6、500円、尋常4年4冊が5、000円、尋常1-6年9冊が3、500円など】。
\8000- 〈再刻〉琴曲鈔〈新組入〉[琴曲抄](宝暦13年)
【判型】横本2冊。縦122粍。
【作者】不明。
【年代等】元禄7年9月作。元禄8年2月序・初刊。宝暦13年春再刊。[京都]中川藤四郎ほか板。
【備考】分類「歌謡」。箏組歌の奏法注記および注釈付歌本。挿図入り。目録に解説・収録曲記載あり(国文学研究資料館DB)。箏曲組歌の文献。題簽『琴曲鈔新組入』。横本2冊。元禄8 (1695) 年序 (木下順庵か) 、奥書刊記同7年。八橋検校作曲十三組と新組新曲2曲の 15曲を収録。歌詞の右に奏法を注記し、各歌のあとに簡単な歌詞の注釈を付す。京都梅村弥右衛門らが出版。宝暦 13 (1763) 年、文化6 (1809) 年に後刷再版。宝暦5 (1755) 年の安村検校校訂の『撫箏雅譜集』など、のちの組歌本の規範となった。/日本音楽の文献。箏組歌の歌本。横本2冊。題簽には《琴曲鈔》とある。八橋検校作の組歌13曲ほか2曲を収録。歌詞の右に〈かけづめ〉などの演奏法を部分的に記譜し、各歌のあとに簡単な注釈を付す(ただし、八橋の《四季曲》《扇曲》《雲井曲》には記譜がついていない)。京都梅村弥右衛門ほかにより刊行され、序文は1695年(元禄8)、奥書の刊記は1694年。1763年(宝暦13)、1809年(文化6)に再刊(コトバンク)。
★原装・題簽付・状態良好。手彩色表紙。木製元箱付。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、宝暦版2冊揃いが、15,000円〜35,000円】。
\10000- 躾方竹馬抄[上下万民可嗜次第]
【判型】半紙本1冊。縦200粍。
【作者】不明。
【年代等】寛永9年初刊。江戸前期再刊。刊行者不明。
【備考】分類「礼法・武家故実」。「上下万民可嗜次第」「先第一披露書百ヶ条可嗜次第」「鷹に会時の礼の事」「輿にあひてのれいの事」「石を立たる庭をけんぶつ仕事」「まりをけんぶつする事」「馬屋をけんぶつする事」「へいぢ門(平地門)より入、ざしきを見物する事」「ざしきにて花を見物する事」「太刀折がみのうけ取わたしの事」「太刀に状箱をそへてうけ取渡事」「太刀、小袖、かたびらをそへ請取渡事」「太刀に鳥目をそへてうけ取渡す事」「中とのたちのうけ取わたしの事」「舞、さるがく(猿楽)にたち折がみ出す事」「舞まい、さるがくに小袖つかふ事」「武士の小袖のたゝみやうの事」「かたなのうけ取わたしの事」以下合計約80項を収録。前半は挨拶や物の請取渡し、中程は給仕および客方の食礼等、後半は婚礼祝言にまつわる礼法について記す。なお、本書の最古本は寛永9年、中野市右衛門板で、底本はその後印本だが刊年および板元不記。末尾跋文は「右條々者、小笠原一流令秘書所也。躾方号竹馬抄百ヶ條之通有。是處多年依種々懇望受相傳畢。努々不可有他見者也」。
★原装・題簽欠・状態並み(虫損補修・総裏打)。稀書。帙入り。記名なし・蔵書印なし。
\4500- 臨時客応接(須原屋佐助板)
【判型】半紙本1冊。縦221粍。
【作者】和田信定(未学堂)作(秘授)。和田信篤編(秘受)。増田敬哉書(筆受)。
【年代等】文政2年12月、亀田鵬斎序。文政3年2月、蜀山人(大田南畝)序・刊。[江戸]須原屋佐助(金花堂)板。
【備考】分類「礼法」。見返しに「此書は、礼法を和げて体とし、倹約を用とし、取次のもの綿襷・前垂・脇差の事より、茶・煙草盆及び手元有合の品を以て四季献立料理仕方、其外饗応の次第、給仕、立廻に至迄百ヶ条に諭し、山出しの召仕にも出来易く、しかも客人の心に応ぜしめ、高貴の饗応にも比すべきの作意にして、平がなを附し、婦人小子と雖ども解し易く、客あしらひの便利なる事、実に近世未曾有の珍書なり」とある。書名の通り、突然の来客にいかに対応すべきかという事例について、あらゆる場面を想定して、主人と給仕役のとるべき行動を一挙手一投足に及ぶまで詳細に説かれた庶民向け礼法書。41の場面を大字で掲げ、各場面における具体的な動作や対処方法が100カ条に綴られている。従来の『小笠原流百箇条』に合わせた箇条数であろうが、『小笠原流百箇条』よりもはるかに詳細に細分化された動作が書かれており、来客時の応接マニュアルと呼ぶにふさわしい内容を備えている。主人・客人の不注意やトラブルへの対処、有り合わせのもので即座に間に合わせる季節の料理、さらには、日頃から読んでおくべき教養書など、他の礼法書にはないほど懇切丁寧な説明が特長であり、本書に説かれた主人と給仕役との見事な連携など、現代人のおもてなしにも十分益する礼法書である。
★原装・題簽欠・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4,500円(虫損本)〜20,000円】。
\2000- 教訓集(仮称)
【判型】中本1冊。縦196粍。
【作者】筆者不明。
【年代等】文化13年頃書。
【備考】分類「教訓」。金花堂の薄様の木版刷り罫紙に次の諸教訓等を書き留めたもの。巻頭に御製二首を掲げ、「紀藩令諭」(天明4年、中納言治貞卿*紀州藩9代藩主、徳川治貞作。「紀伊中納言治貞卿教訓」と同じか)、「日新泥銘」(同作)、「諭士民」(同作)、「関白秀吉公御作心合薬之事」(正直、堪忍、思案、分別、用捨等)、「水戸黄門光圀卿人身九ヶ条」、「後悔戒めの文(仮称)他金言」、「最明寺教訓百首(清水池)」(教訓歌集)、「小学・明倫(抜粋)」、「一向宗遺書写」(慶安3年、本多吉直書)、「深草元政法師草庵の記」、「熊沢子戒書、君子小人之言行思聴動」(君子3カ条)、「自在の鍵に鍋のかゝりたる画の讃」、「鍬画の讃」、「信玄全集抜粋、古典厩子息長老え教訓九十九ヶ条の事」(永禄元年、武田信繁作)、「道三九条(仮称)」(元禄2年云々)、「教訓十カ条」等を収録する。
★原装・表紙傷み補修、本文は状態良好。記名なし・蔵書印なし。
\3500- 〈真宗安心〉極楽道中独案内
【判型】半紙本1冊。縦221粍。
【作者】諦住(粟津義圭)作・序。
【年代等】天明7年春自序。天明8年1月刊([京都]菱屋孫兵衛ほか板)。明治初年後印。刊行者不明。
【備考】分類「仏教」。見返に「此書は当流安心のちかみち、ひとり往生のあんないをしる書なり」と記す。自力を捨て、他力の本願にすがって往生するための修行のあらましを絵入りで諭した書。
★原装・題簽付・良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5,000円〜8,640円】
\7000- 北辰妙見経和訓図会[〈北辰星妙見尊〉神呪陀羅尼経和訓図会]
【判型】半紙本3巻合1冊。縦237粍。
【作者】春屋繊月(楳翁・春の屋繊月・真脱庵)作。池田東籬亭校。松川半山(翠栄堂)画。
【年代等】嘉永2年7月、真脱庵繊月序。嘉永3年秋刊。[江戸]本屋又助板。
【備考】分類「仏教」。『神呪陀羅尼経(七仏八菩薩所説大陀羅尼神呪経)』の絵入り注釈書。同書の経文を数句毎に掲げて平易に解説し、特定の語句については細字の割注形式でさらに詳しく注解する。妙見菩薩(みょうけんぼさつ)は、仏教における信仰対象である天部の一つ。妙見尊星王(みょうけんそんしょうおう)、北辰(ほくしん)妙見菩薩とも呼ばれる。妙見信仰は、インドに発祥した菩薩信仰が、中国で道教の北極星信仰と習合し、仏教の天部の一つとして日本に伝来したものである。中国の神。北の星宿の神格化。玄天上帝ともいう。宋代には避諱のため、真武と改名されている。清代には北極佑聖真君に封じられている。上帝翁、上帝公などとも呼ばれる(Wikipedia参照)。妙見菩薩は北辰尊星王ともいい、北辰(北極星)が仏格化された仏で、宇宙の中心・根源とされ、天変や人の運命を司る諸星の最高位にある。『七仏八菩薩所説大陀羅尼神呪経』には、国土を養護し、災異を消滅し、人の死を除き生を定め、福寿を増益しようと請願された尊星であると説かれている。現代においても、妙見菩薩は、五穀豊穣、天下泰平、一族繁栄、病気平癒、息災延命、商売繁昌、学業成就、縁結びなどの諸願成就の菩薩として信仰されている(法輪寺HP参照)。
★原表紙による改装・題簽付(上巻のみ)・状態概ね良好(ややシミ・欄外余白部小虫)。稀書。口絵色刷。記名なし・蔵書印なし。
\18000- 色道禁秘抄(原本)
【判型】大本前後2篇合1冊。縦220粍。
【作者】大極堂有長(オオゴクドウノアリッタケ・兎鹿斎・西村定雅・粋川子・椿花亭)編・序・跋。
【年代等】天保5年1月、無着舎主人序。天保5年1月自序。嘉永2年初刊。大極堂板。
【備考】分類「艶本」。13世紀、順徳天皇作『禁秘抄』のパロディとして編まれた艶本。第1回「色客婬念ヲ断テ問答ニ至ル」から、第31回「強婬乱女ノ説」まで問答形式で記した性指南書。色道禁秘抄とは、わが国で最も有名な聖典で、性指南書として必要な事柄が網羅されている(テコキミシュランガイドHP参照)。前後2篇2冊。色道のあらましを問答形式で簡潔に記した艶書・性愛指南書。例えば前篇冒頭で、ある色客が「我れ少壮(ワカキ)より色を嗜み千婦を御(オカ)しても足る事を知らず、美妻を迎ても淫念止まず……冀(コイネガワク)は明教を垂て淫念を断ぜしめば大幸也」と問い、著者が「色・慾の二つは車の両輪の如く、人々之有らざるは無し。然れども、慾心を断ずるは易く、色情を禁ずるは難し。……足下は乃(スナワ)ち色道には堂に昇ると雖も、未だ室に入らざる也……」と答えているように、色道周辺の種々のテーマに関する一問一答を列挙する。前篇は第1回「色客婬念を断て問答に至る」から、第31回「強婬乱の女の説」までの31項、後篇は第32回「庚申の夜交接禁ずるの説、附、年の両日忌べき心得事」から第64回「色道禁秘悉く客伝授畢、附秘訣の一句」までの33項(合計64項)を載せる。例えば後篇末尾で、「一人の女を千人にして御る」秘訣を「灯(ヒ)を消せば内の女房も小町なり」という句で諭すように、しばしば詩歌・雑俳等に託して性愛・色道の要点を説く。
★改装・題簽付・状態並み(小虫補修)。記名なし・蔵書印あり。稀書(全国に2篇揃いの所蔵機関は皆無。端本所蔵が1カ所のみ(国文学研究資料館DB))。
\9000- 珍銭奇品図録[珍泉図録]
【判型】半紙本1冊。縦222粍。
【作者】大村(大邨)成富(シゲトミ・ナリトミ、載陽堂)作。
【年代等】文化12年10月凡例。文化14年6月自序・著者附説。文化14年7月、荒木方斌序。文化14年8月、玄亀斎序。文化14年秋、著者附説・刊。刊行者不明。
【備考】分類「貨幣」。彫工:鈴木栄治郎。古文銭・平銭・折二銭・大銭・不知品・圧勝品・奇品・六条銭・古銭に分類して古銭の図柄や特徴を始め、必要に応じて所蔵者、由来等も吹きした古銭図録集。大村成富(\−\I)は、江戸時代後期の古銭研究家。江戸の人。古銭に精通し、寛政8年(1796)丹波福知山藩(京都府)藩主朽木(くつき)昌綱らと「弄銭奇鑑」を刊行。号は載陽、竜湖。著作はほかに「珍銭奇品図録」など(コトバンク)。
★原装・題簽付・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、20,000円〜157,500円】。
\8500- 清話抄[和歌心の種・和歌手引の種]
【判型】半紙本2巻合1冊。縦231粍。
【作者】浅草庵守舎(アサクサアンモリヤ、大垣守舎・浅草庵二世・浅茅庵)作・序。
【年代等】文政3年夏刊。[江戸]浅茅庵(著者)蔵板。[江戸]和泉屋庄次郎ほか売出。
【備考】分類「狂歌」。。
★原表紙による改装(合本)・題簽ほとんど摩滅・状態良好。記名なし・蔵書印墨消。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、25,000円〜30,240円】。
\15000- 熱海温泉図彙
【判型】半紙本1冊。縦222粍。
【作者】岩瀬京山(山東京山・百樹・涼仙)編・序。岩瀬京水・渓斎英泉・歌川国安一世画。洛橋舎楓川書。
【年代等】文政13年7月作・自序。天保3年秋刊。[江戸]山口屋藤兵衛板。
【備考】分類「地誌」。江戸の戯作者・山東京山が、熱海温泉に入湯した時の見聞をもとにして書き上げた名所案内記です。熱海とその周辺の絵入り地誌と言うこともできます。山東京山(1769−1858)は、やはり戯作者・絵師として著名な山東京伝(1761−1816)の弟で、本名を岩瀬百樹(モモキ)、字は鉄梅、涼仙・覧山などとも号しました。漢学や書を学び、一時は丹波ささやま篠山藩(兵庫県)青山氏に仕えた時代もありましたが、8年ほどで青山氏のもとを去り、篆刻を生業としながら、数々の作品を発表しました。文政13年(1830)年7月8日、腕の痛みと打ち身を癒すため、この年62歳の山東京山は、子の京水を伴って江戸京橋を出立しました。天気には恵まれましたが、無理をせず、普通は小田原宿まで2日間の行程を3日かけて歩きました。ここから熱海まではおよそ7里(約28q)。京山は山道を駕籠に揺られ、熱海温泉渡辺彦左衛門の旅宿に到着しました。熱海には温泉を引いて湯場(浴室)を作り、旅人を宿泊させる客屋が27軒ありましたが、京山が訪れたときには休業中の店もあり、21軒の名前が記されています。宿泊の形態としては食事付と自炊の別があり、食事付の場合の料金は、現在のお金に換算すると、一人あたり1週間で1万5000円程度、そのほか入湯料として2000円が必要だったようです。入浴法について京山は、「第1日目は朝夕の2度入浴。あまり熱くない方が良く、入浴の時にはまず顔、そして体に湯をかけてから湯に入る。痛むところがある人はその場所を揉み、温まったところで湯から出て体をさまし、再びざっと湯に入る。第2日から4日目にかけては食前に3度、5日目からは昼4度、夜2度の6回入浴する。7日間を一回りとし、最初の一回りで病を治し、次の一回りで体を健やかにする」と記しています。京山がこの通りの入浴をしたかはわかりませんが、彼はここに2週間滞在しました。京山は、熱海滞在中にこの『熱海温泉図彙』を執筆しました。序文の日付が7月20日となっていますので、京山はこの書をわずか10日程度で書き上げたことになります。また京山は、熱海に湯治に行くというと豪奢で、遊山と思われがちであるけれども、費用も低額であるから、病める人は医者にかかる費用を省いてこの熱海温泉に入浴し、長命を楽しむのがよいであろう、と記しています。そして、熱海温泉は世間に知られているけれども、その効能を細かに紹介したものがなかったので、「編者の老婆心」からこの書を出版することとした、と結んでいます(静岡県立中央図書館HP)。熱海温泉は、奈良時代に万巻上人(まんがんしょうにん)によって発見されたと伝わっている温泉です。慶長9年、1604年、時の権力者である徳川家康が息子であり後の尾張家の始祖義直(よしなお)、紀伊家の始祖頼宣(よりのぶ)を連れ、湯治に訪れたこともあって、大名や商人がこぞって訪れるようになります。文政13年、1830年、江戸時代後期の戯作者として知られる山東京山(さんとうきょうざん)が息子の京水(きょうすい)を伴って、三廻り程の湯治に出かけます。三廻りとは7日を1周期として、それを3回繰り返すという、湯治としては基本的な入浴法です。その際の、江戸から熱海温泉への道のり、来由、功能、浴法、昼夜に三度沸くという湯潮、熱海七湯(野中(のなか)の湯、清左衛門(せいざえもん)の湯、平左衛門(へいざえもん)の湯、水湯、風呂の湯、左次郎(さじろう)の湯、河原の湯)、周辺の名所、土産物、旅店などについて、投宿先で記した案内記です。挿絵は当時15歳の京水がその大半を描いていますが、そのほかには渓斎英泉(けいさいえいせん)、歌川国安(うたがわくにやす)が描いています(岩瀬文庫HP)。
★原装・題簽付・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、16,000円(小虫)〜27,000円(題簽付、小虫)】。
\10000- 風流寄物語[風流新奇物語]
【判型】半紙本1冊。縦236粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期書。
【備考】分類「実録・雑記」。文政期の各地における特筆すべき事件や奇談などを記録した書。主な記事は、「豆州田方郡田代村(現・静岡県函南町)における田畑崩落一件(文政11年3〜9月)」「越前国大野郡勝山(現・福井県勝山市)における神木伐採一件(文政11年9月カ)」「百姓源助倅宇市十八歳による安兵衛四十二歳殺人一件(申年(文政7年カ)6月)」「御大礼ニ付、津軽越中守懐相用候一件(賄賂事件)」「津軽家之事(「呉服太物類大安売披露(文政10年4月)」「忠臣蔵九段目」「五大力」「津軽家懐ニ乗たるに三角之法■■」「輿の痛ミ薬、逼塞丸」「馬尾さんげ」「女町芸者手まりうた」「懐之痛之薬、逼塞丸」等の風刺記事)」「越後国長岡地震被害状況(文政11年11月12日、文政大地震(三条地震))」「敵討届ヶ書之写(文政3年8月、小田原城主大久保加賀守家来、寺社奉行宛)」ほか。西岡陽子「都市祭礼における風流の一側面―”つくりもの”の場合―」(大阪芸術大学紀要「藝術24」)は、「風流の精神は新奇なもの、人目を驚かすものをつねに創造する所にある」と述べているが、まさにそれを物語るような書名を持つ稀書。
★原装・状態良好。記名なし(江戸期の記名あり)・蔵書印なし。稀書(他に所蔵なし(国文学研究資料館DB))。
\3500- 古易占病軌範[占病軌範]
【判型】半紙本2巻2冊。縦222粍。
【作者】井上鶴洲(主殿・教親ノリチカ・鶴沙)作・序。井上観国(孟光)校。
【年代等】文化9年10月、関重秀序。文化13年6月、佐和世魚(華谷)序。文化13年7月自序。文化13年夏、井上鴻斎(亮重)凡例。文化13年4月、木場好古附言。文政14年5月、井上観国跋。文政2年8月刊。[大阪]藤屋得兵衛ほか板。
【備考】分類「医学」。附言にあるように「周易ノ卦爻彖象(ケコウタンショウ)ヲ以病候ノ大略」を判断するための易書。見返に「此書ハ六十四卦、三百八十四爻ノ変ニ通ジ、卦毎ニ病症ヲ断ジ、並ニ病原ヲ糺シ、伝経ヲ探リ、生死・吉凶・時日ヲ察シ、カツ占筮ニ及ビ、医家ノ迷疑ヲ醒悟セシムルノ書ナリ」と記す。
★原装・題簽付・美本。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2,000円(破損、題簽欠)〜8,000円】。
\6500- 俗説辨[本朝俗説辨]
【判型】半紙本7巻合2冊。縦225粍。
【作者】井沢長秀(亨斎キョウサイ・蟠竜子・井沢蟠竜)作。
【年代等】宝永4年、竹塢散人序。宝永4年春自跋・刊。[京都]茨木多左衛門(柳枝軒)板。
【備考】分類「雑記・考証」。1巻「神祇」、2巻「天子・后妃」、3巻「公卿」、4-5巻「士庶」、6巻「婦女」、7巻「僧」に分けて、種々の説話、巷説、俗信・伝説等を集めて考証を加えた書。目次に従えば、1巻「神祇」は、「天照太神宮を大日如来といひ、あるひは呉の泰伯といふ説、并びに神璽の説」から「大黒は天竺の神といひ、蛭子を蛭子と祀る説」までの19項、2巻「天子・后妃」は、「応神天皇尾籠とありし説」から「南朝の准后廉子追出せられ、尊氏の許におはして高師直に御名たちける説」までの12項、3巻「公卿」は、「大織冠鎌足蜑女を頼みて宝珠を取かへす説」から「蝉丸は延喜帝第四宮にて盲目といふ説」までの8項、4巻「士庶」は、「浦嶋子蓬莱にいたり、三百四十余年を経て帰る説」から「鎌倉権五郎鳥の海の弥三郎に眼を射られ、答の矢を射返す説」までの8項、5巻「士庶」は、「鎮西八郎為朝竜宮城に行説」から「飛騨工匠(ヒダノタクミ)が説」までの9項、6巻「婦女」は、「松浦佐用姫望夫石となる説」から「花の本をだまきの説」までの8項、7巻「僧」は、「百済(ハクサイ)の僧日羅来朝の説」から「西行法師普賢菩薩を拝する説」までの9項の合計73項を収録する。
★原装・題簽替え(手書)・状態並み(小虫)。江戸期と思われる記名・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、7巻揃合本1冊が、21,600円】。
\16000- 農具便利論(明治初年)
【判型】半紙本3巻3冊。縦220粍。
【作者】大蔵永常(黄葉園)作・序。横川陶山画。丹羽桃渓校。
【年代等】文化14年、南畝跋。文政5年2月、広瀬典序。文政5年8月自序・初刊([大阪]河内屋源七郎板)。明治初年後印。[大阪]青木恒三郎(嵩山堂)板。
【備考】分類「農業」。農業技術書。著者は大蔵永常(おおくらながつね)。1822年(文政5)刊。上中下三巻よりなる。上巻は、自序、総論に続いて、鍬(くわ)、鋤(すき)、代掻(しろか)き用具、熊手(くまで)、除草用鍬などについて、使用の便利だけではなく、仕様書をみればその農具をつくることが可能なほど詳細な記述がある。それに続いて、夏の干魃(かんばつ)のとき井戸から水を引く法とか、小農具に触れている。中巻はやや個別の農具、たとえば培土用具から、イモ植車、あるいは地下足袋(じかたび)風のくふうや、畜力犂(すき)、人力犂その他が記されており、とくに千歯扱(せんばこき)などを紹介して、農民が新しい道具を受け入れることを強調している。下巻は、やや大掛りな揚水機の紹介だが、ここではオランダ製の揚水機まで説明している。これらはそれを使っている風景まであって、それが広く読まれる原因ともなっている(コトバンク)。農具の有する重要性に鑑み 我国において畿内地方の農具の進歩せることを述べ 農業生産 特に商品作物の栽培に鋤鍬のみならず各々の地質 作物の種類に従ひ適切な器具の使用が急務であることを論ずる 汎く諸国に及ぶ観察の精密さと図の正確さをもって 前代の農業技術の実態を伝へ大きな意義を有する(日本科学古典全書)。
★原装・題簽付・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明治板下巻1冊(傷み本)が、7000円】。
\7000- 農具便利論(明治初年・2冊)
【判型】半紙本3巻3冊中の2冊(中巻欠)。縦220粍。
【作者】大蔵永常(黄葉園)作・序。横川陶山画。丹羽桃渓校。
【年代等】文化14年、南畝跋。文政5年2月、広瀬典序。文政5年8月自序・初刊([大阪]河内屋源七郎板)。明治初年後印。[大阪]前川源七郎(前川文栄堂)板。
【備考】分類「農業」。農業技術書。著者は大蔵永常(おおくらながつね)。1822年(文政5)刊。上中下三巻よりなる。上巻は、自序、総論に続いて、鍬(くわ)、鋤(すき)、代掻(しろか)き用具、熊手(くまで)、除草用鍬などについて、使用の便利だけではなく、仕様書をみればその農具をつくることが可能なほど詳細な記述がある。それに続いて、夏の干魃(かんばつ)のとき井戸から水を引く法とか、小農具に触れている。中巻はやや個別の農具、たとえば培土用具から、イモ植車、あるいは地下足袋(じかたび)風のくふうや、畜力犂(すき)、人力犂その他が記されており、とくに千歯扱(せんばこき)などを紹介して、農民が新しい道具を受け入れることを強調している。下巻は、やや大掛りな揚水機の紹介だが、ここではオランダ製の揚水機まで説明している。これらはそれを使っている風景まであって、それが広く読まれる原因ともなっている(コトバンク)。農具の有する重要性に鑑み 我国において畿内地方の農具の進歩せることを述べ 農業生産 特に商品作物の栽培に鋤鍬のみならず各々の地質 作物の種類に従ひ適切な器具の使用が急務であることを論ずる 汎く諸国に及ぶ観察の精密さと図の正確さをもって 前代の農業技術の実態を伝へ大きな意義を有する(日本科学古典全書)。
★原装・題簽付(上巻のみ存、下巻欠)・状態並み。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明治板下巻1冊(傷み本)が、7000円】。
\20000- 君子訓(天保13年初板3冊・筑前板)
【判型】半紙本3巻3冊。縦230粍。
【作者】貝原益軒(久兵衛・篤信・損軒)作。
【年代等】元禄16年作。天保10年10月、月形質(鷦\・君璞)跋。天保12年閏1冊、林培斎(\・用韜・\宇テイウ)序。天保13年5月(至日)、江藤良東跋。天保13年7月刊。[筑前夜須郡曽根田村]佐藤藤右衛門板。
【備考】分類「儒学・教訓」。治民経済の道を論じた書。自序に「公侯大人の見聞に富める人のために記すにはあらず、只一村を治むる小吏、一郡を預かる代官のうちに、古の道に志ありて、経史を見聞するに便なき人のため」に記したとあるが、主として経史を引用して、平易に経済の道、民を治める法、古の道を述べたもので、その太平の世に生をうけたことを感謝しつつ、なぜ、そのような太平の世となったか、恵みの原因を追求し、それに報いるよう努力すべきことを説く(「日本思想史文献解題」参照)。なお、本書の初刊は天保13年8月板(夜須郡曽根田村・佐藤藤右衛門蔵板)で、天保14年板とは全くの異板であり、「数村の大庄屋をつとめた佐藤藤右衛門が天保十年(1839)頃、未刊の益軒著作「君子訓」の写本数本の校訂を月形質に依頼し、更に当時江戸の林家に入門していた筑人江藤良東(えとう・りょうとう)を介して林培斎(はやし・ばいさい)の序を乞い、久留米の彫師中沢嘉右衛門に板刻させて刊行した私版の一つ」で、「村主、村役人などといった人々の為の訓えを述べたもの。所謂益軒十訓の内の一書である。益軒著述の多くがその生前京都の茨城氏(柳枝軒)などの大書肆から刊行されているのと違って、本書は筑前の一庄屋の手で、 しかも久留米の彫師を起用して田舎版として刊行された所に、大きな意義があり、更に本書は田舎版の通例に似ず、彫り、摺り共に見事な出来栄えを示している」(福岡大学HP)。
★原装・題簽付・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、15,000円(写本)〜20,000円(天保14年板、中・下巻の端本2冊)】。
\5000- 〈本心開悟〉破莞莚(ヤブレゴザ)[本心開悟破莞莚]
【判型】半紙本3冊(全5冊中の3冊*3・4上巻の2冊欠)。縦226粍。
【作者】甘涎斎(カンゼンサイ)作・序。
【年代等】安永10年1月、是道子序。安永10年1月刊。[京都]藤屋新兵衛板。
【備考】分類「滑稽本・心学」。本心のありようを平易に諭した滑稽本で、通俗的な心学書の一種。1巻目次によれば、1巻に「負悋(マケオシミ)之心法」「吝嗇(シワンボ)之本心」、2巻に「放屁之本心」「野楽之本心」、3巻に「高慢之開悟」「無我之禅法」、4巻に「乞食之問答」「高慢之生霊」の8話を載せ、各巻に数葉の挿絵を載せる。例えば、1巻の「吝之本心」では、「石田家の斉家論にかいてある倹約第一につゝしむと、我利欲の深から門に乞食が立ても、あまり物一ッやらず…」のように心学書にも触れる。また、4巻下では、2人の乞食の前に忽然と現れた天狗との問答を通じて、高慢・我慢から我が生じ、慢心が止めば我はたちまち消えること、同様に、三毒がやめば鬼も地獄も無くなること、己が本心と思うことは既に慢心であることなどを順々に諭し、乞食が真の本心に気づき始めたところで天狗が消え失せ、虚空に響く天狗の言葉を通じて「本心」を知るには、我が身が無いことを知るべきこと、「身も心も虚空も悉くなき所が一心の躰なり、是を本心とも、真心とも、唯識とも、阿字とも、真如とも、仏性ともいふなり」などと本心の核心を説いて結ぶ。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵2カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2巻1冊(本心開梧 破莞筵)が、3,150円】。
\8500- 立花訓蒙図彙(不揃4冊*2冊欠)
【判型】半紙本4冊(全6巻中の1・3・4・6巻*2・5巻2冊欠)。縦225粍。
【作者】藤立編カ・序
【年代等】元禄8年9月、藤立序。元禄9年1月初刊。[大阪]万屋彦太郎板。
【備考】分類「花道」。日本最初の挿絵入り百科事典である『訓蒙図彙』にならって編集した花道書。
★原装・題簽一部存(破損)・状態並み(表紙やや痛み、本文小虫)良好。記名なし・蔵書印なし。比較的稀書。刊本の所蔵先は10カ所未満(国文学研究資料館DB)。
\45000- 大和本草[大倭本草・大和本草綱目](宝暦11年板)
【判型】半紙本16巻付録2巻諸品図3巻10冊。縦216粍。
【作者】貝原篤信(益軒)編・序。
【年代等】宝永5年4月、鶴原韜序。宝永5年4月(芒種日)自序。本編:宝永6年8月刊。[京都]永田調兵衛板(16巻末尾)。附録・諸品図:正徳5年1月刊。[京都]永田調兵衛板(諸品図下巻末尾)。
【備考】分類「本草」。『大和本草』本編16巻は宝永6年刊。附録と諸品図は正徳5年刊。分類は『本草綱目』に準拠するが、個々の選択・解説等は独自の見解で統一し、平易な和文で解説する。動植物等の本質を究めて「物理之学」に到達することを期したもので、博物・名物・物産学の嚆矢とされ、後世への影響も大きい。『本朝食鑑』の影響が見られる(「日本古典文学大辞典」参照)。『大和本草』(やまとほんぞう)は貝原益軒が編纂した本草書である。1709年(宝永7年)に刊行された。明治時代に生物学や農学の教本が西洋から輸入されるまでは日本史上最高峰の生物学書であり農学書である。現在、江戸時代までの生物学書や農学書の資料は大和本草以外は残っておらず、当時の日本独自の生物学や農学を知る上において第一級の資料である。益軒は『本草綱目』の分類方法をもとに独自の分類を考案し編纂、収載された品目は1,362種、本編16巻に付録2巻、図譜3巻、計21巻。薬用植物(動物、鉱物も含)以外にも、農産物や無用の雑草も収載されている。また「大和本草」は古典に記載された物の実体を確定する名物学的側面も持っている。本来の本草学とは薬用植物を扱う学問であるが、この大和本草に於いて日本の本草学は博物学に拡大された。これらは益軒が本草学にとどまらず農学、儒学、和漢の古典など多数の学問に通じていたからこそ出来たことでもある。「大和本草」には漢名の無い品目も多数収載されている。益軒以前の日本の本草学は「本草綱目」を分析する文献学であった。他の学者は漢名のない日本独自の物は無視して取り上げない、あるいは無理に当てはめるというようなことをしたが益軒はそれをしなかった。また、図版を多く用いることで理解を助ける、仮名が多く使われていることも当時の学問書としては異例のことである。これは益軒が学問を真に世の人の役に立つものにしたいという思いの現れである。益軒は自ら観察・検証することを基本とした。この後日本の本草学は文献学から脱皮し、自らの足で歩き植物を発見・採取する本草学者が現れるようになった(Wikipedia参照)。
★原装・題簽付(第1冊のみ題簽欠)・状態概ね良好(うち2冊はやや汚損または小虫、9巻に1丁補写)。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、120,000円(宝永板、原装)〜311,040円(宝永板10冊本・小虫痛み)】。
\3500- 闇雲愚抄
【判型】小本6巻付録1巻1冊。縦138粍。
【作者】畑金鶏(赤松秀竜ヒデトキ・道雲・奇々羅金鶏)編・跋。
【年代等】寛政3年作・自跋。寛政12年、瑞玉堂序・初刊。文化13年11月補刻。[江戸]北島長四郎ほか板。
【備考】分類「狂歌」。実作の際の手引書ともいうべき書で、春・夏・秋・冬・恋・雑に分け、それぞれに詠ずべき景物を記す。また、その一つ一つに四方赤良(大田南畝)・唐衣橘洲・朱楽菅江・元木網・宿屋飯盛(石川雅望)・鹿都部真顔・白鯉館(木室)卯雲・平秩東作・大屋裏住・頭光・馬場(銭屋)金埒ら当代の代表的作者を始め約40名の狂歌を、その作例として記している。天明狂歌の特質・傾向を知る上で格好の資料で、付録の「狂歌の来由」とともに価値ある書である(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3,000円(天保板、拵え題簽)〜12,000円(文化板)】。
\1000- 実用文字のくづし方(大正10年)
【判型】小本1冊。縦152粍。
【作者】春花山人(小宮水心)編。玉木愛石書。
【年代等】大正5年9月、文明堂主人序。大正10年12月刊。[大阪]立川文明堂板。
【備考】分類「字典」。一部活版の銅版和装本。巻頭に索引を付す。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。
\2500- 古方分量考(立花貞庵)
【判型】縦長小本1冊。縦168粍。
【作者】立花貞庵作・序。
【年代等】寛政5年1月自序。寛政5年4月初刊。寛政7年9月求板。[大阪]柳原喜兵衛ほか板。
【備考】分類「薬物」。後漢の医者、張仲景の薬方は吉益東洞の「国秤」による換算により極めて実用的になったが、世間に広まる機会が少なく、これを憂えた作者が上木を企図した薬方書。目次によれば、桂枝湯から蛇床子散までの合計196方を収録。
★原装・題簽欠・状態並み・表紙痛み。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3,500円(寛政板、題簽欠・角痛み)〜10,500円(安政板)】。
\4000- 〈清明〉通変亀鑒
【判型】縦長小本1冊。縦159粍。
【作者】万年主人作・序。
【年代等】宝暦13年序。明和2年2月刊。[大阪]塩屋佐吉、藤屋(浅野)弥兵衛板。
【備考】分類「占卜」。巻末広告に「占ヲタノム人ニ六十四枚ノ小札ヲワタシ、ソノコトヲ問ズシテソノ心ニノゾムコトヲ明察シ吉凶ヲ定ム」とある。
★原装・題簽付・表紙やや摩滅、本文美(ただし本文中1カ所墨書きあり)。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5,000円(明和板、題簽欠)〜28,000円(明和板)】。
\5000- 〈新撰〉大和詞大成[大和歌詞](寛政4年)
【判型】小本1冊。縦159粍。
【作者】やみのよすけ序。
【年代等】寛政4年6月再刊。[江戸]西村屋与八板(永寿堂*元祖:西村屋伝兵衛)。
【備考】分類「語彙」。和歌や俳諧に多用される雅語や歌語を集めてイロハ順に並べ、各語に簡単な解説を施した簡易な雅語辞典。所々に挿絵を施し、巻末に「恋の詞付合」(52語)と「世話字撰集」(約350語)を付す。
★原装・題簽付・美本。記名なし。江戸期の蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8,800円(寛政板)〜16,200円(寛政板)】。
\6000- 教訓行平鍋[教訓ゆき平なべ]
【判型】小本1冊。縦157粍。
【作者】谷東助作。山崎普山(芙山・杏扉・不山・青陽堂・釣鯤坊)序。
【年代等】寛政9年1月、幻幻子序。寛政9年1月、法眼普山序。寛政9年4月刊。[大阪]敦賀屋九兵衛板。
【備考】分類「教訓」。表紙見返に「行ひ平なれば家やはらぎ、熟するあんばいをしるす」とあるように(書名の「行平」の由来)、一家を構成するそれぞれの立場の心得を、料理の塩梅に譬えつつ述べた小本の教訓書。まず「塩梅の大意」で、料理は切り方も大事だが、全体の風味を調和させるのは塩梅一つで決まるとし、続く「塩梅の大法」で、銘々が持ち前を守る塩梅の重要性を説いたうえで、「主人のあんばい」「妻女のあんばい」「男子(息子)のあんばい」「女子(娘)のあんばい」「隠居の塩梅」「従者(家来)のあんばい」までを記す。挿絵数葉を挟む。『享保以後大阪出版書籍目録』によれば、本書は寛政9年4月に「新板発行申出」がなされた。作者は、筑前家中の谷東助で、板元は本書の刊記通りの[大阪]敦賀屋九兵衛。
★原装・題簽欠・状態並み(表紙痛み・本文小虫補修)。稀書(全国に所蔵1カ所(国文学研究資料館DB)だが、所蔵先「雲泉」は現在散逸のため実質的に所蔵先皆無)。記名なし・蔵書印なし。
\5500- 茶人花押薮[古今茶人花押薮]・続茶人花押薮(正・続2冊)
【判型】縦長小本2冊。順に縦146・152粍。
【作者】正編:不明。続編:河津蓬莱編。古筆了意校。
【年代等】正編:延享3年、素濤序。延享3年11月刊([大阪]人見理兵衛ほか原板)。江戸後期後印。[大阪]荒木佐兵衛板。続編:享和3年6月、蓬莱山白居士凡例。享和3年1月刊記。文化2年冬序・刊。[大阪]今津屋辰三郎ほか板。
【備考】分類「茶道」。古今の著名な茶人の花押を集めた書。正編は、源義政・平信長・豊臣秀吉以下、千宗守までの茶人80人の花押を掲げ、末尾に「花押未可考者」の一覧と「杭茶記」を載せる。続編は、足利義正・堯然法親王・慈胤法親王以下、多田宗掬までの125人の花押を集録する。正続とも、花押とともに若干の略歴を記す。
★原装・題簽付(続編は書袋か)・状態良好。正編に江戸期の記名あり。続編に蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、正編が、3,000円〜3,090円。続編が、3,200円〜6,300円】。
\5000- 巻懐食鏡(明和3年)
【判型】縦長小本1冊。縦171粍。
【作者】香月牛山(啓益・則真ノリマサ・貞庵)作。
【年代等】正徳6年2月自序。正徳6年4月、松岡恕庵(成章)序・初刊。明和3年9月再刊。[京都]田中庄兵衛板。
【備考】分類「本草・医学」。食物の特性や能毒(効能・禁忌)などについて、数多くの本草書や医学書を参照しつつ、穀類(28種)・穀類附録(3種)・造醸類(36種)・菜類(100種)・菌類(5種)・漢字未詳菌類(16種)・魚類(54種)・漢字未詳魚類(25種)・調理之魚類(7種)・介類(20種)・漢字未詳介類(6種)・諸禽類(35種)・漢字未詳鳥類(11種)・諸獣類(20種)・水類(2種)・諸果類(44種)・漢字未詳果類(5種)・\類(16種)に分類して、それぞれ、「気味」「主治」「禁忌」について説明した本草書。巻末に附録として「煙艸」「茶」「千歳\(アマチャ)」3種、「妊娠婦人食忌」(10種)と、灸法全般を詳述した「巻懐灸鏡」を載せる。
★原装・題簽欠・状態良好(表紙疲れ、本文は概ね良好)。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3,000円(虫損酷し)〜30,000円】。
\14000- 風来六々部集[風来六部集](前後2編4冊)
【判型】小本前後2編4巻4冊。縦152粍。
【作者】風来山人(平賀源内・悟道軒・天竺老人)作・序。森島中良(森羅万象)編・序。仮塚春武画。
【年代等】前編:明和5年2月跋。明和5年3月自序。安永9年5月、森羅万象序。後編:安永3年7月自跋。安永3年7月、無名子跋。安永7年9月自序。天明3年1月、喜三二序。寛政10年跋。明治初年後印。刊行者不明。
【備考】分類「戯文」。前編―放屁論・同後編・痿陰(ナエマラ)隠逸伝・力婦伝・蛇蛻青大通・於千代之伝、後編―飛だ噂の評・天狗髑髏鑒定縁起(テングシャレコウベカンテイエンギ)・里のをだまき評・飛花落葉・菩提樹之辨・細見嗚呼お江戸の序を収録。源内が生前刊行した小冊子6編を収録。いわゆる「平賀ぶり」と言われる諷刺と憤慨と洒落を示す狂文集で、源内の奇才をよく表している(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付・並本(表紙一部シミ、本文は概ね良好)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸板4冊揃いが、25,000円〜64,800円】。
\1000- 唐詩選[李于鱗唐詩選](天明7年)
【判型】小本7巻1冊。縦158粍。
【作者】(明)李攀龍(于鱗・滄溟)編(仮託)・序。服部南郭(元喬ゲンキョウ・モトタカ)校。荻生徂徠(物茂卿)跋。
【年代等】天明7年1月刊。[江戸]小林新兵衛(嵩山房)板。
【備考】分類「漢詩」。中国の唐詩選集。明の李攀龍 (りはんりょう) の編と伝えられる。7巻。成立年未詳。唐代の詩人 128人の詩 465首を選び,詩体別にまとめたもの。盛唐詩に重点がおかれ,中,晩唐詩がきわめて少い。編者については疑問が多く,明末に編集され,李攀龍の名を冠したと考えられる。明末には袁宏道,唐汝詢らの評注本なども刊行され,作詩の模範として大いに読まれたが,清朝に入って格調説が衰えるにつれ,ほとんど顧みられなくなった。しかし日本では荻生徂徠,服部南郭らが推称したため本国をしのぐ流行をみせ,おびただしい数の注釈書が出され,現在でも唐詩の代表的選集として広く読まれている(コトバンク)。
★原装・題簽欠・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2,500円】。
\3000- 〈天野皎著〉体操図解
【判型】横本1冊。縦111粍。
【作者】天野皎作。
【年代等】明治6年6月凡例。明治7年11月刊。[東京]長野亀七ほか板。
【備考】分類「近代教育」。第1「直立整頓」から第40「全身直立回転」までの40種類の体操を図解した指導書。各体操の動作を号令毎に説明し、1体操につき各1図を掲げる。体操の掲載順は一連の流れになっており、また、回数をそれぞれ平均的な12回を目安とする。その他、実際の指導にあたっての心得若干を巻頭の例言に記す。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書の「改正小學入門便覧、附軆操圖解」(明治8年)が、5,660円、「新選體操圖解」(明治8年)が、126,000円】。
\5500- 大寄噺の尻馬(5編*中本・月亭生瀬)
【判型】中本1冊。縦173粍。
【作者】月亭生瀬(ツキテイイクセ)編。知足館松旭(友鳴松旭和トモナリショウキョクワ)書・画。長谷川実信画(口絵)
【年代等】江戸後期刊。[大阪]本屋安兵衛(松栄堂)板。
【備考】分類「咄本」。国文学研究資料館DBによれば、『大寄噺の尻馬』は第6編まで刊行。5編には、「男女太平記」(上・下)、「からだ大合戦」(上・下)、「好色後日談」(上・下)、「〈さかな青物〉大がつせん」(上・下)、「はなしくらべ」、「ころばし経」(上・下)、「花づくしばなし」、「笑ひぶくろ」、「地震ちよぼくれ」の9編を収録。
★改装・題簽欠・状態良好・口絵色刷。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書の半紙本3冊揃いが、120,000円。中本1冊が、25,000円】。
\2000- 古易察病伝(明治初年)
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】便道作・序。田中谷水・鹹量凡例。
【年代等】寛政10年7月、金竜序。寛政10年6月自序・刊。明治初年後印。[大阪]前川善兵衛板。
【備考】分類「占卜」。病気の原因や症状等を易の卦爻によって占うための書。見返しに「今、易ノ卦爻(カッコウ)ニヨツテ病因・病症ヲ暁(サト)ラシメ、遂ニ治療ノ要\(ヨウヤク)ヲ得サシム。マコトニ済生憫民(サイセイビンミン)ノ秘冊ナル哉」とあり、巻末広告で「毎卦六爻ニ分チ、病症・脈伏・五臓ノ虚実、自体ノヨウダイマデ悉ク卦象ヲアラハシ、病(ヤム)トコロノ判断ヲモラサズシラシム」と紹介する。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1,296円(虫損・綴じ壊れ)〜9,180円(寛政板、題簽欠)】。
\800- 啓蒙知恵乃環(人巻)
【判型】中本1冊(全3巻中)。縦181粍。
【作者】瓜生寅(ウリュウハジメ・瓜生・三寅サンイン・瓜生於菟子オトジ)作。
【年代等】明治5年10月刊。[東京]和泉屋吉兵衛板。
【備考】分類「近代教育」。本巻には、第18篇「国体論」から第23篇「死亡の論」までを収録。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3冊揃いが、3,900円〜15,000円。端本1冊が、1,000円(題簽欠)〜2,500円】。
\800- 江城日誌(第14号慶応4年5〜6月)
【判型】中本1冊。縦174粍。
【作者】明治政府編・刊。
【年代等】慶応4年刊。官板。[江戸]和泉屋市兵衛売出。
【備考】分類「日誌・記録」。新政府が佐幕派の新聞に対抗して発行した日誌の一つで、現在の「官報」の前身。各種布告類などを収録する。『江城日誌』 は江戸に入城した大総督府および江戸鎮台の公報で、前篇および第1〜15号の全16冊。『江城日誌』 には江戸版と京都版があるが、本書は江戸板。慶応4年6月の太政官布告から、明治2年2月の「新聞紙印行条例」発布までちょうど8か月間、暗黒時代の江戸においては官版日誌類のみが公に報道機関の役割をつとめていた。第14号には、慶応4年5月、「小田原出張軍監ヨリ之伺書ヘ附札之写」から、同年6月「小田原ヨリ届之写」までを収録。
★原装・刷外題・美本。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、全16号揃が86,400。15冊が、15,750円〜75,600円。端本1冊が、2,060円など】。
\3000- 大通人好記(稀書複製会)
【判型】中本1冊。縦粍。
【作者】在原持麿(アリハラノモチマル)作・序。山田清作編。
【年代等】安永9年1月序・刊。[江戸]蔦屋重三郎板の複製。昭和6年複製。[東京]米山堂板。
【備考】分類「洒落本」。稀書複製会叢書第7期。所謂『塵劫記』をもじったパロディ。作者の正体は不明。明誠堂喜三二作、恋川春町画とする説もあるが、断定しがたい。内容は、近世の通俗和算書『塵劫記』のもじりを趣向とする。作者の序には、倹約のしかたをねんごろに示して貧乏人を富貴にする術を記すなどともっともらしいことを言うが、全て29条を『塵劫記』そのまま、あるいはもじって見出しをつけ、もっぱら形態を似せながら、町人生活一般を諧謔に満ちた文章で茶化している。もじり・見立ての技巧を流行の大通にこじつけた戯作である(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、複製本が、4,000円〜8,640円】。
\2000- 〈弘化新版〉ゆめはんじ[万物分類夢相手鑑]
【判型】中本1冊。縦178粍。
【作者】不明。
【年代等】弘化4年4月刊。[江戸]藤岡屋慶次郎板。
【備考】分類「占卜」。夢の吉凶判断について記した占卜書。見返に「あしきゆめをはらふ篆符護ふうの事」「百恠のあくむをはらふてんふうの事」「あしき夢をみて善事に転ずる事」の三つ呪いを掲げ、本文に、「夢に天文星のたぐひを見る事」「夢に雷・あめかぜ・いなづま等を見る事」「ゆめに山川・土石のるいを見る事」「夢に木竹草花のたぐひを見る事」「夢に古今人ぶつ・聖賢を見る事」「夢に身体・頭面・ひげ・かみとうを見る事」など29項に分けて夢の内容別の判断を簡潔に記す。
★原装・題簽付・状態良好(見返一部破損)。記名なし・蔵書印なし。
\1000- 〈新撰〉文語便覧[新撰文語便覧](前編)
【判型】中本1冊。縦177粍。
【作者】吉川丈太郎編。
【年代等】明治9年5月免許・刊。[甲府]内藤伝右衛門板。
【備考】分類「辞書」。漢文の作文用辞書。単語・短句類を、人品・交際・言語・性情・志操・政事・忠義・孝烈・毀誉・窮達・士官・隠逸・治乱・時勢・文学・戦闘・農商・野蛮・行旅・宴会・遊覧の21分類で掲げたもの。語句には所々割注を施す。
★原装・題簽欠・状態並み(一部わずかに汚損・小虫)。記名なし・蔵書印あり。
\5000- 〈韻鏡反切〉名判集成[〈鼇頭定本〉名判集成]
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】鶴峯戊申(ツルミネシゲノブ、烏四鶏赤頬(ウシケイセキキョウ))作・序。
【年代等】文政3年7月序。文政4年5月官許。文政5年7月刊。[大阪]藤屋定七ほか板。
【備考】分類「語学」。花押の規則や作り方を始め関連知識を一冊にまとめた辞典。「名諱(ナノリ)反切総論」「反切捷径(ハンセツチカミチ)」「五十連音〈附、五音を知る歌〉」「三十六字母」「四十三転韻字〈附、皈字例初心指導〉」「仮字切(カナガエシ)之例」「帰字の例〈附、反切諸礼〉」「古人名諱(ナノリ)反切、并ニ花押」「名諱反切之例〈附、字画配卦ノ伝ほか〉」「判形造作之例」「判形造作式〈附、七点ノ式〉」「積数并空穴吉凶之図」「名諱認様式」「花押(カキハン)認様式〈附、表包認様式〉」「五性名諱正逆反切配卦判形全列〈附、五性名乗頭字・同仮名頭字〉」「伊呂波分名乗字集」「用氏与仮名反切例(ウジトケミョウトトリアワセテハンセツスルレイ)」までの記事を掲げる。
★原装・題簽付・状態良好(表紙やや摩滅、本文美)。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4,320円(題簽欠、表紙痛み、虫損)〜12,000円(文政板、題簽欠)】。
\2000- タスケタマヘ考
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】原口針水(鬱潭)作。島地黙雷(縮堂)校。
【年代等】明治25年7月刊。[京都]顕道書院板。
【備考】分類「真宗」。再興上人の「愚鈍ノ衆生ヲシテ他力信心ヲ覚知シ易カラシムルノ教示」である「タスケタマヘ」について詳しく論じた書。
★原装・題簽付・美本。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4,000円(汚損)。「タノム」との2巻本は、2,500円〜8,100円】。
\1300- 万代大雑書懐宝暦(仮称)
【判型】中本1冊。縦180粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。
【備考】分類「暦占・便覧」。書名は柱と巻末広告による推定。
★原装・題簽欠・状態並み(表紙痛み・小虫・汚損)。厚冊本。多数絵入。記名なし・蔵書印なし。
\2500- 生花早満奈飛[生花早満奈比・生花早学・生花早まなび](初編)
【判型】中本1冊(全10冊中)。縦175粍。
【作者】暁鐘成(鶏鳴舎)編。一本亭魚鱗序。
【年代等】天保6年1月刊(初刊)。[大阪]伊丹屋善兵衛板。
【備考】分類「花道」。全10編10冊からなる大部な花道書。初編には「生花全体の図解、并、五備の姿ある事」「生花に用る言の事、并、生花の七難図解」「花器花留の名目図解」「四季草木の伝、并、新図三十瓶」「生花起原流々異説の解」「極秘伝生方心得十箇条」を収録。
★原装・題簽欠・状態並み。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、10編揃いが、85,000円。第4編1冊(端本)が、2,700円】。
\5000- 千鳥のあと[千鳥の跡]
【判型】中本1冊。縦185粍。
【作者】中臣親満(チカマロ・チカミツ・松園)作。小山田与清(オヤマダトモキヨ・高田与清・文儒フヒト)序。藤原彦麻呂(斎藤彦麿・小太郎・庄九郎・彦六郎・可怜・智明・宮川舎・葦仮庵・落陽花山人)跋。
【年代等】文政2年10月作。文政2年10月、大石千引(道和・貞見・伝兵衛・源左衛門・星盧・野迺舎)跋・刊。[江戸](須原屋佐助金花堂)板。
【備考】分類「歌学・書道」。和歌の兼題書体・詠草書体・懐紙書体・短冊書体に分けて書札礼等を記し、付録で、懐紙・短冊・色紙の寸法・作法等を補足する。
★原装・題簽欠・状態良好(数丁小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、16,000円】。
\1000- 西国三十三所順礼歌〈附、信濃国河中嶋善光寺御詠歌〉
【判型】中本1冊。縦175粍。
【作者】木戸登久(トク)書カ。
【年代等】江戸後期書。
【備考】分類「歌謡」。巻末に「信濃国河中嶋善光寺御詠歌」を付す。旧蔵者「木戸登久女」の署名あり。
★原装・題簽付・状態良好。江戸期と思われる記名・蔵書印あり。
\12000- 諸国温泉遊覧記(上州之部)
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】服部応賀(万亭)編。国利画。
【年代等】明治15年5月刊。[東京]長谷川忠兵衛板。
【備考】分類「地誌」。上野国の名湯である伊香保・草津温泉の案内記。まず「伊香保温泉」を紹介し、温泉全景図に続いて「温泉効能」「入浴法同じく服量(ノミカタ)」「温泉宿姓名」「名産」「東京ヨリ伊香保へ里程(ミチノリ)」「伊香保ヨリ諸方へ里程」「伊香保八景」「伊香保姫の伝」「五徳山水沢寺(図)」「伊香保の富士(図)」等を掲げる。続いて、上州草津温泉を同様に紹介する。なお、本書は「上州之部」の単行本だが、ほかに「相州之部」(箱根七湯・姥子温泉・湯河原温泉)や「豆州之部」(熱海温泉・伊豆山温泉・松原温泉・和田ノ温泉・修善寺温泉・土肥温泉等)の2編を合わせて3編1冊本も後に刊行されている。
★原装・題簽欠・状態良好・稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3編1冊本が、7万5000円。相州之部が31万1040円、上州之部が4万2000円など】。
\8000- 〈画入〉料理独稽古(一円斎)
【判型】中本1冊。縦168粍。
【作者】一円斎作。浦川一舟画。
【年代等】天保15年8月、戯坊芦笛序。天保15年5月刊。[大阪]堺屋定七ほか板。
【備考】分類「料理」。四季折々の各種膳部の料理献立や料理の秘訣などを記した書。「本膳膾之部」「同精進膾の部」「膾かけ酢」「本膳汁の部」「同精進汁の部」「同坪の部」「同精進坪の部」「四季香のもの」「本膳平の部」「同精進平の部」「四季附こみ二之汁」「〈魚類精進〉四季猪口附込」「四季附込茶わん類」「四季精進茶わん類」「四季だいびきもの」「四季精進台引」「四季すひもの附込」「四季精進味噌吸物」「硯うた蒲鉾之部」「魚そうめんるい」「鉢さかなるい」「焙ろくむし」「会席膾之部」「同汁之部」「同椀盛の部」「同焼ものの部」「同すまし吸ものの部」「同口取の部」「香のものゝ部」「四季魚るい硯ぶたの部」「四季精進すゞりぶたの部」等の献立に続いて、「料理三真の事」の心得、また、「極秘伝之部」と題して「魚せんべいの伝」「てり鰹の伝」「焼塩長せんの伝」など21項を記す。
★原装・刷表紙やや破損・裏表紙改装・本文は概ね良好(一部手擦れあり)。見返・序文・挿絵等色刷り。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、同名の類書(魚類精進当世料理・料理独稽古)が、21,600円〜32,400円】。
\6000- 測地新法[訓蒙測地新法](明治後期)
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】米国ジルレスピー原作。岡本則録抄訳
【年代等】明治後期刊。[大阪]青木嵩山堂(青木恒三郎)板。
【備考】分類「測量」。1891年刊、米国ジルレスピー著『レンド、ソルウィーイング』(陸地測量法の専門書)を抄訳した測量入門書。「測量の大意」「距離を計る法」「縮図を画くに用る器具」「平行線を画く法」「直角線を画く法」「距離の縮長を求むる法」「野地の測量」などについて多くの図解を交えて解説する。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、15,000円〜27,000円】。
\2500- 日本地銘鑑[日本地名鑑](松永堂板)
【判型】中本1冊。縦174粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]松永堂板。
【備考】分類「地誌」。前半に五畿七道の国別の石高・領主等の概要と主要名所を列挙し、後半に、東海道・中仙道・木曽路・日光道中・甲州道中、その他諸街道の里程・各種運賃等を記した簡易な道中記を収録した小冊子。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
\3500- 早道節用守[早道御守伝来](『黄表紙四十種』)
【判型】中本3巻1冊。縦180粍。
【作者】山東京伝(岩瀬田蔵・醒サムル・北尾政演・醒斎・山東庵主人)作・画。
【年代等】寛政元年刊([江戸]蔦屋重三郎板)。明治37年再刊。[大阪]鹿田静七(松雲堂)板。
【備考】分類「黄表紙」。江戸期の版木を用いて明治37年に再刊した『黄表紙四十種』の一つ。書名は『早引節用』に「早道の守り」をかけたもの。吉原おぎ屋の花おぎをめぐっての幸二郎・悪二郎の恋の争いから、悪二郎は役者大谷徳次の持っている早道の韋駄天の守りを盗む。それが徳次の僕損三の首にかかったため、損三は天竺霊鷲山まで飛んでゆく。釈迦が守の徳を示そうと、象の鼻にかけると、象はそのまま唐土の秦の始皇帝の表門まで走る。始皇帝は守の徳を聞いて、その守を持たせて通辞テレメンテイコを日本に派遣し、美女を求めさせる。テレメンテイコは吉原のおぎ屋の花おぎを身請けして、背負って守とともに唐土に帰る。花おぎは他の美女たちに見かえて帝に寵愛される。ある時、宴席で花おぎの盃のあいを誰もしないので、花おぎは日本の朋輩おぎ屋のにほてるに頼もうと、また守を持たせてテレメンテイコを日本にやる。悪二郎がその守を奪い、自身で唐土に渡り、花おぎを奪って逃げ出すところを見つかり、守を首にかけた花おぎだけが日本に帰り、隠居している幸二郎のもとへ来て、その女房になる。幸二郎は三千世界早飛脚の見世を出して大金を儲ける。以上の梗概は、安永6年中村座顔見世興行の初世桜田治助作『将門冠初雪(マサカドカムリノハツユキ)』で、越前の太郎役の大谷徳次が用いた韋駄天の守に趣向をかまえ、作者京伝の妻となった菊園が番頭女郎をしていた、扇屋の4代目花扇を中心にすえて、唐・天竺・日本とわたる奇想縦横の作品である(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。
\5500- 字形画譜[文字絵指南]
【判型】中本1冊。縦179粍。
【作者】佐藤茂佐(つるマムシ道人)画・序。
【年代等】明治13年4月、不賢逸人序。明治13年5月刊。[愛知県岡崎]伊藤小文司板。
【備考】分類「遊戯・絵画」。窓角亭雪麿作、江戸後期刊([江戸]文江堂板)『春の鴬』を模倣した文字絵手本。同書に酷似した画像を多く載せる。
★原装・題簽付・状態並み(のど余白部虫損)。記名・蔵書印あり。稀書(国文学研究資料館DBになし)。
\2500- 日用薬剤分量考
【判型】中本1冊。縦183粍。
【作者】森鼻宗次訳・編。
【年代等】明治6年1月編者凡例。明治6年5月刊。[大阪]松村九兵衛(文海堂)板。
【備考】分類「薬物」。編者が大坂医黌在学中に、日々扱う薬物・薬剤が数百種に及ぶことから、自らの備忘のため舶来医学書を参照して書きためたメモをもとに編集・上梓したもの。薬剤約540種をイロハ順に配列し、各薬剤の服量のみを記し、効能等には触れない。
★原装・題簽付・美本。記名あり・蔵書印なし。
\2500- 〈開化〉東京土産
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】松木平吉編。
【年代等】明治9年6月刊。刊行者不明(刊記破損)。
【備考】分類「地誌・近代教育」。明治初年の東京案内ならびに地理科教科書。「大日本往古の国号」「府県表」「太古神代」「人皇御歴代、今上天皇、並皇族」「御大祭日、並年中御祭日」「皇宮、並諸官省」「官等月給表」「号砲」「東京府管轄表」「警視庁」「東京大小区分町村数」「朱引内外区分、並戸数人口」「朱引内地所」「朱引外地所」「朱引内区務所」「朱引内鳶組人員」「郵便局」「電信局」「公園」「新聞社」「諸車概表」「劇場」「遊所貸座敷」「各所娼妓」「各所芸妓」「諸芸人」を収録する。簡易な東京案内だが、その中に盛り込まれた以上の事柄についての当時の認識がうかがえて興味深い。なお「朱引(しゅびき)」とは、江戸幕府が江戸の範囲を示すために使った用語であり、地図上に朱線で囲った地域として示されたことに由来する。 一般に「大江戸」として認識されているのが、この朱引の範囲であり、現在の山手線の周辺と隅田川東岸の下町地域(墨田区および江東区)を合わせた地域にほぼ一致する。「朱引」は1818年に初めて定められ、その呼称は明治時代に至るまで使われた(Wikipedia参照)。
★原装・題簽付・状態並み(表紙やや汚損・疲れ・刊記破損)。記名あり・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8,000円】。
\1000- 彦山権現誓助剱(下巻)
【判型】中本1冊(下巻*上下2巻か)。縦172粍。
【作者】長谷川実信画。
【年代等】明治初年刊。[大阪]富士政七板。
【備考】分類「合巻」。浄瑠璃や歌舞伎の題材で知られる時代物を扱った草双紙。女ながらも武道の達人である吉岡家の娘お園が、許婚いいなずけの毛谷村六助の助勢を得て父の敵京極内匠たくみを討つ物語。特に九段目の「毛谷村」の場が有名で上演数が多い。六助のモデルは宮本武蔵、内匠は佐々木小次郎といわれる(コトバンク参照)。
★色刷り表紙・刷外題・原装・状態良好。本文を含め全頁色刷り。記名なし・蔵書印なし。
\6000- 伊達黒白大評定[伊達厳秘録]
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。
【備考】分類「読本」。仙台藩の伊達騒動を題材にした読本。巻頭色刷口絵のほか、本文中に見開き挿絵10葉を載せる。伊達騒動は、江戸時代前期,仙台 (伊達) 藩に起った御家騒動。万治3 (1660) 年藩主伊達綱宗が所行の紊乱を理由に幕府から隠居を命じられ,2歳の亀千代 (のち綱村) が家督を相続した。伊達兵部宗勝が後見役となり,藩内の進歩派,原田甲斐と結んで実権を掌握。それに対し不満をもっていた保守派の有力者,伊達安芸と伊達式部宗倫の所領争いが起り,安芸は藩内の実情を幕府に注進した。寛文 11 (71) 年大老酒井雅楽頭 (うたのかみ) 忠清の屋敷で裁決が行われたが,安芸は甲斐に殺害され,甲斐は酒井家の家臣に斬られ,宗勝は処罰されて伊達家は安泰となった。この事件は講談や芝居に脚色され,一般に流布した。なかでも『伽羅 (めいぼく) 先代萩』は有名(コトバンク)。
★原装・色刷表紙・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、32,400円。某古書店で、18,000円】。
\6500- 心学浮世鏡
【判型】中本1冊。縦178粍。
【作者】万亭応賀(服部長狭ナガサ・服部応賀)作。渓斎英泉画。
【年代等】幕末〜明治初年刊。刊行者不明(刊記欠)。
【備考】分類「滑稽本」。弘化頃初刊『心学浮世目鏡』の中巻を抄出した改題本。「夢通路」「面白井」「妹虫」「鼻柱」「山之神」「貧の病」「人目の関」「七面堂」「閑鼓蒲鞭」「堪忍袋」「猿状」など種々の言葉のパロディと戯画を載せる。
★色刷り表紙・状態並み(表紙やや汚損、刊記=裏表紙欠)。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、万亭応賀作「心学浮世目鏡」が、91,800円】。
\4500- 風流俄一杯喜言[一杯喜言](二編)
【判型】中本1冊。縦168粍。
【作者】一花堂山水作・序。一瓢画。
【年代等】安政4年春刊。[大阪]河内屋清七ほか板。
【備考】分類「遊戯」。主に酒宴の余興の種本として著した戯作。俄(にわか)とは、江戸時代から明治時代にかけて、宴席や路上などで行われた即興の芝居。仁輪加、仁和歌、二和加などとも書く。またの名を茶番(ちゃばん)(Wikipedia参照)。「宝蔵へ忍び入り奪ひ取たる○○」という同様の台詞で語り始めて落ちを付けるもので、例えば冒頭では、障子戸付き衝立を宝蔵の出口に見立てて片足だけを出して、「宝蔵へ忍び入り奪ひ取たる此の一巻、是あさへあれば大願成就…」と語り、「デ、片足出ない(かたじけない)」と洒落て落ちとする。
★原装・色刷り表紙・本文淡彩刷り(2〜4色)・状態並み(表紙やや摩滅、本文ややシミ・疲れ)。記名なし・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵なし(国文学研究資料館DB))。
\4500- 大ざつしよ[大雑書]
【判型】中本1冊。縦187粍。
【作者】不明。
【年代等】安永9年刊。[江戸]西村屋与八板。
【備考】分類「暦占」。Wikipediaによれば、雑書(ざっしょ)とは、近代以前における各種の暦・占に関する書物の総称を指す。暦注などに記載された八卦・方位・干支・納音・十二直・星宿・七曜などに記載された吉凶や様々な禁忌をはじめとする各種暦占の解説が主である。陰陽道の書物の影響を強く受けて発達したと考えられている。『本朝書籍目録』には平安時代に賀茂家栄が『雑書』(『新書』とする伝本もある)を著したと伝えるが、現存最古のものは室町時代のものである。『日葡辞書』には「神官の与える厄日と吉日の書いてあるもの」と定義されている。江戸時代に入ると、大雑書(おおざっしょ)とも呼ばれる和文による大型本が刊行されるようになる。寛永9年(1632年)の年号が入っている『寛永九年版大ざつしよ』(国立国会図書館蔵)は大雑書の中でも最古のものである(*最古本は寛永8年板。往来物倶楽部デジタルアーカイブスに2種所収)。また、元禄年間頃から仏教の因果説に由来する三世相がほとんどの雑書に掲載されるようになった。寛永年間から雑書の刊行が盛んに行われるようになっていったが、対象となる読者層に合わせる形で、漢文・和文の文体や具注暦・仮名暦の解説などの違いがあった。特に貞享から元禄年間にかけては様々な分野の項目についての記事が増補されるようになり、日常生活から男女関係までの各種分野を扱った多数の雑書が刊行され、最盛期であった幕末には100種類以上が刊行された。この時期になると、雑書は暦占書としてだけではなく、百科事典的な役割を果たすようになっていった。
★原装・題簽付・状態良好(表紙やや傷み、本文美)。比較的古い版。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円〜円】。
\3500- 〈三国幽眠著述〉古事記略解附録
【判型】中本1冊。縦183粍。
【作者】三国幽眠作。
【年代等】明治7年10月刊。[京都]若林茂七ほか板。
【備考】分類「国学」。明治8年刊『〈三国幽眠略解〉古事記』3巻の附録として編まれたもので、同書の索引も付す。内容は、神代から舒明天皇までの系図「神皇略系」。
★原装・題簽付・美本・書袋付。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4,200円】。
\9000- 日本百将伝[新刻百将伝]
【判型】中本1冊。縦185粍。
【作者】歌川国芳(一勇斎・伊草孫三郎)画。百文舎主人(花笠翁・花笠文京・花笠魯助)序。
【年代等】弘化5年1月刊。[江戸]山崎屋清七ほか板。
【備考】分類「伝記」。道臣命(ミチノオンノミコト)から三好長慶までの100人の武将の略伝と肖像を掲げたもの。巻頭に墨画淡彩刷りの口絵5葉を掲げる。
★原装・題簽付・状態良好(やや疲れ)。記名・蔵書印あり。墨画淡彩刷りの口絵5葉。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、10,000円(題簽欠、手擦れ、傷み)〜73,440円】。
\6500- 精進料理通[料理通三編]
【判型】中本1冊。縦183粍。
【作者】八百善4代目主人(栗山善四郎)作東条琴台(子蔵)・大窪詩仏(行光天民)・八百善4代目主人・清水楼主人序。
【年代等】文政5年2月刊記。文政9年冬、東条琴台序。文政11年11月、大窪詩仏序。文政12年春自序。同年1月、清水楼主人序・刊。[江戸]和泉屋市兵衛板。
【備考】分類「料理」。刊記は他書の流用。
★原装・題簽欠・状態並み(一部シミ・小虫補修)。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、料理通1・2編2冊が、43,200円】。
\1500- [活版和装]近江八景案内
【判型】縦188粍。
【作者】江陽釣史(杉本善郎)作。
【年代等】明治27年6月初刊。明治31年4月再刊。[京都]杉本善郎私家版。
【備考】分類「地誌」。近江八景の案内書。風景図入り。
★活版和装本。状態並み(表紙やや傷み、糸綴じ)。記名なし・蔵書印なし。私家版のため稀書。
\1500- 〈正史実伝〉いろは文庫[伊呂波文庫](5編上中下*13-15巻)
【判型】中本3巻1冊(*全18編54冊中)。縦粍。
【作者】5〜18編は、為永春水2世(為永春笑)作。5編の画者不明。
【年代等】天保12年頃刊初刊。江戸後期後印。刊行者不明(刊記欠)。
【備考】分類「人情本」。「忠臣義士の列伝を当世様の長物がたり、人情本に写しかへて、児女子に会得誠史実伝」(二編春水序)というように、赤穂義士および関係の人物の忠義や苦悩を描いた忠臣蔵外伝である。初編に引用書目として『赤城盟伝』『介石』など17部の書名をあげるが、実は講釈師為永金竜でもあった春水が、忠臣蔵の世界を世話講釈化したものである。三編に「文治高尾楓伊達染、読切講釈、全三冊」の広告を載せ、「この草紙はいろは文庫に等しき実録の絵入物語にて、読切」章句を心付てよむときは、素人方の御慰に自然と講釈の出来る一流の作意なり」と言うが、そのままこの作品執筆の意図でもある。世話講釈であるから、作中人物の会話は全てこの時代の交互で執筆され、他の春水人情本の会話に通ずる。人情本とする理由であり、5編以下の2世為永春水もこの作風をそのまま踏襲している。忠臣蔵の世界という題材の普遍性が、18編までの長編化につながったものである(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付・状態並み(やや汚損、総裏打ち)・色刷り口絵。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5編3巻3冊が、3,500円】。
\5000- 奠香録(徳川将軍家一門法号忌日等)
【判型】中本1冊。縦192粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸末期刊。刊行者不明。
【備考】分類「名鑑」。徳川将軍家一門法号忌日等を記した過去帳。凡例に「此書ニ載ル処ハ、御当家御高祖清和帝ヲ始奉リ、新田徳川家ノ苗裔分派ニ至ル迄、累代御法号年月日御霊廟・御牌所等ヲ記ス。御系統ノ次第ニ拘ラズ月ノ朔日ヨリ三十日ノ位ヲ分チ、其忌日ニ当ラセ玉フ御諡号ヲ記ス…」とある。巻頭に「御当家御嫡庶源流御相続御系極略図」を掲げ、続いて、朔日から三十日までの日付毎に、法号、没年月日、墓所等を列記する。本家以外は丸付き記号に片仮名で、尾張家(ヲ)、紀伊家(キ)、会津(ア*丸)、明石(ア*二重丸)のように記号を付す。その他詳細を凡例に明記する。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸期刊本が、32,400円】。
\18000- 万宝玉手箱(初篇)
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】杉田成卿(セイケイ、杉田信・梅里)編訳・序。
【年代等】安政5年1月自序。安政5年2月作・刊。[江戸]天真楼蔵板。[江戸]山城屋佐兵衛ほか売出。
【備考】分類「家事」。巻末広告に「此書は、西洋諸書の仲より日用便利の方法五十四件を集録し訳して以て世に公布する所にして、好事の君子座右に闕くべからざるの珍書なり」と本書を紹介する。海外の著作の中から編者が見つけた生活に役立つ「簡便利用の方法」を書きためたものを、雑多な備忘録も交えて一書としたもの。江戸時代に数多く刊行された生活百科的な書籍とは様相が異なり、西洋の科学的知識を活用した生活上の工夫が目立つ。記事は「一、廉価の夜燈を造る法」から「五十四、魯西亜文字」までの54項から成るが、例えば冒頭の記事だけでも、「一、廉価の夜燈を造る法」「三、絛虫(サナダムシ)を駆除する薬法」「十一、厩内の大気を利用する法」などの保健衛生的な事項や、「二、名酒を製する便法」「十四、活魚(イケルウオ)を遠路に送る法」「二十、栗実(クリノミ)を以て哥喜(コーヒー)を製する法」などの食品加工・貯蔵に関する事項、「四、木材(キジ)を染むる法」「五、錫に銀色を与ふる法」「六、鋼上(ハガネノウエ)に彫鏤(ホリモノ)する便法」「八、鋼及び鉄器(クロガネ)の錆を防ぐ法」などの技術工芸的な事項、「九、鶏糞(ニワトリノフン)を用いて布帛(ヌノ)を洗ふ法」などの家事全般の事項、さらに「十八、鶏(ニワトリ)、鶩(アヒル)、豕(ブタ)を肥えしむる法」といった家畜の飼育に関する事項も含まれる。さらに、例えば、「十一、厩内の大気を利用する法」などは、厩内に希塩酸を入れた壺を置くことにより、厩内の臭気(アンモニア)を除去するというものであり、しかも壺中に生じた物質(\砂(ドウシャ)*塩化アンモニウム)を医薬品や「舎密(セイミ)諸術」すなわち化学的実験に使用したり、田畑の撒布して肥料に活用するというものである。このような近代的な知識や技術を生活に活かすための啓蒙書として本書は大きな影響力をもったようで、宮崎柳条編『西洋百工新書(前編)』(明治9年刊、[東京]牧野善兵衛板)にも多くの記事が採用されている。
★原装・題簽付・美本。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、27,000円】。
\3500- 源氏物語絵尽大意抄[源氏物語絵抄・源氏物語五十四帖絵尽]
【判型】中本1冊。縦178粍。
【作者】渓斎英泉(池田義信・善次郎・一筆庵可候・淫乱斎・楓川市隠モミジガワノシイン)画。李園序。
【年代等】文化9年初刊。天保8年再刊。[江戸]和泉屋市兵衛(甘泉堂)板。
【備考】分類「往来物・絵画・物語」。文化9年刊『源氏物語五十四帖絵尽』(小本*[江戸]和泉屋市兵衛板)の改題・改編本。従来の『源氏物語』注釈書が童蒙には難解なことから、これらの注釈書(『河海抄』『孟津抄』『紹巴抄』『辨引抄』『紫文要領』『僻案抄』『拾芥抄』『仙源抄』等)によりながら、より平易な大意を頭書に示し、各帖にちなんだ挿絵や引歌・香図などを半丁ずつ掲げた絵本。巻頭に『源氏物語』の由来や「近江八景和歌(色刷り)」などの記事を付す。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。比較的稀書。
\4500- 増訂本草備要[増補本草備要・翻刻本艸備要](享保14年)
【判型】中本2巻2冊。縦189粍。
【作者】(清)汪昴(」菴ジンアン・延禧堂エンキドウ)編。藤井見隆訓点。
【年代等】享保13年5月、藤井見隆跋。享保14年7月刊。[京都]藤村藤治郎板。
【備考】分類「本草」。『本草綱目』『神農本草経疎』を参酌したハンディな臨床用の薬物辞典(476種の生薬について記す)。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3,100円(傷み本)〜10,800円】。
\10000- 量地図説(明治初年)
【判型】中本2巻2冊。縦181粍。
【作者】甲斐駒蔵(広永)編。長谷川善左衛門(弘)閲。小野友五郎(広胖)校。安倍勘司(保円)・鈴木金六郎(宗徳)序。富田彦蔵(保敬)跋。
【年代等】・嘉永5年序・刊。[江戸]数学道場蔵板。山崎屋清七ほか売出。明治初年後印。[東京]山崎屋清七板。
【備考】分類「測量」。中国では、天文をはかり調べることを「測天」、土地をはかることを「量地」といい、両者をあわせて「測天量地」と言いならわしてきた。「測量」は「測天量地」の略語で、天文観測まで含む言葉であったため、江戸時代には「測量」は天文観測の意味で使用されることが多く、今日の「測量」にあたる言葉は「量地」とか「町見」が用いられた。『量地図説』は、甲斐駒蔵広永が著した初学者用の測量術書で、簡易な測量器の製作法も記す。甲斐広永は常陸国笠間藩士で、数学を江戸の長谷川弘(1810-1887)に学んだ。長谷川弘は、長谷川数学道場を開いた長谷川寛(1782-1838)の養子で、道場を引き継いで多くの数学者を育てた。本書は標題に「図説」とあるように、測量器の詳しい分解図や測量を行っているところの挿絵が収められている。絵師は葛飾為斎、葛飾北斎の門人の一人。また、同じく長谷川数学道場の門人でもある川越藩の鈴木金六郎宗徳が序文を寄せている。序文では、志あるものが酵遠の地で測量術を学ぼうとするには、良き師や測量器を得るのが難しいことを切々と述べている(川越市立博物館HP参照)。/本書は嘉永5年(1852)に刊行された初心者のための測量術解説書で、甲斐駒蔵とその弟子である小野友五郎との共著。簡易な測量器を使用しての観測方法及び計算方法について解説しており、多くの地方(農政・農業土木に従事する者)の測量初心者向けに書かれたものである。挿絵は、葛飾北斎の晩年の門人である葛飾為斎である。挿絵の素晴らしさは、他の測量書と比較してもずば抜けている。葛飾為斎に依頼し、素晴らしい挿絵を使用することで、測量初学者にとっては見るだけでも興味が引かれ、測量術に魅了されたであろう(三重大学生物資源学部、大学院博士後期課程重点課題に関するシンポジウム・共生環境学専攻第19回講演要旨参照)。
★原装・題簽1冊(下巻)付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2巻揃いが、32,000円〜105,000円】。
\6000- 諏吉便覧[陰陽諏吉便覧]・諏吉便覧指南
【判型】中本2巻2冊。縦183粍。
【作者】(清)費淳編・序。前田東斎補・跋。
【年代等】嘉慶2年(1797)4月、費淳序。文化13年2月刊記。文政元年9月、前田東斎跋・刊。[大阪]藤屋善七ほか板。
【備考】分類「陰陽道」。日の吉凶を判断するための暦占書の一種で、陰陽道に基づいて中国清代に編まれた『諏吉便覧』に、前田東斎による和解「諏吉便覧指南」を付したもの。陰陽道は古代中国で成立した陰陽五行説を基盤として、日本で独自の発展を遂げた自然科学・天文・暦・呪術の体系である。政治に取り入られることが多かったため、日本人の生活全般にまで広まった(コトバンク)。本書の大半は十幹十二支別の日月吉凶のあらましを一覧にした「六十図(六十甲子)」であり、干支別にした1日毎に2丁(枚)ずつにまとめるため合計120丁を本書上巻と下巻の殆どに掲げ、下巻末尾14丁を解説(諏吉便覧指南)に当てる。本書の六十図は、まず1枚目で、該当する干支の日について、12カ月の月毎にその日の吉凶神を朱字(吉)・墨字(凶)で示し、朱字・墨字でその日の吉凶の目安が容易に分かるようにし、続いて、十二時の吉凶神を同様に示し、生まれた年月日時によるその日の吉凶判断を示す。そして2枚目「十二ヶ月の部」で、12カ月毎にその干支の日に行うべき事柄(日々用ゆる事の吉なるもの)と、その日1日の吉方を示す。以上がおおよその見方であるが、実際には吉日とあっても、種々の例外もあり、そのような特殊事情についても「諏吉便覧指南」で適宜触れ、日本人に見慣れた一般的な暦と対比させながら分かりやすく解説するほか、本書を理解するための図解・要語解なども載せる。
★原装・題簽付・美本(上巻表紙やや汚損)・本文2色刷。記名なし・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5,400円〜10,500円】。
\5000- 手相即坐考[手相即座考](明治初年*正・続)
【判型】中本2編2冊。縦181粍。
【作者】蘆塚斎(ロチョウサイ、蘆塚斎宮アシヅカサイグウ)作・序。
【年代等】正編:文化3年春刊([京都]伊予屋佐右衛門ほか板)。続編:文化13年7月自序。文政6年6月刊([京都]伊予屋佐右衛門ほか板)。明治初年再刊。[大阪]前川善兵衛板。
【備考】分類「相法」。多くの図解を掲げて手相の見方を詳しく説いた相法書。正編は、「手相(シュソウ)之吉凶」「三才紋之図」「三才紋吉凶」「掌中理紋之吉凶」「手表之吉凶」「五指之吉凶」「爪之吉凶」「掌中四季之割并ニ図」「同血色」「手相経験」「五行相生相剋」「黒痣(ホクロ)并ニ斑点之弁」「男女面部黒痣之図」「同黒痣之吉凶」までを収録する。続編は、「手相経験」「八宮部位之図」「八宮吉凶秘訣」「掌中之気色」「手背竜宮之図」「縫之図」「竜宮之気色」「縫之気色」「爪同爪根之気色」「病人生死之相」「産婦之相」「疾病生死を知る伝」「病附之凶日を知る伝」「五指之本節より中節迄之気色」「三歳紋之気色」「指頭渦紋吉凶」「十二支を掌中にて繰る図」「十干并に五性を掌中にて繰る図」を収録する。
★原装・題簽付・状態良好。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、前後2編揃いが、10,000円〜25,000円】。
\6000- 梅の春端唄文庫(1-2編)
【判型】中本2編8巻2冊(全3編のうちの1-2編)。縦179粍。
【作者】仮名垣魯文(野崎文蔵・鈍亭・金屯道人・妻恋閑人・野狐庵)作。歌川国周(豊原国周・一鴬斎)・歌川国孝(柳蝶楼)画。
【年代等】明治14年4月刊。[東京]辻岡文助板。
【備考】分類「合巻」。文久3年刊『〈清調初鶯元朝鳥追〉梅春霞引始(ウメノハルカスミノキヒゾメ)』の改題本。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵1カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2-3編2冊が、48,600円、「〈清調初鶯元朝鳥追〉梅春霞引始」6冊揃いが、183,600円】。
\13000- 〈絵本〉源平八島合戦[源平八嶋合戦]
【判型】中本2巻2冊。縦182粍。
【作者】長秀画。
【年代等】江戸後期刊。[大阪]前田喜兵衛板。
【備考】分類「絵本」。彫工=富士田兵衛。各名場面の挿絵を掲げて「源平八島合戦(源平屋島合戦)」のあらましを綴った絵本。上巻は、「太夫坊覚明、木曽之願書を認る図」「倶利伽羅山、砺並の夜軍、木曽謀をもつて平氏を敗る図」「佐々木・梶原宇治川戦陣」「粟津合戦、巴御前勇力之図」など10図、下巻は「経盛出陣之図」「熊谷、敦盛を組討の図」「判官殿、梶原平三と逆櫓(サカロ)の論をして遺恨を含む」「那須与一、扇子之的」など10図、合計20図を掲げる。
★原装・題簽付・概ね美本(上巻表紙やや汚損があるが全体として美本の部類)。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵なし(国文学研究資料館DB))。
\15000- 絵図名所杖(初編)
【判型】中本4巻2冊。縦180粍。
【作者】山東京山(岩瀬百樹モモキ・涼仙・山東庵)作・序。歌川豊国3世(一雄斎・一陽斎・香蝶楼・五渡亭)画。
【年代等】天保7年冬脱稿。天保8年秋上梓。天保9年1月刊。[江戸]佐野屋喜兵衛(喜鶴堂)板。
【備考】分類「合巻」。本書続編以降は『絵図見西行(エドミサイギョウ)』と改題されたため、実質的に『絵図名所杖』は初編のみ刊行である。また、別の改題本に『乳母冊子(九編)』がある。
★原装・題簽付・美本(色刷り表紙極美)・初刷り。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
\2000- 裏表忠臣蔵(初編)
【判型】中本*初編2巻2冊(全3編12巻中)。縦178粍。
【作者】市川白猿(市川団十郎7世・夜雨庵)作。
【年代等天保7年1月、】三升屋序。天保7-8年刊。[江戸]和泉屋市兵衛(甘泉堂)板。歌川国貞(歌川豊国3世・香蝶楼・五渡亭)画。
【備考】分類「合巻」。
★原装・題簽付・状態不良(上巻表紙欠、下巻表紙破損、本文シミ)。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円〜円】。
\6500- 春情心の多気[こゝろの竹]
【判型】中本3編9巻3冊。縦182粍。
【作者】女好庵主人(松亭金水・中村経年・源八郎・中村保定・定保・金水道人・積翠道人)作・序。一円斎国麿(歌川国麿・松蝶楼・喜楽斎)画。
【年代等】弘化3年春序・初刊。明治以降再刊。刊行者不明。
【備考】分類「艶本」。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵1カ所(国文学研究資料館DB))。
\16000- 五節供稚童講釈[五節供稚講訳・五節供稚曹講釈](2編)
【判型】中本2編8巻4冊。縦178粍。
【作者】山東京山(岩瀬百樹モモキ・涼仙)作。歌川国芳(伊草孫三郎・一妙開程芳・一勇斎・朝桜楼)・歌川国安1世画。
【年代等】2編:天保3年5月作。天保3年9月序。天保4年春刊。[江戸]鶴屋喜右衛門(仙鶴堂)板。
【備考】分類「合巻」。全2編(各編4巻、全8巻)の第2編(後編)。主に江戸における五節供・祭礼・年中行事等のあらましを絵入りで解説した往来物。全頁絵入りで、庶民風俗を活写した挿絵を多く掲げる。初編4巻に1月〜5月の部、2編4巻に6月〜12月の部を収録。2編は、6月の部に「富士さんけいの事」「土用見舞」「江戸の納涼(スズミ)」「天王まつり」「山王御祭礼踊子供囃子方弁当休息之図」「嘉祥の事」「嘉祥の餅の事」(以上第1冊)、「名越のはらいの事」、7月の部に「盆灯篭の事」「七夕の事」「たんざく竹の事」「いものはのつゆにてたんざくかく事」「七夕の雨」「七夕に硯あらふ事」「七夕に井戸がへする事」「七月七日の節供」「中元の祝ひの事」「迎火の事」「精霊まつりの事」(以上第2冊)、「閻魔まいりの事」「大斎日(オサイニチ)の事」「盆をどりの事」、8月の部に「八朔の事」「月見の事」「月見のだん子」「秋の彼岸」「いざよひの月」、9月の部に「重陽の事」「九月のひなまつり」「登山会の事」「十三夜の事」「登山会の図」(以上第3冊)、「神田御まつり」、10月の部に「亥の子の事」「炉開口きりの事」「神無月」「亥の子に火燵をひらく」、11月の部に「顔見せ」「十夜の事」「御命講(オメイコウ)」「御取越」「夷講の事」「冬至」「吹革(フイゴ)まつりの事」「酉の市」「髪置・袴着の事」「山の神まつり」、12月の部に「寒の入」「乙子(オトゴ)の朔日」「正月の事はじめ」「煤掃(ススハキ)の事」「鬼は外、福は内の事」「節分豆蒔の事」「厄払の事」「大晦日」について記す。
★原装(第1冊のみ表紙改装)・3冊刷表紙原装・状態良好。記名なし・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
\25000- 竹馬集[〈連歌〉竹馬集](明暦頃)
【判型】中本10巻4冊。縦190粍。
【作者】不明。
【年代等】明暦頃刊。貞享〜元禄頃再刊。[京都]中川弥兵衛ほか板。
【備考】分類「連歌論」。和歌や連歌に用いる用語や付合(ツケアイ)の語句を集めて部類分けし、用例の模範として多くの秀句を掲げた辞書。巻頭の「部分之目録」によれば、1巻「春之部」、2巻「夏之部」、3巻「秋之部」、4巻「冬之部」、5巻「恋之部」、6巻「名所之部」、7巻「述懐・釈教・神祇・旅之部」、8巻「山類・水辺・居所・植物之部」、9巻「生類之部」、10巻「空天并雑之部」から成る。
★原装・題簽付・状態概ね良好(一部小虫)。江戸期の記名・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸中期5冊本が、68,000円(虫損・題簽欠)】。
\28000- 茶式湖月抄(江戸板・全5編10冊揃)
【判型】中本5編10巻10冊。縦188粍。
【作者】湖月編。
【年代等】嘉永4年12月刊。[京都]越後屋治兵衛ほか板。
【備考】分類「茶道」。茶道の百科辞典とも言うべきもの。全10巻に豊富な図解を交えて解説する。
★原装・題簽付・10冊中1冊入れ本(3編下1冊のみ明治板)・美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、嘉永板10冊揃いが、262,500円。明治板10冊揃いが、25,000円〜27,000円】。
\120000- 草筆画譜1-6編[絵本手引草・絵本早学](一立斎広重)
【判型】中本6編6冊。縦182粍。
【作者】一立斎広重(歌川広重1世・安藤徳兵衛・安藤広重・一幽斎・一遊斎)画。
【年代等】嘉永元〜4年初刊。明治初年後印。[東京]文昇堂板。
【備考】分類「絵画」。袋綴じ展開収録(見開き図再掲)。全頁多色刷りの一立斎広重の画譜・絵手本。本来の『草筆画譜』は4編までで、5編に一立斎広重の『絵本手引草(初編)』、6編に一光斎芳盛『絵本早学(二編)』を増補・改題して6編仕立てにしたもの。なお、『絵本手引草』は、一立斎広重画で、初編のみが嘉永年間(嘉永年間、柳下亭種員序)に刊行。また『絵本早学』は広重ではなく、一光斎芳盛(歌川芳盛)画で、初編は安政4年、鈍亭魯文序・刊。2編は安政4年(巳の秋)、一光斎芳盛自序・刊。
★原装・題簽付・美本(明治初年後印)。6冊中4冊書袋付・6冊揃いは極稀。蔵書印・記名なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、『草筆画譜』6編1冊が、21,600円。『絵本手引草(初編)』1冊が、308,880円】。
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