往来物その他の和本をお譲りします:2018年11月9日更新
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価格 商 品 概 要
4000円 〈御家〉当用諸文章(玄考堂)
【判型】横本1冊。縦134粍。
【作者】玄考堂書。
【年代等】文化3年初刊。文化9年9月再刊。[江戸]前川六左衛門ほか板。
【備考】分類「往来物」。「年始の状」から「日待のいわゐ」までの108通を収録した用文章。特定の例文のみに返状の例を掲げ、その他は往状のみで、その分収録例文が多彩になっている。最初に五節供や四季折々の行事や交際の手紙、続いて、祝儀や通過儀礼に伴う手紙、さらに各種招待状・依頼状・見舞状やその他諸用件の手紙などをある程度整理・分類して列挙する。本文を大字・6行・付訓で記す。
★原装・題簽付・状態良好。稀書(全国に所蔵なし(国文学研究資料館DB))。記名なし・蔵書印なし。
3500円 〈御家〉諸国書状指[書状指](寛政9年)
【判型】横本1冊。縦123粍。
【作者】十返舎一九作(仮託か)。橘正敬(山子篤)書。
【年代等】寛政9年1月刊。[江戸]須原屋市兵衛板。
【備考】分類「往来物」。書名は同板別本の原題簽による。豊富な例文と付録記事から成る用文章。文化10年再板本には「江都、重田一九撰集」と記すが、寛政9年初板本や嘉永2年求板本には記さないため、十返舎一九作は仮託と思われる。「年始披露状」から「後妻を迎たる方へ遣文・同返事」までの113通を収録する。五節句や季節に伴う手紙は冒頭の約20通のみで、他は通過儀礼その他慶事に伴う祝儀状、また、売買取引、金銭貸借、旅行など実生活上の諸用件の手紙や、趣味・療養・病気・入学・奉公・災害・死去その他諸事に関わる手紙から成る。本文を大字・7行・付訓で記し、所々、細注で書簡作法や言い替え表現、類語、異名などを示す。末尾に、諸証文文例として「借用申金子之事」以下16例、また「毎月之異名」「時候之差別」「書簡尊卑之差別」等の書簡作法・用語、さらに、「新年の文」など女文六通を収録する(以上を一九編とする)ほか、イロハ引きの商用語集である「諸商売平生取扱文字」や「苗字大概并百官平名」「平人之名概」「十干・十二支」を付す。なお、このうち証文類以下の記事を除いた『書状指』や、本書に漏れた例文を増補した『諸国書状指大全』などの類書も刊行されたようである(文政5年板『文化用文章』広告)。
★原装・題簽欠・状態並み(表紙傷み・本文小虫)。記名あり・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
4000円 〈御家〉書状独稽古(天保3年)
【判型】横本1冊。縦112粍。
【作者】西川竜章堂書。
【年代等】天保3年2月刊。[京都]村上勘兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。「初心之為に通俗専用の調法」を専らとして編んだ用文章。「年始披露状」から「歳暮祝儀状・同返事」までの66通を収録する。五節句や四季の行事にまつわる手紙文の間に、諸用件の手紙を配置する。本文を大字・7行・付訓で記す。巻末に「書法大躰」「書状書留」「殿・様之事」「年始之詞」「判之事」「追而書之品」「女中え遣文之法」「色紙短冊書法」「書札之寸法」、その他書簡作法の基本を一通り記す。
★原装・脇題簽のみ存・状態概ね良好(見返破損・本文一部小虫)。記名なし・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵なし(国文学研究資料館DB)*嘉永4年板とは異本)。★【参考価格(初出品時の相場です):某古書店で同板原装本が約4700円】。
2000円 〈海内通用〉文通一覧
【判型】中本1冊。縦178粍。
【作者】西川竜章堂(美暢)書・序・跋。
【年代等】文化14年4月初刊([大阪]塩屋平助ほか板)。天保9年11月再刊。[大阪]伏見屋嘉兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。「年始状」から「寒気見舞状・同返事」までの消息文65通を収録した用文章。四季に伴う書状や、吉凶事その他日常の諸事に関する手紙、また、商取引など公用の書状などを含む。序文によれば、無益の文言を省き、「短文にして弁理なることをゑらみ、諸用通達せむ」ことを意図して編んだもの。本文を大字・5行・付訓で記す。
★原装・題簽付・小虫。記名なし・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
3500円 〈一番〉用文章万両箱[日用重宝早引文章](文化5年・商売往来増補)
【判型】中本1冊。縦190粍。
【作者】不明。
【年代等】文化5年春初刊。[江戸]須原屋平助ほか板。
【備考】分類「往来物」。四季・五節句、通過儀礼・婚礼その他吉凶事、商用その他諸用件の手紙を集めた用文章。「年頭状」から「掛方催促之状」までの71通を載せる。各例文を大字・6行・付訓で記す。全体として商人向けに編まれているが、商用文は少ない。一方、付録記事には商人に必要な知識を簡潔にまとめており、巻頭に「九九之次第」「八算之術」「京より大坂へ河上道中記」「諸証文手形之案紙」「見一之術」「百官名尽」「東百官名尽」「万物之重目」「名字尽」「男女名頭字」「改正服忌令」「書状封様」「包物折形」「四季月々時節之言葉」等を掲げるほか、本文後半に「商売往来」「知死期操様」「願成就日・不成就日」「日本国尽(郡名付き)」「京町尽」「篇冠構字尽」「十干十二支」を収録する。巻末広告には、本書続編『二番用文章万両箱』に「音物・進物をつかはさずして書状の文句をしたゝめ候事」、すなわち贈答不要の例文ばかりを集めた旨を記す。
★原装・題簽欠・状態良好(一部小虫)。記名なし・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
3000円 手紙文章近道便[〈手紙文章〉近道便]
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】作者不明。
【年代等】文化8年春初刊([江戸]須原屋兵助ほか板)。江戸後期再刊。[江戸]須原屋兵助ほか板。
【備考】分類「往来物」。「年頭状」から「歳暮祝儀状・同返事」までの160通余を収録した用文章。冒頭その他一部例外を除き、「伊勢参宮する人ニ遣」「家普請したる人ニ遣」「医者を頼ニ遣す状」のように、主題のイロハ順に配列するのが特徴。従って、四季順または分類順ではないが、四季折々の手紙や吉凶事に伴う手紙など一通りの例文を含む。本文をやや小字・6行・付訓で記す。見返・前付に「九九之声」「片仮名以呂波」「毎月進物之品々」「四季月々時節之言葉」を掲げる。
★原装・題簽欠・状態良好。稀書(国文学研究資料館DBに所蔵なし)。記名なし・蔵書印なし。
3000円 雅俗要文[著作堂新編雅俗要文](初板)
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】曲亭馬琴(滝沢解・著作堂・簑笠漁隠・蓑笠翁・曲亭陳人)書。玉照堂(琴嶺)補(付録)。松軒(靖)書。
【年代等】天保12年春序・初刊。[江戸]英文蔵板。
【備考】分類「往来物」。童蒙に雅文を習熟させることを目的として、通俗文章と漢語文章の折衷的な例文を集めた用文章。正月「早春誘友於近郊(ともをちかきいなかにいざなう)書」から祝言「八十算賀報条(ちらしぶみ)」までの六五通を収録する。うち前半24通は月次の往復文で『新々十二月往来』と称する。続いて「雑事」28通と「祝言」13通を載せるが、そのほとんどが往復文である。漢文には不向きな「致(いたす)」「度(たく)」「仕(つかまつる)」「被成(なられ)」「御座(ござ)」「存(ぞんず)」といった俗用文的表現を交えるのが特徴で、本文を大字・5行・付訓で記し、大半の漢語に左訓を施す。巻末には、例文中の任意の語句の故事・出典を解説した「著作堂新編雅俗要文引用故事童子問略解」と、自他の尊卑別の称号を記した「標識并ニ自他称謂ノ辨」を付す。
★原装・題簽摩滅・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3,500円(題簽欠、虫損)〜18,000円(原装題簽付、少しシミ)】。
2000円 〈御家大全〉消息往来(野口晋松堂)
【判型】中本1冊。縦177粍。
【作者】野口晋松堂書。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]鶴屋喜右衛門ほか板。
【備考】分類「往来物」。安永7年刊『累語文章往来』を起原とし、寛政5年刊『〈文章法則〉消息往来』以後に急速に広まった流布本消息往来の一つ。庶民日用の消息に多用される語句を書き連ねた往来で、凡、消息者、一筆・一翰・一札、啓上・啓達、任筆而、染筆致、令、仕、貴札・貴翰・御状拝見・拝誦・披閲・披見・一覧、尊書、公方様倍御機嫌能、勇健殿様書也…」と手紙の冒頭語(端作)から書き始め、尊卑別あるいは季節別・状況別の書簡用語、また、書止・脇付、さらに返状の端作や安否問答の文言、用件・他出・饗応、時日・慶事・人倫・栄華・出産・贈答、商取引・旅行・運送・社交にまつわる語彙、時候の言葉、基本的な書簡作法等を記して、「…有増書状要用者、如斯与心得也。穴賢」と結ぶ。
★原装・題簽付き・状態良好。記名なし・蔵書印なし。
3500円 〈誤字改正〉消息往来絵抄[〈新刻訓点〉消息往来画抄]
【判型】中本1冊。縦176粍。
【作者】十返舎一九三世(三亭春馬・マ斎)作・序。
【年代等】文久元年4月序・初刊([江戸]吉田屋文三郎板)。江戸後期後印。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。改題本に『消息新篇』あり。序文にも記すように、『商売往来絵字引』を模倣して編んだもので、『累語文章往来(消息往来)』本文の随所に小さな挿絵を挿み、大字・4行の本文の右側に総振り仮名を施し、左側に略注(あるいは左訓)を囲み罫によって示した往来。例えば、冒頭の「凡、消息者、通音信、近所遠国不限何事、人間万用達元也」の一文には、「近所」の次に山川風景画を挿み、「凡」には右に「およそ」、左に「ほつごのことば」、「消息」には右に「しようそく」、左に「書状・手がみの惣名なり」などと付記する。本書刊行(文久元年4月頃刊)の約半年後の文久元年11月に作者名を隠蔽した改竄本『消息往来絵抄』が金沢・近岡屋八郎右衛門によって刊行されている。また、吉田屋文三郎は同種の絵抄本をシリーズ化しており、本書のほかに文久年間刊『古状揃絵抄』、文久年間刊『実語教童子教絵抄』、元治元年刊『女大学絵抄』、同年刊『庭訓往来絵抄』、元治2年刊『用文章絵抄』、慶応元年刊『商売往来画抄』、同2年刊『千字文画抄』、刊年不明『百姓往来絵抄』等を出版している。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印あり。
3000円 〈頭書〉万代用文章(山正堂)
【判型】中本1冊。縦170粍。
【作者】山正堂作。
【年代等】嘉永頃刊。[江戸]吉田屋文三郎板。
【備考】分類「往来物」。「年頭祝儀之文」から「誂物催促之文・同返事」まで38通の消息文例を載せた用文章。四季折々の手紙や、通過儀礼に関する祝儀状、各種見舞状などを主とする。本文を大字・6行(証文類は七行)・付訓で綴り、所々、要語の割注(2行・細字)を施すのが特徴。巻末「諸証文之部」に「御関所通手形」〜「内済取扱之文」の10例の証文類、また、頭書に「商売往来」「消息往来」「日本国尽」「江戸方角」「五性名頭字」「人之異名」「月之異名」「五節句之異名」「書札端書高下」「手紙書方心得」「都路之文」「よろづ墨移りひでん」を収める。
★原装・刷外題・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、同題の類書が、7,000円〜10,800円】。
3800円 〈御家〉即席案文[〈商家日用〉即席案文]
【判型】中本1冊。縦178粍。
【作者】十返舎一九作。
【年代等】弘化2年1月再刊。[江戸]和泉屋市兵衛(甘泉堂)板。
【備考】分類「往来物」。十返舎一九作『手紙之文言』の前半部、すなわち「年頭披露状」から「医師断申遣す文・同返事」までの55通を抜き取り、冒頭4通と末尾2通を改編、さらに、巻末に「差上申手形之事」〜「奉公人請状之事」の証文手形八状を増補した用文章。本文を大字・5行(証文類は6行)・所々付訓(任意の漢語に左訓)で記す。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3,200円】。
2500円 〈商人日用〉袖玉用文章[〈商家至宝〉袖玉用文章]
【判型】小本1冊。縦153粍。
【作者】月光庵編か。溝江小笠斎書。
【年代等】弘化4年7月刊。[大阪]月光庵蔵板。河内屋平七ほか売出。
【備考】分類「往来物」。「年始之文」から「豊作祝ゐ之文」までの39通を収録した用文章。式亭三馬作『一筆啓上』の影響が顕著。四季折々の手紙や通過儀礼その他吉凶事に伴う例文が主であり、特に目立つ点はないが、例文中に「江戸原舟月之内裏雛」(上巳之文)や「江戸歌川豊国并国貞画之武者人物掛物」(端午之文)など当時の流行を物語る記載も見られる。本文を大字・5行・付訓で記す。巻頭に月々の時候の言葉を列挙した「年中時候案文」、目録上部(頭書)に「篇冠字尽」をそれぞれ載せる。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
4000円 〈通用早便〉錦宝用文章[〈文言取遣〉通用案書]
【判型】中本1冊。縦178粍。
【作者】十返舎一九作。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]山口屋藤兵衛(錦耕堂)板。
【備考】分類「往来物」。江戸後期刊『〈通用早便利〉万代用文』の改編本。同書本文に頭書を増補したもので、「年頭披露状」から「謡初申遣す文・同返事」までの36通を大字・5行・付訓で記し、頭書に「消息往来」「花押(すえはん)之例」「進上書発之十二例」「返状書発之十二例」「唐八景詩歌」「食物くいあはせ」「毒けし」を収録する。
★原装・題簽付・状態概ね良好。記名あり・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3,240円(明治板)/某古書店で原装美本が、8,500円】。
2500円 〈通用案文〉安政用文章[[〈文言取遣〉通用案書]]
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】十返舎一九作。橘正敬書。
【年代等】文化元年8月発行、文化12年1月増補(改題前)。安政6年7月再刻。江戸後期再刊。[江戸]山口屋藤兵衛(錦耕堂)板。
【備考】分類「往来物」。文化13年刊『〈取遣文言〉通用案書』、または文化元年原板・弘化3年求板『〈通用案書〉書状大全』(仮称)のいずれかの改編本と思われる用文章。本書の奥付に「文化元年八月発行、同十二年一月増補、安政六年七月再刻」の旨を記すように、『安政用文章』の書名は再板時の書名であって、初板本の原題ではない。前半部「〈取遣文言〉通用案書」は、「年頭披露状」〜「商売向御用承礼状」の143通で、四季・五節句・通過儀礼・商取引等の多様な例文から成る。後半部「〈通用案書〉証文手形案文」は、「店請状」〜「りゑん状」までの証文類26状から成る。本文を大字・5行(証文類は6行)・所々付訓で記す。収録書状の異なる数種がある。
★原装・題簽付・状態並み(一部柿渋)。記名あり・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
2500円 万代用文大全[万代用文章](慶林堂板)
【判型】中本1冊。縦175粍。
【作者】中村翠雲堂・松亭金水書。
【年代等】明治3年春求板。[信州]高美屋甚左衛門(慶林堂)板。
【備考】分類「往来物」。天保14年刊『〈当時通用〉万代用文章』の求板・改題本。「年頭披露状」から「悔申遣す文」まで78通と「金子借用証文」〜「御関所手形」の11通の証文文例を掲げる。本文を大字・5行(証文類は6行)・所々付訓で記す。
★原装・題簽付・状態良好(表紙やや疲れ)。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵なし(国文学研究資料館DB))。
4500円 〈御家〉手紙之文[〈年中吉事〉手紙之文]
【判型】中本1冊。縦183粍。
【作者】十返舎一九作。佐藤掬泉堂(慎一郎・史鼎)補・書。
【年代等】享和2年初刊(改題前)。嘉永2年5月再刊。[江戸]菊屋幸三郎板。
【備考】分類「往来物」。四季や通過儀礼に伴う手紙、また、日常の諸事に関する見舞状・依頼状・祝儀状を集めた用文章。「年頭披露状」から「神事之文章」までの57通を収録。本文を大字・4-5行・所々付訓で記す。巻頭に七夕詩歌数編を掲げ、巻末に「手形証文自在(11通の証文類文例)」「諸国御関所附」「諸宗名目」等の記事を載せる場合もある。なお、本書の「神事之文章」の後半を変更して「大酒を好む人に贈る文」から「伊勢太々講之回文」までの一七通を増補したものが『永福用文章』である。また、刊記に「享和二年三月発行、文化二年正月二刻、同一三年七月三刻、嘉永二年五月四刻」の旨を記載するが、『永福用文章』よりも先行することが明らかであるが、享和2年板から『手紙之文』という書名であったかは疑わしい。
★原装・題簽欠・状態良好。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵なし(国文学研究資料館DB))。
3800円 〈御家〉年中書状箱[年中用文]
【判型】中本1冊。縦184粍。
【作者】桜寧舎作か。文海堂(竜山)書。
【年代等】文化9年8月跋・初刊。[江戸]大坂屋茂吉ほか板。
【備考】分類「往来物」。消息例文・仮名文・証文類から成る用文章。消息例文は、「年頭状」から「疱瘡見舞之文」までの31通を載せ、前半に四季行事や五節句などの書状、後半には吉凶事に伴なう書状や、「荷物を遣状」「鳥を送る手紙」「道具を借に遣文」など用件中心の書状を集める。仮名文は並べ書きの「新年状」と散らし書きの「婚礼祝儀状」の2通、さらに証文類は「奉公人請状之事」など3通を掲げる。頭書に「大日本国名并郡附」「消息往来」等の記事を収録する。なお、改刻本では末尾の証文類に「見附通り手形」1状を追加した。なお、本書には異板があり、諸本によって合綴順序が若干異なる。
★原装・題簽付・状態良好。記名あり・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵なし(国文学研究資料館DB))。
2000円 〈御家〉年中書状指南
【判型】中本1冊。縦179粍。
【作者】不明。
【年代等】天保11年以前刊。[江戸]紙屋利助ほか板。
【備考】分類「往来物」。消息および証文類文例に「古状揃」等の付録記事を掲げた用文章。消息文例は「年頭状」から「道具を借ニ遣文」までの31通を大字・5行・付訓で記す。証文類文例は「借用申金子之事」から「養子一札之事」までの4通を小字・9行・付訓で記す。目録上欄頭書に「封文書様の次第」、本文上欄頭書に「古状揃(九状)」「四季時候の言葉」を載せる。なお、小泉本に「天保十一子年」の書き入れがあるので、その頃の刊行か。
★原装・題簽付・状態概ね良好(表紙疲れ・手擦れ)。記名なし・蔵書印なし。
2500円 〈新版頭書絵入〉筆徳用文袖鏡
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】不明。
【年代等】天明3年3月初刊([江戸]伊勢屋治助板)。文政元年再刊。[江戸]山本平吉板。
【備考】分類「往来物」。「年頭祝儀状」から「歳暮送状・同返事」までの25通を収録した簡易な用文章。五節句と四季行事(開帳参りの誘引状、中元祝儀状)や婚礼祝儀状、死去弔状、その他の諸事に関する書状から成る。日付等を一切付けない短文の例文を大字・6行・付訓で記す。巻頭に「杜子美漫興之詩図」、頭書に「禁中歳時御行事(禁庭佳節往来)」「百官名并東百官」「諸家名字尽」「増補難字尽」等の記事を載せる。
★原装・題簽欠・状態概ね良好(一部手彩色)。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
2500円 〈増補改正〉書用辨明字引[四民日用字引]
【判型】中本1冊。縦183粍。
【作者】望月某(信陽望月先生)作。
【年代等】弘化2年秋刊。[江戸]松坂屋金之助(積玉堂)板。
【備考】分類「往来物・辞書」。魚・貝・虫蛇・禽鳥・獣・食火・衣服・道具・草木・支体病疾・宮室・時令・天地の13部毎に、日用語を列挙して、音訓(ごく稀に略注)を示した往来。本文をやや小字・7行・付訓(語彙の左右に音訓)で記す。巻頭に「真行草」の解説と「六芸細釈(図解)」「正俗文之誤(俗文の誤りを正す)」、また頭書に「千字文」と「秘伝重宝記」を収録する。
★原装・刷外題・状態良好。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1,080円(破損)〜1,500円(虫損)】。
3000円 〈民家通用〉文章早引[書簡便蒙]
【判型】中本1冊。縦180粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期(嘉永5年以後)刊。[江戸]吉田屋文三郎板。
【備考】分類「往来物」。消息文例をほとんど掲げずに、消息用語と書簡作法を重点的に述べた用文章。大蔵永常編『〈民家〉文章早引大成』の冒頭部分の抄録で、各種書状における文字の位置や墨継ぎ、言葉遣い、その他書状の書き方全般について、「書札認様之有増」以下約60項目に分けて説明する。前半は消息用語や消息表現とともに書簡作法を中心に述べ、後半では、年始状・暑寒見舞状の書き方を詳細に説き、また、目録や箱などの書き方、品物名数(数量呼称)等について触れる。なお、頭書に「小野篁歌字尽」を載せる。
★原装・題簽欠・状態良好。記名なし・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵1カ所(国文学研究資料館DB))。
3500円 〈弘化新版〉女消息往来(藤岡屋板)
【判型】中本1冊。縦173粍。
【作者】不明。
【年代等】弘化頃刊。[江戸]藤岡屋慶次郎板。
【備考】分類「往来物」。類書が多く、諸本で異同があるが、「凡、婦人・女子の文・玉章は、一筆文して申上、示しまいらせ候、御書拝見、御消息拝しあけ、御細々との御文被下、御文の様繰返し眺入まいらせ候。年始七種までは、初春、新玉。七日過は、尽せぬ春、此春の御寿御めでたさ…」のように、女文に多用する語彙や表現、また四季時候の言葉を盛り込むのが特徴。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2,500円。購入価5000円】。
2500円 〈関流〉十露盤童子早学
【判型】中本1冊。縦183粍。
【作者】一陽斎梅寿(武州入間郡入間川在住)編。
【年代等】万延元年頃刊。[江戸]積玉堂板。
【備考】分類「和算・経済」。前半の「塵劫記」と後半の「地方取箇の部」からなる和算書兼地方書。前半は、日常生活に用いる数字や単位等の基本である基数・大数・小数・度・量・衡・畝・諸物軽重・九九合数・九帰法・撞除法を列挙した後、金銀や米穀取引の具体例による八算(二之段〜九之段)・見一帰除法など乗除の計算方法を示す。後者は下段本文に「石盛の事」から「開立法」まで、上段頭書に「地方文字考」から「開立割懸の次第」までの地方関係の諸計算・諸事項について述べる。
★原装・刷外題・状態良好。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵なし(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2,060円(奥付欠)】。
8000円 〈挿訳〉英吉利会話篇[挿訳英吉利会話篇・英会話挿訳](初編)
【判型】中本1冊。縦185粍。
【作者】島桂譚(一徳・一悳カズノリ)訳。
【年代等】明治5年1月刊。[東京]??軒(リンヨ軒)蔵板。袋屋亀次郎ほか売出。
【備考】分類「外国語」。明治初年の英会話入門書。英単語数語の短い基本的な英会話文を集めたもので、「goot day(グーデー/コンニチハ)」から「you are in the right(ユー アール イン ゼ ライト/ゴモットモデ、ゴザイマス)」まで、読み方と日本語訳を片仮名で傍書する。
★原装・題簽付・概ね美本(本文1カ所破損*数文字判読不可)。記名あり・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3編1冊が、12,960円】。
9500円 横文字早学問[〈童蒙手引〉横文字早学問](1-3編合冊)
【判型】中本3編合1冊。縦178粍。
【作者】吉田庸徳作。
【年代等】初編:明治5年1月刊([東京]丸屋庄五郎板)。2編:明治5年3月刊([東京]丸屋庄五郎板)。3編:明治5年刊。[東京]山口屋藤兵衛(錦耕堂)板。
【備考】分類「外国語」。明治初年の外国語教科書(英学資料)。初編は、アルファベットや数字、暦・時間等の語彙や表記法について。本文は「亜彼泄(アベセ)二十六文字(楷書・草書)」「13体イロハ(アルファベット表記3種、仮名2種、同音の漢字8種)」「五十韻(母韻・子字)」「数字・順序数」、頭書は「文字の訳〈附書法〉」「数字の訳」「時限」。2編は「綴書之部」で、本文は「長キ母韻ノ二字綴リ」から「同四字綴リ」、頭書は「綴りの訳」「単(ヒトヘ)の語(基本単語)」。3編は「綴り書・文章」の部で、本文は「一綴リノ辞」から「同二字綴リノ辞」で、頭書は「文法概論」「単の語(基本単語)」。以上3編はもとそれぞれ単独に刊行されていたが、それを1冊に合冊して刊行したものが本書である。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5,000円(題簽欠)。2編1冊が、10,800円。初編・2編2冊が、32,400円】。
2000円 大工番匠往来[番匠作事往来](野口晋松堂・明治18年)
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】野口晋松堂書。吉田金兵衛編。
【年代等】江戸後期初刊([江戸]鶴屋喜右衛門ほか板)。明治18年9月再刊。[東京]吉田金兵衛板。
【備考】分類「往来物」。享和頃刊『番匠作事文章』とほぼ同文の往来。「凡、番匠作事取扱文字者、今般御拝領之屋敷・御館向就建者、撰吉日良辰為致地祭…」で始まり、地鎮祭、建築関連職人、建築用材、神社仏閣の建築、武家屋敷の建築、城郭建築、左官、瓦葺、棟上の儀式などについて記す。本文を大字・5行・付訓で記す。付録記事は諸本によって異なるが、野口晋松堂筆の一本は、頭書「造宮堂木品積心得の事」に建築物各部の寸法や関連知識、家相・方位等に関する若干の記事を載せる。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2,700円(手擦れ・傷み)。類書(整軒玄魚校)が、8,640円】。
8000円 〈文政新刻〉柱立往来[神社仏閣柱建往来]
【判型】中本1冊。縦175粍。
【作者】鼻山人(東里山人)作。
【年代等】文化13年秋作・初刊。文政頃再刊。[江戸]森屋治兵衛板(後印)。
【備考】分類「往来物」。享和頃刊『番匠作事文章』等にならい、もっぱら宮大工子弟用に神社仏閣建築に関する語彙や知識を綴った往来。「凡、神社仏閣・堂塔伽藍・坊舎・寺院、新規造営仕形荒増取扱文字、正字・当字・万葉書、義理・訓等之無差別、世上一同通用者…」で始まる文章で、寺社建築に関する手順や工程、必要な材料・素材、建物各部の名称や装飾・工法などを紹介する。さらに末尾で、宮大工としてあらゆる作業に細心の注意を払い、また先代の流儀・定法をよく守るべきことや、上棟式のあらましなどに言及する。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、8,000円(題簽欠・傷み本)〜12,960円】。
4500円 〈改正〉百姓往来・〈弘化再刻〉百姓往来[百性往来](中本・2種)
【判型】中本2冊。縦177・179粍。
【作者】禿箒子作。
【年代等】江戸後期刊([江戸]蔦屋吉蔵板)/弘化頃刊([江戸]藤岡屋慶次郎板)。
【備考】分類「往来物」。初板本系統は中本1冊。農業型往来中最も流布し、『〈手本〉農業往来』とともに後世の類書に最も大きな影響を与えた農業型往来。再板本には明和三年、鱗形屋孫兵衛原板の旨を記すが、初板本と推定される鱗形屋板の刊記には刊年を記さず、「此一冊は、農家童子の為に新に綴て令板行、猶亦、文字を改め、仮名を正して読に易く、学んで益あらば、誠に農家不朽の基ならん而已」と付記する。「凡、百性取扱文字、農業・耕作之道具、鋤、鍬、鎌、犁(からすき)…」で始まる本文は明らかに、堀流水軒作『商売往来』を模倣して編んだものであり、同往来のスタイルを踏襲して、以下、農具、農業施設、田畑度量衡・地方、潅漑施設、肥料、稲作手順と諸注意、巡見・検地・助郷等の夫役、運送・交通、領地、家屋造作、機織、農民の日常食、農閑期の労働・雑務・牛馬飼育、在所の地理的知識、穏田をせず正直な農民の子孫繁昌までを説いて結ぶ。なお、今回出品の蔦屋板は本文のみだが、藤岡屋板には「名頭文字」「偏冠尽」「読曲(ヨミクセ)名字尽」「武家諸役名附」「十二月異名の事」や挿絵を掲げる。
★原装・題簽付(1冊は刷外題)・状態良好。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書が、2,800円〜51,840円】。
4500円 謹身往来精注鈔
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】藤村秀賀(鶴亭)注・序。歌川芳春(歌川芳晴・一橘斎・一梅斎・朝香楼)画。小森金城(桜亭)書。
【年代等】文久元年12月作。文久2年刊。[江戸]大坂屋藤助(山田文栄堂)板。
【備考】分類「往来物」。『謹身往来』の注釈書。『謹身往来』本文をほぼ3〜9行程度の全80段に分けて大字・6行大・無訓で書し、段落毎に語注を主とする2行割注を施し、さらに頭書に楷書・付訓の書き下し本文と関連の挿絵を掲げる。注釈文中、一般的な語注を●印、また、引用・出典、金言、異名・類語等にを△印で示すなどの工夫を施す。引用書目は『白虎通』『孟子注』『楚辞注』『月令広義』『素問』『小学』『日本紀』『和事始』『一切経音義』『名義集』『六道講式』『古事談』『観仏三昧経』『論語』『孝経大義』『埃嚢抄』『戦国策』『説文』『羅山文集』『近代世事談』『字彙』『和漢三才図会』『事物起原』『五雑俎』等で、種々の故事や俗説等にも言及するほか、注釈文に口語を採り入れるのも特徴。また、本文「上野、不忍、浅草、待乳山、隅田川…」以下の施注はさながら名所案内風でもある。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):某古書店で、原装題簽付が、6500円】。
800円 〈御家〉東京方角[江戸方角]
【判型】中本1冊。縦171粍。
【作者】野口晋松堂書。
【年代等】明治初年刊。[江戸]当世堂(品川屋朝治郎)板。
【備考】分類「往来物」。明和2年初刊(未発見)、寛政5年再刊『御江戸名所方角書(江戸方角)』を嚆矢とし、江戸の地名を集めた往来物で、本書は江戸板とほぼ同内容だが、外題のみを明治風に「東京方角」と改めたもの。『江戸方角』は、。「御城外東者、和田倉・八重洲河岸・竜口・呉服橋・日本橋・堺町・杉森稲荷・鎧渡・霊巌島・新田島・永代八幡・三十三間堂…」と筆を起こし、千代田城を中心に東・巽・南・未・申・酉・戌・亥・北・丑・寅の11の方角毎に江戸府内の地名・名所等を記した往来。底本は野口晋松堂の揮毫で、本文を大字・四行・無訓で記す。
★原装・刷外題・状態並下(虫損補修)。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書が、2,500円〜5,400円】。
3000円 〈頭書絵入〉諸職往来[〈新版増補〉諸職往来](細河並輔校)
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】寺田正晴作。細河並輔校。池田善次郎(渓斎英泉)画。
【年代等】天保14年5月刊。[江戸]和泉屋市兵衛(甘泉堂)板。
【備考】分類「往来物」。享保5年初板本の序文によれば、元禄7年刊『商売往来』に触発されて、それに漏れた語句を中心に綴った往来。冒頭に四民が「国家之至宝」であり、「日用万物調達之本源」であることを述べ、以下、四民の順にそれぞれの本務と心得を列記する。武士は庶民の指導者としての人格と教養、農夫は四季耕作・年貢収納と農事関連知識、工匠は諸職業名と必要な道具名、商人は算用と売買の心得などについて記す。中でも、職人(大工・屋根葺・壁塗・鍛冶・烏帽子折・経師・仏師・宮大工・組糸師・傘張・檜物師・鋳物師・油絞等)に重点を置くのが特徴。なお天保14年板は、口絵に「鶴亀・松竹梅」図を掲げ、頭書に「本朝三筆」「唐土三筆」「硯銘譜」「硯の始り」「筆の始り」「紙の始り」を掲げる。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書が、2,000円〜5,000円】。
3000円 古今商売往来[大全商売往来](近沢幸山)
【判型】中本1冊。縦180粍。
【作者】近沢幸山(桃堂)作。
【年代等】天保13年初刊。[江戸]山城屋佐兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。裏見返に「安政五年」の書き入れあり。「商売往来」「拾遺商売往来」「商売往来講釈」の3編を合冊した往来。まず最初に天保13年に「商売往来」「拾遺商売往来」を合綴した『古今商売往来』(江戸・山城屋佐兵衛ほか板)が刊行され、その後、「商売往来講釈」が増補されたものと思われる。「商売往来」は堀流水軒作・元禄7年刊『商売往来』本文に両点(音訓)を施したもの。続く「拾遺商売往来」(近沢幸山作)は、『商売往来』に漏れた語句で綴ったもので、「抑商賈人、上者公卿・侯家之弁御用、下者至樵夫・杣人・賤女迄、而商於其日用…」と書き始め、冒頭に商人の心得に触れ、衣冠束帯、女服、僧徒官服、絹布類、畳縁、果物、青物・乾物・野菜類、蒸菓子、干菓子、魚鳥、獣、虫、草木、器財、測量用具、家具、雑具、道具、薬品の順に語彙を列挙し、後半で経史・六国史・三部書・和歌三代集・同五代集・同八代集・同十三代集・同二十一代集・四書・五経・十三経等々の和漢書・仏典(名数)を列記する。また「商売往来講釈」は、元禄板『商売往来』本文を語句毎に区切って大字で掲げ割注を施したもの。いずれも本文を大字・五行・付訓で記す。なお、天保13年板には巻頭に「士農工商」図1丁を付すものと、そうでないものがあるが、初刷りと思われる前者の本文末尾には「若林久兵衛」と記す。
★原装・題簽付・状態並み(見返破損・本文一部汚損)。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書(花形東秀作「大全商売往来」)が、3,780円〜8,500円】。
15000円 世界商売往来(正・続・続々・補遺)
【判型】中本4編4冊(全5編中「追加」欠)。縦180-182粍。
【作者】橋爪貫一(松園)作。加藤雷洲・暁雲斎・滕月摸山画。
【年代等】明治4〜6年刊。[東京]雁金屋清吉(青山堂)板。
【備考】分類「往来物」。『世界商売往来』は、明治初年における貿易商子弟用の教科書として作られたもので、明治4年板を初編として以後5編まで刊行された。初編『世界商売往来』は、主要貿易国名、海運上の測量、日本へ入港する船舶、商船の構造や機械類、軍艦の兵器・器具類、外国商人を迎える旅館・商店、主要貿易品などについて記す。本文中の要語に注解または図解を施し、頭書に要語の英単語とその読みを示す(2・3編も同様)。また、この初編は明治6年に『日新表(第2輯)』の書名で刊行されたほか、頭書・付録記事を削除し、作者名を故意に隠蔽した『改正商売往来(〈改正〉世界商売往来)』など数種の類書が出回った。2編『続世界商売往来』は、貿易商に必要な知識・教養・心得等について記したもので、主要貿易品名については初編とほとんど異なる語彙を集録する。明治6年には『日新表(第2輯)』の書名で刊行された。3編『続々世界商売往来』は、外国商事に必要な語彙、貨幣換算、主要貿易品、工人の種類、欧米国名と主要生産物などについて記す。4編『世界商売往来補遺』は、印紙の貼用、貨幣・紙幣、秤の種類と効用、枡の種類と効用、貿易商人の教養と心得等について記すが、貿易品に関する語彙を全く収めず、もっぱら貿易取引上の技術や心得に終始するのが特徴。また、同頭書には内国郵船による運送費や内国郵便等について記載する。5編『世界商売往来追加』は、日本の豊かな物産や主要産物等について記し、世界貿易よりも、国内の商取引物資・生産物資に関する語彙を広く採録する。頭書に秤・尺度・平積・立積・貨幣についての解説を収める。
★原装、題簽付き、状態概ね良好(1冊シミ・1冊小虫)。記名なし、3冊蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5編揃い異本とも8冊が、172,800円。1-3編3冊が、86,400円。4編4冊が、32,400円〜73,440円。5編揃いが、54,000円】。
6500円 〈天保改刻〉平安人物志[平安人物誌](天保9年)
【判型】小本3巻合1冊。縦157粍。
【作者】弄翰子編・序。
【年代等】明和5年初刊。天保9年夏自序。天保9年夏、洛陽隠士某跋。天保9年5月再刊。[京都]堺屋仁兵衛ほか板。
【備考】分類「伝記」。『平安人物志』は、近世後期の京都の文芸諸家の名寄で、姓名・別称・居所・通称および著書(6版以降収載)が記され、分野別に分類されている。収録人物は版が重なるに連れ増大し(初版136名、8版740名余)、分野も細分化されている。本書は京都遊学の案内書として刊行された実用書で、かつ修補本が多く見られことからも分かるように、記載内容は正確で信頼が置ける。著者の弄翰子の名は書肆が慣習的に用いたものであろう(「日本古典文学大辞典」参照)。/平安人物志とは、近世京都のWho's Whoであり、市井の各方面の文化人を集成している。明和5年(1768)の第1版にはじまり、安永4年(1775)、天明2年(1783)、文化10年(1813)、文政5年(1822)、文政13年(1830)、天保9年(1838)、嘉永5年(1852)、慶応3年(1867)の第9版までほぼ10年おきに増補改訂された(国文学研究資料館DB)。
★原装・題簽付・状態概ね良好(やや小虫)。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、21,600円(天保板)。慶応板が、20,000円。嘉永板が、18,000円。明和板後修本が、16,200円】。
6500円 日本諸家人物誌[諸家人物考]
【判型】小本2巻1冊。縦156粍。
【作者】池永豹(ハダラ・秦良ハダラ・南山道人)編。皆川淇園校。
【年代等】寛政4年初刊。寛政11年10月、皆川淇園(愿)序・校。寛政12年1月再刊。[大阪]柏原屋嘉兵衛ほか板。
【備考】分類「伝記」。慶長年間以降の人物誌。上巻、儒家部、医家部。下巻、歌学・国学家部、書画家部、補遺を収録。近世前・中期の儒学者(南村梅軒ら213名)・医学者・歌学国学者(木下長嘯子から楫取魚彦まで35名)・書家・画家の小伝を集録したもので、袖珍本ながら300名を収める。先行の『古今諸家人物志』を継承しながら全面改訂している。
★原装・題簽付・裏表紙補修。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装の完本が、12,960円〜41,040円】。
12000円 続諸家人物誌[日本続諸家人物誌]
【判型】小本3巻3冊。縦162粍。
【作者】青柳文蔵(東里・茂明)編。東条琴台校・序。
【年代等】文政12年夏、東条琴台序。文政12年7月、近水楼主人青柳文蔵例言。文政12年7月初刊。[江戸]掃葉山房蔵板。[江戸]北沢貞助板。
【備考】分類「伝記」。近世期名家の略伝集。寛政4年刊『諸家人物誌』の続編。姓名、出自、経歴等を略述し、末に著作を挙げる。「別ニ家ヲナス者」は名の上欄外に半円の印を付す。漢字カナ交じり。上巻(2分冊):儒家222名、下巻:国学家〈附和歌故実有職神道〉53名、医家18名、書家22名、画家24名(西尾市岩瀬文庫・古典籍書誌データベース参照)。青柳文蔵(あおやぎ ぶんぞう、宝暦11年(1761年) - 天保10年3月14日(1839年4月27日))は、仙台藩領磐井郡東山町(現在の岩手県一関市東山町松川)出身の江戸時代後期の商人。医師、小野寺三達の三男として生まれる。名は茂明、号は東里、近水楼主人。青柳文庫の名前の由来となった人物。彼は兄2人、姉3人の末子であった。父は私塾もやっていたので幼いころから和漢の書物に触れる機会を持っていた。18歳で江戸に出て、苦労しながら学問を続け、井上金峨に儒学を学んだ。その後、公事師として財をなすに至った。青柳文庫は、1831年(天保2年)、仙台藩に書籍2,885部、9,937冊、また100両を贈り、藩はこれを公開図書館として一般に供することとなり、これが日本の最初の公開図書館となる。仙台市青葉区一番町にその碑がある(Wikipedia参照)。
★原装・題簽付・美本。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):某古書店で3冊本揃いが、20,000円】。
3000円 〈広益〉書籍目録[本朝彫刻広益書籍目録大全・書籍大目録](元禄5年書目・4巻)
【判型】横本1冊(4巻のみ)。縦105粍。
【作者】不明。
【年代等】元禄5年刊。[京都]八尾市兵衛ほか板。
【備考】分類「書目」。元禄初年までに主に上方で刊行された部類分け出版目録。扉に「作者付大意」と記すように、必要に応じて作者や簡単な概要を付記する。4巻には、神書並有職・医書並外科・歌書並狂歌・連歌書・誹諧書・仮名和書を収録。冊数・書名のほか作者や概要などを適宜記した書目。出版業が飛躍的に発展した江戸期には、本屋(書肆)みずからによって数多くの書籍目録が編まれ出版された。現存するものだけでも、寛文年間(寛文6年頃)から享和元年に至る約150年間に23種の書籍目録が確認されている(このほか書肆ごとの個別の書目もある)。これらの目録には、当時刊行されていた本の概要、種類、著作者名、あるいは板元や価格等についての記載があり、当時の出版物を探るうえで重要な資料となっている。これら江戸期の書籍目録には大きく2つのタイプがある。1つは分類項目を立てて書名を配列した「部類分け目録」であり、最古の『寛文年間書目』を嚆矢として13種発見されている。もう1つは、まず書名をイロハ順に分け、イロハ各部の中をさらに「儒書」「医書」「仮名(書)」「仏書」の4門に区分・配列した「伊呂波分け目録」で、『延宝3年書目』を最初として10種発見されている。前者の「部類分け目録」が江戸前期〜中期に比較的長期にわたり京都で刊行されているのに対し、後者の「伊呂波分け目録」は江戸から始まり(のち京都からも刊行)、延宝〜元禄期の約20年間に集中的に刊行され、以後消滅した。本書(元禄5年書目)は、「部類分け目録」のうち『貞享2年書目』を改編したもので、分類項目が38から46へ増加し、出版業の著しい発展と多様化を如実に反映した内容になっている。
★改装・題簽欠・状態概ね良好(小虫・表紙やや汚損)・稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で端本1冊が、4000円〜1万2000円】。
5500円 好色貝合[好色訓蒙図彙後編](近世文芸資料好色物草子集*謄写版)
【判型】小本2巻1冊。縦157粍。
【作者】吉田半兵衛(吉田定吉)作・画。
【年代等】貞享4年9月板(三右衛門ほか板)の複製。
【備考】分類「浮世草子」。『好色貝合』は2巻2冊。浮世草子。自序に「洛下散人何之何氏」と署名するが、序中にいう貞享3年刊『好色訓蒙図彙』と同じく絵師、吉田半兵衛の作・画であろう。貞享4年9月、京都山科三右衛門・江戸万屋清兵衛刊。自序に『好色訓蒙図彙』の補遺とするように、好色・遊里に関する事項を、一項半丁ずつ図示し、それに数丁にわたる戯文的な解説を施したもの。上巻は、見恋・寄文恋・寄小哥恋・別恋・浮女(ウカレムスメ)・濡後家・濡尼・浮蔵主(ウキゾウス)・大黒・太夫大臣・天神買・栫(カコイ)大尽・端買・北向大臣・酔大尽・野火(ヤボ)・間夫。下巻は、旅籠屋女・蓮葉女・牙婆(スアイ)・仕懸比丘尼・大原神子・遣師(ヤリテ)・茶屋家嘉(カカ)・大原雑居寝・蚊田遣繰・弱末裸・臭開、終わりに楽事秘伝之妙薬を記す。また、巻末には、「好色乱体図」12図を配して、濡れ場の諸相や狂態をやや滑稽化して描く。かくて本書は、前著と合わせて、元禄時代の好色本浮世草子の参考資料であり、同時に近世風俗資料でもある(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に原本の所蔵なし(国文学研究資料館DB))。複製本も稀書の部類。
8500円 諸芸小鑑[諸藝小鏡](諸礼・書札・茶湯之部*貞享3年)
【判型】小本1冊(6巻6冊中の前半部*乾坤2巻本の乾巻)。縦162粍。
【作者】弾松軒編・跋。
【年代等】貞享3年1月、洛陽書堂・中村氏序・刊。貞享3年2月刊。[大阪]岡田三郎右衛門ほか板(岩瀬文庫本による)。
【備考】分類「諸芸」。西尾市岩瀬文庫・古典籍書誌データベースによれば、序全文「序/藝は身をたつる本なり聖教の六藝まなばずは有べからず今這書は洛下之隠士弾松軒閑窓に納めし道々之書をとりて枝葉を集て童子初心の便とせり予是を乞えて世にひろむるもの也号して諸藝小鑑と実に初心の燕石ならざらんや/貞享三年正月吉辰 〈洛陽書堂〉中村氏序」。跋全文「この全編は道々の先達古人の群書を集考てしるすところなりひとへに童蒙初心のためならし/洛下野人弾松軒撰」。最終丁裏に刊記「貞享三年二月吉日/京 〈高辻通鳫金町〉中村孫兵衛/江戸 〈青物町〉本屋清兵衛/大坂 〈心斎橋筋呉服町角〉岡田三郎右衛門/板行」。 種々の藝能の指南書。諸礼之部(武家礼法)、書札之部、茶湯之部、立花之部、誹諧連歌之部、謡付リ尺八一節切三味線之部、異名之部(目録になし、月名等の異名集)、身持養生之部、妙薬之部、料理之部、万染物之部、より成る。
★原装・題簽欠・状態良好(刷り良好)。記名あり・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
3800円 〈戦陣奇方〉砦艸[砦草]
【判型】小本1冊。縦155粍。
【作者】原南陽(昌克)作。備中守(中山信敬)・丹波元簡(廉夫・多紀元胤)・屋代弘賢序。立原翠軒跋。
【年代等】文化元年3月自序。文化元年冬立原翠軒跋。文化4年7月屋代弘賢序。文化7年8月丹波元簡序。文化8年2月備中守序。文政元年7月序・刊。[水戸]須原屋安次郎ほか板。
【備考】分類「医学」。序文の備中守は花押から水戸藩附家老中山信敬と判定。見返に「『とりで艸』は南陽先生のふかくひめ置けるを交り深き人を媒にして厚くもとむるに、かりそめのことぐさなれば、よ所のはゞかりありとて、いなみ侍るをせちに乞い得て、同じ志の人の助にせんと、文化八年の春、桜木にちりばめぬ」とあるように、陣中で医師が不在の場合の応急処置や治療法、戦場での生存術などを記した医書で、漁猟や野遊びなど野外での事故にも有益とする。本来は水戸藩への報恩のために著したが、書肆の求めにより上梓に至った。飲食、防禦(ぼうぎょ)、毒烟、野陣(のじん)、水脈、たくはへ、解毒丸、打撲、馬病(うまのやまい)、息合(いきあい)、犬喰(いぬぐい)、蛇傷、気絶、虫歯、脚気(かつけ)、踏抜(ふみぬき)、骨硬(こっこう)、とげぬき、備急円、金瘡(きんそう)、力帯(ちからおび)、眩暈(げんうん)、舟車酔(しゅうしゃえい)、食傷、血留(ちどめ)、広東人参(かんとうにんじん)、まめ、やけど、防寒、溺死、凍死、魘死(えんし)、驚死(きょうし)、癰(よう)、瘧(ぎゃく)、淋(りん)、小瘡(しょうそう)、薬湯(くすりゆ)、脱肛、?瘡(れんそう)、毒刺(どくし)、水あたり、魚毒、突目(つきめ)、救飢(きゅうき)の45項について、処置法や薬方、禁忌・諸注意などを説く。
★原装・題簽付・美本。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4,320円(傷み本・題簽欠)〜21,600円】。
3500円 花のしづ枝[花廼下枝・現存五十歌仙]
【判型】中本1冊。縦175粍。
【作者】千家尊孫(センゲタカヒコ)ほか作(詠)。市岡和雄跋。
【年代等】安政4年春序刊。[出雲国杵築カ]迎歓堂製本。
【備考】分類「歌集」。幕末の出雲歌壇で活躍した千家尊孫(1796-1873)を始め、出雲国内の歌人50人の詠歌を集めた歌集。国造存孫宿禰(千家尊孫)の「立春」の和歌から、出雲尊澄宿禰(千家尊澄タカズミ、1810-78)の「寄都祝」の和歌までの50首を収録する。巻末に作者一覧である「花廼下枝作者姓名録」を付す。作者の一人、千家尊孫は、江戸後期-明治時代の神職、国学者。寛政8年3月13日生まれ。千家尊之(タカユキ)の長男。天保3年出雲国造職をつぐ。維新に際し、参朝の儀の復興をはかったが、老齢のため職を子の尊澄(タカズミ)にゆずった。歌学にすぐれた。明治6年1月1日死去。78歳。出雲(島根県)出身。著作に「比那能歌語」など。
★原装・題簽付・状態良好。書袋付き。記名なし・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
2500円 俗家重宝集[常用奇方俗家重宝便集・重宝集](前後編)
【判型】中本2巻合1冊。縦182粍。
【作者】劉卜子(豊副道人)作。
【年代等】前編:文政7年1月刊。[江戸]岩戸屋喜三郎板。後編:文政10年1月刊。[江戸]西村屋与八ほか板。
【備考】分類「医学・家政」。文政7年刊『〈文政新刻〉俗家重宝集(前編)』と文政10年刊『〈常用奇法〉俗家重宝集(後編)』の2編を合本したもの。前編:本文「奇薬の部」、頭書「奇徳の部」の2部から成る家庭医療・生活の通俗書・準往来物。「奇薬の部」は、「時疫の奇薬」から「後産下す奇方」までの50カ条で、怪我・疾病等の薬や予防法を簡潔に記す。頭書「奇徳の部」も同類の記事で、「疱瘡を軽する法」「蚊を水にする法」「掃除の匂止ル法」「虫歯根を切ル法」「魚の眼の奇法」「針の失たる時出る法」「汗かゝぬ法」「扇子日時計の法」など、俗信・迷信から生活情報まで雑多な記事を載せる。本文をやや小字・8行・付訓で記す。後編:同様に本文に「奇薬の部」、頭書に「奇徳の部」を収録した家庭医療・生活関連通俗書。本文「奇薬」に「餅咽窒たるを治す薬」から「猫の病ひを治す妙薬」までの50カ条、頭書「常用奇法部」に「落下顎を治法」から「蚊去大秘法」までの50カ条の合計100カ条を収録。初編同様、俗信・迷信の類も多い。本文をやや小字・8行・付訓で記す。巻頭に「金竜山浅草寺風景」を掲げる。
★改装・題簽欠・状態並み(表紙破損修理・小虫補修)。記名なし・蔵書印なし。
3000円 日蓮聖人御一代記[日蓮上人一代記・高祖御一代記]
【判型】中本1冊。縦184粍。
【作者】柳水亭種清(淫水亭・桜沢堂山・八功舎徳水)作・序。一勇斎国芳画。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]藤岡屋慶治郎(松林堂)板。
【備考】分類「読本」。日蓮の出生から入寂までの一生を綴った絵入りの一代記。巻頭に色刷りの「高祖日蓮大菩薩之御系図」を掲げ、前付に「井幹中橘(イゲタニタチバナ)之由来」の記事を載せる。日蓮入寂後に遺骨を身延山へ送ったことを記して本文を結んだ後、高祖御詠歌2首を掲げる。
★原装・題簽付・状態概ね良好(一部虫損補修)。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
4000円 〈再板頭書絵入〉三世相小鑑[新刻改正三世相小鑑](寛政13年・仙台板)
【判型】中本1冊。縦176粍。
【作者】不明。
【年代等】寛政13年1月刊。[仙台]本屋治右衛門板。
【備考】分類「占卜」。暦注や関連する種々の占いを載せた書。本書は見返に「弘法大師入唐渡天之図」と「六十図」を掲げ、本文は「男女生年吉凶之事」「同生れ月吉凶の事」「生れ月のよしあしの事」「生れどきぜんあくの事」「生れ年十干吉凶」「四季四くわう帝(皇帝)の占ひの事」「十二運吉凶の事」を収録する。
★原装・題簽付・美本。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書が、2,160円〜48,600円】。
4000円 真柴軍功記(4・6編)
【判型】中本2冊(全6編か)。縦175粍。
【作者】歌川貞秀(玉蘭斎・五雲亭・寿山・橋本貞秀)作・画。有人(某)序(4編)。
【年代等】慶応慶応元年刊(6編)。[江戸]文久堂板。
【備考】分類「合巻」。羽柴秀吉の軍功記を翻案した真柴久吉の軍功を読み物に仕立てた合巻で、織田信長ならぬ小田春長や明智光秀ならぬ武智光秀らが登場する絵入りの小説。元治元年〜慶応元年までに少なくとも6編まで刊行された。
★原装・題簽付・状態並み(数カ所着色やペンの書き込みあり)。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
8000円 梅農琴富貴[吾妻土産・命のせんたく・和漢年数早見一覧](初編)
【判型】中本合1冊。縦178粍。
【作者】蝌斗子序。冨士谷東遊子校。
【年代等】嘉永4年頃刊。刊行者不明。
【備考】分類「便覧・年代記」。『吾妻みやげ』全5編の改題・改編本か。初編は色刷り表紙に榎本其角の「鐘ひとつ売れぬ日はなし江戸の春」の句を掲げて浅草寺境内を描く。「吾妻土産の序」として序文を掲げた後、本文は「〈江戸名所参詣遊山〉命のせんだく」初編〜4編で江戸府内の年中行事を月別に紹介し、さらに「〈江戸名所月並参詣〉命のせんだく」1-2編で江戸府内寺社の縁日や七福神参りや土産・名物等を紹介する。続いて、後半部に嘉永4年までの分類別年代記である「和漢年数早見一覧」13種(見開き13丁)掲げる。
★原装色刷り表紙・美本。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵なし(国文学研究資料館DB))。
6500円 大当にわか茶番(初編)
【判型】中本1冊。縦180粍。
【作者】北八庵弥次呂平作・序。
【年代等】嘉永6年春、北八庵弥次呂平序・刊。刊行者不明。
【備考】分類「遊戯・芸能」。宴席や街頭などで即興で演じた寸劇である「にわか(俄・仁輪加・仁和賀)」のネタ本。序文に「酒宴(サカモリ)の席におひて、贋(マガイ)芝居の工拙(オツ)な身振が一座の大当りとなりて興を添る事、封間士(タイコモチ)もはだしで逃る素人料理のちょつとお肴、是を以て好士の高評を希ふグイ呑」と記す。「剛の者」「相談」「くい気」「学者」「珍客」「疲武者」「手柄」「しのび」「うわさ」「古歌」「うわの空」「まがひ無間」「塩釜桜」「さめざや」「百人一首」「飯の施行(ほどこし)」「たてもの」「極楽」「あらそひ」「遠寄」「野鉄炮」「迷子」「八十手習」「不抜太刀」の24話を収録する。例えば「学者」の小見出の下に「若もの一人きながし、このみ有べし。すてぜりふにて酒肴をもちひて」のように、「ト書き(脚本で、せりふの間に、俳優の動き・出入り、照明・音楽・効果などの演出を説明したり指定したりした文章)」風の助言で演出上のヒントなども記す。
★色刷り表紙・状態良好。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵なし(国文学研究資料館DB))。
4500円 〈一口にわか〉いろは節用(2編)
【判型】中本1冊。縦174粍。
【作者】月亭生瀬(ツキテイイクセ)作・序。松旭書・画。貞信画(表紙)。
【年代等】嘉永6年刊。[大阪]本屋安兵衛ほか板。
【備考】分類「遊戯・芸能」。刊年は国文学研究資料館DBによる。また本DBによれば、現存本は「2編」のみ。宴席や街頭などで即興で演じた寸劇である「にわか(俄・仁輪加・仁和賀)」のネタ本。ネタの演題のイロハ順に収録したもので、2編には「か」〜「の」部の「かみ」〜「のこぎり」までのネタを収録し、それぞれ挿絵を施す。
★色刷り表紙・状態概ね良好(やや汚損)。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB)*現存本は「2編」のみ)。
18000円 鈍字集[どんじしう](初編)
【判型】中本1冊。縦174粍。
【作者】鈍牙九斎鈍丸(ドンクサイドンマル)作・序。黒川玉水画。
【年代等】江戸後期刊。[京都]金屋新兵衛ほか板。
【備考】分類「文字・遊戯」。漢字あるいは嘘字を使った文字遊びの書。例えば「力」を「はつめい」と読ませ、「一を打て万を知るの力なり」としたり、「平」の並行する横棒を取った嘘字を掲げて、「平字の一るいうへ下ともほろびる」と解説するように、漢字の字形を使った文字遊びを半丁に2題ずつ合計43題掲げる。
★色刷り表紙・概ね美本(表紙ややシミ、本文美)。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
3000円 百籤抄都々一[御鬮東都一・御鬮うた]
【判型】中本1冊。縦176粍。
【作者】藤の家主作・序。員利画。
【年代等】明治3年3月?刊。刊行者不明。
【備考】分類「歌謡・占卜」。お御籤の解説書である「百籤抄」を模した恋占いで、全百番に都々逸を配して恋占いの判断を解説したもの。各丁に挿絵も施す。
★改装・題簽欠・状態概ね良好(やや小虫・やや汚損)。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
2000円 新ふみのはやし[雁のつてのはやし]
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】大陰散人編・序。
【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。
【備考】分類「艶書」。恋文(艶書)の例文集。「はじめてつけ文」「おなじく返事」「あふて後に遣はす文」「おなじく返事」「うらみ申遣はす文」「同じく返事」「絶てあはざるかたへ遣す文」「おなじく返事」「やくそく申遣す文」「心がはりせし方へ遣す文」「おなじく返事」「はら立たる人のかたへ遣す文」「おなじく返事」「きれ文の事」「遠く道へだてたるかたへ遣す文」「おなじく返事」「附文ことはりの文」「ことはりのかたへふたゝび申つかはす文」「同じく返事」の19通を収録。また、頭書に「夫婦和合の事」「淫婦の相を知る事」「玉門の差別」「陰茎の差別」「女悦妙薬伝」「交合五傷の事」「淫乱を治す伝」「婦人の心得の事」の記事を掲げる。
★原装・題簽欠(書名は同板別本による)・状態良好。記名なし・蔵書印なし。
2500円 義士三度仇討[織部武広三度報讐・忠孝三度報讐・〈東都〉諸軍談〈義士三度仇討〉]
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】北梅(小金井芦洲・小林太郎兵衛)作。
【年代等】安政5年4月、鈍亭魯文序・刊。[江戸]品川屋久助(当世堂)板。
【備考】分類「読本」。袋綴じ展開収録(見開き図再掲)。織部武広の仇討ちを綴った読本。全8回に分けて各回の演題を名句で示す(第1回「父母のしきりにこひし雉子の声 芭蕉」〜第8回「元日や何にたとえん朝ぼらけ 忠知」)。巻頭に、「浪士中山弥曽兵衛武広、後に金丸が聟となる」「塩冶家の忠臣織部弥兵衛金丸が妻」「織部が娘於八重」など数葉の色刷り挿絵を掲げる。/作者の小金井芦洲(初代、1799-1863)は、本名小林太郎兵衛。桃林亭東玉(とうりんていとうぎょく)門下で、光斎玉梅、鶴光斎(かくこうさい)北梅、小金井芦洲から小金井(■井)北梅となる。博識で文筆の才があり、端物(はもの)を得意とした(コトバンク)。
★原装・題簽付・状態並み(小虫補修)。記名なし・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
5000円 狂歌百人一首闇夜礫[〈道劇百人一首〉闇夜礫](2種)
【判型】中本1冊。収録順に縦179・179粍。
【作者】越谷山人(会田吾山・会田秀真ホツマ・師竹庵・鱗斎・鱗斎一鱸)編・跋。葦原眉山(竹内眉山・眉山竹孫)画。
【年代等】天保4年1月、四方滝水序。天保6年春、鱗斎跋・刊。[江戸]竹内孫八(保栄堂)板。
【備考】分類「狂歌」。完本には手彩色などがあるため同板別本(数丁落丁)も全冊収録。いずれも袋綴じ展開収録(見開き図は再掲)。『狂歌百人一首泥亀(スッポン)の月』の改題本。小倉百人一首をもじった『狂歌百人一首泥亀の月』。江戸庶民の哀歓を詠い上げた江戸のもじり歌には、現代社会にも通じる面白味がある(「BOOK」データベースより)。また、東洋大学百人一首コレクションの解説に「叙末に「丙子春日」「文政四巳年亥冬日応需写之」とある。小倉百人一首の下句をそのまま活かし、それに合うように上句を当世風にもじり、狂歌に仕立てたもの。各首に一画ずつ歌意に合った彩色戯画を配す。半丁に作者名・狂歌・彩色戯画が余裕をもって配置されている。数か所に錯簡がある。改題本に『狂歌百人一首泥亀農月』(きょうかひゃくにんいっしゅすっぽんのつき)、本展示本以外に文政11年(1828)書写本と天保4年(1833)刊本(四方瀧水編、保永堂板)がある」とある。口絵に「馬鹿三人之歌(養老人滝成・嵩月房滝澄・四方滝水)」を掲げる。★原装・題簽欠・状態概ね良好(本文末尾4丁落丁のため原寸コピー補)。記名あり・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、27,000円〜120,000円】。
3800円 贈答百人一首
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】緑亭川柳五世(水谷緑亭・金蔵)編・序。葛飾北斎二世・一勇斎国芳・一猛斎芳虎・玉蘭斎貞秀・梅蝶樓国貞・一陽斎豊国画。
【年代等】嘉永6年1月自序・刊。[江戸]山口屋藤兵衛板。
【備考】分類「和歌・百人一首」。
★原装・題簽欠・状態良好。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、落丁なしの完本が、5,000円〜12,000円】。
5500円 本朝武将伝(松亭金水)
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】松亭金水編。歌川芳虎(一猛斎)画。
【年代等】嘉永5年秋、梅素亭玄魚(楓園・整軒・宮城喜三郎)序・刊。板。
【備考】分類「伝記」。素戔嗚尊・神功皇后・武内宿禰・六孫王経基・平親王将門・田原藤太秀郷・源頼光・酒顛童子・八幡太郎義家・平忠盛・鎮西八郎為朝・木曽義仲・三河守知度・巴御前・畠山重忠・上総五郎兵衛忠光・源頼朝卿・九郎判官義経・菊王丸・能登守教経・佐藤嗣信・梶原景季・佐々木高綱・武蔵坊弁慶・北条時政・坂額女・新田義貞(鎌倉攻)・楠正成・楠正行・楠正時・楠正行(重出)・服部小平太・今川義元・武田信玄の30人の肖像と武勇伝を掲げる。
★原装・題簽付・状態並み(見返やや破損、本文一部小虫)。本文1/2は淡彩刷り挿絵。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、12,960円(やや破損あり)】。
8500円 〈料理調菜〉四季献立集[四季献立]
【判型】中本1冊。縦191粍。
【作者】秋山子編・序。
【年代等】天保7年4月自序・刊。[名古屋]永楽屋東四郎ほか板。
【備考】分類「料理」。初心者にも分かりやすく四季料理の献立と調理法を解説した料理書。前半に四季料理の献立を掲げ、後半に解説を施す。所収の献立は、二汁七菜、一汁五菜、鱠(なます)之部(春・春精進・夏・夏精進・秋・秋精進・冬・冬精進)、酢之部、四季附込(しきつけこみ)汁之部、坪之部(春・春精進・夏・夏精進・秋・秋精進・冬・冬精進)、四季附込香の物之部、平之部(春・春精進・夏・夏精進・秋・秋精進・冬・冬精進)、四季附込二之汁、四季猪口附込、四季附込茶碗之部、四季附込台引(だいびき)之部・吸物之部(春・春精進・夏・夏精進・秋・秋精進・冬・冬精進)、四季附込口取(くちどり)之部、硯蓋(すずりぶた)之部(春・春精進・夏・夏精進・秋・秋精進・冬・冬精進)、四季鉢肴(はちざかな)、丼物(どんぶりもの)之部(春・春精進・夏・夏精進・秋・秋精進・冬・冬精進)、四季附込さしみ之部。以上の献立に続けて「仕立方」として各献立の調理法や諸注意を箇条書きにして簡潔に記す。
★原装・題簽付・状態概ね良好(一部小虫補修)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装本が、32,000円〜41,040円】。
8500円 料理早指南[花船集](初編・後編)
【判型】中本2編2冊(全4編中)。縦185粍。
【作者】醍醐散人編・序。
【年代等】享和元年3月自序(初編)。享和元年11月自序・刊。[江戸]和泉屋市兵衛(甘泉堂)板。
【備考】分類「料理」。『料理早指南』は全4編からなる料理本で、初編は本膳・会席の四季献立、2編(一名「花船集」)は「時節見舞の重詰」「華見の重詰」など重箱料理を主とした献立、3編(一名「山家集」)は山村での塩魚などを用いた料理(塩物魚、干し魚類の調理法と黄檗料理・卓袱料理)、4編(一名「談合集」)は汁・酢の物などの作り方を記し、巻頭に調理用具の図、巻末に問答形式の料理の秘訣を載せる。また各巻末に膳・食器・調理用具の図を掲載する(東北大学附属図書館HPほか参照)。初編は享和元年刊、4編が文化元年刊で、後に1冊に合本された。なお、後編末尾の本書広告に「料理早指南、初編より四篇まで不残出板。此書は煮方、きり方、すべて料理の次第、本膳、会席、精進までくはしく記し、いかなる人にも早わかりして、誠に日用調法の珍書也」とある。
★原装・題簽1冊付(後編)・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、各編1冊が、5,000円〜10,800円。初編・後編合本1冊が、21,600円】。
8000円 親鸞聖人御一代記[親鸞聖人略絵伝・親鸞上人二十四輩図会]
【判型】中本2巻2冊。縦179粍。
【作者】笠亭仙果1世(柳亭種彦2世・柳亭種秀・招禄翁・高橋広道)作。?廼屋序。
【年代等】万延年間刊。[江戸]藤岡屋慶治郎(松林堂)板。明治初年再刊。[東京]小林銕治郎板。
【備考】分類「伝記」。中本2巻仕立ての親鸞聖人の絵入り一代記。前編は、親鸞の出自から入寂までを記し、巻末に「高祖聖人御旧跡二十四輩寺院」一覧を掲げ、巻頭に色刷りの「高祖聖人仏身を現じ給う図」「江州木部錦織寺の由来」図を付す。後編では、「本願寺御門跡之由来」「如信上人御旧跡」に続けて、二十四輩(親鸞の多くの弟子のなかで,親鸞の教えを正しく伝えている者たちのことで,飯沼性信をはじめ 24人)について詳述する。巻頭には色刷りの「東六条御旧跡御堂」「東六条御門跡御堂(鳥瞰図)」を掲げる。
★原装・題簽付(前編のみ)・状態概ね良好(前編明治初年後印、後編江戸期刊ながらややシミ、表紙書き入れ)。前編は明治初年刊。後編は江戸期板。各編とも口絵色刷り数葉。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、端本1冊が、10,800円】。
10000円 天保山名所図会
【判型】中本2巻2冊。縦178粍。
【作者】 暁鐘成(木村繁雄・明啓・鶏鳴舎・暁晴翁・和泉屋弥四郎)編・画。藤井高尚(松乃屋・松舎・松斎・忠之丞・小膳)序。森英三(松柏亭)書。市田治郎兵衛彫刻。
【年代等】天保6年刊。[大阪]鹿廼家真萩明啓(暁鐘成)蔵板。
【備考】分類「地誌」。天保2〜3年、安治川航路整備のために行われた大規模な浚渫(シュンセツ)工事で生じた大量の土砂を盛った築山である「天保山(目標山メジルシヤマ)」(標高約18m*地盤沈下で現在は標高3m)とその周辺の名所を紹介した地誌。名所風景図を多く交え、風趣を読んだ詩歌や故事来歴・伝説等にも触れる。上巻巻頭に「浪華天保山全図」を掲げ、天保山、万年橋、湊口および浚渫工事実施までの経緯、鈴子水崎(スズノミサキ)の由来、駅路の鈴、周の文王が霊台を営んだ故事、方隅石および名産について記す。また、下巻では昇平橋、土橋、入江、礒辺茶屋、麓の入江、末広橋、万年橋、雨舎(アマヤドリ)、栄橋、亀甲橋、天保山地形之説・同図、天保山名器蓬莱形略図、さらに巻末に「浪華御土産物雅器略目」「古雅珍器模製略目」「五節句御飾器並四時風流御飾雅器略目」「諸祝儀御進物旅行御餞別品略目」等の土産物一覧を掲げる。なお下巻末尾で本書拾遺2巻の追刻を宣伝するが未刊に終わった。
★原装・色刷り模様表紙・題簽欠(替え題簽)・状態概ね良好(表紙やや汚損、小虫補修)。底本は上巻2カ所(5丁表題字と26丁裏)に木版刷りによる修正がある。記名なし・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
6500円 八江萩名所図画(1・4-6巻・附録)
【判型】小本5冊(1・4-6巻・附録)。縦157粍。
【作者】木梨恒充作。山県篤蔵校。藤原の芳樹序。済湾主人題辞。平三岳附言。
【年代等】文久年間作。明治25年6月、山県篤蔵跋。明治25年11月刊。[東京]山県篤蔵(萩廼屋)蔵板。吉川半七売出。
【備考】分類「地誌」。長門萩の名所図会。風景図以外に社寺の什物古文書の写しあり。書名の八江は下津江・中津江・上津江・鶴江・桜江・小松江・倉江・玉江の八景をいい、八重萩に掛ける(西尾市岩瀬文庫HP参照)。 /萩の沿革や名所旧跡等を紹介した名所図会。作者は萩藩士・木梨恒充で天保5年に起草したが、安政2年に急死したため発刊には至らなかった。後、同藩士・山県篤蔵によって明治25年に改訂増補して刊行された。萩に関する体系的な江戸時代唯一の地誌。内容は、最初に長門の国の由来から萩城の創建を説明し、次いで城下の史跡、名勝、寺社並びに風俗、伝説などについて四季の順序で記述し、城下町の繁栄を7冊にまとめている。また、実地の写生にもとづく精密な鳥瞰図を掲げた点も貴重で、幕末の萩の風景を生き生きと伝える(マツノ書店HP参照)。作者の木梨恒充(きなしつねみつ、?-1855)は江戸後期の画家。長門(山口県)萩藩士。浮村定直に土佐派の技法をまなぶ。江戸藩邸に滞在中,安政2年10月2日大地震におそわれ圧死した。通称は衛門七。号は三丘。作品に「八江萩名所図画」。
★原装・題簽付・状態良好(表紙やや汚損)・全7冊揃いのうちの5冊のみ。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明治25年板7冊揃いが、54,000円〜60,000円。昭和44年復刻7冊揃いが、27,000円】。
18000円 〈当時現在〉広益諸家人名録[〈江戸現在〉広益諸家人名録](初〜3編)
【判型】中本3編3冊。縦183・179・181粍。
【作者】西村宗七(層山堂・層山書房主人)編。
【年代等】初編:天保6年9月、大窪詩仏(行・天民・痩梅・詩聖堂)・東条琴台(信耕・子蔵・義蔵・呑海)序。天保7年、菊池五山(桐孫・無絃・佐太夫・娯庵・小釣舎)序。天保7年秋刊。[江戸]金花堂(須原屋佐助)板。2編:天保12年9月、東条琴台(耕・信耕・子蔵・義蔵・呑海)序。天保12年冬、亀田綾瀬(リョウライ、長梓・木王・学経堂)序。天保13年夏刊。[江戸]金花堂(須原屋佐助)板。3編:文久元年夏校正・刊。[江戸]金花堂(須原屋佐助)板。
【備考】分類「名鑑」。人名録・姓名録は、近世の人物研究をする上で欠かせない資料である。明和5年(1768)刊行の『平安人物誌』を嚆矢として、地域別、分野別など、さまざまな人名録が出版されたが、大半が小冊子の実用書であったために、図書館で保存される例が少ない。江戸に天保7年当時現存した諸家564名を姓のイロハごとに分類し、分野、住所、出身地などを記している。附録には享和以降の物故者を分野別に収める(東京都立中央図書館HP)。2編凡例によれば、2編(2集)も初集の体裁にならって、江戸府内ではなく、他国の人々が江戸へ遊学する際の案内として編纂した名鑑であるが、初集には儒家・文章・詩藻・書家・画家・国学・和歌・故実有職・医学・譜牒(系譜)・仏学・蘭学・本草・物産・雑家・鑒定・篆刻・聞人(ブンジン)など21門であったが、2集にはさらに文雅・俳学・相学・五行・地理・風水・射術・兵学等の8門を加えた。ちなみに初編43丁裏には、生涯に93回も引っ越しをした葛飾北斎については人名録中唯一「居所不定」と記されている。
★原装・題簽付・美本(数丁欄外小虫、3編には誤って2編の序文2丁が余計に合綴されているがこれは落丁ではありません)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、1-2編2冊が70,000円、2編1冊が20,000円、初編1冊が9,800円〜16,200円】。
価 格 商 品 概 要
2000円 【和本5冊セット】小学習字帳(初等2級)/用文章/初登山手習教訓書/〈商家繁栄・農家豊作〉重宝記/孝経釈義便蒙(上)
【判型】大本・半紙本5冊(サイズは写真でご判断ください)。
【内容】小学習字帳(初等2級)=三重県学務課編纂。伊藤信平書。明治16年刊。三重県蔵板。書式類語・口上書類の手本。
用文章=手習本。やや小虫目立つ。
初登山手習教訓書=往来物(手習本)。安政2年書。
〈商家繁栄・農家豊作〉重宝記=牛馬の放生を奨めた動物愛護提唱書。弘化2年板の写し。明治28年書。
孝経釈義便蒙(上)=竹田春庵作。享保期刊本の写し。上巻のみ。やや小虫目立つ。
【備考】状態は概ね良好(多少の小虫や汚損はあります。状態が甚だしい場合には注記します)。
600円 村法度・用文章
【判型】大本1冊。縦274粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期書か。
【備考】分類「法制・往来物」。本文18丁。前半「村法度」、後半は消息例文等の「用文章」。
★原装・表紙痛み。並本。
1500円 【和本4冊セット】古状揃/用文章/御手本/本朝古状…(古状揃)/
【判型】大本・特大本5冊(サイズは写真でご判断ください)。
【内容】古状揃=曽我状・義経含状・熊谷送状・経盛返状。万延2年1月書。美本。
用文章=元治元年8月書(裏表紙には「元治二年五月」と記載)。消息例文集。
御手本=「竜田詣」。嘉永4年2月書。
本朝古状…(古状揃)=明和8年書。信州埴科郡平林村。今川状・腰越状・弁慶状・義経含状・熊谷送状・経盛返状・大坂進上・同返状。表紙ほかやや痛み。
【備考】状態は概ね良好(多少の小虫や汚損はあります。状態が甚だしい場合には注記します)。
1500円 【和本3冊セット】御手本3冊
【判型】特大本3冊(30p余)。
【内容】往来物(手習本)3冊。甲斐国で使用。
御手本(1)=安永5-7年書。数字・いろは・証文等。やや疲れ。
御手本(2)=安永8-9年書。「甲斐国山梨・八代・巨摩三郡村高帳」「無尽証文」「商売往来」「曽我状・同返状」。やや汚損。
御手本(3)=天明3年書。「三社託宣」「用文章」「長雄書札文集(板本写し)」「五人組帳前書」「篇并冠尽」。やや汚損・疲れ。
【備考】状態は概ね良好(多少の小虫や汚損はあります。状態が甚だしい場合には注記します)。
4000円 従古来掟之写(特大・厚冊本)★ゆうパック着払い
【判型】特大本1冊。縦305粍。
【作者】不明。
【年代等】寛政12年〜天保9年書(随時書き足されたものと思われる)。
【備考】分類「法制・記録」。厚さ約4pの特大本。町人が守るべき掟・条目等の記録(元和6年〜天保9年)。「式目(元和6年)」に続けて、寛政12年から天保9年までの約40年間に随時改訂された「面代り之事」「世帯酒之事」「刀酒之事」「子酒之事」「水樽之事」「切銭之家之事」「町入之事」「家調振舞料之事」「両替出シ候事」などについて記す。所々付箋を貼って「此近江屋善右衛門殿ハ断ニ而出て不申候」などと記すため、町役人が保管した台帳であろう。
★表紙傷み。本文は良好。
3000円 御年貢米小前割附帳(遠州佐野郡沢田村)
【判型】特大本1冊。縦311粍。
【作者】遠州佐野郡沢田村庄屋等書。
【年代等】宝暦9年8月書。
【備考】分類「記録・古文書」。遠州佐野郡沢田村(現・静岡県掛川市)。宝暦9年8月の小前に対する年貢割付帳。「小前」は江戸時代、田畑や家屋敷は所有するが、特別な家格・権利を持たない本百姓のこと。末尾に沢田村百姓の連署と押印がある。
★原装・状態良好。記名なし・蔵書印なし。
3000円 条々[御条目](明和4年)
【判型】特大本1冊。縦294粍。
【作者】斉藤常五郎書。
【年代等】明和4年10月書。
【備考】分類「法制・記録」。引田村・斉藤常五郎書。
★原装・状態並み(表紙等やや傷み・汚損)。
2500円 千種久兵衛忠臣伝記
【判型】大本1冊。縦279粍。
【作者】不明。
【年代等】安政2年2月書。
【備考】分類「伝記・実録」。「桃井平四郎・竹田重郎左衛門御前にて剣術之事」「竹田重郎左衛門、桃井平四郎を討事」「竹田重郎左衛門、浪人と成り江戸へ赴く事」「桃井平治郎、親の敵討に出る事」ほか。
★原装・状態良好。稀書。全国に所蔵1カ所(国文学研究資料館DB)。
1000円 【和本漢籍3冊セット】大学章句/中庸/和解女四書(1)。
【判型】大本3冊(サイズは写真でご判断ください)。
【内容】漢籍3点。大学章句=山崎闇斎点。江戸後期刊。
〈文化改正〉中庸=林道春点。文化年間刊。裏表紙見返に「天保4年」の書き入れ。
和解女四書(1)=若江秋蘭作。安達清風校。明治16年刊。全5巻中の第1巻。絵入。美本。
【備考】状態は概ね良好(多少の小虫や汚損はあります。状態が甚だしい場合には注記します)。
1000円 【和本漢籍2冊セット】小学内篇/小学外篇(2冊取り合わせ)
【判型】大本2冊。262・272粍。
【内容】漢籍端本2冊取り合わせ。小学内篇=江戸後期刊カ。随所に校注等の書き込みがある。
小学外篇=安永9年刊。内山居成蔵板。
★原装・題簽欠・状態並み(表紙傷み)。
1000円 【和本端本7冊セット】加賀見山旧錦絵/〈維新前後〉実歴史伝(1巻*活版)/小学本註(下)/日本外史訓蒙(下)/文章軌範序文注解(写本)/文章軌範抜萃解註(5-6)/略韻大成(下)*ゆうパック着払い
【判型】半紙本〜大本7冊+書名不明1冊オマケ。
【内容】加賀見山旧錦絵=江戸末期〜明治初年。本屋清七板。表紙傷み・後半に巻末を欠く「太功記・尼崎の段」を合本。汚損本。
〈維新前後〉実歴史伝(1巻)=和装活版本。傷み。
小学本註(下)=明治14年刊。[岐阜]三浦源助板。上巻欠。美本。
日本外史訓蒙(下)=明治5年刊。[彦根]小川九平ほか板。題簽摩滅。状態良好。
文章軌範序文注解(写本)=明治初年頃写本。状態良好。
文章軌範抜萃解註(5-6、写本)=明治初年頃写本。状態良好。
袖珍略韻大成(下)=全2巻の下巻。厚冊本(厚さ約4p)
【備考】状態は概ね良好(多少の小虫や汚損はあります。状態が甚だしい場合には注記します)。★【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、『袖珍略韻大成』が、6,500円(端本1冊)〜10,000円(2冊揃)】。
8000円 諸省御布達(明治8年・大蔵省・文部省・内務省・海軍省・陸軍省・工部省・司法省)
【判型】大本1冊。縦230粍。厚さ約2p。
【作者】大蔵省・文部省・内務省・海軍省・陸軍省・工部省・司法省の布達。
【年代等】明治8年刊。
【備考】分類「法制」。明治8年に上記各省が発した布達(活版・木版)を綴ったもの。西垂水村(現・神戸市垂水区)役所保管。明治初年の官庁関係行政資料。指名手配の人相等の通知も多く含まれていて興味深い。
★原装・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明治6年大蔵省布達215頁が、84000円。明治12年陸軍省布達(厚さ3p)21000円】。
2000円 孝経かゞ見
【判型】半紙本1冊。縦220粍。
【作者】不明。
【年代等】貞享2年10月書。
【備考】分類「教訓」。。
★原装・状態並み(ややシミ・末尾傷み)。
2000円 勤学俗訓
【判型】半紙本1冊。縦238粍。
【作者】石川香山(安貞)作。
【年代等】寛政12年刊本の写し。江戸後期書。
【備考】分類「教育」。。
★原装・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円〜円】。
3500円 楠正成一紙家訓・最明寺殿教訓之歌・水戸光圀卿教訓・大黒カクレミノ・三賢一致書ほか
【判型】大本1冊。縦252粍。
【作者】若林柳川堂(正雍)書。
【年代等】江戸後期書。
【備考】分類「教訓」。楠正成一紙家訓・最明寺殿教訓之歌・水戸光圀卿教訓・大黒カクレミノ・三賢一致書ほかの教訓を抜き書きした写本。
★原装・題簽付・状態良好。
3500円 【和本5冊セット】教誡歌/御歌尽/長瀬八景ほか/赤石物語/渡世肝要記
【判型】大本・半紙本5冊(サイズは写真でご判断ください)。
【内容】教誡歌=仏教系教訓書。江戸後期書。
御歌尽=教訓歌等の抜書。絵入り。
長瀬八景ほか=享和3年序(推敲の跡があり草稿本と思われる)。ほかに「初心読歌集」「風早山之詠歌」を収録。稀書だが、小虫損。
赤石物語=教訓。小虫。明治初年書。
渡世肝要記=商人教訓書・心学書。明治2年書。
【備考】状態は概ね良好(多少の小虫や汚損はあります。状態が甚だしい場合には注記します)。
1000円 【和本7冊セット】其道をしり乍/禿問起ほか
【判型】大本・半紙本7冊(サイズは写真でご判断ください)。
【内容】教訓・仏教関連・和算書・漢籍その他(内容は写真を参考にしてください)。
【備考】状態は並み(多少の小虫や汚損はあります。状態が甚だしい場合には注記します)。
2000円 【和本(実録書)4冊セット】信州河中島五戦記評林(全)/黒田万蔵伝(下)/笠松峠八丁堀殿さぶし/河中嶋五戦実記(32-33巻)
【判型】大本・半紙本5冊(サイズは写真でご判断ください)。
【内容】信州河中島五戦記評林(全)=文政5年書。表紙傷み。
黒田万蔵伝(下)=黒田万蔵敵討ちの実録で、稀書ながら上巻を欠く。
笠松峠八丁堀殿さぶし=安政4年書。
河中嶋五戦実記(32-33巻)=嘉永6年書。
【備考】状態は概ね良好(多少の小虫や汚損はあります。状態が甚だしい場合には注記します)。
2000円 【和本5冊セット】〈童子教訓〉喩種/御本典外的一瞥/数珠功徳経鈔玄談/入西房身代名号縁起略述/正法眼蔵八大人覚
【判型】大本5冊(サイズは写真でご判断ください)。
【内容】〈童子教訓〉喩種=明治初年書。教訓系往来物。
御本典外的一瞥=江戸末期〜明治初年書。仏教書。
数珠功徳経鈔玄談=文政13年書。仏教書。小虫。
入西房身代名号縁起略述=常州水戸川合の枕石寺蔵板の写し。後半に常州水戸川和田・報仏寺関連の資料を付す。やや汚損。
正法眼蔵八大人覚=刊本。抜刷か刊本の一部。状態並み。
【備考】状態は概ね良好(多少の小虫や汚損はあります。状態が甚だしい場合には注記します)。
3500円 繁栄講規定書写(紙商仲間議定書)
【判型】大本1冊。縦253粍。
【作者】繁栄講制定。
【年代等】嘉永3年2月制定。江戸後期書。
【備考】分類「法制・記録」。紙店の同業組合たる「繁栄講」の諸規則。末尾に「紙店/繁栄/世話番」の墨判を押す。冒頭の記載のように、本来は「正路之商内」をすべきであるが、近年、一部の不届き者が嘆かわしい悪徳商法に走っているため、紙類取引や手数料その他に関する諸規定を定め、その趣旨と全17カ条の規則を記したもの。
★原装・美本。
1500円 【和本4冊セット】可相守条々/寺院明細書雛形(群馬県庁)/壱町役星繰帳/消息往来(附、松嶋名所文章)
【判型】大本4冊+破損本1冊オマケ(節用集の一部)。
【内容】可相守条々=江戸後期書。表紙傷み、本文汚損。往来物・法制。
寺院明細書雛形(群馬県庁)=明治5年群馬県庁が定めた書式。
壱町役星繰帳=内容不明。文政年間から明治初年までの町役当番者を記録したものか。
消息往来(附、松嶋名所文章)=天保5年書。往来物。
【備考】状態は概ね良好(多少の小虫や汚損はあります。状態が甚だしい場合には注記します)。
3000円 取締方申教書(羽州村山郡今宿村*現・山形県大石田町)
【判型】大本1冊。縦278粍。
【作者】村山郡役所制定。
【年代等】文政8年10月制定・書。
【備考】分類「法制」。当地を支配する役所が、庶民が守るべき条々を示したもの。
★原装・状態良好(表紙等補修。本文第1丁1/4程度破損*判読不可、他は良好)。
3000円 中江先生文集
【判型】大本1冊。縦275粍。
【作者】中江藤樹作(口述)。
【年代等】江戸後期書。
【備考】分類「漢学」。中江藤樹と門人との問答集。「与国領子大書」「与谷子演書」「答谷川演書」「答岡村子書」など19編を収録する。有朋堂文庫『中江藤樹文集』所収の「藤樹先生書簡雑著」に同様の文章を載せるが異同が少なくない。
★原装・状態並み(一部汚損)。
2000円 御条目手本[惣百姓江申達条々]
【判型】大本1冊。縦276粍。
【作者】丸山巻之助書。
【年代等】寛政3年5月制定。嘉永3年1月書。
【備考】分類「法制・往来物」。信州安曇郡矢城村・丸山巻之助所持本。
★原装・状態並み。
4500円 漆山・清池・高擶三ヶ村出入内済一件書物写(出羽国置賜郡・村山郡)
【判型】大本1冊。縦268粍。
【作者】阿部権内書。
【年代等】文政10年2月書。
【備考】分類「記録・古文書」。漆山村(現・山形県南陽市)・清池村(現・山形県天童市)・高擶(たかだま)村(現・山形県天童市)の3カ村の境界や用水水利権等についてのトラブルを内済した際の各種文書や協議事項(議定書)などのあらましを記録したもの。文政8年8月から同年11月までの文書を収録しており、「取扱趣意書之事」「乍恐以書付奉願上候」「仮議定之事」「差上申済口証文之事」「為取替申一札之事(2通)」「漆山村・清池村・高擶村双方江麦・紅花御願之分仕訳帳」を収録。
★原装・美本。墨付き56丁の比較的ボリュームのある古文書。
2000円 赤穂義士伝実記[義士伝実記]
【判型】大本8巻4冊中の6巻3冊(2-3巻1冊を欠く)。縦249粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期書。
【備考】分類「実録」。全体の巻数が不明だが、1巻冒頭「浅野内匠頭殿江御用被仰付御請之事」から、8巻末尾「義士等捨置候道具、隣家口上書・町人口上書等の事」までを収録する。
★原装・題簽付・状態良好。3冊で厚さ3p。
2000円 鎌倉夢物語[中山夢物語]
【判型】大本1冊。縦255粍。
【作者】船橋栄蔵書。
【年代等】文政3年6月書。
【備考】分類「物語」。
★原装・状態並み(10数丁に1カ所やや目立つ虫損あり*判読はほぼ可能)。稀書(『鎌倉夢物語』の書名は他に所蔵がないが、『中山夢物語』とほぼ同内容で、こちらは全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB)。
4000円 海防備論(乾)
【判型】半紙本1冊(全2巻の乾巻1冊)。縦262粍。
【作者】藤森弘庵(大雅)作。草野永雅書。
【年代等】嘉永6年7月作。安政2年12月書。
【備考】分類「海防」。ペリー来航直後に、海防のあり方を述べて幕府に提出した建白書。全2巻の前半部で惣論1-4を収録。作者の藤森弘庵(1799-1862)は、江戸時代後期の儒者。寛政11年3月11日生まれ。長野豊山にまなぶ。播磨(はりま)小野藩,常陸(ひたち)土浦藩につかえ,弘化(こうか)4年江戸で塾をひらく。ペリー来航の際「海防備論」をあらわし,「芻言(すうげん)」を徳川斉昭(なりあき)に献じた。安政の大獄で江戸追放となるが,のちゆるされた。文久2年10月8日死去。64歳。江戸出身。名は大雅。字(あざな)は淳風。通称は恭助。別号に天山。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、10,800円(虫損本)〜50,000円】。
1500円 染香社要旨
【判型】特大本1冊。縦281粍。
【作者】不明。
【年代等】明治初年書。
【備考】分類「仏教」。在家の仏教信者のための結社と思われる「染香社」の趣旨と社員が守るべき心得を綴ったもの。浄土宗で、仏の智慧の香に染まった人という意味で念仏行者を「染香人」と呼ぶため、浄土宗の組織と思われるが未詳。本文には総振り仮名で誰もが読める体裁で記す。
★原装・状態良好。
1000円 御遺状百箇条[御遺状御宝蔵入百箇条・神君御遺状]
【判型】特大本1冊。縦283粍。
【作者】不明。
【年代等】慶応3年1月書。
【備考】分類「教訓」。江戸幕府政体の指針を、徳川家康が自筆で記して御宝蔵に納め、老中以外他見できないものとして伝えられた百箇条。「日本古典籍総合目録」には18もの別書名が記載され、多くの所蔵が見られる。諸本によって巻数、内容に異同がある。『近世武家思想(日本思想大系27)』には「徳川成憲百箇条」として収載されており、その解説では「偽書であることはほとんど疑いのないところであるが、それをあえて収載したのは、まず第一に偽書であるが故にかえって、少なくともそれの成立当時の国制をよく整理した形で反映していること、第二におびただしい写本の数からみて、近世人の多くはこれの真正性を疑っていなかったように思われることによるもの」としている(愛知県図書館HP参照)。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、江戸後期写本が、7,600円〜9,000円】。
4500円 渾天義解[渾天儀解]
【判型】大本1冊。縦264粍。
【作者】及川徳行書。
【年代等】安永2年3月書。
【備考】分類「天文」。渾天儀の解説書。「渾天儀」とは、古代中国の天文観測装置。地平線およびそれに直角に交わる子午線、天の赤道や黄道などを表す目盛付各円環を組み合わせたもの。赤道環や黄道環を回転させて、天体の位置や運行を観測する(コトバンク)。仙台市天文台HPによれば、国内には約40台の渾天儀が伝わるが、実際に天体観測に使用されたものは1台のみで、ほとんどが天空の模型として使われた。
★原装・状態良好。稀書(国文学研究資料館DBに所蔵なし)。
2500円 御湯殿山講帳[湯殿山講控]
【判型】大本1冊。縦280粍。
【作者】不明。
【年代等】寛政8年1月書。
【備考】分類「記録・古文書」。湯殿山参詣のために8組16人の仲間が出資し合い、毎年1組ずつの参詣者の記録などを記したもの。冒頭に講中の趣旨を記す。
★原装・状態良好。
1500円 【和本写本4冊セット】牛療治調法記/三条御教則・地方往来/都錦朝日之剱/金頼母子元帳
【判型】大本4冊。
【内容】牛療治調法記=江戸後期書か。獣医関連。図解多数。裏表紙欠。
三条御教則・地方往来=明治初年書。往来物・教訓。
都錦朝日之剱=明治11年書。
金頼母子元帳=明治29年書。冒頭に規約、会員名簿を掲げ、以下、経年の預かり証(これが大半を占める。当時の印紙貼付あり)。
★原装・題簽欠・状態並み(多少の汚損あり。顕著な場合は上記に記載)。
3500円 温知政要[温智政要・尾張大納言宗春卿家訓]
【判型】大本1冊。縦2451粍。
【作者】徳川宗春(尾張藩第7代藩主)作。
【年代等】享保16年序・刊本(絶版)の写し。
【備考】分類「政治・教訓」。尾張藩7代藩主徳川宗春の政教書。撰述には朱子学者深田慎斎の助力があったとも言われる。全21ヵ条で独自の考えを具体的に記す。例えば「人は本来好き嫌いのあるものであり、自分の好みを押しつけるべきではない」(第7条)、「法は簡単なほどよい」(第8条)のように当時将軍吉宗が推進していた享保改革と逆行する主張が目立った。宗春は藩主に就任すると間もなく本書を著し、印刷して藩士に配布したが、程なく幕府より絶版処分を受け、宗春自身も隠居・蟄居を命ぜられたため、板本は極めて稀で、写本で流布した。
★原装・状態並み。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、写本が10,000円】。
15000円 古今名家画苑[初編:〈古今〉名家画苑/2編:古画写真]
【判型】中本2編2冊。縦178粍。
【作者】野村文紹(木風翁)作。
【年代等】初編:文久2年4月、金水陳人序・刊。[江戸]川越屋松次郎板。2編:慶応元年8月、池田宜(洞■(サンズイ+曇))序・刊。[江戸]川越屋松次郎板。
【備考】分類「絵画」。山水・人物・花鳥を始め、宮殿・楼閣・山家の鄙屋・牛馬・鶏犬・虎狼・熊羆(初編序文)など古今の名画を縮小して模写した色刷りの絵手本。
★原装・題簽付・状態概ね良好(数丁小虫)。全頁色刷り。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、「古画写真2編」1冊が、19,440円】。
8000円 〈雅俗通用〉本朝勝?記[本朝勝概記]
【判型】中本2巻2冊。縦175粍。
【作者】秋里籬島(舜福・湘夕・籬島軒)編。
【年代等】文化11年1月刊。[大阪]河内屋太助(文金書堂)板。
【備考】分類「地誌」。藤川玲満「『本朝勝概記』のこと――江戸時代の出版事例」によると、本書は、名所図会の作者として知られる秋里籬島の末期の著作で、日本の六十余国について、風土・石高・城地・名産・名所を記した小本2冊本。本書は、江戸の書物問屋仲間の出版販売許可の記録簿「割印帳」に「本朝勝概記 全二冊 墨付百五丁 旧名日本風土記抜摺 秋里籬島著 板元大坂河内屋太助 売出角丸屋甚助」とあり、本書が『日本風土記』という書物の抜粋して印刷したものと記す。そのため随所で飛び丁になっている。本書の元になった『日本風土記』は小本8巻8冊から成り、各国の風土・石高・城地・名産・名所・神社縁起を記したもので、享和3年(1803)に出版された。両者を比較すると、『本朝勝概記』では『日本風土記』の名所までの丁を用い、神社縁起の丁を省いていることが分かる。ところで『日本風土記』は、巻頭の皆川淇園序文から、これが坂内直頼(ばんないなおより)の著述に籬島が手を加えたものであることが分かる(塩村耕氏は直頼著『本朝諸社一覧』(貞享2年(1685)刊)の板木を流用していることを指摘)。坂内直頼は近世前期の和学者で、『本朝諸社一覧』は8巻8冊から成り、神道の大意を述べた上に、伊勢神宮に続き山城国以下諸国の神社三百余所を『日本書紀』を始めとする旧記の記事を集めて解説したものである。直頼の跋によれば、童蒙の便りとし、わが国の神祇を崇め、国風をわきまえることを主意とするものだった。そして、この書物に『日本風土記』の神社縁起の部分がある。つまり『日本風土記』は、『本朝諸社一覧』にある各国の神社縁起に、風土・石高・城地・名産・名所の記事を加えて成されている。以上を纏めると、『本朝諸社一覧』を刪補した『日本風土記』、そしてこの際の増補箇所を拾う要領で抜き刷りにした『本朝勝概記』ということになる。『本朝勝概記』の制作は出版書肆の企図と思われるが、板本第1冊の見返し(前表紙の裏)には、これを詩歌・狂文・連俳に遊ぶ者が懐中して役に立ち、俗人・児女に諸国の地名を諭して風流に入る一助になるものと謳っている。以上の経緯から、地誌的な性質を持ちあわせる点は共通するが、『本朝諸社一覧』とは趣きの異なる書物となっているといえる。
★原装・題簽付・状態良好(余白部小虫)。記名なし・蔵書印なし。比較的稀書(全国に所蔵10数カ所(国文学研究資料館DB))。
28000円 備中村鑑[備中邨鑑]
【判型】中本2巻2冊。縦182粍。
【作者】渡辺正利(与平)編・序。三宅義利校。
【年代等】万延2年2月、亨戴星道人跋。文久元年夏、阪谷素(サカタニシロシ、朗廬ロウロ・江原処士)序。文久元年秋刊。[備中国後月郡木之子村]朋寿館(編者)蔵板。
【備考】分類「地誌」。見返に「五百部限絶板」とある。彫工、尾義田竹次・河野茂介。備中後月(しつき)郡木之子(きのこ)村(現・岡山県井原市)の渡辺正利が編纂して刊行した備中国の地誌。自序で、「この備中国は御料・私領・社領・寺領が極めて多く、「いずくはいずれの御料、その村はいかばかりの石高であろうか」ということも知れ難いため、自ら数年調査して、村名・石高・村長の姓名までも詳しく記載し、式内十八社・三十三番順礼道中に郷名や古城跡なども記し添えて『備中村鑑』と名付けた…」と執筆動機を述べている。巻頭には、備中略図、当国名人・名物・名産、および吉備中山図、矢田村吉備公墓所之図、吉備公碑銘、編者の郷土である木之子村図、吉井村天神山紅葉之図、七日市駅日芳橋、ならびに江原新町之図、日芳橋銘及序、西山拙斎沙美浦詩等を掲げて、すこぶる郷土の顕彰に努めた。要するに、公領・私領が交錯する備中地方にあって、かつ、健訟(前近代中国で、訴訟が激しい状態を指す言葉)の国民で村里の交渉が絶えない地方において村里・石高・村長等を記した言わば「備中国総覧・職員録」の如き本書は当時不可欠のものであったが、今日においては、江戸時代の備中国概要や同国の公領・私領の分布などを知る有益な史料となっている(『吉備群書集成』参照)。なお、編者の阪谷朗廬(さかたにろうろ、1822-81)は、幕末維新期の儒学者で、明六社(めいろくしゃ)の最年長の同人。本名素(しろし)、字(あざな)は子絢(しけん)。備中国(びっちゅうのくに)(岡山県)川上郡日里村(現、井原(いばら)市)の旧家の三男として生まれる。幼時より漢学を修め、大塩平八郎の洗心洞(せんしんどう)に入門。のち江戸に出て昌平黌(しょうへいこう)教授古賀庵(こがどうあん)(1788―1847)の久敬舎に学び、庵の晩年には塾頭を務めた。1853年(嘉永6)郷里に新たに設立された郷校(ごうこう)興譲館(こうじょうかん)の督学に迎えられ、維新までの十数年間、教育に専念。碩儒(せきじゅ)朗廬の名はしだいに高まり、水戸の弘道館(こうどうかん)、萩(はぎ)の明倫館とともに天下三館と称されるに至った。1871年(明治4)秋、廃藩置県後、東京に転居、これより約10年間、維新政府に下級官吏として出仕。1874年明六社に参加。1878年12月東京学士院会の互選会員に選出された(コトバンク)。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵10数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、62,640円(2冊合本)。下巻1冊が、5,000円】。
2500円 和歌麓之塵[和歌麓の塵]
【判型】中本2巻3冊。縦177粍。
【作者】有賀長伯(以敬斎・風観斎・無曲軒)編。有賀長収補。
【年代等】享和元年秋、有賀長収序。江戸末期刊。[京都]須磨勘兵衛(弘簡堂)板。
【備考】分類「歌学」。3巻3冊。和歌。有賀長伯編。有賀長収が増補校訂して享和元年に刊行。内容は、和歌の用語辞典。長伯には『初学和歌式』『浜の真砂』『歌林雑木抄』『和歌分類』『和歌八重垣』など、生前に刊行された歌語用例辞典の類が多いが、これはなおそのほかに残されたものであるという。春・夏・秋・冬・恋・雑の各歌題別に分類配列するが、解説的文章はほとんど含まず、ただ各歌題別に、その題の下に詠むべき歌句を五音・七音の形で数多く挙げ、最後に例歌を掲げる。五音・七音の歌句の形で例示するところが他の著書にない特色。本書は中本型の携帯に便利な点と要領の良い豊富な挙例で好評だったらしく、近世後期から近代にかけて最も広く使用された歌語辞典である(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3冊揃いが、2,160円〜8,500円】。
4500円 虚字解・続虚字解
【判型】中本2編4巻4冊。縦176粍。
【作者】正編:皆川淇園(皆川愿・有斐斎)編。皆川允(篁斎・君猷)・淡輪修(タンナワオサム、君魚)・飯田肅(君寛)校。続編:皆川淇園編。 種子田衡(子錘)・武田輹(文壮)校。剛中序。
【年代等】正編:天明3年1月、淡輪修序。天明3年1月、飯田肅跋・刊。[京都]菱屋孫兵衛板。続編:寛政4年9月初刊。江戸後期後印。[京都]菱屋孫兵衛板。
【備考】分類「文字」。「虚字」とは、中国古典語法において、言葉を実字と虚字に2分類する場合、概念を表さず文法的な関係を示す文字、例えば、前置詞・助動詞・接続詞・感嘆詞・否定詞的な働きをもつものを指す(これに対して、名詞・代名詞・形容詞・動詞のような働きをもつものを実字と呼ぶ)。本書はこの虚字を五十音順に列挙して、各語の意味などを略述した字書。続編も正編同様の体裁で正編の遺漏を集成したもの。
★原装・題簽付・美本。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2編4冊揃いが6,000円(欄外小虫)〜38,000円。江戸期版・正編2冊揃いが、2,700円〜7,560円。続編2冊揃いが、8,500円〜10,000円】。
8500円 校定常陸帯(木活字版)
【判型】中本4巻4冊。縦183粍。
【作者】藤田東湖(彪タケキ)作・序。綿引泰(東海・天行・泰助)校。
【年代等】天保15年8月自序。慶応2年改正・刊。[水戸]光霽樓(綿引泰)蔵板。
【備考】分類「伝記」。徳川斉昭(烈公・水戸の中納言)の出自や生い立ち、事蹟や善政を記した伝記。1巻は「中納言ノ世ヲ嗣セ給フ事」「政府ノ旧弊ヲ破リ給フ事」「御代ノ初メ執政其他職々進退シ給フ事」の3章、2巻は「文武ヲ励マシ言路ヲ開キ給フ事」「倹素ヲ守リ給フ事」「奢侈ヲ禁ジ給フ事」以下9章、3巻は「弘道館ヲ建給フ事」「朝廷ヲ尊ビ幕府ヲ敬ヒ給フ事」「夷狄ノ禍ヲ慮リ給フ事、附大砲ヲ鋳サセ給フ事」の3章、4巻は「神社ヲ尊崇シ給フ事」「御床几廻百人ヲ設ケ給フ事」「諸書ヲ著述シテ後ニ伝ヘ給フ事」以下5章で、末尾は天保末年(斉昭40代前半)の逸話で締め括る。
★原装・題簽付・美本。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、4冊揃いが、10,000円〜21,600円】。
18000円 〈広益〉書籍目録[本朝彫刻広益書籍目録大全・書籍大目録](元禄5年書目)
【判型】横本5巻5冊。縦105粍。
【作者】不明。
【年代等】元禄5年刊。[京都]八尾市兵衛ほか板。
【備考】分類「書目」。元禄初年までに主に上方で刊行された部類分け出版目録。扉に「作者付大意」と記すように、必要に応じて作者や簡単な概要を付記する。1巻=天台宗・当宗(日蓮宗)・倶舎宗・律宗・華厳宗・法相宗・真言宗。2巻=禅宗(済家・洞家・黄檗)・僧伝・浄土宗・一向宗・法語。3巻=儒書経書・文集並書翰・歴代並伝記・故事・雑書・詩集並聯句・字書・暦占書・軍書。4巻=神書並有職・医書並外科・歌書並狂歌・連歌書・誹諧書・仮名和書。5巻=女書・謡書・糸竹書・算書・盤上書・茶湯書・立花書・躾方書・料理書・名所記・紀行・雛形並絵本・咄之本・舞並草紙・物語書・好色並楽事・往来並手本・石摺並筆道書・掛図並図。冊数・書名のほか作者や概要などを適宜記した書目。出版業が飛躍的に発展した江戸期には、本屋(書肆)みずからによって数多くの書籍目録が編まれ出版された。現存するものだけでも、寛文年間(寛文6年頃)から享和元年に至る約150年間に23種の書籍目録が確認されている(このほか書肆ごとの個別の書目もある)。これらの目録には、当時刊行されていた本の概要、種類、著作者名、あるいは板元や価格等についての記載があり、当時の出版物を探るうえで重要な資料となっている。これら江戸期の書籍目録には大きく2つのタイプがある。1つは分類項目を立てて書名を配列した「部類分け目録」であり、最古の『寛文年間書目』を嚆矢として13種発見されている。もう1つは、まず書名をイロハ順に分け、イロハ各部の中をさらに「儒書」「医書」「仮名(書)」「仏書」の四門に区分・配列した「伊呂波分け目録」で、『延宝3年書目』を最初として10種発見されている。前者の「部類分け目録」が江戸前期〜中期に比較的長期にわたり京都で刊行されているのに対し、後者の「伊呂波分け目録」は江戸から始まり(のち京都からも刊行)、延宝〜元禄期の約20年間に集中的に刊行され、以後消滅した。本書(元禄5年書目)は、「部類分け目録」のうち『貞享2年書目』を改編したもので、分類項目が38から46へ増加し、出版業の著しい発展と多様化を如実に反映した内容になっている。
★原装・題簽2冊存・状態概ね良好(小虫・表紙やや汚損)・5冊取り合わせ揃い・稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5冊揃が、9万4500円、端本1冊が、4000円〜1万2000円】。
15000円 八江萩名所図画[八江?城名所図画]
【判型】小本6巻付録1巻7冊。縦156粍。
【作者】木梨恒充作。山県篤蔵校。藤原の芳樹序。済湾主人題辞。平三岳附言。
【年代等】文久年間作。明治25年6月、山県篤蔵跋。明治25年11月刊。[東京]山県篤蔵(萩廼屋)蔵板。吉川半七売出。
【備考】分類「地誌」。長門萩の名所図会。風景図以外に社寺の什物古文書の写しあり。書名の八江は下津江・中津江・上津江・鶴江・桜江・小松江・倉江・玉江の八景をいい、八重萩に掛ける(西尾市岩瀬文庫HP参照)。 /萩の沿革や名所旧跡等を紹介した名所図会。作者は萩藩士・木梨恒充で天保5年に起草したが、安政2年に急死したため発刊には至らなかった。後、同藩士・山県篤蔵によって明治25年に改訂増補して刊行された。萩に関する体系的な江戸時代唯一の地誌。内容は、最初に長門の国の由来から萩城の創建を説明し、次いで城下の史跡、名勝、寺社並びに風俗、伝説などについて四季の順序で記述し、城下町の繁栄を7冊にまとめている。また、実地の写生にもとづく精密な鳥瞰図を掲げた点も貴重で、幕末の萩の風景を生き生きと伝える(マツノ書店HP参照)。作者の木梨恒充(きなしつねみつ、?-1855)は江戸後期の画家。長門(山口県)萩藩士。浮村定直に土佐派の技法をまなぶ。江戸藩邸に滞在中,安政2年10月2日大地震におそわれ圧死した。通称は衛門七。号は三丘。作品に「八江萩名所図画」。
★原装・題簽付・状態良好(表紙やや汚損)・1冊入れ本。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明治25年板7冊揃いが、54,000円〜60,000円。昭和44年復刻7冊揃いが、27,000円】。
18000円 俗語教・道戯興[世話字〈俗語教・道戯興〉]
【判型】半紙本1冊。縦222粍。
【作者】不明。
【年代等】元禄11年3月刊。[大阪]岡野安兵衛板。
【備考】分類「往来物・戯文」。原題簽に「〈実語教・童子教□□絵入〉世話字〈俗語教・道戯興〉」と記す。『実語教・童子教』をもじった戯文の往来物。『俗語教』は『実語教』のパロディーで、「頭兀故不貴、以有髭為蛄、娘肥故不美、以有靨為屑…」で始まる96句から成る。『童戯興』は『童子教』のパロディーで、「夫檀那側蹲、気随不得嚏、出殿堂屹跪、有挨拶六居…」以下330句から成る。全文が世話を中心とした俗文だが、多少の教訓を含む。既存の往来物に「世話字」を多く盛り込んで綴った点で、元禄5年刊『世話用文章』や元禄13年刊『女世話用文章』と同類の往来物である。また、頭書の「実語教」「童子教」は、各頁とも本文欄の『俗語教』『童戯興』と対応するように収録されており、さらに随所に当時の風俗画を掲げる。後に、それぞれ『新実語教』『新童子教』と改題され、さらに寛政4年刊『画本廿四孝』(『廿四孝絵解』改題本)を合わせた一冊本『〈増補〉絵本廿四孝』へと引き継がれた。
★原装・題簽付・状態概ね良好(刊記半丁は和紙の補コピー)。記名なし・蔵書印なし。稀書。国文学研究資料館DBで所蔵なし(現存本は旧謙堂文庫本1冊と家蔵本2冊の3冊のみ)。【参考価格(初出品時の相場です):某古書店で、同程度の別本を5万円で購入】。
8000円 〈啓蒙〉健全さとし[〈啓蒙〉健全のさとし・〈童蒙〉健全さとし・健全の教]
【判型】半紙本1冊。縦221粍。
【作者】坂本秀岱作。村田海石(邨田海石)書。
【年代等】明治6年9月、横尾謙序・刊。[大阪]秋田屋太右衛門(田中太右衛門・宋栄堂)板。
【備考】分類「往来物」。健康管理・養生についての心得を記した教科書。まず、志を成し遂げるには身体の健康が最も重要であり、養生第一の生活を心掛けることを冒頭に述べ、続いて、食物・食生活・喫煙・飲酒など20カ条に及ぶ教訓を羅列する。本文を大字・4行(巻末付録は8行)・付訓で記す。巻末に「猥リニ薬ヲ服スベカラザル事、并ニ医者ヲ撰ムベキ事」の記事を載せる。
★原装・題簽付・状態良好(わずかに小虫)。記名なし・蔵書印なし。口絵色刷。稀書。
2500円 学問の心得[学問乃心得](堺県学)
【判型】半紙本1冊。縦220粍。
【作者】堺県学編。
【年代等】明治5年8月刊。[大阪]秋田屋庄輔ほか板。
【備考】分類「往来物」。維新後の国民の現状や万民に学問が不可欠なこと、学問の振興が国家発展の重要な基礎になること、人間が万物の霊長とされる所以が言語と文字の二つにあることなど、学問の趣意を諭した教訓書。「不学・無識」は諸悪の根元であり、学者は人々を日用の実学に導くべき存在であり、学問が万民「第一の財本」であると説く。明治5年2月刊『学問のすゝめ』や、それを模倣した同年5月刊『学問のさとし』などに触発された出版であろう。「王政御維新にて百廃悉挙り難有き御代なるに、唯学校の設けいまだ全く備はらざるより、往々頑陋にして智識ひらけず…」で始まる本文を楷書・大字・5行・付訓(漢語の多くに左訓)で記す。表紙に「泉州第三区郷学校出張所」と記す。
★原装・題簽付・状態良好(綴じ部分一部破損)。記名なし・蔵書印なし。
1500円 〈改算増補〉改算塵劫記大成
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】不明。
【年代等】安永8年1月刊。[京都]菊屋長兵衛板。
【備考】分類「和算」。見返に「諸物軽重の事」「大数の名の事」「小数名の事」「粮の数名の事」を掲げ、本文に「二之段〜九之段(割り算)」「見一のわりごゑ并註」「見一の割并かけざんの事(見一之段〜見九之段)」「かけてわれる算の事」「わりてかけざんに成事」「九々引ざん、かめいざんともいふ」「はやかけざんの事」「銭うりかいの事」「金にて銀売買の事」「万利足の事」「絹布うりかいの事」「銭わけ算用目のさし引の事」「相合かい物の事」「入子ざんの事」を収録し、裏表紙見返に「銭相場割付の事」を掲げる。
★原装・題簽付・状態並み(表紙汚損・本文一部汚損・補修本)。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、同題の類書が、3,500円(刊年不明、傷み改装本)〜6,480円(寛政板)】。
2500円 〈改算大成〉算法智恵宝
【判型】半紙本1冊。縦222粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[京都]須磨勘兵衛(弘簡堂)板。
【備考】分類「和算」。比較的大部な江戸後期(刊記欠のため刊年不明)の和算書。口絵に大黒天と白鼠を描き、前付に「御吹替金銀引替算」「銭相場割付事」「算法名目の註釈」「大数名の事」「小数名の事」「粮の数名の事」「田数名の事」「金相場割付事」「絹布の名」「九九の数の事」「諸物軽重の事」「八算の割声」「まゝ子立のさん」などを掲げる。本文は「二割図〜九割図」「見一図〜見九図」「かけてわれるさんの事」「わりてかけるさんになる事」「九々引ざんの事」「はやかけさんの事」「銭売買の事」「銀両替の事」「金両替の事」「小判両替の事」「米売かいの事」「米相場升目割付の事」以下数多くの記事を収録する。
★原装・題簽付(やや摩滅・破損)・状態並み(本文は良好だが、序文半分破損、奥付欠)。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5,000円(2丁破損)〜7,500円(疲れ傷み本)】。
20000円 蚕養手引草 ★新出史料(他に所蔵なし)・極美本
【判型】半紙本変形1冊。縦200粍。
【作者】春夏亭秋冬作。桃村画
【年代等】万延元年4月自序。万延元年7月刊。[会津南山檜枝岐]星氏蔵板。
【備考】分類「蚕業」。享保年間の「南山御蔵入騒動」で知られる会津地方の幕府直轄地、会津南山御蔵入領の住人である作者が長年研究して得た養蚕技術の要点を記した書。冒頭で農家は養蚕に努めるべきことを述べ、「蚕養方口訣(コガイヤシナイカタクケツ)」「蚕善悪見る事」「養ひに三流有事」「鼠を防事」「忌べき事」に分けて述べる。本文中に養蚕に携わる女性や子供の図、蚕の状態を示す図など数葉を掲げる。
★原装・題簽付・極美本。口絵2葉色刷り。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に刊本の所蔵無し。板本写し1カ所(国文学研究資料館DB))
35000円 〈万民〉火用心慎記[万民千代の礎大全・万民千代乃礎]★新出史料
【判型】半紙本3巻1冊。縦222粍。
【作者】川口好和作。
【年代等】江戸後期刊。[京都]本屋重右衛門(文英堂)板。
【備考】分類「災異」。天明9年刊『万民千代之礎』の改題本。応仁の乱以来の大火と言われた天明8年京都大火災の模様を詳しく述べた書。全3巻。上巻では日常の火事に対する備えについて説く。出火の前兆や出火時に役立つ知識などを実例に即して紹介する。中・下巻は天明大火災のルポルタージュで、出火場所や被災地域が拡大していく状況などを方角毎に詳しく述べている。とりわけ内裏や二条城が炎上し、仏光寺・東本願寺・西本願寺・誓願寺・本能寺・相国寺・妙覚寺などの大寺院も次々類焼したことや、光格天皇が下鴨へ転居し、皇族らも命からがら非難した様子、本尊を池溝に投げ捨てても我が命を惜しんだ血迷った僧侶達の姿なども描き出している。さらに、庶民が逃げ惑い、悲しむ様子や、かかる危機的状況にも人間らしい行動をとった人々の美談なども交えつつ、過去の火事との比較、内裏炎上の歴史、天明大火災の被害状況(1400余町、町家3万6800軒、寺院200余、神社40余など)を明記して締め括る(『江戸時代女性文庫』48巻解題参照)。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印あり。改題本「火用心慎記」は全国に所蔵なし。「万民千代之礎」は稀書(全国に所蔵約10カ所(国文学研究資料館DB))。
20000円 永代繁昌記[貞丈家訓(伊勢貞丈家訓)・玉露童女行状(淨観院玉露如泡大童女君行状)・六とせの夢・条教談話] ★新出史料(他に所蔵なし)
【判型】半紙本1冊。縦229粍。
【作者】編者不明。
【年代等】江戸後期(天保8年以降)刊。[江戸]和泉屋庄次郎板。
【備考】分類「教訓・伝記・政治」。文政〜天保初年に刊行された次の3書を合本して『永代繁昌記』と題したもの。見返に「此書は、安斎伊勢先生の家訓をはじめ、因州の大守の奇童女の伝記、早川賢令の教条の種々すべて家を治め、身を省み、上を敬ひ、下を憐れみ、忠孝の規則(テホン)となるべきものを輯(アツメ)て合刻せり。然もみな国字(カナ)多く、児童の読やすく、大人(タイジン)も見るに倦む事を忘れて、実に感発して興起し、富貴満福・子孫繁昌なすべき基をひらく。この書にすぐるものなし。諸君子必ず求めて看給ふべし」と記す。すなわち、収録順に、@伊勢貞丈作、天保8年刊『貞丈家訓』、A服部遜(服部修蔵)作、山崎美成書、文政7年刊『玉露童女行状(淨観院玉露如泡大童女君行状)・六とせの夢』(牛島弘福禅寺蔵板)、B早川八郎左衛門(早川正紀)作、斎藤数山注、天保5年刊『条教談話』の3書を収録する。それぞれの概要は次の通り。@は五常・五倫・先祖・家業・衣食住・神仏・酒色財奕・苦楽・慎独・省身・改追・非理法権天・倹約・堪忍・自暴自棄の15項に分けて説いた家訓。Aは因幡国鳥取藩池田家分地の西舘若桜(ワカサ)藩主・松平冠山が家臣の服部修蔵に書かせた早世の娘・松平露(1817-22)の伝記である。露姫は側室おたえとの間に生まれた末娘で、利発で幼いながら信仰心の厚い少女であったが、文政5年11月27日、疱瘡(天然痘)のため数え6歳(5歳と25日)で亡くなった。彼女の死を悼み、全国1600人から約1800点の追悼の詩歌・書画が寄せられた。
★原装・題簽付・美本・書袋付。稀書(国文学研究資料館DBで所蔵無し)。記名なし・蔵書印なし。
2500円 法義中よし[法義和為貴]
【判型】半紙本1冊。縦228粍。
【作者】信暁(大行寺曇蔵・正定閣信暁)作。
【年代等】嘉永元年5月刊。[京都]大行寺蔵板。
【備考】分類「真宗」。信暁75歳時の著作。真宗における宗派の違いは本質的に変わらないことを問答形式で諭した仏書。宗派による安心の違いの有無、各宗派の教義への偏向、平生業成(ヘイゼイゴウジョウ)・一念往状発起の意味などを根拠を示しながら説く。
★原装・題簽付・状態良好(小虫)。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵1カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、嘉永板が、8,640円】。
2500円 古今年代広記
【判型】半紙本2巻1冊。縦224粍。
【作者】不明。
【年代等】文政5年刊。[江戸]万屋和助板。
【備考】分類「年代記」。神代から文政5年までの雑多な出来事や特定の事物の由来などを記した、簡易な日本歴史年表。上下2巻(各3丁)の小冊子で、上巻に「従神武元年、至文治五年」、下巻に「従頼朝治世、至今年迄」の角書を付すように、源頼朝が征夷大将軍に任じられ鎌倉幕府樹立を節目に上下に分ける。上巻表紙には「本朝年号に用来る文字」「武士の祖神」「農人の祖神」「職人の祖神」「商人の祖神」「天地・国土の規模や郡村数その他の概況」「日本儒道の始」「五性居判」を掲げ、神代について約1丁(2頁)分を費やして記し、続いて「大化五」「白雉五」など出来事のあった年号を白抜き文字の見出に作り、以下、文治5年までの事件を簡単に記す。下巻も同様に表紙に「公方の始」「刀鍛冶の初」「弓矢の初」「鑓の初」「鉄炮の初」「舟の初」「上下の初」「月代(サカヤキ)の初」「日本ほうそう(疱瘡、天然痘)の初」「多葉粉の初」「銭百文のつう用九十六文に足る事」「太閤の初」を掲げ、建久9年より文政5年までの出来事を同様に記す。
★原装・刷表紙・状態並み(一部虫損)。記名なし・蔵書印なし。稀書(国文学研究資料館DBに該当なし)。
8500円 源三位頼政家集[源三位頼政卿集]
【判型】半紙本2巻合1冊。縦223粍。
【作者】源頼政作。
【年代等】寛文元年12月初刊。江戸中期後印。[京都]出雲寺和泉掾板。
【備考】分類「歌集」。「源三位頼政集」とも。2巻2冊。和歌。源頼政の家集。安元2年(1176)から治承2年(1178)にかけての頃、青年期から晩年まで50年にわたる作を蒐集整理、自選したと推定される。藤原俊成の『長秋詠藻』に準じ、藤原実定・同重家・同教長・同清輔・俊恵らの家集と同様に、本集も仁和寺宮守覚法親王に進献されたかとする説があるが、成立の時期・背景や内容からして首肯される。なお、一旦成立の後、自身または他人の手で増補されたらしい作も若干ある。歌数687首。上巻は春・夏・秋・冬・賀・別・旅・哀傷、下巻は恋・雑の、10部から成る。恋の部は233首で、全体の3分の1を占める点や、その題材の豊富さ、表現が独自で、ユーモアにも富むなど、特に注目される。集中、題詠の作では、会記を示すものが140首にのぼり、出詠歌会、歌合の類は55の多数を数える。社会的地位に比して歌人活動の幅が広く、歌壇で重視された証でもあろう(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原表紙による改装(合本)・題簽付・状態良好(やや疲れ)。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、寛文板が、4,860円(虫損傷み本)〜46,440円(合本)】。
10000円 詩経名物辨解[詩経名物解]
【判型】半紙本7巻合1冊。縦227粍。
【作者】江村如圭編・序。松岡玄達書。
【年代等】享保15年9月、伊藤長胤序。享保16年1月自序。享保16年4月刊。[京都]林伊兵衛板。
【備考】分類「本草」。『詩経』に登場する数多くの動植物や事物を和名で解説した本草書で、江戸時代の詩経博物学を代表する文献。/詩経に見える動植物名について、草・木・羽・毛・鱗・虫に部類し、和名・形状等を解説したもの。漢字カナ交じり(西尾市岩瀬文庫HP参照)。
★原表紙による改装(1冊に合本)・題簽付き・本文状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、18,000円(4冊本)〜194,400円(4冊本)】。
20000円 〈現今自筆〉百人一首[現今自筆百人一首](正・続)
【判型】半紙本2編2冊。正編:縦236粍、続編:縦226粍。
【作者】正編:網野延平編・序。続編:網野延平編・跋。
【年代等】正編:明治19年9月自序。明治19年10月版権免許・刊。[東京]著者蔵板。[東京]松井総兵衛ほか売出。続編:明治22年3月自跋。同年同月、穂積重嶺序。明治22年4月、黒川真頼序・刊。[東京]著者蔵板。[東京]猶葉周平(平野屋)売出。
【備考】分類「百人一首」。正編は、有栖川宮幟仁(タカヒト)親王から三条実美までの100人100首、続編は、有栖川宮熾仁(タルヒト)親王から毛利元徳までの100人100首を集録する。正編は本文全頁色刷り。両編とも巻末に詠み人の姓と住所を記した「玉詠者居住地目録(続編は「住居人名録」)」を付す。
★原装・題簽付・正編:極美本(本文色刷)、続編:美本(単色刷)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、正続編2冊揃いが、7万円。正編1冊が、32,832円】。
9500円 〈御堂建立〉明応物語[金剛心明応物語]
【判型】半紙本2巻2冊。縦229粍。
【作者】粟津義圭(諦住タイジュウ)作。
【年代等】寛政5年2月刊記。寛政5年冬序・刊。[京都]池田屋七兵衛ほか板。
【備考】分類「浄土」。上巻見返に「此書は大坂建立の御文をやはらげ、御相続の御縁としたるものなり」と記すように、蓮如最後の御文で遺言と目される仮名書きの法語をさらに平易に解説したもの。自序によれば、蓮如上人三百回忌(寛政10年)が近づくにつれ、真宗の各寺院では法会を行って蓮如の遺恩を重んずる気運が一層高まる中、御文の中でも最も重要な大坂建立の御文を再確認し、その恩徳を仰ぐように促そうと本書を刊行したという。なお、「御文」は、浄土真宗本願寺八世蓮如が、その布教手段として全国の門徒へ消息(手紙)として発信した仮名書きによる法語。本願寺派では「御文章(ごぶんしょう)」といい、大谷派では「御文」、興正派では「御勧章(ごかんしょう)」という。なお、本願寺が東西に分裂する以前は、「御文」と呼ばれていた。蓮如の孫である圓如が、二百数十通の中から80通を選び五帖に編集した物を『五帖御文(ごじょう おふみ)』という。そのうち1帖目から4帖目には日付があるものを年代順にならべてあり、5帖目には日付が不明なものをまとめてある。そのため、4帖目の最後、第15通「大坂建立」は、蓮如の真筆では最後の御文。遺言ともいわれる(Wikipedia参照)。
★原装・題簽付(下巻一部破損)・状態概ね良好(一部小虫・シミ)。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
8000円 現世利益和讃絵鈔[現世利益和讃絵抄]
【判型】半紙本2巻2冊。縦222粍。
【作者】皆遵作。
【年代等】天明元年作。天明元年8月、粟津義圭(諦住タイジュウ)序。天明2年初刊。江戸後期後印。[京都]丁子屋九郎右衛門板。
【備考】分類「真宗」。親鸞作「現世利益和讃」15首を平易に解説した絵入り注釈書。上巻冒頭で、「阿弥陀如来現世護念の御守り」の意義や、「娑婆執着の凡夫」を「仏智不思議の信心」に導くために方便として「現世利益和讃」15首を作られた意味や本来の念仏いついて種々諭す。続いて「現世利益和讃」の第1首である「阿弥陀如来来化して、息災延命のためにとて、金光明の寿量品、ときをきたまへる法(ミノリ)なり」から順々に丁寧な解説を加え、所々に挿絵を交える。
★原装・題簽付・美本(欄外余白数丁小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、2冊本揃いが、16,200円】。
18000円 画本早満奈飛[画本早真名美](初-3編)
【判型】中本2冊(初・2編)・半紙本1冊(3編)。順に縦181・178・221粍。
【作者】浦川公左(一船斎)画・序。
【年代等】初編:弘化4年12月自序。弘化5年1月刊。[大阪]堺屋定七ほか板。2編:弘化4年12月自序。弘化5年3月刊。[大阪]堺屋定七ほか板。3編:弘化5年初刊。明治初年再刊。[名古屋]梶田勘助板。
【備考】分類「絵本・教育」。全3編のイラスト集で、初編「禽之部」、2編「草之部」、3編「魚介之部」。各編とも淡彩刷り。
★3冊とも原装・題簽付・本文淡彩刷。初編:状態良好(表紙やや傷み)。2編:状態並み(表紙やや疲れ、本文やや手擦れ)。3編:状態概ね良好(ややシミ)。3編揃いは稀書。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、各編1冊が、7,000円(明治初年)〜19,440円(江戸期)】。
7500円 訓蒙天地辨
【判型】半紙本3巻3冊。順に縦227・225・227粍。
【作者】高井蘭山(文左衞門・思明・伴寛トモヒロ・三遷・哂我シンガ)作・序。
【年代等】寛政3年8月自序。寛政3年冬刻。寛政4年春初刊。[江戸]須原屋伊八ほか板。
【備考】分類「天文」。天・地・人より成り、天は日・月・星について、地は風や雲・虹・地震などの自然現象について、人は人と仙人について、俗説も含め、童蒙向けに絵入りでわかりやすく述べた書。/天文のみならず自然現象一般に関する常識的啓蒙書。問答体をなし挿図が多い(国文学研究資料館DB)。
★原装・題簽付・3冊取り合わせ・状態良好(中巻=地巻は状態並み)。記名・蔵書印あり。
18000円 〈再来〉田舎一休[再来田舎一休・〈田舎再来〉一休問答]
【判型】半紙本4巻4冊。縦225粍。
【作者】丹羽樗山(佚斎樗山イッサイチョザン)作。
【年代等】享保13年8月、劉山郭序。享保13年秋、市南老人(八住蒙斎)跋・刊。[江戸]出雲寺和泉掾板。
【備考】分類「滑稽本・談義本」。丹羽樗山作、享保12年刊『田舎荘子』に続く著作。序文には、『田舎荘子』の序文を書いた劉山郭が再び本書にも序文を求められたが、もし誰からか「再来一休」の意味を問われても、私は知らぬ故、「本書から看取せよ」と答えよう、私が知っているのは、『田舎一休』と『田舎荘子』とは同じ作者の著書ということだけだと述べるに止まる。目録題・主題等に「再来 田舎一休 儒釈」と記すが、その意図は4巻末尾の「主意」からも窺うことが出来る。ある人が「御坊は出家かとおもへば儒教、老荘とりまじへて、口に任せて説給ふ。誠の出家にはあらず。雑学といふ物成べし…」と非難したのに対し、二休(一休再来をもじった架空の人物)なる僧侶は、人の正体は、儒教で天命と言い、仏教で法性と言うが、この正体は情欲によって奪われやすいものであり、それを防ぐ方法を学問と言い、修行と言う、釈迦の教えも孔子の教えも本質は変わらない、儒仏とも教えの手段は様々だがその根本が同じであると反駁している。このような観点から二休と蜆江新左衛門(『一休狂歌問答』の蜷川新右衛門のもじり)らとの問答形式で記した教訓的な滑稽本あるいは談義本である。1巻は「一休再生、并蜆江新六(新左衛門の子)開悟」「衆僧法問」「浄土法華之争論、并二休判断」の3話。2巻は「儒仏一致別談、并気随我侭」「あやつりの起(オコリ)」「自性之問、同異并見解」の3話。3巻は「一念弥陀仏即滅、無量罪之法門」「見性成仏」「悟」「悪心情欲」「三世之辨」の5話。4巻は「因果業報之辨」「念仏題目之主意」「六祖之行由、并達磨之終」「主意」の4話。各巻に2葉、合計8葉の挿絵を載せる。なお、『一休狂歌問答』の成立時期は不詳だが、本書の内容により本書以前に成立していた可能性が高い。
★原装・題簽付・状態良好。記名あり・蔵書印なし。比較的稀書(国文学研究資料館DBで10数カ所)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、68,000円】。
10000円 〈新刻〉増補和漢名数[倭漢名数]・続和漢名数(正・続)
【判型】半紙本5巻5冊。正編:縦224粍、続編:222粍。
【作者】貝原益軒(篤信・損軒)編。
【年代等】正編:延宝6年初刊。元禄5年10月再刊。明和2年1月再刻。[京都]出雲寺和泉掾板(後印)。続編:元禄5年1月、人見竹洞(節・野節・宜卿・友元・鶴山)序。元禄8年4月初刊([京都]長尾藤兵衛ほか板)。江戸後期後印。[大阪]河内屋佐助板。
【備考】分類「語彙」。『和漢名数』は1冊または2冊の語学書。貝原益軒著。延宝6年刊。数詞語彙集で、中国の『小学紺珠』『群書拾遺唾』や仏教の法数物にならったもの。天文・節序・地理・人紀・人事・神祇・歴世・形体・動植・器服・経籍・官職・数量・医家・仏家の15項に分類し、各項に和漢の単語を配する。単語は「五菓」「四木」「三草」等の数目物に限り、簡単に注記する。漢語には時に出典・異名・字音等を挙げ、時に自説を述べている。本書は好評で、たびたび版を重ね、『和漢名数続編』(3巻3冊、元禄8年刊)も著された。また『和爾雅』『和漢武家名数』などの類書を導いている(「日本古典文学大辞典」参照)。なお、『続和漢名数』の語彙分類は、上巻が天文・地理・歳時・神祇、中巻が人紀・人事・歴世・文籍、下巻が武備・養生・制度・官位・動植・医家・仏家の合計15項。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、正続5冊揃いが、18,000円(明和板5冊)〜27,000円(元禄板5冊)】。
4000円 冥加訓
【判型】半紙本5巻5冊。縦226粍。
【作者】関一楽(輔仁堂)作・序(序文によれば著者81歳の著作)。
【年代等】享保9年8月刊記。享保9年11月序・刊。[大阪]伊丹屋新兵衛ほか板。
【備考】分類「教訓」。『貴賤身躰直し』の巻末広告「教訓人々読みて益有る書目録」には、本書が「天道に叶い、仁義の道を弁うれば、冥加あって福寿を得、子孫も栄ゆる道理を詳しく記す」と紹介されている。また、江戸中期刊『筆道稽古早学問』の書籍広告には「冥加訓、関一楽翁著、五巻合本、全三冊。人の衣食住の冥加はもとより、朝夕の行いにつけても冥加を知らしむる事を要とす。貴賤、此の書により人生を守り給うべし」とある。本書は『書経』洪範篇に説かれた「五福六極」や陰隲(インシツ)論を中心に、天道に沿った正しい生き方を通じて冥加を得ることを諭した教訓書。まず第1巻では、寿命・富・康寧・悠好徳・好修命の「五福」と凶短折・貧・疾・憂・悪・弱の「六極」、また、福を極に変ずる要因である「飲・食・色」や「貪・瞋・痴」のあらましを述べる。第2巻でこれらの原理を士農工商の家職に当てはめ、身の養生や住居内外の清掃、天地・五行の恩、伊勢・八幡・春日・稲荷・天神・敷地の神等の崇拝、起床後の挨拶・拝礼、凡情の戒めについて諭し、第3巻では寿命に関する所説として養生、七情、名利の欲、飲食の欲、男女の欲などを説く。第4巻は脾胃の養生や父兄の心得や育児、君臣の関係、第5巻は夫婦、兄弟、姑と嫁・養父と養子・継母と継子、朋友などの人倫を中心に展開した後、生類の殺生に言及して締め括る。なお、天明8年刊『〈諸家〉渡世肝要記』には本書からの引用が多く見られる。
★原装・題簽付・状態並み(表紙やや汚損・題簽一部摩滅・本文シミ*一部汚損のため特価開始)。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、10,000円(3冊本のうち1冊欠・傷み本)〜75,000円(江戸後期、3冊本)】。
16000円 童蒙教草(初-2編)
【判型】半紙本5巻5冊。縦222粍。
【作者】福沢諭吉訳・序。
【年代等】明治5年3月自序。明治5年6月初刊。明治9年2月(再版)版権免許。明治13年3月再刊。[東京]福沢諭吉蔵板。[東京]慶應義塾出版社ほか売出。
【備考】分類「教訓」。『童蒙をしへ草』(初版明治5年、明治13年再版本では『童蒙教草』と表記)は初編3冊、2編2冊の計5冊。原著は英国人チェンバース(Robert Chambers本書にはチャンブルとなっている)著の『モラル・クラッスブック(Moral Class Book)』で、訳書の序文で明らかなように、西欧思想・諸学の皮相かつ無秩序な当時の世間の理解を正すことを目的とし、特に年少者に対しこれらの諸思想の根本を理解させることによって、西洋諸学を研究し応用する際の基礎入門書となるように訳出したものだった。全29章に分かれ、各章の始めにその章の主題となる道徳について一般的な解説が加えられ、その後に寓話・逸話などが実例として掲げられている。道徳の配列は必ずしも体系・論理的ではないが、第1章「動物を扱ふ心得の事」に始まり、様々な人間関係における道徳・勤労等の個人の道徳を説き、最後には国家に対する道徳(「我本国を重んする事」第29章)を取上げるなど、個人的・経験的な道徳から社会抽象的な道徳へと移行するよう工夫されており、児童心理への配慮もされている。諭吉自身、後年『童蒙をしへ草』の出版当時を顧みて「古来外国人の事を禽獣のやうに云ひ囃し紅毛人の尻には尾があるなど思ひし輩の迷を説く為には随分有力なる翻訳書なりしと思ふ」(『福澤全集緒言』)と述べて
いるように、『泰西勧善訓蒙』『終身論』等と並んで明治初年に普及した代表的な修身書だった(静岡県立中央図書館HP参照)。/童蒙のために西洋の修身道徳の例話を集めて著述したもので、当時の小学校の教科書などに広く使用せられた。初編3冊、2編2冊、全5冊から成る木版半紙判の和本。初板本の表紙は黒白縞模様に「慶応義塾蔵版」の6字を散らし書きに陰刻し全面に銀粉を刷きつけた用紙を使う。初編の見返しに「明治五年壬申季夏 尚古堂発兌」と記し、二編の見返しに「には「季夏」を「季秋」と改めている。これにより、初板本は明治5年の夏から秋にかけて2回にわけて刊行されたことがわかるが、福沢家に保存されてあった草稿を見ると、序文末尾に「明治四年辛未四月」と記されており、刊本ではこれを「明治五年壬申三月」と改めてある。従って、本書は「学問のすすめ」初編よりも先に成稿し、初編刊行後に上梓されたものであろう。明治13年の再版本では、振仮名を一切削除して全て漢字片仮名交り文に改めた(慶應義塾大学メディアセンターデジタルコレクションHP参照)。
★原装・題簽付・極美本。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、初-2編5冊揃いが、19,008円。初編3冊が、21,600円】。
60000円 農稼業事(前後編)
【判型】半紙本前後2編10冊(前編:3巻付録2巻5冊、後編:5巻5冊)。縦222粍。
【作者】前編:児島如水編・序。児島徳重序。後編:大蔵永常作・序。
【年代等】前編:寛政5年2月自序。上巻:文化9年11月刊。[湖東]耕雲舎蔵板(施本)。中巻:文化11年刊。[大阪]神教痾摩護円薬店板。後編:文政13年7月自序・刊。[大阪]河内屋茂兵衛板。
【備考】分類「農業」。前編は上・中巻のみ刊行(下巻は目録に記載するが未刊)。『福井県史』通史編4に、「江戸時代後期の農書としては、大蔵永常が著した『広益国産考』『綿圃要務』『農具便利論』『除蝗録』などが、先進地の商業的農業を紹介して大きな影響を与えた。ほぼ同じ時期に児島徳重により著された『農稼業事』も数多くの版を重ね、多くの影響を与えた。この書は、自序と稲作について記された上巻と、「農人常々心得の事」「懸ほしの弁」という2つの上巻付録、草綿について記された中巻と中巻付録からなっている。上中2巻で終わっており、内容は上巻の稲作と中巻の綿作に限られている。上巻は寛政5年(1793)、上巻付録「懸ほしの弁」は文化5年、中巻付録は同11年にそれぞれ完結したようであり、近江湖東の住人児島如水の著書を孫の徳重が校訂、補筆して出版したものである。稲や綿の雌雄を図入りで区別し、選種の重要性を理論的に述べ、病虫害の駆除法や稲の掛干し法の奨励など、当時にあってはきわめて高水準で実践的な農書であり、広く普及したようである。福井藩でもこの書に着目し、この書の必要な部分を抜き出し、領内に配って百姓の啓発を行っている。文化14年には各村へ「農稼業事抜書帳」が1冊ずつ与えられている。足羽郡合谷村の大庄屋片岡五郎兵衛組では、組下34か村の庄屋・長百姓が、大庄屋から「農稼業事抜書帳」の内容を詳細に読み聞かされた後、それぞれの村で百姓が寄り合い、農業に励むように話合いをすすめることを請負っている(片岡五郎兵衛家文書)」とある。後編は、序文によれば、前編刊行後、板元の石倉堂主人の奨めにより、大蔵永常が児島如水の遺志を受け継いで著したものである。内容は1巻が「吉野漆植育かきやう」「木棉(ワタ)の名目、并土佐綿の事」、2巻が「紅花(コウカ)の作り方より紅粉(ベニ)のとり様迄を記す」、3巻が「培養(コヤシ)心得の事」「木臼・土臼の論」「水損の土地再種苗仕立やうの事」「貯穀(カコイコク)土蔵建方の論、并貯へやうの事」「村々貯穀の論、并麦貯へやう」、4巻が「国産を開く心得の事」「油桐の事」「川?(センキュウ)をつくり、并製法の事」「玉蜀黍(ナンバンキビ・トウモロコシ)を作り、食物の助とする事」、5巻が「水難の防ぎ、川普請の仕様、堤・石垣の築立(ツキタテ)等の図」を収録する。
★原装・題簽付・極美本。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、前編(正編)5冊揃いが、52,500円〜55,000円。後編5冊揃いが、49,000円。後編4冊(1冊欠)が、40,000円】。
38000円 算法点竄指南録[點竄指南録](初-5編)
【判型】半紙本5編15巻15冊。縦227-228粍。
【作者】坂部広胖(コウハン、阪部中嶽・勇左衛門・戸田広胖・子顕)作。馬場正督(マサスケ、金之丞・其日庵・貢湖・蓁々斎)校。
【年代等】初編:文化7年冬、坂部広胖自序。文化11年10月、馬場正督(董卿)序。文化11年11月、日下誠序。文化12年7月、吉田源秀賢序・刊。[名古屋]永楽屋東四郎板。2-5編:文化12年頃刊。[名古屋]永楽屋東四郎板。
【備考】分類「和算」。点竄術の初歩から応用までを体系的に解説した和算書。点竄術とは、和算で用いられた筆算式の代数学。関孝和が、算木を用いる天元術の欠点を改め創始、初め帰源整法と呼ばれたが孫弟子の松永良弼が改称。点竄とは字句を直すことで、方程式の諸項を消去・加筆するさまを表現したもの。これにより各種の代数方程式が解けるようになり、和算の発達に大きな影響を与えた。本書は、算木での計算を筆算で行う点竄術の代表的な著作で、点竄術の優れたテキストとして知られ、初歩から高度な内容に至るまで詳しく説かれている。
★初編〜3編:原装・題簽付・美本。4〜5編:原装・題簽は6冊中3冊存・状態良好(一部小虫)。記名なし・蔵書印3冊あり(12冊なし)・1冊裏表紙傷み。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、15冊揃いが、126,000円。各編5冊が、15,000円〜50,000円】。
12000円 百人一首抄(細川幽斎・寛文3年)
【判型】大本4冊。黒表紙早印本2冊(中・下)、紺表紙後印本2冊(上・下)。年代順に、縦260・259粍。
【作者】細川幽斎(細川藤孝・幽斎玄旨)注。
【年代等】寛文3年4月刊。[京都]安田十兵衛板*紺表紙後印本は江戸中期頃再刊で刊行者不明)。
【備考】分類「和歌・注釈」。百人一首の抄本の一つ。奥書によると、慶長元年の大晦日に丹山隠士(細川幽斎)が、師・宗祇の「百人一首抄」をもとにして取捨を加えたものであることが知られる(市立米沢図書館HP)。/幽斎抄(細川幽斎著)は二条流の伝統的な注釈を集大成したもの(吉海直人「百人一首抄版本二種の翻刻と解題 ―幽斎抄と新抄と―」)。
★原装・題簽付・取り合わせ4冊(3巻揃+下巻1冊*下巻2冊はそれぞれ刊記が異なる)・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3巻揃が、25,000円(刊年不明)〜98,000円(刊年不明)。寛文3年板下巻1冊が8,000円〜27,000円】。
4000円 〈百瀬〉庭訓往来(寛政10年)
【判型】特大本2巻2冊。縦276粍。
【作者】百瀬耕元(久継・子延)書。
【年代等】寛政10年1月書・刊。[江戸]須原屋茂兵衛板。
【備考】分類「往来物」。百瀬流手本の『庭訓往来』。刊本はほとんどが大本だが、江戸中期以降は半紙本・中本・小本など各種判型のものが登場した。古写本のみで約70種、近世より近代初頭にかけての板本は約300種に上り、中世から明治初年に至るまで最も普及した往来物の一つ。月往返2通ずつ1年24通、これに単簡1通(7月状または8月状)を加えた計25通の手紙文より構成される。内容は、武家および上層・庶民の社会生活を中核として新年の会、詩歌の会、地方大名の館造り、領国の繁栄、大名・高家の饗応、司法制度・訴訟手続、将軍家の威容、寺院における大法会、大斎の行事、病気の治療法、地方行政の制度等を主題とする手紙で、各手紙とも類別単語集団を収める(衣食住370語、職分職業217語、仏教179語、武具75語、教養46語、文学16語、雑61語、計964語)。
★原装・題簽欠・美本。記名なし・蔵書印なし。
3500円 万象千字文(宝暦8年)
【判型】大本1冊。縦263粍。
【作者】細井広沢(知慎)書。真利卿(玉蘭)作・跋。
【年代等】宝暦7年12月、赤羽玉洲(矢野玉洲・道成・道和・章卿)跋。宝暦8年1月、序菅道伯(夷長)序。宝暦8年9月刊記。宝暦8年11月、真利卿(玉蘭)跋・刊。[江戸]吉文字屋次郎兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物・書道」。『千字文』本文を篆書各体で表記した手本。見出し語に楷書・大字・6行・無訓で掲げ、続いて、小字の割注形式で篆書各体を載せる。また、巻頭に検字用の「千字文画引合文」を付す。
★原装・題簽欠・状態並み(一部小虫)。記名なし・蔵書印あり。
3500円 大橋先生遺帖〈篠田先生書附〉
【判型】大本1冊。縦272粍。
【作者】大橋重政(長左衛門)書。大橋忠貞(関口黄山・金渓)編・跋。
【年代等】寛文6年11月書。延享元年3月、大橋忠貞跋・刊。[江戸]前川六左衛門板。
【備考】分類「往来物・書道」。寛文6年の筆跡など大橋重政の遺墨数点を合わせて上梓した陰刻手本。馬・時服拝領の礼状など武家用文六通と和歌1首(以上、寛文6年書)、さらに、長野氏宛の七夕祝儀礼状・贈り物礼状の2通と、新年祝儀披露状、婚礼祝儀状、領地加増祝儀状など16通(うち1通仮名文の新年状)の合計24通を載せる。本文を概ね大字・4行・無訓で記す。また、末尾に「いそのかみ…」で始まる一文(6行書き)を付す。
★原装・題簽破損(一部存)・状態良好。江戸期の記名あり・蔵書印なし。稀書。全国に所蔵カ所(国文学研究資料館DB)。
3500円 サ山四季文集
【判型】大本1冊。縦274粍。
【作者】サ山竜池(周暁・不言斎・江戸川周暁・直江周暁・大平山人)書。
【年代等】明和8年9月書・刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。「新年祝儀状」から「普請の努力を讃える手紙」までの四季行事、その他の書状13通を大字・3行・無点で綴ったサ山流手本。書名の「江戸川」は本書の内容ではなく、筆者の住所(武州江戸川竜慶橋)に因んだもの。本書の改題・改編本が『サ山江戸川用文』。
★原装・題簽欠・状態良好。江戸期の記名あり・蔵書印なし。
2000円 〈長雄〉新年中用文集
【判型】大本1冊。縦266粍。
【作者】佐藤対雲(春久・利右衛門)・長坂慶雲(尹兄)書。
【年代等】安永8年5月書・刊。[江戸]奥村喜兵衛板。
【備考】分類「往来物」。「扇子を添えて贈る新年祝儀状」から「歳暮祝儀礼状」までの26通を認めた長雄流手本。五節句・八朔・歳暮等の季節の贈答に関する書状などを大字・3行・無訓で記す。巻末に対雲門人・長坂慶雲揮毫の詩歌2編を付す。★原装・題簽付・状態並み(やや汚損・シミ)。記名なし・蔵書印なし。
1500円 東江先生書続春宴帖 [続春宴帖]
【判型】大本1冊。縦270粍。
【作者】沢田東江(源鱗・文竜・酔郷散人・中嬉斎・平麟景瑞・無々道人)書。
【年代等】天明3年3月、源潜(眉山)跋・初刊([江戸]須原屋嘉助板)。寛政2年5月、源幹跋・再刊。[江戸]鶴屋喜右衛門(僊鶴堂)板。
【備考】分類「往来物・書道」。『春宴帖』の続編として編まれた陰刻手本。全12通の書簡を収録する。その多くが書筆・手本・道具など書道全般に関する話題であり、特に末尾2通では箇条書きにして法帖に関する見解など自らの書論を比較的詳しく展開する。いずれも大字・6-8行・無訓で記し、例文中に「香人硯銘」の図を掲げる。また、小泉本の巻末には、『伊勢物語』の抜粋(仮名文)を付すが、巻末広告によれば、これを合綴する本と合綴しない本の2種あったようである。
★原装・題簽付・状態並み(小虫)。記名なし・蔵書印あり。全国に所蔵カ所(国文学研究資料館DB)。
3500円 ?山新消息抄[サ山新消息抄]
【判型】大本1冊。縦282粍。
【作者】?山秀盈(ヒデミツ、サ山叡麓エイロク)書。
【年代等】安永7年12月書・刊。[京都]雁金屋義助板。
【備考】分類「往来物」。?山流書道手本。「新暦之御慶重畳申納候。弥御無事ニ而、中納言様江御出頭被成候旨、大悦不斜候…」で始まる新年状以下21通と、四季の花鳥風月の趣を綴ったやや長文の仮名文1通をいずれも大字・3行・無訓で認める。前者は四季贈答の挨拶や諸用件の準漢文体書簡だが、中には「かしく」で書き留める例文も見られる。
★原装・題簽付・状態概ね良好(一部小虫補修)。稀書(全国に所蔵なし(国文学研究資料館DB))。江戸期の記名あり・蔵書印あり。
12000円 〈堀氏流水軒〉書札手本[〈堀氏〉書札文章]
【判型】大本1冊。縦270粍。
【作者】堀流水軒作・書。
【年代等】元禄12年9月初刊([大阪]深江屋太郎兵衛原板)。正徳3年4月刊。[大阪]安井嘉兵衛板。
【備考】分類「往来物」。大本3巻合1冊。武家向け消息文46通を集めた手本。上巻は、「新年挨拶状」を始め、下賜品や参勤交代、役替えに伴う加増の礼状など公用書状、地方滞在中の芳情に対する礼状、海路無事到着の知らせなど私信を含む16通。中巻は、婚礼・安産・剃髪等に対する祝儀状や、病気見舞状・悔み状、その他の例文15通。下巻は、オランダ船長崎入港の知らせや朝鮮国通信使来朝に伴う諸準備についての手紙、寺社奉行への訴訟に関する書状など、公私両用の15通。いずれも本文を大字・4-5行・無訓で記す。正徳3年板の原題簽には「書札手本」と「書札文章」の2種あるが、元禄板が「書札手本」と称するため、後に「書札文章」を改題されたものであろう。
★原装・題簽付・状態良好。稀書(全国に所蔵なし(国文学研究資料館DB))。家蔵別本を15000円購入。
4000円 〈書札大成〉字林用文筆宝蔵
【判型】大本1冊。縦261粍。
【作者】不明。
【年代等】安永8年1月刊。[京都]正本屋吉兵衛板。
【備考】分類「往来物」。明和9年刊『万代用文字宝大全』の改題・改訂本。本文は同書とほとんど同じで、「正月祝儀状」から「振舞礼状」までの40通を収録する。準漢文体ながら「かしく」「穴賢」で終わる例文数通を含む。本文を大字・4行・付訓で記す。頭書に「諸物異名」を追加したほかは全て『万代用文字宝大全』に同じ。ただし、巻首・巻末記事は本書独自のもので、前付に「漢字の伝来」「武将伝記」「本朝三跡の事」等、後付に「立花砂物并生花」「万請状手形案紙尽」等を載せる。
★原装・題簽付(一部破損)・状態並み(表紙疲れ、刊記一部破損*板元名は同板別本による)。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵1カ所(国文学研究資料館DB))。
5500円 手紙案文[万宝手紙案文](佐々木文隆堂)
【判型】大本5巻1冊。縦262粍。
【作者】佐々木文隆堂(正舟)書。
【年代等】文化8年1月書。文化8年1月刊。[京都]八駿堂蔵板。小川武右衛門(八駿堂か)ほか売出。
【備考】分類「往来物」。もと大本5巻5冊(仁・義・礼・智・信の5分冊)、のちに5巻合1冊。消息例文が豊富で、消息用語や書簡作法など詳しい関連記事を満載した用文章。収録書状は「年頭祝儀文章」から「別家悦之文章・同返事」までの86通。五節句・四季行事の手紙、商用の手紙、慶事祝儀状の順に配列する。本文を大字・5行・付訓(返り点不記)で記し、頭書「本文読法」に返り字を再掲して訓点を施すのが特徴。この「本文読法」は「義」巻の前半部までで、それ以降の頭書には書簡作法全般の「書札文式」や、「証文手形案紙(手形案文11例と心得)」「仮名文(7通)」「日本国尽」を収録し、頭書には適宜関連の挿絵を掲げる。
★原装・題簽付・状態概ね良好(一部小虫)。記名なし・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、5,400円(表紙傷み・シミ)】。
3500円 常用文章
【判型】横本1冊。縦176粍。
【作者】宮南耕斎(進・退蔵・徳雲)作・書。
【年代等】安永7年9月刊。[大阪]吉文字屋市兵衛板。
【備考】分類「往来物」。典型的な御家流の書体で書かれた武家用の消息手本。「今度殿様京都御在番に就き…」のようにいかにも武家用の趣を漂わせるが、「…前刻者途中に於ゐて目礼に預り候処、久々拝顔能ざる故歟、見損無礼の為躰、本意に背き存候。心底安からざるの趣、愚札を以て斯くのごとく御座候」(原準漢文体)等の文例には、武家社会の儀礼が忍ばれて興味深い。また、第28丁からは、和気清麿・正親町天皇・菅原高能・藤原公行等の金言を列記する。本文を大字・5行・無訓で記す。
★原装・題簽付・状態概ね良好(やや小虫・シミ)。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵1カ所(国文学研究資料館DB))。
6500円 寺沢書札集[寺沢氏書札集]
【判型】横本1冊。縦188粍。
【作者】寺沢政辰(マサトキ、寺沢友太夫・友斎)書。
【年代等】正徳2年9月、葛巻氏跋・刊。[江戸]須原屋久右衛門原板。[江戸]須原屋茂兵衛後印。
【備考】分類「往来物」。横本の寺沢流書道手本。武家用の公私書状集。大字・8行・無訓で記す。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵なし(国文学研究資料館DB))。
10000円 〈□…□・要覚便覧〉初学用文筆道往来(寛保3年)
【判型】大本1冊。縦268粍。
【作者】】寺田正晴(与右衛門・絮柳)作。
【年代等】享保6年5月初刊([大阪]寺田正晴(寺田与右衛門)原板)。寛保3年再刊。[大阪]吉文字屋市兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。「筆道訓」「用文章」「手形案文」「大日本国尽」等から成る往来。「筆道訓」は、手習の心得や文房具に関する知識、また和漢能書など筆道全般の事柄を記した往来で、頭書に詳細な「筆童訓注」を付す。「用文章」は、四季折々の往復書簡、佳節祝儀状やその他用件の手紙など36通を収録する。「手形案文」は、「家質証文之事」など4通の証文文例。「大日本国尽」は、特に各国の城下町も示した「国尽」である。以上の本文を大字・4-5行・付訓で記す。前付に「諸流筆形図」「文房四友」「野馬台詩註」「諸流筆跡」、頭書に初見と思われる「天神教訓状」(寺田正晴原作か)を始め、「商売往来」や寺田正晴作「諸職往来」、また「小野篁歌字尽」「世話用字并唐音」「江戸道中付」「象形文字」等の記事を掲げる。以上のうち「筆道訓」は、寛政2年頃刊『筆道稽古早学問』の第1巻にも収録された。なお『大阪出版書籍目録』によれば、本書の抜刷本『新用文章』が享和2年頃、大阪・吉文字屋市左衛門により板行されている。
★原装・題簽付(書名題簽摩滅)・概ね美本。記名なし・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
2000円 五常五倫名義(楷書体)
【判型】大本1冊。縦237粍。
【作者】室鳩巣作。
【年代等】享保8年11月作。江戸中期刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物・漢学」。「五常(仁・義・礼・智・信)」「五倫(父子有親・君臣有義・夫婦有別・長幼有序・朋友有信)」のそれぞれについて平易な和解を施した往来。8代将軍・徳川吉宗の命により、室鳩巣が『六諭衍義大意』とともに庶民教化用の手本として著したもの。跋文の最後に「享保癸卯冬十一月既望」と記すため享保8年作と判明するが、上梓年月・出板者名は不明。また、本書の異板として、施印本で『五常五倫名義集』と題したものや、同じ本文を楷書体の漢字・片仮名交じり文で記した同名の刊本など数種ある。
★原装・刷外題・状態良好。記名なし・蔵書印なし。
5000円 五常五倫名義〈附大学詠歌〉(行書体)
【判型】大本1冊。縦254粍。
【作者】室鳩巣作。
【年代等】享保2年4月作(大学詠歌)。享保8年11月作(五常五倫名義)。享保16年1月作(病中のすさび)。宝暦11年9月初刊([江戸]前川六左衛門原板)。江戸後期再刊。[大阪]河内屋木兵衛板。
【備考】分類「往来物・漢学」。「五常(仁・義・礼・智・信)」「五倫(父子有親・君臣有義・夫婦有別・長幼有序・朋友有信)」のそれぞれについて平易な和解を施した往来。8代将軍・徳川吉宗の命により、室鳩巣が『六諭衍義大意』とともに庶民教化用の手本として著したもの。跋文の最後に「享保癸卯冬十一月既望」と記すため享保8年作と判明するが、上梓年月・出板者名は不明。また、本書の異板として、施印本で『五常五倫名義集』と題したものや、同じ本文を楷書体の漢字・片仮名交じり文で記した同名の刊本など数種あるが、ほかに行書・大字・六行・ほとんど付訓の宝暦11年板があり、後半に「大学詠歌」「病中のすさび」の2編を付す。前者は『大学』中の要語、すなわち「明明徳」「新民」「止至善」等の語句を詠んだ和歌を掲げて解説したもので、後者は幕府の政策、特に物価対策に見られる仁政を説いて、報恩としての勤倹生活を勧めた一文である。底本は、この宝暦板から「病中のすさび」を削除した改編本である。
★原装・刷外題・状態良好。記名なし・蔵書印なし。
3500円 〈施板〉六諭衍義大意(明治3年・進徳社板)
【判型】大本1冊。収録順に縦261・252粍。
【作者】室鳩巣(直清)作・序・跋。
【年代等】明治3年9月刊。進徳社蔵板。[江州高宮]北川錦雲堂製本。
【備考】分類「往来物」。同板・無刊記本も抄録。享保6年刊『〈官刻〉六諭衍義』とともに将軍・吉宗の命によって庶民教化用に編まれた官刻の往来物。享保6年板は荻生徂徠が程順則本『六諭衍義』に訓点を施しただけのものであったが、さらに平易な仮名書きの教訓書として編まれたのが『六諭衍義大意』である。『六諭衍義』のうち当代の実情に合わない「律例(法度の箇条)」と「古人の事跡」を省いて、その「大略をとりて、和語をもて、是をやはらけ」たと編集の経緯を示す鳩巣の自序(享保7年2月)および自跋と「大意」本文のみで、『〈官刻〉六諭衍義』に収録された竺天植序、范メ序、范メ跋、程順則跋などは全て省かれた。本書全体が手本用に書かれており、まず、鳩巣の序文を行書・大字・6行・付訓(難字には左訓も施す)で記し、同様に「大意」本文は七行、各編末尾の詩文はやや大字5行で記す。その版下書きは江戸の能書・石川勘助に命じられたが、本書が最初から往来物として編集されたことは、『兼山麗澤秘策』の「民衆などにて小児の手習仕候物に、幸ひ手本にも仕候様にとの思召にて御座候…」の記載からも明らかである。また、本書刊行直後に江戸町奉行・大岡忠相を通じて江戸の手習師匠へ褒賞品として下賜されるなど、幕府の強力な推進力により本書は庶民教育の基本図書として急速に全国に広がった。本書は最初に江戸と京都で「官刻」として出版されたが、寛政11年板以後は「賜版」となり、さらに天保15年にも再板された。
800円 古状揃(江戸後期・和泉屋ほか板)
【判型】大本1冊。縦254粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[江戸]和泉屋市兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。「今川状」から「大坂状・同返状」までを収録した古状揃。書名題簽欠のため原題不明。口絵は「神功皇后」。頭書は「諸礼之図抄」〜「天神経」。
★原装・脇題簽付・状態並み(表紙傷み補修)。記名なし・蔵書印なし。
1500円 大坂状(仙台板)
【判型】大本1冊。縦249粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[仙台]伊勢屋半右衛門板。
【備考】分類「往来物」。大坂冬の陣の開戦にあたり、徳川家康が豊臣秀頼に送った挑戦状としての「大坂進状」と、秀頼から家康に宛てた受諾状としての「同返状」という2通の擬古状から成る往来。寛永2年1月筆写の『古状揃』に含まれており、かなり早くから成立していた模様であるが、現存する初期刊本に江戸板が多いことから、あるいは江戸で先に出版されたものか。文中、「家康表裏侍」など、一見、当時としては不穏当な文言が見えるものの、草双紙の取り締まりが厳しくなる江戸後期に至っても引き続き同じ文句が載せられており注目される。江戸中期以後は半紙本の単行版も刊行され、判型も一定しないが、本文を概ね大字・4-5行・付訓で記す。
★改装・題簽欠・状態並み。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書(元禄板・原装題簽付)が、16,200円】。
4000円 洛陽往来并文章
【判型】大本1冊。縦257粍。
【作者】中村暘嶂(林泉堂)書。
【年代等】弘化3年2月書・刊。[江戸]山崎屋清七板(後印)。
【備考】分類「往来物」。「洛陽往来」と「消息文(準漢文体書簡)」を記した大字・4行・無訓の書道手本。「洛陽往来」は、「桓武天皇の御時より此京はしまり、四神相応の地にして、殊更かしこき君の御政…」で始まる仮名文で京都の寺社・名所を記した往来で、宝永4年刊『わかみどり』(上巻)とほぼ同文。また、これに続けて、旅行から無事に帰宅した知人への祝儀ならびに土産物の礼状や城内修復に関する書状など9通を掲げ、巻末に詩歌二首を付す。なお、筆者・林泉堂は芝泉堂(坂川暘谷)の門人である。
★原装・題簽付・状態良好。書袋付き。書袋に江戸期の記名あり。本体には江戸期の蔵書印あり。
2500円 〈頭書絵入〉寿世江戸往来[江都往来・自遣往来]
【判型】大本1冊。縦255粍。
【作者】栄松斎書。
【年代等】文政13年5月再刊。[江戸]森屋治兵衛(錦森堂)板。
【備考】分類「往来物」。全編1通の手紙形式を採り、第一に年始の挨拶、第二に千代田城内での将軍家を中心とする年始の儀式ならびに行事の有様、第三に諸国より流入する土産・菓肴・衣服・器財・舶来の品々、第四に江戸の広さおよび町々の方角と武家民家の密集する様子、第五に明暦年中に玉川の水を東南の地に引いたことや、万治年中に隅田川に両国橋をかけたこと、第六に不忍池遊興の状況を叙して御代の泰平を謳歌する。このように江戸の案内書も兼ねることから、内題を『自遣往来』としたとも考えられ、この書名によっても普及した往来である。その構成においては、『駿河状(駿府往来)』よりの影響を受けているが、同時に第三〜六項は江戸の武家・庶民が営む生活に即した独自の内容であり、地理科往来・地誌型の代表的な往来となった。すなわち、本往来自身が多くの板を重ねて普及したのみでなく、江戸中期・後期そして明治初年の各地で作られた地誌型往来の編集方式や記事内容に深甚の影響を及ぼした。底本は見返に「倭音五十字」、口絵に「六書」「十幹異名」「十二枝異名」を掲げ、頭書に「山谷海川」「意馬心猿」「文字用様之事」等を収録する。
★原装・題簽付・状態概ね良好(一部小虫・ややシミ)。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、天明板が、10,800円】。
20000円 船方往来
【判型】大本1冊。縦237粍。
【作者】潜夫書。
【年代等】安政頃刊。[上総]仁寿堂板。
【備考】分類「往来物」。上総地方の漁民子弟用に編まれた漁業関係の往来。「凡、平生船方取扱文字、先、地引船之造方者、敷、表敷、供敷、床、柁木、上棚、下棚、小縁、水押、五尺板、五尺立…」で始まる近世流布本『商売往来』風の文章で、地引船の構造や各部の名称、漁網の種類、網漁法、漁業道具、漁獲物の種類、市場取引、大漁の祭礼等を綴る。本文を大字・5行・多く付訓で記す。巻末に上総国の「八手網主姓名」「地引網主姓名」「地引網沖合名前」を収録する。なお、「四海浪静而、船・筏能渡海上、恰如往陸地…」で始まる『船由来記(船方往来)』は書名が同じだが本書とは別本である。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):某古書店で、25万円前後(過去データ)】。
4500円 村庄屋心得条目(明治2年・京都府板・大津県板の2冊セット)
【判型】大本1冊+半紙本1冊。それぞれ縦256・225粍。
【作者】京都府編。
【年代等】大本:明治2年3月刊。[京都]京都府蔵板。[京都]村上勘兵衛ほか売出。半紙本:明治2年8月刊。[大津]大津県蔵板。[大津]本屋宗次郎売出。
【備考】分類「往来物」。明治初年に郡中・市中・町役・村役・神官等に対して出された布達を綴った一連の手本の一つ。「一、庄屋役儀は一村之長として百姓共へ伝達之事件を始め、平生諸世話駈引等其役務たり…」以下、国政の趣旨の沿った村内運営、下意上達、布告の周知徹底、相互扶助・質素倹約・勧農、農業施設、交通、米蔵・収納米、農民への不当な負担の禁止、開墾・殖産の努力、勧善懲悪の風紀、戸籍、飢饉対策など14カ条を、大本・半紙本ともに大字・5行・無訓で記す。明治2年京都府板を始め、大阪府・大津(滋賀)県・東京府・山梨県など各地で出版された。
★原装・題簽付・状態概ね良好(半紙本やや小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、京都板が、5,000円(小虫)。大津県板が、2,160円】。
3500円 市中制法
【判型】大本1冊。縦255粍。
【作者】不明。
【年代等】明治2年3月刊。[京都]京都府蔵板。[京都]村上勘兵衛ほか売出。
【備考】分類「往来物」。明治初年に郡中・市中・町役・村役・神官等に対して出された布達を綴った一連の手本の一つ。箇条配列や箇条の立て方に微細な相違はあるが、『郡中制法』とほぼ同様。『郡中制法』のうち末尾の「一、田畠不荒様にすへし」以下農耕地・農業施設など農村関連の六カ条を削除し、「一、帯刀人・僧尼之輩、町人名前之地に住居する者は軒役、其外町人費町人同様差出させ可申。理不尽申立るものあらば可訴出事…」の1条を追加した。『郡中制法』中の2カ条を本書で1カ条にまとめた箇所があるため本書は合計19カ条。これらの本文を大字・5行・無訓で記す。明治2年・京都府板を始め、大阪府・大津(滋賀)県・東京府など各地各様の体裁で出版された。
★原装・題簽付・状態良好。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、大本の類書(大阪板)が、4,320円】。
3000円 郡中制法
【判型】大本1冊。縦255粍。
【作者】不明。
【年代等】明治2年3月刊。[京都]京都府蔵板。[京都]村上勘兵衛ほか売出。
【備考】分類「往来物」。明治初年に郡中・市中・町役・村役・神官等に対して出された布達を題材にした一連の手本の一つ。「一、御高札之旨謹而可相守事」以下、布告の遵守、五人組の役割(特に付則が多い)、地域の相互扶助・秩序維持、本来の家業への出精、賭事の禁止、死者・怪我人・病人・旅人等の処置、捨て子・堕胎の禁止、寺社の新規建立の禁止、祭礼に伴う山鉾・寄付等の禁止、相撲その他興行・遊郭等の事前許可、田畑・道路その他施設・交通等の規定、賄賂の禁止など25カ条を大字・5行・無訓で記す。明治2年京都板を始め、大阪府・大津(滋賀)県・東京府など各地各様の体裁で出版された。
★原装・題簽付・状態概ね良好(一部、上欄余白部に小虫)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3,780円(並本)〜10,800円(美本)】。
5500円 〈再板改正〉女今川教文(安永7年)
【判型】大本1冊。縦260粍。
【作者】長玄海堂(長友松軒・友松・武左衛門)書。
【年代等】明和4年1月書。安永7年刊。[京都]菱屋治兵衛板。
【備考】分類「往来物」。早印本(全冊収録)・後印本(抄録)など3種を収録した。『女今川(貞享4年板系統)』の一つ。『女今川』は、貞享4年板系統と元禄13年板系統の2種に大別されるが、江戸中期から明治期に至るまで両系統で250種以上の板種と20種近くの異本を生み、最も普及した女子用往来である。両系統とも同趣旨の教訓を全23カ条と後文から成る壁書形式だが、これは『今川状』のスタイルを踏襲したものである。貞享板系統は第1条が「一、常の心ざし無嗜にして女の道不明事」で始まり、以下、女性にあってはならない禁止項目を列挙し、家庭における女性の心得全般を諭す。各箇条は、日常諸般の心得を、親や舅、姑、夫、その他家内の構成員(下僕等)、親類、友人、他人、特に僧侶や夫以外の男性との関係の中で説いたものが中心である。後文を含め全文とも大字・3行(跋文のみ4行)・付訓の並べ書きで記す。なお、本文を4行にして丁数を減らした模刻板では窪田つなの署名を削除する。また、本書の本文に多彩な付録記事を盛り込んだ宝暦13年刊『女今川姫鏡』や安永7年刊『女今川教文』など貞享4年板系統も多数出版された。
★原装・題簽付・状態良好・稀書(『女今川』初期刊本)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、落丁本が、21,000円】。
4500円 鶏秋帖(大谷永庵)
【判型】特大本1冊。縦310粍。
【作者】大谷永庵(業広)書。
【年代等】明和8年5月書。寛政5年5月、大路延貞(黙斎)序・刊。[京都]大文字屋勝助(文盛堂)板。
【備考】分類「往来物・書道」。同板3種を収録(大路板を袋綴じ展開で半丁ずつ全冊収録、他2本は抄録)。大路氏の所望により永庵が認めた書道手本。「鶏漸散間秋色少、鯉常趨処晩拝微」「あきゝぬとめにはさやかにみえねども、かぜのをとにぞおどろかれぬる」以下の詩歌68編(漢詩文・和歌とも各34編)を大字・3行(漢詩文)または4行(和歌)・無訓で記す。
★原装・題簽付・状態良好。稀書(全国に所蔵1カ所(国文学研究資料館DB))。
5500円 裁牘十詞
【判型】半紙本2巻2冊。縦228粍。
【作者】青地寿(アオジヒサシ)・梅沢謙編。沢田東洋(沢田哲)書。
【年代等】天保11年2月、梅沢謙序。天保11年4月、福与久跋・刊。刊行者不明(編者蔵板カ)。
【備考】分類「往来物・書道」。書翰に頻繁に用いる語句を分類・列挙したもの。本文は陰刻で、各行に行書で語句を掲げ、その下に句読点付きの楷書を小さく記す。上巻と下巻前半部まではこの形式で、「一筆致啓上候」「一翰拝呈仕候」「奉呈一簡候」等の語句を半丁5行ずつ列記する。また下巻後半には、書簡例文や漢字表記における正字・俗字・訛字等について適宜解説する。
★原装・題簽付・状態良好(下巻一部小虫)。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
3000円 〈兆民日用・重宝文章〉文宝書状鑑
【判型】半紙本1冊。縦223粍。
【作者】溝江小笠斎(渉・観我堂・養脩)編・補書。西川竜章堂書(遺筆)。
【年代等】安政4年刊記。万延元年10月刊。[大阪]柏原屋武助板(後印)。
【備考】分類「往来物」。「年頭披露状」から「年賀祝儀状」までの消息文例58通を集めた用文章。四季折々の手紙や商取引上の商人用文、吉凶事や日常の諸事に関する手紙などから成る。各例文を大字・5行・所々付訓で記す。巻末に「十干十二支図」を付す。
★原装・題簽付・美本。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3,000円(シミ・疲れあり・並本)】。
5000円 〈御家〉年中文章大全[年中文章]
【判型】半紙本1冊。縦126粍。
【作者】吉川重宣(源重宣)書。
【年代等】文化4年3月書。文化5年5月初刊。江戸後期再刊。[江戸]英文蔵板。
【備考】分類「往来物」。「主家え年頭之祝書」〜「歳末之祝書・同返書」の消息例文45通と「奉公人請状」〜「御関所手形」の証文類文例5通を収録した用文章。消息例文を大字・5行・ほぼ付訓で記す。五節句祝儀、四季行事、通過儀礼、諸用件、不幸事など一通りの例文を載せるが、明確な分類意識で配列されたものではない。また末尾の証文類文例はやや小字・7行・所々付訓で記す。
★原装・題簽付・状態良好。江戸期の記名あり・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵なし(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):原装の別本を9800円で購入】。
3000円 〈御家〉年中用文大成[〈御家流増補〉年中用文大成・年中用文章]★ゆうパック着払い
【判型】半紙本1冊。縦232粍。
【作者】青木臨泉堂(至誠)書・跋。
【年代等】天保11年2月書・初刊。明治5年4月再刊。[東京]椀屋喜兵衛板。
【備考】分類「往来物」。文化5年刊『〈増補〉年中用文大成』から証文類を割愛したもの(あるいは本書が先にあり、その増補版が文化5年板の可能性もある)。「年始の文」から「人を誘引遣文・同返事」までの97通の消息文例を集めた大部な手本兼用文章。消息文例は、四季や五節句、通過儀礼に伴う手紙や、その他諸事に関する各種書状から成る。本文を大字・4行(証文類は五行)・付訓で記す。巻末に月の異名を多く載せる。
★原装・題簽欠・状態良好。記名なし・蔵書印なし。厚冊本。稀書(全国に所蔵なし(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、類書(増補年中用文大成)が、3,500円(虫損・傷み本)〜10,800円(原装・文化板)】。
4000円 手紙之文書[〈増補頭書〉手紙之文書・尊円流手紙之文書](増補版)
【判型】半紙本1冊。縦219粍。
【作者】千葉某書。
【年代等】嘉永元年8月再刊。[山形]北条忠兵衛(崑崙堂)ほか板。
【備考】分類「往来物」。嘉永元年以前初刊『手紙之文書』(「年始之文」から「宮参の文・同返事」までの往復58通を収録)に、「元服怡の文」「縁組相談の文」「聟養子貰状」「妻貰状」など27通の消息文と、「金子借用証文」から「譲状」までの9通の証文類を増補した用文章。本文を大字・5行・付訓(漢語に左訓)で記す。増補部分も基本的には同体裁で、頭書に本文中の要語の類語を載せる。本文や頭書の数カ所に書簡作法に関する説明や図解を挿む。
★原装・題簽付・状態良好。記名あり・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、3,780円(虫損)〜8,800円(原装題簽付)】。
6500円 〈贈答新鐫〉三体用文章[〈贈答〉三体用文章大成]
【判型】半紙本1冊。縦223粍。
【作者】池田東籬作・序・跋。小川保麿(玉水亭・安麿)書。
【年代等】天保9年初刊。江戸後期再刊。[大阪]河内屋太助板。
【備考】分類「往来物」。書名の「三体」は上輩・中輩・下輩を意味し、各消息文について相手の貴賤上下に応じた文例を掲げた用文章。「年始状」「上巳祝儀状」「花見誘状」「端午祝儀状」「暑気見舞状」「納涼誘引状」「神事招請状」「中元祝儀状」「月見催状」「重陽祝儀状」「寒気見舞状」「雪見誘引状」「歳暮祝儀状」「安産見舞状」「元服祝儀状」「養子歓状」「婚礼祝儀状」「留守見舞状」「火事見舞状」「病気見舞状」「悔状」「忌明状」「家督相続祝儀状」の23題についてそれぞれ三体ずつの往復文を掲げ(悔状・忌明状は返状なし)、合計132通の文例を収録する。本文を大字・5行・付訓で記す。序文には商人子弟向けに編んだことを述べるが、直接商取引に関する例文は皆無である。巻末に、時候の言葉を記した「年中時候案文」を掲げる。
★原装・題簽付・美本。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
6500円 〈児童男女・画図手引〉小笠原諸礼大全(文化6年・2冊本)
【判型】半紙本2巻2冊。縦225粍。
【作者】岡田玉山作。石田王峰(石峰・玉山)画。青木玄古堂書。細香主人序。
【年代等】文化6年7月、細香主人序。文化6年刊。[大阪]植田善七ほか板。
【備考】分類「礼法」。礼法全般、食礼・婚礼、通過儀礼、小謡等までを図解入りで説いた童蒙向け小笠原流礼法書。半紙本2巻2冊と3巻3冊の2種ある。3巻本の第1冊(上巻)は日本礼法の起源や礼の根本、五節句および時服、貴人や客人への応対、物の請取渡し、種々座礼、食礼等、第2冊(下巻)は縁談・結納から始まる婚礼全般と出産以後の生涯の通過儀礼に関する記事と「式礼座席小謡(祝言・佳祝・追福の3門から成る121番)」「茶の湯の事」「茶道百首教歌」「生花仕やう」「香の事」など芸能関連の記事で、いずれも礼法の心得を詠んだ教訓歌(礼法教歌)を多数載せるのが特色。また第3冊(下巻付録)は「式礼用文章」と題した用文章で、「年頭披露状」以下49通の消息例文と頭書「書札要例集」から成る。この「式礼用文章」序文には、近年の用文章が「商家諸職の便用、俗事のみを専らとする」結果、「分限相応の文言を失し、只端的に書」く傾向があるが、相手に失礼に当たる場合も少なくないため、本書を手習ううちに手紙の尊卑貴賤を弁え、文面の書き方を身に付けることができるだろうと述べる。『大阪出版書籍目録』によれば、本書は勝尾屋六兵衛(玉栄堂)原板という。その名残を示すのが「右一帖者、書肆応玉栄堂主人需書」云々の跋文であろう。また、当初2巻で刊行されたが、後に増補されて3巻3冊となったらしい。なお、本書を大幅に簡略化したものが、明治14年刊『〈児童男女・画図手引・刪定〉小笠原諸礼大全』である。
★原装・題簽付・状態概ね良好(表紙・本文やや汚損)。蔵書印あり。記名なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、文化6年板2冊揃いが、8,640円(原装)〜14,000円(題簽傷み、書き込みあり)】。
8500円 六諭衍義大意(万延元年・岩村田藩板)
【判型】半紙本1冊。縦226粍。
【作者】室鳩巣(直清)作。橈川華子書。
【年代等】安政5年春序・初刊。万延元年春、越智山松(仙心)序・刊。[信州佐久郡・岩村田藩]藤原正縄(内藤豊後守正縄マサツナ)蔵板。
【備考】分類「往来物」。享保6年刊『〈官刻〉六諭衍義』とともに将軍・吉宗の命によって庶民教化用に編まれた官刻の往来物。享保6年板は荻生徂徠が程順則本『六諭衍義』に訓点を施しただけのものであったが、さらに平易な仮名書きの教訓書として編まれたのが『六諭衍義大意』である。『六諭衍義』のうち当代の実情に合わない「律例(法度の箇条)」と「古人の事跡」を省いて、その「大略をとりて、和語をもて、是をやはらけ」たと編集の経緯を示す鳩巣の自序(享保7年2月)および自跋と「大意」本文のみで、『〈官刻〉六諭衍義』に収録された竺天植序、范メ序、范メ跋、程順則跋などは全て省かれた。本書全体が手本用に書かれており、まず、鳩巣の序文を行書・大字・6行・付訓(難字には左訓も施す)で記し、同様に「大意」本文は七行、各編末尾の詩文はやや大字5行で記す。その版下書きは江戸の能書・石川勘助に命じられたが、本書が最初から往来物として編集されたことは、『兼山麗澤秘策』の「民衆などにて小児の手習仕候物に、幸ひ手本にも仕候様にとの思召にて御座候…」の記載からも明らかである。また、本書刊行直後に江戸町奉行・大岡忠相を通じて江戸の手習師匠へ褒賞品として下賜されるなど、幕府の強力な推進力により本書は庶民教育の基本図書として急速に全国に広がった。底本は、内藤豊後守正縄(信濃岩村田藩第6代藩主)の命によって安政5年に刊行された地方版『六諭衍義大意』の再板本。巻頭題字「操存舎亡」も内藤豊後守による。また序文を書いた越智仙心は岩村田藩医。橈川華子は伏見の書家。
★原装・美本。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵1カ所(国文学研究資料館DB))。★【参考価格(初出品時の相場です):同板別本を1万円で購入】。
6000円 〈画本〉実語童子教余師[』『〈絵本〉実語教童子教余師・』『〈絵本余師〉実語童子教](山田常助)
【判型】半紙本1冊。縦218粍。
【作者】山田常助(常介・常典)注。
【年代等】弘化頃刊。[江戸]大黒屋平吉ほか板。
【備考】分類「往来物」。山田常助注、天保15年刊『実語教童子教余師』に挿絵を加えたもの。二教(実語教・童子教)の絵入り注釈書。寛文4年刊『〈新板頭書〉実語教・童子教』や天明5年刊『〈註釈絵入〉実語教童子訓』を参照して編んだと思われる。二教本文を1句ないし5句ずつ掲げ(大字・7行・無訓)、比較的簡単な割注を施したうえ、頭書に同本文の読方(書き下し文)を付す。口絵に弘法大師の図と二教の由来を載せる。類本が多いが、口絵に「吉岡芳年画図」の記載があるものは、樵、石公、正成、孔明、管子、匹夫の勇、佐野常世、文王、酉夢、猛虎等にまつわる11図を載せる。また本書には画工不明の同題もしくは『〈絵本余師〉実語童子教』の外題を付す別本があり、こちらには一部を除いて全く構図の異なる挿絵11葉(樵から婚礼風景図まで)を載せる。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):9800円で購入したもの。日本の古本屋で、5,000円〜13,650円】。
15000円 駅路往来
【判型】半紙本1冊。縦229粍。
【作者】小川保麿(安麿・玉水亭・小川屋辰蔵)作。堀原甫(赤鯉亭)序。西川竜章堂書。春翠斎祐春(西川祐春か)画。
【年代等】天保4年10月作(官許)。嘉永6年9月刊。[京都]丸屋善兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。主として本陣・旅宿の子供の教育向けに、道路交通に関する常用語を綴った往来。「夫、道中筋、駅路泊宿、本陣、問屋、役人、宿場、年寄、馬借、月行事等、日夜不致油断、諸事廻深慮、麁略無之様叮嚀第一也…」と起筆して、東海道中の状況、旅行用具、旅宿の注意等、旅行に関する注意を詳細に記す。本文を大字・4行・付訓の手本様に記し、本文中に挿絵2葉を掲げるほか、巻頭に「三都諸方行程附(みちのりづけ)」、巻末に「大日本国尽」を収める。なお、序文に代えて「菅公肖像」などの色刷り口絵を付した後印本もある。刊記に「天保四年己十月官許」と記すが、刊行年代と20年も離れており、既に死去していた竜章堂の遺筆を何かの事情で後年に刊行したものであろう。
★原装・題簽摩滅・表紙やや汚損・本文良好。江戸期の記名あり・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、37,800円(原装・小虫)】。
2500円 〈商売往来〉世話千字文(弘化板)
【判型】半紙本1冊。縦222粍。
【作者】桑原空洞作。
【年代等】天保15年冬初刊。弘化3年5月再刊。[伏見]亀本屋半兵衛板。
【備考】分類「往来物」。『千字文』形式(4字1句、全250句1000字)で社会生活全般にかかわる語句を集めた往来。享保2年板を最初として明治初年まで、絵抄本・注釈本を含め多くの板種が見られるほか、明治期には本書の改編版も数種出版された。本文は「鳳暦賀慶、御代泰平、何国静謐、自他幸甚、市店交易、廻船運送、荷物米穀、駄賃員数…」で始まり、商売、普請、相続、徳目、婚姻、交際、人倫、師弟、装束、犯罪、交通、消息、観光、神社仏閣、宗教、病気・養生、公務等々に関する事柄を記し、最後に幕府の仁政を讃えて「千秋万歳」と結ぶ。底本は頭書に「商売往来」「月の異名」「篇并冠尽」「以呂波三体」「九々の声」、巻末に「大日本都会広邑」「十干・十二支」を収録する。
★原装・題簽付・状態良好。
3000円 女小学宝文庫[女小学](静嘉堂板)
【判型】半紙本1冊。縦227粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[?]静嘉堂板。
【備考】分類「往来物」。金言・俚諺・教訓歌や和漢貞女・節婦の故事を引きながら、「孝行の道をしへの事」から「心のかゝ見といへる事」まで29項(孝行、婚姻、舅姑への孝、夫への服従、他人との和順、堪忍、報恩、その他心の修養、婦女四徳、教養等)にわたって述べる。また、本文の主題に沿った「忍の字訓の歌」「心つよからぬおしへの歌」「独をつゝしむ訓歌」等の教訓歌と挿絵を随所に掲げる。本文をやや小字・九行・所々付訓で記す。『女小学』には約30種の板種がある。
★原装・題簽欠・状態良好(表紙やや疲れ・汚損)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、同題の類本が、5,000円〜8,640円】。
3500円 女小学(嘉永3年・佐藤慎一郎)
【判型】半紙本1冊。縦222粍。
【作者】不明。
【年代等】嘉永3年3月再刻。[大阪]敦賀屋九兵衛板。
【備考】分類「往来物」。金言・俚諺・教訓歌や和漢貞女・節婦の故事を引きながら、「孝行の道をしへの事」から「心のかゝ見といへる事」まで29項(孝行、婚姻、舅姑への孝、夫への服従、他人との和順、堪忍、報恩、その他心の修養、婦女四徳、教養等)にわたって述べる。また、本文の主題に沿った「忍の字訓の歌」「心つよからぬおしへの歌」「独をつゝしむ訓歌」等の教訓歌と挿絵を随所に掲げる。本文をやや小字・九行・所々付訓で記す。『女小学』には約30種の板種があるが、底本は口絵に「子之日の松(小松引き)」の図、頭書に「至徳皇后」「蔡人の妻」「俊成卿女」「楚白貞姫」ほかの略伝と、「手習文字の事」「伊呂波の事」「筆墨硯紙の事」「しみものおとし」「そめもの秘伝」「諸病めうやく」「七夕祭の事」「七夕歌づくし」「女中詞の事」「女中たしなみ草」を掲げる。
★原装・題簽欠・状態良好(表紙やや疲れ・汚損)。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、同題の類本が、5,000円〜8,640円】。
1000円 古銭直段附(上)
【判型】半紙本1冊(上巻のみ)。縦224粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[?]珍貨堂蔵板。[京都]十一屋源助ほか売出(古銭屋5店)
【備考】分類「貨幣」。表紙とも10丁で奥付を付すが表紙・柱に「上」と記載(下巻の有無は未詳)。三都(江戸・大坂・京都)の古銭屋5人が販売した江戸後期の古銭カタログ。古銭の図柄とともに古銭の市場価格も付記する。
★原装・刷外題・状態概ね良好(一部汚損)。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵1カ所(国文学研究資料館DB))。
3500円 〈豊嶋先生・男女教訓〉百人一首(異種百人一首)
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】不明。
【年代等】文化元年5月刊。[不明]柳枝軒板。
【備考】分類「教訓・和歌」。もじり百人一首。
★原装・刷外題・状態並み(やや汚損)。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
1000円 〈再版〉年代記(吉屋板)
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】不明。
【年代等】享和頃刊。[江戸]吉屋板。
【備考】分類「年代記」。表紙とも全4丁の簡易な年代記。神代および大化年間から享和年間までの主要な事件を記す。頭書に源頼朝から徳川家斉までの治世期間や法号を列記した「太平武将之略伝」を掲げる。
★原装・刷外題・状態並み(1丁目角破損)。記名なし・蔵書印なし。稀書(全国に所蔵1カ所(国文学研究資料館DB))。
3500円 飛騨・石見・美作、絵入孝子伝(小冊子5冊)
【判型】半紙本5冊。縦224粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。
【備考】分類「伝記」。孝子・孝女として知られた5人絵入り略伝集(それぞれ数丁の小冊子)。@飛騨郡代豊田藤之進支配所、飛州増田郡大船渡村百姓平吉門屋岩蔵、A飛騨郡代豊田藤之進支配所、飛騨高山一之町村吉右衛門娘なを、B飛騨郡代豊田藤之進支配所、飛騨国大野郡石浦村百姓弥三兵衛(ヤソベエ)、C石州邇摩郡馬路村百姓弥平、D美作国吉野郡吉田村百姓要蔵の5人。全てに挿絵を含む。
★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、円〜円】。
8000円 〈改正倭玉〉真艸字引大成[〈倭玉〉真草字引大成]
【判型】半紙本2巻2冊。収録順に縦224粍。
【作者】不明。
【年代等】宝永4年初刊。文政3年11月再刻。[京都]中川屋新七ほか板。
【備考】分類「辞書」。漢字の部首と画数で引く漢字字典。まず部首を1画から17画まで画数順に並べ、各部首毎に総画数の少ない順序に漢字を配置する。漢字の検索の利便を図り、所々に部首を除いた画数を見出しに掲げる。それぞれの漢字は太字の行書体をマス目の右上部に配置して字音・字訓や字義を小字で付記し、行書体の左に細字の楷書を添える。そのほか、マス目の左下に平仄や和字を記号を示す。
★原装・題簽付き・美本。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、下巻1冊が、5,000円】。
28000円 長崎夜話艸[長崎夜話草]
【判型】半紙本5巻合2冊。縦220粍。
【作者】西川正休(忠次郎・崎陽求林斎)作。
【年代等】享保4年12月、釣渕子序。享保5年1月、西川正昌跋・初刊([京都]茨城多左衛門原板)。江戸後期再刊。[大阪]河内屋茂兵衛ほか板。
【備考】分類「地誌」。西川如見著。5巻。享保5 (1720) 年成立。みずからの長崎の見聞を,子の正休に口述筆記させたもの。長崎の由来,海外長崎貿易などに始り,長崎の風俗,人情,孝子,烈婦などの人物記事,さらに特産物,みやげ物などにまで言及している。長崎史,地誌として貴重なものである。『長崎叢書』『西川如見遺書』『岩波文庫』に所収 /江戸中期の対外関係史話。5巻。西川如見(忠英)の著。1720年(享保5)に成る。京都の書店の求めに応じて,外国船の渡来事情,漂流漂着,事件など対外的なトピックスを主に,孝子など長崎の逸話,特産品39種を解説したもの。お春の〈じゃがたら文〉は有名。鎖国前の世代がいなくなったあとの,世人の対外的関心の所在が知られる好資料。岩波文庫,長崎叢書ほか所収(コトバンク)。
★1-3巻は原表紙による改装(1巻入本)、3-4巻は原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、180,000円(5冊本)〜410,400円(5冊原装本)。写本1冊が、51,840円】。

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