ダイジェスト第1報


 入手してから1週間ちょっとでは、本ゲームを単品として紹介できるような記事をまとめる事は個
人的な能力から言って不可能なので、ここでは、既存の『X-WING/TIE FIGHTER』シリーズをご存じ
のかた向けの紹介となってしまいますがどうか御容赦下さい。(^^;

 本ゲームには、いくつかの新機能の追加や大量の新メカ追加を始め既存の『X-WING/TIE FIGHTER』
シリーズをプレイして来た "ベテラン" の方々にとっても盛り沢山の出来映えになっていると思われ
ます。

 それらをここですべて述べてしまうと、今後購入される方の楽しみを減じる事になりかねないので、
ここでは、購入意欲を "くすぐる" 程度の部分的な紹介に留めさせて頂きます。(^^;


■プレーヤーの "役"

 これまでの『X-WING/TIE FIGHTER』シリーズでは、プレイヤーは最初から同盟軍、もしくは帝国
軍の正規パイロットとして戦いましたが、本ゲームでは、プレイヤーは密輸業者 "アザミーン"・ファ
ミリーの1員である "エース・アザミーン" なる "役" を演じるようになっています。(この変がち
ょっと私の理解が曖昧なところがあります(^^;)

 本ゲームのキャンペーンでは、プレイヤーはいきなり戦闘機に乗って戦うのではなく、まずはコレ
リアン・トランスポーターに乗り、アザミーン・ファミリーが行う密輸の "仕事" から始める事にな
ります。

 そしてキャンペーンのミッションをこなしていく過程で同盟軍に協力する事になり、やがて同盟軍
と合流して戦闘機を駆ってキャンペーン(ツアー・オブ・デューティ)を戦う事になるのですが、ど
うも同盟軍の正規パイロットとしてではなく、傭兵みたいな立場のような雰囲気です。

 キャンペーンの方も、ストーリー立ては1本ながら、同盟軍パイロットとして戦う『ツアー・オブ
・デューティ』と、アザミーン・ファミリーの1員としてミッションを行う『アザミーン・ミッショ
ン』に分類されていて、同盟軍と合流してツアー・オブ・デューティを戦うようになってからも、途
中でアザミーン・ミッションを遂行する機会が多々あります。まさにプレイヤーは、"二足のわらじ"
状態となっています。


■搭乗可能戦闘機の追加

 これまでの『X-WING/TIE FIGHTER』シリーズで搭乗出来た戦闘機は延べ12機種でしたが、本ゲー
ムでは、それが一気に28機種(3種類のコレリアン・トランスポーターを含む)にも増えていました。

 ゲーム中のツアー・オブ・デューティでは、各ミッションにおける搭乗機は固定されていますが、
コンバット・シミュレータでは、ゲームに登場する28機種すべてに搭乗する事が出来ます。


■新メカの大量追加

 デフォルトで本ゲームのテック・ルームに登録されているメカの数は何と154種類もありました。
内容は、『X-WING』から『BLANCE OF POWER』に至るまでに登場した76種類のメカの内、改良型スト
ライク級巡洋艦(『BALANCE OF POWER』に登場した同盟軍版インターディクター艦)を除く75種を網
羅した上で、さらに79種もの新メカが追加されていました。

 これに加え、ツアー・オブ・デューティをプレイして行くと、テック・ルームには登録されていな
い新メカがちょくちょく登場します。


■ドッキング/ピックアップ機能およびシチュエーションの追加

 プレイヤーがコレリアン・トランスポーターに搭乗できるようになった関係で、ドッキング/ピッ
クアップ機能が新たに追加されました。

 これにより、ミッションのシチュエーションに「荷物運び」が追加されたのと、今までは別動隊の
輸送艇に任せていたボーディング/キャプチャー・ミッションをプレイヤー自身が行えるようになり
ました。


■ミッション・ステージ構成

 これまでの『X-WING/TIE FIGHTER』シリーズでは、ミッション・ステージは1つであり、プレイ
ヤーは終始、ひとつのステージで戦いましたが、本ゲームでは、『WING COMMANDER』シリーズのよう
な複数ステージ構成になっているミッションがほとんどです。

 ミッションの例をひとつ上げますと、プレイヤー機は、母艦を発進すると、まず第1ステージへ向
けてハイパー・ジャンプします。第1ステージで敵の輸送船から物資を奪い、第2ステージへ向けて
ハイパー・ジャンプします。そして奪った物資を第2ステージにある味方の宇宙ステーションに届け
てから、母艦のいる空域に向けてハイパー・ジャンプで戻り、母艦に着艦してミッション・クリアと
いった案配です。


■ハイパー・スペース・ナビゲーション衛星

 これまでの『X-WING/TIE FIGHTER』シリーズでは、ハイパー・スペースへの突入は、前方に障害
物さえなければ、いつ何時でも自由に出来ましたが、本ゲームでは、「ハイパー・スペース・ナビゲ
ーション衛星」なるものが追加されており、この衛星の0.5キロ・リーグ以内に入らないとハイパー
・スペースに突入する事が出来ません。

 このナビゲーション衛星をCMDで捉えると、行き先となる空域の名称が表示されており、衛星ま
で0.5キロ・リーグ以内に近づいてスペース・キーを叩くと、目的の空域にハイパー・ジャンプする
事が出来ます。

 また、この衛星は、目的地の空域に到着後、勝手に消えてしまうようになっており、そうなると、
母艦に引き返す事はおろか、その空域から何処へもハイパー・ジャンプが出来なくなってしまいます。
(ちなみに、プレイを中断したい時は、ゲーム・コントロールのクイット機能を使います)

 衛星は、そのステージにおけるプライマリー・ゴールをクリアすれば再び出現するようになってお
り、次のステージへの移動、もしくは母艦へと戻る事が出来るようになっています。


■とりあえずの感想(^^;

 ともかく、スゴいの一言です。本ゲームでは、"本物の" 艦隊を見る事が出来ましたし、双方20機
を越える戦闘機によるドッグ・ファイトは思わず「うわお!!」の眺めです。

 『X-WING』の時は、味方の戦闘機が少なくて少々惨めな思いをしましたが、本ゲームでは、優に1
個中隊(12機)を越える味方機と共に出撃するミッションがけっこうあったりして頼もしい限りです。

 とりあえずのリサーチと言う事でEASYレベルでプレイしているのですが、本ゲームのツアー・オブ
・デューティ(懐かしい名前じゃあぁ(^^;)は、『X-WING』の時のように、ほとんど抜け目無いと言
って良いほどの戦術眼は要求されないようであり、適度な難易度のシチュエーションになっているよ
うに思われました。(それでも、"お手軽ゲーム" と呼ぶには、ほど遠いと言えますが・・・)

 本ゲームのラストでは、ゲーム『X-WING』/同盟軍フリークの長年の願望であるエンドア会戦を戦
う事になります。

 私もとりあえずEASYレベル・プレイで長丁場のTODを戦い抜いてエンドアまで到達しましたが、
その時、私はまぎれもなく映画と同じエンドアの戦場にいました・・・。

 ゲーム『X-WING』と出会ってから5年。感無量の瞬間でした。(T^T)


■注意事項

 本ゲームをプレイするには、3Dグラフィック・ボードが必要です。