モモのある一日!!そのまたある一日!!!


 舞台の見方が変化してきた。音楽に携わるようになって、山のように舞台を見てきた。
でも、そのときの見方はどんどん変化していくように思う。

 この夏、イギリスの青少年のミュージカルを作っている団体のワークショップを見学させていただくチャンスに恵まれた。
 ついこの間まで、お弁当を抱え、夏休みといえば一日中の稽古。稽古場のすみにしゃがみ込んで出番を待つ。「ついこの間」と言えるように、その夏休みは私にとって自分のある時代なのだと思う。
 そのワークショップに集まる子供達(厳密には青少年達)も同じように水筒を抱えて休憩時間には他の子供達と話をしている。
 そうだった、レニングラ−ドバレエ団の演出振り付けの人の言葉は確かに私達には分からなかった。でも、そのまままねて踊っていた。
 今回の子供達も、先生の口からうまれるいろいろな音をそのまままねていた、言葉も。
海になったり砂漠になったり。突然の大嵐、大風。振りも、体で覚えていった。

 私は、何時間も何時間も見ていた、そして子供達の変化をまるで、興味深いドラマを見ているように見つめていた。

 帰りに、日本海に沈む夕日を眺めた。
また違う日。
 朝、11時半、赤坂で子供達の芝居が始まった。
 前出の、イギリスの青少年のミュージカル。イギリスの子供と日本の子供の合同公演。
うつくしま福島のステージ。この赤坂のステージ。そしてイギリスでのステージ。
 アーサー王伝説 ペントドラゴン。時に歌舞伎の演出方法もはいり、時代も長期にまたがり、キャストもそうとう入り組んでいた。
 でも、テーマは、愛。愛の力で、人々が和解した。イギリスの舞台の伝統を感じて気持がよかった。頭がニコニコした気がした。

 14:15 三鷹の芸術文化センターについた。芸大の先輩の方の歌をきく。
 バリトンのよく訓練された響きが、ホールの外まで響いていた。
 考えてみると、こうしてリサイタルを開き続けることの、困難さや努力。すごい!!
 感激。。始めてお話し出来てよかった!!

 17:30 渋谷オーチャードホール。
 ブロードウェイミュージカル フォッシー。今日は観劇三昧ということにして、オーチャードに向かう。何かやっていた気がした。
 チケット当日券で手に入れる。
 なんてしなやかな肉体。黒人の男性のソロダンスには、ため息!!振り付けの方向が変化している。そんな気がした。とても。

 21:00 四谷にもどる。
 また、違う日。 19:30。ビリオネアの個人レッスンが終了。
今日は、御盆の真っ最中。東京は人口密度が急激に減る。加茂は人が沢山。賑やかな毎日。モモリ−号で松江に移動。
 21:45より、千と千尋の神隠しをみる。21:00につくとすでに行列。
今回の直木賞の受賞作品「愛の領分」を読みながら待つことにした。手にはコーヒー。

 千と千尋、、みたよ!と中学高校生と語り合う。あの。「はく」と一緒に空をまう神はとんぼの形だった。とか、かまじいがよかったとか。
 あの歌は、生きている不思議、死んでゆく不思議の歌。ストレートな歌。

 そして、英会話にいって、カナダ人と千と千尋について話し合う。「ノーフェイス」は何故人をたべたか?そのカナダ人は2度みたといっていた。
 そうそう、感じるアニメ。スゴイナア。

 そして、また違う日。私の孤独をうたったら、確かにそこに、何かいた。


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