映画館がやってきた!

構築日記・不定期便
- What's NEWを兼ねた日記のような読み物 -
2005年 5月
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2005.5.31
  • 次世代DVD規格決裂後のBD製品計画
     ITmediaの記事によると、SONYは来春早々に「a.ROM専用機」を発売し、その後 「b.ROM対応レコーダー二号機」が発売の予定らしい。
     もしb.がHDDハイブリ仕様なら買う予定。
     ちなみに、シャープのハイブリ機BD-HD100は、SONYのハイビジョンカメラHDR-FX1 と接続して「HDV録画画像を取り込み、編集して、BDに書き込む」ということが 出来るアップデートをするらしい。
     本当はSONYが自社でやるべき企画だが、シャープが意欲的なのは素晴らしい。
  • 『笑の大学』の舞台版のDVDが出るらしい
  • SONYの三行リモコンがNW-HD5(H)に使えるらしい
  • SS3.1でNW-HD5HをPCに接続した時、ウォークマン側の曲一覧表示で「アーチスト順」 しか表示できないのはNW-HD5Hをつないだ時だけの制限らしい。
     「アルバム順」表示(選択)が出来ない。つまり聴かなくなった曲を消したい時、 「オムニバス」形式のCDを転送したのだと、「アルバム単位」の一括削除が出来ない。
     20人のアーチストの曲のコンピ盤だとすると、20回削除だし、「聴き所だけ100曲」 なんてCDを転送したら、削除したくなった時には100回の手間がかかる。
     そんな…
     早急になんとかしてもらいたいな。
  • SS3.1には色々なソート機能があるが、NW-HD5の方には「作曲」によるソート機能が無い。
     クラシックの曲を探すときには第一キーになると思うのだが。
2005.5.29
  • 再入門のジャズ
     早くも「上手く分類できない演奏」なんかにぶち当たって悩む。でも、分かりにくい曲について 考える事がまた良いのだ。
     …とかなんとか言いながら「ロック」や「フュージョン」なんかも聴いて居る。
     学生の頃耳にしてもなかなかレコードを買うまでには至らなかったアーチストの ベスト盤を今になって時々買っているのだが、なかなか「聞き込む」ことが出来ていなかったのを 外出中に少しずつ聴こうと言う作戦だ。
  • NW-HD5Hのバッテリー
     今のところ新曲を転送するために、ほぼ毎日PCに接続している。
     するとUSBで充電される。
     充電を意識しなくても電池減らないなぁ…
2005.5.28
  • 『笑いの大学』DVD鑑賞 ★★☆
     なんと特典として「許可・不許可判子」がついている(笑)
     
  • 今日の『デステニー』
     久しぶりに話が進んだのだが、う〜ん、充実感が無いなぁ。
     シンが「ダークサイド」に落ちそうだよね。シンの言動の描写は絶対にSW意識して いると思う。きっと近い内に「黒い種割れ」と「白い種割れ」で戦うね。
  • 再入門のジャズ
     「ジャズが聴きたい」という動機の一番最初にはどうやら「オーディオショップのデモ」 で流れているカッコ良い音楽…という気持ちがあるような気がする。かなり素朴だけれど。
     しかし実際のジャズの名盤と呼ばれる録音は、モノラルの時代の物も数多く、 歴史的名演の価値は変わらないとしても「オーディオ的」にはナローレンジで雑音もあり、 現代的な意味での優秀録音には程遠い。
     こういうレコードをバリバリにかっこよく聴くためには、現代の普通のHiFiな機器では ダメなんじゃないか? つまり、真空管の高調波歪や、スピーカーの分割震動、 ダンピング・ファクターの低さなど、何十年も前のレトロな機器の「忠実度の低さ」 が醸し出す成分が加わって、歴史的録音の再生が完成するのは間違いないと思う。
     要するに、普通の今時の機器の我が家で聞くと、古い録音はなんか足りない気がする のは明白なんだけれど、昔の人はこの音源を楽しんでいたはずだから。
2005.5.27
  • 目白バ・ロック音楽祭「15世紀歌曲のヒットパレード」
     妻がチケットを買って一緒に聞きに行ったのだが、猛烈に地味な選曲であった。
     主にフランスの古いラブソングで、叶わぬ恋を嘆くような歌詞なのはこのくらいの時代には 良くあるネタなのでびっくりはしない(笑)
     出演楽団のリーダーはそうとうマニアックな方のようで、「この曲のここが聴きどころ」 と解説してくれるのだが、とにかく曲そのものが分かりにくい。
     メロディーを知っている曲ならば「変奏」されると面白いとか、分かると思うのだが 全くの予備知識無しでは何がどう面白いのか歯が立たない。
     昔から「酒と料理」以外はフランスのものは理解しにくいと思っていたけれど、 音楽もその一つ。
     それにしても、演奏家は嬉々として演奏しているので、あの曲にも楽しむ「ツボ」 は存在するはずだ。
     音楽は「文化」であって「耳があれば楽しめる」と言うものではない。 たくさん聴いて頭の中にその音楽のための回路が出来上がって初めて微妙な 表現や演奏家の個性にまで意識が向かうようになる。
     もともと中世、ルネッサンスの歌は「スペイン」のもの以外ほとんど聞いていない わけだが、バロック以前の音楽は、同時代のヨーロッパの中でも国が違うと別物。 フランスの歌曲にスペインとイギリス少々の知識では太刀打ち不可能。 今日の演奏会ほど、自分に「それ用の引き出しが無い」ことを意識させられた 音楽は無かったな。
  • 再入門のジャズ
     名曲解説本や、入門HPを参考にしながら、300曲に「ジャンル」の属性を付けていく。
     ウェストコースト・ジャズ、ビ・バップ、クール・ジャズ、フュージョンなどなど。
     「どういう音楽か」を意識しながら自分で分類することで、 「どういうジャズを面白いと感じるのか」を理解する。
     自分が漠然と「ジャズらしい」と認識しているのはどうやら「ハード・バップ」 らしい。1950年代の音楽。このジャンルに入る曲のほとんどは飽きずに聴く事ができる。
     それにしても、ジャズ入門は時間・空間的には「米国のたったの100年の期間の音楽」 で、「ヨーロッパ全域の1,000年近い期間」を含む音楽を漠然と古楽と呼ぶより全然 的が小さくてとっつきやすい…ということになるんじゃないかな。
     しかも、古楽は研究家によって同じ曲でも別物に聞こえたりするので気を抜けない(^^;
2005.5.26
  • DVD『ケロロ軍曹(10)』購入
  • DVD『STAR WARS クローン大戦 VOLUME ONE』購入
  • 再入門のジャズ
     先日妻のCDの中に「通販のジャズ・コンピ盤12枚組み」があるのを発見。
     10年以上前に買ってちょっとかじってみたと言うことらしい。
     私も昔からジャズに興味を持って有名どころの演奏家のCDをぼちぼち買って聴いていた けれど、未だに自分に合う音楽がはっきりしなくて本格的に聴くに至って なかった。しかし結構網羅的に数百曲、入門書に出てくる演奏家の名前もかなり揃っているので、 解説書ではちっとも湧かなかったイメージが、実際に音で聞ける。
     …というわけで、妻のCDを含めて我が家のジャズのCD全てをSonic Stageに読込み。
     コンピ盤は「Afternoon tea」とか「Freeway」とか「Coctail」とか、恥ずかしい くらいお洒落なイメージによる選曲なんだけれど、パソコンに取り込めば、曲名や 演奏家名でさっくり整理分類して聴く事ができて、「ジャズ入門書」を読む時の 参考音源データベースとして便利強力この上ない(^^)
  • 結局我が家のジャズのCDは「曲数」を数えると300曲以上あった。
     材料に不足は無い感じ。
2005.5.25
  • 秋葉原PUB「ローズ&クラウン」で食事
     駅前の昔バスケットコートなんかがあった場所にできた飲食ビルの中の英国風Pub、 アイリッシュPubでは無いと言うことか、ちょっと雰囲気は違う。内装がビクトリアン ぽいというかなんというか。
     Pubで定番のフィッシュ&チップスはイモは少なめだが魚が2切れで2人で頼むと 嬉しい。
     ローストビーフは50g単位(最低100g)で注文する仕組み。大きなブロックから 厚く切り出したもの(超レアな薄いステーキみたいなもの)で、お惣菜屋さんの ペラッとしたそれより高級感も食べ応えもある。
     今まで秋葉原で飲むと言うと日比谷口方面がメインで、電気街口のそばには これといったものが無かったので、使える店が出来て嬉しい。
2005.5.24
  • 築地で寿司を食べる
     いつものチェーン店。以前爆発的に食べる友人と来たときより安く上がった(笑)  築地といえどもチェーン店の寿司のレベルはそこそこだろうと思っていたが、 マグロの赤身とか、赤貝とか、ピンと来る旨さのネタもいくつかあって満足満足。
  • 相変わらず、Sonic Stageに曲を登録中。
     上限は30GB。ほとんどのCDを最大に圧縮して1/30程になっているので、たぶん 一枚20〜30MBの計算で、1,000〜1,500枚くらいのCDを登録できるはず。
     でも液晶画面上で、1,500枚ものCDを検索できるのだろうか。
     考えていたら怖くなってきた(苦笑)
     パソコンの画面上だって大変かもしれない。
     インデックスの情報を保持するPCのパワーも心もとない。
  • NW-HD5Hの検索機能
       広告やCMでは、細かい機能はほとんど分からず、取り説はCD-ROMに入っている pdfが頼りだ。パソコンのソフトの説明書はそれでも良いけれど、 「ウォークマンは外出先で使う」のだから、本当は印刷されたマニュアルが欲しい。
     仕方が無いので、操作を覚えるために自分で「超簡易版使いこなしマニュアル」 を作ろう。
2005.5.23
  • 『 NW-HD5H (HDD 30GBモデル)』使用記 - 本体/ハード Take Out 編
     月曜日。今日からNW-HD5Hを持ち歩く。
     バッテリーの持ちにも注目だ(仕様では「取り外し可能なリチウムイオンバッテリー(880mAh) で、最長約40時間(ATRAC3 plus 48kbps)の連続再生が可能。」)。
2005.5.22
  • 『 NW-HD5H (HDD 30GBモデル)』使用記 - ソフト(Sonic Stage)編
     今日は一日中「最近聞いていなかったなぁ」とか「ぎょ、買ってから封も切っていないぞ」 というCDを探し出しては、パソコンに蓄積する作業に明け暮れた
     Sonic Stageの推奨CPUはP3だが、我が家の古PCはMobile-Pentium、つまり劇遅。
     とはいえ、CDの読込みは、ATRAC3 plus 48kbpsに圧縮する場合で4〜5倍速以上は 出ているので、実用的には全く問題ない。
     多少速度に影響するかもしれないけれど、圧縮しながら曲も聞けるので退屈しない。
     Sonic Stage Ver.2.xでは、CDの曲名検索するのにどこかのCDショップの データを使っていたらしく、ちょっと古かったりレアなCDのデータは全く検索でき なかったのだが、Ver.3.1では専門のデータベースサイトに接続し、ほとんどの CDの曲名データが取り込める。
     何しろ、妻が昔々「千趣会」で買ったジャズ名曲集のCDまで登録されている。
     とはいっても、12枚組みのCDのうち、一枚はデータが無く、何枚かはジャンルが 間違っていたり、アーティスト名が「有名演奏家」になっていたり、英語表記のCDや 日本語表記のCDが混在していたり、けっこういい加減なところもあったのだけれど、 それでも、概ねデータが取り出せるのが凄いと思う。
     我が家のCDの殆どが、マイナーレーベル/マイナー曲/マイナー演奏家のクラシック、 しかも時々輸入版…なので、Ver.2.xのデータベースではほとんど歯が立たなかった けれど、Ver.3.1ならほとんどの場合、手で曲名を打つ苦労をしなくて済む。
     嬉しい!…まあ、i-Podでは以前からデータベースは強力なのを使っていたらしいので やっと「追いついた」という感じなのだけれど。
2005.5.21
  • ウォークマン・スクェア 『 NW-HD5H (HDD 30GBモデル) 』購入
    関連記事(impress)
     30GB HDD搭載のオーディオプレイヤー(SonyStyle限定モデル)を手に入れた。
     私のウォークマン歴も、本家ウォークマン、MDウォークマン、 ネットワーク・ウォークマン(フラッシュメモリー型)と移り変わってきたが、 メモリーの512MBという容量の壁に当って、久しく使わなくなっていた。
     512MBでもCD数十枚は入るし、MS DUOを増設することで容量は増やせるのだが、 アルバム単位で一枚ずつ送っていくのでは聞きたい曲に辿り着くのが大変になるばかりで 効率的でない。
     しかし今回のモデルは、ソフトが新しくなり検索機能も充実して聞きたい曲に アクセスしやすくなっているようなので、思い切って買ってみることにした。
     30GBというHDDの容量も、これだけあれば、恐らく聞きたい曲の全てが収まって しまう事だろう。(HDDは標準モデルの1.5倍で3,000円高いだけなのはお買い得な 気がする)
     初日はさっそく付属ソフトSonic Stageのインストールと過去のデータの移行。  NW-HD5HのSonic StageVer.3.1になっている。
     以前の機種(NW-MS90D)はVer.2.xで、WindowsMeにインストールしたら、 メモリー不足でオチまくりだったが、3.1はだいぶマシだ。
     過去データは700MBくらい。
     著作権保護のため、一つのデータファイルは、複製できない。
     厳密には複製できないわけではないけれど、リストアするときには「追加」で読み込むことは出来ず 既存のデータファイルの「置き換え」になるので、他人のファイルを貰ってくるメリットは限定されるし、 ネット上のサーバでIDを認証しているそうだ(処理の中見は不明)
     ネットワーク・ドライブにデータファイルを置くことも出来ない。これが出来たら、リビングのPCと 寝室のPCでデータが共有できて便利だと思うのだが。
     問題の一つは、「30GBも空いているドライブがPC上に無い」こと。(複数のPCのデータドライブ が全て写真のデータで一杯)
     今回は古い方のノートPCのデータを思い切って全部消去して27GBのドライブを用意した。 (それでも、ウォークマンの30GBより小さい…(^^;)
     そして、一旦ネットワーク・ドライブにバックアップした過去の音楽データを空きHDDに ロード。
     ソフトそのものはインストールするだけで自動的に古いバージョンを削除して、データも 自動的に引き継がれるのだが、データの「ドライブを変更する」とか、「PC間で引越しをする」 という作業は、説明書には無い。(「バックアップ機能」があるから、これで引っ越せると 自力で判断して出来ただけ)
     「著作権管理」のため、単純にデータファイルのコピーでは上手く行かないらしいのに、 このへんの記述が弱いのは不親切だと思う。
    …明日に続く…

  • ワインセラー(12本用)購入
     数年前から「ワインのまとめ買い」をするようになった。
     ワインに興味はあるけれど、独学で勉強して旨いワインに辿り着くのは不可能、 と悟って、「信頼できるお店のお薦めには間違いが無い」という結論に至った のである。
     専門店の店員は、私たち一般人の出来ない経験を積んでいるのだから、 そのお薦めを試すなら、なにを買っても「ハズレ」を掴むことは無く、 聴いた事もないつくり手の掘り出し物に遭遇することだって出来る。とにかく 無駄が無くて早道だ。
     というわけで、我が家では主に「ワインショップ・エノテカ」の(高輪店)の通販 のセット物を買っている。「エノテカ」はネット上でも大々的に通販をやっているが、 高輪店の独自セットは、平均的にお買い得になっているのではなく、月毎に「目玉商品」 がど〜んと入っているのがお楽しみなのだ。
     セットは通常6本/12本組なので、今まで日陰の部屋に置いたり、冷蔵庫に入れたりと 苦労してきたが、今年は遂に夏前に「ワインセラー」の導入に至った。
     これでまとめ買いしても安心して保存できる。
     自宅で熟成を楽しんだり、超高価なワインを保管する人には「12本」は少なすぎるだろうが、 我が家で一年以上保管しているワインは滅多に無く、ならば、ひと夏くらいは大丈夫とも 思うが、「冷蔵庫」では冷えすぎる赤ワインを適温(飲み頃)に保つ効果も期待 できるところがありがたい。
     冷蔵庫の方も、今まで二段もワインに占領されていたので、シャンパンと白1,2本 だけになってスッキリ。
     ワインセラーはCPUの冷却でお馴染み「ペルチェ素子」を使っているので 低消費電力でほぼ無音。かすかに「循環ファン」の音がするが、1,2歩離れれば 聞き取れないくらいなので、シアターに置いてもジャマにはならない。

  • 小説「戦闘妖精雪風(改)」(ハヤカワ文庫) 再読
     OVA版に納得がいかないため、原作を一気読みしてしまった(笑)
     雪風の原作は二冊だが、OVAは最初の一話で前半一冊分を一気に進めてしまう。
     何故そういうペース配分にしたのか疑問であるが、当然落としているエピソードも あれば、一切の説明を省いて現象面だけ絵にしている話も多い。
     見れば見るほど「原作を知らない人が見たら、たぶん意味不明だ」と思うシーン の連続で、ひょっとしたらOVA1は「二冊目をアニメ化するための前置きに過ぎないのだろうか」 という気持ちになる。
     原作は、一話完結の物語の連作で、徐々に「異星人は、実は人間ではなく地球の 人工知能たちと戦っているのではないだろうか」そして「この戦いに人間は不必要なのではないか」 という疑惑を明らかにしていく過程の物語である。
     その要点だけを描きたいのならば、原作のエピソードの断片を積み上げるのではなく、 もっとこのテーマに絞ったオリジナルなエピソードを作っても良かったのではないかと 思う。
     不満はたくさんあるのだが、例えば「FAFの基地の描写がエヴァンゲリオンの地下都市にそっくり」 というのは原作にも細かく書いてあるのに、やはり映像化されなければピンとこなかった 部分で、「絵にした意味」は小さくない。
     逆に原作で「しわしわばあさん」と書かれている上官は、心の中では美化されていたのに アニメでは「リアルにばあさん」でショックを受けたりもしているのだが(笑)
2005.5.20
  • 『戦闘妖精雪風 OVA 1』DVD鑑賞 ★☆
     戦闘機が飛行するCGの出来は、これまでの最高峰ではないか。超音速、高機動の戦闘の 迫力が凄い。
     しかし作品としては大失敗。脚本が悲惨。
     主人公はそもそも口数が少ないタイプだが、だからといってアニメの登場人物に 喋らせなかったら情報量はゼロである。
    (しかも原作小説一冊がOVA一本に詰め込まれている)
     無言で美しいCGが大量に流れるのは、戦闘機ゲームのプロモーションビデオみたい。
     原作では、戦闘シーンの克明な描写がポイントだが、例えば「戦闘機のA.I.」が 人間の理解を超えた動きをし、めまぐるしくメッセージが出力されるシーンは、 小説ではディスプレイを見つめる主人公の視点で描かれるが、アニメで そのまま描写されると「なんだか分からない」だけになってしまう。つまり、 小説ではそこで一種の「スローモーション効果」が発生しているのに対して、 アニメの「リアルタイム」描写はリアルなようでいて状況を描ききれていないのだ。
     アクションの見せ場をスローモーションで強調するハリウッドで流行の映画的な手法 など、なんらかの工夫が必要なはずだ。
     人工知能を搭載した戦闘機「雪風」は、ただ戦い、生きて帰ることだけを目的に作られた。
     その「人工知能」は生命を模した物ではなかったはずだが、「雪風」の敵と戦い生還する という本能はやがて人の目に「生き物」としてしか見えない行動をとる。
     そういう哲学的なテーマを、アニメは表現できていない。
     原作ファンにとっては「動いている」というのが嬉しくはあるのだが。
2005.5.19
  • 米国で『スターウォーズEP3』公開開始
     初日の記録を作りそうだとか、会社員が休暇を取るので経済的損失が 何百億円相当だとか…
     これからは、不意にネタバレに遭遇しないように気を付けなければ…。
  • 『真下』に関してネットの評価をのぞいて見た。
     アンチが多いのはネットの評価の常だが、擁護がほとんど無いのが凄いな(笑)
     犯人のワゴン車にカラスが群がっているのは、『パトレイバー2』の飛行船にカラスが 群がっているシーンの真似だという指摘があった。なるほど。
2005.5.18
  • ケロロに侵略され中
     ついつい1stシーズンのテーマ曲を歌ってしまう。心が侵略されているようだ…。
  • PS3発表
     凄い性能らしいが、計算速度を見ただけでは想像が付かないというのが正直なところ。
     物理計算モデル3D世界を表現できるというのは、PS2の時から言っていたことだし、 GTなどではPS2の性能で十分に凄い。
     つまり、結局は「どんなソフトが出るのか」にかかっているわけだな。
  • 東芝からRD-XS57発売
     W録、DVD-R DL、おまかせ録画などに対応。
     毎回思っているような気もするが、ついに決定版かもしれない。
     おまかせ録画のキーワードが「9組」というのは少なすぎるような気もするが、高画質で 見たい番組は、ハイビジョンレコーダのキーワード検索で撮れば良いので、地上波は 情報系のキーワードとか。
     これで2011年まで引っ張ると、その頃東芝からブルーレイ・レコーダが出ていたり?
  • ちなみに、SONYの新型は東芝とほとんど同じだが、デジタル放送の録画と、DVDへの記録 が出来るという点が東芝より進んでいる。でもHDDが小さい。ちょっと悩むね。
2005.5.17
  • 『交渉人、真下正義』鑑賞(TC市川#1) ★☆
     非常に密度の濃いストーリーで、普通の邦画の2〜3本のプロットが詰め込まれている ように感じた。次から次へと事態が転がってテンポが速い。
     反面詰め込みすぎで混沌とした印象も受ける。
     例えば、「地下鉄のダイヤを手書きで作れる職人」のエピソードなんかは、無くても 映画が成立しないわけではないし、「踊る」の所轄のメンバーのゲスト出演は無くても 問題ない。小ネタをぎゅうぎゅう詰めにするのは「踊る流」かも知れないが。
     また、地上で犯人の乗った車を追いかける刑事や、SATの隊員が度々犯人と すれ違う描写は、くどいような気もする。
     また、犯人の車をカラスが取り囲んでいるのは「不気味」な効果はあるけれど、 そういうホラー的な不気味さは「交渉人」のストーリーには不要だと思う。
     …というわけで、過剰な詰め込みと演出に不満はあるけれど、そういう細部に 不満を感じる余裕があるくらい全体には面白い作品である(笑)
     根本的な弱点は『踊る…』の流れは群像劇であるのに、『交渉人…』というのは、 犯人と一対一の知恵比べが見たくなるジャンルであるという矛盾かもしれない。
     つまり、タイトルほどには交渉人の見せ場の比率が小さくて、SAT隊員、ヤクザみたいな 敏腕刑事、地下鉄職員etc.と、見せ場が分散して「もっと交渉術を堪能したかった」 という不満が残ってしまう。
     ようするに、「交渉人がいなければこの事件は解決しなかった」…かというと、 そうでもないような気がするのだ。
     犯人の自己顕示欲の強さから、ほとんどのヒントは勝手に相手から提示されており、 回答を探すのも「ネット検索」を使ってしまうのだから、誰でも出来そうに 見えてしまうわけだ。
     交渉課のチームが犯人のプロファイリングをするが、これもほとんど何の役にも 立っていない。犯人の性別や年齢がわかっても事件と関係ない。
     犯人は「携帯電話」を使って爆弾をコントロールしているが、犯人の乗った ワゴン車から「強い電波」が出て周囲の電子機器が乱れる描写がしつこく出てくる。 それって有りえない。だって携帯は携帯なんだから。
     オシロスコープを使った仕掛けだって、どこからAC電源を引っ張っているのだとか、 爆弾の解体に今時古典的なワイヤー切りだとか、それを見せ場にするならともかく 古くてチープで未消化な設定である。私が犯人なら、一本だってワイヤー切ったら 爆発するように作るし、そもそも犯人が本気ならフタを開けただけで爆発したって おかしくない。
     せっかくプロットをてんこ盛りにしているのだから、一つ一つの要素が 緊密に絡み合い、ラストに一つ残らずぴたりと有るべき所に収まる快感 をお願いしたいものだ。
     最後に「謎」を残したのも、後味が悪いだけで意味が無い。
     "2"を作る時のネタにしたいのかも知れないけれどね。
     ともあれ、この脚本は穴だらけだ。 犯人を「ホラー要素のある謎の男」 にするなら、戦うのは「交渉人」ではなくて、マッチョなスーパー刑事だと思う。 例えば「ジャン・レノ」とかね。「交渉人」との知恵比べを見せるなら 「全ての謎は説明可能」でなければ気持ちが悪い。
     「これでもか」という量のネタを投入して「スピード感」で押しまくる。 でも、劇場を出て時間がたつと共に「いったい何だったんだろう」と思ってしまう。 変な映画だ。とにかく、どんなに映像がカッコよくても、小ネタ満載でも、 脚本がダメなら映画は成り立たないということを証明する作品だなぁ。

  • 今日も次期PJが決まらない
     だったらこの「買いたい気持ち」をスピーカーに向けてみようか…などと発言したら 妻ににらまれた(笑)
  • あの「美味しんぼ」がBSEを取り上げているではないか。
     今週号はイントロだけのようだが。
     私的には、「肉の色を見て年齢を判定する」なんていうアメリカの言い分はアバウト すぎるが「全頭検査以外に無い」なんていう日本の勢力も根拠が無いと思う。
     基本的には「エサに肉骨粉を使用しない」こと、「食肉処理の過程で脳や脊髄の 混入が無いこと」が一番重要で、 最後に「危険な月齢の牛の検査」。この三つがきちんと行われれば食べても安全。
     「全頭検査」はそもそも国がそれまでの失態を糊塗するためにあわてて行った 対策で、BSEの研究が進んだ時点で見直すのは当然のことだと思う。
     検査は「税金」が使われている。
     検査見直しより先に、この費用を「出荷業者負担」にするべきである。 (牛肉を食べない国民にも負担が及ぶのは不公平な制度だ。)
     食肉業界の裏に、金と不正が渦巻いているのは既に皆が知っている。
     「米国産牛肉」の輸入を停止させ、「全頭検査」を実施し、「牛の番号管理」システムを 作る。「研究費用」が出る。補助金が動く。業界にお金が流れる。
     BSE騒動で巨額の公金が動くが、BSEで死んだ人は一人もいない。
     しかし、世の中はBSEよりはるかに巨大なリスクが溢れている。
     対象が「ゼロ」では比較計算も出来ないが、「平等」ということを考えるならば、 「ガン」や「交通事故」で死ぬ人、それぞれの死因に比例して対策はされるべきである。
     国民が騒ぐからといって、流行物に場当たり的に予算を付けているのでは、政府は 無能である。結局私たち自身にツケが回ってくる。
     今行われているのは大衆の恐怖をあおりたて、政府から予算を搾り取る。そんな 「悪の秘密結社とマッドサイエンティスト」の図である。
     BSEで死んだ人は居ない。ダイオキシンで死んだ人は居ない。 鳥インフルエンザで死んだ人(一般人)は居ない。環境ホルモンで死んだ人は居ない。 携帯電話の電磁波で死んだ人は居ない。etc.
     つまり、最近のこの手の話題は過去の深刻な公害問題などに比べると、まったく 問題にならないリスクであり、職にあぶれた科学者や環境ジャーナリストや消費者団体 や弁護士etc.が「就職活動」として事態を煽り立てている側面があると思う。
     …ともあれ、「美味しんぼ」がどのような展開を見せるのか興味深い。
2005.5.16
  • 次世代DVD規格、結局分裂。
     一番気になる記事は
    「両陣営とも「規格統一交渉は今後も続ける」としているほか、 東芝側も「ハリウッドが0・1ミリでいいというなら (BD方式に)従う」と含みも見せているという。」
     という部分。
     ということは、「0.1mmでは嫌だ」といっている最後の砦は東芝ではなく 「ワーナー」ということか。
  • ユーザーはとにかく安くて優秀な規格が良いのは当然だが、 メーカーが考えるべきは、次世代DVDは商売になるのかだろう。
     DVDの登場で、ビデオソフトの主流はLD/VHSからDVDに移行した。
     DVDはレンタルにしても「軽い、小さい」「巻き戻しがいらない」「絵が美しい」 「特典映像が見られる」など多くの変化があったし「低価格化」も急激に進んだ。
     わざわざプレイヤーを買わなくても、PS2やPCで見られたのも後押しになったに違いない。
     一方次世代DVDで変化するのは「画質」だけだ。
     「価格」に関しては当面DVDより安くなることは無いだろう。
     画質に関しては、「32インチ」以下のTVではDVDと次世代DVDの違いは 見る人が見ればわかるにしても、「大蔵大臣がサイフの紐を緩めるほど歴然としている」 とは言えない。
     また、一般家庭のTV台にはVHSデッキは恐らくデフォルトで他にDVDプレイヤーまたは HDDレコーダが置いてあり、ゲーム機も一台くらいはある家庭が多いだろう。
     設置スペースの問題からも、簡単に買ってはもらえない。DVDの初期、LD/DVDコンパチ機が ヒットしたのと同じ理屈だ。つまり買われるのは
    • 1.LD→LD/DVDコンパチ→次世代DVD(DVDコンパチ)
    • 2.PS(CD)→PS2(DVD)→PS3(BD)
    • 3.DVDプレイヤ→DVDレコーダ→HDD+DVDレコーダ→HDD+次世代DVDレコーダ
    • 4.VHS→HDD+DVD+VHS 3in1レコーダ→全部入りコンパチ
     のように、機器の数を増やさない形態が好まれる可能性が高い。
     再生専用DVDの後継としては、BDもHD DVDも同格だ。
     「レコーダー系機器」は放送デジタル化に伴い徐々に買い換えられるだろうが、 その時、録画の目処の立っていないHD DVDは当面買われないだろう。
     ゲーム機の後継は当然BDしかない。
     つまり、次世代DVDのシナリオは、それなりの大型ディスプレイを所有する人が、 徐々に買い換えてゆっくり普及するという図式しか考えられない。
     ハードの台数は、とりあえずBDの方が多そうだ。
     ソフトについては、今のDVDのラインナップに追いつく日が来るだろうか?
     DVDが発売された当時、映画のLDを買っていたのは限られた趣味の人たちだった。 スターウォーズやターミネーターなど、仕様が変わって再発売されると買い なおすくらいのマニア。しかし、今度は画質が良くなっても「TVサイズからワイド版になる」 とか、2chから5.1chになるとか、仕様の変更があるわけではないし、「特典がつく」 なんて事もない。
     同じ映画を買いなおす人は少ないのではないだろうか。
     私自身も、LD時代から買い直しを繰り返してきた一部のタイトル以外は、買い なおさないと思う。
     いずれにしても、DVDと比較して「機器の普及のペース」は遅く、それに比例して 「購買枚数」は少なく、「発売タイトル数」も少ないだろう。
     つまり、まったく規格分裂している場合ではない。
     それは「次世代CD」の有様を見ても明らかではないのか。
     マニアしか買わない商品という点では、次世代DVDもかなりSACD/DVD-Audioに近い。
  • PCドライブとして普及するか
     これをPCで映画を見るかという問題に置き換えると、15インチ程度のXGAディスプレイでは ハイビジョンの利点は無い。
     デコード能力や、ドライブ価格を考えるとそれなりに価格も上がるだろうから、 価格競争の厳しい価格帯では搭載は無理だろう。
  • 結局次世代DVDが今のDVDのように普及するには、新製品を検討すると次世代DVDしかない …というくらいハードが普及する必要がある。2方式並立では、そんな日は来ないだろう。
2005.5.15
  • お台場にて、大航海時代の復元帆船「ビクトリア号」見学
     愛地球博に出展するために、スペインから延々公開してきたらしい。
     これが「遊園地のフライングパイレーツ」より全然小さな船で、ヨットよりはマシなくらい。 少なくとも幕末の「観光丸」とか、そのへんの船とは比べ物にならないくらい小さい。
     箱根の海賊船よりまだ小さい。
     現代は保安関係や通信設備があるとは言っても、よくもこんな船で外洋を公開して きたものだと思う。こいつは凄い。冒険だと思う。
  • 『ケロロ軍曹』のDVDを買う
     先日1,2,7巻を中古で仕入れて見たら火がついて、全巻見たくなってしまった(笑)
     定価は3800円(税抜き)だが、第一巻の初回限定盤などは中古で倍額になっている。 恐るべし、ケロロ人気。他の巻も、ほとんど新品と同額だしそもそも在庫が無い。
     仕方が無いので新品で購入。これも在庫が払底しているため、あちこち回ってしまった。
     たぶん、私と同じようにケロロの特撮マニア魂にふらふらと購入したくなった大人が 大勢居るのだろう。
     一日一枚(4話)のペースで見ているけれど、苦しいほど笑える。
     子供が見ても楽しいだろうが、やっぱり、隅々まで楽しめるのはウルトラマンや戦隊モノ、 サンダーバード、ガンダムあたりをリアルタイムで経験した世代だな。
     主題歌は第2シーズンは「植木等の無責任風」だが、第1シーズンは「可愛いマーチ」で、 これが耳に残る。思わず歌ってしまう。最近のアニメ主題歌はただの流行歌で印象に 残らないものが多いが、ケロロは主題歌もまた昔懐かしい王道を踏襲している。
     主人公、ケロロ軍曹は「地球を侵略しに来た宇宙人」だが、本体に置き去りにされ、 何故か一般家庭に居候することになる。
     他のメンバーは、
    • タママ…大富豪のお嬢様宅に居候。屈折した隊長ラブで必殺技タママ・インパクトは破壊力大
    • ギロロ…ケロロの大家さんの娘にラブ、庭でテント生活。多数の火気で武装。根っからの戦士タイプ。
    • クルル…マッドサイエンティストで、数々の小隊の秘密兵器を製作。
    • ドロロ…忍者娘の家に居候。剣の道に生きる武士で、小隊を離れ地球を侵略から守るつもり。
    • アンゴル・モア…いわゆる「恐怖の大王」だが美少女。ちょいと寝過ごして2004年の地球に現れた。 子供の頃にケロロが遊んであげた事から彼を「おじさま」と呼んで慕っている。特技は「地球割り」。
     …と、バラエティ豊かな設定でこれも王道。ただし、主人公のケロロだけは「何の特技も無く 調子が良いだけの奴。それでも小隊長」という変な設定だ。
     家事一般の手伝いをしお小遣いを貰ってガンプラを買うのが楽しみという毎日。それも、 グレートデギンやらゾックやらギャンやらと、やたらにマイナーなメカばかり作っている。
     あくまで「本業は地球征服」なのだが、ついつい目先のガンプラ制作に時間を費やしてしまい 侵略が疎かになってしまう設定が、身につまされる(笑)
     5人の小隊メンバーは「戦隊モノの王道」的に、それぞれわかりやすい性格と特技の 設定が有り、性格に見合った人間の居候先を持っている(ペットは飼い主に似る…とか)。
     ここに「何故か寝坊して遅れてきた恐怖の大王(女の子)」まで参加し、小隊のメンバーの お話と、飼い主の学園生活と、二重の舞台でお話が回る。
     あらゆるタイプの登場人物と舞台が揃っているために、どんな設定のパロディーも可能 な物凄い世界だと思う。
     本質的に「異文化ネタ」は得意だし「学園モノ」もできる。ドラえもんの様でもあるし うる星やつらの要素もある。
  • とりあえずケロロに倣って、我が家の青い掃除機にツノを付けを「隊長専用」 仕様に改造してみた
     ちょっと「ランバラルのグフ」みたいでかっこよくなったと思う(笑)
  • 『攻殻機動隊SAC 2nd GIG』のTV放送で…
     どうやらエピソードが抜けているらしい。以前のシリーズの時にもエピソードが抜けていて おかしいと思ったが、「無料放送では全部は見せない」という魂胆なのか。
     残念ながら『ケロロ軍曹』と違ってこちらは「買ってでも見たい」というほどには こちらの気合が入っていないのだが(^^;
2005.5.14
  • HV版『あずみ』鑑賞 ×
     映画のほとんどが斬り合いで、原作ファンでもない私には、さっぱり意味が わからなかった。あまりにも端折った部分が多すぎるのではないだろうか。
     美少女が血しぶきに染まるのが大好きな人向けの偏った作品だと思う。
2005.5.13
  • 東京湾に停泊する船舶、SOxの排出量が車の8倍
     原因は燃料の「C重油」のせいである。あのQE2も同様なわけだが。
     しかし、「A重油を使用した場合、7万5000トン級の外航コンテナ船だと、 1回18時間の停泊で燃料費が約100万円アップするとの試算もある」というわけで、 簡単にはいかない。
  • 『ケロロ軍曹』1,2,7購入
  • 『戦闘妖精雪風 OVA 1』購入
  • 今日も秋葉で液晶TVとプロジェクターを観察
     AVACで「アクオス(液晶)」と「ビエラ(プラズマ)」が並んで展示されていた。
     アクオスは「輪郭」は滑らかだが「面」が潰れている。ビエラは「輪郭」は ギザギザだが「面」は質感が的確だ。これほど逆を行く性格の二台を並べているのは 面白い。どちらを買うかは買う人の好みで分かれると思うが、ぱっと見で印象が強いのは やっぱりアクオスか。
     しかし、「映画見るなら」という視点だとビエラの行き方が正解のような。
     人物を例にとると、アクオスは輪郭を作るのでアップ(胸から上くらい)はとても 綺麗に見えるのだが、全身像になると細部が「作られた輪郭」で潰れて良く見えない。
     ビエラはどんなサイズでも画素のザラツキが見えるが、ザラツキの中に情報がある。
     まあ、どちらもまだ進歩の余地を感じる。
     意外に良いのがビクター? ビエラに近い。
  • AVACのプロジェクターコーナー
     三菱(DLP)と液晶のエプソン、サンヨー、松下あたり。
     三菱のLVP-D2010は  明らかに良い。定価が4〜5倍も違うけれど。
     白の純度、全体の透明感に優れている。デバイスの素性の良さもさることながら、 「三管時代に実績のある三菱」ならではのセンスがDLPにも生きているようだ。
     でも投射距離が足りなくてVPL-VW10HTの代わりにはならない。 (「最短100インチ3270mm」が必須だが本機は3500mm)
     液晶はランプ時間の違いやAVACの調整で…という前提だが、エプソンが一番綺麗で、 松下はちょっと元気が不足、 サンヨーは色がばらついている感じ。
     どれも三菱のDLPと並べてしまうと違いが見えてしまう。値段の違いを考えても、 VPL-VW10HTと未来のSXRDプロジェクタの「繋ぎ」をつとめるというポジションに ぴったりはまらないような気がする。
     とりあえず、夏のボーナスでの購入は待とうか…
2005.5.12
  • TA-DA7000ESのエージングについて (かないまるHP)
     我が家のTA-DA7000ESも購入半年。エージング効果は出ているはず。
     もしかして先日の友人宅の同機の音に疑問を感じたのは、 設置したて(ほとんど設置当日)だったからなのかな?スピーカーも購入ホヤホヤだしなぁ…。
  • 我が家のDA-DA7000ESはエージングしている?
     もしや…と思って久しぶりに我が家の定番音質評価CDを再生してみた。
     材料は「コントラバス・マリンバ」
     「うおっ、厚い!」
     これはどういうことか…。最初に聞いた時には余韻の少ないスリムな印象だったのに。
     コントラバスマリンバは、古いCDだが 「大きな木片を叩く音で」素材としては、重い衝撃音(周波数レンジの広い) の後に共鳴筒の空気のどよめき(約32.7Hzのマイルドな重低音)で、一撃でアンプの素性を 感じることが出来ると評価している音源なのだが、これが、こんなに違って聴こえるとは 驚いた。
     設置当初は、前の機種(TA-V88ES)の方が厚みがあり、TA-DA7000ESはガチっと 引き締まった印象。バランス的には、マリンバを叩いた直後の「どわん...」という 余韻が小さいというか、短いというか、そんな印象だったのだが、太く立体的な 印象に変化している。
     旧機種と比較して、デジタルアンプには「得て不得手があるのか」という印象が、 現在の音なら、全方位で進化していると断言できる。

     このアンプの作者のページに「負帰還を全く使っていないデジタルアンプは、 エージングの効果が現れやすい」と書いてあるが、個人的に使用してきたいくつかの アンプの中で、確かにTA-DA7000ESほどはっきりとした変化を感じた経験は初めてだ。
     我が家ではどんなにボリュームを上げても-10〜-15db止まりだが、設計者は
    「音は出さなくても、ボリューム位置-4db程度で電圧を掛けておくことを勧める」と 言っている。
     我が家ではもう半年も使って、基本的なエージングを済んでいるはずだが、 ひょっとして電圧を上げるとまだ一皮剥ける可能性が残っているのかな?

  • ネットワークウォークマン(30GBモデル)注文
     入荷は来週末。SONY STYLEで購入のため割引は無しかと諦めていたけれど、なんと クーポンが6000円溜まっていたので、思っていたのより安く手に入ってラッキーである。
     30GBあると、恐らくお気に入りの音楽のほとんど全てが一台に入ってしまう。
     これは結構なパラダイムシフトかも。

  • 3.ミラージュ・コロイド  ミラージュ・コロイドを展開する等身大のロボット(ていうかパワードスーツ)を開発。
     搭乗します。搭乗者は透けませんが。
     動きます。「チュイーン・チュイーン」…口で言っているわけじゃ有りません、音声入力です。
     あ、お客さん、危ないから触らないでね。

  • 群馬の搭乗可能二足歩行(すり足)マシン ランドウォーカー
     妻が「この動画を見るべし!」と強く推薦。こ、こりは…(笑)
     「愛地球博」で搭乗可能二足歩行ロボットが登場して話題になっていたけれど、 あれには全然萌えなかった。
     群馬の二足歩行(すり足)には燃える。
     何故か。
     それは明らかに大きさとデザインである。
     妻が過去最も感動した二足歩行ロボットはHONDAのP2だというが、 ホンダのシリーズでも、P2,3,ASIMOと進化してきた系譜の中で、P2が最もロボットらしい デザインだったと思う。
     鋼鉄の塊が滑らかに移動するダイナミズム。P2にはこれがあった。
     ASIMOになると動きの中に、外界との協調性を感じる。だがそこからは「漲る力」 を感じない。これがSONYのQURIOぐらいまで突き詰めると、「熊型AIBO」に感じる 「作られた愛らしさ」を放散し、役には立たないけれど可愛ければよい、可愛いことに 存在価値があるというジャンルに分類される。
     ロボットには様々な目的が有り、美しさと感動はどれだけその目的を満たしているか によるものと考えられる。
     では何故愛地球博の「搭乗可能二足歩行ロボット」は燃えないのか。
     機能的には積載可能重量60kgというところで「成人男子の多くが乗れないじゃん」 というのでダメダメである。
     実用的には、車椅子の代わりになるほど小型でもないし、小回りも効かないし、 パワーも無い。アトラクションでステップを踏んでいるだけだ。
     そして一番ダメなのはデザインだ。
     あのセンスは「エアカーがチューブ状のハイウエイを流れていく絵」が流行っていた 1960年代のものではないだろうか。360度、どこから見ても恥ずかしい。
     一方群馬の搭乗可能二足歩行(すり足)マシンは何故燃えるのか。
     技術的には「すり足」は二足歩行とは言えない。ブリキの玩具レベルである。
     しかし、この場合の二足歩行は「巨大ロボットのデザイン」を実現するための 要件として必須であったといえる。
     つまり、関連BBSには「キャタピラをつければガンタンクが出来ますね」という 意見が複数書き込まれていたが、それで「ガンタンク」であって「ガンダム」には ならない。
     つまり、ただそれだけのための「足」なのである。
     すり足だし、歩行速度はたったの1.5km/hだが、「全高3.4mもの二足歩行マシンに乗れる」 ということがポイントなのだ。そしてもちろん、メカっぽいデザインが 良い。
     すり足歩行で安定を確保するための巨大な脚部も、ガンプラのバリエーションの中で、 脚部の巨大なモビルスーツのデザインに通じ、迫力がある。
     ガンダムとパトレイバーとスターウォーズetc.を混ぜたような、誰もが 「うぉ〜」と思うツボを突いてくる。

     技術的には、たったの250ccのエンジンで1tのマシンの歩行を実現しているのは 凄いと思うが、何しろギクシャクして危険に見える。路面にほんの数センチの 段差があっても転倒しそうだ。
     「ペダルだけで操縦可能」という設計も面白い。
     たったの1.5km/hだからそれで済むのだろうが、空いている手で対戦ゲームが 出来るという発想が良い。

     ロボットのテクノロジー的には「ロボワン」の格闘ロボットが最も面白い。
     参加ロボットのレベルはまだまだ玉石混交かつ、勝負も時の運という感じでは あるけれど、「身体能力と制御」をもっともダイレクトに表現しているロボットが 格闘ロボットだ。
     「乗用巨大ロボット」は、楽しい分野だがパワーと安全性が課題だろう。
     250ccのエンジンですり足でも歩けるだけ凄いと思うのだが、「動歩行」 させようとしたら、とてつもなくパワーが必要だろう。パワードスーツ系の メカも是非実用化してもらいたい。(介護目的パワードスーツの研究は行われ ているが、あれももっとスピード感のある動きが出来ると素晴らしい)
     人間サイズロボットは、実は一番使い道が無いような気がする。
     もちろん、「軍事目的」には役に立つような気がするが、楽しいことに 使えるかどうか。
     義手・義足が高度化して「バイオニックジェミー」とか「攻殻」みたいに 未来はなりうるかもしれないけれど、人型の発展は「知能」の壁が大きそうだ。
     ともあれ「群馬の二足歩行(すり足)」には夢がある。
     今後も頑張って頂きたいものである。

  • デートで彼氏がトイレに立ったとき、彼女が「ウンコだ」と思うのは4分15秒(トリビアの種)
     番組では実際にレストランで70組のカップルの実験して平均値を算出していて、 凄い手間のかかった実験だと感心したけれど、この結論は頂けない。
     なぜならば、この場合「平均値」には実用性が無いからだ。
     単純な平均は、平均から大きく離れた人が居た場合、非常識な値になることが有る。
     例えば、平均的サラリーマンが参加する会員100人の「○○クラブ」にビルゲイツが 入会した時、「平均収入」を計算したら大変なことになる。その結果から忘年会の 予算を設定したら幹事はボコボコだろう。
     統計的には、最尤値(もっとももっともらしい値)を計算すべきだ。
     今回のトリビアの種の場合には、役に立つ情報は平均ではない。
     この場合「平均4分15秒」ということは、その時 「彼女がウンコだと思っているかいないかは五分五分」 ということである。つまり「分からない」ということ。
     これでは意味が無い。
     有益なのは例えば「95%の女の子がウンコだと思う時間/思わない時間」だ。
     ウンコだと思われるのがかっこ悪いと思う男は、「95%の女の子がウンコだと思わない時間」 までにテーブルに戻ってくる必要がある。これこそ実用的な情報だ。
     残りの5%のケースはどう考えるか。
     急いで帰ってきたのに彼女が「遅いわね」と機嫌が悪い。この場合、彼女はかなり「短気」 な傾向があるということが言える。世の中の短気なほうから数えて5%に入るのだ。 つまりその程度で機嫌を損ねる女は先々面倒だから注意したほうがいい ということ。
     要するに「偏差値」の考え方なのだが、こういう値を求めれば、 同じ実験から人生を考える材料が導き出される。
2005.5.11
  • 1.タイムマシーン
     照明を落とした部屋に入りシートに腰を下ろす。
     そのマシーンが作動し、光と轟音で程なく私は気を失った。
     次の瞬間、私は約2時間先の未来に時間跳躍(タイムリープ)していた。
  • 2.時間よ止まれ
     今、ほんの少しだけ全宇宙の時間を止めることに成功した。
     (誰にも気付かれていない?)

  • HD DVD ROMに3層45GB規格
     0.6mm2層ディスクと1層ディスクを張り合わせるので安価に出来るとか。
     もともと0.6mm1層の張り合わせで2層を作るから安い…と言っていたのだからちょっと矛盾が出てきた。
     BD-ROMが1.1mm2層(50GB)を作るコストとHD DVD-ROMが0.6mm2層(30GB)を作るのは工程を考えれば 同じなのでは?
     だとすれば、0.6mm2層+0.6mm1層が安いなら、1.1mm2層+カバー層も安いだろう。
2005.5.10
  • 次世代DVD、0.1mmで統一の報道(日経)を各社が否定
     相変わらず日経の記事は飛ばしておるなぁ…(^^;
     事実は「両陣営とも、統一が望ましいとの見解で話し合いはしている」ということだけ。
     統一して欲しいなぁ。
     そして統一するなら録画機の開発が全然進んでいないHD DVDではなく、BDになるのが 順当だと思うんだけど。だって、録画できなければ今のDVDレコーダ文化がハイビジョン 時代に取り残されてしまうじゃないか。
     ハイビジョン時代のRDがベストだと思っている人は大勢居るはずでは? そして 松下と東芝が別陣営のままでは、それは実現しない。
  • 松下は5月中旬に米国でBD-ROMの量産試作ラインを公開予定。
     日経の報道とは無関係に、着々と実務は進んでいくね。
  • 秋葉で液晶TV & プロジェクタを見る
     液晶TVは各社とも「世界遺産」系の番組は美しく感じる。
     でも「人間」が美しくない。
     肌の色はおかしいし、髪の毛はポマードべっちょりに見える。自分でリモコンを持って 調整しても、なかなか満足の行く画にはならない。大すれ少なかれどのメーカーも。
     それでも、一般にアンケートをとると「高画質なのは液晶」というイメージなのだとか。
     つまり、一般は「画質なんか見てない」。たぶん、明るさと発色の鮮やかさしか。
     10年以上前の、普通の525iのブラウン管の画質に、どの液晶TVも及ばない。
     「ワイドXGA」レベルに拡大する画素型という意味では、液晶プロジェクタも 同じなのに、プロジェクタは、多くのメーカー(SONY,松下,SANYO,EPSON等)が 「液晶TV」より小細工の無い画質だ。
     つまり「明るい部屋で見やすい」という要求が、「液晶TVの不自然な画」の全ての 源なのか?
     久しぶりに液晶TVを比較したけれど、やはり「これは」と心が揺れるものはなかった。
     (クオリアの液晶TVは美しいけれど、消費電力が凄すぎる…)
     秋葉のLAOXにはクオリアの「SXRDリアプロ70V型」が展示されていた。
     SONYビル以外で見るのは初めてだったが、これは美しい。
     あまり近寄ると「MPEG-2のノイズ」が目障りなくらいの高解像度で、同じフルHD でもシャープが画像処理しまくりでノイズを見せない苦労をしているのとは根本的に 考えが違うと思われる。
     我が家のプロジェクタ(VPL-VW10HT)では、こんなノイズは見えず、画素変換や、 動画ボケや、いろいろな要素でマイルドになった画質が逆に良い味なのかもしれない。
     クオリア・リアプロは「200W 高圧水銀系ランプ」なのに発色が素晴らしい。 従来の液晶プロジェクタ類とは明らかに一線を画し、キセノン管や、トリルミナス・バック ライト液晶に近い。
     カタログを良く見ると、SXRDの光効率は透過型液晶の2.5倍もある為、 この明るさを「色純度」を上げるために使っているとか。つまり、光源の「赤の弱さ」 に合わせて、青や緑を絞っているということか。ならば、このリアプロの色が 美しいのは、ちゃんと根拠があることなのか。
  • やはり、この美しさをプロジェクターで味わいたいなぁ…
     VPL-VW10HTと次期SXRDプロジェクターの「繋ぎ」で手ごろな最新液晶PJを買おうか どうか迷っているのだが、どうなの、本当に…(^^;
     つまり問題は「繋ぎの液晶PJ」を買って一年以内にSXRDのプロジェクターが 出てしまった場合、今の240万円なら見送っても、多分金額が半分なら我慢できない でしょう。
     そしたら、勿体無いからなぁ〜。
     その時には多分「こんな二重投資するなら最初からQ-004買っておけばよかったのに」 と思うんだろうなぁ(苦笑)
2005.5.9
  • 最近のVPL-VW10HT
     4つめのランプが2000時間を超えてしまい、明らかに色ムラが気になる。
     ランプ寿命を迎えるたびに「ランプを交換するか、新型PJを買うか」で悩む。
     性能的に最近の液晶プロジェクターに劣るのは「コントラスト比」くらいではあるが、 今となってはそれが唯一にして最大の弱点だ。
     コントラスト比以外なら、最近の「液晶TV」などと比較すると「忠実な再現」と いう意味では今も格段に優秀だ。特殊な処理はスケーリング処理担当の"DRC"くらい しかないが、ベーシックな"DRC4倍密モード"の優秀さは今でも第一線級だ。
     とにかく「不自然な輪郭」や「不自然な動き」が全く無い。
     シャープの「低ノイズ」で「面」は美しいが「輪郭」が作為的な映像とはだいぶ考えが違う。
     特に、他所で液晶TVを見て帰宅した後は、自分で調整の限りを尽くした VPL-VW10HTの「忠実再生」にほっとする。唯一コントラスト比を除けば…。
    (液晶TVでもSONYは結構ナチュラル志向なので落差が小さいが)
     いずれにしても、ハイビジョンが映画鑑賞の主体となった最近では、解像度には満足だが コントラスト不足が物足りない。映画以外なら明るい映像が多いのでまだまだ 驚くような美しさを堪能できるシーンも多いのだが、とにかく映画は暗い。 暗いのは辛い。

     しかし、プロジェクターの決定版が無い。
     今や15万円台のプロジェクターでも720Pモデルなら、 「コントラストだけならVPL-VW10HTを凌ぐ機種」はある。
     でも「近未来」にこれを大幅に凌ぐ「フルHDモデル」が存在すると思うと悩ましい。
     フルHDプロジェクターのSONY-Q004が240万円、 フルHDリアプロのSONY-Q006は168万円。
     いくら素子が新型SXRDだといっても、720P液晶の10倍は高い。
     もちろん、同じ反射型素子の「三板式DLP」もべらぼうな金額だが、SONYには 「QUALIA」の看板をはずした普及モデルで早いところ100万円を切るプロジェクタ を出してほしいのだ。
     あるいは「720P液晶」で数年間繋ぐのか、もやもやの毎日である。
  • 健康診断対策でウォーキング開始
     約一ヶ月、会社帰りに30分くらい全力で歩くことにした。
     終点は神保町(御茶ノ水)
     ついつい文庫本を買ってしまった…
  • グインサーガ101「北の豹、南の鷲」
     101巻は速かった。
     100巻で作者が、101巻ではとんでもない事が起きるようなことを言っていたのだが、 ベテラン読者にはある意味「想定内」かも知れない。何が起きても驚かないぜ(笑)
     作者の中にはキャラクターが生きていて、「その時、誰それならどうする」という パターンが自然に湧いてくるものと思うが、読者だって100巻も付き合っていれば よほど「不慮の事態」が発生しない限り意外に思うことは少ないものだ。
     もちろんあまりにも読者を裏切るようなストーリーは反発を食らうだろう。 難しいね、読者を裏切らずにびっくりさせる展開は。
2005.5.8
  • HV版『ブルース・オールマイティ』鑑賞 ★☆
     主人公は売れないTVレポーター。同僚の出世にショックを受け生放送で むちゃくちゃやってしまい首になる。
     「神様は不公平だ!」と叫んだら神様から呼び出しがかかり、 「ならワシの代わりに神をやってごらん」と、全能を譲り受ける。
     制限は「自分が神だと名乗ってはいけない」ことと「人の心は操れない」ということ。  手始めに自分の願いを叶えることには成功するが、頭の中に人々の願いが わんわん響いてノイローゼになりそうになる。
     とても一つ一つ処理しきれないので願い事に「すべてYES」で答えたら 大変なことに…
     …という話。
     嫌味の無い爽やかなお話で、ヘビーな作品ばかりじゃどうも…という気分の時に 最適である。
     とにかく、「宗教的」な匂いは無くて、一人一人の小さな親切が世界を住みやすく するのだと言う当たり前の結論をさりげなく言うところが良い。
  • 小説版「Shall we ダンス?」
     1996年に発表された作品だが、最新版は巻末に「ハリウッド版リメイクについて」の 一文が追加されている。
     日本版では「見知らぬ男女が抱き合って踊ることのタブー」が描かれているが、 では「アメリカにおけるタブーとは何か」を考え、 リメイクでは「自由の国アメリカでわが身の不幸を嘆くことのタブー」を描こうとした。 というのがリチャード・ギアのコメントなんだそうだ。
     具体的には、幸せな家庭を持った夫婦の間に訪れる危機がタブーに抵触する らしいんだが。
     しかし、これは難しいね。
     そもそも、オリジナルの面白さは「ダンスのタブー」によるところが大きいとしても、 ストーリーの核心は杉山を中心とする人々…妻、舞、たま子先生、青木、豊子、etc.の 自己の発見と成長の物語だ。
     米国版では、「登場人物の中で何かが変わった」というのが、描写は分かりやすい けれども印象が弱いような気がするのだな。
2005.5.7
  • 昨夜の徹夜宴会から早朝帰宅
     ハードディスクをチェックすると、昨夜の『Shall we ダンス?』が、ハイビジョン 画質(地上D)で撮れていた(笑)
     友人宅では、地上デジタルは「コンバータ」が必要とかで未対応だったのだが、 はやく対応して幸せになってほしい。アクオスのハイビジョンと地上波アナログの 落差を見ると「たまらない」だろう。
     我が家のシステムだと、コントラスト不足で暗いシーンが見にくいのは確かだが、 その「不明瞭」な要素はアナログ的で、案外許容できる。不思議なものだ。

     そういえば、妻の実家も昔はトリニトロンの34インチだったのに、今年の正月には 巨大なアクオスになっていたな…。
     液晶TVはシャープが主流に育てたことは間違いないが、決して画質が最高と言う わけではないのは、店頭で比較するといつも思う。でも身の回りで液晶TVを買った 話を聞くとシャープが多い。一人一番マニア系の知人がソニーの32型を買っている けれど…。
  • ガッテン流手作り餃子
     妻が久しぶりに餃子を作る。
     「ゆで3分、焼き1分半」これが焼き餃子の鉄則。
     一般的な餃子パックの説明どおりだと「焼き色がついたら水を差す」だが、 これだと皮が白くカチカチになる。でも先にゆでると皮が透明でむちむちになる。
     なんと長く騙されていたことだろう…(^^;
  • SEED-Dまた総集編…
     勘弁してちょうだい。
     SEED-Dが始まった時には、これでSEEDで積み残した謎が解決すると思って 歓迎していたのに、こんなにごちゃごちゃで話が進まないのでは、 「三部作」になりそうだ。
     面白ければ三部作でも構わないけれど、話の進まないことにイライラしながら 三部作ではたまらない。

     …そういうわけで最近は『ケロロ軍曹』の方が余程楽しみなのである(笑)
     SEEDを見始めたのは1stのパロディーのような初回が秀逸だったから。
     おなじパロディーなら『ケロロ軍曹』は、マンガ、アニメから特撮まで幅広く 我々の年代の文化をパロディーにして遊べる。一話完結でぐだぐだ引きずらないのも 素晴らしい。
     今週のパロディーネタは、エースを狙え、ウルトラマン、ガメラ、コブラetc. 数え切れないほど。登場人物が「ごっこ遊び」をしているような設定なので、 これは幾らでも楽しめる。
2005.5.6
  • アクオス・液晶45型シアター披露宴会参加
     昔からの友人がアクオスと7.1ch(DA7000ES+ELAC)システムを導入したと言うので、 妻と一緒に披露宴会に参加した。
     驚いたことに、シャープのHDD+BD+DVDレコーダまで有る。参った(笑)
     ELACのスピーカだって、フルハイビジョン液晶だって高価なのに、 なにもかも新しい!(総額150万くらい?)
     ほとんど部屋の幅一杯のローボードに設置されて、インテリア性も高い。
     ローボードの下二段はソフト入れの引き出し(VHS,DVD,CDなど)、その上の棚に機器類、 天板の上に液晶TVとスピーカー。
     妻は「45インチという数字から想像していたより画面が大きい」とか、 趣旨を把握しかねる発言(^^;?
     お店で見るより、一般家庭で見るほうが大きく感じるということなら私も同感だ。 リビングの一番後ろから見ても45インチは楽に見える。
     宴会でのソースは
    • 「ハイビジョンの野球中継」
    • 「地上波アナログ・LBサイズの『Shall we ダンス?』」
    • 「DVDの『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』」
     の3本立て。(プラスBDレコーダのデモ画像)
     それぞれの感想は、
    • 「ハイビジョンの野球中継」
       これは、文句無く美しい。
    • 「地上波アナログ・LBサイズの『Shall we ダンス?』」
       これは、ハイビジョン放送と比較すると、とてつもない落差がある(^^;
       地上波のノイズを消そうという努力がばっちり見えるし、動きにはっきり残像が 出る。アップでうなづく人の頬骨が一コマ遅れて動くので、お面を被っているみたいだ。 いったいどういう画像処理をやっているのやら。
       メニューで、画質コントロール機能を極力はずしても違和感は残るので、 画素数の変換が問題なのかもしれない。
       このTVでLBサイズの作品の鑑賞は辛い。
       解像度の低いソースの輪郭を作りすぎて「ステンドグラス」のようにしてしまうのは、 宴会に居た映像にとくに「こだわらない」タイプの人にも気になったようだが、 ハイビジョンでも近寄って良く見ると同等の傾向がある。
       ハイビジョンの時には「離れて見れば全然気にならないレベル」の補正ではあるけれど、 せっかくの「フルHD液晶」なのだから毛穴が見えるくらい近くで見たいではないか?(笑)
       補正のおかげで「テロップ類」の輪郭はビシッとクリアで感涙ものだが、肌や衣装の 素材感は分かりにくくなっている。
       メニュー画面から全ての画質調整項目をOFFにしないと、フルHDの意味が損なわれて いるものと思う。
    • 「DVDの『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』」
       DVDになると地上波アナログで感じた違和感はだいぶ目立たずに楽しめる。
       我が家のプロジェクターよりくっきりと綺麗なのは間違いないが、綺麗過ぎて ドロドロしたものが出ない…などという贅沢が言いたくなる(笑)
       液晶の弱点のコントラスト比の低さなどぜんぜん気にならず 「どのシーンも綺麗」だが、たぶんこの美しさがドロドロ感と相反する のだろう。
       この美しさは「ガンマカーブをシーンごとに制御している」のだと思う。
       画像調整のパラメータは山ほどあるので、美しさとドロドロのバランスを取る ポジションもたぶん見つかるのではないだろうか。
     アンプとスピーカーも導入したてなので、せっかくの7.1chだが、まだまだ 実力を発揮するまでには調整の余地があるようだ。家主が宴会疲れで寝ている間に ちょこちょこっと設定をチェックしたけれど、音量バランスなどは取れているが、 それだけではDA7000ESの本当の実力が出ているようには思えなかった。
     スピーカーの設置など、お店の人が綺麗に作ってあるのだが、 置いただけで性能が100%発揮されるわけではないのは確かなようで、 液晶TVの調整も含めて、当分いじる楽しみがありそう。
     課題は二つ。
    • 液晶TVのくっきりつやつや感を残しながら、作り物っぽさを押さえて自然な絵を作る
    • サラウンドスピーカーの包囲感を引き出す設置と設定を見つける
     今回はBlu-rayレコーダなどをいじる時間が無く、アクオスの設定項目も底なし沼のように 深くてざっと見る事ができただけ。また遊びに呼んで頂きたいものである。
  • ちなみにお持込の酒は「獺祭、純米吟醸50」でした
2005.5.5
  • 『Shall we Dance?』鑑賞(TC市川#1) ★★
     10年前の『Shall we ダンス?』のリメイクである。
     映画の出来そのものをオリジナルと比較するとリメイクは及ばないのは歴然としている と思ったけれど、「社交ダンス」という素材を米国の状況の中においてみると どうなるのか、という試みそのものは面白い。
     その状況の日米比較は興味深いし、映画作りに対する日米のスタンスの違いにまで 視野を広げると一粒で二度美味しい。
     周防監督が書いた「Shall we ダンス?アメリカを行く」という本に書かれている、 日本版の米国公開に際しての米国ミラマックス社のカット要求の記録と比較するのも面白い。
     もちろん、監督は米国の配給と戦って妥協点を見出したわけだが、たぶん、 リメイクはよりミラマックスの考えに近いはずだ。
     だから、米国でも識者には「豪華だが内容が無い」なんて言われてしまうのも 納得できるのだが、せっかくリメイクされたのだから「違っているから面白い」と いう見方が面白いのだ(笑)
  • 『SALL WE DANCE』日米比較
    • テーマ
      • 日:ヒロインが初心者のレッスンを通して、良いダンスはお互いの信頼関係の上に成立するのだと悟る。
         主人公が生きがいを見つけ妻との関係を再構築する。(二つのテーマは拮抗している)
      • 米:主人公が生きがいを見つけ妻との関係を再構築する。ヒロインの挫折物語は裏に回っている。
    • 社会背景
      • 日:欧米には社交ダンスの文化があるが、日本人が踊るのは笑ってしまう。家族や会社には秘密。
      • 米:若い世代はクラブで踊りまくりだが、おじさん世代は高校の卒業パーティーで踊ったのが最後。
    • 主人公
      • 日:役所公司、ボタンメーカーの課長。背が高くてちょっと良い男。結婚、出産、 マイホームと順調な人生を歩いてきたが、家を建ててから何かが変わってしまった。
      • 米:リチャード・ギア、遺言作成専門の弁護士。妻と子供二人、郊外に豪邸を持つ。 自分のことに忙しい家族にちょっぴり疎外感を感じている。
    • 主人公の妻
      • 日:平穏な生活に満足している平凡な主婦。子供が大きくなるまでは専業主婦をやっていたが、 マイホームを持ったのをきっかけにパートに出る。
      • 米:デパートの売り場コーディネーター。売り場の責任者で部下もいる。
    • ヒロイン
      • 日:草刈民代、ダンススクールのオーナーの娘。トップダンサーだがブラックプールの 大会後突然のカップル解消。実家に戻って教師をやっている。
      • 米:ジェニファー・ロペス、ダンス教師。クリーニング屋の娘。 トップダンサーだがブラックプールの大会後突然のカップル解消。
    • おばさん先生
      • 日:ダンス一筋のため独身。ダンスこそ人生。
      • 米:ダンス一筋。夫はダンスーのパートナーでもあったが死に別れた。 アルコール依存症の気があるが、主人公の大会出場のコーチに打ち込む間に酒から脱する。
    • ちび(初心者トリオ)
      • 日:嫁さんに付き合ってダンスを始めたが、こっそりレッスンして周囲を驚かせたい。
      • 米:「ダンスで目立って彼女をゲットしたい」という青年に置き換えている。
    • でぶ(初心者トリオ)
      • 日:健康のためにダンスを始めた。太っていることにコンプレックスがある。
      • 米:好きな女の子がダンスが得意なので、踊れるようになって彼女をゲットしたい。
    • はげ(ラテン人・主人公の同僚)
      • 日:竹中直人。主人公の会社の同期。会社では不気味なオタクとして阻害されているが、 ダンスをやっているときには開放されて別人になれる。
      • 米:主人公の同僚の弁護士。オリジナルの設定に近いが竹中直人ほど濃くは無い。
    • おばさん(ダンスマニアの生徒)
      • 日:死別した夫はダンスが得意だった。昼は複数のバイトをこなし夜はダンス、ダンス、ダンス。
      • 米:オリジナルとほとんど同じだが、あれほどコッテリしていない。
    • ヒロインの父
      • 日:ダンス教室のオーナー。ヒロインに教師をさせながら、カップル解消に至った本当の原因 を自分で悟らせ、新たな一歩を踏み出させるため厳しい態度で接する。
      • 米:父は登場しない。
    • 探偵
      • 日:見掛けは怪しいがとてもいい人。尾行しているうちに自分がダンスにはまる。
      • 米:ほぼオリジナル通りだが、ちょっと活躍が少ない。

     

  • ラーメン「菜」(本八幡)
     映画が終わって遅い昼食。午後二時くらいなのに10人近い行列がある。
     「とんこつ醤油」を頼んだ。
     とんこつと言ってもとんこつの香りをぶっとばすくらい「魚」ベースの出汁が 強烈にきいていて変わったスープ。
     うっすらと血が滲むくらいにレアに仕上げた赤身のチャーシューがまた不思議な味わい。
     チャーシューって脂身がトロトロしていても肉は硬いことが多いのに、レアな仕上げのために 肉がふんわりしている。これは珍品だ。
2005.5.3
  • 妻が川口のフラメンコイベントに参加。
2005.5.2
  • ふしぎなスメルキラー
     ステンレスの塊でお部屋の消臭が出来るとか。
     ステンレスに触媒効果があり、水を加えるだけで臭いの分子を分解するというのだが、 ならば一般家庭(LDK)では買う必要が無い。 だってもともと水周りにはステンレスが使われているのだもの。 直径数センチの円盤より強烈に働いているはず。論理的でしょ?
     「一個で十畳の部屋に利く」と言うのだが、触媒効果が有るとしても、 何しろ置いてあるだけで空気を 循環させる機能が無いので、スメルキラーと臭い分子が接触するのは自然の循環任せ。 ペットの臭いをゼロにすると言うが、動き回るペットが部屋全体で発する臭いには 勝てないだろう。
2005.5.1
  • HV版『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』鑑賞
     とりあえずD-VHSテープに録画。
  • HV版『華氏911』鑑賞 ★
     この作品は「政治的メッセージ」あるいは「国民の啓蒙」が主目的だと思うので、 映画としての面白さという視点では評価できないと思う。
     ともあれ、ブッシュ政権がなにをやって来たのかについて掘り起こしていく 監督の行動力には感服する。
  • 映画はともあれ、2004年の世界のテロは2003年の倍増ではきかないそうだ。
     これはアメリカがイスラム世界のパワーバランスを破壊したからだと、だれもが 分かっているだろう。
     9.11テロとは無関係のイラクに戦争を仕掛けた米国の出鱈目さには救い難い ものがあるが、 そんな戦場に若者を送り続けることに反対しない国民も恐ろしい。
     結局「自分の庭」が平穏でありさえすれば構わないのだろう。
     「イラクの国民を解放してあげる」なんて本気で考えている国民がいる なんて、変な洗脳が行き届いているとしか考えられない。
     日本では報道されないけれど、開戦当時米国では毎日毎日大統領がTVで 「悪の枢軸をぶっ潰せ」と連呼していたわけだ。 で、政権の主要メンバーの相当数が「巨大企業の役員」だったりして、 戦争で儲けていたりする。まるでSFだ…。
  • HV版『キューティーハニー』鑑賞 ★☆
     思った以上に面白い(笑)
     特に元気に戦っている前半は、戦隊モノの豪華版。後半は謎解きの要素が まじって「愛」がどうのこうのとテンポが遅くなるのだが、前半の勢いが良かった おかげで話についていくのが苦じゃない。
     いつもの難解な庵野監督のアクはホドホドに抑えて娯楽作品になっているのは とても評価できると思う。


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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!