映画館がやってきた!

構築日記・不定期便
- What's NEWを兼ねた日記のような読み物 -
2002年4月
[先月|目次|翌月]

2002.4.30
  • GW4.
  • VAIO U小さい。欲しい(~^;
  • 妻と『マトリョーシカ』DVD鑑賞
2002.4.29
  • GW3.数年前のフィルムの良いやつを高解像度でスキャンして作品っぽく仕上げて みるが、帰宅した妻に「表情が気に入らない」と言われる。私は自然な感じのポーズ が良いと思うが女は自分の顔ばっかり見ていると見える。
2002.4.28
  • GW2.暇さに耐えかねて窓の掃除をする。ベランダのタイルも掃除する。 鉢植えの植え替えもする。引っ越し以来段ボールに入っていたCD/MDを展開する。
     やることがつきた(笑)
  • 妻がイタリア産最高級生ハム「クラテッロ」を通販でゲット。
     以前大丸(東京駅)のイタリアフェアで買った物はバサバサしてちっとも上手くな かったが、今回はとろけるような旨さ。どうやら同じブランドでも品質のばらつきは 大きく、切り方の技術の違いもかなりの影響がある感じ。
     お店のサイトは世界の生ハム専門店・切りたてドットコム
2002.4.27
  • GW1.暇さに耐えかねてレンジフードの掃除をして帰宅した妻に誉められる。
2002.4.26
  • 『未知との遭遇』DVD鑑賞2 ★★
     凄い映画だが変な映画でもある。変、というのはアメリカ人が変なのであり時代 のUFO感覚が写されているのである。
     1977年の作だが、あのころ世の中には確かにUFO目撃談、謎の消失事件、四次元空間 などが少年雑誌の華だった。映画の中の軍と目撃者、記者たちの会見の内容も実際の やり取りそのものだ。
     UFOが接近したときの諸現象。電気製品が突然動き出す、停電、誘拐、軍の秘密実験、 それらの描写も当時の噂そのもの。小中学生時代を宇宙開発とUFOのムードの中で過ご した我々の世代には今見ると何もかも懐かしい。
     しかし、その懐かしさを映像で見てみると何もかもハロウィンパーティーのどん ちゃん騒ぎみたいで、現実離れしている。いや、もちろんこれは映画なんだけれど 当時の目撃談はそりゃ「マジ」だったわけで、「第三次接近遭遇」までの目撃、体験 に関するところはみんな実際の目撃談があったような話ばかりだ。UFOとパトカーが 追いかけっこするなんて典型的に意味不明な行動だし、夜中に高台にUFO見物に集まる 暇そうな人々もナンダカナーと思うけれどあのころのアメリカには本当にそんな人 たちが居た。
     馬鹿げているけれど、ドキュメンタリー的なインパクトはある。
     この映画で一番印象に残るのは「交信の音楽」だと思うが、最初がインドなのは 失敗だと思う。個人的な意見だけれど音楽的な土壌が全く合わない。合わないところが 良いという考えもあるだろうけれど、絵面が合わないのがどうも。5音の音楽といっても オクターブの重複があって実質4音しか無いし。
     また「コダーイの音楽手話」を紹介しているのも意味不明。ラストの宇宙人とは 音楽手話で会話しているようだが、どうしてそういうことになって、それで コミニュケーションが成り立つのか、説明できる人は居まい。
     主人公がエンジニア系のくせにカメラのフィルムもすんなり入れられないとか、 「もっと良く顔を見せて」と街灯の下に連れていったのに逆光で会話しているとか、 チープな不整合は山ほどある。なんだかんだいっても、全体の作りはとめどなく B級だ。
     それでもこの作品が印象深いのは、音楽と光による交信が美しいこと、UFOの母船 の造形が美しいことの二つが当時としては飛び抜けていたことだろう。
     はっきり言ってストーリーは、なんであんなに大騒ぎして幼児一人を誘拐するのだ とか、結局「偽宗教体験」風な結末で処理してしまってUFOが地球に来た意味は一つも 分からないとか、ただ「宇宙人に会った」それ以外無いと言っても良い。
     宇宙人裸だし、FBIに捕まった小人宇宙人と一緒のレベルでひねりもないけれど、 たぶん「未知への憧れ」それだけがこの作品のパワーなんだろう。出発前のお祈り シーンで宇宙人を「天使」と見立てる神父の言葉があるけれど、あれも、現代アメリカ なら許されたかどうだか分からない時代背景の一つだろう。

     「2001年宇宙の旅に比肩し得る唯一のSF映画」というコピーがあるが、これは サイエンスというよりこってりとファンタジーで、ストーリーと音楽に「星に願いを」 が出てくるけれど、まさに「星に願いを」という話なのだと思う。『A.I.』がSFでは 無かったのを思い出すじゃないか。

2002.4.26
  • 『未知との遭遇』DVD鑑賞1
     鑑賞その一...というのはあまりにも深夜に見始めて寝てしまったから(^^;
     思えばVHSを借りてきたときには、冒頭の暗いシーンであまりにも画質が悪くて ぼけぼけだったのでやっぱり寝てしまいましたとさ(^^;
     
  • 朝日の社説に「小泉首相は15秒CMの達人だが本編のドラマが盛り上がらなかった」 となかなか上手い表現をされていた。政治をTV番組に例えるとまさにそういう感 じ。
     改革は全然進んでいないのに、有事法制やメディア規制法はどんどん進む。政治家 や官僚、省庁の疑惑、税金の私的流用etc.がどんどん内部告発されているのに調査 改善はさっぱり進まない。たぶん不正を正し民営化を進めれば、土建屋や銀座のバー 高級仕立屋(^^;;など、沈没する業種もあるだろうけれど、全体的にはお金が回って 景気回復するのが自由経済の世界じゃなかろうか。
2002.4.25
  • ↓お休み中の時事ネタなど…
  • 諫早湾開門して調査
     締め切りからもう5年も立つそうだ。個人的に干拓事業は無用の物だったと思うけ れど、今から開門して生態系が戻るとも思えず、水質が戻るのも困難を極めるだろう。
  • 多摩動物公園・昆虫園25日に新装オープン。行きたい。でも妻はつきあってくれ ないかも…。
  • 川崎の安楽死疑惑。手術の時には「同意書」を書くのに、安楽死で書面による意思 確認を取らないのがそもそも間違いだと思う。 うちの母も「過剰な延命措置はとらない」という方針は医師との間で決めたが、これも 「それはどういう治療が含まれるのか」ということを明確にしておく方がいいような 気がする。「先生にお任せします」という言葉に含まれる暗黙の了解には限界がある。
  • 小泉改革総崩れ。「小泉が言うのはキャッチフレーズだけで中身が無い」と悟っ た人がようやく増えてきたようだ。でも後釜が居ないねぇ…。もと長野県民としては 田中康夫をお薦めするが(^^;
  • 貴乃花、夏場所に出ないと6場所連続休場。勇退するにはまだ若いけれどそろそろ 限界かとも思う。
  • 2004年1月からのNHK大河ドラマが、三谷幸喜氏作の「新選組!」に 決まった
     なんか、出世した感じがするね(笑)
     ネットではすでにキャスト予想で盛り上がっているが、なにしろ登場人物が多いから 予測の楽しみも大きいし、良い役者が大勢集まるんだろうなぁ。
     「新撰組」は日本史上では大メジャーだが、負け組なのでいままで大河で取り上げ られなかったらしい。歴史の流れに逆らった人たちだからね。
  • 今月のHiVi
     DVD-R/RW/RAMについて大特集。もう一つ食い足りない。DVR-Blueの記事もまだまだ 規格が発表されただけなので面白みはも一つ。地上波デジタルの記事ももひとつ。
     どうも記事が振るわないのはAV業界全体がなんとなく振るわないのじゃないかとも 思う。
     つまり、ちまちまと新製品はあるけれど雪崩を打ってみんなが買うような物がない。 それと映画を見るのに年がら年中機械を買うってことはあり得ないって事なんじゃな いかな。だからソフトや使いこなしの記事をもっと読みたい。
2002.4.24
  • 今日から通常営業という感じかな?
  • sonyから12bit108MHzノイズ・シェイプド・ビデオD/Aコンバーターを搭載したDVDP発表
     6月発売の中級機。この技術が上級機に展開されたら欲しくなるだろうなあ。
  • 『空から降る一億の星』2
     1シーズンに1作品はTVドラマを見ているが、前評判による決め打ちなので、北川、 キムタク、さんま、深津というところで今回はこれ。
     第一話を見たときの事前情報は「このドラマはサスペンス物」ということだけ。
     第一話は何がなんだか分からない話で、人物の行動や状況設定、あらゆる辻褄が ばらけてむちゃくちゃご都合的意味不明話だと思ったが、どうやら第二話で最初に ぶちまけたあれこれに後始末を付けようと言う気があることが見えてきたみたい だ。
     脚本はこれから面白くなりそうな気がするが、カメラと編集はだるい。特に気に なったのはど頭の深津絵里の見合いシーンが内容の割に長い、ギャグが寒すぎる。
     赤いバーのシーンでカット割りが細かすぎるし長いしカメラを揺らし過ぎ。吐くよ。 だいたい、超記憶のデモの崩れたチェスの駒を並べ直すシーンで、30個以上の駒を並 べるところを全部見せる必要はないし、いくら超記憶でも暗いし遠いし不自然かな。 ここの手持ち撮影は狭くて三脚を立てるのが面倒だったようにしか思えない。
     そして、うどんを食べるさんまとリンゴをかじるキムタクのカットが延々と。
     これ、台本通りに撮っていったら尺が足りなくて台詞のないシーンを引き延ばした ように見える。良くないね。
     とはいえ、見えてきたことも多いのでちょっと整理。
    • 明石家さんま
       深津が火傷を作った昔の事件というのは深津には記憶がないということから考えて 25年以上前のことのようだ。ということはさんまの年は50歳程か。
       昔犯人を撃ち殺したことがあるらしい。たぶんよほどの大事件。
       木村がからむところを見ると殺したのは彼の親か?
    • 木村拓哉
       ジャケットを脱いだ深津に即座に羽織る物を持ってきたところを見ると、腕の火傷 の痕のことはすでに知っていたらしい。親切心よりここで点数を稼ごうとしたか。
       バックヤードにいたはずなのに、深津の見合いの席の会話を聴いているのは謎。
       お嬢様(井川)、深津、さんま、第一話で死んだ女の友人(柴咲)に近づいており、 最初の殺人事件との関係は「超記憶」で暗示。
       唯一の子分にも過去は秘密。
       小鳥を治療して「本当はいい人」を暗示。
       25年前の事件の時、深津よりわずかに年が上で、事件の復讐を果たすために関係者 に近付いたというのは間違いなさそうなところではある。
       深津は妹、さんまは父を撃ち殺した刑事、だが当時の事件の黒幕は他にいて それが井川の両親の富豪にからんで居るのだろう。それ以外の人たちとの関係はまだ 見えない。
       彼の住んでいる部屋がまた謎。
       椅子が骨董的にデコラティブなのがまた謎。
    • 深津絵里
       化粧っけ無いように見えてマニキュアが黄色。
       幼少時に事件に巻き込まれて火傷を負った。
       井川の高校時代の家庭教師の先生だった。
       それにしても、富豪の娘の家庭教師なら家柄も選びそうな物である。過去の事件が らみで富豪は深津を目の届くところにおいておく必要があったのではないか。
    • 井川遥
       未だにお嬢様なのか、庶民なのかがはっきりしない行動。実は継子?
    • 柴咲コウ
       まだぜんぜん分からない。
    • 森下愛子
       昔はアイドルだったという感じの可愛いおばさん。大昔からさんまと同僚だった 雰囲気だが、警察には転勤はないのかな?
     音楽のイメージが軽い。『眠れる森』の音楽はごりごりして格好良かった。
  • 『ノートルダムの鐘』DVD鑑賞 ★★
     吹き替えバージョンに期待していたのだが、台詞はともかく歌の意訳が過ぎて、 しかし画面はもとの歌の意味に沿った演技をしているのでそれがちぐはぐでどうに も納得行かない。歌の部分は字幕より情報量が減るのも詰まらない。
     この作品は字幕の方が楽しめる。
     だから★印は吹き替えが★☆、字幕が★★☆という感じかな。
  • 『クレオパトラ』後編DVD鑑賞 ★
     前編のシーザーは押しが強くってクレオパトラとの駆け引きが面白かったのだが、 後編の主人公は「私は何をやってもシーザーの二番煎じとしか言われない」みたいな ことを言ってうじうじしているし、戦いは派手に負けるし、話がどんどん地味に 落ち込むので、後編はなんだか見ても張り合いがなかった。
     ま、歴史物なので仕方がないけれど、前半と同じ重みでないのは事実。
  • 『キャッツ&ドッグス』DVD鑑賞
     人間は昔猫の奴隷だったが、これを犬が解放し以来友として暮らしてきた。 ある研究者が「犬アレルギーの薬」を開発中で、これを完成すれば犬と人との究極の 盟友関係が出来るはずだが、これを猫が見逃すはずが無く、研究を逆手にとって、 猫が支配する世界を作ろうと、人間の見ていない世界で犬と猫の戦いが繰り広げられ ていた。
     というシチュエーションで、双方ハイテクを駆使した犬猫版スパイ大作戦が繰り広 げられる。徹底的に軽いパロディーギャグ作品で映画史に残るような物じゃないと思 うが、笑えるのは確かだ。
     悪役なので「猫好きには我慢ならない」などと言う人もいるようだが、猫の魅力に は「本当は何を考えているのか分からない悪っぽさ」というものもあるように思え、 犬の「人間は友達」という態度との対比で良くできていると思う。
     CGIでしゃべる猫の表情もとても良い。B級テイストいっぱいの映画の中で、 猫の表情の自在さにはお金をかけた感じがする。
2002.4.23
  • 母の写真印刷
  • 馴染みのメーリングリストを覗くと、古仲間のひとりに一日違いで不幸があった らしい。重ねて報告しにくいなぁ(^^;;
  • パンダの着ぐるみを着たアイボ - 期間限定でサントリーから1001匹プレゼントだとか。
2002.4.22
  • 荷物をまとめて帰宅。
     出がけに香典を銀行に預けたり、病院の支払いをしたり。一段落である。
     実家の方ではまだ、葬式を出した人が寂しいだろうからと言って近所のご婦人方が 集まって話し相手になってあげるという「おひなが」という行事があるらしい。
  • 夕方、帰宅してから、父のお気に入りの母とのツーショット写真を加工。
     遺影は妹の結婚式の集合写真から撮ったので、3年以上前の物だし、やたら拡大して 化粧直ししているので美しいけれどやっぱり「遺影」という感じの仕上がり。
     で、今年の正月に一時退院して自宅で撮影した家族写真が表情も良いしやっぱり 心情的にもいちばん本物なのだが、化粧もしていない病人顔なので、PhotoShopで 一つ一つシミを消したりしわの陰影を浅く見せたり丁寧に処理して、本人が普段用 に化粧したような自然な感じに整える。
     まあ遺影は遺影として、こちらは記念写真として身近に飾るのに良い写真だと思う。
  • 新しめのウィルスKLEZ
     帰宅してメールを落としたら66件来ていてその中の14通がウィルスだった。 もぅげっそり(^^;;
2002.4.21
  • 香典返しリスト整理。
     この葬式は業者が香典帳をパソコンで作ってくれているので、フロッピーをもらって きて、これに昨日調査検討した、続柄、品物、配布方法を追加してさくさく整理。
     それで、どんな親戚がどのくらいとか、高額の人は誰とか、会社や近所の相場は今回 どのくらいとか、色々わかりやすい。
     妹夫婦らはすでに通常営業に戻ったので、父と二人で現金を数え上げたりせっせと 働く。金額はともかく千円札が8割以上なので枚数がもの凄く、だいぶお札をめくるのが 上手くなった(^^;
     最終的に、何をどこに配るかを効率的にまとめた表を作って、父に説明。とにかく ここ数週間で急激に呆然としちゃって誰かに頼りたい状態になってしまっているので しゃっきりしてもらわないと心配でしょうがない。
2002.4.20
  • 香典返し検討など
     明けて今日もぱらぱらと弔問客が訪れる間に、家族揃って香典返しを検討する。 専業主婦ではあるが200人近い人からもらっているので、続柄のよく分からない人も いて、見舞いに来た親戚を巻き込んだりあちこちに電話したりしながら一日仕事。
     父が寝てから、兄弟で互いの家の近況の写真などをCD-Rで持ち寄り見せあう。
     妹の旦那も相当なカメラ好きでNikon F4とかミノルタα9チタンボディーとか、 高額機材を持っていて「今年は磨くばかりじゃなく撮ろうかなぁ」なんて言って いる。
2002.4.19
  • 葬式
     朝早くから釘打ち。市営の火葬場にて火葬。それからお寺さんで葬式。
     なんとか会館とちがってお寺(曹洞宗)の本堂は、奥の方のご本尊様から手前にかけて 天井に金の飾り物があって、それに葬式の飾り物を加えると極楽浄土的きらびやかさ になって結構凄い。
     全ての日程は18:00に終わり。
     帰ってくると、叔母さんたちが通夜、仮通夜の料理の残り物を目がつぶれる勢いで 捨てている(^^;; というわけでその日の家にほとんど片づいてしまった。
2002.4.18
  • 通夜。お寺の葬式だが隣組は手を出さずに裏方一切を葬儀屋が人を出して執り行 うという折衷方式なので、あまりやることはないはずだが忙しい。台所には相変わらず 親戚の叔母さん方がいっぱい。
     弔問客の相手は主に父に任せてお茶運びとか葬儀の飾り物の相談とかするうちに お坊様が来てお経を読んで帰る。
     納棺。写真もあっという間に出来てくる。
     父が弔辞を考えるのにつきあう。
2002.4.17
  • 危篤〜仮通夜
     朝8:30頃「看護婦さんが家族を呼んだ方がいい」と父から電話。
     16時頃病院に着くが、14:33分に亡くなったそうで体を清めている最中だった。
     治る見込みのない病気だったので、一切の延命処置をしなかったが、結局自分で立 てなくなってからわずか一週間足らずで亡くなったのは、病気そのものは不幸なこと だが、死に方としては幸せだったのではないかと思う。
     父のワゴン車に乗せて帰宅。座敷に安置。
     病院からの流れで母の兄弟姉妹を中心に十数人が家に来て、凄い勢いで料理を作っ たりして仮通夜の準備が進む。兄弟が多いので嵐のような賑わい。葬儀屋もやってきて 父と両本家はお寺で葬儀の打ち合わせ。
     0時を過ぎる頃から徐々に人がはけて子供夫婦たちで線香の番。
     病院にいるときには今にも死にそうに見えたのに、自宅の布団に寝ていると今にも 起きて何か言いそうなのが不思議だ。
2002.4.16
  • 日帰りで母の見舞い。半分眠ったような状態だが意識はあってしきりに体の向き を変えたがるので手伝う。先週見舞いに行ったときから比べて、10日あまりで驚くほど 痩せて骨と皮のようだがそれでもまだ、ベッドの手すりを自分で引き寄せて体を起こす 力はある。
     若い看護婦さんが三回血圧を測り直してベテランを呼びに行った。たぶん血圧が 低すぎて上手く計れない様子。今すぐ死ぬようにも見えないがかなり近づいてきた 実感はある。
2002.4.15
  • 12日から母が食事を取れなくなり一人部屋に移ったと連絡が入り、いつ見舞いに 行くか妻と打ち合わせて翌日に決める。
2002.4.14
  • GPC第17回定期・ロ短調ミサ(第一生命ホール/勝鬨・トリトンスクエア)
     妻の所属合唱団のコンサート。
     ホールの解説に「演奏者と観客席の一体感を醸し出す楕円形のホール」なんて書い てあったが、音響的には「楕円形」なんて最悪の形状だからどんな音がするのかなあ と思って耳を澄ませてみたが、想像以上にまともで異常な音はなかった。
     水戸芸術館も複合施設の中心に丸いホールで、デザインの発想としては円というのは 定番かも知れないが音は…。
     当ホールは約750席で二階席あり。楕円の前1/4が舞台左右の壁は細かな縦桟を 入れた拡散板になっていて、後ろ1/3は、めいっぱい吸音処理。そうしないと客席の 後方に変な焦点が出来て特定の楽器が大きく聞こえる怪現象になるから。
     二階は吸音材はなく、大面積の平らな反響板で処理。
     結果として、残響時間は中程度で、ちょっと音離れは悪くごちゃっとした印象が あるが一回中央あたりならあまり不満もなさそう。一回後方は吸音処理が効いていて ちょっと寂しく、後壁に近づくと急激に音圧が下がる。
     出演者に聞くと二階席中央はわりと響くそうだ。吸音処理が少ないのがたぶん 効いている。直接音と間接音のバランスは、二階席のセンターがこのホールの ベストか。
     ただ、みなとみらいホールでは、似たような構造で二階席はへんな回り込み (L/Rが逆転する)が感じられたので、定位感は心配だけれど。

     演奏はオケも合唱も充実。
     久しぶりにきちんとしたホールなので、音の厚みも増して聞こえ小さな乱れは あまり聞こえてこず、フォルテシモの響きにテンションがあって良い。
     ソプラノやテノールの高声のパートソロには何度か乱れがあったけれど、 あまり気にならなかったのはホールのお陰。でもオケの楽器に繊細な感じが 足りないのもホールのせいだろう。
     細かいメリスマが「団子状態」に聞こえたのは、ホールのせいではなさそう。
     ソリストには安定感があった。オペラではないので「聞き惚れる」という声はない けれど、アマチュア合唱団の定期演奏会に出演するソリストのレベルを考えると 結構高い方。バスがちょっとオペラチックに崩れた感じなのは他のソリストの かっちりした出し方と比較して気になったが。
     オケは、中心メンバーはいつも同じであるが、演目ごとに人は集めている らしい。で、今回は会場のせいで細かいことは聞こえなかったのだが、ちゃんと していた。トランペットはバッハの宗教音楽では美味しい役目だが、なかなか 良い。逆に前半に一曲だけで出てくるホルンは客席で暖かくうとうとしかかって いたのが思わず目が覚めるほど危なかった(^^;; まあ、ホルンでは 良くあることだけれど。
     最近「キリスト教文化」にちょっと違和感を感じているためか、こういう物を 聴いて10年前のようには「怒濤の感動」を覚えることはなくなっているのだけれど たまには良い。CDでも二時間にもなる曲はなかなか腰を据えて聴くことがないので 生のありがたさも感じる。

  • この「第一生命ホール」、バブル以後に建設されたとは思えない豪華な建物の 中にあって、ホールそのものもなかなか豪華。地上4階にあるのがちと面倒ではあるが 立体を生かした見晴らしの良いロビーは開放的で美しい。
     し・か・し、ホールの予定を見ると、4月は6件、5月は5件、6月は10件くらいと、 稼働率の低さが目に付く。オープン丸一年にはなるのに、この稼働率はやっぱり 厳しいんじゃないかね…。
     ロケーション的に、アマチュアの演奏会が半分くらい。客席数はアマチュアには 適当だと思うが。値段は高そう。
  • 打ち上げに参加する妻と話をしながら歩くと、どんどん人気のない埋め立て地の 先に向かう。「こんな先にいったい店が?」と思ったら、なんと中央ゴミ処理場の 廃熱を使った温水プール施設に併設されたレストランだった。
     ここまで来てしまうと晴海埠頭がすぐそこで、自衛隊の船らしき物が ちらっと見えたので、妻と別れてから歩いてみる。
     どうも「一般公開」していたらしい。もう夕方で終わっていたけれど。
     アイリッシュ・ネイビーと書かれた外国船が1隻、自衛隊の練習艦1隻、護衛艦 2隻、そして砕氷船の「しらせ」の合計5隻。
     軍オタではないので、一番の関心事は砕氷船の船底の傷なんか見て、 「本物の氷山で削り取られたペンキの跡」なんかをみて「凄い」とか思うのが 『タイタニック』ファンだったりする…。
     帰宅してから妻に写真を見せると「やっぱり鉄板が厚くて平気なのかな? タイタニックに穴が空いたのはキャルの製鉄会社のせいか〜」などという。
     実際のところ砕氷船も「氷山と衝突しても沈まない」というほどタフなのかどうかは 分からない。普通は薄く平らに凍った氷に勢いを付けて乗り上げ、タンクに注水して 目方で氷を砕くというような進み方をするのではなかったかな。

     先日横浜に行ったときには『平成ガメラ』に出てきた巡視船が居たりして、 港は楽しい。マメに行かないとなかなか面白い物には会えないけれど。

2002.4.13
  • 『クレオパトラ』前編鑑賞 ★★
     メイキングを通過してやっと本編。インターミッションを挟んで前後編に別れる うちの前編。シーザーが死ぬまで。
     エジプトとローマの街は、すべてこのために作ったセットで、なかには迫力を出す ために本物より大きく作った建造物まであるらしい。もちろんハリボテも多いのだろ うが、確かに「現代ではもう作れない」と言われるのももっともな強烈な迫力の舞台 である。当時と比較すると貨幣価値は10倍にもなっているそうだ。
     衣装も、先日見た『ベン・ハー』のローマ兵に比較するとどこにも芝居的な作り物 臭さが無くて、本物の戦闘に耐える実用性と、豪華な装飾性が二つながらにある。 そもそも、シーンごとにシーザーの鎧がいくつもあって、平時、戦時、儀礼用あるい はローマに戻った衣装、終身独裁者の地位を得てからなどなど、ローマの富が目で感 じられる凄さ。
     「クレオパトラのローマ入り」のシーンが前編の豪華絢爛の山場だが、まったく 呆れるほどのスケール。さらにもっと見ていたくなる。たぶん、ここにもカットされた 素材がたくさんあるのだろうから、完全版作成作業はぜひ完成させて欲しい物だ。
     昨年、アメリカで制作されたTV映画の『クレオパトラ』(ビリー・ゼーン =タイタニックのキャルが出演)を見たが、そのときの印象と大きく違ったのは シーザー暗殺シーンがとてもあっさりしているところ。
     もっとうんと古いクレオパトラもどこかで見た記憶があるが、シーザー暗殺の謀議 からシーザーの葬式の大演説までは、ストーリー的には山場のはずだが、 エリザベス・テイラーの『クレオパトラ』では、あくまで視点がクレオパトラ主観で あっさりと過ぎた感じ。ブルータスもあまり悩んでいないし…。
     ちょっと気になるのは、エリザベステイラーの「気管切開」の痕が至るところで 目立ってしまい痛々しい。当時の医学水準がどんな物だったか分からないが、女優の 首にメスを入れるとは、よほどの非常事態であったのだろうということが感じられる。
2002.4.12
  • 地上波デジタルの本格放送、05年に延期、11年全面移行に支障(朝日)
     も〜地上波デジタルって製品企画や買い控えなど色々なところに差し支えが出て いると思う。止めればいいのに。アナログで良いよ、地上波は。
  • 『クレオパトラ』DVDの特典鑑賞
     本編は4時間もあるのでメイキングで予習でもしてみるかと見始めたらメイキング も長い長い。うっかり居眠りして話がわからん(^^; というのも、この特典で当時の 関係者が語る内容は「トラブルに次ぐトラブル」で、どこを切ってもトラブルだらけ。 聞いている人がデジャブ感覚にはまって催眠効果があるんじゃないかと言うほど。
     とにかく、聞きしにまさる難産だ。
     本編映像もたくさん挿入されて、それを見ればなるほど巨費を投じただけの豪華な 映像が撮れているとは思うが、作品よりスキャンダルが注目されるのもしょうがない と納得する、波乱に満ちた制作過程だ。
     とりあえず最初に泣けたのは「エジプトのセットをイギリスのスタジオに作ったら、 天気が悪くて、セットは濡れて壊れる、草木が枯れる、役者が風邪を引く…」で 結局引き上げたという話。イギリスにエジプトって素人が考えても無茶。霧のロンドン にへそ出し美女、そりゃ風邪ひくよ、無理ないよ(^^;
     ところで、シーザー役をあの『マイフェアレディー』のヒギンズ教授が演じている のは笑った。どう見たって「世間知らずなオタク教授」のイメージが重なって、 ローマの英雄には見えないんだなぁ。ていうか、演技がワンパターンなんだ(^^;
     順序としては『マイフェアレディー』の方が後の作品だというが、彼の芝居を見て いると「傲慢だが、どこかお人好し」というテイストが入っているので、ローマの 征服者よりはどうしても「オタク教授」のほうが似合っている。
     もっとも、クレオパトラにしてもイライザにしても、やたら年下の恋人という点は 共通していて、どこか父性的なのは正解なのかも知れないが。
  • 深夜、メイキング制覇。
     新しく収録したメイキングが2時間、当時の宣伝映像が8分、そのほかにプレミア や予告編etc.がたくさん入って、よく見ると本編ディスクには音声解説も付いてい る。
     恐るべき分量(^^;
     今回のDVDは4時間11分だが、FOXでは今もなお過去のフィルムを探しており、 オリジナル全長版(6時間)の復元に向けて作業中なんだそうだ。確かにそういう 作業はどうしても今、出来る限り早くやっておくべきだ。
2002.4.11
  • 天声人語にも載っていたが、今度の高校の教科書検定で、 「進化論を教えない生物の教科書」というのが出来てしまうらしい。
     街には電磁波だ、マイナスイオンだ、○×健康法だとオカルト・グッズが氾濫し、 長い目で見れば科学の無い暗黒時代への逆転が始まり、無価値なまがい物で市民から 金銭を巻き上げようと言う詐欺商品がまかり通っている。
     文部省は「考える力」というが、理科教育の退化は、こんな馬鹿な国民をますます 馬鹿にしていく。
     読み書き、計算、科学知識は人として最低限の道具だと言うことを 忘れてはいけない。「知識の裏打ちのない考える力」なんて、どんどん間違った考え をはびこらせるだけ。
     最低限、物理、化学、生物の基礎はちゃんとやらないと、オカルト健康グッズ や民間療法の詐欺の被害は無くならない。国民の福祉のために正しい知識は必要だ。
     それから「必ず儲かる商売」に投資して騙される人が後を絶たないのはどういう ことか。マルチ商法の類が成り立たないことは、義務教育の数学の授業でしつこく 教えてしかるべきではないか。ちょっと計算すれば始めた人間しか儲からないのは 誰でも分かるのに。
     とにかく、文部省は馬鹿。新指導要領は国益に反する。
  • 「ホビットの冒険(上/下)」(J.R.R.トールキン/瀬田貞二.訳)
     ここしばらく指輪の原書をとろとろと読んでいたが、併読の定番「ホビットの冒険」 を児童書コーナーで見つけたので購入。近所の書店では「指輪物語」コーナーには 無くてちょっと手ぬるい(笑) それにコーナーも「旅の仲間上1/2」はふんだんにあるが 後半の分冊は品切れが目立ち衰えが目立つ。そのかわりハードカバーはたっぷり在庫し ている。「補遺」を買うべきか迷うところだ(2200円)
     ともあれ、便乗本の在庫の方が目立つようではいかん(^^;

     さて「ホビットの冒険」だが、冒頭からいきなり事件が起こって、あっという間に 旅に出たと思ったらさっそくピンチになったり、展開が早くて気楽に楽しめる。 「指輪物語」の前に読んでおくと挫折しにくいというのはたぶん本当だろう。
     ドワーフの詳しい描写、ガンダルフの性格、ホビットの性質もこれを読むと なかなか詳しく、「ビルボはホビットの忍びの者としての能力を買われて冒険の 仲間に加わった」という、この物語での活躍を知っておくと、 「なんでホビットが指輪を捨てに行くの?」という疑問の答えもある。旅の仲間 の中では地味でなんの取り柄もないように見えるけれど、隠密行動だけは誰よりも 得意だからこそ、指輪の運び手に選ばれたと言うことが納得できる。もちろん 指輪の序章にもホビットが隠れるのが得意というのは書いてあるけれど、ああいう 百科辞典的な文章より、一つの物語のほうが優れているのは当然のこと。
     それにしても「ガンダルフ」の剣「グラムドリンク」が拾った物だとは。 この世界では作った物より、拾った物の方がいにしえの力が込められている 分凄いというのが当たり前のことらしい。技術は失われていく…。
     こういう設定って「イギリスの巨石文明」あたりから来ているのだろうな。 どうやって作ったのか想像もつかないような建造物が古代からそこにある不思議 というのはこの世界に通じる物がある。

  • 文豪春秋(いしいひさいち)
2002.4.10
  • 『クレオパトラ』DVD購入
  • 『キャッツ&ドッグス』DVD購入
  • 岩波文庫のシェイクスピアの戯曲を買う。
    • リチャード三世(シェイクスピア/木下順二.訳)
    • ヴェニスの商人(シェイクスピア/中野好夫.訳)
    • ハムレット(シェイクスピア/野島秀勝.訳)
    • ロミオとジュリエット(シェイクスピア/平井正穂.訳)
     ハムレット、ロミオとジュリエットは文庫を持っていたが、今回買った版は訳者が 違って昔の版よりずいぶん「口語・現代語」になっている。
    ちょっと見た限りでは「ロミオとジュリエット」の冒頭の口上は「文語」の方が 格好いいと思うが、喧嘩のシーンの隠語がぎっしりの部分などは、どちらの訳でも もとの意味が伝わっているとは言い難いので、ならばわかりやすい現代語の方がいい のかとも思う。
  • 近所の本屋の「文庫BSET10」の張り紙を見ると、「指輪物語〜旅の仲間上1」が 1位、「同 上2」が9位だった。
     やはり相当多くの人が挫折してる、映画になっている分だけでも4冊あるの に…(笑)
  • プリンタのインストールと試し刷り
     面白い。なかなか綺麗。しかし、画面で見て綺麗な写真を同じように印刷でも 綺麗に出すというのはすこし工夫が必要なようだ。
     このEPSONのプリンタは印字すると「インク残量」のインジケータが画面に表示 されるのだが、A4を十枚ほど印字したら早速各色がそれぞれに減っていく様子が 見えてあまりのインク消費に恐れをなしている私であった(^^;
  • 大津市で警官が逃走車両の運転手を撃ち殺しちゃった事件
     「悪人はがんがん撃って良し」と思っているのだが「殺して良し」と思っている わけではない。この事件では数メートル後ろから「後頭部」を一撃してし まったらしい。いくら何でも逃げる男の頭を打ち抜くのはまずかろう。
     警官もまさか「殺す目的」で撃ったわけでないとして、モロに当たってしまったの はつまり射撃が下手クソなんでしょ?
     拳銃使用の適用を広げるにはそれなりに「訓練」を要すると思う。
     警官になったら必ず拳銃をもてるのではなくて、技術によって「あんたは動いてい る的を撃ったらダメ」とか制限する。今回はたまたま「当たった」けれど、逆に 下手クソの流れ弾で第三者が死んだらどうするよ?
     さらに、撃つ前の状況判断もダメ。
     向かってくる物を静止するのに銃を向けるのは効くだろう。でも、逃げる相手に銃 を向けたら普通もっと逃げるぞ。逃げないやつは神経がおかしい。
     頭部を一撃で打ち抜く腕が在れば、タイヤを撃つのだって簡単だろうし、ボディー に弾痕が残るだけでも、逮捕するための証拠は十分だろう。
     本人の処分がどうなるか分からないが、組織として銃使用の訓練が全く足り ないのは明らか。改善を求む。
2002.4.9
  • 『ナビィの恋』鑑賞(BS) ★
    (数ヶ月前の録画を発掘して)
     とにかく沖縄の海と空とブーゲンビリアの花が美しい。
     ナビィは島に暮らすお祖母さん。孫娘、東金城奈々子が東京でのOL生活を辞めて 島に戻ってきたところから物語は始まる。船は彼女の他に二人の男を連れてきた。
     一人の青年、福之助。島にやってきた目的は分からないが、ナビィの夫の恵達と 意気投合し牛の放牧の手伝いをしながら「三線(?)」を習ったりして家に住み込むこ とになる。
     もう一方の老紳士は60年ぶりにブラジルから帰ってきたサンラー。実は19の頃の ナビィの恋人で、 占いと親兄弟の反対によって仲を引き裂かれ追放されていた身の上だった。
     その事件があった頃、ナビィの夫の恵達は小学生で二人の最後の別れに手を貸し たこともあって、そのころの事情も彼女の気持ちも全て知っていままで見守ってき た。
     サンラーが島に戻ってきたことを知ったナビィの心は揺れ動く。60年間忘れる ことのなかった思いがよみがえり、島の人々を巻き込んだ騒動が起きる。

     「おばあさんの恋物語」というから、なんとなくほのぼのした話だろうと思ってい たのだが、60年も昔に引き裂かれた恋を忘れられずに生きてきた女の、結構激しい 感情に満ちたお話だった。もちろん、恋を覚えたばかりの年頃ならもっと色々と 馬鹿なことがたくさん起こるのだろうけれど、80歳にもなる老人が50年連れ添った 年下の夫がありながら、それでも昔の恋を忘れることが出来ずに生きてきたという のが、なんとも考えさせる。
     島の暮らしは、占い師の存在や親類縁者の縛り、幼なじみなど過去のしがらみの 古く捨ててしまいたい部分も多く抱えつつも、素朴な良い隣人、ここが気に入って 住み着いている異邦人たち、陽気な音楽に包まれた天国的な面もある。そういう 素敵な光景、エキゾチックなエピソードをたくさんちりばめながら、ストーリーの 柱はあくまでも「ナビィはいったいどうするの?」という一点だ。
     全体的には「ハッピーエンド」といって良いと思うけれど、老人の恋には行き着く 先として死のイメージもかぶる。終着点をはっきりと意識しつつ、どう生きる かという問題が重い。ラストに孫娘の結婚と曾孫の誕生が少しだけ描かれているのも 人生の終わりを意識させるための誕生という感じがする。
     そんなイメージを増幅し ているのが沖縄の小さな島というロケーションだろう。島全体が現代という時空から 切り離された感じがするし、「船で海を渡っていく」というのは人類普遍の「あの世」 のイメージ。島全他が異質な空間であるのは確かで、リアルな重みのある ストーリーでありながら、はっと夢から覚めて幻であっても不思議はないような、 そんな複雑な気分が残った。
     ちょっと真面目でしんみりした気分になってしまう話だが、ラストには大勢の 人たちの優しさが感じられて救われるの気持ち。去る者も残る者も愛で満たされ ている。

     東金城奈々子役の西田尚美は、自然な感じでいい感じ。『ひみつの花園』 (97)で銀行員役をやっているそうだ。『ウォーターボーイズ』の予告編集に入っていた な?
     福之助(村上 淳)のキャラクターは「都会からやってきた風来坊」だが、ちょっと 浮世離れしていて不思議なやつ。まあ彼を家に連れて帰る恵達(おじぃ)も変わり者 だが、おじぃの方は実在しそうな変なやつに思えるから不思議ね。つまり、田舎の 人間の開けっぴろげな感じが憎めない。
     そのおじぃ、東金城恵達を演じる登川誠仁は劇中どこに行くにも三線を手放さない が、じつは沖縄民謡の大御所。三線の早弾き”カチャーシー”の名手で、その早さ ゆえ"沖縄のジミ・ヘンドリックス"とも称されているとか。映画ではその 実力全開にしているとは思えず。聞きて〜(^^)


  • プリンタ購入。エプソンのPM-950C
     最初はNECの熱転写、次はキャノンのカラープリンタを使っていたが、これが 壊れて三代目。なんと7色インクで1カートリッジ1,000円ほどなので全部換えると 7,000円かかる。本体価格は昔と比べて激安だが、どうして消耗品価格は…?
  • からから亭ホームシアター 機材リスト & コメント、 更新
     掃除機、スクリーン、遮光カーテンのコメントを追加。シアター写真は古い スクリーンのバージョンなので、これも更新しなければ…
  • 駅前、ホームの上からふと見ると高い塔の上に縦に裂けた瞳の燃える目が…と見たのはサラ金「ノーローン」の屋上看板の"0"のロゴだった
2002.4.8
  • VISAカードの インターネットショッピングモール と、プロミス提供の「ライフスタイルメールマガジン」(仮) (メルマドットコムより) から、同じ写真(シアターの全景)を使わせて欲しいとメールが来る。先着順でVISAに OKを出したが、どちらも5月の特集は「ホームシアターを始めよう」という内容らし い。新生活がスタートして一段落したらシアターの勧めなのかな?
     でもね、5月はゴルデンウィークあるし、天気のいい日は外で活動するのがお勧めだと 思う、写真提供してこういうのはアレかも知れないけれど(^^;
     同じ号にはアウトドアのお楽しみetc.も掲載されているわけで選ぶのは読者 だけれど、映画は真冬と真夏が良いかな。
  • もっとも、こういうホームシアター特集で「マニアック」な話がされるわけはなく 「個性的な空間」というアプローチみたい。つまり「週末に彼女とビデオを見てまっ たりする」という層に対して、部屋にスクリーンやプラズマがあったらグレードup、 もしかしたらおしゃれ? というようなイメージかな。
     とりあえず、「ライフスタイル提案マガジンのインテリア系企画で、声が掛かった」 というのを、妻に自慢しておこう(笑)
  • そういえばSHOGUNとかいう香水のイメージビデオに「花菖蒲」の写真を使いた いと連絡をくれた広告プロダクションは、OKした後になんにも連絡くれないなかった な。
     渋谷109の大画面で数日流れただけらしいので、私も見てないし。つまらん(^^;
  • BSで録画した『鉄腕アトム・みどろが沼』etc.を見る
     先週4夜連続で鉄腕アトムの特集があって一通り録画して見た。
     当時のことを知る人たちの対談の後、白黒のアトムを30分放映。
     最初に見た『アトム大使』は、別の宇宙にあるもう一つの地球が滅亡して 大挙してきた宇宙人と地球人が共存を計ろうとするが、悪い人間の判断で二つの勢力 が決裂し、あわやと言うところでアトムが両者の仲を取り持って和解させ、宇宙人の 方は自ら1/1,000mmに縮小してひっそりと暮らすことに決めてめでたし。という話。
     この話はアトムでも初期の話で、一説に30分番組一回につき約1,800枚の絵を描い たと言うが、「異常に少ない?」と思って計算してみたら、これでは一秒に一枚にし かならない。
     これを口パクの繰り返しや、セルの平行移動などで引き延ばして秒数コマ相当まで 増やしているわけだが、それでも一秒に2コマ程しか無いと分かるシーンもあちこち にあって、まさに「電動紙芝居」の世界。
     ディズニーの長編のように「人間の動きを撮影してトレースする」という方法は 一秒24コマから、12,8コマくらいまでは応用出来るかも知れないが、秒2コマまで 落とすと「漫画からのアプローチ」の方が有効なのかと思ってしまう。
     ストーリーの方も、この回は「人間と宇宙人の駆け引き」が延々と続き、アトムの 出番は最後に宇宙船と一往復するだけ。「誠意を見せた」ということで宇宙人は納得 するのだけれど、あまりの出番の少なさに驚愕(笑)
     それでも、放送が3年も続いて視聴率が平均30%というのは、当時のアニメには それだけで夢があったんだろう。
     『みどろが沼』は、トキワ荘のメンバーが作ったスタジオゼロに外注され、 フィルムが行方不明になり、幻の34話と呼ばれていたのがアメリカで「米国版」が 発見された物に字幕を付けて公開。
     ゲストは藤子不二雄など、当時のメンバーの生き残りが三名。
     初期の作品と比べると、動画枚数もちょっと増えてアトムは最初から最後まで活躍 するけれど、アトムの顔が書いた人によってすべて異なり、納品後虫プロがアトムの アップの追加カットを挿入して、統一感を増して放映したそうだ。
     まあ、今のアニメでも時たま「誰だこいつ」と思うほどデッサンが崩れたカットが 混入していることがあるけれど、アトムはシンプルなだけに違いが目立って大変だっ たという話。
     それにしても米国版は米国での編集がかなり多いらしく、当時のスタッフは 「別の作品のようだ…」と絶句気味だったのが「やっぱり」だった。初代ゴジラの 米国公開版にアナウンサーが解説しつつ展開するような追加カットが入ったのと ちょうど同じような解説カットがずいぶん入っているように見える。
     ストーリーは、みどろが沼に「催眠毒液」を吐く古代の恐竜の生き残りが多数 生息していて、人間の開発に抵抗して怪事件を起こすがアトムが捕まえて科学者に引 き渡す。しかし、恐竜は科学者たちに催眠をかけて自分たちのために巨大ロボットを 作らせアトムと戦わせるがアトムはこれを倒し、恐竜も戦いの大爆発で絶滅させる。 という話。
     アメリカ版の修正がどのくらい入っているのか分からないが、古代生物の生き残り を絶滅させて終わりというのは、アトムらしからぬ展開だなあと驚いた。

     番組ではアトムシリーズのその後や、ジャングル大帝などのさわりもちらっと見せ ていたが、初期アトムの頃からキャラクターデザインや動画のデフォルメ表現は ディズニーへの憧れが濃厚に見て取れ、最近しばしばディズニーが日本アニメの アイディアを盗んでいるという指摘に対して、虫プロ自体が大きな動きをとらない 理由も分かるような気はする。(だから許されるとも思わないけれど)
     ところで、アトムの後半の視聴率はなんと38%くらいあって、その記録は アニメ作品としては『エヴァンゲリオン』に抜かれるまで不同だったのだそうだ。
     両者とも凄いと思うね。ま、エヴァの終わり方には納得行っていないけれど。

2002.4.7
  • 高遠城趾公園(実家の近所の花見の名所)に行く。
     「コヒガンザクラ」という種類で、城跡の高台全てが桜の木で覆われている。 ここもやはり、例年より一週間以上早い開花だそうだ。
     とにかく花の密度が高く見栄えがする。もっとも人出も凄くて上野公園もびっく りの混雑。カメラを抱えた人は多いけれど、「花」を撮りたいなら朝一番に 起きてくる必要があるだろう。
2002.4.6
  • 帰省して母の見舞い。
  • 指輪の原書購入。
     分からない単語は沢山あるが、ばりばりと読み飛ばしてしまうのである(笑)
     まずPLOLOGUEをスキップ。エルフの複数形がどうのこうのという、字句の上の 断り書きなんかがいきなりあって、絶対に読まない(^^; 本文に入ってもしばらくは 誕生パーティーの噂話etc.が続き、英語で旅に出る道のりは遠い(^^;;;
2002.4.5
  • 妻が"一つの指輪"を鎖に繋いで首からかけていた。げげ(^^;
     羨ましい、欲しい、私によこせ〜
     …とボロミア化する夫であった(笑)
  • 小学校の新時間割スタート
     なんと理科は週二時間しかない! これでは「トルマリン」や「マイナスイオン」 「電磁波」etc.のオカルト商品に騙される国民が続々増える土壌を国家が作っている のだなあ。
  • CS110度に対応したWEGA HD600発売。
     まあCSは見ないと思うけれど、こう新機能が続くと買い時がわかりません(^^; もっとも直前の機種HD800は衛星ダウンロードで自動アップグレードだそうだ。
  • みずほ銀行トラブル
     「4/1に予想以上の取引が集中したため に取引が完了しなくなった」と言っているが、年度始め、月曜、ペイオフ、合併が 同じ日に起きれば、通常の取引を上回るのは誰でも想像できる。
     なぜ4/1なんて切りの良い日に合併せず、3月13日とか、半端で取引の少なさそうな 日に移行しなかったのだろう。切りの良い数字はコンピュータにとっては鬼門なのに。
  • 田中真希子辞職? どうせみんな何かやっているのです。一度徹底的にやって 下さいな。そうやって鈴木問題を隠そうという一派が蠢いているのもみんな知って ます。
  • 3/29ついに「千と千尋…」300億突破。「ハリポタ」は200億突破。
     歴代ランキングは、1.千と千尋, 2. タイタニック, 3.ハリポタの順だとか。
     これもシネコンブームのせいだろうか。4月に入ったからお子さま動員は終わり だと思うけれど、それにしても千と千尋は突出している。
  • AIIムービーセレクション  ネットで希望が多い作品を募って邦画をDVD化しようというページだが、ニュースに よると、ぜんぜん予約が入っていないらしい。商品としてペイするのは最低500枚から だとか、これは驚くほど少ない枚数のように思うが、まったく桁違いに申し込みが 少ないとか。
     もっとも、サイトの知名度が低い。デザインが悪くて使い勝手が悪い、というのも かなり影響ありではないかと思いますが?
    そのニュース
     毎月数百のタイトルが発売される中で、過去のマイナー作品までは、なかなか手が 出ないし、新譜の全てが店頭に並ぶわけでもないというほどDVDは溢れている。廃盤 などを気にせずに一枚からでもいつでも買える仕組みが欲しいところだ。
  • 『サンダーバードBOX1』じわじわ鑑賞中
     画質は過去のLDと比べたら格段の美しさで、買って良かったと思う。
     英語音声の5.1chサラウンド化は、どうせ2ch日本語音声しか聞いていないので 関係なし。それより薄型パッケージで発売してもらいたかった。BOXモノが場所 取るのは、どんな場合だって悪。
     改めてこの作品を見ると、メカの格好良さは今更だけれど、人形の細かい演技が よく見えて驚く。人間の役者そのものの微妙な動き、目配せなどなどに関心のし通 し。
     画質が良くなって改めて感心したのが、メカの汚し塗装など大きく見せるための 細部のこだわり。
     「国際救助隊」という、悪者と戦うのではない組織を主人公にするというのが まず面白いのだけれど、ストーリーの中には米国軍とか謎の軍事組織とか軍はたく さん出てくる。このへんは時代を感じる。
     それにしてもサンダーバード、あれほどまでに秘密にこだわる必要があるのだろ うか。写真を撮られるだけなら良いじゃんとも思うし、宿敵の親玉に部下もなく 一人でコツコツ悪いことをやっているのがちょっと哀れにも見えるんだよね。
2002.4.4
  • 1〜2月の鑑賞記整理。
  • 2001年の鑑賞歴集計
    劇場=17, 購入=84, レンタル/TVなど=113, +α... 計: 214作品, 約37万円
    3日で2本というペースは、だいたい上限値。100〜200の間で推移すれば結構充実感は あるだろう。
  • 1500円映画DVD発売
     ワーナーから1500円で旧盤の再発売が始まるが、全てが "すでに買った", "レンタルで見て見直そうと思わない","映画館で見て見直そうと思わない", "端から興味のないジャンル"のどれかに該当する。
     ワーナーも商売人だ。恐らく在庫が在ってすでに足が止まった商品ばかりを まとめて安売りしているのだろうが、それでも「ワーナーは安い」というイメージ 戦略にはなる。これ、FOXなんかも結局同じなんだけれど、FOXの方が2500円と高めの 設定のためか、これから買ってみようと思うタイトルがいくらか存在する。
2002.4.3
  • 『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』の予告編movを落としてくる。約三分 あるが、画質が良くないのはともかく、どうもスクリーンを直接撮影した くさい(^^;?
     予告編に当然あるべき文字類も無く絵だけ。関係者プレビューなんかがネタなの だろうか。
     それはそうと「第一部の後に第二部の予告編を上映せよ」という運動があるそう だが、第二部には当然○○が登場するため、第一部の××した○○の余韻を損なう ことになるんじゃないか。
     原作文庫を読んぢゃった人は、一部の終わりに「今後の流れ」が書いてあって わかってしまっているので関係ないと思うけれど、ネタバレは絶対イヤという人には 二部の予告編は一部の結末に対する印象までも変える大変なネタバレになるよね〜 やっぱり。
2002.4.2
  • 『ヘンリー五世』DVD鑑賞 ★★
     ビデオで見てなんか凄かった記憶があり、DVDで再見。
     この作品で王を演じるケネス・ブラナーは本当に格好いい。
     シェイクスピアの戯曲の中でも、実在の王様モノは地味だけれど、英国演劇会の 底力を感じちゃう出来映えで、その重厚さは大変なもの。
     映画としては、「王の物語を演じさせていただきます」という舞台らしさを盛り 込んだ狂言回しがバックステージに登場し、劇場の大道具の扉を開くと王の会見の 間のシーンに繋がっているという、ちょっとしゃれた構造。
     その後も、屋外の戦闘シーンは広くダイナミックだが、城攻めのシーンのレイアウト とか、室内の撮り方はどことなく舞台らしさが残されていて独特の雰囲気があって 面白い。
     ただし、ストーリーはとにかく地味だし、画面は徹底的にセピアで彩度か低く 暗いし、イギリス人は泥だらけで汚く時代的にリアル過ぎで、わずかにフランス人 が衣装に気を使っているくらいで、ま、ケネス・ブラナーとシェイクスピア芝居、 英国史に興味がない人には到底お勧めできない作品なのは確かだと思う。
2002.4.1
  • そういえば、これといった嘘はつかなかったな…
  • 三谷幸喜『バッド・ニュース☆グッド・タイミング』DVD鑑賞 ★★
    パルコ・プロデュース作品のHP
     作・演出:三谷幸喜 美術:堀尾幸男 照明:服部 基 衣装:黒須はな子  音響:井上正弘 ヘアメイク:河村陽子 舞台監督:松坂哲生  演出補:白井美和子 小道具:布田栄一 宣伝美術:高橋雅之  イラストレーション:橋本 聡 製作:伊東 勇 プロデューサー:佐藤 玄  企画・製作:(株)パルコ  出演:  生瀬勝久 :岩田哲郎(新郎)  伊東四朗 :岩田エントツ(新郎の父)  沢口靖子 :倉田ちとせ(新婦)  角野卓造 :倉田隆三(かつての倉田とんかつ、新婦の父)  久野綾希子:倉田花代(新婦の母)  伊藤正之 :田所太郎(結婚コーディネーター)  八嶋智人 :宇佐見竜人(機転の効くラウンジのウエイター)
     三谷幸喜が「色々な笑いを込めて、三谷コメディーの集大成としての研究発表とし て見てもらいたい」などと言っていた作品。
     そのわりには、世間での評価がそれほど高くなかったようなのだが、なかなか どうして面白い。
     冒頭の父親たち、伊東四朗、角野卓造がエレベーターを行ったり来たり、会えそう で会えないというシーンはいくら何でも長すぎて話も先に進んでいかないので飽きる。 しかし、この二人が顔を合わせてから先はぐんぐん話が進みだして面白い。
     たぶんこの作品をばっさりと批判する人は、後ろ大半を眠って過ごしたのだろ う(^^;;
     ストーリーは大した話ではなくて、細かいネタがたくさん並んでいるという 話。子供たちが父親に内緒にしていた結婚披露宴を、もとコメディアンの父親が 自分たちの復帰披露パーティーだと勘違いして、ネタの仕込みを始めるという のが大筋。
     話が進むに連れて、誰が何をどこまで理解、誤解しているのかが複雑に絡み合って その混沌が面白い。
     DVDの特典は、音声解説とマルチアングル。
     マルチアングルはロングショットだが、何しろ舞台が広いのであまりにも人が 米粒になりすぎて、アップとロング、その中間が見たい気もする。ただ、結構登場 人物が多いので、裏で色々やっているのが見えるのは楽しい。
     音声解説は、三谷氏と八嶋智人、生瀬勝久の三人。
     『マトリョーショカ』の解説はお客様をお迎えしてという感じだったが、こちらは まるで「反省会」というか手遅れのダメ出し会の様相を帯びて、罵声も飛ぶ(^^;;
     三谷氏が「ここのところは良くないな〜」というと、役者から「演出家でしょ、 演出して下さいよ〜」と突っ込みが入ったり、アドリブに注文を付けると「作家でしょ 書けばいいじゃないですか」と指摘されたり、結構散々なのである(^^;
     「内輪のこじんまりした披露宴」とは言いながら100人以上の参加者が居たり、 「どうして沢口靖子のドレスは赤なのか」と三谷氏が言い出したりして、彼の社会 常識のなさが暴露されるのも興味深い。(ドレスに関しては、内輪のパーティーで お色直しをしないから赤、と衣装さんが考えたのだろう)
     どうも、三谷さんの知識の源泉は基本が「TVっ子」で、限られた交友関係で、 サラリーマン経験もないし、エッセイを読んでもなんだかずれている所が多いのが 気になることはある。
     それでも書くものが面白いのは、芸術の奥底に潜む謎である(笑)
     私から見る三谷氏は「どこか常識のない大人」
     思えば、小学生の頃、私も「刑事コロンボとドリフターズ」に多大な影響を受けた 二人芝居を書いて学芸会で披露した経験もあり、8mmでミニチュアのコマ撮りに挑戦 したりと、同世代のベースはいっぱいあるのだけれど、同じ頃三谷氏は友人を集めた 映画まで作っていたりして、深く、オタクに 邁進して脚本家として大成した人だ。
     共感しつつ変なやつだなぁとも思う普通の私は、ちょっぴり彼が羨ましいのだと 思う。私などは器用貧乏というか大貧民。あれもこれも手を出して雑学だけが自慢 という役に立たなさ。才能のある人は良いな(笑)
  • シューマン共振あれこれ↓
  • シューマン共振現象とELFトランジェントの研究 - 雷に励起されるらしい(これはまともサイト)
  • 南極観測 - シューマン共振波の電界強度を測定すると、地球規模の雷の量が分かり、そこから 地球温暖化の傾向を観測できるのだそうだ。
     極地でないと測定できないくらい、弱い波動であることは間違いなさそう。
  • 双子曼陀羅は、超時空シンクロ生命活性装置 - シューマン共振を検索すると とめどもなくオカルトサイトが発掘できる。
  • 小子化はシューマン共振周波数の変化のせいだとか… - すごい無茶(笑)

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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!